説明

二剤式染毛剤

【課題】ショートヘアに全量を塗布するというような高い浴比での使用態様の場合であっても、吐出・塗布した泡が、放置中に液だれせず、かつ染色性又は脱色性も良好なノンエアゾールタイプの二剤式染毛剤の提供。
【解決手段】アルカリ剤を含有する第1剤、過酸化水素を含有する第2剤、及び第1剤と第2剤の混合液を泡状に吐出するノンエアゾールフォーマー容器からなり、混合液中に次の成分(A)及び(B)
(A)モノ長鎖脂肪族基トリメチルアンモニウム塩:0.02〜10質量%
(B)アニオン界面活性剤:0.5〜10質量%
を含有し、混合液の25℃における粘度が1〜300mPa・sである二剤式染毛剤。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二剤式染毛剤に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、毛髪脱色剤、染毛剤としては、液状又はクリーム状のものが普及しているが、これらを毛髪にムラなく塗布するのは慣れない人にとって難しい。髪に適用する混合物の粘度が、放置時のタレ落ち防止のために1000〜10000mPa・s程度と高めになるよう調整されており、均一に剤を広げにくく、また毛髪の根元まで充分に剤を行き渡らせにくいからである。更に、毛髪の根元部分や後頭部の塗布にはブロッキング、合わせ鏡等のスキルが必要とされ、多くの時間も要する。
【0003】
これに対し、二剤式毛髪脱色剤又は二剤式染毛剤の混合液をノンエアゾールタイプのフォーマー容器から泡状に吐出させるものが提案されている(特許文献1)。この毛髪脱色剤又は染毛剤は、第1剤と第2剤の混合液をノンエアゾールタイプのフォーマー容器から泡状に吐出することにより、毛髪にムラなく適用でき、仕上がりに色ムラが生じず、特に新生部と既染部の色の段差を解消するのに有用なものであり、男女、年齢層を問わず幅広い客層に支持されている。
【0004】
しかし、上記のようなタイプの毛髪脱色剤や染毛剤は、その製品の性格上、第1剤と第2剤を一度に全て混合して使用する「1回使い切りタイプ」となるため、処理対象がショートヘアの場合であっても、製品中の全量を吐出して、全ての混合液を塗布するという使い方がされがちである。このような場合には、毛髪の量に対する混合液の比率(浴比)が過剰となり、塗布後の放置中に液だれするという不都合が一部で見られた。
【0005】
そこで、そのような高い浴比で使用した場合であっても、塗布した泡が液だれせず、しかも根元まで充分に行き渡り、かつ染色性も良好な毛髪脱色剤及び染毛剤が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004-339216号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従って本発明は、ショートヘアに全量を塗布するというような高い浴比での使用態様の場合であっても、吐出・塗布した泡が、放置中に液だれせず、かつ染色性又は脱色性も良好なノンエアゾールタイプの二剤式染毛剤を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、ノンエアゾールの二剤式泡状染毛剤の混合液中にモノ長鎖脂肪族基トリメチルアンモニウム塩及びアニオン界面活性剤をそれぞれ特定量含有させることで、上記の課題を解決できることを見出した。
【0009】
本発明は、アルカリ剤を含有する第1剤、過酸化水素を含有する第2剤、及び第1剤と第2剤の混合液を泡状に吐出するノンエアゾールフォーマー容器からなり、混合液中に次の成分(A)及び(B)
(A)モノ長鎖脂肪族基トリメチルアンモニウム塩:0.02〜10質量%
(B)アニオン界面活性剤:0.5〜10質量%
を含有し、混合液の25℃における粘度が1〜300mPa・sである二剤式染毛剤を提供するものである。
【0010】
更に本発明は、上記二剤式染毛剤の混合液をノンエアゾールフォーマー容器から泡状に吐出させ、この泡状の混合液を頭髪に適用した後、頭髪上で再度泡立てる頭髪染色方法を提供するものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明の二剤式染毛剤は、ショートヘアに全量を塗布するというような高い浴比での使用態様の場合であっても、吐出・塗布した泡が放置中に液だれせず、このため安心して浴比を大きくでき、染色性又は脱色性をより高めることができる。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明において「二剤式染毛剤」は、染料を含有する染毛剤と、染料を含有しない脱色剤との両方を含む概念である。
