説明

ワーク整列装置

【課題】 比較的簡易な構成により迅速且つ的確にワークの整列を実現できるワーク整列装置を提供すること。
【解決手段】 表面と裏面が異なる皿ばね等のワークwを供給する搬送装置1であって、搬送元側にワーク姿勢制御部2を備えて、搬送先端側へ搬送されるワークwの上向き面が、表面又は裏面のいずれかに設定して供給するパーツフィーダ3と、供給されたワークwを集積するワークホール20と、パーツ落下用ブロック30と、を備えたワーク整列装置において、ワークwをパーツ落下用ブロック30に押出す押出し装置10を備え、パーツ落下用ブロック30は、正転及び反転の落下溝を有する第1シュート31及び第2シュート32を備え、パーツ落下用ブロックの第1シュート31と第2シュート32とを択一的に選択することにより、ワークwを正転又は反転させてワークホール20に集積するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表面と裏面が異なる皿ばね等のワークを、搬送中に適宜反転して集積するワーク整列装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えばヒンジ装置に組み込まれる複数枚の皿ばねは、一組複数枚の皿ばねが所定のばね力を発生することができるように、皿ばねの表面と表面、裏面と裏面が当接するように、組み合わされている。このような一組複数枚の皿ばねを用いるヒンジ装置の組み立て工程では、予め表面と表面、裏面と裏面が当接した一組複数枚の皿ばねを用意しておく。このような場合に、ワークを搬送中に適宜反転して集積するワーク整列装置が用いられる。
【0003】
従来、このようなワーク整列装置として、例えば特開平10−316227号公報に開示されたものが知られている。この装置は、表面と裏面が異なる形状のワークの複数を、各ワークの表面或いは裏面を下向きにした姿勢で傾斜したシュートに供給するパーツフィーダと、シュートの定位置に設置されるワーク表裏検出部と、このワーク表裏検出部からのワーク表裏検出信号に基づきワークを反転させるワーク姿勢反転部と、を具備するものである。
【0004】
また、電子機器に組み込まれる小形の電子部品に関しては、供給ライン上に振動フィーダを設けて、搬送路上で部品を振動させて部品の姿勢が揃うように整列させるワーク整列装置も知られている(例えば特開2008−280128号公報)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平10−316227号公報
【特許文献2】特開2008−280128号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ワークを供給する搬送装置において、搬送先端側へ搬送されるワークの上向き面が、表面又は裏面のいずれかに設定して供給するパーツフィーダを用いた場合、例えば前述した皿ばねの一組複数枚の所定表裏組み合わせを実現するため即ちワークを反転させるために、前述したワーク表裏検出信号に基づきワークを反転させるワーク姿勢反転部を用いると、ワークの表裏を検出する検出部が必須構成部材となる。このようなワーク表裏検出部や、その検出信号に基づきワークを反転させるワーク姿勢反転部等は、これを実施するのに部品点数を要して費用がかかるとともに、永年使用に供するには精緻なメンテナンスも必要になるので、ワーク整列装置がコスト高になる不都合を生じる。
【0007】
そこで本発明は、搬送元側にワーク姿勢制御部を備えて、搬送先端側へ搬送されるワークの上向き面が、表面又は裏面のいずれかに設定して供給するパーツフィーダを用いることを前提とし、ワークを集積するワークホールと、パーツフィーダ及びワークホール間に設けられるパーツ落下用ブロックとを備えたワーク整列装置において、比較的簡易な構成により迅速且つ的確にワークの整列を実現できるワーク整列装置を提案するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願第1請求項に記載された発明は、後記具体例で用いた符号を付して記すと、表面と裏面が異なる皿ばね等のワークwを供給する搬送装置1であって、搬送元側にワーク姿勢制御部2を備えて、搬送先端側へ搬送されるワークwの上向き面が、表面又は裏面のいずれかに設定して供給するパーツフィーダ3と、
供給されたワークwを集積するワークホール20と、
前記パーツフィーダ3と前記ワークホール20との間に設けられるパーツ落下用ブロック30と、を備えたワーク整列装置において、
前記パーツフィーダ3の先端側には、送られてきたワークwを前記パーツ落下用ブロック30に押出す押出し装置10を備え、
前記パーツ落下用ブロック30は、正転落下溝を有する第1シュート31と、反転落下溝を有する第2シュート32を備え、
