説明

中継装置およびクライアントサーバシステムの制御方法

【課題】サーバのみならずクライアントの無駄な消費電力も低減可能な技術を提供する。
【解決手段】中継装置1は、自中継装置1に接続されているクライアントおよびサーバ(ネットワーク装置2)各々の稼動状態を監視する。そして、自中継装置1に接続されているいずれかのサーバが稼動中から停止中に移行した場合に、このサーバが提供するサービスを利用する、自中継装置1に接続されているすべてのクライアントを停止させる。また、自中継装置1に接続されているクライアントのうち、同じサービスを利用するすべてのクライアントが稼働中から停止中に移行した場合に、これらのクライアントが利用するサービスを提供する、自中継装置1に接続されているサーバを停止させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クライアントサーバシステムの省電力技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ネットワークを介して情報処理装置に接続される周辺装置の低消費電力モードへの移行制御技術が開示されている。この技術において、周辺装置は、自周辺装置にアクセスした記録のある情報処理装置各々に対して定期的に応答要求を送信し、その応答を監視する。そして、いずれの情報処理装置からも応答がなかったならば、即時低消費電力モードへ移行する。これにより、使用者のいない状況下における無駄な電力消費を低減する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−108862号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の技術では、新たな情報処理装置がネットワークに追加された場合に、この情報処理装置が周辺装置にアクセスする前に、周辺装置が低消費電力モードに移行してしまう可能性がある。この場合、周辺装置が低消費電力モードから通常モードへ復帰するまでの間、この情報処理装置のユーザに周辺装置の使用を待たせてしまう。また、特許文献1に記載の技術は、周辺装置(サーバ)の無駄な消費電力を低減することはできるが、この周辺装置を利用する情報処理装置(クライアント)の省電力化に関しては何ら考慮されていない。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、サーバのみならずクライアントの無駄な消費電力も低減可能な技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明は、クライアントおよびサーバ間のデータ通信を中継する中継装置が、自中継装置に接続されたクライアントおよびサーバ各々の稼動状態を監視する。そして、自中継装置に接続されているいずれかのサーバの稼動状態が稼働中から停止中に移行した場合に、自中継装置に接続されているクライアントであって、このサーバが提供するサービスを利用するすべてのクライアントを停止させる。また、自中継装置に接続されているクライアントであって、同じサービスを利用するすべてのクライアントの稼動状態が稼動中から停止中に移行した場合に、自中継装置に接続されているサーバであって、これらのクライアントが利用するサービスを提供するサーバを停止させる。
【0007】
例えば、本発明は、ネットワーク装置間のデータ通信を中継する中継装置であって、
前記ネットワーク装置を接続するための複数の接続手段と、
前記接続手段毎に、当該接続手段に接続されている前記ネットワーク装置の稼動状態を監視する監視手段と、
前記ネットワーク装置毎に、取扱いサービスの識別情報であるサービスIDおよびサーバ/クライアントの種別情報が記憶された記憶手段と、
前記複数の接続手段に接続されている前記ネットワーク装置各々の動作を制御する制御手段と、を有し、
前記制御手段は、
前記記憶手段に記憶されている前記種別情報がサーバを示す前記ネットワーク装置の、前記監視手段による監視結果が稼働中から停止中に移行した場合に、前記記憶手段において、当該ネットワーク装置とサービスIDが一致し、かつ種別情報がクライアントを示す前記ネットワーク装置を停止させ、
前記記憶手段に記憶されている前記種別情報がクライアントを示し、かつ前記サービスIDが共通するすべての前記ネットワーク装置の、前記監視手段による監視結果が稼働中から停止中に移行した場合に、前記記憶手段において、当該ネットワーク装置とサービスIDが一致し、かつ前記種別情報がサーバを示す前記ネットワーク装置を停止させる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、サーバのみならずクライアントの無駄な消費電力も低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、本発明の第一実施の形態が適用されたネットワークシステムの概略図である。
【図2】図2は、図1に示す中継装置1の概略構成図である。
【図3】図3(A)は、装置情報記憶部131の登録内容例を模式的に表した図であり、図3(B)は、リンク状態記憶部132の登録内容例を模式的に表した図である。
【図4】図4は、図2に示す中継装置1が実行する、ネットワーク装置2の動作制御に係わる処理を説明するためのフロー図である。
【図5】図5は、図4に示す停止制御処理(S15)を説明するためのフロー図である。
【図6】図6は、図4に示す起動制御処理(S16)を説明するためのフロー図である。
【図7】図7は、図1に示すネットワークシステムの動作制御に係る第一の例を説明するためのシーケンス図である。
