説明

丁合い封書作製装置

【課題】封書を簡単に製造できる丁合い封書作製装置を提供する。
【解決手段】縦方向搬送部30は、下表紙3の左側縁部3Lに、接着材3aを縦方向Yに沿って塗布する下表紙−封入物接着材塗布部34と、接着材3aによって、下表紙3及び封入物4を接着して積層体5を作製する下表紙−封入物積層部35と、積層体5の下表紙3の右側縁部3Rに、接着材3bを縦方向Yに沿って塗布する第1下表紙−上表紙接着材塗布部37と、積層体5の封入物4の左側縁部4Lに、接着材4bを縦方向Yに沿って塗布する封入物−上表紙接着材塗布部38とを備え、左右方向搬送部40は、積層体5の下表紙3の縦方向Yの上下縁部3D,3Uに、接着材3cを左右方向Xに沿って塗布する第2下表紙−上表紙接着材塗布部43と、接着材3a,4b,3c,3dによって、上表紙2及び積層体5を接着して封書1を作製する積層体−上表紙積層部44とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、見開き可能な封書を作製する丁合い封書作製装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、シート基材を内部に封入した封入封筒があった(例えば特許文献1)。
しかし、このタイプの封入封筒は、周囲に折り目をつけて糊付けするために、工程が複雑であり、工数がかかっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−256122号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、封書を簡単に製造できる丁合い封書作製装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、以下のような解決手段により、課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。また、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
【0006】
・第1の発明は、上表紙(2)及び下表紙(3)に封入物(4,404)を封入して封書を作製する丁合い封書作製装置において、前記封書(1,301,401)を見開く開閉方向(X)とは直交する直交方向(Y)に、搬送物を搬送する直交方向搬送部(30,230)と、前記直交方向搬送部に接続され、前記封書の前記開閉方向に、搬送物を搬送する開閉方向搬送部(40,240,340)とを備え、前記直交方向搬送部(30,230)は、前記下表紙(3)の上面のうち前記開閉方向の閉側の縁部(3L)に、前記下表紙及び前記封入物を接着する接着材(3a)を、前記直交方向に沿って塗布する下表紙−封入物接着材塗布部(34,234)と、前記下表紙−封入物接着材塗布部が塗布した接着材によって、前記下表紙及び前記封入物を接着して積層体(5)を作製する下表紙−封入物積層部(35)と、前記積層体の前記下表紙の上面のうち前記開閉方向の開側の縁部(3R)に、前記下表紙及び前記上表紙を接着する接着材(3b,203b)を、前記直交方向に沿って塗布する第1下表紙−上表紙接着材塗布部(37,237)と、前記積層体の前記封入物(4)の上面のうち前記閉側の縁部(4L)に、前記封入物及び前記上表紙を接着する接着材(4b,204b)を、前記直交方向に沿って塗布する封入物−上表紙接着材塗布部(38,234)とを備え、前記開閉方向搬送部(40,240,340)は、前記直交方向搬送部から搬送された前記積層体の前記下表紙(3)の上面のうち前記直交方向の両側縁部(3D,3U)に、前記下表紙及び前記上表紙を接着する接着材(3c,3d)を、前記開閉方向に沿って塗布する第2下表紙−上表紙接着材塗布部(43)と、前記第1下表紙−上表紙接着材塗布部と、前記第2下表紙−上表紙接着材塗布部と、前記封入物−上表紙接着材塗布部とが塗布した接着材(3a,4b,204b,3c,3d)によって、前記上表紙及び前記積層体を接着して前記封書を作製する積層体−上表紙積層部(44)とを備えること、を特徴とする丁合い封書作製装置である。
・第2の発明は、第1の発明の丁合い封書作製装置において、前記第1下表紙−上表紙接着材塗布部(37,237)、前記第2下表紙−上表紙接着材塗布部(43)は、剥離可能な接着材(3b,203b,3c,3d)を塗布すること、を特徴とする丁合い封書作製装置である。
・第3の発明は、第1の発明の丁合い封書作製装置において、前記上表紙(2)及び前記下表紙(3)のうち、前記第1下表紙−上表紙接着材塗布部(37,237)、前記第2下表紙−上表紙接着材塗布部(43)が接着材(3b,203b,3c,3d)を塗布した領域(301R,301D,301U)を切り離すミシン目(m1〜m3)を加工するミシン目加工部(347D,347U,347R)を備えること、を特徴とする丁合い封書作製装置である。
