仮想化ストレージビューの管理方法
【課題】ストレージ管理者がストレージシステムの階層の仮想的及び物理的側面の両者を認識し管理することを可能にするソリューションを提供する。
【解決手段】ストレージ管理サーバ130はデバイス100の物理トポロジーと仮想化システム構成の両者に関する情報を保持する。更に、ストレージ管理サーバは各構成要素が仮想的に示されるか物理的に示されるかを示す状態情報を保持する。サーバはシステムの各部分でどのトポロジーが示されなければならないかを示す上記状態に従ってその物理トポロジーと仮想化構成から描かれるべき最新のトポロジーデータを生成する。その後、サーバは生成したトポロジーをスクリーン上に描く。ユーザは表示を物理表示と仮想表示の間で切り替えることが可能になり、サーバに各部分の状態を書き直すように指示するプロンプトがユーザによる他方への切り替えを可能にする。
【解決手段】ストレージ管理サーバ130はデバイス100の物理トポロジーと仮想化システム構成の両者に関する情報を保持する。更に、ストレージ管理サーバは各構成要素が仮想的に示されるか物理的に示されるかを示す状態情報を保持する。サーバはシステムの各部分でどのトポロジーが示されなければならないかを示す上記状態に従ってその物理トポロジーと仮想化構成から描かれるべき最新のトポロジーデータを生成する。その後、サーバは生成したトポロジーをスクリーン上に描く。ユーザは表示を物理表示と仮想表示の間で切り替えることが可能になり、サーバに各部分の状態を書き直すように指示するプロンプトがユーザによる他方への切り替えを可能にする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、本発明は一般にストレージシステムに関し、更に具体的にはストレージ仮想化技術を使用するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
多様なストレージ仮想化技術はユーザが仮想ストレージデバイスを生成し使用することを可能にする。仮想ストレージデバイスはユーザには恰も物理ストレージユニットのように見える。仮想化の一つの利点は、任意の所望サイズの、又は所望パーティション分割構造を持つストレージデバイスを生成できることである。例えば、当業者に良く知られている複数ストレージ統合技術は非常に大きなサイズの単一のストレージプールを生成することを可能にする。一方、論理パーティション分割技術は、ユーザが単一の物理デバイス内で割り振られた複数の小さな仮想ストレージデバイスを持つことを可能にする。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、ストレージエリアネットワーク(SAN)の管理に絡む複雑さのために、ストレージ管理者は通常、ストレージシステム内の種々のデバイスの複雑な階層を可視化する、或る種のトポロジー管理ツールを必要とする。そのようなデバイスは、これらに制限はしないが、ストレージアレイ、SANスイッチ、及び種々のホストシステムを含むことができる。しかしながら、現在入手可能なツールはデバイスの物理接続性を示すことができるに過ぎない。従って、現在入手可能なツールは仮想化ストレージ環境に関連した複雑さを取り扱うことはできない。
【0004】
ストレージシステム管理者は具体的な観点で仮想ストレージデバイスを見たり、或いは仮想的に操作することを望んでいる、換言すると統合化ストレージは複数の構成要素の代りに単一の構成要素として表され、一方パーティション分割したストレージは単一の構成要素の代りに個々の構成要素として表される必要がある、ことに注目願いたい。更に、ストレージシステムトポロジーの各構成要素の特性も個々に表されなければならない。他方では、ストレージシステムの管理者が仮想構成要素に対応する実際の物理構成要素を他方の具体的な観点で見えるようにすることも望まれる。更に、個々のストレージディスクの性能等の物理条件を付加的に表示することが望まれる場合がある。更に、ストレージシステムトポロジーの種々のビュー(画面表示)は、ユーザが焦点を当てるであろうストレージ環境の任意の部分に於いてお互いの間で容易に切り替え可能なものでなければならない。
【0005】
