説明

ワイヤレス牽引先端を有するPEGチューブ

患者の胃腸管内に栄養チューブを導入するための栄養チューブと方法であって、該栄養チューブはポンスキー(Ponsky)の「プル」法の栄養チューブ留置方法の変形を使って導入される。該栄養チューブ(10)は遠位端と近位端を有する細長いシャフト(12)を備える。該栄養チューブは又、該栄養チューブをプルワイヤ(22)に連結させる連結構造(26)も備え、該連結構造は該栄養チューブシャフトの遠位端(16)の近位にある。該栄養チューブは更に、該プルワイヤを該シャフトの遠位端と整列させるガイド構造(28)も備える。該栄養チューブは、事前に配置されたプルワイヤを該栄養チューブの連結構造とガイド構造に取り付け、次に、該プルワイヤを引いて、該栄養チューブを患者の胃腸管の内部に通すことにより、患者体内に導入される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は2005年8月31日に出願した「ワイヤレス牽引先端(Wireless Pull Tip)」と題する米国特許仮出願第60/713,087の優先権の恩恵を主張し、そのことに言及することによりその内容をここに盛り込むものとする。
【0002】
本発明は医療機器に関し、より詳細には栄養製品を腸管に送達するための栄養チューブ及び該腸管内に栄養チューブを配置する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
通常の食料消化が困難又は不可能となった患者には、栄養必要量を供給するのに役立つ栄養チューブを配置することが必要となる。植物状態の患者、卒中の発作に見舞われた人又は胃腸管に障害が起きた人のような特定の人にとって、栄養製品を直接胃又は空腸内に送達するために、経皮的に胃の中に導入されるチューブを配置することが必要となる。この処置は、経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)として知られ、瘻孔を創るべき目標部位を上方から腹部を押し下げて確認しつつ内視鏡を胃内に導入することを含む。透光法も、腹壁を通して目標部位を探すのに利用される。シース針又はトロカールによって腹壁に穴を開け、瘻孔を創って胃に入れる。針が取りはずされて、ループ状挿入物又はプルワイヤがシースを通して導入され、該ワイヤは内視鏡の作動チャンネルから展開されたスネア又は鉗子に把持される。ひとたび捕らえられたら、該挿入ワイヤは内視鏡の作動チャンネル内に引っ張られる。内視鏡は、次に、該挿入ワイヤを一緒に引きつつ患者から口腔を介して引き抜かれる。
【0004】
標準のポンスキー(Ponsky)法(即ち「プル」法)において、経皮的胃瘻造設術の栄養チューブは、挿入ワイヤの患者の口から出ている部分に連結される。より具体的には、該挿入ワイヤのループが胃瘻造設術の栄養チューブの遠位端に取り付けられたループに結ばれるか、縛られる。該挿入ワイヤを今度は胃瘻造設術の栄養チューブにつなぐと、内視鏡術者は該挿入ワイヤの瘻孔から出ている部分を引き戻し、それによって胃瘻造設術の栄養チューブを患者の口の中に、それから胃に向かって引き入れる。該挿入ワイヤの引き戻しを続けると、胃瘻造設術の栄養チューブは瘻孔を通って外に引き出される。該胃瘻造設術の栄養チューブは一般的に、瘻孔を通過しやすくするために先細の拡張器部分を含んでいる。ひとたび該栄養チューブが、該栄養チューブの近位端キャップ又はボルスターによって胃の内壁に対して適切に配置されると、該栄養チューブは腹壁の外側に対して配置された外側ボルスターによって固定される。通常、外側ボルスターが固定される前に該栄養チューブの内部位置を検査するために、内視鏡が再導入される。その次には、該栄養チューブの拡張器部分が、それに縛った挿入ワイヤを含めて切り離されて取り除かれ、標準の補給ポンプと注射器に適合するアダプターが取り付けられる。
【0005】
標準の「プル」法により留置するために特に構成された従来の胃瘻造設術栄養チューブは、多くの欠点を有する。例えば、従来の「プル」型胃瘻造設術栄養チューブは、挿入ワイヤに取り付けるために通常拡張器の遠位端に取り付けたワイヤループを有する。この取り付けループは胃瘻造設術栄養チューブが引かれるとき、該挿入ワイヤを介して、患者の口、食道及び胃を通ってかなりの引っ張り力を受ける。該取り付けループを拡張器に固定する方法は、従って、頑丈でなければならないので、そうでない方法の場合より大きい拡張器が必要となる。その上、該取り付けループは、「プル」法で挿入中、拡張器からはずれる可能性があり、そうすると、栄養チューブを取り外し、新しい栄養チューブで留置処置を再開することが必要となる。又、該挿入ワイヤが留置処置中に栄養チューブ取り付けループから離れるという可能性もある。例えば、挿入ワイヤのループを取り付けループに固定する結び目がほどけ、そうすると、該挿入ワイヤの端部を再び患者の口から外に出るように進ませて、それを栄養チューブに再び結んで、該処置を一からやり直すことが必要となる。更には、該挿入ワイヤを栄養チューブ取り付けループにしっかりと結ぶステップは時間がかかり、困難である。最後に、該挿入ワイヤと該栄養チューブとの間の結び目は、食道、胃、及び瘻孔を通って引かれているとき、組織に鉤裂きを作ったり又は刺激したりする傾向がある。
