説明

レール接続機構

【課題】昇降レールと固定レールの上下位置のずれや隙間が変動しても搬送物が水平方向に円滑に移載されるとともに、一方のレール上の搬送物が下方に位置する他方のレール上に落下することのないレール接続機構を提供すること。
【解決手段】固定レール120と昇降レール110とを有し、搬送物Pを水平方向に移載可能とするよう構成されたレール接続機構において、固定レール120が昇降レール110側の端部に揺動可能な揺動レール130を有していること。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、固定レールと昇降可能に設けられた昇降レールの間で搬送物を水平方向に移載可能とするよう構成されたレール接続機構に関し、特に各種製造ラインや自動車ボディ乾燥ライン等に用いる水平搬送機構の固定レールと昇降機構の昇降レールとの間で搬送物を移載するための固定レールの端部と昇降レールの端部のレール接続機構に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、搬送物を水平方向に移動可能に載置するように設けられた固定レールと、前記搬送物を水平方向に移動可能に載置するとともに垂直方向に昇降可能に設けられた昇降レールとを有し、前記搬送物を固定レールと昇降レールの間で水平方向に移載可能とするよう構成されたレール接続機構が知られている。
【0003】
これらのレール接続機構の昇降レール510は、図8、図9に示すように、2本の支柱501に沿って昇降可能に設けられた昇降フレーム502に設けられ、荷Cを載置したパレットPを搬送物として水平方向に移動可能に載置するように構成されている。
昇降フレーム502は、支柱501に正確に沿うための複数のガイドローラ503を備えており、ワイヤ504の巻上げ、巻戻しによって上下動する。
【0004】
昇降レール510の端部511は平面状に切り取られた形状をしており、昇降レール510は昇降フレーム502を上下動させることで、昇降レール510の端部511と同様に平面状に切り取られた形状の固定レールの端部(図示せず)と上下位置を合致させるように昇降され、昇降レール510の端部511と固定レールの端部が荷Cを載置したパレットPを水平方向に移載可能な隙間を有して対向されることでレール接続機構が構成されている。(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平10−291609号公報(第3頁、図1、図3)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このような従来のレール接続機構は、平面状に切り取られた形状の昇降レール510の端部511と固定レールの端部が隙間を有して対向しているだけであるため、昇降フレーム502の上下位置にずれが生じた場合昇降レール510と固定レールの上面に段差が発生するため、搬送物を水平方向に円滑に移載することができず、場合によっては移載不能となる虞があった。
【0006】
また、前記隙間が広すぎる場合も円滑な移載の妨げとなるとともに、昇降フレーム502が下降あるいは上昇し昇降レール510が接続されていない状態で固定レールあるいは昇降レール510上の搬送物Cが昇降レール510あるいは固定レール側に移動してきた際、搬送物Cが下方に位置する昇降レール510あるいは固定レール上に落下する虞があった。
【0007】
本発明は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、昇降レールと固定レールの上下位置のずれや隙間が変動しても搬送物が水平方向に円滑に移載されるとともに、固定レールあるいは昇降レール上の搬送物が下方に位置する昇降レールあるいは固定レール上に落下することのないレール接続機構を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本請求項1に係る発明は、搬送物を水平方向に移動可能に載置するように設けられた固定レールと、前記搬送物を水平方向に移動可能に載置するとともに垂直方向に昇降可能に設けられた昇降レールとを有し、前記搬送物を固定レールと昇降レールの間で水平方向に移載可能とするよう構成されたレール接続機構において、前記固定レールあるいは昇降レールが、前記昇降レールあるいは固定レール側端部に揺動可能な揺動レールを有していることにより、前記課題を解決するものである。
【0009】
