説明

中継装置及び中継制御方法

【課題】データの廃棄量に偏りが生じることを抑制することを課題とする。
【解決手段】中継装置は、上流側に位置するクライアント装置から送出されるデータの通信量を含む制御メッセージを上流ノードから受信する。また、中継装置は、受信された上流ノードごとの制御メッセージに含まれる通信量の合計を算出し、算出した合計通信量を下流ノードに通知する。また、中継装置は、下流ノード側回線の上限通信量、又は、下流ノードから通知される上限通信量を、上流ノードごとの制御メッセージに含まれる通信量の比で配分することにより、上流ノードにおけるデータ転送の上限通信量を決定する。また、中継装置は、決定した上限通信量を上流ノードに通知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、中継装置及び中継制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、L2(Layer 2)ネットワークにおいて、L2フレームは、L2スイッチやルータ等の中継装置を介して、クライアント装置等の送信元装置からサーバ装置等の送信先装置へ転送される。L2フレームの転送に関して、例えば、L2スイッチは、後段の回線における転送の最大容量を超過するL2フレームが入力された場合に、転送の最大容量の超過分を廃棄し、最大容量内でL2フレームを転送することがある。この結果、L2ネットワークでは、L2フレームの廃棄を行なうL2スイッチの前段までの回線において、後段で廃棄されることになるL2フレームを転送するため、同一回線を使用する他のL2フレームの転送に影響を及ぼすことがある。
【0003】
そこで、最近では、後段で廃棄されることになるL2フレームを、前段のL2スイッチにおいて予め廃棄して転送することにより、同一回線を使用する他のL2フレームの転送への影響を抑制する技術がある。かかる技術では、一つの様態として、後段の回線における転送の最大容量が前段のL2スイッチに通知され、転送の最大容量の超過分のL2フレームが前段のL2スイッチによって予め廃棄される。
【0004】
図14は、従来技術に係るフレーム廃棄を説明する図である。図14に示すL2ネットワークには、クライアント装置#1と、クライアント装置#2と、クライアント装置#3と、L2スイッチ#1と、L2スイッチ#2と、L2スイッチ#3と、サーバ装置とが含まれる。これらのうち、クライアント装置#1及びクライアント装置#2は、L2スイッチ#1に接続されている。また、クライアント装置#3は、L2スイッチ#2に接続されている。また、L2スイッチ#1及びL2スイッチ#2は、L2スイッチ#3に接続されている。また、L2スイッチ#3は、サーバ装置に接続されている。
【0005】
上記構成において、クライアント装置#1、クライアント装置#2又はクライアント装置#3が、L2スイッチ#1、L2スイッチ#2又はL2スイッチ#3を介して、サーバ装置に対してL2フレームを送出する場合を例に挙げる。また、図14の(A)に示すL2スイッチ#1とL2スイッチ#3とを接続する回線の転送レートが、100Mbps(Megabit per second)である場合を例に挙げる。また、図14の(B)に示すL2スイッチ#2とL2スイッチ#3とを接続する回線の転送レートが、100Mbpsである場合を例に挙げる。また、図14の(C)に示すL2スイッチ#3とサーバ装置とを接続する回線の転送レートが、100Mbpsである場合を例に挙げる。
【0006】
例えば、図14に示すように、クライアント装置#1は、600MbpsでL2フレームを送出する。同様に、クライアント装置#2は、300MbpsでL2フレームを送出する。同様に、クライアント装置#3は、100MbpsでL2フレームを送出する。このような状態において、L2スイッチ#3は、サーバ装置との間の回線の転送レートが100Mbpsであるため、転送レートの上限を50MbpsとしてL2フレームを転送するように、L2スイッチ#1とL2スイッチ#2とのそれぞれに対して通知する。
【0007】
L2スイッチ#3からの通知を受けたL2スイッチ#1は、900Mbps相当のL2フレームのうち850Mbps相当のL2フレームを廃棄し、50Mbps相当のL2フレームをL2スイッチ#3に対して転送する。また、L2スイッチ#3からの通知を受けたL2スイッチ#2は、100Mbps相当のL2フレームのうち50Mbps相当のL2フレームを廃棄し、50Mbps相当のL2フレームをL2スイッチ#3に対して転送する。これらの結果、L2スイッチ#3は、L2スイッチ#1及びL2スイッチ#2よって転送された50Mbps相当のL2フレームそれぞれを合わせて、100Mbps相当のL2フレームをサーバ装置に対して転送する。これらにより、従来技術では、途中経路のトラフィック量を制限することで、中継する回線の有効利用を実現する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2000−244501号公報
