ワイパー間欠動作制御装置、及びワイパー間欠動作制御方法
【課題】ワイパーの間欠周期を所望の間隔に設定するワイパー間欠動作制御装置を提供する。
【解決手段】ワイパー1の動作を切り替えるワイパー動作切り替えスイッチ5と、ワイパー動作切り替えスイッチ5が間欠動作に切り替えられた際におけるワイパー1の間欠動作の間欠周期を格納する記憶部2と、記憶部2に格納された間欠周期を読み出してワイパー動作切り替えスイッチ5に基づいてワイパー1の動作を制御する制御部3とを備え、制御部3は、ワイパー動作切り替えスイッチ5が所定の状態に所定の時間以上維持された際に出力する信号を第1の信号として検出した後に、停止に切り替わったワイパー動作切り替えスイッチ5の再度の信号を第2の信号として検出し、第2の信号と第1の信号との時間差に応じて間欠周期T0を記憶部2に格納するように構成されている。
【解決手段】ワイパー1の動作を切り替えるワイパー動作切り替えスイッチ5と、ワイパー動作切り替えスイッチ5が間欠動作に切り替えられた際におけるワイパー1の間欠動作の間欠周期を格納する記憶部2と、記憶部2に格納された間欠周期を読み出してワイパー動作切り替えスイッチ5に基づいてワイパー1の動作を制御する制御部3とを備え、制御部3は、ワイパー動作切り替えスイッチ5が所定の状態に所定の時間以上維持された際に出力する信号を第1の信号として検出した後に、停止に切り替わったワイパー動作切り替えスイッチ5の再度の信号を第2の信号として検出し、第2の信号と第1の信号との時間差に応じて間欠周期T0を記憶部2に格納するように構成されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両等に装備されるワイパー(窓ふき器)制御装置に関し、特にその間欠動作制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
車両等の窓ガラスに付着する雨滴等を払拭するワイパー装置には付着する量の違い等に対応するいくつかの動作方式が選択可能に用意されている。弱い雨、霧雨等のような付着量の少ない場合には一定の間隔をおいてワイパーが動作する間欠動作での払拭が有用である。
【0003】
図1は、ワイパー間欠動作制御装置の構成を示す概略図である。ワイパー間欠動作制御装置は、ワイパー1と、制御部3と、ワイパー動作切り替えスイッチ5と、ワイパー間欠周期調節スイッチ6とを備えている。ワイパー間欠周期調節スイッチ6には、多段階スイッチやボリュームスイッチが用いられている。ワイパー動作切り替えスイッチ5によって間欠動作に切り替えられ、ワイパー間欠周期調節スイッチ6によって間欠周期を規定値内から調節されることによって一定の間欠動作間隔でのワイパーによる払拭が実現される。しかし、間欠周期の容易で、かつ自在な変更に対する要求は高い。
【0004】
上の記述に関連して、間欠ワイパが特開2004−345369号公報に開示されている。この例では、作動選択装置1からの間欠信号に基づきコントロールユニット2がワイパ駆動用モータ3を間欠作動させているとき、入力装置4から記憶装置5へトリガ信号を送ると、そのトリガ信号が送られる直前のモータ3の作動開始時からトリガ信号までの経過時間信号が記憶装置5から作動選択装置1へ送られ、作動選択装置1が上記経過時間を新たな間欠間隔とする間欠信号をコントロールユニット2へ出力し、それ以後は、新たな間欠間隔でモータ3が間欠作動するように構成されている。
【0005】
また、特開2006−321349号公報には、車両用ワイパ装置が開示されている。これは、ワイパコンビネーションスイッチ7をINTポジション7cにセットすると、間欠時間演算部11は間欠時間初期値Toに基づき間欠時間T1を設定し、この間欠時間T1でワイパ本体2a,2bを間欠動作させるようにしている。その際MISTポジション7bがON操作されると、間欠時間演算部11は間欠時間T1を短くする方向へ補正し、補正後の間欠時間T1でワイパ本体2a,2bを間欠動作させるようにしている。MISTポジション7bをON操作するだけで、間欠時間T1が調整されるので使い勝手が良いとしている。
【0006】
また、マイクロコンピューター学習式間歇ワイパーコントロール装置が特開平06−199207号公報で開示されている。これは、電源回路(1)、インプットフォトカップリング回路(2)、リセット回路(3)、マイクロコンピューター処理回路(4)、駆動回路(5)を設け、自動車を運転する人が、ワイパースイッチを間歇ワイピングの位置に回してからOFFの位置に戻し、第一回目のワイピング時間および運転する人がワイパースイッチを間歇位置にまわし、第二回ワイピング時間を記憶させてから今回と前回の作動時間間隔を繰り返し反復するようにしている。
【0007】
また、車両用ワイパ制御装置が特開平10−315919号公報に開示されている。この例では、操作ノブ10は、予め決められた通常操作範囲ΔSで回動操作可能に設けられると共に、通常操作範囲ΔSの両端側にそれぞれ設定された第1の変更ポジションP1及び第2の変更ポジションP2へも操作可能に設けられている。操作ノブ10が第1及び第2の変更ポジションへ操作された各状態は、操作ノブ10に連動するボリュームの抵抗値に基づいて検出されるようにしている。ワイパ制御ECUは、操作ノブ10が第1の変更ポジションP1へ操作される毎に、予め設定されたインターバル調節範囲の全体を5秒ずつ増大する方向へシフトし、操作ノブ10が第2の変更ポジションP2へ操作されたときに、インターバル調節範囲を初期状態に戻すようにしている。
【0008】
また、特開平11−227570号公報には、ワイパー制御装置が開示されている。これは、ワイパーの動作制御にマイクロコンピュータを用いて、運転者が望む間欠動作周期を自動的に測定し、設定すると共に、車両の走行速度の変化に合わせて周期を増減し、常に適切な周期にて動作させるようにしている。
【0009】
また、車両用ワイパ制御装置が特許第3041390号公報で開示されている。これは、まず、ICカードをカード挿入口に挿入し、カードデータ入出力装置において個人識別情報を読み取って運転者を識別し、さらにカードのRAMに記憶された学習プログラムを読み取る。学習プログラムは、所定の車両走行環境の下でワイパが作動するように設定された標準プログラムが記憶されているが、ICカードの持主がワイパスイッチをマニュアル操作することにより、ワイパの作動タイミング及び間欠作動間隔を補正して形成されている。また、マニュアル操作で行われたワイパ作動タイミング、降雨量データ、照度データ及び車速データにそれぞれ対応させて学習プログラムを補正してICカードに入力して記憶させるようにしている。
【0010】
そして、特表平01−503225号公報においては、乗物用ワイパの拭きとり動作間の時間間隔を調整するための回路構成を有するインタバルスイッチおよび方法が開示されている。これは、二つの連続する拭きとり動作の間の間隔時間が観測され、少なくとも「拭きとり動作オフ」および「間隔動作オン」なるスイッチ位置を有するセレクタスイッチおよび二つの連続する拭きとり動作の間の間隔時間を測定する電子制御回路により観測された間隔時間が設定され、少なくとも拭きとり動作の2番目の動作はセレクタスイッチの操作によって任意に始動し、測定された値は蓄積されてセレクタスイッチの新たな操作が行われてもう一つの間隔時間が蓄積されるかワイパの間隔拭きとり動作が遮断されるか制御回路が消勢されるまで間隔時間として用いられる乗物のワイパの拭きとり動作間の間隔時間を制御する方法において、セレクタスイッチは間隔時間の延長のため又は短縮のために「拭きとり動作オフ」のスイッチ位置に移動され、単一の拭きとり動作が同時に始動し、セレクタスイッチは任意の選択された間隔時間の後にスイッチ位置「間隔拭きとり動作オン」に移動されて間隔時間が測定され蓄積されるようにしたことを特徴とする乗物のワイパ拭きとり動作間の間隔時間を制御する方法である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2004−345369号公報
【特許文献2】特開2006−321349号公報
【特許文献3】特開平06−199207号公報
【特許文献4】特開平10−315919号公報
【特許文献5】特開平11−227570号公報
【特許文献6】特許第3041390号公報
【特許文献7】特表平01−503225号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
ワイパーの間欠周期は、予め規定された範囲内に制限されている。また、その範囲内においても規定の数段階の中からワイパーの間欠周期は選択され、間欠周期調節スイッチによって状況に応じた最適な間隔に近づけるのは容易ではない。
【0013】
本発明が解決しようとする課題は、ワイパーの間欠周期を所望の間隔に容易に設定するワイパー間欠動作制御装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明のワイパー間欠動作制御装置は、ワイパーの動作を切り替えるワイパー動作切り替えスイッチと、ワイパー動作切り替えスイッチが間欠動作に切り替えられた際におけるワイパーの間欠動作の間欠周期を格納する記憶部と、記憶部に格納された間欠周期を読み出してワイパー動作切り替えスイッチに基づいてワイパーの動作を制御する制御部とを備え、制御部は、ワイパー動作切り替えスイッチが所定の状態に所定の時間以上維持された際に出力する信号を第1の信号として検出した後に、停止に切り替わったワイパー動作切り替えスイッチの再度の信号を第2の信号として検出し、第2の信号と第1の信号との時間差に応じて間欠周期を記憶部に格納するように構成されている。
【0015】
