説明

ワーク搬送方向変換装置

【課題】ワークを、ワークの搬送方向に対して、その両側へ適宜振り分けた状態で払い出すようにする。
【解決手段】エンドレスループを形成するものであって搬送方向に平行なように設置される複数本の搬送体1と、複数本の搬送体1を同期させた状態で駆動する駆動装置3と、搬送体1の表面側に設けられるものであって、搬送体1の進行方向に対して偏り角(α)をもって回転自在なように取付けられる複数の転動輪2と、搬送体1上を搬送されて来たワーク9の搬送方向への移動を規制する第一ストッパ5と、搬送体1の搬送方向に対して第一ストッパ5よりも所定の値だけ上流側に設けられるものであってワーク9の移動に対して適宜作動する第二ストッパ6と、駆動装置3の駆動方向を適宜変換させるように切換作用を行なう制御手段7と、からなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンベアライン上を搬送されて来た物体(ワーク)を、所定の方向へ送り出すように作動するワーク搬送方向変換装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のワーク搬送方向変換装置は、例えば特許第3186014号公報記載のものの如く、平行に設置された複数本のチェーンを基礎に形成されるものであって、これら各チェーンのところに、当該チェーンの進行方向に対して一定の偏り角を有した状態で設置される複数個のフリーローラ並びに上記チェーンの進行方最終端部のところに設置されるものであって上記チェーン上を搬送されて来たワークを堰き止めるように作動するストッパによって形成されるようになっているものである。このような構成を採ることによって、上記チェーン上を搬送されてきたワークは、まず、上記ストッパのところで堰き止められることとなる。このような状態において、ワークを支えるフリーローラは逆転運動をすることとなるので、このフリーローラの逆回転運動に伴ってワークにはスラスト力が生ずることとなる。このスラスト力によってワークは上記ストッパに沿ってチェーンの進行方向に対して直角の方向に払い出されることとなる。すなわち、ワークの搬送方向が変換されることとなる。
【特許文献1】特許第3186014号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、上記従来のものは、ワークの変換方向、すなわち、払い出し方向はフリーローラの偏り角の如何によって、いずれか一方の方向、すなわち、チェーンの進行方向に対して直角の方向であって、上記偏り角の方向によって決まるいずれか一方の方向に限定されてしまう。しかしながら、現場の搬送ライン等においては、ワークの搬送方向に対して、ワークを適宜、左右へ振り分けた状態で払い出したい場合がある。このような要望に応えるために、ワークを搬送方向に対して、その両側へ適宜振り分けた状態で払い出すことのできるようにした両振り用のワーク搬送方向変換装置を提供しようとするのが、本発明の目的(課題)である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために、本発明においては次のような手段を講ずることとした。すなわち、請求項1記載の発明である第一の発明においては、搬送ライン上を送られて来たワークを、ワーク搬送方向に対して直角の方向であって左右いずれかの方向へ適宜振り分けた状態で払い出すことのできるように形成されたワーク搬送方向変換装置に関して、エンドレスループを形成するものであって搬送方向に平行なように所定の間隔を有した状態で設置される複数本の搬送体と、当該複数本の搬送体を同期させた状態で一定の方向またはその逆の方向へ適宜駆動することのできるように形成された駆動装置と、上記それぞれの搬送体表面側に設けられるものであって当該搬送体の進行方向に対して所定の偏り角をもって回転自在なように、かつ、搬送体の進行方向に直線状に取付けられる複数の転動輪と、上記搬送体上を搬送されて来たワークの搬送方向への移動を規制する第一のストッパ(以下第一ストッパと言う)と、上記搬送体の搬送方向に対して上記第一ストッパよりも所定の値の長さだけ上流側に設けられるものであって、ワークが上記第一ストッパ方向へ移送される場合にはワークの移動に応じて倒れてワークを円滑に第一ストッパ側へと移動させるとともに、ワークが通過した後は自動的に立ち上がって上記通過したワークの戻り方向への移送を阻止するように作動する第二のストッパ(以下第二ストッパと言う)と、上記駆動装置の駆動方向を適宜変換させるように切換作用を行なう制御手段と、からなるようにした構成を採ることとした。
