一酸化窒素の送達のための方法
Ｈ−ＮＯＸタンパク質は、血液ガスＮＯの送達について、改善されたまたは最適な力学的および熱力学的特性を示すように変異する。操作されたＨ−ＮＯＸタンパク質には、対応する野生型Ｈ−ＮＯＸドメインと比較して変化したＮＯまたはＯ２リガンド結合を付与する変異が含まれ、これは、生理学的に適合する哺乳動物の血液ＮＯガス担体として作用する。本発明によってはまた、そのためにはＮＯの送達が有効である任意の症状の治療のための、野生型または変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質を使用する薬学的組成物、キット、および方法も提供される。
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【特許請求の範囲】
【請求項１】
（ｉ）薬学的に許容される量のＨ−ＮＯＸタンパク質であって、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ解離定数がヘモグロビンのＮＯ解離定数の大きさの２桁以内であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性がヘモグロビンのＮＯ反応性の少なくとも１０分の１未満である薬学的に許容される量のＨ−ＮＯＸタンパク質と、（ｉｉ）薬学的に許容される担体を含む、薬学的組成物。
【請求項２】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ解離定数が、ヘモグロビンのＮＯ解離定数の０．１倍〜１０倍の間である、請求項１に記載の薬学的組成物。
【請求項３】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ解離定数が、ヘモグロビンのＮＯ解離定数の０．５倍〜２倍の間である、請求項２に記載の薬学的組成物。
【請求項４】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、ヘモグロビンのＮＯ反応性の少なくとも１００分の１未満である、請求項１〜３のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項５】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、ヘモグロビンのＮＯ反応性の少なくとも１，０００分の１未満である、請求項４に記載の薬学的組成物。
【請求項６】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項１〜５のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項７】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間である、請求項１〜６のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項８】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約０．０１２ｓ−１の間である、請求項７に記載の薬学的組成物。
【請求項９】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１×１０−３ｓ−１の間である、請求項８に記載の薬学的組成物。
【請求項１０】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭである、請求項１〜９のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項１１】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１０μＭである、請求項１０に記載の薬学的組成物。
【請求項１２】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約５０μＭである、請求項１１に記載の薬学的組成物。
【請求項１３】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭである、請求項１〜１２のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項１４】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項１〜１３のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項１５】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭであり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項１〜１４のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項１６】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満である、請求項１〜１５のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項１７】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満である、請求項１〜１６のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項１８】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭであり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満である、請求項１〜１７のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項１９】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項１〜１８のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項２０】
ヘムがＨ−ＮＯＸタンパク質に結合している、請求項１〜１９のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項２１】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が変異タンパク質である、請求項１〜２０のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項２２】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、少なくとも１つの遠位ポケット変異を含む、請求項２１に記載の薬学的組成物。
【請求項２３】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、前記遠位ポケット中にない少なくとも１つの変異を含む、請求項２０および２１のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項２４】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、対応する野生型タンパク質と比較して、ＮＯ解離定数、ＮＯに対するｋｏｆｆ、ＮＯに対するｋ１、ＮＯに対するｋ２、Ｏ２解離定数、ＮＯ安定性、ヘム自動酸化速度、または上記の２つ以上の任意の組み合わせを変化させる、少なくとも１つの変異を含む、請求項１〜２３のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項２５】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、対応する野生型タンパク質と比較して、ＮＯ反応性を変化させる少なくとも１つの変異を含む、請求項１〜２４のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項２６】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸのＴｙｒ１４０に対応する残基が任意の他のアミノ酸によって置き換えられる少なくとも１つの変異を含む、請求項１〜２５のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項２７】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、Ｌ．ｐｎｅｕｍｏｐｈｉｌａ ８ Ｈ−ＮＯＸのＰｈｅ１４８に対応する残基が任意の他のアミノ酸によって置き換えられる少なくとも１つの変異を含む、請求項１〜２６のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項２８】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質中の少なくとも１つのＣ末端アミノ酸が、対応する野生型タンパク質と比較して除去されている、請求項１〜２７のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項２９】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質中の少なくとも約５０個の連続するＣ末端アミノ酸が、対応する野生型タンパク質と比較して除去されている、請求項２８に記載の薬学的組成物。
【請求項３０】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質中の約２５個〜約２００個の連続するＣ末端アミノ酸が、対応する野生型タンパク質と比較して除去されている、請求項２８および２９のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項３１】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が以下：
【数１】
【数２】
からなる群より選択される、請求項１〜３０のいずれか１項に記載の記載の薬学的組成物。
【請求項３２】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が以下からなる群より選択される、請求項３１に記載の薬学的組成物：野生型Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ ｓＧＣ、野生型Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ β１（１−３８５）、Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ β１（１−２１７）、Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ β１（１−１９４）、野生型Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ Ｙ１４０Ｌ、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ Ｙ１４０Ｆ、野生型Ｌ．ｐｎｅｕｏｐｈｉｌｉａ １ Ｈ−ＮＯＸ、野生型Ｌ．ｐｎｅｕｍｏｐｈｉｌｉａ ２ Ｈ−ＮＯＸ、およびＬ．ｐｎｅｕｍｏｐｈｉｌｉａ ２ Ｈ−ＮＯＸ Ｆ１４２Ｙ。
【請求項３３】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が哺乳動物タンパク質であるか、または哺乳動物タンパク質由来である、請求項１〜３２のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項３４】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質がヒトタンパク質であるか、またはヒトタンパク質由来である、請求項３３に記載の薬学的組成物。
【請求項３５】
前記ヒトタンパク質がβ１であるか、またはβ１由来である、請求項３４に記載の薬学的組成物。
【請求項３６】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が細菌タンパク質であるか、または細菌タンパク質由来である、請求項１〜３２のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項３７】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質がＴ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓタンパク質であるか、またはＴ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓタンパク質由来である、請求項３６に記載の薬学的組成物。
【請求項３８】
ＮＯがＨ−ＮＯＸタンパク質に結合している、請求項１〜３７のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項３９】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質を含む１つ以上のリポソームまたはナノ粒子を含む、請求項１〜３８のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項４０】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が別の分子または部分に共有結合している、請求項１〜３８のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項４１】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質がポリエチレングリコールに共有結合している、請求項４０に記載の薬学的組成物。
【請求項４２】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、請求項２４５〜３１４のいずれか１項に記載の変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質である、請求項１〜４１のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項４３】
（ｉ）薬学的に許容される量のＨ−ＮＯＸタンパク質であって、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭである、薬学的に許容される量のＨ−ＮＯＸタンパク質と、（ｉｉ）薬学的に許容される担体を含む、薬学的組成物。
【請求項４４】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約０．０１２ｓ−１の間である、請求項４３に記載の薬学的組成物。
【請求項４５】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１×１０−３ｓ−１の間である、請求項４４に記載の薬学的組成物。
【請求項４６】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１０μＭである、請求項４３〜４５のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項４７】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約５０μＭである、請求項４６に記載の薬学的組成物。
【請求項４８】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項４３〜４７のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項４９】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭである、請求項４３〜４８のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項５０】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項４３〜４９のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項５１】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭであり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項４３〜５０のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項５２】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満である、請求項４３〜５１のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項５３】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満である、請求項４３〜５２のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項５４】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭであり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満である、請求項４３〜５３のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項５５】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項４３〜５４のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項５６】
ヘムがＨ−ＮＯＸタンパク質に結合している、請求項４３〜５５のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項５７】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が変異タンパク質である、請求項４３〜５６のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項５８】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が少なくとも１つの遠位ポケット変異を含む、請求項５７に記載の薬学的組成物。
【請求項５９】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、遠位ポケット中にない少なくとも１つの変異を含む、請求項５７および５８のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項６０】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、対応する野生型タンパク質と比較して、ＮＯ解離定数、ＮＯに対するｋｏｆｆ、ＮＯに対するｋ１、ＮＯに対するｋ２、Ｏ２解離定数、ＮＯ安定性、ヘム自動酸化速度、または上記の２つ以上の任意の組み合わせを変化させる、少なくとも１つの変異を含む、請求項４３〜５９のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項６１】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、対応する野生型タンパク質と比較して、ＮＯ反応性を変化させる少なくとも１つの変異を含む、請求項４３〜６０のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項６２】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸのＴｙｒ１４０に対応する残基が任意の他のアミノ酸によって置き換えらる少なくとも１つの変異を含む、請求項４３〜６１のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項６３】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、Ｌ．ｐｎｅｕｍｏｐｈｉｌａ ８ Ｈ−ＮＯＸのＰｈｅ１４８に対応する残基が任意の他のアミノ酸によって置き換えられる少なくとも１つの変異を含む、請求項４３〜６２のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項６４】
変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質中の少なくとも１つのＣ末端アミノ酸が、対応する野生型タンパク質と比較して除去されている、請求項４３〜６３のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項６５】
変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質中の少なくとも約５０個の連続するＣ末端アミノ酸が、対応する野生型タンパク質と比較して除去されている、請求項６４に記載の薬学的組成物。
【請求項６６】
変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質中の約２５個〜約２００個の連続するＣ末端アミノ酸が、対応する野生型タンパク質と比較して除去されている、請求項６４および６５のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項６７】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が以下：
【数３】
【数４】
からなる群より選択される、請求項４３〜６６のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項６８】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が以下からなる群より選択される、請求項６７に記載の薬学的組成物：野生型Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ ｓＧＣ、野生型Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ β１（１−３８５）、Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ β１（１−２１７）、Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ β１（１−１９４）、野生型Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ Ｙ１４０Ｌ、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ Ｙ１４０Ｆ、野生型Ｌ．ｐｎｅｕｏｐｈｉｌｉａ １ Ｈ−ＮＯＸ、野生型Ｌ．ｐｎｅｕｍｏｐｈｉｌｉａ ２ Ｈ−ＮＯＸ、およびＬ．ｐｎｅｕｍｏｐｈｉｌｉａ ２ Ｈ−ＮＯＸ Ｆ１４２Ｙ。
【請求項６９】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が哺乳動物タンパク質であるか、または哺乳動物タンパク質由来である、請求項４３〜６８のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項７０】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質がヒトタンパク質であるか、またはヒトタンパク質由来である、請求項６９に記載の薬学的組成物。
【請求項７１】
前記ヒトタンパク質がβ１であるか、またはβ１由来である、請求項７０に記載の薬学的組成物。
【請求項７２】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が細菌タンパク質であるか、または細菌タンパク質由来である、請求項４３〜６８のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項７３】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質がＴ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓタンパク質であるか、またはＴ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓタンパク質由来である、請求項７２に記載の薬学的組成物。
【請求項７４】
ＮＯがＨ−ＮＯＸタンパク質に結合している、請求項４３〜７３のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項７５】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質を含む１つ以上のリポソームまたはナノ粒子を含む、請求項４３〜７４のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項７６】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が別の分子または部分に共有結合している、請求項４３〜７５のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項７７】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質がポリエチレングリコールに共有結合している、請求項７６に記載の薬学的組成物。
【請求項７８】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、請求項２４５〜３１４のいずれか１項に記載の変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質である、請求項４３〜７７のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項７９】
個体へＮＯを送達する方法であって、前記方法は、前記送達を必要とする個体へ有効量のＮＯを送達するために十分な量のＨ−ＮＯＸタンパク質を前記個体へ投与する工程を含み、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ解離定数はヘモグロビンのＮＯ解離定数の大きさの２桁以内であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性はヘモグロビンのＮＯ反応性の少なくとも１０分の１未満である、方法。