本発明のワイパー間欠動作制御方法は、ワイパー動作切り替えスイッチが所定の状態に所定の時間以上維持された際に出力する信号を第1の信号として検出するステップと、第1の信号を検出した後に、停止に切り替わったワイパー動作切り替えスイッチの再度の信号を第2の信号として検出するステップと、第2の信号と第1の信号との時間差を間欠周期として記憶部に格納するステップと、ワイパー動作切り替えスイッチが間欠動作に切り替えられたことを検出するステップと、ワイパーの間欠動作を間欠周期で制御するステップとを備える。
【0016】
本発明のプログラムは、上述したワイパー間欠動作制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。なお、本発明のプログラムは、記憶装置や記憶媒体に格納することが可能である。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、ワイパーの間欠周期を所望の間隔に容易に設定するワイパー間欠動作制御装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】図1は、ワイパー間欠動作制御装置の構成を示す概略図である。
【図2】図2は、本発明の実施形態におけるワイパー間欠動作制御装置の一例を示す概略図である。
【図3】図3は、本発明の実施形態におけるワイパー動作切り替えスイッチの一例を示す概略図である。
【図4】図4は、本発明の実施形態におけるワイパー間欠周期調節スイッチの一例を示す概略図である。
【図5】図5は、本発明の第1の実施形態におけるワイパー間欠動作制御方法の一例を示す流れ図である。
【図6】図6は、本発明の第2の実施形態におけるワイパー間欠動作制御方法の一例を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
(第1の実施形態)
以下に、添付図面を参照しながら、本発明の第1の実施形態に係るワイパー間欠動作制御装置を詳細に説明する。
【0020】
まず、本実施形態に係るワイパー間欠動作制御装置の構成を詳細に説明する。
【0021】
図2は、本発明の実施形態におけるワイパー間欠動作制御装置の一例を示す概略図である。図2を参照すると、本実施形態に係るワイパー間欠動作制御装置は、ワイパー1と、記憶部2と、制御部3と、音声出力部4と、ワイパー動作切り替えスイッチ5と、ワイパー間欠周期調節スイッチ6とを備えている。
【0022】
ワイパー1は、車両等の窓ガラスに付着する雨滴等を払拭する機能を有している。ワイパー1は、図示せぬワイパーモータの駆動によって動作するように構成されている。
【0023】
記憶部2は、間欠周期等のデータを格納する機能を有している。記憶部2には、書き換え可能で不揮発性の記憶装置として例えば、フラッシュメモリ等が用いられる。
【0024】
制御部3は、記憶部2での間欠周期等のデータの読み書き、ワイパー1の動作の制御等を行うように構成されている。制御部3としては、演算処理、及び制御処理を行うCPU、データの格納を行う主記憶装置、入力回路、出力回路、及び電源回路等の含まれたマイクロコンピュータが例示される。ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等に例示される図示せぬ主記憶装置には本実施形態の動作を実行するための各種プログラム等が格納されている。なお、これらの各種プログラム等のデータは記憶部2に格納される形態としても良い。ここでは、制御部3が、ワイパーの間欠動作を制御する本実施形態に係る点に絞って説明を行う。
【0025】
音声出力部4は音声データを音声に変換して出力する機能を有している。音声出力部4には例えばスピーカが用いられる。音声出力部4が設けられることによって、間欠周期設定操作が行われた際に報知音を鳴らして、時間計測の開始、及び終了を作業者に通知することを可能としている。
【0026】
ワイパー動作切り替えスイッチ5は作業者の操作等によってワイパー1の動作方式を選択可能に切り替える機能を有している。ワイパー動作切り替えスイッチ5は選択された動作方式等の情報を信号として制御部3に出力するように構成されている。
【0027】
ワイパー間欠周期調節スイッチ6は、ワイパー動作切り替えスイッチ5によって間欠動作方式が選択された際の間欠周期を作業者の操作等によって調節する機能を有している。ワイパー間欠周期調節スイッチ6は、指示された間欠周期等の情報を信号として制御部3に出力するように構成されている。
【0028】
上述した各部の機能は、制御部3による演算処理、及び制御処理によって実現される。より詳細には、図示せぬ主記憶装置等に格納されているプログラム、記憶部2に格納されているデータ、並びにワイパー動作切り替えスイッチ5からの切り替えの信号、及びワイパー間欠周期調節スイッチ6からの調節の信号を制御部3が読み出してプログラムを実行することによって各部の機能が実現される。
【0029】
また、図示したワイパー間欠動作制御装置の各部は機能概念的なものであり、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的、又は物理的に分散、又は統合して構成することができる。例えば、記憶部2を制御部3内に有する主記憶装置内に統合すること等ができる。また、特に、制御部3がプログラムを実行することによって実現される機能は、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
【0030】
図3は、本発明の実施形態におけるワイパー動作切り替えスイッチの一例を示す概略図である。図3を参照すると、本実施形態に係るワイパー動作切り替えスイッチ5は5箇所の操作位置にワイパー動作切り替えスイッチ5の状態が切り替えられる構成が例示されている。ワイパー動作切り替えスイッチ5はこれらの操作位置の変更によってワイパー1の動作を切り替えるように機能する。また、5箇所の操作位置とは、MIST(ミスト)位置7と、OFF(停止)位置8と、INT(間欠動作)位置9と、LO(低速動作)位置10と、HI(高速動作)位置11とである。ここで、ミストとは、ワイパー1が、窓ガラスを一往復払拭する機構である。作業者によってMIST位置7に切り替えられたワイパー動作切り替えスイッチ5はミスト動作の終了とともに自動的にOFF位置8に戻るように構成されている。また、間欠動作とは、一定の間隔をおいてワイパーが動作する機構である。
【0031】
また、ワイパー動作切り替えスイッチ5は、MIST位置7に所定の時間以上維持された、いわゆる長押しされた際の信号も同様に、制御部3に出力するように構成されている。制御部3は、この長押しによる信号を検出する機能を更に有している。なお、MIST位置7が用意されていない場合には、例えば洗浄液を噴射するウォッシャー機構で代用する形態とする等、本実施形態に限定されることなく適宜の変更が可能である。
【0032】
図4は、本発明の実施形態におけるワイパー間欠周期調節スイッチの一例を示す概略図である。図4を参照すると、ワイパー間欠周期調節スイッチ6の間欠周期の延長側12と、間欠周期の短縮側13とが示されている。ワイパー間欠周期調節スイッチ6が間欠周期の延長側12に位置することで間欠周期が延長され、間欠周期の短縮側13に位置することで間欠周期が短縮されるように構成されている。
【0033】
こうして、ワイパー動作切り替えスイッチ5とワイパー間欠周期調節スイッチ6との2つのスイッチの切り換えに従って制御部3がワイパー1の動作制御を行うように構成されている。
【0034】
次に、本実施形態に係るワイパー間欠動作制御装置の動作を詳細に説明する。
【0035】
図5は、本発明の第1の実施形態におけるワイパー間欠動作制御方法の一例を示す流れ図である。図5を参照して、本実施形態に係る間欠周期制御の手順を説明する。
【0036】
まず、ワイパー動作切り換えスイッチ5がMIST位置7に長押しされた際に出力する信号を第1の信号として制御部3が検出する(ステップS101)。長押しの時間は、意図的に操作が行われたことが偶発的な操作から区別できれば良く、例えば1秒以上等のように適宜設計される。なお、作業者によってMIST位置7に長押しされたワイパー動作切り替えスイッチ5はミスト動作の終了とともに自動的にOFF位置8に戻る。
【0037】
第1の信号を契機に制御部3が、時間計測を開始する。制御部3は記憶部2に、計測開始時間T1を格納すると共に、音声出力部4からの第1の報知音の出力としてブザー音を1度鳴らして時間計測の開始を作業者に通知する(ステップS102)。時間計測開始後の制御部3は、ワイパー動作切り換えスイッチ5の切り換えの信号を検出するまで時間計測を続行する。なお、ブザー音を1度鳴らすのは一例であって、例えば「間欠周期の時間計測を開始しました」と音声を発する等、本実施形態に限定されることなく適宜の変更が可能である。
【0038】
作業者によるワイパー動作切り換えスイッチ5の切り換えが行われるとワイパー動作切り換えスイッチ5は切り換えの信号を出力する(ステップS103)。
【0039】
制御部3は、検出したワイパー動作切り換えスイッチ5から出力された信号がMIST位置7に長押しされた再度の信号である第2の信号であるかどうかを判定する(ステップS104)。
【0040】
もし切り換えの信号が、MIST位置7への長押し以外の変更であった場合(ステップS104;NO)には、T1のリセットが行われる(ステップS105)。言い換えると、制御部3は、記憶部2に格納されたT1を消去する。
【0041】
そして、制御部3は、動作切り換えスイッチ5の変更後の位置に従ったワイパー1の動作が行われるように制御して間欠周期制御を終了する(ステップS106)。
【0042】
一方で、信号が、MIST位置7に長押しされた第2の信号であった場合(ステップS104;YES)には、第2の信号を契機に制御部3は記憶部2に、時間計測終了時間T2を格納する(ステップS107)。
【0043】
