説明

レーダ装置、及びレーダ装置の近距離ターゲットの検出方法

【課題】近距離と遠距離の双方のターゲットを認識できる安価なレーダ装置、及びレーダ装置の近距離ターゲットの検出方法を提供すること。
【解決手段】送信スイッチ16をオフにしたとき、送信スイッチ16からは漏れ信号が出力される。この漏れ信号により送信アンテナ17から漏れ電波が送信され、近距離のターゲット20を検出する。送信スイッチ16をオンにしたとき、高周波信号が送信アンテナ17に出力され、遠距離のターゲット20を検出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レーダ装置、及びレーダ装置の近距離ターゲットの検出方法に関する。詳しくは、近距離と遠距離の双方のターゲットを認識するレーダ装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、遠距離用ミリ波レーダ装置は、自動車などに搭載されて遠距離のターゲットを認識(検出)するようにしている。このようなレーダ装置を用いて、遠距離のみならず近距離のターゲットも認識できれば便利である。
【0003】
しかし、遠距離用のレーダ装置は、遠距離のターゲットまで電波が届くように送信出力のパワーが強い。そのため、近距離のターゲットに対してはその受信信号のレベルが高すぎて、いわゆる「飽和」の状態が発生する。
【0004】
このような状態を回避するには、例えば、送信出力パワーを下げて調整することが考えられるが、高周波回路でのゲイン調整が難しく一般には実施されていない。
【0005】
一方、受信回路側で受信レベルに合わせてゲイン調整することも考えられる。しかし、受信アンテナや受信側の回路によるアイソレーションにより、送信信号が受信信号へ回り込み、受信信号のノイズレベルが高くなる。このため、近距離のターゲットを認識することが困難となる。
【0006】
このようなレーダ装置の従来技術としては、例えば、受信信号から周期性を検出し、周期性があればアッテネータ(減衰器)により減衰した送信信号を出力することで、近距離でも高精度に計測可能なマイクロウェーブ式レベル計が開示されている(以下の特許文献1)。
【特許文献1】特開2004−301617号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1において、電気的に減衰量を調整するようなアッテネータは非常に高価である。従って装置全体が高価となる。
【0008】
また、近距離測定用のレーダ装置を設けることにより、近距離も遠距離も共用するレーダ装置を構成することも考えられる。しかし、別途近距離用のレーダ装置を設ける必要があり、装置全体が高価になる。
【0009】
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、近距離と遠距離の双方のターゲットを認識できる安価なレーダ装置、及びレーダ装置の近距離ターゲットの検出方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明の一実施態様によれば、遠距離のターゲットに送信波を送信するとともに前記遠距離のターゲットに対する反射波を受信するアンテナと、前記反射波による受信信号から前記ターゲットを検出する信号処理回路と、前記信号処理回路の制御により、前記送信波の送信のオンとオフを切換える送信スイッチとを備え、前記送信スイッチをオフにしたとき前記アンテナから出力される漏れ電波により、近距離のターゲットを前記信号処理回路により検出するレーダ装置を特徴とする。
【0011】
また、上記目的を達成するために、本発明の他の実施態様によれば、遠距離のターゲットに送信波を送信するとともに前記遠距離のターゲットに対する反射波を受信するアンテナと、前記反射波による受信信号から前記ターゲットを検出する信号処理回路と、前記信号処理回路の制御により、前記送信波の送信のオンとオフを切換える送信アンプとを備え、前記送信アンプをオフにしたとき前記アンテナから出力される漏れ電波により、近距離のターゲットを前記信号処理回路により検出するレーダ装置を特徴とする。
【0012】
