ロボットティーチング装置
【課題】カメラを接続して映像を取り込んで行うティーチングはもちろん、カメラを使用しないオフライン作業においても、簡単にロボットのティーチングと同時にプログラミングができるロボットティーチング装置を提供する。
【解決手段】ロボットティーチング装置は、画像データ入力機能、ロボット動作プログラム作成機能及びロボット位置座標データ作成機能を有するコンピュータ、入力される画像データを表示するディスプレイ、及び上記ディスプレイに表示された画像の位置を指定するポインティングデバイスを備えたロボットティーチング装置において、上記コンピュータは、上記ポインティングデバイスにより指定された上記ディスプレイに表示された画像の位置情報に基づいて、ロボット位置座標データを作成する。
【解決手段】ロボットティーチング装置は、画像データ入力機能、ロボット動作プログラム作成機能及びロボット位置座標データ作成機能を有するコンピュータ、入力される画像データを表示するディスプレイ、及び上記ディスプレイに表示された画像の位置を指定するポインティングデバイスを備えたロボットティーチング装置において、上記コンピュータは、上記ポインティングデバイスにより指定された上記ディスプレイに表示された画像の位置情報に基づいて、ロボット位置座標データを作成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ロボットのティーチングをするロボットティーチング装置に関する。
【背景技術】
【0002】
製造現場では数多くの産業用ロボット(以下、ロボットと略称する)が加工、組立、検査の工程に導入され、バリ取り、溶接、半田付、ねじ締め、塗布など様々な作業で利用されている。
ロボットは、汎用コンピュータと同様に、記憶したプログラムの命令を順次読み出して実行することにより目的の作業を行う。従って、プログラムや加工、組立、検査のツールを入れ替えることによりロボットは、ねじ締め機となったり、塗布機となったりと汎用性に特徴があるが、導入後すぐに使用できるものではなく、プログラミングやティーチングを必要とする。
【0003】
ロボットを使用する利点の一つに多品種少量生産、短期間での段取り替え、装置組み替えが容易に行えることがある。ここで装置組み替えとは設備を有効に使用するため、例えば、ねじ締め機用のロボットを塗布機用のロボットに替えたり、半田付用に替えたりなど1つのロボットを様々な装置に仕立てることを言う。段取り替えや装置組み替えは生産設備の有効活用に役立っている。
【0004】
ロボットを使用するには、製造現場でのプログラミングやティーチングに要する時間の短縮や、オペレータに特殊な技能を必要としないことが重要になる。従来のロボットのティーチング方法においては、ロボットを目的位置に移動させ、その位置を登録する方法や図面の寸法を元に数値を入力する方法がある。また、ティーチングはあくまでもロボットに動作位置を登録する作業であり、ロボットを動作させて目的の作業を行わせるには、別途動作プログラムを記述することも必要であった。
【0005】
より簡単にティーチング作業を行うためカメラを利用した方法も提案されている。開示されている方法においては、TVカメラ、画像処理装置、計算機、CRTモニタ、ライトペン、キーボード、XYアドレス発生部、同期信号発生部、画像メモリ、加算回路、ロボット、ロボット制御装置で構成している(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開昭61−279480号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来のロボットを移動させて位置を登録するティーチング方法では、所要とする各位置ヘロボットを移動させなければならないため手間がかかり、対象のワークや動作するロボットを手元に準備しないとティーチングができなかった。一方、数値を入力してティーチングする方法では図面から目的の座標を計算して入力しなければならならず、手間もかかり入力した座標と実際のロボットの位置関係が分かりにくく使い勝手が悪かった。
【0008】
製造現場においてロボットを導入し自動化を進め品質や生産性を上げたいと言う要望があっても、ロボットのプログラミング、ティーチングを行うことは、オペレータにまだまだ高度な技能を要求し、ロボットの導入やメンテナンスの障害となっていた。
【0009】
特許文献1の画像を利用したティーチング方法では、ライトペンで位置指定したマークと、TVカメラで撮影した映像の表示は、TVカメラの映像信号と表示マーク画像の同期を取り、合成するために計算機以外に専用の画像処理装置を必要としていた。そのため、画像の表示に対象となるワークとTVカメラを常時必要としていた。また、より細部のティーチングを行うため画像を拡大したり、撮影した画像がロボット座標に対して傾いた場合、画像を回転して補正する機能がなく使い勝手が良くないという問題を有していた。
【0010】
また、従来のティーチング方法では、動作位置のティーチング作業と、その動作位置ヘロボット移動させるために必要なスピードや補間動作等の指示は、別途動作プログラムとして記述しなければならなかった。
【0011】
この発明は、前記のような課題を解決するためになされたものであり、カメラを接続して映像を取り込んで行うティーチングはもちろん、カメラを使用しないオフライン作業においても、簡単にロボットのティーチングと同時にプログラミングができるロボットティーチング装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