前記パーツフィーダ3によって供給されるワークwを、前記押出し装置10によって、前記パーツ落下用ブロック30に押出す際に、当該パーツ落下用ブロックの前記第1シュート31と前記第2シュート32とを択一的に選択することにより、前記ワークwを、前記パーツ落下用ブロック30で正転又は反転させて前記ワークホール20に集積するようにしたワーク整列装置である。
【0009】
本願第2請求項に記載された発明は、請求項1記載の発明において、前記パーツ落下用ブロック30は駆動装置30Aにより往復動するように設けられており、この往復動により、当該パーツ落下用ブロックの前記第1シュート31と前記第2シュート32との間における前記択一的な選択がなされるワーク整列装置である。
【0010】
本願第3請求項に記載された発明は、請求項1記載の発明において、前記押出し装置10は、前記パーツ落下用ブロック30の方向に往復動する切り出しプレート11を備えているワーク整列装置である。
【0011】
本願第4請求項に記載された発明は、請求項1記載の発明において、前記パーツ落下用ブロック30と前記押出し装置10との間における前記パーツフィーダ3には、送られてきたワークwの移動を停止又は停止解除するシャッタ装置Sが設けられているワーク整列装置である。
【0012】
本願第5請求項に記載された発明は、請求項1記載の発明において、前記パーツ落下用ブロック30は固定されるとともに、前記押出し装置10は、前記パーツ落下用ブロック30の前記第1シュート31と前記第2シュート32に沿って往復動するように設けられており、この往復動により、当該パーツ落下用ブロックの前記第1シュート31と前記第2シュート32との間における前記択一的な選択がなされるワーク整列装置である。
【0013】
本願第6請求項に記載された発明は、請求項1記載の発明において、前記押出し装置10は、前記パーツ落下用ブロック30の前記第1シュート31と前記第2シュート32に対応する二つの切り出しプレート11,11を備えており、更に、前記パーツ落下用ブロック30は固定されるとともに、前記押出し装置の前記二つの切り出しプレート11,11により、当該パーツ落下用ブロックの前記第1シュート31と前記第2シュート32との間における前記択一的な選択がなされるワーク整列装置である。
【発明の効果】
【0014】
ワークwが例えば皿ばねであるとした場合、ワークwは、傾斜面を備えた面(以下、「表面」という。)と、フラット面を備えた面(以下、「裏面」という。)とを具備して、表裏面が異なる形状となる。このような表裏面が異なる形状のワークwは、搬送装置1のワーク姿勢制御部2により、例えばワーク表面が上向き面となるように設定されて、順次、パーツフィーダ3により搬送先端側へ搬送される。パーツフィーダ3の先端側には押出し装置10を備えているので、送られてきたワークwは、この押出し装置10により、ワーク表面を上向き面に維持して、各別にパーツ落下用ブロック30に押出すことができる。
【0015】
パーツ落下用ブロック30へのワークwの押出しは、第1シュート31か第2シュート32のどちらかに択一的に選択されるものであって、これら第1シュート31と第2シュート32は、一方においてワークwは正転のままワークホール20に移動し、他方ではワークwは反転してワークホール20に移動し、いずれにしろ正転又は反転の状態で、このワークホール20にて集積される。
【0016】
パーツ落下用ブロック30における第1シュート31と第2シュート32との択一的な選択は、請求項2に記載されるように、パーツ落下用ブロック30が、駆動装置30Aにより往復動することにより、なされる。
【0017】
前記押出し装置10は、請求項3に記載されるように、前記パーツ落下用ブロック30の方向に往復動する切り出しプレート11を備えている。この切り出しプレート11の先端部により、ワークwはパーツ落下用ブロック30へ押出し押される。
【0018】
前記パーツ落下用ブロック30と前記押出し装置10との間における前記パーツフィーダ3には、請求項4に記載されるように、送られてきたワークwの移動を停止又は停止解除するシャッタ装置Sが設けられている。このシャッタ装置Sにより、ワークwの動きを的確に制御することが可能となる。
【0019】
また、パーツ落下用ブロック30が往復動するのではなく、請求項5に記載されるように、パーツ落下用ブロック30は固定されるとともに、押出し装置10が、パーツ落下用ブロック30の前記第1シュート31と前記第2シュート32に沿って往復動するように設けてもよい。この場合は、押出し装置10の往復動により、パーツ落下用ブロック30の第1シュート31と第2シュート32との間におけるワークwの択一的な選択がなされる。
【0020】
