説明

人体検知ユニット及び衛生洗浄装置

【課題】設置位置の決定が容易で消費電力も抑制された人体検知ユニット及びこの人体検知ユニットを備えた衛生洗浄装置を提供する。
【解決手段】人体を検知してその検知結果を電気機器に対して送信する人体検知ユニットであって、人体を検知して検出信号を出力する人体検知部と、検知信号を前記人体検知ユニットの外部に向けて送信する送信部と、前記検出信号に応じて、前記送信部から前記検知信号を送信させる制御部と、を備え、動作モードとして、前記送信部から前記検知信号を送信させた後、第1の時間が経過するまで前記検知信号の送信を禁止する通常検知モードと、前記送信部から前記検知信号を出力させた後、直ちに又は前記第1の時間とは異なる第2の時間経過後に前記検知信号を前記送信部から再度送信可能とする検知確認モードと、を選択的に実行可能としたことを特徴とする人体検知ユニットが提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人体検知ユニット及び衛生洗浄装置に関し、より詳細には、位置決めが容易な人体検知ユニット、及びこの人体検知ユニットと温水洗浄便座ユニットとを備え、使用者の存在を検知して温水洗浄便座ユニットを作動させる衛生洗浄装置に関する。
【背景技術】
【0002】
人体検知技術は、便利化や高機能化、省エネルギー化、防犯強化などの観点から、家庭や企業、公共施設などにおいて幅広く利用されている。近年、トイレルームに付設される衛生洗浄装置は多機能化する傾向にあり、そこでも人体検知技術が広く用いられている。例えば、使用者の「おしり」などを洗浄する温水洗浄機能、便蓋を自動開閉する自動開閉機能、便座を暖める便座暖房機能、臭気を除去する脱臭機能、トイレルームを暖房する部屋暖房機能などをはじめとした各種の機能が衛生洗浄装置に付加され、快適空間の実現に寄与している。
【0003】
これらの機能の多くは、使用者の存在の有無に応じて実行・停止される。例えば、便蓋を自動開閉する場合には、使用者が衛生洗浄装置に接近したことを検知して便蓋を開き、使用者がトイレルームから退出したことを検知して便蓋を閉じる。
ところが、使用者の存在を検知するためのセンサーを衛生洗浄装置の本体部に設けると、便蓋や便座の開閉により、誤検知や検知漏れなどが生ずる場合がある。
【0004】
そこで、例えば特許文献1及び2には、使用者の存在を検知するセンサーを、衛生洗浄装置の本体部から分離して設け、トイレルームの壁等に設置する技術が開示されている。また、このセンサーとして焦電センサーを使用することも開示されている。焦電センサーは、複数の赤外線検知素子と、各方向から飛来した赤外線をこの赤外線検知素子のそれぞれに入射させるレンズとを有するパッシブ型のセンサーであり、検知領域内を人体等の熱源が移動したときに、それを検知することができる。
【特許文献1】特開2005−131094号公報
【特許文献2】特開2005−143628号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
使用者の存在を検知するセンサーユニットをトイレ装置の本体と分離して設けた場合、その電源としては電池などを用いるので、消費電力をできるだけ抑えることが望ましい。 一方、このようなセンサーユニットをトイレルームに取り付ける際には、使用者を確実かつ迅速に検出できる最適の位置を迅速かつ効率的に確認する必要がある。
【0006】
本発明はかかる課題の認識に基づいてなされたものであり、その目的は、設置位置の決定が容易で消費電力も抑制された人体検知ユニット及びこの人体検知ユニットを備えた衛生洗浄装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様によれば、
人体を検知してその検知結果を電気機器に対して送信する人体検知ユニットであって、
人体を検知して検出信号を出力する人体検知部と、
検知信号を前記人体検知ユニットの外部に向けて送信する送信部と、
前記検出信号に応じて、前記送信部から前記検知信号を送信させる制御部と、
を備え、
動作モードとして、前記送信部から前記検知信号を送信させた後、第1の時間が経過するまで前記検知信号の送信を禁止する通常検知モードと、前記送信部から前記検知信号を出力させた後、直ちに又は前記第1の時間とは異なる第2の時間経過後に前記検知信号を前記送信部から再度送信可能とする検知確認モードと、を選択的に実行可能としたことを特徴とする人体検知ユニットが提供される。
【0008】
また、本発明の他の一態様によれば、
人体を検知してその検知結果を電気機器に対して送信する人体検知ユニットであって、
人体を検知して検出信号を出力する人体検知部と、
検知信号を前記人体検知ユニットの外部に向けて送信する送信部と、
前記検出信号に応じて、前記送信部から前記検知信号を送信させる制御部と、
人体検知情報を報知する報知部と、
を備え、
動作モードとして、前記送信部から前記検知信号を送信させた後、第1の時間が経過するまで前記検知信号の送信を禁止する通常検知モードと、前記検出信号に応じて前記報知部に前記人体検知情報を報知させる検知確認モードと、を選択的に実行可能としたことを特徴とする人体検知ユニットが提供される。
【0009】
また、本発明のさらに他の一態様によれば、
上記の人体検知ユニットと、
前記人体検知ユニットから分離して設けられた温水洗浄便座ユニットと、
を備え、
前記温水洗浄便座ユニットは、
前記検知信号を受信する受信部と、
受信した前記検知信号に基づいて作動する本体部と、
を有することを特徴とする衛生洗浄装置が提供される。
【0010】
また、本発明のさらに他の一態様によれば、
上記の人体検知ユニットと、
前記人体検知ユニットから分離して設けられた温水洗浄便座ユニットと、
を備え、
前記人体検知ユニットは、前記動作モードが前記通常検知モードであるか前記検知確認モードであるかを前記温水洗浄便座ユニットに対して伝達し、
前記温水洗浄便座ユニットは、
前記検知信号を受信する受信部と、
受信した前記検知信号に基づいて作動する本体部と、
