説明

乗客コンベアの欄干装置及びこれを用いた乗客コンベア

【課題】乗客コンベアの運転方向を離れた位置からでも適切に確認できるようにする。
【解決手段】欄干装置は、乗客コンベアの踏段の移動経路に沿って設けられたスカートガード7と、スカートガード7の上部に立設された欄干パネル8と、欄干パネル8の周囲に循環移動可能に装着された手摺ベルト9と、手摺ベルト9のスカートガード内部への入込口に設置されたインレットガード10と、欄干パネル8に組み込まれ、乗客コンベアの運転方向を表示する表示装置12とを備え、この表示装置12にエスカレータの運転方向を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無端状に連結された多数の踏段を循環移動させて乗客を搬送する乗客コンベアに係り、特に、乗客コンベアの欄干装置に関する。
【背景技術】
【0002】
エスカレータや動く歩道等の乗客コンベアは、無端状に連結された多数の踏段を一方の乗降口と他方の乗降口との間で循環移動させて、踏段上の乗客を乗り口から降り口へと搬送するものである。近年、このような乗客コンベアに、その運転方向を表示する表示装置を設置することで、乗客が誤って降り口側の乗降口から乗り込むことを防止する試みがなされている。この種の表示装置は、乗降口に近付いた乗客にとって見やすくなるように、欄干の先端部(インレットガードの近傍位置)に設置されることが多かった(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2005−112619号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、運転方向を表示する表示装置を乗客コンベアの欄干先端部に設置した場合には、表示装置の設置スペースが狭く表示サイズを大きくするのに限界があり、乗降口に十分に近付かないと表示装置の表示内容を判別することが難しいという問題があった。
【0004】
本発明は、以上のような従来技術の問題点を解消すべく創案されたものであって、乗客コンベアの運転方向を離れた位置から確認できるようにした乗客コンベアの欄干装置及びこれを用いた乗客コンベアを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る欄干装置は、乗客コンベアの踏段の移動経路に沿って設けられたスカートガードと、スカートガードの上部に立設された欄干パネルと、欄干パネルの周囲に循環移動可能に装着された手摺ベルトと、手摺ベルトのスカートガード内部への入込口に設置されたインレットガードと、欄干パネルに組み込まれ、乗客コンベアの運転方向を表示する表示装置とを備える。
【0006】
また、本発明に係る乗客コンベアは、無端状に連結された多数の踏段と、踏段を駆動する駆動装置と、駆動装置を制御する制御装置と、踏段の移動経路に沿って設けられたスカートガードと、スカートガードの上部に立設された欄干パネルと、欄干パネルの周囲に循環移動可能に装着された手摺ベルトと、手摺ベルトのスカートガード内部への入込口に設置されたインレットガードと、欄干パネルに組み込まれ、乗客コンベアの運転方向を表示する表示装置と、制御装置から出力される運転方向指示信号に基づいて表示装置を制御する表示制御装置とを備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、欄干パネルに組み込まれた表示装置で乗客コンベアの運転方向を表示するので、乗客コンベアから離れた位置からでもその運転方向を確認することが可能となり、乗客が乗降口に近付く前に乗客コンベアの運転方向を乗客に認識させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下では、本発明を適用した乗客コンベアの例として、多数の踏段が連続して階段状に上下に移動することで乗客を上下階に亘って搬送するエスカレータを例示するが、本発明は、多数の踏段が連続して水平に移動することで乗客を搬送する動く歩道(オートロード)に対しても有効に適用可能である。
【0009】
