説明

二重包装ケース

【課題】簡単な構成で、内箱を容易に開けることが可能な二重包装ケースを提供する。
【解決手段】内箱10には、蓋部の差し込み部と重なる側面上端に蓋部の開放を規制する差し込み片が設けられ、外箱20には、差し込み片と重なる側面上端とフラップとに跨って、切り込み線により形成された逆折り部24が設けられている。また、逆折り部24には、外箱20の側面上端とフラップとに跨って、手指を引っ掛けて逆折り部を引き起こすための指掛け孔が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば電子機器等のような製品を梱包する段ボール箱等の二重包装ケースに関し、特に内箱の蓋部の開閉機構に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、紙製又は段ボール製の二重包装ケースが広く用いられている。このような二重包装ケースの斜視図を図7に示す。図7に示すように、包装ケース100は、内箱10と、内箱10を収納した外箱20から構成されている。内箱10は、収納上面が開口した箱体11と、箱体11の開口端の一辺に延設された蓋部12と、を有し、蓋部12を閉じたとき蓋部12の自由端を折り曲げて形成された差し込み部12aを箱体11の開口14の内側に差し込むことにより、蓋部22を閉状態に保持可能となっている。
【0003】
一方、外箱20は、収納上面が開口した箱体21と、箱体21の開口22の開口端の4辺にそれぞれ延設されたフラップ23a、23b、23c、23dを有している。フラップ23aは箱体21の前面側、フラップ23bは左側面側、フラップ23cは背面側、フラップ23dは右側面側にそれぞれ設けられている。そして、例えば、フラップ23b及び23dを各開口端から内側へ折り曲げ、次にフラップ23a及び23cを各開口端から内側へ折り曲げ、フラップ23b及び23dに重ね合わせた後、フラップ23a及び23cを適宜固定することにより、フラップ23a〜23dを閉状態に保持可能となっている。
【0004】
このような二重包装ケースにおいては、外箱20を開梱した後、外箱20に収納された状態のまま内箱10を開梱する際、蓋部12を引き出すことが困難である。一方、例えば内箱として図8に示すような箱が用いられることもある。図8は、蓋部を開け易くした内箱の斜視図である。図8に示すように、内箱10の蓋部12を引き出し易くするため、蓋部12における差し込み部12aの折り曲げ線を跨いで、折り曲げ線方向中央部に円形状の切り抜き孔12bが形成され、差し込み部12aと重なる内箱10の側面上端には、切り抜き孔12bと対面する位置に円弧状の切り抜き部15が形成されている。
【0005】
かかる内箱10を外箱20に収納した場合、切り抜き12aを手指で引っ掛けることにより開け易くはなる。しかし、内箱10の側面が外箱20の側面と重なっているため、蓋部12を引き出す際、内箱10を外箱20に収納したままでは内箱10の側面に形成された空孔を利用することはできず、手指の動きも制限される。このように、従来の二重包装ケースにおいては、内箱の蓋部12を開封し難いという問題点があった。
【0006】
なお、蓋部の開封を容易にする方法としては、例えば特許文献1には、電子機器、マニュアルやACコード等の付属物を梱包収納する梱包箱において、梱包箱側面に手掛け用穴部を形成すると共に、梱包状態で付属物を挿入できる蓋を手掛け用穴部長手方向延長上に形成し、かかる手掛け用穴部と蓋の一部に使用時に開くミシン目を設け、蓋部のミシン目のピッチを手掛け用穴部のミシン目のピッチより大きくすることによって、運搬のためによく用いられる手掛け用穴部は開け易くし、通常は使用しない蓋は開き難くする技術が開示されている。
【特許文献1】特開平10−31477号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1は、梱包箱の強度を低下させることなく蓋を開封し易くするためにミシン目を形成するための技術であり、かかる特許文献1には、内箱を開け易くするための技術は開示されていない。
【0008】