・第4の発明は、第1から第3までのいずれかの発明の丁合い封書作製装置において、前記封書は、複数の前記封入物(4−1,4−2)を有し、前記直交方向搬送部(30,230)は、積層前の前記封入物(4−1,4−2)の前記閉側の縁部(4L)に、複数の前記封入物同士を接着するための接着材(4a)を、前記直交方向(Y)に沿って塗布する封入物−封入物接着材塗布部(34,234)を備え、前記下表紙−封入物積層部(35)は、封入物−封入物接着材塗布部が塗布した接着材によって、前記複数の前記封入物を接着して積層すること、を特徴とする丁合い封書作製装置である。
・第5の発明は、第4の発明の丁合い封書作製装置において、前記封入物(4)は、枚数に関する情報を記憶する枚数情報記憶部(4c)を備え、前記直交方向搬送部(30,230)、前記枚数情報記憶部の情報を読み取る枚数情報読み取り部(32)と、前記枚数情報読み取り部が読み取った情報に基づいて、前記封入物(4)及び前記下表紙(3)を、搬送路に送り出す下表紙封入物供給部(31)とを備えること、を特徴とする丁合い封書作製装置である。
・第6の発明は、第1から第5までのいずれかの発明の丁合い封書作製装置において、前記直交方向搬送部(30,230)とは異なる大きさの他の封入物(404)を搬送し、前記直交方向とは異なる方向から、前記開閉方向搬送部(40)に接続される他の封入物搬送部(470)を備え、前記開閉方向搬送部は、前記積層体(5)と、前記上表紙(2)と、前記他の封入物搬送部から搬送された前記他の封入物(404)とを積層すること、を特徴とする丁合い封書作製装置である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、以下の効果を奏することができる。
第1の発明は、直交方向搬送部では、下表紙と封入物とを接着して積層体を作製し、封入物を封入する前工程を行うことができ、また、その積層体の縁部に直交方向に沿って接着材を塗布できる。そして、開閉方向搬送部では、積層体の縁部に、開閉方向に沿って接着材を塗布するので、積層体の残り2つの縁部に接着材を塗布して、上表紙と積層体とを接着して封書を作製できる。これにより、冊子状に開閉する封書を簡単に製造できる。
第2の発明は、第1下表紙−上表紙接着材塗布部、第2下表紙−上表紙接着材塗布部が、剥離可能な接着材を塗布するので、この接着材を剥離して下表紙及び上表紙を開いて、封書を冊子状に見開くことができる。
【0008】
第3の発明は、上表紙及び下表紙のうち、閉側縁部接着材塗布部、開閉方向接着材塗布部が接着材を塗布した領域を切り離すミシン目を加工するので、この領域を切り離すことにより、封書を冊子状に見開くことができる。
第4の発明は、複数の封入物を封入した封書を作製できる。
【0009】
第5の発明は、封入物の枚数情報記憶部の情報に基づいて封入物及び下表紙を、搬送路に送り出すので、送り先毎に封入物が異なる封書を作製できる。
第6の発明は、直交方向搬送部とは異なる大きさの他の封入物を搬送して、積層体に積層するので、異なる大きさの封入物を封入した封書を作製できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、第1実施形態の封書1を示す図である。
【図2】第1実施形態の封書作製装置10を説明する図である。
【図3】図2の部分拡大図である。
【図4】第2実施形態の封書作製装置220の縦方向搬送部230を拡大して示す平面図である。
【図5】第3実施形態の封書301を示す図である。
【図6】第3実施形態の左右方向搬送部340近傍を拡大して示す平面図である。
【図7】第4実施形態の封書401を示す図である。
【図8】第4実施形態の封入物搬送部470及びその近傍を拡大して示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(第1実施形態)
以下、図面等を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態の封書1を示す図である。
図1(a)は、平面図(封書上面を法線方向から見た図)、図1(b)は、図1(a)のb−b部矢視断面図、図1(c)は、図1(a)のc−c部矢視断面図である。
図1(d)は、封書1を冊子状に開いた状態の断面図である。
なお、各図面及び以下の説明において、封書上面を法線方向から見たときに、封書1の短辺に平行な方向であり封書1を見開く開閉方向を左右方向X、封書1の長辺に平行な方向であり左右方向Xに直交する方向(直交方向)を縦方向Yとする。また、封書上面の法線方向を鉛直方向Zとする。
封書1(丁合い封書)は、発送者から送付先に郵送等によって送付され、封入物4の印刷内容等を、送付先に伝えるものである。
【0012】
図1(a)から図1(c)に示すように、封書1は、上表紙2、下表紙3、封入物4(4−1,4−2)を備える。
上表紙2及び下表紙3は、右側X2及び縦方向Yの上下の縁部がそれぞれ剥離可能な接着材3b,3c,3dで接着されて構成されている。