T2の記憶部2への格納後に制御部3は、|T2−T1|で求められる時間差に応じて間欠周期T0を記憶部2に格納すると共に、音声出力部4からの第2の報知音の出力としてブザー音を2度鳴らして間欠周期T0を記憶したことを作業者に通知する(ステップS108)。より詳細にはまず、制御部3は、T1、及びT2を記憶部2から読み出す。次に、制御部3は、T2とT1との時間差を算出する。そして、制御部3は、音声出力部からブザー音を2度鳴らして間欠周期であるT0の設定が完了したことを作業者に通知する。なお、ここでも、ブザー音を2度鳴らすのは一例であって、例えば「間欠周期の設定を完了しました」や「間欠周期を10秒に設定しました」と音声を発する等、本実施形態に限定されることなく適宜の変更が可能である。
【0044】
その後、記憶部2に間欠周期T0が格納された状態で、ワイパー動作切り換えスイッチ5の切り替えが行われた場合に制御部3は、検出したワイパー動作切り換えスイッチ5から出力された信号がINT位置9への変更であるかどうかを判定する(ステップS109)
【0045】
もし切り替えの信号が、INT位置9以外への変更であった場合(ステップS109;NO)には、動作切り換えスイッチ5の位置に従った動作が行われるように制御部3はワイパー1の制御を行う(ステップS110)。
【0046】
一方で、切り替えの信号が、INT位置9への変更であった場合(ステップS109;YES)には、制御部3は、T0を間欠周期とした間欠動作を行うようにワイパー1の制御を行う(ステップS111)。なお、ステップS110の後にINT位置9への変更が行われた場合(ステップS109)にもステップS111が行われる。ここまでの手順によって本実施形態の当初の目的は達せられる。
【0047】
この記憶部2に格納された間欠周期は間欠周期調節スイッチ6の変更によって消去することができる。その動作はまず、間欠周期が記憶部2に格納されている状態において制御部3は、間欠周期調節スイッチ6の変更の信号が検出されたかどうかを判定する(ステップS112)。
【0048】
T0は、間欠周期調節スイッチ6の変更が検出されない場合(ステップS112;NO)には記憶部2に保持される(ステップS113)。そして、ワイパー動作切り替えスイッチ5のINT位置9への変更時に記憶部2にT0が記憶されている場合には優先的にT0を間欠周期とした間欠動作を行うようにワイパー1の制御が行われる。
【0049】
一方で、間欠周期調節スイッチ6の変更が検出された場合(ステップS112;YES)にはT0はリセットされる(ステップS114)。すなわち、記憶部2からT0が消去される。そして、その後には、間欠周期調節スイッチ6の調整位置に従った間欠動作を行うようにワイパー1の制御が行われる。
【0050】
以上に、本実施形態によるワイパー間欠動作制御装置、及びワイパー間欠動作制御方法の説明を行った。
【0051】
本実施形態では、規定範囲内で、かつ規定の数段階の中から選択する間欠周期調節スイッチが用いられずにワイパーの間欠周期が設定自在とされた構成によって、ワイパーの間欠周期が所望の間隔に制限なく設定可能となる効果を有している。
【0052】
また、本実施形態では、2回のワイパー作動操作の時間差に応じてワイパーの間欠周期が設定される構成によって、作業者がその状況に応じて最適と感じる間隔、言い換えると作業者が直感的に払拭が必要と感じた間隔でのワイパー間欠動作が設定可能となる効果を有している。
【0053】
また、本実施形態では、ワイパー動作切り替えスイッチの意識的な長押しによるワイパー作動操作でワイパーの間欠周期が設定される構成によって、ワイパー間欠動作が容易に設定可能であり、また誤って設定される可能性を排除する効果を有している。更に、設定時に音声の出力される構成によって、操作が間違えられたり、表示の確認のために前方から視線が外されたりすることなく、直感的にわかりやすい設定を実現する効果を有する。
【0054】
そして、本実施形態では、新たな部品の設置場所の確保や、設置場所周辺の外観を損なうこと、及び費用が余計にかかることがなく、また適用範囲の広い装置を提供することが可能となる効果を有している。
【0055】
(第2の実施形態)
以下に、添付図面を参照しながら、本発明の第2の実施形態に係るワイパー間欠動作制御装置を詳細に説明する。
【0056】
まず、本実施形態に係るワイパー間欠動作制御装置の構成を詳細に説明する。
【0057】
本実施形態に係るワイパー間欠動作制御装置は、第1の実施形態と略同様である。ただし、ワイパー間欠周期調節スイッチ6が、間欠周期の秒数を直接設定するものから、基準値からの増減を相対的に調節するスイッチに変更されている。これによって、本実施形態によって設定された間欠周期の初期値からの微調整が可能な構成となっている。
【0058】
次に、本実施形態に係るワイパー間欠動作制御装置の動作を詳細に説明する。
【0059】
図6は、本発明の第2の実施形態におけるワイパー間欠動作制御方法の一例を示す流れ図である。図6を参照すると、本実施形態の動作は、第1の実施形態のステップS101からステップS113まで同一である。すなわち、本実施形態は、作業者の所望の間欠周期T0での間欠動作を行うようにワイパー1の制御が制御部3によって行われている状態までの動作が第1の実施形態と同一である。よって、ここでは、ステップS112からの手順を中心に説明する。
【0060】
まず、間欠周期が記憶部2に格納されている状態において制御部3は、間欠周期調節スイッチ6の変更の信号が検出されたかどうかを判定する(ステップS112)。
【0061】
間欠周期T0は、間欠周期調節スイッチ6の変更が検出されない場合(ステップS112;NO)には記憶部2に保持される(ステップS113)。
【0062】
一方で、間欠周期調節スイッチ6の変更が検出された場合(ステップS112;YES)には制御部3は、そのワイパー間欠周期の変更が延長側かどうかを判定する(ステップS115)。
【0063】
ワイパー間欠周期の変更が延長側でなかった場合(ステップS115;NO)には制御部3は記憶部2に、短縮されたワイパー間欠周期T3を格納すると共に、音声出力部4からの第3の報知音の出力としてブザー音を高音で鳴らして間欠周期の短縮を作業者に通知する(ステップS116)。すなわち、間欠周期調節スイッチ6が間欠周期の短縮側13に操作されると変更前のT0からT3へと間欠周期が短縮される。短縮の割合については間欠周期調節スイッチ6の操作量、及びその短縮側13に維持された時間等に応じて適宜調節されるように設計される。なお、ブザー音を高音で鳴らすのは一例であって、例えば「間欠周期を2秒短縮して8秒に設定しました」と音声を発する等、本実施形態に限定されることなく適宜の変更が可能である。
【0064】
ワイパー間欠周期の変更が延長側であった場合(ステップS115;YES)には制御部3は記憶部2に、延長されたワイパー間欠周期T4を格納すると共に、音声出力部4からの第4の報知音の出力としてブザー音を低音で鳴らして間欠周期の延長を作業者に通知する(ステップS117)。すなわち、間欠周期調節スイッチ6が間欠周期の延長側12に操作されると変更前のT0からT4へと間欠周期が延長される。延長の割合についても間欠周期調節スイッチ6の操作量、及びその延長側12に維持された時間等に応じて適宜調節されるように設計される。なお、ブザー音を低音で鳴らすのは一例であって、例えば「間欠周期を2秒延長して12秒に設定しました」と音声を発する等、本実施形態に限定されることなく適宜の変更が可能である。
【0065】
なお、本実施形態においては、変更前のT0と、変更後のT3又はT4とを共に記憶部2に格納している。このため、ワイパー間欠周期の更なる変更の際には、T0、又はT3若しくはT4のどちらを基準とするかを適宜選択することができる。しかし、T0、又はT3若しくはT4のどちらかを消去する(T3若しくはT4で上書きする、又はT3若しくはT4を格納しない)形態としても良い。
【0066】
以上に、本実施形態によるワイパー間欠動作制御装置、及びワイパー間欠動作制御方法の説明を行った。
【0067】
本実施形態では、第1の実施形態と同様の効果を有している。加えて、本実施形態では間欠周期の調整を効果的に行う装置を提供することができる。
【0068】
以上に説明した実施形態によれば、ワイパー動作切り替えスイッチによるワイパー作動操作によってワイパーの間欠周期を所望の間隔に設定するワイパー間欠動作制御装置を提供することが可能となる。
【0069】
以上、本発明の実施形態を説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することができる。
【0070】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0071】
(付記1)ワイパーの動作を切り替えるワイパー動作切り替えスイッチと、
前記ワイパー動作切り替えスイッチが間欠動作に切り替えられた際における前記ワイパーの間欠動作の間欠周期を格納する記憶部と、
前記記憶部に格納された前記間欠周期を読み出して前記ワイパー動作切り替えスイッチに基づいて前記ワイパーの動作を制御する制御部と
を備え、
前記制御部は、
前記ワイパー動作切り替えスイッチが所定の状態に所定の時間以上維持された際に出力する信号を第1の信号として検出した後に、停止に切り替わった前記ワイパー動作切り替えスイッチの再度の前記信号を第2の信号として検出し、前記第2の信号と前記第1の信号との時間差に応じて前記間欠周期を前記記憶部に格納するように構成されている
ワイパー間欠動作制御装置。
【0072】
(付記2)付記1に記載のワイパー間欠動作制御装置であって、
更に、音声出力部
を備え、
前記音声出力部は、
前記第1の信号を契機に第1の報知音を鳴らし、前記第2の信号を契機に第2の報知音を鳴らすように構成されている
ワイパー間欠動作制御装置。
【0073】
(付記3)付記1、又は2に記載のワイパー間欠動作制御装置であって、