【0006】
必要とされているのは、「プル」法を使って挿入され、ループを有する挿入又はプルワイヤに迅速にしっかりと取り付けられ、該プルワイヤを結んだり縛ったりすること無く栄養チューブに該プルワイヤを固定できる、そして、該栄養チューブの拡張器部分に取り付けたワイヤループを含まない又は利用しない、胃瘻造設術栄養チューブである。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の諸問題は、栄養チューブを患者の胃腸管内に導入するための実例となる栄養チューブと方法で、解決されて、一つの技術的進歩が達成され、該栄養チューブは栄養チューブ留置のポンスキー(Ponsky)の「プル」法の変形を使って導入される。該栄養チューブは遠位端と近位端を有する細長いシャフトを備える。該栄養チューブは又、該栄養チューブをプルワイヤに連結させる連結構造も備え、該連結構造は該栄養チューブシャフトの遠位端の近位にある。該栄養チューブは更に、該プルワイヤを該シャフトの遠位端と整列させるガイド構造も備える。該栄養チューブは、事前に配置されたプルワイヤを該栄養チューブの連結構造とガイド構造に取り付け、次に、該プルワイヤを引き、該栄養チューブを患者の胃腸管内を通って引くことにより、患者内に導入される。該連結構造とガイド構造により、該プルワイヤに取り付けるため栄養チューブ10の遠位端に取り付ける個別のループが必要で無くなる。該連結構造とガイド構造により、該プルワイヤを該栄養チューブの取り付けループに結ぶのに伴う困難さや問題も無くなる。
【0008】
本発明の一形態において、該連結構造は、周りに該細長いプルワイヤが配置される拡張器のような栄養チューブの部分を備える。本発明の他の形態において、該連結構造は、該プルワイヤのループに係合させるためのフック又は突起の構造を備える。本発明の更に他の形態においては、該連結構造は、開いた位置と閉じた位置の間で可動であるクリップ機構を備え、開いた位置では該プルワイヤが該栄養チューブに取り付けが可能となり、閉じた位置では該プルワイヤが該栄養チューブから解放されるのを防ぐことが可能となる。
【0009】
本発明のもう1つ別の形態においては、該連結構造は該プルワイヤを該栄養チューブの遠位端に向けて案内し、かつ該プルワイヤを該栄養チューブの遠位端に整列させるための、ガイド構造を備える。本発明のある形態においては、該ガイド構造は該栄養チューブの一部を通る通路又はルーメンを備える。本発明の他の形態においては、該ガイド構造は該栄養チューブの側面に配置された1個以上の溝を備える。
【0010】
該栄養チューブは、事前に配置されたプルワイヤの端部のループを該栄養チューブの連結構造とガイド構造に固定させることによって患者内に導入される。より具体的には、該栄養チューブは、該患プルワイヤの患者の口の外に伸張している部分に固定される。プルワイヤの、患者の瘻孔を通って外に伸張している部分は、ループ部分の反対にあって、留置のためのポンスキー(Ponsky)の「プル」法の変形を使って、該栄養チューブが患者の口を通って胃腸管に引き込まれるように引っ張られる。本発明による栄養チューブの最終の位置決め及び留置の処置の他の形態は、標準的な栄養チューブの最終の位置決め及び留置で使用される処置と同様である。
【0011】
これら及び他の利点は、本発明自体とともに、以下に、より十分に説明する詳細な構成及び操作で明らかとなろう。その上、当然のことながら、本発明の幾つかの形態は、他の型のステント送達出カテーテル又は医療機器と一緒に使用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明による栄養チューブ10の種々の実施形態を、図1から図19に示す。概して、栄養チューブ10は、近位端14と遠位端16とを有する細長い管状シャフト12を備えている。補給ルーメン18がシャフト12の少なくとも一部を貫通して伸張し、栄養製品又は医薬品を直接患者の胃腸管に送達するための通路となる。本発明による栄養チューブの実施形態の一例は、患者の胃と腹壁とを貫通して配置される経皮内視鏡的胃瘻造設術(すなわちPEG)の栄養チューブ20(図1参照)である。PEG栄養チューブ20によって、栄養製品又は医薬品を患者の胃に直接送達することが可能となる。以下により詳細に説明するように、PEG栄養チューブ20は、栄養チューブ20を患者の胃腸管を通って事前に配置されたプルワイヤ22に連結し、次にプルワイヤ22を引いて、栄養チューブ配置のポンスキー(Ponsky)の「プル」法の変形を利用して栄養チューブ20を患者の中に引っ張ることによって、患者の中に導入し体内に配置する。