封入物4は、上表紙2及び下表紙3内に封入する紙材である。図1の例では、封入物4は、2枚の封入物4−1,4−2から構成されるが、後述するように、作製する封書1毎に枚数が異なっている。
封入物4−1及び下表紙3は、左側X1の縁部が、剥離不可能な強接着材3aで接着されている。封入物4−2及び上表紙2は、左側X1の縁部が、剥離不可能な強接着材4bで接着されている。封入物4−1,4−2間は、左側X1の縁部が、剥離不可能な強接着材4aで接着されている。
【0013】
図1(d)に示すように、以上の構成により、送付先の受け取り人は、上表紙2、下表紙3を接着する剥離可能な接着材3b,3c,3dを剥離することで、封書1を、左側X1を閉側、右側X2を開側として、冊子状に見開いて、封入物4の記載内容等を確認できる。
【0014】
封書1を作製する封書作製装置10(丁合い封書作製装置)について説明する。
図2は、第1実施形態の封書作製装置10を説明する図である。
図2(a)は、平面図、図2(b)は、右側面図、図2(c)は、縦方向下側Y1から見た図である。
図3は、図2(a)の部分拡大図、図2(a)の断面図である。
図3(a)は、図2(a)の部分拡大図、図3(b)は、図2(b)の部分拡大図、図3(d1)から図3(d4)は、図3(a)のd1−d1部矢視断面図、d2−d2部矢視断面図、d3−d3部矢視断面図、d4−d4部矢視断面図である。
【0015】
封書作製装置10は、上表紙2及び下表紙3に封入物4を封入して封書1を作製する装置である。
図2に示すように、封書作製装置10は、上表紙搬送部20、縦方向搬送部30(直交方向搬送部)、左右方向搬送部40(開閉方向搬送部)、貯留部50、制御部60を備える。
上表紙搬送部20、縦方向搬送部30は、左右方向搬送部40の接続部41に接続され、上表紙2、積層体5(後述する)を接続部41にそれぞれ搬送する。そして、左右方向搬送部40が、これらを重ね合わせて封書1を作製して、貯留部50に搬送するようになっている。
なお、搬送路の各場所には、光学センサ等の位置検出部(図示せず)が設けられており、位置検出部が搬送物の位置情報を検出するようになっている。位置検出部は、検出情報を制御部60に出力し、制御部60は、この出力に基づいて、各コンベア(後述する)等を制御するようになっている。
【0016】
上表紙搬送部20は、上表紙2を右側X2に搬送する装置である。上表紙搬送部20は、上表紙供給部21、コンベア22を備える。
上表紙供給部21は、ロール状にされた上表紙2を引き出して切断して、1枚ずつコンベア22に送り出して供給する装置である。なお、上表紙供給部21は、既に切断された上表紙2をストックしておいて供給してもよい。
【0017】
図3に示すように、縦方向搬送部30は、下表紙3及び封入物4を、縦方向上側Y2に搬送する装置である。
縦方向搬送部30は、下表紙封入物供給部31、コード読み取り部32、コンベア33、下表紙−封入物接着材塗布部34(封入物−封入物接着材塗布部)、下表紙−封入物積層部35、コンベア36、第1下表紙−上表紙接着材塗布部37、封入物−上表紙接着材塗布部38を備える。
【0018】
下表紙封入物供給部31は、下表紙3、封入物4を供給する装置である。
下表紙封入物供給部31は、ロールから引き出された下表紙3、封入物4を切断して、1枚ずつコンベア33に送り出して供給する。なお、下表紙封入物供給部31は、既に切断された下表紙3、封入物4をストックしておいて供給してもよい。
【0019】
コード読み取り部32は、封入物4に設けられたコード4c(枚数情報記憶部)を読み取るセンサである。コード読み取り部32は、読み取った情報を制御部60に出力する。
コード4cは、各封入物4の上面に設けられたバーコード、二次元コード等の記憶領域である。コード4cは、作製する封書1毎に異なる枚数の封入物4の情報を有している。
【0020】
コンベア33は、下表紙封入物供給部31から下表紙−封入物積層部35まで、下表紙3、封入物4を搬送するベルトコンベア等である。
下表紙−封入物接着材塗布部34は、コンベア33で送られる途中の下表紙3の上面のうち左側縁部3Lに、下表紙3及び封入物4を接着する接着材3aを、縦方向Yに沿って塗布する装置である(図3(d2)参照)。なお、図2、図3は、下表紙3に接着材が塗布された後、下表紙3が縦方向上側Y2に移動した状態を示している。
また、下表紙−封入物接着材塗布部34は、コンベア33で送られる途中の積層前の封入物4の左側縁部4Lに、封入物4同士を接着するための接着材4aを塗布する装置(封入物−封入物接着材塗布部)を兼用している(図3(d1)参照)。下表紙−封入物接着材塗布部34は、剥離不可能な強接着材を塗布する。
【0021】
下表紙−封入物積層部35は、下表紙−封入物接着材塗布部34が塗布した接着材3a,4aによって、下表紙3、封入物4を接着して積層体5を作製する装置である(図3(d3)参照)。下表紙−封入物積層部35は、コンベア33で送られた下表紙3、封入物4を、送られた順に鉛直方向下側Z1から積層する。なお、下表紙−封入物積層部35は、下表紙3、封入物4の平面方向の位置を位置決めする位置決め部材35aが設けられている。