本発明は、上記問題点に鑑み、簡単な構成で、内箱を容易に開けることが可能な二重包装ケースを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために本発明は、少なくとも一面が開口した第1の箱体と、該第1の箱体の開口端の一辺に延設される開閉可能な蓋部を有する内箱と、該内箱を収納可能な第2の箱体と、該第2の箱体の開口端に折り線を介して開閉可能に延設されたフラップと、を有する外箱と、から成る二重包装ケースにおいて、内箱側面を挟んで前記蓋部の自由端と重なる前記外箱の側面上端と、前記フラップと、に跨って略平行な二本の切り込み線を形成することにより、前記フラップを開けたとき前記フラップの折り曲げ方向とは反対側に折り曲げ可能な逆折り部が設けられたことを特徴としている。
【0010】
また本発明は、前記内箱は、前記蓋部の自由端と重なる前記第1の箱体の開口端に形成され前記蓋部の開放を規制可能な差し込み片を備え、前記逆折り部は、前記差し込み片と重なる位置に前記差し込み片より大きく形成されたものであり、且つ、前記逆折り部には指掛け孔が形成されたことを特徴としている。
【0011】
また本発明は、前記指掛け孔は、前記逆折り部において前記外箱上端と前記フラップとに跨って形成されたことを特徴としている。
【0012】
また本発明は、前記逆折り部は略矩形状であり、前記折り線と垂直な二辺を前記切り込み線とすることを特徴としている。
【発明の効果】
【0013】
本発明の第1の構成によれば、外箱の側面上端とフラップとに跨って形成された逆折り部を外側に起こして突出させることによって、内箱の側面上端における外側周辺に、手指を挿入して作業することが可能なスペースを設けることができる。これにより、内箱を開封する際、手指が外箱の側面に衝突すること等を回避することができ、簡単な構成で、内箱を容易に開けることが可能となる。また、上記スペースを利用した内箱の開閉機構の設計を行うこともでき、内箱設計の自由度を大きくすることもできる。
【0014】
また、本発明の第2の構成によれば、上記第1の構成の二重包装ケースにおいて、側面上端に形成された差し込み片により蓋部の開放を規制可能な内箱を用い、かかる差し込み片と重なる外箱の側面上端に差し込み片より大きく逆折り部を形成し、且つ逆折り部に指掛け孔を設けることにより、指掛け孔に指を引っ掛けて引き出すという、より簡単な作業で逆折り部を外側から引き起こすことができる。加えて、内箱の差し込み片を引き出すためのスペースも形成することができるため、内箱を外箱から取り出すことなく、容易に蓋部のロック解除を行うこともできる。
【0015】
また、本発明の第3の構成によれば、上記第2の構成の二重包装ケースにおいて、指掛け孔を外箱の側面上端とフラップとに跨る位置に形成することにより、外箱の外側から指掛け孔に手指を通したとき、その指先で内箱の差し込み片を引っ掛け易くなり、逆折り部と共に差し込み片を引き出すことが容易となる。これにより、一層容易に内箱のロック解除を行うことができる。
【0016】
また、本発明の第4の構成によれば、上記第1〜第3のいずれかの構成の二重包装ケースにおいて、外箱の逆折れ部を略矩形状に形成し、フラップの折り線と垂直な二辺を切り込み線とすることによって、逆折り部の面積を最小限にすることができ、逆折り部を引き出す力を小さくすることもできる等、より簡単に逆折り部を形成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る二重包装ケースの構成を示す斜視図である。また、図2は、本実施形態に用いられる内箱を示す斜視図であり、図2(a)は内箱の蓋部を開けた状態を示す図であり、図2(b)は蓋部を閉めた状態を示す図である。また、図3(a)は、本実施形態に用いられる外箱のフラップを開けた状態を示す斜視図であり、図3(b)はその正面図である。従来例の図7及び図8と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
【0018】
図1に示すように、二重包装ケースは内箱10と、内箱10を収納する外箱20とから構成される。図2(a)及び図2(b)に示すように、内箱10の蓋部12の自由端の中央部には、差し込み部12aが形成され、かかる差し込み部12aの折り曲げ線に沿って中央部には、直線状の切り込み部16が形成され、切り込み部16の中央部には、差し込み部12aの折り曲げ線を跨いで円弧状に切り抜かれた切り抜き孔17が形成されている。
【0019】
