説明

ロボットのシャフトに対するフランジ取付構造

【課題】製造コストが安く、常に正常な位置決め状態に取り付ける。
【解決手段】一方の抱持腕部9bには、締め付け部9の中空中心部Pへ指向し且つ途中部が取付ねじ挿通用孔部11と交差する位置決めねじ螺合用雌ねじ部13を有する。位置決めねじ13を位置決めねじ螺合用雌ねじ部14にねじ込んで該位置決めねじ13先端を直動軸5の平坦面5aに押圧することで位置決めをし、取付ねじ10で、フランジ6を直動軸5に取り付ける。位置決めねじ13の長さを、該位置決めねじ13の先端が平坦面5aを押圧したときに該位置決めねじ13の基端が取付ねじ挿通用孔部11内に突出せず、且つ先端が平坦面5a以外の外面を押圧したときに基端が取付ねじ挿通孔部11内に突出する長さに設定している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、位置決め用平坦面を形成したシャフトにフランジを位置決めした上でこのフランジを前記シャフトに取り付けるロボットのシャフトに対するフランジ取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ロボットの出力軸であるシャフトに、ハンドなどのツールを取り付けるためのフランジを取り付けることが知られている。このロボットでは、シャフトの回転軸周りの角度位置とフランジの回転軸周りの角度位置とを位置決めした状態で、該フランジをシャフトに取り付けるようにしている。上記位置決めの理由は、フランジを取り付け直す場合に、前記シャフトに対する該フランジ(つまりツール)の角度位置が異なると、オフセット位置が変更されてしまい、再度ロボットにツールの位置認識調整を行わせる必要が生じるため、そのような不都合が生じないようにシャフトをフランジに対して常に同じ角度位置で取り付けるためである。
【0003】
その構成を図13ないし図15に示す。シャフト91先端部外面には、位置決め用の平坦面91a(いわゆるDカット面)が形成され、フランジ92の円筒部92aには、位置決めねじ93をねじ込むための雌ねじ部92bが形成されている。さらに該フランジ92には、シャフト91に取り付けられるほぼ円環状の締め付け部94が形成されている。この締め付け部94は2つの抱持腕部94a、94bを有すると共に、これら抱持腕部94a、94b間にすり割り94cを有する。このすり割り94cを挟んで対向する抱持腕部94a、94bの一方の抱持腕部94aには取付ねじ95を挿通するためのねじ挿通孔部(図示せず)が形成され、他方の抱持腕部94bには、該ねじ挿通孔部を挿通した取付ねじ95と螺合する雌ねじ部(図示せず)が形成されている。
【0004】
前記シャフト91にフランジ92を取り付ける場合、シャフト91に、フランジ92の締め付け部95及び円筒部92aを嵌合し、前記シャフト91の平坦面91aに対して、フランジ92の雌ねじ部92bが向かい合うように見当つけ、当該雌ねじ部92bに位置決めねじ93をねじ込んで当該位置決めねじ93の先端を前記平坦面91aに押圧させる位置に設置することにより、シャフト91に対してフランジ92の角度位置を位置決めし、その上で、前記取付ねじ95を締め付け部94の図示しないねじ挿通孔部を挿通し雌ねじ部にねじ締めして、シャフト91に締め付け固定する。
【0005】
ところで、上述の構成の場合、図14に示すように位置決めねじ3がシャフト91の平坦面91aを押し付けた状態では、正しい位置決め状態であるが、図15に示すように、位置決めねじ93がシャフト91における平坦面91a以外の外面を押し付けた状態でもフランジ92がシャフト91に組み付いてしまうため、正常に位置決めされない状態で、取付ねじ95により本固定されてしまう問題があった。この場合には、前述したようにオフセット位置が変更されてしまい、再度ロボットにツールの位置認識調整を行わせなければならないといった問題がある。
【0006】