【請求項８０】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ解離定数が、ヘモグロビンのＮＯ解離定数の０．１倍〜１０倍の間である、請求項７９に記載の方法。
【請求項８１】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ解離定数が、ヘモグロビンのＮＯ解離定数の０．５倍〜２倍の間である、請求項８０に記載の方法。
【請求項８２】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、ヘモグロビンのＮＯ反応性の少なくとも１００分の１未満である、請求項７９〜８１のいずれか１項に記載の方法。
【請求項８３】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、ヘモグロビンのＮＯ反応性の少なくとも１，０００分の１未満である、請求項８２に記載の方法。
【請求項８４】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項７９〜８３のいずれか１項に記載の方法。
【請求項８５】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間である、請求項７９〜８４のいずれか１項に記載の方法。
【請求項８６】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約０．０１２ｓ−１の間である、請求項８５に記載の方法。
【請求項８７】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１×１０−３ｓ−１の間である、請求項８６に記載の方法。
【請求項８８】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭである、請求項７９〜８７のいずれか１項に記載の方法。
【請求項８９】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１０μＭである、請求項８８に記載の方法。
【請求項９０】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約５０μＭである、請求項８９に記載の方法。
【請求項９１】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭである、請求項７９〜９０のいずれか１項に記載の方法。
【請求項９２】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項７９〜９１のいずれか１項に記載の方法。
【請求項９３】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭであり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項７９〜９２のいずれか１項に記載の方法。
【請求項９４】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満である、請求項７９〜９３のいずれか１項に記載の方法。
【請求項９５】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満である、請求項７９〜９４のいずれか１項に記載の方法。
【請求項９６】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭであり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満である、請求項７９〜９５のいずれか１項に記載の方法。
【請求項９７】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項７９〜９６のいずれか１項に記載の方法。
【請求項９８】
ヘムがＨ−ＮＯＸタンパク質に結合している、請求項７９〜９７のいずれか１項に記載の方法。
【請求項９９】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が変異タンパク質である、請求項７９〜９８のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１００】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が少なくとも１つの遠位ポケット変異を含む、請求項９９に記載の方法。
【請求項１０１】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、遠位ポケット中にない少なくとも１つの変異を含む、請求項９９および１００のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１０２】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、対応する野生型タンパク質と比較して、ＮＯ解離定数、ＮＯに対するｋｏｆｆ、ＮＯに対するｋ１、ＮＯに対するｋ２、Ｏ２解離定数、ＮＯ安定性、ヘム自動酸化速度、または上記の２つ以上の任意の組み合わせを変化させる、少なくとも１つの変異を含む、請求項７９〜１０１のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１０３】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、対応する野生型Ｈ−ＮＯＸタンパク質と比較して、ＮＯ反応性を変化させる少なくとも１つの変異を含む、請求項７９〜１０２のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１０４】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸのＴｙｒ１４０に対応する残基が任意の他のアミノ酸によって置き換えられる少なくとも１つの変異が含む、請求項７９〜１０３のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１０５】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、Ｌ．ｐｎｅｕｍｏｐｈｉｌａ １０ Ｈ−ＮＯＸのＰｈｅ１４１０に対応する残基が任意の他のアミノ酸によって置き換えられる少なくとも１つの変異を含む、請求項７９〜１０４のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１０６】
変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質中の少なくとも１つのＣ末端アミノ酸が、対応する野生型タンパク質と比較して除去されている、請求項７９〜１０５のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１０７】
変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質中の少なくとも約５０個の連続するＣ末端アミノ酸が、対応する野生型タンパク質と比較して除去されている、請求項１０６に記載の方法。
【請求項１０８】
変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質中の約２５個〜約２００個のＣ末端アミノ酸が、対応する野生型タンパク質と比較して除去されている、請求項１０６および１０７のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１０９】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が以下
【数５】
【数６】
からなる群より選択される、請求項７９〜１０８のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１１０】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が以下からなる群より選択される、請求項１０９に記載の方法：野生型Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ ｓＧＣ、野生型Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ β１（１−３１０５）、Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ β１（１−２１７）、Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ β１（１−１１０４）、野生型Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ Ｙ１４０Ｌ、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ Ｙ１４０Ｆ、野生型Ｌ．ｐｎｅｕｏｐｈｉｌｉａ １ Ｈ−ＮＯＸ、野生型Ｌ．ｐｎｅｕｍｏｐｈｉｌｉａ ２ Ｈ−ＮＯＸ、およびＬ．ｐｎｅｕｍｏｐｈｉｌｉａ ２ Ｈ−ＮＯＸ Ｆ１４２Ｙ。
【請求項１１１】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が哺乳動物タンパク質であるか、または哺乳動物タンパク質由来である、請求項７９〜１１０のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１１２】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質がヒトタンパク質であるか、またはヒトタンパク質由来である、請求項１１１に記載の方法。
【請求項１１３】
前記ヒトタンパク質がβ１であるか、またはβ１由来である、請求項１１２に記載の方法。
【請求項１１４】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が細菌タンパク質であるか、または細菌タンパク質由来である、請求項７９〜１１０のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１１５】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質がＴ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓタンパク質であるか、またはＴ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓタンパク質由来である、請求項１１４に記載の方法。
【請求項１１６】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質を含む１つ以上のリポソームまたはナノ粒子を含む、請求項７９〜１１５のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１１７】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が別の分子または部分に共有結合している、請求項７９〜１１６のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１１８】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質がポリエチレングリコールに共有結合している、請求項１１７に記載の方法。
【請求項１１９】
ＮＯが、前記個体へのＨ−ＮＯＸタンパク質の投与の前に、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質に結合する、請求項７９〜１１８のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１２０】
ＮＯが、前記個体へのＨ−ＮＯＸタンパク質の投与の前に、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質に結合せず、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質は、個体中の１つの位置から個体中の別の位置にＮＯを輸送する、請求項７９〜１１８のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１２１】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、経口投与、直腸投与、または個体の血液に投与される、請求項７９〜１２０のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１２２】
前記個体がヒトである、請求項７９〜１２１のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１２３】
前記個体が、心臓血管の症状、高血圧、高血圧によって悪化した症状、またはＮＯ機能不全に罹患しているか、あるいはそれらの危険性がある、請求項７９〜１２２のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１２４】
前記高血圧によって悪化した症状が、心不全、腎不全、または脳卒中である、請求項１２３に記載の方法。
【請求項１２５】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が少なくとも２回個体に投与される、請求項７９〜１２４のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１２６】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、請求項２４５〜３１４のいずれか１項に記載の変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質である、請求項７９〜１２５のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１２７】
個体へＮＯを送達する方法であって、前記方法は、前記送達を必要とする個体へ有効量のＮＯを送達するために十分な量のＨ−ＮＯＸタンパク質を前記個体へ投与する工程を含み、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭである、方法。
【請求項１２８】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約０．０１２ｓ−１の間である、請求項１２７に記載の方法。
【請求項１２９】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１×１０−３ｓ−１の間である、請求項１２８に記載の方法。
【請求項１３０】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１０μＭである、請求項１２７〜１２９のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１３１】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約５０μＭである、請求項１３０に記載の方法。
【請求項１３２】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項１２７〜１３１のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１３３】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭである、請求項１２７〜１３２のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１３４】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項１２７〜１３３のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１３５】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭであり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項１２７〜１３４のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１３６】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満である、請求項１２７〜１３５のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１３７】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満である、請求項１２７〜１３６のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１３８】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭであり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満である、請求項１２７〜１３７のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１３９】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項１２７〜１３８のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１４０】
ヘムがＨ−ＮＯＸタンパク質に結合している、請求項１２７〜１３９のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１４１】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が変異タンパク質である、請求項１２７〜１４０のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１４２】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が少なくとも１つの遠位ポケット変異を含む、請求項１４１に記載の方法。
【請求項１４３】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、遠位ポケット中にない少なくとも１つの変異を含む、請求項１４１および１４２のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１４４】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、対応する野生型タンパク質と比較して、ＮＯ解離定数、ＮＯに対するｋｏｆｆ、ＮＯに対するｋ１、ＮＯに対するｋ２、Ｏ２解離定数、ＮＯ安定性、ヘム自動酸化速度、または上記の２つ以上の任意の組み合わせを変化させる、少なくとも１つの変異を含む、請求項１２７〜１４３のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１４５】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、対応する野生型タンパク質と比較してＮＯ反応性を変化させる少なくとも１つの変異を含む、請求項１２７〜１４４のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１４６】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸのＴｙｒ１４０に対応する残基が任意の他のアミノ酸によって置き換えられる少なくとも１つの変異を含む、請求項１２７〜１４５のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１４７】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、Ｌ．ｐｎｅｕｍｏｐｈｉｌａ １０ Ｈ−ＮＯＸのＰｈｅ１４１０に対応する残基が任意の他のアミノ酸によって置き換えられる少なくとも１つの変異を含む、請求項１２７〜１４６のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１４８】
変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質中の少なくとも１つのＣ末端アミノ酸が、対応する野生型タンパク質と比較して除去されている、請求項１２７〜１４７のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１４９】
変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質中の少なくとも約５０個の連続するＣ末端アミノ酸が、対応する野生型タンパク質と比較して除去されている、請求項１４８に記載の方法。
【請求項１５０】
変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質中の約２５個〜約２００個の連続するＣ末端アミノ酸が、対応する野生型タンパク質と比較して除去されている、請求項１４８および１４９のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１５１】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が以下：
【数７】
【数８】
からなる群より選択される、請求項１２７〜１５０のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１５２】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が以下からなる群より選択される、請求項１５１に記載の方法：野生型Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ ｓＧＣ、野生型Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ β１（１−３１０５）、Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ β１（１−２１７）、Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ β１（１−１１０４）、野生型Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ Ｙ１４０Ｌ、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ Ｙ１４０Ｆ、野生型Ｌ．ｐｎｅｕｏｐｈｉｌｉａ １ Ｈ−ＮＯＸ、野生型Ｌ．ｐｎｅｕｍｏｐｈｉｌｉａ ２ Ｈ−ＮＯＸ、およびＬ．ｐｎｅｕｍｏｐｈｉｌｉａ ２ Ｈ−ＮＯＸ Ｆ１４２Ｙ。
【請求項１５３】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が哺乳動物タンパク質であるか、または哺乳動物タンパク質由来である、請求項１２７〜１５２のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１５４】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質がヒトタンパク質であるか、またはヒトタンパク質由来である、請求項１５３に記載の方法。
【請求項１５５】
前記ヒトタンパク質がβ１であるか、またはβ１由来である、請求項１５４に記載の方法。
【請求項１５６】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が細菌タンパク質であるか、または細菌タンパク質由来である、請求項１２７〜１５２のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１５７】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質がＴ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓタンパク質であるか、またはＴ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓタンパク質由来である、請求項１５６に記載の方法。
【請求項１５８】
１つ以上のリポソームまたはナノ粒子が前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質を含む、請求項１２７〜１５７のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１５９】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が別の分子または部分に共有結合している、請求項１２７〜１５８のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１６０】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質がポリエチレングリコールに共有結合している、請求項１５９に記載の方法。
【請求項１６１】
ＮＯが、前記個体へのＨ−ＮＯＸタンパク質の投与の前に、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質に結合する、請求項１２７〜１６０のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１６２】
ＮＯが、前記個体へのＨ−ＮＯＸタンパク質の投与の前に、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質に結合せず、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質は、個体中の１つの位置から個体中の別の位置にＮＯを輸送する、請求項１２７〜１６０のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１６３】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、経口投与、直腸投与、または個体の血液に投与される、請求項１２７〜１６２のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１６４】
前記個体がヒトである、請求項１２７〜１６３のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１６５】
前記個体が、心臓血管の症状、高血圧、高血圧によって悪化した症状、血管収縮の症状、脳卒中、またはＮＯ機能不全に罹患しているか、あるいはそれらの危険性がある、請求項１２７〜１６４のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１６６】