【特許文献2】特開2002−185465号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、従来技術では、転送データのデータ量が公平にならないという問題がある。具体的には、従来技術では、送信元装置から送出されたデータのデータ量に関係なく、送信先装置に接続された回線の転送に係る最大容量に依存してデータを予め廃棄するので、転送データのデータ量が公平にならないことがある。例えば、図14において、L2スイッチ#1は、クライアント装置#1とクライアント装置#2とから送出されたL2フレームを廃棄して50Mbps相当のL2フレームをL2スイッチ#3に対して転送している。ところが、クライアント装置#1とクライアント装置#2とのそれぞれから送出されたときのL2フレームの転送レートの比は「2:1」であるにもかかわらず、L2スイッチ#1によって転送されるときのL2フレームの内訳はこれを考慮していない。これらの結果、従来技術では、転送データのデータ量が公平にならないことがある。
【0010】
そこで、本願に開示する技術は、上記に鑑みてなされたものであって、公平なデータ量でデータ転送することが可能である中継装置及び中継制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本願に開示する中継装置は、上流側に位置するノードから送出されるデータの通信量を含む制御メッセージを上流ノードから受信する受信部と、前記受信部によって受信された上流ノードごとの制御メッセージに含まれる通信量の合計を算出し、算出した合計通信量を下流ノードに通知する合計通信量通知部と、下流ノード側の回線の上限通信量、又は、下流ノードから通知される上限通信量を、上流ノードごとの制御メッセージに含まれる通信量の比で配分することにより、上流ノードにおけるデータ転送の上限通信量を決定し、決定した上限通信量を該上流ノードに通知する上限通信量通知部とを有する。
【発明の効果】
【0012】
本願に開示する中継装置及び中継制御方法の一つの様態は、公平なデータ量でデータ転送するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、実施例1に係る中継装置の構成例を示す図である。
【図2】図2は、MAC学習テーブルに記憶される情報例を示す図である。
【図3】図3は、帯域幅情報テーブルに記憶される情報例を示す図である。
【図4】図4は、入力トラフィック量情報テーブルに記憶される情報例を示す図である。
【図5】図5は、前段入力トラフィック量情報テーブルに記憶される情報例を示す図である。
【図6】図6は、LLDPメッセージのフォーマット例を示す図である。
【図7】図7は、LLDPメッセージを送受信するL2ネットワークの構成例を示す図である。
【図8】図8は、LLDPメッセージ送受信のシーケンス図である。
【図9】図9は、実施例1に係る帯域幅通知を含むLLDPメッセージ送信処理の流れの例を示すフローチャートである。
【図10】図10は、実施例1に係る入力量通知を含むLLDPメッセージ送信処理の流れの例を示すフローチャートである。
【図11】図11は、実施例1に係るLLDPメッセージ受信処理の流れの例を示すフローチャートである。
【図12】図12は、実施例1に係る帯域幅情報計算処理の流れの例を示すフローチャートである。
【図13】図13は、実施例1に係るフレーム中継処理の流れの例を示すフローチャートである。
【図14】図14は、従来技術に係るフレーム廃棄を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に添付図面を参照して、本願に開示する中継装置及び中継制御方法の実施例を説明する。なお、以下の実施例により本発明が限定されるものではない。
【実施例1】
【0015】
[中継装置の構成]
図1を用いて、実施例1に係る中継装置の構成を説明する。図1は、実施例1に係る中継装置の構成例を示す図である。例えば、図1に示すように、中継装置100は、コントロール部110と、中継処理部120とを有する。また、中継装置100は、例えば、クライアント装置等の送信元装置からサーバ装置等の送信先装置へ送信されるデータを転送するL2スイッチ等の通信装置である。
【0016】
これらのうち、コントロール部110は、例えば、中継装置間でやり取りされる制御メッセージに関する処理を実行する。かかるコントロール部110は、帯域幅情報テーブル111と、入力トラフィック量情報テーブル112と、前段入力トラフィック量情報テーブル113とを有する。また、コントロール部110は、LLDP(Link Layer Discovery Protocol)メッセージ生成部114と、LLDPメッセージ送信部115と、LLDPメッセージ受信部116と、帯域幅情報算出部117とを有する。コントロール部110は、一つの様態として、CPU(Central Processing Unit)で実現されれば良く、メモリに格納されたプログラムを実行することにより、各機能を実現する。
【0017】
一方、中継処理部120は、例えば、中継装置間で転送されるデータに関する処理を実行する。かかる中継処理部120は、中継トラフィック受信部121と、トラフィック量測定部122と、廃棄部123と、中継トラフィック送信部124とを有する。中継処理部120は、一つの様態として、CPUで実現されれば良く、メモリに格納されたプログラムを実行することにより、各機能を実現する。
