説明

中抜き非接触ICカード用アンテナによる統合アンテナ

【課題】電界通信用アンテナと非接触ICカード用アンテナとを同一位置に配置し、且つ相互の通信を阻害することなく良好な通信環境を確保した中抜き非接触ICカードアンテナによる統合アンテナを提供。
【解決手段】電界通信用アンテナ5と非接触ICカード用アンテナ2からなる統合アンテナであって、電界通信用アンテナ5は、金属面電極7bと、誘電体6と、金属面電極7aとの順に重ねた積層構造を有し、非接触ICカード用アンテナ2は、環状に形成されたアンテナ部2aと、アンテナ部2aの形状に沿って環状に形成された基板2bと、磁性体2cとが積層された環状構造を有し、電界通信用アンテナ5の金属面電極7aの上面に、金属面が見えるように非接触ICカード用アンテナ2の磁性体2cが載置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電界通信用アンテナと非接触ICカード用アンテナ或いはRFID用アンテナを、同一面に配置する統合アンテナに関する。
【背景技術】
【0002】
今日では、自動販売機や売店のレジで使用される非接触ICカード(以下、ICカードと記す)やRFIDタグを用いた電子マネーによる決済システムが一般的となっている。
【0003】
例えば、図3(a)に示す自動販売機などに備えられたアンテナ回路41と基板42と磁性体43が積層された非接触ICカード用アンテナ40に対して、ICカードをかざすことで自動販売機とICカードとの間で通信を行う技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
【0004】
また、人体を通信路とする電界通信を利用した自動販売機の電子決済システムが提案されている(例えば、特許文献2を参照)。
【0005】
この電子決済システムでは、電子マネーを記憶した電界通信用装置を所持した顧客が、図3(b)に示す自動販売機等に搭載された電界通信用装置の、金属電極51a、51bとの間に誘電体52を挟み込んだ構造の電界通信用アンテナ50に手をかざすことで、顧客が所持する電界通信用装置と自動販売機の電界通信用アンテナ50との間で静電結合によって通信が行われ、記憶された電子マネーから決済が行われる。
【0006】
一般に市販されているICカードやRFIDタグは、非接触ICカード用アンテナ40との間のデータ通信に13.56MHz帯の周波数が使用され、ICカードやRFIDタグの互換性を確保する近接型通信用インターフェースとして利用されている。非接触ICカード用アンテナ40は、搬送周波数13.56MHzとデータ信号が含まれる13.56MHz±340KHzの副搬送波の周波数帯をカバーできるようにおおよその共振特性(Q係数)が設定されている。
【0007】
現在、顧客の利便性を考慮して、従来の非接触ICカード用アンテナと電界通信用アンテナの両方を装備した統合アンテナの普及が始まろうとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2004−30393号公報
【特許文献2】特開2004−145873号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、ICカードの通信と電界通信の両方を利用するためには、自動販売機等に特性の異なる従来の非接触ICカード用アンテナと電界通信用アンテナを搭載する必要がある。
【0010】
非接触ICカード用アンテナと電界通信用アンテナを配置する際、特性を最大限に発揮させるため別々の位置に配置すると、アンテナの設置面が広くなるという問題がある。
【0011】
また、非接触ICカード用アンテナと電界通信用アンテナを別々の位置に配置すると、顧客がどちらを利用して良いか戸惑う可能性があり、顧客の利便性を損なわないためには、従来の非接触ICカード用アンテナと電界通信用アンテナとを同一位置に配置する必要がある。
【0012】