前記高血圧によって悪化した症状が、心不全、腎不全、または脳卒中である、請求項１６５に記載の方法。
【請求項１６７】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が少なくとも２回個体に投与される、請求項１２７〜１６６のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１６８】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、請求項２４５〜３１４のいずれか１項に記載の変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質である、請求項１２７〜１６７のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１６９】
（ｉ）薬学的に許容される量のＨ−ＮＯＸタンパク質であって、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ解離定数がヘモグロビンのＮＯ解離定数の大きさの２桁以内であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性がヘモグロビンのＮＯ反応性の少なくとも１０分の１未満である薬学的に許容される量のＨ−ＮＯＸタンパク質と、（ｉｉ）薬学的に許容される担体を含む、キット。
【請求項１７０】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ解離定数が、ヘモグロビンのＮＯ解離定数の０．１倍〜１０倍の間である、請求項１６９に記載のキット。
【請求項１７１】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ解離定数が、ヘモグロビンのＮＯ解離定数の０．５倍〜２倍の間である、請求項１７０に記載のキット。
【請求項１７２】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、ヘモグロビンのＮＯ反応性の少なくとも１００分の１未満である、請求項１６９〜１７１のいずれか１項に記載のキット。
【請求項１７３】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、ヘモグロビンのＮＯ反応性の少なくとも１，０００分の１未満である、請求項１７２に記載のキット。
【請求項１７４】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項１６９〜１７３のいずれか１項に記載のキット。
【請求項１７５】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間である、請求項１６９〜１７４のいずれか１項に記載のキット。
【請求項１７６】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約０．０１２ｓ−１の間である、請求項１７５に記載のキット。
【請求項１７７】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１×１０−３ｓ−１の間である、請求項１７６に記載のキット。
【請求項１７８】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭである、請求項１６９〜１７７のいずれか１項に記載のキット。
【請求項１７９】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１０μＭである、請求項１７８に記載のキット。
【請求項１８０】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約５０μＭである、請求項１７９に記載のキット。
【請求項１８１】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭである、請求項１６９〜１８０のいずれか１項に記載のキット。
【請求項１８２】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項１６９〜１８１のいずれか１項に記載のキット。
【請求項１８３】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭであり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項１６９〜１８２のいずれか１項に記載のキット。
【請求項１８４】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満である、請求項１６９〜１８３のいずれか１項に記載のキット。
【請求項１８５】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満である、請求項１６９〜１８４のいずれか１項に記載のキット。
【請求項１８６】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭであり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満である、請求項１６９〜１８５のいずれか１項に記載のキット。
【請求項１８７】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項１６９〜１８６のいずれか１項に記載のキット。
【請求項１８８】
ヘムがＨ−ＮＯＸタンパク質に結合している、請求項１６９〜１８７のいずれか１項に記載のキット。
【請求項１８９】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が変異タンパク質である、請求項１６９〜１８８のいずれか１項に記載のキット。
【請求項１９０】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が少なくとも１つの遠位ポケット変異を含む、請求項１８９に記載のキット。
【請求項１９１】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、遠位ポケット中にない少なくとも１つの変異を含む、請求項１８９および１９０のいずれか１項に記載のキット。
【請求項１９２】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、対応する野生型タンパク質と比較して、ＮＯ解離定数、ＮＯに対するｋｏｆｆ、ＮＯに対するｋ１、ＮＯに対するｋ２、Ｏ２解離定数、ＮＯ安定性、ヘム自動酸化速度、または上記の２つ以上の任意の組み合わせを変化させる、少なくとも１つの変異を含む、請求項１６９〜１９１のいずれか１項に記載のキット。
【請求項１９３】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、対応する野生型タンパク質と比較して、ＮＯ反応性を変化させる少なくとも１つの変異を含む、請求項１６９〜１９２のいずれか１項に記載のキット。
【請求項１９４】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸのＴｙｒ１４０に対応する残基が任意の他のアミノ酸によって置き換えられる少なくとも１つの変異を含む、請求項１６９〜１９３のいずれか１項に記載のキット。
【請求項１９５】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、Ｌ．ｐｎｅｕｍｏｐｈｉｌａ ９ Ｈ−ＮＯＸのＰｈｅ１４９に対応する残基が任意の他のアミノ酸によって置き換えられる少なくとも１つの変異を含む、請求項１６９〜１９４のいずれか１項に記載のキット。
【請求項１９６】
変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質中の少なくとも１つのＣ末端アミノ酸が、対応する野生型タンパク質と比較して除去されている、請求項１６９〜１９５のいずれか１項に記載のキット。
【請求項１９７】
変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質中の少なくとも約５０個の連続するＣ末端アミノ酸、または約２５個〜約２００個のＣ末端アミノ酸が、対応する野生型タンパク質と比較して除去されている、請求項１９６に記載のキット。
【請求項１９８】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が以下：
【数９】
【数１０】
からなる群より選択される、請求項１６９〜１９７のいずれか１項に記載のキット。
【請求項１９９】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が以下からなる群より選択される、請求項１９８に記載のキット：野生型Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ ｓＧＣ、野生型Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ β１（１−３９５）、Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ β１（１−２１７）、Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ β１（１−１９４）、野生型Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ Ｙ１４０Ｌ、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ Ｙ１４０Ｆ、野生型Ｌ．ｐｎｅｕｏｐｈｉｌｉａ １ Ｈ−ＮＯＸ、野生型Ｌ．ｐｎｅｕｍｏｐｈｉｌｉａ ２ Ｈ−ＮＯＸ、およびＬ．ｐｎｅｕｍｏｐｈｉｌｉａ ２ Ｈ−ＮＯＸ Ｆ１４２Ｙ。
【請求項２００】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が哺乳動物タンパク質であるか、または哺乳動物タンパク質由来である、請求項１６９〜１９９のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２０１】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質がヒトタンパク質であるか、ヒトタンパク質由来であるか、ヒトβ１であるか、またはβ１由来である、請求項２００に記載のキット。
【請求項２０２】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が細菌タンパク質であるか、または細菌タンパク質由来である、請求項１６９〜１９９のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２０３】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質がＴ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓタンパク質であるか、またはＴ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓタンパク質由来である、請求項２０２に記載のキット。
【請求項２０４】
ＮＯがＨ−ＮＯＸタンパク質に結合している、請求項１６９〜２０３のいずれか１項に記載のキット
【請求項２０５】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質を含む１つ以上のリポソームまたはナノ粒子を含む、請求項１６９〜２０４のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２０６】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が別の分子または部分に共有結合している、請求項１６９〜２０５のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２０７】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質がポリエチレングリコールに共有結合している、請求項２０６に記載のキット。
【請求項２０８】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、請求項２４５〜３１４のいずれか１項に記載の変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質である、請求項１６９〜２０７のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２０９】
（ｉ）Ｈ−ＮＯＸタンパク質であって、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１×１０ｓ−１の間であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭであるＨ−ＮＯＸタンパク質と、（ｉｉ）個体にＮＯを送達するためのキットの使用についての説明書を含む、キット。
【請求項２１０】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約０．０１２ｓ−１の間である、請求項２０９に記載のキット。
【請求項２１１】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１×１０−３ｓ−１の間である、請求項２１０に記載のキット。
【請求項２１２】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１０μＭである、請求項２０９〜２１１のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２１３】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約５０μＭである、請求項２１２に記載のキット。
【請求項２１４】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項２０９〜２１３のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２１５】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭである、請求項２０９〜２１４のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２１６】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項２０９〜２１５のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２１７】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭであり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項２０９〜２１６のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２１８】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満である、請求項２０９〜２１７のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２１９】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満である、請求項２０９〜２１８のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２２０】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭであり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満である、請求項２０９〜２１９のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２２１】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項２０９〜２２０のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２２２】
ヘムがＨ−ＮＯＸタンパク質に結合している、請求項２０９〜２２１のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２２３】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が変異タンパク質である、請求項２０９〜２２２のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２２４】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が少なくとも１つの遠位ポケット変異を含む、請求項２２３に記載のキット。
【請求項２２５】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、遠位ポケット中にない少なくとも１つの変異を含む、請求項２２３および２２４のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２２６】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、対応する野生型タンパク質と比較して、ＮＯ解離定数、ＮＯに対するｋｏｆｆ、ＮＯに対するｋ１、ＮＯに対するｋ２、Ｏ２解離定数、ＮＯ安定性、ヘム自動酸化速度、または上記の２つ以上の任意の組み合わせを変化させる、少なくとも１つの変異を含む、請求項２０９〜２２５のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２２７】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、対応する野生型タンパク質と比較してＮＯ反応性を変化させる少なくとも１つの変異を含む、請求項２０９〜２２６のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２２８】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸのＴｙｒ１４０に対応する１つの残基が任意の他のアミノ酸によって置き換えられる少なくとも１つの変異を含む、請求項２０９〜２２７のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２２９】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、Ｌ．ｐｎｅｕｍｏｐｈｉｌａ ９ Ｈ−ＮＯＸのＰｈｅ１４９に対応する１つの残基が任意の他のアミノ酸によって置き換えられる少なくとも１つの変異を含む、請求項２０９〜２２８のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２３０】
変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質中の少なくとも１つのＣ末端アミノ酸が、対応する野生型タンパク質と比較して除去されている、請求項２０９〜２２９のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２３１】
変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質中の少なくとも約５０個の連続するＣ末端アミノ酸が、対応する野生型タンパク質と比較して除去されている、請求項２３０に記載のキット。
【請求項２３２】
変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質中の約２５個〜約２００個の連続するＣ末端アミノ酸が、対応する野生型タンパク質と比較して除去されている、請求項２３０および２３１のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２３３】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が以下：
【数１１】
【数１２】
からなる群より選択される、請求項２０９〜２３２のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２３４】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が以下からなる群より選択される、請求項２３３に記載のキット：野生型Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ ｓＧＣ、野生型Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ β１（１−３９５）、Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ β１（１−２１７）、Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ β１（１−１９４）、野生型Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ Ｙ１４０Ｌ、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ Ｙ１４０Ｆ、野生型Ｌ．ｐｎｅｕｏｐｈｉｌｉａ １ Ｈ−ＮＯＸ、野生型Ｌ．ｐｎｅｕｍｏｐｈｉｌｉａ ２ Ｈ−ＮＯＸ、およびＬ．ｐｎｅｕｍｏｐｈｉｌｉａ ２ Ｈ−ＮＯＸ Ｆ１４２Ｙ。
【請求項２３５】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が哺乳動物タンパク質であるか、または哺乳動物タンパク質由来である、請求項２０９〜２３４のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２３６】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質がヒトタンパク質であるか、またはヒトタンパク質由来である、請求項２３５に記載のキット。
【請求項２３７】
前記ヒトタンパク質がβ１であるか、またはβ１由来である、請求項２３６に記載のキット。
【請求項２３８】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が細菌タンパク質であるか、または細菌タンパク質由来である、請求項２０９〜２３４のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２３９】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質がＴ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓタンパク質であるか、またはＴ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓタンパク質由来である、請求項２３８に記載のキット。
【請求項２４０】
ＮＯがＨ−ＮＯＸタンパク質に結合している、請求項２０９〜２３９のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２４１】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質を含む１つ以上のリポソームまたはナノ粒子を含む、請求項２０９〜２４０のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２４２】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が別の分子または部分に共有結合している、請求項２０９〜２４１のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２４３】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質がポリエチレングリコールに共有結合している、請求項２４２に記載のキット。
【請求項２４４】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、請求項２４５〜３１４のいずれか１項に記載の変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質である、請求項２０９〜２４３のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２４５】
対応する野生型Ｈ−ＮＯＸタンパク質と比較して、ＮＯ解離定数またはＮＯ反応性を変化させる少なくとも１つの変異を含む、単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質であって、前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ解離定数は、ヘモグロビンのＮＯ解離定数の大きさの２桁以内であり、前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性は、ヘモグロビンのＮＯ反応性の少なくとも１０分の１未満であり、前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質は、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ Ｙ４０Ｌ、野生型Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ、野生型Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ ｓＧＣ、またはＬ．ｐｎｅｕｍｏｐｈｉｌｉａ ２ Ｈ−ＮＯＸ Ｆ１４２Ｙではない、単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２４６】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ Ｆ７８Ｙ／Ｙ１４０Ｌではない、請求項２４５に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２４７】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質が以下ではない、請求項２４５および２４６のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質：野生型Ｌ．ｐｎｅｕｍｏｐｈｉｌｉａ ２ Ｈ−ＮＯＸ、野生型Ｈ．ｓａｐｉｅｎｓ β１ Ｈ−ＮＯＸ、Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ ｓＧＣ β１ Ｈ−ＮＯＸ（１−３８５）、野生型Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ β１ Ｈ−ＮＯＸ、野生型Ｄ．ｍｅｌａｎｇａｓｔｅｒ β１ Ｈ−ＮＯＸ、野生型Ｄ．ｍｅｌａｎｇａｓｔｅｒ ＣＧ１４８８５−ＰＡ Ｈ−ＮＯＸ、野生型Ｃ．ｅｌｅｇａｎｓ ＧＣＹ−３５ Ｈ−ＮＯＸ、野生型Ｎ．ｐｕｎｃｔｉｆｏｒｍｅ Ｈ−ＮＯＸ、野生型Ｃ．ｃｒｅｓｃｅｎｔｕｓ Ｈ−ＮＯＸ、野生型Ｓ．ｏｎｅｉｄｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ、または野生型Ｃ．ａｃｅｔｏｂｕｔｙｌｉｃｕｍ Ｈ−ＮＯＸ。