本請求項2に係る発明は、請求項1に記載されたレール接続機構の構成に加えて、前記揺動レールが、揺動端部の側方にローラ部材を有し、前記揺動レールに対向する昇降レールあるいは固定レールが、前記揺動レール側端部の側方に前記ローラ部材を下方から支持するローラ支持部材を有していることにより、前記課題をさらに解決するものである。
【0010】
本請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載されたレール接続機構の構成に加えて、前記揺動レールが、揺動端部の幅方向中心部を凹状とした接続凹部を有し、前記揺動レールに対向する昇降レールあるいは固定レールが、前記揺動レール側端部の幅方向中心部を凸状として前記接続凹部内に突出する接続凸部を有していることにより、前記課題をさらに解決するものである。
【0011】
本請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載されたレール接続機構の構成に加えて、前記揺動レールが、揺動中心の固定レールあるいは昇降レール端部反対側に一体に揺動するストッパレバーを有していることにより、前記課題をさらに解決するものである。
【発明の効果】
【0012】
本請求項1に係る発明のレール接続機構は、搬送物を水平方向に移動可能に載置するように設けられた固定レールと、搬送物を水平方向に移動可能に載置するとともに垂直方向に昇降可能に設けられた昇降レールとを有し、搬送物を固定レールと昇降レールの間で水平方向に移載可能とするよう構成されたレール接続機構において、固定レールあるいは昇降レールが、昇降レールあるいは固定レール側端部に揺動可能な揺動レールを有していることにより、昇降レールと固定レールの上下位置のずれが生じても揺動レールの揺動端が上下に移動し、揺動レールを介して昇降レールと固定レールとを段差なく接続することができるため、昇降レールと固定レールとの間で搬送物を円滑に移動させることができる。
【0013】
そして、本請求項2に係る発明のレール接続機構は、請求項1に係るレール接続機構が奏する効果に加えて、揺動レールが揺動端部の側方にローラ部材を有し、揺動レールに対向する昇降レールあるいは固定レールが、揺動レール側端部の側方にローラ部材を下方から支持するローラ支持部材を有していることにより、昇降レールあるいは固定レールと揺動レールの揺動端が直接接触することなく揺動レールを支持することができるため、昇降レールあるいは固定レールと揺動レールの端部が摩耗したり損傷したりすることなく接続することができ、昇降レールと固定レールとの間で搬送物をより円滑に移動させることができる。
【0014】
また、本請求項3に係る発明のレール接続機構は、請求項1または請求項2に係るレール接続機構が奏する効果に加えて、揺動レールが揺動端部の幅方向中心部を凹状とした接続凹部を有し、揺動レールに対向する昇降レールあるいは固定レールが、揺動レール側端部の幅方向中心部を凸状として接続凹部内に突出する接続凸部を有していることにより、昇降レールあるいは固定レールと揺動レールの上面が幅方向に一部重複して一本のレールとして機能するため、昇降レールと固定レールの上下位置のずれや隙間が変動しても、常に昇降レールと固定レールとの間で搬送物をより円滑に移動させることができる。
【0015】
また、本請求項4に係る発明のレール接続機構は、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに係るレール接続機構が奏する効果に加えて、揺動レールが揺動中心の固定レールあるいは昇降レール端部反対側に一体に揺動するストッパレバーを有していることにより、昇降レールあるいは固定レールが下方に位置した時に揺動レールが下方に揺動するのに連動してストッパレバーが固定レールあるいは昇降レールの上方に突出するため、固定レールあるいは昇降レール上の搬送物が昇降レールあるいは固定レール側に移動するのを阻止し、下方に位置する昇降レールあるいは固定レール上に落下することを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明のレール接続機構は、搬送物を水平方向に移動可能に載置するように設けられた固定レールと、搬送物を水平方向に移動可能に載置するとともに垂直方向に昇降可能に設けられた昇降レールとを有し、搬送物を固定レールと昇降レールの間で水平方向に移載可能とするよう構成されたレール接続機構において、固定レールあるいは昇降レールが、昇降レールあるいは固定レール側端部に揺動可能な揺動レールを有し、昇降レールと固定レールの上下位置のずれが生じても揺動レールの揺動端が上下に移動し、揺動レールを介して昇降レールと固定レールとを段差なく接続することができるため、昇降レールと固定レールとの間で搬送物を円滑に移動させることができるという効果を発揮するものであれば、その具体的な実施態様は如何なるものであっても何ら構わない。