非接触ICカード用アンテナと電界通信用アンテナを同一位置に配置した場合、単に非接触ICカード用アンテナの上、或いは下に電界通信用アンテナを重ね合わせ、または非接触ICカード用アンテナを電界通信用アンテナの誘電体(絶縁体)と共に両電極で挟むと、非接触用ICカード用アンテナから発生する磁界が、電界通信用アンテナの金属面電極により遮断されてしまい、非接触ICカード用アンテナとICカードやRFIDタグとの通信を阻害するという問題がある。
【0013】
また、図4に示すように、単純に従来の非接触ICカード用アンテナ40の下に電界通信用アンテナ50を配置した場合は、非接触ICカード用アンテナ40を構成する積層構造が、アンテナ回路41と電界通信用アンテナ50金属面電極51aとの間に基板42と磁性体43を挟み込む構造のコンデンサを形成する。このコンデンサの阻害容量C1が直列に入ることにより、電界通信用アンテナ50に異種層コンデンサが形成され電界通信用アンテナ50の通信の障壁になるという問題がある。
【0014】
一般に市販されている13.56MHzを利用した既存のICカードやRFIDタグは、図4に示す非接触ICカード用アンテナ40と電界通信用アンテナ50を単純に同一位置に配置した場合、電界通信用アンテナ50の金属面電極51aの影響で非接触ICカード用アンテナ40のインピーダンスが変動し、近接する金属面の影響で搬送周波数13.56MHzのピーク周波数値にズレが生じてしまう現象が知られている。そのためQ特性の高いICカードやRFIDタグでは、共振周波数が変動し電界も弱くなることで、電力供給が低下し必要な起電力が得られず、データ通信ができなくなる課題がある。
【0015】
本発明は、以上の課題に着目して成されたもので、電界通信用アンテナと非接触ICカード用アンテナとを同一位置に配置し、且つ相互の通信を阻害することなく良好な通信環境を確保した中抜き非接触ICカードアンテナによる統合アンテナを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明は上述の目的を達成するため、以下(1)、(2)の構成を備えるものである。
【0017】
(1)電界通信用アンテナと非接触ICカード用アンテナからなる統合アンテナであって、前記電界通信用アンテナは、金属面電極と誘電体と金属面電極との順に重ねた積層構造を有し、前記非接触ICカード用アンテナは、環状に形成されたアンテナ部と該アンテナ部の形状に沿って環状に形成された基板と該基板に沿った環状の磁性体とが積層された環状構造を有し、前記電界通信用アンテナの前記金属面電極の上面に、金属面が見えるように前記非接触ICカード用アンテナの前記磁性体が載置されることを特徴とする中抜き非接触ICカード用アンテナによる統合アンテナ。
【0018】
(2)電界通信用アンテナと非接触ICカード用アンテナからなる統合アンテナであって、前記電界通信用アンテナは、金属面電極と誘電体と金属面電極との順に重ねた積層構造を有し、前記非接触ICカード用アンテナは、環状に形成されたアンテナ部と該アンテナ部の形状に沿って環状に形成された基板と該基板に沿った環状の磁性体とが積層された環状構造を有し、前記電界通信用アンテナの両側の前記金属面電極に、金属面が見えるように前記非接触ICカード用アンテナの前記磁性体が対向して載置されることを特徴とする中抜き非接触ICカード用アンテナによる統合アンテナ。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、非接触ICカード用アンテナと電界通信用アンテナを同一位置に配置することで、顧客の利便性を損なわず、且つ其々のアンテナが相互の通信を阻害することなく良好な通信環境を確保した中抜き非接触ICカードアンテナによる統合アンテナを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】(a)枠形非接触ICカード用アンテナを使用した本発明に係る中抜き非接触ICカード用アンテナによる統合アンテナの構成図、(b)円形非接触ICカードアンテナを使用した本発明に係る中抜き非接触ICカード用アンテナによる統合アンテナの構成図、(c)A−A拡大断面図