【請求項２４８】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質が以下ではない、請求項２４５〜２４７のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質：Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ Ｗ９Ｆ、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ Ｙ１４０Ｆ、Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ β１（１−３８５）Ｉ１４５Ｙ、Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ ｓＧＣ β１ Ｈ−ＮＯＸ Ｈ１０５Ｇ、Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ ｓＧＣ β１ Ｈ−ＮＯＸ Ｈ１０５Ｆ、Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ ｓＧＣ β１ Ｈ−ＮＯＸ Ｉ１４５Ｙ、Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ ｓＧＣ β１ Ｈ−ＮＯＸ Ｃ７８Ｓ、またはＲ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ ｓＧＣ β１ Ｈ−ＮＯＸ Ｃ７８Ｅ。
【請求項２４９】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ Ｙ１４０ＨまたはＨ．ｓａｐｉｅｎｓ β１ Ｉ１４０Ｙではない、請求項２４５〜２４８のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２５０】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ解離定数が、ヘモグロビンのＮＯ解離定数の０．１倍〜１０倍の間である、請求項２４５〜２４９のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２５１】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ解離定数が、ヘモグロビンのＮＯ解離定数の０．５倍〜２倍の間である、請求項２５０に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２５２】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、ヘモグロビンのＮＯ反応性の少なくとも１００分の１未満である、請求項２４５〜２５１のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２５３】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、ヘモグロビンのＮＯ反応性の少なくとも１，０００分の１未満である、請求項２５２に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２５４】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項２４５〜２５３のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２５５】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間である、請求項２４５〜２５４のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２５６】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約０．０１２ｓ−１の間である、請求項２４５〜２５５のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２５７】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１×１０−３ｓ−１の間である、請求項２４５〜２５６のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２５８】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭである、請求項２４５〜２５７のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２５９】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１０μＭである、請求項２４５〜２５８のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２６０】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約５０μＭである、請求項２５９に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２６１】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭである、請求項２４５〜２６０のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２６２】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項２４５〜２６１のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２６３】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭであり、前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項２４５〜２６２のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２６４】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満である、請求項２４５〜２６３のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２６５】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満である、請求項２４５〜２６４のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２６６】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭであり、前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満である、請求項２４５〜２６５のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２６７】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満であり、前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項２４５〜２６６のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２６８】
少なくとも１つの遠位ポケット変異を含む、請求項２４５〜２６７のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２６９】
遠位ポケット中にない少なくとも１つの変異を含む、請求項２４５〜２６８のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２７０】
Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸのＴｙｒ１４０に対応する残基が任意の他のアミノ酸によって置き換えられる少なくとも１つの変異を含む、請求項２４５〜２６９のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２７１】
Ｌ．ｐｎｅｕｍｏｐｈｉｌａ ２ Ｈ−ＮＯＸのＰｈｅ１４２に対応する残基が任意の他のアミノ酸によって置き換えられる少なくとも１つの変異を含む、請求項２４５〜２７０のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２７２】
少なくとも１つのＣ末端アミノ酸が、対応する野生型タンパク質と比較して除去されている、請求項２４５〜２７１のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２７３】
少なくとも約５０個の連続するＣ末端アミノ酸が、対応する野生型タンパク質と比較して除去されている、請求項２７２に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２７４】
約２５個〜約２００個の連続するＣ末端アミノ酸が、対応する野生型タンパク質と比較して除去されている、請求項２７２および２７３のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２７５】
前記対応する野生型Ｈ−ＮＯＸタンパク質が哺乳動物タンパク質である、請求項２４５〜２７４のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２７６】
前記対応する野生型Ｈ−ＮＯＸタンパク質がヒトタンパク質である、請求項２７５に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２７７】
前記対応する野生型Ｈ−ＮＯＸタンパク質がβ１である、請求項２７６に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２７８】
前記対応する野生型Ｈ−ＮＯＸタンパク質が細菌タンパク質である、請求項２４５〜２７４のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２７９】
前記対応する野生型Ｈ−ＮＯＸタンパク質がＴ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓタンパク質である、請求項２７８に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２８０】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質が別の分子または部分に共有結合している、請求項２４５〜２７９のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２８１】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質がポリエチレングリコールに共有結合している、請求項２８０に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２８２】
対応する野生型Ｈ−ＮＯＸタンパク質と比較して、ＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２を変化させるか、あるいはＯ２解離定数を変化させる少なくとも１つの変異を含む、単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質であって、前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２は、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭであり、前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質は、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ Ｙ４０Ｌ、野生型Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ、野生型Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ ｓＧＣ、またはＬ．ｐｎｅｕｍｏｐｈｉｌｉａ ２ Ｈ−ＮＯＸ Ｆ１４２Ｙではない、単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２８３】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ Ｆ７８Ｙ／Ｙ１４０Ｌではない、請求項２８２に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２８４】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質が以下ではない、請求項２８２および２８３のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質：野生型Ｌ．ｐｎｅｕｍｏｐｈｉｌｉａ ２ Ｈ−ＮＯＸ、野生型Ｈ．ｓａｐｉｅｎｓ β１ Ｈ−ＮＯＸ、Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ ｓＧＣ β１ Ｈ−ＮＯＸ（１−３８５）、野生型Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ β１ Ｈ−ＮＯＸ、野生型Ｄ．ｍｅｌａｎｇａｓｔｅｒ β１ Ｈ−ＮＯＸ、野生型Ｄ．ｍｅｌａｎｇａｓｔｅｒ ＣＧ１４８８５−ＰＡ Ｈ−ＮＯＸ、野生型Ｃ．ｅｌｅｇａｎｓ ＧＣＹ−３５ Ｈ−ＮＯＸ、野生型Ｎ．ｐｕｎｃｔｉｆｏｒｍｅ Ｈ−ＮＯＸ、野生型Ｃ．ｃｒｅｓｃｅｎｔｕｓ Ｈ−ＮＯＸ、野生型Ｓ．ｏｎｅｉｄｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ、または野生型Ｃ．ａｃｅｔｏｂｕｔｙｌｉｃｕｍ Ｈ−ＮＯＸ。
【請求項２８５】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質が以下ではない、請求項２８２〜２８４のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質：Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ Ｗ９Ｆ、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ Ｙ１４０Ｆ、Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ β１（１−３８５）Ｉ１４５Ｙ、Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ ｓＧＣ β１ Ｈ−ＮＯＸ Ｈ１０５Ｇ、Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ ｓＧＣ β１ Ｈ−ＮＯＸ Ｈ１０５Ｆ、Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ ｓＧＣ β１ Ｈ−ＮＯＸ Ｉ１４５Ｙ、Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ ｓＧＣ β１ Ｈ−ＮＯＸ Ｃ７８Ｓ、Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ ｓＧＣ β１ Ｈ−ＮＯＸ Ｃ７８Ｅ、またはＨ．ｓａｐｉｅｎｓ β１ Ｈ−ＮＯＸ（１−３８５）Ｉ１４５Ｙ。
【請求項２８６】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ Ｙ１４０ＨまたはＨ．ｓａｐｉｅｎｓ β１ Ｉ１４０Ｙではない、請求項２８２〜２８５のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２８７】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約０．０１２ｓ−１の間である、請求項２８２〜２８６のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２８８】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１×１０−３ｓ−１の間である、請求項２８７に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２８９】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１０μＭである、請求項２８２〜２８８のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２９０】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約５０μＭである、請求項２８９に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２９１】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項２８２〜２９０のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２９２】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭである、請求項２８２〜２９１のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２９３】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項２８２〜２９２のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２９４】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭであり、前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項２８２〜２９３のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２９５】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満である、請求項２８２〜２９４のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２９６】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満である、請求項２８２〜２９５のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２９７】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭであり、前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満である、請求項２８２〜２９６のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２９８】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満であり、前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項２８２〜２９７のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２９９】
少なくとも１つの遠位ポケット変異を含む、請求項２８２〜２９８のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項３００】
遠位ポケット中にない少なくとも１つの変異を含む、請求項２８２〜２９９のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項３０１】
Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸのＴｙｒ１４０に対応する残基が任意の他のアミノ酸によって置き換えられる少なくとも１つの変異を含む、請求項２８２〜３００のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項３０２】
Ｌ．ｐｎｅｕｍｏｐｈｉｌａ ２ Ｈ−ＮＯＸのＰｈｅ１４２に対応する残基が任意の他のアミノ酸によって置き換えられる少なくとも１つの変異を含む、請求項２８２〜３０１のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項３０３】
少なくとも１つのＣ末端アミノ酸が、対応する野生型タンパク質と比較して除去されている、請求項２８２〜３０２のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項３０４】
少なくとも約５０個の連続するＣ末端アミノ酸が、対応する野生型タンパク質と比較して除去されている、請求項３０３に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項３０５】
約２５個〜約２００個の連続するＣ末端アミノ酸が、対応する野生型タンパク質と比較して除去されている、請求項３０３および３０４のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項３０６】
前記対応する野生型Ｈ−ＮＯＸタンパク質が哺乳動物タンパク質である、請求項２８２〜３０５のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項３０７】
前記対応する野生型Ｈ−ＮＯＸタンパク質がヒトタンパク質である、請求項３０６に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項３０８】
前記対応する野生型Ｈ−ＮＯＸタンパク質がβ１である、請求項３０７に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項３０９】
前記対応する野生型Ｈ−ＮＯＸタンパク質が細菌タンパク質である、請求項２８２〜３０５のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項３１０】
前記対応する野生型Ｈ−ＮＯＸタンパク質がＴ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓタンパク質である、請求項３０９に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項３１１】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質が別の分子または部分に共有結合している、請求項２８２〜３１０のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項３１２】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質がポリエチレングリコールに共有結合している、請求項３１１に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項３１３】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ解離定数が、Ｈｏｍｏ ｓａｐｉｅｎｓヘモグロビンαのＮＯ解離定数の大きさの２桁以内である、請求項２７９〜３９５のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項３１４】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、Ｈｏｍｏ ｓａｐｉｅｎｓヘモグロビンαのＮＯ反応性の少なくとも１０分の１未満である、請求項２７９〜３９６のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項３１５】
請求項２４５〜３１４のいずれか１項に記載のＨ−ＮＯＸタンパク質をコードする組換え型核酸。
【請求項３１６】
請求項３１５に記載の核酸を含むベクター。
【請求項３１７】
請求項３１５に記載の核酸を含む細胞。
【請求項３１８】
請求項３１６に記載のベクターを含む細胞。
【請求項３１９】
タンパク質の生産に適している条件下で、請求項２４５〜３１４のいずれか１項に記載のＨ−ＮＯＸタンパク質をコードする核酸を含む細胞を培養する工程を含む、Ｈ−ＮＯＸタンパク質の生産方法。
【請求項３２０】
Ｈ−ＮＯＸタンパク質を精製する工程をさらに含む、請求項３１９に記載の方法。
【請求項１】
（ｉ）薬学的に許容される量のＨ−ＮＯＸタンパク質であって、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ解離定数がヘモグロビンのＮＯ解離定数の大きさの２桁以内であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性がヘモグロビンのＮＯ反応性の少なくとも１０分の１未満である薬学的に許容される量のＨ−ＮＯＸタンパク質と、（ｉｉ）薬学的に許容される担体を含む、薬学的組成物。
【請求項２】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ解離定数が、ヘモグロビンのＮＯ解離定数の０．１倍〜１０倍の間である、請求項１に記載の薬学的組成物。
【請求項３】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ解離定数が、ヘモグロビンのＮＯ解離定数の０．５倍〜２倍の間である、請求項２に記載の薬学的組成物。
