説明

ワイパ装置

【課題】駆動源をピボットホルダに対してピボット軸の基端方向に配置しながら駆動機構を考慮した最適な構造のワイパ装置を提供する。
【解決手段】ワイパ装置は、先端にワイパアームが固定されるピボット軸を支持し車体に固定される2つのピボットホルダと、ピボットホルダを連結しモータが固定される中空フレーム13と、モータの駆動力を一方のピボット軸に伝達する駆動源側リンクロッドと、更にその駆動力を他方のピボット軸に伝達する同期リンクロッドとを備える。中空フレーム13は、ピボットホルダが固定される一対の連結固定部13a,13bと、一対の連結固定部13a,13bを連結し屈曲されてピボット軸の基端方向に配置されモータが固定される駆動源固定部13cとを備え、駆動源固定部13cより一方のピボットホルダ側で略クランク状に屈曲される第1及び第2屈曲部13f,13gは互いに平行でない曲げ軸M1,M2中心でそれぞれ屈曲された。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車体に固定されるワイパ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車等の車体に固定されるワイパ装置としては、ピボット軸を回動可能に支持しそれぞれ車体側に固定される2つのピボットホルダと、中空材からなりピボットホルダ同士を互いに連結する中空フレームと、中空フレームに固定される駆動源と、駆動源の駆動力をピボット軸に伝達するリンクロッドとを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。そして、ピボット軸の先端にはワイパアームが固定され、そのワイパアームに連結されたワイパブレードにてフロントガラス表面の雨滴等を払拭することになる。
【0003】
このようなワイパ装置では、複雑な形状の成形型にて製造することになるピボットホルダを極力小さくして前記成形装置を小規模としながら、中空材からなる中空フレームを用いて小型軽量で安価なものとすることができる。即ち、モジュール型のワイパ装置において、一方のピボットホルダとワイパモータが固定されるモータブラケット部とを一体で成型型にて製造しようとすると、成形型及びその成形装置が非常に大規模となり高価なものとなってしまうが、上記特許文献1では、これを回避することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3215671号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、近年では更なる衝撃吸収の観点などから自動車のボンネットと離間した車体内部側(奥)であってピボット軸の基端方向、即ちフロントガラスの下方に、堅牢な個体である駆動源を配置したいという要望がある。よって、このような態様において、例えば駆動機構を考慮した最適な構造が望まれることになる。
【0006】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであって、その目的は、駆動源をピボットホルダに対してピボット軸の基端方向に配置しながら駆動機構を考慮した最適な構造のワイパ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明は、先端にワイパアームが固定されるピボット軸を回動可能に支持しそれぞれ車体側に固定される2つのピボットホルダと、中空材からなり前記ピボットホルダ同士を互いに連結する中空フレームと、前記中空フレームに固定される駆動源と、前記駆動源の駆動力を前記ピボット軸に伝達するリンクロッドとを備えたワイパ装置において、前記中空フレームは、前記ピボットホルダが固定される一対の連結固定部と、一対の前記連結固定部を連結するとともに屈曲されることで前記ピボット軸の基端方向に配置され前記駆動源が固定される駆動源固定部とを備え、前記駆動源固定部より一方の前記ピボットホルダ側で略クランク状に屈曲される2つの屈曲部は、互いに平行でない曲げ軸中心でそれぞれ屈曲されたことを要旨とする。
【0008】
同構成によれば、中空フレームは、ピボットホルダが固定される一対の連結固定部と、一対の連結固定部を連結するとともに屈曲されることでピボット軸の基端方向に配置され駆動源が固定される駆動源固定部とを備えるため、特にブラケット等を介することなく駆動源をピボット軸の基端方向、即ち車体の内方の奥(例えばボンネットと離間したフロントガラスの下方)に配置することができる。
【0009】
しかも、駆動源固定部より一方のピボットホルダ側で略クランク状に屈曲される2つの屈曲部は、互いに平行でない曲げ軸中心でそれぞれ屈曲されるため、連結固定部に対する駆動源固定部の姿勢、ひいては駆動源の姿勢を高い自由度で変更できる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のワイパ装置において、前記駆動源固定部より他方の前記ピボットホルダ側で略クランク状に屈曲される2つの屈曲部は、互いに平行でない曲げ軸中心でそれぞれ屈曲されたことを要旨とする。
