説明

ロータリー式自動包装機の原料計量供給機構における二段ホッパー

【課題】ホッパー内の原料を計量回転盤に供給する際の量的変動を抑えて安定した原料供給動作が維持できるロータリー式自動包装機の原料計量供給機構におけるホッパーを提供する。
【解決手段】本発明に係るロータリー式自動包装機の原料計量供給機構におけるホッパーは、二段ホッパー構造になっており、この二つのホッパー間には落下通路を狭めている仕切り穴42を有する支持円盤38がある。また、第二のホッパー上部には外部と貫通している空気調節穴43と塞ぎ板41があり、この空気調節穴43と塞ぎ板41により、第二のホッパー12内の空気排出量を調節し、結果的に第一のホッパー11から第二のホッパー12に落下する原料の貯留速度調整を可能にしている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装フィルムの袋部に粉剤等の原料を充填した個別包装物を製造するロータリー式自動包装機の技術分野に属するものであって、具体的には、粉剤等の原料を計量して包装袋内に送り込む原料計量供給機構に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、長尺包装フィルムを使用して、粉剤等の原料を多数の分包に区分して包装する自動包装機の一つにロータリー式自動包装機がある。このロータリー式自動包装機では、フィルムコイルから巻き戻した長尺の包装フィルムを水平方向に移送させながらフィルムガイドで折り畳み、このフィルムをターンテーブルへと導入する。
【0003】
ターンテーブル上の周囲に配置した多数のサイドシールバーは、この導入されたフィルムに対して一定間隔の幅シール(サイドシール)を形成しながら回転保持する。そして、順次折り畳んだフィルムの間に、互いに隣り合うシールバーの間で旋回する多数の充填シュートを挿入して所定量の原料を投入し、投入後には充填シュートを抜き、サイドシールバーを外す。そして、原料充填後の包装フィルムは、予熱シールバーとトップシールロールとから成るトップシール装置に移送され、包装フィルムの袋部上縁を熱シール(トップシール)して密封し、上記幅シール部分を切断もしくはミシン目切込みを行い、所要の包装形態にしている。なお、上記充填シュートに投入する原料は、ロータリー式自動包装機の原料計量供給機構のホッパーに入っている。
【0004】
このような従来のロータリー型自動包装機は、例えば、特許文献1、特許文献2等に開示されている。
【特許文献1】特開2001−2002号公報
【特許文献2】特開2001−122208号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来のロータリー式自動包装機の原料計量供給機構におけるホッパーは、原料を貯留するための役割を担っていた。そして、このようなホッパーは、自動包装機筐体の軸支柱に固定されていた。即ち、このようなホッパーは、直下の計量回転盤やターンテーブルの回転部分を避ける構造を採用したために、別に設けられた軸支柱に延長機構を介して支えられていた。
【0006】
しかし、このような軸支柱や延長機構は、原料の入ったホッパーを横から支えるために充分な強度を確保する必要があり、構造物そのものが厚くて大きな部材を用いて構成されていた。このためコストアップとなっていた。
【0007】
また、従来のホッパーは、原料を貯留するための一つの容器構造となっており、原料供給における細かな量的調節機構は充分とは言えなかった。このため、ホッパーに入っている原料が多い場合は、自重によって原料が多めに計量回転盤に送られ、計量回転盤よりあふれ出る事態が発生していた。逆に、ホッパーに入っている原料が少ない場合は、計量回転盤に送られる原料が少なくなり、計量回転盤の計量マスに入る原料が予め設定された規定値以下となることが発生していた。即ち、コストダウンが可能で安定した原料供給動作を維持できるホッパーが求められていた。