【0013】
概して、栄養チューブ10は細長いプルワイヤ22のループ24を該栄養チューブで支えて固定する連結構造26を備える。連結構造26は細長いシャフト12の遠位部分に沿って、遠位端16の近位の位置に配置される。栄養チューブ10は該プルワイヤを、位置決め処置の間、プルワイヤ22を実質的に栄養チューブ10の遠位端と整列した状態に保持するように、栄養チューブ10の遠位端16の方に向けるガイド構造28を更に備える。以下に、より詳細に説明するように、連結構造26とガイド構造28は、該プルワイヤに取り付けるために栄養チューブ10の遠位端に取り付ける、個別のループの必要性を無くし、又、該プルワイヤを該栄養チューブの取り付けループに結合するのに伴う困難さや問題も無くなる。
【0014】
図1に示す実施形態においては、栄養チューブ10は、導入のポンスキー(Ponsky)の「プル」法の変形を利用してループ状プルワイヤ22で患者の体内に導入する、プルタイプの経皮内視鏡的胃瘻造設術(すなわちPEG)の栄養チューブ20を含む。PEG栄養チューブ20は、遠位端16と近位端14とを有する細長いシャフト12を含む。内側ボルスター(又はバンパー)30がシャフト12の近位端に取り付けられていて、胃壁の内側表面と係合するように構成される。例示した具体的な実施形態によると、シャフト12の全長は、105cmから145cmの間である。外側ボルスター32が準備され、腹部の外面に係合可能なようにシャフト12に取り付けるように構成されている。例示した実施形態によると、外側ボルスター32は、外側ボルスター32のスリーブ36を押圧してシャフト12の外面と摩擦係合させるバネクランプ34によって、シャフト12に固定されている。しかしながら、内側ボルスター30と外側ボルスター32の他の型とデザインも、使用可能である。例えば、内側ボルスター30は膨張可能バルーン又は他の拡張可能な構造を含んでいてもよい。
【0015】
シャフト12の近位端部分は、中を貫通して配置される補給ルーメン40を有する補給カテーテル38を備える。例示した具体的な実施形態においては、補給カテーテル38は直径4mmから5.5mmの補給ルーメン40を有する18−24フレンチのチューブから成る。シャフト12の遠位端部分は、通常拡張器と呼ばれる、取り外し可能なリードカテーテル42を備え、該拡張器は患者の胃腸管を通しての進入を容易にするために先細になっているのが好ましい。拡張器42と補給カテーテル38は、個別の構成部品として製作され、蛇腹形コネクター46のような取り付け構造体を介して合わされてもよく、又は、一体構造体として製作されてもよい。以下により詳細に説明するように、拡張器42は例えばシャフト12を切断線44に沿って切断することにより補給カテーテル38から取りはずされる。
【0016】
図1に例示した実施形態において、ガイド構造28は、細長いシャフト12の一部を通って、具体的には拡張器42の一部を通って伸張する通路すなわちルーメン48を備える。ルーメン48は、プルワイヤ22が、そこを通って、シャフト12の遠位端16付近の遠位開口即ちポート50とシャフト12の遠位端16から遠位に離間して配置された近位開口即ちポート52との間を伸張できる寸法になっている。図示した具体的な実施形態において、遠位開口50は拡張器42の遠位先端54に配置され、近位開口52は拡張器42の側壁56を通って伸張している。図示した実施形態において、近位開口52は遠位開口50より約5cmから10cm離間している。
【0017】
図1に示した実施形態において、連結構造26は周りにプルワイヤ22のループ24が配置される拡張器42の部分を含む。より具体的には、連結構造26は、プルワイヤ22がガイド構造28を通って遠位に引かれるとき、プルワイヤ22のループ24の内側表面と係合する側壁56の外面を含む。連結構造26は、ガイド構造28の近位開口52に隣接して配置される。
【0018】
連結構造26とガイド構造28によって、プルワイヤ22へ取り付けるための該栄養チューブの遠位端に取り付ける個別のループへの必要性が無くなり、プルワイヤ22を該栄養チューブの取り付けループに結合するのに伴う困難さや問題もまた無くなる。より具体的には、連結構造26は、プルワイヤ22を栄養チューブ10のいずれの部分にも結合する必要なしに、プルワイヤ22のループ24を拡張器部分に固定するのに効果的な方法を提供する。連結構造26は又、拡張器42の遠位先端54から近位方向に離間したところに取り付け位置を備えているので、遠位先端54の寸法を小さく出来る。遠位先端54から近位方向に該取り付け位置の間隔を移動させると、栄養チューブ10が留置処理中にプルワイヤ22を不用意に分離させる可能性を小さくすることも出来る。
【0019】