【0013】
〔(A):モノ長鎖脂肪族基トリメチルアンモニウム塩〕
成分(A)のモノ長鎖脂肪族基トリメチルアンモニウム塩における長鎖脂肪族基は、直鎖及び分岐鎖のいずれでもよく、またアルキル基及びアルケニル基のいずれでもよいが、炭素数は16〜22、更には16〜20、特に16〜18が好ましく、アルキル基がより好ましく、また直鎖であるのがより好ましい。具体的には、長鎖脂肪族基としては、セチル基、ステアリル基が好ましい。また成分(A)のアンモニウムイオンの対イオンとしては、ハロゲン化物イオン(塩化物イオン、臭化物イオン等)、有機アニオン(メチル硫酸イオン、エチル硫酸イオン、サッカリンイオン等)が挙げられ、なかでも塩化物イオン、臭化物イオンが好ましい。
【0014】
第1剤と第2剤の混合液における成分(A)の含有量は、成分(B)のアニオン界面活性剤と併用することで、高い浴比で使用した場合であっても頭髪上での泡の安定性を高め垂れ落ちを抑制する効果を高める観点より、0.02〜10質量%とするが、更には0.05〜5質量%、特に0.1〜2質量%が好ましい。
【0015】
〔(B):アニオン界面活性剤〕
成分(B)のアニオン界面活性剤としては、例えば、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩等の硫酸エステル系アニオン界面活性剤;N-アシルアミノ酸塩、N-アシル-N-アルキルアミノ酸塩、アミド型N-アシルアミノ酸塩、エーテルカルボン酸塩、脂肪酸塩、コハク酸アルキル又はコハク酸アルケニルの塩等のカルボン酸系アニオン界面活性剤;スルホコハク酸塩型、イセチオン酸塩型、タウリン塩型、アルキルベンゼンスルホン酸塩型、α-オレフィンスルホン酸塩型、アルカンスルホン酸型等のスルホン酸系アニオン界面活性剤;アルキルリン酸塩、アルキルエーテルリン酸塩等のリン酸エステル系アニオン界面活性剤が挙げられる。これらのうち、カルボン酸系、硫酸エステル系が好ましく、特にカルボン酸系が好ましい。カルボン酸系アニオン界面活性剤の中でも、N-アシルアミノ酸塩、N-アシル-N-アルキルアミノ酸塩、エーテルカルボン酸塩が好ましい。N-アシルアミノ酸塩のアミノ酸残基としては、グルタミン酸、アスパラギン酸等が挙げられ、N-アシル-N-アルキルアミノ酸塩のアミノ酸残基としては、グルタミン酸、グリシン、β-アラニン等が挙げられる。N-アシルアミノ酸塩、N-アシル-N-アルキルアミノ酸塩のアシル基の炭素数は、10〜18、更には10〜16、更には10〜14であることが好ましい。N-アシル-N-アルキルアミノ酸塩のアルキル基の炭素数は、10〜18、更には10〜16、更には10〜14であることが好ましい。
【0016】
エーテルカルボン酸塩としては、ポリグリセリルアルキルエーテル酢酸塩又は次の一般式(1)で表されるエーテル酢酸塩が挙げられる。
【0017】
R-Z-(CH2CH2O)m-CH2CO2X (1)
【0018】
〔式中、Rは炭素数7〜19の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、Zは−O−又は−CONH−を示し、Xは水素原子、アルカリ金属、トリエタノールアミン又はアンモニウムを示し、mは1〜20の数を示す。〕
【0019】
上記エーテル酢酸塩において、Rの炭素数が10〜18、更には11〜15のものが好ましく、また、mは3〜15であることが好ましく、6〜12が特に好ましい。これらの中でも、上記のRの炭素数とmの範囲を共に満たすものが好ましい。
【0020】
第1剤と第2剤の混合液における成分(B)の含有量は、成分(A)のカチオン界面活性剤と併用することで、高い浴比で使用した場合であっても頭髪上での泡の安定性を高め垂れ落ちを抑制する効果を高める観点より、0.5〜10質量%とするが、更には1〜8質量%、特に2〜5質量%が好ましい。
【0021】
成分(B)と成分(A)との質量比(B)/(A)は、頭髪上での泡の安定性を高め垂れ落ちを抑制する効果をより高めるとともに、泡を根元まで充分に行き渡らせる観点より、1〜100とすることが好ましく、更には2〜50、特に4〜20とすることが好ましい。
【0022】