【0005】
また、請求項2記載の発明である第二の発明においては、請求項1記載のワーク搬送方向変換装置に関して、上記搬送体をエンドレスチェーンにて形成するとともに、上記転動輪を、上記エンドレスチェーンを形成するチェーン駒のところに設けるようにした構成を採ることとした。
【発明の効果】
【0006】
第一の発明によれば、コンベア上を搬送されて来たワークは、まず、上記第二ストッパを乗り越えて、上記搬送体表面側に設けられた転動輪上に搭載された状態で第一ストッパのところへと送られて来る。そして、この第一ストッパのところでワークは止め置かれることとなる。このような状態においては、ワークを搭載した状態の転動輪はチェーンからなる搬送体に対して回転自由な状態となっていることより、上記ワークは、ワークと上記転動輪との間の摩擦力及び転動輪の軸受摩擦力(回転摩擦力)の関係如何によって、搬送体の進行方向に対して直角の方向へ送り出されることとなる。すなわち、上記ワークは、所定の方向へと、その搬送方向が変換されることとなる。このように、本発明においては、上記転動輪が、上記搬送体に対して回転自在なように取付けられているとともに、その進行方向に対して一定の偏り角を有するように取付けられているので、上記搬送体上、具体的には転動輪上を送られて来たワークは所定の方向へと方向変換させられることとなる。
【0007】
また、一方、第一ストッパのところにワークが一時的に止め置かれた状態において、上記制御手段からの指令(信号)に基づいて上記駆動装置が逆転駆動されると、上記搬送体は逆方向へ駆動されることとなる。これによって、当該搬送体上に転動輪を介して搭載されているワークは逆送されることとなる。すなわち、初めに送られて来た方向へと送り戻されることとなる。ところで、このような状態において、上記第一ストッパの上流側には前に乗り越えて来た第二ストッパが立上がった状態、すなわち、立ちはだかった状態となっている。従って、この送り戻されたワークは、この第二ストッパのところで上記第一ストッパのところでの払い出し方向とは逆の方向へと払いだされることとなる。このようにして、搬送体の送り方向を変換させることによって、第二ストッパのところでワークを上記第一ストッパにおける場合とは逆の方向へと払い出すことができるようになる。すなわち、ワークの搬送方向を上記第一ストッパとは反対の方向へ変換させることができるようになる。
【0008】
次に、第二の発明によれば、両方向への払い出しが可能なワーク搬送方向変換装置が、既存のエンドレスチェーンを基礎に、当該エンドレスチェーンを形成するチェーン駒の表面側に別のチェーン駒等からなる転動輪を取付けることによって形成される安価な搬送体を基礎に設定されることとなり、ワーク搬送方向変換装置全体の製造コストの低減化を図ることができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明を実施するための最良の形態について、図1ないし図4を基に説明する。本実施の形態にかかるものは、図1に示す如く、コンベアライン10上を送られて来たワーク9を、ワーク搬送方向に対して直角の方向であって左右いずれかの方向へ適宜振り分けた状態で払い出すことのできるように形成された両振り用のワーク搬送方向変換装置に関するものである。その具体的構成は、エンドレスループを形成するものであって搬送方向に平行なように所定の間隔を有した状態で設置される複数本の搬送体(本実施の形態においては3本の搬送体が図示されているが、必ずしもこのような3本のものに限定されるものではない)1と、当該複数本の搬送体1を同期させた状態で一定の方向またはその逆の方向へ適宜駆動することのできるように形成された駆動装置3と、上記それぞれの搬送体1の表面側に設けられるものであって(図2,図3参照)、当該搬送体1の進行方向に対して所定の偏り角(α)をもって回転自在なように、かつ、搬送体1の進行方向に直線状に取付けられる複数の転動輪2と、上記搬送体1上を搬送されて来たワーク9の搬送方向への移動を規制する第一ストッパ5と、上記搬送体1の搬送方向に対して上記第一ストッパ5よりも所定の値の長さだけ上流側に設けられるものであって、ワーク9が上記第一ストッパ5の方向へ移送される場合にはワーク9の移動に応じて倒れてワーク9を円滑に第一ストッパ5側へと移動させるとともに、ワーク9が通過した後は自動的に立ち上がって上記通過したワーク9の戻り方向への移送を阻止するように作動する第二ストッパ6と、上記駆動装置3の駆動方向を適宜変換させるように切換作用を行なう制御手段7と、からなることを基本とするものである。