ガイド構造28は、プルワイヤ22を連結構造26から拡張器42の遠位先端54に向ける。より具体的には、ガイド構造28はプルワイヤ22を遠位先端54と整列させる。言い換えると、ガイド構造28は引っ張り力(プルワイヤ22が拡張器42に加える)を遠位先端54を通るように向け、該引っ張り力は該栄養チューブが患者の胃腸管を通って引っ張られるとき、遠位先端54を中央経路に沿って案内するのに役立つ。遠位先端54を中央経路に沿って案内することは、遠位先端54の導入中にその先端によって引き起こされ得る体内管腔の組織への鉤裂き及び刺激の可能性を減少させる。これは又、栄養チューブ10が導入及び留置の際中に遭遇する摩擦力も減少させ、それによって栄養チューブを患者の体を通して体内に引き入れるのに必要な引っ張り力の総計を減少させる。
【0020】
図1のPEG栄養チューブ20は、留置の標準的なポンスキー(Ponsky)の「プル」法の変形を使って、患者の体内に導入される。この処置の実施形態の例が図2から図7で示されている。図2を参照すると、内視鏡100が、患者の口を通って胃の中に導入される。次に通常は、標準の上部消化器管内視鏡検査(EGD)が、内視鏡を使って行われる。EGDは食道、胃、及び十二指腸の上皮を内視鏡カメラにて検査することである。内視鏡は、次に、瘻孔を創るべき部位を特定するために使用される。該部位は通常、腹部を患者の外側から押圧して特定する。透光法も、腹壁を通して目標部位を特定するのに使用される。例えば、部屋の明かりを暗くし、内視鏡端部から発する光が患者の外側から(即ち胃と腹壁組織を通して)見えるようにする。ひとたび目標部位が特定されたら、トロカール又はシース針102が腹壁と胃壁に穴を開け、針102の遠位端を胃内腔106の内部に入れて、瘻孔104を創る。針102は取り除かれ、プルワイヤ22がシースを通って胃内腔106内に導入される。次にループ24又はプルワイヤ22の遠位端が、内視鏡100のワーキングチャンネルから展開されるスネア又は鉗子のような把持具108によって把持される。ひとたびプルワイヤ22の端部が捕えられると、把持具108は引っ込められ、プルワイヤ22の遠位端が内視鏡100のワーキングチャンネルに引き入れられる。次に内視鏡100は口腔を介して患者から引き抜かれ、プルワイヤ22の遠位端を一緒に引くことになる。
【0021】
図3を参照すると、PEG栄養チューブ20は、まず栄養チューブシャフト12の遠位端をプルワイヤ22の遠位端に連結することにより患者内に導入される。具体的には、プルワイヤ22の患者の口から外に伸張する部分(即ちループ24)が遠位開口50を通して挿入され、ルーメン48に沿って、拡張器42のガイド構造28の近位開口52を通して外に出される。次に、プルワイヤ22の近位開口52を通して外に伸張する部分(即ちループ24)が把持され、図4に示すようにループ24が栄養チューブ20の近位端14にある内部ボルスター30を越すようにして通される。次に、プルワイヤ22のループ24が、図5に示すように近位開口52とガイド構造28の近位端の付近に配置されるまで栄養チューブ20のシャフト12に沿って操作される。次に、プルワイヤ22を、プルワイヤ22の近位開口52から伸張する部分のあらゆる緩みを取り除き、ループ24を拡張器42の本体回りにぴったり合わせるように(栄養チューブ10に対して)遠位方向に引く。
【0022】
図6を参照すると、次に、プルワイヤ22の近位端、即ち、瘻孔104の外に伸張する部分が把持され、患者から引き抜かれる。この牽引作用によって、PEG栄養チューブ20の拡張器42を引いて、患者の口を通して胃腸管に引き入れる(図3参照)。プルワイヤ22を引き続けて、栄養チューブ20の拡張器42を患者の胃106に引き入れる。図6に示すように、プルワイヤ22を更に牽引するとシャフト12の遠位端16(即ち拡張器42)が瘻孔104を通って外に引き出されることになる。上に特に述べたように、栄養チューブ20の拡張器42は瘻孔104を通過しやすくする先細の拡張器部分(図1参照)を含むのが好ましい。ひとたび先導の拡張器42が瘻孔104を通って外に出ると、プルワイヤ22は栄養チューブ20から取り除かれる(取り外される)。次に、内視鏡100が胃の空洞106内に再導入され、栄養チューブ20の位置(即ち、内部ボルスター30の位置)をチェックする。図7に示すように、ひとたび栄養チューブ20が胃の内壁に対して該栄養チューブの内部ボルスター30によって適切に配置されると、該栄養チューブは外部ボルスター32によりシャフト12に固定され、腹壁の外側に対して配置される。次に拡張器42が切り離されて取り除かれ、標準の補給ポンプと注射器に適合したアダプターが取り付けられる。ここで説明しなかった、PEG栄養チューブ20の導入と留置用のこの処置の他の形態は、標準PEGチューブの導入と留置用の標準のポンスキー(Ponsky)の「プル」法の処置と同様なので、ここに繰り返すことはしなかった。
【0023】
