並行した登録および呼出確立のための方法および装置

【課題】遅れを短縮するために、呼出確立と並行して登録を行う。
【解決手段】ユーザ機器(UE)は、ユーザが緊急呼出を行うことに応答して、通信ネットワークへの登録を実行する。UEは、登録を実行することと並行して呼出を確立する。UEは、登録から得られた情報(例えば、ベリファイされたUEアイデンティティおよび/またはコール・バック情報)を、緊急呼出のために選択された緊急応答機関(PSAP)のような呼び出されたエンティティ/パーティへ送ることによって、呼出を更新する。UEは、登録を開始するための第1メッセージ、呼出の確立を開始するための第2メッセージ、および、登録から得られた情報を用いて呼出を更新するための第3メッセージを送る。確立した呼出は、第1、第2、および第3メッセージにおける共通のソースIPアドレスと、第2および第3メッセージにおける共通のダイアログとに基づいて、登録に関連付けられうる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、通信に関し、特に、通信ネットワークにおいて呼出を開始するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信ネットワークは、例えば音声、映像、パケット・データ、メッセージング、ブロードキャストなどのような様々な通信サービスを提供するために広く普及している。これらの無線ネットワークは、利用可能なネットワーク・リソースを共有することにより、多くのユーザのための通信をサポートすることができる多元接続ネットワークでありうる。そのような多元接続ネットワークの例は、符号分割多元接続方式(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続方式(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交FDMA(OFDMA)ネットワーク、および単一キャリアFDMA(SC−FDMA)ネットワークを含んでいる。
【0003】
ユーザがサービス加入をしているホーム・ネットワークである場合も、あるいはそうでない場合もある無線ネットワークを用いて音声呼出をするために、ユーザ機器(UE)がユーザによって起動されうる。UEは、音声呼出を開始するために、例えば登録および呼出確立のような幾つかのフェーズを経る。UEは、無線ネットワークに認証されるように、無線ネットワークに登録することができる。また無線ネットワークは、音声呼出が緊急呼出である場合、例えば、ベリファイされた識別情報や、ベリファイされたコール・バック番号のような、適切な情報を得ることができる。その後UEは、例えば、緊急呼出をサービスすることができる緊急応答機関(PSAP)のような適切なエンティティへ呼出をつなげるために、呼出確立を実行することができる。
【0004】
登録は、認証およびその他のタスクのための様々なエンティティ間でシグナリングを交換することを含む。呼出確立は、呼出を接続するために、同じエンティティ間および/または異なるエンティティ間でシグナリングを交換することを含む。(例えば、ベリファイされた識別情報およびコール・バック番号のような)登録から得られる情報は、呼出確立のために使用することができる。
【0005】
特に、ユーザがローミングしているとき、登録は著しく呼出確立を遅らせることがある。なぜなら、訪問したネットワークにおける登録は、ユーザのホーム・ネットワークとの、およびユーザのホーム・ネットワーク内におけるかなりの量のインタラクションを含みうるからである。登録による長い遅れは、緊急呼出には特に不適当である。例えば、呼出者は、電話を切り、緊急呼出を再試行する場合がある。これによって、PSAPは、同じ緊急サービス要求に対して複数の別々の呼出を受け、UEは、新たな緊急登録を試み、ユーザは不快に感じる等の結果に至る。
【0006】
登録遅れを回避するために、UEは、ネットワークにアクセスすると、無線ネットワークにおける緊急呼出のために事前登録をすることができる。しかしながら、この事前登録は、過度のトラヒック負荷およびリソース利用をもたらしうる。なぜなら、多くのUEが事前登録しても、ごく僅かのUEしか緊急呼出をしないからである。あるいは、緊急呼出の場合、登録を省略する。しかしその場合には、UEのアイデンティティがベリファイされず、登録中に通常取得されるその他の情報(例えば、ベリファイされたコール・バック番号)を利用できないことがある。
【0007】
したがって、当該技術分野においては、緊急呼出がなされた場合でも、緊急呼出を確立する際に、顕著な遅れを伴うことなくUEの登録を可能にする技術に対するニーズがある。
【発明の概要】
【0008】
本出願は、全て本明細書の譲受人に譲渡され、かつ本明細書において参照によって組み込まれている、同時係属中の、2006年7月6日出願の"Enhanced Support VoIP E911 Calls"と題された米国特許仮出願60,819,276、2006年8月2日出願の"Parallel Registration for IMS Emergency Calls"と題された米国特許仮出願60/835,369、および2006年10月16日出願の"Parallel Registration for IMS Emergency Calls"と題された米国特許仮出願/829,663の優先権を主張する。
【0009】
本明細書では、遅れを短縮するために、呼出確立と並行して登録を実行する技術が述べられる。これら技術は、様々なタイプの呼出に使用することができ、特に、緊急呼出に有利でありうる。これら技術は、緊急呼出がなされた場合、緊急呼出を確立する際に顕著な遅れを招くことなく、UEを登録することを可能とする。これら技術はまた、非緊急呼出がなされた場合、非緊急呼出を確立する際にも、顕著な遅れを招くことなく、UEの登録を可能にする場合にも適用することができる。
【0010】
1つの設計では、UEは、例えばユーザが呼出を行うことに応答して、通信ネットワークへの登録を実行することができる。UEは、通信ネットワークから、並行した登録および呼出確立に対するサポートの表示を受信する。その後、UEは、登録を実行することと並行して呼出を確立することができる。UEは、UEに関しベリファイされたUEアイデンティティ情報、ベリファイされたコール・バック情報等のような登録から得られる情報を用いて呼出を更新することができる。UEは、例えば緊急呼出のために選択されたPSAPのような呼び出されたエンティティ/パーティへこれら情報を送ることによって呼出を更新することができる。
【0011】
UEは、登録を開始するための第1のメッセージと、呼出の確立を開始するための第2のメッセージと、登録から得られた情報を用いて呼出を更新するための第3のメッセージとを送る。UEは、共通のソース・インターネット・プロトコル(IP)アドレスを用いて第1、第2、および第3のメッセージを送り、その呼出ための共通のダイアログ情報を用いて第2および第3のメッセージを送ることができる。その呼出を取り扱うネットワーク・エンティティは、第1のメッセージ、第2のメッセージ、および/または第3のメッセージにおける共通のソースIPアドレスと、第2および第3のメッセージにおける共通のダイアログ情報とに基づいて、確立された呼出を、UEの登録と関連付けることができる。
【0012】
本開示の様々な局面および特徴が、下記に詳細に記述される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、ネットワーク構成の一例を示す。
【図2】図2は、3GPPネットワーク・アーキテクチャを示す。
【図3】図3は、3GPP2ネットワーク・アーキテクチャを示す。
【図4】図4は、連続する登録および呼出確立を行う緊急呼出を示す。
【図5】図5は、並行した登録および呼出確立を行う緊急呼出を示す。
【図6】図6は、3GPPネットワークにおいて、並行した登録および呼出確立を行う緊急呼出セッションのメッセージ・フローを示す。
【図7】図7は、並行した登録および呼出確立を行う呼出のためにUEによって実行される処理を示す。
【図8】図8は、UEによる並行した登録および呼出確立をサポートする3つのネットワーク・エンティティによって実行される処理を示す。
【図9】図9は、UEによる並行した登録および呼出確立をサポートする3つのネットワーク・エンティティによって実行される処理を示す。
【図10】図10は、UEによる並行した登録および呼出確立をサポートする3つのネットワーク・エンティティによって実行される処理を示す。
【図11】図11は、UEおよび様々なネットワーク・エンティティのブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1は、ネットワーク構成100の一例を示す。UE110は、アクセス・ネットワーク120と通信して、通信サービスを得ることができる。UE110は、据置式またはモバイルであり、さらには、移動局、端末、加入者ユニット、局等とも称されうる。UE110は、セルラ電話、携帯情報端末(PDA)、無線デバイス、無線モデム、ラップトップ・コンピュータ、遠隔測定デバイス、追跡装置等でありうる。UE110は、アクセス・ネットワーク120内の1または複数の基地局および/または1または複数のアクセス・ポイントと通信することができる。UE110はまた、米国の全地球測位システム(GPS)、欧州のガリレオ・システム、ロシアのGLONASSシステムなどの一部でありうる1または複数の衛星190からの信号を受信することができる。UE110は、アクセス・ネットワーク120内の基地局からの信号を測定し、その基地局に関するタイミング測定を得ることができる。UE110はさらに、衛星190からの信号を測定し、その衛星のための仮の範囲測定を得ることができる。その仮の範囲測定および/またはタイミング測定は、UE110の位置推定値を導出するために用いられうる。位置推定値はまた、場所推定値、位置フィックス等とも称される。
【0015】
アクセス・ネットワーク120は、その有効範囲領域内にあるUEに無線通信を提供する。アクセス・ネットワーク120はまた、ラジオ・ネットワーク、ラジオ・アクセス・ネットワーク等とも称されうる。アクセス・ネットワーク120は、後述するように、基地局、アクセス・ポイント、ネットワーク・コントローラ、および/またはその他のエンティティを含みうる。訪問パブリック・ランド・モバイル・ネットワーク(V−PLMN)とも称される訪問ネットワーク130は、UE110に現在サービス提供しているネットワークである。ホームPLMN(H−PLMN)とも称されるホーム・ネットワーク160は、UE110が加入しているネットワークである。アクセス・ネットワーク120は、訪問ネットワーク130と関連付けられうる。訪問ネットワーク130およびホーム・ネットワーク160は、同一あるいは異なるネットワークであり、おのおのデータおよび/または音声接続、位置決めサービス、および/またはその他の機能およびサービスを提供する様々なエンティティを備えうる。
【0016】
ネットワーク170は、公衆交換電話網(PSTN)、インターネット、および/またはその他の音声ネットワークおよびデータ・ネットワークを含むことができる。PSTNは、従来のアナログ音声通話(POTS:plain old telephone service)をサポートする。PSAP180は、例えば警察サービス、消防サービス、および医療サービスのためのような緊急呼出に対する応答を担当するエンティティである。緊急呼出は、例えば北米では911、欧州では112のように固定された周知の番号をユーザがダイヤルした場合に開始される。PSAP180は、緊急センタ(EC)とも称されうる。
【0017】