【図8】図8は、図1に示すネットワークシステムの動作制御に係る第一の例を説明するためのシーケンス図である。
【図9】図9は、図1に示すネットワークシステムの動作制御に係る第二の例を説明するためのシーケンス図である。
【図10】図10は、図1に示すネットワークシステムの動作制御に係る第二の例を説明するためのシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0011】
図1は、本発明の一実施の形態が適用されたネットワークシステムの概略図である。
【0012】
図示するように、本実施の形態に係るネットワークシステムは、複数のネットワーク装置2がそれぞれLANケーブル(UTPケーブル)3を介して中継装置1に接続されて構成されている。ここで、ネットワーク装置2は、IP電話、Web配信等の所定のサービス(図1ではサービスA、B)を提供するサーバあるいは利用するクライアントである。中継装置1は、自中継装置1に接続されたネットワーク装置2間のデータ通信を中継するとともに、サービス毎に、サービスを提供あるいは利用するネットワーク装置2の動作を制御する。
【0013】
図2は、図1に示す中継装置1の概略構成図である。
【0014】
図示するように、中継装置1は、複数の接続ポート11と、中継処理部12と、記憶部13と、リンク監視部14と、POE制御部15と、WOL制御部16と、主制御部17と、を有する。
【0015】
接続ポート11は、LANケーブル3を介してネットワーク装置2を接続するためのインターフェースであり、Power Over Ethernet(Ethernetは登録商標)機能を備えている。
【0016】
中継処理部12は、接続ポート11間において、ルータ、スイッチングハブ、リピータ等のデータ中継処理を実施する。
【0017】
記憶部13は、装置情報記憶部131と、リンク状態記憶部132と、を有する。
【0018】
装置情報記憶部131には、自中継装置1に接続されるネットワーク装置2各々の諸情報が記憶されている。図3(A)は、装置情報記憶部131の登録内容例を模式的に表した図である。
【0019】
図示するように、装置情報記憶部131には、自中継装置1に接続されるネットワーク装置2毎にレコード1310が登録されている。レコード1310は、ネットワーク装置2を識別するための装置IDが登録されたフィールド1311と、このネットワーク装置2のアドレス(MACアドレス、IPアドレス等)が登録されたフィールド1312と、このネットワーク装置2の取扱いサービスを識別するためのサービスIDが登録されたフィールド1313と、このネットワーク装置2の装置種別(「サーバ」かそれとも「クライアント」か)が登録されたフィールド1314と、このネットワーク装置2の起動手順が登録されたフィールド1315と、このネットワーク装置2の停止手順が登録されたフィールド1316と、を有する。
【0020】
なお、図3(A)において、「WOL」とはWake On Lanを意味する。あるネットワーク装置2の起動手順として「WOL」が指定されている場合、Wake On Lanのマジックパケットを用いてこのネットワーク装置2に起動命令を送信することにより、このネットワーク装置2を起動させる。同様に、あるネットワーク装置2の停止手順として「WOL」が指定されている場合、Wake On Lanのマジックパケットを用いてこのネットワーク装置2に停止命令を送信することにより、このネットワーク装置2を停止させる。
【0021】
また、図3(A)において、「POE」とはPower Over Ethernet(Ethernetは登録商標)を意味する。あるネットワーク装置2の起動手順として「POE」が指定されている場合、LANケーブル3を用いた給電を開始することにより、このネットワーク装置2を起動させる。同様に、あるネットワーク装置2の停止手順として「POE」が指定されている場合、LANケーブル3を用いた給電を停止することにより、このネットワーク装置2を停止させる。
【0022】
一方、リンク状態記憶部132には、自中継装置1の接続ポート11とこれに接続されているネットワーク装置2とのリンク状態が記憶される。図3(B)は、リンク状態記憶部132の登録内容例を模式的に表した図である。
【0023】
図示するように、リンク状態記憶部132には、接続ポート11毎にレコード1320が登録されている。レコード1320は、接続ポート11を識別するためのポートNoが登録されたフィールド1321と、LANケーブル3を介してこの接続ポート11に接続されているネットワーク装置2の装置IDが登録されたフィールド1322と、リンク監視部14によるこの接続ポート11のリンク状態(「リンクアップ」か、それとも「リンクダウン」か)の監視結果が登録されるフィールド1323と、この接続ポート11のリンク状態の前回の監視結果からの状態変化(「変化あり」かそれとも「変化なし」か)が登録されるフィールド1324と、を有する。
【0024】
リンク監視部14は、例えば定期的に、各接続ポート11のリンク状態を監視して、リンク状態記憶部132に記憶されている各接続ポート11のリンク状態(フィールド1323)および状態変化(フィールド1324)を更新する。
【0025】
POE制御部15は、主制御部17の指示に従い、各接続ポート11のPower Over Ethernet(Ethernetは登録商標)による給電を制御する。
【0026】