【0018】
また、L2スイッチである中継装置100は、例えば、受信したフレームに含まれる送信元のMAC(Media Access Control)アドレスと、受信ポートとを記憶するMAC学習テーブルを有する。これにより、中継装置100は、MAC学習テーブルに記憶されたMACアドレスを宛先とするフレームを他のポートから受信した場合に、全ポートにフレームを転送せずに、学習済みのポートにのみフレームを転送することで、無駄なトラフィックを削除する。この他には、例えば、中継装置100は、装置構成情報や各ポートに接続された回線の回線速度情報等を記憶する構成定義情報テーブルを有する。
【0019】
図2は、MAC学習テーブルに記憶される情報例を示す図である。例を挙げると、図2に示すように、MAC学習テーブルは、MACアドレス「00−00−0e−00−00−01」と、ポート番号「3」とを対応付けて記憶する。同様に、MAC学習テーブルは、MACアドレス「00−00−0e−00−00−02」と、ポート番号「4」とを対応付けて記憶する。
【0020】
帯域幅情報テーブル111は、例えば、サーバ装置等のデータ転送先となる送信先装置のMACアドレスと、送信ポートと、該送信先装置に対して該送信ポートに接続された回線を利用してデータ転送するときのデータの上限帯域幅とを対応付けて記憶する。
【0021】
図3は、帯域幅情報テーブル111に記憶される情報例を示す図である。例を挙げると、図3に示すように、帯域幅情報テーブル111は、MACアドレス「00−00−0e−00−00−01」と、ポート番号「1」と、上限帯域幅情報「90Mbps」とを対応付けて記憶する。同様に、帯域幅情報テーブル111は、MACアドレス「00−00−0e−00−00−01」と、ポート番号「2」と、上限帯域幅情報「10Mbps」とを対応付けて記憶する。同様に、帯域幅情報テーブル111は、MACアドレス「00−00−0e−00−00−02」と、ポート番号「1」と、上限帯域幅情報「50Mbps」とを対応付けて記憶する。同様に、帯域幅情報テーブル111は、MACアドレス「00−00−0e−00−00−02」と、ポート番号「2」と、上限帯域幅情報「50Mbps」とを対応付けて記憶する。
【0022】
入力トラフィック量情報テーブル112は、例えば、サーバ装置等のデータ転送先となる送信先装置のMACアドレスと、中継装置100に入力された該MACアドレスを宛先とする転送データのトラフィック量とを対応付けて記憶する。
【0023】
図4は、入力トラフィック量情報テーブル112に記憶される情報例を示す図である。例を挙げると、図4に示すように、入力トラフィック量情報テーブル112は、MACアドレス「00−00−0e−00−00−01」と、トラフィック量「900Mbps」とを対応付けて記憶する。同様に、入力トラフィック量情報テーブル112は、MACアドレス「00−00−0e−00−00−02」と、トラフィック量「200Mbps」とを対応付けて記憶する。
【0024】
前段入力トラフィック量情報テーブル113は、例えば、MACアドレスと、ポート番号と、トラフィック量とを対応付けて記憶する。これらのうち、MACアドレスは、自装置から1段上流に配置された中継装置に入力されるデータの転送先となる送信先装置のMACアドレスである。また、ポート番号は、自装置における受信ポートである。また、トラフィック量は、自装置から1段上流に配置された中継装置に入力される転送データのトラフィック量である。
【0025】
図5は、前段入力トラフィック量情報テーブル113に記憶される情報例を示す図である。例を挙げると、図5に示すように、前段入力トラフィック量情報テーブル113は、MACアドレス「00−00−0e−00−00−01」と、ポート番号「1」と、トラフィック量「900Mbps」とを対応付けて記憶する。同様に、前段入力トラフィック量情報テーブル113は、MACアドレス「00−00−0e−00−00−01」と、ポート番号「2」と、トラフィック量「100Mbps」とを対応付けて記憶する。同様に、前段入力トラフィック量情報テーブル113は、MACアドレス「00−00−0e−00−00−02」と、ポート番号「1」と、トラフィック量「150Mbps」とを対応付けて記憶する。同様に、前段入力トラフィック量情報テーブル113は、MACアドレス「00−00−0e−00−00−02」と、ポート番号「2」と、トラフィック量「150Mbps」とを対応付けて記憶する。
【0026】
LLDPメッセージ生成部114は、例えば、他の中継装置によって転送されるデータの帯域幅を指定した帯域幅通知、或いは、中継装置100に入力された転送データのトラフィック量を指定した入力量通知を含むLLDPメッセージを生成する。
【0027】