【0017】
すなわち、本発明のレール接続機構は、相対的に上下に移動するレール同士を接続するものであればいかなる設備に使用されるものでも良く、各種製造ラインや自動車ボディ乾燥ライン等の製造・処理設備に用いる水平搬送機構の固定レールと昇降機構の昇降レールとの間で搬送物を移載するために使用されるものであっても良く、自動倉庫等の貯蔵設備に用いる保管場所の固定レールと昇降機構の昇降レールとの間で搬送物を移載するために使用されるものであっても良い。
【0018】
また、本発明のレール接続機構は、搬送物に設けられた車輪が昇降レール及び固定レールの上面を転動するものであっても良く、搬送物の下面が昇降レール及び固定レールの上面を滑動するものであっても良い。
【0019】
さらに、本発明のレール接続機構は、荷を載置したパレットを搬送物とするものであっても良く、直接に荷を搬送物とするものであっても良い。
また、本発明のレール接続機構の昇降レールは、いかなる昇降機構により上下動させても良く、ロープ、ワイヤ、チェーン、ベルト等を有して吊下げる構造のものでも良く、ネジ軸等を有して駆動する構造のものであっても良い。
【実施例】
【0020】
以下に、本発明の実施例であるレール接続機構について、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施例であるレール接続機構が適用される自動車ボディ乾燥ラインの側面説明図であり、図2は、図1の昇降機構の側面図であり、図3は、図2の昇降フレームの斜視図であり、図4は、本発明の実施例であるレール接続機構の側面図であり、図5は、本発明の実施例であるレール接続機構の平面図であり、図6は、本発明の実施例であるレール接続機構の揺動レールの正面図であり、図7は、本発明の実施例であるレール接続機構の作動説明図である。
【0021】
本発明の実施例であるレール接続機構が適用される自動車ボディ乾燥ライン100は、図1に示すように、乾燥炉105と該乾燥炉105の両端に支柱101によって昇降する昇降フレーム102を備えており、昇降フレーム102には昇降レール110が、乾燥炉105には固定レール120がそれぞれ備えられている。
【0022】
乾燥炉105の上流側のラインの上流側レール106から、荷である自動車ボディCを載置したパレットPが昇降フレーム102の昇降レール110にパレットPごと移載され、上流側の昇降フレーム102が上昇することで、昇降レール110から乾燥炉105の固定レール120に移載されて搬入される。
【0023】
パレットPに載置された自動車ボディCは乾燥炉105内を下流に向かって乾燥工程に必要な所定の時間をかけて搬送され、下流側の昇降フレーム102の昇降レール110にパレットPごと移載され、昇降フレーム102が下降して、昇降レール110から下流側ラインの下流側レール107に搬出される。
【0024】
昇降レール110は、図2、図3に示すように、2本の支柱101に沿って昇降可能に設けられた昇降フレーム102に設けられ、自動車ボディCを載置したパレットPを搬送物として水平方向に移動可能に載置するように構成されている。
【0025】
昇降フレーム102は、支柱101に正確に沿うための複数のガイドローラ103を備えており、チェーン104の巻上げ、巻戻しによって上下動する。
また、パレットPには車輪108が設けられ、昇降レール110、固定レール120、上流側レール106および下流側レール107上を転動して移動可能に構成されている。
【0026】
次に、以上のように構成された自動車ボディ乾燥ライン100における上流側の昇降フレーム102の昇降レール110と乾燥炉105の固定レール120に適用された本発明の一実施例であるレール接続機構について以下に説明する。
【0027】
図4乃至図6に示すように、固定レール120の昇降レール110側の端部に、揺動軸131を中心として上下に揺動可能な揺動レール130が設けられている。
揺動レール130の両側部には、連結部材138を介して揺動レール130と一体に揺動可能な一対の揺動アーム137が設けられ、該揺動アーム137の先端にはローラ部材132が設けられている。
また、揺動軸131の固定レール120端部の反対側に揺動レール130と一体に揺動するストッパレバー134が延設されている。
