説明

中断不可能なワイヤレスグループ通信セッションのための方法およびデバイス

通信グループとのグループ通信セッションの開始を要求し、所与のグループ通信セッションの持続時間の間のアクセス端末(AT1)へのフロアの割振りが上記セッションの呼ターゲットによって中断されないままであることを要求するための、呼要求メッセージ(509)が、所与のアクセス端末からアプリケーションサーバ(170)に送信される。アプリケーションサーバは、上記セッションを告知し(530)、上記セッションが少なくとも1つのターゲットによって受け付けられた(536)後にアクセス端末にフロア許可を送信し(545)、アクセス端末はアプリケーションサーバにメディアをフォワーディングし、次いで、そのメディアは上記少なくとも1つのターゲットにフォワーディングされる。上記フロアは、上記セッション中にアクセス端末から離れて転送されない。たとえば、フロア要求は上記少なくとも1つのターゲットにおいて抑制されるか、あるいはフロア要求は、上記少なくとも1つのターゲットによって送信されるが、次いでアプリケーションサーバによって無視または拒否される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
米国特許法第119条に基づく優先権の主張
本特許出願は、本出願の譲受人に譲渡され、その全体が参照により本明細書に明確に組み込まれる、2009年4月3日に出願された「UNINTERRUPTABLE GROUP COMMUNICATION SESSIONS WITHIN A WIRELESS COMMUNICATIONS SYSTEM」と題する仮出願第61/166,611号の優先権を主張する。
【0002】
本発明は、ワイヤレス通信システム内の中断不可能なグループ通信セッションに関する。
【背景技術】
【0003】
ワイヤレス通信システムは、第1世代アナログワイヤレス電話サービス(1G)、第2世代(2G)デジタルワイヤレス電話サービス(中間の2.5Gおよび2.75Gネットワークを含む)、ならびに第3世代(3G)高速データ/インターネット対応ワイヤレスサービスを含む、様々な世代を通じて発展してきた。現在、セルラーシステムとパーソナルコミュニケーションズサービス(PCS)システムとを含む、多くの様々なタイプのワイヤレス通信システムが使用されている。知られているセルラーシステムの例には、セルラーAnalog Advanced Mobile Phone System(AMPS)、および符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、TDMAのGlobal System for Mobile接続(GSM)変形に基づくデジタルセルラーシステム、およびTDMA技術とCDMA技術の両方を使用するより新しいハイブリッドデジタル通信システムがある。
【0004】
CDMAモバイル通信を提供するための方法は、本明細書ではIS-95と呼ぶ、「Mobile Station-Base Station Compatibility Standard for Dual-Mode Wideband Spread Spectrum Cellular System」と題するTIA/EIA/IS-95-Aにおいて、米国電気通信工業会/米国電子工業会によって米国で規格化された。複合AMPS&CDMAシステムはTIA/EIA規格IS-98に記載されている。他の通信システムは、広帯域CDMA(WCDMA)、CDMA2000(たとえば、CDMA2000 1xEV-DO規格など)またはTD-SCDMAと呼ばれるものをカバーする規格である、IMT-2000/UM、すなわちInternational Mobile Telecommunications System 2000/Universal Mobile Telecommunications Systemに記載されている。
【0005】
ワイヤレス通信システムでは、移動局、ハンドセット、またはアクセス端末(AT)が、基地局に隣接するかまたはこれを囲む特定の地理的領域内での通信リンクまたはサービスをサポートする、固定位置の基地局(セルサイトまたはセルとも呼ばれる)からの信号を受信する。基地局は、一般に、サービス品質(QoS)要件に基づいてトラフィックを区別するための方法をサポートする標準Internet Engineering Task Force(IETF)ベースのプロトコルを使用するパケットデータネットワークである、アクセスネットワーク(AN)/無線アクセスネットワーク(RAN)にエントリポイントを与える。したがって、基地局は、一般に、無線インターフェースによってATと対話し、インターネットプロトコル(IP)ネットワークデータパケットによってANと対話する。
【0006】
ワイヤレス電気通信システムでは、プッシュツートーク(PTT)機能がサービスセクタおよび消費者に普及している。PTTは、CDMA、FDMA、TDMA、GSMなど、標準の商用ワイヤレスインフラストラクチャ上で動作する「ディスパッチ」ボイスサービスをサポートすることができる。ディスパッチモデルでは、エンドポイント(AT)間の通信が仮想グループ内で行われ、そこでは1人の「送話者(talker)」のボイスが1人または複数の「受話者(listener)」に送信される。このタイプの通信の単一のインスタンスは、通常、ディスパッチ呼、または単にPTT呼と呼ばれる。PTT呼は、呼の特性を定義する、グループのインスタンシエーションである。グループは、本質的に、グループ名またはグループ識別情報など、メンバーリストおよび関連情報によって定義される。
【0007】
従来、ワイヤレス通信ネットワーク内のデータパケットは、単一の宛先またはアクセス端末に送信されるように構成された。単一の宛先へのデータの送信は「ユニキャスト」と呼ばれる。モバイル通信が増加するにつれて、所与のデータを複数のアクセス端末に同時に送信する能力がより重要になった。したがって、複数の宛先またはターゲットアクセス端末への同じパケットまたはメッセージの同時データ送信をサポートするためにプロトコルが採用された。「ブロードキャスト」は、(たとえば、所与のセル内にある、所与のサービスプロバイダによってサービスされるものなど)すべての宛先またはアクセス端末へのデータパケットの送信を指し、「マルチキャスト」は、宛先またはアクセス端末の所与のグループへのデータパケットの送信を指す。一例では、宛先の所与のグループまたは「マルチキャストグループ」は、(たとえば、所与のグループ内にある、所与のサービスプロバイダによってサービスされるものなど)可能な宛先またはアクセス端末のうちの2つ以上およびすべてよりも少ない数を含み得る。ただし、少なくともいくつかの状況においては、マルチキャストグループが、ユニキャストと同様に、ただ1つのアクセス端末を含むこと、あるいは代替的に、マルチキャストグループが、ブロードキャストと同様に、(たとえば、所与のセル内などの)すべてのアクセス端末を含むことが可能である。
【0008】
使用され得る様々な伝送方式(たとえば、ユニキャスト、マルチキャスト、ブロードキャスト)に加えて、概して、PTTまたはPTTオーバーセルラー(PoC)呼は、PTT呼を行うために使用される様々な構成にかかわらず、2つ以上の識別されたアクセス端末間のサーバ仲介型(server mediated)通信に対応する。さらに、従来、PTT呼は、アクセス端末における物理的相互作用(たとえば、キーを押し続けること)によって開始され、維持される。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0009】
通信グループとのグループ通信セッションの開始を要求し、所与のグループ通信セッションの持続時間の間のアクセス端末へのフロアの割振りが上記セッションの呼ターゲットによって中断されないままであることを要求するための、呼要求メッセージが、所与のアクセス端末からアプリケーションサーバに送信される。アプリケーションサーバは、上記セッションを告知し、上記セッションが少なくとも1つのターゲットによって受け付けられた後にアクセス端末にフロア許可を送信する。アクセス端末はアプリケーションサーバにメディアをフォワーディングし、次いで、そのメディアは上記少なくとも1つのターゲットにフォワーディングされる。上記フロアは、上記セッション中にアクセス端末から離れて転送されない。たとえば、フロア要求は上記少なくとも1つのターゲットにおいて抑制されるか、あるいはフロア要求は、上記少なくとも1つのターゲットによって送信されるが、次いでアプリケーションサーバによって無視または拒否される。
【0010】
本発明の実施形態およびその付随する利点の多くのより完全な諒解は、以下の発明を実施するための形態を参照し、本発明を限定するためではなく単に例示するために提示する添付の図面とともに考察することによってより良く理解されれば、容易に得られるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の少なくとも1つの実施形態によるアクセス端末とアクセスネットワークとをサポートするワイヤレスネットワークアーキテクチャの図である。
【図2A】本発明の一実施形態によるキャリアネットワークを示す図である。
【図2B】図1のワイヤレス通信の例100をより詳細に示す図である。
【図3】本発明の少なくとも1つの実施形態によるアクセス端末の図である。
【図4】本発明の一実施形態による半二重グループ通信セッション特権構成プロセスを示す図である。
【図5A】本発明の一実施形態による中断不可能な半二重グループ通信セッションを示す図である。
【図5B】本発明の一実施形態による中断不可能な半二重グループ通信セッションを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の特定の実施形態を対象とする以下の説明および関連する図面で本発明の態様を開示する。本発明の範囲から逸脱することなく代替実施形態が考案され得る。さらに、本発明の関連する詳細を不明瞭にしないように、本発明のよく知られている要素については詳細に説明しないか、または省略する。
【0013】
「例示的」および/または「例」という用語は、本明細書では「例、事例、または例示として機能すること」を意味するために使用される。本明細書で「例示的」および/または「例」として説明するいかなる実施形態も、必ずしも他の実施形態よりも好ましいまたは有利であると解釈すべきではない。同様に、「本発明の実施形態」という用語は、本発明のすべての実施形態が、論じられる特徴、利点または動作モードを含むことを必要としない。
【0014】
さらに、多くの実施形態については、たとえば、コンピューティングデバイスの要素によって実行すべき一連のアクションに関して説明する。本明細書で説明する様々なアクションは、特定の回路(たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC))によって、1つまたは複数のプロセッサによって実行されているプログラム命令によって、あるいは両方の組合せによって実行され得ることを認識されよう。さらに、本明細書で説明するこれらの一連のアクションは、実行時に、関連するプロセッサに本明細書で説明する機能を実行させるコンピュータ命令の対応するセットを記憶した任意の形態のコンピュータ可読記憶媒体内で全体として実施すべきものと見なすことができる。したがって、本発明の様々な態様は、すべてが請求する主題の範囲内に入ることが企図されているいくつかの異なる形態で実施され得る。さらに、本明細書で説明する実施形態ごとに、そのような実施形態の対応する形態を、たとえば、説明するアクションを実行する「ように構成された論理」として本明細書で説明することがある。