詳細には、帯域幅通知について、LLDPメッセージ生成部114は、任意の対象ポートのMAC学習テーブルからMACアドレスを取得する。そして、LLDPメッセージ生成部114は、構成定義情報テーブルから対象ポートに接続された回線の回線速度を取得する。続いて、LLDPメッセージ生成部114は、取得したMACアドレスに対応する上限帯域幅情報を帯域幅情報テーブル111から取得する。ここで、LLDPメッセージ生成部114は、取得した回線速度と、取得した上限帯域幅情報とのうち、値がより小さい方を帯域幅通知とする。これらにより、LLDPメッセージ生成部114は、送信先装置に対応するMACアドレスと、帯域幅通知とを含んだLLDPメッセージを生成する。
【0028】
また、入力量通知について、LLDPメッセージ生成部114は、送信先装置のMACアドレスに対応するトラフィック量を入力トラフィック量情報テーブル112から取得する。ここで、LLDPメッセージ生成部114は、取得されたトラフィック量を入力量通知とする。そして、LLDPメッセージ生成部114は、送信先装置に対応するMACアドレスと、入力量通知とを含んだLLDPメッセージを生成する。また、LLDPメッセージ生成部114は、後述するLLDPメッセージ受信部116から入力量通知を通知された場合に、該入力量通知の合計値を算出し、送信先装置に対応するMACアドレスと、入力量通知とを含んだLLDPメッセージを生成する。
【0029】
ここで、図6を用いて、LLDPメッセージのフォーマットについて説明する。図6は、LLDPメッセージのフォーマット例を示す図である。例えば、図6に示すように、LLDPメッセージのフォーマットには、送信先MACアドレスと、送信元MACアドレスと、LLDP Ethertypeと、LLDP PDU(Protocol Data Unit)とが含まれる。
【0030】
これらのうち、送信先MACアドレスには、例えば、転送データの送信先装置であるサーバ等のマルチキャストMACアドレスが含まれる。また、送信元MACアドレスには、例えば、転送データの送信元装置であるL2スイッチ等のMACアドレスが含まれる。また、LLDP Ethertypeには、例えば、通信プロトコルの種類を示す情報が含まれる。また、LLDP PDUは、例えば、転送されるデータが格納されるLLDPのデータユニットである。
【0031】
このLLDP PDUは、図6に示すように、Chassis IDと、Port IDと、Time‐to‐Liveと、Optionalと、End‐of‐LLDPPDUとを含む。これらのうち、Chassis IDは、例えば、機器を識別する情報であり、機器を識別する識別子やMACアドレス、IP(Internet Protocol)アドレスなどを含む。また、Port IDは、例えば、ポート識別子を示す情報であり、インタフェースやポート番号等を含む。また、Time‐to‐Liveは、例えば、フレームに記憶される情報の有効期間を含む。また、End‐of‐LLDPPDUは、例えば、LLDPPDUの終端を示す情報を含む。また、Optionalは、例えば、Type、Length、Valueのフィールドを有する。Valueは、図6に示すように、3つのフィールドを有し、3つのうち、Organizationally defined information stringに帯域幅通知を含む情報、或いは入力量通知を含む情報が付与される。
【0032】
すなわち、帯域幅通知を含むLLDPメッセージには、図6に示すように、帯域幅通知を示す種別と、情報数と、MACアドレスと、上限帯域幅とが含まれる。一方、入力量通知を含むLLDPメッセージには、図6に示すように、入力量通知を示す種別と、情報数と、MACアドレスと、トラフィック量(入力量)とが含まれる。そして、LLDPメッセージを生成するLLDPメッセージ生成部114は、上述したLLDPメッセージを生成する処理を、一定時間の周期毎にポートごとに実行する。
【0033】
図1の説明に戻り、LLDPメッセージ送信部115は、例えば、LLDPメッセージ生成部114によって生成されたLLDPメッセージを他の中継装置のポートに対して送信する。詳細には、LLDPメッセージ送信部115は、帯域幅通知を含むLLDPメッセージを、対象ポート以外のポートから他の中継装置に対して送信する。また、LLDPメッセージ送信部115は、入力量通知を含むLLDPメッセージを、対象ポートから他の中継装置に対して送信する。
【0034】
LLDPメッセージ受信部116は、例えば、帯域幅通知或いは入力量通知を含むLLDPメッセージを他の中継装置から受信する。詳細には、LLDPメッセージ受信部116は、受信したLLDPメッセージの種別が帯域幅通知である場合に、LLDPメッセージに含まれるMACアドレスと帯域幅通知(上限帯域幅情報)とを取得し、帯域幅情報テーブル111に記録する。このとき、LLDPメッセージ受信部116は、取得したMACアドレスと帯域幅通知とを廃棄部123に通知する。また、LLDPメッセージ受信部116は、受信した帯域幅通知を新たな回線速度として、構成定義情報テーブルを更新する。
【0035】
一方、LLDPメッセージ受信部116は、受信したLLDPメッセージの種別が入力量通知である場合に、LLDPメッセージに含まれるMACアドレスと入力量(トラフィック量)とを取得し、前段入力トラフィック情報テーブル113に記録する。このとき、LLDPメッセージ受信部116は、受信した入力量通知をLLDPメッセージ生成部114に通知する。なお、LLDPメッセージ受信部116による処理は、LLDPメッセージの受信毎に実行される。
