説明

三方シールフイルム包装機

【課題】三方シールフイルム包装機において、上下一対の横シーラにおける接近・離反の垂直方向の駆動と、水平方向の往復移動とを行なう機構を簡素化して、製造や保守を容易にし、騒音を発生せず、而も製造コストを低廉とする。
【解決手段】横シーラは、それぞれ平行配置された縦ビーム、横ビーム、柱ビームで形成されたフレームに装着され、かつ定位置に植立されたリニアバー56に沿って往復摺動自在に設けられ、包装フイルムの搬送速度に同期して互いに接近・離反するように横シーラを上下に駆動するダブルクランク機構35と、包装フイルムへの接触時点より包装フイルムからの離反時点まで包装フイルムの搬送速度に同期して横シーラを移動させ、包装フイルムからの離反時点より包装フイルムへの接触時点まで包装フイルムの搬送速度から変速させて横シーラを揺動するスライダクランク機構50とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、三方シールフイルム包装機に係り、特に、上下一対の横シーラにおける接近・離反の垂直方向の駆動と水平方向の往復移動とを行なう機構を簡素化し、その製造を容易にする三方シールフイルム包装機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、包装フイルムに被包装物を被包して縦シーラの溶着および横シーラ(エンドシーラ)の溶着溶断により被包装物の縦方向寸法に応じた所定長の三方シール包袋を形成するにあたり、カム、トグル機構、レバー、クランクを用いて包装フイルムの搬送速度に同期して互いに接近・離反する垂直方向の駆動と、水平方向の往復移動とを行なうように上下一対の横シーラを駆動するフイルム包装機が知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−278222号公報(図1、図3、図6)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このようなフイルム包装機では、カム、トグル機構、レバー、クランクを使用して上下一対の横シーラを接近・離反させる垂直方向の駆動と、水平方向の往復移動とを行なっているので機構が極めて複雑となり、その製造が面倒でコストが嵩み、騒音が発生し、また保守が煩瑣になるという難点があった。
【0005】
本発明は、このような難点を解決するためになされたもので、上下一対の横シーラにおける接近・離反の垂直方向の駆動と、水平方向の往復移動とを行なう機構が簡素であって、製造や保守が容易で、騒音が発生せず、而も製造コストが低廉な三方シールフイルム包装機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このような目的を達成するため本発明の三方シールフイルム包装機は、被包装物をフォーマにより包装フイルムに被包し、縦シーラの溶着および一対の横シーラの溶着溶断により所定包袋長の三方シール包袋を形成するものである。
【0007】
本発明の三方シールフイルム包装機において、一対の横シーラは、それぞれ平行配置された縦ビーム、横ビーム、柱ビームで形成されたフレームに装着され、かつ定位置に植立されたリニアバーに沿って往復摺動自在に設けられ、包装フイルムの搬送速度に同期して互いに接近・離反するように一対の横シーラを上下に駆動するダブルクランク機構と、包装フイルムへの接触時点より包装フイルムからの離反時点まで包装フイルムの搬送速度に同期して一対の横シーラを移動させ、包装フイルムからの離反時点より包装フイルムへの接触時点まで包装フイルムの搬送速度から変速させて一対の横シーラを揺動するスライダクランク機構とを備えている。
【0008】
また、本発明の三方シールフイルム包装機において、ダブルクランク機構は、横シーラ駆動モータで駆動される駆動部と、駆動部で回動される横シーラクランクと、横シーラクランクで運動変換され一対の横シーラの下シーラを上下に駆動する下シーラ連接桿と、横シーラクランクで運動変換され一対の横シーラの上シーラを上下に駆動する上シーラ連接桿とを備えている。
【0009】
本発明の三方シールフイルム包装機において、スライダクランク機構は、横シーラ駆動モータで駆動される駆動部と、駆動部で回動される横シーラクランクと、定位置でリニアバーに固定されて揺動自在の横シーラ揺動軸が嵌合し横シーラクランクの回動によって揺動し摺動して一対の横シーラを揺動する横シーラスライダとを備えている。
【0010】
