説明

二次ガスケット及びこれを備えた外壁目地構造

【課題】本発明の目的は、特殊な部材が不要であり、配設が容易であるとともに、確実に外壁目地の水密構造を実現することができる二次ガスケット及びこれを備えた外壁目地構造を提供することにある。
【解決手段】外壁パネルP間の目地を閉塞するための二次ガスケット1に関する。
二次ガスケット1は、支持部材11と、防水部材12と、少なくとも一つの取付部材13とを有して構成されており、防水部材12は、略矩形平板状の平板部12Aと、少なくとも一つの略矩形状の突片12Bを有する弾性部材として形成されており、取付部材13は、支持壁11と対向する天面壁13cを有する中空筐体として構成されるとともに、内部にナットNが保持されており、天面壁13cには、ナットNの内孔と連通する第1ボルト孔131が形成されており、第1ボルト孔131からナットNへボルトRを螺子込むことにより、ボルトRの脚の自由端側が支持部材11を押圧する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外壁目地の水密構造を実現するための二次ガスケット及びこれを備えた外壁目地構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、外壁と外壁との間に形成される目地の防水を行うために、ガスケットを使用した防水構造が採用されることが多い。
特に、確実により高い防水性を実現するために、屋外側に一次ガスケットを配設するとともに、壁体内部側に二次ガスケットを配設し、二重にシーリングを行う方法が採られることがある。
この場合、従来の主流であった住宅工法である軸組み工法においては、ガスケットを使用した防水を行う際には、柱に予め二次ガスケットを取付けた上で外壁の建方ができるため、二次ガスケットと胴縁を密着させることが容易であった。
【0003】
しかし、昨今の主流であるカーテンウォール工法では、外壁間には、柱や十分なスペースが存在しないため、二次ガスケットを配設する際には、様々な工夫がされていた(例えば、特許文献1乃至特許文献3参照)。
【0004】
特許文献1には、パネル間の目地シール用のガスケット構造および目地のシール方法が開示されている。
特許文献1の技術においては、外壁材と外壁材との間に形成される目地には、一次ガスケットが配設され、下地材と下地材との間に形成される空間(壁体内部に形成される空間)には、二次ガスケットが配設される。
この二次ガスケットは、建付け後に経時的に膨張する素材で構成されており、各外壁の目地側に配設されている。
このため、建付け時には、両者間は所定の間隙をもって対峙することになる。
この素材は、独立気泡性が高く、ゴム弾性を有し形状復元力を備えた軟質フォームが有効に使用される。
これは、セル内をガス抜きすることにより収縮させたものであり、外気をセル内に経時的に取り込むことにより、その形状復元力により膨張する素材である。
よって、建付け後所定期間が経過すれば、一次ガスケット及び二次ガスケットによる二重の防水が実現できる。
【0005】
また、特許文献2には、ユニット工法建物の乾式目地構造が開示されている。
特許文献2の技術においては、外壁面材と外壁面材との間に形成される縦目地には、一次ガスケットが挿入されるとともに、パネルフレームとパネルフレームとの間に形成される空間(壁体内部に形成される空間)には二次ガスケットが挿入される
二次ガスケットは、外壁面材側から壁体内部方向へ向けて治具により押圧することにより、縦目地奥側の所定の位置に配設される。
このように、一次ガスケット及び二次ガスケットによる二重の防水が実現できる。
【0006】
特許文献3には、外壁目地構造およびその施工方法が開示されている。
特許文献3の技術においては、外壁面材と外壁面材との間に形成される1次目地には、耐熱性及び弾力性を有する1次ガスケットが挿入されるとともに、断熱部材と断熱部材との間に形成される2次目地(壁体内部に形成される空間)には耐熱性及び弾力性を有する合成ゴム製の2次ガスケットが挿入される。
このように、1次ガスケット及び二次ガスケットによる二重の防水が実現できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平09−242203号公報
【特許文献2】特開平08−302844号公報
【特許文献3】特開2003−286748号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このように、特許文献1乃至特許文献3に係る技術によれば、カーテンウォール工法における外壁パネルに対しても、一次ガスケット及び二次ガスケットによる二重の防水が実現できる。
しかし、特許文献1に係る技術においては、特殊な素材が必要であり、コストが高騰するという問題があった。
また、二次ガスケットが防水部材として機能するまでに時間を要するとともに、確実に膨張しているのか否かを確認することが困難であるという問題がある。
【0009】
また、特許文献2又は特許文献3に係る技術においては、後工程で、二次ガスケットを圧入する必要があるが、圧入時の二次ガスケットの抵抗が大きく圧入するのが困難であるという問題がある。