【0010】
このような基本構成からなるものにおいて、上記搬送体1としては、本実施の形態においては、エンドレスチェーンが採用されるようになっているが、必ずしも、このようなチェーンタイプのものに限定されるものでは無い。場合によっては、エンドレスベルトまたは無限履帯等を採用するようにしても良い。なお、本実施の形態においては、搬送体1としてエンドレスチェーンを採用することとしたので、このようなエンドレスチェーンを駆動するものとしては、当該エンドレスチェーンと噛合うスプロケット31が用いられるようになっている(図2参照)。
【0011】
また、このような構成からなる搬送体1としてのエンドレスチェーンは、本実施の形態においては、図1に示す如く平行に設けられた3本タイプのものが挙げられているが、必ずしもこのような3本タイプのものに限定されるものではなく、例えば、幅方向両端部のところに設けられるものであって搬送方向に平行なように2本設けられるようなものであっても良い。このような搬送体1を形成するエンドレスチェーンと噛合い係合するスプロケット31が、本実施の形態においては、例えば図1に示す如く、コンベアライン10の幅方向両端部の延長上または幅方向中央部のところに設けられるとともに、このような複数のスプロケット31を同期させた状態で駆動する第一ドライブシャフト35が上記スプロケット31間に設けられようになっている。そして更に、上記第一ドライブシャフト35は電動モータ等からなる駆動装置3に連結されるようになっているものである(図1参照)。従って、このような駆動装置3を形成するモータ(第一モータ)の作動によって第一ドライブシャフト35が駆動され、更には、各スプロケット31が回転駆動されることとなる。これによって、上記搬送体1を形成する複数本のエンドレスチェーンは同期した状態で駆動されることとなる。
【0012】
また、このような構成からなる搬送体1を形成するエンドレスチェーンのチェーン駒11のところには、図2及び図3に示す如く、フリーローラ状の転動輪2が設けられるようになっているものである。なお、この転動輪2は、その回転軸(O)が、例えば図1に示す如く、平面視において、搬送方向に向かって所定の偏り角(α)を有するように取付けられるようになっているものである。
【0013】
次に、このような構成からなる搬送体を形成するエンドレスチェーン1と噛合い係合するスプロケット31の存する付近のところには、図1及び図2に示す如く、第一ストッパ5が設けられるようになっている。この第一ストッパ5は、図2に示す如く、衝立状またはバー状の形態からなるものであって、このような第一ストッパ5が、図1に示す如く、エンドレスチェーン1の搬送方向終端部近傍部のところに設けられるようになっている。具体的には、図1に示す如く、コンベアライン10上を搬送されて来たワーク9を、ここのところで一時的に搬送を停止させるようになっているものである。
【0014】
次に、上記第一ストッパ5よりもLの値の距離だけ(図2参照)上流側に設けられるものであって上記第一ストッパ5のところに止め置かれたワーク9を上記第一ストッパ5における場合とは逆の方向へ払い出すように作動する第二ストッパ6について説明する。その具体的な構成は、図1及び図4に示す如く、所定の平面面積を有するものであって、通常は当該平面上をワーク9が滑って移動するように形成されたスライド面611並びに当該スライド面611に対して略直角状に設けられるものであって上記第一ストッパ5側に垂直壁を形成するように設けられたストッパ面612からなる略L字状の縦断面形状を有するストッパ部材61と、当該ストッパ部材61を形成する上記スライド面611の下面側のところに設けられるものであって当該スライド面611を常に上方へ持上げるように作動するスプリング65と、からなることを基本とするものである。このような基本構成からなるものにおいて、上記ストッパ部材61は、そのスライド面611の一方側の端部であって上記ストッパ面612を有しない方の端部のところが、本ワーク搬送方向変換装置を形成するフレーム4等のところに回転可能なように取付けられるようになっているものである。すなわち、本ストッパ部材61は、図4に示す如く、取付点(O)を支点にして回転運動可能なように設置されるようになっているものである。