WOL制御部16は、主制御部17の指示に従い、この指示で指定されている接続ポート11にLANケーブル3を介して接続されているネットワーク装置2を起動あるいは停止させるために、この接続ポート11からWake On Lanのマジックパケットを送信する。
【0027】
そして、主制御部17は自中継装置1の各部11〜16を統括的に制御する。
【0028】
図4は、図2に示す中継装置1が実行する、ネットワーク装置2の動作制御に係わる処理を説明するためのフロー図である。
【0029】
先ず、リンク監視部14は、所定時間の経過等によりリンク状態の監視タイミングが到来するのを待つ(S10)。そして、リンク監視部14は、リンク状態の監視タイミングが到来したならば(S10でYES)、各接続ポート11のリンク状態を調べて、リンク状態記憶部132に記憶されている各接続ポート11のリンク状態(フィールド1323)および状態変化(フィールド1324)を更新する(S11)。
【0030】
次に、主制御部17は、リンク状態記憶部132から未選択の接続ポート11のレコード1320を選択し(S12)、このレコード1320のフィールド1324に登録されている状態変化が「変化あり」であるか否かを調べる(S13)。状態変化が「変化なし」の場合は(S13でNO)、S17に進む。
【0031】
一方、選択したレコード1320のフィールド1324に登録されている状態変化が「変化あり」の場合(S13でYES)、主制御部17は、このレコード1320のフィールド1323に登録されているリンク状態が「リンクダウン」であるか否かをさらに調べる(S14)。リンク状態が「リンクダウン」の場合は(S14でYES)、後述する停止制御処理を実施して(S15)、S17に進む。リンク状態が「リンクアップ」の場合は(S14でNO)、後述する起動制御処理を実施して(S16)、S17に進む。
【0032】
S17において、主制御部17は、リンク状態記憶部132に未選択の接続ポート11のレコード1320が存在するか否かを調べる。このようなレコード1320が存在するならば(S17でYES)、S12に戻る。一方、存在しないならば(S17でNO)、スタートに戻る。
【0033】
図5は、図4に示す停止制御処理(S15)を説明するためのフロー図である。
【0034】
先ず、主制御部17は、図4のS12で選択したレコード1320のフィールド1322に登録されている装置IDをキーにして装置情報記憶部131からレコード1310を検索する。これにより、選択したレコード1320により特定される接続ポート11に接続されているネットワーク装置2の装置情報のレコード1310を特定する(S1500)。
【0035】
次に、主制御部17は、S1500で特定したレコード1310のフィールド1314に登録されている装置種別が「サーバ」であるか否かを調べる(S1501)。この特定したレコード1310のフィールド1314に登録されている装置種別が「サーバ」である場合(S1501でYES)、主制御部17は、この特定したレコード1310のフィールド1313からサービスIDを取得する。そして、このサービスIDがフィールド1313に登録され、かつ装置種別「クライアント」がフィールド1314に登録されている未選択のレコード1310を、装置情報記憶部131から選択する(S1502)。
【0036】
次に、主制御部17は、S1502で選択したレコード1310のフィールド1311に登録されている装置IDをキーにしてリンク状態記憶部132からレコード1320を検索し、このレコード1320のフィールド1323に登録されているリンク状態が「リンクアップ」であるか否かを調べる(S1503)。
【0037】
そして、リンク状態が「リンクアップ」であるならば(S1503でYES)、S1502で選択したレコード1310のフィールド1316に登録されている停止手順に従い、このレコード1310により特定されるネットワーク装置2(選択クライアントと呼ぶ)を停止させ(S1504)、S1505に進む。
【0038】
具体的には、S1502で選択したレコード1310のフィールド1316に登録されている停止手順が「WOL」である場合、主制御部17は、WOL制御部16を制御し、選択クライアントのアドレス(レコード1310のフィールド1312に登録されているアドレス)を含むWake On Lanのマジックパケットを、S1503で検索したレコード1320のフィールド1321のポートNoにより特定される接続ポート11から送信する。また、S1502で選択したレコード1310のフィールド1316に登録されている停止手順が「POE」である場合、主制御部17は、POE制御部15を制御し、S1503で検索したレコード1320のフィールド1321のポートNoにより特定される接続ポート11のPower Over Ethernet(Ethernetは登録商標)による給電を停止する。
【0039】
一方、S1503で検索したレコード1320のフィールド1323に登録されているリンク状態が「リンクダウン」であるならば(S1503でNO)、S1504を実施することなく、S1505に進む。
【0040】
次に、S1505において、主制御部17は、S1502で取得したサービスIDがフィールド1313に登録され、かつ装置種別「クライアント」がフィールド1314に登録されている未選択のレコード1310が、装置情報記憶部131に存在するか否かを調べる。存在するならば(S1505でYES)、S1502に戻り、存在しないならば(S1505でNO)、このフローを終了する。
【0041】