【0015】
本明細書でアクセス端末(AT)と呼ぶ高データレート(HDR)加入者局は、移動でも固定でもよく、本明細書でモデムプールトランシーバ(MPT)または基地局(BS)と呼ぶ1つまたは複数のHDR基地局と通信し得る。アクセス端末は、1つまたは複数のモデムプールトランシーバを介して、モデムプールコントローラ(MPC)、基地局コントローラ(BSC)および/またはパケット制御機能(PCF)と呼ばれるHDR基地局コントローラとの間でデータパケットを送信および受信する。モデムプールトランシーバおよびモデムプールコントローラは、アクセスネットワークと呼ばれるネットワークの一部である。アクセスネットワークは複数のアクセス端末間でデータパケットをトランスポートする。
【0016】
アクセスネットワークは、企業イントラネットまたはインターネットなど、アクセスネットワークの外部の追加のネットワークにさらに接続され得、各アクセス端末とそのような外部のネットワークとの間でデータパケットをトランスポートし得る。1つまたは複数のモデムプールトランシーバとのアクティブトラフィックチャネル接続を確立したアクセス端末は、アクティブアクセス端末と呼ばれ、トラフィック状態にあると言われる。1つまたは複数のモデムプールトランシーバとのアクティブトラフィックチャネル接続を確立中であるアクセス端末は、接続セットアップ状態にあると言われる。アクセス端末は、ワイヤレスチャネルを介して、または、たとえば、光ファイバまたは同軸ケーブルを使用するワイヤードチャネルを介して通信する任意のデータデバイスであり得る。アクセス端末はさらに、限定はしないが、PCカード、コンパクトフラッシュ(登録商標)、外部または内部モデム、あるいはワイヤレス電話または有線電話を含む、いくつかのタイプのデバイスのいずれかであり得る。アクセス端末が信号をモデムプールトランシーバに送信するための通信リンクは、逆方向リンクまたは逆方向トラフィックチャネルと呼ばれる。モデムプールトランシーバが信号をアクセス端末に送信するための通信リンクは、順方向リンクまたは順方向トラフィックチャネルと呼ばれる。本明細書で使用するトラフィックチャネルという用語は、順方向トラフィックチャネルまたは逆方向トラフィックチャネルのいずれかを指すことができる。
【0017】
図1に、本発明の少なくとも1つの実施形態によるワイヤレスシステム100の例示的な一実施形態のブロック図を示す。システム100は、アクセス端末102をネットワーク機器に接続して、パケット交換データネットワーク(たとえば、イントラネット、インターネット、および/またはキャリアネットワーク126)とアクセス端末102、108、110、112との間にデータ接続性を与えることができるエアインターフェース104を介してアクセスネットワークまたは無線アクセスネットワーク(RAN)120と通信している、セルラー電話102などのアクセス端末を含むことができる。本明細書に示すように、アクセス端末は、セルラー電話102、携帯情報端末108、本明細書に双方向テキストページャとして示すページャ110、さらにはワイヤレス通信ポータルを有する別個のコンピュータプラットフォーム112であり得る。したがって、本発明の実施形態は、ワイヤレスモデム、PCMCIAカード、パーソナルコンピュータ、電話、またはそれらの任意の組合せもしくは部分的な組合せを限定なしに含む、ワイヤレス通信ポータルを含むか、またはワイヤレス通信機能を有する任意の形態のアクセス端末上で実現され得る。さらに、本明細書で使用する「アクセス端末」、「ワイヤレスデバイス」、「クライアントデバイス」、「モバイル端末」という用語およびそれらの変形体は、互換的に使用され得る。
【0018】
再び図1を参照すると、ワイヤレスネットワーク100の構成要素および本発明の例示的な実施形態の要素の相互関係は、図示の構成に限定されない。システム100は、例示的なものにすぎず、ワイヤレスクライアントコンピューティングデバイス102、108、110、112などのリモートアクセス端末が、互いに、ならびに/あるいはエアインターフェース104とRAN120とを介して接続された、キャリアネットワーク126、インターネット、および/または他のリモートサーバを限定なしに含む構成要素との間で、無線で通信できるようにする任意のシステムを含むことができる。
【0019】
RAN120は、基地局コントローラ/パケット制御機能(BSC/PCF)122に送信される(一般に、データパケットとして送信される)メッセージを制御する。BSC/PCF122は、パケットデータサービスノード160(「PDSN」)とアクセス端末102/108/110/112との間でのベアラチャネル(すなわち、データチャネル)のシグナリング、確立およびティアダウンを担当する。リンクレイヤ暗号化が使用可能である場合、BSC/PCF122はまた、エアインターフェース104を介してコンテンツをフォワーディングする前にそのコンテンツを暗号化する。BSC/PCF122の機能は当技術分野でよく知られており、簡潔のためにさらに論じない。キャリアネットワーク126は、ネットワーク、インターネットおよび/または公衆交換電話網(PSTN)によってBSC/PCF122と通信し得る。代替的に、BSC/PCF122はインターネットまたは外部ネットワークに直接接続し得る。一般に、キャリアネットワーク126とBSC/PCF122との間のネットワークまたはインターネット接続はデータを転送し、PSTNはボイス情報を転送する。BSC/PCF122は複数の基地局(BS)またはモデムプールトランシーバ(MPT)124に接続され得る。キャリアネットワークと同様の方法で、BSC/PCF122は一般に、データ転送および/またはボイス情報のために、ネットワーク、インターネットおよび/またはPSTNによってMPT/BS124に接続される。MPT/BS124は、セルラー電話102などのアクセス端末にデータメッセージをワイヤレスにブロードキャストすることができる。MPT/BS124、BSC/PCF122および他の構成要素は、当技術分野で知られているように、RAN120を形成し得る。ただし、代替構成も使用され得、本発明は、図示の構成に限定されない。たとえば、別の実施形態では、BSC/PCF122の機能とMPT/BS124の1つまたは複数とを、BSC/PCF122とMPT/BS124の両方の機能を有する単一の「ハイブリッド」モジュールに縮小し得る。
【0020】
図2Aに、本発明の一実施形態によるキャリアネットワーク126を示す。図2Aの実施形態では、キャリアネットワーク126は、パケットデータサービングノード(PDSN)160と、ブロードキャストサービングノード(BSN)165と、アプリケーションサーバ170と、インターネット175とを含む。ただし、代替実施形態では、アプリケーションサーバ170および他の構成要素はキャリアネットワークの外部に位置することがある。PDSN160は、たとえば、cdma2000の無線アクセスネットワーク(RAN)(たとえば、図1のRAN120)を利用して、インターネット175、イントラネットおよび/またはリモートサーバ(たとえば、アプリケーションサーバ170)へのアクセスを移動局(たとえば、図1の102、108、110、112などのアクセス端末)に与える。アクセスゲートウェイとして働くので、PDSN160は、単純IPおよびモバイルIPアクセス、外部エージェントサポート、およびパケットトランスポートを与え得る。PDSN160は、認証、認可、および課金(AAA)サーバおよび他のサポートインフラストラクチャのクライアントとして働くことができ、当技術分野で知られているように、IPネットワークへのゲートウェイを移動局に与える。図2Aに示すように、PDSN160は、従来のA10接続を介してRAN120(たとえば、BSC/PCF122)と通信し得る。A10接続は当技術分野でよく知られており、簡潔のためにさらに説明しない。
【0021】
図2Aを参照すると、ブロードキャストサービングノード(BSN)165は、マルチキャストおよびブロードキャストサービスをサポートするように構成され得る。BSN165について、以下でより詳細に説明する。BSN165は、ブロードキャスト(BC)A10接続を介してRAN120(たとえば、BSC/PCF122)と通信し、インターネット175を介してアプリケーションサーバ170と通信する。BCA10接続は、マルチキャストおよび/またはブロードキャストメッセージングを転送するために使用される。したがって、アプリケーションサーバ170は、インターネット175を介してユニキャストメッセージングをPDSN160に送信し、インターネット175を介してマルチキャストメッセージングをBSN165に送信する。
【0022】
一般に、以下でより詳細に説明するように、RAN120は、BCA10接続を介してBSN165から受信されたマルチキャストメッセージを、エアインターフェース104のブロードキャストチャネル(BCH)を介して1つまたは複数のアクセス端末200に送信する。
【0023】
図2Bに、図1のワイヤレス通信の例100をより詳細に示す。特に、図2Bを参照すると、AT1...Nは、異なるパケットデータネットワークエンドポイントによってサービスされるロケーションにおいてRAN120に接続するものとして示されている。したがって、AT1およびAT3は、(たとえば、PDSN160、BSN165、ホームエージェント(HA)、外部エージェント(FA)などに対応し得る)第1のパケットデータネットワークエンドポイント162によってサービスされる部分においてRAN120に接続する。第1のパケットデータネットワークエンドポイント162は、今度はルーティングユニット188を介して、インターネット175に、ならびに/あるいは認証、認可および課金(AAA)サーバ182、プロビジョニングサーバ184、インターネットプロトコル(IP)マルチメディアサブシステム(IMS)/セッション開始プロトコル(SIP)登録サーバ186および/またはアプリケーションサーバ170のうちの1つまたは複数に接続する。AT2およびAT5...Nは、(たとえば、PDSN160、BSN165、HA、FAなどに対応し得る)第2のパケットデータネットワークエンドポイント164によってサービスされる部分においてRAN120に接続する。第1のパケットデータネットワークエンドポイント162と同様に、第2のパケットデータネットワークエンドポイント164は、今度はルーティングユニット188を介して、インターネット175に、ならびに/あるいはAAAサーバ182、プロビジョニングサーバ184、IMS/SIP登録サーバ186および/またはアプリケーションサーバ170のうちの1つまたは複数に接続する。AT4は、インターネット175に直接接続し、次いで、インターネット175を通して、上記で説明したシステム構成要素のうちのいずれかに接続することができる。
【0024】
図2Bを参照すると、AT1、AT3およびAT5...Nはワイヤレスセルフォンとして示され、AT2はワイヤレスタブレットPCとして示され、AT4はワイヤードデスクトップ局として示されている。ただし、他の実施形態では、ワイヤレス通信システム100は任意のタイプのATに接続することができ、図2Bに示す例は、システム内に実装され得るATのタイプを限定するものではないことが諒解されよう。また、AAA182、プロビジョニングサーバ184、IMS/SIP登録サーバ186およびアプリケーションサーバ170は、それぞれ構造的に個別のサーバとして示されているが、これらのサーバのうちの1つまたは複数は、本発明の少なくとも1つの実施形態に統合され得る。