【0011】
同構成によれば、駆動源固定部より他方のピボットホルダ側で略クランク状に屈曲される2つの屈曲部においても互いに平行でない曲げ軸中心でそれぞれ屈曲されるため、例えば、両ピボットホルダ側の中空フレームの2つの屈曲部間隔をそれぞれ長く設定することで、車両に合わせた搭載空間において十分にピボット軸の基端方向の車体内方の奥に容易に駆動源を配置設定することができる。しかも、屈曲部の曲げ方によって駆動源固定部の姿勢、ひいては駆動源の姿勢を車両の搭載空間等に合わせて適切な姿勢にすることができる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のワイパ装置において、前記駆動源は、前記駆動源固定部に固定されるとともに前記車体にも支持されることを要旨とする。
同構成によれば、駆動源は、駆動源固定部に固定されるとともに車体の支持部にも支持されるものであって、駆動源固定部より一方のピボットホルダ側で略クランク状に屈曲される2つの屈曲部が、互いに平行でない曲げ軸中心でそれぞれ屈曲されるものであるため、車体の支持部の位置に応じて駆動源を容易に配置することができる。即ち、先に(優先的に)2つのピボットホルダを固定する位置と、駆動源を支持させる位置とが車体に設定されている場合に、2つの屈曲部を互いに平行でない曲げ軸中心でそれぞれ屈曲させるだけで、例えば、他の部材の大幅な変更を要することなく、駆動源固定部の形状や姿勢、ひいては駆動源の姿勢を容易に変更してワイパ装置を配設することが可能となる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のワイパ装置において、前記連結固定部は前記ピボットホルダの取付軸が挿入されてかしめ固定されるものであって、一対の前記連結固定部は、前記取付軸が挿入される軸心が一直線上に配置されたことを要旨とする。
【0014】
同構成によれば、一対の連結固定部は、ピボットホルダの取付軸が挿入される軸心が一直線上に配置されるため、例えば、かしめ固定する工程でのかしめ装置の一対のかしめ治具が一直線上に並設された単純な構成で、言い換えると一対のかしめ治具に捩れや段差等を予め設定するといった必要が無く、同時に均等に容易にかしめることができる。又、例えば、搭載する車種(そのフロントガラスの曲率)などに応じて2つのピボット軸の相対的な傾きが異なっている場合であっても、一対の連結固定部の軸心は一直線上と決まっているため(一対の連結固定部の軸心を変更することで対応するものではないため)、かしめ装置を共通のもので共通の設定でかしめ固定することができる。又、例えば、連結固定部間の駆動源固定部の長さや形状を搭載する車種などに応じて変更した場合でも、一対のかしめ治具は前記一直線上に沿って移動させるだけで位置決めが完了するので、バリエーションに対するかしめ装置の設定が容易となる。これらのことから、例えば、かしめ装置を単純で安価なものとすることができる。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のワイパ装置において、前記駆動源固定部より一方の前記ピボットホルダ側で略クランク状に屈曲される2つの屈曲部は、前記駆動源固定部より他方の前記ピボットホルダ側で略クランク状に屈曲される2つの屈曲部より曲げ角度が小さく設定されたことを要旨とする。
【0016】
同構成によれば、駆動源固定部より一方のピボットホルダ側で略クランク状に屈曲される2つの屈曲部は、駆動源固定部より他方のピボットホルダ側で略クランク状に屈曲される2つの屈曲部より曲げ角度が小さく設定されるため、一方のピボットホルダ側の屈曲部の剛性を高くすることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、駆動源をピボットホルダに対してピボット軸の基端方向に配置しながら製造上優位な構造のワイパ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本実施の形態におけるワイパ装置の平面図。
【図2】本実施の形態におけるワイパ装置の正面図。
【図3】本実施の形態におけるワイパ装置の底面図。
【図4】(a)本実施の形態における中空フレームの平面図(b)本実施の形態における中空フレームの正面図。
【図5】本実施の形態におけるワイパ装置を説明するための平面図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図1〜図5に従って説明する。図1は、本実施の形態におけるワイパ装置の平面図であり、図2は、同ワイパ装置の正面図であり、図3は同ワイパ装置の底面図である。
【0020】
図1〜図3に示すように、ワイパ装置は、2つのピボットホルダ11,12と、中空フレーム13と、駆動源としてのモータ14と、駆動源側リンクロッド15及び同期リンクロッド16とを備える。
【0021】