本発明による栄養チューブ10の代替の実施形態を図8と図9に示すが、図8は栄養チューブ10の拡張器部分42の斜視図であり、図9は栄養チューブ10の拡張器部分42の側面図である。この特定の実施形態は、図1に示した実施形態の構造と同様のガイド構造28を備える。より具体的には、ガイド構造28は拡張器42の内部を通って伸張するルーメン48を備える。ルーメン48は拡張器42の遠位先端54の遠位開口50と拡張器42の側壁56を貫く近位開口52との間を伸張し、プルワイヤ22(図示せず)が側壁を通って通過できるように構成されている。しかしながら、図9でよく分かるように、プルワイヤ22が拡張器42の中心軸に対して近位開口52から出る角度を減らすために近位開口52に隣接する側壁56の一部が取り除かれていて、それによってプルワイヤ22が拡張器42の側壁56に対してより密接に配置出来るようになる。斜面64が、プルワイヤ22を近位開口52の外に案内するのを支援するように備えられ、該プルワイヤが近位開口52から抜け出るとき使用者が該プルワイヤをより握りやすいようにする。加えて、図8と図9に示す栄養チューブ10は拡張器42の側壁56に形成されるフック60を備える連結構造26を有している。フック60は近位方向に突出し、プルワイヤ22のループ24が中に配置される空洞62を画定する。リッジ66が該空洞の表面に沿って設けられ、プルワイヤ22のループ24が空洞62から不用意に外れ、フック60から離れるのを防いだりあるいは阻止したりする。フック60によって、プルワイヤ22のループ24が速やかに栄養チューブ10の拡張器42に、ループ24を内側ボルスター30とシャフト12の近位端14の上を(即ち図4と関連して上述したように)通すことなく、固定可能となる。図示した特定の実施形態においては、空洞62の位置の側壁56から材料を取り除くことによってフック60は形成される。
【0024】
本発明による栄養チューブ10のもう一つの代替の実施形態を図10に示す。この特定の実施形態は、図8と図9に示した実施形態の構造と同様であるガイド構造28を備える。より具体的には、ガイド構造28は拡張器42の内部を通って伸張するルーメン48を備える。ルーメン48は、拡張器42の遠位先端54にある遠位開口50と拡張器42の側壁56を通る近位開口52との間を伸張し、プルワイヤ22(図示せず)が該拡張器を通って通過できるように構成されている。近位開口52に隣接する側壁56の一部分も又、拡張器42の中央軸に対するプルワイヤ22が近位開口52から抜け出る角度を減ずるために取り除いてあり、それによってプルワイヤ22が拡張器42の側壁56に対してより密接に配置可能となる。加えて、図10に示す栄養チューブ10は、拡張器42の側壁56に取り付けた突起70を備える連結構造26を有する。突起70は、突起70の下側と拡張器42の外面との間に、プルワイヤ22のループ24が中に配置される受け入れ領域74を画定するために近位方向に突き出ている。リッジ72が突起70の下側に沿って設けられ、プルワイヤ22のループ24が受け入れ領域74から不用意に外れ、突起70から離れるのを防いだりあるいは阻止した入りする。前の実施形態のフック60のように、突起70によって、プルワイヤ22のループ24が速やかに栄養チューブ10の拡張器42に、ループ24を内側ボルスター30とシャフト12の近位端14の上を(即ち図4と関連して上述したように)通すことなく、固定可能となる。図示した特定の実施形態においては、フック60は拡張器42の側壁56に取り付けた個別に形成された構成部品である。
【0025】
本発明による栄養チューブ10のもう一つの代替の実施形態は、図11と図12に示してあり、図11は該栄養チューブの拡張器42の斜視図であり、図12は図11の線12−12に沿った断面図である。この特定の実施形態の連結構造26は、ストップ84と係合する可動ラッチ82を含むクリップ機構80を備えており、これらは、プルワイヤ22のループ24を受けるように構成された受け入れ領域86を一緒になって形成する。より具体的には、ラッチ82は図11に示す閉鎖位置と、ラッチ82がストップ84から離間している開放位置との間で可動である。開放位置のとき、ラッチ82によってプルワイヤ22のループ24は隙間を通って受け入れ領域86内に入れるようになっている。ラッチ82は閉鎖位置に付勢される弾性材料を含むが、該材料は使用者が押し下げて、例えばラッチ82を内側方向に押し下げるようにして、開放位置にすることが出来る。クリップ機構80によって、プルワイヤ22のループ24はループ24を内側ボルスター30とシャフト12の近位端14の上を(即ち図4と関連して上述したように)通すことなく、栄養チューブ10の拡張器42に固定可能となる。
【0026】
図11と図12に示す栄養チューブ10は、拡張器42の両側に配置される一対の開放チャネル又は溝88を有するガイド構造28を更に備える。図11でよく分かるように、溝88はクリップ機構80の受け入れ領域86付近で最も深く、最も幅があり、溝88が遠位先端54に近づくにつれて幅も深さも減少する。溝88は、プルワイヤ22(図示せず)のループ24を連結構造26と遠位先端54との間を拡張器42の側壁56に沿って方向づける傾向を有する。例えば、プルワイヤ22で引っ張り力を栄養チューブ10に加えると、プルワイヤ22に生ずる張力は、プルワイヤ22のループ24の脚部を溝88内に押そうとする。その結果、遠位先端54はループ24の脚部の間に捕らえられる傾向になる。