また、内箱10の差し込み部13と重なる箱体11(第1の箱体)の側面上側には、切り込み部16に差し込むことができるよう、略矩形状の差し込み片18が形成されている。差し込み片18の自由端は箱体11の開口端から延設され、かかる延設部を折り曲げて切り込み部16に挿入可能なように形成されている。また、切り抜き孔17は、差し込み片18が切り欠き部16に差し込まれた状態では、円弧状の切り欠き部として内箱10の上面に現れている。
【0020】
蓋部12を開ける場合は、図2(a)において、切り抜き部17を通して差し込み片18に手指を掛け、差し込み片18を外側に引き出すことによって、蓋部12と箱体11とのロックが解除される。そして、切り欠き孔17に手指を引っ掛けて蓋部12を持ち上げることにより、図2(b)に示すように、蓋部12を開封することができる。
【0021】
また、図3に示すように、外箱20には、内箱10の差し込み部12aと重なる箱体21(第2の箱体)の側面上端中央部と、箱体21の開口端の前面側の辺から延設されたフラップ23aと、に跨って、略矩形状の逆折り部24が形成されている。逆折り部24は、フラップ23aの折り線23aaと略垂直に形成された2本の切り込み線24aによって囲まれており、逆折り部24を内側から押し込む、或いは外側から引っ張ることによって、逆折り部24の上端及び下端の折り曲げ線24aを介して外箱20に支持された状態で、フラップ23aの折り曲げ方向とは反対側に、逆折り部24を折り曲げ、外側に突出させることができる。
【0022】
また、逆折り部13の中央部には、外箱20の側面上端からフラップ23aに跨って、手指を差し込むことが可能な、円形状の指掛け孔24cが設けられている。指掛け孔24cは、外箱20の外側から指掛け孔24cに手指を差し込み、外箱20の外側に向かって引っ張ることにより、逆折り部24を外側に引き起こすことができるよう形成されている。
【0023】
次に、図4、図5及び図6を用いて本実施形態の二重包装ケースの開封操作を説明する。図4は、本実施形態に用いられる逆折り部の指掛け孔に手指を差し込んだ状態を示す部分拡大図である。また、図5(a)は、本実施形態に用いられる逆折り部が引き起こされた状態を示す斜視図であり、図5(b)はその左側面図である。また、図6は、本実施形態に用いられる内箱の開封動作を左上方から見た斜視図であり、図6(a)は、差し込み片が引き出された状態を示す図であり、図6(b)は、内箱の蓋部を引き出す状態を示す図である。
【0024】
外箱20を開封し、図4に示すように、外箱20の外側から指掛け孔24cに手指を差し込み、これを引っ掛けて外側へ引っ張ると、図5(a)及び図5(b)に示すように、逆折り部24は、2つの折り曲げ線24aに沿って谷折りされ、且つフラップ23aの折り線23aa(図3(b)参照)に沿って、フラップ23aの折り曲げ方向(谷折り)とは反対側に折り曲げられ(山折り)、箱体21及びフラップ23aから外側に突出する。これにより、内箱10の差し込み片18の外側周辺に、逆折り部24が外側に逃げた分だけスペースが形成され、図6(a)に示すように差し込み片18を外側に引き出すことが可能になる。
【0025】
そして、図6(b)に示すように、切り抜き孔17に手指を引っ掛けて、蓋部12を引き出すことによって、内箱10を開封することができる。この際、切り欠き部17の外側周辺に十分なスペースがあるため、切り抜き孔17に差し込んでいない手指等をかかるスペースに挿入しながら蓋部12を引き出す作業を行うこともできる。
【0026】
このように、逆折り部24を設けることによって、内箱10を取り出すことなく、容易に蓋部12のロック解除が可能となる。また、内箱10も開け易くなる。さらに、指掛け孔24cを外箱20の側面上端からフラップ23aに跨って形成したため、指掛け孔24cに手指を挿入し、その指先で差し込み片18を引っ掛けて、逆折り部24と共に外側に引き出すことも可能である。これにより、作業性がより向上する。
【0027】
本実施形態では、蓋部12のロック機構を有する内箱10を用いたが、内箱10は本実施形態に特に限定されるものではない。例えば、前述した図8に示すような、差し込み片18を有さず、差し込み部12aの折り曲げ線を跨いで円形状の切り抜き孔17が形成され、切り抜き17と重なる内箱10の側面上端に円弧状の切り抜きを形成した内箱10を用いることもできる。この場合であっても、逆折り部24を引き起こすことによって、蓋部12を開ける際、切り抜き孔17の内箱側面側にも手指を差し込むことができる。また、逆折り部24を引き起こして形成されたスペースに手指を移動させることができるため、開封動作が容易になる。従って、内箱10を開け易くすることができる。