従って、適切な仮想トポロジー管理ツールに必要な機能を組み込むことによって、ストレージ管理者がストレージシステムの階層の仮想的及び物理的側面の両者を認識し管理することを可能にするソリューションを提供することが望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の方法論はデータ複製の従来技術に関連する上述の一つ以上の問題点及びその他の問題点を実質的に取り除く方法とシステムに向けられる。
【0007】
本発明の一つの態様に従って、コンピュータ化データストレージシステム及び関連する方法とコンピュータプログラムプロダクトが提供される。本発明のシステムはストレージコントローラと少なくとも1台のストレージディスクを有する少なくとも1台の物理ストレージデバイスを含んでいる。物理ストレージデバイスは少なくとも1個の論理パーティションに振り分けられている。本発明のシステムは更にクライアントソフトウェアを実行するクライアントホスト及び仮想ストレージマネージャを実行するストレージ管理サーバを含んでいる。ストレージ管理サーバは中央処理装置(CPU)、メモリ及びネットワークを経由してストレージ管理サーバをストレージデバイスとクライアントホストに接続するネットワークインタフェースを含んでいる。仮想ストレージトポロジーモジュールはストレージシステムに関連する物理トポロジーに関する情報を取得する。当該物理トポロジーは物理ストレージデバイスに関する情報を含んでいる。仮想ストレージトポロジーモジュールは又ストレージシステムに関連する仮想トポロジーに関する情報も取得する。仮想トポロジーはストレージシステム内の論理パーティションに関する情報を含んでいる。仮想ストレージトポロジーモジュールは更に、物理トポロジー情報の第一の部分と仮想トポロジー情報の第二の部分の先頭が同じトポロジービュー内に表示されるようにする。
【0008】
本発明の別の態様に従って、コンピュータ化データストレージシステムに関連する、トポロジーを可視化する方法及びコンピュータプログラムプロダクトが提供される。ストレージシステムは少なくとも1台の物理ストレージデバイスを含んでいる。本発明の方法に従って、ストレージシステムに関連する物理トポロジーに関する情報が取得される。物理トポロジーは物理ストレージデバイスに関する情報を含んでいる。本発明の方法は更に、ストレージシステムに関連する仮想トポロジーに関する情報の取得を含んでいる。当該仮想トポロジーはストレージシステム内の論理パーティションに関する情報を含んでいる。本発明の方法は更に、物理トポロジー情報の第一の部分と仮想トポロジー情報の第二の部分を同じトポロジービュー内でユーザに対して表示することを含んでいる。
【0009】
本発明に関する更なる態様が、一部は以下の説明で示され、一部はその説明から明らかであり、或いは本発明の実施によって知得できるであろう。本発明の態様は、以下の詳細な説明と添付の特許請求範囲に於いて特に示される、要素及び種々の要素と態様の組み合わせによって実現でき、達成できる。
【0010】
当然のことながら、前述の説明も以下の説明も典型的なものであって、説明のためのものに過ぎず、請求項に記載された発明又はその出願をどんな方法であろうと制限することを意図するものでない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下の詳細な説明に於いて、添付図面が参照され、図中では同じ機能要素は同じような数字で明示される。上記の添付図面は本発明の原理に合致した具体的な実施例や実装を説明の目的で示すものであって、限定するために示すものでない。これらの実装は当業者が本発明を実施できるように十分詳細に記述されており、本発明の範囲と精神を逸脱せずに、他の実装が使用でき、構造変更及び(又は)種々の要素の置換が可能であることは明らかである。従って以下の詳細な説明は限定した考え方で解釈されるべきでない。更に、記述されるような本発明の種々の実施例は汎用コンピュータ上で走行するソフトウェアの形で、又は専用のハードウェア、或いはソフトウェアとハードウェアの組み合わせの形で実現できる。
第一の実施例
1.ハードウェアアーキテクチャ(図1)
【0012】
図1は本発明概念の第一の実施例に従う物理ハードウェアアーキテクチャの典型的な実装を示す。
1)全体システム
【0013】