更に、所定位置に配設する際には、特許文献2に係るような治具が必要となる等、二次ガスケットを所定位置に配設することが困難で手間がかかるという問題が生じていた。
【0010】
本発明の目的は、上記各問題点を解決することにあり、特殊な部材が不要であり、配設が容易であるとともに、確実に外壁目地の水密構造を実現することができる二次ガスケット及びこれを備えた外壁目地構造に関するものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題は、請求項1に係る発明によれば、外壁パネル間の目地を閉塞するための二次ガスケットであって、該二次ガスケットは、略矩形平板状の支持壁と、該支持壁の相対向する辺から各々略垂直に起立した側壁とで形成された断面略コ字形状の支持部材と、前記支持壁の前記側壁が起立する側の面に配設された防水部材と、前記支持壁の前記側壁が起立する側と反対側の面に配設された少なくとも一つの取付部材と、を有して構成されており、前記防水部材は、略矩形平板状の平板部と、該平板部から起立した少なくとも一つの略矩形状の突片を有する弾性部材として形成されており、前記取付部材は、前記支持壁と対向する天面壁を有する中空筐体として構成されるとともに、内部にナットが保持されており、前記天面壁には、前記ナットの内孔と連通する第1ボルト孔が形成されており、前記第1ボルト孔から前記ナットへボルトを螺子込むことにより、前記ボルトの脚の自由端側が前記支持壁を押圧することにより解決される。
【0012】
また、上記課題は、請求項4に係る発明によれば、外壁面材と、該外壁面材の内側面に配設された胴縁と、該胴縁の内側面に配設されたボードと、該ボードの内側面に配設された断熱部材とを有して構成された外壁パネル間の外壁目地構造であって、前記胴縁の前記外壁目地側端部周辺の内側面と、前記外壁目地を構成する2つの前記ボードの相対向する端面と、前記断熱部材の相対向する端面とで形成された断面略T字形状の第1目地空間に配設される二次ガスケットを備え、該二次ガスケットは、略矩形平板状の支持壁と、該支持壁の相対向する辺から各々略垂直に起立した側壁とで形成された断面略コ字形状の支持部材と、前記支持壁の前記側壁が起立する側の面に配設された防水部材と、前記支持壁の前記側壁が起立する側と反対側の面に配設された少なくとも一つの取付部材と、を有して構成されており、前記防水部材は、略矩形平板状の平板部と、該平板部から起立した少なくとも一つの略矩形状の突片を有する弾性部材として形成されており、前記取付部材は、前記支持壁と対向する天面壁を有する中空筐体として構成されるとともに、内部にナットが保持されており、前記二次ガスケットは、前記防水部材を前記胴縁の前記外壁目地側端部周辺の内側面側に向けて、前記側壁の外側面を、前記外壁目地を構成する2つの前記ボードの相対向する端面に夫々当接させるとともに、前記取付部材が前記断熱部材の相対向する端面の間に挿入されるよう配設され、前記天面壁に形成され、前記ナットの内孔と連通する第1ボルト孔から前記ナットへボルトを螺子込むことにより、前記ボルトの脚の自由端側が前記支持壁を前記胴縁側へ押圧し、前記側壁の自由端側が前記胴縁に圧接されていることにより解決される。
【0013】
このように、本発明に係る二次ガスケットは、支持部材の片面側(側壁が起立している側)には、防水部材が配設されており、裏面側(側壁が起立している側と反対側)には、取付部材が配設されている。
この二次ガスケットは、取付部材の天面壁に形成された第1ボルト孔から、取付部材の内部に保持されたナットへボルトを螺子込むことにより、このボルトの脚の自由端部分で支持部材を構成する支持壁を押圧することができる。
よって、取付部材の内部に保持されたナットへボルトを螺子込むだけで、支持部材を胴縁方向へと押圧することができる。
つまり、二次ガスケットを所定の位置へと配設することができる。
このように二次ガスケットを配設することにより、支持部材を構成する側壁の自由端部が胴縁に圧接するとともに、側壁の外側面が、外壁目地を構成する2つのボードの相対向する端面に夫々当接しているため、外壁目地から浸入した水滴が支持部材よりも内部に浸入することを有効に防止することができ、支持部材に到達した水滴は防水部材の突片に沿って(突片間が樋となる)下方向へと排出される。
以上のように、本発明に係る二次ガスケットによれば、ボルトを螺子込むことにより、簡易に所定位置に配設され、確実に防水性を確保することができる。
【0014】