また、主制御部17は、S1500で特定したレコード1310のフィールド1314に登録されている装置種別が「クライアント」である場合(S1501でNO)、主制御部17は、このレコード1310のフィールド1313からサービスIDを取得する。そして、このレコード1310以外のレコード1310であって、このサービスIDがフィールド1313に登録され、かつ装置種別「クライアント」がフィールド1314に登録されている未選択のレコード1310を、装置情報記憶部131から選択する(S1506)。
【0042】
次に、主制御部17は、S1506で選択したレコード1310のフィールド1311に登録されている装置IDをキーにしてリンク状態記憶部132からレコード1320を検索し、このレコード1320のフィールド1323に登録されているリンク状態が「リンクダウン」であるか否かを調べる(S1507)。そして、リンク状態が「リンクアップ」であるならば(S1507でNO)、このフローを終了する。一方、リンク状態が「リンクダウン」であるならば(S1507でYES)、主制御部17は、S1500で特定したレコード1310以外のレコード1310であって、S1506で取得したサービスIDがフィールド1313に登録され、かつ装置種別「クライアント」がフィールド1314に登録されている未選択のレコード1310が、装置情報記憶部131に存在するか否かを調べる(S1508)。そのような未選択のレコード1310が存在するならば(S1508でYES)、S1506に戻る。
【0043】
一方、そのような未選択のレコード1310が存在しないならば(S1508でNO)、S1506で取得したサービスIDにより特定されるサービスを利用するすべてのクライアントが停止していることになる。この場合、主制御部17は、S1506で取得したサービスIDがフィールド1313に登録され、かつ装置種別「サーバ」がフィールド1314に登録されているレコード1310を装置情報記憶部131から検索するとともに、このレコード1310のフィールド1311に登録されている装置IDがフィールド1322に登録されているレコード1320をリンク状態記憶部132から検索する(S1509)。
【0044】
そして、主制御部17は、検索したレコード1310のフィールド1316に登録されている停止手順に従い、このレコード1310により特定されるネットワーク装置2(対象サーバと呼ぶ)を停止させ(S1510)、このフローを終了する。
【0045】
具体的には、S1509で選択したレコード1310のフィールド1316に登録されている停止手順が「WOL」である場合、主制御部17は、WOL制御部16を制御し、対象サーバのアドレス(レコード1310のフィールド1312に登録されているアドレス)を含むWake On Lanのマジックパケットを、S1509で検索したレコード1320のフィールド1321のポートNoにより特定される接続ポート11から送信する。また、S1509で選択したレコード1310のフィールド1316に登録されている停止手順が「POE」である場合、主制御部17は、POE制御部15を制御し、S1509で検索したレコード1320のフィールド1321のポートNoにより特定される接続ポート11のPower Over Ethernet(Ethernetは登録商標)による給電を停止する。
【0046】
図6は、図4に示す起動制御処理(S16)を説明するためのフロー図である。
【0047】
先ず、主制御部17は、図4のS12で選択したレコード1320のフィールド1322に登録されている装置IDをキーにして装置情報記憶部131からレコード1310を検索する。これにより、選択したレコード1320により特定される接続ポート11に接続されているネットワーク装置2の装置情報のレコード1310を特定する(S1600)。
【0048】
次に、主制御部17は、S1600で特定したレコード1310のフィールド1314に登録されている装置種別が「サーバ」であるか否かを調べる(S1601)。
【0049】
このレコード1310のフィールド1314に登録されている装置種別が「サーバ」である場合(S1601でYES)、主制御部17は、このレコード1310のフィールド1313からサービスIDを取得する。そして、このサービスIDがフィールド1313に登録され、かつ装置種別「クライアント」がフィールド1314に登録されている未選択のレコード1310を、装置情報記憶部131から選択する(S1602)。
【0050】
次に、主制御部17は、S1602で選択したレコード1310のフィールド1311に登録されている装置IDをキーにしてリンク状態記憶部132からレコード1320を検索し、検索したレコード1320のフィールド1323に登録されているリンク状態が「リンクダウン」であるか否かを調べる(S1603)。そして、リンク状態が「リンクダウン」であるならば(S1603でYES)、S1602で選択したレコード1310のフィールド1315に登録されている起動手順に従い、このレコード1310により特定されるネットワーク装置2(選択クライアントと呼ぶ)を起動させ(S1604)、S1605に進む。
【0051】
具体的には、S1602で選択したレコード1310のフィールド1315に登録されている起動手順が「WOL」である場合、主制御部17は、WOL制御部16を制御し、選択クライアントのアドレス(レコード1310のフィールド1312のアドレス)を含むWake On Lanのマジックパケットを、S1603で検索したレコード1320のフィールド1321のポートIDにより特定される接続ポート11から送信する。また、S1602で選択したレコード1310のフィールド1315に登録されている起動手順が「POE」である場合、主制御部17は、POE制御部15を制御し、S1603で検索したレコード1320のフィールド1321のポートIDにより特定される接続ポート11のPower Over Ethernet(Ethernetは登録商標)による給電を開始する。