前記伝達に基づいて前記動作モードを識別するモード識別部と、
を有することを特徴とする衛生洗浄装置が提供される。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、設置位置の決定が容易で消費電力も抑制され人体検知ユニット及びこの人体検知ユニットを備えた衛生洗浄装置を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
先ず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る人体検知ユニットを示すブロック図であり、
図2は、本実施形態に係る人体検知ユニットの動作を示すフローチャート図である。
【0013】
本実施形態に係る人体検知ユニット1は、人体を検知してその検知結果を電気機器100に対して送信するものである。電気機器100は、人体を検知して作動する機器であり、例えば、衛生洗浄装置の温水洗浄便座ユニットであってもよく、防犯用ライト又は防犯用カメラ等であってもよい。
【0014】
人体検知ユニット1においては、人体検知部2、制御部3及び送信部4が設けられている。人体検知部2は例えば焦電センサーを有し、人体を検知して検出信号を出力するものである。また、制御部3は、人体検知部2から出力された検出信号が入力され、それに対応して送信部4を制御するものである。送信部4は、制御部3からの指令に基づき、検知信号を人体検知ユニット1の外部に向けて無線又は有線で送信するものである。
【0015】
制御部3には、動作モードとして「通常検知モード」と「検知確認モード」とが設定されており、両モードは任意に切替え可能とされている。通常検知モードは、例えば、人体検知部2が人体を検知した場合に、送信部4から電気機器100に検知信号を送信した後、第1の時間が経過するまでは送信部4から電気機器100に対して再度送信しないモードである。一方、検知確認モードは、例えば、人体検知部2が人体を検知した場合に、送信部4から電気機器100に検知信号を送信した後、直ちに又は前記第1の時間より短い第2の時間経過後に検知信号を再度電気機器100に対して出力することが可能とされたモードである。
【0016】
次に、本実施形態に係る人体検知ユニット1の動作について説明する。
使用者または施工者などの設置者が人体検知ユニット1の設置位置を決定するときには、図2のステップS1に示すように、動作モードとして「検知確認モード」を選択する。すると、ステップS2に示すように、制御部3が選択された動作モードを認識し、ステップS3に示すように、送信部4は、連続的に又はインターバルを第2の時間以上として検知信号を出力することが可能となる。即ち、人体検知部2は、人体を検知する度に検出信号を制御部3に対して出力するが、制御部3は、この検知信号が入力される度に送信部4から検知信号を送信させるか、又は、一度検知信号を送信させてから第2の時間経過後に送信可能とする。つまり、送信部4は、連続的に又はインターバルを第2の時間以上として検知信号を送信する。第2の時間は、人体検知ユニット1の設置位置を決定するための作業状況に合わせて適宜設定することができる。この結果、使用者は、電気機器100の動作確認を効率よく行うことができ、人体検知ユニット1の位置決めが容易になる。
【0017】
一方、人体検知ユニット1を設置した後は、動作モードを「通常検知モード」とする。これにより、ステップS4に示すように、送信部4は、インターバルを第1の時間以上として検知信号を送信する。即ち、人体検知部2は、人体を検知する度に検出信号を制御部3に対して出力するが、制御部3は、送信部4が最後に検知信号を送信してから第1の時間経過後に検知信号を再度送信することが可能とされる。第1の時間は、人体検知ユニット1の消費電力や電気機器100の特性などに合わせて設定することができる。例えば、人体検知ユニット1の消費電力を低減したい場合には、第1の時間を長く設定すればよい。
【0018】
次に、本実施形態の効果について説明する。
上述の如く、人体検知ユニット1の位置決めを行うときは、動作モードを「検知確認モード」とすることにより、連続的または第2の時間間隔で人体検知を確認でき、位置決め作業を効率化することができる。また、人体検知ユニット1を位置決めした後は、動作モードを「通常検知モード」とすることにより、人体検知ユニット1の消費電力を抑制して電池の交換頻度を少なくでき、また、電気機器100の不必要な動作をなくすこともできる。
【0019】
なお、本具体例においては、送信部4は、動作モードに拘わらず、検知信号を電気機器100に対して出力するが、本発明はこれには限定されない。これ以外にも、例えば、後に詳述するように、人体検知ユニット1に報知部を設け、動作モードが「検知確認モード」にあるときに人体検知部2が人体を検知すると、制御部3は報知部を動作させ、音や光などにより、人体を検知したことを報知するようにしてもよい。これにより、「検知確認モード」のときは、人体検知部2が人体を検知したことを使用者や施工者に直ちに知らせることができる。この場合には、人体検知ユニット1の位置決め時に、いちいち電気機器100を作動させる必要がなくなる。
【0020】
次に、本発明の実施の形態にかかる衛生洗浄装置の第1の具体例について説明する。
図3は、本実施形態に係る衛生洗浄装置を示す側面図であり、
図4は、この衛生洗浄装置を示すブロック図であり、
図5は、この衛生洗浄装置のリモートコントロール装置を示す正面図である。
【0021】
図3に示すように、本実施形態に係る衛生洗浄装置11は、水洗便器12の上に付設された温水洗浄便座ユニット14と、この温水洗浄便座ユニット14の動作を制御するリモートコントロール装置(以下、「リモコン」という)15とを、有する。水洗便器12は、図3に例示した如くロータンク13が付設されるものでもよく、または水道直圧式のものでもよい。また、温水洗浄便座ユニット14がロータンク13と一体化されたものでもよい。温水洗浄便座ユニット14には、便座16及び便蓋17が設けられている。リモコン15には、人体検知ユニット18が組み込まれている。リモコン15は、衛生洗浄装置本体から分離してトイレルームの壁面に取り付けられ、内蔵された電池により稼働する。