本明細書に記載の技術は、例えばDSLおよびケーブルのような有線ネットワークで開始された呼出のため、および、例えば、無線広域ネットワーク(WWAN)有効範囲および無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)有効範囲を有するWWAN、WLAN、無線メトロポリタン・エリア・ネットワーク(WMAN)、および無線ネットワークにおいて開始される呼出のために使用されうる。WWANは、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMA、および/または、その他のネットワークでありうる。CDMAネットワークは、例えばユニバーサル地上ラジオ・アクセス(UTRA:Universal Terrestrial Radio Access)、cdma2000等のようなラジオ技術を実施することができる。UTRAは、広帯域CDMA(W−CDMA)およびロー・チップ・レート(LCR)を含んでいる。cdma2000は、IS−2000規格、IS−95規格、およびIS−856規格をカバーする。TDMAネットワークは、例えばグローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーション(GSM(登録商標))、デジタル・アドバンスト・モバイル・フォン・システム(D−AMPS)等のようなラジオ技術を実施することができる。UTRAおよびGSMは、「第3世代パートナシップ計画」(3GPP)と命名された組織からのドキュメントに記述されている。cdma2000は、「第3世代パートナシップ計画2」(3GPP2)と命名された組織からのドキュメントに記述されている。3GPPと3GPP2とのドキュメントは公的に利用可能である。WLANは、例えばIEEE 802.11、Hiperlan等のようなラジオ技術を実施することができる。WMANは、例えばIEEE 802.16のようなラジオ技術を実施することができる。これらの様々なラジオ技術および規格は、当該技術において周知である。
【0018】
図2は、3GPPネットワーク・アーキテクチャを示す。UE110は、3GPPアクセス・ネットワーク120aまたはWLANアクセス・ネットワーク120bを経由してラジオ・アクセスを得ることができる。3GPPアクセス・ネットワーク120aは、GSMエッジ・ラジオ・アクセス・ネットワーク(GERAN)、ユニバーサル地上ラジオ・アクセス・ネットワーク(UTRAN)、改良型UTRAN(E−UTRAN)等でありうる。3GPPアクセス・ネットワーク120aは、基地局210、基地局サブシステム/ラジオ・ネットワーク・コントローラ(RNC)212、および図2に示していないその他のエンティティを含む。基地局は、ノードB、発展型(evolved)Node B(e−Node B)、基地トランシーバ局(BTS)、アクセス・ポイント等とも称されうる。WLAN120bは、アクセス・ポイント214を含み、任意のWLANでありうる。
【0019】
V−PLMN130aは、図1における訪問ネットワーク130の1つの例であり、V−PLMNコア・ネットワーク230aおよびV−PLMN位置決めエンティティ270aを含んでいる。V−PLMNコア・ネットワーク230aは、サービス提供GPRSサポート・ノード(SGSN)232、ゲートウェイGPRSサポート・ノード(GGSN)234、WLANアクセス・ゲートウェイ(WAG)236、およびパケット・データ・ゲートウェイ(PDG)238を含んでいる。SGSN232およびGGSN234は、汎用パケット無線システム(GPRS)コア・ネットワークの一部であり、3GPPアクセス・ネットワーク120aと通信するUEのために、パケット交換サービスを提供する。
【0020】
WAG236およびPDG238は、3GPPインターワーキングWLAN(I−WLAN)コア・ネットワークの一部であり、WLAN120bと通信するUEのために、パケット交換サービスを提供する。
【0021】
V−PLMNコア・ネットワーク230aはまた、V−PLMN IMSネットワークの一部である例えばプロキシ呼出セッション制御機能(P−CSCF)252、緊急CSCF(E−CSCF)254、およびメディア・ゲートウェイ制御機能(MGCF)258のようなIPマルチメディア・サブシステム(IMS)エンティティを含む。P−CSCF252、E−CSCF254、およびMGCF258は、例えばボイス・オーバ・インターネット・プロトコル(VoIP)のようなIMSサービスをサポートする。P−CSCF252は、UEからの要求を受け取り、これらの要求に対して内部的にサービス提供するか、あるいは、恐らくはこれら要求を、変換後に他のエンティティへ転送する。E−CSCF254は、UEのためのセッション制御サービスを実行し、IMS緊急サービスをサポートするために使用されるセッション状態を維持する。E−CSCF254はさらに、緊急VoIP呼出をサポートする。MGCF258は、SIP/IPとPSTNとの間のシグナリング変換(例えば、SS7 ISUP)を指示し、1つのユーザからのVoIP呼出が、PSTNユーザへ届く場合に常に使用される。
【0022】
V−PLMNコア・ネットワーク230aはさらに、位置決めおよびルーティング機能(LRF)256と、ホーム加入者(HSS)サーバ250とを含む。LRF256は、UEのためのルーティング、および暫定位置情報、初期位置情報、および更新位置情報を含む位置情報の検索を行う。暫定位置は、呼出をルーティングするために使用されるおおよその位置である。初期位置は、UEの第1の正確な位置であり、更新位置は、UEの第1のまたは次の正確な位置である。LRF256は、UEの位置情報を得るために、分離した位置決めサーバとインタラクトすることができる。あるいは、統合された位置決めサーバを有することもできる。HSS250は、V−PLMN130aがホーム・ネットワークであるUEの加入関連情報を格納する。
【0023】
V−PLMN位置決めエンティティ270aは、ゲートウェイ・モバイル・ロケーション・センタ(GMLC)272、緊急サービスSUPLロケーション・プラットフォーム(E−SLP)274、および/または、V−PLMN130aと通信するUEに位置決めサービスを提供するその他のエンティティを含みうる。GMLC272は、3GPP制御プレーン・ロケーション・システム(3GPP control plane location system)の一部でありうる。E−SLP274は、オープン・モバイル・アライアンス(OMA)からのセキュア・ユーザ・プレーン・ロケーション(SUPL)をサポートする。
【0024】
H−PLMN160aは、図1におけるホーム・ネットワーク160の1つの例であり、H−PLMNコア・ネットワーク260を含んでいる。H−PLMNコア・ネットワーク260は、例えばインタロゲーティングCSCF(I−CSCF)262およびサービス提供CSCF(S−CSCF)264のようなIMSエンティティとHSS266とを含む。I−CSCF262とS−CSCF264とは、H−PLMN IMSネットワークの一部であり、ホーム・ネットワーク160のIMSをサポートする。
【0025】
図3は、3GPP2ネットワーク・アーキテクチャを示す。UE110は、3GPP2アクセス・ネットワーク120cまたはWLANアクセス・ネットワーク120dを介してラジオ・アクセスを取得することができる。3GPP2アクセス・ネットワーク120cは、CDMA2000 1Xネットワーク、CDMA2000 1xEV−DOネットワーキング等でありうる。3GPP2アクセス・ネットワーク120cは、基地局220、ラジオ・リソース制御/パケット制御機能(RRC/PCF)222、および図3に示されていないその他のエンティティを含む。RRCはまた、ラジオ・ネットワーク・コントローラ(RNC)とも称されうる。WLAN120dは、アクセス・ポイント224を含んでおり、3GPP2ネットワークに関連付けられた任意のWLANでありうる。
【0026】
V−PLMN130bは、図1における訪問ネットワーク130の別の例であり、V−PLMNコア・ネットワーク230bと3GPP2位置決めエンティティ270bとを含む。V−PLMNコア・ネットワーク230bは、パケット・データ・サービス提供ノード(PDSN)242と、パケット・データ・インターワーキング機能(PDIF)244と、認証許可および課金(AAA)サーバ246とを含む。PDSN242およびPDIF244は、3GPP2ネットワーク120cおよびWLAN120dそれぞれと通信しているUEのためにパケット交換サービスを提供する。V−PLMNコア・ネットワーク230bも、例えばP−CSCF252、E−CSCF254、およびMGCF258のようなIMSまたはマルチメディア・ドメイン(MMD)エンティティを含んでいる。E−CSCF254は、例えばES−AM(緊急サービス・アプリケーション・マネジャ)のような別の名前をも有する。
【0027】
3GPP2位置決めエンティティ270bは、E−SLP274、緊急サービス位置決めサーバ(E−PS)276、および/または、V−PLMN130bと通信するUEの位置決めサービスを提供できるその他のエンティティを含む。
【0028】
簡略のため、図2および図3は、後述する3GPPおよび3GPP2におけるエンティティのうちの幾つかしか示していない。3GPPネットワークおよび3GPP2ネットワークは、3GPPおよび3GPP2それぞれによって定義されるその他のエンティティを含みうる。
【0029】
本明細書では、呼出確立と並行して登録を実行する技術が記述される。これら技術は、例えば音声呼出、VoIP呼出、緊急呼出、緊急VoIP呼出等のような様々なタイプの呼出のために使用されうる。緊急呼出は、緊急サービスを求める音声呼出である。緊急VoIP呼出は、VoIPモードまたはパケット・モードを用いた緊急呼出である。緊急呼出は、例えば、UEの適切な位置推定値を得ること、緊急呼出を適切なPSAPにルーティングすること等のような通常の音声呼出とは異なる様々な機能に関連付けられうる。これら技術は、訪問ネットワーク内でローミングしているユーザに有利であり、ホーム・ネットワーク内のUEを認証し登録するための顕著な遅れのペナルティを緩和することができる。
【0030】
明確化のために、これら技術のある局面が、3GPPネットワークにおける緊急VoIPについて以下に記述される。VoIPの場合、UE110は一般に、様々なIMSエンティティとのセッション開始プロトコル(SIP)シグナリングによって、ホーム・ネットワーク160へのIMS登録を実行する。SIPは、例えばVoIPのようなIPベースのインタラクティブなユーザ・セッションを開始、修正、および終了するためのシグナリング・プロトコルであり、"SIP: Session Initiation Protocol"(2002年6月)と題され、公的に利用可能なRFC3261に記述されている。
【0031】
図4は、連続する登録および呼出確立を伴う呼出開始のための処理400を示す。UE110は、例えば米国の場合“911”、欧州の場合“112”のような緊急呼出にユーザがダイヤルしたことを検知することができる(ブロック412)。UE110はその後、緊急呼出のためにUE110において十分なリソースおよび能力を用いることが可能であることをベリファイし、必要ならば、アクセス・ネットワーク120へのベアラ登録およびベアラ認証を行い、訪問ネットワーク130内の必要なリソース(例えば、IPアクセスおよびIPアドレス)を要求し、訪問ネットワーク130内のSIPサーバ(例えば、P−CSCF252)のアドレスを取得する(ブロック414)。必要ないのであれば、ブロック414における動作の何れかが省略されうる。
【0032】
その後UE110は、IMSの登録を実行する(ブロック416)。これは、以下を含む。
・ホーム・ネットワーク160内のS−CSCF264に対するUE110の認証。 ・ホーム・ネットワーク160内のS−CSCF264およびHSS266へのUE110の登録。
・訪問ネットワーク130内のP−CSCF252へのUE110のプライベート・アイデンティティおよびパブリック・アイデンティティの提供。
・UE110とP−CSCF252との間のセキュリティ関係の確立。これは、UEとP−CSCFとの間で交換される次のメッセージに提供されうる。
・UE110についてベリファイされたアイデンティティおよびコール・バック情報(例えば、パブリック・ユーザSIP URIおよびTel URI)をP−CSCF252に提供する。
【0033】