この発明に係るロボットティーチング装置は、画像データ入力機能、ロボット動作プログラム作成機能及びロボット位置座標データ作成機能を有するコンピュータ、入力される画像データを表示するディスプレイ、及び上記ディスプレイに表示された画像の位置を指定するポインティングデバイスを備えたロボットティーチング装置において、上記コンピュータは、上記ポインティングデバイスにより指定された上記ディスプレイに表示された画像の位置情報に基づいて、ロボット位置座標データを作成する。
【発明の効果】
【0013】
この発明に係るロボットティーチング装置は、画像の表示や処理に映像信号だけではなく画像データも使用できるように構成したので、写真、図面、カタログ等の画像データがあればカメラを必要としないオフラインティーチングも可能であり、画像の拡大、回転をさせながらより操作しやすいユーザーインターフェース画面を提供できる。この結果ティーチング時のロボットの操作や座標の計算が不要になり、ワークを表示させた画面上で位置指定するだけの簡単な操作でティーチングを行うことができるため、ティーチングに特殊な技能を必要とせず、ロボットの導入時間を短縮することが可能である。このため製造現場へのロボットの導入に絶大な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】この発明の実施の形態1に係るロボットティーチング装置のシステム構成図である。
【図2】画像データの詳細を示す図である。
【図3】この発明の実施の形態1を用いたティーチング手順を示すフローチャートである。
【図4】携帯電話のボタン押し試験の様子を示す図である。
【図5】ワークの画像を示す図である。
【図6】画像データの入力を示す図である。
【図7】ポインタ、ポインタ属性を示す図である。
【図8】画面でのポイントを示す図である。
【図9】画像の拡大を示す図である。
【図10】スケーリングを示す図である。
【図11】基準点を示す図である。
【図12】ロボット動作例を示す図である。
【図13】ロボット動作例を示すローチャートである。
【図14】画像の回転を示す図である。
【図15】この発明の実施の形態2に係るカメラからの画像入力を示す図である。
【図16】この発明の実施の形態3に係るテンプレート設定の図である。
【図17】この発明の実施の形態3に係る自動ポイントの図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明のロボットティーチング装置の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係るロボットティーチング装置のシステム構成を示すブロック図である。
ロボット8をティーチングするロボットティーチング装置1は、画像データ5を入力する手段、ロボット動作プログラム6及びロボット位置座標7を作成する手段、ロボット動作プログラム6及びロボット位置座標7を出力する手段を有するコンピュータ2、コンピュータ2が入力した画像データ5を画像として表示するディスプレイ3、ディスプレイ3に表示される画像のポイントに所定の位置を指定するポインティングデバイス4で構成する。
この一連の処理はオペレータの操作とコンピュータ2のプログラムにより実行され、作成したロボット動作プログラム6及びロボット位置座標7をロボット8へ転送する。
【0016】
図2は、図1の画像データ5の詳細を示した図である。
コンピュータ2に入力される画像データ5は、写真12、図面13、カタログ14の画像データである。手元にあるカタログ14や設計時の図面13、現物を撮影した写真12があれば、コンピュータ2に接続されたカメラ11の映像信号がなくても画像データを用いて本発明によるティーチングが可能である。
【0017】
本発明のティーチング作業全体の流れを図3のフローチャートに示す。
オペレータはこの手順でコンピュータ2を操作してティーチング作業を行う。
始めにステップ20で、画像データ5をコンピュータ2に入力すると、ディスプレイ3に画像が表示される。また、ポインティングデバイス4により表示位置が移動されるポインタがディスプレイ3に表示される。
次に、ステップ21で、ポインタをディスプレイ3に表示されている画像の目的の位置に移動させ所定の位置を指定する。
次に、ステップ22で、位置指定が完了したか否かを判断し、位置指定が完了していないときステップ21に戻り、位置指定が完了したときステップ23に進む。
次に、ステップ23で、画像上での距離とロボット座標の距離を対応させるためのスケーリングを行う。
次に、ステップ24で、ロボット座標と画像の位置を合わせるために指定した所定位置の中から基準点を設定して、この位置でのロボット座標を入力する。
次に、ステップ25で、コンピュータ2はロボット動作プログラムを作成する。
最後に、ステップ26で、ロボット位置座標を作成してティーチングを完了する。
【0018】
本実施の形態1では図4に示すワーク30の携帯電話のボタン押し試験を例に各工程を説明する。
実行するボタン押し試験は、説明が分かり易いように動作を簡単にし、4つのボタン、数字4を入力するボタン(以下、4ボタンと称す)、数字6を入力するボタン(以下、6ボタンと称す)、数字7を入力するボタン(以下、7ボタンと称す)、数字9を入力するボタン(以下、9ボタンと称す)を順にロボットツール先端31により垂直に押下する試験とする。この場合、ロボットツール先端31を動作するために、横方向(X)、縦方向(Y)、高さ方向(Z)の3つの位置指定が必要となる。
