説明

ワイヤレス通信システムにおける自動応答メッセージング

移動中のモバイルデバイスで着信データメッセージを安全に処理するためのオプションがモバイルデバイス内に提供される。着信データメッセージが検出されると、モバイルデバイスは自身の速度を判定する。速度が所定の値を超える場合、デバイス構成要素によって測定された視覚または生体測定データなどの外部データを分析して、モバイルデバイスが移動中車両の運転者の位置にあるか否かを判定する。モバイルデバイスが移動中車両の運転者の位置にある場合、着信呼の告知が防止され、所定のメッセージが送信者に自律的に送信される。外部データの分析が確定的でない場合、着信メッセージをどのように処理するかについての選択可能なオプションとともにプロンプトが受信者に提示される。受信者から受信する様々な入力に応答して、モバイルデバイスは、送信者に応答メッセージを自律的に送信したり、受信者と送信者との間に直接音声呼出しを確立したりできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は一般にワイヤレス通信システムに関し、より詳細にはワイヤレス通信システムにおける自動応答メッセージングに関する。
【背景技術】
【0002】
ワイヤレス通信システムは、すべてのグローバル通信のうちで大きな、増大しつつある割合を占めている。そのようなシステムは、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN)などの様々なワイヤレス通信ネットワークとして実装されている。「ネットワーク」および「システム」という用語はしばしば、互換的に使用される。WWANは、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワーク、単一搬送周波数分割多元接続(SC-FDMA)ネットワーク、ロングタームエボリューション(LTE)などでもよい。CDMAネットワークは、cdma2000、広帯域CDMA(W-CDMA)などの1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)を実装することができる。cdma2000は、米国電気通信工業会の暫定規格(IS)であるIS-95、IS-2000およびIS-856規格を含む。TDMAネットワークは、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communications)、D-AMPS(Digital Advanced Mobile Phone System)、または他の何らかのRATを実装することができる。GSMおよびW-CDMAは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)という名称の組織からの文書で説明される。Cdma2000は、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)という名称の組織からの文書で説明される。3GPPおよび3GPP2の文書は、公に利用可能である。WLANは、IEEE 802.11xネットワークでもよく、WPANは、Bluetooth(登録商標)ネットワーク、IEEE 802.15x、または何らかの他のタイプのネットワークでもよい。Bluetoothは、Bluetooth SIG(Special Interest Group)の商標である。また、本技法は、WWAN、WLAN、および/またはWPANの任意の組合せによって実装され得る。
【0003】
ワイヤレス通信ネットワークの参加者は、しばしば様々なモバイルデバイスまたは移動局を使用してシステムにアクセスする。本明細書で使用する移動局(MS)は、セルラーまたは他のワイヤレス通信デバイス、パーソナル通信システム(PCS)デバイス、パーソナル航法デバイス(PND)、個人情報マネージャ(PIM)、携帯情報端末(PDA)、ラップトップ、またはワイヤレス通信および/または航法信号を受信することができる他の適切なモバイルデバイスなどのデバイスを指す。また、「移動局」という用語は、衛星信号受信、支援データ受信、および/または位置関連処理がそのデバイスでまたはPNDで発生するか否かにかかわらず、短距離ワイヤレス、赤外線、有線接続、または他の接続などによって、パーソナル航法デバイス(PND)と通信するデバイスを含むものである。また、「移動局」は、衛星信号受信、支援データ受信、および/または位置関連処理がデバイスで、サーバで、またはそのネットワークと関連する別のデバイスで発生するか否かにかかわらず、インターネット、Wi-Fi AllianceのWI-FI(登録商標)システム、または他のネットワークなどを介して、サーバと通信する機能を有する、ワイヤレス通信デバイス、コンピュータ、ラップトップなどを含むすべてのデバイスを含むものである。上記のものの任意の動作可能な組合せもまた、「移動局」と考えられる。
【0004】
初期の商用ワイヤレス通信システムで行われた通信の多くは、音声通信であった。しかしながら、ここ10年の間、ワイヤレスネットワークを介して携帯電話間で手短に書かれたメッセージを交換することを指すテキストメッセージングが実質的に増加している。初期のテキストメッセージングは、GSMシステムのためのテキストメッセージングプロトコルであるショートメッセージングサービス(SMS)を使用して実装されていた。SMSは、電話通信のために最適化されたGSMシステムを使用して、信号トラフィックが存在しなかったときに、期間中電話通信トラフィックを制御するために使用された信号経路でメッセージを輸送するために開発された。このようにして、追加の費用なしでメッセージを輸送するために、システム内の未使用のリソースを使用することができた。ただし、メッセージの長さは、メッセージが既存の信号形式に収まるように、128バイト(後に140バイト、または160個の7ビット文字に改善される)に限定されていた。
【0005】
初期のテキストメッセージングシステムはSMSを使用して実装されていたが、現在のテキストメッセージングシステムは、マルチメディアメッセージングサービス(MMS)メッセージ、および転送制御プロトコル(TCP)を介したシンプルメール転送プロトコル(SMTP)/インターネットプロトコル(IP)などの標準的なメールプロトコルを使用する電子メールメッセージなど、画像、ビデオおよびサウンドデータを含有するメッセージを含むように拡張されている。ワイヤレスデバイスからの電子メールメッセージングもまた、NTT DoCoMoのi-mode(登録商標)およびRIM(Research In Motion)のBLACKBERRY(登録商標)によって普及したように、携帯用ハンドヘルドデバイスを介して交換されるデータメッセージの量を増やすことを支援してきた。
【0006】
また、テキストおよび電子メールメッセージング(すなわちデータメッセージング)の普及は、通信能力を高めたものの、運転中に運転者がデータメッセージを送信することまたはそれに応答することに気を取られ、頭がいっぱいになることによる自動車事故の増加をもたらした。同様の結果は、増大した携帯電話の成長で起こっている。より多くの人が携帯電話へのアクセスを得るにつれて、携帯電話で話すこと、またはそれを操作することのいずれかに気を取られている運転者に直接関連した事故数が増加している。しかしながら、データメッセージへの応答を入力するための過程は、一般にモバイルデバイス上のある種のキーパッドを手動で押すことを伴うことから、運転者は、データメッセージへの応答の仕組みがはるかに複雑になっているというだけを理由に、より長い時間いっそう気を取られるようになる可能性がある。運転中にメールを打っている個人の反応時間は、アルコールの影響下で運転している個人のものよりもはるかに高い割合で低下することを示唆する研究が行われている。そのような研究結果は、個人の権利に対して慎重になりながらも、市民の健康と安全を守るために政府当局への重要な課題を提示する。運転中のテキストメッセージングを禁止している政府の管轄区間がすでに存在している。いくつかの禁止令は完全な禁止令であり、一方で他のものは、スクールゾーンや歩行者の多いゾーンなどの指定地域に限定されている。
【0007】
携帯電話の使用例では、運転条件が危険な場合に危険または携帯電話を使用する誘惑を減少させるための安全システムが考案されている。そのようなシステムの1つは、車両の速度および位置を検出することが可能な様々なセンサ(たとえば速度センサ、加速度計、全地球測位衛星(GPS)レシーバなど)を含む車載通信システムを提供する。車載通信システムは、運転者の携帯電話との通信を確立し、着信が検出されると、車両の速度および位置を判定するためにセンサを使用する。車両が移動中であり、安全アプリケーションにより運転者が呼出しに応答することは危険であると判定される場合、車載システムは、運転者が呼出しに応答することができないという事前に定められたメッセージを発信者に対して自律的に再生し、次いで、発信者からのメッセージを能動的に記録して、それを車載システムのメモリに記憶する。運転者が車を停止させた場合など、危険な状態が終了すると、車載システムは、もしあれば運転中に受信した呼出しの番号を運転者に提供し、任意のメッセージを運転者に対して再生する。また、事前に定められたメッセージを発信者に対して再生する代わりに、システムは、呼出しを完全に拒否し、同様の情報を含む電子メールを発信者に送信することができる。しかしながら、そのようなシステムは音声通信だけを対象としており、データメッセージングで生じる特定の問題に対処していない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