図1は、本発明を適用したエスカレータの全体構成を示す模式図である。このエスカレータは、隙間なく連結された多数の踏段1を建物の下階と上階とに亘って循環移動させることで、踏段1上の乗客を下階から上階、或いは上階から下階へと搬送するものである。多数の踏段1は、無端状の踏段チェーン2によって連結されており、建物の上下階に跨って設置されたトラスと呼ばれる主枠3に配置されている。
【0010】
主枠3の上階側端部には機械室が設けられており、この上階側の機械室内部に、モータや減速機などを備える駆動装置4や、この駆動装置4に連結された駆動スプロケット5a、制御盤6等が配設されている。また、主枠3の下階側端部にも機械室が設けられており、この下階側の機械室内部には、駆動スプロケット5aと対をなす従動スプロケット5b等が配設されている。
【0011】
多数の踏段1を連結する無端状の踏段チェーン2は、駆動スプロケット5aと従動スプロケット5bとの間に巻き掛けられている。そして、制御盤6に内蔵された制御装置による制御のもとで駆動装置4が動作し、これに連結された駆動スプロケット5aが回転することにより、踏段チェーン2が駆動スプロケット5aと従動スプロケット5bとの間で送り動作され、この踏段チェーン2の送り動作に伴って、踏段チェーン2によって連結された多数の踏段1が、図示しない案内レールにガイドされながら下階と上階との間を循環移動する構造となっている。
【0012】
主枠3上には、循環移動する踏段1の移動経路に沿って左右一対のスカートガード7が設置されている。そして、これら左右一対のスカートガード7の上部に、欄干パネル8がそれぞれ立設されている。欄干パネル8は、例えば、強化ガラスなどからなる複数の単位パネルを踏段1の移動方向に沿って繋ぎ合わせて構成され、スカートガード7の内部に設けられた図示しない欄干支持部材により支持されて、スカートガード7の上部に立設されている。
【0013】
欄干パネル8の周囲には、踏段1に搭乗した乗客が把持する手摺ベルト9が循環移動可能に装着されている。この手摺ベルト9は、例えば上述した駆動装置4の駆動力が伝達されることで、踏段1の移動と同期して欄干パネル8の周囲を周回する。また、手摺ベルト9がスカートガード7内部に入る入込口には、手摺ベルト9による巻き込まれ防止のためのインレットガード10が設置されている。なお、エスカレータには、例えば、インレットガード10に乗客の手や被服などが挟まれた場合に作動してエスカレータを非常停止させるインレットスイッチや、移動する踏段1とスカートガード7との間に乗客の足先などが挟まれた場合に作動してエスカレータを非常停止させるためのスカートガードスイッチ等、緊急時にエスカレータを非常停止させるための各種安全スイッチが設けられ、乗客の安全確保が図られている。
【0014】
また、スカートガード7の乗降口近傍の部位には、エスカレータの管理者や保守作業員が操作する各種操作スイッチ(起動スイッチや停止スイッチ、UP/DOWNスイッチ等)を内蔵した操作盤11が設置されている。また、特に本発明を適用したエスカレータにおいては、欄干パネル8に組み込まれるようにして表示装置12が設置されており、この表示装置12にエスカレータの運転方向が表示される。
【0015】
図2は、表示装置12の設置位置近傍を拡大して示す側面図であり、図3は、図2におけるA−A断面図である。
【0016】
表示装置12は例えば液晶表示パネルよりなり、後述する表示制御装置によりその動作が制御されることによって、図2に示すように、エスカレータの運転方向に対応した向きの矢印を表示する。すなわち、エスカレータが上昇運転の場合、表示装置12は上階側に向かう矢印を表示し、エスカレータが下降運転の場合、表示装置12は下階側に向かう矢印を表示する。
【0017】
この表示装置12は、例えば図3に示すように、欄干パネル8に形成された凹部8a内に埋設され、表示画面が踏段1側とは逆の外側に向くようにして、欄干パネル8に組み込まれる。すなわち、欄干パネル8の表示装置12を設置する部位には、踏段1側とは逆の外側の面に、表示装置12の外形形状に対応した大きさ及び形状の凹部8aが形成される。そして、この凹部8a内に表示装置12が収容され、ボルトや接着剤などによって欄干パネル8に固定支持される。
【0018】