また、成分(A)と成分(B)とは、保存安定性を高め、使用直前に混合されることで、泡の安定性をより向上させ、垂れ落ちの抑制効果を高める観点より、第1剤と第2剤とに分離して含有されることが好ましい。すなわち、第1剤が成分(B)を含有し、第2剤が成分(A)を含有するか、又は第1剤が成分(A)を含有し、第2剤が成分(B)を含有するという態様が好ましく、特に、第1剤が成分(B)の全量を含有し、第2剤が成分(A)の全量を含有するか、又は第1剤が成分(A)の全量を含有し、第2剤が成分(B)の全量を含有するという態様が好ましい。
【0023】
〔アルカリ剤〕
第1剤中にはアルカリ剤を含有する。アルカリ剤としては、アンモニア及びその塩; モノエタノールアミン、イソプロパノールアミン、2-アミノ-2-メチルプロパノール、2-アミノブタノール等のアルカノールアミン及びその塩; 1,3-プロパンジアミン等のアルカンジアミン及びその塩; 炭酸グアニジン、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の炭酸塩等が挙げられる。これらのアルカリ剤は、2種以上を併用してもよく、またその含有量は、十分な染毛・脱色効果の点、及び毛髪損傷や頭皮刺激の低減の点から、混合液中の0.05〜15質量%が好ましく、更に0.1〜10質量%、特に0.2〜5質量%が好ましい。
【0024】
〔過酸化水素〕
第2剤中の過酸化水素の含有量は、1〜9質量%、特に3〜6質量%が好ましく、第1剤と第2剤の混合液中における過酸化水素の含有量は、1〜6質量%、特に2〜5質量%が好ましい。また、第2剤のpHは、過酸化水素の分解抑制のため、2〜6、特にpH2.5〜4とすることが好ましい。
【0025】
〔染料〕
本発明の二剤式染毛剤が、毛髪脱色剤である場合には、染料は含有せず、染毛剤である場合には、第1剤に酸化染料中間体又は直接染料を含有する。
【0026】
(酸化染料中間体)
酸化染料中間体としては、通常染毛剤に使用されている公知のプレカーサー及びカプラーを用いることができる。プレカーサーとしては、例えばパラフェニレンジアミン、トルエン-2,5-ジアミン、2-クロロ-パラフェニレンジアミン、N-メトキシエチル-パラフェニレンジアミン、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)-パラフェニレンジアミン、2-(2-ヒドロキシエチル)-パラフェニレンジアミン、2,6-ジメチル-パラフェニレンジアミン、4,4′-ジアミノジフェニルアミン、1,3-ビス(N-(2-ヒドロキシエチル)-N-(4-アミノフェニル)アミノ)-2-プロパノール、PEG-3,3,2′-パラフェニレンジアミン、パラアミノフェノール、パラメチルアミノフェノール、3-メチル-4-アミノフェノール、2-アミノメチル-4-アミノフェノール、2-(2-ヒドロキシエチルアミノメチル)-4-アミノフェノール、オルトアミノフェノール、2-アミノ-5-メチルフェノール、2-アミノ-6-メチルフェノール、2-アミノ-5-アセタミドフェノール、3,4-ジアミノ安息香酸、5-アミノサリチル酸、2,4,5,6-テトラアミノピリミジン、2,5,6-トリアミノ-4-ヒドロキシピリミジン、4,5-ジアミノ-1-(4′-クロロベンジル)ピラゾール、4,5-ジアミノ-1-ヒドロキシエチルピラゾールとこれらの塩等が挙げられる。
【0027】
また、カプラーとしては、例えばメタフェニレンジアミン、2,4-ジアミノフェノキシエタノール、2-アミノ-4-(2-ヒドロキシエチルアミノ)アニソール、2,4-ジアミノ-5-メチルフェネトール、2,4-ジアミノ-5-(2-ヒドロキシエトキシ)トルエン、2,4-ジメトキシ-1,3-ジアミノベンゼン、2,6-ビス(2-ヒドロキシエチルアミノ)トルエン、2,4-ジアミノ-5-フルオロトルエン、1,3-ビス(2,4-ジアミノフェノキシ)プロパン、メタアミノフェノール、2-メチル-5-アミノフェノール、2-メチル-5-(2-ヒドロキシエチルアミノ)フェノール、2,4-ジクロロ-3-アミノフェノール、2-クロロ-3-アミノ-6-メチルフェノール、2-メチル-4-クロロ-5-アミノフェノール、N-シクロペンチル-メタアミノフェノール、2-メチル-4-メトキシ-5-(2-ヒドロキシエチルアミノ)フェノール、2-メチル-4-フルオロ-5-アミノフェノール、レゾルシン、2-メチルレゾルシン、4-クロロレゾルシン、1-ナフトール、1,5-ジヒドロキシナフタレン、1,7-ジヒドロキシナフタレン、2,7-ジヒドロキシナフタレン、2-イソプロピル-5-メチルフェノール、4-ヒドロキシインドール、5-ヒドロキシインドール、6-ヒドロキシインドール、7-ヒドロキシインドール、6-ヒドロキシベンゾモルホリン、3,4-メチレンジオキシフェノール、2-ブロモ-4,5-メチレンジオキシフェノール、3,4-メチレンジオキシアニリン、1-(2-ヒドロキシエチル)アミノ-3,4-メチレンジオキシベンゼン、2,6-ジヒドロキシ-3,4-ジメチルピリジン、2,6-ジメトキシ-3,5-ジアミノピリジン、2,3-ジアミノ-6-メトキシピリジン、2-メチルアミノ-3-アミノ-6-メトキシピリジン、2-アミノ-3-ヒドロキシピリジン、2,6-ジアミノピリジンとこれらの塩等が挙げられる。