本教示の様々な態様は、移動中のモバイルデバイスで着信データメッセージを安全に処理するためのオプションを提供することを対象とする。着信データメッセージが検出されると、モバイルデバイスは自身の速度を判定する。速度が一定の値を超える場合、着信メッセージの処理の仕方についての選択可能なオプションとともに、受信者に対してプロンプトが表示されるか、または可聴的に提示される。受信者から受信する様々な入力に応答して、モバイルデバイスは、送信者に応答メッセージを自律的に送信してもよく、または受信者と送信者との間で直接音声呼出しを確立してもよい。
【0009】
本教示のさらに代表的な態様は、モバイルデバイスで着信データメッセージを管理するための方法を対象とする。これらの方法は、送信者からデータメッセージを受信する段階と、メッセージを受信することに応答して、モバイルデバイスの速度を判定する段階と、速度が所定の値よりも大きいことに応答して、モバイルデバイスの少なくとも1つの構成要素によって測定される外部データを分析する段階とを有する。さらに、外部データが、モバイルデバイスが移動中車両の運転者位置にあることを示すことに応答して、着信データメッセージの告知が防止され、所定の応答メッセージが送信者に自律的に送信される。
【0010】
さらなる本教示の代表的態様は、プロセッサと、プロセッサおよびアンテナアレイに接続されたトランシーバと、プロセッサに接続されたディスプレイデバイスと、プロセッサに接続された慣性基準装置と、プロセッサに接続された少なくとも1つの外部データキャプチャデバイスと、プロセッサに接続されたストレージメモリと、ストレージメモリに記憶された自動応答モジュールとを具備するモバイルデバイスを対象とする。プロセッサによって実行されたとき、実行自動応答モジュールは、送信者からデータメッセージを受信する手順と、メッセージを受信することに応答して、慣性基準装置を使用してモバイルデバイスの速度を判定する手順と、速度が所定の値を超えることに応答して、外部データキャプチャデバイスによって測定される外部データを分析する手順とを実行するようにモバイルデバイスを構成する。さらに、外部データが、モバイルデバイスが移動中車両の運転者位置にあることを示すことに応答して、モバイルデバイスは、着信データメッセージの告知を防止し、所定の応答メッセージを送信者に自律的に送信するように構成される。
【0011】
本教示のさらに別の代表的態様は、プログラムコードを記録したコンピュータ可読媒体を対象とする。このプログラムコードは、送信者からデータメッセージを受信するコードと、メッセージを受信することに応答して実行可能な、モバイルデバイスの速度を判定するコードと、速度が所定の値よりも大きいことに応答して実行可能な、モバイルデバイスの構成要素のうちの少なくとも1つによって測定される外部データを分析するコードと、外部データが、モバイルデバイスが移動中車両の運転者位置にあることを示すことに応答して実行可能な、着信データメッセージの告知を防止し、所定の応答メッセージを送信者に自律的に送信するコードとを含む。
【0012】
本教示のさらに代表的な態様は、モバイルデバイスで着信データメッセージを管理するためのシステムを対象とする。これらのシステムは、送信者からデータメッセージを受信する手段と、メッセージを受信することに応答して実行可能な、モバイルデバイスの速度を判定する手段と、速度が所定の値よりも大きいことに応答して実行可能な、モバイルデバイスの少なくとも1つの構成要素によって測定される外部データを分析する手段と、外部データが、モバイルデバイスが移動中車両の運転者位置にあることを示すことに応答して実行可能な、着信データメッセージの告知を防止し、所定の応答メッセージを送信者に自律的に送信する手段とを含む。
【0013】
上記は、以下の詳細な説明をよりよく理解することができるように、本開示の特徴および技術的利点をかなり広く概説している。本開示の特許請求の範囲の主題を形成するさらなる特徴および利点を以下で説明する。当業者には、開示する概念および特定の態様が、本開示の同じ目的を実行するための修正、および他の構造の設計のための基礎として直ちに利用され得ることを理解されたい。また、そのような均等な構造は、添付の特許請求の範囲に記載したよう、本開示の技術から逸脱しないということを当業者には了解されたい。さらなる目的および利点とともに、その機構および操作方法の両方に関して本開示の特性と考えられる新規の特徴は、添付の図面と合わせて考慮する場合、以下の説明からよりよく理解することができる。しかしながら、各図面は単に例示および説明のために示されており、本開示の制限の定義とされるわけではないことを明確に理解すべきである。
【0014】
本開示をより完全に理解するために、ここで、添付の図面とともに行われる以下の説明を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】メモリが有利に採用され得る例示的ワイヤレス通信システムを示すブロック図である。
【図2】本教示の一態様に従って構成されたワイヤレス通信ネットワークを示す図である。
【図3】本教示の一態様に従って構成されたワイヤレス通信システムを示す図である。
【図4】本教示の一態様に従って構成されたワイヤレス通信システムを示す図である。
【図5】図2のモバイルデバイスのうちの1つの詳細な構成要素を示すブロック図である。
【図6】図3のモバイルデバイスのうちの1つの詳細な構成要素を示すブロック図である。
【図7】図4のモバイルデバイスのうちの1つの詳細な構成要素を示すブロック図である。
【図8A】本教示の一態様に従って構成された携帯電話を示す図である。
【図8B】本教示の一態様に従って構成された携帯電話を示す図である。
【図9】本教示の一態様の中に存在する機能ブロックを示す機能ブロック図である。
【図10】本教示のいくつかの態様を実装するために用いられてもよい例示的コンピュータシステムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1は、メモリが有利に採用され得る例示的ワイヤレス通信システム100を示すブロック図である。例示のために、図1には、3つのリモートユニット120,130,140と、2つの基地局150,160とを示す。当然ながら、ワイヤレス通信システムは、より多くのリモートユニットおよび基地局を有してもよい。図1は、基地局150,160からリモートユニット120,130,140への順方向リンク信号180と、リモートユニット120,130,140から基地局150,160への逆方向リンク信号190とを示す。
【0017】
図1では、リモートユニット120は携帯電話として示され、リモートユニット130はポータブルコンピュータとして示され、リモートユニット140はワイヤレスローカルループシステム内のコンピュータとして示されている。図1に描いた例は、本開示の教示に従ったリモートユニットを示すが、本開示は、これらの例示的な示されたユニットには限定されない。たとえば、リモートユニットはセルフォン、ハンドヘルドパーソナル通信システム(PCS)ユニット、個人情報端末などのポータブルデータユニット、またはメータ読取り機器などの固定位置データユニットであってもよい。本開示は、改善された抵抗性メモリ(resistive memory)を含む任意のデバイスで適切に採用され得る。
【0018】
また、現在、多くのワイヤレスデバイスは、ある種の測位システムを含む。そのようなデバイスの複雑性の増加に伴い、位置情報は、しばしば方向を取得するのに、またはユーザの位置を確認するため、またはそのようなワイヤレスデバイスで動作する多くの他の種類のアプリケーションのために使用される。いくつかのそのような測位システムは、デバイスが接続された1つまたは複数のネットワーク基地局のために位置情報を取得することによって、地上通信ネットワークに依存する。その他の測位システムは、一般的な測位システムを実装するために使用される既存の衛星ネットワークを活用する。
【0019】