【0027】
本発明による栄養チューブ10のもう一つの代替の実施形態は、図13と図14に示してあり、図13は該栄養チューブの拡張器42の斜視図であり、図14は図13の線14−14に沿った断面図である。この特定の実施形態の連結構造26は、図11と図12に示した前の実施形態の構造と同様なので、ここに繰り返さない。この実施形態のガイド構造28も又図11と図12に示した前の実施形態の構造と同様である。しかしながら、図13でよく分かるように、溝88はその長さに沿って実質的に均一の幅と深さを有している。その結果、溝88は該拡張器の遠位先端54まで続く。加えて、溝88はそれに沿って複数の保持バンプ90を備える。図14でよく分かるように、保持バンプ90は溝88の側壁に形成され、対向側壁に向かって突出している。保持バンプ90は、プルワイヤ22(図示せず)を溝88内に保持するように構成されている。より具体的には、保持バンプ90は、プルワイヤ22が溝88内に押し込まれるのを可能とするように構成されるが、プルワイヤ22が溝88から不用意に外れ落ちるのを妨げる傾向を有している。図示した特定の実施形態では、保持バンプ90は、プルワイヤ22の溝88内への運動を容易にする丸い外面と、プルワイヤ22を溝88内に捕捉する傾向の平らな内面とを含む。保持バンプ90は、プルワイヤ22が保持バンプ90を強制的に超えて溝88に入れるように可撓又は押し下げ可能であってもよい。図11と図12に示した前の実施形態と同様に、溝88は、プルワイヤ22のループ24を連結構造26と遠位先端54との間で拡張器42の側壁56に沿って導く傾向を有し、それによって遠位先端54のプルワイヤ22との整列を保つ。
【0028】
本発明による栄養チューブ10のもう一つの代替の実施形態が、図15に示してある。連結構造26はこの実施形態には示していないが、本発明の他の実施形態と関連して上に説明した連結構造26のいずれの構造を備えてもよい。加えて、本実施形態のガイド構造28は、図13と図14に示した実施形態の構造と同様である。より具体的には、ガイド構造28は拡張器42の側壁56に沿って配置された一対の溝88を含む。該ガイド構造は又、溝88に沿って離間して配置された複数の保持バンプ90も含む。しかし、この実施形態は、プルワイヤ22(図示せず)をより強く案内して遠位先端54と整列させるために、遠位先端54を貫通するガイドチャネル100を更に含む。スロット102が、ガイドチャネル100へのアクセスとなるように拡張器42の側壁56を通って形成される。ひとたびプルワイヤ22が拡張器42の連結構造26に固定されると、プルワイヤ22が次にスロット102を通過し、ガイドチャネル100(および溝88)に入る。スロット102はプルワイヤ22の直径とほぼ同じ寸法なので、プルワイヤ22が不用意にガイドチャネル100の外に引き出される可能性は大いに減少する。代替として、スロット102(即ち拡張器42の側壁56)に隣接する材料は、スロット102が開いた位置と閉じた位置の間で可動となるように、弾性を有するか又は変形可能な材料から形成してもよい。例えば、スロット102が開いた位置に付勢され、次に、ひとたびプルワイヤ22がガイドチャネル100に配置されたら、スロット102が閉じるように丸められてもよい。
【0029】
本発明による栄養チューブ10のもう一つの代替の実施形態が、図16に示してある。連結構造26はこの実施形態には示していないが、本発明の他の実施形態と関連して上記に説明した連結構造26のいずれの構造を備えてもよい。加えて、本実施形態のガイド構造28は、図15に示した実施形態の構造と同様であり、ガイドチャネル100へのアクセスとなるスロット102を含む。しかし、この実施形態のスロット102は、不注意な又は故意でないガイドチャネル100からの取り外しを阻止する蛇行形を備える。その上、この実施形態のガイド構造28は、アクセススロット102の近位端112を閉じるために遠位方向に移動する摺動カバー110を更に備える。例えば、ひとたびプルワイヤ22がアクセススロット102を通過しガイドチャネル100に入ると、摺動カバー110(図16に開いた位置で示す)は遠位方向に押され、アクセススロット102の開口端112をふさぎ、プルワイヤ22をガイドチャネル100内に完全に閉じ込めるようにしてもよい。
【0030】
本発明による栄養チューブ10のもう一つの代替の実施形態が、図17に示してあり、該チューブが遠位開口50と近位開口52との間に伸張するルーメン48を含み、保持バンプ90を有する一対の溝88を更に含むガイド構造28を備えている。言い換えると、図17に示した実施形態は、図8から図14に例証した実施形態が示すガイド構造の諸特性の組合せを含んでいる。