【0022】
温水洗浄便座ユニット14には、便蓋17を自動的に開閉する「オート開閉機能」、便座16を暖める「便座暖房機能」、使用者200が便座16に座った状態で温水を噴射させて使用者200の「おしり」等を洗浄する「局部洗浄機能」、使用者の「おしり」等に温風を吹き付けて乾燥させる「温風乾燥機能」、水洗便器12内の臭気を除去する「脱臭機能」などが設けられている。
【0023】
これらの機能のうちで、例えば、「オート開閉機能」は、人体検知ユニット18と連動して、使用者200の入室を検知して自動的に作動する。即ち、使用者200がトイレルームに入室すると、それを人体検知ユニット18が検知して検知信号を温水洗浄便座ユニット14に対して送信し、温水洗浄便座ユニット14が自動的に便蓋17を開く。また、使用者200がトイレルームから退出すると、それを人体検知ユニット18が検知して、温水洗浄便座ユニット14が自動的に便蓋17を閉じる。なお、便蓋17の開閉に伴い、例えば、便座16の暖房を開始・停止してもよい。
【0024】
図4及び図5に示すように、リモコン15には、人体を検知して検知信号を出力する人体検知部21と、使用者が操作するためのリモコンスイッチ22と、人体検知部21から出力された検出信号及びリモコンスイッチ22から出力された制御信号が入力され、これらの信号に基づいて各種の制御を行うリモコン制御部23と、リモコン制御部23から出力された信号に基づいて各種の表示を行うリモコン表示部24と、所定の時間を計測するタイマー25と、リモコン制御部23から出力された信号を送信するリモコン送信部26と、が設けられている。
【0025】
また、温水洗浄便座ユニット14には、リモコン送信部26から送信された信号を受信する本体受信部31と、本体受信部31が受信した信号に基づいて作動し、上述の各機能を実行する本体部32と、が設けられている。本体部32には、使用者が便座16に着座したときにそれを検知する着座センサー(図示せず)も設けられている。
【0026】
人体検知部21は、例えばリモコン15の正面に配置された焦電センサー27を有する。焦電センサー27は、複数の赤外線検知素子と、各方向から飛来した赤外線をこの赤外線検知素子のそれぞれに入射させるレンズとを有するパッシブ型のセンサーであり、検知領域内を人体等の熱源が移動したときに、それを検知する。リモコンスイッチ22は、リモコン15の正面に配置された複数のスイッチにより構成されている。リモコン制御部23は、LSI(Large Scale Integrated circuit:大規模集積回路)等により構成されている。
【0027】
また、リモコン表示部24は、上述の各機能の動作状態等を表示するものであり、動作モードを表示するモード表示部28及び人体検知部21の検知結果を表示する検知表示部29も適宜設けられている。モード表示部28及び検知表示部29は例えば液晶表示素子やLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)などにより構成されており、表示パターンや発光パターン又は発光色を変えることにより、動作モード及び人体検知の有無を表示する。なお、これら表示とともに、または表示の代わりに音を発するようにしてもよい。タイマー25は、リモコン制御部23によりスタート及びリセットが制御され、所定の時間、例えば、30秒間を計測するものである。リモコン送信部26は、例えばリモコン15の上部の両角部に配置されており、検知信号を赤外線又は電波により送信する。リモコン15のうち、人体検知部21、リモコン制御部23、タイマー25、リモコン送信部26、モード表示部28及び検知表示部29により、人体検知ユニット18が構成されている。即ち、リモコン15において、リモコン制御部23は人体検知ユニット18の制御部を兼ねており、リモコン送信部26は人体検知ユニット18の送信部を兼ねている。
【0028】
そして、リモコン制御部23には、動作モードとして、「通常検知モード」と「検知確認モード」とが設定されており、両モードは任意に切替え可能とされている。「通常検知モード」は、リモコン送信部26が検知信号を送信した後、タイマー25が計測する所定の時間、例えば30秒間が経過するまでは人体検出部21が人体を検知しても検知信号を送信しないモードである。一方、「検知確認モード」は、人体検出部21が人体を検知するとリモコン送信部26から検知信号を送信したり検知表示部29が所定の表示を実行し、その後、人体検出部21が人体を検知すると、直ちに、リモコン送信部26から検知信号を送信したり検知表示部29が所定の表示を実行するモードである。「検知確認モード」においては、例えば、人体検出部21が人体を検知している間は、検知表示部29が所定の表示をずっと実行し続けるようにすることもできる。
【0029】
これらの動作モードは、隠しスイッチ(リモコンスイッチ22の特殊操作)、例えば、特定の2つのリモコンスイッチ22を同時に押圧する操作、又は特定のリモコンスイッチ22を所定時間以上押し続ける操作等により切替えることができる。なお、このような特殊操作により動作モードの切替えを行う替わりに、リモコン15に動作モード切替え用の専用スイッチを設けてもよい。又は、電池交換等によるリモコン15の電源リセット時に、動作モードが検知確認モードになるようにしてもよい。また、いずれの場合も、動作モードを検知確認モードとしてから所定の時間経過後に自動的に通常検知モードに移行するようにしてもよく、動作モードを検知確認モードとしてから一定時間検知信号が出力されなかったときに、通常検知モードに移行するようにしてもよい。
【0030】
次に、本実施形態の動作について説明する。
図6は、本実施形態に係る人体検知ユニットの動作を示すフローチャート図であり、
図7は、この人体検知ユニットの通常動作を示すフローチャート図であり、