【0028】
また、本実施形態では、上記実施形態では内箱10の蓋部12の差し込み部12aを自由端の中央部に形成したが、差し込み部12aの幅や配置は適宜設計することができ、例えば、自由端全幅に亘って設けることもできる。また、本実施形態では、内箱10の差し込み片18及び逆折り部24をそれぞれ上記側面上端の中央部に配設したが、これらの配置は特に限定されるものではなく、上記側面上端の所定位置に適宜設計することができる。
【0029】
また、本実施形態では、外箱20の逆折り部24に指掛け孔24cを設けたため、かかる指掛け孔24cに手指を挿入し、これを引き起こすという簡単な作業だけで、逆折り部24を外箱20の外側に引き起こすことができる。しかし、かかる指掛け孔24cを形成しなくても、例えば逆折り部24を内側から押圧することによっても、逆折り部24を外側へ起こすことができる。また、ここでは、指掛け孔24cを円形状としたが、手指を挿入することができれば、形状や大きさは特に限定されるものではなく、適宜設計することができる。
【0030】
また、本実施形態では、指掛け部24cを、逆折り部24において外箱20側面上端とフラップ23aとに跨って形成することによって、指掛け部24cに手指を通したまま内箱10の差し込み片18を外側に引き出すことができ、作業性を向上させることができる。しかし、指掛け孔24cの配置は特に限定されるものではなく、手指を挿入して指掛け孔24cに引っ掛けることができる位置となるよう、適宜設計することができる。
【0031】
また、本実施形態では、外箱20の逆折り部24を略矩形状に形成し、フラップ23aの折り線23aaと垂直な二辺を切り込み線24aで形成することによって、逆折り部の面積を最小限にすることができ、逆折り部を引き出す力を小さくすることもできる等、より簡単に逆折り部を形成することができる。しかし、二本の切り込み線24aの配置は、特に限定されるものではなく、例えば、折り線23aaに対して斜めに形成したり、ハの字状に形成する等もでき、その他、内箱の開閉機構等に応じて適宜設定することができる。
【0032】
また、切り込み線24aとして、例えば、ミシン目を形成することもできる。かかる場合、指掛け孔24cに手指を引っ掛けて外側に引っ張ることによって、ミシン目を破断し、逆折り部24を外側に引き起こすことができる。
【0033】
その他本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば上記実施形態においては、内箱10の箱体11の上端に開口14が設けられており、蓋部12も上端一箇所に設けているが、箱体11の上下に開口を設けて上下二箇所に蓋部12を設け、外箱20のフラップ及び逆折れ部も内箱10の蓋部12と対応するよう上下二箇所に設けても良い。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明は、少なくとも一面が開口した第1の箱体と、該第1の箱体の開口端の一辺に延設される開閉可能な蓋部を有する内箱と、該内箱を収納可能な第2の箱体と、該第2の箱体の開口端に折り線を介して開閉可能に延設されたフラップと、を有する外箱と、から成る二重包装ケースにおいて、内箱側面を挟んで前記蓋部の自由端と重なる前記外箱の側面上端と、前記フラップと、に跨って略平行な二本の切り込み線を形成することにより、前記フラップを開けたとき前記フラップの折り曲げ方向とは反対側に折り曲げ可能な逆折り部が設けられたものである。
【0035】
これにより、内箱を開封する際、手指が外箱の側面に衝突すること等を回避することができ、簡単な構成で、内箱を容易に開けることが可能となる。また、上記スペースを利用した内箱の開閉機構の設計を行うこともでき、内箱設計の自由度を大きくすることもできる。
【0036】