図1に示す本発明のシステムの第一の実施例の全体システム構成は、ストレージデバイス100、ホスト110、及びストレージデバイス管理サーバ130を含む。これらのデバイスは、IPベースのネットワークであるストレージエリアネットワーク(SAN)120及び(又は)ローカルエリアネットワーク(LAN)140を介して相互接続されている。SANは当業者に良く知られているファイバチャネルネットワークアーキテクチャを使用して実現できる。このシステムアーキテクチャは、複数のユーザが同時に、又はそれ以外のやり方で使用できる複数のホスト110を含むことができることに注目願いたい。
2)ストレージデバイス(100)
【0014】
ストレージデバイス100は一組のストレージディスク105に接続して動作するコントローラ101を含む。更に、キャッシュメモリ102、ポート103、及びネットワークインタフェースカード(NIC)104がコントローラ101内に組み込まれ得る。ディスク105はストレージシステム内の相互接続によってコントローラ101に接続できる。ストレージデバイス100はデータを保存するストレージ容量を供給し、更に、ストレージディスク105を、ユーザが利用可能な適切な粒度の小さな仮想デバイスに仮想パーティション分割構成する、ことが可能である。
3)ホスト(110)
【0015】
ホスト110は汎用コンピュータプラットフォームに基づいて実現でき、CPU111、メモリ112並びにホスト110をSAN120に接続する為のホストバスアダプター(HBA)を含むことができる。更にホスト110は、ホスト110のローカルエリアネットワーク(LAN)140への接続を可能にするネットワークインタフェースカード(NIC)114を含むことができる。ホスト110は、本発明のシステムのユーザが仮想化ストレージデバイスを含むストレージ環境のトポロジーを可視化して管理することができるように構成される。
4)ストレージデバイス管理サーバ(130)
【0016】
ストレージ管理サーバ130は汎用コンピュータ又はサーバプラットフォームを使用して実現でき、CPU131、メモリ132、及びNIC133を含むことができる。サーバ130はユーザが本発明の仮想化機能を使用してストレージ環境を管理することを可能にする機能を組み込むことができる。
2.論理構成要素の構造(図2)
【0017】
図2は本発明概念の第一の実施例での典型的なソフトウェア並びに論理オブジェクト構造を示す概念図である。
1)ストレージデバイス(100)の構成要素
【0018】
論理パーティション200、210、220はストレージデバイス100を仮想的にパーティション分割することにより生成される。これらのパーティションは、ユーザ要求に従い任意の適切なサイズを持つように生成される。本発明の一つの実施例では論理パーティション200、210、220のサイズはかなり小さい。各論理パーティション200、210、220はそれぞれ各パーティションのデータストレージ能力を提供するストレージボリューム201、211、221の一つを組み込んでいる。更に、各論理パーティション200、210、220にはキャッシュメモリユニット202、212、222の一つ、及びポート203、213、223の一つが割り当てられる。ストレージボリューム201、211、221とキャッシュメモリ202、212、222はストレージディスク105並びにストレージデバイス100のキャッシュメモリ102から割り振られる。本発明のシステムの一つの実装に於いては、各論理パーティション200、210、220は特定のユーザに割り振られている。セキュリティのために、或るユーザの論理パーティションは他のすべてのユーザからはアクセスできない。しかしながら、システムストレージ管理者は本発明のシステムのストレージリソースにアクセスしパーティション分割を管理する権限を有している。
【0019】
上記ストレージボリューム201、211、221は物理ディスク105を組み合わせたストレージリソースから割り振られ、SAN120を経由してそれぞれのボリュームに関連する特定のホスト110及び対応するユーザにアクセスできる。これによりホスト110は種々のデータの保存及び取り出し動作を遂行するためにストレージボリューム201、211、221を使用できるようになる。
【0020】