コンベア36は、下表紙−封入物積層部35から左右方向搬送部40まで、積層体5を搬送するベルトコンベア等である。コンベア36の鉛直方向Zの高さは、コンベア33よりも一段低くなっている。
【0022】
第1下表紙−上表紙接着材塗布部37は、積層体5の下表紙3の上面のうち右側縁部3Rに、下表紙3及び上表紙2を接着する接着材3bを、縦方向Yに沿って塗布する装置である(図3(d4)参照)。第1下表紙−上表紙接着材塗布部37は、剥離可能接着材を塗布する。
封入物−上表紙接着材塗布部38は、積層体5の封入物4の上面のうち左側縁部4Lに、封入物4及び上表紙2を接着する接着材4bを、縦方向Yに沿って塗布する装置である(図3(d4)参照)。封入物−上表紙接着材塗布部38は、剥離不可能な強接着材を塗布する。
【0023】
図2に示すように、左右方向搬送部40は、接続部41、コンベア42、第2下表紙−上表紙接着材塗布部43、積層体−上表紙積層部44、コンベア45を備える。
接続部41は、上表紙搬送部20、縦方向搬送部30が搬送した上表紙2、積層体5がそれぞれ搬送されるコンベア42上の領域である。接続部41の鉛直方向Zの高さは、コンベア22,36よりも一段低くなっている。
コンベア42は、接続部41から積層体−上表紙積層部44まで上表紙2、積層体5を搬送するベルトコンベア等である。
【0024】
第2下表紙−上表紙接着材塗布部43は、積層体5の下表紙3の上面のうち縦方向Yの上下縁部3D,3Uに、下表紙3及び上表紙2を接着する接着材3c,3dを、左右方向Xに沿って塗布する装置である。第2下表紙−上表紙接着材塗布部43は、剥離可能接着材を塗布する。
積層体−上表紙積層部44は、第1下表紙−上表紙接着材塗布部37が塗布した接着材3bと、封入物−上表紙接着材塗布部38が塗布した接着材4bと、第2下表紙−上表紙接着材塗布部43が塗布した接着材3c,3dとによって、上表紙2及び積層体5を接着して封書1を作製する装置である。
積層体−上表紙積層部44は、コンベア42で送られた上表紙2、積層体5を、送られた順に鉛直方向下側Z1から積層する。積層体−上表紙積層部44は、上表紙2、積層体5の平面方向の位置を位置決めする位置決め部材(図示せず)が設けられている。
【0025】
コンベア45は、積層体−上表紙積層部44から貯留部50まで、製造した封書1を搬送するベルトコンベア等である。コンベア45の鉛直方向Zの高さは、コンベア42よりも一段低くなっている。
【0026】
貯留部50は、製造された封書1を積層して貯留する部分である。
制御部60は、この封書作製装置10を統括する制御装置であり、CPU(中央処理装置)等により構成される。制御部60は、記憶部(図示せず)に記憶されたプログラムに従って動作する。制御部60は、封書作製装置10に設けられた各検出部の出力に基づいて、上記各ハードウエアを制御したりする。
【0027】
封書作製装置10の動作について説明する。
封書作製装置10は、以下の動作により、封書1を作製する。
[上表紙搬送部20の動作]
図2に示すように、制御部60は、上表紙供給部21を駆動して、上表紙2を1枚ずつコンベア22に送り出す。
制御部60は、コンベア22を駆動して、上表紙2を右側X2に搬送して、接続部41の手前で停止する。
【0028】
[縦方向搬送部30の動作]
(下表紙封入物供給処理)
制御部60は、下表紙封入物供給部31を制御して、下表紙3を1枚コンベア33に送り出す。制御部60は、コンベア33を駆動して、封入物4を配置するスペースを、コンベア33上に設ける。
コード読み取り部32は、封入物4のコード4cを読み取ると、読み取り情報を制御部60に出力する。制御部60は、その読み取り情報に含まれる封入物4の枚数の情報に基づいて、その枚数の封入物4をコンベア33に送り出し、また、コンベア33を駆動する。図2、図3は、2枚の封入物4−1,4−2が順次、コンベア33上に送り出された場面である。
これによって、封書作製装置10は、作製する封書1毎に異なる枚数の封入物4を供給できる。このため、例えば、封入物4の印刷内容を予め送付先毎に異なるものであり、かつ、異なる枚数に対応したものにしておき、その枚数の情報をコード4cに記憶させておけば、封書作製装置10は、異なる内容及び枚数の封入物4を、自動で供給できる。
【0029】
(下表紙−封入物接着材塗布処理)
下表紙−封入物接着材塗布部34は、下表紙3が通過するときに、下表紙3の左側縁部3Lに、強接着材3aを塗布する。
(封入物−封入物接着材塗布処理)
制御部60は、封入物4が下表紙−封入物接着材塗布部34を通過するときに、下表紙−封入物接着材塗布部34を制御して、封入物4の左側縁部4Lに、強接着材4aを塗布する。なお、制御部60は、最上層に積層される封入物4(4−2)には、強接着材4aを塗布しない。
【0030】