これに対して、位置決めを確実にするための技術として特許文献1に示された技術がある。この特許文献1には、クロスフローファンの軸受構造において、モーター軸にDカットを形成し、ファンボスにD形状の非貫通穴を形成し、この非貫通穴のDカットとモーター軸のDカット部分とが合わないと、モーター軸がファンボスに挿入できない構成とすることにより、ファンボスとモーター軸とを位置決めする構成としている。そして、ファンボスとモーター軸とを固定ねじで固定するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平11−13689号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところが、上記特許文献1に記載された技術では、モーター軸の相手側であるファンボスにD形状の非貫通穴を機械加工技術で形成することは非常に困難であり、又、型成形では、D形状の穴の成形は可能であるが、製造工数も多く製造コストが高くなってしまう。従って、このような特許文献1の技術は、前述したロボットのシャフトに対するフランジ取付構造には採用できない。
【0009】
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ロボットのシャフトに対してフランジを位置決めして取り付けるについて、製造コストが安く、且つ、常に正常な位置決め状態に取り付けることができるロボットのシャフトに対するフランジ取付構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1の発明によれば、位置決めねじがシャフトの平坦面を押圧する位置に設置された状態であると、つまり、フランジをシャフトに正常に位置決めする状態であると、該位置決めねじが取付ねじ挿通用孔部内に突出することがないから、取付ねじで、フランジをシャフトに取り付ける際に、該取付ねじを支障なく前記取付ねじ挿通用孔部内に挿通し得て、取付ねじ螺合用雌ねじ部にねじ締めすることができる。又、位置決めねじがシャフトの平坦面以外の外面を押圧する状態であると、つまり、正常に位置決めされない状態であると、該位置決めねじが取付ねじ挿通用孔部内に突出することになり、取付ねじで、フランジをシャフトに取り付ける際に、該取付ねじの前記取付ねじ挿通用孔部への挿通が、該位置決めねじによって阻止され、結局、取付ねじを取付ねじ螺合用雌ねじ部にねじ締めすることができない。要するに、位置決めねじを正常位置決め状態にねじ込まない限りは、取付ねじのねじ締めができず、よって、常に、正常な位置決め状態でのみ、フランジに対してシャフトを取り付けることができる。
【0011】
そして、うまく位置決めできていないことを取付ねじの目視により容易に認識することができ、従って、位置決めミスに容易に気づくことができる。
しかも、前記位置決めねじをねじ込むための位置決めねじ螺合用雌ねじ部は、いわゆるDカット状の非貫通穴とは違って機械的加工が容易で製造コストを安くできる。
【0012】
請求項2の発明によれば、請求項1と同様に、製造コストが安く、非正常な位置決め状態でのフランジに対するシャフトの取り付けを確実に防止することができることに加え、位置決めねじをねじ込む場合に、位置決めねじを、最初に、取付ねじ挿通用孔部まで貫通する位置決めねじ挿通用孔部に通した後、次に、抱持腕部の内面まで貫通する位置決めねじ螺合用雌ねじ部にねじ込むから、位置決めねじ螺合用雌ねじ部の形成領域を短くできる。
【0013】
請求項3の発明によれば、位置決めねじ螺合用雌ねじ部を、取付ねじ螺合用雌ねじ部が存在する他方の抱持腕部に形成している。この場合、非正常な位置決め状態では、位置決めねじが取付ねじ螺合用雌ねじ部内に突出して、取付ねじの螺合が阻止されることになり、請求項1と同様に、製造コストが安く、常に、正常な位置決め状態でのみ、フランジに対してシャフトを取り付けることができる。
【0014】
請求項4の発明によれば、請求項3と同様の効果を奏するのに加え、位置決めねじをねじ込む場合に、位置決めねじを、最初に、取付ねじ螺合用雌ねじ部まで貫通する位置決めねじ挿通用孔部に通した後、次に、抱持腕部の内面まで貫通する位置決めねじ螺合用雌ねじ部にねじ込むから、位置決めねじ螺合用雌ねじ部の形成領域を短くできる。
【0015】
請求項5の発明によれば、取付ねじ及びナットを用いて、シャフトをフランジに取り付ける構成とし、位置決めねじをねじ込むについて位置決めねじ螺合用雌ねじ部を設けた構成としており、このような構成においても、請求項1と同様に、製造コストが安く、常に、正常な位置決め状態でのみ、フランジに対してシャフトを取り付けることができる。
【0016】