更に、前記ワイパーの前記間欠周期を調節するワイパー間欠周期調節スイッチ
を備え、
前記ワイパー間欠周期調節スイッチによって前記ワイパーの前記間欠周期が調節された際には前記間欠周期が前記記憶部から消去されて、前記ワイパー間欠周期調節スイッチの調節位置に従って前記ワイパーの前記間欠動作が制御されるように構成されている
ワイパー間欠動作制御装置。
【0074】
(付記4)付記1に記載のワイパー間欠動作制御装置であって、
更に、前記ワイパーの前記間欠周期を調節するワイパー間欠周期調節スイッチ
を備え、
前記ワイパー間欠周期調節スイッチによって前記ワイパーの前記間欠周期が調節された際には、前記ワイパー間欠周期調節スイッチの調節位置に従って前記記憶部に格納された前記間欠周期からの延長、又は短縮のなされた新たな間欠周期によって前記ワイパーの前記間欠動作が制御されるように構成されている
ワイパー間欠動作制御装置。
【0075】
(付記5)付記4に記載のワイパー間欠動作制御装置であって、
更に、音声出力部
を備え、
前記音声出力部は、
前記第1の信号を契機に第1の報知音を鳴らし、前記第2の信号を契機に第2の報知音を鳴らし、前記延長の際に第3の報知音を鳴らし、前記短縮の際に第4の報知音を鳴らすように構成されている
ワイパー間欠動作制御装置。
【0076】
(付記6)付記1乃至5のいずれか1項に記載のワイパー間欠動作制御装置であって、
前記所定の状態は、
ミスト機構の位置に切り替えられた状態である
ワイパー間欠動作制御装置。
【0077】
(付記7)ワイパー動作切り替えスイッチが所定の状態に所定の時間以上維持された際に出力する信号を第1の信号として検出するステップと、
前記第1の信号を検出した後に、前記停止に切り替わった前記ワイパー動作切り替えスイッチの再度の前記信号を第2の信号として検出するステップと、
前記第2の信号と前記第1の信号との時間差を間欠周期として記憶部に格納するステップと、
前記ワイパー動作切り替えスイッチが間欠動作に切り替えられたことを検出するステップと、
ワイパーの前記間欠動作を前記間欠周期で制御するステップと
を備える
ワイパー間欠動作制御方法。
【0078】
(付記8)付記7に記載のワイパー間欠動作制御方法であって、
前記第1の信号を契機に時間計測を開始するステップと、
前記時間計測の開始時間を前記記憶部に格納するステップと、
前記第2の信号を契機に前記時間計測を終了するステップと、
前記時間計測の終了時間を前記記憶部に格納するステップと
を更に備える
ワイパー間欠動作制御方法。
【0079】
(付記9)
付記7、又は8に記載のワイパー間欠動作制御方法であって、
前記第1の信号を契機に音声出力部から第1の報知音を鳴らすステップと、
前記第2の信号を契機に前記音声出力部から第2の報知音を鳴らすステップと
を更に備える
ワイパー間欠動作制御方法。
【0080】
(付記10)付記7乃至9のいずれか1項に記載のワイパー間欠動作制御方法であって、
前記第1の信号を検出した後に、前記停止に切り替わった前記ワイパー動作切り替えスイッチの再度の前記信号以外への切り替えを検出するステップと、
前記切り替えを検出した際に、前記時間計測を終了するステップと、
前記切り替えを検出した際に、前記記憶部に格納された前記開始時間を消去するステップと、
検出した前記切り替えに従って前記ワイパーの動作を制御するステップと
を更に備える
ワイパー間欠動作制御方法。
【0081】
(付記11)付記7乃至9のいずれか1項に記載のワイパー間欠動作制御方法であって、
更に、ワイパー間欠周期調節スイッチによる前記ワイパーの前記間欠周期の調節を検出するステップ
を備え、
前記ワイパー間欠周期調節スイッチによる調節が検出されない限り前記ワイパーの前記間欠動作を前記間欠周期で制御するステップ
を備える
ワイパー間欠動作制御方法。
【0082】
(付記12)付記11に記載のワイパー間欠動作制御方法であって、
前記ワイパー間欠周期調節スイッチによる調節が検出された際に、前記間欠周期を前記記憶部から消去するステップと、
検出された前記ワイパー間欠周期調節スイッチの調節位置に従って前記ワイパーの前記間欠動作を制御するステップと
を更に備える
ワイパー間欠動作制御方法。
【0083】
(付記13)付記11に記載のワイパー間欠動作制御方法であって、
前記ワイパー間欠周期調節スイッチによる調節が検出された際に、前記ワイパー間欠周期調節スイッチの調節位置に従って前記記憶部に格納された前記間欠周期からの延長、又は短縮のなされた新たな間欠周期によって前記ワイパーの前記間欠動作を制御するステップ
を更に備える
ワイパー間欠動作制御方法。
【0084】
(付記14)付記13に記載のワイパー間欠動作制御方法であって、
前記延長の際に音声出力部から第3の報知音を鳴らすステップと、
前記短縮の際に前記音声出力部から第4の報知音を鳴らすステップと
を更に備える
ワイパー間欠動作制御方法。
【0085】
(付記15)付記7乃至14のいずれか1項に記載のワイパー間欠動作制御方法であって、
前記ワイパー動作切り替えスイッチの前記間欠動作以外への切り替えを検出するステップと、
検出された前記切り替えに従って前記ワイパーの動作を制御するステップと
を更に備える
ワイパー間欠動作制御方法。
【0086】
(付記16)付記7乃至15のいずれか1項に記載のワイパー間欠動作制御方法であって、
前記所定の状態は、
ミスト機構の位置に切り替えられた状態である
ワイパー間欠動作制御方法。
【0087】
(付記17)付記7乃至16のいずれか1項に記載の方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【0088】
(付記18)付記17に記載のプログラムを格納する記憶媒体。
【符号の説明】
【0089】
1 ワイパー
2 記憶部
3 制御部
4 音声出力部
5 ワイパー動作切り替えスイッチ
6 ワイパー間欠周期調節スイッチ
7 MIST(ミスト)位置
8 OFF(停止)位置
9 INT(間欠動作)位置
10 LO(低速動作)位置
11 HI(高速動作)位置
12 間欠周期の延長側
13 間欠周期の短縮側
T0 間欠周期
T1 計測開始時間
T2 計測終了時間
T3 短縮されたワイパー間欠周期
T4 延長されたワイパー間欠周期
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両等に装備されるワイパー(窓ふき器)制御装置に関し、特にその間欠動作制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
車両等の窓ガラスに付着する雨滴等を払拭するワイパー装置には付着する量の違い等に対応するいくつかの動作方式が選択可能に用意されている。弱い雨、霧雨等のような付着量の少ない場合には一定の間隔をおいてワイパーが動作する間欠動作での払拭が有用である。
【0003】
図1は、ワイパー間欠動作制御装置の構成を示す概略図である。ワイパー間欠動作制御装置は、ワイパー1と、制御部3と、ワイパー動作切り替えスイッチ5と、ワイパー間欠周期調節スイッチ6とを備えている。ワイパー間欠周期調節スイッチ6には、多段階スイッチやボリュームスイッチが用いられている。ワイパー動作切り替えスイッチ5によって間欠動作に切り替えられ、ワイパー間欠周期調節スイッチ6によって間欠周期を規定値内から調節されることによって一定の間欠動作間隔でのワイパーによる払拭が実現される。しかし、間欠周期の容易で、かつ自在な変更に対する要求は高い。
【0004】
上の記述に関連して、間欠ワイパが特開2004−345369号公報に開示されている。この例では、作動選択装置1からの間欠信号に基づきコントロールユニット2がワイパ駆動用モータ3を間欠作動させているとき、入力装置4から記憶装置5へトリガ信号を送ると、そのトリガ信号が送られる直前のモータ3の作動開始時からトリガ信号までの経過時間信号が記憶装置5から作動選択装置1へ送られ、作動選択装置1が上記経過時間を新たな間欠間隔とする間欠信号をコントロールユニット2へ出力し、それ以後は、新たな間欠間隔でモータ3が間欠作動するように構成されている。
【0005】
また、特開2006−321349号公報には、車両用ワイパ装置が開示されている。これは、ワイパコンビネーションスイッチ7をINTポジション7cにセットすると、間欠時間演算部11は間欠時間初期値Toに基づき間欠時間T1を設定し、この間欠時間T1でワイパ本体2a,2bを間欠動作させるようにしている。その際MISTポジション7bがON操作されると、間欠時間演算部11は間欠時間T1を短くする方向へ補正し、補正後の間欠時間T1でワイパ本体2a,2bを間欠動作させるようにしている。MISTポジション7bをON操作するだけで、間欠時間T1が調整されるので使い勝手が良いとしている。
【0006】
また、マイクロコンピューター学習式間歇ワイパーコントロール装置が特開平06−199207号公報で開示されている。これは、電源回路(1)、インプットフォトカップリング回路(2)、リセット回路(3)、マイクロコンピューター処理回路(4)、駆動回路(5)を設け、自動車を運転する人が、ワイパースイッチを間歇ワイピングの位置に回してからOFFの位置に戻し、第一回目のワイピング時間および運転する人がワイパースイッチを間歇位置にまわし、第二回ワイピング時間を記憶させてから今回と前回の作動時間間隔を繰り返し反復するようにしている。
【0007】
また、車両用ワイパ制御装置が特開平10−315919号公報に開示されている。この例では、操作ノブ10は、予め決められた通常操作範囲ΔSで回動操作可能に設けられると共に、通常操作範囲ΔSの両端側にそれぞれ設定された第1の変更ポジションP1及び第2の変更ポジションP2へも操作可能に設けられている。操作ノブ10が第1及び第2の変更ポジションへ操作された各状態は、操作ノブ10に連動するボリュームの抵抗値に基づいて検出されるようにしている。ワイパ制御ECUは、操作ノブ10が第1の変更ポジションP1へ操作される毎に、予め設定されたインターバル調節範囲の全体を5秒ずつ増大する方向へシフトし、操作ノブ10が第2の変更ポジションP2へ操作されたときに、インターバル調節範囲を初期状態に戻すようにしている。