【0052】
一方、S1603で検索したレコード1320のフィールド1323に登録されているリンク状態が「リンクアップ」であるならば(S1603でNO)、S1604を実施することなく、S1605に進む。
【0053】
次に、S1605において、主制御部17は、S1602で取得したサービスIDがフィールド1313に登録され、かつ装置種別「クライアント」がフィールド1314に登録されている未選択のレコード1310が、装置情報記憶部131に存在するか否かを調べる。そのようなレコード1310が存在するならば(S1605でYES)、S1602に戻り、存在しないならば(S1605でNO)、このフローを終了する。
【0054】
また、主制御部17は、S1600で特定したレコード1310のフィールド1314に登録されている装置種別が「クライアント」である場合(S1601でNO)、主制御部17は、このレコード1310のフィールド1313からサービスIDを取得する。そして、このサービスIDがフィールド1313に登録され、かつ装置種別「サーバ」がフィールド1314に登録されている未選択のレコード1310を装置情報記憶部131から検索する(S1606)。
【0055】
次に、主制御部17は、S1606で検索したレコード1310のフィールド1311に登録されている装置IDをキーにしてリンク状態記憶部132からレコード1320を検索し、検索したレコード1320のフィールド1323に登録されているリンク状態が「リンクダウン」であるか否かを調べる(S1607)。そして、リンク状態が「リンクアップ」であるならば(S1607でNO)、このフローを終了する。一方、リンク状態が「リンクダウン」であるならば(S1607でYES)、主制御部17は、S1606で検索したレコード1310のフィールド1315に登録されている起動手順に従い、このレコード1310により特定されるネットワーク装置2(対象サーバと呼ぶ)を起動させ(S1608)、このフローを終了する。
【0056】
具体的には、S1606で検索したレコード1310のフィールド1315に登録されている起動手順が「WOL」である場合、主制御部17は、WOL制御部16を制御し、対象サーバのアドレス(レコード1310のフィールド1312のアドレス)を含むWake On Lanのマジックパケットを、S1607で検索したレコード1320のフィールド1321のポートIDにより特定される接続ポート11から送信する。また、S1606で検索したレコード1310のフィールド1315に登録されている起動手順が「POE」である場合、主制御部17は、POE制御部15を制御し、S1607で検索したレコード1320のフィールド1321のポートIDにより特定される接続ポート11のPower Over Ethernet(Ethernetは登録商標)による給電を開始する。
【0057】
図7および図8は、図1に示すネットワークシステムの動作制御に係る第一の例を説明するためのシーケンス図である。
【0058】
図7および図8では、サービスAのサーバとして機能するネットワーク装置2AおよびサービスAのクライアントとして機能するネットワーク装置2B〜2Dに対する中継装置1の動作制御の一例を示している。
【0059】
ここで、ネットワーク装置2A、2Dの起動・停止手順は「WOL」、ネットワーク装置2B、2Cの起動・停止手順は「POE」である。また、ネットワーク装置2B、2Cは中継装置1からの給電で動作し、ネットワーク装置2A、2Dは中継装置1とは別の電源からの給電で動作する。
【0060】
中継装置1およびネットワーク装置2A〜2Dがすべて稼働中であり(S201〜S205)、中継装置1は、ネットワーク装置2A〜2D各々とリンクアップしているものとする(S206)。
【0061】
この状態において、サービスAのサーバとして機能するネットワーク装置2Aは、操作者(サービスAのシステム管理者等)から停止操作を受け付けると(S207)、自ネットワーク装置2Aを停止する(S208)。これにより、ネットワーク装置2Aと中継装置1との間の接続がリンクダウンする(S209)。
【0062】
中継装置1は、ネットワーク装置2Aとの接続がリンクダウンしたことを検出すると、このネットワーク装置2AがサービスAのサーバであることを確認し、サービスAのクライアントとして機能するネットワーク装置2B〜2Dを、それぞれの停止手順に従い停止させる。具体的には、ネットワーク装置2B、2Cに対しては、Power Over Ethernet(Ethernetは登録商標)による給電を停止することにより(S210、S211)、ネットワーク装置2B、2Cを停止させる(S213、S214)。また、Wake On Lanのマジックパケットをネットワーク装置2Dに送信することにより(S212)、ネットワーク装置2Dを停止させる(S215)。これにより、ネットワーク装置2B〜D各々と中継装置1との間の接続がリンクダウンする(S216)。
【0063】
このように、サービスAのサーバ2Aが停止した場合には、サービスAのすべてのクライアント2B〜2Dが自動的に停止する。
【0064】