(下表紙−封入物積層処理)
制御部60は、コンベア33を制御して、下表紙3、封入物4を搬送して、下表紙−封入物積層部35に積層して、積層体5を作製する。下表紙−封入物積層部35は、搬送されたものを鉛直方向下側Z1から順に積層していく。このとき、下表紙−封入物接着材塗布部34が塗布した接着材によって、下表紙3と最下層の封入物4とが接着し、また、封入物4間の層間が接着する。
【0031】
(第1下表紙−上表紙接着材塗布処理)
制御部60は、コンベア36を制御して、積層体5を縦方向上側Y2に搬送する。
制御部60は、積層体5が第1下表紙−上表紙接着材塗布部37を通過するときに、第1下表紙−上表紙接着材塗布部37を制御して、下表紙3の右側縁部3Rに、剥離可能接着材3bを塗布する。
【0032】
(封入物−上表紙着材塗布処理)
制御部60は、積層体5が封入物−上表紙接着材塗布部38を通過するときに、封入物−上表紙接着材塗布部38を制御して、封入物4の左側縁部4Lに、強接着材4bを塗布する。
制御部60は、コンベア36を駆動して、積層体5を縦方向上側Y2に搬送して、接続部41の手前で停止する。
【0033】
以上により、縦方向搬送部30では、下表紙3と封入物4とを接着して積層体5を作製し、封入物4を封入する前工程を行うことができ、また、その積層体5の左右方向Xの縁部に縦方向Yに沿って接着材を塗布できる。
【0034】
[左右方向搬送部40の動作]
(合流処理)
まず、制御部60は、以下のように、コンベア42上に積層体5、上表紙2を載置する処理を行う。
・制御部60は、コンベア36を制御して、コンベア42の接続部41上に積層体5を載置する。
・制御部60は、コンベア42を制御して、積層体5を右側X2に搬送して、接続部41上に上表紙2を載置するスペースを設ける。
・制御部60は、コンベア22を制御して、コンベア42の接続部41上に上表紙2を載置する。
以上により、積層体5、上表紙2がコンベア42上に右側X2から順に載置される。
制御部60は、コンベア42を制御して、積層体5、上表紙2を右側X2に搬送する。
【0035】
(第2下表紙−上表紙接着材塗布処理)
制御部60は、積層体5が第2下表紙−上表紙接着材塗布部43を通過するときに、第2下表紙−上表紙接着材塗布部43を制御して、下表紙3の上面の縦方向上下の縁部3D,3Uに、剥離可能接着材3c,3dをそれぞれ塗布する。
【0036】
(積層体−上表紙積層処理)
制御部60は、コンベア42を制御して、積層体5、上表紙2を搬送して、積層体−上表紙積層部44に積層する。このとき、下表紙3の3つの縁部及び封入物4の左側縁部4Lが、第1下表紙−上表紙接着材塗布部37が塗布した接着材3bと、第2下表紙−上表紙接着材塗布部43が塗布した接着材3c,3dと、封入物−上表紙接着材塗布部38が塗布した接着材4bとによって、上表紙2に接着して、最終的な封書1の形態になる。
【0037】
以上により、左右方向搬送部40では、積層体5の残り2つの縁部3D,3Uに接着材3c,3dを塗布して、上表紙2及び積層体5を接着して封書1を作製できる。
【0038】
制御部60は、コンベア45を制御して、封書1を右側X2に搬送して、貯留部50に貯留する。
なお、作製した封書1は、郵送等によって送付先に送付される。
【0039】
封書作製装置10は、以上の動作を繰り返し行って、封書1を作製する。
なお、制御部60は、流れ方向後側の各装置の動作に連動して、その流れ方向前側の他の装置を動作させる。例えば、積層体−上表紙積層部44の封書1を、コンベア45を右側X2に移動させて右側X2に搬送してから、コンベア42を移動させて、次の積層体5及び上表紙2を積層体−上表紙積層部44に搬送する。これにより、各装置が順次連動して、各工程を行うことができる。
【0040】
以上説明したように、封書作製装置10は、送付先毎に封入物4の内容や枚数が異なり、冊子状に開閉できる封書1を、簡単に製造できる。
【0041】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
第2実施形態は、封書作製装置の構成を簡単にしたものである。
図4は、第2実施形態の封書作製装置220の縦方向搬送部230を拡大して示す平面図である。
縦方向搬送部230は、下表紙−封入物接着材塗布部234、第1下表紙−上表紙接着材塗布部237を備える。
【0042】
下表紙−封入物接着材塗布部234は、第1実施形態の封入物−上表紙接着材塗布部38及び下表紙−封入物接着材塗布部34(封入物−封入物接着材塗布部)の機能を兼用する(図2参照)。すなわち、下表紙−封入物接着材塗布部234は、最上層であっても封入物4−2の左側縁部4Lに接着材204bを塗布する。なお、接着材3a,4a,204bは、全て同じ種類の接着材であり、剥離不可能な強接着である。
【0043】
第1下表紙−上表紙接着材塗布部237は、第1実施形態の第1下表紙−上表紙接着材塗布部37をコンベア36上からコンベア33上に移動したものである。第1下表紙−上表紙接着材塗布部237は、下表紙3の右側縁部3Rに剥離可能な接着材203bを塗布する。