【請求項４】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、ヘモグロビンのＮＯ反応性の少なくとも１００分の１未満である、請求項１〜３のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項５】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、ヘモグロビンのＮＯ反応性の少なくとも１，０００分の１未満である、請求項４に記載の薬学的組成物。
【請求項６】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項１〜５のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項７】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間である、請求項１〜６のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項８】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約０．０１２ｓ−１の間である、請求項７に記載の薬学的組成物。
【請求項９】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１×１０−３ｓ−１の間である、請求項８に記載の薬学的組成物。
【請求項１０】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭである、請求項１〜９のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項１１】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１０μＭである、請求項１０に記載の薬学的組成物。
【請求項１２】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約５０μＭである、請求項１１に記載の薬学的組成物。
【請求項１３】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭである、請求項１〜１２のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項１４】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項１〜１３のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項１５】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭであり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項１〜１４のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項１６】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満である、請求項１〜１５のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項１７】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満である、請求項１〜１６のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項１８】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭであり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満である、請求項１〜１７のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項１９】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項１〜１８のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項２０】
ヘムがＨ−ＮＯＸタンパク質に結合している、請求項１〜１９のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項２１】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が変異タンパク質である、請求項１〜２０のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項２２】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、少なくとも１つの遠位ポケット変異を含む、請求項２１に記載の薬学的組成物。
【請求項２３】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、前記遠位ポケット中にない少なくとも１つの変異を含む、請求項２０および２１のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項２４】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、対応する野生型タンパク質と比較して、ＮＯ解離定数、ＮＯに対するｋｏｆｆ、ＮＯに対するｋ１、ＮＯに対するｋ２、Ｏ２解離定数、ＮＯ安定性、ヘム自動酸化速度、または上記の２つ以上の任意の組み合わせを変化させる、少なくとも１つの変異を含む、請求項１〜２３のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項２５】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、対応する野生型タンパク質と比較して、ＮＯ反応性を変化させる少なくとも１つの変異を含む、請求項１〜２４のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項２６】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸのＴｙｒ１４０に対応する残基が任意の他のアミノ酸によって置き換えられる少なくとも１つの変異を含む、請求項１〜２５のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項２７】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、Ｌ．ｐｎｅｕｍｏｐｈｉｌａ ８ Ｈ−ＮＯＸのＰｈｅ１４８に対応する残基が任意の他のアミノ酸によって置き換えられる少なくとも１つの変異を含む、請求項１〜２６のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項２８】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質中の少なくとも１つのＣ末端アミノ酸が、対応する野生型タンパク質と比較して除去されている、請求項１〜２７のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項２９】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質中の少なくとも約５０個の連続するＣ末端アミノ酸が、対応する野生型タンパク質と比較して除去されている、請求項２８に記載の薬学的組成物。
【請求項３０】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質中の約２５個〜約２００個の連続するＣ末端アミノ酸が、対応する野生型タンパク質と比較して除去されている、請求項２８および２９のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項３１】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が以下：
【数１】
【数２】
からなる群より選択される、請求項１〜３０のいずれか１項に記載の記載の薬学的組成物。
【請求項３２】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が以下からなる群より選択される、請求項３１に記載の薬学的組成物：野生型Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ ｓＧＣ、野生型Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ β１（１−３８５）、Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ β１（１−２１７）、Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ β１（１−１９４）、野生型Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ Ｙ１４０Ｌ、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ Ｙ１４０Ｆ、野生型Ｌ．ｐｎｅｕｏｐｈｉｌｉａ １ Ｈ−ＮＯＸ、野生型Ｌ．ｐｎｅｕｍｏｐｈｉｌｉａ ２ Ｈ−ＮＯＸ、およびＬ．ｐｎｅｕｍｏｐｈｉｌｉａ ２ Ｈ−ＮＯＸ Ｆ１４２Ｙ。
【請求項３３】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が哺乳動物タンパク質であるか、または哺乳動物タンパク質由来である、請求項１〜３２のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項３４】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質がヒトタンパク質であるか、またはヒトタンパク質由来である、請求項３３に記載の薬学的組成物。
【請求項３５】
前記ヒトタンパク質がβ１であるか、またはβ１由来である、請求項３４に記載の薬学的組成物。
【請求項３６】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が細菌タンパク質であるか、または細菌タンパク質由来である、請求項１〜３２のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項３７】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質がＴ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓタンパク質であるか、またはＴ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓタンパク質由来である、請求項３６に記載の薬学的組成物。
【請求項３８】
ＮＯがＨ−ＮＯＸタンパク質に結合している、請求項１〜３７のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項３９】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質を含む１つ以上のリポソームまたはナノ粒子を含む、請求項１〜３８のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項４０】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が別の分子または部分に共有結合している、請求項１〜３８のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項４１】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質がポリエチレングリコールに共有結合している、請求項４０に記載の薬学的組成物。
【請求項４２】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、請求項２４５〜３１４のいずれか１項に記載の変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質である、請求項１〜４１のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項４３】
（ｉ）薬学的に許容される量のＨ−ＮＯＸタンパク質であって、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭである、薬学的に許容される量のＨ−ＮＯＸタンパク質と、（ｉｉ）薬学的に許容される担体を含む、薬学的組成物。
【請求項４４】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約０．０１２ｓ−１の間である、請求項４３に記載の薬学的組成物。
【請求項４５】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１×１０−３ｓ−１の間である、請求項４４に記載の薬学的組成物。
【請求項４６】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１０μＭである、請求項４３〜４５のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項４７】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約５０μＭである、請求項４６に記載の薬学的組成物。
【請求項４８】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項４３〜４７のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項４９】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭである、請求項４３〜４８のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項５０】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項４３〜４９のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項５１】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭであり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項４３〜５０のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項５２】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満である、請求項４３〜５１のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項５３】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満である、請求項４３〜５２のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項５４】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭであり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満である、請求項４３〜５３のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項５５】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項４３〜５４のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項５６】
ヘムがＨ−ＮＯＸタンパク質に結合している、請求項４３〜５５のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項５７】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が変異タンパク質である、請求項４３〜５６のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項５８】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が少なくとも１つの遠位ポケット変異を含む、請求項５７に記載の薬学的組成物。
【請求項５９】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、遠位ポケット中にない少なくとも１つの変異を含む、請求項５７および５８のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項６０】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、対応する野生型タンパク質と比較して、ＮＯ解離定数、ＮＯに対するｋｏｆｆ、ＮＯに対するｋ１、ＮＯに対するｋ２、Ｏ２解離定数、ＮＯ安定性、ヘム自動酸化速度、または上記の２つ以上の任意の組み合わせを変化させる、少なくとも１つの変異を含む、請求項４３〜５９のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項６１】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、対応する野生型タンパク質と比較して、ＮＯ反応性を変化させる少なくとも１つの変異を含む、請求項４３〜６０のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項６２】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸのＴｙｒ１４０に対応する残基が任意の他のアミノ酸によって置き換えらる少なくとも１つの変異を含む、請求項４３〜６１のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項６３】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、Ｌ．ｐｎｅｕｍｏｐｈｉｌａ ８ Ｈ−ＮＯＸのＰｈｅ１４８に対応する残基が任意の他のアミノ酸によって置き換えられる少なくとも１つの変異を含む、請求項４３〜６２のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項６４】
変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質中の少なくとも１つのＣ末端アミノ酸が、対応する野生型タンパク質と比較して除去されている、請求項４３〜６３のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項６５】
変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質中の少なくとも約５０個の連続するＣ末端アミノ酸が、対応する野生型タンパク質と比較して除去されている、請求項６４に記載の薬学的組成物。
【請求項６６】
変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質中の約２５個〜約２００個の連続するＣ末端アミノ酸が、対応する野生型タンパク質と比較して除去されている、請求項６４および６５のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項６７】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が以下：
【数３】
【数４】
からなる群より選択される、請求項４３〜６６のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項６８】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が以下からなる群より選択される、請求項６７に記載の薬学的組成物：野生型Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ ｓＧＣ、野生型Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ β１（１−３８５）、Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ β１（１−２１７）、Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ β１（１−１９４）、野生型Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ Ｙ１４０Ｌ、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ Ｙ１４０Ｆ、野生型Ｌ．ｐｎｅｕｏｐｈｉｌｉａ １ Ｈ−ＮＯＸ、野生型Ｌ．ｐｎｅｕｍｏｐｈｉｌｉａ ２ Ｈ−ＮＯＸ、およびＬ．ｐｎｅｕｍｏｐｈｉｌｉａ ２ Ｈ−ＮＯＸ Ｆ１４２Ｙ。
【請求項６９】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が哺乳動物タンパク質であるか、または哺乳動物タンパク質由来である、請求項４３〜６８のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項７０】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質がヒトタンパク質であるか、またはヒトタンパク質由来である、請求項６９に記載の薬学的組成物。
【請求項７１】
前記ヒトタンパク質がβ１であるか、またはβ１由来である、請求項７０に記載の薬学的組成物。
【請求項７２】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が細菌タンパク質であるか、または細菌タンパク質由来である、請求項４３〜６８のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項７３】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質がＴ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓタンパク質であるか、またはＴ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓタンパク質由来である、請求項７２に記載の薬学的組成物。
【請求項７４】
ＮＯがＨ−ＮＯＸタンパク質に結合している、請求項４３〜７３のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項７５】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質を含む１つ以上のリポソームまたはナノ粒子を含む、請求項４３〜７４のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項７６】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が別の分子または部分に共有結合している、請求項４３〜７５のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項７７】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質がポリエチレングリコールに共有結合している、請求項７６に記載の薬学的組成物。
【請求項７８】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、請求項２４５〜３１４のいずれか１項に記載の変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質である、請求項４３〜７７のいずれか１項に記載の薬学的組成物。
【請求項７９】
個体へＮＯを送達する方法であって、前記方法は、前記送達を必要とする個体へ有効量のＮＯを送達するために十分な量のＨ−ＮＯＸタンパク質を前記個体へ投与する工程を含み、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ解離定数はヘモグロビンのＮＯ解離定数の大きさの２桁以内であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性はヘモグロビンのＮＯ反応性の少なくとも１０分の１未満である、方法。
【請求項８０】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ解離定数が、ヘモグロビンのＮＯ解離定数の０．１倍〜１０倍の間である、請求項７９に記載の方法。
【請求項８１】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ解離定数が、ヘモグロビンのＮＯ解離定数の０．５倍〜２倍の間である、請求項８０に記載の方法。
【請求項８２】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、ヘモグロビンのＮＯ反応性の少なくとも１００分の１未満である、請求項７９〜８１のいずれか１項に記載の方法。
【請求項８３】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、ヘモグロビンのＮＯ反応性の少なくとも１，０００分の１未満である、請求項８２に記載の方法。
【請求項８４】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項７９〜８３のいずれか１項に記載の方法。
【請求項８５】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間である、請求項７９〜８４のいずれか１項に記載の方法。
【請求項８６】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約０．０１２ｓ−１の間である、請求項８５に記載の方法。
【請求項８７】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１×１０−３ｓ−１の間である、請求項８６に記載の方法。
【請求項８８】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭである、請求項７９〜８７のいずれか１項に記載の方法。
【請求項８９】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１０μＭである、請求項８８に記載の方法。