【0019】
従来のティーチング方法で4ボタンの押し位置をティーチングするには、実際にロボットツール先端31を横方向(X)、縦方向(Y)、高さ方向(Z)へ移動させる操作を繰り返し行い4ボタンの押し位置を決定する。そして、この作業を6ボタン、7ボタン、9ボタンと必要なボタンの数だけ行う必要があった。そして、携帯電話では機種数が多く新機種への切り替えサイクルも短いため作業が大変煩雑になっていた。
【0020】
本実施の形態1では、画像データ5として図5に示す携帯電話のボタン部の写真を用意し、コンピュータ2のティーチング用プログラムを起動する。そして、図6に示すように、ティーチング用プログラムのファイルメニューから画像を読み込む。なお、用意する画像データ5は、コンピュータ2で読み込むことができるファイルであればその種類は問わない。
【0021】
図7は、ポインティングデバイス4を用いて画像上で携帯電話のボタン押し位置を指定するポインタ32を示す図である。
ポインタ32は位置指定を行うだけでなく、位置指定された各ポインタでのロボットの動作を指示する情報であるポインタ属性33を付加する。ここで動作を指示する情報とは、ロボットツール先端31の高さ方向(Z)の位置、ロボットツール先端31の降下スピード、補間動作などである。
【0022】
図8は、携帯電話のボタン部をディスプレイ3に表示した画像にポイントを指定した状態を示す図である。
ポインタ32を用いて図8に示す画像上の任意の位置を指定して携帯電話の各ボタンの押し位置を決定する。ポイント34、ポイント35、ポイント36、ポイント37は携帯電話の4ボタン、6ボタン、7ボタン、9ボタンの押し位置を示す。
ポインタ32は、前述のように、横方向(X)、縦方向(Y)の位置だけでなく、高さ方向(Z)の位置、スピード、補間動作などロボットの動作を指定する情報(ポインタ属性33)を有している。
【0023】
ロボット動作プログラム6を作成する手段は、ポインタ32により位置指定されたポイント順にロボットツール先端31を動作するように、横方向(X)の位置、縦方向(Y)位置、高さ方向(Z)の位置、スピード、補間動作を用いて、ロボット動作プログラムを作成する。
従って、オペレータがロボット動作プログラムを別途作成するという面倒な作業が不要となる。
【0024】
なお、ディスプレイ3へ表示した画像は拡大または縮小することができる。ポインタ32をより正確な位置へ配置する手段に拡大等の画像処理を用いることは有効であり、現物の目視以上に細かな位置を指示することができる。図9に拡大した画面の例を示す。
【0025】
次に、画像上の距離をロボット座標の実際の距離に変換するための情報を入力する。ここでスケーリング38(図10)と基準点39(図11)を次のように定義する。
スケーリング38は画像上の距離をロボット座標の距離に換算する換算値を設定することを言う。
また、画像上に指定したポイントの位置を実際のロボットの絶対座標に対応させるためには、指定したポイントに対応するロボット座標を与えなければならない。これは画像上で1か所指定すれば良く、このポイントを基準点39(図11)とする。スケーリング38及び基準点39の設定からコンピュータ2は、各ポイントの座標を実際のロボット座標に変換する。
【0026】
図10はポインティングデバイス4を使用してスケーリング38を行う画面である。
あらかじめ距離の分かっている端から端までをポインティングデバイス4でドラッグして線を引き伸ばし、ロボット座標での距離を入力する。引かれた線の長さ(画素数)はコンピュータ2で計算でき、画面上の距離に対応した実際のロボット座標の距離を得ることができる。
【0027】
図11は基準点39を設定する画面である。
ポイント(図8)の中の一つを基準点として選択し、その位置のロボット座標を入力する。例では4ボタンを基準として、この4ボタンのロボット座標を入力している。
以上の作業で図4のフローチャートの手順を完了する。
【0028】
上記ティーチング例で作成したロボットの実際の動作を説明する。
図12にロボットツール先端31が順に4つのボタンを押して移動する概略図を、図13にロボットツール先端31の動作のフローチャートを示す。
4ボタン、6ボタン、7ボタン、9ボタンの画像上に配置したポイント(図8)にはその位置座標と、ポインタ属性33で設定した動作スピード、ロボットツール先端31が上下する高さ位置が与えられている。
コンピュータ2で作成されたロボット動作プログラム6およびロボット位置座標7をロボット8に転送して実行すると最初、移動0(40)でボタン4へ移動してロボットツール先端31が下降し4ボタンを押して上昇する。この動作を移動1(41)、移動2(42)、移動3(43)の順に繰り返し移動する。
【0029】
本実施の形態では、画像データ5を利用して様々な画像処理を施し、より正確にティーチングを行うことができる。
その一例である画像の傾きを補正を図14に示す。撮影時にカメラがワークに対して傾いている場合は、図14の画面のように画像が傾いてしまいロボット位置座標7(図1)作成時に誤差を生じる。
図14の例では右に傾いた画像に水平、垂直の補助線を表示しこの補助線を目安に右、左の回転ボタンを押すことで傾きを微調整している。
【0030】
実施の形態2.