IMSのための登録は、訪問ネットワーク130およびホーム・ネットワーク160内の様々なエンティティ間の広範なインタラクションを含む。例えば、(例えば、3GPP TS 33.203で定義されているような)ローミング状況の登録は、訪問ネットワークとホーム・ネットワークとの間での2つのメッセージ交換セットを含む。−2つのメッセージ交換セットは、認証チャレンジを開始するための1つのセットと、このチャレンジに応答し、かつ、登録を完了させるためのもう1つのセットである。メッセージ交換のおのおののセットは、例えば訪問ネットワーク130内のP−CSCF252とUE110、およびホーム・ネットワーク160内のI−CSCF262、S−CSCF264、HSS266のような様々なエンティティ間でのシグナリングおよびこれらによる処理を含む。したがって、登録は、例えば秒のオーダであるかなりの時間がかかる。
【0034】
登録完了後、UE110は、緊急呼出のための呼出確立を実行する(ブロック418)。呼出確立は、以下を含みうる。
・緊急呼出を開始するために、UE110からP−CSCF252へとSIP INVITEを送る。
・P−CSCF252からE−CSCF254へとSIP INVITEを転送する。 ・位置決めおよび/またはルーティング情報に対する要求を、E−CSCF254からLRF256へと送る。
・UE110の暫定位置を得る。
・この暫定UE位置に基づいて、UE110の適切なPSAPを選択する。
・選択されたPSAPとの緊急呼出を確立し、ベリファイされたUE識別情報を、例えばPSAP180のような選択されたPSAPへ提供する。呼出確立は、訪問ネットワーク130内の様々なエンティティ間での広範なインタラクションを含む。したがって、呼出確立は、かなりの量の時間がかかりうる。
【0035】
3GPPにおけるIMS緊急呼出のための登録および呼出確立は、"IP Multimedia Subsystem (IMS) emergency sessions"(2007年6月)と題され、公的に利用可能である3GPP TS 23.167に記載されている。
【0036】
緊急呼出の確立後、UE110の位置情報が取得され、PSAP180へ提供される(ブロック422)。UE110は、緊急呼出のためPSAP180と通信し、いつでもこの呼出を終了することができる(ブロック424)。
【0037】
処理400では、登録および呼出確立が連続的に実行される。呼出確立は、3GPP TS 23.167で定義されているように、登録完了後にのみ開始される。緊急VoIP呼出の場合、一般に、UE110は、この呼出をダイヤルする前には、訪問ネットワーク130に登録しないだろう。なぜなら、VoIPサービスはしばしば、(一般に訪問ネットワーク130がサポートしているサーキット・モード呼出ではなく)ローミング状況においてホーム・ネットワーク160から提供されるからである。訪問ネットワーク130への登録によって、UE110は、訪問ネットワーク130内のP−CSCF252に認証されるようになる。この登録によって、UE110のベリファイされたUEアイデンティティおよび/またはベリファイされたコール・バック番号もまた取得されるようになる。PSAP180は、例えば、ラジオ・コンタクトの一時的な喪失あるいはユーザの他のネットワークへの移動によって呼出が途切れた場合、UE110にコール・バックするために、ベリファイされたコール・バック番号を使用することができる。認証がなければ、不正やスプーフィングが可能となり、UE110を高い信頼性でかつ正しく識別することができなくなる恐れがある。ベリファイされたコール・バック番号なしでは、UE110をコール・バックすることはできない。したがって、登録を実行することが望ましい。しかしながら、緊急呼出は、登録完了を待っている間に、遅れてしまうことがある。
【0038】
図5は、並行した登録および呼出確立をともなう呼出開始のための処理500を示す。UE110は、ユーザが緊急呼出をダイヤルしたことを検知する(ブロック512)。UE110はその後、図4に関して記述したようにベアラ登録およびセットアップを実行する(ブロック514)。
【0039】
UE110はその後、IMSの登録を開始する。これは、図4で上述したタスクを含む(ブロック516)。登録と同時に、UE110は、緊急呼出のための呼出確立を実行することができる(ブロック518)。UE110は、登録のために、ネットワーク・エンティティの第1のセットとシグナリングを交換し、呼出確立のために、ネットワーク・エンティティの第2のセットとシグナリングを交換する。これら第1および第2のセットは、例えば訪問ネットワーク130内のP−CSCF252のような共通のネットワーク・エンティティを含みうる。おのおののセットにおけるこれらネットワーク・エンティティは、例えば、同じUE110との同時性および関連性のような、登録と呼出確立との間の関連付けを、知っている場合も、知らない場合もある。UE110の登録および呼出確立は、2つの個別のトランザクションと考えることができる。
【0040】
適切な時に、確立している呼出が、例えば、P−CSCF252および/またはその他のネットワーク・エンティティにおいて登録に関連付けられる(ブロック520)。登録から得られ、ベリファイされたUE識別情報と、UE位置情報とを、例えばPSAP180のような選択されたPSAPに提供するために、シグナリングが交換される(ブロック522)。その後、UE110は、緊急呼出のためにPSAP180と通信し、この呼出をいつでも終了することができる(ブロック524)。
【0041】
一般に、登録および呼出確立はそれぞれ、任意のセットのネットワーク・エンティティ間での任意のセットのシグナリング・メッセージによって実施されうる。別のセットのネットワーク・エンティティは、例えば3GPPネットワークおよび3GPP2ネットワークのような別の無線ネットワーク内に含まれる。登録および呼出確立はまた、様々な方法で並行しても実施されうる。
【0042】
図6は、3GPPネットワークおよび3GPP2ネットワークにおいて、登録と呼出確立とを並行して行う緊急呼出セッションのメッセージ・フロー600の設計を示す。メッセージ・フロー600は、UE110が訪問ネットワーク130内でローミングしている場合、あるいは、UE110がホーム・ネットワーク160内にあるが未だ登録されていない場合に使用される。
【0043】
ユーザは、例えば、米国の場合“911”を、欧州の場合“112”をダイヤルすることによって、緊急呼出を開始することができる(ステップ1)。UE110が現在パケット・モードを用いているか、あるいは、パケット・モードを利用できることを知っているのであれば、UE110は、緊急呼出のためにVoIPを選択することができる。UE110は、訪問ネットワーク130内のP−CSCF252にSIP REGISTERメッセージを送ることによって、登録を開始することができる(ステップ2)。SIP REGISTERメッセージは、例えば、公共緊急URIのようなUE110の識別情報と緊急呼出の表示を含む。P−CSCF252は、ホーム・ネットワーク160内のI−CSCF262へSIP REGISTERメッセージを転送することができる(ステップ3)。P−CSCF252はまた、並行した登録がサポートされているとの表示を備えたSIP 1XXメッセージ(例えば、SIP 100 Tryingメッセージ)をUE110へ返す(ステップ4)。登録はステップ12で続く。このステップは、呼出確立のために、他のステップと並行して実行される。
【0044】
UE110は、登録が完了していないと判定する(ステップ5)。UE110は、SIP REGISTERメッセージがステップ2において送られた場合、タイマを起動し、タイマがしきい値を超えたことを判定することができる。しきい値は、呼出確立を登録と並行して開始する前の待機時間の長さに対応し、(呼出登録が迅速に開始されるように)ゼロ、あるいは、その他の幾つかの適切な値に設定されうる。
【0045】
UE110は、P−CSCF252にSIP INVITEメッセージを送ることによって、登録と並行して呼出確立を開始することができる(ステップ6)。SIP INVITEメッセージは、緊急呼出の表示、登録が未決であるという表示、匿名の緊急呼出要求の表示、ベリファイされてないUE110の識別情報、UE110の位置情報、等を含む。匿名の緊急呼出は、呼出者のアイデンティティが不明な緊急呼出である。匿名の緊急呼出は、並行した呼出確立のために使用されうる。なぜなら、登録がまだ完了せず、ベリファイされたUEアイデンティティを利用することができないからである。ベリファイされていない識別情報は、携帯電話機体識別番号(IMEI)、電子シリアル番号(ESN)、モバイル機器識別子(MEID)、IPアドレス等を備えうる。IMEIは、3GPP内のすべてのUEにユニークな番号であり、(ユーザではなく)UEを識別するために使用されうる。ESN/MEIDは、3GPP2内のすべてのUEにユニークな番号であり、(ユーザではなく)UEを識別するために使用されうる。位置情報は、UE110の位置推定値、UE110にサービス提供するセルのアイデンティティ、等を備え、もしも利用可能であれば、SIP INVITE内に含まれうる。この位置情報は、緊急呼出のための適切なPSAPを選択するために使用されうる。
【0046】
P−CSCF252はUE110から、ステップ6において、呼出確立のためのSIP INVITEメッセージを受け取り、ステップ2において、登録のためのSIP REGISTERメッセージを受け取る。P−CSCF252は、SIP INVITEメッセージを、SIP REGISTERメッセージと関連付ける。これは、その後の動作を単純化することができる。あるいは、P−CSCF252は、UE110の登録および呼出確立を、2つの個別の関連性のないトランザクションとして実行する。これは、P−CSCF動作を単純化する。いずれにせよ、P−CSCF252は、SIP INVITEメッセージをE−CSCF254へ転送する(ステップ7)。E−CSCF254は、例えば、位置情報が、SIP INVITEメッセージに含まれていない場合、LRF256からUE110のルーティング情報および/または位置情報を求める(ステップ8)。この場合、E−CSCF254は、(例えば、IMEIまたはESNのような)SIP INVITEメッセージで受け取った情報をLRF256へ提供し、UE110の登録が未決であることをLRFに示すことができる。
【0047】
LRF256は、UE110の暫定位置を取得および/またはベリファイすることができ、必要であれば、この暫定UE位置を得るために、位置決め手順を開始することができる(ステップ9)。例えば、LRF256は、制御プレーン位置について3GPP TS 23.271で定義された手順、あるいは、SUPLについてOMAによって定義された手順を用いることができる。LRF256はまた、例えばルーティング決定機能(RDF)を実施することによって、緊急呼出のために選択されたPSAP、すなわちPSAP180のアドレスを決定し、ステップ9で得られた暫定位置またはステップ8で受け取られた位置情報をPSAPアドレスへ変換することができる。LRF256は、ステップ8で受け取られた情報を含む、UE110について得られたすべての情報の記録を格納することができる。
【0048】
LRF256は、要求された位置情報および/またはルーティング情報を、相関情報と同様にE−CSCF254へ返すことができる(ステップ10)。ルーティング情報は、PSAPアドレスおよび/またはPSAP180に関連するその他の情報を備えうる。相関情報は、LRF256と、LRF256に格納された緊急呼出の呼出記録とを識別し、UE110の呼出記録にアクセスするために後に使用されうる。相関情報は、後にLRF256からUE位置情報を要求するためにPSAP180によって使用されうる。並行した登録および呼出確立によって、相関情報はまた、LRF256から、ベリファイされたUE識別とコール・バック情報を得るためにも使用されうる。相関情報は、緊急サービス・クエリ・キー(ESQK)、緊急サービス・ルーティング・キー(ESRK)、またはその他の情報を備えることができる。ESQKおよびESRKは、例えば米国の場合、10桁の電話番号である電話番号であり、緊急呼出のUE110とLRF256とを識別するために使用されうる。例えば、LRFはおのおの別々のユニークな数字の範囲からESRKおよび/またはESQKを割り当てることができ、これによって、PSAP180は、特定のESQKまたはESRKの数字の範囲に基づいてLRFを決定することができる。相関情報を返すことは、UE110の登録が未決であるとの表示によってトリガされうる。あるいは、相関情報は、V−PLMNポリシーの問題として常に提供されうる。LRF256が起動されない場合、ステップ8乃至10をスキップすることができる。