【0008】
また、特開平11−227570号公報には、ワイパー制御装置が開示されている。これは、ワイパーの動作制御にマイクロコンピュータを用いて、運転者が望む間欠動作周期を自動的に測定し、設定すると共に、車両の走行速度の変化に合わせて周期を増減し、常に適切な周期にて動作させるようにしている。
【0009】
また、車両用ワイパ制御装置が特許第3041390号公報で開示されている。これは、まず、ICカードをカード挿入口に挿入し、カードデータ入出力装置において個人識別情報を読み取って運転者を識別し、さらにカードのRAMに記憶された学習プログラムを読み取る。学習プログラムは、所定の車両走行環境の下でワイパが作動するように設定された標準プログラムが記憶されているが、ICカードの持主がワイパスイッチをマニュアル操作することにより、ワイパの作動タイミング及び間欠作動間隔を補正して形成されている。また、マニュアル操作で行われたワイパ作動タイミング、降雨量データ、照度データ及び車速データにそれぞれ対応させて学習プログラムを補正してICカードに入力して記憶させるようにしている。
【0010】
そして、特表平01−503225号公報においては、乗物用ワイパの拭きとり動作間の時間間隔を調整するための回路構成を有するインタバルスイッチおよび方法が開示されている。これは、二つの連続する拭きとり動作の間の間隔時間が観測され、少なくとも「拭きとり動作オフ」および「間隔動作オン」なるスイッチ位置を有するセレクタスイッチおよび二つの連続する拭きとり動作の間の間隔時間を測定する電子制御回路により観測された間隔時間が設定され、少なくとも拭きとり動作の2番目の動作はセレクタスイッチの操作によって任意に始動し、測定された値は蓄積されてセレクタスイッチの新たな操作が行われてもう一つの間隔時間が蓄積されるかワイパの間隔拭きとり動作が遮断されるか制御回路が消勢されるまで間隔時間として用いられる乗物のワイパの拭きとり動作間の間隔時間を制御する方法において、セレクタスイッチは間隔時間の延長のため又は短縮のために「拭きとり動作オフ」のスイッチ位置に移動され、単一の拭きとり動作が同時に始動し、セレクタスイッチは任意の選択された間隔時間の後にスイッチ位置「間隔拭きとり動作オン」に移動されて間隔時間が測定され蓄積されるようにしたことを特徴とする乗物のワイパ拭きとり動作間の間隔時間を制御する方法である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2004−345369号公報
【特許文献2】特開2006−321349号公報
【特許文献3】特開平06−199207号公報
【特許文献4】特開平10−315919号公報
【特許文献5】特開平11−227570号公報
【特許文献6】特許第3041390号公報
【特許文献7】特表平01−503225号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
ワイパーの間欠周期は、予め規定された範囲内に制限されている。また、その範囲内においても規定の数段階の中からワイパーの間欠周期は選択され、間欠周期調節スイッチによって状況に応じた最適な間隔に近づけるのは容易ではない。
【0013】
本発明が解決しようとする課題は、ワイパーの間欠周期を所望の間隔に容易に設定するワイパー間欠動作制御装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明のワイパー間欠動作制御装置は、ワイパーの動作を切り替えるワイパー動作切り替えスイッチと、ワイパー動作切り替えスイッチが間欠動作に切り替えられた際におけるワイパーの間欠動作の間欠周期を格納する記憶部と、記憶部に格納された間欠周期を読み出してワイパー動作切り替えスイッチに基づいてワイパーの動作を制御する制御部とを備え、制御部は、ワイパー動作切り替えスイッチが所定の状態に所定の時間以上維持された際に出力する信号を第1の信号として検出した後に、停止に切り替わったワイパー動作切り替えスイッチの再度の信号を第2の信号として検出し、第2の信号と第1の信号との時間差に応じて間欠周期を記憶部に格納するように構成されている。
【0015】
本発明のワイパー間欠動作制御方法は、ワイパー動作切り替えスイッチが所定の状態に所定の時間以上維持された際に出力する信号を第1の信号として検出するステップと、第1の信号を検出した後に、停止に切り替わったワイパー動作切り替えスイッチの再度の信号を第2の信号として検出するステップと、第2の信号と第1の信号との時間差を間欠周期として記憶部に格納するステップと、ワイパー動作切り替えスイッチが間欠動作に切り替えられたことを検出するステップと、ワイパーの間欠動作を間欠周期で制御するステップとを備える。
【0016】
本発明のプログラムは、上述したワイパー間欠動作制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。なお、本発明のプログラムは、記憶装置や記憶媒体に格納することが可能である。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、ワイパーの間欠周期を所望の間隔に容易に設定するワイパー間欠動作制御装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】図1は、ワイパー間欠動作制御装置の構成を示す概略図である。
【図2】図2は、本発明の実施形態におけるワイパー間欠動作制御装置の一例を示す概略図である。
【図3】図3は、本発明の実施形態におけるワイパー動作切り替えスイッチの一例を示す概略図である。
【図4】図4は、本発明の実施形態におけるワイパー間欠周期調節スイッチの一例を示す概略図である。
【図5】図5は、本発明の第1の実施形態におけるワイパー間欠動作制御方法の一例を示す流れ図である。
【図6】図6は、本発明の第2の実施形態におけるワイパー間欠動作制御方法の一例を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
(第1の実施形態)
以下に、添付図面を参照しながら、本発明の第1の実施形態に係るワイパー間欠動作制御装置を詳細に説明する。
【0020】
まず、本実施形態に係るワイパー間欠動作制御装置の構成を詳細に説明する。
【0021】
図2は、本発明の実施形態におけるワイパー間欠動作制御装置の一例を示す概略図である。図2を参照すると、本実施形態に係るワイパー間欠動作制御装置は、ワイパー1と、記憶部2と、制御部3と、音声出力部4と、ワイパー動作切り替えスイッチ5と、ワイパー間欠周期調節スイッチ6とを備えている。
【0022】
ワイパー1は、車両等の窓ガラスに付着する雨滴等を払拭する機能を有している。ワイパー1は、図示せぬワイパーモータの駆動によって動作するように構成されている。
【0023】
記憶部2は、間欠周期等のデータを格納する機能を有している。記憶部2には、書き換え可能で不揮発性の記憶装置として例えば、フラッシュメモリ等が用いられる。
【0024】
制御部3は、記憶部2での間欠周期等のデータの読み書き、ワイパー1の動作の制御等を行うように構成されている。制御部3としては、演算処理、及び制御処理を行うCPU、データの格納を行う主記憶装置、入力回路、出力回路、及び電源回路等の含まれたマイクロコンピュータが例示される。ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等に例示される図示せぬ主記憶装置には本実施形態の動作を実行するための各種プログラム等が格納されている。なお、これらの各種プログラム等のデータは記憶部2に格納される形態としても良い。ここでは、制御部3が、ワイパーの間欠動作を制御する本実施形態に係る点に絞って説明を行う。
【0025】
音声出力部4は音声データを音声に変換して出力する機能を有している。音声出力部4には例えばスピーカが用いられる。音声出力部4が設けられることによって、間欠周期設定操作が行われた際に報知音を鳴らして、時間計測の開始、及び終了を作業者に通知することを可能としている。
【0026】
ワイパー動作切り替えスイッチ5は作業者の操作等によってワイパー1の動作方式を選択可能に切り替える機能を有している。ワイパー動作切り替えスイッチ5は選択された動作方式等の情報を信号として制御部3に出力するように構成されている。
【0027】
ワイパー間欠周期調節スイッチ6は、ワイパー動作切り替えスイッチ5によって間欠動作方式が選択された際の間欠周期を作業者の操作等によって調節する機能を有している。ワイパー間欠周期調節スイッチ6は、指示された間欠周期等の情報を信号として制御部3に出力するように構成されている。
【0028】
上述した各部の機能は、制御部3による演算処理、及び制御処理によって実現される。より詳細には、図示せぬ主記憶装置等に格納されているプログラム、記憶部2に格納されているデータ、並びにワイパー動作切り替えスイッチ5からの切り替えの信号、及びワイパー間欠周期調節スイッチ6からの調節の信号を制御部3が読み出してプログラムを実行することによって各部の機能が実現される。
【0029】
また、図示したワイパー間欠動作制御装置の各部は機能概念的なものであり、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的、又は物理的に分散、又は統合して構成することができる。例えば、記憶部2を制御部3内に有する主記憶装置内に統合すること等ができる。また、特に、制御部3がプログラムを実行することによって実現される機能は、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