以上の構成によっても、縦方向搬送部230は、第1実施形態と同様な積層体5を作製できる。
【0044】
以上説明したように、第2実施形態の封書作製装置220は、縦方向搬送部230の塗布部の数を減らして、構成を簡単にでき、また、工程を簡単にできる。さらに、縦方向搬送部230は、縦方向搬送部230内で接着材を塗布する工程を、コンベア33上で全て行うことができるので、コンベア36上での工程を簡単にできる。
【0045】
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図5は、第3実施形態の封書301を示す図である。
図5(a)は、平面図、図5(b)は、図5(a)のb−b部矢視断面図、図5(c)は、図5(a)のc−c部矢視断面図である。
図5(d)は、封書301を冊子状に開いた状態の断面図である。
【0046】
図5(a)から図5(c)に示すように、封書301は、接着材3b,3c,3dが塗布されている縁部301R,301D,301Uを切り離すミシン目m1〜m3を備える。
図5(d)に示すように、送付先の受け取り人は、ミシン目m1〜m3によって、右側縁部301R、縦方向上下の縁部301D,301Uを切り離して、封書301を、冊子状に見開くことができる。
【0047】
封書301を作製する封書作製装置310について説明する。
図6は、第3実施形態の左右方向搬送部340近傍を拡大して示す平面図である。
左右方向搬送部340は、コンベア45上に、ミシン目加工部347D,347U,347Rを備える。
ミシン目加工部347D,347Uは、封書301の縦方向上下の縁部301D,301Uに、それぞれミシン目m2,m3を加工する装置である。
ミシン目加工部347D,347Uは、ミシン刃(図示せず)を備え、封書301がコンベア45上を右側X2に移動することに応じて、左右方向Xにミシン目加工する。
ミシン目加工部347Rは、封書301の右側縁部301Rに、ミシン目m1を加工する装置である。ミシン目加工部347Rは、縦方向Yに走査するミシン刃(図示せず)を備え、縦方向Yにミシン目加工する。
ミシン目加工された封書301は、貯留部50(図2参照)に貯留される。
【0048】
以上説明したように、本実施形態の封書301をミシン目加工することにより、封書301を冊子状に開閉できる。
なお、封書301は、剥離可能な接着材を使用しなくてもよく、接着材を全て同じ強接着のものを使用できる。このため、製造時の接着材の供給等の管理が容易である。
【0049】
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
図7は、第4実施形態の封書401を示す図である。
図7(a)は、平面図、図7(b)は、図7(a)のb−b部矢視断面図、図7(c)は、図7(a)のc−c部矢視断面図である。
図7(d)は、封書401を冊子状に開いた状態の断面図である。
【0050】
図7(a)から図7(c)に示すように、封書401は、封入物4の他に封入物404(他の封入物)を備える。封入物404(404−1,404−2)は、封入物4の鉛直方向上側Z2に積層されている。
【0051】
図7(d)に示すように、第1実施形態と同様に、送付先の受け取り人は、上表紙2、下表紙3を接着する剥離可能接着材3b,3c,3dを剥離することで、封書401を見開いて、封入物4,404の内容を確認できる。
【0052】
封書401を作製する封書作製装置410について説明する。
図8は、第4実施形態の封入物搬送部470及びその近傍を拡大して示す平面図である。
図8(a)は、平面図、図8(b)は、右側面図である。
封書作製装置410は、第1実施形態の封書作製装置10に、新たに封入物搬送部470(他の封入物搬送部)を設けたものである。
封入物搬送部470は、左右方向搬送部40の接続部41に、縦方向上側Y2から接続されている。
封入物搬送部470は、封入物供給部471、コンベア473、封入物接着材塗布部474、封入物積層部475、コンベア476を備える。
【0053】
封入物供給部471は、封入物404を供給する装置である。
コンベア473は、封入物供給部471から封入物積層部475まで、下表紙3、封入物404を搬送するベルトコンベア等である。
封入物接着材塗布部474は、コンベア473で送られる途中の封入物404の上面のうち左側縁部404Lに、接着材404aを、縦方向Yに沿って塗布する装置である。
後述するように、接着材404aは、最上層の封入物404(404−2)の場合には、封入物404及び上表紙2を接着するために用いられ、一方、最上層よりも下層の封入物404(404−1)の場合には、封入物404同士(封入物404−1,404−2)を接着するために用いられる。
【0054】
封入物積層部475は、封入物接着材塗布部474が塗布した接着材403aによって、封入物4を接着して積層体5を作製する装置である。