ピボットホルダ11,12は、アルミ合金よりなる鋳造品であって、筒状のピボット支持部11a,12aと、ピボット支持部11a,12aの略軸直交方向に延びる車体固定部11b,12bと、車体固定部11b,12bとは異なる位置においてピボット支持部11a,12aの軸直交方向に延びる取付軸11c,12cと、ピボット支持部11a,12aの径方向外方に皿状に延設された水受け用の受皿部11e,12eを備える。なお、受皿部11e,12eは、樹脂製の別部品として構成して、ピボット支持部11a,12aに装着固定するようにしてもよい。ピボット支持部11a,12aには、ピボット軸21,22が挿通されて回動可能に支持されている。このピボット軸21,22の先端には図示しないワイパアームが固定され、そのワイパアームの先端にはワイパブレードが支持されることになる。又、ピボット軸21,22の基端には、ピボット軸21,22の回動と共にと一体で揺動(回動)するピボットレバー23,24が固定されている。又、車体固定部11b,12bの先端には防振ゴム19,20が取り付けられ、車体固定部11b,12bは防振ゴム19,20を介して図示しないボルトにて図示しない車体(その取付ブラケット)に締結固定されることになる。又、取付軸11c,12cは、中実の断面略円形に形成され、その外周面にはかしめ用凹部11d,12dが多数形成されている。
【0022】
中空フレーム13は、亜鉛鋼板を筒状にした中空材(パイプ)からなり、2つのピボットホルダ11,12同士を互いに連結する。詳しくは、中空フレーム13は、挿入された前記取付軸11c,12cがかしめ固定される一対の連結固定部13a,13bと、一対の連結固定部13a,13bを連結するとともに屈曲されることで前記ピボット軸21,22の基端方向(図1中、紙面奥方向であって、図2中、下方向)に配置される駆動源固定部13cとを備える。尚、本実施の形態の2つのピボットホルダ11,12は、中空フレーム13に固定された状態で、搭載する車種のフロントガラスの曲率などに応じて2つのピボット軸21,22(その軸心P1,P2(図2参照))の相対的な傾きが平行ではなく、先端に向かって若干離間するように設定されている。又、本実施の形態の駆動源固定部13cは、潰されることで非中空とされ、更に長手軸L2の直交方向断面が略コ字形状とされ、その略コ字形状の中間平面部13dには一対の取付孔13e(図4参照)が形成されている。そして、駆動源固定部13c(中間平面部13d)には、モータ14が固定される。
【0023】
モータ14は、モータ本体14aとギヤ部14bとからなり、そのギヤ部14bのハウジング14cに前記取付孔13e(図4参照)と対応した一対の取付足14d(図1参照)が形成されている。そして、モータ14はその取付足14dが駆動源固定部13cの中間平面部13d上に載置され、その状態で前記取付孔13e(図4参照)を貫通するボルトB(図2参照)にて駆動源固定部13c(中間平面部13d)に締結固定されている。又、ギヤ部14bのハウジング14cにおいて、前記取付足14dの反対側にはハウジング14cに一体に突出形成された不図示の支持ピンに支持ゴム部材14e(図1参照)が装着され、該支持ゴム部材14eは、車体の図示しない支持部としての嵌着孔に嵌着されて支持されることになる。即ち、本実施の形態の2つのピボットホルダ11,12、中空フレーム13及びモータ14からなる一体物は、2つのピボットホルダ11,12(車体固定部11b,12b)とモータ14(支持ゴム部材14e)の3箇所で車体に対して(3点)支持されている。
【0024】
又、モータ14の出力軸14fは、前記ピボット軸21,22と略同方向(図1中、紙面手前方向であって、図2中、上方向)に突出するように設定されている。出力軸14fには、出力軸14fと一体回転するクランクアーム14gが固定されている。
【0025】
そして、クランクアーム14gの先端部には、駆動源側リンクロッド15の基端部が駆動連結され、その駆動源側リンクロッド15の先端部には、一方(図1及び図2中、右方)のピボットホルダ11に支持された一方のピボット軸21と一体で揺動(回動)する一方の前記ピボットレバー23が駆動連結されている。尚、本実施の形態の駆動源側リンクロッド15は、前記ピボット軸21,22の略軸線方向から見て(図1参照)2つのピボット軸21,22を通る軸連結直線J1に仕切られた一側側(図1中、上側)で一方のピボットレバー23に連結されている。又、本実施の形態のワイパ装置は、車体に固定されたフロントガラスを払拭するためのものであって、前記軸連結直線J1に仕切られた一側側(図1中、上側)が車両後方側と対応するように車体に取り付けられるものである。
【0026】
又、一方のピボットレバー23と他方(図1及び図2中、左方)のピボットレバー24とは、同期リンクロッド16によって駆動連結されている。尚、本実施の形態の同期リンクロッド16は、前記軸連結直線J1に仕切られた一側側(図1中、上側)で各ピボットレバー23,24に連結されている。
【0027】