【0028】
さらに、連結部材138の下部には下限ストッパ136が設けられており、固定レール120の下部から揺動レール130の下部に向けて該下限ストッパ136を受ける下限規制部材122が延設され、揺動レール130の下方への揺動下限を規制している。
また、揺動レール130の揺動端部には幅方向中心部を凹状とした接続凹部133が設けられている。
【0029】
一方、昇降レール110の揺動レール130側端部の両側部には、一対のローラ部材132を下方から支持する一対のローラ支持部材112が設けられており、昇降フレーム102の上昇によりローラ部材132がローラ支持部材112によって下方から持ち上げられることで、昇降レール110と揺動レール130の上面高さが一致するように構成されている。
【0030】
また、昇降レール110の揺動レール130側の端部には、幅方向中心部を凸状とした接続凸部113が設けられており、揺動レール130の接続凹部133内に突出して昇降レール110と揺動レール130の上面が幅方向に一部重複して一本のレールとして機能するように構成されている。
【0031】
さらに、パレットPの車輪108の幅は、昇降レール110、固定レール120および揺動レール130の上面の幅より広く設定され、パレットPの車輪108の両側方にフランジ109が設けられることで、パレットPの車輪108が昇降レール110、固定レール120および揺動レール130から逸脱することが防止されるとともに、揺動レール130の端部の両側方にフランジガイド135が設けられ、昇降レール110と揺動レール130の接続部での車輪108の逸脱を防止している。
【0032】
次に、以上のように構成された本発明の一実施例であるレール接続機構の動作について以下に説明する。
まず、昇降フレーム102が上昇すると、昇降レール110の揺動レール130側端部の両側部に設けられた一対のローラ支持部材112が、揺動レール130の両側部の揺動アーム137の先端に設けられたローラ部材132に接近する。
【0033】
このとき、図7のAの状態に示すように、揺動レール130は固定レール120の下部に延設された下限規制部材122により下方への揺動下限が規制されており、ローラ部材132が常にローラ支持部材112の上方に位置するため、昇降フレーム102の上昇により確実にローラ支持部材112がローラ部材132を押し上げることができる。
【0034】
また、揺動レール130が揺動下限まで下降すると、揺動軸131の固定レール120端部の反対側に延設されたストッパレバー134が固定レール120の上面より上に突出するため、固定レール120上に移送されたパレットPが何らかの要因で端部側に逆走してもストッパレバー134がパレットPの車輪108に突き当たって停止し、昇降レール110側への落下を防止できる。
【0035】
さらに昇降フレーム102が上昇し、図7のBの状態に示すように、昇降レール110の上面と固定レール120の上面とが一致する位置まで達すると上昇を停止する。
この状態で、昇降レール110、固定レール120および揺動レール130の上面が同一高さで揃い、昇降レール110に載置されたパレットPを円滑に固定レール120上に移送することができる。
【0036】
このとき、揺動軸131の固定レール120端部の反対側に延設されたストッパレバー134は、固定レール120の上面を通過するパレットPの車輪108のフランジ109より下の位置まで下がるため、パレットPの円滑な移送を妨げることはない。
【0037】
また、昇降レール110と固定レール120との水平面内での前後、左右位置にずれが生じても、図5に示すように、昇降レール110の接続凸部113と揺動レール130の接続凹部133が幅方向に一部重複して一本のレールとして機能するように構成されているため、昇降レール110と固定レール120と隙間は常に移送方向に対し斜めとなるため、パレットPの車輪108が隙間に落ち込むことはなく、昇降レール110に載置されたパレットPを円滑に固定レール120上に移送することができる。
【0038】
さらに、昇降フレーム102の停止位置の誤差により、昇降レール110と固定レール120の上面位置が上下方向でずれても、図7のCの状態に示すように、揺動レール130が当該ずれを吸収するように傾斜するため、パレットPの車輪108の走行を阻害するような段差が生じず、昇降レール110に載置されたパレットPを円滑に固定レール120上に移送することができる。
【0039】