また、表示装置12は、例えば図4に示すように、欄干パネル8に貫通形成された開口部8bに嵌め込まれるようにしてもよい。すなわち、欄干パネル8の表示装置12を設置する部位に、表示装置12の外形形状に対応した大きさ及び形状の開口部8bを貫通形成し、この開口部8bを塞ぐかたちで表示装置12を設置して、ボルトや接着剤などによって欄干パネル8に固定支持するようにしてもよい。
【0019】
なお、欄干パネル8における表示装置12の配設位置は特に限定されるものではないが、欄干パネル8を構成する複数の単位パネルの繋ぎ目位置に隣接して表示装置12を配設することが望ましい。このように、表示装置12を欄干パネル8を構成する単位パネルの繋ぎ目位置に隣接して配設した場合には、表示装置12の電源線や制御線などの配線を単位パネルの繋ぎ目に沿って引き回して配線を目立たなくすることができ、見栄えの低下を防止することができる。また、単位パネルの繋ぎ目に目地材を充填する場合は、この目地材に配線を埋め込むことで、配線の保護を図ることも可能となる。
【0020】
図5は、エスカレータの運転方向を表示する制御の構成を示す簡易回路図である。
【0021】
図5に示すように、制御盤6には駆動装置4を動作制御することでエスカレータの運転を制御する制御装置20が内蔵されており、この制御装置20に、運転開始用のUコンタクタ21aおよびDコンタクタ21b、緊急時にエスカレータを非常停止させるための各種安全スイッチ22a〜22c等が接続されている。また、この制御装置20には、表示装置12の動作を制御する表示制御装置23も接続されている。なお、図5において、Uコンタクタ21aに接続されているSU接点24aおよびDコンタクタ21bに接続されているSD接点24bは、操作盤11に内蔵された操作スイッチの操作に応じてON/OFFが切換えられる仮想的な接点であり、実際には制御装置20の内部で実現されるものである。
【0022】
Uコンタクタ21aおよびDコンタクタ21bは、操作盤11に内蔵された操作スイッチの操作に応じてSU接点24aとSD接点24bのうちの何れかがONされることにより、選択的にON状態とされる。また、Uコンタクタ21aおよびDコンタクタ21bは、安全スイッチ22a〜22cの何れかが作動して、制御装置20によりSU接点24aとSD接点24bのうちONされている接点がOFFに切り換えられることで双方がOFF状態となる。これらUコンタクタ21aおよびDコンタクタ21bの状態は常に制御装置20に入力されている。制御装置20は、Uコンタクタ21aがON状態とされている場合はエスカレータを上昇運転させ、Dコンタクタ21bがON状態とされている場合はエスカレータを下降運転させる。
【0023】
安全スイッチ22a〜22cは、非作動時は閉、作動時に開となる常閉のスイッチである。これら安全スイッチ22a〜22cの状態は常に制御装置20に入力されている。制御装置20は、これら安全スイッチ22a〜22cの何れかが作動すると、SU接点24aとSD接点24bのうちONされている接点をOFFに切り換えて、エスカレータを非常停止させる。
【0024】
また、制御装置20は、以上のようなエスカレータの運転制御の情報、つまりエスカレータを上昇運転させているか、下降運転させているか、停止させているかの情報を、運転方向指示信号として表示制御装置23に対して出力している。表示制御装置23は、この制御装置20から出力される運転方向指示信号に基づいてエスカレータの運転方向を判断し、エスカレータの運転方向に対応した向きの矢印を表示装置12に表示させる。
【0025】
例えば、図6の右側が上階側、左側が下階側とした場合、表示制御装置23は、制御装置20からの運転方向指示信号に基づいてエスカレータが上昇運転中であると判断すると、図6(a)に示すように右側を向く矢印を表示装置12に表示させ、エスカレータが下降運転中であると判断すると、図6(b)に示すように左側を向く矢印を表示装置12に表示させる。
【0026】