【0008】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、原料の入ったホッパーの重量を計量回転盤の駆動軸で支える構造にすると共に、ホッパー内の原料を計量回転盤に安定して送り込むことができるロータリー式自動包装機の原料計量供給機構を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1)上記の課題を解決するためになされた本発明のロータリー式自動包装機の原料計量供給機構は、略水平に移送しながら中央部分を折り曲げた包装フィルムに対して、幅方向に熱シールして区分けされた包装フィルム袋部を形成するサイドシール装置と、ホッパー内の原料を計量手段に送り込む供給手段と、前記送り込まれた原料を予め設定された値に計量する計量手段を有する原料計量供給機構と、前記計量した原料を包装フィルム袋部内に投入する充填シュートと、前記原料が投入された包装フィルム袋部の上縁に対して熱シールしてトップシールを形成するトップシール装置と、前記サイドシール装置及び充填シュートを複数配置して回転作動するターンテーブルとを備えたロータリー式自動包装機であって、 前記原料計量供給機構の供給手段は、原料が入った第一のホッパーと、この第一のホッパーから第二のホッパーに原料を送り込む落下通路と、この落下通路からの原料を一旦貯留し、この貯留した原料を計量手段に送り込む第二のホッパーと、この第二のホッパー内の空気を逃がす空気調節穴とを備え、前記落下通路と空気調節穴の開孔具合を調節することにより、第二のホッパーにおける原料貯留速度の調整ができるようになっている。
【0010】
(2)また、本発明の原料計量供給機構の供給手段における落下通路は、第一のホッパーに入っている原料が第二のホッパーに落下して貯留する速度が速い場合は開孔する面積を小さく設計し、第一のホッパーに入っている原料が第二のホッパーに落下して貯留する速度が遅い場合は開孔する面積を大きく設計して、交換可能となっている。
【0011】
(3)また、本発明の原料計量供給機構の供給手段における空気調節穴には、開孔面積を調節するための塞ぎ板が取り付けられ、前記塞ぎ板は、第一のホッパーに入っている原料が第二のホッパーに落下して貯留する速度が速い場合は開孔する面積を小さくするように取り付け、第一のホッパーに入っている原料が第二のホッパーに落下して貯留する速度が遅い場合は開孔する面積を大きくするように取り付けている。
【0012】
上記(1)乃至(3)に記載されていることにより、第一のホッパーに貯留されている原料を第二のホッパー経由で原料計量供給機構の計量手段に徐々に落とし込むことが可能になり、安定した原料供給動作を維持することができるという作用をもたらす。
【発明の効果】
【0013】
以上説明したように、本発明に係るロータリー式自動包装機の原料計量供給機構によれば、原料の入ったホッパーの重量を計量回転盤の駆動軸で支える構造にすると共に、ホッパー内の原料を計量回転盤に送る際の供給量を細かく調節して安定した原料供給動作が維持できるという優れた効果を奏し得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。最初に図1を用いて、本発明にかかるロータリー式自動包装機の全体構成について説明する。
図1は、本発明に係るロータリー式自動包装機を示す正面図である。なお、以下ではこのロータリー式自動包装機1を自動包装機1と略す。
【0015】
図1に示すように、この自動包装機1は、主たる構成要素として、原反ロール2及び3と、自動フィルムつなぎ装置4と、製袋シュート5と、ターンテーブル6と、サイドシールバー7と、充填シュート8と、計量マス9と、計量回転盤10と、第一のホッパー11と、第二のホッパー12と、トップシールロール13と、操作盤14及び15とを備えている。
【0016】
また、包装フィルムFは、透明又は半透明な材料から構成され、例えば、PET等のベースフィルムと、このベースフィルムよりも融点の低いポリエチレン等のヒートシールフィルムから構成される。また、包装フィルムFは、ベースフィルム、中間フィルム、ヒートシールフィルムの3層構造を有してもよい。
【0017】
原反ロール2及び3は、包装フィルムFを巻き取ったロール状の包材である。このうち、原反ロール2が使用中のものであり、原反ロール3が予備のものである。自動つなぎ装置4は、使用中の原反ロール2の包装フィルムFが無くなりかけたときに、その終端片に予備の原反ロール3の始端片をつなぎ合わせるものである。
【0018】
このようにして自動つなぎ装置4を通過した包装フィルムFは、上方に引き上げられて、水平方向に配置されている製袋シュート5に導かれる。この製袋シュート5は、水平に送られている包装フィルムFを長手方向に沿って折り目を下にして二つ折りして略水平方向に向けて送り出す。