より具体的に本発明に係る二次ガスケットの構成を示すと、前記取付部材は、略ハット形状の第1カバー部材及び第2カバー部材と、該第2カバー部材に取付られる略ハット形状のナット保持部材とを有して構成されており、前記第1カバー部材は、略長方形状に形成された前記天面壁の相対向する短辺から略垂直に各々垂下する第1連結壁と、該第1連結壁の前記天面壁との連続辺と対向する辺より、前記天面壁と離隔する方向に略垂直に延出する第1支持壁取付部とを有して構成され、前記第2カバー部材は、前記天面壁と略同一形状を有し、略中央部に第2ボルト孔が形成された第2ボルト締結壁と、該第2ボルト締結壁の相対向する長辺から略垂直に各々垂下する第2連結壁と、該第2連結壁の前記第2ボルト締結壁との連続辺と対向する辺より、前記第2ボルト締結壁と離隔する方向に略垂直に延出する第2支持壁取付部とを有して構成され、前記ナット保持部材は、略矩形平板状であり略中央部に第3ボルト孔が形成されたナット支持壁と、該ナット支持壁の相対向する辺から略垂直に各々立ち上がる第3連結壁と、該第3連結壁の前記ナット支持壁との連続辺と対向する辺より、前記ナット支持壁と離隔する方向に略垂直に延出するカバー取付部とを有して構成され、前記ナット支持壁の前記カバー取付部が配設される側の面と、前記第2ボルト締結壁の前記第2支持壁取付部が配設される側の面とを対向させて、前記カバー取付部を前記第2ボルト締結壁に取付けることにより、前記ナット保持部材は前記第2カバー部材に取付けられるとともに、前記天面壁と前記第2ボルト締結壁の形状を整合させた状態で、前記第1カバー部材で前記第2カバー部材を被覆した状態で前記第1支持壁取付部が前記支持壁に取付けられており、前記ナット支持壁と、前記第3連結壁と、前記第2ボルト締結壁とで形成された空間には前記ナットが配設されており、前記第1ボルト孔と、前記第2ボルト孔と、前記ナットの内孔と、前記第3ボルト孔とは連通している。
【0015】
また、請求項1又は請求項2の発明において、前記取付部材は、前記支持部材の長手方向に並列して複数個形成されていると、二次ガスケット全体を確実に所定位置に配置するこができるため好適である。
【0016】
更に、請求項4に記載の発明において、前記外壁目地を構成する2つの前記外壁面材の相対向する端面と、前記外壁目地を構成する2つの前記胴縁の相対向する端面との間に形成される第2目地空間には、該第2目地空間をシーリングする第一ガスケットが配設されていると、二重のシーリングにより、より確実に防水構造をとることができるため好適である。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、二次ガスケットは、支持部材の片面側(側壁が起立している側:つまり屋外側を向く面側)には、防水部材が配設されており、裏面側(側壁が起立している側と反対側:つまり内側を向く面側)には、取付部材が配設されている。
そして、本発明に係る二次ガスケットは、取付部材の天面壁に形成された第1ボルト孔から、取付部材の内部に保持されたナットへボルトを螺子込むことにより、このボルトの脚の自由端部分で支持部材の支持壁を押圧することができるよう構成されている。
よって、取付部材の内部に保持されたナットへボルトを螺子込むだけで、支持部材を胴縁方向へと(屋外方向へと)押圧することができる。
つまり、二次ガスケットを所定の位置へと配設することができる。
【0018】
外壁パネルは、外壁面材と、外壁面材の内側面に配設された胴縁と、胴縁の内側面に配設されたボードと、ボードの内側面に配設された断熱部材とを有して構成されており、外壁目地は、この外壁パネル間に形成される。
本発明に係る二次ガスケットは、取付部材の内部に保持されたナットへボルトを螺子込むことにより、ボルトの脚の自由端部分で支持部材の支持壁を押圧し、支持部材を構成する側壁の自由端部が胴縁に圧接するとともに、側壁の外側面が、外壁目地を構成する2つのボードの相対向する端面に夫々当接する位置(この位置が所定位置である)へと配設される。
このため、外壁目地から浸入した水滴が支持部材よりも内部に浸入することを有効に防止することができ(支持部材の支持壁とボードの自由端面に当接した側壁により、外壁目地内部への通路が閉塞されるために水滴の浸入が防止される)、支持部材に到達した水滴は防水部材の突片に沿って下方向へと排出されることとなる。
以上のように、本発明に係る二次ガスケットによれば、ボルトを螺子込むことにより、簡易に所定位置に配設され、確実に防水性を確保することができる。
このように、本発明によれば、特殊な部材が不要であり、配設が容易であるとともに、確実に外壁目地の水密構造を実現することができる二次ガスケット及びこれを備えた外壁目地構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の一実施形態に係る二次ガスケットを示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る二次ガスケットを示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る防水部材を示す斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る取付部材の分解説明図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る第1カバー部材の配設状態を示す説明図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る取付部材を示す斜視図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る取付部材付近の拡大説明図である。