また、表示制御装置23は、以上のようなエスカレータの運転方向に対応した矢印を表示装置12に間欠的に表示させる、つまり矢印を点滅表示させるようにしてもよい。エスカレータの運転方向に対応した矢印を点滅表示させる場合には、点滅の周期をエスカレータの運転速度に対応させることが望ましい。このように、エスカレータの運転速度に対応させて点滅する矢印を表示装置12に表示させるようにすれば、乗客が乗降口に近付く前に、エスカレータの運転方向だけでなくその運転速度も認識させることが可能となり、利便性が向上する。
【0027】
また、表示制御装置23は、制御装置20からの運転方向指示信号に基づいてエスカレータが停止中と判断した場合に、エスカレータが利用できない状態であることを示す図6(c)に示すようなマークを表示装置12に表示させるようにしてもよい。これにより、乗客が乗降口に近付く前に、エスカレータが利用できない状態であることを確実に認識させることが可能となる。
【0028】
なお、表示装置12による表示の内容は、以上の例に限定されるものではなく、エスカレータの運転方向を認識させることが可能な表示であれば、どのような表示内容であっても構わない。例えば、「UP」「DOWN」、「上昇」「下降」といった文字によりエスカレータの運転方向を表示してもよいし、矢印以外のマークによりエスカレータの運転方向を表示してもよい。
【0029】
また、例えば図7(a)乃至図7(c)に示すように、エスカレータの運転方向に向かって新たなマークが順次追加表示されていくような表示形態によりエスカレータの運転方向を表示することも有効である。このような表示形態でエスカレータの運転方向を表示するようにすれば、個々のマークの判別が難しい場合でも、表示の変化からエスカレータの運転方向をより直感的に認識させることが可能となる。
【0030】
以上、具体的な例を挙げながら詳細に説明したように、本発明を適用したエスカレータは、踏段1の移動方向に沿って立設された欄干パネル8に表示装置12を組み込んで、この表示装置12によりエスカレータの運転方向を表示させるようにしているので、インレットガード10近傍の欄干先端部に表示装置12を設置する構成と比較して、表示装置12の設置スペースを広くとることができ、表示サイズを大きくして表示内容の判別を容易にすることができるとともに、エスカレータの側面側から表示装置12の表示内容を確認させることもできる。したがって、エスカレータを利用しようとしている乗客に対して、エスカレータから離れた位置から表示装置12の表示内容を確認させて、乗客が乗降口に近付く前にエスカレータの運転方向を乗客に認識させることができ、降り口側の乗降口に乗客が誤って進入してしまうことを有効に防止することができる。
【0031】
また、エスカレータの運転方向を表示する表示装置12は、欄干パネル8に形成された凹部8aに埋め込まれ、或いは欄干パネル8に貫通形成された開口部8bに嵌め込まれた状態で欄干パネル8に固定支持されているので、表示装置12の欄干パネル8に対する取り付け状態を強固にして、エスカレータ運転時の振動などによって表示装置12が脱落してしまう不都合を有効に防止することができる。
【0032】
また、欄干パネル8を構成する複数の単位パネルの繋ぎ目位置に隣接するように表示装置12を設置することにより、表示装置12に接続される配線を単位パネルの繋ぎ目に沿って引き回すことができ、配線を目立たなくして見栄えの低下を防止することができる。
【0033】
なお、以上説明した実施形態は、本発明の一適用例を例示的に示したものであり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で様々な変形、変更、代替技術の転用などが可能である。
【0034】
例えば、以上の実施形態では、エスカレータの運転方向を表示する表示装置12に液晶表示パネルを用いるようにしているが、表示装置12としては、エスカレータの運転方向を表示できるものであれば何れのものを用いるようにしてもよく、例えば、通電により発光する発光ダイオード(LED)によりエスカレータの運転方向を表示する構成のものを用いるようにしてもよい。この場合には、例えば図8に示すように、上昇運転に対応する表示セグメント12aと下降運転に対応する表示セグメント12bとを設けておき、エスカレータの運転方向に応じてこれら表示セグメント12a,12bを選択的に発光させることで、エスカレータの運転方向の表示が可能となる。
【0035】