【0031】
本発明による栄養チューブ10のもう一つの代替の実施形態が、図18と図19に示してあり、図18は栄養チューブ10の拡張器42の斜視図であり、図19は栄養チューブ10の拡張器42の側面図である。この実施形態は図11と図12の実施形態に示した構造と同様の連結構造26を備えている。より詳細には、連結構造26は、ストップ84と係合する可動ラッチ82を含むクリップ機構80を備えていて、これらは、プルワイヤ22のループ24を受けるように構成された受け入れ領域86を互いに形成する。より具体的には、ラッチ82は図18に示す閉じた位置と、ラッチ82がストップ84から離間している開いた位置との間で可動である。開いた位置のとき、ラッチ82によってプルワイヤ22のループ24は隙間を通って受け入れ領域86内に入れるようになっている。ラッチ82は閉じた位置に付勢する弾性の材料から成るが、使用者が押し下げて、例えばラッチ82を内側方向に押し下げるようにして、開いた位置にすることが出来る。クリップ機構80により、プルワイヤ22のループ24は栄養チューブ10の拡張器42に即座に固定されるようになる。この実施形態は、更に、拡張器42の遠位先端54に、ガイド構造28を含む。ガイド構造28は受け入れ領域86に隣接する遠位先端54に形成される一対の溝88から成る。上記で説明したその他の実施形態のように、溝88はプルワイヤ22を遠位先端54の最遠位部分に向かって案内するのを支援する。
【0032】
本発明の好適な実施形態と現在考えられるものを説明して来たが、当業者は該実施形態に対する変更と改良が本発明の精神から離れることなくなされることに気づくであろう。本発明は、当然のことながら、具体的に異なる機器と装置とで実行可能であり、かつ種々の改良が機器の詳細と操作手順に関して、本発明自体の範囲から離れることなく達成可能である。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の栄養チューブの一つの実施形態の側面図で、より詳細には短いワイヤ胃瘻造設術(すなわちPEG)栄養チューブの側面図である。
【図2】図1の栄養チューブの実施形態を患者の胃内腔に導入し留置する方法の例を連続的段階的に示している。
【図3】図1の栄養チューブの実施形態を患者の胃内腔に導入し留置する方法の例を連続的段階的に示している。
【図4】図1の栄養チューブの実施形態を患者の胃内腔に導入し留置する方法の例を連続的段階的に示している。
【図5】図1の栄養チューブの実施形態を患者の胃内腔に導入し留置する方法の例を連続的段階的に示している。
【図6】図1の栄養チューブの実施形態を患者の胃内腔に導入し留置する方法の例を連続的段階的に示している。
【図7】図1の栄養チューブの実施形態を患者の胃内腔に導入し留置する方法の例を連続的段階的に示している。
【図8】本発明の栄養チューブのもう一つの実施形態の拡張器部分の斜視図である。
【図9】図8の栄養チューブの実施形態の側面図である。
【図10】本発明の栄養チューブのもう一つの実施形態の拡張器部分の斜視図である。
【図11】本発明の栄養チューブのもう一つの実施形態の拡張器部分の斜視図である。
【図12】図11の栄養チューブの実施形態の線12−12に沿った断面図である。
【図13】本発明の栄養チューブのもう一つの実施形態の拡張器部分の斜視図である。
【図14】図13の栄養チューブの実施形態の線14−14に沿った断面図である。
【図15】
【図16】本発明の栄養チューブのもう一つの実施形態の拡張器部分の斜視図である。
【図17】本発明の栄養チューブのもう一つの実施形態の拡張器部分の斜視図である。
【図18】本発明の栄養チューブのもう一つの実施形態の拡張器部分の斜視図である。
【図19】図18の栄養チューブの実施形態の側面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
細長いプルワイヤを使って患者の胃内に留置するための栄養チューブ器具において、該栄養チューブは
少なくとも一部分を通って伸張する補給ルーメンを有し、患者の胃壁と腹壁とを貫通する瘻孔を通して設定されるように構成された細長い管状部分であって、瘻孔を通って外にでるのを阻止するように構成された近位端を有する細長い管状部分と;
該管状部分の遠位端部に接続された拡張器部分であって、当該拡張器部分の遠位端に遠位先端を有する拡張器部分と;
を備え、
該拡張器部分は更に
該遠位先端の近くに配置された連結構造であって、該連結構造は該細長いプルワイヤを受け該プルワイヤを該栄養チューブに固定するように構成されている連結構造と;
該細長いプルワイヤが該栄養チューブに取り付けられているとき該細長いプルワイヤを該遠位先端に向かって案内し、該細長いプルワイヤを留置処置の間実質的に該遠位先端と整列して保持するように構成されているガイド構造と;
を備える、栄養チューブ器具。
【請求項2】
該細長いプルワイヤが取り付け構造を備える、請求項1に記載の栄養チューブ器具。