ここで、サービスAのクライアントとして機能するネットワーク装置2Dは、操作者(サービスAの利用者等)から起動操作を受け付けると(S217)、自ネットワーク装置2Dを起動する(S218)。これにより、ネットワーク装置2Dと中継装置1との間の接続がリンクアップする(S219)。
【0065】
中継装置1は、ネットワーク装置2Dとの接続がリンクアップしたことを検出すると、このネットワーク装置2DがサービスAのクライアントであることを確認し、サービスAのサーバとして機能するネットワーク装置2Aをその起動手順に従い起動させる。具体的には、Wake On Lanのマジックパケットをネットワーク装置2Aに送信することにより(S220)、ネットワーク装置2Aを起動させる(S221)。これにより、ネットワーク装置2Aと中継装置1との間の接続がリンクアップする(S222)。
【0066】
中継装置1は、ネットワーク装置2Aとの接続がリンクアップしたことを検出すると、このネットワーク装置2AがサービスAのサーバであることを確認し、サービスAのクライアントとして機能するネットワーク装置2B、2Cを、それぞれの起動手順に従い起動させる。具体的には、Power Over Ethernet(Ethernetは登録商標)による給電を開始することにより(S223、S224)、ネットワーク装置2B、2Cを起動させる(S225、S226)。これにより、ネットワーク装置2B、2C各々と中継装置1との間の接続がリンクアップする(S227)。
【0067】
このように、サービスAのクライアント2B〜2Dおよびサーバ2Aがすべて停止している状態において、いずれかのクライアント2Dが起動した場合には、他のすべてのクライアント2B、2Cおよびサーバ2Aが自動的に起動する。
【0068】
図9および図10は、図1に示すネットワークシステムの動作制御に係る第二の例を説明するためのシーケンス図である。
【0069】
図9および図10では、サービスBのサーバとして機能するネットワーク装置2EおよびサービスBのクライアントとして機能するネットワーク装置2F〜2Hに対する中継装置1の動作制御の一例を示している。
【0070】
ここで、ネットワーク装置2E〜2Hの起動・停止手順は「WOL」である。また、ネットワーク装置2E〜2Hは中継装置1とは別の電源からの給電で動作する。
【0071】
中継装置1およびネットワーク装置2E〜2Hがすべて稼働中であり(S251〜S255)、中継装置1は、ネットワーク装置2E〜2H各々とリンクアップしているものとする(S256)。
【0072】
この状態において、サービスBのクライアントとして機能するネットワーク装置2Fは、操作者(サービスBの利用者等)から停止操作を受け付けると(S257)、自ネットワーク装置2Fを停止する(S258)。これにより、ネットワーク装置2Fと中継装置1との間の接続がリンクダウンする(S259)。
【0073】
中継装置1は、ネットワーク装置2Fとの接続がリンクダウンしたことを検出すると、このネットワーク装置2FがサービスBのクライアントであることを確認し、サービスBのクライアントとして機能する他のネットワーク装置2G、2Hのリンク状態を確認する。ここで、ネットワーク装置2G、2Hとの接続はいずれもリンクアップしている。この場合、中継装置1は何もしない。
【0074】
同様に、サービスBのクライアントとして機能するネットワーク装置2Gは、操作者(サービスBの利用者等)から停止操作を受け付けると(S260)、自ネットワーク装置2Gを停止する(S261)。これにより、ネットワーク装置2Gと中継装置1との間の接続がリンクダウンする(S262)。
【0075】
中継装置1は、ネットワーク装置2Gとの接続がリンクダウンしたことを検出すると、このネットワーク装置2GがサービスBのクライアントであることを確認し、サービスBのクライアントとして機能する他のネットワーク装置2F、2Hのリンク状態を確認する。ここで、ネットワーク装置2Gとの接続はリンクダウンしているが、ネットワーク装置2Hとの接続はリンクアップしている。この場合、中継装置1は何もしない。
【0076】
同様に、サービスBのクライアントとして機能するネットワーク装置2Hは、操作者(サービスBの利用者等)から停止操作を受け付けると(S263)、自ネットワーク装置2Hを停止する(S264)。これにより、ネットワーク装置2Hと中継装置1との間の接続がリンクダウンする(S265)。
【0077】
中継装置1は、ネットワーク装置2Hとの接続がリンクダウンしたことを検出すると、このネットワーク装置2HがサービスBのクライアントであることを確認し、サービスBのクライアントとして機能する他のネットワーク装置2F、2Gのリンク状態を確認する。ここで、ネットワーク装置2F、2Gとの接続はいずれもリンクダウンしている。この場合、中継装置1は、サービスBのサーバとして機能するネットワーク装置2Eをその停止手順に従い停止させる。具体的には、Wake On Lanのマジックパケットをネットワーク装置2Eに送信することにより(S266)、ネットワーク装置2Eを停止させる(S267)。これにより、ネットワーク装置2Eと中継装置1との間の接続がリンクダウンする(S268)。
【0078】
このように、サービスBのクライアント2F〜2Hがすべて停止した場合には、サービスBのサーバ2Eが自動的に停止する。
【0079】
ここで、サービスBのサーバとして機能するネットワーク装置2Eは、操作者(サービスBのシステム管理者等)から起動操作を受け付けると(S269)、自ネットワーク装置2Eを起動する(S270)。これにより、ネットワーク装置2Eと中継装置1との間の接続がリンクアップする(S271)。