【0025】
さらに、図2Bを参照すると、アプリケーションサーバ170は、複数のメディア制御コンプレックス(MCC)1...N170Bと複数の地域ディスパッチャ1...N170Aとを含むものとして示されている。集合的に、地域ディスパッチャ170AおよびMCC170Bは、少なくとも1つの実施形態では、ワイヤレス通信システム100内の通信セッション(たとえば、IPユニキャストプロトコルおよび/またはIPマルチキャストプロトコルを介した半二重グループ通信セッション)を調停するように集合的に機能するサーバの分散型ネットワークに対応することができるアプリケーションサーバ170内に含まれる。たとえば、アプリケーションサーバ170によって調停される通信セッションは、理論的には、システム100内のどこかに位置するAT間で行われ得るので、調停される通信セッションのレイテンシを低減するために(たとえば、北米のMCCが、中国にいるセッション参加者間でメディアをあちこちに中継していないように)複数の地域ディスパッチャ170AおよびMCCが分散される。したがって、アプリケーションサーバ170に言及する場合、関連する機能が地域ディスパッチャ170Aのうちの1つまたは複数ならびに/あるいはMCC170Bのうちの1つまたは複数によって執行され得ることが諒解されよう。地域ディスパッチャ170Aは、概して、(たとえば、AT間のシグナリングメッセージを処理すること、告知メッセージをスケジュールおよび/または送信することなど)通信セッションを確立することに関係する機能を担当し、MCC170Bは、調停された通信セッション中に呼中シグナリングおよびメディアの実際の交換を行うことを含む、呼インスタンスの持続時間の間に通信セッションをホスティングすることを担当する。したがって、本発明の別の実施形態では、調停された通信セッションがPTT呼に対応すると仮定すると、MCC170Bは、PTTアプリケーションサーバおよび/またはPTTメディア配信サーバと呼ばれることがある。
【0026】
図3を参照すると、セルラー電話などのアクセス端末200(本明細書ではワイヤレスデバイス)は、キャリアネットワーク126、インターネットおよび/または他のリモートサーバおよびネットワークから最終的に発生することがある、RAN120から送信されたソフトウェアアプリケーション、データおよび/またはコマンドを受信および実行することができるプラットフォーム202を有する。プラットフォーム202は、特定用途向け集積回路(「ASIC」208)または他のプロセッサ、マイクロプロセッサ、論理回路、または他のデータ処理デバイスに動作可能に結合されたトランシーバ206を含むことができる。ASIC208または他のプロセッサは、ワイヤレスデバイスのメモリ212中の任意の常駐プログラムとインターフェースするアプリケーションプログラミングインターフェース(「API」)210レイヤを実行する。メモリ212は、読取り専用メモリまたはランダムアクセスメモリ(RAMおよびROM)、EEPROM、フラッシュカード、またはコンピュータプラットフォームに共通の任意のメモリから構成され得る。プラットフォーム202は、メモリ212中でアクティブに使用されないアプリケーションを保持することができるローカルデータベース214を含むこともできる。ローカルデータベース214は、一般にフラッシュメモリセルであるが、磁気メディア、EEPROM、光メディア、テープ、ソフトまたはハードディスクなど、当技術分野で知られている任意の2次記憶デバイスとすることができる。内部プラットフォーム202の構成要素は、当技術分野で知られていているように、構成要素の中でもアンテナ222、ディスプレイ224、プッシュツートークボタン228およびキーパッド226などの外部デバイスに動作可能に結合することもできる。
【0027】
したがって、本発明の一実施形態は、本明細書で説明する機能を実行するための能力を含むアクセス端末を含むことができる。当業者なら諒解するように、本明細書で開示する機能を達成するために、様々な論理要素を、個別要素、プロセッサ上で実行されるソフトウェアモジュール、またはソフトウェアとハードウェアとの任意の組合せで実施することができる。たとえば、ASIC208、メモリ212、API210およびローカルデータベース214をすべて協働的に使用して、本明細書で開示する様々な機能をロード、記憶および実行することができ、したがってこれらの機能を実行する論理を様々な要素に分散することができる。代替的に、機能を1つの個別構成要素に組み込むことができる。したがって、図3中のアクセス端末の特徴は例示的なものにすぎないと見なすべきであり、本発明は図示の特徴または構成に限定されない。
【0028】
アクセス端末102とRAN120との間のワイヤレス通信は、符号分割多元接続(CDMA)、WCDMA、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多重(OFDM)、Global System for Mobile Communications(GSM)、あるいはワイヤレス通信ネットワークまたはデータ通信ネットワークにおいて使用され得る他のプロトコルなど、様々な技術に基づくことができる。データ通信は、一般に、クライアントデバイス102とMPT/BS124とBSC/PCF122との間で行われる。BSC/PCF122は、キャリアネットワーク126、PSTN、インターネット、バーチャルプライベートネットワークなどの複数のデータネットワークに接続され得、したがって、アクセス端末102はより広範囲の通信ネットワークにアクセスできるようになる。前述のように、および当技術分野で知られているように、様々なネットワークおよび構成を使用して、ボイス送信および/またはデータをRANからアクセス端末に送信することができる。したがって、本明細書で提供する例は、本発明の実施形態を限定するものではなく、本発明の実施形態の態様の説明を助けるものにすぎない。
【0029】
従来の半二重グループ通信セッションでは、アプリケーションサーバ170は、一度に1人のグループメンバーにフロアを許可し、現在のフロア保持者から、そのセッションに加入した各他のグループメンバーにメディアをフォワーディングする。そのメディアは、インターネットプロトコル(IP)ユニキャストプロトコル(たとえば、RAN120が、フォワーディングされたメディアをダウンリンク専用チャネル上で各ターゲットATに別々に送信するように命令される)、IPマルチキャストプロトコル(たとえば、RAN120が、フォワーディングされたメディアを、ワイヤレス通信システム100の少なくとも1つのセクタにおけるダウンリンク共有チャネル上で、その少なくとも1つのセクタ内の複数のターゲットATに潜在的に同時に送信するように命令される)またはそれらの組合せに基づいて、アプリケーションサーバ170によってフォワーディングされ得る。グループ通信セッション中に、(i)現在のフロア保持者がフロアをリリースし、次いで、新しいグループメンバーがフロアを要求した場合、(ii)現在のフロア保持者がまだメディアを送信している間、現在のフロア保持者よりも高いプリエンプションランクをもつグループメンバーがフロアを要求した場合、(iii)現在のフロア保持者が、しきい値時間期間の間、フロアを保持しており、別のグループメンバーが、少なくともしきい値回数、フロアを要求した場合、(iv)グループ通信セッションが、フロア保持者をフロア保持者として所与の時間期間に制限し、現在のフロア保持者がその所与の時間期間(たとえば、フェイルセーフタイマー)を超えた場合、および/または(v)それらの任意の組合せの場合、アプリケーションサーバ170は、あるグループメンバーから別のメンバーにフロアを転送し得る。諒解されるように、(i)〜(v)は例にすぎず、フロアは、他の理由(たとえば、非アクティビティなど)でも、フロア保持者から離れて転送され得る。(ii)の場合、アプリケーションサーバ170のオペレータは、セッションが開始される前にグループメンバーの各々のプリエンプションランクを入力し、次いで、その相対的なプリエンプションランクを評価して、現在のフロア保持者がまだ話している間にフロア要求が受信された場合に別のグループメンバーのほうを優先して現在のフロア保持者
を排除すべきかどうかなど、アクティブグループ通信セッション中のフロア競合シナリオを解決する。諒解されるように、プリエンプションランクの使用は、グループ通信セッションのための従来の送話者調停の一例にすぎない。
【0030】
アプリケーションサーバ170のオペレータは、一般に、この情報を手動で入力するので、特定の通信セッションのグループメンバーのプリエンプションランクを変更することは概して困難である。したがって、特定のグループメンバーが、そのグループに告知を行うことを望むが、その告知中にフィードバックを受信することもフロアを渡すことも希望しない場合、そのグループメンバー(すなわち、この場合は呼発信者)は、(i)最も高い可能なプリエンプションランクを有するか、(ii)アプリケーションサーバ170のオペレータが呼発信者のプリエンプションランクを最も高いレベルに一時的にまたは永続的に上げることを要求するか、のいずれかを行わなければならず、(iii)あるいは、そうでなければ、呼発信者は、セッション中にフロアが潜在的に取り去られ得ることを単に受け入れなければならない。したがって、従来のフロア処理プロトコルでは、呼発信者が中断されないことを保証しながらグループ通信セッションを行うことは困難である。
【0031】
したがって、本発明の実施形態は、十分な特権をもつ呼発信者が、セッションが完了する前に、他のグループメンバーにフロアを奪われることになるという危険なしに、その呼発信者が中断不可能なグループ通信セッションを行うことができることを確実にするかまたは保証することを対象とする。本明細書で使用する「中断不可能なグループ通信セッション」は、フロアが呼発信者以外のセッション参加者に転送され得ないグループ通信セッションに対応する。たとえば、グループ通信セッションが、あるフロア保持者がフロアを堅持することを認可することによって、1つまたは複数のオペレータ定義ルールに違反する(たとえば、現在のフロア保持者がフロアをあまりに長く有しており、何人かの他のグループメンバーがフロアを絶えず要求しており、現在のフロア保持者が非アクティブである、など)場合でも、中断不可能なグループ通信セッションは、依然としてその呼発信者をフロア保持者として維持することになる。
【0032】
図4に、本発明の一実施形態による通信グループ特権設定および配信プロセスを示す。図4を参照すると、400において、アプリケーションサーバ170のオペレータが、所与の通信グループ(たとえば、マルチキャストグループ)中の各メンバーのプリエンプションランクまたは優先度を構成する。400におけるプリエンプションランクの設定は当技術分野で一般に知られており、簡潔のためにさらに説明しない。
【0033】
次に、405において、アプリケーションサーバ170のオペレータは、グループメンバーのいずれかに中断不可能なセッション特権を割り振るべきかどうかを判断する。405において、アプリケーションサーバ170のオペレータが、どのグループメンバーにも中断不可能なセッション特権を許可しないことまたは割り振らないことを判断した場合、図4のプロセスは終了し、図4の構成は従来技術の構成と同様になり、その結果、400において確立されたプリエンプションランクは、所与の通信グループに関与する、アプリケーションサーバ170によって調停されるすべてのグループ通信セッションのフロア処理を制御することになる。