更に、本発明の他の実施態様によれば、前記レーダ装置において、前記送信波の送信をオフにしたとき、前記送信スイッチ又は前記送信アンプからの漏れ信号に対してFM変調をかけて前記漏れ電波を送信することを特徴とする。
【0013】
更に、本発明の他の実施態様によれば、前記レーダ装置において、前記信号処理回路は、前記送信スイッチ又は送信アンプのオンとオフとを交互に切換えて、前記遠距離のターゲットと前記近距離のターゲットとを検出することを特徴とする。
【0014】
更に、本発明の他の実施態様によれば、前記レーダ装置において、一定の周波数を有する送信信号を出力する送信回路を更に備え、前記信号処理回路は、前記送信回路の電源をオフにすることで前記漏れ電波の送信を停止させ、他のレーダ装置による干渉を検出することを特徴とする。
【0015】
更に、本発明の他の実施態様によれば、前記レーダ装置において、前記信号処理回路は、前記受信信号から前記遠距離又は前記近距離のターゲットの距離と相対速度とを検出することを特徴とする。
【0016】
更に、上記目的を達成するために本発明の他の実施態様によれば、遠距離のターゲットに送信波を送信するとともに前記遠距離のターゲットに対する反射波を受信するアンテナと、前記反射波による受信信号から前記ターゲットを検出する信号処理回路とを備えたレーダ装置の近距離ターゲットの検出方法において、前記信号処理回路の制御により、前記送信波の送信のオンとオフを切換え、オフにしたとき前記アンテナから出力される漏れ電波により、近距離のターゲットを前記信号処理回路により検出することを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、近距離と遠距離の双方のターゲットを認識できる安価なレーダ装置、及びレーダ装置における近距離ターゲットの検出方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明を実施するための最良の形態について、以下図面を参照しながら説明する。図1は、本発明が適用されるレーダ装置10の構成例を示す。本レーダ装置10は、遠距離のターゲット20の距離や速度(ターゲット20とレーダ装置10の相対速度)も検出できるとともに、近距離のターゲット20の距離等も検出できる。
【0019】
図1に示すように、レーダ装置10は、受信アンテナ11と、ミキサ(MIX)12と、アンプ(AMP)13と、信号処理回路14と、VCO(Voltage Controlled Oscillator)15と、送信スイッチ(SW)16、及び送信アンテナ17を備える。
【0020】
受信アンテナ11は、ターゲット20から反射した反射波(受信波)を受信し、受信信号を出力する。ミキサ12は、受信信号とVCO15からの送信信号とをミキシングして、ミキシングされた受信信号を出力する。アンプ13は、ミキシングされた受信信号のレベルを高くして出力する。
【0021】
信号処理回路14は、アンプ13からの受信信号に対して種々の信号処理を行い、ターゲット20の検出等を行う。また、信号処理回路14は、VCO15に制御電圧を出力する。更に、信号処理回路14は、送信スイッチ16のオン又はオフを制御する制御信号も出力する。
【0022】
VCO15は、信号処理回路14からの制御電圧に基づいて、一定の発振周波数を有する送信信号(例えば、高周波信号)を出力する。
【0023】
送信スイッチ16は、信号処理回路14からの制御信号に基づいて、スイッチ16のオン、オフが制御される。オンのときは、VCO15からの送信信号が送信アンテナ17に出力される。オフのときは、VCO15からの送信信号が出力されない。
【0024】
送信アンテナ17は、送信スイッチ16からの送信信号に基づいて送信波を出力する。この送信波はターゲット20で反射し、この反射波が受信アンテナ11で受信される。
【0025】
ここで、送信スイッチ16に着目する。送信スイッチ16はオフのときでも、レーダ装置10に電源が投入されていれば、送信スイッチ16からは漏れ信号が出力される。この漏れ信号は、送信アンテナ17に出力され、送信アンテナ17からは微弱な漏れ電波が出力される。
【0026】