上記構成により、モータ14が駆動されると、その駆動力(クランクアーム14gの回転力)が駆動源側リンクロッド15によって一方のピボット軸21に伝達されるとともに、駆動源側リンクロッド15の駆動力が更に同期リンクロッド16によって他方のピボット軸22に伝達され、2つのピボット軸21,22が同期して回動することになる。
【0028】
ここで、本実施の形態のワイパ装置における特徴的な形状等について詳細を説明する。
中空フレーム13において、一対の連結固定部13a,13bは、ピボットホルダ11,12の取付軸11c,12cが挿入される軸心が一直線L1上に配置されている。そして、各連結固定部13a,13bには、それぞれピボットホルダ11,12の取付軸11c,12cが前記一直線L1に沿って(左右両側から)挿入され、その状態で連結固定部13a,13bの外周がかしめ装置のかしめ治具にてかしめられることでピボットホルダ11,12の取付軸11c,12cがかしめ固定されている。尚、本実施の形態では、周方向に4箇所で軸線(前記一直線L1)方向に2列の合計8箇所でかしめられている。又、本実施の形態の前記一直線L1は、ピボット軸21,22の軸線方向から見て上記した軸連結直線J1と一致している。このことは、ピボットホルダ11,12におけるピボット支持部11a,12aの軸心と取付軸11c,12cの軸心とが略直交していることに起因している。
【0029】
又、中空フレーム13において、駆動源固定部13cより一方のピボットホルダ11側(一方の連結固定部13a側)で略クランク状に屈曲される2つの屈曲部(第1及び第2屈曲部13f,13g)は、互いに平行でない(本実施の形態では互いに捩れの位置関係にある)曲げ軸中心M1,M2(図4参照)でそれぞれ屈曲されている。
【0030】
詳しくは、駆動源固定部13cより一方のピボットホルダ11(一方の連結固定部13a)側で略クランク状に屈曲される2つの屈曲部の内の連結固定部13a側の第1屈曲部13fは、連結固定部13aからピボット軸21の基端方向(図1及び図4(a)中、紙面奥方向)に向かうとともに、前記軸連結直線J1の一側側(図1及び図4(a)中、上側)に向かうように屈曲されている。
【0031】
又、駆動源固定部13cより一方のピボットホルダ11(一方の連結固定部13a)側で略クランク状に屈曲される2つの屈曲部の内の駆動源固定部13c側の第2屈曲部13gは、駆動源固定部13cが前記軸連結直線J1より前記一側側(図1及び図4(a)中、上側)に配置されるように屈曲されている。尚、本実施の形態では、駆動源固定部13cが、ピボット軸21の軸線方向から見て(図1及び図4(a)参照)他方の連結固定部13b(ピボットホルダ12)に向かうほど前記軸連結直線J1との距離が短くなるように、且つ、ピボット軸21の軸直交方向から見て(図2及び図4(b)参照)前記一直線L1と略平行となるように、第2屈曲部13gが屈曲されている。
【0032】
又、駆動源固定部13cより一方のピボットホルダ11(一方の連結固定部13a)側で略クランク状に屈曲される2つの屈曲部(第1及び第2屈曲部13f,13g)は、曲げ角度θ1,θ2(図4(b)参照)がそれぞれ約73°に設定されている。尚、図4(b)は、互いに平行でない曲げ軸中心M1,M2(図4参照)でそれぞれ屈曲されたものを1つの視点で図示していることなどから、紙面直交方向の傾きは表しきれておらず、図示した曲げ角度θ1,θ2は模式的なものとなっている。ここで、曲げ角度とは、施された曲げ角度のことであり、曲げ角度θ1は連結固定部13aに対してクランク中間部13jが角度θ1だけ曲げを施され、曲げ角度θ2はクランク中間部13jに対して駆動源固定部13cが角度θ2だけ曲げを施されている。
【0033】
又、中空フレーム13において、駆動源固定部13cより他方のピボットホルダ12側(他方の連結固定部13b側)で略クランク状に屈曲される2つの屈曲部(第3及び第4屈曲部13h,13i)は、互いに平行でない(本実施の形態では互いに捩れの位置関係にある)曲げ軸中心M3,M4(図4参照)でそれぞれ屈曲されている。
【0034】
詳しくは、駆動源固定部13cより他方のピボットホルダ12(他方の連結固定部13b)側で略クランク状に屈曲される2つの屈曲部の内の連結固定部13b側の第3屈曲部13hは、連結固定部13bからピボット軸21の基端方向(図1及び図4(a)中、紙面奥方向)に向かうとともに、前記軸連結直線J1の一側側(図1及び図4(a)中、上側)に向かうように屈曲されている。
【0035】
又、駆動源固定部13cより他方のピボットホルダ12(他方の連結固定部13b)側で略クランク状に屈曲される2つの屈曲部の内の駆動源固定部13c側の第4屈曲部13iは、駆動源固定部13cが前記軸連結直線J1より前記一側側(図1及び図4(a)中、上側)に配置されるように屈曲されている。尚、本実施の形態では、駆動源固定部13cが、ピボット軸21の軸線方向から見て(図1及び図4(a)参照)一方の連結固定部13a(ピボットホルダ11)に向かうほど前記軸連結直線J1との距離が遠くなるように、且つ、ピボット軸21の軸直交方向から見て(図2及び図4(b)参照)前記一直線L1と略平行となるように、第4屈曲部13iが屈曲されている。