本発明の三方シールフイルム包装機において、包装フイルムを搬送する供給コンベアを駆動する供給コンベアモータと、センターコンベア及び縦シーラを回転駆動する縦シーラモータとを、包装フイルムの搬送速度に同期するように制御する第1の制御回路を備えている。
【0011】
本発明の三方シールフイルム包装機において、横シーラ駆動モータを、包装フイルムへの接触時点より包装フイルムからの離反時点まで包装フイルムの搬送速度に同期して一対の横シーラを移動させ、包装フイルムからの離反時点より包装フイルムへの接触時点まで包装フイルムの搬送速度から変速させて一対の横シーラを揺動するように制御する第2の制御回路を備えている。
【0012】
本発明の三方シールフイルム包装機において、縦ビーム、横ビーム、柱ビームで形成されたフレームには伝導・制御ボックスを設け、伝導・制御ボックスの外側には供給コンベアモータ及び縦シーラモータを取付け、内側には供給コンベアモータから供給コンベアへの伝導部、縦シーラモータから縦シーラへの伝導部を取付けている。
【発明の効果】
【0013】
以上の説明から明らかなように、本発明の三方シールフイルム包装機によれば、上下一対の横シーラの接近・離反の駆動と往復移動を行なう機構が簡素であって、製造や保守が容易で、騒音が発生せず、而も製造コストが低廉となる。縦ビーム、横ビーム、柱ビームで形成されたフレームには伝導・制御ボックスを設け、内側には供給コンベアモータから供給コンベアへの伝導部、縦シーラモータから縦シーラへの伝導部を取付けることにより、フレーム内に塵埃が落下しても掃除が簡便になり、特に食品関係分野の包装において頗る良好な衛生環境を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の三方シールフイルム包装機を示す正面図。
【図2】本発明の三方シールフイルム包装機を示す搬出コンベア側から見た側面図。
【図3】本発明の三方シールフイルム包装機の機能ブロック図。
【図4】図4(a)、(b)は本発明の三方シールフイルム包装機の横シーラにおける動さ状態を示す正面図。
【図5】本発明の三方シールフイルム包装機の横シーラを示す側面図。
【図6】図6(a)、(b)は本発明の三方シールフイルム包装機における横シーラの動作を示す側面図。
【図7】本発明の三方シールフイルム包装機における横シーラの軌跡を示す説明図。
【図8】本発明の三方シールフイルム包装機における横シーラのモーションダイヤグラム。
【図9】本発明の三方シールフイルム包装機におけるフレームを示す斜視図。
【図10】本発明の三方シールフイルム包装機におけるフレームを含む概略説明図。
【図11】本発明による三方シールフイルム包装機の制御部を示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の三方シールフイルム包装機の実施の形態例について、図面を参照して説明する。
【0016】
本発明の三方シールフイルム包装機は、図1、図2、図3に示すように、被包装物20を供給コンベア3で供給搬送し、フォーマ2により包装フイルム11に被包し、縦シーラ4、4’で溶着し、センターコンベア6で搬送し、横シーラ5、5’の溶着溶断により所定包袋長の三方シール包袋20aを形成し、搬出コンベア7で搬出するものである。このような包装動作をする縦シーラ4、4’、横シーラ5、5’およびセンターコンベア6は、以下に説明するように、制御部9a(図11)によって駆動される。
【0017】
図9、図10に示すように、本発明の実施の形態例である三方シールフイルム包装機に使用するフレーム100は、下縦ビーム101a、101b、101c、上縦ビーム102、下横ビーム103a、103b、上横ビーム104a、104b、柱ビーム105a、105b、105c、106a、106b、106c、106d、補強ビーム107a、107b、107cで形成されている。これらのビームには例えばステンレス材から成る円筒管が使用され、各ビーム間はT字形ジョイントJで締結されている。
【0018】
補強ビーム107aは下縦ビーム101aと上縦ビーム102の間に設けられる。
【0019】
供給コンベア3は、柱ビーム106a、補強ビーム107cで支持されている。
【0020】
上縦ビーム102、柱ビーム106a、106b、106c、106dで形成されたフレームには伝導・制御ボックス9が設けられる。
【0021】
下縦ビーム101a、101b、101c、上横ビーム104a、104b、柱ビーム105a、105b、105c、106cで形成されたフレームには横シーラ5、5’が設けられる。