【0028】
プレカーサーとカプラーはそれぞれ2種以上を併用してもよく、プレカーサーとカプラーそれぞれの含有量は、混合液中の0.01〜5質量%、特に0.1〜4質量%が好ましい。
【0029】
(直接染料)
直接染料としては、酸性染料、ニトロ染料、分散染料、塩基性染料等が挙げられる。酸性染料としては、青色1号、紫色401号、黒色401号、だいだい色205号、赤色227号、赤色106号、黄色203号、アシッドオレンジ3等が挙げられ、ニトロ染料としては、2-ニトロ-p-フェニレンジアミン、2-アミノ-6-クロロ-4-ニトロフェノール、3-ニトロ-p-ヒドロキシエチルアミノフェノール、4-ニトロ-o-フェニレンジアミン、4-アミノ-3-ニトロフェノール、4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノール、HCブルーNo.2、HCオレンジNo.1、HCレッドNo.1、HCイエローNo.2、HCイエローNo.4、HCイエローNo.5、HCレッドNo.3、N,N-ビス-(2-ヒドロキシエチル)-2-ニトロ-p-フェニレンジアミン等が挙げられ、分散染料としては、ディスパーズバイオレット1、ディスパーズブルー1、ディスパーズブラック9等が挙げられ、塩基性染料としては、ベーシックブルー99、ベーシックブラウン16、ベーシックブラウン17、ベーシックレッド76、ベーシックレッド51、ベーシックイエロー57、ベーシックイエロー87、ベーシックオレンジ31等が挙げられる。
【0030】
直接染料は、2種以上を併用してもよく、酸化染料中間体と併用してもよい。またその含有量は、混合液中の0.001〜5質量%、特に0.01〜3質量%が好ましい。
【0031】
〔その他の界面活性剤〕
本発明の二剤式染毛剤には、更に、成分(A)、成分(B)以外の界面活性剤を含有させることができる。そのような界面活性剤としては、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤、半極性界面活性剤、成分(A)以外のカチオン界面活性剤が挙げられる。
【0032】
非イオン界面活性剤としては、アルキルポリグルコシド、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、アルキルグリセリルエーテル等が挙げられる。アルキルポリグルコシドとしては、アルキル基の炭素数が8〜18、更には8〜14、特に9〜11であるものが好ましく、またこのアルキル基が直鎖であるものが好ましい。グルコシドの平均縮合度は1〜5、特に1〜2が好ましい。ポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしては、アルキル基の炭素数が10〜22、特に12〜18であるものが好ましく、またこのアルキル基が直鎖であるものが好ましい。また、ポリオキシエチレンアルキルエーテルがより好ましく、なかでもオキシエチレン基の平均付加モル数が1〜40、特に4〜30であるものが好ましい。アルキルグリセリルエーテルとしては、アルキル基の炭素数が8〜18、特に8〜12であるものが好ましく、またこのアルキル基が分岐鎖であるものが好ましい。
【0033】
両性界面活性剤としては、炭素数8〜24のアルキル基、アルケニル基又はアシル基を有するカルボベタイン系、アミドベタイン系、スルホベタイン系、ヒドロキシスルホベタイン系、アミドスルホベタイン系、ホスホベタイン系、イミダゾリニウム系の界面活性剤が挙げられ、なかでもカルボベタイン系界面活性剤、スルホベタイン系界面活性剤が好ましい。好ましい両性界面活性剤としては、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン等が挙げられる。
【0034】
半極性界面活性剤としては、アルキルアミンオキサイド、アルキルアミドアミンオキサイド等が挙げられる。
【0035】
成分(A)以外のカチオン界面活性剤としては、ジアルキルジメチルアンモニウム塩等のジ長鎖脂肪族基ジメチルアンモニウム塩が挙げられる。
【0036】