更に、パーツ落下用ブロック30が固定される場合に、請求項6に記載されるように、押出し装置10において、パーツ落下用ブロック30の第1シュート31と第2シュート32に対応する二つの切り出しプレート11,11を備えて、これら二つの切り出しプレート11,11により、パーツ落下用ブロック30の第1シュート31と第2シュート32との間におけるワークwの択一的な選択がなされるように構成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の一具体例に係るワーク整列装置を示す平面図である。
【図2】本発明の一具体例に係るワーク整列装置を示す一部縦断正面図である。
【図3】本例のワーク整列装置に係り、(1)はパーツフィーダの先端部における平面図、(2)はその一部縦断正面図である。
【図4】本例のワーク整列装置に係り、(1)はパーツフィーダの先端部における平面図、(2)はその一部縦断正面図である。
【図5】本例のワーク整列装置に係り、パーツフィーダの先端部における第1シュート部分の一部縦断正面図である。
【図6】本例のワーク整列装置に係り、パーツフィーダの先端部における第2シュート部分の一部縦断正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1及び図2において、本発明に係るワーク整列装置は、表面と裏面が異なる皿ばね等のワークwを供給する搬送装置1であって、搬送元側にワーク姿勢制御部2を備えて、搬送先端側へ搬送されるワークwの上向き面が、表面又は裏面のいずれかに設定して供給するパーツフィーダ3と、供給されたワークwを集積するワークホール20と、前記パーツフィーダ3と前記ワークホール20との間に設けられるパーツ落下用ブロック30と、を備えたワーク整列装置を基本構成とする。
【0023】
搬送装置1のワーク姿勢制御部2は、ワークwを振動させて搬送中に姿勢制御させるもの等、適宜公知の姿勢制御技術が用いられる。また、パーツフィーダ3の搬送部はリニアフィーダ4を用いており、ワークwはリニアフィーダ4上を上部板材5に規制・案内されて、搬送先端側へ搬送される。尚、このような姿勢制御や搬送機構は、装置の大小に従って、その他適宜の機構を用いてよい。
【0024】
更に、パーツフィーダ3の先端側には、送られてきたワークwをパーツ落下用ブロック30に押出す押出し装置10を備える。この押出し装置10は、パーツ落下用ブロック30の方向に往復動する切り出しプレート11を備える。切り出しプレート11は、例えばエア駆動による駆動装置10Aにより往復動する。
【0025】
また、パーツフィーダ3の先端部の、パーツ落下用ブロック30と押出し装置10との間には、送られてきたワークwの移動を停止又は停止解除するシャッタ装置Sを設けている。シャッタ装置Sは、例えばエア駆動による駆動装置SAにより往復動する。シャッタ装置Sを設けた場合は、パーツフィーダ3の先端部に位置するワークwが、振動等でパーツ落下用ブロック30の方向へ移動する不都合を回避することができる。
【0026】
本例のワーク整列装置において、パーツ落下用ブロック30は、正転落下溝を有する第1シュート31と、反転落下溝を有する第2シュート32を備え、駆動装置30Aにより、パーツフィーダ3に沿って、往復動するように設けられている。
【0027】
このパーツ落下用ブロック30の往復動のストロークは、第1シュート31と第2シュート32との間隔に相当する。即ち、パーツ落下用ブロック30は、駆動装置30Aにより往復動して、パーツフィーダ3の先端部におけるシャッタ装置Sの箇所に、第1シュート31が対峙(図3)し、又は第2シュート32が対峙(図4)するように構成されている。
【0028】
第1シュート31の正転落下溝及び第2シュート32の反転落下溝は、それぞれの下端部が、ワークホール20の集積部21を望む位置に設けられている。
【0029】
このように、本例のワーク整列装置は、パーツ落下用ブロック30が往復動して、ワークwの正転又は反転の択一的な選択がなされる。即ち、パーツフィーダ3によって供給されるワークwを、押出し装置10によって、パーツ落下用ブロック30に押出す際に、当該パーツ落下用ブロックの第1シュート31と第2シュート32とを択一的に選択することにより、ワークwをパーツ落下用ブロック30で正転又は反転させて、前記ワークホール20の集積部21に集積するものである。
【0030】
次に、本例のワーク整列装置におけるワークwの搬送整列の動作例を説明する。以下、ワークwが例えば皿ばねである場合を例にとって説明する。図1において、ワークwは、傾斜面を備えた表面と、フラット面を備えた裏面とを具備して、搬送装置1のワーク姿勢制御部2により、ワーク表面が上向き面となるように設定されて、順次、パーツフィーダ3により搬送先端側へ搬送される。
【0031】
パーツ落下用ブロック30は、図3(1)に示すように、その第1シュート31が押出し装置10の切り出しプレート11に対峙する箇所に位置し、同様に最先端のワークwは、切り出しプレート11に対峙する箇所に位置している。最先端のワークwの反切り出しプレート側には、シャッタ装置Sのロッド上端部が位置して、ワークwの反切り出しプレート側への移動を阻止(閉状態)している(図3(2)参照)。