【0030】
図3は、本発明の実施形態におけるワイパー動作切り替えスイッチの一例を示す概略図である。図3を参照すると、本実施形態に係るワイパー動作切り替えスイッチ5は5箇所の操作位置にワイパー動作切り替えスイッチ5の状態が切り替えられる構成が例示されている。ワイパー動作切り替えスイッチ5はこれらの操作位置の変更によってワイパー1の動作を切り替えるように機能する。また、5箇所の操作位置とは、MIST(ミスト)位置7と、OFF(停止)位置8と、INT(間欠動作)位置9と、LO(低速動作)位置10と、HI(高速動作)位置11とである。ここで、ミストとは、ワイパー1が、窓ガラスを一往復払拭する機構である。作業者によってMIST位置7に切り替えられたワイパー動作切り替えスイッチ5はミスト動作の終了とともに自動的にOFF位置8に戻るように構成されている。また、間欠動作とは、一定の間隔をおいてワイパーが動作する機構である。
【0031】
また、ワイパー動作切り替えスイッチ5は、MIST位置7に所定の時間以上維持された、いわゆる長押しされた際の信号も同様に、制御部3に出力するように構成されている。制御部3は、この長押しによる信号を検出する機能を更に有している。なお、MIST位置7が用意されていない場合には、例えば洗浄液を噴射するウォッシャー機構で代用する形態とする等、本実施形態に限定されることなく適宜の変更が可能である。
【0032】
図4は、本発明の実施形態におけるワイパー間欠周期調節スイッチの一例を示す概略図である。図4を参照すると、ワイパー間欠周期調節スイッチ6の間欠周期の延長側12と、間欠周期の短縮側13とが示されている。ワイパー間欠周期調節スイッチ6が間欠周期の延長側12に位置することで間欠周期が延長され、間欠周期の短縮側13に位置することで間欠周期が短縮されるように構成されている。
【0033】
こうして、ワイパー動作切り替えスイッチ5とワイパー間欠周期調節スイッチ6との2つのスイッチの切り換えに従って制御部3がワイパー1の動作制御を行うように構成されている。
【0034】
次に、本実施形態に係るワイパー間欠動作制御装置の動作を詳細に説明する。
【0035】
図5は、本発明の第1の実施形態におけるワイパー間欠動作制御方法の一例を示す流れ図である。図5を参照して、本実施形態に係る間欠周期制御の手順を説明する。
【0036】
まず、ワイパー動作切り換えスイッチ5がMIST位置7に長押しされた際に出力する信号を第1の信号として制御部3が検出する(ステップS101)。長押しの時間は、意図的に操作が行われたことが偶発的な操作から区別できれば良く、例えば1秒以上等のように適宜設計される。なお、作業者によってMIST位置7に長押しされたワイパー動作切り替えスイッチ5はミスト動作の終了とともに自動的にOFF位置8に戻る。
【0037】
第1の信号を契機に制御部3が、時間計測を開始する。制御部3は記憶部2に、計測開始時間T1を格納すると共に、音声出力部4からの第1の報知音の出力としてブザー音を1度鳴らして時間計測の開始を作業者に通知する(ステップS102)。時間計測開始後の制御部3は、ワイパー動作切り換えスイッチ5の切り換えの信号を検出するまで時間計測を続行する。なお、ブザー音を1度鳴らすのは一例であって、例えば「間欠周期の時間計測を開始しました」と音声を発する等、本実施形態に限定されることなく適宜の変更が可能である。
【0038】
作業者によるワイパー動作切り換えスイッチ5の切り換えが行われるとワイパー動作切り換えスイッチ5は切り換えの信号を出力する(ステップS103)。
【0039】
制御部3は、検出したワイパー動作切り換えスイッチ5から出力された信号がMIST位置7に長押しされた再度の信号である第2の信号であるかどうかを判定する(ステップS104)。
【0040】
もし切り換えの信号が、MIST位置7への長押し以外の変更であった場合(ステップS104;NO)には、T1のリセットが行われる(ステップS105)。言い換えると、制御部3は、記憶部2に格納されたT1を消去する。
【0041】
そして、制御部3は、動作切り換えスイッチ5の変更後の位置に従ったワイパー1の動作が行われるように制御して間欠周期制御を終了する(ステップS106)。
【0042】
一方で、信号が、MIST位置7に長押しされた第2の信号であった場合(ステップS104;YES)には、第2の信号を契機に制御部3は記憶部2に、時間計測終了時間T2を格納する(ステップS107)。
【0043】
T2の記憶部2への格納後に制御部3は、|T2−T1|で求められる時間差に応じて間欠周期T0を記憶部2に格納すると共に、音声出力部4からの第2の報知音の出力としてブザー音を2度鳴らして間欠周期T0を記憶したことを作業者に通知する(ステップS108)。より詳細にはまず、制御部3は、T1、及びT2を記憶部2から読み出す。次に、制御部3は、T2とT1との時間差を算出する。そして、制御部3は、音声出力部からブザー音を2度鳴らして間欠周期であるT0の設定が完了したことを作業者に通知する。なお、ここでも、ブザー音を2度鳴らすのは一例であって、例えば「間欠周期の設定を完了しました」や「間欠周期を10秒に設定しました」と音声を発する等、本実施形態に限定されることなく適宜の変更が可能である。
【0044】
その後、記憶部2に間欠周期T0が格納された状態で、ワイパー動作切り換えスイッチ5の切り替えが行われた場合に制御部3は、検出したワイパー動作切り換えスイッチ5から出力された信号がINT位置9への変更であるかどうかを判定する(ステップS109)
【0045】
もし切り替えの信号が、INT位置9以外への変更であった場合(ステップS109;NO)には、動作切り換えスイッチ5の位置に従った動作が行われるように制御部3はワイパー1の制御を行う(ステップS110)。
【0046】
一方で、切り替えの信号が、INT位置9への変更であった場合(ステップS109;YES)には、制御部3は、T0を間欠周期とした間欠動作を行うようにワイパー1の制御を行う(ステップS111)。なお、ステップS110の後にINT位置9への変更が行われた場合(ステップS109)にもステップS111が行われる。ここまでの手順によって本実施形態の当初の目的は達せられる。
【0047】
この記憶部2に格納された間欠周期は間欠周期調節スイッチ6の変更によって消去することができる。その動作はまず、間欠周期が記憶部2に格納されている状態において制御部3は、間欠周期調節スイッチ6の変更の信号が検出されたかどうかを判定する(ステップS112)。
【0048】
T0は、間欠周期調節スイッチ6の変更が検出されない場合(ステップS112;NO)には記憶部2に保持される(ステップS113)。そして、ワイパー動作切り替えスイッチ5のINT位置9への変更時に記憶部2にT0が記憶されている場合には優先的にT0を間欠周期とした間欠動作を行うようにワイパー1の制御が行われる。
【0049】
一方で、間欠周期調節スイッチ6の変更が検出された場合(ステップS112;YES)にはT0はリセットされる(ステップS114)。すなわち、記憶部2からT0が消去される。そして、その後には、間欠周期調節スイッチ6の調整位置に従った間欠動作を行うようにワイパー1の制御が行われる。
【0050】
以上に、本実施形態によるワイパー間欠動作制御装置、及びワイパー間欠動作制御方法の説明を行った。
【0051】
本実施形態では、規定範囲内で、かつ規定の数段階の中から選択する間欠周期調節スイッチが用いられずにワイパーの間欠周期が設定自在とされた構成によって、ワイパーの間欠周期が所望の間隔に制限なく設定可能となる効果を有している。
【0052】
また、本実施形態では、2回のワイパー作動操作の時間差に応じてワイパーの間欠周期が設定される構成によって、作業者がその状況に応じて最適と感じる間隔、言い換えると作業者が直感的に払拭が必要と感じた間隔でのワイパー間欠動作が設定可能となる効果を有している。
【0053】
また、本実施形態では、ワイパー動作切り替えスイッチの意識的な長押しによるワイパー作動操作でワイパーの間欠周期が設定される構成によって、ワイパー間欠動作が容易に設定可能であり、また誤って設定される可能性を排除する効果を有している。更に、設定時に音声の出力される構成によって、操作が間違えられたり、表示の確認のために前方から視線が外されたりすることなく、直感的にわかりやすい設定を実現する効果を有する。
【0054】
そして、本実施形態では、新たな部品の設置場所の確保や、設置場所周辺の外観を損なうこと、及び費用が余計にかかることがなく、また適用範囲の広い装置を提供することが可能となる効果を有している。
【0055】
(第2の実施形態)
以下に、添付図面を参照しながら、本発明の第2の実施形態に係るワイパー間欠動作制御装置を詳細に説明する。
【0056】
まず、本実施形態に係るワイパー間欠動作制御装置の構成を詳細に説明する。
【0057】
本実施形態に係るワイパー間欠動作制御装置は、第1の実施形態と略同様である。ただし、ワイパー間欠周期調節スイッチ6が、間欠周期の秒数を直接設定するものから、基準値からの増減を相対的に調節するスイッチに変更されている。これによって、本実施形態によって設定された間欠周期の初期値からの微調整が可能な構成となっている。
【0058】
次に、本実施形態に係るワイパー間欠動作制御装置の動作を詳細に説明する。
【0059】
図6は、本発明の第2の実施形態におけるワイパー間欠動作制御方法の一例を示す流れ図である。図6を参照すると、本実施形態の動作は、第1の実施形態のステップS101からステップS113まで同一である。すなわち、本実施形態は、作業者の所望の間欠周期T0での間欠動作を行うようにワイパー1の制御が制御部3によって行われている状態までの動作が第1の実施形態と同一である。よって、ここでは、ステップS112からの手順を中心に説明する。