図8は、本実施形態における温水洗浄便座ユニットの動作を示すフローチャート図である。
【0031】
先ず、リモコン15の設置位置を決定するときは、リモコンスイッチ22の操作又は電源のリセットにより、動作モードを「検知確認モード」とする。すると、リモコン15の動作は図6のステップS11からステップS12に進み、リモコン制御部23がリモコン表示部24のモード表示部28に、動作モードが「検知確認モード」であることを表示させる。この状態で、人体検知部21が人体を検出し、リモコン制御部23に対して検出信号を出力すると、ステップS13からステップS14に進み、リモコン制御部23がリモコン表示部24の検知表示部29に、人体を検知したことを表示させる。なお、このとき、リモコン制御部23は、リモコン送信部26から検知信号を送信させないようにしてもよい。リモコン15の設置者は、検知表示部29を見ることにより、リモコン15の適切な設置位置、即ち、使用者がトイレルームに進入したときに、人体検知ユニット18がそれを確実に検知できるような位置を迅速かつ確実に決定することができる。
【0032】
一方、リモコン15を設置した後は、動作モードを「通常検知モード」とする。この動作モードの切替えは、使用者がリモコンスイッチ22を操作することにより意図的に行うか、動作モードを検知確認モードとしてから所定時間が経過するか、検知信号が所定時間出力されないことにより、自動的に行われる。動作モードが「通常検知モード」であるときは、図6のステップS11からステップS15に進み、図7に示す通常動作が実行される。
【0033】
即ち、図7のステップS21において、人体検知部21が人体を検出し、リモコン制御部23に対して検出信号を出力すると、ステップS22を素通りしてステップS23に進み、リモコン制御部23がリモコン送信部26に検知信号を送信させる。そして、ステップS24に示すように、リモコン制御部23がタイマー25をスタートさせ、ステップS21に戻る。その後、再び人体検知部21が人体を検出すると、ステップS22に進むが、タイマー25が所定の時間、例えば30秒間の計測を終了していない場合は、ステップS21に戻り、リモコン送信部26に対して検知信号を出力させない。一方、人体検知部21が人体を検出した時点で、タイマー25が所定の時間の計測を終了してタイムアップしていれば、ステップS22を経てステップS23に進み、リモコン送信部26に検知信号を出力させる。そして、ステップ24に進み、タイマー25をリセットし再スタートさせた後、ステップS21に戻る。このようにして、リモコン15は、例えば30秒間以上のインターバルをあけて、検知信号を送信する。
【0034】
一方、図8に示すように、温水洗浄便座ユニット14は、リモコン15から検知信号を受信していないときは、ステップS31からステップS32に進み、前回検知信号を受信してからa秒間経過していなければステップS31に戻り、a秒間経過していればステップS33に進み、便座16及び便蓋17を閉止する。その後、ステップS31に戻る。即ち、最後に検知信号を受信してからa秒間経過すると、便座16及び便蓋17を閉じて待機状態となる。
【0035】
この状態で、本体受信部31が検知信号を受信すると、ステップS31からステップS34に進み、便蓋17が閉じていればステップS35に進んで便蓋17を開き、便蓋17が開いていれば何もせずに、ステップS36に進む。また、このとき、便座16の暖房を開始してもよい。そして、使用者の便座16への着座の有無を判断し、着座が検知されていなければ、ステップS37に進む。このとき、便座16が開いていれば、ステップS38に進み男子が立位の状態で使用していると判断し、ステップS39に進む。そして、便座16を開いてからc秒間経過すれば、男子立位使用が終了したと判断し、ステップS33に進み便座16及び便蓋17を閉止する。
また、ステップS37に進んだ後、便座16が閉じていればステップS40に進み、着座が検知されず便座16も開かれないままb秒間経過した場合は、使用者が不在であると判断し、ステップS33に進み便蓋17を閉止する。
【0036】
一方、ステップS36において着座が検知された場合は、ステップS41を経てステップS42に進み、局部洗浄操作を受け付けると共に、脱臭機能を作動させる。そして、ステップS43に進み着座使用中であることを認識してステップS31に戻る。即ち、使用者が便座16に着座している間は、ステップS31、S34、S36、S41、S42、S43からなるループを繰り返す。そして、使用者がトイレルームから退出した後は、ステップS36において着座が検出されなくなるため、ステップS37、S40を経てステップS33に進み、便蓋17を閉止する。そして、検知信号を最後に受信してからa秒間経過した後は、待機状態に戻る。
【0037】
次に、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態によれば、リモコン15の設置位置を決定するときには、動作モードを「検知確認モード」とすることにより、タイマー25を作動させずに、人体検知部21が人体を検出したときに直ちに検知表示部29に人体を検知したことを表示させる。これにより、リモコン15の設置者は、人体が検知されるか否かを速やかに確認でき、リモコン15の位置決め作業を効率よく行うことができる。
【0038】
例えば、焦電センサーは、その検知領域内を横切るような人体の移動は容易に検知できるが、焦電センサーに向かう方向及び焦電センサーから遠ざかる方向への人体の移動は検知が困難である。このため、トイレルームにおけるリモコン15の設置位置を決定するためには、先ずトイレルーム内の適当と思われる位置にリモコン15を一旦仮設置した上で、設置者がトイレルーム内に進入してみて、衛生洗浄装置の機能が作動するかどうかを確認し、もし作動しなければ、リモコン15の設置位置を変えて再度確認する必要がある。そして、使用者がトイレルーム内に進入したときに衛生洗浄装置の機能が確実に作動するようになるまで、上述の確認作業を繰り返す必要がある。