【0034】
そうではなく、405において、アプリケーションサーバ170のオペレータが少なくとも1人のグループメンバーに中断不可能なセッション特権を許可することを判断した場合、410において、そのオペレータは、中断不可能なセッション特権を用いて上記少なくとも1人のグループメンバーを構成する。一例では、410の構成は、アプリケーションサーバ170において維持される上記少なくとも1人のグループメンバーについての記録内の中断不可能なセッション特権パラメータを所与の論理レベル(たとえば、「0」の代わりに「1」)に設定することに関与し得、中断不可能なセッション特権パラメータの上記所与の論理レベル(たとえば、「1」)の設定は、上記少なくとも1人のグループメンバーが中断不可能なセッション特権を有することを示す。別の例では、410の構成は、上記少なくとも1人のグループメンバーが、限定はしないが、中断不可能なセッション特権を含む、いくつかの一定の特権を有することを示すために、上記少なくとも1人のグループメンバーの記録内の「タイプ」フィールドを設定することに関与し得る。別の例では、上記記録は、上記少なくとも1人のグループメンバーによって使用されるデバイスのタイプを反映することができ、それにより、中断不可能なセッション特権は、上記記録中に示される上記少なくとも1人のグループメンバーのタイプが公共安全デバイスに対応するかどうかなど、デバイスのタイプに基づいて仮定される。415において、プロビジョニングサーバ184が、(たとえば、上記少なくとも1人のグループメンバーにおけるマルチメディアクライアントが、中断不可能なグループ通信セッションを要求するように特別に構成された呼メッセージを認可するように)上記少なくとも1人のグループメンバーに中断不可能なセッション特権を通知する。
【0035】
図5に、本発明の一実施形態による中断不可能な半二重グループ通信セッションを示す。図5を参照すると、図4のプロセスがすでに実行されており、405、410において、AT1に中断不可能なセッション特権が割り振られており、415において、AT1に中断不可能なセッション特権が通知されている、と仮定する。さらに、図5中のAT1において実行される動作は、マルチメディアクライアント210Aにおいて実行され、マルチメディアクライアント210Aは、図3のAT200に関して説明したAPI210の中のAPIに対応する。マルチメディアクライアント210Aは、AT1においてグループ通信セッションを管理することを担当する。
【0036】
したがって、図5を参照すると、500において、AT1のマルチメディアクライアント210Aが、所与の通信グループとの中断不可能なセッションを開始したいというユーザ要求を受信する、と仮定する。たとえば、要求されたセッションがプッシュツートーク(PTT)またはプッシュツートランスファー(PTX)セッションに対応する場合、上記ユーザ要求は、AT1のユーザが、PTTまたはPTXボタンを押すことと、そのPTT/PTXセッションが中断されないように意図されていることを別に示すこととに対応し得る。別の例では、上記要求されたセッションは全二重セッションに対応することができるが、全二重セッションは、各呼参加者が話すことを認可されているので、一般には送話者調停を含まない。ただし、全二重セッションが「講演」モードで開始されるように特別に確立されており、それにより、ターゲットオーディエンスが、話すこと、および/あるいはその話者または講演者を中断することが予想されなくなる場合、上記要求されたセッションは、全二重セッションとしてセットアップされているにもかかわらず、中断不可能な半二重セッションとして実装され得る。次に、503において、AT1のマルチメディアクライアント210Aは、AT1のユーザが中断不可能なセッションを要求するのに十分な認可を有するかどうかを判断する。たとえば、図4の415において、AT1が中断不可能なグループ通信セッションを開始することを認可されているという通知をAT1が受信した後、AT1におけるマルチメディアクライアント210Aは、その通信グループに関与するセッションの中断不可能なセッション特権パラメータを所与の論理レベル(たとえば、「0」の代わりに「1」)に設定することができ、中断不可能なセッション特権パラメータの所与の論理レベル(たとえば、「1」)の設定は、AT1が中断不可能なセッション特権を有することを示す。この例では、503の判断は、AT1が中断不可能なグループ通信セッションを要求することを認可されているかどうかを判断するために、中断不可能なセッション特権パラメータの論理レベルを確認することに対応する。
【0037】
503において、AT1のマルチメディアクライアント210Aが、AT1が中断不可能なグループ通信セッションの開始を要求するのに十分な認可を有すると判断する、と仮定する。したがって、506において、AT1のマルチメディアクライアント210Aは、中断不可能なグループ通信セッションの開始を要求するように呼メッセージを構成する。たとえば、506の構成は、標準呼メッセージを生成し、次いで、AT1が中断不可能なセッションを開始しようと試みていることをアプリケーションサーバ170に伝達するために、標準呼メッセージの1つまたは複数のフィールドを変更することに対応し得る。一例では、呼メッセージの変更されたフィールドは、あらかじめ確立された値に設定されている、呼メッセージのヘッダ部分中のディフサーブコードポイント(DSCP)値に対応し得、アプリケーションサーバ170は、その値を中断不可能なセッションの要求として解釈することを知っている。
【0038】
506の構成の後、AT1は、構成された呼メッセージをRAN120(図示せず)に送信し、509において、RAN120は、構成された呼メッセージをアプリケーションサーバ170の所与の地域ディスパッチャ170Aにフォワーディングする。512において、アプリケーションサーバ170は、ACKメッセージをAT1に返送することによって、呼メッセージの受信を確認する。515において、地域ディスパッチャ170Aは、呼メッセージを評価し、AT1が通信しようと試みている通信グループにAT1が属するかどうかを判断する。515において、AT1が通信グループに属すると仮定され得、次いで、518において、地域ディスパッチャ170Aは、ターゲットAT2...Nの各々の位置を特定し(たとえば、地域ディスパッチャ170Aは、ターゲットATがアプリケーションサーバ170に登録されているかどうかを判断し、登録されている場合、ターゲットATのそれぞれのIPアドレスを取得する)、521において、通信セッションのためのボコーダを選択し、524において、複数のMCC170Bのうち、通信セッションを処理すべき1つを選択する。次いで、527において、地域ディスパッチャ170Aは、ターゲットAT2...Nに通信セッションを告知する告知メッセージを生成し、通信セッションが中断不可能な通信セッションであることをターゲットAT2...Nに示すように告知メッセージを構成する。一例では、506からの構成された呼メッセージと同様に、告知メッセージは、あらかじめ確立されたDSCP値をヘッダ部分中に含めるように構成され得、ターゲットAT2...Nは、その値を中断不可能なグループ通信セッションを示すものとして解釈する。次いで、530において、地域ディスパッチャ170Aは、構成された告知メッセージをAT2...Nに送信するためにRAN120(図示せず)にフォワーディングする。
【0039】
図5には明示的に示されてはいないが、(たとえば、503において)AT1のマルチメディアクライアント210Aは、それ自体で、AT1のユーザが中断不可能なグループ通信セッションの開始を要求するのに十分な特権を有するかどうかを執行することが諒解されよう。代替実施形態では、その執行はアプリケーションサーバ170において実行され得、その場合、ブロック509の後、527の前に、AT1が中断不可能なグループ通信セッションを要求するのに十分な特権を有することを確認するための決定ブロックが追加され得、AT1が十分な特権を有しない場合、アプリケーションサーバ170は、単にその呼メッセージを無視し、その呼を告知しない。
【0040】
次に、ターゲットAT2…Nが、530からの構成された告知メッセージを受信し、533において、ターゲットAT2...Nのうちの少なくとも1つが、告知された呼を受け付けることを判断する、と仮定する。たとえば、533において、現在ビジーでない(たとえば、別の呼において使用されていない)ターゲットAT2...Nの各々は、その呼を受け付けることを判断する。代替的に、別の例では、中断不可能なグループ通信セッションのための告知は、現在のセッションが存在する場合、現在のセッションをドロップすることと、中断不可能なグループ通信セッションを受け付けることとをターゲットATに行わせることができる。この例では、ターゲットAT2...Nならびに呼発信者AT1は、中断不可能なグループ通信セッションの持続時間中に、他の通信セッションのためのすべての後続の告知メッセージを拒否することをも行わせられ得る。
【0041】
したがって、536において、告知された呼を受け付けることを判断した各ターゲットATは、告知ACK(受付け)メッセージを地域ディスパッチャ170Aに送信し、539において、着信する中断不可能なグループ通信セッションメディアを予想するようにターゲットATのユーザに通知するようにターゲットATのマルチメディアセッションユーザインターフェース(UI)に通知する。また、通信セッションが中断不可能であるので、一例では、542において、フロアを要求するための、AT2...Nのユーザによるいかなる試みも、AT2...Nにおけるマルチメディアクライアント210Aによって抑制され、その結果、フロア要求メッセージがターゲットAT2...Nによって地域ディスパッチャ170Aに送信されないようになる。別の例では、フロア要求は、RAN120および/またはアプリケーションサーバ170において含まれている論理によってなど、別様に抑制され得る。
【0042】
545において、AT2...Nのうちの第1のAT(「第1の応答機」)から告知ACK(受付け)メッセージを受信すると、地域ディスパッチャ170Aは、アプリケーションサーバ170に最終的に送信し、ターゲットAT2...Nにフォワーディングするために、メディアのバッファリングを開始するようにAT1のユーザを促すフロア許可メッセージをAT1に送信する。548において、AT1は、地域ディスパッチャ170Aからフロア許可メッセージを受信し、フロア許可メッセージの受信をACKメッセージで確認する。次いで、551において、マルチメディアクライアント210Aは、メディア(たとえば、ボイスデータ)を入力し始めるようにAT1のユーザに通知するためにトーンを再生するようにAT1に命令し、マルチメディアクライアント210AはAT1のユーザによって入力されたメディアをバッファする。AT1からフロア許可ACKを受信すると、554において、地域ディスパッチャ170Aは、通信セッションを中断不可能なセッションとしてホスティングし始めるように、524において選択されたMCC170Bに命令する。したがって、557において、MCC170Bは、通信セッションに参加しているATの相対的なプリエンプションランクを無視し、AT1を通信セッション全体にわたるフロア保持者として維持する。言い換えれば、MCC170Bが中断不可能なグループ通信セッション中にAT2...Nからいかなるフロア要求を受信した場合も、MCC170Bはそのフロア要求を拒否し、MCC170Bは、現在のフロア保持者とともにフロアを維持することが1つまたは複数のルール(たとえば、フロア保持者はどれくらいの間フロアを堅持することを一般に認可されているか、など)に違反するかどうかにかかわらず、現在のフロア保持者からフロアを取り消さない。次いで、560において、MCC170Bは、メディア制御ユニット(MCU)情報を呼発信者(および現在のフロア保持者)AT1ならびにターゲットAT2...Nに送信する。MCUは、呼または通信セッションのための単一のインスタンスを処理するソフトウェアプロセスまたはインスタンスであり、MCU情報は、連絡先メッセージに対応し、フロア保持者が(たとえば、以下の566のように)セッション中にグループの残りに再送信するためにメディアをフォワーディングすべき場所に関するIPアドレスおよびポート番号、または(たとえば、以下の563または572のように)ACKなどのシグナリングメッセージを含む。