【0055】
封書作製装置410の動作について説明する。
なお、積層体5をコンベア42上に載置するまでの処理は、第1実施形態と同様である。
【0056】
[封入物搬送部470の処理]
(封入物404の供給処理)
制御部460は、封入物供給部471を制御して、封入物404を1枚ずつコンベア473に送り出す。
【0057】
(封入物4の接着材塗布処理)
封入物接着材塗布部474は、封入物404が通過するときに、封入物404の表面の左側縁部404Lに、強接着材404aを塗布する。
【0058】
(封入物404の積層処理)
制御部460は、コンベア473を制御して、封入物404を搬送して、封入物積層部475に積層して、封入物404の積層体405を作製する。封入物積層部475は、搬送されたものを鉛直方向下側Z1から順に積層していく。このとき、接着材404aによって、各封入物404(封入物404−1,404−2)が接着する。
制御部460は、コンベア436を制御して、積層体405を縦方向下側Y1に搬送して、接続部41の手前で停止する。
以上により、封入物搬送部470では、封入物404を接着して積層体405を作製できる。
【0059】
[左右方向搬送部40の動作]
(合流処理)
・制御部460は、接続部41上に積層体5を載置した状態で、コンベア476を制御して、封入物404の積層体405を接続部41に搬送する。これにより、積層体5上に積層体405が積層され、積層体406が作製される。積層体5及び積層体405は、接着材3aによって接着される。
・制御部460は、コンベア42を制御して、積層体406を右側X2に搬送して、接続部41上に上表紙2を載置するスペースを設ける。
・制御部460は、コンベア22を制御して、コンベア42の接続部41上に上表紙2を載置する。
以上により、積層体406、上表紙2がコンベア42上に右側X2から順に載置される。
制御部460は、コンベア42を制御して、積層体405、上表紙2を右側X2に搬送する。
【0060】
以下の処理は、第1実施形態と同様である。
なお、矢印Bに示すように、積層体−上表紙積層処理では、積層体406及び上表紙2の左側縁部は、矢印Aで示すように、積層体406の左側縁部の接着材404a及び接着材3aによって接着される。
【0061】
以上説明したように、封書作製装置410は、異なる大きさの封入物を封入した封書401を、簡単に製造できる。
なお、封入物4と同様に、封入物404に関しも、枚数情報記憶部、コード読み取り部等を設けて、送付先毎に内容を変えてもよい。
【0062】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、後述する変形形態のように種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載したものに限定されない。なお、前述した実施形態及び後述する変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
【0063】
(変形形態)
(1)本実施形態において、封入物は、2枚以上である例を示したが、これに限定されない。例えば、封入物は、単数でもよい。
【0064】
(2)本実施形態において、上表紙搬送部20は、バーコード等のコードを読み取るコード読み取り部を備えない例を示したが、これに限定されない。上表紙搬送部20は、コード読み取り部を備えていてもよい。この場合には、上表紙2に、例えば、上表紙2を識別する識別情報、つまり受け取り人の識別情報(性別、住所等)を記憶するコードを設けて、上表紙搬送部20のコード読み取り部が読み取れるようにすればよい。
これにより、制御部が、縦方向搬送部30のコード読み取り部32の読み取り情報と、上表紙搬送部20のコード読み取り部の読み取り情報とを照合することにより、上表紙2及び封入物の組み合わせが適正か否かを判定できる。
また、上表紙搬送部20の読み取り履歴を記録して封書の生産履歴を記録することで、封書製造後においても、製造者等は、上表紙2のコードを確認することにより、封書の製造時を特定できる。これにより、例えば、上表紙2及び封入物のミスマッチ等が発生した場合でも、製造者等は、どの生産時期からミスマッチ等が発生したかを追跡しやすい。
【0065】
(3)本実施形態において、全ての封入物は、接着材が塗布される例を示したが、これに限定されない。例えば、全ての封入物、又は一部の封入物は、接着材が塗布されなくてもよい。この場合には、封入物のコード4cに、接着材が塗布するか否かに関する情報を組み込んで、そして、制御部が、コード読み取り部32の出力に基づいて、下表紙−封入物接着材塗布部34を制御して、全ての封入物、又は一部の封入物に接着材を塗布しないようにすればよい。
これにより、封入物は、接着されずに封入されるので、封書から簡単に取り出しできる。
【符号の説明】
【0066】
1,301,401…封書
2…上表紙
3…下表紙