第1剤と第2剤の混合液における、上記成分(A)、成分(B)以外の界面活性剤の含有量は、起泡性をより高める観点と頭髪上での泡の安定性をより高める観点より、0.1〜8質量%、更には0.5〜6質量%、特に1〜5質量%が好ましい。
【0037】
〔高級アルコール〕
本発明の二剤式染毛剤には、泡もちを良くし、本発明の二剤式染毛剤を頭髪に塗布した後、放置している間の液だれを抑制する効果を高めるため、更に高級アルコールを含有させることができる。
【0038】
高級アルコールとしては、炭素数が12〜22、更には14〜18のアルキル基又はアルケニル基を有するものが好ましく、なかでもアルキル基、特に直鎖アルキル基を有するものが好ましい。例えば、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、オレイルアルコール等が挙げられる。なかでも、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコールのうち2種又は3種を併用することが好ましい。
【0039】
第1剤と第2剤の混合液中における高級アルコールの含有量は、泡立ち、きめ細かく柔らかな泡質、また放置している間の液だれを抑制する効果を高める点から、0.01〜1.5質量%が好ましく、更には0.1〜1質量%、更には0.4〜0.9質量%、特に0.6〜0.8質量%が好ましい。また、高級アルコールを第1剤に含有させる場合の第1剤中における含有量は、0.01〜2質量%が好ましく、更に0.1〜1.5質量%、特に0.2〜1質量%が好ましい。高級アルコールを第2剤に含有させる場合の第2剤中における含有量は、0.01〜2質量%が好ましく、更に0.1〜1.5質量%、特に0.5〜1質量%が好ましい。
【0040】
〔ジアリル4級アンモニウム塩の重合体又は共重合体〕
本発明の二剤式染毛剤には、髪に塗布した後に適度な泡残りを保ち、塗布した場所を確認しやすくする効果を高める観点より、更にジアリル4級アンモニウム塩の重合体又は共重合体を含有させることができる。ジアリル4級アンモニウム塩の重合体又は共重合体の具体例としては、ジメチルジアリルアンモニウムクロリド重合体(ポリクオタニウム-6、例えばマーコート100;Nalco社)、ジメチルジアリルアンモニウムクロリド/アクリル酸共重合体(ポリクオタニウム-22、例えばマーコート280、同295;Nalco社)、ジメチルジアリルアンモニウムクロリド/アクリルアミド共重合体(ポリクオタニウム-7、例えばマーコート550;Nalco社)、ジメチルジアリルアンモニウムクロリド/アクリル酸/アクリルアミド共重合体(ポリクオタニウム-39、例えばマーコートプラス3330、同3331;Nalco社)等が挙げられる。なかでも、ジメチルジアリルアンモニウムクロリド重合体、ジメチルジアリルアンモニウムクロリド/アクリル酸共重合体が好ましい。
【0041】
第1剤と第2剤の混合液における、ジアリル4級アンモニウム塩の重合体又は共重合体の含有量は、髪に塗布した後に適度な泡残りを保ち、塗布した場所を確認しやすくする効果を高める観点より、0.01〜3質量%、更には0.1〜2質量%、特に0.3〜1.5質量%が好ましい。
【0042】
〔不揮発性親水性溶剤〕
更に、第1剤又は第2剤中に不揮発性親水性溶剤を含有することが好ましい。これにより、混合液の泡を頭髪に塗布した後、放置している間に、混合液から水分が蒸発して過酸化水素等の刺激性の成分が濃縮されることによる頭皮に対する刺激を軽減することができる。不揮発性親水性溶剤としては、ポリオール類やその低級(炭素数1〜4)アルキルエーテル類などの消泡作用のないものが好ましい。ポリオール類としては、炭素数2〜6のものが好ましく、例えば、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3-ブタンジオール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、イソプレングリコール、ソルビトール等が挙げられる。ポリオールの低級アルキルエーテル類としては、前掲のポリオールのモノ低級アルキルエーテルやポリ低級アルキルエーテル(例えば、ジ低級アルキルエーテル)などが挙げられる。なかでもポリオールのモノメチルエーテル又はモノエチルエーテルが好ましく、具体的には、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルが挙げられる。これらは、二種以上を併用することができる。
【0043】