【0019】
第一のホッパー11は、自動包装機1の上部に設置されて、原料を貯留する収納容器である。この第一のホッパー11の下には第二のホッパー12が取り付けられており、第一のホッパー11と一体構造になって自動包装機1の筐体に固定されている。この第二のホッパー12の下には計量回転盤10が水平回転可能に軸支されている。この計量回転盤10は、第二のホッパー12から供給される原料を受け取る平面視略円盤状のものである。この計量回転盤10には同心円上に複数の透穴が設けられ、その透穴の各々には計量マス9が嵌合されている。原料を受け取った計量回転盤10は、自身が回転すると共に第二のホッパーに取り付けられて固定されたマス切りスクレイパーによって計量マス9の内部に原料をすき込むようにしてマス切り計量を行う。計量マス9の下にはシャッターが配置され、このシャッターが開くことにより計量マス9内の原料を充填シュート8に落下させている。
【0020】
計量マス9の各々の下には、ターンテーブル6の円周に沿ってサイドシールバー7が設けられる。このサイドシールバー7は、製袋シュート5によって包装フィルムFの下方に形成された折り目と略直交するように一定間隔をあけてサイドシールを包装フィルムFに形成するものである。
【0021】
充填シュート8は、計量マス9から落下してきた原料を受けて、サイドシールバー7によって形成される連続した各包装袋内に原料を投入するものである。ここで、充填される原料としては、粉剤(粉末)や顆粒などが想定できる。なお、この充填シュート8は、サイドシールバー7と共に、ターンテーブル6の円周に沿って設けられる。
【0022】
トップシールロール13は、連続した包装袋の上部開口を接合し、密封するものである。このトップシールロール13は、2つのシールローラを水平回転させる駆動部と内部にヒーターと温度検知素子を備えている。そして、包装袋の上部開口をこの2つのシールローラによって挟み込んで熱シールを行い、原料が入った連続包装袋を密封している。
なお、操作盤14及び15は、この自動包装機1の動作を制御するためのものである。
【0023】
また、この自動包装機1の連続包装袋の搬出口には、搬送装置20が設置されている。この搬送装置20は、カッター装置21と、搬送機構22とを備えている。カッター装置21は、連続包装袋におけるサイドシールの中央付近を切断するものである。これにより、連続包装袋は個別包装袋の形態となる。搬送機構22は、個別包装袋を搬送するためのものである。この搬送機構22は、チェーンコンベアならびにハンガークリップなどから成る。個別包装袋は、このハンガークリップに把持されて水平方向に移送されて集積される。
【0024】
図2は、本発明に係るロータリー式自動包装機における原料計量供給機構の断面図である。図2に示すように、この原料計量供給機構は、主たる構成要素として、第一のホッパー11と、第二のホッパー12と、支持円板38と、マス切りスクレイパー39と、計量回転盤10と、計量マス9と、計量回転盤の駆動軸31と、攪拌羽33と、攪拌棒34とを備えている。
【0025】
最初に、本発明における原料計量供給機構の構成に関する特徴について、説明する。
(1)第一のホッパー11の下端フランジ37と第二のホッパー12の上端フランジは、支持円板38を挟み込んで連結されており、この支持円板38は、ベアリング36を介して計量回転盤10の駆動軸31に貫通軸支されている。
(2)この結果、上記貫通軸支部材は、支持円板38とベアリング36と軸受けカバー35等の簡易な構造物即ち軽量小型の構造物で構成され、第一のホッパー11と第二のホッパー12に関連する重量を計量回転盤10の駆動軸31で支えることができるようになり、コストダウンが可能になった。
(3)なお、第二のホッパー12には、マス切りスクレイパー39が取り付けられ、第一のホッパー11と第二のホッパー12とマス切りスクレイパー39は、ロータリー式自動包装機1の筐体40に固定されている。また、シャッター盤32もロータリー式自動包装機1の筐体30に固定されている。
(4)これに対して、計量回転盤の駆動軸31には、計量回転盤10と攪拌羽33と軸受けカバー35と攪拌棒34が連結されており、固定された第一のホッパー11と第二のホッパー12とマス切りスクレイパー39とシャッター盤32に対して、この駆動軸31を回転させることにより、この計量回転盤10と攪拌羽33と軸受けカバー35と攪拌棒34を回転させて原料の計量並びに供給動作を行っている。