請求項6の発明によれば、取付ねじ及びナットを用いて、シャフトをフランジに取り付ける構成とし、位置決めねじをねじ込むについて位置決めねじ挿通用孔部及び位置決めねじ螺合用雌ねじ部を設けた構成としており、このような構成においても、請求項1同様に、製造コストが安く、常に、正常な位置決め状態でのみ、フランジに対してシャフトを取り付けることができ、さらに、位置決めねじ螺合用雌ねじ部の形成領域を短くできる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の第1の実施例を示し、位置決めねじ及び取付ねじ部分の横断平面図
【図2】フランジ取付状態を示す斜視図
【図3】シャフトにおける平坦面部分を示す斜視図
【図4】取付ねじ正常取付状態を示す図1相当図
【図5】取付ねじが取付不可能な場合を示す図1相当図
【図6】ロボットの全体構成を示す側面図
【図7】本発明の第2の実施例を示す図1相当図
【図8】本発明の第3の実施例を示す図1相当図
【図9】本発明の第4の実施例を示す図1相当図
【図10】本発明の第5の実施例を示す図1相当図
【図11】本発明の第6の実施例を示す図1相当図
【図12】本発明の第7の実施例を示す図1相当図
【図13】従来例を示す図2相当図
【図14】正常な位置決め状態を示す位置決めねじ及び取付ねじ部分の横断平面図
【図15】非正常な位置決め状態を示す図14相当図
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の第1の実施例につき図1ないし図6を参照して説明する。図6には、水平多関節(4軸)型ロボットを示している。このロボット1は、設置面に固定されるベース2と、このベース2上に垂直軸J1を中心に旋回可能に連結された第1アーム3と、この第1アーム3の先端部に垂直軸J2を中心に旋回可能に連結された第2アーム4と、この第2アーム4の先端部に上下動可能(矢印B方向)で且つ回転可能(矢印A方向)に設けられた直動軸(シャフトに相当)5とから構成されている。
【0019】
この直動軸5の先端部(下端部)には、ツールなどを取り付けるためのフランジ6が位置決めされて着脱可能に取り付けられるようになっている。以下、この直動軸5に対するフランジ6の取付構造について説明する。
【0020】
図1ないし図4に示すように、前記直動軸5は中空円柱状をなし、その外周面の一部にはDカット状の平坦面5a(図4参照)が形成されている。
前記フランジ6は円板状をなし、ツールなどを取り付けるための例えば4つの取付孔部6aと1つの位置合わせ孔部6bとが形成されている。このフランジ6には、該フランジ6から前記直動軸5の基端側に寄った位置(図2では上側にずれた位置)に、夫々中空の円筒部7を介して円環部8が形成されている。この円環部8には、その下部に、軸方向と直行する方向(水平方向)に平面的にみて2/3程度を占める切欠き溝8aが形成され、該切欠き溝8a上側の部分の中央部径方向にすり割り9aが形成されており、このすり割り9aを介して夫々端面が対向する2つの抱持腕部9b、9cが形成されている。これら2つの抱持腕部9b、9c及びこの2つの抱持腕部9b、9c端部間のすり割り9aにより締め付け部9が形成されている。この締め付け部9は、前記直動軸5が挿通可能な中空円環状をなす。なお、前記切欠き溝8aの両端にそれぞれ符号8b、8c(図4参照)を付している。
【0021】
前記2つの抱持腕部9b、9cのうちの一方の抱持腕部9bには取付ねじ10を挿通するための取付ねじ挿通用孔部11が形成されている。この取付ねじ挿通用孔部11は、該一方の抱持腕部9b外面から当該一方の抱持腕部9b端部まで貫通している。
【0022】
前記取付ねじ10は六角穴付きボルトから構成されている。
また、他方の抱持腕部9cには取付ねじ10をねじ締めするための取付ねじ螺合用雌ねじ部12が形成されている。この取付ねじ螺合用雌ねじ部12は、一端部が該他方の抱持腕部9c端面において前記取付ねじ挿通用孔部11と対向して開口し該取付ねじ挿通用孔部11と一直線状をなし、該取付ねじ螺合用雌ねじ部12は該他方の抱持腕部9c外面まで貫通している。
【0023】
又、前記一方の抱持腕部9bには、位置決めねじ13をねじ締めするための位置決めねじ螺合用雌ねじ部14が形成されている。この位置決めねじ螺合用雌ねじ部14は、該一方の抱持腕部9bの外面から、前記締め付け部9の中空中心部P(これはフランジ6の中心部と同じである)へ指向し且つ途中部が前記取付ねじ挿通用孔部11と交差し、該一方の抱持腕部9bの内面まで貫通している。なお、この位置決めねじ螺合用雌ねじ部14は、外側の部分14aと内側の部分14bとからなる。