第1剤と第2剤の混合液中における不揮発性親水性溶剤の含有量は、頭皮刺激を低減する効果と液温が低い時でも泡質を良好なものとする点から、0.1〜4質量%が好ましく、更には0.5〜3質量%、更には1〜2質量%が好ましい。
【0044】
〔その他任意成分〕
第1剤及び第2剤は水を媒体とし、また、上記成分のほかに通常化粧品原料として用いられる他の成分を加えることができる。このような任意成分としては、動植物油脂、天然又は合成の高分子、エーテル類、蛋白誘導体、加水分解蛋白、アミノ酸類、防腐剤、キレート剤、安定化剤、酸化防止剤、植物性抽出物、生薬抽出物、ビタミン類、香料、紫外線吸収剤が挙げられる。
【0045】
〔pH〕
本発明の二剤式染毛剤のpH(25℃)は、脱色・染毛効果と皮膚刺激性の点から、使用時(混合時)において、8〜12、更には9〜11、特に9〜10が好ましい。pH調整剤としては、前記のアルカリ剤のほか、塩酸、リン酸等の無機酸、クエン酸、グリコール酸、乳酸等の有機酸、リン酸二水素一カリウム、リン酸一水素二ナトリウム等のリン酸塩等が挙げられる。
【0046】
〔粘度〕
第1剤と第2剤の混合液の粘度は、1〜300mPa・sであり、5〜200mPa・s、特に10〜100mPa・sが好ましい。なお、ここでの粘度は、25℃、B型回転粘度計で、ローターNo.1を用い、測定対象が100mPa・s以下の場合の回転速度は60rpm、100〜200mPa・sの場合は30rpm、200mPa・s以上の場合は12rpmで測定する。回転数の大きい測定から順番に行い、表示が振り切れることなく測定できた時点で測定を完了し、以降の回転数の小さい測定は行わない。
【0047】
第1剤と第2剤の混合液の粘度が上記範囲となるように調整することにより、塗布しやすい泡体積を実現することができ、かつ混合液が毛髪に塗布された後の垂れ落ちを抑制することができると共に、スクイズフォーマーなどで泡を吐出する際にスクイズしやすくなる。混合液の粘度を前述の範囲に調整するためには、エタノール等の水溶性溶剤を添加したり、あるいは界面活性剤、ポリオール類、高級アルコール等の含有量や種類を適宜調整すればよい。
【0048】
〔気液混合比〕
フォーマー容器の泡吐出手段による空気と混合液との気液混合比は、剤の髪への馴染み易さ及び塗り易さの点から、7〜40mL/gが好ましく、15〜30mL/gがより好ましい。なお、ここでの気液混合比は次のようにして測定した値である。
【0049】
まず、25℃で吐出した泡の重量と体積を測定することにより気液混合比を求める。スクイズフォーマー容器(大和製罐社S1スクイズフォーマー、容積210mL、メッシュの粗さ(目開き)は混合室150メッシュ(1インチ(25.4mm)あたり150の桝目)、先端200メッシュ)に混合液を100g入れ、残量が80gの時点から、20gの泡を1000mLのメスシリンダーに吐出し、吐出開始から1分後に泡の体積を測定する。この吐出された泡の容積(mL)を重量20gで割ることにより気液混合比(mL/g)が得られる。
【0050】
〔フォーマー容器〕
本発明において、フォーマー容器は、ノンエアゾールタイプの容器であって、第1剤と第2剤の混合液を、噴射剤を使用することなく空気と混合して泡状に吐出させるために使用する。フォーマー容器の使用により、吐出させた剤の飛び散りを防止できるという効果も得られる。特に、ノンエアゾールタイプの容器は、エアゾールタイプの容器に比べて、製品を安価に製造可能であり、高圧ガスの噴射剤が不要であるため、製品を流通においてより安全に取り扱うことができる。
【0051】
フォーマー容器としては、泡吐出手段を有する公知のポンプフォーマー容器、スクイズフォーマー容器、電動式泡立て器、蓄圧式ポンプフォーマー容器等を使用することができる。より具体的には、例えば、食品と容器(vol.35, No.10, p588〜593(1994); vol.35, No.11, p624〜627(1994); vol.36, No.3, p154〜158(1995))に記載のポンプフォーマーE3タイプ、同F2タイプ(以上、大和製罐社)、スクイズフォーマー(大和製罐社)、電動泡立て器(松下電工社)、エアスプレーフォーマー(エアスプレーインターナショナル社)等が挙げられる。本発明の二剤式染毛剤に用いるフォーマー容器としては、安価で使い勝手が良いことから、ポンプフォーマー容器及びスクイズフォーマー容器が好ましい。
【0052】