また、エスカレータの運転方向を表示する表示装置12として、欄干パネル12と一体に構成された瞬間調光ガラスを用いるようにしてもよい。瞬間調光ガラスは、図9に示すように、一対の透明ガラス121a,121bの間に中間膜122a,122bを介して液晶シート123を挟み込んだ構成とされ、電圧の印加により液晶シート123の液晶分子の状態が変化して光の透過/遮断が切り替えられるものである。瞬間調光ガラスを用いて表示装置12を構成する場合には、例えば図8に示したような表示セグメント12a,12bを液晶シート123により形成しておき、エスカレータの運転方向に応じてこれら表示セグメント12a,12bの何れか一方が光を遮断する状態とすることにより、エスカレータの運転方向の表示が可能となる。なお、瞬間調光ガラスとしては、例えば、日本板硝子ウムプロダクツ株式会社製の瞬間調光ガラス「ウム(商品名)」(登録商標)を利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明を適用したエスカレータの全体構成を示す模式図。
【図2】表示装置の設置位置近傍を拡大して示す側面図。
【図3】図2におけるA−A断面図。
【図4】表示装置の取り付け構造の他の例を示す断面図。
【図5】エスカレータの運転方向を表示する制御の構成を示す簡易回路図。
【図6】表示装置による運転方向表示の具体例を示す図。
【図7】表示装置による運転方向表示の他の例を示す図。
【図8】表示装置にLEDを用いる場合の運転方向の表示方法を説明する図。
【図9】瞬間調光ガラスの構造を説明する断面図。
【符号の説明】
【0037】
1 踏段
4 駆動装置
7 スカートガード
8 欄干パネル
9 手摺ベルト
10 インレットガード
12 表示装置
20 制御装置
23 表示制御装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗客コンベアの踏段の移動経路に沿って設けられたスカートガードと、
前記スカートガードの上部に立設された欄干パネルと、
前記欄干パネルの周囲に循環移動可能に装着された手摺ベルトと、
前記手摺ベルトの前記スカートガード内部への入込口に設置されたインレットガードと、
前記欄干パネルに組み込まれ、乗客コンベアの運転方向を表示する表示装置と、を備えることを特徴とする乗客コンベアの欄干装置。
【請求項2】
前記欄干パネルには前記表示装置の外形形状に対応した凹部が形成されており、
前記表示装置は、前記欄干パネルの凹部内に埋設されていることを特徴とする請求項1に記載の乗客コンベアの欄干装置。
【請求項3】
前記欄干パネルには前記表示装置の外形形状に対応した開口部が貫通形成されており、
前記表示装置は、前記欄干パネルの開口部に嵌め込まれていることを特徴とする請求項1に記載の乗客コンベアの欄干装置。
【請求項4】
前記表示装置は、前記欄干パネルと一体に構成された瞬間調光ガラスよりなることを特徴とする請求項1に記載の乗客コンベアの欄干装置。
【請求項5】
前記欄干パネルは、複数の単位パネルを繋ぎ合わせて構成され、
前記表示装置は、前記単位パネルの繋ぎ目位置に隣接して配設されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の乗客コンベアの欄干装置。
【請求項6】
無端状に連結された多数の踏段と、
前記踏段を駆動する駆動装置と、
前記駆動装置を制御する制御装置と、
前記踏段の移動経路に沿って設けられたスカートガードと、
前記スカートガードの上部に立設された欄干パネルと、
前記欄干パネルの周囲に循環移動可能に装着された手摺ベルトと、
前記手摺ベルトの前記スカートガード内部への入込口に設置されたインレットガードと、
前記欄干パネルに組み込まれ、乗客コンベアの運転方向を表示する表示装置と、
前記制御装置から出力される運転方向指示信号に基づいて前記表示装置を制御する表示制御装置と、を備えることを特徴とする乗客コンベア。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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