キャッシュメモリユニット202、212、222は本発明のストレージシステムがストレージアクセス動作の間にそれぞれのストレージボリュームとの間で書き込まれ又は読み出されるデータのキャッシュ動作を遂行するために使用するメモリデバイスである。各キャッシュメモリユニット202、212、222は物理キャッシュメモリ102から各論理パーティション200、210、220に対して割り振られる。キャッシュメモリユニット202、212、222は任意の所望のサイズにすることができる。
【0021】
ポート203、213、223は各論理パーティションのアクセスポイントである。上記各ポート203、213、223はSAN120を経由して特定のホスト110に接続される。
2)ホスト(110)の論理構成要素
【0022】
ホスト110はクライアントソフトウェアアプリケーション231、241、251を実行する。クライアントアプリケーション231、241、251は仮想化ストレージマネージャからストレージシステムのトポロジービューを要求するように構成される。ユーザ232、242、252は、クライアントソフトウェア231、241、251の動作をモニターし管理するためにそれぞれのホスト110を使用する。具体的には、当業者に良く知られているように、ホスト110に対して実行できるウェブブラウザの一つを使用してこのソフトウェアをモニターし、管理することができる。
3)ストレージデバイス管理サーバ(130)の構成要素
【0023】
ストレージデバイス管理サーバ130は仮想化ストレージマネージャ260、物理トポロジーテーブル261、論理パーティションテーブル262及びトポロジー描画テーブル263を組み込んでいる。仮想化ストレージマネージャ260は対象ストレージシステムのストレージトポロジービューを生成できるアプリケーションである。具体的には、仮想化ストレージマネージャ260は仮想及び物理トポロジー構造両者の構成要素を含む、ストレージシステムトポロジーの図式表示を作成することができる。
【0024】
物理トポロジーテーブル261は、ストレージディスク105のようなストレージシステム内の実際の物理デバイスの物理接続性に関する情報を保存する。一方、論理パーティションテーブル262はストレージデバイス内の論理パーティション構成に関する情報を保持する。トポロジー描画テーブル263はユーザスクリーン上に描かれるストレージトポロジーに関する情報を含んでおり、仮想部分と物理部分の両者を含んでいる。仮想部分と物理部分はストレージシステムトポロジービューの同じ図式表示内で組み合わされる。トポロジー描画テーブルは、クライアントソフトウェアから受信したトポロジー情報を求める要求に応答して仮想化ストレージマネージャ260により動的に生成される。
3.データ構造(図3、4、5)
1)物理トポロジーテーブル(図3)
【0025】
図3は物理トポロジーテーブルのデータ構造の典型的な実施例を示す。図3に示す物理トポロジーテーブルの各行は物理ストレージシステムアーキテクチャの構成要素に対応する。上記典型的なテーブルの構成要素列510はアレイ、ユーザ等のようなトポロジー上での構成要素の識別番号を含んでいる。タイプ列520はそれぞれの構成要素のタイプを示す情報を含んでいる。ターゲット列530は、テーブルの各行に表示される構成要素に接続される物理トポロジーの別の構成要素即ちターゲット構成要素を識別する情報を保存する。このターゲット構成要素は、物理トポロジーテーブルの別のレコードにより表示され、上記ターゲットフィールド内のそれぞれの構成要素値によって識別される。
【0026】
最後に、モード列540は各行のアレイ構成要素が現在仮想表示になっているか物理表示になっているかを示す。例えば行591は或るユーザに対応し、構成要素識別値「100」を持つストレージトポロジー構成要素のレコードを表している。構成要素のタイプ(「ユーザ」)がテーブルの列520に示されている。行591で表されるトポロジー構成要素は構成要素識別値「200」を持つ構成要素に接続されている。この後者の構成要素「200」はテーブルの行593に示されている。構成要素「200」のタイプはタイプ列520の値から示されるように、アレイである。構成要素「200」は具体的なデバイスには接続されていないことに注目願いたい。しかしながら、トポロジーの他の構成要素が、テーブルに示されるように、当該デバイスに接続されている。最後に、構成要素「200」のモード列540の「仮想」という値から、この構成要素は現在本発明のシステムのユーザに仮想表示モードで表示されていることがわかることに注目願いたい。物理トポロジーテーブルは、本発明のストレージシステムの種々のデバイスの物理トポロジー構成に関する情報、並びにストレージアレイが任意の時点でストレージシステムトポロジービューで表示される方法に関する情報を保存するために、仮想化ストレージマネージャによって管理される。