【0039】
リモコン15が人体を検知できるか否かを確認するために、例えば、便蓋のオート開閉機能を利用することも考えられる。ところが、「通常検知モード」においては、リモコン15の消費電力を抑制するために、所定の時間(例えば、30秒)の間隔をあけて人体検知信号を送信するので、応答が遅い。このため、リモコン15の設置位置を決定する作業は、著しく非効率な作業となり、作業者に多大の忍耐と作業時間を要求することになる。設置位置の決定を慎重に行わず、リモコン15を不適切な位置に設置してしまうと、一旦取り付けたリモコン15を壁から外して再度取り付けなくてはならず、トイレルームに壁に損傷を与えてしまう。最悪の場合には、トイレルームの壁にセンサーの取付穴を何回もあけ直すことになる。
【0040】
これに対して、本具体例によれば、人体を検知したか否かを、リモコン15の検知表示部29に直ちに表示させることにより、リモコン15の位置決め作業を迅速かつ確実に実施できる。
【0041】
また、検知の有無を検知表示部29に表示させることにより、リモコン15の設置者はリモコン15だけを見て作業を進めることができ、作業が容易になる。更に、このとき、リモコン15から温水洗浄便座ユニット14に検知信号を送信しないようにすれば、温水洗浄便座ユニット14をいちいち作動させることがなくなり、便蓋17の不要な開閉動作などを防いで、位置決め作業を円滑且つ安全に進めることができると共に、リモコン15の電力の消費を抑制できる。
一方、通常動作のときは、動作モードを「通常検知モード」とすることにより、タイマー25を作動させ、リモコン15が一旦検知信号を送信した後は、所定の時間経過しなければ、再度検知信号を送信できないようにしている。これにより、リモコン15の消費電力を低減させ、内蔵する電池の交換頻度を下げることができる。
【0042】
更にまた、本実施形態によれば、人体検知ユニット18をリモコン15と一体化させているため、人体検知ユニット18の制御部、表示部、送信部等をリモコン15と共有させることができる。これにより、衛生洗浄装置11全体の部品点数を低減させ、コストを抑えることができる。人体検知ユニット18とリモコン15とを別体とすると、トイレルームが煩雑となり見栄えも劣るが、本実施形態によれば、トイレルームをすっきりとさせ見栄えもよい。更にまた、本実施形態によれば、検知確認モードとしたときの動作をリモコン15の内部だけで完結させているため、温水洗浄便座ユニット14には、従来のユニットを使用することができる。
【0043】
更にまた、本実施形態によれば、人体検知ユニット18を衛生洗浄装置本体から分離して設けているため、衛生洗浄装置本体に接近する使用者200をより早く検知することができる。使用者をより早く検知できると、それに合わせて便蓋17を迅速に開くことができ、使い勝手がよくストレスのない自動開閉が可能となる。また、使用者をより早く検知することにより、例えば便座16の暖房をより早く開始することができ、使用者が便座16に着座するまでに便座16を十分暖房しておくことも可能となる。この結果、便座16を常に暖房しておく必要がなくなり、待機時の電力消費を低減できる。
【0044】
更にまた、本実施形態によれば、人体検知部21をパッシブ型センサーである焦電センサー27により構成しているため、待機時の消費電力をより低く抑えることができる。これにより、人体検知ユニット18を、リモコン15が内蔵している電池により十分に長時間稼働させることができる。この結果、リモコン15に電源用配線を付設する必要もなくなり、リモコン15をトイレルームの任意の位置に取り付けることができる。
【0045】
なお、本実施形態においては、モード表示部28及び検知表示部29を液晶表示素子やLEDなどにより構成する例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、動作モード及び人体検知に関して、音声又は音楽等により聴覚的に報知してもよい。
【0046】
次に、本発明の実施の形態にかかる衛生洗浄装置の第2の具体例について説明する。
図9は、本実施形態に係る衛生洗浄装置を示すブロック図である。なお、図9においては、前述した第1具体例の衛生洗浄装置11(図4参照)と同じ構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
本具体例の衛生洗浄装置41においては、リモコン42のリモコン表示部44に、モード表示部及び検知表示部が設けられていない。また、リモコン制御部43は、動作モードが「検知確認モード」であるときも、リモコン送信部26に検知信号を送信させるようになっている。本具体例における上記以外の構成は、前述の第2の実施形態とほぼ同様とすることができる。
【0047】
次に、本具体例の動作について説明する。
図10は、本具体例の人体検知ユニットの動作を示すフローチャート図である。
リモコン42の設置位置を決定するときには、動作モードを「検知確認モード」とする。このとき、人体検知ユニットの動作は、図10のステップS11からステップS13に進む。そして、人体検知部21が人体を検出した場合はステップS41に進み、リモコン制御部43はリモコン送信部26に検知信号を送信させる。温水洗浄便座ユニット14は、この検知信号を受信して作動する。
【0048】
本具体例における上記以外の動作は、前述の第1の具体例とほぼ同様とすることができる。ただし、「検知確認モード」にある場合には、図8に関して前述したステップS32は省略してもよい。つまり、温水洗浄便座ユニット14がリモコン42から検知信号を受信しない時には、便蓋17を直ちに閉止してもよい。このようにすれば、リモコン42の設置者は、人体が検知されない状態になったことを直ちに把握できる。
【0049】
次に、本具体例の効果について説明する。