【0036】
帯域幅情報算出部117は、例えば、MACアドレス毎、すなわち送信先装置毎に、トラフィック量を前段入力トラフィック量情報テーブル113から取得する。そして、帯域情報算出部117は、取得したトラフィック量の比を求め、求めた比と中継装置100から送信先装置への回線の上限回線速度とに基づいて、上限帯域幅を算出する。ここで、回線の上限回線速度は、構成定義情報テーブルから取得される。その後、帯域幅情報算出部117は、算出した上限帯域幅を帯域幅情報テーブル111に記録する。なお、帯域幅情報算出部117による処理は、例えば、一定時間の周期毎に実行される。
【0037】
中継トラフィック受信部121は、例えば、L2フレームを受信する。トラフィック量測定部122は、例えば、送信先装置のMACアドレス毎に、中継トラフィック受信部121によって受信されたL2フレームのトラフィック速度を測定する。そして、トラフィック量測定部122は、測定したトラフィック速度を入力トラフィック量情報テーブル112のトラフィック量に記録する。なお、トラフィック量測定部122は、L2フレームを廃棄部123に入力する。
【0038】
廃棄部123は、例えば、LLDPメッセージ受信部116から通知された帯域幅通知に基づいて、上限帯域幅の超過分のL2フレームを廃棄し、残りのL2フレームを中継トラフィック送信部124に入力する。中継トラフィック送信部124は、例えば、廃棄部123によって入力されたL2フレームを他の中継装置或いは送信先装置に転送する。
【0039】
[LLDPメッセージ送受信]
次に、図7及び図8を用いて、LLDPメッセージの送受信について説明する。図7は、LLDPメッセージを送受信するL2ネットワークの構成例を示す図である。図8は、LLDPメッセージ送受信のシーケンス図である。なお、図7及び図8では、中継装置100の一例として、L2スイッチを例に挙げて説明する。また、図8において、実線の矢印は、入力トラフィック量を含むLLDPメッセージを表しており、破線の矢印は、帯域幅通知を含むLLDPメッセージを表している。
【0040】
図7に示すL2ネットワークには、クライアント装置#1〜クライアント装置#4と、L2スイッチ#1〜L2スイッチ#6と、サーバ装置とが含まれる。これらのうち、クライアント装置#1及びクライアント装置#2は、L2スイッチ#1に接続されている。また、クライアント装置#3は、L2スイッチ#2に接続されている。また、クライアント装置#4は、L2スイッチ#3に接続されている。また、L2スイッチ#1及びL2スイッチ#2は、L2スイッチ#4に接続されている。また、L2スイッチ#3は、L2スイッチ#5に接続されている。また、L2スイッチ#4及びL2スイッチ#5は、L2スイッチ#6に接続されている。また、L2スイッチ#6は、サーバ装置に接続されている。また、図7の(A)〜(F)に示す回線それぞれの転送レートは、100Mbpsである場合を例に挙げる。また、クライアント装置#1〜クライアント装置#4は、100MbpsでL2フレームを送出する場合を例に挙げる。
【0041】
上記構成において、図8に示すように、L2スイッチ#1には、クライアント装置#1とクライアント装置#2とからそれぞれ100Mbps相当のL2フレームが入力される。このとき、L2スイッチ#1は、入力のトラフィック量を合計し、200Mbpsの入力トラフィック量であることをLLDPメッセージに付加し、L2スイッチ#4に通知する。また、L2スイッチ#2には、クライアント装置#3から100Mbps相当のL2フレームが入力される。このとき、L2スイッチ#2は、100Mbpsの入力トラフィック量であることをLLDPメッセージに付加し、L2スイッチ#4に通知する。また、L2スイッチ#3には、クライアント装置#4から100Mbps相当のL2フレームが入力される。このとき、L2スイッチ#3は、100Mbpsの入力トラフィック量であることをLLDPメッセージに付加し、L2スイッチ#5に通知する。
【0042】
ここで、L2スイッチ#4は、L2スイッチ#1とL2スイッチ#2とから通知された入力トラフィック量の合計を算出する。そして、L2スイッチ#4は、300Mbpsの入力トラフィック量であることをLLDPメッセージに付加し、L2スイッチ#6に通知する。このとき、L2スイッチ#4は、図8の(A)に示すように、複数のL2スイッチから入力トラフィック量を通知されたことを受けて、入力トラフィック量の比を求める。すなわち、L2スイッチ#4は、L2スイッチ#1とL2スイッチ#2とから通知された入力トラフィック量の比「200:100=2:1」を求める。そして、L2スイッチ#4は、求めた比と、L2スイッチ#6に接続される回線の上限回線速度とに基づいて、上限帯域幅を算出する。詳細には、L2スイッチ#4は、L2スイッチ#1に対応する上限帯域幅「100Mbps×(2/(2+1))=66Mbps」を算出する。同様に、L2スイッチ#4は、L2スイッチ#2に対応する上限帯域幅「100Mbps×(1/(2+1))=33Mbps」を算出する。その後、L2スイッチ#4は、図8の(B)に示すように、求めた上限帯域幅を含むLLDPメッセージを、L2スイッチ#1とL2スイッチ#2とのそれぞれに通知する。