衛星測位システム(SPS)は、通常、エンティティが、地上または上空での自身の位置を、送信機から受信された信号に少なくとも一部基づいて測定することを可能にするように配置された、送信機のシステムを含む。そのような送信機は、通常、設定された数のチップの繰り返し擬似ランダム雑音(PN)コードによりマークされた信号を送信し、地上の制御局、ユーザ機器、および/または宇宙船に配置され得る。ある特定の例では、そのような送信機は、地球を周回する衛星(SV)に配置され得る。たとえば、全地球測位システム(GPS)、Galileo、GlonassまたはCompassのような様々な全地球的航法衛星システム(GNSS)において、SVは、様々なGNSSの他のSVにより送信されるPNコードと区別できるPNコードによりマークされる信号を(たとえば、GPSのように各衛星で異なるPNコードを用いて、またはGlonassのように異なる周波数で同一のコードを用いて)、送信することができる。特定の態様によれば、本明細書で提示される技術は、SPSのための地球規模のシステム(たとえばGNSS)には限定されない。たとえば、本明細書で提供される技術は、たとえば、日本の準天頂衛星システム(QZSS)、インドのインド地域航法衛星システム(IRNSS)、中国の北斗などのような様々な地域的システム、ならびに/または、1つまたは複数の地球規模のおよび/もしくは地域的な航法衛星システムと関連し得る、または場合によってはこれらとともに使用できるようにされ得る、様々な補強システム(たとえば、静止衛星型衛星航法補強システム(SBAS))に対して適用されてもよく、または場合によってはそれらの地域的システムおよび補強システムにおいて使用できるようにされてもよい。限定ではなく例として、SBASは、たとえば、広域補強システム(WAAS)、EGNOS(European Geostationary Navigation Overlay Service)、運輸多目的衛星用衛星航法補強システム(MSAS)、GAGAN(GPS Aided Geo Augmented Navigation or GPS and Geo Augmented Navigation system)などのような、インテグリティ情報、差分修正などを提供する、補強システムを含み得る。したがって、本明細書で用いられるSPSは、1つまたは複数の地球規模のならびに/または地域的な航法衛星システムおよび/もしくは補強システムの任意の組合せを含んでもよく、SPS信号は、SPS信号、SPS信号のような信号、および/またはそのような1つまたは複数のSPSと関連する他の信号を含み得る。SPSを活用するワイヤレスデバイスは、それ自体の計算か、または接続されたワイヤレス通信システムと連動して行われる計算のいずれかを通して、衛星測位信号を検出し、それらの信号を使用してデバイスの位置を判定することができる衛星受信機を含む。
【0020】
さらに他の現在のワイヤレスデバイスは、慣性基準システムを含む。慣性基準システムによって、外部の基準点を使用せずに物体の位置、方位および速度を判定することが可能になる。そのようなシステムは、別のデバイスと共有されるプロセッサであってもよいプロセッサと、物体の運動を検出するための1つまたは複数のセンサとを含む。センサは、加速度計などの加速度センサ、ジャイロスコープなどの回転センサ、または任意の数のその他の種類の運動センサまたは運動センサの組み合わせを使用して実装さる得る。本明細書の教示の様々な態様は、任意の特定の種類のセンサに限定されない。慣性基準システムによって、ワイヤレスデバイスは、たとえばデバイスで実行中のゲームまたはその他のアプリケーションへの入力として、画面表示の方位のために自身の方位を検出することができる。
【0021】
また、多くのワイヤレスデバイスは、データメッセージ(たとえばテキストメッセージ、マルチメディアメッセージ、電子メールなど)を送信する機能を有する。デバイスのユーザはデバイス上の様々なキーパッド構成および入力方法を使用してメッセージを手動で入力し、対象とする1人または複数の受信者のアドレスを与え、利用可能なワイヤレス通信ネットワークを介してデータメッセージを対象とする受信者に送信する。受信側では、受信者のワイヤレスデバイスはデータメッセージの到着を示して、受信者にデータメッセージを見るように促すインターフェースプロンプトを与え、次いでデータメッセージを見ることが選択された場合、受信者のデバイスの画面表示上でデータを受信者に表示する。データメッセージ交換の即時性のために、人間性は、そのようなデータメッセージをできるだけ早く見ること、およびそれに応答することの両方に、しばしば強迫観念を反映させる。すなわち、受信者が自分のワイヤレスデバイスのメッセージ着信表示を見つけた場合、メッセージを直ちに見ること、およびメッセージに直ちに応答することの両方を我慢することは、受信者にとって難しいことがしばしばある。受信者が運転中か、または制限エリア内にいて、応答を入力して送信しようとする場合、この「衝動的な」過程は危険で、時には違法になる。
【0022】
次に図2を参照すると、本教示の一態様に従って構成されたワイヤレス通信ネットワーク20を描く図が示されている。自動車200の2人の乗員である運転者201および同乗者204は、各々モバイルデバイス、すなわち、デバイス203およびデバイス205を持つ。さらに運転者201は、デバイス203を介したハンズフリー通信を可能にするヘッドセット202を装着している。運転者201が自動車200を運転しているとき、送信者206はモバイルデバイス207を使用して、データメッセージを同乗者204に送信する。モバイルデバイス207はメッセージをネットワーク基地局208に送信し、ネットワーク基地局208はメッセージをモバイルデバイス205に中継する。データメッセージを受信すると、モバイルデバイス205は最初に自身の運動の状態を判定する。モバイルデバイス205は、自身の速度を判定することができる加速度計(図示せず)を含む。モバイルデバイス205は、おそらくは人間が走るまたは歩くことができるよりも速い速度で移動中であることを判定する。この速度判定に基づいて、モバイルデバイス205の自動応答機能は、同乗者204に着信データメッセージを安全に処理することができるか否かを尋ねるプロンプトを画面に提示する。同乗者204は自動車200を運転していないので、自分が安全にメッセージを処理することができるということをプロンプトに対して応答する。この応答に基づいて、自動応答機能は、メッセージが同乗者204に対してモバイルデバイス205の画面上で提示されることを可能にする。次いで、同乗者204は通常通りにメッセージを読み、それに応答することができる。
【0023】
次いで、送信者206はデータメッセージを運転者201に送信することを決定する。モバイルデバイス207はメッセージをネットワーク基地局208に送信し、ネットワーク基地局208はメッセージをモバイルデバイス203に中継する。データメッセージを受信すると、モバイルデバイス203は最初に自身の運動の状態を判定する。モバイルデバイス203は加速度計(図示せず)およびSPS受信機(図示せず)を含む。SPS受信機は、衛星209を含むSPSから測位信号を受信する。これらの測位信号に加えて、モバイルデバイス203の加速度計は、自身の速度を判定する。モバイルデバイス203は、おそらくは人間が走るまたは歩くことができるよりも速い速度で移動中であることを判定する。この速度判定に基づいて、モバイルデバイス203の自動応答機能は、運転者201に提示するプロンプトを選択する。ただし、画面にプロンプトを提示する前に、モバイルデバイス203は、運転者201が現在ヘッドセット202を使用していることを検出する。単に画面にプロンプトを提示する代わりに、モバイルデバイス203は画面にプロンプトを提示することに加えて、ヘッドセット202を介して音声プロンプトを運転者201に対して再生する。プロンプトは運転者201に、テキスト-音声変換機能によって音声に変換されたデータメッセージを聞きたいのか、または自動応答を有効にしたいのか否かを尋ねる。また、プロンプトは、ハンズフリーの会話をするために送信者206に直接電話をかけるというオプションを運転者201に与えてもよい。運転者201がプロンプトへの応答を喋ると、音声認識機能は応答コマンドを取り出し、関連の機能をトリガする。
【0024】
図2に示した態様では、運転者201は、読み取られたデータメッセージを聞くためにコマンドを喋る。このコマンドに基づいて、モバイルデバイス203は、テキスト-音声変換機能を使用してデータメッセージを音声ファイルに変換し、音声を運転者201に対して再生する。音声が終了すると、モバイルデバイス203は、ハンズフリー通話のために送信者206に電話をかける、自動応答を有効にする、または応答メッセージを口頭で作成するというオプションを与えるさらなるプロンプトを運転者201に対して再生する。運転者201は、応答メッセージを口頭で記録するというコマンドで答える。次いでモバイルデバイス203は、運転者201によって発声される口頭メッセージを記録する。次いでモバイルデバイス203は、口頭メッセージを音声ファイルとして送信するのか否か、またはモバイルデバイス203の音声-テキスト変換機能を使用して、運転者の口頭メッセージをテキストメッセージに変換するのか否かというオプションを運転者201に提示する。運転者201が音声ファイルを送信することを選択する場合、モバイルデバイス203は口頭メッセージをマルチメディアメッセージファイルにパッケージングする。次いで、モバイルデバイス203はMMSなどの互換性のあるマルチメディアメッセージプロトコルを使用して、マルチメディアメッセージファイルを送信者206に送信する。代わりに運転者201がテキストメッセージを送信することを選択する場合、モバイルデバイスは自身の音声-テキスト変換機能を使用して、運転者201の口頭メッセージをテキストの均等物に変換する。次いで、モバイルデバイス203は変換されたテキストをテキストメッセージにパッケージングし、テキストメッセージを送信者206に返送してもよい。