【0036】
又、駆動源固定部13cより他方のピボットホルダ12(他方の連結固定部13b)側で略クランク状に屈曲される2つの屈曲部(第3及び第4屈曲部13h,13i)は、曲げ角度θ3,θ4(図4(b)参照)がそれぞれ約90°に設定されている。尚、図4(b)は、互いに平行でない曲げ軸中心M3,M4(図4参照)でそれぞれ屈曲されたものを1つの視点で図示していることなどから、紙面直交方向の傾きは表しきれておらず、図示した曲げ角度θ3,θ4は模式的なものとなっている。
【0037】
又、前記駆動源側リンクロッド15は、モータ14の駆動時に前記ピボット軸21の軸線直交方向から見て(図2参照)前記第1屈曲部13fと前記第2屈曲部13gとを繋ぐクランク中間部13jと交差する平面上で移動することになるが、移動してもクランク中間部13jと当接しないように設定配置されている。尚、図5は、図1の状態からモータ14が駆動され駆動源側リンクロッド15が他の位置に移動した状態の平面図である。このように(図5参照)駆動源側リンクロッド15は、クランクアーム14gの回転位置と一方のピボットレバー23の回動位置に応じて移動することになるが、上記した曲げ方等によって中空フレーム13(クランク中間部13j)との干渉が避けられている。
【0038】
次に、上記実施の形態の特徴的な作用効果を以下に記載する。
(1)中空フレーム13は、ピボットホルダ11,12が固定される一対の連結固定部13a,13bと、一対の連結固定部13a,13bを連結するとともに屈曲されることでピボット軸21,22の基端方向に配置されモータ14が固定される駆動源固定部13cとを備えるため、特にブラケット等を介することなくモータ14をピボット軸21,22の基端方向、即ち車体の内方の奥であって、ボンネットと離間したフロントガラスの下方に配置することができる。
【0039】
しかも、駆動源固定部13cより一方(駆動源側リンクロッド15から駆動力が伝達される方)のピボットホルダ11側で略クランク状に屈曲される2つの屈曲部(第1及び第2屈曲部13f,13g)は、互いに平行でない曲げ軸中心M1,M2(図4参照)でそれぞれ屈曲されるため、連結固定部13a,13bに対する駆動源固定部13cの姿勢、ひいてはモータ14の姿勢を高い自由度で変更でき、中空フレーム13と駆動源側リンクロッド15とが干渉しそうな位置にあっても、屈曲部(第1及び第2屈曲部13f,13g)の曲げ方によって中空フレーム13と駆動源側リンクロッド15との干渉を曲げ加工数を増加することなく避けることができる。
【0040】
(2)駆動源固定部13cより他方のピボットホルダ12側で略クランク状に屈曲される2つの屈曲部(第3及び第4屈曲部13h,13i)においても互いに平行でない曲げ軸中心M3,M4(図4参照)でそれぞれ屈曲されるため、例えば、両ピボットホルダ11,12側の中空フレーム13の2つの屈曲部間隔(第1屈曲部13fと第2屈曲部13gの間隔や第3屈曲部13hと第4屈曲部13iの間隔)をそれぞれ長く設定することで、車両に合わせた搭載空間において十分にピボット軸21,22の基端方向の車体内方の奥に容易にモータ14を配置設定することができる。しかも、屈曲部(第1〜第4屈曲部13f〜13i)の曲げ方によって駆動源固定部13cの姿勢、ひいてはモータ14の姿勢を車両の搭載空間や駆動源側リンクロッド15の移動軌跡等に合わせて適切な姿勢にすることができる。
【0041】
(3)モータ14は、駆動源固定部13cに固定されるとともに車体の支持部としての嵌着孔にも挿入支持されるものであって、駆動源固定部13cより一方のピボットホルダ11側で略クランク状に屈曲される2つの屈曲部(第1及び第2屈曲部13f,13g)が、互いに平行でない曲げ軸中心M1,M2(図4参照)でそれぞれ屈曲されるものであるため、車体の支持部としての嵌着部の位置に応じてモータ14を容易に配置することができる。例えば、駆動源固定部13cの姿勢、つまり、モータ14の姿勢を変更することでモータ14自体を変更することなく支持ゴム部材14eの嵌着孔への挿入方向を容易に変更できる。また、2つのピボットホルダ11,12を固定する位置と、モータ14を支持させる位置とが既に車体側で設定されている場合に、2つの屈曲部(第1及び第2屈曲部13f,13g)を互いに平行でない曲げ軸中心M1,M2でそれぞれ屈曲させるだけで、例えば、他の部材の大幅な変更を要することなく、駆動源固定部13cの形状や姿勢、ひいてはモータ14の姿勢を容易に変更してワイパ装置を配設することが可能となる。
【0042】