実施の形態1では、ティーチングに使用する画像5(図1)を画像データ5(図2)のファイルとして読み込んだが、図2に示すようにカメラ11を接続して画像(図5)取り込むこともできる。ワークを撮影するカメラ11はロボット座標に対して水平、垂直に設置してあれば、ロボット本体に取り付けても別のスタンドに設置してもよい。カメラ11の映像信号はコンピュータ2で静止画に変換して画像データ5とする。
【0031】
図15は図2に示すカメラ11の映像をコンピュータ2へ取り込む画面である。図15の画面では、画面左にカメラ11の映像(動画)が表示される。オペレータは画面の映像を見ながら画面のシャッターボタンを押して画像データ(静止画)をコンピュータ2へ取り込む。この画像はそのままティーチングに使用することが可能であり、以下実施の形態1と同様の方法でティーチングを行う。
【0032】
実施の形態3.
実施の形態1では、オペレータが画像を見ながら手動操作でティーチングを行ったが、画像処理により自動ティーチングを行うこともできる。実施の形態3では、テンプレートマッチングを用い自動的にポインタ32(図7)を作成する。テンプレートマッチングを用いて自動ティーチングを行うには画像の中に同一図形があることが条件である。実施例の携帯電話のボタンの場合、ボタン形状は同じであるがボタン毎に異なった文字が記されているため同一図形とみなすことができない。そこで簡単にボタンを同一図形にするため図16のようにボタンの上からボタン4、ボタン6、ボタン7、ボタン9に同一のマークシールを貼り自動ティーチングを行う例を示す。
【0033】
図16にボタンに添付したマークをテンプレート50とする設定方法を示す。例では図16のボタン4のマークを選びテンプレート50を設定する。設定はポインティングデバイス4(図1)で画面の中の目的の図形を囲むことで行う。テンプレート50設定後、自動ティーチングを実行した結果が図17の画面である。コンピュータ2(図1)はテンプレート50をサーチしてテンプレートマッチングを行い、検出した図形を自動的に位置指定して自動ポイント51を作成する。本実施例では4個のボタン4、ボタン6、ボタン7、ボタン9を検出して自動的にティーチングを行う場合を示す。
【符号の説明】
【0034】
1 ロボット制御システム、2 コンピュータ、3 ディスプレイ、4 ポインティングデバイス、5 画像データ、6 ロボット動作プログラム、7 ロボット位置座標、8 ロボット、10 ファイルメニュー、11 カメラ、12 写真、13 図面、14 カタログ、30 ワーク、31 ロボットツール先端、32 ポインタ、33 ポインタ属性、34 ポイント、35 ポイント、36 ポイント、37 ポイント、38 スケーリング、39 基準点、40 移動0、41 移動1、42 移動2、43 移動3、50 テンプレート、51 自動ポイント。
【技術分野】
【0001】
この発明は、ロボットのティーチングをするロボットティーチング装置に関する。
【背景技術】
【0002】
製造現場では数多くの産業用ロボット(以下、ロボットと略称する)が加工、組立、検査の工程に導入され、バリ取り、溶接、半田付、ねじ締め、塗布など様々な作業で利用されている。
ロボットは、汎用コンピュータと同様に、記憶したプログラムの命令を順次読み出して実行することにより目的の作業を行う。従って、プログラムや加工、組立、検査のツールを入れ替えることによりロボットは、ねじ締め機となったり、塗布機となったりと汎用性に特徴があるが、導入後すぐに使用できるものではなく、プログラミングやティーチングを必要とする。
【0003】
ロボットを使用する利点の一つに多品種少量生産、短期間での段取り替え、装置組み替えが容易に行えることがある。ここで装置組み替えとは設備を有効に使用するため、例えば、ねじ締め機用のロボットを塗布機用のロボットに替えたり、半田付用に替えたりなど1つのロボットを様々な装置に仕立てることを言う。段取り替えや装置組み替えは生産設備の有効活用に役立っている。
【0004】
ロボットを使用するには、製造現場でのプログラミングやティーチングに要する時間の短縮や、オペレータに特殊な技能を必要としないことが重要になる。従来のロボットのティーチング方法においては、ロボットを目的位置に移動させ、その位置を登録する方法や図面の寸法を元に数値を入力する方法がある。また、ティーチングはあくまでもロボットに動作位置を登録する作業であり、ロボットを動作させて目的の作業を行わせるには、別途動作プログラムを記述することも必要であった。
【0005】