【0026】
このように、本発明の実施の形態によれば、原料が蓄積されているホッパーを二段構造にして第一のホッパーと第二のホッパーの間にホッパー全体を支える支持円板を挟み込み、この支持円板を計量回転盤の駆動軸に貫通軸支するようにしたため、軽量小型の構造物を採用することが可能となり、コストダウンを実現することができる。
【0027】
次に、本発明における原料計量供給機構の原料供給動作並びに原料計量動作に関する特徴について、説明する。
(1)第一のホッパー11には粉剤原料が入っており、原料の自重や攪拌棒34の回転動作により、第一のホッパー11の粉剤原料は支持円板38の仕切り穴42(図4参照)を経由して第二のホッパー12に落下する。
(2)第一のホッパー11と第二のホッパー12の間には、ホッパー全体を支える支持円板38を含む構造物がホッパー内の中央付近に存在し、さらに、支持円板38に開孔されている仕切り穴42により、落下通路が狭められている。このため、第一のホッパー11に入っている粉剤原料は、一度に第二のホッパー12に落下することなく、徐々に落下することになる。
(3)しかし、第一のホッパー11に入っている粉剤原料の性質若しくは支持円板38に開孔されている仕切り穴42の大きさによっては、逆に、第一のホッパー11に入っている原料が第二のホッパー12へ落下する際の量が少なくなる事態や、最悪は原料が落下停止となる事態が考えられる。
(4)上記現象が発生する要因の一つに、第一のホッパー11から第二のホッパー12への原料落下に伴う第二のホッパー内部の空気置換ができないことが挙げられる。このため、第二のホッパー12内に原料が落下した際に、落下原料分に相当する空気を速やかに排出する必要があり、このために第二のホッパーの上部から第一のホッパー11の下端フランジ37までの間に空気調節穴43が貫通されている。
(5)さらに、この空気調節穴43には、塞ぎ板41(図3参照)が調節可能に取り付けられており、この塞ぎ板41の取り付け位置を調節することにより、第二のホッパー12内の空気排出量を調節し、結果的に、第一のホッパー11から第二のホッパー12に落下する原料の貯留速度の調整を可能にしている。
(6)第二のホッパー12に落下した粉剤原料は、原料の自重や攪拌羽33とマス切りスクレイパー39の回転動作により、第二のホッパー12と計量回転盤10の隙間を通り抜けて計量回転盤10の円周方向にすき込み移動し、計量マス9に投入されてマス切り計量される。
(7)その後、計量マス9内の原料は、計量マス9の下端のシャッター盤32が開いて充填シュート8に落下し、包装袋内に充填されて密封される。
【0028】
このように、本発明の実施の形態によれば、上記二段ホッパー構造と第二のホッパーにおける空気調節機構を採用することにより、第一のホッパーに貯留されている原料を第二のホッパー経由で計量回転盤に徐々に落とし込むことが可能になり、安定した原料供給動作を維持することができる。
【0029】
図3は、本発明に係る原料計量供給機構の第一のホッパーにおける下端フランジ37の上面図である。図3に示すように、この下端フランジ37には、空気調節穴43が四つ開孔されており、それぞれ四つの空気調節穴43に四つの塞ぎ板41が調節可能に取り付けられている。そして、この塞ぎ板41の取り付け位置を調節することにより、第二のホッパー12内の空気排出量を調節し、結果的に、第一のホッパー11から第二のホッパー12に落下する原料の貯留速度調整を可能にしている。
【0030】
図4は、本発明に係る原料計量供給機構の第一のホッパーと第二のホッパーの間に位置する支持円板38の上面図である。図4に示すように、この支持円板38には、仕切り穴42が四つ開孔されており、支持円板38の中心には、駆動軸31に貫通軸支する穴が開孔されている。そして、この仕切り穴42の大きさは、第一のホッパー11に入っている原料が第二のホッパー12に落下する程度に応じて設計するものであり、落下し易い原料の場合は仕切り穴42の面積を小さく設計し、落下しずらい原料の場合は仕切り穴42の面積を大きく設計している。即ち、本発明に係る原料計量供給機構のホッパーは、第一のホッパー11に入っている原料が第二のホッパー12に落下して貯留する程度に応じて設計された支持円板38が取り付けられており、原料の性質に応じて支持円板38は、交換可能になっている。