(4)一対の連結固定部13a,13bは、ピボットホルダ11,12の取付軸11c,12cが挿入される軸心が一直線L1上に配置されるため、かしめ固定する工程でのかしめ装置の一対のかしめ治具が一直線L1上に並設された単純な構成で、言い換えると一対のかしめ治具に捩れや段差等を予め設定するといった必要が無く、同時に均等に容易にかしめることができる。又、例えば、搭載する車種(そのフロントガラスの曲率)などに応じて2つのピボット軸21,22の相対的な傾きが異なっている場合であっても、一対の連結固定部13a,13bの軸心は一直線L1上と決まっているため(一対の連結固定部の軸心を変更することで対応するものではないため)、かしめ装置を共通のもので共通の設定でかしめ固定することができる。又、例えば、連結固定部13a,13b間の駆動源固定部13cの長さや形状を搭載する車種などに応じて変更した場合でも、一対のかしめ治具は前記一直線L1上に沿って移動させるだけで位置決めが完了するので、バリエーションに対するかしめ装置の設定が容易となる。これらのことから、例えば、かしめ装置を単純で安価なものとすることができる。
【0043】
(5)駆動源固定部13cより一方(駆動源側リンクロッド15から駆動力が伝達される方)のピボットホルダ11側で略クランク状に屈曲される2つの屈曲部(第1及び第2屈曲部13f,13g)は、駆動源固定部13cより他方のピボットホルダ12側で略クランク状に屈曲される2つの屈曲部(第3及び第4屈曲部13h,13i)より曲げ角度が小さく(約73°に)設定されるため、特に雪溜まり駆動時などで大きな負荷が掛かる一方のピボットホルダ11側の屈曲部(第1及び第2屈曲部13f,13g)の剛性を高くすることができる。又、一方のピボットホルダ11側の2つの屈曲部(第1及び第2屈曲部13f,13g)は曲げ角度θ1,θ2が小さいため駆動源側リンクロッド15の必要な長さを自然に(無駄を少なくして)確保することができる。詳しくは、駆動源側リンクロッド15は機構によって必要な長さが決まるが、その駆動源側リンクロッド15が配設される側の2つの屈曲部(第1及び第2屈曲部13f,13g)は曲げ角度θ1,θ2が小さくその部分での中空フレーム13は斜めに延びることになり、前記必要な長さを自然に(無駄を少なくして)確保することができる。
【0044】
上記実施の形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施の形態では、一対の連結固定部13a,13bは、ピボットホルダ11,12の取付軸11c,12cが挿入される軸心が一直線L1上に配置されるとしたが、これに限定されず、取付軸11c,12cが挿入される軸心が一直線L1上にないようにしてもよい。又、上記実施の形態では、連結固定部13a,13bに取付軸11c,12cが挿入されてかしめ固定されるとしたが、これに限定されず、かしめ固定以外の方法で固定される構成としてもよい。
【0045】
・上記実施の形態では、中空フレーム13は、駆動源固定部13cより他方の連結固定部13b側においても、略クランク状に屈曲される形状としたが、他方の連結固定部13b側においては略クランク状でない他の形状に変更してもよい。例えば、駆動源固定部13cより一方の連結固定部13a側では略クランク状に屈曲し、第1及び第2屈曲部を有する形状とするとともに、その第2屈曲部を駆動源固定部が他方の連結固定部13bと交差するように屈曲させ、他方の連結固定部13b側では1つの屈曲部しかない(連結固定部13bと駆動源固定部が直接連結された)形状としてもよい。
【0046】
・上記実施の形態では、第3及び第4屈曲部13h,13iは、互いに平行でない(即ち、捩れの位置関係又は交差する位置関係であって、実施の形態では捩れの位置関係にある)曲げ軸中心M3,M4(図4参照)でそれぞれ屈曲されるとしたが、これに限定されず、互いに平行な曲げ軸中心でそれぞれ屈曲される形状としてもよい。
【0047】
・上記実施の形態では、モータ14は駆動源固定部13cに固定されるとともに車体の支持部としての嵌着孔にも支持されるとしたが、これに限定されず、駆動源固定部13cのみに支持される(車体に直接支持されない)構成としてもよい。
【0048】
・上記実施の形態では、駆動源固定部13cより一方(駆動源側リンクロッド15から駆動力が伝達される方)のピボットホルダ11側で略クランク状に屈曲される2つの屈曲部(第1及び第2屈曲部13f,13g)は、駆動源固定部13cより他方のピボットホルダ12側で略クランク状に屈曲される2つの屈曲部(第3及び第4屈曲部13h,13i)より曲げ角度が小さく(約73°に)設定されるとしたが、これに限定されず、例えば、各屈曲部(第1〜第4屈曲部13f〜13i)の曲げ角度を全て略同じ(例えば90°)に変更してもよい。又、各屈曲部(第1〜第4屈曲部13f〜13i)の少なくとも1つの曲げ角度を90°より大きくしてもよく、例えば、略クランク状をZ字状としてもよい。
【0049】
・上記実施の形態では、前記一直線L1は、ピボット軸21,22の軸線方向から見て前記軸連結直線J1と一致している構成としたが、これに限定されず、一直線L1と軸連結直線J1とがずれている構成としてもよい。即ち、ピボットホルダ11,12におけるピボット支持部11a,12aの軸心と取付軸11c,12cの軸心とが直交せずに捩れの位置関係にある構成としてもよい。
【0050】