【0015】
これによって、例えばコンベアライン10上を搬送されて来たワーク9が、本ストッパ部材61を形成するスライド面611のところに乗り上げて来ると、本ストッパ部材61は、そのスライド面611のところが、上記スプリング65のバネ反力に抗して下方へと沈み込む。すなわち、ストッパ部材61を形成するスライド面611は取付点(O)を中心にして揺動運動をし、コンベアライン10の搬送面とほぼ同一の面を形成することとなる(図4の二点鎖線図示)。その結果、コンベアライン10から本ワーク搬送方向変換装置を形成する搬送体1上へと搬送されて来たワーク9は、第二ストッパ6を形成するスライド面611上を滑って第一ストッパ5側へと円滑に移送されて行くこととなる。そして、このようにしてワーク9が第二ストッパ6のところを通過した後は、本第二ストッパ6を形成するストッパ部材61は、スプリング65のバネ反力によって直ちに上方へと持ち上げられ、ストッパ部材61を形成するストッパ面612が垂直状に立上がることとなる(図4の実線図示)。これによってワーク9の逆送が阻止されることとなる。すなわち、第二ストッパとしての機能が発揮されるようになる。
【0016】
次に、このような構成からなる本ワーク搬送方向変換装置を形成する駆動装置であるモータ(電動モータ)3の作動を制御する制御手段7について、図1及び図2を基に説明する。このものは、マイクロプロセッサユニット(MPU)を主に形成されるコンピュータ機構からなるものであり、上記第一ストッパ5の付近に設けられたセンサ8からの信号を受けて上記駆動装置を形成する第一モータ3あるいは補助駆動装置を形成する第二モータ3’の回転運動を適宜制御するようになっているものである。
【0017】
具体的には、通常は上記第一モータ3を正回転させてスプロケット31、第一ドライブシャフト35を正方向に回転駆動するとともに、エンドレスチェーン等にて形成される搬送体1を第一ストッパ5側へと移動させるように制御作用を行なうものである。このような状態において、ある特定のワーク9が上記第一ストッパ5のところに搬送されて来ると、ワーク9に設けられた識別ラベル99あるいはI/Cチップ等からの信号等を上記センサ8が認識して、当該センサ8からは所定の信号が制御手段7へと送られるか、または制御手段7内に予め入力されていたROMデータ等を基に、制御手段7が所定の演算処理を行い、所定の判断、例えば駆動装置3の停止等を行なわせる。更には、作業者等の目視判断に基づいて行なわれるスイッチボタン操作等によって上記制御手段7が作動をし、上記駆動装置3を停止させるように働く。また、これに引続いて、直ちに、本駆動装置を形成する第一モータ3を逆回転させる。その結果、上記第一ストッパ5のところに止め置かれたワーク9は搬送方向上流側へと逆送されることとなる。しかしながら、上記逆送されたワーク9は、ある程度(Lの値だけ)逆送されると、上流側に設けられた第二ストッパ6を形成する垂直壁状のストッパ面612のところにて止められることとなる。そうすると、この第二ストッパ6のところに止め置かれたワーク9は、搬送体1を形成する転動輪2によって、上記第一ストッパ5のところにおける場合とは逆の方向へスラスト力を受けることとなる。その結果、ワーク9は上記第一ストッパ5における場合とは反対の方向へ払い出されることとなる。
【0018】
なお、本実施の形態においては、その一実施例として、上記第一ストッパ5のところに止め置かれたワーク9を第二ストッパ6側へと逆送させる場合において、搬送体1の作動を円滑に行なわしめるために、上記第二ストッパ6側に、補助駆動装置を形成する第二モータ3’を設けるようにした方式のものを挙げておくこととする。このものは、具体的には、図1及び図2に示す如く、搬送体1を形成するエンドレスチェーンの一方のループ端末部に設けられるものであって当該エンドレスチェーン1と噛合い係合するスプロケット31を駆動する第二ドライブシャフト35’と、当該第二ドライブシャフト35’を駆動するものであって上記第一モータ3とは逆の方向(逆回転方向)へ回転駆動するように形成された第二モータ3’と、からなるものである。このような構成を採ることにより、通常、すなわち、上記第一モータ3が正常回転運動をしてワーク9を第一ストッパ5側へ送るように作動しているときには、上記第二モータ3’は空転運動をして上記第二ドライブシャフト35’等には駆動力を伝達しないように作動する。これに対して、上記制御手段7から上記ワーク9を逆送させるように搬送体1を作動させるような指令(信号)が発せられた場合には、上記第二モータ3’を上記第一モータ3の回転方向とは逆の回転方向へ駆動させるようにし、第二ドライブシャフト35’並びにこれに直結状態に取付けられているスプロケット31を回転駆動させる。なお、このときには上記第一モータ3及び第一ドライブシャフト35は空転運動させるようにする。このように、ワーク9の搭載された搬送体1、すなわち、ワーク9の載置された状態のエンドレスチェーン1には常に張力が加わることとなり、このような状態でのワーク9の搬送、更にはこれに引続いて行なわれる払い出し作業は円滑に行なわれることとなる。