【0024】
前記位置決めねじ13の長さは、次のように設定している。該位置決めねじ13の先端13aが前記直動軸5の平坦面5aを押圧したときに該位置決めねじ13の基端13bが前記取付ねじ挿通用孔部11内に突出せず、且つ、該位置決めねじ13の先端13aが前記直動軸5の前記平坦面5a以外の外面を押圧したときに当該位置決めねじ13の基端13bが前記取付ねじ挿通用孔部11内に突出する長さに設定している。
【0025】
上記構成において、前記フランジ6を直動軸5に位置決めして取り付ける場合、直動軸5に、締め付け部9及び円筒部7並びにフランジ6を嵌合し、前記直動軸5の平坦面5aに対して、フランジ6の位置決めねじ螺合用雌ねじ部14が向かい合うように見当つけ、当該位置決めねじ螺合用雌ねじ部14に位置決めねじ13をねじ込んで当該位置決めねじ13の先端13aを前記平坦面5aに押圧させる位置に設置することにより、直動軸5に対してフランジ6の角度位置を位置決めする(図1参照)。この状態では、位置決めねじ13の先端13aが前記平坦面5aを押圧(当接)しているから、基端13bは取付ねじ挿通用孔部11内に突出することがない。この後、前記取付ねじ10を締め付け部9の取付ねじ挿通用孔部11に挿通する。この場合、位置決めねじ13の基端13bは取付ねじ挿通用孔部11内に突出していないから、この取付ねじ10は支障なく該取付ねじ挿通用孔部11に挿入される。そして、取付ねじ10を取付ねじ螺合用雌ねじ部12にねじ締めして、フランジ6を直動軸5に締め付け固定する(図4参照)。
【0026】
ここで、上述した図1及び図4を参照した位置決め及び取り付け手順は、位置決めねじ13が直動軸5の平坦面5aを押し付けたところの、正しい位置決めがなされた手順であるが、図5に示すように、非正常な位置決めがなされることがある。この「非正常な位置決め」とは、位置決めねじ13が直動軸5における平坦面5a以外の外面を押し付けた状態のことをいう。このような非正常な位置決めの場合でもフランジ6がシャフト直動軸5に本固定ではないが一時的に組み付いてしまう。
【0027】
しかし、本実施例によれば、該位置決めねじ13が取付ねじ挿通用孔部11内に突出することになり、取付ねじ10で、フランジ6を直動軸5に取り付ける(本固定する)際に、該取付ねじ10の前記取付ねじ挿通用孔部11への挿通が、該位置決めねじ13によって阻止され、結局、取付ねじ10を取付ねじ螺合用雌ねじ部12にねじ締めすることができない。要するに、位置決めねじ13を正常位置決め状態にねじ込まない限りは、取付ねじ10のねじ締めができず、よって、常に、正常な位置決め状態でのみ、フランジ6に対して直動軸5を取り付けることができる。
【0028】
そして、うまく位置決めできていないことを取付ねじ10の目視により容易に認識することができ、従って、位置決めミスに容易に気づくことができる。
しかも、前記位置決めねじ13をねじ込むための位置決めねじ螺合用雌ねじ部14は、いわゆるDカット状の非貫通穴とは違って機械的加工が容易で製造コストを安くできる。
【0029】
図7は本発明の第2の実施例を示しており、次の点が第1の実施例と異なる。すなわち、前記第1の実施例の位置決めねじ螺合用雌ねじ部14に代わり、位置決めねじ挿通用孔部21及び位置決めねじ螺合用雌ねじ部22を設けている。位置決めねじ挿通用孔部21は、一方の抱持腕部9bに、該一方の抱持腕部9bの外面から、前記締め付け部9の中空中心部Pへ指向して前記取付ねじ挿通用孔部11まで貫通するように形成している。又、位置決めねじ螺合用雌ねじ部22は、一方の抱持腕部9bの前記取付ねじ挿通用孔部11において前記位置決めねじ挿通用孔部21に対向する内面から、前記締め付け部9の中空中心部Pへ指向して該一方の抱持腕部9bの内面まで貫通するように形成している。
【0030】
この場合、前記位置決めねじ13を前記位置決めねじ挿通用孔部21を通して前記位置決めねじ螺合用雌ねじ部22にねじ込んで該位置決めねじ13の先端13aを前記直動軸5の平坦面5aに押圧する位置に設置することで位置決めをし、その後、前記取付ねじ10を、前記取付ねじ挿通用孔部11を通して前記取付ねじ螺合用雌ねじ部12にねじ締めすることで、前記フランジ6を前記直動軸5に取り付ける。
【0031】