【図8】図7のA視平面図である。
【図9】図7のB−B線断面図である。
【図10】図7のC−C線断面図である。
【図11】本発明の一実施形態に係る二次ガスケットの取付作業を示す説明図である。
【図12】本発明の一実施形態に係る二次ガスケットの取付作業を示す説明図である。
【図13】本発明の一実施形態に係る防水部材の配設作業を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下に説明する構成は本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
本実施形態は、特殊な部材が不要であり、配設が容易であるとともに、確実に外壁目地の水密構造を実現することができる二次ガスケット及びこれを備えた防水性外壁に関するものである。
【0021】
図1乃至図13は、本発明に係る一実施形態を示すものであり、図1及び図2は二次ガスケットを示す斜視図、図3は防水部材を示す斜視図、図4は取付部材の分解説明図、図5は第1カバー部材の配設状態を示す説明図、図6は取付部材を示す斜視図、図7は取付部材付近の拡大説明図、図8は図7のA視平面図、図9は図7のB−B線断面図、図10は図7のC−C線断面図、図11及び図12は二次ガスケットの取付作業を示す説明図、図13は防水部材の配設作業を示す説明図である。
【0022】
まず、図1乃至図10により、本実施形態に係る二次ガスケット1について説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る二次ガスケット1は、支持部材11、防水部材12、取付部材13を有して構成されている。
【0023】
本実施形態に係る支持部材11は、略矩形平板状の支持壁11Aとその相対向する長片から略垂直に起立する側壁11B,11Bを有し、断面略コ字形状に形成された鋼板である。
また、本実施形態に係る防水部材12は、弾性を有する合成ゴム製の部材であり、略矩形平板状の平板部12Aから鋭角を成して立ち上がる4個の突片12Bを有して構成されている(図3参照)。
この隣接する突片12B,12B間は、浸入してきた水滴の排出経路(つまり、樋)の役割を果たし、浸入してきた水滴はこの突片12Bに沿って下方向へ排出される。
【0024】
この防水部材12は、支持部材11の支持壁11A及び側壁11B,11Bに囲まれた部分(略コ字内側)に、平板部12Aを支持壁11Aと積層させて配設される。このとき、側壁11Bと突片12Bが立ち上がる方向が同方向となるように積層される(図1及び図2参照)。
【0025】
本実施形態に係る取付部材13は、支持部材11の支持壁11A(側壁11B,11Bが形成されている側と反対側の面)に複数個配設される。
この配設個数は、特に限定されず、立設する外壁パネルPの高さやその他仕様に応じて適切な個数が設定される(勿論、複数ではなく1個でもよい)。
【0026】
本実施形態に係る取付部材13は、第1カバー部材13A、第2カバー部材13B、ナット保持部材13Cを有して構成されている。
第1カバー部材13Aは、第1支持壁取付部13a,13a、第1連結壁13b,13b、第1ボルト締結壁13cを有して構成されている。
この第1ボルト締結壁13cが、特許請求の範囲記載の「天面壁」に相当する。
【0027】
第1支持壁取付部13a,13aは略矩形状平板部で、その一辺からは第1連結壁13b,13bが各々略垂直に起立している。
また、この第1連結壁13b,13bを架橋するように(第1支持壁取付部13a,13aと連続している辺と対向する辺同士を架橋するように)第1ボルト締結壁13cが配置されている。
【0028】
この第1ボルト締結壁13cは、略長方形状に形成されており、第1連結壁13b,13bは、相対向する短辺より起立している。
つまり、第1支持壁取付部13a,13a、第1連結壁13b,13b、第1ボルト締結壁13cで略ハット形状の部材が構成されている。
また、第1ボルト締結壁13cの略中央部には、第1ボルト孔131が形成されている。
更に、第1支持壁取付部13a,13aには、第1固定孔134,134が各々形成されている。
【0029】
第2カバー部材13Bは、第2支持壁取付部13d,13d、第2連結壁13e,13e、第2ボルト締結壁13fを有して構成されている。
第2支持壁取付部13d,13dは略矩形状平板部で、その一辺からは第2連結壁13e,13eが各々略垂直に起立している。
また、この第2連結壁13e,13eを架橋するように(第2支持壁取付部13d,13dと連続している辺と対向する辺同士を架橋するように)第2ボルト締結壁13fが配置されている。
【0030】
なお、第2ボルト締結壁13fは、第1ボルト締結壁13cとほぼ同一の(若干第2ボルト連結壁13fの面積の方が大きい)長方形状に形成されており、第2連結壁13e,13eは、相対向する長辺より起立している。
つまり、第2支持壁取付部13d,13d、第2連結壁13e,13e、第2ボルト締結壁13fで略ハット形状の部材が構成されている。