本実施形態によれば、リモコン42の設置位置を決定するときには、動作モードを「検知確認モード」とすることにより、タイマー25を作動させずに、人体検知部21が人体を検出したときに直ちに検知信号を温水洗浄便座ユニット14に送信する。従って、設置者は、温水洗浄便座ユニット14の便蓋17が開くか否かにより人体が検知されたか否かを把握でき、リモコン42の位置決め作業を効率よく行うことができる。また、図8に関して前述したステップS32をスキップさせれば、人体検知部21が人体を検出しなくなった時に、直ちに便蓋17が閉じる。従って、設置者は、便蓋17が開いているときは人体が検知され、便蓋17が閉じている時は人体が検知されていないと判断することにより、リモコン42の位置決め作業をさらに効率的に進めることができる。
【0050】
一方、リモコン42を設置した後は、動作モードを「通常検知モード」とすることにより、タイマー25を作動させ、リモコン42が一旦検知信号を送信した後は、所定の時間経過しなければ、再度検知信号を送信できないようにしている。これにより、リモコン42の消費電力を抑制し、内蔵する電池の寿命を伸ばすことができる。本具体例における上記以外の効果は、前述の第1の具体例と同様である。
【0051】
なお、本実施形態においては、検知確認モードのときは、人体検知部21が人体を検出したときに直ちに検知信号を送信する例を示したが、本発明はこれに限定されず、リモコン42が一旦検知信号を送信した後、例えば30秒間未満の一定の時間が経過するまでは検知信号を送信しないようにしてもよい。これにより、検知確認モードにおけるリモコン42の消費電力も下げることができる。
【0052】
次に、本発明の実施の形態にかかる衛生洗浄装置の第3の具体例について説明する。
図11は、本具体例に係る衛生洗浄装置を示すブロック図であり、
図12は、この衛生洗浄装置を示す上面図である。なお、図11及び図12において、前述の第1又は第2の具体例に係る衛生洗浄装置(図4、図9参照)と同じ構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0053】
本具体例に係る衛生洗浄装置51において、リモコン52に関しては、前述の第2の具体例と比較して、リモコン制御部53及びリモコン送信部54の構成が異なっている。即ち、リモコン制御部53は、リモコン送信部54に対して、動作モードが「通常検知モード」であるか「検知確認モード」であるかを示すモード情報を検知信号に乗せて送信させるようになっている。これにより、リモコン52は、動作モードの種類を温水洗浄便座ユニット55に伝達することができる。
【0054】
一方、温水洗浄便座ユニット55においては、本体受信部31及び本体部56の他に、モード識別部57、モード表示部58及び検知表示部59が設けられている。モード識別部57は、本体受信部31が受信した検知信号に基づいて動作モードを識別するものである。また、モード表示部58は、モード識別部57の識別結果に基づいて動作モードの種類を表示するものである。更に、検知表示部59は、動作モードが検知確認モードのときに本体受信部31が検知信号を受信するとそれを表示するものである。モード表示部58及び検知表示部59は、例えば、温水洗浄便座ユニット55の上面に配置されたLEDにより構成されており、LEDの発光パターン又は発光色を変えることにより、動作モード及び人体検知の有無を表示するようになっている。更にまた、本体部56は、モード識別部57から出力される信号に基づいて、動作モードが「検知確認モード」のときに動作を停止するようになっている。本実施形態における上記以外の構成は、前述の第2の具体例と同様である。
【0055】
次に、本具体例の動作について説明する。
図13は、本具体例の人体検知ユニットの動作を示すフローチャート図であり、
図14は、本具体例における温水洗浄便座ユニットの動作を示すフローチャート図である。
本具体例においても、前述の第1及び第2の具体例と同様に、リモコン52の設置位置を決定するときは、動作モードを「検知確認モード」とする。このとき、図13に示すように、リモコン52の動作はステップS11からステップS13に進み、人体検知部21が人体を検出するとステップS51に進み、リモコン送信部54はモード情報を含む検知信号を送信する。
【0056】
そして、図14のステップS52に示すように、温水洗浄便座ユニット55の本体受信部31がこの検知信号を受信すると、この検知信号をモード識別部57に対して出力する。次に、ステップS53に進み、モード識別部57が検知信号に含まれるモード情報に基づいて動作モードを識別し、動作モードが「検知確認モード」である場合は、モード表示部58にそれを表示させると共に、ステップS54に進み、検知表示部59に人体を検知したことを表示させる。このとき、本体部56の動作は停止させる。その後、ステップS52に戻る。一方、ステップS53において、動作モードが通常検知モードである場合は、モード表示部58の表示を消灯させ、ステップS55に進み、図8に示す通常動作を行い、本体部56を作動させる。その後、ステップS52に戻る。
【0057】
また、本体受信部31が検知信号を受信しなくなった場合は、検知表示部59の表示を消灯し、ステップS52からステップS56に進み、検知信号を最後に受信した時点からa秒間経過した後は、ステップS55に進み、図8に示す通常動作を行う。このとき、モード表示部58の表示を消灯させる。本実施形態における上記以外の動作は、前述の第2の実施形態と同様である。
【0058】
次に、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態によれば、リモコン52の設置位置を決定するときには、動作モードを「検知確認モード」とすることにより、温水洗浄便座ユニット55の本体部56の便蓋などの動作を停止させ、その替わりに、人体を検知したことを検知表示部59に表示させている。これにより、温水洗浄便座ユニット55の本体部56の便蓋などをいちいち作動させることがなく、位置決め作業を円滑且つ安全に進めることができると共に、電力の消費を抑制できる。本実施形態における上記以外の効果は、前述の第1の具体例と同様である。
【0059】