【0025】
本教示の代替態様では、記録された口頭メッセージをマルチメディアメッセージファイルで送信するのか、またはテキストメッセージとして送信するのかを選択するオプションを運転者201に与える代わりに、モバイルデバイス203のロジックは、送信される口頭メッセージの長さを検知してもよいということに留意されたい。メッセージが所定の長さよりも短い場合、モバイルデバイス203は内蔵の音声-テキスト変換機能を使用して、口頭メッセージをテキストに自律的に変換する。その他の場合、モバイルデバイス203は、マルチメディアメッセージを使用して、口頭メッセージを音声ファイルとしてパッケージングして送信し続ける。
【0026】
図3は、本教示の一態様に従って構成されたワイヤレス通信システム30を示す図である。モバイルデバイス301を持つ送信者300は、列車304で移動中の受信者302に宛てられたデータメッセージを送信する。データメッセージは、モバイルデバイス301と通信しているネットワーク基地局305に送信される。ネットワーク基地局305は、メッセージを通信ネットワークバックボーン306を介して、受信者302のモバイルデバイス303と通信しているネットワーク基地局307に送信する。ネットワーク基地局307は、メッセージをモバイルデバイス303に転送する。データメッセージを受信すると、モバイルデバイス303の自動メッセージ機能は、モバイルデバイス303の現在の速度を判定する。モバイルデバイス303は、衛星308〜311を含むSPSからの測位信号を使用する。連続する位置特定の間のタイミングを計算することによって、自動メッセージ機能はモバイルデバイス303の速度を判定する。モバイルデバイス303の速度は、人が歩くまたは走ることができる速度よりも速いので、モバイルデバイス303は、受信者302が運転中であるかもしれないと判定する。応答して、モバイルデバイス303は自身の画面上で、受信者302が着信メッセージを安全に処理することができるか否かを尋ねるプロンプトを受信者302に対して提示する。受信者302は運転中ではないにもかかわらず、着信メッセージを処理したいとは考えず、代わりに自動応答を有効にするプロンプトへの応答を選択する。モバイルデバイス303は事前に定められた応答のデータベースにアクセスし、以前に受信者によって指示された応答を選択する。次いで、モバイルデバイス303は応答メッセージをネットワーク基地局307に送信し、ネットワーク基地局307は通信ネットワークバックボーン306を介して応答メッセージをネットワーク基地局305に送信する。ネットワーク基地局305はモバイルデバイス301に自動応答メッセージを転送し、それを送信者300に提示する。
【0027】
また、説明する態様では、モバイルデバイス301は、自動応答機能を分析するすべての活動を記録する安全ログ(図示せず)も含む。したがって、モバイルデバイスが、応答するのは危険かもしれないという判定を行う場合、その行為および時間が、受信者302がプロンプトに応答することを選択する方法とともに安全ログの中に書き留められる。雇用主または法執行機関の当局者でさえも、長距離または短距離のワイヤレスプロトコルを含む様々な手段によって、または物理的コネクタを用いた直接接続を介して、安全ログの中に保持されている情報または記録を取得することができる。追加の態様では、法執行機関の当局者は、安全ログの中の情報を取得する目的で、モバイルデバイス301にアクセスするための秘密の法執行機関コードを使用することができる。ワイヤレス接続機能が有効であれば、法執行機関の当局者は、モバイルデバイス301が置かれた車両と並んで車を走らせることによっても、このデータを取得することができる。したがって、公式に車両を停止させる前に、任意の反モバイルデバイス法の考えられる違反の証拠を取得することができる。
【0028】
本教示の選択的態様は、雇用主が提供するモバイルデバイスの管理に貢献し得るということに留意されたい。この方法では、雇用主は、従業員が特定の速度を超えて移動している間にデータメッセージに応答することを完全に防止してもよく、または従業員に、安全に応答する方法に関して自分たち自身の判断をさせる能力を与えてもよい。また、安全ログ機能は、雇用主が提供するモバイルデバイスに、従業員が安全または危険な応答状況を評価する方法の記録を維持するという利益を与える。
【0029】
図3の説明を記述する代替例の態様では、モバイルデバイス301の自動メッセージ機能は単純なバイナリ機能を含むので、人が歩くまたは走る速度よりも速度が速いと判定される場合、受信者302が応答するのは危険であるという判定が自律的に行われ、最初に受信者302を促すことなく、所定のメッセージが送信者に自律的に送信される。そのような場合、受信者302は、モバイルデバイス301が速度制限よりも速く動いていないときには送信者300に応答することができ、制限速度よりも速く動いている場合には、受信者302に利用することができる応答機能は非アクティブ化される。
【0030】
本教示の追加の態様では、モバイルデバイス301の応答能力を完全に非アクティブ化する代わりに、モバイルデバイス301は特定の速度よりも速く移動している間、最初に受信者302がハンズフリーの通信デバイスを使用しているか否かを検出するために検索を行う。モバイルデバイス301は、そのようなハンズフリーの通信デバイスを検出した場合、継続して受信者302が図3で説明した第1態様に関して記載した応答オプションの範囲にアクセスできるようにする。そうではなく、そのようなハンズフリーデバイスが検出されない場合、モバイルデバイス301は応答能力全体を非アクティブ化することに進む。
【0031】
図4は、本教示の一態様に従って構成されたワイヤレス通信システム40を示す図である。また、2つのモバイルデバイス401,403などのモバイルデバイスは、カメラ機能を含む。ユーザ、運転者400および同乗者402は、写真またはビデオを撮影するために、そのようなカメラ機能を使用する。しかしながら、このカメラ機能は、レクリエーション用アプリケーションのためだけに用意される必要はない。モバイルデバイス上で動作するアプリケーションは、アプリケーションがモバイルデバイスの測位を分析するために使用してもよい視覚的画像を作成するために、カメラ機能を制御してもよい。同様に、アプリケーションは、周囲のエリアの音声サンプルを取得するためにマイクロフォンを制御してもよい。これら音声サンプルは、マイクロフォンの近くにいる人の心拍数を検出することにも使用される。自動応答機能を提供するように設計されたアプリケーションは、モバイルデバイスが運転者400に属するか否かを判定するための分析を助けるために、カメラ機能および/またはマイクロフォンからの追加情報を活用してもよい。
【0032】
動作時、送信者(図示せず)は、運転者400への呼出しを開始する。モバイルデバイス401は着信呼の表示を受信すると、モバイルデバイス401の速度の分析を開始する。モバイルデバイス401が歩く速さを超える速度で移動していると判定した後、自動応答アプリケーションは、モバイルデバイス401のカメラ機能を制御する。運転者400のベルトホルスタにあるモバイルデバイス401を用いて、カメラ機能からの小型のクリアなビューは、自動車の同乗者側405に面する画像をキャプチャすることができる。応答アプリケーションは、キャプチャされた画像を分析し、左側、すなわち自動車の同乗者側405に配置された同乗者シート406を検出する。また、応答アプリケーションは、自動車の同乗者側405の同乗者402、および運転者シート407と同乗者シート406との間に配置された中央コンソール408を検出する。キャプチャ画像内のこれらの要素を分析する際、アプリケーションは、モバイルデバイス401が自動車の運転者側404に配置されていると判定してもよい。
【0033】