この第2の実施例によれば、第1の実施例と同様に、製造コストが安く、非正常な位置決め状態でのフランジに対する直動軸5の取り付けを確実に防止することができることに加え、位置決めねじ13をねじ込む場合に、位置決めねじ13を、最初に、取付ねじ挿通用孔部11まで貫通する位置決めねじ挿通用孔部21に通した後、次に、一方の抱持腕部9bの内面まで貫通する位置決めねじ螺合用雌ねじ部22にねじ込むから、位置決めねじ螺合用雌ねじ部22の形成領域を短くできる。
【0032】
図8は本発明の第3の実施例を示しており、この第3の実施例では、前記他方の抱持腕部9cの取付ねじ螺合用雌ねじ部12側に位置決めねじ螺合用雌ねじ部23を形成した点が第1の実施例と異なる。すなわち、この位置決めねじ螺合用雌ねじ部23は、前記他方の抱持腕部9cに、該他方の抱持腕部9cの外面から、前記締め付け部9の中空中心部Pへ指向し且つ途中部が前記取付ねじ螺合用雌ねじ部12と交差し、前記他方の抱持腕部9cの内面まで貫通するように形成されている。なお、この位置決めねじ螺合用雌ねじ部23は、外側の部分23aと内側の部分23bとからなる。
【0033】
この第3の実施例によれば、非正常な位置決め状態では、位置決めねじ13が取付ねじ螺合用雌ねじ部12内に突出して、取付ねじ10の螺合が阻止されることになり、実施例1と同様に、製造コストが安く、常に、正常な位置決め状態でのみ、フランジ6に対して直動軸5を取り付けることができる。
【0034】
図9は本発明の第4の実施例を示しており、図8に示した第3の実施例とは次の点が異なる。すなわち、前記第3の実施例の位置決めねじ螺合用雌ねじ部23に代えて、位置決位置決めねじ挿通用孔部24及び位置決めねじ螺合用雌ねじ部25を形成している。つまり、位置決めねじ挿通用孔部24を、前記他方の抱持腕部9cに、その外面から、前記締め付け部9の中空中心部Pへ指向して前記取付ねじ螺合用雌ねじ部12まで貫通するように形成している。
【0035】
又、位置決めねじ螺合用雌ねじ部25を、前記他方の抱持腕部9cに、前記取付ねじ螺合用雌ねじ部12において前記位置決めねじ挿通用孔部24に対向する内面から、前記締め付け部9の中空中心部Pへ指向して該他方の抱持腕部9cの内面にまで貫通するように形成している。
【0036】
この第4の実施例によれば、前記第3実施例と同様の効果を奏するのに加え、位置決めねじ13をねじ込む場合に、位置決めねじ13を、最初に、位置決めねじ挿通用孔部24に通した後、次に、位置決めねじ螺合用雌ねじ部25にねじ込むから、位置決めねじ螺合用雌ねじ部25の形成領域を短くできる。
【0037】
図10は本発明の第5の実施例を示しており、この実施例においては、次の点が第1の実施例と異なる。すなわち、前記取付ねじ挿通用孔部11及び取付ねじ螺合用雌ねじ部12に代えて、取付ねじ挿通用孔部26を形成している。この取付ねじ挿通用孔部26は、一方の抱持腕部9b外面から前記すり割り9aを間に存して他方の抱持腕部9c外面まで貫通するように形成されている。この場合、位置決めねじ螺合用雌ねじ部14は前記一方の抱持腕部9bに形成している。この位置決めねじ螺合用雌ねじ部14は他方の抱持腕部9cに形成しても良い。
【0038】
この第5の実施例においては、前記位置決めねじ13を前記位置決めねじ螺合用雌ねじ部14にねじ込んで該位置決めねじ13先端を前記直動軸5の平坦面5aに押圧する位置に設置することで位置決めをした後、前記取付ねじ13を、前記取付ねじ挿通用孔部26の一端から通して他端から突出させ、該突出端部にナット27をねじ締めすることで、前記フランジ6を前記直動軸5に取り付けるようにしている。
【0039】
この第5の実施例によれば、取付ねじ10及びナット27を用いて、直動軸5をフランジ6に取り付ける構成としており、このような構成においても、第1の実施例と同様に、製造コストが安く、常に、正常な位置決め状態でのみ、フランジに対して直動軸5を取り付けることができる。
【0040】
図11は本発明の第6の実施例を示しており、この実施例は、次の点で上記第5の実施例と異なる。すなわち、前記位置決めねじ螺合用雌ねじ部14に代わり、位置決めねじ挿通用孔部28及び位置決めねじ螺合用雌ねじ部29を形成している。つまり、位置決めねじ挿通用孔部28を、例えば一方の抱持腕部9bに、当該抱持腕部9bの外面から、前記締め付け部9の中空中心部Pへ指向して前記取付ねじ挿通用孔部26まで貫通するように形成している。又、前記位置決めねじ螺合用雌ねじ部29を、当該位置決めねじ挿通用孔部28が形成された当該抱持腕部9bに、前記取付ねじ挿通用孔部26において前記位置決めねじ挿通用孔部28に対向する内面から、前記締め付け部9の中空中心部Pへ指向して当該抱持腕部9bの内面にまで貫通するように形成している。この位置決めねじ挿通用孔部28及び位置決めねじ螺合用雌ねじ部29は他方の抱持腕部9cに形成しても良い。