以上説明したように、本発明のレール接続機構によれば、昇降レールと固定レールの上下位置のずれや隙間が変動しても搬送物を水平方向に円滑に移載することができるとともに、固定レールあるいは昇降レール上の搬送物が下方に位置する昇降レールあるいは固定レール上に落下することを防止することができるなど、その効果は甚大である。
【0040】
なお、本実施例では自動車ボディ乾燥ライン100における上流側の昇降フレーム102の昇降レール110と乾燥炉105の固定レール120のレール接続機構に適用しているが、乾燥炉105の上流側のラインの上流側レール106と上流側の昇降フレーム102の昇降レール110のレール接続機構、乾燥炉105の固定レール120と下流側の昇降フレーム102の昇降レール110のレール接続機構、あるいは、下流側の昇降フレーム102の昇降レール110と下流側ラインの下流側レール107のレール接続機構に適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の実施例であるレール接続機構が適用される自動車ボディ乾燥ラインの側面説明図。
【図2】図1の昇降機構の側面図。
【図3】図2の昇降フレームの斜視図。
【図4】本発明の実施例であるレール接続機構の側面図。
【図5】本発明の実施例であるレール接続機構の平面図。
【図6】本発明の実施例であるレール接続機構の揺動レールの正面図。
【図7】本発明の実施例であるレール接続機構の作動説明図。
【図8】従来のレール接続機構が適用される昇降機構の側面図。
【図9】従来のレール接続機構が適用される昇降機構の一部拡大斜視図。
【符号の説明】
【0042】
100 ・・・自動車ボディ乾燥ライン
101、501 ・・・支柱
102、502 ・・・昇降フレーム
103、503 ・・・ガイドローラ
104 ・・・チェーン
504 ・・・ワイヤ
105 ・・・乾燥炉
106 ・・・上流側レール
107 ・・・下流側レール
108 ・・・車輪
109 ・・・フランジ
110、510 ・・・昇降レール
111、511 ・・・端部
112 ・・・ローラ支持部材
113 ・・・接続凸部
120 ・・・固定レール
121 ・・・端部
122 ・・・下限規制部材
130 ・・・揺動レール
131 ・・・揺動軸
132 ・・・ローラ部材
133 ・・・接続凹部
134 ・・・ストッパレバー
135 ・・・フランジガイド
136 ・・・下限ストッパ
137 ・・・揺動アーム
138 ・・・連結部材
P ・・・パレット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送物を水平方向に移動可能に載置するように設けられた固定レールと、前記搬送物を水平方向に移動可能に載置するとともに垂直方向に昇降可能に設けられた昇降レールとを有し、前記搬送物を固定レールと昇降レールの間で水平方向に移載可能とするよう構成されたレール接続機構において、
前記固定レールあるいは昇降レールが、前記昇降レールあるいは固定レール側端部に揺動可能な揺動レールを有していることを特徴とするレール接続機構。
【請求項2】
前記揺動レールが、揺動端部の側方にローラ部材を有し、
前記揺動レールに対向する昇降レールあるいは固定レールが、前記揺動レール側端部の側方に前記ローラ部材を下方から支持するローラ支持部材を有していることを特徴とする請求項1に記載のレール接続機構。
【請求項3】
前記揺動レールが、揺動端部の幅方向中心部を凹状とした接続凹部を有し、
前記揺動レールに対向する昇降レールあるいは固定レールが、前記揺動レール側端部の幅方向中心部を凸状として前記接続凹部内に突出する接続凸部を有していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のレール接続機構。
【請求項4】
前記揺動レールが、揺動中心の固定レールあるいは昇降レール端部反対側に一体に揺動するストッパレバーを有していることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載のレール接続機構。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−70372(P2010−70372A)
【公開日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−242557(P2008−242557)
【出願日】平成20年9月22日(2008.9.22)
【出願人】(000003355)株式会社椿本チエイン (861)
【Fターム(参考)】