【0049】
上記項目がステップ8乃至10から得られない場合、E−CSCF254が、PSAPアドレスおよび相関情報を決定することもできる。いずれの場合も、E−CSCF254は、例えばPSTN対応のPSAPの場合にはMGCF258を経由し、IP対応のPSAPの場合にはIPを用いて直接的に、緊急呼出をPSAP180に経路付けることができる(ステップ11)。E−CSCF254は、ステップ10で受け取られた相関情報(例えば、ESQKまたはESRK)を含みうる。この時点において、E−CSCF254は、UE識別情報およびコール・バック番号を省略することができる。なぜなら、緊急呼出は、UEアイデンティティがベリファイされるまで、匿名呼出として取り扱われるからである。
【0050】
登録がステップ7の前に完了した場合、P−CSCF252は、ステップ7においてE−CSCF254へ送られるSIP INVITEメッセージ内に、ベリファイされたUEアイデンティティ情報および/またはコール・バック情報を含めることができる。この場合、E−CSCF254は、ステップ11においてPSAP180へ送られる呼出要求(例えば、SIP INVITEまたはIPUP IAM)内に、ベリファイされたUEアイデンティティ情報および/またはコール・バック情報を含めることができる。その後、PSAP180は、この呼出要求を受け取ると、UEアイデンティティおよび/またはコール・バック番号を知るだろう。登録がステップ7より前に完了していないのであれば、ベリファイされたUEアイデンティティ情報および/またはコール・バック情報が利用可能になった場合に、ベリファイされたUEアイデンティティ情報および/またはコール・バック情報は、P−CSCF252、E−CSCF254、およびPSAP180に提供される。
【0051】
呼出確立の残りが完了する(ステップ12)。登録の残りも完了する(ステップ13)。ステップ13は、呼出確立のためのステップ6乃至12と並行して動作することができる。ステップ13における登録は、UE110のベリファイされたUEアイデンティティ情報および/またはコール・バック情報を提供することができる。ベリファイされたUEアイデンティティ情報は、モバイル加入者IDSN番号(MSIDSN)、国際移動電話加入者識別番号(IMSI)、モバイル識別番号(MIN)、パブリック・ユーザSIPユニフォーム・リソース識別子(URI)等を備えうる。ベリファイされたコール・バック情報は、MSIDSN、パブリック・ユーザSIP URI、コール・バック電話番号URI、モバイル・ディレクトリ番号(MDN)、IETF URI、IETFグローバリー・ルータブル・ユーザ・エージェントURI(GRUU)、IPアドレス、モバイルIPアドレス(例えばIPv4またはIPv6)等を備えうる。電話番号URIは、電話番号によって識別されるリソースを表すために使用されるURIであり、MSISDMまたはMDNを含みうる。SIP URIは、“sip:user@domain”の形態を持つSIPアイデンティティである。
【0052】
登録が呼出確立の前に完了する場合、呼出確立が完了する前に、UE110は、ベリファイされたUEアイデンティティと、完了した登録から得られたまたは完了した登録によってベリファイされたコール・バック情報とを含むSIP UPDATEメッセージを、P−CSCF252へ送る。これによって、P−CSCF252は、この情報を早期に持つことができる。
【0053】
ステップ13における登録は、3GPP TS 33.203に記載されているように、例えばセキュアIP(IPsec)またはトランスポート・レイヤ・セキュリティ(TLS)のようなセキュリティ関連性を、UE110とP−CSCF252との間に確立することができる。この場合、ステップ13において登録が完了した後、その後のメッセージのみならず、ステップ12における呼出確立を完了させるために、UE110とP−CSCF252との間のさらなるシグナリングが、完了した登録によって確立されたセキュリティ関連性を用いて送られうる。これは、シグナリング・メッセージおのおのの暗号化および/または認証を可能にするだろう。
【0054】
登録および呼出確立の両方を終えた後、ベリファイされたUEアイデンティティおよびコール・バック情報を含むSIP UPDATEメッセージがまだ送られていないと仮定すると、UE110は、確立された緊急呼出の情報を更新するために、P−CSCF252へとSIP re−INVITEメッセージを送ることができる(ステップ14)。このSIP re−INVITEメッセージは、登録中に確立されたあらゆるセキュリティ関連性を用いてベリファイ可能な方式で送られる。このSIP re−INVITEメッセージは、ステップ6で送られたINVITEメッセージに含まれるものと同じダイアログ情報(例えば、同じ呼出およびTo:タグおよびFrom:タグ)を含んでおり、これによって、P−CSCF252は、SIP re−INVITEメッセージが、新たなセッションを確立するのではなく、既存のセッションを修正するものであることを確認することができる。SIP re−INVITEメッセージは、緊急表示、UPアイデンティティ情報、コール・バック情報等を含むことができる。UE110はまた、アイデンティティ情報およびコール・バック情報を更新するために、SIP re−INVITEメッセージではなく、SIP UPDATEメッセージを用いることもできる。以下の記載は、SIP UPDATEメッセージではなく、SIP re−INVITEメッセージを用いることを仮定する。
【0055】
P−CSCF252は、SIP re−INVITEメッセージを送るために、例えば、登録完了の間に確立されたセキュリティ関連付けを使用することに基づいて、ステップ13で完了した登録に、ステップ14で受け取られたSIP re−INVITEメッセージを関連付ける。P−CSCF252はまた、ステップ6のSIP INVITEメッセージによって開始され、ステップ12で完了した呼出確立に、SIP re−INVITEメッセージを関連付ける。この関連付けは、共通ダイアログ情報(例えば呼出ID、Toタグ、およびFromタグと同じダイアログ・パラメータ)、ならびに、ステップ6におけるSIP INVITEメッセージとステップ14におけるSIP re−INVITEメッセージとの両方の共通のソースIPアドレスを使用することに基づきうる。この時点において、P−CSCF252は、UE110の登録と呼出確立とを関連付けることができる。P−CSCF252は、登録中にホーム・ネットワーク160から受け取った情報に基づいて、UE110から受け取ったSIP re−INVITEメッセージ内のUEアイデンティティ情報およびコール・バック情報をベリファイすることができ、さらに、失われた情報または正しくない情報を挿入することができる。
【0056】
P−CSCF252はその後、SIP re−INVITEメッセージをE−CSCF254へ転送することができる(ステップ15)。E−CSCF254は、ステップ7において早期に受け取られたSIP INVITEメッセージのために、ベリファイされたUEアイデンティティ情報とコール・バック情報とを提供するものとして、SIP re−INVITEメッセージを取り扱うことができる。LRF256がステップ8において早期にクエリされた場合、E−CSCF254は、SIP re−INVITEメッセージをLRF256に転送するか、あるいは、ベリファイされたUEアイデンティティ情報およびコール・バック情報を含むその他幾つかのタイプのアップデートをLRF256に提供することができる(ステップ16)。E−CSCF254は、SIP re−INVITEメッセージに対するSIP 200 OKメッセージをP−CSCF252に返す(ステップ17)。P−CSCF254は、SIP 200 OKメッセージをUE110に返す(ステップ18)。
【0057】
PSAP180は、UE110の位置を知る必要があるかもしれないが、ステップ11において、正確なUE位置を受け取れないかもしれない。PSAP180はその後、例えばステップ12において呼出確立が完了した後に、UE110の初期位置または更新された位置に対する位置要求を送ることができる(ステップ19)。この位置要求は、ステップ8乃至10が実行された場合にはLRF256へ、ステップ8乃至10が実行されなかった場合にはE−CSCF254へ送られる。PSAP180は、ステップ11で受け取られた相関情報に基づいてLRF256またはE−CSCF254を判定し、位置要求に相関情報を含めることができる。位置要求がLRF256に送られた場合、LRF256は、正確なUE位置を得るために、3GPP制御プレーン、OMA SUPL等のような位置決め手順を進めることができる(ステップ20)。
【0058】
LRF256あるいはE−CSCF254は、UE110の初期位置または更新された位置を、PSAP180に返すことができる(ステップ21)。LRF256あるいはE−CSCF254はさらに、ステップ15またはステップ16で受け取られたベリファイされたUEアイデンティティ情報とコール・バック情報とをも含みうる。PSAP180は、ステップ12における呼出確立中に失われた(PSAP180に送られていない)情報をも有しうる。このようにUE情報が遅れて提供されることは、米国においてはANSI規格J−STD−036−Bによって、米国以外においてはOMAモバイル・ロケーション・プロトコル(MLP)によってサポートされている。このようにUE情報が遅れて提供されることは、もともとは、(例えば、マルチ周波数(MF)トランクにおける)シグナリング制限が、呼出確立中、あらゆるUE情報のPSAPへの転送を妨げている場合に、緊急呼出確立をサポートするために定められたが、ここでは、登録制限が同じ効果を有する場合をサポートするために開発され、使用されうる。登録が失敗したり、あるいは時間内に完了せず、ベリファイされた情報が、ステップ15においてE−CSCF254へ、ステップ16においてLRF256に提供されない場合、E−CSCF254あるいはLRF256は、UEのIMEIまたはESNをPSAP180に提供し、コール・バックが可能ではないことを示す。これは、もしもLRF256とPSAP180との間のインタフェースが、米国の場合J−STD−036、米国以外の場合OMA MLPに基づくのであれば、IMEIまたはESNからの数字を含むダイヤル可能ではないコール・バック番号を含めることによって達成されうる。いずれにせよ、PSAP180は、ステップ21の後、UE110の緊急呼出のための全ての関連情報を得ることができる。
【0059】
UE110は、その後、緊急呼出のためにPSAP180と通信することができる。ある時点において、緊急呼出がリリースされる(ステップ22)。ステップ8乃至10が実行されると、E−CSCF254は、緊急呼出がリリースされた(ステップ23)ことをLRF256に示し、LRF256は、ステップ9で格納された任意の記録をリリースすることができる。
【0060】
図5に示すように、登録するブロック516は、図6におけるステップ2,3,4および13を含みうる。呼出確立するブロック518は、図6におけるステップ6乃至12を含みうる。呼出関連付けのブロック520は、図6におけるステップ14乃至18を含み、ブロック522は、図6におけるステップ19乃至21を含みうる。図6のステップはそれぞれ、1または複数のシグナリング・メッセージおよび/またはその他の動作を交換することを含みうる。
【0061】
登録の主な目的は、UE110のアイデンティティと、任意のコール・バック情報を認証し、かつ、ベリファイされたUEアイデンティティとコール・バック情報とをPSAP180に提供することである。図6における3つの手順、すなわち、(a)ステップ2、3、4および13におけるUE登録、(b)ステップ6乃至12における匿名呼出確立、(c)ステップ14乃至21における、ベリファイされたUEアイデンティティおよびコール・バック情報の提供は、UEアイデンティティおよびコール・バック情報の認証および提供に含まれる。