【請求項９０】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約５０μＭである、請求項８９に記載の方法。
【請求項９１】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭである、請求項７９〜９０のいずれか１項に記載の方法。
【請求項９２】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項７９〜９１のいずれか１項に記載の方法。
【請求項９３】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭであり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項７９〜９２のいずれか１項に記載の方法。
【請求項９４】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満である、請求項７９〜９３のいずれか１項に記載の方法。
【請求項９５】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満である、請求項７９〜９４のいずれか１項に記載の方法。
【請求項９６】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭであり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満である、請求項７９〜９５のいずれか１項に記載の方法。
【請求項９７】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項７９〜９６のいずれか１項に記載の方法。
【請求項９８】
ヘムがＨ−ＮＯＸタンパク質に結合している、請求項７９〜９７のいずれか１項に記載の方法。
【請求項９９】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が変異タンパク質である、請求項７９〜９８のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１００】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が少なくとも１つの遠位ポケット変異を含む、請求項９９に記載の方法。
【請求項１０１】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、遠位ポケット中にない少なくとも１つの変異を含む、請求項９９および１００のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１０２】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、対応する野生型タンパク質と比較して、ＮＯ解離定数、ＮＯに対するｋｏｆｆ、ＮＯに対するｋ１、ＮＯに対するｋ２、Ｏ２解離定数、ＮＯ安定性、ヘム自動酸化速度、または上記の２つ以上の任意の組み合わせを変化させる、少なくとも１つの変異を含む、請求項７９〜１０１のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１０３】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、対応する野生型Ｈ−ＮＯＸタンパク質と比較して、ＮＯ反応性を変化させる少なくとも１つの変異を含む、請求項７９〜１０２のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１０４】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸのＴｙｒ１４０に対応する残基が任意の他のアミノ酸によって置き換えられる少なくとも１つの変異が含む、請求項７９〜１０３のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１０５】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、Ｌ．ｐｎｅｕｍｏｐｈｉｌａ １０ Ｈ−ＮＯＸのＰｈｅ１４１０に対応する残基が任意の他のアミノ酸によって置き換えられる少なくとも１つの変異を含む、請求項７９〜１０４のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１０６】
変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質中の少なくとも１つのＣ末端アミノ酸が、対応する野生型タンパク質と比較して除去されている、請求項７９〜１０５のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１０７】
変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質中の少なくとも約５０個の連続するＣ末端アミノ酸が、対応する野生型タンパク質と比較して除去されている、請求項１０６に記載の方法。
【請求項１０８】
変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質中の約２５個〜約２００個のＣ末端アミノ酸が、対応する野生型タンパク質と比較して除去されている、請求項１０６および１０７のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１０９】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が以下
【数５】
【数６】
からなる群より選択される、請求項７９〜１０８のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１１０】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が以下からなる群より選択される、請求項１０９に記載の方法：野生型Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ ｓＧＣ、野生型Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ β１（１−３１０５）、Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ β１（１−２１７）、Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ β１（１−１１０４）、野生型Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ Ｙ１４０Ｌ、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ Ｙ１４０Ｆ、野生型Ｌ．ｐｎｅｕｏｐｈｉｌｉａ １ Ｈ−ＮＯＸ、野生型Ｌ．ｐｎｅｕｍｏｐｈｉｌｉａ ２ Ｈ−ＮＯＸ、およびＬ．ｐｎｅｕｍｏｐｈｉｌｉａ ２ Ｈ−ＮＯＸ Ｆ１４２Ｙ。
【請求項１１１】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が哺乳動物タンパク質であるか、または哺乳動物タンパク質由来である、請求項７９〜１１０のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１１２】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質がヒトタンパク質であるか、またはヒトタンパク質由来である、請求項１１１に記載の方法。
【請求項１１３】
前記ヒトタンパク質がβ１であるか、またはβ１由来である、請求項１１２に記載の方法。
【請求項１１４】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が細菌タンパク質であるか、または細菌タンパク質由来である、請求項７９〜１１０のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１１５】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質がＴ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓタンパク質であるか、またはＴ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓタンパク質由来である、請求項１１４に記載の方法。
【請求項１１６】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質を含む１つ以上のリポソームまたはナノ粒子を含む、請求項７９〜１１５のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１１７】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が別の分子または部分に共有結合している、請求項７９〜１１６のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１１８】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質がポリエチレングリコールに共有結合している、請求項１１７に記載の方法。
【請求項１１９】
ＮＯが、前記個体へのＨ−ＮＯＸタンパク質の投与の前に、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質に結合する、請求項７９〜１１８のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１２０】
ＮＯが、前記個体へのＨ−ＮＯＸタンパク質の投与の前に、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質に結合せず、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質は、個体中の１つの位置から個体中の別の位置にＮＯを輸送する、請求項７９〜１１８のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１２１】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、経口投与、直腸投与、または個体の血液に投与される、請求項７９〜１２０のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１２２】
前記個体がヒトである、請求項７９〜１２１のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１２３】
前記個体が、心臓血管の症状、高血圧、高血圧によって悪化した症状、またはＮＯ機能不全に罹患しているか、あるいはそれらの危険性がある、請求項７９〜１２２のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１２４】
前記高血圧によって悪化した症状が、心不全、腎不全、または脳卒中である、請求項１２３に記載の方法。
【請求項１２５】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が少なくとも２回個体に投与される、請求項７９〜１２４のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１２６】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、請求項２４５〜３１４のいずれか１項に記載の変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質である、請求項７９〜１２５のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１２７】
個体へＮＯを送達する方法であって、前記方法は、前記送達を必要とする個体へ有効量のＮＯを送達するために十分な量のＨ−ＮＯＸタンパク質を前記個体へ投与する工程を含み、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭである、方法。
【請求項１２８】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約０．０１２ｓ−１の間である、請求項１２７に記載の方法。
【請求項１２９】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１×１０−３ｓ−１の間である、請求項１２８に記載の方法。
【請求項１３０】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１０μＭである、請求項１２７〜１２９のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１３１】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約５０μＭである、請求項１３０に記載の方法。
【請求項１３２】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項１２７〜１３１のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１３３】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭである、請求項１２７〜１３２のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１３４】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項１２７〜１３３のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１３５】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭであり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項１２７〜１３４のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１３６】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満である、請求項１２７〜１３５のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１３７】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満である、請求項１２７〜１３６のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１３８】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭであり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満である、請求項１２７〜１３７のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１３９】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項１２７〜１３８のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１４０】
ヘムがＨ−ＮＯＸタンパク質に結合している、請求項１２７〜１３９のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１４１】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が変異タンパク質である、請求項１２７〜１４０のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１４２】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が少なくとも１つの遠位ポケット変異を含む、請求項１４１に記載の方法。
【請求項１４３】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、遠位ポケット中にない少なくとも１つの変異を含む、請求項１４１および１４２のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１４４】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、対応する野生型タンパク質と比較して、ＮＯ解離定数、ＮＯに対するｋｏｆｆ、ＮＯに対するｋ１、ＮＯに対するｋ２、Ｏ２解離定数、ＮＯ安定性、ヘム自動酸化速度、または上記の２つ以上の任意の組み合わせを変化させる、少なくとも１つの変異を含む、請求項１２７〜１４３のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１４５】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、対応する野生型タンパク質と比較してＮＯ反応性を変化させる少なくとも１つの変異を含む、請求項１２７〜１４４のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１４６】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸのＴｙｒ１４０に対応する残基が任意の他のアミノ酸によって置き換えられる少なくとも１つの変異を含む、請求項１２７〜１４５のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１４７】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、Ｌ．ｐｎｅｕｍｏｐｈｉｌａ １０ Ｈ−ＮＯＸのＰｈｅ１４１０に対応する残基が任意の他のアミノ酸によって置き換えられる少なくとも１つの変異を含む、請求項１２７〜１４６のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１４８】
変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質中の少なくとも１つのＣ末端アミノ酸が、対応する野生型タンパク質と比較して除去されている、請求項１２７〜１４７のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１４９】
変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質中の少なくとも約５０個の連続するＣ末端アミノ酸が、対応する野生型タンパク質と比較して除去されている、請求項１４８に記載の方法。
【請求項１５０】
変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質中の約２５個〜約２００個の連続するＣ末端アミノ酸が、対応する野生型タンパク質と比較して除去されている、請求項１４８および１４９のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１５１】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が以下：
【数７】
【数８】
からなる群より選択される、請求項１２７〜１５０のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１５２】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が以下からなる群より選択される、請求項１５１に記載の方法：野生型Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ ｓＧＣ、野生型Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ β１（１−３１０５）、Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ β１（１−２１７）、Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ β１（１−１１０４）、野生型Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ Ｙ１４０Ｌ、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ Ｙ１４０Ｆ、野生型Ｌ．ｐｎｅｕｏｐｈｉｌｉａ １ Ｈ−ＮＯＸ、野生型Ｌ．ｐｎｅｕｍｏｐｈｉｌｉａ ２ Ｈ−ＮＯＸ、およびＬ．ｐｎｅｕｍｏｐｈｉｌｉａ ２ Ｈ−ＮＯＸ Ｆ１４２Ｙ。
【請求項１５３】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が哺乳動物タンパク質であるか、または哺乳動物タンパク質由来である、請求項１２７〜１５２のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１５４】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質がヒトタンパク質であるか、またはヒトタンパク質由来である、請求項１５３に記載の方法。
【請求項１５５】
前記ヒトタンパク質がβ１であるか、またはβ１由来である、請求項１５４に記載の方法。
【請求項１５６】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が細菌タンパク質であるか、または細菌タンパク質由来である、請求項１２７〜１５２のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１５７】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質がＴ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓタンパク質であるか、またはＴ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓタンパク質由来である、請求項１５６に記載の方法。
【請求項１５８】
１つ以上のリポソームまたはナノ粒子が前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質を含む、請求項１２７〜１５７のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１５９】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が別の分子または部分に共有結合している、請求項１２７〜１５８のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１６０】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質がポリエチレングリコールに共有結合している、請求項１５９に記載の方法。
【請求項１６１】
ＮＯが、前記個体へのＨ−ＮＯＸタンパク質の投与の前に、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質に結合する、請求項１２７〜１６０のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１６２】
ＮＯが、前記個体へのＨ−ＮＯＸタンパク質の投与の前に、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質に結合せず、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質は、個体中の１つの位置から個体中の別の位置にＮＯを輸送する、請求項１２７〜１６０のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１６３】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、経口投与、直腸投与、または個体の血液に投与される、請求項１２７〜１６２のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１６４】
前記個体がヒトである、請求項１２７〜１６３のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１６５】
前記個体が、心臓血管の症状、高血圧、高血圧によって悪化した症状、血管収縮の症状、脳卒中、またはＮＯ機能不全に罹患しているか、あるいはそれらの危険性がある、請求項１２７〜１６４のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１６６】
前記高血圧によって悪化した症状が、心不全、腎不全、または脳卒中である、請求項１６５に記載の方法。
【請求項１６７】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が少なくとも２回個体に投与される、請求項１２７〜１６６のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１６８】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、請求項２４５〜３１４のいずれか１項に記載の変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質である、請求項１２７〜１６７のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１６９】
（ｉ）薬学的に許容される量のＨ−ＮＯＸタンパク質であって、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ解離定数がヘモグロビンのＮＯ解離定数の大きさの２桁以内であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性がヘモグロビンのＮＯ反応性の少なくとも１０分の１未満である薬学的に許容される量のＨ−ＮＯＸタンパク質と、（ｉｉ）薬学的に許容される担体を含む、キット。
【請求項１７０】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ解離定数が、ヘモグロビンのＮＯ解離定数の０．１倍〜１０倍の間である、請求項１６９に記載のキット。
【請求項１７１】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ解離定数が、ヘモグロビンのＮＯ解離定数の０．５倍〜２倍の間である、請求項１７０に記載のキット。