【0060】
まず、間欠周期が記憶部2に格納されている状態において制御部3は、間欠周期調節スイッチ6の変更の信号が検出されたかどうかを判定する(ステップS112)。
【0061】
間欠周期T0は、間欠周期調節スイッチ6の変更が検出されない場合(ステップS112;NO)には記憶部2に保持される(ステップS113)。
【0062】
一方で、間欠周期調節スイッチ6の変更が検出された場合(ステップS112;YES)には制御部3は、そのワイパー間欠周期の変更が延長側かどうかを判定する(ステップS115)。
【0063】
ワイパー間欠周期の変更が延長側でなかった場合(ステップS115;NO)には制御部3は記憶部2に、短縮されたワイパー間欠周期T3を格納すると共に、音声出力部4からの第3の報知音の出力としてブザー音を高音で鳴らして間欠周期の短縮を作業者に通知する(ステップS116)。すなわち、間欠周期調節スイッチ6が間欠周期の短縮側13に操作されると変更前のT0からT3へと間欠周期が短縮される。短縮の割合については間欠周期調節スイッチ6の操作量、及びその短縮側13に維持された時間等に応じて適宜調節されるように設計される。なお、ブザー音を高音で鳴らすのは一例であって、例えば「間欠周期を2秒短縮して8秒に設定しました」と音声を発する等、本実施形態に限定されることなく適宜の変更が可能である。
【0064】
ワイパー間欠周期の変更が延長側であった場合(ステップS115;YES)には制御部3は記憶部2に、延長されたワイパー間欠周期T4を格納すると共に、音声出力部4からの第4の報知音の出力としてブザー音を低音で鳴らして間欠周期の延長を作業者に通知する(ステップS117)。すなわち、間欠周期調節スイッチ6が間欠周期の延長側12に操作されると変更前のT0からT4へと間欠周期が延長される。延長の割合についても間欠周期調節スイッチ6の操作量、及びその延長側12に維持された時間等に応じて適宜調節されるように設計される。なお、ブザー音を低音で鳴らすのは一例であって、例えば「間欠周期を2秒延長して12秒に設定しました」と音声を発する等、本実施形態に限定されることなく適宜の変更が可能である。
【0065】
なお、本実施形態においては、変更前のT0と、変更後のT3又はT4とを共に記憶部2に格納している。このため、ワイパー間欠周期の更なる変更の際には、T0、又はT3若しくはT4のどちらを基準とするかを適宜選択することができる。しかし、T0、又はT3若しくはT4のどちらかを消去する(T3若しくはT4で上書きする、又はT3若しくはT4を格納しない)形態としても良い。
【0066】
以上に、本実施形態によるワイパー間欠動作制御装置、及びワイパー間欠動作制御方法の説明を行った。
【0067】
本実施形態では、第1の実施形態と同様の効果を有している。加えて、本実施形態では間欠周期の調整を効果的に行う装置を提供することができる。
【0068】
以上に説明した実施形態によれば、ワイパー動作切り替えスイッチによるワイパー作動操作によってワイパーの間欠周期を所望の間隔に設定するワイパー間欠動作制御装置を提供することが可能となる。
【0069】
以上、本発明の実施形態を説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することができる。
【0070】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0071】
(付記1)ワイパーの動作を切り替えるワイパー動作切り替えスイッチと、
前記ワイパー動作切り替えスイッチが間欠動作に切り替えられた際における前記ワイパーの間欠動作の間欠周期を格納する記憶部と、
前記記憶部に格納された前記間欠周期を読み出して前記ワイパー動作切り替えスイッチに基づいて前記ワイパーの動作を制御する制御部と
を備え、
前記制御部は、
前記ワイパー動作切り替えスイッチが所定の状態に所定の時間以上維持された際に出力する信号を第1の信号として検出した後に、停止に切り替わった前記ワイパー動作切り替えスイッチの再度の前記信号を第2の信号として検出し、前記第2の信号と前記第1の信号との時間差に応じて前記間欠周期を前記記憶部に格納するように構成されている
ワイパー間欠動作制御装置。
【0072】
(付記2)付記1に記載のワイパー間欠動作制御装置であって、
更に、音声出力部
を備え、
前記音声出力部は、
前記第1の信号を契機に第1の報知音を鳴らし、前記第2の信号を契機に第2の報知音を鳴らすように構成されている
ワイパー間欠動作制御装置。
【0073】
(付記3)付記1、又は2に記載のワイパー間欠動作制御装置であって、
更に、前記ワイパーの前記間欠周期を調節するワイパー間欠周期調節スイッチ
を備え、
前記ワイパー間欠周期調節スイッチによって前記ワイパーの前記間欠周期が調節された際には前記間欠周期が前記記憶部から消去されて、前記ワイパー間欠周期調節スイッチの調節位置に従って前記ワイパーの前記間欠動作が制御されるように構成されている
ワイパー間欠動作制御装置。
【0074】
(付記4)付記1に記載のワイパー間欠動作制御装置であって、
更に、前記ワイパーの前記間欠周期を調節するワイパー間欠周期調節スイッチ
を備え、
前記ワイパー間欠周期調節スイッチによって前記ワイパーの前記間欠周期が調節された際には、前記ワイパー間欠周期調節スイッチの調節位置に従って前記記憶部に格納された前記間欠周期からの延長、又は短縮のなされた新たな間欠周期によって前記ワイパーの前記間欠動作が制御されるように構成されている
ワイパー間欠動作制御装置。
【0075】
(付記5)付記4に記載のワイパー間欠動作制御装置であって、
更に、音声出力部
を備え、
前記音声出力部は、
前記第1の信号を契機に第1の報知音を鳴らし、前記第2の信号を契機に第2の報知音を鳴らし、前記延長の際に第3の報知音を鳴らし、前記短縮の際に第4の報知音を鳴らすように構成されている
ワイパー間欠動作制御装置。
【0076】
(付記6)付記1乃至5のいずれか1項に記載のワイパー間欠動作制御装置であって、
前記所定の状態は、
ミスト機構の位置に切り替えられた状態である
ワイパー間欠動作制御装置。
【0077】
(付記7)ワイパー動作切り替えスイッチが所定の状態に所定の時間以上維持された際に出力する信号を第1の信号として検出するステップと、
前記第1の信号を検出した後に、前記停止に切り替わった前記ワイパー動作切り替えスイッチの再度の前記信号を第2の信号として検出するステップと、
前記第2の信号と前記第1の信号との時間差を間欠周期として記憶部に格納するステップと、
前記ワイパー動作切り替えスイッチが間欠動作に切り替えられたことを検出するステップと、
ワイパーの前記間欠動作を前記間欠周期で制御するステップと
を備える
ワイパー間欠動作制御方法。
【0078】
(付記8)付記7に記載のワイパー間欠動作制御方法であって、
前記第1の信号を契機に時間計測を開始するステップと、
前記時間計測の開始時間を前記記憶部に格納するステップと、
前記第2の信号を契機に前記時間計測を終了するステップと、
前記時間計測の終了時間を前記記憶部に格納するステップと
を更に備える
ワイパー間欠動作制御方法。
【0079】
(付記9)
付記7、又は8に記載のワイパー間欠動作制御方法であって、
前記第1の信号を契機に音声出力部から第1の報知音を鳴らすステップと、
前記第2の信号を契機に前記音声出力部から第2の報知音を鳴らすステップと
を更に備える
ワイパー間欠動作制御方法。
【0080】
(付記10)付記7乃至9のいずれか1項に記載のワイパー間欠動作制御方法であって、
前記第1の信号を検出した後に、前記停止に切り替わった前記ワイパー動作切り替えスイッチの再度の前記信号以外への切り替えを検出するステップと、
前記切り替えを検出した際に、前記時間計測を終了するステップと、
前記切り替えを検出した際に、前記記憶部に格納された前記開始時間を消去するステップと、
検出した前記切り替えに従って前記ワイパーの動作を制御するステップと
を更に備える
ワイパー間欠動作制御方法。
【0081】
(付記11)付記7乃至9のいずれか1項に記載のワイパー間欠動作制御方法であって、
更に、ワイパー間欠周期調節スイッチによる前記ワイパーの前記間欠周期の調節を検出するステップ
を備え、
前記ワイパー間欠周期調節スイッチによる調節が検出されない限り前記ワイパーの前記間欠動作を前記間欠周期で制御するステップ
を備える
ワイパー間欠動作制御方法。
【0082】
(付記12)付記11に記載のワイパー間欠動作制御方法であって、
前記ワイパー間欠周期調節スイッチによる調節が検出された際に、前記間欠周期を前記記憶部から消去するステップと、
検出された前記ワイパー間欠周期調節スイッチの調節位置に従って前記ワイパーの前記間欠動作を制御するステップと
を更に備える
ワイパー間欠動作制御方法。
【0083】
(付記13)付記11に記載のワイパー間欠動作制御方法であって、
前記ワイパー間欠周期調節スイッチによる調節が検出された際に、前記ワイパー間欠周期調節スイッチの調節位置に従って前記記憶部に格納された前記間欠周期からの延長、又は短縮のなされた新たな間欠周期によって前記ワイパーの前記間欠動作を制御するステップ
を更に備える
ワイパー間欠動作制御方法。
【0084】
(付記14)付記13に記載のワイパー間欠動作制御方法であって、
前記延長の際に音声出力部から第3の報知音を鳴らすステップと、
前記短縮の際に前記音声出力部から第4の報知音を鳴らすステップと
を更に備える
ワイパー間欠動作制御方法。
【0085】
(付記15)付記7乃至14のいずれか1項に記載のワイパー間欠動作制御方法であって、
前記ワイパー動作切り替えスイッチの前記間欠動作以外への切り替えを検出するステップと、
検出された前記切り替えに従って前記ワイパーの動作を制御するステップと
を更に備える
ワイパー間欠動作制御方法。
【0086】