【0062】
手順(a)が完了した後に手順(c)を実施することは、手順(a)と手順(c)との両方において同じUE110が含まれることをP−CSCF252およびE−CSCF254が確信できることを意味する。例えば、UE110は手順(a)に関与しうる。そして、もしも手順(a)がUE110とP−CSCF252との間のセキュリティ関連付けを生成するのであれば、別のUEは、手順をスプーフィングすることはできないだろう。なぜなら、別のUEは、同一のセキュリティ関連付けをサポートできないだろうからである。これは、どのスプーフィングも、手順(b)、あるいは、手順(a)と(c)、の何れかに限定され、これら手順のうちのその他何れの組み合わせにも限定されないことを意味する。手順(b)に含まれるUEが、手順(a)および(c)に含まれるUEでもある(すなわち、スプーフィングがない)と仮定される場合、正しいUEアイデンティティ情報およびコール・バック情報が、手順(c)において得られるだろう。
【0063】
スプーフィングの試みがある場合、手順(b)に含まれるUExは、手順(a)および(c)に含まれるUEyではない可能性がある。この場合、2つの可能性が生じる。UExがスプーファであり、手順(a)における登録をある方式で観察した後、UExは、手順(b)における匿名呼出確立を進めることができる。これが起こる場合、手順(b)は、手順(a)または(c)の何れか一方との関連性をも持たない。なぜなら、手順(c)で送られたSIP re−INVITEメッセージは、手順(b)で送られたSIP INVITEメッセージと同じSIPダイアログ・パラメータを含まないだろうからである。従って、スプーフィングの試みは失敗するだろう。あるいは、UEyがスプーファであり、手順(b)における匿名呼出確立をある方式で観察した後、UEyは、手順(c)が続く手順(a)を進めることができる。この場合、UEyは、手順(b)と同じSIPダイアログ・パラメータを手順(c)に提供することができる。したがって、P−CSCF252とE−CSCF254とをミスリードし、手順(b)におけるSIP INVITEメッセージと、手順(c)におけるSIP re−INVITEメッセージとが、同じUEからのものであると信じ込ませる。しかしながら、UEyは、手順(c)においてそれ自身のアイデンティティとコール・バック情報とを提供することを強いられる。なぜなら、手順(c)は、認証されたアイデンティティとコール・バック情報しか受け付けないからである。これは、本シナリオを、検知されずにいることを望むスプーファに対して非常に魅力の無いものにする。この場合を回避することをさらに支援するために、P−CSCF252は、手順(b)におけるUExのソースIPアドレスと、手順(c)におけるUEyのソースIPアドレスとの一致を検証することができる。P−CSCF252は、(i)これらソースIPアドレスが一致しない場合、2つの異なるUEであって、スプーフィングの試みがあり、(ii)これらソースIPアドレスが一致する場合、同じUEであって、スプーフィングがないと仮定することができる。例えばアクセス・ネットワーク120のようなアクセス・ネットワークがソースIPアドレスを認証する場合、この検証は、信頼できるものでなければならない。
【0064】
ステップ13における登録の完了に、かなりの時間を要する場合、LRF256あるいはE−CSCF254は、ステップ8乃至10が実行されない場合、ステップ16またはステップ15においてベリファイされたUEアイデンティティおよびコール・バック情報を受け取る前に、ステップ19において、PSAP180から位置決め要求を受け取ることができる。この場合、LRF256あるいはE−CSCF254は、ステップ8乃至10が実行されない場合、ステップ21において、要求された位置情報、ベリファイされたUEアイデンティティおよびコール・バック情報をもってPSAP180に応答する前に、ベリファイされた情報を受け取るまで待機することができる。LRF256あるいはE−CSCF254からのそのような遅れた応答は、訪問ネットワーク130が(例えば、ローカルまたは国家的な緊急呼出規制によって)、正確なUE位置情報を得るためにかなりの時間(例えば30秒)を費やすことが許されている場合に許可される。この場合、PSAP180は、ステップ21におけるLRF256またはE−CSCF254からの応答における長い遅れを許容することができる。あるいは、ステップ16においてLRF256が、ベリファイされたUEアイデンティティおよびコール・バック情報を受け取るのを待っている間、LRF256は、ステップ20におけるUE位置の取得に進むことができる。LRF256が、ステップ20におけるUE位置と、ステップ16におけるベリファイされたUEアイデンティティとコール・バック情報との両方を取得するか、あるいは、ステップ8乃至10が実行されない場合、E−CSCF254が、ステップ15において、ベリファイされたUEアイデンティティおよびコール・バック情報を取得すると、LRF256あるいはE−CSCF254は、ステップ21においてPSAP180に応答することができる。
【0065】
位置要求がPSAP180から受け取られた場合、LRF256が、E−CSCF254から、ベリファイされたUEアイデンティティおよびコール・バック情報を既に受け取っているのであれば、LRF256は、ステップ20においてUE位置を得ることなく、あるいは、ステップ20がステップ19より前にLRF256によって開始された場合には、ステップ20の終了を待つことなく、ベリファイされた情報を、ステップ21において、PSAP180に返すことができる。この場合、PSAP180は、ベリファイされたUEアイデンティティおよびコール・バック情報を前もって受け取ることができる。これは、例えば、一時的に貧弱なラジオ有効範囲によって緊急呼出が途切れた場合のように、コール・バックが必要な場合に役に立つ。
【0066】
また、LRF256は、あるいはステップ8乃至10が実行されない場合E−CSCF254は、ステップ16またはステップ15で受け取ったベリファイされたUEアイデンティティおよびコール・バック情報を、恐らく、利用可能な場合には位置情報とともに、ステップ19における位置要求を待つことなく、PSAP180に送ることができる。この場合、LRF256またはE−CSCF254は、PSAP180が、ベリファイされたUEアイデンティティおよびコール・バック情報を、ステップ11および12における呼出確立に関連付けることを可能にするための相関情報(例えば、恐らくはステップ10で割り当てられたESRKまたはESQK)を含むことができる。
【0067】
図6は、メッセージ・フローの一例を示す。並行した登録および呼出確立はまた、別の方法で、および/または、別のネットワーク・エンティティを用いて実行されうる。例えば、P−CSCF252は、ベリファイされたUEアイデンティティおよびコール・バック情報を、E−CSCF254を経由することなくLRF256に直接的に転送することができる。
【0068】
別の設計では、E−CSCF254ではなくP−CSCF252が、LRF256とインタフェースすることができる。P−CSCF252は、ステップ8ではなくステップ6の後に、ルーティング情報および位置情報に対する要求を、LRF256に送ることができる。LRF256は、その後、ステップ10の代わりにステップ9を実行し、このルーティングおよび/または位置情報をP−CSCF262に返すことができる。P−CSCF252はその後、ステップ7において、SIP INVITEメッセージをE−CSCF254に送り、LRF256から受け取ったPSAPルーティング情報を含めることができる。E−CSCF254はその後、ステップ8およびステップ10においてLRF256とインタラクトせず、その代わりに、ステップ11において、呼出をPSAP180にルーティングすることができる。P−CSCF252は、ステップ14の後、ステップ15およびステップ16の代わりに、ベリファイされたUEアイデンティティおよびコール・バック情報をLRF256に直接送ることができる。
【0069】
別の設計では、LRF256は、P−CSCF252またはE−CSCF254の一部(例えば、P−CSCF252またはE−CSCF254内の論理機能)でありうる。この設計では、ステップ15および/またはステップ16におけるベリファイされたUEアイデンティティおよびコール・バック情報の転送、(例えば、ステップ8およびステップ10における)ルーティングおよび位置情報に対する要求、およびルーティングおよび位置情報のリターン、(例えばステップ23における)呼出リリースの表示は、内部メッセージまたはその他の表示を用いて実行されうる。別の設計では、E−CSCF254とLRF256との間のシグナリング・インタフェースは、SIPシグナリングに基づき、ステップ7においてE−CSCF254によって受け取られたSIP INVITEメッセージは、ステップ8においてLRF256に転送されうる。LRF256はその後、(a)ステップ9で得られたPSAP180のアドレスを含むSIP INVITEメッセージをE−CSCF254に返すか、あるいは、(b)ステップ10およびステップ11の代わりに、ステップ8の後に、PSAP180に直接SIP INVITEメッセージを転送することができる。このベリファイされたUEアイデンティティおよびコール・バック情報は、その後、ステップ15およびステップ16においてLRF256に転送されうるが、ステップ16における転送は、SIP関連シグナリングを適用する。
【0070】
別の設計では、UE110が、ステップ6において、UEアイデンティティおよび/またはコール・バック情報を提供する。これらは、ステップ7およびステップ11においてPSAP180に転送されうる。PSTN170を経由してPSAP180にアクセスするために、MGCF258からのSS7 ISUPシグナリングが使用される場合、呼出元パーティの番号のスクリーニング・インジケータ・パラメータ・フィールドが、この番号が「ユーザによって提供されたものであり、スクリーンされたものではない」との表示を含むことができる。この表示は、この番号は訪問ネットワーク130によってベリファイされておらず、完全に信頼できるものではないことをPSPA180に対して通知するであろう。PSAP180は、この番号を用いて、コール・バックを試みることができる。これは、ステップ21においてPSAP180が、ベリファイされたUEアイデンティティおよびコール・バック情報を受け取る前に緊急呼出が途絶した場合に役に立つ。PSAP180は、ステップ21において、ベリファイされた情報を受け取る。これは、ステップ11で得られたベリファイされていない情報と一致するかも、あるいは一致しないかもしれない。
【0071】
別の設計では、P−CSCF252は、ステップ15において、ベリファイされたUEアイデンティティおよびコール・バック情報を、ステップ14においてUE110がこれを開始する必要なく提供することができる。P−CSCF252は先ず、UE110が、ステップ2におけるSIP REGISTERメッセージとステップ6におけるSIP INVITEメッセージとの両方を送ったことを確認することができる。
【0072】
別の設計では、並行登録を許可する表示が、ステップ4におけるSIPシグナリングによるものとは別の方法でUE110に提供されうる。例えば、その表示は、訪問ネットワーク130によってサービス提供される全てのUEへ、訪問ネットワーク130によって送られるブロードキャスト情報で提供されうるか、あるいは、例えば、UE110内に既に設定されているか、あるいは以前にUE110にダウンロードされている情報によって、ホーム・ネットワーク160によって提供されうる。
【0073】