より簡単にティーチング作業を行うためカメラを利用した方法も提案されている。開示されている方法においては、TVカメラ、画像処理装置、計算機、CRTモニタ、ライトペン、キーボード、XYアドレス発生部、同期信号発生部、画像メモリ、加算回路、ロボット、ロボット制御装置で構成している(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開昭61−279480号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来のロボットを移動させて位置を登録するティーチング方法では、所要とする各位置ヘロボットを移動させなければならないため手間がかかり、対象のワークや動作するロボットを手元に準備しないとティーチングができなかった。一方、数値を入力してティーチングする方法では図面から目的の座標を計算して入力しなければならならず、手間もかかり入力した座標と実際のロボットの位置関係が分かりにくく使い勝手が悪かった。
【0008】
製造現場においてロボットを導入し自動化を進め品質や生産性を上げたいと言う要望があっても、ロボットのプログラミング、ティーチングを行うことは、オペレータにまだまだ高度な技能を要求し、ロボットの導入やメンテナンスの障害となっていた。
【0009】
特許文献1の画像を利用したティーチング方法では、ライトペンで位置指定したマークと、TVカメラで撮影した映像の表示は、TVカメラの映像信号と表示マーク画像の同期を取り、合成するために計算機以外に専用の画像処理装置を必要としていた。そのため、画像の表示に対象となるワークとTVカメラを常時必要としていた。また、より細部のティーチングを行うため画像を拡大したり、撮影した画像がロボット座標に対して傾いた場合、画像を回転して補正する機能がなく使い勝手が良くないという問題を有していた。
【0010】
また、従来のティーチング方法では、動作位置のティーチング作業と、その動作位置ヘロボット移動させるために必要なスピードや補間動作等の指示は、別途動作プログラムとして記述しなければならなかった。
【0011】
この発明は、前記のような課題を解決するためになされたものであり、カメラを接続して映像を取り込んで行うティーチングはもちろん、カメラを使用しないオフライン作業においても、簡単にロボットのティーチングと同時にプログラミングができるロボットティーチング装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
この発明に係るロボットティーチング装置は、画像データ入力機能、ロボット動作プログラム作成機能及びロボット位置座標データ作成機能を有するコンピュータ、入力される画像データを表示するディスプレイ、及び上記ディスプレイに表示された画像の位置を指定するポインティングデバイスを備えたロボットティーチング装置において、上記コンピュータは、上記ポインティングデバイスにより指定された上記ディスプレイに表示された画像の位置情報に基づいて、ロボット位置座標データを作成する。
【発明の効果】
【0013】
この発明に係るロボットティーチング装置は、画像の表示や処理に映像信号だけではなく画像データも使用できるように構成したので、写真、図面、カタログ等の画像データがあればカメラを必要としないオフラインティーチングも可能であり、画像の拡大、回転をさせながらより操作しやすいユーザーインターフェース画面を提供できる。この結果ティーチング時のロボットの操作や座標の計算が不要になり、ワークを表示させた画面上で位置指定するだけの簡単な操作でティーチングを行うことができるため、ティーチングに特殊な技能を必要とせず、ロボットの導入時間を短縮することが可能である。このため製造現場へのロボットの導入に絶大な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】この発明の実施の形態1に係るロボットティーチング装置のシステム構成図である。
【図2】画像データの詳細を示す図である。
【図3】この発明の実施の形態1を用いたティーチング手順を示すフローチャートである。
【図4】携帯電話のボタン押し試験の様子を示す図である。
【図5】ワークの画像を示す図である。
【図6】画像データの入力を示す図である。
【図7】ポインタ、ポインタ属性を示す図である。
【図8】画面でのポイントを示す図である。
【図9】画像の拡大を示す図である。
【図10】スケーリングを示す図である。
【図11】基準点を示す図である。
【図12】ロボット動作例を示す図である。
【図13】ロボット動作例を示すローチャートである。
【図14】画像の回転を示す図である。
【図15】この発明の実施の形態2に係るカメラからの画像入力を示す図である。
【図16】この発明の実施の形態3に係るテンプレート設定の図である。