2)論理パーティションテーブル(図4)
【0027】
図4は論理パーティションテーブルのデータ構造の典型的な実施例を示す。このテーブルの各行は個別の論理パーティションを表す。ストレージデバイス列610の値は、対応するテーブルの行が表す論理パーティションを収容するストレージアレイを識別する。論理パーティション列620は論理パーティション識別情報を含んでいる。ユーザ列630はこの論理パーティションを使用することが認められたユーザを識別する情報を提供する。
【0028】
アイコン列640は、ストレージシステムトポロジービューで当該論理パーティションを表すために使用されるビットマップを識別する。上記ビットマップは具体的な論理パーティションを表すために特別に描くことができる。ストレージボリューム列650の値は、具体的な論理パーティションに関連するストレージボリュームを特定する、ストレージボリューム識別情報を含んでいる。キャッシュメモリ660の値は、具体的な論理パーティションに割り振られたキャッシュメモリリソースを識別する。最後に、ポート列670の値はパーティションに割り振られたポートを識別する。
【0029】
例えば、図4に示すテーブルの行691はストレージデバイス(アレイ)200内で割り振られた論理パーティションに対応するレコードを表す。列620に保存されたこのパーティションの論理パーティション識別値は「LP1」である。列630の値はこのパーティションがユーザ「100」に割り振られていることを示す。アイコン列640にアイコン情報がないのは、このパーティションが具体的な関連するアイコンイメージを持っていないことを示す。従って、デフォルトのアレイアイコンがストレージシステムトポロジービューに於いてパーティションを表すために使用される。最後に、このパーティションはストレージボリューム「V1」、キャッシュメモリ「C1」及びポート「P1」と関連付けられている。
【0030】
一方、上記テーブルの行692で表されるパーティションは列640の値に明示されるように、具体的なアイコンイメージ「MyDevice.jpg」が与えられている。従ってストレージシステムトポロジービュー上でこの論理パーティションを描く際にはそのビットマップが使用される。図4の論理パーティションテーブルは、仮想化ストレージマネージャによって管理され、ストレージデバイス100の論理パーティション分割の構成を保存し、もし指定されていれば、ストレージシステムトポロジービュー上で論理パーティションを表すために使用できる具体的な基本図形(アイコン)の情報を保持する。
3)トポロジー描画テーブル(図5)
【0031】
図5はトポロジー描画テーブルのデータ構造の典型的な実施例を示す。上記テーブルの各列をここで詳細に説明する。具体的には、構成要素列710の値は各行が表すトポロジー上の構成要素を識別する。タイプ列720の値はトポロジー構成要素のタイプを示す。具体的には、タイプ列720の「仮想―アレイ」は論理パーティション構成要素に対応する。ターゲット列730の値はテーブルの各行によって表される構成要素が接続される別のトポロジー構成要素を識別する。ターゲット構成要素は物理トポロジー構成要素か論理パーティションのいずれかであり得ることに注目願いたい。アイコン列740の値はビットマップイメージを識別し、対応するトポロジービュー上で論理パーティションを描く際に使用される。
【0032】
例えば、図5に示すテーブルの行791は「LP1」の構成要素識別値を持つ、論理パーティション構成要素に対応するレコードを表す。対応する構成要素レコードの残りの値は、上記構成要素のタイプが「仮想―アレイ」であり、具体的なアイコンビットマップに関連付けられていないのでデフォルトのビットマップイメージがトポロジービュー上の構成要素を描く際に使用されるであろう、ことを示す。一方、行792により表される構成要素はそれに関連する特定のアイコンイメージを持つので、構成要素は指定されたビットマップを用いて描かれる。テーブルの行793に対応する構成要素は物理デバイスを表している。最後に、行794は、ユーザ「100」がトポロジービューの論理パーティション「LP1」に接続されていることを示す。トポロジー描画テーブルは、仮想化ストレージマネージャによって生成され管理され、本発明のストレージシステムのユーザのために描かれる、物理及び仮想部分の両者を含むトポロジーを保存する。