【0043】
また、L2スイッチ#5は、L2スイッチ#3から通知された入力トラフィック量に基づいて、100Mbpsの入力トラフィック量であることをLLDPメッセージに付加し、L2スイッチ#6に通知する。このとき、L2スイッチ#6は、図8の(C)に示すように、複数のL2スイッチから入力トラフィック量を通知されたことを受けて、入力トラフィック量の比を求める。すなわち、L2スイッチ#6は、L2スイッチ#4とL2スイッチ#5とから通知された入力トラフィック量の比「300:100=3:1」を求める。そして、L2スイッチ#6は、求めた比と、サーバ装置に接続される回線の上限回線速度とに基づいて、上限帯域幅を算出する。詳細には、L2スイッチ#6は、L2スイッチ#4に対応する上限帯域幅「100Mbps×(3/(3+1))=75Mbps」を算出する。同様に、L2スイッチ#6は、L2スイッチ#5に対応する上限帯域幅「100Mbps×(1/(3+1))=25Mbps」を算出する。その後、L2スイッチ#6は、図8の(D)に示すように、求めた上限帯域幅を含むLLDPメッセージを、L2スイッチ#4とL2スイッチ#5とのそれぞれに通知する。
【0044】
また、L2スイッチ#6から上限帯域幅を含むLLDPメッセージを通知されたL2スイッチ#4は、L2スイッチ#1及びL2スイッチ#2から通知された入力トラフィック量の比「2:1」と、通知された上限帯域幅とに基づいて、上限帯域幅を算出する。詳細には、L2スイッチ#4は、L2スイッチ#1に対応する上限帯域幅「75Mbps×(2/(2+1))=50Mbps」を算出する。同様に、L2スイッチ#4は、L2スイッチ#2に対応する上限帯域幅「75Mbps×(1/(2+1))=25Mbps」を算出する。その後、L2スイッチ#4は、図8の(E)に示すように、求めた上限帯域幅を含むLLDPメッセージを、L2スイッチ#1とL2スイッチ#2とのそれぞれに通知する。また、L2スイッチ#6から上限帯域幅を含むLLDPメッセージを通知されたL2スイッチ#5は、L2スイッチ#3に対して、上限帯域幅「25Mbps」を通知する。
【0045】
これらの結果、L2スイッチ#1は、クライアント装置#1とクライアント装置#2とから入力される100Mbps相当のL2フレームを、クライアント装置#1「25Mbps」、クライアント装置#2「25Mbps」の分配でL2スイッチ#4に入力する。また、L2スイッチ#2は、クライアント装置#3から入力される100Mbps相当のL2フレームを、「25Mbps」でL2スイッチ#4に入力する。また、L2スイッチ#3は、クライアント装置#4から入力される100Mbps相当のL2フレームを、「25Mbps」でL2スイッチ#5に入力する。また、L2スイッチ#4は、L2スイッチ#1とL2スイッチ#2とから入力されるL2フレームを、「50Mbps+25Mbps=75Mbps」でL2スイッチ#6に入力する。また、L2スイッチ#5は、L2スイッチ#3から入力されるL2フレームを、「25Mbps」でL2スイッチ#6に入力する。また、L2スイッチ#6は、L2スイッチ#4とL2スイッチ#5とから入力されるL2フレームを、「75Mbps+25Mbps=100Mbps」でサーバ装置に入力する。
【0046】
[帯域幅通知を含むLLDPメッセージ送信処理]
次に、図9を用いて、実施例1に係る帯域幅通知を含むLLDPメッセージ送信処理を説明する。図9は、実施例1に係る帯域幅通知を含むLLDPメッセージ送信処理の流れの例を示すフローチャートである。
【0047】
例えば、図9に示すように、LLDPメッセージ生成部114は、任意の対象ポートのMAC学習テーブルからMACアドレスを取得する(ステップS101)。そして、LLDPメッセージ生成部114は、任意の対象ポートのMACアドレスが有るか否かを判定する(ステップS102)。このとき、LLDPメッセージ生成部114は、任意の対象ポートのMACアドレスが有る場合に(ステップS102肯定)、構成定義情報テーブルから対象ポートに接続された回線の回線速度を取得する(ステップS103)。ここで、LLDPメッセージ生成部114は、任意の対象ポートのMACアドレスがない場合に(ステップS102否定)、該対象ポートに対する処理を終了する。
【0048】
続いて、LLDPメッセージ生成部114は、取得したMACアドレスに対応する上限帯域幅情報を帯域幅情報テーブル111から取得する(ステップS104)。その後、LLDPメッセージ生成部114は、上限帯域幅情報が有るか否かを判定する(ステップS105)。このとき、LLDPメッセージ生成部114は、上限帯域情報が有る場合に(ステップS105肯定)、上限帯域幅情報よりも回線速度の方が大きいか否かを判定する(ステップS106)。
【0049】