【請求項3】
該取り付け構造がループを備える、請求項2に記載の栄養チューブ器具。
【請求項4】
該連結構造が、周りに該細長いプルワイヤが配置される拡張器部分の一部を含む、請求項1に記載の栄養チューブ器具。
【請求項5】
該連結構造がフック構造を備える、請求項1に記載の栄養チューブ器具。
【請求項6】
該連結構造が、該拡張器部分の外面に配置される凹部を備える、請求項1に記載の栄養チューブ器具。
【請求項7】
請求項1に記載の栄養チューブ器具であって、該連結構造が、開いた位置と閉じた位置の間で可動であるクリップを備え、該クリップが該開いた位置にある時、該プルワイヤが該栄養チューブに連結が可能となり、該閉じた位置にある時該プルワイヤが該栄養チューブから外れるのを阻止することが可能となる、栄養チューブ器具。
【請求項8】
該クリップが開いた位置と閉じた位置の間で可動であるラッチを備える、請求項7に記載の栄養チューブ器具。
【請求項9】
該ラッチが、該開いた位置と該閉じた位置の間で可動であるように、旋回可能か摺動可能か又は可撓であるかの内の1つである、請求項8に記載の栄養チューブ器具。
【請求項10】
該ガイド構造が、該拡張器部分の遠位先端から近位方向に伸張する通路を備える、請求項1に記載の栄養チューブ器具。
【請求項11】
該通路が、該拡張器部分の内部を通って伸張するルーメンを備え、該ルーメンは該遠位先端の遠位開口と該拡張器部分の側壁を通る近位開口の間を伸張する、請求項10に記載の栄養チューブ器具。
【請求項12】
該通路が該拡張器部分の外面に配置された開放チャネルを備える、請求項10に記載の栄養チューブ器具。
【請求項13】
該通路が該細長いプルワイヤを該開放チャネル内に保持するための保持構造を更に備える、請求項12に記載の栄養チューブ器具。
【請求項14】
該保持構造が該細長いプルワイヤの該開放チャネル外への運動を阻止する突起物を備える、請求項13に記載の栄養チューブ器具。
【請求項15】
該開放チャネルが、間に空間を有する一対の対向側壁によって画定され、更に該突起物が、該開放チャネルの該対向側壁間の空間を縮小するように、該側壁の一方に配置された外向きに突き出たバンプを含む、請求項14に記載の栄養チューブ器具。
【請求項16】
該開放チャネルが、間に空間を有する一対の対向側壁によって確定され、更に該突起物が、該開放チャネルの外エッジに沿って配置される歯を備え、該歯が該開放チャネルの空間に隣接して配置されている、請求項14に記載の栄養チューブ器具。
【請求項17】
該拡張器部分が 該細長いプルワイヤが該栄養チューブに連結された後、該通路の少なくとも一部を閉じるカバー要素を備える、請求項10に記載の栄養チューブ器具。
【請求項18】
該カバー要素が該通路に対して可動である、請求項17に記載の栄養チューブ器具。
【請求項19】
該器具は、栄養製品を患者の胃に直接送達するのに適合する経皮内視鏡的胃瘻造設術の栄養チューブを含み、該器具の該管状部分が患者の腹壁と胃壁とを経皮的に貫通して伸張するのに適合し、該器具は該管状部分の近位端に取り付けた内側ボルスターと該内側ボルスターの遠位側において該管状部分に取り付けた外側ボルスターとを更に備え、該内側ボルスターは患者の胃の内壁と係合するのに適合し、該外側ボルスターは患者の腹部の外壁に係合するのに適合する、請求項1に記載の栄養チューブ器具。
【請求項20】
該拡張器部分が、先細にされて患者の胃腸管内に該器具が進入して患者の腹壁と胃壁を通って出るのを容易にされ、且つ、該栄養チューブ器具の該管状部分が患者の腹壁と胃壁を通して経皮的に伸張された後に取り外し可能とされた、請求項19に記載の栄養チューブ器具であって、栄養チューブ器具。
【請求項21】
該連結構造に取り付けられ該ガイド構造を通って伸張する、細長いプルワイヤを更に備え、該プルワイヤが遠位方向に向かう引っ張り力を該栄養チューブの該拡張器部分に伝達可能である、請求項1に記載の栄養チューブ器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公表番号】特表2009−506834(P2009−506834A)
【公表日】平成21年2月19日(2009.2.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−529283(P2008−529283)
【出願日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【国際出願番号】PCT/US2006/034071
【国際公開番号】WO2007/027920
【国際公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【出願人】(591157154)ウィルソン−クック・メディカル・インコーポレーテッド (135)
【氏名又は名称原語表記】WILSON−COOK MEDICAL INCORPORATED
【Fターム(参考)】