【0031】
また、第2ボルト締結壁13fの略中央部には、第2ボルト孔132が形成されている。
更に、第2ボルト締結壁13fに形成された第2ボルト孔132の長手方向両側には、第2固定孔135,135が各々形成されている。
【0032】
ナット保持部材13Cは、カバー取付部13g,13g、第3連結壁13h,13h、ナット支持壁13iを有して構成されている。
カバー取付部13g,13gは略矩形状平板部で、その一辺からは第3連結壁13h,13hが各々略垂直に起立している。
【0033】
また、この第3連結壁13h,13hを架橋するように(カバー取付部13g,13gと連続している辺と対向する辺同士を架橋するように)ナット支持壁13iが配置されている。
つまり、カバー取付部13g,13g、第3連結壁13h,13h、ナット支持壁13iで略ハット形状の部材が構成されている。
また、ナット支持壁13iの略中央部には、第3ボルト孔133が形成されている。
更に、カバー取付部13g,13gには、第3固定孔136,136が各々形成されている。
【0034】
図4乃至図6により、二次ガスケット1を構成する取付部材13の構造(第1カバー部材13Aと、第2カバー部材13Bと、ナット保持部材13Cとの組み合わせ方)を説明する。
まず、図4及び図5に示すように、第2カバー部材13Bにナット保持部材13Cを取付ける。
【0035】
このとき、ナット保持部材13Cは、第2カバー部材13Bの内側(第2連結壁13e,13e、第2ボルト締結壁13fで囲まれる部分)に、ナット支持壁13iが下側へ配設されるように(つまり、第2カバー部材13Bを構成する第2ボルト締結壁13fとナット保持部材13Cを構成するナット支持壁13iとの間に空隙ができるように)配設される。
【0036】
更に、第2固定孔135,135と第3固定孔136,136、第2ボルト孔132と第3ボルト孔133とが、各々連通するように配設される。
なお、このとき、前述の通り、第2カバー部材13Bを構成する第2ボルト締結壁13fとナット保持部材13Cを構成するナット支持壁13iとの間に空隙ができるが、この空隙を「ナット配設空間K」と記す。
このナット配設空間Kには、ナットNが配設される。
【0037】
また、この状態で、第1カバー部材13Aを配設する。
このとき、第1カバー部材13Aは、第1ボルト締結壁13cによって第2ボルト締結壁13fを被覆するように配設される。
前述した通り、第2ボルト締結壁13fは、第1ボルト締結壁13cとほぼ同一の(若干第2ボルト連結壁13fの面積の方が大きい)略長方形状に形成されている。
【0038】
また、第1ボルト締結壁13cは略長方形状に形成されており、第1連結壁13b,13bがこの第1ボルト締結壁13cの相対向する短辺より各々起立しているのに対して、第2連結壁13e,13eは、第2ボルト締結壁13fの相対向する長辺より各々起立している。
【0039】
よって、第1ボルト締結壁13cを第2ボルト締結壁13fに、形状が整合するように積層すると、第2カバー部材13Bの側方側開口部分が、第1カバー部材13Aを構成する第1連結壁13b,13bにより閉塞されることとなる。
このように構成されているため、取付部材13は、第1ボルト締結壁13c(及び第2ボルト締結壁13f)と、第1連結壁13b,13bと、第2連結壁13e,13eとに囲まれた中空筐体形状となり、ナット配設空間K(この中空筐体内部に形成されている)にナットNが保持される構成となる。
なお、このとき、第1ボルト孔131と第2ボルト孔132(及び第3ボルト孔133)とが連通するように配設される。
【0040】
このように、組み立てられた二次ガスケット1を構成する取付部材13の斜視図を図6及び図7に示し、図7のA視平面図を図8に、図7のB−B線断面図を図9に、図7のC−C線断面図を図10に示す。
これらに示すように、本実施形態に係る取付部材13は、支持部材11の支持壁11A(側壁11B,11Bが形成されている側と反対側の面)に配設される。
【0041】
このとき、第1カバー部材13Aの第1ボルト締結壁13cが、第2カバー部材13Bの第2ボルト締結壁13fに積層されるとともに、第1カバー部材13Aの第1連結壁13b,13bが第2カバー部材13Bの側方開口部を覆うように垂下し、第2カバー部材13Bの第2連結壁13e,13eが、第1カバー部材13Aの側方側開口部を覆うように垂下するよう構成されている(つまり、前述した通り、第2ボルト締結壁13fは、第1ボルト締結壁13cとほぼ同一形状の略長方形状に形成されており、第1連結壁13b,13bが第1ボルト締結壁13cの相対向する短辺より各々起立しているのに対して、第2連結壁13e,13eが、第2ボルト締結壁13fの相対向する長辺より各々起立している構造による)。
【0042】
このように、第1カバー部材13Aで第2カバー部材13Bを被覆した状態で、第1固定孔134,134から締結部材Q,Qを支持部材11に留め付けることにより、支持部材11に取付部材13を取付ける。