【請求項１７２】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、ヘモグロビンのＮＯ反応性の少なくとも１００分の１未満である、請求項１６９〜１７１のいずれか１項に記載のキット。
【請求項１７３】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、ヘモグロビンのＮＯ反応性の少なくとも１，０００分の１未満である、請求項１７２に記載のキット。
【請求項１７４】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項１６９〜１７３のいずれか１項に記載のキット。
【請求項１７５】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間である、請求項１６９〜１７４のいずれか１項に記載のキット。
【請求項１７６】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約０．０１２ｓ−１の間である、請求項１７５に記載のキット。
【請求項１７７】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１×１０−３ｓ−１の間である、請求項１７６に記載のキット。
【請求項１７８】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭである、請求項１６９〜１７７のいずれか１項に記載のキット。
【請求項１７９】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１０μＭである、請求項１７８に記載のキット。
【請求項１８０】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約５０μＭである、請求項１７９に記載のキット。
【請求項１８１】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭである、請求項１６９〜１８０のいずれか１項に記載のキット。
【請求項１８２】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項１６９〜１８１のいずれか１項に記載のキット。
【請求項１８３】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭであり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項１６９〜１８２のいずれか１項に記載のキット。
【請求項１８４】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満である、請求項１６９〜１８３のいずれか１項に記載のキット。
【請求項１８５】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満である、請求項１６９〜１８４のいずれか１項に記載のキット。
【請求項１８６】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭであり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満である、請求項１６９〜１８５のいずれか１項に記載のキット。
【請求項１８７】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項１６９〜１８６のいずれか１項に記載のキット。
【請求項１８８】
ヘムがＨ−ＮＯＸタンパク質に結合している、請求項１６９〜１８７のいずれか１項に記載のキット。
【請求項１８９】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が変異タンパク質である、請求項１６９〜１８８のいずれか１項に記載のキット。
【請求項１９０】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が少なくとも１つの遠位ポケット変異を含む、請求項１８９に記載のキット。
【請求項１９１】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、遠位ポケット中にない少なくとも１つの変異を含む、請求項１８９および１９０のいずれか１項に記載のキット。
【請求項１９２】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、対応する野生型タンパク質と比較して、ＮＯ解離定数、ＮＯに対するｋｏｆｆ、ＮＯに対するｋ１、ＮＯに対するｋ２、Ｏ２解離定数、ＮＯ安定性、ヘム自動酸化速度、または上記の２つ以上の任意の組み合わせを変化させる、少なくとも１つの変異を含む、請求項１６９〜１９１のいずれか１項に記載のキット。
【請求項１９３】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、対応する野生型タンパク質と比較して、ＮＯ反応性を変化させる少なくとも１つの変異を含む、請求項１６９〜１９２のいずれか１項に記載のキット。
【請求項１９４】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸのＴｙｒ１４０に対応する残基が任意の他のアミノ酸によって置き換えられる少なくとも１つの変異を含む、請求項１６９〜１９３のいずれか１項に記載のキット。
【請求項１９５】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、Ｌ．ｐｎｅｕｍｏｐｈｉｌａ ９ Ｈ−ＮＯＸのＰｈｅ１４９に対応する残基が任意の他のアミノ酸によって置き換えられる少なくとも１つの変異を含む、請求項１６９〜１９４のいずれか１項に記載のキット。
【請求項１９６】
変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質中の少なくとも１つのＣ末端アミノ酸が、対応する野生型タンパク質と比較して除去されている、請求項１６９〜１９５のいずれか１項に記載のキット。
【請求項１９７】
変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質中の少なくとも約５０個の連続するＣ末端アミノ酸、または約２５個〜約２００個のＣ末端アミノ酸が、対応する野生型タンパク質と比較して除去されている、請求項１９６に記載のキット。
【請求項１９８】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が以下：
【数９】
【数１０】
からなる群より選択される、請求項１６９〜１９７のいずれか１項に記載のキット。
【請求項１９９】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が以下からなる群より選択される、請求項１９８に記載のキット：野生型Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ ｓＧＣ、野生型Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ β１（１−３９５）、Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ β１（１−２１７）、Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ β１（１−１９４）、野生型Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ Ｙ１４０Ｌ、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ Ｙ１４０Ｆ、野生型Ｌ．ｐｎｅｕｏｐｈｉｌｉａ １ Ｈ−ＮＯＸ、野生型Ｌ．ｐｎｅｕｍｏｐｈｉｌｉａ ２ Ｈ−ＮＯＸ、およびＬ．ｐｎｅｕｍｏｐｈｉｌｉａ ２ Ｈ−ＮＯＸ Ｆ１４２Ｙ。
【請求項２００】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が哺乳動物タンパク質であるか、または哺乳動物タンパク質由来である、請求項１６９〜１９９のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２０１】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質がヒトタンパク質であるか、ヒトタンパク質由来であるか、ヒトβ１であるか、またはβ１由来である、請求項２００に記載のキット。
【請求項２０２】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が細菌タンパク質であるか、または細菌タンパク質由来である、請求項１６９〜１９９のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２０３】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質がＴ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓタンパク質であるか、またはＴ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓタンパク質由来である、請求項２０２に記載のキット。
【請求項２０４】
ＮＯがＨ−ＮＯＸタンパク質に結合している、請求項１６９〜２０３のいずれか１項に記載のキット
【請求項２０５】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質を含む１つ以上のリポソームまたはナノ粒子を含む、請求項１６９〜２０４のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２０６】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が別の分子または部分に共有結合している、請求項１６９〜２０５のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２０７】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質がポリエチレングリコールに共有結合している、請求項２０６に記載のキット。
【請求項２０８】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、請求項２４５〜３１４のいずれか１項に記載の変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質である、請求項１６９〜２０７のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２０９】
（ｉ）Ｈ−ＮＯＸタンパク質であって、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１×１０ｓ−１の間であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭであるＨ−ＮＯＸタンパク質と、（ｉｉ）個体にＮＯを送達するためのキットの使用についての説明書を含む、キット。
【請求項２１０】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約０．０１２ｓ−１の間である、請求項２０９に記載のキット。
【請求項２１１】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１×１０−３ｓ−１の間である、請求項２１０に記載のキット。
【請求項２１２】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１０μＭである、請求項２０９〜２１１のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２１３】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約５０μＭである、請求項２１２に記載のキット。
【請求項２１４】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項２０９〜２１３のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２１５】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭである、請求項２０９〜２１４のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２１６】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項２０９〜２１５のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２１７】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭであり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項２０９〜２１６のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２１８】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満である、請求項２０９〜２１７のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２１９】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満である、請求項２０９〜２１８のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２２０】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭであり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満である、請求項２０９〜２１９のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２２１】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満であり、前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項２０９〜２２０のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２２２】
ヘムがＨ−ＮＯＸタンパク質に結合している、請求項２０９〜２２１のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２２３】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が変異タンパク質である、請求項２０９〜２２２のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２２４】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が少なくとも１つの遠位ポケット変異を含む、請求項２２３に記載のキット。
【請求項２２５】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、遠位ポケット中にない少なくとも１つの変異を含む、請求項２２３および２２４のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２２６】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、対応する野生型タンパク質と比較して、ＮＯ解離定数、ＮＯに対するｋｏｆｆ、ＮＯに対するｋ１、ＮＯに対するｋ２、Ｏ２解離定数、ＮＯ安定性、ヘム自動酸化速度、または上記の２つ以上の任意の組み合わせを変化させる、少なくとも１つの変異を含む、請求項２０９〜２２５のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２２７】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、対応する野生型タンパク質と比較してＮＯ反応性を変化させる少なくとも１つの変異を含む、請求項２０９〜２２６のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２２８】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸのＴｙｒ１４０に対応する１つの残基が任意の他のアミノ酸によって置き換えられる少なくとも１つの変異を含む、請求項２０９〜２２７のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２２９】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、Ｌ．ｐｎｅｕｍｏｐｈｉｌａ ９ Ｈ−ＮＯＸのＰｈｅ１４９に対応する１つの残基が任意の他のアミノ酸によって置き換えられる少なくとも１つの変異を含む、請求項２０９〜２２８のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２３０】
変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質中の少なくとも１つのＣ末端アミノ酸が、対応する野生型タンパク質と比較して除去されている、請求項２０９〜２２９のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２３１】
変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質中の少なくとも約５０個の連続するＣ末端アミノ酸が、対応する野生型タンパク質と比較して除去されている、請求項２３０に記載のキット。
【請求項２３２】
変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質中の約２５個〜約２００個の連続するＣ末端アミノ酸が、対応する野生型タンパク質と比較して除去されている、請求項２３０および２３１のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２３３】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が以下：
【数１１】
【数１２】
からなる群より選択される、請求項２０９〜２３２のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２３４】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が以下からなる群より選択される、請求項２３３に記載のキット：野生型Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ ｓＧＣ、野生型Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ β１（１−３９５）、Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ β１（１−２１７）、Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ β１（１−１９４）、野生型Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ Ｙ１４０Ｌ、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ Ｙ１４０Ｆ、野生型Ｌ．ｐｎｅｕｏｐｈｉｌｉａ １ Ｈ−ＮＯＸ、野生型Ｌ．ｐｎｅｕｍｏｐｈｉｌｉａ ２ Ｈ−ＮＯＸ、およびＬ．ｐｎｅｕｍｏｐｈｉｌｉａ ２ Ｈ−ＮＯＸ Ｆ１４２Ｙ。
【請求項２３５】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が哺乳動物タンパク質であるか、または哺乳動物タンパク質由来である、請求項２０９〜２３４のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２３６】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質がヒトタンパク質であるか、またはヒトタンパク質由来である、請求項２３５に記載のキット。
【請求項２３７】
前記ヒトタンパク質がβ１であるか、またはβ１由来である、請求項２３６に記載のキット。
【請求項２３８】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が細菌タンパク質であるか、または細菌タンパク質由来である、請求項２０９〜２３４のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２３９】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質がＴ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓタンパク質であるか、またはＴ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓタンパク質由来である、請求項２３８に記載のキット。
【請求項２４０】
ＮＯがＨ−ＮＯＸタンパク質に結合している、請求項２０９〜２３９のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２４１】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質を含む１つ以上のリポソームまたはナノ粒子を含む、請求項２０９〜２４０のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２４２】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が別の分子または部分に共有結合している、請求項２０９〜２４１のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２４３】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質がポリエチレングリコールに共有結合している、請求項２４２に記載のキット。
【請求項２４４】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、請求項２４５〜３１４のいずれか１項に記載の変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質である、請求項２０９〜２４３のいずれか１項に記載のキット。
【請求項２４５】
対応する野生型Ｈ−ＮＯＸタンパク質と比較して、ＮＯ解離定数またはＮＯ反応性を変化させる少なくとも１つの変異を含む、単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質であって、前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ解離定数は、ヘモグロビンのＮＯ解離定数の大きさの２桁以内であり、前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性は、ヘモグロビンのＮＯ反応性の少なくとも１０分の１未満であり、前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質は、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ Ｙ４０Ｌ、野生型Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ、野生型Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ ｓＧＣ、またはＬ．ｐｎｅｕｍｏｐｈｉｌｉａ ２ Ｈ−ＮＯＸ Ｆ１４２Ｙではない、単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２４６】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ Ｆ７８Ｙ／Ｙ１４０Ｌではない、請求項２４５に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２４７】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質が以下ではない、請求項２４５および２４６のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質：野生型Ｌ．ｐｎｅｕｍｏｐｈｉｌｉａ ２ Ｈ−ＮＯＸ、野生型Ｈ．ｓａｐｉｅｎｓ β１ Ｈ−ＮＯＸ、Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ ｓＧＣ β１ Ｈ−ＮＯＸ（１−３８５）、野生型Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ β１ Ｈ−ＮＯＸ、野生型Ｄ．ｍｅｌａｎｇａｓｔｅｒ β１ Ｈ−ＮＯＸ、野生型Ｄ．ｍｅｌａｎｇａｓｔｅｒ ＣＧ１４８８５−ＰＡ Ｈ−ＮＯＸ、野生型Ｃ．ｅｌｅｇａｎｓ ＧＣＹ−３５ Ｈ−ＮＯＸ、野生型Ｎ．ｐｕｎｃｔｉｆｏｒｍｅ Ｈ−ＮＯＸ、野生型Ｃ．ｃｒｅｓｃｅｎｔｕｓ Ｈ−ＮＯＸ、野生型Ｓ．ｏｎｅｉｄｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ、または野生型Ｃ．ａｃｅｔｏｂｕｔｙｌｉｃｕｍ Ｈ−ＮＯＸ。
【請求項２４８】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質が以下ではない、請求項２４５〜２４７のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質：Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ Ｗ９Ｆ、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ Ｙ１４０Ｆ、Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ β１（１−３８５）Ｉ１４５Ｙ、Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ ｓＧＣ β１ Ｈ−ＮＯＸ Ｈ１０５Ｇ、Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ ｓＧＣ β１ Ｈ−ＮＯＸ Ｈ１０５Ｆ、Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ ｓＧＣ β１ Ｈ−ＮＯＸ Ｉ１４５Ｙ、Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ ｓＧＣ β１ Ｈ−ＮＯＸ Ｃ７８Ｓ、またはＲ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ ｓＧＣ β１ Ｈ−ＮＯＸ Ｃ７８Ｅ。