しかしながら、モバイルデバイス401上で動作する応答アプリケーションは、その最終的な判定を行う前に、周囲の場所の音声サンプルを取得するためにマイクロフォンを制御する。音声サンプルは、最も近くにある心音を聞くために使用される。心音を使用して、アプリケーションは、心音に対するモバイルデバイス401の近接度を判定することができ、かつ最も近くにある心音が聞かれる場所および心拍数も判定してよい。心音の方向および近接度は、運転者400がモバイルデバイス401を所有しているのか否かを判定するために使用されてもよい。また、心音は、モバイルデバイス401の極めて近くにいる人がおそらく運転中であるのか否かを判定するために、統計分析で使用されてもよい。研究では、人々は運転するとき、これらの人が運転していないときとは反対に、わずかに心拍数が上昇することが示されている。モバイルデバイス401上で動作するアプリケーションは、運転者400の安静時の心拍数を得ることによって開始してもよいので、自動応答の状況の間に測定された心拍数を比較する場合、測定された心拍数と比較して安静時の心拍数を持つことになる。したがって、携帯電話401上で動作するアプリケーションは、検出された心拍数に基づいて、携帯電話401が運転者400に所有されていることを判定し、かつ検出された心拍数が、運転者400の通常の安静時心拍数から上昇しているということも判定する。この情報を使用して、携帯電話401上のアプリケーションは、運転者400が運転中であり、携帯電話401が運転者400に所有されていることを判定する。この判定に基づいて、携帯電話401は着信呼の呼出し音が鳴らないようにし、代わりに、運転者400が安全にモバイルデバイス401に応答する位置にいないということを示す自動メッセージを送信者に送信する。このアプリケーションによって送信者は、運転者が安全にメッセージに対処することができるときに運転者400に提示されるメッセージを残しておくことができる。
【0034】
また、モバイルデバイス403は、自動応答システムとともに構成されている。動作時、送信者は、同乗者402に電話をかける。モバイルデバイス403は着信呼を検出し、モバイルデバイス403が歩く速さよりも速く動いているか否かを判定するために、速度チェックを実行する。モバイルデバイス403が歩く速さよりも速く動いている場合、自動応答システムはさらに、モバイルデバイス403のカメラ構成要素の制御を行うことによってモバイルデバイス403の状態を分析する。カメラ構成要素は、自動応答システムによって分析された画像データをキャプチャする。この分析で、自動応答システムは、運転者シート407および中央コンソール408の位置を認識することによって、モバイルデバイス403が同乗者側405に配置されていることを判定する。モバイルデバイス403は同乗者側405にあるという判定なので、分析は終了し、着信呼は通常の方法で入ってくることが許可される。
【0035】
図5は、モバイルデバイス203の詳細な構成要素を示すブロック図である。モバイルデバイス203は、プロセッサ500と、モバイルデバイス203のためにモバイル通信を可能にするアンテナアレイ502に接続されたトランシーバ501とを含む。モバイルデバイス203は、さらに、ストレージメモリ503、デバイスの画面(図示せず)上でのデータ表示を制御するディスプレイインターフェース504、ならびにSPSからの測位信号を検出するためにアンテナアレイ506に接続されたSPSトランシーバ505、およびヘッドセット、スピーカなどと通信するためなど、短距離通信プロトコルを使用する通信のためにアンテナアレイ508に接続された短距離トランシーバ507を含む。ストレージメモリ503は自動応答モジュール512を記憶し、自動応答モジュール512はプロセッサ500によって実行される場合、モバイルデバイス203を、そこでデータメッセージが受信されるときに速度論理モジュール511を実行して自身の速度を判定するように構成する。プロセッサ500は速度論理モジュール511を実行し、速度論理モジュール511は、同じくプロセッサ500によって実行される測位論理モジュール510によって与えられる位置特定データ、および加速度計509によって与えられる方位データを使用して、モジュールデバイス203の速度を計算する。実行測位論理モジュール510は、位置特定データを判定するための測位信号を受信するために、SPSトランシーバ505およびアンテナアレイ506を使用する。
【0036】
実行自動応答モジュール512は、計算された速度に基づいて、モバイルデバイス203が、人が歩くまたは走ることができる速度を超える速度で動いているか否かを判定する。モバイルデバイス203がそうした速度を超える速度で動いている場合、実行自動応答モジュール512は、ディスプレイインターフェース504を介してユーザにプロンプトを提示する。プロンプトは、ユーザのためにコマンドオプション、すなわち、(1)データストア513の中のデータ応答メッセージのうちの1つをデータメッセージの送信者に自律的に送信することを選択すること、または(2)呼出し論理モジュール515を実行して、送信者に対して音声呼出しをかけることを提供する。また、モバイルデバイス203は任意の音声-テキスト論理モジュール516を含み、音声-テキスト論理モジュール516はプロセッサ500によって実行される場合、ユーザが、音声からテキストベースのデータメッセージに変換されたメッセージを提供することを可能にする。また、実行自動応答モジュール512は、ユーザがハンズフリーのヘッドセットを使用しているか否かを検出するために、短距離トランシーバ507およびアンテナアレイ508にアクセスする。そのようなヘッドセットが検出される場合、実行自動応答モジュール512は、ヘッドセットを介してプロンプトを可聴的としてユーザに提示する。さらに、プロセッサ500によって実行されるテキスト-音声論理モジュール514を使用して音声に変換され、ユーザに対して再生されるデータメッセージにするという第3の選択肢がユーザに提示される。
【0037】
図6は、モバイルデバイス303の詳細な構成要素を示すブロック図である。モバイルデバイス303は、多くのモバイルデバイス203(図4)と同様の構成要素を含む。これらの構成要素はプロセッサ600、トランシーバ601、アンテナアレイ602、ストレージメモリ603、ディスプレイインターフェース604、短距離トランシーバ605、アンテナアレイ606および加速度計607を含む。ストレージメモリ603は、速度論理モジュール608、自動応答モジュール609、呼出し論理モジュール610、データ応答メッセージを保持するデータストア611、およびテキスト-音声論理モジュール612を含む。図3で説明したように、モバイルデバイス303は、自身の速度を判定するために速度計607のみを使用する。さらに、モバイルデバイス303は、任意の音声-テキスト論理モジュール516(図5)を含まず、したがって同じ音声-テキスト機能を提供することはない。運転者が呼び出され、応答オプションを提示されるたびに、実行自動応答モジュール609は、呼出しおよび応答の選択をストレージメモリ603の安全ログ613の中に記憶する。安全ログ613に含まれた応答情報は、モバイルデバイス303を使用してユーザがどれだけ安全に運転しているのかを分析するために、ユーザの雇用主によって使用されてもよい。さらに、前記のように、法執行機関の当局者もまた安全ログ613に含まれた情報にアクセスしてもよい。
【0038】
図7は、モバイルデバイス401の詳細な構成要素を示すブロック図である。モバイルデバイス401は、多くのモバイルデバイス203(図5),303(図6)と同様の構成要素を含む。これらの構成要素は、プロセッサ700、トランシーバ701、アンテナアレイ702、ストレージメモリ703、ディスプレイインターフェース704、短距離トランシーバ705、アンテナアレイ706および加速度計707を含む。また、モバイルデバイス401は、カメラ構成要素712およびマイクロフォン714も含む。ストレージメモリ703は、速度論理モジュール708、自動応答モジュール709、呼出し論理モジュール710、データ応答メッセージを保持するデータストア711、およびカメラモジュール713を含む。自動応答モジュール709を実行する場合、モバイルデバイス401は、ユーザが危険な運転状況にある運転者400(図4)であるか否かを判定するために使用される追加の位置および生体測定情報を取得するために、カメラモジュール713を使用してカメラ構成要素712を、かつ呼出し論理モジュール710を使用してマイクロフォン714を制御することができる。
【0039】
図8Aは、本教示の一態様に従って構成された携帯電話80である。携帯電話80がデータメッセージを受信し、自身の速度が指定された量を超えると判定すると、ユーザが安全に着信するメッセージを処理することができるか否かを尋ねる安全メッセージ801が画面800に提示される。イエスボタン802およびノーボタン803は、ユーザに、プロンプトに応答するための入力インターフェースを与える。ユーザは、データメッセージの送信者に自動応答メッセージを送信するように携帯電話80をトリガするノーボタン803を作動させる。図8Bは、自動応答メッセージが送信された後の携帯電話80を示す。自動メッセージが送信されていることをユーザに示すメッセージ804は、画面800に提示される。次いで、自動応答機能は、新たなデータメッセージを監視することに戻る。
【0040】