【0041】
この第6の実施例によれば、取付ねじ10及びナット27を用いて、直動軸5をフランジ6に取り付ける構成とし、位置決めねじ13をねじ込むについて位置決めねじ挿通用孔部28及び位置決めねじ螺合用雌ねじ部29を設けた構成としており、このような構成においても、第1の実施例同様に、製造コストが安く、常に、正常な位置決め状態でのみ、フランジ6に対して直動軸5を取り付けることができ、さらに、位置決めねじ螺合用雌ねじ部29の形成領域を短くできる。
【0042】
本発明は上記各実施例に限定されず、次のように変更して実施しても良い。本発明の第7の実施例として示す図12に示すように、取付ねじ螺合用雌ねじ部12は、非貫通形態としても良い。
【符号の説明】
【0043】
図面中、1はロボット、5は直動軸(シャフト)、5aは平坦面、6はフランジ、9は締め付け部、9aはすり割り、9bは一方の抱持腕部、9cは他方の抱持腕部、10は取付ねじ、11は取付ねじ挿通用孔部、12は取付ねじ螺合用雌ねじ部、13は取付ねじ、14は位置決めねじ螺合用雌ねじ部、21は位置決めねじ挿通用孔部、22は位置決めねじ螺合用雌ねじ部、23は取付ねじ螺合用雌ねじ部、24は位置決めねじ挿通用孔部、25は位置決めねじ螺合用雌ねじ部、26は取付ねじ挿通用孔部、27はナット、28は位置決めねじ挿通用孔部、29は位置決めねじ螺合用雌ねじ部を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロボットのシャフトの先端部に対してフランジを位置決めねじにより位置決めし且つ取付ねじにより取り付ける構造であって、
前記シャフトの外周面の一部に形成されたDカット状の平坦面と、
前記フランジにおいて前記シャフトの基端側に寄った位置に、前記シャフトが挿通可能な中空円環状に形成され、すり割りを有すると共に該すり割りを介して夫々の端面が対向する2つの円弧状の抱持腕部を有する締め付け部と、
前記2つの抱持腕部のうちの一方の抱持腕部に形成され、該一方の抱持腕部外面から当該一方の抱持腕部端部まで貫通する取付ねじ挿通用孔部と、
前記2つの抱持腕部のうちの他方の抱持腕部に形成され、一端部が該他方の抱持腕部端面において前記取付ねじ挿通用孔部と対向して開口し該取付ねじ挿通用孔部と一直線状をなす取付ねじ螺合用雌ねじ部と、
前記一方の抱持腕部に、該一方の抱持腕部の外面から、前記締め付け部の中空中心部へ指向し且つ途中部が前記取付ねじ挿通用孔部と交差し、前記一方の抱持腕部の内面まで貫通する位置決めねじ螺合用雌ねじ部とを備え、
前記位置決めねじを前記位置決めねじ螺合用雌ねじ部にねじ込んで該位置決めねじ先端を前記シャフトの平坦面に押圧する位置に設置し、
前記取付ねじを、前記取付ねじ挿通用孔部を通して前記取付ねじ螺合用雌ねじ部にねじ締めすることで、前記フランジを前記シャフトに取り付け、
且つ、前記位置決めねじの長さを、該位置決めねじの先端が前記シャフトの平坦面を押圧したときに該位置決めねじの基端が前記取付ねじ挿通用孔部内に突出せず、且つ、該位置決めねじ先端が前記シャフトの前記平坦面以外の外面を押圧したときに当該位置決めねじの基端が前記取付ねじ挿通孔部内に突出する長さに設定したことを特徴とするロボットのシャフトに対するフランジ取付構造。
【請求項2】
ロボットのシャフトの先端部に対してフランジを位置決めねじにより位置決めし且つ取付ねじにより取り付ける構造であって、
前記シャフトの外周面の一部に形成されたDカット状の平坦面と、
前記フランジにおいて前記シャフトの基端側に寄った位置に、前記シャフトが挿通可能な中空円環状に形成され、すり割りを有すると共に該すり割りを介して夫々の端面が対向する2つの円弧状の抱持腕部を有する締め付け部と、
前記2つの抱持腕部のうちの一方の抱持腕部に形成され、該一方の抱持腕部外面から当該一方の抱持腕部端部まで貫通する取付ねじ挿通用孔部と、
前記2つの抱持腕部のうちの他方の抱持腕部に形成され、一端部が該他方の抱持腕部端面において前記取付ねじ挿通用孔部と対向して開口し該取付ねじ挿通用孔部と一直線状をなす取付ねじ螺合用雌ねじ部と、