なお、本具体例においては、モード情報を検知信号に乗せてリモコン52のリモコン送信部54から温水洗浄便座ユニット55の本体受信部31に対して送信する例を示したが、本発明はこれに限定されず、リモコン送信部54に、検知信号とは別にモード情報を示すモード信号を送信させてもよい。
【0060】
図15は、この変型例における人体検知ユニットの動作を例示するフローチャート図であり、
図16は、この変型例における温水洗浄便座ユニットの動作を例示するフローチャート図である。
【0061】
すなわち、本変型例においては、人体検知ユニットは、ステップS11において検知確認モードか否かを判断し、検知確認モードである場合には、ステップS61において、温水洗浄便座ユニットに「検知確認モード」であることを送信する。一方、通常検知モードである場合には、ステップS62において、温水洗浄便座ユニットに「通常検知モード」であることを送信する。
「検知確認モード」において人体を検知すると、ステップS41において、温水洗浄便座ユニットに人体検知信号を送信する。
【0062】
一方、温水洗浄便座ユニットは、ステップS70において、リモコン52から送信されたモード信号を受信し、「検知確認モード」であるか「通常検知モード」であるかを識別する。そして、ステップS52において、リモコン52から人体検知信号を受信すると、ステップS53において検知確認モードであるか否かを判断し、検知確認モードである場合には、ステップS54において検知表示部59に人体を表示したことを表示させる。一方、「検知確認モード」でない場合には、ステップS55において通常動作を開始する。 このようにしても、リモコン52の取付を迅速かつ確実に実施でき、通常動作においては、リモコン52の消費電力を低減できる。
【0063】
また、この変型例とは異なり、リモコン送信部54には特別なモード情報を送信させずに、温水洗浄便座ユニット55のモード識別部57が、検知信号の送信間隔が所定の時間(例えば、30秒間)よりも短いときは、動作モードが「検知確認モード」であると判断するようにしてもよい。
【0064】
また、第3具体例においては、モード表示部58及び検知表示部59をLEDにより構成し、動作モードの種類及び人体検知の有無を視覚的に表示する例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、音声又は音楽等により聴覚的に報知してもよい。
【0065】
更に、第3具体例においては、動作モードが検知確認モードであるときは、本体部56の動作を全て停止させる例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、便蓋の開動作等、リモコン52の位置決め作業の障害となりやすい動作のみを停止させてもよい。
【0066】
更にまた、本実施形態においては、温水洗浄便座ユニットに「オート開閉機能」の他に、「便座暖房機能」、「局部洗浄機能」、「温風乾燥機能」、「脱臭機能」及び「便器洗浄機能」の全てあるいは、これらの機能のうちいくつかの機能が設けられていなくてもよく、又は、これらの機能以外の機能が設けられていてもよい。
【0067】
更にまた、上述の第1〜第3の具体例においては、人体検知ユニットをリモコンと一体的に設ける例を示したが、本発明はこれに限定されず、人体検知ユニットをリモコンから分離して設けてもよい。これにより、人体検知ユニットの設置位置の自由度をより一層向上させることができる。
【0068】
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施形態を説明した。しかし、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。例えば、図1乃至図16に関して前述した特徴部分は、技術的な可能な範囲においていかようにも組合せることができ、これら組合せにより得られた人体検知ユニット及び衛生洗浄装置も、本発明の要旨を含む限りにおいて本発明の範囲に包含される。また、本発明の衛生洗浄装置に含まれるリモコン、温水洗浄便座ユニット、水洗便器、タンクなどの各要素については、当業者が適宜設計変更したものについても、本発明の要旨を含む限り本発明の範囲に包含される。その他、本発明の実施形態として上述した人体検知ユニット及び衛生洗浄装置を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての人体検知ユニット及び衛生洗浄装置も同様に本発明の範囲に属する。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る人体検知ユニットを示すブロック図である。
【図2】この人体検知ユニットの動作を示すフローチャート図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る衛生洗浄装置を示す側面図である。
【図4】この衛生洗浄装置を示すブロック図である。
【図5】この衛生洗浄装置のリモートコントロール装置を示す正面図である。
【図6】本実施形態に係る人体検知ユニットの動作を示すフローチャート図である。
【図7】この人体検知ユニットの通常動作を示すフローチャート図である。
【図8】本実施形態における温水洗浄便座ユニットの動作を示すフローチャート図である。
【図9】本発明の第2の具体例に係る衛生洗浄装置を示すブロック図である。
【図10】第2具体例の人体検知ユニットの動作を示すフローチャート図である。
【図11】本発明の第3の具体例に係る衛生洗浄装置を示すブロック図である。
【図12】第3具体例の衛生洗浄装置を示す上面図である。
【図13】第3具体例の人体検知ユニットの動作を示すフローチャート図である。
【図14】第3具体例における温水洗浄便座ユニットの動作を示すフローチャート図である。
【図15】変型例における人体検知ユニットの動作を例示するフローチャート図である。
【図16】変型例における温水洗浄便座ユニットの動作を例示するフローチャート図である。
【符号の説明】
【0070】
1 人体検知ユニット
2 人体検知部