・上記実施の形態では、駆動源固定部13cの長手軸L2は、ピボット軸21の軸直交方向から見て前記一直線L1と略平行となるように各屈曲部の曲げ角度が設定されているが、これに限定されるものではなく、駆動源固定部13cの長手軸L2をピボット軸21の軸直交方向から見て前記一直線L1に対して傾斜させてもよい。また、前記長手軸L2を前記一直線L1と捩れの位置関係となるように各屈曲部の曲げ角度を設定してもよい。
【0051】
・上記実施の形態では、前記軸連結直線J1に仕切られた一側側が車両後方側と対応するように車体に取り付けられるものであったが、これに限定されず、車両前方側と対応するように車体に取り付けられるものであってもよい。
【0052】
・上記実施の形態では、駆動源固定部13cは、潰されることで非中空とされ、更に軸直交方向断面が略コ字形状に形成されるとしたが、これに限定されず、潰さず、又は僅かに潰しただけの中空形状としてもよい。
【0053】
・先端にワイパアームが固定されるピボット軸を回動可能に支持しそれぞれ車体側に固定される2つのピボットホルダと、
中空材からなり前記ピボットホルダ同士を互いに連結する中空フレームと、
前記中空フレームに固定される駆動源と、
前記駆動源の駆動力を一方の前記ピボットホルダに支持された一方の前記ピボット軸に伝達する駆動源側リンクロッドと、
前記駆動源側リンクロッドの駆動力を更に他方の前記ピボットホルダに支持された他方の前記ピボット軸に伝達する同期リンクロッドと
を備えたワイパ装置において、
前記中空フレームは、前記ピボットホルダが固定される一対の連結固定部と、一対の前記連結固定部を連結するとともに屈曲されることで前記ピボット軸の基端方向に配置され前記駆動源が固定される駆動源固定部とを備え、
前記駆動源固定部より一方の前記ピボットホルダ側で略クランク状に屈曲される2つの屈曲部は、互いに平行でない曲げ軸中心でそれぞれ屈曲されたことを特徴とするワイパ装置。
【0054】
同構成によれば、中空フレームは、ピボットホルダが固定される一対の連結固定部と、一対の連結固定部を連結するとともに屈曲されることでピボット軸の基端方向に配置され駆動源が固定される駆動源固定部とを備えるため、特にブラケット等を介することなく駆動源をピボット軸の基端方向、即ち車体の内方の奥(例えばボンネットと離間したフロントガラスの下方)に配置することができる。
【0055】
しかも、駆動源固定部より一方(駆動源側リンクロッドから駆動力が伝達される方)のピボットホルダ側で略クランク状に屈曲される2つの屈曲部は、互いに平行でない曲げ軸中心でそれぞれ屈曲されるため、連結固定部に対する駆動源固定部の姿勢、ひいては駆動源の姿勢を高い自由度で変更でき、中空フレームと駆動源側リンクロッドとが干渉しそうな位置にあっても、屈曲部の曲げ方によって中空フレームと駆動源側リンクロッドとの干渉を曲げ加工数を増加することなく避けることができる。
【0056】
・前記駆動源固定部より他方の前記ピボットホルダ側で略クランク状に屈曲される2つの屈曲部は、互いに平行でない曲げ軸中心でそれぞれ屈曲されたことを特徴とする。
同構成によれば、駆動源固定部より他方のピボットホルダ側で略クランク状に屈曲される2つの屈曲部においても互いに平行でない曲げ軸中心でそれぞれ屈曲されるため、例えば、両ピボットホルダ側の中空フレームの2つの屈曲部間隔をそれぞれ長く設定することで、車両に合わせた搭載空間において十分にピボット軸の基端方向の車体内方の奥に容易に駆動源を配置設定することができる。しかも、屈曲部の曲げ方によって駆動源固定部の姿勢、ひいては駆動源の姿勢を車両の搭載空間や駆動源側リンクロッドの移動軌跡等に合わせて適切な姿勢にすることができる。
【0057】
・前記駆動源は、前記駆動源固定部に固定されるとともに前記車体にも支持されることを特徴とする。
同構成によれば、駆動源は、駆動源固定部に固定されるとともに車体の支持部にも支持されるものであって、駆動源固定部より一方(駆動源側リンクロッドから駆動力が伝達される方)のピボットホルダ側で略クランク状に屈曲される2つの屈曲部が、互いに平行でない曲げ軸中心でそれぞれ屈曲されるものであるため、車体の支持部の位置に応じて駆動源を容易に配置することができる。即ち、先に(優先的に)2つのピボットホルダを固定する位置と、駆動源を支持させる位置とが車体に設定されている場合に、2つの屈曲部を互いに平行でない曲げ軸中心でそれぞれ屈曲させるだけで、例えば、他の部材の大幅な変更を要することなく、駆動源固定部の形状や姿勢、ひいては駆動源の姿勢を容易に変更してワイパ装置を配設することが可能となる。
【0058】
・前記駆動源固定部より一方の前記ピボットホルダ側で略クランク状に屈曲される2つの屈曲部は、前記駆動源固定部より他方の前記ピボットホルダ側で略クランク状に屈曲される2つの屈曲部より曲げ角度が小さく設定されたことを特徴とする。
【0059】