【0032】
図示を省略した制御部による動作信号により、シャッタ装置Sのロッドが下降するとともに、押出し装置10が作動して、切り出しプレート11が図中の左方向へ移動し、切り出しプレート11の先端部でワークwを第1シュート31へ押出す(図5(1)参照)。ワークwは、この切り出しプレート11により、ワーク表面を上向き面に維持して、押出される。
【0033】
パーツ落下用ブロック30の第1シュート31は、ワークwの進行方向に向かって下降傾斜している傾斜路を備えており、これにより、ワークwはその傾斜路に沿って落下(図5(2)参照)し、ワークwはそのまま即ち正転のまま、ワークホール20の集積部21に到達する(図5(3)参照)。
【0034】
尚、爾後、押出し装置10は、切り出しプレート11が元の位置に復帰し、シャッタ装置Sは、そのロッド上端部が元の位置に復帰して、ワークwの反切り出しプレート側への移動を阻止する閉状態となる。
【0035】
前述した一組複数枚の皿ばねにおいて、皿ばねの表面と表面、裏面と裏面が当接するように、組み合わされる。図5(3)に示される集積部21内のワークwは、ワーク表面が上向き面であり、従って、このワークwに重ねられる次のワークwは、ワーク表面が下向き面となる。即ち、次のワークwは、反転させてワークホール20の集積部21に収納することになる。
【0036】
そこで、図示を省略した制御部による動作信号により、駆動装置30Aが作動してパーツ落下用ブロック30が移動し、パーツフィーダ3の先端部におけるシャッタ装置Sの箇所に、第2シュート32が対峙するように動作する(図4参照)。
【0037】
更に、前記制御部による動作信号により、シャッタ装置Sのロッドが下降するとともに、押出し装置10が作動して、切り出しプレート11が図中の左方向へ移動し、切り出しプレート11の先端部でワークwを第2シュート32へ押出す(図6(1)参照)。ワークwは、この切り出しプレート11により、ワーク表面を上向き面に維持して、押出される。
【0038】
パーツ落下用ブロック30の第2シュート32は、ワークwの反進行方向に退行して下降傾斜している傾斜路を備えている。ワークwは、その傾斜路に侵入するとそこで反転して落下(図6(2)参照)し、ワークwはそのまま即ち反転したま、ワークホール20の集積部21に到達する(図6(3)参照)。
【0039】
図6(3)に示される集積部21内の上部のワークwは、ワーク表面が下向き面であり、従って、このワークwに重ねられる次のワークwは、ワーク表面が上向き面となる。即ち、次のワークwは、正転のままワークホール20の集積部21に収納することになる。
【0040】
そこで、前記制御部による動作信号により、駆動装置30Aが作動してパーツ落下用ブロック30が移動し、パーツフィーダ3の先端部におけるシャッタ装置Sの箇所に、第1シュート31が対峙するように動作する(図3参照)。
【0041】
このようにして、所望の一組複数枚のワークw,wがワークホール20の集積部21に収納されると、図2に示すように、ワーク吸着装置搬送装置40によって吸着され、例えばヒンジ組立装置の所定箇所へ搬送される。
【0042】
本例では、ワークホール20は駆動装置20A(図1参照)により反パーツフィーダ側へ移動可能に設けられており、一組複数枚のワークw,wがワークホール20の集積部21に収納されると、駆動装置20Aが作動して、ワークホール20が図2の左方向へ移動し、パーツ落下用ブロック30の下部に位置していた集積部21が移動して露呈する。爾後、ワーク吸着軸41が下降し、ワーク吸着軸先端部42が一組複数枚のワークw,wを吸着して、ヒンジ組立装置の所定箇所へ搬送する。尚、符号43は吸引装置である。
【0043】
尚、上述した具体例においては、一組複数枚の皿ばねにおいて、皿ばねの表面と表面、裏面と裏面が当接するように組み合わされたが、その他の例として、例えば、2枚を同方向に重ねて表側と表側とし、また、2枚を同方向に重ねて裏側と裏側として、これらを重ね合わせる態様のものもばね力を増加させることができるので、皿ばねには適宜の組み合わせを用いることができるものである。
【0044】
本発明は、上述した具体例のほか、次のように構成することもできる。
【0045】
例えば、パーツ落下用ブロック30が往復動するのではなく、即ちパーツ落下用ブロック30は固定されるとともに、押出し装置10が、パーツ落下用ブロック30の前記第1シュート31と前記第2シュート32に沿って往復動するように設けてもよい。この場合は、押出し装置10の往復動により、パーツ落下用ブロック30の第1シュート31と第2シュート32との間におけるワークwの択一的な選択がなされる。
【0046】