3 制御部
4 送信部
11、41、51 衛生洗浄装置
12 水洗便器
13 タンク
14、55 温水洗浄便座ユニット
15、42、52 リモコン
16 便座
17 便蓋
18 人体検知ユニット
21 人体検知部
22 リモコンスイッチ
23、43、53 リモコン制御部
24、44 リモコン表示部
25 タイマー
26、54 リモコン送信部
27 焦電センサー
28 モード表示部
29 検知表示部
31 本体受信部
32、56 本体部
57 モード識別部
58 モード表示部
59 検知表示部
100 電気機器
200 使用者

【特許請求の範囲】
【請求項1】
人体を検知してその検知結果を電気機器に対して送信する人体検知ユニットであって、
人体を検知して検出信号を出力する人体検知部と、
検知信号を前記人体検知ユニットの外部に向けて送信する送信部と、
前記検出信号に応じて、前記送信部から前記検知信号を送信させる制御部と、
を備え、
動作モードとして、前記送信部から前記検知信号を送信させた後、第1の時間が経過するまで前記検知信号の送信を禁止する通常検知モードと、前記送信部から前記検知信号を出力させた後、直ちに又は前記第1の時間とは異なる第2の時間経過後に前記検知信号を前記送信部から再度送信可能とする検知確認モードと、を選択的に実行可能としたことを特徴とする人体検知ユニット。
【請求項2】
前記第2の時間は、前記第1の時間よりも短いことを特徴とする請求項1記載の人体検知ユニット。
【請求項3】
人体検知情報を報知する報知部をさらに備え、
前記制御部は、少なくとも前記動作モードが前記検知確認モードであるときに、前記検出信号に応じて前記報知部に前記人体検知情報を報知させることを特徴とする請求項1または2に記載の人体検知ユニット。
【請求項4】
人体を検知してその検知結果を電気機器に対して送信する人体検知ユニットであって、
人体を検知して検出信号を出力する人体検知部と、
検知信号を前記人体検知ユニットの外部に向けて送信する送信部と、
前記検出信号に応じて、前記送信部から前記検知信号を送信させる制御部と、
人体検知情報を報知する報知部と、
を備え、
動作モードとして、前記送信部から前記検知信号を送信させた後、第1の時間が経過するまで前記検知信号の送信を禁止する通常検知モードと、前記検出信号に応じて前記報知部に前記人体検知情報を報知させる検知確認モードと、を選択的に実行可能としたことを特徴とする人体検知ユニット。
【請求項5】
前記制御部は、前記動作モードが前記検知確認モードのときは前記検知信号を前記送信部から送信させないことを特徴とする請求項4記載の人体検知ユニット。
【請求項6】
前記人体検知部は、焦電センサーを有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の人体検知ユニット。
【請求項7】
前記制御部は、前記動作モードが前記検知確認モードになった後、前記人体検知部が所定時間前記検出信号を出力しなかったときに、前記動作モードを前記通常検知モードとすることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の人体検知ユニット。
【請求項8】
前記制御部は、前記人体検知ユニットの電源がリセットされたときに前記動作モードを前記検知確認モードとすることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の人体検知ユニット。
【請求項9】
前記制御部は、前記動作モードが前記検知確認モードになった後、所定時間経過後に前記通常検知モードとすることを特徴とする請求項8記載の人体検知ユニット。
【請求項10】
前記動作モードを表示するモード表示部をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の人体検知ユニット。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか1つに記載の人体検知ユニットと、
前記人体検知ユニットから分離して設けられた温水洗浄便座ユニットと、
を備え、
前記温水洗浄便座ユニットは、
前記検知信号を受信する受信部と、
受信した前記検知信号に基づいて作動する本体部と、
を有することを特徴とする衛生洗浄装置。
【請求項12】
請求項1〜4のいずれか1つに記載の人体検知ユニットと、
前記人体検知ユニットから分離して設けられた温水洗浄便座ユニットと、
を備え、
前記人体検知ユニットは、前記動作モードが前記通常検知モードであるか前記検知確認モードであるかを前記温水洗浄便座ユニットに対して伝達し、
前記温水洗浄便座ユニットは、
前記検知信号を受信する受信部と、
受信した前記検知信号に基づいて作動する本体部と、
前記伝達に基づいて前記動作モードを識別するモード識別部と、
を有することを特徴とする衛生洗浄装置。
【請求項13】
前記温水洗浄便座ユニットは、少なくとも前記動作モードが前記検知確認モードのときに、前記受信部が前記検知信号を受信すると人体検知情報を報知する報知部をさらに有することを特徴とする請求項12記載の衛生洗浄装置。
【請求項14】
前記温水洗浄便座ユニットは、前記動作モードに関する情報を表示するモード表示部をさらに有することを特徴とする請求項12または13に記載の衛生洗浄装置。
【請求項15】
前記温水洗浄便座ユニットは、前記動作モードが前記検知確認モードであるときに前記本体部の動作の少なくとも一部を停止させることを特徴とする請求項12〜14のいずれか1つに記載の衛生洗浄装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2007−202884(P2007−202884A)
【公開日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−26648(P2006−26648)
【出願日】平成18年2月3日(2006.2.3)
【出願人】(000010087)TOTO株式会社 (3,889)
【Fターム(参考)】