【図17】この発明の実施の形態3に係る自動ポイントの図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明のロボットティーチング装置の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係るロボットティーチング装置のシステム構成を示すブロック図である。
ロボット8をティーチングするロボットティーチング装置1は、画像データ5を入力する手段、ロボット動作プログラム6及びロボット位置座標7を作成する手段、ロボット動作プログラム6及びロボット位置座標7を出力する手段を有するコンピュータ2、コンピュータ2が入力した画像データ5を画像として表示するディスプレイ3、ディスプレイ3に表示される画像のポイントに所定の位置を指定するポインティングデバイス4で構成する。
この一連の処理はオペレータの操作とコンピュータ2のプログラムにより実行され、作成したロボット動作プログラム6及びロボット位置座標7をロボット8へ転送する。
【0016】
図2は、図1の画像データ5の詳細を示した図である。
コンピュータ2に入力される画像データ5は、写真12、図面13、カタログ14の画像データである。手元にあるカタログ14や設計時の図面13、現物を撮影した写真12があれば、コンピュータ2に接続されたカメラ11の映像信号がなくても画像データを用いて本発明によるティーチングが可能である。
【0017】
本発明のティーチング作業全体の流れを図3のフローチャートに示す。
オペレータはこの手順でコンピュータ2を操作してティーチング作業を行う。
始めにステップ20で、画像データ5をコンピュータ2に入力すると、ディスプレイ3に画像が表示される。また、ポインティングデバイス4により表示位置が移動されるポインタがディスプレイ3に表示される。
次に、ステップ21で、ポインタをディスプレイ3に表示されている画像の目的の位置に移動させ所定の位置を指定する。
次に、ステップ22で、位置指定が完了したか否かを判断し、位置指定が完了していないときステップ21に戻り、位置指定が完了したときステップ23に進む。
次に、ステップ23で、画像上での距離とロボット座標の距離を対応させるためのスケーリングを行う。
次に、ステップ24で、ロボット座標と画像の位置を合わせるために指定した所定位置の中から基準点を設定して、この位置でのロボット座標を入力する。
次に、ステップ25で、コンピュータ2はロボット動作プログラムを作成する。
最後に、ステップ26で、ロボット位置座標を作成してティーチングを完了する。
【0018】
本実施の形態1では図4に示すワーク30の携帯電話のボタン押し試験を例に各工程を説明する。
実行するボタン押し試験は、説明が分かり易いように動作を簡単にし、4つのボタン、数字4を入力するボタン(以下、4ボタンと称す)、数字6を入力するボタン(以下、6ボタンと称す)、数字7を入力するボタン(以下、7ボタンと称す)、数字9を入力するボタン(以下、9ボタンと称す)を順にロボットツール先端31により垂直に押下する試験とする。この場合、ロボットツール先端31を動作するために、横方向(X)、縦方向(Y)、高さ方向(Z)の3つの位置指定が必要となる。
【0019】
従来のティーチング方法で4ボタンの押し位置をティーチングするには、実際にロボットツール先端31を横方向(X)、縦方向(Y)、高さ方向(Z)へ移動させる操作を繰り返し行い4ボタンの押し位置を決定する。そして、この作業を6ボタン、7ボタン、9ボタンと必要なボタンの数だけ行う必要があった。そして、携帯電話では機種数が多く新機種への切り替えサイクルも短いため作業が大変煩雑になっていた。
【0020】
本実施の形態1では、画像データ5として図5に示す携帯電話のボタン部の写真を用意し、コンピュータ2のティーチング用プログラムを起動する。そして、図6に示すように、ティーチング用プログラムのファイルメニューから画像を読み込む。なお、用意する画像データ5は、コンピュータ2で読み込むことができるファイルであればその種類は問わない。
【0021】
図7は、ポインティングデバイス4を用いて画像上で携帯電話のボタン押し位置を指定するポインタ32を示す図である。
ポインタ32は位置指定を行うだけでなく、位置指定された各ポインタでのロボットの動作を指示する情報であるポインタ属性33を付加する。ここで動作を指示する情報とは、ロボットツール先端31の高さ方向(Z)の位置、ロボットツール先端31の降下スピード、補間動作などである。
【0022】
図8は、携帯電話のボタン部をディスプレイ3に表示した画像にポイントを指定した状態を示す図である。