【0019】
このように、本実施の形態のものにおいては、第一ストッパ5の搬送方向上流側に、ワーク9の搬送方向への移動に対してはワーク9の自重あるいはワーク9の搬送方向への力によってスライド面が下方へと沈んでワーク9を第一ストッパ5側へと移送させるとともに、ワーク9の通過後は自動的に立上がってワーク9の逆送を阻止するように働く第二ストッパ6を設けるとともに、ワーク9からの情報を入力して所定の信号を発信するセンサ8からの信号等によって上記駆動装置3を形成するモータの回転運動方向を適宜切換させることのできるようにした構成を採ることとしたので、コンベアライン10上を搬送されて来たワーク9を、上記第一ストッパ5あるいは第二ストッパ6のところで、それぞれ異なった方向へ振り分けた状態で、適宜払い出すことができるようになった。すなわち、ワーク9の振り分け作業を制御手段7の作動によって、効率良く、かつ、円滑に行なうことができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の全体構成を示す平面図である。
【図2】本発明の全体構成を示す立面図である。
【図3】本発明の主要部をなす搬送体及び駆動装置周りの全体構成を示す一部断面図である。
【図4】本発明の主要部をなす第二ストッパ周りの構成を示す立面図である。
【符号の説明】
【0021】
1 搬送体(エンドレスチェーン)
11 チェーン駒
2 転動輪
3 駆動装置(第一モータ)
3’ 補助駆動装置(第二モータ)
31 スプロケット
35 第一ドライブシャフト
35’ 第二ドライブシャフト
4 フレーム
5 第一ストッパ
6 第二ストッパ
61 ストッパ部材
611 スライド面
612 ストッパ面
65 スプリング
7 制御手段
8 センサ
9 ワーク
99 識別ラベル(I/Cチップ)
10 コンベアライン







【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンドレスループを形成するものであって搬送方向に平行なように所定の間隔を有した状態で設置される複数本の搬送体と、当該複数本の搬送体を同期させた状態で一定の方向またはその逆の方向へ適宜駆動することのできるように形成された駆動装置と、上記それぞれの搬送体表面側に設けられるものであって当該搬送体の進行方向に対して所定の偏り角をもって回転自在なように、かつ、搬送体の進行方向に直線状に取付けられる複数の転動輪と、上記搬送体上を搬送されて来たワークの搬送方向への移動を規制する第一のストッパと、上記搬送体の搬送方向に対して上記第一のストッパよりも所定の値の長さだけ上流側に設けられるものであって、ワークが上記第一のストッパ方向へ移送される場合にはワークの移動に応じて倒れてワークを円滑に第一のストッパ側へと移動させるとともに、ワークが通過した後は自動的に立ち上がって上記通過したワークの戻り方向への移送を阻止するように作動する第二のストッパと、上記駆動装置の駆動方向を適宜変換させるように切換作用を行なう制御手段と、からなることを特徴とするワーク搬送方向変換装置。
【請求項2】
請求項1記載のワーク搬送方向変換装置において、上記搬送体をエンドレスチェーンにて形成するとともに、上記転動輪を、上記エンドレスチェーンを形成するチェーン駒のところに設けるようにした構成からなることを特徴とするワーク搬送方向変換装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−76770(P2007−76770A)
【公開日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−264636(P2005−264636)
【出願日】平成17年9月13日(2005.9.13)
【出願人】(595163951)株式会社イケミズ (2)
【Fターム(参考)】