前記一方の抱持腕部に形成され、該一方の抱持腕部の外面から、前記締め付け部の中空中心部へ指向して前記取付ねじ挿通用孔部まで貫通する位置決めねじ挿通用孔部と、
前記一方の抱持腕部の前記取付ねじ挿通用孔部において前記位置決めねじ挿通用孔部に対向する内面から、前記締め付け部の中空中心部へ指向して該一方の抱持腕部の内面まで貫通する位置決めねじ螺合用雌ねじ部とを備え、
前記位置決めねじを前記位置決めねじ挿通用孔部を通して前記位置決めねじ螺合用雌ねじ部にねじ込んで該位置決めねじ先端を前記シャフトの平坦面に押圧する位置に設置し、
前記取付ねじを、前記取付ねじ挿通用孔部を通して前記取付ねじ螺合用雌ねじ部にねじ締めすることで、前記フランジを前記シャフトに取り付け、
且つ、前記位置決めねじの長さを、該位置決めねじの先端が前記シャフトの平坦面を押圧したときに該位置決めねじの基端が前記取付ねじ挿通用孔部内に突出せず、且つ、該位置決めねじ先端が前記シャフトの前記平坦面以外の外面を押圧したときに当該位置決めねじの基端が前記取付ねじ挿通孔部内に突出する長さに設定したことを特徴とするロボットのシャフトに対するフランジ取付構造。
【請求項3】
ロボットのシャフトの先端部に対してフランジを位置決めねじにより位置決めし且つ取付ねじにより取り付ける構造であって、
前記シャフトの外周面の一部に形成されたDカット状の平坦面と、
前記フランジにおいて前記シャフトの基端側に寄った位置に、前記シャフトが挿通可能な中空円環状に形成され、すり割りを有すると共に該すり割りを介して夫々の端面が対向する2つの円弧状の抱持腕部を有する締め付け部と、
前記2つの抱持腕部のうちの一方の抱持腕部に形成され、該一方の抱持腕部外面から当該一方の抱持腕部端部まで貫通する取付ねじ挿通用孔部と、
前記2つの抱持腕部のうちの他方の抱持腕部に形成され、一端部が該他方の抱持腕部端面において前記取付ねじ挿通用孔部と対向して開口し該取付ねじ挿通用孔部と一直線状をなす取付ねじ螺合用雌ねじ部と、
前記他方の抱持腕部に、該他方の抱持腕部の外面から、前記締め付け部の中空中心部へ指向し且つ途中部が前記取付ねじ螺合用雌ねじ部と交差し、前記他方の抱持腕部の内面まで貫通する位置決めねじ螺合用雌ねじ部とを備え、
前記位置決めねじを前記位置決めねじ螺合用雌ねじ部にねじ込んで該位置決めねじ先端を前記シャフトの平坦面に押圧する位置に設置し、
前記取付ねじを、前記取付ねじ挿通用孔部を通して前記取付ねじ螺合用雌ねじ部にねじ締めすることで、前記フランジを前記シャフトに取り付け、
且つ、前記位置決めねじの長さを、該位置決めねじの先端が前記シャフトの平坦面を押圧したときに該位置決めねじの基端が前記取付ねじ螺合用雌ねじ部内に突出せず、且つ、該位置決めねじ先端が前記シャフトの前記平坦面以外の外面を押圧したときに当該位置決めねじの基端が前記取付ねじ螺合用雌ねじ部内に突出する長さに設定したことを特徴とするロボットのシャフトに対するフランジ取付構造。
【請求項4】
ロボットのシャフトの先端部に対してフランジを位置決めねじにより位置決めし且つ取付ねじにより取り付ける構造であって、
前記シャフトの外周面の一部に形成されたDカット状の平坦面と、
前記フランジにおいて前記シャフトの基端側に寄った位置に、前記シャフトが挿通可能な中空円環状に形成され、すり割りを有すると共に該すり割りを介して夫々の端面が対向する2つの円弧状の抱持腕部を有する締め付け部と、
前記2つの抱持腕部のうちの一方の抱持腕部に形成され、該一方の抱持腕部外面から当該一方の抱持腕部端部まで貫通する取付ねじ挿通用孔部と、
前記2つの抱持腕部のうちの他方の抱持腕部に形成され、一端部が該他方の抱持腕部端面において前記取付ねじ挿通用孔部と対向して開口し該取付ねじ挿通用孔部と一直線状をなす取付ねじ螺合用雌ねじ部と、
前記他方の抱持腕部に形成され、該他方の抱持腕部の外面から、前記締め付け部の中空中心部へ指向して前記取付ねじ螺合用雌ねじ部まで貫通する位置決めねじ挿通用孔部と、
前記他方の抱持腕部に形成され、前記取付ねじ螺合用雌ねじ部において前記位置決めねじ挿通用孔部に対向する内面から、前記締め付け部の中空中心部へ指向して該他方の抱持腕部の内面にまで貫通する位置決めねじ螺合用雌ねじ部とを備え、
前記位置決めねじを前記位置決めねじ挿通用孔部を通して前記位置決めねじ螺合用雌ねじ部にねじ込んで該位置決めねじ先端を前記シャフトの平坦面に押圧する位置に設置し、