また、側面上端に形成された差し込み片により蓋部の開放を規制可能な内箱を用い、かかる差し込み片と重なるよう、且つこれより大きく逆折り部を形成すると共に、逆折り部に指掛け孔を設けることにより、より簡単な作業で逆折り部を外側から引き起こすことができる。また、内箱のロック解除を行うこともでき、逆折り部と共に差し込み片を引き出すこともできる。
【0037】
特に、指掛け孔を外箱の側面上端とフラップとに跨る位置に形成することにより、逆折り部と共に差し込み片を引き出し易くなり、一層容易に内箱のロック解除を行うことができる。また、外箱の逆折れ部を略矩形状に形成し、フラップの折り線と垂直な二辺を切り込み線とすることによって、より簡単に逆折れ部を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】は、本発明の一実施形態に係る二重包装ケースの構成を示す斜視図である。
【図2】は、本実施形態に用いられる内箱を示す斜視図であり、図2(a)は内箱の蓋部を開けた状態を示す図であり、図2(b)は蓋部を閉めた状態を示す図である。
【図3】は、本実施形態に用いられる外箱を示す図であり、図3(a)は外箱のフラップを開けた状態を示す斜視図であり、図3(b)は正面図である。
【図4】は、本実施形態に用いられる逆折り部の指掛け孔に手指を差し込んだ状態を示す部分拡大図である。
【図5】は、本実施形態に用いられる逆折り部が外側へ引き起こされた状態を示す図であり、図5(a)は斜視図であり、図5(b)は左側面図である。
【図6】は、本実施形態に用いられる内箱の開封動作を示す左上方から見た部分拡大図であり、図6(a)は、内箱の差し込み片が引き出された状態を示す図であり、図6(b)は、内箱の蓋部を引き出す状態を示す図である。
【図7】は、従来の二重包装ケースの構造を示す斜視図である。
【図8】は、従来の二重包装ケースに用いられる内箱の他の構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0039】
10 内箱
11 箱体(第1の箱体)
12 蓋部
12a 差し込み部
14 開口
16 切り込み部
17 切り抜き孔
18 差し込み片
20 外箱
21 箱体(第2の箱体)
22 開口
23a〜23d フラップ
23aa 折り線
24 逆折り部
24a 切り込み線
24b 折り曲げ線
24c 指掛け孔
100 二重包装ケース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一面が開口した第1の箱体と、該第1の箱体の開口端の一辺に延設される開閉可能な蓋部を有する内箱と、
該内箱を収納可能な第2の箱体と、該第2の箱体の開口端に折り線を介して開閉可能に延設されたフラップと、を有する外箱と、
から成る二重包装ケースにおいて、
内箱側面を挟んで前記蓋部の自由端と重なる前記外箱の側面上端と、前記フラップと、に跨って二本の切り込み線を形成することにより、前記フラップを開けたとき前記フラップの折り曲げ方向とは反対側に折り曲げ可能な逆折り部が設けられたことを特徴とする二重包装ケース。
【請求項2】
前記内箱は、前記蓋部の自由端と重なる前記第1の箱体の開口端に形成され前記蓋部の開放を規制可能な差し込み片を備え、
前記逆折り部は、前記差し込み片と重なる位置に前記差し込み片より大きく形成されたものであり、
且つ、前記逆折り部には指掛け孔が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の二重包装ケース。
【請求項3】
前記指掛け孔は、前記逆折り部において前記外箱上端と前記フラップとに跨って形成されたことを特徴とする請求項2に記載の二重包装ケース。
【請求項4】
前記逆折り部は略矩形状であり、前記折り線と垂直な二辺を前記切り込み線とすることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の二重包装ケース。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−51537(P2009−51537A)
【公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−220467(P2007−220467)
【出願日】平成19年8月28日(2007.8.28)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】