【図2】(a)従来の電界通信用アンテナに非接触ICカード用アンテナを載置した場合の回路構成を示す図、(b)本発明に係る中抜き非接触ICカード用アンテナによる統合アンテナの回路構成を示す図
【図3】(a)従来の非接触ICカード用アンテナの構成図、(b)従来の電界通信用アンテナの構成図
【図4】従来の電界通信用アンテナの金属面上部に従来の非接触ICカード用アンテナを載置した構成を示す斜視図
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明を実施するための形態を、図面に基づいて詳しく説明する。
【実施例】
【0022】
図1は中抜き非接触ICカードアンテナによる統合アンテナ(以下、統合アンテナと記す)の構成図で、1aは枠形非接触ICカードアンテナ2を使用した枠形統合アンテナであり、1bは円形非接触ICカードアンテナ8を使用した円形統合アンテナである。
【0023】
図1(a)に示す枠形統合アンテナ1aは、枠形非接触ICカードアンテナ2の枠形アンテナ部2a、基板2b、磁性体2cが、電界通信用アンテナ5の両面の金属面電極7a,7bの内、金属面電極7a上に積層され、枠形非接触ICカードアンテナ2の中心部が、アンテナの形成幅に沿って環状に切り取られ中空ホールHが形成された統合アンテナである。金属面電極7aの金属面上に載置された磁性体2cは、枠形非接触ICカードアンテナ2で発生する磁界Mの磁路を確保するため比透磁率が100以上のものを使用する。
【0024】
図1(b)に示す円形統合アンテナ1bは、円形非接触ICカードアンテナ8の円形のアンテナ部8a、基板8b、磁性体8cが、電界通信用アンテナ5の金属面電極7a上に積層され、アンテナの形成幅をさけて中心部がくり抜かれて中空ホールHが形成された環状の統合アンテナである。
【0025】
図1(c)に示す枠形統合アンテナ1aのA−A断面図で、本実施例の統合アンテナの機能について説明すると、電界通信用アンテナ5の金属面電極7a上に形成された枠形非接触ICカードアンテナ2は、枠形アンテナ部2aの形成幅に沿って周辺と中心部の基板2bと磁性体2cが切り取られ中空ホールHが形成されており、中空ホールHと枠形アンテナ部2aの周辺との部分に、電界通信用アンテナ5の金属面電極7aを広い範囲で露出させる構造とすることが可能である。
【0026】
電界通信用装置を所有する顧客が統合アンテナに手をかざした際、枠形非接触ICカードアンテナ2により、金属面電極7aの金属面が絶縁されることで発生する通信阻害を回避し、電界通信用アンテナ5の通信に必要な電界Eの強さが得られることで良好な通信感度を確保することができる。
【0027】
アンテナ回路として図4で示した従来の統合アンテナでは、顧客が統合アンテナに手をかざした際に、従来の非接触ICカード用アンテナ40の載置面積S1が、アンテナ回路41と電極51との間に、基板41と磁性体43の誘電体を挟み込む構造で形成されたコンデンサにより直列に加わる障害容量C1が発生し、電界通信用アンテナ50の通信を阻害するという問題がある。
【0028】
即ち、従来の電界通信用アンテナ50と非接触ICカード用アンテナ40の接続が、図2(a)に示すように従来の非接触ICカード用アンテナ40が形成するコンデンサによって発生する障害容量C1と、電界通信用アンテナ50のコンデンサC2とが直列接続された回路となるため、顧客が手をかざした際に電界通信用アンテナ50のコンデンサC2は、インピーダンスが変化して電界通信に必要な電界強度が変動する。
【0029】
また、平行板コンデンサの静電容量Cは、電界アンテナの面積Sに誘電体の誘電率εをかけて電極間の距離Lで割った値C=εS/Lで求められるため、露出する金属面電極の表面積Sが重要となる。従って、通信に必要な電界Eの強さは、従来の非接触ICカード用アンテナ40の載置領域S1が広くなると、障害領域が増えて電界通信用アンテナ50の通信を阻害することになり、必要な電界強度が確保できないため電界通信用アンテナ50の感度が低下する。
【0030】