【0043】
563において、AT1は、MCC170BからMCU情報を受信し、MCU情報の受信をACKメッセージで確認する。また、MCC170BからMCU情報を受信すると、566において、マルチメディアクライアント210Aは、バッファされたメディアをMCC170Bに送信し始め、569において、MCC170Bは、AT1からフォワーディングされたメディアをバッファする。次に、MCC170Bは、560において送信されたMCU情報に対する少なくとも1つのACKをターゲットAT2...Nから受信するのを待つ。一例では、MCC170Bは、ターゲットAT2...Nのいずれかからの第1のMCU情報ACKを待つことができ、次いでバッファされたメディアをフォワーディングすることを開始することができる。代替例では、MCC170Bは、バッファされたメディアのいずれかをフォワーディングする前に、ターゲットAT2...N(たとえば、530において告知メッセージが送信された各ターゲット、または536において呼を受け付けた各ターゲット)の所与のパーセンテージからのMCU情報ACKを待つことができる。別の代替例では、(たとえば、各ターゲットATがメディアフロー全体を受信することが重要である場合)バッファされたメディアのいずれかをフォワーディングする前に、所与のパーセンテージが100%に等しくなるように、MCC170Bは、ターゲットAT2...N(たとえば、530において告知メッセージが送信された各ターゲット、または536において呼を受け付けた各ターゲット)の各々からのMCU情報ACKを待つことができる。いずれの場合も、572において、ターゲットAT2...Nからの1つまたは複数のACKがMCC170Bにおいて受信される。ターゲットAT2...NからのMCU情報ACKの数が所与のしきい値(たとえば、第1のMCU情報ACKが受信された、536において呼を受け付けた各ターゲットATからMCU情報ACKが受信された、536において呼を受け付けたターゲットAT2...Nの所与のパーセンテージからMCU情報ACKが受信された、など)を満たすとき、575において、MCC170Bは、バッファされたメディアをターゲットAT2...Nにフォワーディングする。また、MCU-ACKは、572においてMCC170Bに到着するものとして示されているが、AT1からメディアが到着し始める前にターゲットAT2...Nから十分な数のMCU-ACKがMCC170Bに到着した場合、ブロック569のバッファリングはスキップされ得、MCC170Bは、メディアが受信されるとすぐにそれをAT2...Nにフォワーディングすることを開始することができることを諒解されよう。
【0044】
図5には示されていないが、ブロック542の抑制にもかかわらずターゲットAT2...Nのいずれかがフロア要求メッセージを送信した場合、MCC170Bは、ブロック554により、通信セッションが中断不可能であるように意図されていることに気づいているので、そのフロア要求メッセージを無視する。
【0045】
したがって、当業者なら諒解するように、十分な特権をもつ所与の呼発信者は、そのグループプリエンプションランクにかかわらず中断不可能であるグループ通信セッションを確立することができ、それにより、所与の呼発信者は、別のグループメンバーにフロアを奪われる危険なしに、通信グループにメディアをフォワーディングすることを認可される。また、上記の例は、概してオーディオメディア(たとえば、ボイス)を含む中断不可能なグループ通信セッションを対象とするが、他の実施形態は、オーディオおよびビデオ、またはビデオのみを含むセッションを対象とすることができる。
【0046】
情報および信号は、多種多様な技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを当業者は諒解されよう。たとえば、上記の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0047】
さらに、本明細書で開示した実施形態に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装され得ることを、当業者は諒解されよう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップを、上記では概してそれらの機能に関して説明した。そのような機能をハードウェアとして実装するか、ソフトウェアとして実装するかは、特定の適用例および全体的なシステムに課せられた設計制約に依存する。当業者は、説明した機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装の決定は、本発明の範囲からの逸脱を生じるものと解釈すべきではない。
【0048】
本明細書で開示した実施形態に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明した機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成として実装され得る。
【0049】
本明細書で開示した実施形態に関して説明した方法、シーケンス、および/またはアルゴリズムは、直接ハードウェアで実施されるか、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで実施されるか、またはその2つの組合せで実施され得る。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体中に常駐し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替として、記憶媒体はプロセッサと一体であり得る。プロセッサおよび記憶媒体はASIC中に常駐し得る。ASICはユーザ端末(たとえば、アクセス端末)中に常駐し得る。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末中に個別構成要素として常駐し得る。
【0050】
1つまたは複数の例示的な実施形態では、説明した機能はハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装する場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を可能にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体とコンピュータ通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送または記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を含むことができる。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびブルーレイディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含めるべきである。
【0051】
上記の開示は本発明の例示的な実施形態を示すが、添付の特許請求の範囲によって規定される本発明の範囲から逸脱することなく本明細書において様々な変更および修正を行うことができることに留意されたい。本明細書で説明した本発明の実施形態による方法クレームの機能、ステップおよび/またはアクションを特定の順序で実行しなくてもよい。さらに、本発明の要素は、単数形で説明または請求されていることがあるが、単数形に限定することが明示的に述べられていない限り、複数形が企図される。
【符号の説明】
【0052】
100 ワイヤレスシステム
100 システム
100 ワイヤレスネットワーク
102 セルラー電話
102 アクセス端末
102 ワイヤレスクライアントコンピューティングデバイス
102 クライアントデバイス
104 エアインターフェース
108 アクセス端末
108 携帯情報端末
108 ワイヤレスクライアントコンピューティングデバイス
110 アクセス端末
110 ページャ
110 ワイヤレスクライアントコンピューティングデバイス
112 アクセス端末
112 コンピュータプラットフォーム
112 ワイヤレスクライアントコンピューティングデバイス
120 アクセスネットワークまたは無線アクセスネットワーク(RAN)
122 基地局コントローラ/パケット制御機能(BSC/PCF)
124 基地局(BS)またはモデムプールトランシーバ(MPT)
126 キャリアネットワーク
160 パケットデータサービングノード(PDSN)
162 パケットデータネットワークエンドポイント
164 パケットデータネットワークエンドポイント
165 ブロードキャストサービングノード(BSN)
170 アプリケーションサーバ
170A 地域ディスパッチャ
170B メディア制御コンプレックス(MCC)
175 インターネット
182 認証、認可および課金(AAA)サーバ
184 プロビジョニングサーバ
186 インターネットプロトコル(IP)マルチメディアサブシステム(IMS)/セッション開始プロトコル(SIP)登録サーバ
188 ルーティングユニット
200 アクセス端末
200 AT
202 プラットフォーム
206 トランシーバ
208 特定用途向け集積回路(「ASIC」)
210 アプリケーションプログラミングインターフェース(「API」)
210A マルチメディアクライアント
212 メモリ
214 ローカルデータベース
222 アンテナ
224 ディスプレイ
226 キーパッド
228 プッシュツートークボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス通信システム内でアプリケーションサーバによって調停されるグループ通信セッションを行う方法であって、
所与の通信グループの複数のグループメンバーの各々のプリエンプションランクを構成するステップであって、前記プリエンプションランクは、前記複数のグループメンバーのうちの非フロア保持者が現在のフロア保持者からアクティブグループ通信セッションのためのフロアを取得することができるかどうかを判断するために少なくとも使用される、構成するステップと、
前記複数のグループメンバーのうちの少なくとも1人に中断不可能なグループ通信セッション特権を許可するステップであって、前記中断不可能なグループ通信セッション特権は、所与のグループ通信セッションの持続時間の間、前記少なくとも1人のグループメンバーにフロアを割り当てる所与のグループ通信セッションを開始することを、前記少なくとも1人のグループメンバーに許可し、前記フロアは、前記グループメンバーの前記プリエンプションランク、あるいは、オペレータによって定義された1つまたは複数のルールのうちの少なくとも1つにかかわらず、前記所与のグループ通信セッション中に、前記複数のグループメンバーのうちの別のメンバーに転送されない、ステップと