そして、LLDPメッセージ生成部114は、上限帯域幅情報よりも回線速度の方が大きいと判定した場合に(ステップS106肯定)、通知する帯域幅通知を、取得した上限帯域幅情報とするLLDPメッセージを生成する(ステップS107)。ここで、LLDPメッセージ生成部114は、上限帯域幅情報がない場合に(ステップS105否定)、通知する帯域幅通知を、取得した回線速度とするLLDPメッセージを生成する(ステップS109)。同様に、LLDPメッセージ生成部114は、上限帯域幅情報よりも回線速度の方が小さいと判定した場合に(ステップS106否定)、通知する帯域幅通知を、取得した回線速度とするLLDPメッセージを生成する(ステップS109)。
【0050】
その後、LLDPメッセージ送信部115は、LLDPメッセージ生成部114によって生成されたLLDPメッセージを対象ポート以外のポートから送信する(ステップS108)。すなわち、LLDPメッセージ送信部115は、上限帯域幅情報を帯域幅通知とするLLDPメッセージについて、対象ポート以外の該当するポートに対して送信する。また、LLDPメッセージ送信部115は、回線速度を帯域幅通知とするLLDPメッセージについて、対象ポート以外の、上限帯域幅情報を帯域幅通知としてLLDPメッセージを送信したポートを除くその他のポートに対して送信する。なお、これらの処理は、一定時間の周期毎にポートごとに実行される。
【0051】
[入力量通知を含むLLDPメッセージ送信処理]
次に、図10を用いて、実施例1に係る入力量通知を含むLLDPメッセージ送信処理を説明する。図10は、実施例1に係る入力量通知を含むLLDPメッセージ送信処理の流れの例を示すフローチャートである。
【0052】
例えば、図10に示すように、LLDPメッセージ生成部114は、送信先装置のMACアドレスに対応するトラフィック量を入力トラフィック量情報テーブル112から取得する(ステップS201)。そして、LLDPメッセージ生成部114は、入力トラフィック量が有るか否かを判定する(ステップS202)。
【0053】
このとき、LLDPメッセージ生成部114は、入力トラフィック量が有ると判定した場合に(ステップS202肯定)、取得されたトラフィック量を入力量通知とするLLDPメッセージを生成する。ここで、LLDPメッセージ生成部114は、入力トラフィック量がないと判定した場合に(ステップS202否定)、処理を終了する。そして、LLDPメッセージ送信部115は、LLDPメッセージ生成部114によって生成されたLLDPメッセージを対象ポートから送信する(ステップS203)。
【0054】
[LLDPメッセージ受信処理]
次に、図11を用いて、実施例1に係るLLDPメッセージ受信処理を説明する。図11は、実施例1に係るLLDPメッセージ受信処理の流れの例を示すフローチャートである。
【0055】
例えば、図11に示すように、LLDPメッセージ受信部116は、LLDPメッセージを受信した場合に(ステップS301肯定)、LLDPメッセージの種別が帯域幅通知であるか否かを判定する(ステップS302)。このとき、LLDPメッセージ受信部116は、帯域幅通知であると判定した場合に(ステップS302肯定)、LLDPメッセージに含まれるMACアドレスと帯域幅通知とを取得し、帯域幅情報テーブル111に記録する(ステップS303)。ここで、LLDPメッセージ受信部116は、LLDPメッセージを受信していない場合に(ステップS301否定)、該LLDPメッセージの受信待ちの状態となる。
【0056】
そして、LLDPメッセージ受信部116は、取得したMACアドレスと帯域幅通知とを廃棄部123に通知する(ステップS304)。また、LLDPメッセージ受信部116は、LLDPメッセージの種別が入力量通知であると判定した場合に(ステップS302否定)、LLDPメッセージに含まれるMACアドレスとトラフィック量とを取得する。そして、LLDPメッセージ受信部116は、取得したMACアドレスとトラフィック量とを、前段入力トラフィック情報テーブル113に記録する(ステップS305)。
【0057】
[帯域幅情報計算処理]
次に、図12を用いて、実施例1に係る帯域幅情報計算処理を説明する。図12は、実施例1に係る帯域幅情報計算処理の流れの例を示すフローチャートである。
【0058】
例えば、図12に示すように、帯域幅情報算出部117は、MACアドレス毎に、前段入力トラフィック量情報テーブル113からトラフィック量を取得する(ステップS401)。そして、帯域幅情報算出部117は、取得したトラフィック量の比を求め、求めた比と上限回線速度とに基づいて、上限帯域幅を算出する(ステップS402)。続いて、帯域幅情報算出部117は、算出した上限帯域幅を帯域幅情報テーブル111に記録する(ステップS403)。
【0059】
[フレーム中継処理]
次に、図13を用いて、実施例1に係るフレーム中継処理を説明する。図13は、実施例1に係るフレーム中継処理の流れの例を示すフローチャートである。
【0060】
例えば、図13に示すように、トラフィック量測定部122は、中継トラフィック受信部121によってフレームが受信された場合に(ステップS501肯定)、受信されたフレームのトラフィック速度を測定する(ステップS502)。ここで、トラフィック量測定部122は、中継トラフィック受信部121によってフレームが受信されていない場合に(ステップS501否定)、中継トラフィック受信部121によるフレームの受信待ちの状態となる。