しかし、本実施例の統合アンテナでは、非接触ICカード用アンテナ2の環状構造により、枠状のアンテナ部2aの形成幅の領域のみとなり電界通信用アンテナ5の金属面電極7aの露出領域である人体が直接触れる面積を大幅に拡大し、枠状のアンテナ部2aの形成幅を可能な限り細く形成することで、非接触ICカードアンテナ2により発生する障害容量C1が無視できるようになるため(C4>>C1)、合成インピーダンスの変化による電界強度の変動は軽微であり、また金属面電極7aの金属面上に占める領域も小さくなり電界通信用アンテナ5の感度に影響を与えない。
【0031】
従って本実施例の統合アンテナでは、磁界Mを利用した非接触ICカード用アンテナ2のコンデンサC3と、電界Eを利用した電界通信用アンテナ5のコンデンサC4との回路接続は、図2(b)に示すように、其々が独立した回路構成とすることができる。電界通信用アンテナ5のコンデンサC4には、電界通信用装置を所有する顧客が手をかざした際、電界通信用アンテナ5の金属面電極7が、広い範囲で露出した構造により通信に必要な電界Eが十分確保されるため、電界通信に影響を与えることがない。
【0032】
次に中抜き非接触ICカード用アンテナの機能は、例えば枠形非接触ICカード用アンテナ2の場合、電界通信用アンテナ5の金属面電極7の上面に載置される構造により、ICカードを接近させた際に電界通信用アンテナ5による影響を受けない構造にする必要がある。
【0033】
しかし、枠形非接触ICカード用アンテナ2を電界通信用アンテナ5の金属面電極7a上に載置すると、金属面の影像効果で渦電流が発生し逆相の磁界が発生し、枠形非接触ICカード用アンテナ2の磁界Mを打ち消して遮蔽する問題がある。
【0034】
本実施例では、基板2b上にパタン形成された枠形アンテナ部2aにICカードをかざした際、図1(c)に示す枠形非接触ICカード用アンテナ2の基板に貼り付けられた透磁率が数10〜数100の磁性体2cを積層することで、枠形アンテナ部2aで発生する磁界の磁路を確保し、金属面電極7aに磁界を遮蔽されることなく安定した磁界を発生させて、金属面電極7aの影響を抑える構造とし、ICカードの電磁誘導による起電力を十分に確保して良好なデータ通信を可能にする。
【0035】
尚、枠形アンテナ部2aに積層される磁性体2cの種類には、様々な厚さや透磁率を備えた多種類のシート状の磁性材が市販されているため、用途に応じて選定することが可能であり、本実施例を制限するものではない。
【0036】
また、図4に示す近接する金属面電極7aの影響により非接触ICカード用アンテナ2のインピーダンスが変動し、周波数にズレが生じる周波数シフトが発生する問題について、特にQ特性の高いICカードやRFIDタグでは、共振周波数のズレにより電磁誘導による起電力が得られない。或いは起電力が得られても、有効電力が大きく減少するためICカードやRFIDタグと、非接触ICカード用アンテナ2との接近間隔が狭い範囲に限定され、或いはデータ通信の周波数帯が外れることでデータ通信にエラーが生じてしまう場合がある。
【0037】
この金属面の影響による周波数シフトの現象を回避するため、枠形非接触ICカード用アンテナ2の整合回路のインピーダンスを、予め金属面電極7aの影響を考慮した値に設定し、枠形アンテナ部2aのQ特性の値を抑えて通信に必要な帯域幅を広くした特性を持たせることができる。その結果、電界強度を低下させることなく、有効な電力を供給できる共振周波数帯域幅が広く取られたQ特性を持つ枠形非接触ICカード用アンテナ2を形成することで、電界通信用アンテナ5の金属面電極7aの影響である周波数シフトに対応した統合アンテナを提供することができる。
【0038】
更に、電界通信用アンテナ5の金属面電極7aの影像効果で発生する渦電流を防止するため、金属面電極7aを中央で分割して2枚の水平板で構成し、2枚の水平板を導線で接続して、枠形非接触ICカード用アンテナ2を2枚の水平板の金属面電極7aをまたぐように載置することで、渦電流の発生を防止する構成の統合アンテナを提供することができる。
【0039】