を含む、方法。
【請求項2】
前記少なくとも1人のグループメンバーが前記中断不可能なグループ通信セッション特権にアクセスできることを示す通知を前記少なくとも1人のグループメンバーに送信するステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも1人のグループメンバーに前記中断可能なグループ通信セッション特権を許可するステップは、前記少なくとも1人のグループメンバーが(i)中断可能なグループ通信セッションまたは(ii)中断不可能なグループ通信セッションのいずれかを開始することができるようなオプションを前記少なくとも1人のグループメンバーに与える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1人のグループメンバーは、前記グループ通信セッションが開始されることを要求するときに、(i)か(ii)かを選択することができる、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
中断不可能なグループ通信セッションの開始を要求するように構成された呼要求メッセージを前記少なくとも1人のグループメンバーから受信するステップと、
前記少なくとも1人のグループメンバーが前記中断不可能なグループ通信セッション特権を許可されたことに基づいて、前記中断不可能なグループ通信セッションをセットアップするステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
ワイヤレス通信システム内でアプリケーションサーバによって調停されるグループ通信セッションに関係する情報を取得する方法であって、
所与のアクセス端末に中断不可能なグループ通信セッション特権を許可する通知を前記アプリケーションサーバから前記所与のアクセス端末において受信するステップであって、前記中断不可能なグループ通信セッション特権は、前記所与のアクセス端末にフロアを割り振る所与のグループ通信セッションの持続時間の間、前記所与のグループ通信セッションを前記所与のアクセス端末が発信することを認可し、前記フロアは、別のグループメンバーのプリエンプションランクあるいはオペレータによって定義された1つまたは複数のルールのうちの少なくとも1つにかかわらず前記所与のグループ通信セッション中に前記別のグループメンバーに転送されない、受信するステップ
を含む、方法。
【請求項7】
前記通知許可は、前記所与のアクセス端末が(i)中断可能なグループ通信セッションまたは(ii)中断不可能なグループ通信セッションのいずれかを開始することができるようなオプションを前記所与のアクセス端末に与える、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記所与のアクセス端末のユーザは、特定のグループ通信セッションが開始されることを要求するときに、(i)か(ii)かを選択することができる、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
中断不可能なグループ通信セッションの開始を要求するように呼要求メッセージを構成するステップと、
前記呼要求メッセージを前記アプリケーションサーバに送信するステップと
をさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
ワイヤレス通信システム内でアプリケーションサーバによって調停されるグループ通信セッションを行う方法であって、
通信グループとの所与のグループ通信セッションの開始を要求し、前記所与のグループ通信セッションの持続時間の間の所与のアクセス端末へのフロアの割振りが前記通信グループの他のメンバーによって中断されないままであることを要求するように、呼要求メッセージを前記所与のアクセス端末において構成するステップと、
前記所与のアクセス端末が前記フロアを取得しており、前記通信グループの少なくとも1人の他のメンバーに送信するためにメディアをフォワーディングすることを開始することができることを示す、フロア許可メッセージを受信するステップと、
前記フロアが前記所与のアクセス端末から前記通信グループの前記少なくとも1人の他のメンバーに転送されることなしに、前記所与のグループ通信セッションの持続時間の間、メディアを前記所与のアクセス端末から前記通信グループの前記少なくとも1人の他のメンバーにフォワーディングするステップと
を含む、方法。
【請求項11】
前記構成するステップは、前記所与のグループ通信セッションの持続時間の間、前記所与のグループ通信セッションが前記通信グループの他のメンバーによって中断されないことを前記所与のアクセス端末が望むことを前記アプリケーションサーバに示すことが予想される特殊値をもつ前記呼要求メッセージのヘッダ部分を構成する、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記構成するステップは、前記特殊値をもつ前記呼要求メッセージの前記ヘッダ部分のディフサーブコードポイント(DSCP)値を構成する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記構成された呼要求メッセージはまた、グループ通信セッションのために前記アプリケーションサーバによって執行される1つまたは複数のフロア取消しルールに基づいて、前記アプリケーションサーバが前記所与のグループ通信セッション中に前記所与のアクセス端末から前記フロアを取り消さないことを要求するように構成された、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
ワイヤレス通信システム内でアプリケーションサーバによって調停されるグループ通信セッションを行う方法であって、
通信グループとの所与のグループ通信セッションの開始を要求し、前記所与のグループ通信セッションの持続時間の間の所与のアクセス端末へのフロアの割振りが前記通信グループの他のメンバーによって中断されないままであることをさらに要求する、呼要求メッセージを前記所与のアクセス端末から受信するステップと、
前記所与のグループ通信セッションを告知するための告知メッセージを前記通信グループに送信するステップと、
前記告知されたセッションの受付けを示す受付けメッセージを前記通信グループの少なくとも1人のメンバーから受信するステップと、
前記受信した受付けメッセージのうちの少なくとも1つに応答して、前記所与のアクセス端末が前記フロアを取得しており、前記通信グループの前記少なくとも1人の他のメンバーに送信するためにメディアをフォワーディングすることを開始することができることを示す、フロア許可メッセージを前記所与のアクセス端末に送信するステップと、
前記フロアが前記所与のアクセス端末から前記通信グループの前記少なくとも1人の他のメンバーに転送されることなしに、前記所与のグループ通信セッションの持続時間の間、メディアを前記所与のアクセス端末から受信し、前記通信グループの前記少なくとも1人の他のメンバーにフォワーディングするステップと
を含む、方法。
【請求項15】
前記所与のグループ通信セッションの前記フロアを要求するフロア要求メッセージを前記所与のアクセス端末以外のアクセス端末から受信するステップと、
前記所与のアクセス端末が前記フロアを保持するように、前記受信したフロア要求メッセージを許可しないステップと
をさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記許可しないステップは、前記要求元アクセス端末が前記所与のアクセス端末よりも高いプリエンプションランクを有する場合でも実行される、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記受信した呼要求メッセージは、前記所与のグループ通信セッションの持続時間の間、前記所与のグループ通信セッションが前記通信グループの前記他のメンバーによって中断されないことを前記所与のアクセス端末が望むことを前記アプリケーションサーバに示すことが予想される特殊値をもつヘッダ部分を含んでいる、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記呼要求メッセージ内の前記特殊値をもつ前記ヘッダ部分がディフサーブコードポイント(DSCP)値に対応する、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
ワイヤレス通信システム内でアプリケーションサーバによって調停されるグループ通信セッションを行う方法であって、
所与のグループ通信セッションを通信グループに告知するための告知メッセージを構成するステップであって、前記告知メッセージは、前記所与のグループ通信セッションが前記通信グループの各ターゲットメンバーによって中断されないままであるように、フロアが前記所与のグループ通信セッションの発信者から離れて再割り振りされることを前記所与のグループ通信セッションが認可しないことを前記通信グループの前記ターゲットメンバーに示すように構成された、構成するステップと、
前記構成された告知メッセージを送信するステップと
を含む、方法。
【請求項20】
前記構成するステップは、前記所与のグループ通信セッションの持続時間の間、前記所与のグループ通信セッションが前記通信グループの前記ターゲットメンバーによって中断されないことを前記通信グループの前記ターゲットメンバーに示すことが予想される特殊値をもつ前記告知メッセージのヘッダ部分を構成する、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記構成するステップは、前記特殊値をもつ前記告知メッセージの前記ヘッダ部分のディフサーブコードポイント(DSCP)値を構成する、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
ワイヤレス通信システム内でアプリケーションサーバによって調停されるグループ通信セッションを行う方法であって、
通信グループに関連する所与のグループ通信セッションを告知するための告知メッセージを所与のアクセス端末において受信するステップであって、前記受信した告知メッセージは、前記所与のグループ通信セッションが前記通信グループの他のメンバーによって中断されないままであるように、フロアが前記所与のグループ通信セッションの発信者から離れて再割り振りされることを前記所与のグループ通信セッションが認可しないことを示すように構成された、受信するステップと、
前記所与のアクセス端末が前記告知されたセッションに加入することを判断した場合、受付けメッセージを送信するステップと、
前記フロアが前記発信者から前記通信グループの別のメンバーに転送されることなしに、前記所与のグループ通信セッションの持続時間の間、前記発信者からメディアを受信するステップと
を含む、方法。
【請求項23】
前記所与のグループ通信セッションのための前記フロアを取得しようと試みたいという要求を前記所与のアクセス端末のユーザから受信するステップと、
前記所与のグループ通信セッションの前記フロアの要求が前記所与のアクセス端末から送信されないように、前記要求を抑制するステップと