同構成によれば、駆動源固定部より一方(駆動源側リンクロッドから駆動力が伝達される方)のピボットホルダ側で略クランク状に屈曲される2つの屈曲部は、駆動源固定部より他方のピボットホルダ側で略クランク状に屈曲される2つの屈曲部より曲げ角度が小さく設定されるため、(特に雪溜まり駆動時などで)大きな負荷が掛かる一方のピボットホルダ側の屈曲部の剛性を高くすることができる。又、一方のピボットホルダ側の2つの屈曲部は曲げ角度が小さいため駆動源側リンクロッドの必要な長さを自然に(無駄を少なくして)確保することができる。詳しくは、駆動源側リンクロッドは機構によって必要な長さが決まるが、その駆動源側リンクロッドが配設される側の2つの屈曲部は曲げ角度が小さくその部分での中空フレームは斜めに延びることになり、前記必要な長さを自然に(無駄を少なくして)確保することができる。
【0060】
・前記駆動源側リンクロッドは、前記ピボット軸の略軸線方向から見て2つの前記ピボット軸を通る軸連結直線に仕切られた一側側で一方の前記ピボット軸と一体で揺動するピボットレバーに連結されるものであって、
前記駆動源固定部より一方の前記ピボットホルダ側で略クランク状に屈曲される2つの前記屈曲部の内の前記連結固定部側の第1屈曲部は、前記連結固定部から前記ピボット軸の基端方向に向かうとともに、前記軸連結直線の一側側に向かうように屈曲され、
前記駆動源固定部より一方の前記ピボットホルダ側で略クランク状に屈曲される2つの前記屈曲部の内の前記駆動源固定部側の第2屈曲部は、前記駆動源固定部が前記軸連結直線より前記一側側に配置されるように屈曲され、
前記駆動源側リンクロッドは、前記ピボット軸の軸線直交方向から見て前記第1屈曲部と前記第2屈曲部とを繋ぐクランク中間部と交差する平面上で移動しながらも該クランク中間部と当接しないように設定配置されたことを特徴とする。
【符号の説明】
【0061】
11,12…ピボットホルダ、11c,12c…取付軸、13…中空フレーム、13a,13b…連結固定部、13c…駆動源固定部、13f〜13i…第1〜第4屈曲部(屈曲部)、13j…クランク中間部、14…モータ(駆動源)、15…駆動源側リンクロッド、16…同期リンクロッド、21,22…ピボット軸、23,24…ピボットレバー、θ1〜θ4…曲げ角度、J1…軸連結直線、L1…一直線、M1〜M4…曲げ軸中心。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
先端にワイパアームが固定されるピボット軸を回動可能に支持しそれぞれ車体側に固定される2つのピボットホルダと、
中空材からなり前記ピボットホルダ同士を互いに連結する中空フレームと、
前記中空フレームに固定される駆動源と、
前記駆動源の駆動力を前記ピボット軸に伝達するリンクロッドと
を備えたワイパ装置において、
前記中空フレームは、前記ピボットホルダが固定される一対の連結固定部と、一対の前記連結固定部を連結するとともに屈曲されることで前記ピボット軸の基端方向に配置され前記駆動源が固定される駆動源固定部とを備え、
前記駆動源固定部より一方の前記ピボットホルダ側で略クランク状に屈曲される2つの屈曲部は、互いに平行でない曲げ軸中心でそれぞれ屈曲されたことを特徴とするワイパ装置。
【請求項2】
請求項1に記載のワイパ装置において、
前記駆動源固定部より他方の前記ピボットホルダ側で略クランク状に屈曲される2つの屈曲部は、互いに平行でない曲げ軸中心でそれぞれ屈曲されたことを特徴とするワイパ装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のワイパ装置において、
前記駆動源は、前記駆動源固定部に固定されるとともに前記車体にも支持されることを特徴とするワイパ装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のワイパ装置において、
前記連結固定部は前記ピボットホルダの取付軸が挿入されてかしめ固定されるものであって、
一対の前記連結固定部は、前記取付軸が挿入される軸心が一直線上に配置されたことを特徴とするワイパ装置。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載のワイパ装置において、
前記駆動源固定部より一方の前記ピボットホルダ側で略クランク状に屈曲される2つの屈曲部は、前記駆動源固定部より他方の前記ピボットホルダ側で略クランク状に屈曲される2つの屈曲部より曲げ角度が小さく設定されたことを特徴とするワイパ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−47097(P2013−47097A)
【公開日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−237453(P2012−237453)
【出願日】平成24年10月29日(2012.10.29)
【分割の表示】特願2008−315206(P2008−315206)の分割
【原出願日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【出願人】(000101352)アスモ株式会社 (1,622)
【Fターム(参考)】