ポインタ32を用いて図8に示す画像上の任意の位置を指定して携帯電話の各ボタンの押し位置を決定する。ポイント34、ポイント35、ポイント36、ポイント37は携帯電話の4ボタン、6ボタン、7ボタン、9ボタンの押し位置を示す。
ポインタ32は、前述のように、横方向(X)、縦方向(Y)の位置だけでなく、高さ方向(Z)の位置、スピード、補間動作などロボットの動作を指定する情報(ポインタ属性33)を有している。
【0023】
ロボット動作プログラム6を作成する手段は、ポインタ32により位置指定されたポイント順にロボットツール先端31を動作するように、横方向(X)の位置、縦方向(Y)位置、高さ方向(Z)の位置、スピード、補間動作を用いて、ロボット動作プログラムを作成する。
従って、オペレータがロボット動作プログラムを別途作成するという面倒な作業が不要となる。
【0024】
なお、ディスプレイ3へ表示した画像は拡大または縮小することができる。ポインタ32をより正確な位置へ配置する手段に拡大等の画像処理を用いることは有効であり、現物の目視以上に細かな位置を指示することができる。図9に拡大した画面の例を示す。
【0025】
次に、画像上の距離をロボット座標の実際の距離に変換するための情報を入力する。ここでスケーリング38(図10)と基準点39(図11)を次のように定義する。
スケーリング38は画像上の距離をロボット座標の距離に換算する換算値を設定することを言う。
また、画像上に指定したポイントの位置を実際のロボットの絶対座標に対応させるためには、指定したポイントに対応するロボット座標を与えなければならない。これは画像上で1か所指定すれば良く、このポイントを基準点39(図11)とする。スケーリング38及び基準点39の設定からコンピュータ2は、各ポイントの座標を実際のロボット座標に変換する。
【0026】
図10はポインティングデバイス4を使用してスケーリング38を行う画面である。
あらかじめ距離の分かっている端から端までをポインティングデバイス4でドラッグして線を引き伸ばし、ロボット座標での距離を入力する。引かれた線の長さ(画素数)はコンピュータ2で計算でき、画面上の距離に対応した実際のロボット座標の距離を得ることができる。
【0027】
図11は基準点39を設定する画面である。
ポイント(図8)の中の一つを基準点として選択し、その位置のロボット座標を入力する。例では4ボタンを基準として、この4ボタンのロボット座標を入力している。
以上の作業で図4のフローチャートの手順を完了する。
【0028】
上記ティーチング例で作成したロボットの実際の動作を説明する。
図12にロボットツール先端31が順に4つのボタンを押して移動する概略図を、図13にロボットツール先端31の動作のフローチャートを示す。
4ボタン、6ボタン、7ボタン、9ボタンの画像上に配置したポイント(図8)にはその位置座標と、ポインタ属性33で設定した動作スピード、ロボットツール先端31が上下する高さ位置が与えられている。
コンピュータ2で作成されたロボット動作プログラム6およびロボット位置座標7をロボット8に転送して実行すると最初、移動0(40)でボタン4へ移動してロボットツール先端31が下降し4ボタンを押して上昇する。この動作を移動1(41)、移動2(42)、移動3(43)の順に繰り返し移動する。
【0029】
本実施の形態では、画像データ5を利用して様々な画像処理を施し、より正確にティーチングを行うことができる。
その一例である画像の傾きを補正を図14に示す。撮影時にカメラがワークに対して傾いている場合は、図14の画面のように画像が傾いてしまいロボット位置座標7(図1)作成時に誤差を生じる。
図14の例では右に傾いた画像に水平、垂直の補助線を表示しこの補助線を目安に右、左の回転ボタンを押すことで傾きを微調整している。
【0030】
実施の形態2.
実施の形態1では、ティーチングに使用する画像5(図1)を画像データ5(図2)のファイルとして読み込んだが、図2に示すようにカメラ11を接続して画像(図5)取り込むこともできる。ワークを撮影するカメラ11はロボット座標に対して水平、垂直に設置してあれば、ロボット本体に取り付けても別のスタンドに設置してもよい。カメラ11の映像信号はコンピュータ2で静止画に変換して画像データ5とする。
【0031】
図15は図2に示すカメラ11の映像をコンピュータ2へ取り込む画面である。図15の画面では、画面左にカメラ11の映像(動画)が表示される。オペレータは画面の映像を見ながら画面のシャッターボタンを押して画像データ(静止画)をコンピュータ2へ取り込む。この画像はそのままティーチングに使用することが可能であり、以下実施の形態1と同様の方法でティーチングを行う。
【0032】
実施の形態3.