【0022】
供給コンベア3は、伝導・制御ボックス9の外側に取付けられた供給コンベアモータM3から伝導・制御ボックス9の内側に取付けられた伝導部9bにより駆動される(図3、図11)。
【0023】
縦シーラ4、4’は、伝導・制御ボックス9の外側に取付けられた縦シーラモータM2から伝導・制御ボックス9の内側に取付けられた伝導部9cにより駆動される(図3、図11)。
【0024】
センターコンベア6及び搬出コンベア7は伝導部9cによって同期駆動される(図3、図11)。
【0025】
伝導・制御ボックス9には、各種パラメータを設定するための設定パネル10、始動、停止などの操作を行なうための操作パネル13(図11)が設けられる。
【0026】
伝導・制御ボックス9に設けられる制御部9aは、設定パネル10によって設定されたパラメータに応じて包装動作をする縦シーラ4、4’、横シーラ5、5’およびセンターコンベア6などを制御するものであって、横シーラ5、5’の運動を検知して横シーラ原点センサ74、横シーラ変速センサ75から制御信号が入力され、また供給コンベア3の送り量を包装長エンコーダ72で検知し、その制御信号が入力される。
【0027】
一対の横シーラ5、5’は、定位置に植立されたリニアバー56に沿って往復摺動自在に設けられている(図5)。
【0028】
本発明の三方シールフイルム包装機は、図4、図5に示すように、包装フイルム11の搬送速度に同期して互いに接近・離反するように一対の横シーラ5、5’を上下に駆動するダブルクランク機構35を備えている。
【0029】
ダブルクランク機構35は、横シーラ駆動モータM1で駆動される横シーラ駆動歯車33及び横シーラ従動歯車32からなる駆動部34と、駆動部34で回動される横シーラクランク30と、横シーラクランク30で運動変換され一対の横シーラ5、5’の下シーラ5を上下に駆動する下シーラ連接桿52と、横シーラクランク28で運動変換され一対の横シーラの上シーラ5’を上下に駆動する上シーラ連接桿26を備えている。ダブルクランク機構35において、横シーラクランク30と、横シーラクランク28と、横シーラクランクピン29により固着されている。下シーラ連接桿52はベアリング29’を介して横シーラクランクピン29に枢着されている。
【0030】
また、本発明の三方シールフイルム包装機は、図4(a)、(b)、図5、図7に示すように、包装フイルム11への接触時点Laより包装フイルム11からの離反時点Lbまで包装フイルム11の搬送速度に同期して一対の横シーラ5、5’を移動させ、包装フイルム11からの離反時点Lbより包装フイルム11への接触時点Laまで包装フイルム11の搬送速度から変速させて一対の横シーラ5、5’を揺動するスライダクランク機構50を備えるものである(図8)。
【0031】
スライダクランク機構50は、横シーラ駆動モータM1で駆動される横シーラ駆動歯車33及び横シーラ従動歯車32からなる駆動部34と、駆動部34で回動される横シーラクランク30と、定位置でリニアバー56に固定されて揺動自在の横シーラ揺動軸54の両端部に係止されたローラ51が長孔52bに嵌合し横シーラクランク30の回動によって揺動し摺動して一対の横シーラ5、5’を揺動する横シーラスライダ52aとを備えている。
【0032】
なお、下シーラ5は下シーラ取付台53に固定され、下シーラ取付台53は一対の横シーラスライダ52aの上端に取付けられている。上シーラ5’はバネ23が装着された上シーラ取付部24によって上シーラ取付台25に上方に弾撥自在に固定され、上シーラ取付台25は一対の上シーラ連接桿26の上端に枢着されている。
【0033】
本発明の三方シールフイルム包装機において、制御部9aは、包装フイルム11を搬送する供給コンベア3を駆動する供給コンベアモータM3と、センターコンベア6及び縦シーラ4、4’を回転駆動する縦シーラモータM2とを、包装フイルム11の搬送速度に同期するように制御する第1の制御回路70を備えている(図1、図3、図10、図11)。
【0034】
本発明の三方シールフイルム包装機において、制御部9aは、横シーラ駆動モータM1を、包装フイルム11への接触時点Laより包装フイルム11からの離反時点Lbまで包装フイルム11の搬送速度に同期して一対の横シーラ5、5’を移動させ、包装フイルム11からの離反時点Lbより包装フイルム11への接触時点Laまで包装フイルム11の搬送速度から変速させて一対の横シーラ5、5’を揺動するように制御する第2の制御回路71を備えている(図1、図3、図10、図11)。