また、第2カバー部材13Bを構成する第2ボルト締結壁13fの裏面側(第1カバー部材13Aと対向する面と反対側の面)には、ナット保持部材13Cが配設されている。
【0043】
このナット保持部材13Cは、ナット支持壁13iが下側へ配設されるように(つまり、第2カバー部材13Bを構成する第2ボルト締結壁13fとナット保持部材13Cを構成するナット支持壁13iとの間に空隙ができるように)配設され、カバー取付部13g,13gが、第2ボルト締結壁13fの裏面側に積層される。
【0044】
このとき、第2ボルト締結壁13fに形成された第2固定孔135とカバー取付部13g,13gに形成された第3固定孔136とが連通するように構成されており、これらの連通孔に締結部材Q,Qを留め付けることにより、第2カバー部材13Bにナット保持部材13Cを取付ける。
【0045】
なお、ナット配設空間Kには、ナットNが配設される(図6及び図9では、ナットNの記載は省略している)。
また、図6、図9、図10に示すように、第1カバー部材13Aを構成する第1ボルト孔131、第2カバー部材13Bを構成する第2ボルト孔132、ナット保持部材13Cを構成する第3ボルト孔133は、同心上に連通している。
また、ナット配設空間Kに配設されるナットNの内孔もまた同心上に連通するように構成されている。
【0046】
このように構成されているため、第1ボルト孔131から第2ボルト孔132、ナットN、第3ボルト孔133へ向けて、キャップボルトRを取付けることができる。
このキャップボルトRの頭部には、六角孔R1が形成されている。
つまりこのキャップボルトRは、第1ボルト孔131から第2ボルト孔132、ナットN、第3ボルト孔133に向けて、六角を使用することにより螺子込むことができる(図10参照)。
【0047】
このようにキャップボルトRを螺子込んでいくと、キャップボルトRの脚部先端が支持部材11を押圧する。
このため、支持部材11を構成する側壁11Bの自由端側が胴縁Dへ圧接するとともに、この支持部材11に配設されている防水部材12が、胴縁D側へと近接することとなり、二次ガスケット1が所定位置へと配置される。
なお、側壁11B,11Bの外側面は、後述するグラスウールボードM,Mの目地側で対向する端面に各々当接している。
【0048】
次いで、図11乃至図13により、本実施形態に係る二次ガスケット1を取付ける方法を説明する。
本実施形態に係る外壁パネルPは、図11及び図12に示すように、外壁面材W,胴縁D,アルミ蒸着フィルムF,グラスウールボードM,断熱部材O,縦芯T,内壁面材Uを有して構成されている。
【0049】
外壁面材Wは、例えば、セラミック系外壁材等の公知の外壁材が使用されており、屋外部との境界となる。
また、この内側には、ケイ酸カルシウム板で構成された胴縁Dが配設されている。この胴縁Dには、通気孔V1が上下方向に形成されている。
【0050】
更に、胴縁Dの内側には、グラスウールボードMが配設されている。
また、この胴縁DとグラスウールボードMの間には、アルミ蒸着フィルムFが配設されている。
このグラスウールボードMの内側には、ロックウールで構成された断熱部材Oが配設されている。
【0051】
この断熱部材Oは、断面コ字形状のスチール製の部材により形成されたフレームO´(断面コ字開口部分を内側に向けて矩形に構成されたフレーム)内部(断面コ字開口部分に断熱部材Oの周縁部が圧入される)に配設される。
なお、この断熱部材Oの室内側には、アルミ蒸着フィルムFが貼付されている。
【0052】
また、この断熱部材Oの室内側には、アルミ蒸着フィルムFを挟持して、硬質木片セメント板で構成された縦芯Tが配設されている。
更に、この縦芯Tの室内側には、石膏ボードで構成された内壁面材Uが配設される。
なお、これら、断熱部材O(これに貼付されたアルミ蒸着フィルムF)の室内側、縦芯T内壁面材Uとの間に形成される空間が通気層V2となる。
このように、本実施形態に係る外壁パネルPは、防湿断熱処理が行われた外壁である。
【0053】
本実施形態に係る二次ガスケット1は、この外壁パネルPに形成される目地部分に配設される。
まず、外壁面材W,W間には、一次ガスケット2が配設される。
この一次ガスケット2は、公知のガスケットであり、外壁面材W,W間小口に当接するリップフィンが全長に亘り形成された長尺棒状の部材として構成されている。
また、この一次ガスケット2は、耐熱性及び弾力性を有する合成ゴムで形成されている。
【0054】
よって、外壁面材W,W間目地部分に、この一次ガスケット2を圧入すると、リップフィンが外壁面材W,W間小口に当接した状態となり、このリップフィンにより防水性が保持される。
この一次ガスケット2は、外壁パネルPの組付け後、目地部分に圧入されることにより配設される。
【0055】
本実施形態に係る二次ガスケット1は、グラスウールボードM,M間及び断熱部材O,O間に形成された略T字形状の空隙(以下、「二次ガスケット配設空間Z」と記す)に配設される。
図11に示すように、二次ガスケット1は、二次ガスケット配設空間Zの上部から挿入される。
このとき、防水部材12が、胴縁Dが配設されている方向へ向くように、二次ガスケット配設空間Zに挿入される。