【0061】
そして、トラフィック量測定部122は、測定したトラフィック速度を、入力トラフィック量情報テーブル112にトラフィック量に記録する(ステップS503)。また、廃棄部123は、LLDPメッセージ受信部116から通知された帯域幅通知に基づき、上限帯域幅の超過分のフレームを廃棄する(ステップS504)。その後、廃棄部123によって廃棄されたフレームの残りのフレームは、中継トラフィック送信部124によって送信される。
【0062】
[実施例1による効果]
上述したように、中継装置100は、送信元装置から送出されるデータのデータ量を合計しつつ最終段の中継装置まで通知し、該データ量の比と、自装置からデータ転送する回線の上限回線速度とに基づいて、前段の中継装置の上限帯域幅を決定する。この結果、中継装置100は、送信元装置から送出されるデータのデータ量を考慮することなく転送データの廃棄量を決定する従来技術と比較して、公平なデータ量でデータ転送することができる。
【実施例2】
【0063】
さて、これまで本願に開示する中継装置の実施例について説明したが、上述した実施例以外にも異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、「構成」において異なる実施例を説明する。
【0064】
[構成]
上記文書中や図面中等で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータ等を含む情報(例えば、前段入力トラフィック量情報テーブル113等の具体的名称)については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0065】
また、図示した中継装置100の各構成要素は、機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は、図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負担や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合することができる。例えば、中継トラフィック受信部121と、トラフィック量測定部122とは、フレームを受信してトラフィック量を測定する「トラフィック受信/測定部」として統合しても良い。
【符号の説明】
【0066】
100 中継装置
110 コントロール部
111 帯域幅情報テーブル
112 入力トラフィック量情報テーブル
113 前段入力トラフィック量情報テーブル
114 LLDPメッセージ生成部
115 LLDPメッセージ送信部
116 LLDPメッセージ受信部
117 帯域幅情報算出部
120 中継処理部
121 中継トラフィック受信部
122 トラフィック量測定部
123 廃棄部
124 中継トラフィック送信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上流側に位置するノードから送出されるデータの通信量を含む制御メッセージを上流ノードから受信する受信部と、
前記受信部によって受信された上流ノードごとの制御メッセージに含まれる通信量の合計を算出し、算出した合計通信量を下流ノードに通知する合計通信量通知部と、
下流ノード側の回線の上限通信量、又は、下流ノードから通知される上限通信量を、上流ノードごとの制御メッセージに含まれる通信量の比で配分することにより、上流ノードにおけるデータ転送の上限通信量を決定し、決定した上限通信量を該上流ノードに通知する上限通信量通知部と
を有することを特徴とする中継装置。
【請求項2】
前記上限通信量通知部は、前記下流ノードから上限通信量を通知されている場合に、該下流ノードから通知された上限通信量を前記制御メッセージに含まれる通信量の比で配分し、前記下流ノードから上限通信量を通知されていない場合に、前記下流ノード側の回線の上限通信量を前記制御メッセージに含まれる通信量の比で配分することを特徴とする請求項1に記載の中継装置。
【請求項3】
コンピュータによって実行される中継制御方法であって、
上流側に位置するノードから送出されるデータの通信量を含む制御メッセージを上流ノードから受信し、
受信された上流ノードごとの制御メッセージに含まれる通信量の合計を算出し、
算出した合計通信量を下流ノードに通知し、
下流ノード側の回線の上限通信量、又は、下流ノードから通知される上限通信量を、上流ノードごとの制御メッセージに含まれる通信量の比で配分することにより、上流ノードにおけるデータ転送の上限通信量を決定し、
決定した上限通信量を上流ノードに通知する
ことを特徴とする中継制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2013−16952(P2013−16952A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−147049(P2011−147049)
【出願日】平成23年7月1日(2011.7.1)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】