【請求項２４９】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ Ｙ１４０ＨまたはＨ．ｓａｐｉｅｎｓ β１ Ｉ１４０Ｙではない、請求項２４５〜２４８のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２５０】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ解離定数が、ヘモグロビンのＮＯ解離定数の０．１倍〜１０倍の間である、請求項２４５〜２４９のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２５１】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ解離定数が、ヘモグロビンのＮＯ解離定数の０．５倍〜２倍の間である、請求項２５０に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２５２】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、ヘモグロビンのＮＯ反応性の少なくとも１００分の１未満である、請求項２４５〜２５１のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２５３】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、ヘモグロビンのＮＯ反応性の少なくとも１，０００分の１未満である、請求項２５２に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２５４】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項２４５〜２５３のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２５５】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間である、請求項２４５〜２５４のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２５６】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約０．０１２ｓ−１の間である、請求項２４５〜２５５のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２５７】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１×１０−３ｓ−１の間である、請求項２４５〜２５６のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２５８】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭである、請求項２４５〜２５７のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２５９】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１０μＭである、請求項２４５〜２５８のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２６０】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約５０μＭである、請求項２５９に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２６１】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭである、請求項２４５〜２６０のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２６２】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項２４５〜２６１のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２６３】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭであり、前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項２４５〜２６２のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２６４】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満である、請求項２４５〜２６３のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２６５】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満である、請求項２４５〜２６４のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２６６】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭであり、前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満である、請求項２４５〜２６５のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２６７】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満であり、前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項２４５〜２６６のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２６８】
少なくとも１つの遠位ポケット変異を含む、請求項２４５〜２６７のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２６９】
遠位ポケット中にない少なくとも１つの変異を含む、請求項２４５〜２６８のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２７０】
Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸのＴｙｒ１４０に対応する残基が任意の他のアミノ酸によって置き換えられる少なくとも１つの変異を含む、請求項２４５〜２６９のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２７１】
Ｌ．ｐｎｅｕｍｏｐｈｉｌａ ２ Ｈ−ＮＯＸのＰｈｅ１４２に対応する残基が任意の他のアミノ酸によって置き換えられる少なくとも１つの変異を含む、請求項２４５〜２７０のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２７２】
少なくとも１つのＣ末端アミノ酸が、対応する野生型タンパク質と比較して除去されている、請求項２４５〜２７１のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２７３】
少なくとも約５０個の連続するＣ末端アミノ酸が、対応する野生型タンパク質と比較して除去されている、請求項２７２に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２７４】
約２５個〜約２００個の連続するＣ末端アミノ酸が、対応する野生型タンパク質と比較して除去されている、請求項２７２および２７３のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２７５】
前記対応する野生型Ｈ−ＮＯＸタンパク質が哺乳動物タンパク質である、請求項２４５〜２７４のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２７６】
前記対応する野生型Ｈ−ＮＯＸタンパク質がヒトタンパク質である、請求項２７５に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２７７】
前記対応する野生型Ｈ−ＮＯＸタンパク質がβ１である、請求項２７６に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２７８】
前記対応する野生型Ｈ−ＮＯＸタンパク質が細菌タンパク質である、請求項２４５〜２７４のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２７９】
前記対応する野生型Ｈ−ＮＯＸタンパク質がＴ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓタンパク質である、請求項２７８に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２８０】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質が別の分子または部分に共有結合している、請求項２４５〜２７９のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２８１】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質がポリエチレングリコールに共有結合している、請求項２８０に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２８２】
対応する野生型Ｈ−ＮＯＸタンパク質と比較して、ＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２を変化させるか、あるいはＯ２解離定数を変化させる少なくとも１つの変異を含む、単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質であって、前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２は、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭであり、前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質は、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ Ｙ４０Ｌ、野生型Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ、野生型Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ ｓＧＣ、またはＬ．ｐｎｅｕｍｏｐｈｉｌｉａ ２ Ｈ−ＮＯＸ Ｆ１４２Ｙではない、単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２８３】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ Ｆ７８Ｙ／Ｙ１４０Ｌではない、請求項２８２に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２８４】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質が以下ではない、請求項２８２および２８３のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質：野生型Ｌ．ｐｎｅｕｍｏｐｈｉｌｉａ ２ Ｈ−ＮＯＸ、野生型Ｈ．ｓａｐｉｅｎｓ β１ Ｈ−ＮＯＸ、Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ ｓＧＣ β１ Ｈ−ＮＯＸ（１−３８５）、野生型Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ β１ Ｈ−ＮＯＸ、野生型Ｄ．ｍｅｌａｎｇａｓｔｅｒ β１ Ｈ−ＮＯＸ、野生型Ｄ．ｍｅｌａｎｇａｓｔｅｒ ＣＧ１４８８５−ＰＡ Ｈ−ＮＯＸ、野生型Ｃ．ｅｌｅｇａｎｓ ＧＣＹ−３５ Ｈ−ＮＯＸ、野生型Ｎ．ｐｕｎｃｔｉｆｏｒｍｅ Ｈ−ＮＯＸ、野生型Ｃ．ｃｒｅｓｃｅｎｔｕｓ Ｈ−ＮＯＸ、野生型Ｓ．ｏｎｅｉｄｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ、または野生型Ｃ．ａｃｅｔｏｂｕｔｙｌｉｃｕｍ Ｈ−ＮＯＸ。
【請求項２８５】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質が以下ではない、請求項２８２〜２８４のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質：Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ Ｗ９Ｆ、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ Ｙ１４０Ｆ、Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ β１（１−３８５）Ｉ１４５Ｙ、Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ ｓＧＣ β１ Ｈ−ＮＯＸ Ｈ１０５Ｇ、Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ ｓＧＣ β１ Ｈ−ＮＯＸ Ｈ１０５Ｆ、Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ ｓＧＣ β１ Ｈ−ＮＯＸ Ｉ１４５Ｙ、Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ ｓＧＣ β１ Ｈ−ＮＯＸ Ｃ７８Ｓ、Ｒ．ｎｏｒｖｅｇｉｃｕｓ ｓＧＣ β１ Ｈ−ＮＯＸ Ｃ７８Ｅ、またはＨ．ｓａｐｉｅｎｓ β１ Ｈ−ＮＯＸ（１−３８５）Ｉ１４５Ｙ。
【請求項２８６】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質が、Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸ Ｙ１４０ＨまたはＨ．ｓａｐｉｅｎｓ β１ Ｉ１４０Ｙではない、請求項２８２〜２８５のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２８７】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約０．０１２ｓ−１の間である、請求項２８２〜２８６のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２８８】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１×１０−３ｓ−１の間である、請求項２８７に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２８９】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１０μＭである、請求項２８２〜２８８のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２９０】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約５０μＭである、請求項２８９に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２９１】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項２８２〜２９０のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２９２】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭである、請求項２８２〜２９１のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２９３】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項２８２〜２９２のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２９４】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭであり、前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項２８２〜２９３のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２９５】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満である、請求項２８２〜２９４のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２９６】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯに対するｋｏｆｆ、ｋ１、またはｋ２が、３７℃で約１×１０−４ｓ−１〜約１０ｓ−１の間であり、前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満である、請求項２８２〜２９５のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２９７】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＯ２解離定数が、３７℃で少なくとも約１μＭであり、前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満である、請求項２８２〜２９６のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２９８】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のヘム自動酸化速度が、３７℃で約１ｈ−１未満であり、前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、約７００ｓ−１未満である、請求項２８２〜２９７のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項２９９】
少なくとも１つの遠位ポケット変異を含む、請求項２８２〜２９８のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項３００】
遠位ポケット中にない少なくとも１つの変異を含む、請求項２８２〜２９９のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項３０１】
Ｔ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓ Ｈ−ＮＯＸのＴｙｒ１４０に対応する残基が任意の他のアミノ酸によって置き換えられる少なくとも１つの変異を含む、請求項２８２〜３００のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項３０２】
Ｌ．ｐｎｅｕｍｏｐｈｉｌａ ２ Ｈ−ＮＯＸのＰｈｅ１４２に対応する残基が任意の他のアミノ酸によって置き換えられる少なくとも１つの変異を含む、請求項２８２〜３０１のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項３０３】
少なくとも１つのＣ末端アミノ酸が、対応する野生型タンパク質と比較して除去されている、請求項２８２〜３０２のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項３０４】
少なくとも約５０個の連続するＣ末端アミノ酸が、対応する野生型タンパク質と比較して除去されている、請求項３０３に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項３０５】
約２５個〜約２００個の連続するＣ末端アミノ酸が、対応する野生型タンパク質と比較して除去されている、請求項３０３および３０４のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項３０６】
前記対応する野生型Ｈ−ＮＯＸタンパク質が哺乳動物タンパク質である、請求項２８２〜３０５のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項３０７】
前記対応する野生型Ｈ−ＮＯＸタンパク質がヒトタンパク質である、請求項３０６に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項３０８】
前記対応する野生型Ｈ−ＮＯＸタンパク質がβ１である、請求項３０７に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項３０９】
前記対応する野生型Ｈ−ＮＯＸタンパク質が細菌タンパク質である、請求項２８２〜３０５のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項３１０】
前記対応する野生型Ｈ−ＮＯＸタンパク質がＴ．ｔｅｎｇｃｏｎｇｅｎｓｉｓタンパク質である、請求項３０９に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項３１１】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質が別の分子または部分に共有結合している、請求項２８２〜３１０のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項３１２】
前記変異Ｈ−ＮＯＸタンパク質がポリエチレングリコールに共有結合している、請求項３１１に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項３１３】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ解離定数が、Ｈｏｍｏ ｓａｐｉｅｎｓヘモグロビンαのＮＯ解離定数の大きさの２桁以内である、請求項２７９〜３９５のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項３１４】
前記Ｈ−ＮＯＸタンパク質のＮＯ反応性が、Ｈｏｍｏ ｓａｐｉｅｎｓヘモグロビンαのＮＯ反応性の少なくとも１０分の１未満である、請求項２７９〜３９６のいずれか１項に記載の単離されたＨ−ＮＯＸタンパク質。
【請求項３１５】
請求項２４５〜３１４のいずれか１項に記載のＨ−ＮＯＸタンパク質をコードする組換え型核酸。
【請求項３１６】
請求項３１５に記載の核酸を含むベクター。
【請求項３１７】
請求項３１５に記載の核酸を含む細胞。
【請求項３１８】
請求項３１６に記載のベクターを含む細胞。
【請求項３１９】
タンパク質の生産に適している条件下で、請求項２４５〜３１４のいずれか１項に記載のＨ−ＮＯＸタンパク質をコードする核酸を含む細胞を培養する工程を含む、Ｈ−ＮＯＸタンパク質の生産方法。
【請求項３２０】
Ｈ−ＮＯＸタンパク質を精製する工程をさらに含む、請求項３１９に記載の方法。
【図１Ａ】
【図１Ｂ】
【図１Ｃ−１Ｈ】
【図２】
【図３Ａ】
【図３Ｂ】
【図３Ｃ】
【図３Ｄ】
【図４Ａ】
【図４Ｂ】
【図４Ｃ】
【図４Ｄ】
【図５Ａ】
【図５Ｂ】
【図６】
【図７】
【図８Ａ】
【図８Ｂ】
【図８Ｃ】
【図８Ｄ】
【図８Ｅ】
【図８Ｆ】
【図８Ｇ】
【図８Ｈ】
【図８Ｉ】
【図８Ｊ】
【図８Ｋ】
【図８Ｌ】
【図８Ｍ】
【図８Ｎ】
【図８Ｏ】
【図８Ｐ】
【図８Ｑ】
【図８Ｒ】
【図８Ｓ】
【図８Ｔ】
【図８Ｕ】
【図８Ｖ】
【図８Ｗ】
【図８Ｘ】
【図８Ｙ】
【図８Ｚ】
【図８ＡＡ】
【図８ＢＢ】
【図８ＣＣ】
【図８ＤＤ】
【図１Ｂ】
【図１Ｃ−１Ｈ】
【図２】
【図３Ａ】
【図３Ｂ】
【図３Ｃ】
【図３Ｄ】
【図４Ａ】
【図４Ｂ】
【図４Ｃ】
【図４Ｄ】
【図５Ａ】
【図５Ｂ】
【図６】
【図７】
【図８Ａ】
【図８Ｂ】
【図８Ｃ】
【図８Ｄ】
【図８Ｅ】
【図８Ｆ】
【図８Ｇ】
【図８Ｈ】
【図８Ｉ】
【図８Ｊ】
【図８Ｋ】
【図８Ｌ】
【図８Ｍ】
【図８Ｎ】
【図８Ｏ】
【図８Ｐ】
【図８Ｑ】
【図８Ｒ】
【図８Ｓ】
【図８Ｔ】
【図８Ｕ】
【図８Ｖ】
【図８Ｗ】
【図８Ｘ】
【図８Ｙ】
【図８Ｚ】
【図８ＡＡ】
【図８ＢＢ】
【図８ＣＣ】
【図８ＤＤ】
【公表番号】特表２００９−５３８１３３（Ｐ２００９−５３８１３３Ａ）
【公表日】平成２１年１１月５日（２００９．１１．５）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００９−５１２０９８（Ｐ２００９−５１２０９８）
【出願日】平成１９年５月２１日（２００７．５．２１）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＵＳ２００７／０１２１３３
【国際公開番号】ＷＯ２００７／１３９７６７
【国際公開日】平成１９年１２月６日（２００７．１２．６）
【公序良俗違反の表示】
（特許庁注：以下のものは登録商標）
１．ＴＥＦＬＯＮ
【出願人】（５０６１１５５１４）ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア (87)
【Ｆターム（参考）】
【公表日】平成２１年１１月５日（２００９．１１．５）
【国際特許分類】
【出願日】平成１９年５月２１日（２００７．５．２１）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＵＳ２００７／０１２１３３
【国際公開番号】ＷＯ２００７／１３９７６７
【国際公開日】平成１９年１２月６日（２００７．１２．６）
【公序良俗違反の表示】
（特許庁注：以下のものは登録商標）
１．ＴＥＦＬＯＮ
【出願人】（５０６１１５５１４）ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア (87)
【Ｆターム（参考）】
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