実施の形態1では、オペレータが画像を見ながら手動操作でティーチングを行ったが、画像処理により自動ティーチングを行うこともできる。実施の形態3では、テンプレートマッチングを用い自動的にポインタ32(図7)を作成する。テンプレートマッチングを用いて自動ティーチングを行うには画像の中に同一図形があることが条件である。実施例の携帯電話のボタンの場合、ボタン形状は同じであるがボタン毎に異なった文字が記されているため同一図形とみなすことができない。そこで簡単にボタンを同一図形にするため図16のようにボタンの上からボタン4、ボタン6、ボタン7、ボタン9に同一のマークシールを貼り自動ティーチングを行う例を示す。
【0033】
図16にボタンに添付したマークをテンプレート50とする設定方法を示す。例では図16のボタン4のマークを選びテンプレート50を設定する。設定はポインティングデバイス4(図1)で画面の中の目的の図形を囲むことで行う。テンプレート50設定後、自動ティーチングを実行した結果が図17の画面である。コンピュータ2(図1)はテンプレート50をサーチしてテンプレートマッチングを行い、検出した図形を自動的に位置指定して自動ポイント51を作成する。本実施例では4個のボタン4、ボタン6、ボタン7、ボタン9を検出して自動的にティーチングを行う場合を示す。
【符号の説明】
【0034】
1 ロボット制御システム、2 コンピュータ、3 ディスプレイ、4 ポインティングデバイス、5 画像データ、6 ロボット動作プログラム、7 ロボット位置座標、8 ロボット、10 ファイルメニュー、11 カメラ、12 写真、13 図面、14 カタログ、30 ワーク、31 ロボットツール先端、32 ポインタ、33 ポインタ属性、34 ポイント、35 ポイント、36 ポイント、37 ポイント、38 スケーリング、39 基準点、40 移動0、41 移動1、42 移動2、43 移動3、50 テンプレート、51 自動ポイント。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データ入力機能、ロボット動作プログラム作成機能及びロボット位置座標データ作成機能を有するコンピュータ、入力される画像データを表示するディスプレイ、及び上記ディスプレイに表示された画像の位置を指定するポインティングデバイスを備えたロボットティーチング装置において、
上記コンピュータは、上記ポインティングデバイスにより指定された上記ディスプレイに表示された画像の位置情報に基づいて、ロボット位置座標データを作成することを特徴とするロボットティーチング装置。
【請求項2】
カメラ映像入力機能、ロボット動作プログラム作成機能及びロボット位置座標作成機能を有するコンピュータ、入力された画像データを表示するディスプレイ、及び上記ディスプレイに表示された画像の位置を指定するポインティングデバイスを備えたロボットティーチング装置において、
上記コンピュータは、上記ポインティングデバイスにより指定された上記ディスプレイに表示された画像の位置情報に基づき、ロボット位置座標データを作成することを特徴とするロボットティーチング装置。
【請求項3】
上記コンピュータは、上記ディスプレイ上で位置が指定された画像のポイントにロボットのスピード、高さ位置、補間動作等のロボット動作情報であるポイント属性を付加することで、ロボット動作プログラムを作成することを特徴とする請求項1または2に記載のロボットティーチング装置。
【請求項4】
画像上の同一図形を自動的にサーチして目的の動作位置を検出することにより、自動ティーチングを行うことを特徴とする請求項1または2に記載のロボットティーチング装置。
【請求項1】
画像データ入力機能、ロボット動作プログラム作成機能及びロボット位置座標データ作成機能を有するコンピュータ、入力される画像データを表示するディスプレイ、及び上記ディスプレイに表示された画像の位置を指定するポインティングデバイスを備えたロボットティーチング装置において、
上記コンピュータは、上記ポインティングデバイスにより指定された上記ディスプレイに表示された画像の位置情報に基づいて、ロボット位置座標データを作成することを特徴とするロボットティーチング装置。
【請求項2】
カメラ映像入力機能、ロボット動作プログラム作成機能及びロボット位置座標作成機能を有するコンピュータ、入力された画像データを表示するディスプレイ、及び上記ディスプレイに表示された画像の位置を指定するポインティングデバイスを備えたロボットティーチング装置において、
上記コンピュータは、上記ポインティングデバイスにより指定された上記ディスプレイに表示された画像の位置情報に基づき、ロボット位置座標データを作成することを特徴とするロボットティーチング装置。
【請求項3】
上記コンピュータは、上記ディスプレイ上で位置が指定された画像のポイントにロボットのスピード、高さ位置、補間動作等のロボット動作情報であるポイント属性を付加することで、ロボット動作プログラムを作成することを特徴とする請求項1または2に記載のロボットティーチング装置。
【請求項4】
画像上の同一図形を自動的にサーチして目的の動作位置を検出することにより、自動ティーチングを行うことを特徴とする請求項1または2に記載のロボットティーチング装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2011−95996(P2011−95996A)
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−249084(P2009−249084)
【出願日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【出願人】(591036457)三菱電機エンジニアリング株式会社 (419)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【出願人】(591036457)三菱電機エンジニアリング株式会社 (419)
【Fターム(参考)】
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