前記取付ねじを、前記取付ねじ挿通用孔部を通して前記取付ねじ螺合用雌ねじ部にねじ締めすることで、前記フランジを前記シャフトに取り付け、
且つ、前記位置決めねじの長さを、該位置決めねじの先端が前記シャフトの平坦面を押圧したときに該位置決めねじの基端が前記取付ねじ螺合用雌ねじ部内に突出せず、且つ、該位置決めねじ先端が前記シャフトの前記平坦面以外の外面を押圧したときに当該位置決めねじの基端が前記取付ねじ螺合用雌ねじ部内に突出する長さに設定したことを特徴とするロボットのシャフトに対するフランジ取付構造。
【請求項5】
ロボットのシャフトの先端部に対してフランジを位置決めねじにより位置決めし且つ取付ねじにより取り付ける構造であって、
前記シャフトの外周面の一部に形成されたDカット状の平坦面と、
前記フランジにおいて前記シャフトの基端側に寄った位置に、前記シャフトが挿通可能な中空円環状に形成され、すり割りを有すると共に該すり割りを介して夫々の端面が対向する2つの円弧状の抱持腕部を有する締め付け部と、
前記2つの抱持腕部のうちの一方の抱持腕部外面から前記すり割りを間に存して他方の抱持腕部外面まで貫通する取付ねじ挿通用孔部と、
前記一方又は他方の抱持腕部に形成され、当該抱持腕部の外面から、前記締め付け部の中空中心部へ指向して途中部が前記取付ねじ挿通用孔部と交差し、前記一方の抱持腕部の内面まで貫通する位置決めねじ螺合用雌ねじ部とを備え、
前記位置決めねじを前記位置決めねじ螺合用雌ねじ部にねじ込んで該位置決めねじ先端を前記シャフトの平坦面に押圧する位置に設置し、
前記取付ねじを、前記取付ねじ挿通用孔部の一端から通して他端から突出させ、該突出端部にナットをねじ締めすることで、前記フランジを前記シャフトに取り付け、
且つ、前記位置決めねじの長さを、該位置決めねじの先端が前記シャフトの平坦面を押圧したときに該位置決めねじの基端が前記取付ねじ挿通用孔部内に突出せず、且つ、該位置決めねじ先端が前記シャフトの前記平坦面以外の外面を押圧したときに当該位置決めねじの基端が前記取付ねじ挿通孔部内に突出する長さに設定したことを特徴とするロボットのシャフトに対するフランジ取付構造。
【請求項6】
ロボットのシャフトの先端部に対してフランジを位置決めねじにより位置決めし且つ取付ねじにより取り付ける構造であって、
前記シャフトの外周面の一部に形成されたDカット状の平坦面と、
前記フランジにおいて前記シャフトの基端側に寄った位置に、前記シャフトが挿通可能な中空円環状に形成され、すり割りを有すると共に該すり割りを介して夫々の端面が対向する2つの円弧状の抱持腕部を有する締め付け部と、
前記2つの抱持腕部のうちの一方の抱持腕部外面から前記すり割りを間に存して他方の抱持腕部外面まで貫通する取付ねじ挿通用孔部と、
前記一方又は他方の抱持腕部に形成され、当該抱持腕部の外面から、前記締め付け部の中空中心部へ指向して前記取付ねじ挿通用孔部まで貫通する位置決めねじ挿通用孔部と、
前記位置決めねじ挿通用孔部が形成された抱持腕部に形成され、前記取付ねじ挿通用孔部において前記位置決めねじ挿通用孔部に対向する内面から、前記締め付け部の中空中心部へ指向して当該抱持腕部の内面にまで貫通する位置決めねじ螺合用雌ねじ部とを備え、
前記位置決めねじを前記位置決めねじ挿通用孔部に通して前記位置決めねじ螺合用雌ねじ部にねじ込んで該位置決めねじ先端を前記シャフトの平坦面に押圧する位置に設置し、
前記取付ねじを、前記取付ねじ挿通用孔部の一端から通して他端から突出させ、該突出端部にナットをねじ締めすることで、前記フランジを前記シャフトに取り付け、
且つ、前記位置決めねじの長さを、該位置決めねじの先端が前記シャフトの平坦面を押圧したときに該位置決めねじの基端が前記取付ねじ挿通用孔部内に突出せず、且つ、該位置決めねじ先端が前記シャフトの前記平坦面以外の外面を押圧したときに当該位置決めねじの基端が前記取付ねじ挿通孔部内に突出する長さに設定したことを特徴とするロボットのシャフトに対するフランジ取付構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2010−216610(P2010−216610A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−66140(P2009−66140)
【出願日】平成21年3月18日(2009.3.18)
【出願人】(501428545)株式会社デンソーウェーブ (1,155)
【Fターム(参考)】