(付記16)付記7乃至15のいずれか1項に記載のワイパー間欠動作制御方法であって、
前記所定の状態は、
ミスト機構の位置に切り替えられた状態である
ワイパー間欠動作制御方法。
【0087】
(付記17)付記7乃至16のいずれか1項に記載の方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【0088】
(付記18)付記17に記載のプログラムを格納する記憶媒体。
【符号の説明】
【0089】
1 ワイパー
2 記憶部
3 制御部
4 音声出力部
5 ワイパー動作切り替えスイッチ
6 ワイパー間欠周期調節スイッチ
7 MIST(ミスト)位置
8 OFF(停止)位置
9 INT(間欠動作)位置
10 LO(低速動作)位置
11 HI(高速動作)位置
12 間欠周期の延長側
13 間欠周期の短縮側
T0 間欠周期
T1 計測開始時間
T2 計測終了時間
T3 短縮されたワイパー間欠周期
T4 延長されたワイパー間欠周期
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイパーの動作を切り替えるワイパー動作切り替えスイッチと、
前記ワイパー動作切り替えスイッチが間欠動作に切り替えられた際における前記ワイパーの間欠動作の間欠周期を格納する記憶部と、
前記記憶部に格納された前記間欠周期を読み出して前記ワイパー動作切り替えスイッチに基づいて前記ワイパーの動作を制御する制御部と
を備え、
前記制御部は、
前記ワイパー動作切り替えスイッチが所定の状態に所定の時間以上維持された際に出力する信号を第1の信号として検出した後に、停止に切り替わった前記ワイパー動作切り替えスイッチの再度の前記信号を第2の信号として検出し、前記第2の信号と前記第1の信号との時間差に応じて前記間欠周期を前記記憶部に格納するように構成されている
ワイパー間欠動作制御装置。
【請求項2】
請求項1に記載のワイパー間欠動作制御装置であって、
更に、音声出力部
を備え、
前記音声出力部は、
前記第1の信号を契機に第1の報知音を鳴らし、前記第2の信号を契機に第2の報知音を鳴らすように構成されている
ワイパー間欠動作制御装置。
【請求項3】
請求項1、又は2に記載のワイパー間欠動作制御装置であって、
更に、前記ワイパーの前記間欠周期を調節するワイパー間欠周期調節スイッチ
を備え、
前記ワイパー間欠周期調節スイッチによって前記ワイパーの前記間欠周期が調節された際には前記間欠周期が前記記憶部から消去されて、前記ワイパー間欠周期調節スイッチの調節位置に従って前記ワイパーの前記間欠動作が制御されるように構成されている
ワイパー間欠動作制御装置。
【請求項4】
請求項1に記載のワイパー間欠動作制御装置であって、
更に、前記ワイパーの前記間欠周期を調節するワイパー間欠周期調節スイッチ
を備え、
前記ワイパー間欠周期調節スイッチによって前記ワイパーの前記間欠周期が調節された際には、前記ワイパー間欠周期調節スイッチの調節位置に従って前記記憶部に格納された前記間欠周期からの延長、又は短縮のなされた新たな間欠周期によって前記ワイパーの前記間欠動作が制御されるように構成されている
ワイパー間欠動作制御装置。
【請求項5】
請求項4に記載のワイパー間欠動作制御装置であって、
更に、音声出力部
を備え、
前記音声出力部は、
前記第1の信号を契機に第1の報知音を鳴らし、前記第2の信号を契機に第2の報知音を鳴らし、前記延長の際に第3の報知音を鳴らし、前記短縮の際に第4の報知音を鳴らすように構成されている
ワイパー間欠動作制御装置。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか1項に記載のワイパー間欠動作制御装置であって、
前記所定の状態は、
ミスト機構の位置に切り替えられた状態である
ワイパー間欠動作制御装置。
【請求項7】
ワイパー動作切り替えスイッチが所定の状態に所定の時間以上維持された際に出力する信号を第1の信号として検出するステップと、
前記第1の信号を検出した後に、前記停止に切り替わった前記ワイパー動作切り替えスイッチの再度の前記信号を第2の信号として検出するステップと、
前記第2の信号と前記第1の信号との時間差を間欠周期として記憶部に格納するステップと、
前記ワイパー動作切り替えスイッチが間欠動作に切り替えられたことを検出するステップと、
ワイパーの前記間欠動作を前記間欠周期で制御するステップと
を備える
ワイパー間欠動作制御方法。
【請求項8】
請求項7に記載のワイパー間欠動作制御方法であって、
前記第1の信号を契機に時間計測を開始するステップと、
前記時間計測の開始時間を前記記憶部に格納するステップと、
前記第2の信号を契機に前記時間計測を終了するステップと、
前記時間計測の終了時間を前記記憶部に格納するステップと
を更に備える
ワイパー間欠動作制御方法。
【請求項9】
請求項7、又は8に記載の方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項10】
請求項9に記載のプログラムを格納する記憶媒体。
【請求項1】
ワイパーの動作を切り替えるワイパー動作切り替えスイッチと、
前記ワイパー動作切り替えスイッチが間欠動作に切り替えられた際における前記ワイパーの間欠動作の間欠周期を格納する記憶部と、
前記記憶部に格納された前記間欠周期を読み出して前記ワイパー動作切り替えスイッチに基づいて前記ワイパーの動作を制御する制御部と
を備え、
前記制御部は、
前記ワイパー動作切り替えスイッチが所定の状態に所定の時間以上維持された際に出力する信号を第1の信号として検出した後に、停止に切り替わった前記ワイパー動作切り替えスイッチの再度の前記信号を第2の信号として検出し、前記第2の信号と前記第1の信号との時間差に応じて前記間欠周期を前記記憶部に格納するように構成されている
ワイパー間欠動作制御装置。
【請求項2】
請求項1に記載のワイパー間欠動作制御装置であって、
更に、音声出力部
を備え、
前記音声出力部は、
前記第1の信号を契機に第1の報知音を鳴らし、前記第2の信号を契機に第2の報知音を鳴らすように構成されている
ワイパー間欠動作制御装置。
【請求項3】
請求項1、又は2に記載のワイパー間欠動作制御装置であって、
更に、前記ワイパーの前記間欠周期を調節するワイパー間欠周期調節スイッチ
を備え、
前記ワイパー間欠周期調節スイッチによって前記ワイパーの前記間欠周期が調節された際には前記間欠周期が前記記憶部から消去されて、前記ワイパー間欠周期調節スイッチの調節位置に従って前記ワイパーの前記間欠動作が制御されるように構成されている
ワイパー間欠動作制御装置。
【請求項4】
請求項1に記載のワイパー間欠動作制御装置であって、
更に、前記ワイパーの前記間欠周期を調節するワイパー間欠周期調節スイッチ
を備え、
前記ワイパー間欠周期調節スイッチによって前記ワイパーの前記間欠周期が調節された際には、前記ワイパー間欠周期調節スイッチの調節位置に従って前記記憶部に格納された前記間欠周期からの延長、又は短縮のなされた新たな間欠周期によって前記ワイパーの前記間欠動作が制御されるように構成されている
ワイパー間欠動作制御装置。
【請求項5】
請求項4に記載のワイパー間欠動作制御装置であって、
更に、音声出力部
を備え、
前記音声出力部は、
前記第1の信号を契機に第1の報知音を鳴らし、前記第2の信号を契機に第2の報知音を鳴らし、前記延長の際に第3の報知音を鳴らし、前記短縮の際に第4の報知音を鳴らすように構成されている
ワイパー間欠動作制御装置。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか1項に記載のワイパー間欠動作制御装置であって、
前記所定の状態は、
ミスト機構の位置に切り替えられた状態である
ワイパー間欠動作制御装置。
【請求項7】
ワイパー動作切り替えスイッチが所定の状態に所定の時間以上維持された際に出力する信号を第1の信号として検出するステップと、
前記第1の信号を検出した後に、前記停止に切り替わった前記ワイパー動作切り替えスイッチの再度の前記信号を第2の信号として検出するステップと、
前記第2の信号と前記第1の信号との時間差を間欠周期として記憶部に格納するステップと、
前記ワイパー動作切り替えスイッチが間欠動作に切り替えられたことを検出するステップと、
ワイパーの前記間欠動作を前記間欠周期で制御するステップと
を備える
ワイパー間欠動作制御方法。
【請求項8】
請求項7に記載のワイパー間欠動作制御方法であって、
前記第1の信号を契機に時間計測を開始するステップと、
前記時間計測の開始時間を前記記憶部に格納するステップと、
前記第2の信号を契機に前記時間計測を終了するステップと、
前記時間計測の終了時間を前記記憶部に格納するステップと
を更に備える
ワイパー間欠動作制御方法。
【請求項9】
請求項7、又は8に記載の方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項10】
請求項9に記載のプログラムを格納する記憶媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【公開番号】特開2012−106659(P2012−106659A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−257741(P2010−257741)
【出願日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【出願人】(000197366)NECアクセステクニカ株式会社 (1,236)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【出願人】(000197366)NECアクセステクニカ株式会社 (1,236)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]