図2は、送信スイッチ16がオフのときのレーダ装置10の構成例を示す図である。例えば、送信スイッチ16手前の送信電力が「0dB」とすると、スイッチオンのとき(図1参照)送信電波の出力は挿入損失により「−3dB」になるが、スイッチオフのときは「−40dB」となる。このようにスイッチオフのとき、送信アンテナ17から送信電波が全く送信されないわけではなく、微弱な電波が送信される状態となっている。
【0027】
このような微弱な漏れ信号(又は漏れ電波)を使用した場合、送信電波の出力が非常に小さいため、受信アンテナ11側で問題となるアイソレーションも問題とはならない。従って、受信側ではノイズレベルは高くならず、近距離ターゲット20の検出が可能になる。
【0028】
本実施例では、送信スイッチ16がオフのときでも発生する微弱な漏れ信号、及びこの漏れ信号による漏れ電波を利用して近距離ターゲット20の検出が可能になる。
【0029】
尚、送信オフにしたとき、例えば信号処理回路14やVCO15、送信アンテナ17等で、停止物のターゲット20も検出することができるように、漏れ信号にFM変調をかけるようにしてもよい。
【0030】
このように、遠距離用ターゲット20を検出(認識)するために構成されたレーダ装置10を用いて近距離のターゲット20も検出することができる。従って、別途近距離ターゲット専用の回路を用いる必要はなく回路構成を簡略化でき、装置全体のコスト削減を図って、安価な近距離、遠距離兼用のレーダ装置10を提供できる。
【0031】
図3の送信スイッチ16はトランジスタ(例えば、MESFET(Metal Semiconductor Field Effect Transistor)でFETの一種である。勿論、他のFETにより構成してもよい)で構成した場合の例とその等価回路の例を示す図である。
【0032】
図3(A)はスイッチオンの状態で、同図(B)はスイッチオフの状態を示す。図3(A)に示すように、ソース‐ゲート間に与える電圧VGSを正方向に十分高くしたとき(例えば、VGS=0V)、トランジスタ161は、「0.数〜数Ω」の抵抗162と等価になり、低インピーダンス状態となる。このとき、ソースからドレインにかけて、即ち、VCO15から送信アンテナ17に送信電力が出力される状態となる。従って、スイッチオンの状態となる。
【0033】
一方、ソース‐ゲート間に与える電圧VGSを負方向に十分高くしたとき、トランジスタ161は「数kΩ」の抵抗162と、「0.数〜数pF」のコンデンサ163の並列回路と等価になり、ハイ・インピーダンスなスイッチオフの状態となる。従って、VCO15から送信アンテナ17に送信電力が出力されなくなり、スイッチオフの状態となる。
【0034】
しかし、この場合、抵抗162とコンデンサ163により等価回路が構成されるため、スイッチオフの状態でも全く送信電力が出力されないわけではなく、図3(A)と比較して損失が大きいものの微弱な漏れ信号が出力される。
【0035】
従って、上述の例と同様に、この漏れ信号を利用した漏れ電波により近距離のターゲット20を検出することができる。よって、近距離専用のレーダ装置を別途設ける必要がなく、安価に遠距離と近距離とを兼用するレーダ装置10を提供できる。尚、送信アンプ22をオフにしたとき、上述の例と同様信号処理回路14等で漏れ信号にFM変調をかけて停止したターゲット20の検出も可能である。
【0036】
尚、トランジスタ161のゲートに加える電圧は、信号処理回路14からの制御信号によって制御される。即ち、この制御信号により、VCO15から送信アンテナ17への高周波信号に対するインピーダンスが変化し、送信スイッチ16のオン、オフが制御される。
【0037】
図4は、送信スイッチ16に代え、LNA(Low Noise Amp)によりオン、オフを制御するようにした例である。すなわち、受信アンプ(AMP)21を受信アンテナ11とミキサ12の間に設け、送信アンプ(AMP)22をVCO15と送信アンテナ17との間に設け、受信アンプ21へのオン、オフを制御して遠距離と近距離のターゲット20を検出する例である。
【0038】