図9は、本教示の一態様の中に存在する機能ブロックを示す機能ブロック図である。ブロック900で、データメッセージは送信者から受信される。ブロック901で、データメッセージを受信することに応答して、モバイルデバイスの速度が判定される。ブロック902で、モバイルデバイスが運転者の位置にあるか否かを判定するために、視覚および生体測定情報が使用される。モバイルデバイスは、運転者の位置にある場合、ブロック906-Aで送信者に所定の応答メッセージを自律的に送信する。そうでない場合、視覚および生体測定情報が、モバイルデバイスの位置がどこなのかを示すことができないのであれば、速度が所定の値を超えることにさらに応答して、ブロック903でデータメッセージを処理するための少なくとも1つのオプションを有するプロンプトが提示される。ブロック904で、少なくとも1つのうちの1つの選択を識別する入力が受信される。ブロック905で、受信された入力を識別する判定が行われ、その後モバイルデバイスは関連のオプションを実行する。第1オプションでは、ブロック906-Aで、所定の応答メッセージが送信者に自律的に送信される。第2オプションでは、ブロック906-Bで、音声呼出しが送信者と自律的に確立される。第3オプションでは、ブロック906-Cで、送信者に送信するために音声メッセージが記録される。第4オプションでは、ブロック906-Dで、送信者にデータメッセージを送信するためにテキストに変換される音声メッセージが記録される。第5オプションでは、ブロック906-Eで、送信者に送信するための受信者による選択のために、利用可能な所定のデータメッセージ応答のリストが提示される。
【0041】
本明細書で説明する方法は、アプリケーションに応じて様々な構成要素によって実装されてもよい。たとえば、これらの方法は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアまたはそれらの任意の組合せで実装できる。ハードウェア実装形態の場合、処理ユニットは、本明細書で説明する機能を実行するように設計された、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、他の電子ユニット、あるいはそれらの組合せとして実装されてもよい。
【0042】
ファームウェアおよび/またはソフトウェア実装形態の場合、この方法は、本明細書で説明する機能を実行するモジュール(たとえば、プロシージャ、関数など)によって実現されてもよい。本明細書で説明する方法を実現する際に命令を具体的に実施する任意の機械可読媒体を使用してもよい。たとえば、ソフトウェアコードはメモリに記憶され、プロセッサユニットにより実行され得る。メモリは、プロセッサユニット内で実現されてもあるいはプロセッサユニットの外部で実現されてもよい。本明細書で使用する「メモリ」という用語は、任意のタイプの長期メモリ、短期メモリ、揮発性メモリ、非揮発性メモリ、または他のメモリを指し、任意の特定のタイプのメモリまたは任意の数のメモリ、あるいはメモリが格納される任意のタイプの媒体に限定されない。
【0043】
関数をファームウェアおよび/またはソフトウェアにおいて実現する場合、コンピュータ可読媒体上に1つまたは複数の命令あるいはコードとして記憶してもよい。この例には、データ構造によって符号化されたコンピュータ可読媒体およびコンピュータプログラムによって符号化されたコンピュータ可読媒体が含まれる。コンピュータ可読媒体は、物理的なコンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の使用可能な媒体であってもよい。限定ではなく一例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROM、または他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気記憶デバイス、あるいは所望のプログラムコードを命令またはデータ構造の形で記憶するのに使用することができ、かつコンピュータからアクセスすることのできる任意の他の媒体を備えてよく、本明細書で使用するディスク(diskおよびdisc)には、コンパクトディスク(CD)、レーザディスク、光ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク、およびブルーレイディスクが含まれ、ディスク(disk)は通常、データを磁気的に再生し、一方、ディスク(disc)はデータをレーザによって光学的に再生する。上記の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含めるべきである。
【0044】
コンピュータ可読媒体上のストレージの他に、命令および/またはデータは通信装置に含まれた送信媒体上の信号として与えられてもよい。たとえば、通信装置は命令およびデータを示す信号を有するトランシーバを含んでもよい。命令およびデータは、1つまたは複数のプロセッサに、特許請求の範囲の中で概説する機能を実施させるように構成される。
【0045】
図10は、本教示のいくつかの態様を実装するために用いられてもよい例示的コンピュータシステム1000を示す。中央処理ユニット(「CPU」または「プロセッサ」)1001は、システムバス1002に接続されている。CPU 1001は、任意の汎用プロセッサであってもよい。本開示は、CPU 1001(およびコンピュータシステム1000の他の構成要素)が本明細書で説明する本発明の動作を支持する限り、CPU 1001(または例示的コンピュータシステム1000の他の構成要素)の構造に限定されない。したがって、CPU 1001は1つまたは複数のプロセッサまたはプロセッサコアを通じて、コンピュータシステム1000に処理を与えることができる。CPU 1001は、本明細書で説明する様々な論理的命令を実行することができる。たとえば、CPU 1001は、図9に関して上で説明した例示的動作フローに従って、機械レベルの命令を実行することができる。図9に示した動作ステップおよび信号処理を表す命令を実行する場合、CPU 1001は、本明細書で説明する教示の様々な態様に従って動作するように特に構成された専用コンピューティングプラットフォームの専用プロセッサになる。
【0046】
また、コンピュータシステム1000は、SRAM、DRAM、SDRAMなどであってもよいランダムアクセスメモリ(RAM)1003を含む。コンピュータシステム1000は、PROM、EPROM、EEPROMなどであってもよい読み取り専用メモリ(ROM)1004を含む。RAM 1003およびROM 1004は、当技術分野でよく知られているように、ユーザおよびシステムのデータならびにプログラムを保持する。
【0047】
I/Oアダプタ1005は、ハードドライブ、コンパクトディスク(CD)ドライブ、フロッピーディスクドライブ、テープドライブなどのうちの1つまたは複数などのストレージデバイス1006をコンピュータシステム1000に接続する。ストレージデバイスは、RAM 1003に加えて、チャネル品質測定値がQCMインデックスに対応するルックアップ表を保存することなどに関連するメモリ要件のために利用される。通信アダプタ1011は、コンピュータシステム1000をネットワーク1012に接続するように適合され、これによって情報がネットワーク1012(たとえばインターネットまたは他のワイドエリアネットワーク、ローカルエリアネットワーク、公衆または構内交換電話網、ワイヤレスネットワーク、上記の任意の組み合わせなど)を介してコンピュータシステム1000に入力される、および/またはコンピュータシステム1000から出力されることが可能になる。ユーザインターフェースアダプタ1008は、キーボード1013、ポインティングデバイス1007およびマイクロフォン1014などのユーザ入力デバイス、および/またはスピーカ1015などの出力デバイスをコンピュータシステム1000に接続する。ディスプレイアダプタ1009は、ディスプレイデバイス1010上の表示を制御するために、CPU 1001によって、またはグラフィカル処理ユニット(GPU)1016によって操作される。GPU 1016は、任意の様々な数のグラフィック処理専用のプロセッサであってよく、図示のように、1つまたは複数の個々のグラフィカルプロセッサから構成されてもよい。GPU 1016はグラフィカル命令を処理し、それらの命令をディスプレイアダプタ1009に送信する。ディスプレイアダプタ1009はさらに、所望の情報をユーザに視覚的に提示するためにディスプレイデバイス1010によって使用される様々な数のピクセルの状態を変換または操作するために、それらの命令を送信する。そのような命令は、状態をオンからオフへ変更するため、特定の色、強度、継続時間を設定するためなどの命令を含む。そのような命令の各々は、ディスプレイデバイス1010に何をどのように表示するのかを制御するレンダリング命令を構成する。
【0048】
本開示およびその利点が詳細に説明されてきたが、添付の特許請求の範囲によって規定される本開示の技術から逸脱することなく、本明細書において様々な変更、置換および改変を行うことができることを理解されたい。さらに、本出願の範囲は、本明細で説明する過程、機械、製造品、組成物、手段、方法およびステップの特定の態様に限定されるものではない。当業者であれば本開示から容易に理解することができるように、本明細書で説明した対応する態様と同じ機能を実質的に実行する、または同じ結果を実質的に達成する現存の、または後に開発される過程、機械、製造品、組成物、手段、方法またはステップは本開示に従って利用され得る。したがって、添付の特許請求の範囲は、それらの範囲内にそのような過程、機械、製造品、組成物、手段、方法またはステップを含むものとする。