をさらに含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記受信した告知メッセージは、前記所与のグループ通信セッションが前記通信グループの前記他のメンバーによって中断されないままであるように、前記フロアが前記所与のグループ通信セッションの前記発信者から離れて再割り振りされることを前記所与のグループ通信セッションが認可しないことを前記所与のアクセス端末に示すことが予想される特殊値をもつヘッダ部分を含んでいる、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記告知メッセージ内の前記特殊値をもつ前記ヘッダ部分がディフサーブコードポイント(DSCP)値に対応する、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
ワイヤレス通信システム内でグループ通信セッションを調停するように構成されたアプリケーションサーバであって、
所与の通信グループの複数のグループメンバーの各々のプリエンプションランクを構成するための手段であって、前記プリエンプションランクは、前記複数のグループメンバーのうちの非フロア保持者が現在のフロア保持者からアクティブグループ通信セッションのためのフロアを取得することができるかどうかを判断するために少なくとも使用される、構成するための手段と、
前記複数のグループメンバーのうちの少なくとも1人に中断不可能なグループ通信セッション特権を許可するための手段であって、前記中断不可能なグループ通信セッション特権は、前記少なくとも1人のグループメンバーに前記フロアを割り振る所与のグループ通信セッションの持続時間の間、前記所与のグループ通信セッションを前記少なくとも1人のグループメンバーが発信することを認可し、前記フロアは、前記グループメンバーの前記プリエンプションランクあるいはオペレータによって定義された1つまたは複数のルールのうちの少なくとも1つにかかわらず前記所与のグループ通信セッション中に前記複数のグループメンバーのうちの別の1人に転送されない、許可するための手段と
を含む、アプリケーションサーバ。
【請求項27】
ワイヤレス通信システム内でアプリケーションサーバによって調停されるグループ通信セッションに関係する情報を取得するように構成されたアクセス端末であって、
前記アクセス端末に中断不可能なグループ通信セッション特権を許可する通知を前記アプリケーションサーバから受信するための手段であって、前記中断不可能なグループ通信セッション特権は、前記アクセス端末にフロアを割り振る所与のグループ通信セッションの持続時間の間、前記所与のグループ通信セッションを前記アクセス端末が発信することを認可し、前記フロアは、別のグループメンバーのプリエンプションランクあるいはオペレータによって定義された1つまたは複数のルールのうちの少なくとも1つにかかわらず前記所与のグループ通信セッション中に前記別のグループメンバーに転送されない、受信するための手段
を含む、アクセス端末。
【請求項28】
ワイヤレス通信システム内でアプリケーションサーバによって調停されるグループ通信セッションに参加するように構成されたアクセス端末であって、
通信グループとの所与のグループ通信セッションの開始を要求し、前記所与のグループ通信セッションの持続時間の間の前記所与のアクセス端末へのフロアの割振りが前記通信グループの他のメンバーによって中断されないままであることを要求するように、呼要求メッセージを構成するための手段と、
前記アクセス端末が前記フロアを取得しており、前記通信グループの少なくとも1人の他のメンバーに送信するためにメディアをフォワーディングすることを開始することができることを示す、フロア許可メッセージを受信するための手段と、
前記フロアが前記アクセス端末から前記通信グループの前記少なくとも1人の他のメンバーに転送されることなしに、前記所与のグループ通信セッションの持続時間の間、メディアを前記通信グループの前記少なくとも1人の他のメンバーにフォワーディングするための手段と
を含む、アクセス端末。
【請求項29】
ワイヤレス通信システム内でグループ通信セッションを調停するように構成されたアプリケーションサーバであって、
通信グループとの所与のグループ通信セッションの開始を要求し、前記所与のグループ通信セッションの持続時間の間の所与のアクセス端末へのフロアの割振りが前記通信グループの他のメンバーによって中断されないままであることをさらに要求する、呼要求メッセージを前記所与のアクセス端末から受信するための手段と、
前記所与のグループ通信セッションを告知するための告知メッセージを前記通信グループに送信するための手段と、
前記告知されたセッションの受付けを示す受付けメッセージを前記通信グループの少なくとも1人のメンバーから受信するための手段と、
前記受信した受付けメッセージのうちの少なくとも1つに応答して、前記所与のアクセス端末が前記フロアを取得しており、前記通信グループの前記少なくとも1人の他のメンバーに送信するためにメディアをフォワーディングすることを開始することができることを示す、フロア許可メッセージを前記所与のアクセス端末に送信するための手段と、
前記フロアが前記所与のアクセス端末から前記通信グループの前記少なくとも1人の他のメンバーに転送されることなしに、前記所与のグループ通信セッションの持続時間の間、メディアを前記所与のアクセス端末から受信し、前記通信グループの前記少なくとも1人の他のメンバーにフォワーディングするための手段と
を含む、アプリケーションサーバ。
【請求項30】
ワイヤレス通信システム内でグループ通信セッションを調停するように構成されたアプリケーションサーバであって、
所与のグループ通信セッションを通信グループに告知するための告知メッセージを構成するための手段であって、前記告知メッセージは、前記所与のグループ通信セッションが前記通信グループの各ターゲットメンバーによって中断されないままであるように、フロアが前記所与のグループ通信セッションの発信者から離れて再割り振りされることを前記所与のグループ通信セッションが認可しないことを前記通信グループの前記ターゲットメンバーに示すように構成された、構成するための手段と、
前記構成された告知メッセージを送信するための手段と
を含む、アプリケーションサーバ。
【請求項31】
ワイヤレス通信システム内でアプリケーションサーバによって調停されるグループ通信セッションに参加するように構成されたアクセス端末であって、
通信グループに関連する所与のグループ通信セッションを告知するための告知メッセージを受信するための手段であって、前記受信した告知メッセージは、前記所与のグループ通信セッションが前記通信グループの他のメンバーによって中断されないままであるように、フロアが前記所与のグループ通信セッションの発信者から離れて再割り振りされることを前記所与のグループ通信セッションが認可しないことを示すように構成された、受信するための手段と、
前記アクセス端末が前記告知されたセッションに加入することを判断した場合、受付けメッセージを送信するための手段と、
前記フロアが前記発信者から前記通信グループの別のメンバーに転送されることなしに、前記所与のグループ通信セッションの持続時間の間、前記発信者からメディアを受信するための手段と
を含む、アクセス端末。
【請求項32】
ワイヤレス通信システム内でグループ通信セッションを調停するように構成されたアプリケーションサーバであって、
所与の通信グループの複数のグループメンバーの各々のプリエンプションランクを構成するように構成された論理であって、前記プリエンプションランクは、前記複数のグループメンバーのうちの非フロア保持者が現在のフロア保持者からアクティブグループ通信セッションのためのフロアを取得することができるかどうかを判断するために少なくとも使用される、構成するように構成された論理と、
前記複数のグループメンバーのうちの少なくとも1人に中断不可能なグループ通信セッション特権を許可するように構成された論理であって、前記中断不可能なグループ通信セッション特権は、前記少なくとも1人のグループメンバーに前記フロアを割り振る所与のグループ通信セッションの持続時間の間、前記所与のグループ通信セッションを前記少なくとも1人のグループメンバーが発信することを認可し、前記フロアは、前記グループメンバーの前記プリエンプションランクあるいはオペレータによって定義された1つまたは複数のルールのうちの少なくとも1つにかかわらず前記所与のグループ通信セッション中に前記複数のグループメンバーのうちの別の1人に転送されない、許可するように構成された論理と
を含む、アプリケーションサーバ。
【請求項33】
ワイヤレス通信システム内でアプリケーションサーバによって調停されるグループ通信セッションに関係する情報を取得するように構成されたアクセス端末であって、
前記アクセス端末に中断不可能なグループ通信セッション特権を許可する通知を前記アプリケーションサーバから受信するように構成された論理であって、前記中断不可能なグループ通信セッション特権は、前記アクセス端末にフロアを割り振る所与のグループ通信セッションの持続時間の間、前記所与のグループ通信セッションを前記アクセス端末が発信することを認可し、前記フロアは、別のグループメンバーのプリエンプションランクあるいはオペレータによって定義された1つまたは複数のルールのうちの少なくとも1つにかかわらず前記所与のグループ通信セッション中に前記別のグループメンバーに転送されない、受信するように構成された論理
を含む、アクセス端末。
【請求項34】
ワイヤレス通信システム内でアプリケーションサーバによって調停されるグループ通信セッションに参加するように構成されたアクセス端末であって、
通信グループとの所与のグループ通信セッションの開始を要求し、前記所与のグループ通信セッションの持続時間の間の前記所与のアクセス端末へのフロアの割振りが前記通信グループの他のメンバーによって中断されないままであることを要求するように、呼要求メッセージを構成するように構成された論理と、
前記アクセス端末が前記フロアを取得しており、前記通信グループの少なくとも1人の他のメンバーに送信するためにメディアをフォワーディングすることを開始することができることを示す、フロア許可メッセージを受信するように構成された論理と、
前記フロアが前記アクセス端末から前記通信グループの前記少なくとも1人の他のメンバーに転送されることなしに、前記所与のグループ通信セッションの持続時間の間、メディアを前記通信グループの前記少なくとも1人の他のメンバーにフォワーディングするように構成された論理と
を含む、アクセス端末。
【請求項35】
ワイヤレス通信システム内でグループ通信セッションを調停するように構成されたアプリケーションサーバであって、
通信グループとの所与のグループ通信セッションの開始を要求し、前記所与のグループ通信セッションの持続時間の間の所与のアクセス端末へのフロアの割振りが前記通信グループの他のメンバーによって中断されないままであることをさらに要求する、呼要求メッセージを前記所与のアクセス端末から受信するように構成された論理と、
前記所与のグループ通信セッションを告知するための告知メッセージを前記通信グループに送信するように構成された論理と、
前記告知されたセッションの受付けを示す受付けメッセージを前記通信グループの少なくとも1人のメンバーから受信するように構成された論理と、
前記受信した受付けメッセージのうちの少なくとも1つに応答して、前記所与のアクセス端末が前記フロアを取得しており、前記通信グループの前記少なくとも1人の他のメンバーに送信するためにメディアをフォワーディングすることを開始することができることを示す、フロア許可メッセージを前記所与のアクセス端末に送信するように構成された論理と、