【0080】
中継装置1は、ネットワーク装置2Eとの接続がリンクアップしたことを検出すると、このネットワーク装置2EがサービスBのサーバであることを確認し、サービスBのクライアントとして機能するネットワーク装置2F〜2Hを、それぞれの起動手順に従い起動させる。具体的には、Wake On Lanのマジックパケットをネットワーク装置2F〜2Hに送信することにより(S272〜S274)、ネットワーク装置2F〜2Hを起動させる(S275〜S277)。これにより、ネットワーク装置2F〜2H各々と中継装置1との間の接続がリンクアップする(S278)。
【0081】
このように、サービスBのクライアント2F〜2Hおよびサーバ2Eがすべて停止している状態において、サーバ2Eが起動した場合には、すべてのクライアント2F〜2Hが自動的に起動する。
【0082】
以上、本発明の一実施の形態を説明した。
【0083】
本実施の形態において、中継装置1は、自中継装置1に接続されているクライアントおよびサーバ(ネットワーク装置2)各々の稼動状態を監視する。そして、自中継装置1に接続されているいずれかのサーバが稼動中から停止中に移行した場合に、自中継装置1に接続されているクライアントであって、このサーバが提供するサービスを利用するすべてのクライアントを停止させる。また、自中継装置1に接続されているクライアントであって、同じサービスを利用するすべてのクライアントが稼働中から停止中に移行した場合に、自中継装置1に接続されているサーバであって、これらのクライアントが利用するサービスを提供するサーバを停止させる。
【0084】
したがって、本実施の形態によれば、サーバのみならずクライアントの無駄な消費電力も低減でき、クライアントサーバシステムの省電力化を図ることが可能となる。
【0085】
また、本実施の形態において、中継装置1は、自中継装置1に接続されているいずれかのクライアントが停止中から稼働中に移行した場合に、自中継装置1に接続されているサーバであって、これらのクライアントが利用するサービスを提供するサーバが停止しているならば、これを起動させる。また、自中継装置1に接続されているいずれかのサーバが停止中から稼働中に移行した場合に、自中継装置1に接続されているクライアントであって、このサーバが提供するサービスを利用するクライアントが停止しているならば、これを起動させる。
【0086】
したがって、本実施の形態によれば、いずれのクライアントまたはサーバからでもクライアントサーバシステム全体を起動させることが可能となる。
【0087】
また、本実施の形態において、中継装置1は、自中継装置1に接続されているネットワーク装置2を、装置情報記憶部131に記憶されているそれぞれの起動・停止手順に従って起動・停止させる。したがって、本実施の形態によれば、起動・停止方法の異なるネットワーク装置2がネットワークシステムに混在する場合でも、これらのネットワーク装置2の起動・停止を中継装置1から制御することが可能となる。
【0088】
また、本実施の形態において、中継装置1は、ネットワーク装置2の稼動状態を、ネットワーク装置2とのリンク状態を監視することで判断している。したがって、本実施の形態によれば、ネットワーク装置2の稼動状態判断のためにネットワーク上に応答要求(PING)を送信する必要がないので、稼動状態判断のためのトラヒックをネットワーク上に発生させることなく、ネットワーク装置2の稼動状態を判断することが可能となる。
【0089】
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
【0090】
例えば、上記の実施の形態では、ネットワーク装置2の起動・停止手順として、Wake On LanのマジックパケットおよびPower Over Ethernet(Ethernetは登録商標)による給電制御のいずれかを利用する場合を例にとり説明した。しかし、本発明はこれに限定されない。独自のパケットを用いて、ネットワーク装置2の起動・停止を制御してもよい。
【0091】
また、上記の実施の形態において、中継装置1は、自中継装置1に接続されているいずれかのサーバが停止中から稼働中に移行した場合に、自中継装置1に接続されているクライアントであって、このサーバが提供するサービスを利用するすべてのクライアントを起動させている。しかし、本発明はこれに限定されない。停止中から稼働中に移行したサーバが提供するサービスを利用するクライアントの少なくとも一つを起動させるものであればよい。例えば、所定のクライアントのみを起動させるものでもよい。
【0092】
また、上記の実施の形態において、中継装置1は、ネットワーク装置2とのリンク状態を監視することで、このネットワーク装置2の稼動状態を判断している。しかし、本発明はこれに限定されない。例えば、ネットワーク装置2から自中継装置1に送られてくるパケットの頻度を監視することで、このネットワーク装置2の稼動状態を判断してもよい。具体的には、接続ポート11毎に、LANケーブル3を介してネットワーク装置2から到達するパケットの単位時間当たりの個数が所定値以上のときにこのネットワーク装置2が稼動中と判断し、所定値未満のときに停止中と判断する。
【0093】
また、上記の実施の形態において、中継装置1は、自中継装置1に接続されている各ネットワーク装置2の稼動状態の監視結果を、自中継装置1に接続されているネットワーク装置2であって、起動・停止制御の対象外に設定されている所定のネットワーク装置2(プレゼンスサーバ等)に通知するようにしてもよい。
【0094】