【符号の説明】
【0049】
100 ワイヤレス通信システム
120,130,140 リモートユニット
150,160 基地局
180 順方向リンク信号
190 逆方向リンク信号
20 ワイヤレス通信ネットワーク
200 自動車
201 運転者
202 ヘッドセット
204 同乗者
203,205 デバイス
206 送信者
207 モバイルデバイス
208 ネットワーク基地局
209 衛星
30 ワイヤレス通信システム
300 送信者
301,303 モバイルデバイス
302 受信者
304 列車
305 基地局
306 通信ネットワークバックボーン
307 ネットワーク基地局
308,309,310,311 衛星
40 ワイヤレス通信システム
400 運転者
402 同乗者
401,403 モバイルデバイス
404 自動車の運転者側
405 自動車の同乗者側
406 同乗者シート
407 運転者シート
408 中央コンソール
500 プロセッサ
501 トランシーバ
502 アンテナアレイ
503 ストレージメモリ
504 ディスプレイインターフェース
505 SPSトランシーバ
507 短距離トランシーバ
506,508 アンテナアレイ
509 加速度計
510 測位論理モジュール
511 速度論理モジュール
512 自動応答モジュール
514 テキスト-音声論理モジュール
515 呼出し論理モジュール
516 音声-テキスト論理モジュール
600 プロセッサ
601 トランシーバ
603 ストレージメモリ
604 ディスプレイインターフェース
605 短距離トランシーバ
602,606 アンテナアレイ
607 加速度計
608 速度論理モジュール
609 自動応答モジュール
610 呼出し論理モジュール
611 データストア
612 テキスト-音声論理モジュール
613 安全ログ
700 プロセッサ
701 トランシーバ
703 ストレージメモリ
704 ディスプレイインターフェース
705 短距離トランシーバ
702,706 アンテナアレイ
707 加速度計
708 速度論理モジュール
709 自動応答モジュール
710 呼出し論理モジュール
711 データストア
712 カメラ構成要素
713 カメラモジュール
714 マイクロフォン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
モバイルデバイスで着信データメッセージを管理するための方法であって、
送信者からデータメッセージを受信する段階と、
前記データメッセージの受信に応答して、前記モバイルデバイスの速度を判定する段階と、
前記速度が所定の値よりも大きいことに応答して、前記モバイルデバイスの少なくとも1つの構成要素によって測定された外部データを分析する段階と、
前記外部データが、前記モバイルデバイスが移動中車両の運転者位置にあることを示すことに応答して、
受信した前記データメッセージの告知を防止する段階と、
所定の応答メッセージを前記送信者に自律的に送信する段階と
を有することを特徴とする方法。
【請求項2】
前記外部データが、
カメラ構成要素によってキャプチャされた視覚データと、
マイクロフォン構成要素によってキャプチャされた音声データと
のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記外部データが、前記モバイルデバイスが前記運転者位置にあることを示さなかったことに応答して、前記データメッセージを処理するための少なくとも1つのオプションを有するプロンプトを提示する段階と、
前記少なくとも1つのオプションのうちの1つのオプションの選択を識別する入力を受信する段階と、
前記入力に応答して、前記モバイルデバイスに、
所定の応答メッセージを前記送信者に自律的に送信することと、
前記送信者との音声呼出しを自律的に確立することと
のうちの1つを実行させる段階と
をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記速度を判定する段階が、
衛星測位システム(SPS)と、
前記モバイルデバイス内に含まれる加速度計と
のうちの少なくとも1つを使用して実行されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記プロンプトを提示する段階が、
前記モバイルデバイスに接続されたハンズフリー装置を検出する段階と、
前記データメッセージを音声ファイルに変換する段階と、
前記音声ファイルを前記ハンズフリー装置を介して再生する段階であって、前記プロンプトが前記ハンズフリー装置を介して音声プロンプトとして提示される、段階と、
前記入力に変換される可聴応答コマンドのために、前記ハンズフリー装置を監視する段階と
を含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記入力に応答して、前記モバイルデバイスに、所定の応答メッセージを前記送信者に自律的に送信することと、前記送信者との音声呼出しを自律的に確立することとのうちの1つを実行させる段階が、
前記入力に応答して、前記モバイルデバイスに、
所定の応答メッセージを前記送信者に自律的に送信することとと、
前記送信者との音声呼出しを自律的に確立することと、
前記送信者に送信するために音声メッセージを記録することと
のうちの1つを実行させる段階を含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記音声メッセージが、
マルチメディアメッセージと、
前記音声メッセージから変換されたデータメッセージと
のうちの1つとして前記送信者に送信されることを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記入力を受信する段階が、
前記モバイルデバイスのユーザからアクティブな入力を受信する段階と、
所定の時間だけ前記プロンプトに対する応答を検出しない段階と
のうちの1つを含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項9】
モバイルデバイスであって、
プロセッサと、
前記プロセッサおよびアンテナアレイに接続されたトランシーバと、
前記プロセッサに接続されたディスプレイデバイスと、
前記プロセッサに接続された慣性基準装置と、
少なくとも1つの外部データキャプチャデバイスと、
前記プロセッサに接続されたストレージメモリと、
前記ストレージメモリに記憶された自動応答モジュールと
を具備し、
前記プロセッサによって実行されたとき、前記自動応答モジュールが、
送信者からデータメッセージを受信する手順と、
前記データメッセージの受信に応答して、前記慣性基準装置を使用してモバイルデバイス自体の速度を判定する手順と、
前記速度が所定の値よりも大きいことに応答して、前記少なくとも1つのデータキャプチャデバイスによって測定された外部データを分析する手順と、
前記外部データが、前記モバイルデバイスが移動中車両の運転者位置にあることを示すことに応答して、
受信した前記データメッセージの告知を防止し、
所定の応答メッセージを前記送信者に自律的に送信する手順と
を実行するように構成されることを特徴とするモバイルデバイス。
【請求項10】
前記外部データが、
前記少なくとも1つの外部データキャプチャデバイスがカメラ構成要素を具備する場合の視覚データと、
前記少なくとも1つの外部データキャプチャデバイスがマイクロフォン構成要素を具備する場合の音声データと
のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項9に記載のモバイルデバイス。
【請求項11】
前記自動応答モジュールが、
前記速度が所定の値よりも大きいこと、かつ前記外部データが、前記モバイルデバイスが前記運転者位置にあることを示さなかったことに応答して、前記データメッセージを処理するための少なくとも1つのオプションを有するプロンプトを前記ディスプレイデバイスに提示する手順と、
前記少なくとも1つのオプションのうちの1つのオプションの選択を識別する入力を受信する手順と、
前記入力に応答して、前記モバイルデバイスに、
所定の応答メッセージを前記送信者に自律的に送信することと、
前記送信者との音声呼出しを自律的に確立すること
のうちの1つを実行させる手順と
を実行するようにさらに構成されることを特徴とする請求項9に記載のモバイルデバイス。
【請求項12】
前記慣性基準装置が、
別のアンテナアレイに接続された衛星測位システム(SPS)トランシーバと、
加速度計と
のうちの少なくとも1つを具備することを特徴とする請求項9に記載のモバイルデバイス。
【請求項13】
前記プロンプトを提示する手順が、