前記フロアが前記所与のアクセス端末から前記通信グループの前記少なくとも1人の他のメンバーに転送されることなしに、前記所与のグループ通信セッションの持続時間の間、メディアを前記所与のアクセス端末から受信し、前記通信グループの前記少なくとも1人の他のメンバーにフォワーディングするように構成された論理と
を含む、アプリケーションサーバ。
【請求項36】
ワイヤレス通信システム内でグループ通信セッションを調停するように構成されたアプリケーションサーバであって、
所与のグループ通信セッションを通信グループに告知するための告知メッセージを構成するように構成された論理であって、前記告知メッセージは、前記所与のグループ通信セッションが前記通信グループの各ターゲットメンバーによって中断されないままであるように、フロアが前記所与のグループ通信セッションの発信者から離れて再割り振りされることを前記所与のグループ通信セッションが認可しないことを前記通信グループの前記ターゲットメンバーに示すように構成された、構成するように構成された論理と、
前記構成された告知メッセージを送信するように構成された論理と
を含む、アプリケーションサーバ。
【請求項37】
ワイヤレス通信システム内でアプリケーションサーバによって調停されるグループ通信セッションに参加するように構成されたアクセス端末であって、
通信グループに関連する所与のグループ通信セッションを告知するための告知メッセージを受信するように構成された論理であって、前記受信した告知メッセージは、前記所与のグループ通信セッションが前記通信グループの他のメンバーによって中断されないままであるように、フロアが前記所与のグループ通信セッションの発信者から離れて再割り振りされることを前記所与のグループ通信セッションが認可しないことを示すように構成された、受信するように構成された論理と、
前記アクセス端末が前記告知されたセッションに加入することを判断した場合、受付けメッセージを送信するように構成された論理と、
前記フロアが前記発信者から前記通信グループの別のメンバーに転送されることなしに、前記所与のグループ通信セッションの持続時間の間、前記発信者からメディアを受信するように構成された論理と
を含む、アクセス端末。
【請求項38】
ワイヤレス通信システム内でグループ通信セッションを調停するように構成されたアプリケーションサーバによって実行されたとき、前記アプリケーションサーバに動作を実行させる命令を記憶した非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令は、
所与の通信グループの複数のグループメンバーの各々のプリエンプションランクを構成するためのプログラムコードであって、前記プリエンプションランクは、前記複数のグループメンバーのうちの非フロア保持者が現在のフロア保持者からアクティブグループ通信セッションのためのフロアを取得することができるかどうかを判断するために少なくとも使用される、構成するためのプログラムコードと、
前記複数のグループメンバーのうちの少なくとも1人に中断不可能なグループ通信セッション特権を許可するためのプログラムコードであって、前記中断不可能なグループ通信セッション特権は、前記少なくとも1人のグループメンバーに前記フロアを割り振る所与のグループ通信セッションの持続時間の間、前記所与のグループ通信セッションを前記少なくとも1人のグループメンバーが発信することを認可し、前記フロアは、前記グループメンバーの前記プリエンプションランクあるいはオペレータによって定義された1つまたは複数のルールのうちの少なくとも1つにかかわらず前記所与のグループ通信セッション中に前記複数のグループメンバーのうちの別の1人に転送されない、許可するためのプログラムコードと
を含む、
非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項39】
ワイヤレス通信システム内でアプリケーションサーバによって調停されるグループ通信セッションに関係する情報を取得するように構成されたアクセス端末によって実行されたとき、前記アクセス端末に動作を実行させる命令を記憶した非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令は、
前記アクセス端末に中断不可能なグループ通信セッション特権を許可する通知を前記アプリケーションサーバから受信するためのプログラムコードであって、前記中断不可能なグループ通信セッション特権は、前記アクセス端末にフロアを割り振る所与のグループ通信セッションの持続時間の間、前記所与のグループ通信セッションを前記アクセス端末が発信することを認可し、前記フロアは、別のグループメンバーのプリエンプションランクあるいはオペレータによって定義された1つまたは複数のルールのうちの少なくとも1つにかかわらず前記所与のグループ通信セッション中に前記別のグループメンバーに転送されない、受信するためのプログラムコード
を含む、
非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項40】
ワイヤレス通信システム内でアプリケーションサーバによって調停されるグループ通信セッションに参加するように構成されたアクセス端末によって実行されたとき、前記アクセス端末に動作を実行させる命令を記憶した非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令は、
通信グループとの所与のグループ通信セッションの開始を要求し、前記所与のグループ通信セッションの持続時間の間の前記所与のアクセス端末へのフロアの割振りが前記通信グループの他のメンバーによって中断されないままであることを要求するように、呼要求メッセージを構成するためのプログラムコードと、
前記アクセス端末が前記フロアを取得しており、前記通信グループの少なくとも1人の他のメンバーに送信するためにメディアをフォワーディングすることを開始することができることを示す、フロア許可メッセージを受信するためのプログラムコードと、
前記フロアが前記アクセス端末から前記通信グループの前記少なくとも1人の他のメンバーに転送されることなしに、前記所与のグループ通信セッションの持続時間の間、メディアを前記通信グループの前記少なくとも1人の他のメンバーにフォワーディングするためのプログラムコードと
を含む、
非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項41】
ワイヤレス通信システム内でグループ通信セッションを調停するように構成されたアプリケーションサーバによって実行されたとき、前記アプリケーションサーバに動作を実行させる命令を記憶した非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令は、
通信グループとの所与のグループ通信セッションの開始を要求し、前記所与のグループ通信セッションの持続時間の間の所与のアクセス端末へのフロアの割振りが前記通信グループの他のメンバーによって中断されないままであることをさらに要求する、呼要求メッセージを前記所与のアクセス端末から受信するためのプログラムコードと、
前記所与のグループ通信セッションを告知するための告知メッセージを前記通信グループに送信するためのプログラムコードと、
前記告知されたセッションの受付けを示す受付けメッセージを前記通信グループの少なくとも1人のメンバーから受信するためのプログラムコードと、
前記受信した受付けメッセージのうちの少なくとも1つに応答して、前記所与のアクセス端末が前記フロアを取得しており、前記通信グループの前記少なくとも1人の他のメンバーに送信するためにメディアをフォワーディングすることを開始することができることを示す、フロア許可メッセージを前記所与のアクセス端末に送信するためのプログラムコードと、
前記フロアが前記所与のアクセス端末から前記通信グループの前記少なくとも1人の他のメンバーに転送されることなしに、前記所与のグループ通信セッションの持続時間の間、メディアを前記所与のアクセス端末から受信し、前記通信グループの前記少なくとも1人の他のメンバーにフォワーディングするためのプログラムコードと
を含む、
非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項42】
ワイヤレス通信システム内でグループ通信セッションを調停するように構成されたアプリケーションサーバによって実行されたとき、前記アプリケーションサーバに動作を実行させる命令を記憶した非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令は、
所与のグループ通信セッションを通信グループに告知するための告知メッセージを構成するためのプログラムコードであって、前記告知メッセージは、前記所与のグループ通信セッションが前記通信グループの各ターゲットメンバーによって中断されないままであるように、フロアが前記所与のグループ通信セッションの発信者から離れて再割り振りされることを前記所与のグループ通信セッションが認可しないことを前記通信グループの前記ターゲットメンバーに示すように構成された、構成するためのプログラムコードと、
前記構成された告知メッセージを送信するためのプログラムコードと
を含む、
非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項43】
ワイヤレス通信システム内でアプリケーションサーバによって調停されるグループ通信セッションに参加するように構成されたアクセス端末によって実行されたとき、前記アクセス端末に動作を実行させる命令を記憶した非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令は、
通信グループに関連する所与のグループ通信セッションを告知するための告知メッセージを受信するためのプログラムコードであって、前記受信した告知メッセージは、前記所与のグループ通信セッションが前記通信グループの他のメンバーによって中断されないままであるように、フロアが前記所与のグループ通信セッションの発信者から離れて再割り振りされることを前記所与のグループ通信セッションが認可しないことを示すように構成された、受信するためのプログラムコードと、
前記アクセス端末が前記告知されたセッションに加入することを判断した場合、受付けメッセージを送信するためのプログラムコードと、
前記フロアが前記発信者から前記通信グループの別のメンバーに転送されることなしに、前記所与のグループ通信セッションの持続時間の間、前記発信者からメディアを受信するためのプログラムコードと
を含む、
非一時的コンピュータ可読記憶媒体。

【図1】
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【図2A】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図2B】
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【公表番号】特表2012−523179(P2012−523179A)
【公表日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−503740(P2012−503740)
【出願日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際出願番号】PCT/US2010/029783
【国際公開番号】WO2010/115104
【国際公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(507364838)クアルコム,インコーポレイテッド (446)
【Fターム(参考)】