また、上記の実施の形態において、図2に示す中継装置1の構成は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積ロジックICによりハード的に実現されるものでもよいし、あるいはDSP(Digital Signal Processor)などの計算機によりソフトウエア的に実現されるものでもよい。または、CPU、メモリ、HDD、DVD−ROM等の補助記憶装置、およびNIC(Network Interface Card)、モデム等の通信インターフェースを備えたPC(Personal Computer)等の汎用コンピュータにおいて、CPUが所定のプログラムを補助記憶装置からメモリ上にロードして実行することで実現されるものでもよい。
【符号の説明】
【0095】
1:中継装置、2:ネットワーク装置、3:LANケーブル、11:接続ポート、12:中継処理部、13:記憶部、14:リンク監視部、15:POE制御部、16:WOL制御部、17:主制御部、131:装置情報記憶部、132:リンク状態記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク装置間のデータ通信を中継する中継装置であって、
前記ネットワーク装置を接続するための複数の接続手段と、
前記接続手段毎に、当該接続手段に接続されている前記ネットワーク装置の稼動状態を監視する監視手段と、
前記ネットワーク装置毎に、取扱いサービスの識別情報であるサービスIDおよびサーバ/クライアントの種別情報が記憶された記憶手段と、
前記複数の接続手段に接続されている前記ネットワーク装置各々の動作を制御する制御手段と、を有し、
前記制御手段は、
前記記憶手段に記憶されている前記種別情報がサーバを示す前記ネットワーク装置の、前記監視手段による監視結果が稼働中から停止中に移行した場合に、前記記憶手段において、当該ネットワーク装置とサービスIDが一致し、かつ前記種別情報がクライアントを示す前記ネットワーク装置を停止させ、
前記記憶手段に記憶されている前記種別情報がクライアントを示し、かつ前記サービスIDが共通するすべての前記ネットワーク装置の、前記監視手段による監視結果が稼働中から停止中に移行した場合に、前記記憶手段において、当該すべてのネットワーク装置と前記サービスIDが一致し、かつ前記装置種別がサーバを示す前記ネットワーク装置を停止させる
ことを特徴とする中継装置。
【請求項2】
請求項1に記載の中継装置であって、
前記制御手段は、
前記記憶手段に記憶されている種別情報がクライアントを示す前記ネットワーク装置の、前記監視手段による監視結果が停止中から稼動中に移行した場合に、前記記憶手段において、当該ネットワーク装置と前記サービスIDが一致し、かつ前記種別情報がサーバを示す前記ネットワーク装置の、前記監視手段による監視結果が停止中ならば、当該種別情報がサーバを示す前記ネットワーク装置を起動させ、
前記記憶手段に記憶されている種別情報がサーバを示す前記ネットワーク装置の、前記監視手段による監視結果が停止中から稼動中に移行した場合に、前記記憶手段において、当該ネットワーク装置と前記サービスIDが一致し、かつ前記種別情報がクライアントを示す前記ネットワーク装置の少なくとも一つを起動させる
ことを特徴とする中継装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の中継装置であって、
前記記憶手段には、
前記ネットワーク装置毎に、当該ネットワーク装置の起動手順および停止手順がさらに記憶されており、
前記制御手段は、
前記記憶手段に記憶されている前記ネットワーク装置の起動手順および停止手順に従って、当該ネットワーク装置の起動および停止を制御する
ことを特徴とする中継装置。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか一項に記載の中継装置であって、
前記監視手段は、
前記接続手段毎に、当該接続手段に接続されている前記ネットワーク装置の稼動状態を、当該接続手段のリンク状態に基づいて判断する
ことを特徴とする中継装置。
【請求項5】
請求項1ないし3のいずれか一項に記載の中継装置であって、
前記監視手段は、
前記接続手段毎に、当該接続手段に接続されている前記ネットワーク装置の稼動状態を、当該接続手段におけるパケット受信頻度に基づいて判断する
ことを特徴とする中継装置。
【請求項6】
中継装置を介して相互接続された複数のクライアントおよび少なくとも一つのサーバを有するクライアントサーバシステムの制御方法であって、
前記中継装置が、
前記複数のクライアントおよび前記少なくとも一つのサーバの稼動状態をそれぞれ監視し、
いずれかの前記サーバの稼動状態が稼働中から停止中に移行した場合に、当該サーバが提供するサービスを利用するすべての前記クライアントを停止させ、
同じサービスを利用するすべての前記クライアントの稼動状態が稼動中から停止中に移行した場合に、当該クライアントが利用するサービスを提供する前記サーバを停止させる
ことを特徴とするクライアントサーバシステムの制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−233110(P2010−233110A)
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−80449(P2009−80449)
【出願日】平成21年3月27日(2009.3.27)
【出願人】(000134707)株式会社ナカヨ通信機 (522)
【Fターム(参考)】