前記モバイルデバイスに接続されたハンズフリー装置を検出する手順と、
前記ストレージメモリに記憶され、かつ前記プロセッサによって実行されるテキスト−音声論理モジュールを使用して、前記データメッセージを音声ファイルに変換する手順と、
前記音声ファイルを前記ハンズフリー装置を介して再生する手順であって、前記プロンプトが前記ハンズフリー装置を介して音声プロンプトとして提示される、手順と、
前記入力に変換される可聴応答コマンドのために、前記ハンズフリー装置を監視する手順と
を含むことを特徴とする請求項11に記載のモバイルデバイス。
【請求項14】
前記入力に応答して、前記モバイルデバイスに、所定の応答メッセージを前記送信者に自律的に送信することと、前記送信者との音声呼出しを自律的に確立することのうちの1つを実行させる手順が、
前記入力に応答して、前記モバイルデバイスに、
所定の応答メッセージを前記送信者に自律的に送信することと、
前記送信者との音声呼出しを自律的に確立することと、
前記送信者に送信するために音声メッセージを記録することと
のうちの1つを実行させる手順を含むことを特徴とする請求項11に記載のモバイルデバイス。
【請求項15】
前記音声メッセージが、
マルチメディアメッセージと、
前記音声メッセージから変換されたデータメッセージと
のうちの1つとして前記送信者に送信されることを特徴とする請求項14に記載のモバイルデバイス。
【請求項16】
前記入力を受信する手順が、
前記モバイルデバイスのユーザからアクティブな入力を受信する手順と、
所定の時間だけ前記プロンプトに対する応答の失敗を検出する手順と
のうちの1つを含むことを特徴とする請求項11に記載のモバイルデバイス。
【請求項17】
プログラムコードを記録したコンピュータ可読媒体であって、
送信者からデータメッセージを受信するプログラムコードと、
データメッセージを受信したことに応答して実行可能な、前記モバイルデバイスの速度を判定するプログラムコードと、
前記速度が所定の値よりも大きいことに応答して実行可能な、前記モバイルデバイスの少なくとも1つの構成要素によって測定された外部データを分析するプログラムコードと、
前記外部データが、前記モバイルデバイスが移動中車両の運転者位置にあることを示すことに応答して実行可能な、
受信した前記データメッセージの告知を防止し、
所定の応答メッセージを前記送信者に自律的に送信するプログラムコードと
を含むことを特徴とするコンピュータ可読媒体。
【請求項18】
前記外部データが、
カメラ構成要素によってキャプチャされた視覚データと、
マイクロフォン構成要素によってキャプチャされた音声データと
のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項17に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項19】
前記外部データが、前記モバイルデバイスが前記運転者位置にあることを示さなかったことに応答して実行可能な、前記データメッセージを処理するための少なくとも1つのオプションを有するプロンプトを提示するプログラムコードと、
前記少なくとも1つのオプションのうちの1つのオプションの選択を識別する入力を受信するプログラムコードと、
前記入力に応答して実行可能な、前記モバイルデバイスに、
所定の応答メッセージを前記送信者に自律的に送信することと、
前記送信者との音声呼出しを自律的に確立すること
のうちの1つを実行させるプログラムコードと
をさらに含むことを特徴とする請求項17に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項20】
前記速度を判定するプログラムコードが、
衛星測位システム(SPS)と、
前記モバイルデバイス内に含まれる加速度計と
のうちの少なくとも1つを使用して実行されることを特徴とする請求項17に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項21】
前記プロンプトを提示するプログラムコードが、
前記モバイルデバイスに接続されたハンズフリー装置を検出するプログラムコードと、
前記データメッセージを音声ファイルに変換するプログラムコードと、
前記音声ファイルを前記ハンズフリー装置を介して再生するプログラムコードであって、前記プロンプトが前記ハンズフリー装置を介して音声プロンプトとして提示される、プログラムコードと、
前記入力に変換される可聴応答コマンドのために、前記ハンズフリー装置を監視するプログラムコードと
を含むことを特徴とする請求項19に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項22】
前記入力に応答して実行可能な、前記モバイルデバイスに、所定の応答メッセージを前記送信者に自律的に送信することと、前記送信者との音声呼出しを自律的に確立すること
のうちの1つを実行させるプログラムコードが、
前記入力に応答して、前記モバイルデバイスに、
所定の応答メッセージを前記送信者に自律的に送信することと、
前記送信者との音声呼出しを自律的に確立することと、
前記送信者に送信するために音声メッセージを記録することと
のうちの1つを実行させるプログラムコードを含むことを特徴とする請求項19に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項23】
前記音声メッセージが、
マルチメディアメッセージと、
前記音声メッセージから変換されたデータメッセージと
のうちの1つとして送信者に送信されることを特徴とする請求項22に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項24】
前記入力を受信するプログラムコードが、
前記モバイルデバイスのユーザからアクティブな入力を受信するプログラムコードと、
所定の時間だけ前記プロンプトに対する応答の受信の失敗を検出するプログラムコードと
のうちの1つを含むことを特徴とする請求項19に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項25】
モバイルデバイスで着信データメッセージを管理するためのシステムであって、
送信者からデータメッセージを受信する手段と、
前記データメッセージの受信に応答して実行可能な、前記モバイルデバイスの速度を判定する手段と、
前記速度が所定の値よりも大きいことに応答して実行可能な、前記モバイルデバイスの少なくとも1つの構成要素によって測定された外部データを分析する手段と、
前記外部データが、前記モバイルデバイスが移動中車両の運転者位置にあることを示すことに応答して実行可能な、
受信した前記データメッセージの告知を防止し、
所定の応答メッセージを前記送信者に自律的に送信する手段と
を具備することを特徴とするシステム。
【請求項26】
前記外部データが、
カメラ構成要素によってキャプチャされた視覚データと、
マイクロフォン構成要素によってキャプチャされた音声データと
のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項25に記載のシステム。
【請求項27】
前記外部データが、前記モバイルデバイスが前記運転者位置にあることを示さなかったことに応答して実行可能な、前記データメッセージを処理するための少なくとも1つのオプションを有するプロンプトを提示する手段と、
前記少なくとも1つのオプションのうちの1つのオプションの選択を識別する入力を受信する手段と、
前記入力に応答して実行可能な、前記モバイルデバイスに、
所定の応答メッセージを前記送信者に自律的に送信することと、
前記送信者との音声呼出しを自律的に確立することと
のうちの1つを実行させる手段と
をさらに具備することを特徴とする請求項25に記載のシステム。
【請求項28】
前記プロンプトを提示する手段が、
前記モバイルデバイスに接続されたハンズフリー装置を検出する手段と、
前記データメッセージを音声ファイルに変換する手段と、
前記音声ファイルを前記ハンズフリー装置を介して再生する手段であって、前記プロンプトが前記ハンズフリー装置を介して音声プロンプトとして提示される、手段と、
前記入力に変換される可聴応答コマンドのために、前記ハンズフリー装置を監視する手段と
を具備することを特徴とする請求項27に記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2013−521697(P2013−521697A)
【公表日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−556047(P2012−556047)
【出願日】平成22年3月8日(2010.3.8)
【国際出願番号】PCT/US2010/026551
【国際公開番号】WO2011/109028
【国際公開日】平成23年9月9日(2011.9.9)
【出願人】(507364838)クアルコム,インコーポレイテッド (446)
【Fターム(参考)】