4(4−1,4−2)…封入物
4c…コード
5…積層体
10,410…封書作製装置
20,220…上表紙搬送部
30,230…縦方向搬送部
31…表紙封入物供給部
32…コード読み取り部
34,234…下表紙−封入物接着材塗布部
35…下表紙−封入物積層部
37,237…第1下表紙−上表紙接着材塗布部
38…封入物−上表紙接着材塗布部
40,340…左右方向搬送部
41…接続部
43…第2下表紙−上表紙接着材塗布部
44…積層体−上表紙積層部
60…制御部
347D,347U,347R…ミシン目加工部
404(404−1,404−2)…封入物
470…封入物搬送部
471…封入物供給部
474…封入物接着材塗布部
475…封入物積層部
m1〜m3…ミシン目

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上表紙及び下表紙に封入物を封入して封書を作製する丁合い封書作製装置において、
前記封書を見開く開閉方向とは直交する直交方向に、搬送物を搬送する直交方向搬送部と、
前記直交方向搬送部に接続され、前記封書の前記開閉方向に、搬送物を搬送する開閉方向搬送部とを備え、
前記直交方向搬送部は、
前記下表紙の上面のうち前記開閉方向の閉側の縁部に、前記下表紙及び前記封入物を接着する接着材を、前記直交方向に沿って塗布する下表紙−封入物接着材塗布部と、
前記下表紙−封入物接着材塗布部が塗布した接着材によって、前記下表紙及び前記封入物を接着して積層体を作製する下表紙−封入物積層部と、
前記積層体の前記下表紙の上面のうち前記開閉方向の開側の縁部に、前記下表紙及び前記上表紙を接着する接着材を、前記直交方向に沿って塗布する第1下表紙−上表紙接着材塗布部と、
前記積層体の前記封入物の上面のうち前記閉側の縁部に、前記封入物及び前記上表紙を接着する接着材を、前記直交方向に沿って塗布する封入物−上表紙接着材塗布部とを備え、
前記開閉方向搬送部は、
前記直交方向搬送部から搬送された前記積層体の前記下表紙の上面のうち前記直交方向の両側縁部に、前記下表紙及び前記上表紙を接着する接着材を、前記開閉方向に沿って塗布する第2下表紙−上表紙接着材塗布部と、
前記第1下表紙−上表紙接着材塗布部と、前記第2下表紙−上表紙接着材塗布部と、前記封入物−上表紙接着材塗布部とが塗布した接着材によって、前記上表紙及び前記積層体を接着して前記封書を作製する積層体−上表紙積層部とを備えること、
を特徴とする丁合い封書作製装置。
【請求項2】
請求項1に記載の丁合い封書作製装置において、
前記第1下表紙−上表紙接着材塗布部、前記第2下表紙−上表紙接着材塗布部は、剥離可能な接着材を塗布すること、
を特徴とする丁合い封書作製装置。
【請求項3】
請求項1に記載の丁合い封書作製装置において、
前記上表紙及び前記下表紙のうち、前記第1下表紙−上表紙接着材塗布部、前記第2下表紙−上表紙接着材塗布部が接着材を塗布した領域を切り離すミシン目を加工するミシン目加工部を備えること、
を特徴とする丁合い封書作製装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の丁合い封書作製装置において、
前記封書は、複数の前記封入物を有し、
前記直交方向搬送部は、
積層前の前記封入物の前記閉側の縁部に、複数の前記封入物同士を接着するための接着材を、前記直交方向に沿って塗布する封入物−封入物接着材塗布部を備え、
前記下表紙−封入物積層部は、封入物−封入物接着材塗布部が塗布した接着材によって、前記複数の前記封入物を接着して積層すること、
を特徴とする丁合い封書作製装置。
【請求項5】
請求項4に記載の丁合い封書作製装置において、
前記封入物は、枚数に関する情報を記憶する枚数情報記憶部を備え、
前記直交方向搬送部は、
前記枚数情報記憶部の情報を読み取る枚数情報読み取り部と、
前記枚数情報読み取り部が読み取った情報に基づいて、前記封入物及び前記下表紙を、搬送路に送り出す下表紙封入物供給部とを備えること、
を特徴とする丁合い封書作製装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の丁合い封書作製装置において、
前記直交方向搬送部とは異なる大きさの他の封入物を搬送し、前記直交方向とは異なる方向から、前記開閉方向搬送部に接続される他の封入物搬送部を備え、
前記開閉方向搬送部は、前記積層体と、前記上表紙と、前記他の封入物搬送部から搬送された前記他の封入物とを積層すること、
を特徴とする丁合い封書作製装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−236346(P2012−236346A)
【公開日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−107020(P2011−107020)
【出願日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】