ポンプフォーマー容器又はスクイズフォーマー容器は、ネット等の泡生成部分を有するものであり、1剤と2剤との混合液が乾燥固化して目詰まりを起こした場合に、次回の吐出時に泡の流れによって、直ちに固化物を溶解して目詰まりを解消できるという点から薄肉のネットを有することが好ましい。この場合、ネットのメッシュとしては、50〜280メッシュ、更には90〜250メッシュ、更には130〜220メッシュが好ましい。ここで、メッシュとは、1インチ当たりの目の数をいう。この範囲のメッシュのネットを使用することにより、クリーミーな泡を生成することができる。また、このようなメッシュの材質としては、ナイロン、ポリエステル等を好ましく例示することができる。
【0053】
本発明の二剤式染毛剤において使用するフォーマー容器には、このようなネットを少なくとも一枚、好ましくは複数枚配設し、特に経済性、泡の安定性等の点から2枚配設することが好ましい。
【0054】
フォーマー容器において、内容物に接触する部分(容器内壁,泡吐出手段内壁等)は、アルカリ及び過酸化水素により腐食せず、また、過酸化水素の分解により発生した酸素が透過する材質で構成することが好ましい。
【0055】
第1剤、第2剤及びフォーマー容器からなる本発明の二剤式染毛剤の製品形態としては、第1剤又は第2剤をそれぞれフォーマー容器と別個の容器に充填し、使用時に双方の剤をフォーマー容器に移し入れ、混合するようにしてもよいが、一方の剤をフォーマー容器に充填し、他方の剤を別個の容器に充填し、使用時に、他方の剤をフォーマー容器内に移し入れるようにしてもよい。この場合、第2剤は、過酸化水素の分解によって生じる酸素のために容器内の圧力が上昇することを防止するため、ガス透過性のある容器、特に酸素透過性のある材質(例えば、ポリエチレン)から成るフォーマー容器に充填することが好ましい。一方、第1剤は、酸化染料の酸化を防止するため、酸素が透過し難い容器を用いる必要がある。
【0056】
〔使用方法〕
本発明の二剤式染毛剤を使用して毛髪(特に頭髪)を染色するには、予め毛髪を梳かしておくことが好ましい。これにより、後述する再度泡立てる処理中に毛髪がからみにくくなるので、混合液が飛び散るおそれがない。また、毛髪を梳かした後、染毛剤組成物の適用で汎用されているブロッキング操作を行う必要はなく、更にはブロッキング操作を行わないことが好ましい。これにより、後述する染毛剤組成物を毛髪に適用する操作や再度泡立てる操作がやりやすくなる。次いで、本発明の二剤式染毛剤の第1剤と第2剤をフォーマー容器内で混合し、その容器から吐出される泡状の剤を、直接毛髪に塗布してもよく、手又はブラシなどの道具を使って毛髪に塗布してもよい。塗布後は3〜60分程度、好ましくは5〜45分程度放置し、洗い流す。その後、適宜シャンプーやリンスをした後水洗して、髪を乾燥させる。
【0057】
なお、泡状に吐出させた第1剤と第2剤の混合液を頭髪に塗布した後、塗布した泡を頭髪上で再度泡立てることにより、頭髪に適用されてから洗い流されるまでの間における垂れ落ちをより一層防止でき、しかも塗り残しや塗りムラを回避することもできる。再度泡立てるには、ガスを注入しても、振動機やブラシのような器具を用いても、あるいは指を用いてもよいが、指を用いるのがより好ましい。ここで再度泡立てる時期は、完全に泡が消えた後であってもよく、泡が消える途中であってもよく、あるいは適用した泡が変化する前であってもよい。あるいは泡を適用したい範囲全てに適用完了した後であっても、適用途中であってもよい。再度泡立てるのは、連続的に1回行ってもよく、断続的に複数回繰り返してもよい。
【0058】
この方法によれば、塗布した泡を頭髪上で再度泡立てるため、二剤式染毛剤組成物の泡を、後頭部の髪といった確認しづらい部分に対しても、鏡を用いなくても塗り残しや塗りムラを生じることなく、更に、ブロッキングを行わなくとも頭髪の根元まで素速くかつ確実に泡を行き亘らせることができる。
【実施例】
【0059】
実施例1〜11,比較例1〜4
表1〜3に示す配合組成(質量%)の第1剤と第2剤を調製し、1:1.5の質量比で混合して混合液とした。これらの「吐出性」、「液だれ抑制効果」及び「脱色力」について評価した。この結果を表1〜3に併せて示す。
なお、フォーマー容器として、スクイズフォーマー(大和製罐社、S1スクイズフォーマー、メッシュの粗さは混合室150メッシュ、先端200メッシュ、空気導入路の最狭部の開口面積の合計は0.27mm2、ディップチューブの内径は、泡に混ざる液の量を調整し泡の安定や泡の均一性を調整する目的で、実施例1〜6と比較例1〜4ではφ2.0mm、実施例7〜11ではφ1.7mmで使い分けた。)を用いた。スクイズする可撓性容器部は、ポリプロピレン製で、内容積210mLを用いた。
【0060】
(評価方法)
・フォーマー容器からの吐出性(泡立ち)