【0035】
このように構成された三方シールフイルム包装機において、オペレータ(作業者)は包装フイルム11をフイルムテンショナー12を介してフォーマ2から縦シーラ4、4’に予め案内し、フォーマ2により包装フイルム11で被包装物20を被包する三方シール包袋を準備する。なお、包装フイルム11を縦シーラ4、4’で溶着、横シーラ5、5’で溶着溶断できるように各シーラのヒータ36、37(図11)は予め通電され温度制御される。
【0036】
オペレータ(作業者)が被包装物20を供給コンベア3に載置し、操作パネル13の包装開始釦(図示せず)を押下すると、供給コンベア3は、伝導・制御ボックス9の外側に取付けられた供給コンベアモータM3から伝導・制御ボックス9の内側に取付けられた伝導部9bにより駆動される。
【0037】
同時に、伝導・制御ボックス9に設けられる制御部9aは、供給コンベア3の送り量を包装長エンコーダ72で検知し、その制御信号が入力される。
【0038】
縦シーラ4、4’は、制御部9aの第2の制御回路71により、伝導・制御ボックス9の外側に取付けられた縦シーラモータM2から伝導・制御ボックス9の内側に取付けられた伝導部9cにより回転駆動されてフォーマ2により三方シール包袋に形状付けされた包装フイルム11が縦シールされる。
【0039】
縦シールされ被包装物20が内包された包装フイルム11はセンターコンベア6が伝導部9cによって駆動され、一対の横シーラ5、5’へ送り込まれる。
【0040】
伝導・制御ボックス9に設けられる制御部9aは、横シーラ5、5’の運動を検知して横シーラ原点センサ74、横シーラ変速センサ75から制御信号が入力される。
【0041】
ダブルクランク機構35は、制御部9aの第1の制御回路70により、横シーラ駆動モータM1で駆動される横シーラ駆動歯車33及び横シーラ従動歯車32からなる駆動部34で回動される横シーラクランク30で運動変換され下シーラ連接桿52により一対の横シーラ5、5’の下シーラ5を上下に駆動するとともに、横シーラクランク28で運動変換され上シーラ連接桿26により一対の横シーラの上シーラ5’を上下に駆動する。このようにして、ダブルクランク機構35は包装フイルム11の搬送速度に同期して互いに接近・離反するように、即ち180°位相がずれて一対の横シーラ5、5’を上下に駆動する(図6(a)、(b))。
【0042】
同時に、スライダクランク機構50は、横シーラ駆動モータM1で駆動される横シーラ駆動歯車33及び横シーラ従動歯車32からなる駆動部34で横シーラクランク30が回動され、かつ横シーラスライダ52aにより定位置でリニアバー56に固定されて揺動自在の横シーラ揺動軸54の両端部に係止されたローラ51が長孔52bに嵌合し横シーラクランク30の回動によって揺動し摺動して一対の横シーラ5、5’を揺動する(図4(a)、(b))。
【0043】
即ち、スライダクランク機構50により、包装フイルム11への接触時点Laより包装フイルム11からの離反時点Lbまで包装フイルム11の搬送速度に同期して一対の横シーラ5、5’を移動させ、包装フイルム11からの離反時点Lbより包装フイルム11への接触時点Laまで包装フイルム11の搬送速度から変速させて一対の横シーラ5、5’を揺動する(図7、図8)。
【0044】
この場合、図7、図8に示すように、一対の横シーラ5、5’は被包装物20を被包した包装フイルム11が通過するセンターラインCLを挟んで上下方向にオーバーラップすることになるので、その逃げを上シーラ21に設けたバネ23で吸収することができる。なお、このバネ23は一対の横シーラ5、5’の包装フイルム11に対する溶着溶断圧力を適度に規制する機能も果たす。
【0045】
このようにして一対の横シーラ5、5’は、180°位相がずれた上下動と、往復揺動とが合成されて図7に示すような合成軌跡UL、LLを描く運動を行なって、一対の横シーラ5、5’の溶着溶断により、供給コンベア3の送り量が包装長エンコーダ72で計測されて設定パネル10によって設定されたパラメータに応じて所定包袋長の三方シール包袋20aを形成する。
【0046】
こうして形成された三方シール包袋20aは、伝導部9cによって駆動される搬出コンベア7で搬出される。
【符号の説明】
【0047】
2・・・・・・フォーマ
3・・・・・・供給コンベア
6・・・・・・センターコンベア
7・・・・・・搬出コンベア
4、4’・・・・・・縦シーラ
5、5’・・・・・・横シーラ
5’・・・・・・上シーラ
5・・・・・・下シーラ
9・・・・・・伝導・制御ボックス