図6に示す処理は、ホーム・ネットワーク160とPSAP180との両方に透過的でありうる。なぜなら、緊急登録、緊急呼出確立、および、初期または最新の位置推定値の取得、のための手順は、登録および呼出確立を並行して行うことによって影響されないからである。ホーム・ネットワーク160およびPSAP180の観点から、緊急登録、緊急呼出確立、および、初期または最新の位置推定値の取得は、例えば、PSAP180については、ANSI J−STD−036またはOMA MLPで定義されているシグナリング手順、ホーム・ネットワーク160については、3GPP TS 23.167、3GPP TS 24.229、3GPP TS 33.203、3GPP TS 23.228あるいは3GPP2 X.P0049、3GPP2 X.P0013の何れかで定義されている手順のような既存のシグナリング手順を使ってなされる。米国内に位置するPSAPのために使用されるANSI J−STD−036によって、緊急呼出が確立された後、呼出者情報が、位置情報とともに転送されるようになる。したがって、並行した登録および呼出確立をサポートするために、ANSI J−STD−036またはPSAPへ何の変更も必要ない。欧州内に位置するPSAPに対するサーキット・モードE112呼出をサポートするために、PSAPインタフェース・プロトコルとして、現在、OMA/LIF MLPがETSI TS 102 164に規定されている。TS 102 164は、(例えば、ISUP IAMにおける)呼出確立中に呼出者MSISDMを送ることと、追加の呼出者情報ではなくて位置情報を配信するために、限定されたMLPのサブセットを用いることとを定めている。しかしながら、MLPは、米国内で使用されるESRK概念をサポートするために開発されているので、(MLP自身に悪影響を与えずに)MLPの用途を拡大し、呼出者アイデンティティおよびコール・バック情報の遅れた配信を可能にするだろう。
【0074】
訪問ネットワーク130が、並行した登録および呼出確立をサポートしない場合、あるいはPSAP180が、呼出者アイデンティティとコール・バック情報の遅れた転送をサポートしない(例えば、PSAP180が、位置情報の検索をサポートしない)場合、P−CSCF252は、ステップ4でUE110に送られた1XXメッセージで、並行した登録がサポートされているという表示を省略することができる。したがって、並行した登録および呼出確立をサポートしないどの訪問ネットワークに対してもインパクトはない。
【0075】
並行した登録および呼出確立は、呼出確立の遅れを短縮することができる。これは、緊急呼出のために極めて好ましいことである。呼出確立の遅れは、(例えばGPRSアクセスまたはI−WLANアクセスを得るために)アクセス・ネットワーク・レベルにおける認証をやめることと、本明細書に記載の並行登録か、または、通常の登録かの何れか一方を用いて、IMSレベルのみにおいて認証を実行することとによって幾分低減されうる。認証されていない緊急アクセスをサポートするために、3GPP TS 23.167、3GPP TS 23.060、および3GPP TS 23.234で既に定義された手順、および現在定義されている手順を用いて、アクセス・レベル認証が回避されうる。アクセス・レベル認証をスキップすることは、電源が投入された直後に開始された緊急呼出、つまり、呼出を確立する際に顕著な遅れがある場合について特に有利でありうる。
【0076】
明確化のために、これらの技術は、3GPPネットワークおよび3GPP2ネットワークについて記載されている。これらの技術はまた、その他のネットワークについても使用可能でありうる。そのような場合、P−CSCF252、E−CSCF254、およびLRF256は、3GPP訪問ネットワークまたは3GPP2訪問ネットワークについて上述したように、物理的に分離しているかまたは結合されている類似のエンティティまたは同一のエンティティによって訪問ネットワークにおいてサポートされうる。登録中に取得および/またはベリファイされたUEアイデンティティおよびコール・バック情報は、3GPPネットワークまたは3GPP2ネットワークについて上述したようなUEアイデンティティおよびコール・バック情報と同じであるか、あるいは異なりうる。
【0077】
図7は、並行した登録および呼出確立を備えた呼出開始のためにUEによって実行される処理700の設計を示す。UEは、例えばユーザが呼出をダイヤルすることに応答して、通信ネットワークへの登録を行う(ブロック712)。通信ネットワークは、訪問ネットワークでありうる。UEは、訪問ネットワークへのUEの認証をもって、訪問ネットワークを経由して、ホーム・ネットワークへの登録を実行する。UEは、並行した登録および呼出確立のためのサポートをしているとの表示を、通信ネットワークから受信する(ブロック714)。UEは、登録を実行することと並行して呼出を確立することができる。例えば、UEのパブリック・アイデンティティを用いて緊急呼出を確立する(ブロック716)。例えば、UEは、IMSのための登録を実行することができる。また、IMSのための登録を実行することと並行してVoIP呼出を確立することができる。
【0078】
UEは、例えば、PSAPのような呼び出されたエンティティ/パーティへと情報を送ることによって、登録から得られる情報を用いて呼出を更新することができる(ブロック718)。この登録から得られた情報は、このUEについてベリファイされたUEアイデンティティ情報、ベリファイされたコール・バック情報等を備えうる。
【0079】
UEは、登録を開始するための第1のメッセージ(例えば、SIP REGISTERメッセージ)、呼出の確立を開始するための第2のメッセージ(例えば、SIP INVITEメッセージ)、およびこの登録された得られた情報を用いて呼出を更新するための第3のメッセージ(例えば、SIP re−INVITEメッセージまたはSIP UPDATEメッセージ)を送ることができる。UEは、共通のソースIPアドレスに基づいて第1、第2、および第3のメッセージを送り、呼出に共通のダイアログ情報に基づいて第2および第3のメッセージを送ることができる。UEは、呼出を取り扱うネットワーク・エンティティ(例えば、P−CSCF)によって、確立された呼出の、登録との関連付けを開始する。この関連付けの開始は、第3のメッセージを送ることによって達成されうる。
【0080】
図8は、UEによる並行した登録および呼出確立をサポートするために、例えばP−CSCFのようなネットワーク・エンティティによって実行される処理800の設計を示す。ネットワーク・エンティティは、通信ネットワークにおいて、(たとえばIMSに関する)UEの登録のために、UEと通信することができる(ブロック812)。ネットワーク・エンティティは、UEを登録し、認証するために、UEのホーム・ネットワークと通信することができる。ネットワーク・エンティティは、並行した登録および呼出確立のためのサポートの表示を、UEに送ることができる(ブロック814)。ネットワーク・エンティティは、UEの登録と並行して、UEのための呼出(例えば、緊急VoIP呼出)を確立するために、UEと通信することができる(ブロック816)。
【0081】
ネットワーク・エンティティは、UEについて、確立された呼出を、登録と関連付けることができる(ブロック818)。ネットワーク・エンティティは、登録を開始するための第1のメッセージ(例えば、SIP REGISTERメッセージ)、呼出の確立を開始するための第2のメッセージ(例えば、SIP INVITEメッセージ)、確立された呼出を更新するための第3のメッセージ(例えば、SIP re−INVITEメッセージ)をUEから受信することができる。ネットワーク・エンティティは、第1のメッセージと、第2および/または第3のメッセージとにおける共通のソースIPアドレスと;、第2および第3のメッセージにおける共通のダイアログ情報と;、第3のメッセージに関する登録中に確立されたセキュリティ関連を使用すること;、等に基づいて、確立された呼出を登録に関連付けることができる。
【0082】
ネットワーク・エンティティは、この登録から、UEのベリファイされた情報(例えば、ベリファイされたアイデンティティおよび/またはコール・バック情報)を得ることができる(ブロック820)。ネットワーク・エンティティは、このベリファイされた情報を、UEに関する確立された呼出を担当する第2のネットワーク・エンティティ(例えば、E−CSCF)に提供することができる(ブロック822)。
【0083】
図9は、UEによる並行した登録および呼出確立をサポートするために、例えばE−CSCFのようなネットワーク・エンティティによって実行される処理900の設計を示す。ネットワーク・エンティティは、UEのテンポラリなアイデンティティに基づいて、UEの呼出を確立することができる(ブロック912)。この呼出は、緊急呼出でありうり、テンポラリなUEアイデンティティは、ESQKまたはESRKを備えることができる。ネットワーク・エンティティは、この呼出を確立した後に、ベリファイされたUEアイデンティティを受信することができる(ブロック914)。ネットワーク・エンティティは、その後、このベリファイされたUEアイデンティティを、例えばLRFのような第2のネットワーク・エンティティに転送することができる(ブロック916)。
【0084】
ネットワーク・エンティティは、呼出の確立を開始するための第1のメッセージ(例えば、SIP INVITEメッセージ)を受信し、この第1のメッセージに基づいて、UEの呼出を確立することができる。ネットワーク・エンティティは、その後、ベリファイされたUEアイデンティティを備えた第2のメッセージ(例えば、SIP re−INVITEメッセージ)を受信し、第1および第2のメッセージ内の共通のダイアログ情報に基づいて、ベリファイされたUEアイデンティティを、確立された呼出に関連付けることができる。
【0085】
図10は、UEによる並行した登録および呼出確立をサポートするために、例えばLRFのようなネットワーク・エンティティによって実行される処理1000の設計を示す。ネットワーク・エンティティは、例えばE−CSCFのような第2のネットワーク・エンティティから、UEの位置に対する要求を受信しうる(ブロック1012)。ネットワーク・エンティティは、UEの位置を判定し(ブロック1014)、UEのためテンポラリなアイデンティティ(例えば、ESQKまたはESRK)を割り当てることができる。その後、ネットワーク・エンティティは、テンポラリなUEアイデンティティとUE位置とを第2のネットワーク・エンティティに送ることができる(ブロック1018)。ネットワーク・エンティティは、その後、ベリファイされたUEアイデンティティを第2のネットワーク・エンティティから受信し(ブロック1020)、このベリファイされたUEアイデンティティを、テンポラリなUEアイデンティティに関連付けることができる(ブロック1022)。ネットワーク・エンティティは、更新されたUE位置に対する要求を、第3のエンティティから受信することができる。この要求は、テンポラリなUEアイデンティティを含んでいる(ブロック1024)。その後、ネットワーク・エンティティは、ベリファイされたUEアイデンティティと、更新されたUE位置とを、第3のエンティティに送ることができる(ブロック1026)。
【0086】
図11は、UE110、アクセス・ネットワーク120、P−CSCF252、E−CSCF254、LRF256、およびPSAP180のブロック図を示す。簡略のため、図11は、各エンティティについて、1つのコントローラ/プロセッサおよび1つのメモリを示している。図11はまた、UE110の1つの送信機/受信機(TMTR/RCVR)と、アクセス・ネットワーク120の1つの送信機/受信機と、各ネットワーク・エンティティの1つの通信(Comm)ユニットとを示している。一般に、エンティティはそれぞれ、任意の数のコントローラ、プロセッサ、メモリ、送信機、受信機、通信ユニット等を含みうる。
【0087】
ダウンリンクにおいて、アクセス・ネットワーク120における基地局は、その有効範囲領域内のUEに、トラフィック・データ、メッセージ/シグナリング、およびパイロットを送信する。これら様々なタイプのデータが、プロセッサ1120によって処理され、送信機1124によって調整されて、ダウンリンク信号が生成される。ダウンリンク信号は、UEへ送信される。UE110では、基地局からのダウンリンク信号が、アンテナを介して受信され、受信機1114によって調整され、プロセッサ1110によって処理されて、登録、呼出確立等のための情報が得られる。プロセッサ1110は、図6のメッセージ・フロー600におけるUE110のための処理と、図7の処理700のための処理等を実行することができる。メモリ1112および1122は、UE110およびアクセス・ネットワーク120のためのプログラム・コードおよびデータを格納する。