【0031】
なお、図3における空気調節穴43や塞ぎ板41及び、図4における仕切り穴42の数は四つの例で説明したが、これに限定するものではなく、任意の数を採用することができる。
【0032】
即ち、本発明の実施の形態は、本発明を具現化するための一例を示したものであり、特許請求の範囲における発明特定事項とそれぞれ対応関係を有するが、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において各種の変形を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明に係るロータリー式自動包装機を示す正面図である。
【図2】本発明に係るロータリー式自動包装機における原料計量供給機構の断面図である。
【図3】本発明に係る原料計量供給機構の第一のホッパーにおける下端フランジ37の上面図である。
【図4】本発明に係る原料計量供給機構の第一のホッパーと第二のホッパーの間に位置する支持円板38の上面図である。
【符号の説明】
【0034】
1 ロータリー式自動包装機
2、3 原反ロール
4 自動フィルムつなぎ装置
5 製袋シュート
6 ターンテーブル
7 サイドシールバー
8 充填シュート
9 計量マス
10 計量回転盤
11 第一のホッパー
12 第二のホッパー
13 トップシールロール
14、15 操作盤
20 搬送装置
21 カッター装置
22 搬送機構(ハンガークリップ)
30、40 自動包装機の筐体部分
31 計量回転盤の駆動軸
32 シャッター盤
33 攪拌羽
34 攪拌棒
35 軸受けカバー
36 ベアリング
37 第一のホッパー11の下端フランジ
38 支持円板
39 マス切りスクレイパー
41 空気調節穴塞ぎ板
42 仕切り穴
43 空気調節穴

【特許請求の範囲】
【請求項1】
略水平に移送しながら中央部分を折り曲げた包装フィルムに対して、幅方向に熱シールして区分けされた包装フィルム袋部を形成するサイドシール装置と、
ホッパー内の原料を計量手段に送り込む供給手段と、前記送り込まれた原料を予め設定された値に計量する計量手段を有する原料計量供給機構と、
前記計量した原料を包装フィルム袋部内に投入する充填シュートと、
前記原料が投入された包装フィルム袋部の上縁に対して熱シールしてトップシールを形成するトップシール装置と、
前記サイドシール装置及び充填シュートを複数配置して回転作動するターンテーブルとを備えたロータリー式自動包装機であって、
前記原料計量供給機構の供給手段は、原料が入った第一のホッパーと、この第一のホッパーから第二のホッパーに原料を送り込む落下通路と、この落下通路からの原料を一旦貯留し、この貯留した原料を計量手段に送り込む第二のホッパーと、この第二のホッパー内の空気を逃がす空気調節穴とを備え、
前記落下通路と空気調節穴の開孔具合を調節することにより、第二のホッパーにおける原料貯留速度の調整ができることを特徴とするロータリー式自動包装機の原料計量供給機構。
【請求項2】
前記供給手段における落下通路は、第一のホッパーに入っている原料が第二のホッパーに落下して貯留する速度が速い場合は開孔する面積を小さく設計し、第一のホッパーに入っている原料が第二のホッパーに落下して貯留する速度が遅い場合は開孔する面積を大きく設計して、交換可能となっていることを特徴とする請求項1記載のロータリー式自動包装機の原料計量供給機構。
【請求項3】
前記供給手段における空気調節穴には、開孔面積を調節するための塞ぎ板が取り付けられ、
前記塞ぎ板は、第一のホッパーに入っている原料が第二のホッパーに落下して貯留する速度が速い場合は開孔する面積を小さくするように取り付け、第一のホッパーに入っている原料が第二のホッパーに落下して貯留する速度が遅い場合は開孔する面積を大きくするように取り付けることを特徴とする請求項1記載のロータリー式自動包装機の原料計量供給機構。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−321515(P2006−321515A)
【公開日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−144929(P2005−144929)
【出願日】平成17年5月18日(2005.5.18)
【出願人】(596092595)三光機械株式会社 (102)
【Fターム(参考)】