送信アンプ22は、信号処理回路14からの制御信号によりオン、オフが制御される。この場合でも、オフのとき送信アンプ22から微弱な漏れ信号が出力され、送信アンテナ17から漏れ電波が出力される。例えば、オンの状態での送信波の出力は「10dB」、オフでの送信波の出力は「0dB」となる。アンプオフのときでも、全く出力がないわけではなく、微弱な漏れ電波が出力される。
【0039】
従って、上述の例と同様に、送信アンプ22がオンのとき遠距離のターゲット20を検出し、オフのとき漏れ電波を利用して近距離のターゲット20を検出できる。よって、回路構成を簡略化等することができ、遠距離と近距離のターゲット20の検出を兼用するレーダ装置10を安価に提供できる。
【0040】
図5は、送信波と反射波(受信波)とからターゲット20の距離と速度(ターゲット20とレーダ装置20の相対速度)を算出する原理図、とくにFMCW方式(Frequency Modulated Continuous Wave:送信波を三角波で周波数変調させる方式)による原理図を示す。
【0041】
図5(A)は送信波と反射波の関係を示す図である。横軸は時間を示し、縦軸は周波数を示す。実線で示す送信波に対して、ターゲット20までの距離による時間遅れと、ターゲット20との速度差(ターゲット20とレーダ装置10との相対速度差)により、反射波は破線で示すようにやや遅れて検出される。
【0042】
同図に示すように、送信波と反射波の2つの周波数差を「Fu」、「Fd」とする。このとき、横軸を時間として2つの周波数の関係を示したものが図5(B)である。FuとFdとが交互に検出される。
【0043】

【0044】
図6は、レーダ装置10の動作を示す図である。図6(A)は遠距離のみ動作しているとき、同図(B)は遠距離と近距離との双方を検出しているとき、同図(C)は双方検出しているが送信オフの状態も含む場合の例である。各々、受信波の例である。
【0045】
図6(A)に示すように、遠距離のターゲット20を検出しているときは、一定間隔を置いて受信波が検出される。この場合、信号処理回路14はスイッチ16をオンにしたままの状態である。遠距離の検出は、その利用上の特性から認識周期(検出周期)は長くでもよい。例えば、「100ms」程度でもよい。
【0046】
図6(B)に示すように、遠距離と近距離の双方のターゲット20を検出しているときは、遠距離のターゲット20からの受信波を検出した後、近距離のターゲット20からの受信波を検出している。図6(A)と比較して、信号処理回路14において、遠距離の検出処理を行っていない空き時間を利用して近距離のターゲット20を検出するようにしている。この場合、信号処理回路14は、この空き時間にスイッチ16をオンからオフに切換えている。
【0047】
尚、このようなオン、オフの切換え(遠距離と近距離の切換え)は、図5で示したように受信波から距離が算出されるので、この算出した距離により切換えることも可能である。
【0048】
勿論、オン、オフを交互に切換えて本レーダ装置10の性能を向上させることも可能である。交互に切換えた場合、受信信号をパイプラインのように順次受信信号を信号処理回路14に転送するように構成できれば効率的な処理も可能になる。図4で受信アンプ21を設けたのはその一例で、例えば、複数の受信アンプ21を接続するように構成してもよい。
【0049】
更に、図6(C)に示すように、レーダ装置10の送信側の構成の電源をオフにして、漏れ電波そのものの出力を停止させるようにしてもよい。例えば、VCO15に対する電源をオフにするなどである。信号処理回路14の制御により実施できる。
【0050】
この送信オフの状態で受信波を受信したとき、他のレーダ装置からの受信波を受信している状態であるため、所謂干渉を受けていることを検出できる。このように本レーダ装置10は、遠距離の検出、近距離の検出、そして干渉の検出の3つの状態を繰り返すことができ、更に高精度にターゲット20の検出等を行い得る。
【0051】
尚、上述したいずれの例においても、送信アンテナ17と受信アンテナ11とを別個に構成したレーダ装置10を例にして説明した。勿論、送信アンテナと受信アンテナとを兼用する一つのアンテナにより本レーダ装置10を構成しても同様に実施可能で同様の作用効果を奏する。
【0052】