混合液を正立させたフォーマー容器に入れ、スクイズして吐出した泡をパネラー3名が目視で観察し、下記基準に基づいて評価した。表1〜3には2名以上が下した評価、又は3名の評価が分かれた場合には中間の評価を示した。
A:均一できめ細かい泡
B:ほぼ均一できめ細かい泡
C:きめがやや粗い泡
D:泡にならない部分が生じ、液が混じる
【0061】
・液だれ抑制効果
髪をあごのラインで切り揃えたショートヘアにカットしたウィッグ(ビューラックス社、No.775S、毛髪全体の質量を約70gにした)を各実施例、比較例に対し4つずつ用意した。混合液を正立させたフォーマー容器に入れ、スクイズして吐出した泡を、ウィッグにそれぞれ50g、70g、85g、100g塗布し、30分後に液だれの有無を観察した。
A:100g塗布しても液だれなし
B:85g塗布しても液だれなし、100g塗布した場合に若干の液だれがある
C:70g塗布しても液だれなし、85g塗布した場合に若干の液だれがある
D:50g塗布しても液だれなし、70g塗布した場合に若干の液だれがある
E:50g塗布した場合に液だれがある
【0062】
・脱色力
上記の液だれ抑制効果の評価に基づき、浴比(毛髪量:混合液の泡量の質量比)を変えて、各実施例、比較例の液だれのない量を塗布した場合の脱色力を比較した。液だれ抑制効果の評価に基づく浴比は次の通りである。評価A:浴比1:1.4、評価B:浴比1:1.2、評価C:浴比1:1、評価D:浴比1:0.7、評価E:浴比1:0.5。
脱色力の評価は、各混合液を泡として吐出した脱色剤を、10gの中国人黒髪トレスに対し、決められた浴比で塗布し、30℃の恒温槽中で30分間静置した。その後40℃の温水ですすぎ、シャンプー、リンス後、ドライヤーで乾燥した。
比較例1の髪の明るさを標準とし、パネラー3名が目視で観察し、下記基準に基づいて評価した。表1〜3には2名以上が下した評価、又は3名の評価が分かれた場合には中間の評価を示した。
A:標準よりもかなり明るい
B:標準よりも明るい
C:標準よりもやや明るい
D:標準とほぼ同等
E:標準よりも暗い
【0063】
【表1】

【0064】
【表2】

【0065】
【表3】

【0066】
実施例12〜15
表4に示す第1剤及び第2剤を調製し、前述と同様、1:1.5の質量比で混合して混合液とした上でスクイズフォーマー容器に入れた。ただし、スクイズフォーマーのディップチューブの内径は、実施例12と実施例13ではφ1.3mm、実施例14と実施例15ではφ1.6mmとした。
前述と同様、「吐出性」、「液だれ抑制効果」及び「染色力」について評価したところ、いずれも良好であった。
【0067】
【表4】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
アルカリ剤を含有する第1剤、過酸化水素を含有する第2剤、及び第1剤と第2剤の混合液を泡状に吐出するノンエアゾールフォーマー容器からなり、混合液中に次の成分(A)及び(B)
(A)モノ長鎖脂肪族基トリメチルアンモニウム塩:0.02〜10質量%
(B)アニオン界面活性剤:0.5〜10質量%
を含有し、混合液の25℃における粘度が1〜300mPa・sである二剤式染毛剤。
【請求項2】
成分(B)と成分(A)との質量比(B)/(A)が1〜100である請求項1記載の二剤式染毛剤。
【請求項3】
更に、ジアリル4級アンモニウム塩の重合体又は共重合体を含有する請求項1又は2記載の二剤式染毛剤。
【請求項4】
成分(A)がセチルトリメチルアンモニウム塩又はステアリルトリメチルアンモニウム塩である請求項1〜3のいずれかに記載の二剤式染毛剤。
【請求項5】
成分(B)がカルボン酸系アニオン界面活性剤である請求項1〜4のいずれかに記載の二剤式染毛剤。
【請求項6】
成分(A)と成分(B)とが、第1剤と第2剤とに分離して含有されるものである請求項1〜5のいずれかに記載の二剤式染毛剤。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれかに記載の二剤式染毛剤の混合液をノンエアゾールフォーマー容器から泡状に吐出させ、この泡状の混合液を頭髪に適用した後、頭髪上で再度泡立てる頭髪染色方法。

【公開番号】特開2010−235582(P2010−235582A)
【公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−280283(P2009−280283)
【出願日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】