また、非接触ICカード用アンテナのアンテナ整合回路のインピーダンスを、予め金属面電極7aの影響を考慮した値に設定し、枠形アンテナ部2aのQ特性の値を抑えて帯域幅を広くして、ICカードやRFIDタグの誘導起電力を低下させることなく、有効な電力を供給できる共振周波数帯域幅のQ特性を備えた枠形非接触ICカード用アンテナ2を形成することで、電界通信用アンテナ5の金属面電極7aの影響である周波数シフトに対応した統合アンテナを提供することができる。
【0040】
本実施例の統合アンテナは、自動販売機等に搭載することを目的として、電界通信用アンテナの金属面電極の片面に中抜き非接触ICカードアンテナが形成された構成で説明したが、セキュリティ施設の認証装置にも使用可能であり、オートロック機構の付いたガラス扉等に本実施例の統合アンテナを扉の開閉用に設置する際は、扉の形成された認証装置用の穴に電界通信用アンテナ5の両側の金属面7a,7bに中抜き非接触ICカード用アンテナが形成された統合アンテナを取り付けることで、扉の両側から認証装置にアクセスすることができる。
【0041】
或いはガラス扉の構造を利用して、ガラスを電界通信用アンテナの誘電体に利用し、ガラス扉の両面に中抜き非接触ICカードアンテナと電界通信用アンテナが形成された統合アンテナを設置することも可能である。
【0042】
また、本実施例の統合アンテナは、電界通信用アンテナと中抜き非接触ICカードアンテナを、樹脂上に蒸着処理することでアンテナパターンと金属面電極をフィルム状に形成し、それらを積層して一体化した統合アンテナを作成することで、曲面にも設置可能な薄く柔軟なシート材によるラミネート構造の統合アンテナとすることも可能である。
【符号の説明】
【0043】
1a 枠形統合アンテナ
1b 円形統合アンテナ
2 枠形非接触ICカードアンテナ
2a 枠形アンテナ部
2b 基板
2c 磁性体
5 電界通信用アンテナ
6 誘電体
7 金属面電極
8 円形非接触ICカードアンテナ
8a 円形アンテナ部
8b 基板
8c 磁性体
40 非接触ICカード用アンテナ
41 アンテナ部
42 基板
43 磁性体
50 電界通信用アンテナ
51 電極
52 誘電体
C1 阻害容量
E 電界
M 磁界
H 中空ホール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電界通信用アンテナと非接触ICカード用アンテナからなる統合アンテナであって、
前記電界通信用アンテナは、金属面電極と、誘電体と、金属面電極との順に重ねた積層構造を有し、
前記非接触ICカード用アンテナは、環状に形成されたアンテナ部と、該アンテナ部の形状に沿って環状に形成された基板と、該基板に沿った環状の磁性体とが積層された環状構造を有し、
前記電界通信用アンテナの前記金属面電極の上面に、金属面が見えるように前記非接触ICカード用アンテナの前記磁性体が載置されることを特徴とする中抜き非接触ICカード用アンテナによる統合アンテナ。
【請求項2】
電界通信用アンテナと非接触ICカード用アンテナからなる統合アンテナであって、
前記電界通信用アンテナは、金属面電極と、誘電体と、金属面電極との順に重ねた積層構造を有し、
前記非接触ICカード用アンテナは、環状に形成されたアンテナ部と、該アンテナ部の形状に沿って環状に形成された基板と、該基板に沿った環状の磁性体とが積層された環状構造を有し、
前記電界通信用アンテナの両側の前記金属面電極に、金属面が見えるように前記非接触ICカード用アンテナの前記磁性体が対向して載置されることを特徴とする中抜き非接触ICカード用アンテナによる統合アンテナ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−44591(P2012−44591A)
【公開日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−186162(P2010−186162)
【出願日】平成22年8月23日(2010.8.23)
【出願人】(599154663)株式会社スマート (18)
【出願人】(307003777)株式会社日本コンラックス (140)
【Fターム(参考)】