つまり、二次ガスケット1は、防水部材12を胴縁D,Dの外壁目地側端部周辺の内側面側に向けて、支持部材11を構成する側壁11B,11Bの外側面を、2つのグラスウールボードM,Mの対向する端面に夫々当接させるとともに、取付部材13が断熱部材O,Oの対向する端面の間に挿入されるよう配設される。
【0056】
次いで、図12に示すように、取付部材13の第1ボルト孔131(第1カバー部材13Aを構成する第1ボルト締結壁13cに形成されている)からキャップボルトRを螺子込む。
前述した通り、ナット配設空間Kには、ナットNが配設されているため、これに向かいキャップボルトRを螺子込む。
キャップボルトRの頭部には、六角孔R1が形成されているため、この作業においては、特別な工具は必要とせず、六角を使用するとよい。
【0057】
このときの様子を、図13により説明する。
図13(a)に示すように、第1カバー部材13Aを構成する第1ボルト孔131、第2カバー部材13Bを構成する第2ボルト孔132、ナットNの内孔、ナット保持部材13Cを構成する第3ボルト孔133で形成される同心上の連通孔に、キャップボルトRは螺子込まれる。
【0058】
このように、キャップボルトRを螺子込み続けると、図13(b)の黒矢印に示すように、キャップボルトRの脚部先端が支持部材11を押圧することとなる。
よって、支持部材11を構成する側壁11Bの自由端部側を胴縁Dに圧接することができる。
つまり、支持部材11自体を胴縁D方向へ押し込んで、二次ガスケット1を所定の位置(側壁11Bの自由端部側が胴縁Dに圧接する位置)へ配置することができる。
また、防水部材12が胴縁Dへ向かって押圧され、防水部材12を胴縁に近づけることができる。
【0059】
また、キャップボルトRを螺子込み続けると、図13B(b)の白抜矢印に示すように、第2カバー部材13Bの第2支持壁取付部13dが、白抜矢印方向に引き込まれる。
そして、この白抜矢印方向に引き込まれた第2支持壁取付部13dが、フレームO´を白抜矢印方向側(室内側)へと押圧する。
つまり、この第2支持壁取付部13dがフレームO´を押圧する力が反力となって、キャップボルトRの脚部先端が支持部材11をより確実に押圧することとなる。
なお、この様子は、図12の白抜矢印においても示している。
【0060】
このように、本構成によれば、確実に防水構造をとることができる。
つまり、このような構成によって、側壁11B,11Bの外側面は、後述するグラスウールボードM,Mの目地側で対向する端面に各々確実に当接しているとともに、支持部材11を構成する側壁11Bの自由端部側は胴縁Dに確実に圧接している。
このため、目地から浸入して来た水滴は、支持部材11よりも内側へ浸入することができず、防水部材12の突片12B,12Bに沿って、下方向へと排出される。
【0061】
以上のように、本実施形態に係る二次ガスケット1によれば、キャップボルトRを螺子込むのみで、防水部材12を胴縁Dに押圧することができ、確実な防水構造を実現することができる。
また、前述の通り、このように二次ガスケット1を胴縁Dに押し当てる(胴縁Dに側壁11Bの自由端部側が圧接するとともに、防水部材12が近接する)位置に配置するために特別な治具は必要としない。
よって、簡易に二次ガスケット1を配設することができ、作業性もまた向上する。
【符号の説明】
【0062】
1 二次ガスケット
2 一次ガスケット
11 支持部材
11A 支持壁
11B 側壁
12 防水部材
12A 平板部
12B 突片
13 取付部材
13A 第1カバー部材
13B 第2カバー部材
13C ナット保持部材
13a 第1支持壁取付部
13b 第1連結壁
13c 第1ボルト締結壁(天面壁)
13d 第2支持壁取付部
13e 第2連結壁
13f 第2ボルト締結壁
13g カバー取付部
13h 第3連結壁
13i ナット支持壁
131 第1ボルト孔
132 第2ボルト孔
133 第3ボルト孔
134 第1固定孔
135 第2固定孔
136 第3固定孔
D 胴縁
F アルミ蒸着フィルム
K ナット配設空間
M グラスウールボード
N ナット
O 断熱部材
O´ フレーム
P 外壁パネル
Q 締結部材
R キャップボルト
R1 六角孔
T 縦芯
U 内壁面材
V1 通気孔
V2 通気層
W 外壁面材
Z 二次ガスケット配設空間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外壁パネル間の目地を閉塞するための二次ガスケットであって、
該二次ガスケットは、
略矩形平板状の支持壁と、該支持壁の相対向する辺から各々略垂直に起立した側壁とで形成された断面略コ字形状の支持部材と、
前記支持壁の前記側壁が起立する側の面に配設された防水部材と、
前記支持壁の前記側壁が起立する側と反対側の面に配設された少なくとも一つの取付部材と、を有して構成されており、
前記防水部材は、略矩形平板状の平板部と、該平板部から起立した少なくとも一つの略矩形状の突片を有する弾性部材として形成されており、
前記取付部材は、前記支持壁と対向する天面壁を有する中空筐体として構成されるとともに、内部にナットが保持されており、