また、パーツ落下用ブロック30が固定される場合に、押出し装置10において、パーツ落下用ブロック30の第1シュート31と第2シュート32に対応する二つの切り出しプレート11,11を備えて、これら二つの切り出しプレート11,11により、パーツ落下用ブロック30の第1シュート31と第2シュート32との間におけるワークwの択一的な選択がなされるように構成することもできる。
【0047】
更に、本発明は、上述した各実施形態に限られずに、適宜の改変を加えることができることは勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明のワーク整列装置は、具体例で示したヒンジ装置の皿ばねのほか、電子機器に組み込まれる小形の電子部品や、その他必要により部品の姿勢が揃うように整列させるもの等、ワーク整列の要請があるもの一般に適用することが可能である。
【符号の説明】
【0049】
1 搬送装置
2 ワーク姿勢制御部
3 パーツフィーダ
4 リニアフィーダ
5 上部板材
10 押出し装置
10A 駆動装置
11 切り出しプレート
20 ワークホール
20A 駆動装置
21 集積部
30 パーツ落下用ブロック
30A 駆動装置
31 第1シュート
32 第2シュート
40 ワーク吸着装置搬送装置
41 ワーク吸着軸
42 ワーク吸着軸先端部
43 吸引装置
w ワーク
S シャッタ装置
SA 駆動装置


【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面と裏面が異なる皿ばね等のワークwを供給する搬送装置1であって、搬送元側にワーク姿勢制御部2を備えて、搬送先端側へ搬送されるワークwの上向き面が、表面又は裏面のいずれかに設定して供給するパーツフィーダ3と、
供給されたワークwを集積するワークホール20と、
前記パーツフィーダ3と前記ワークホール20との間に設けられるパーツ落下用ブロック30と、を備えたワーク整列装置において、
前記パーツフィーダ3の先端側には、送られてきたワークwを前記パーツ落下用ブロック30に押出す押出し装置10を備え、
前記パーツ落下用ブロック30は、正転落下溝を有する第1シュート31と、反転落下溝を有する第2シュート32を備え、
前記パーツフィーダ3によって供給されるワークwを、前記押出し装置10によって、前記パーツ落下用ブロック30に押出す際に、当該パーツ落下用ブロックの前記第1シュート31と前記第2シュート32とを択一的に選択することにより、前記ワークwを、前記パーツ落下用ブロック30で正転又は反転させて前記ワークホール20に集積するようにしたことを特徴とするワーク整列装置。
【請求項2】
前記パーツ落下用ブロック30は、駆動装置30Aにより往復動するように設けられており、この往復動により、当該パーツ落下用ブロックの前記第1シュート31と前記第2シュート32との間における前記択一的な選択がなされることを特徴とする請求項1記載のワーク整列装置。
【請求項3】
前記押出し装置10は、前記パーツ落下用ブロック30の方向に往復動する切り出しプレート11を備えていることを特徴とする請求項1記載のワーク整列装置。
【請求項4】
前記パーツ落下用ブロック30と前記押出し装置10との間における前記パーツフィーダ3には、送られてきたワークwの移動を停止又は停止解除するシャッタ装置Sが設けられていることを特徴とする請求項1記載のワーク整列装置。
【請求項5】
前記パーツ落下用ブロック30は固定されるとともに、前記押出し装置10は前記パーツ落下用ブロックの前記第1シュート31と前記第2シュート32に沿って往復動するように設けられており、この往復動により、当該パーツ落下用ブロックの前記第1シュート31と前記第2シュート32との間における前記択一的な選択がなされることを特徴とする請求項1記載のワーク整列装置。
【請求項6】
前記押出し装置10は、前記パーツ落下用ブロック30の前記第1シュート31と前記第2シュート32に対応する二つの切り出しプレート11,11を備えており、更に、前記パーツ落下用ブロック30は固定されるとともに、前記押出し装置10の前記二つの切り出しプレート11,11により、当該パーツ落下用ブロックの前記第1シュート31と前記第2シュート32との間における前記択一的な選択がなされることを特徴とする請求項1記載のワーク整列装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−41101(P2012−41101A)
【公開日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−181173(P2010−181173)
【出願日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【出願人】(396019022)株式会社ストロベリーコーポレーション (88)
【Fターム(参考)】