図7は本レーダ装置10が車両100に搭載された例を示す図である。この図7に示す例はレーダ装置10が車両100の前方に搭載されているが、勿論、後方など車両100のどの位置に搭載されてもよい。いずれの場合も上述した例と同様の作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明が適用されるレーダ装置の構成例を示す図である。
【図2】レーダ装置の構成例を示す図である。
【図3】スイッチ回路の構成例をその等価回路の例を示す図である。
【図4】レーダ装置の他の構成例を示す図である。
【図5】送信波と受信波の関係と、FuとFdの関係を示す図である。
【図6】本レーダ装置の動作を示す図である。
【図7】本レーダ装置が搭載された車両の例を示す図である。
【符号の説明】
【0054】
10 レーダ装置、 11 受信アンテナ、 12 ミキサ、 13 アンプ(AMP)、 14 信号処理回路、 15 VCO、 16 送信スイッチ(SW)、 17 送信アンテナ、 20 ターゲット、 21 受信アンプ(AMP)、 22 送信アンプ(AMP)、 161 トランジスタ、 162 抵抗、 163 コンデンサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遠距離のターゲットに送信波を送信するとともに前記遠距離のターゲットに対する反射波を受信するアンテナと、
前記反射波による受信信号から前記ターゲットを検出する信号処理回路と、
前記信号処理回路の制御により、前記送信波の送信のオンとオフを切換える送信スイッチとを備え、
前記送信スイッチをオフにしたとき前記アンテナから出力される漏れ電波により、近距離のターゲットを前記信号処理回路により検出することを特徴とするレーダ装置。
【請求項2】
遠距離のターゲットに送信波を送信するとともに前記遠距離のターゲットに対する反射波を受信するアンテナと、
前記反射波による受信信号から前記ターゲットを検出する信号処理回路と、
前記信号処理回路の制御により、前記送信波の送信のオンとオフを切換える送信アンプとを備え、
前記送信アンプをオフにしたとき前記アンテナから出力される漏れ電波により、近距離のターゲットを前記信号処理回路により検出することを特徴とするレーダ装置。
【請求項3】
前記送信波の送信をオフにしたとき、前記送信スイッチ又は前記送信アンプからの漏れ信号に対してFM変調をかけて前記漏れ電波を送信することを特徴とする請求項1又は2記載のレーダ装置。
【請求項4】
前記信号処理回路は、前記送信スイッチ又は送信アンプのオンとオフとを交互に切換えて、前記遠距離のターゲットと前記近距離のターゲットとを検出することを特徴とする請求項1又は2記載のレーダ装置。
【請求項5】
更に、一定の周波数を有する送信信号を出力する送信回路を備え、
前記信号処理回路は、前記送信回路の電源をオフにすることで前記漏れ電波の送信を停止させ、他のレーダ装置による干渉を検出することを特徴とする請求項1又は2記載のレーダ装置。
【請求項6】
前記信号処理回路は、前記受信信号から前記遠距離又は前記近距離のターゲットの距離と相対速度とを検出することを特徴とする請求項1又は2記載のレーダ装置。
【請求項7】
遠距離のターゲットに送信波を送信するとともに前記遠距離のターゲットに対する反射波を受信するアンテナと、前記反射波による受信信号から前記ターゲットを検出する信号処理回路とを備えたレーダ装置の近距離ターゲットの検出方法において、
前記信号処理回路の制御により、前記送信波の送信のオンとオフを切換え、オフにしたとき前記アンテナから出力される漏れ電波により、近距離のターゲットを前記信号処理回路により検出することを特徴とするレーダ装置の近距離ターゲットの検出方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−45987(P2008−45987A)
【公開日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−221537(P2006−221537)
【出願日】平成18年8月15日(2006.8.15)
【出願人】(000237592)富士通テン株式会社 (3,383)
【Fターム(参考)】