前記天面壁には、前記ナットの内孔と連通する第1ボルト孔が形成されており、
前記第1ボルト孔から前記ナットへボルトを螺子込むことにより、前記ボルトの脚
の自由端側が前記支持壁を押圧することを特徴とする二次ガスケット。
【請求項2】
前記取付部材は、略ハット形状の第1カバー部材及び第2カバー部材と、該第2カバー部材に取付られる略ハット形状のナット保持部材とを有して構成されており、
前記第1カバー部材は、略長方形状に形成された前記天面壁の相対向する短辺から略垂直に各々垂下する第1連結壁と、該第1連結壁の前記天面壁との連続辺と対向する辺より、前記天面壁と離隔する方向に略垂直に延出する第1支持壁取付部とを有して構成され、
前記第2カバー部材は、前記天面壁と略同一形状を有し、略中央部に第2ボルト孔が形成された第2ボルト締結壁と、該第2ボルト締結壁の相対向する長辺から略垂直に各々垂下する第2連結壁と、該第2連結壁の前記第2ボルト締結壁との連続辺と対向する辺より、前記第2ボルト締結壁と離隔する方向に略垂直に延出する第2支持壁取付部とを有して構成され、
前記ナット保持部材は、略矩形平板状であり略中央部に第3ボルト孔が形成されたナット支持壁と、該ナット支持壁の相対向する辺から略垂直に各々立ち上がる第3連結壁と、該第3連結壁の前記ナット支持壁との連続辺と対向する辺より、前記ナット支持壁と離隔する方向に略垂直に延出するカバー取付部とを有して構成され、
前記ナット支持壁の前記カバー取付部が配設される側の面と、前記第2ボルト締結壁の前記第2支持壁取付部が配設される側の面とを対向させて、前記カバー取付部を前記第2ボルト締結壁に取付けることにより、前記ナット保持部材は前記第2カバー部材に取付けられるとともに、前記天面壁と前記第2ボルト締結壁の形状を整合させた状態で、前記第1カバー部材で前記第2カバー部材を被覆した状態で前記第1支持壁取付部が前記支持壁に取付けられており、
前記ナット支持壁と、前記第3連結壁と、前記第2ボルト締結壁とで形成された空間には前記ナットが配設されており、
前記第1ボルト孔と、前記第2ボルト孔と、前記ナットの内孔と、前記第3ボルト孔とは連通していることを特徴とする請求項1に記載の二次ガスケット。
【請求項3】
前記取付部材は、前記支持部材の長手方向に並列して複数個形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の二次ガスケット。
【請求項4】
外壁面材と、該外壁面材の内側面に配設された胴縁と、該胴縁の内側面に配設されたボードと、該ボードの内側面に配設された断熱部材とを有して構成された外壁パネル間の外壁目地構造であって、
前記胴縁の前記外壁目地側端部周辺の内側面と、前記外壁目地を構成する2つの前記ボードの相対向する端面と、前記断熱部材の相対向する端面とで形成された断面略T字形状の第1目地空間に配設される二次ガスケットを備え、
該二次ガスケットは、
略矩形平板状の支持壁と、該支持壁の相対向する辺から各々略垂直に起立した側壁とで形成された断面略コ字形状の支持部材と、
前記支持壁の前記側壁が起立する側の面に配設された防水部材と、
前記支持壁の前記側壁が起立する側と反対側の面に配設された少なくとも一つの取付部材と、を有して構成されており、
前記防水部材は、略矩形平板状の平板部と、該平板部から起立した少なくとも一つの略矩形状の突片を有する弾性部材として形成されており、
前記取付部材は、前記支持壁と対向する天面壁を有する中空筐体として構成されるとともに、内部にナットが保持されており、
前記二次ガスケットは、前記防水部材を前記胴縁の前記外壁目地側端部周辺の内側面側に向けて、前記側壁の外側面を、前記外壁目地を構成する2つの前記ボードの相対向する端面に夫々当接させるとともに、前記取付部材が前記断熱部材の相対向する端面の間に挿入されるよう配設され、
前記天面壁に形成され、前記ナットの内孔と連通する第1ボルト孔から前記ナットへボルトを螺子込むことにより、前記ボルトの脚の自由端側が前記支持壁を前記胴縁側へ押圧し、前記側壁の自由端側が前記胴縁に圧接されていることを特徴とする外壁目地構造。
【請求項5】
前記外壁目地を構成する2つの前記外壁面材の相対向する端面と、前記外壁目地を構成する2つの前記胴縁の相対向する端面との間に形成される第2目地空間には、該第2目地空間をシーリングする第一ガスケットが配設されていることを特徴とする請求項4に記載の外壁目地構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2010−242436(P2010−242436A)
【公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−94686(P2009−94686)
【出願日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【出願人】(390037154)大和ハウス工業株式会社 (946)
【出願人】(598007849)株式会社橋本製作所 (2)
【Fターム(参考)】