【0088】
アップリンクにおいて、UE110は、アクセス・ネットワーク120内の基地局へ、トラフィック・データ、メッセージ/シグナリング、およびパイロットを送信することができる。これら様々なタイプのデータが、プロセッサ1110によって処理され、送信機1114によって調整されて、アップリンク信号が生成される。アップリンク信号は、UEアンテナを介して送信される。アクセス・ネットワーク120において、UE110およびその他のUEからのアップリンク信号が、受信機1124によって受信および調整され、さらにプロセッサ1120によって処理されて、例えばデータ、メッセージ/シグナリング等のような様々なタイプの情報が得られる。アクセス・ネットワーク120は、通信ユニット1126を介してその他のネットワーク・エンティティと通信することができる。
【0089】
P−CSCF252内では、プロセッサ1130が、P−CSCFのための処理を実行し、メモリ1132が、P−CSCFのためのプログラム・コードおよびデータを格納し、通信ユニット1134が、P−CSCFが他のエンティティと通信することを可能にする。プロセッサ1130は、メッセージ・フロー600におけるP−CSCF252のための処理、図8における処理800のための処理等を実行する。
【0090】
E−CSCF254内では、プロセッサ1140が、E−CSCFのための処理を実行し、メモリ1142が、E−CSCFのためのプログラム・コードおよびデータを格納し、通信ユニット1144が、E−CSCFが他のエンティティと通信することを可能にする。プロセッサ1140は、メッセージ・フロー600におけるE−CSCF254のための処理、図9における処理900等を実行する。
【0091】
LRF256内では、プロセッサ1150が、LRFのための場所および/または位置決め処理を実行し、メモリ1152が、LRFのためのプログラム・コードおよびデータを格納し、通信ユニット1154が、LRFが他のエンティティと通信することを可能にする。プロセッサ1150は、メッセージ・フロー600におけるLRF256のための処理、図10における処理1000等を実行する。
【0092】
PSAP180内では、プロセッサ1160が、UE110の緊急呼出のための処理を実行し、メモリ1162が、PSAPのためのプログラム・コードおよびデータを格納し、通信ユニット1164が、PSAPが他のエンティティと通信することを可能にする。プロセッサ1160は、メッセージ・フロー600におけるPSAP180のための処理を実行する。
【0093】
本明細書に記述された技術は、様々な手段によって実現されうる。例えば、これらの技術は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、あるいはそれらの組み合わせによって実現されうる。ハードウェアによる実現の場合、各エンティティ(例えば、UE 110、P−CSCF252、E−CSCF254、LRF256等)においてこれらの技術を実行するために使用される処理ユニットは、1または複数の特定用途向けIC(ASIC)、デジタル信号プロセサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラム可能論理回路(PLD)、フィールド・プログラム可能ゲート・アレイ(FPGA)、プロセッサ・コントローラ、マイクロ・コントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書に記載の機能を実行するために設計されたその他の電子ユニット、コンピュータ、あるいはこれらの組み合わせの中に実装されうる。
【0094】
ファームウェアおよび/またはソフトウェアによって実現する場合、これら技術は、本明細書に記載の機能を実行するモジュール(例えば、手順、関数等)を用いて実現されうる。ファームウェアおよび/またはソフトウェア命令群がメモリ(例えば、図11におけるメモリ1112、1122、1132、1142あるいは1152)に格納され、プロセッサ(例えばプロセッサ1110、1120、1130、1140あるいは1150)によって実行されうる。メモリは、プロセッサ内で実現されるか、あるいはプロセッサの外部に実装されうる。ファームウェアおよび/またはソフトウェア命令群はまた、例えば、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読取専用メモリ(ROM)、不揮発性ランダム・アクセス・メモリ(NVRAM)、プログラマブル読取専用メモリ(PROM)、電子的に消去可能なPROM(EEPROM)、フラッシュ・メモリ、コンパクト・ディスク(CD)、磁気または光学式データ保存デバイスのようなその他のプロセッサ読取可能媒体に格納されうる。
【0095】
開示された実施形態における上述の記載は、当業者をして、本発明の製造または利用を可能とするように提供される。これらの実施形態への様々な変形例もまた、当業者には明らかであって、本明細書で定義された一般的な原理は、本発明の主旨または範囲から逸脱することなく他の実施形態にも適用されうる。このように、本発明は、本明細書で示された実施形態に限定されるものではなく、本明細書に記載された原理および新規な特徴に一致した最も広い範囲に相当することが意図されている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)のための装置であって、
通信ネットワークへの登録を実行し、
登録を実行することと並行して呼出を確立し、
前記登録から得られた情報を用いて前記呼出を更新するように構成された
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに接続されたメモリと
を備える装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つのプロセッサは、インターネット・プロトコル(IP)マルチメディア・サブシステム(IMS)のための登録を実行し、前記IMSのための登録を実行することと並行してボイス・オーバIP(VoIP)呼出を確立するように構成された請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記通信ネットワークは訪問された訪問ネットワークであり、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記UEの前記訪問ネットワークへの認証を用いて、前記訪問ネットワークを経由して、ホーム・ネットワークへの登録を実行するように構成された請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記登録から得られた情報は、ベリファイされたUEアイデンティティ情報を備える請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記呼出は緊急呼出であり、前記登録から得られた情報は、前記UEのベリファイされた識別情報またはベリファイされたコール・バック情報、あるいはこれら両方を備える請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記少なくとも1つのプロセッサは、並行した登録および呼出確立のサポートの表示を受信し、前記表示に基づいて、登録を実行することと並行して前記呼出を確立するように構成された請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記UEのパブリック・アイデンティティを用いて緊急呼出を確立するように構成された請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記確立された呼出の、前記呼出を取り扱うネットワーク・エンティティによる登録との関連付けを開始するように構成された請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記登録から得られた情報を、呼び出されたエンティティへ向けて送ることによって前記呼出を更新するように構成された請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記少なくとも1つのプロセッサは、登録を開始するための第1のメッセージを送り、前記呼出の確立を開始するための第2のメッセージを送り、前記登録から得られた情報を用いて前記呼出を更新するための第3のメッセージを送るように構成された請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記少なくとも1つのプロセッサは、共通のソース・インターネット・プロトコル(IP)アドレスに基づいて、前記第2のメッセージと第3のメッセージとのうちの少なくとも1つと、前記第1のメッセージとを送り、前記呼出の共通のダイアログ情報に基づいて前記第2のメッセージおよび第3のメッセージを送るように構成された請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記第1のメッセージは、セッション開始プロトコル(SIP)REGISTERメッセージを備え、前記第2のメッセージは、SIP INVITEメッセージを備え、前記第3のメッセージは、SIP re−INVITEメッセージまたはSIP UPDATEメッセージを備える請求項10に記載の装置。
【請求項13】
通信ネットワークへの登録を実行することと、
登録を実行することと並行して呼出を確立することと、
前記登録から得られた情報を用いて前記呼出を更新することと
を備える方法。
【請求項14】
前記登録を実行することは、インターネット・プロトコル(IP)マルチメディア・サブシステム(IMS)のための登録を実行することを備え、
前記登録を実行することと並行して呼出を確立することは、前記IMSのための登録を実行することと並行してボイス・オーバIP(VoIP)呼出を確立することを備える請求項13に記載の方法。
【請求項15】
登録を開始するための第1のメッセージを送ることと、
前記呼出の確立を開始するための第2のメッセージを送ることと、
前記登録から得られた情報を用いて前記呼出を更新するための第3のメッセージを送ることと
をさらに備える請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記第2のメッセージと第3のメッセージとのうちの少なくとも1つと、前記第1のメッセージとが、共通のソース・インターネット・プロトコル(IP)アドレスに基づいて送られ、前記第2のメッセージおよび第3のメッセージが、前記呼出の共通のダイアログ情報に基づいて送られる請求項15に記載の方法。
【請求項17】
通信ネットワークへの登録を実行する手段と、
登録を実行することと並行して呼出を確立する手段と、
前記登録から得られた情報を用いて前記呼出を更新する手段と
を備える装置。
【請求項18】
前記登録を実行する手段は、インターネット・プロトコル(IP)マルチメディア・サブシステム(IMS)のための登録を実行する手段を備え、
前記登録と並行して呼出を確立する手段は、前記IMSのための登録を実行することと並行してボイス・オーバIP(VoIP)呼出を確立する手段を備える請求項17に記載の装置。
【請求項19】
登録を開始するための第1のメッセージを送る手段と、
前記呼出の確立を開始するための第2のメッセージを送る手段と、
前記登録から得られた情報を用いて前記呼出を更新するための第3のメッセージを送る手段と
をさらに備える請求項17に記載の装置。
【請求項20】
前記第2のメッセージと第3のメッセージとのうちの少なくとも1つと、前記第1のメッセージとが、共通のソース・インターネット・プロトコル(IP)アドレスに基づいて送られ、前記第2のメッセージおよび第3のメッセージが、前記呼出の共通のダイアログ情報に基づいて送られる請求項19に記載の装置。