9a・・・・・・制御部
9b・・・・・・伝導部
9c・・・・・・伝導部
11・・・・・・包装フイルム
20・・・・・・被包装物
20a・・・・・・三方シール包袋
26・・・・・・上シーラ連接桿
30・・・・・・横シーラクランク
34・・・・・・駆動部
35・・・・・・ダブルクランク機構
50・・・・・・スライダクランク機構
52・・・・・・下シーラ連接桿
52a・・・・・・横シーラスライダ
54・・・・・・横シーラ揺動軸
56・・・・・・リニアバー
70・・・・・・第1の制御回路
71・・・・・・第2の制御回路
100・・・・・・フレーム
101a〜101c・・・・・・縦ビーム
104a、104b・・・・・・横ビーム
105a〜105c、106c・・・・・・柱ビーム
M1・・・・・・横シーラ駆動モータ
M2・・・・・・縦シーラモータ
M3・・・・・・供給コンベアモータ
La・・・・・・接触時点
Lb・・・・・・離反時点

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被包装物をフォーマにより包装フイルムに被包し、縦シーラの溶着および一対の横シーラの溶着溶断により所定包袋長の三方シール包袋を形成する三方シールフイルム包装機において、
前記一対の横シーラは、それぞれ平行配置された縦ビーム、横ビーム、柱ビームで形成されたフレームに装着され、かつ定位置に植立されたリニアバーに沿って往復摺動自在に設けられ、
前記包装フイルムの搬送速度に同期して互いに接近・離反するように前記一対の横シーラを上下に駆動するダブルクランク機構と、
前記包装フイルムへの接触時点より前記包装フイルムからの離反時点まで前記包装フイルムの搬送速度に同期して前記一対の横シーラを移動させ、前記包装フイルムからの離反時点より前記包装フイルムへの接触時点まで前記包装フイルムの搬送速度から変速させて前記一対の横シーラを揺動するスライダクランク機構とを備えることを特徴とする三方シールフイルム包装機。
【請求項2】
前記ダブルクランク機構は、横シーラ駆動モータで駆動される駆動部と、前記駆動部で回動される横シーラクランクと、前記横シーラクランクで運動変換され前記一対の横シーラの下シーラを上下に駆動する下シーラ連接桿と、前記横シーラクランクで運動変換され前記一対の横シーラの上シーラを上下に駆動する上シーラ連接桿とを備えることを特徴とする請求項1記載の三方シールフイルム包装機。
【請求項3】
前記スライダクランク機構は、横シーラ駆動モータで駆動される駆動部と、前記駆動部で回動される横シーラクランクと、前記定位置で前記リニアバーに固定されて揺動自在の横シーラ揺動軸が嵌合し前記横シーラクランクの回動によって揺動し摺動して前記一対の横シーラを揺動する横シーラスライダとを備えることを特徴とする請求項1記載の三方シールフイルム包装機。
【請求項4】
前記包装フイルムを搬送する供給コンベアを駆動する供給コンベアモータと、前記センターコンベア及び前記縦シーラを回転駆動する縦シーラモータとを、前記包装フイルムの搬送速度に同期するように制御する第1の制御回路を備えることを特徴とする請求項1記載の三方シールフイルム包装機。
【請求項5】
前記横シーラ駆動モータを、前記包装フイルムへの接触時点より前記包装フイルムからの離反時点まで前記包装フイルムの搬送速度に同期して前記一対の横シーラを移動させ、前記包装フイルムからの離反時点より前記包装フイルムへの接触時点まで前記包装フイルムの搬送速度から変速させて前記一対の横シーラを揺動するように制御する第2の制御回路を備えることを特徴とする請求項3記載の三方シールフイルム包装機。
【請求項6】
前記縦ビーム、横ビーム、柱ビームで形成された前記フレームには伝導・制御ボックスを設け、
前記伝導・制御ボックスの外側には前記供給コンベアモータ及び前記縦シーラモータを取付け、内側には前記供給コンベアモータから前記供給コンベアへの伝導部、前記縦シーラモータから前記縦シーラへの伝導部を取付けることを特徴とする請求項4又は5記載の三方シールフイルム包装機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2010−189056(P2010−189056A)
【公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−38471(P2009−38471)
【出願日】平成21年2月20日(2009.2.20)
【出願人】(000156008)株式会社鈴木製作所 (20)
【Fターム(参考)】