【請求項21】
通信ネットワークへの登録を実行し、
登録を実行することと並行して呼出を確立し、
前記登録から得られた情報を用いて前記呼出を更新する
ための命令群を格納するプロセッサ読取可能媒体。
【請求項22】
インターネット・プロトコル(IP)マルチメディア・サブシステム(IMS)のための登録を実行し、
前記IMSのための登録を実行することと並行してボイス・オーバIP(VoIP)呼出を確立する
ための命令群をさらに格納する請求項21に記載のプロセッサ読取可能媒体。
【請求項23】
登録を開始するための第1のメッセージを送り、
前記呼出の確立を開始するための第2のメッセージを送り、
前記登録から得られた情報を用いて前記呼出を更新するための第3のメッセージを送るための命令群をさらに格納する請求項21に記載のプロセッサ読取可能媒体。
【請求項24】
通信ネットワークにおけるネットワーク・エンティティのための装置であって、
前記通信ネットワークにおけるユーザ機器(UE)の登録のために前記UEと通信し、
前記UEの登録と並行して前記UEの呼出を確立するために前記UEと通信し、
前記ネットワーク・エンティティにおいて、前記確立された呼出を、前記登録に関連付けるように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに接続されたメモリと
を備える装置。
【請求項25】
前記少なくとも1つのプロセッサは、並行した登録および呼出確立のためのサポートの表示を前記UEに送るように構成された請求項24に記載の装置。
【請求項26】
前記少なくとも1つのプロセッサは、インターネット・プロトコル(IP)マルチメディア・サブシステム(IMS)のための前記UEの登録を実行するために、前記UEと通信し、前記UEのためのボイス・オーバIP(VoIP)呼出を確立するために、前記UEと通信するように構成された請求項24に記載の装置。
【請求項27】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記UEを認証するために、前記UEのホーム・ネットワークと通信するように構成された請求項24に記載の装置。
【請求項28】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記登録から、前記UEのベリファイされた情報を取得し、前記ベリファイされた情報を、前記UEのための確立された呼出を担当する第2のネットワーク・エンティティへ提供するように構成された請求項24に記載の装置。
【請求項29】
前記ベリファイされた情報は、ベリファイされたUEアイデンティティ情報と、ベリファイされたコール・バック情報とのうちの少なくとも1つを備える請求項28に記載の装置。
【請求項30】
前記少なくとも1つのプロセッサは、登録を開始するための第1のメッセージと、前記呼出の確立を開始するための第2のメッセージと、前記確立された呼出を更新するための第3のメッセージとを前記UEから受信し、前記第1、第2、および第3のメッセージに基づいて、前記確立された呼出を、前記登録に関連付けるように構成された請求項24に記載の装置。
【請求項31】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第2のメッセージおよび前記第3のメッセージのうちの少なくとも1つと、前記第1のメッセージとにおける共通のソース・インターネット・プロトコル(IP)アドレスと、前記第2のメッセージおよび前記第3のメッセージにおける共通のダイアログ情報とに基づいて、前記確立された呼出を、前記登録に関連付けるように構成された請求項30に記載の装置。
【請求項32】
前記第1のメッセージは、セッション開始プロトコル(SIP)REGISTERメッセージを備え、前記第2のメッセージは、SIP INVITEメッセージを備え、前記第3のメッセージは、SIP re−INVITEメッセージあるいはSIP UPDATEメッセージを備える請求項30に記載の装置。
【請求項33】
前記少なくとも1つのプロセッサは、登録中に前記UEとのセキュリティ関連付けを確立し、前記確立した呼出を更新するために、前記関連付けを用いて送られるメッセージを前記UEから受信し、前記UEから受信したメッセージのためのセキュリティ関連付けを使用することに基づいて、前記確立された呼出を、前記登録に関連付けるように構成された請求項24に記載の装置。
【請求項34】
前記ネットワーク・エンティティは、プロキシ呼出セッション制御機能(P−CSCF)である請求項24に記載の装置。
【請求項35】
通信ネットワークにおけるユーザ機器(UE)の登録のために、前記UEと通信することと、
前記UEの登録と並行して前記UEの呼出を確立するために前記UEと通信することと、
ネットワーク・エンティティにおいて、前記確立された呼出を、前記登録に関連付けることと
を備える方法。
【請求項36】
前記登録のために、前記UEと通信することは、インターネット・プロトコル(IP)マルチメディア・サブシステム(IMS)のための前記UEの登録を実行するために、前記UEと通信することを備え、
前記呼出を確立するために前記UEと通信することは、前記UEのためのボイス・オーバIP(VoIP)呼出を確立するために、前記UEと通信することを備える請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記確立された呼出を、前記登録に関連付けることは、登録を開始するための第1のメッセージと、前記呼出の確立を開始するための第2のメッセージと、前記確立された呼出を更新するための第3のメッセージとを前記UEから受信することと、前記第1、第2、および第3のメッセージに基づいて、前記確立された呼出を、前記登録に関連付けることとを備える請求項35に記載の方法。
【請求項38】
前記登録から、前記UEのベリファイされた情報を得ることと、前記UEのための確立された呼出を担当する第2のネットワーク・エンティティへ、前記ベリファイされた情報を提供することとをさらに備える請求項35に記載の方法。
【請求項39】
通信ネットワークにおける第1のネットワーク・エンティティのための装置であって、 ユーザ機器(UE)のためのテンポラリなアイデンティティに基づいて前記UEのための呼出を確立し、
前記呼出の確立後、前記UEのベリファイされたアイデンティティを受信し、
前記UEのベリファイされたアイデンティティを第2のネットワーク・エンティティに転送するように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに接続されたメモリと
を備える装置。
【請求項40】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記呼出の確立を開始するための第1のメッセージを受信し、前記第1のメッセージに基づいて、前記UEのための呼出を確立し、前記UEのベリファイされたアイデンティティを備えた第2のメッセージを受信し、前記第1および第2のメッセージに共通のダイアログ情報に基づいて、前記UEのベリファイされたアイデンティティを、前記確立された呼出に関連付けるように構成された請求項39に記載の装置。
【請求項41】
前記呼出は緊急呼出であり、前記UEのテンポラリなアイデンティティは、緊急サービス・クエリ・キー(ESQK)または緊急サービス・ルーティング・キー(ESRK)を備える請求項39に記載の装置。
【請求項42】
前記第1のネットワーク・エンティティは、緊急呼出セッション制御機能(E−CSCF)であり、前記第2のネットワーク・エンティティは、位置決めおよびルーティング機能(LRF)であり、前記UEのベリファイされたアイデンティティはさらに、前記LRFから緊急応答機関(PSPA)へ転送される請求項39に記載の装置。
【請求項43】
ユーザ機器(UE)のためのテンポラリなアイデンティティに基づいて前記UEの呼出を確立することと、
前記呼出の確立後、前記UEのベリファイされたアイデンティティを、第1のネットワーク・エンティティにおいて受信することと、
前記UEのベリファイされたアイデンティティを第2のネットワーク・エンティティに転送することと
を備える方法。
【請求項44】
前記呼出の確立を開始するための第1のメッセージを受信することと、
前記UEのベリファイされたアイデンティティを備えた第2のメッセージを受信することと、
前記第1および第2のメッセージに共通のダイアログ情報に基づいて、前記UEのベリファイされたアイデンティティを、前記確立された呼出に関連付けることと
をさらに備える請求項43に記載の方法。
【請求項45】
通信ネットワークにおける第1のネットワーク・エンティティのための装置であって、 ユーザ機器(UE)の位置に対する要求を、第2のネットワーク・エンティティから受信し、
前記UEの位置を判定し、
前記UEのためのテンポラリなアイデンティティを割り当て、
前記UEのテンポラリなアイデンティティおよび位置を、前記第2のネットワーク・エンティティへ送り、
前記UEのベリファイされた情報を、前記第2のネットワーク・エンティティから受信し、
前記ベリファイされた情報を、前記UEのテンポラリなアイデンティティに関連付ける
ように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに接続されたメモリと
を備える装置。
【請求項46】
前記UEのベリファイされた情報は、前記UEの、ベリファイされたアイデンティティ情報、またはベリファイされたコール・バック情報、あるいはそれらの両方を備える請求項45に記載の装置。
【請求項47】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記UEのテンポラリなアイデンティティを含む、前記UEの更新された位置に対する要求を、第3のエンティティから受信し、前記UEのベリファイされた情報と更新された位置とを前記第3のエンティティへ送るように構成された請求項45に記載の装置。
【請求項48】
前記第1のネットワーク・エンティティは、位置決めおよびルーティング機能(LRF)であり、前記第2のネットワーク・エンティティは、緊急呼出セッション制御機能(E−CSCF)であり、前記第3のエンティティは、緊急応答機関(PSAP)である請求項47に記載の装置。
【請求項49】
前記呼出は緊急呼出であり、前記UEのテンポラリなアイデンティティは、緊急サービス・クエリ、キー(ESQK)または緊急サービス・ルーティング・キー(ESRK)である請求項45に記載の装置。
【請求項50】
ユーザ機器(UE)の位置に対する要求を、第1のネットワーク・エンティティにおいて、第2のネットワーク・エンティティから受信することと、
前記UEの位置を判定することと、
前記UEのためのテンポラリなアイデンティティを割り当てることと、
前記UEのテンポラリなアイデンティティおよび位置を、前記第2のネットワーク・エンティティへ送ることと、
前記UEのベリファイされた情報を、前記第2のネットワーク・エンティティから受信することと、
前記ベリファイされた情報を、前記UEのテンポラリなアイデンティティに関連付けることと
を備える方法。
【請求項51】
前記UEのテンポラリなアイデンティティを含む、前記UEの更新された位置に対する要求を、第3のエンティティから受信することと、
前記UEのベリファイされた情報と更新された位置とを前記第3のエンティティへ送ることと
をさらに備える請求項50に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−85269(P2013−85269A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−267450(P2012−267450)
【出願日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【分割の表示】特願2011−212401(P2011−212401)の分割
【原出願日】平成19年7月6日(2007.7.6)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】