4.ユーザインタフェース(図6と7)
1)物理ストレージビュー(図6)
【0033】
図6は物理ストレージビューモードで動作する時の仮想化ストレージマネージャのユーザインタフェースの典型的な実施例を示す。図6に示すストレージシステムトポロジーの構成要素は物理ストレージビュー表示で表されているが、トポロジーのすべての構成要素が同じ表示モードで表される必要があるわけではないことに注目願いたい。同じトポロジービューの異なった部分及び(又は)その異なった構成要素は、物理ストレージビューモード及び仮想化ストレージビューモードの両者で表され得る。
【0034】
本発明概念の実施例に従う図6に示すスクリーン1000はストレージシステムのトポロジービューを描いており、ユーザレイヤエリア1001とアレイレイヤエリア1002を含んでいる。本発明システムのユーザを表すアイコン1001a、1001b、1001c、1001dは上記のユーザレイヤエリア1001内に表示される。一方、アレイレイヤエリア1002はストレージアレイを表すアイコンを含んでいる。例えば図6に於いて、ユーザ1001b、1001c、1001dによって使用されるストレージデバイス1002bは、物理ストレージデバイスを示す適切なアイコンイメージを使用して示される。具体的なユーザとアレイ間の接続は、それぞれのアイコンを接続するラインによって示される。具体的には、ユーザに対応するアイコン1001aとストレージデバイスに対応するアイコン1002aを接続するライン1003は、物理ストレージデバイス1002aが専らユーザ1001aによって使用されていることを示す。
【0035】
一方、ユーザアイコン1001b、1001c、1001dと物理デバイス1002aとの間に描かれたラインは、デバイス1002bが上記ユーザ1001b、1001c、1001dによって共有されていることを示す。マウスボタンにより対応するアイコンをクリックすることによって、ユーザは具体的なアレイ又は他のトポロジー構成要素に焦点を合わせることができる。トポロジーの構成要素に焦点を合わせると、対応するアイコンは図6の番号1004で表されるように、異なったカラーパレットを使用して表示される。更に、トポロジー構成要素に焦点を合わせる際、ポップアップメニュー1005が現れる。このメニューは指定されたストレージアレイに関連する種々の動作の選択を含むことができる。例えば、1005aが選択されるとユーザに物理アレイの特性が表示される。1005bを選択するとユーザはアレイのビューモードを物理ストレージビューモードから仮想化ストレージビューモードに切り替えることができる。最後に、1005cを選択すると、ユーザはトポロジービュー上でそれぞれのストレージアレイを表すアイコンを異なったビットマップイメージに変更することができる。
2)仮想化ストレージビュー(図7)
【0036】
図7は仮想化ストレージビューモードで動作する時の仮想化ストレージマネージャのユーザインタフェースの典型的な実施例を示す。図7のユーザインタフェースによって示されるストレージトポロジーの構成要素の多くは図6に関連して前述した対応する構成要素と同じである。しかしながら、図7では各論理パーティションがユーザインタフェースのアレイレイヤエリア1002内で個々に表示されていることに注目願いたい。
【0037】
図7に示す各論理パーティションは番号1006で示され、対応するストレージトポロジー構成要素が仮想的に存在することを示す特別なアイコンで描かれている。種々のストレージ構成要素の接続の表示も又異なっている。具体的には、ユーザ1001a、1001b、1001c、1001dは、それぞれのユーザに排他的に割り振られた個々の論理パーティションに接続されている。図6に関連して上述したように、ユーザが仮想ストレージ構成要素を活性化するとポップアップメニューも現れるであろう。しかしながら、仮想化ストレージビューモードでは、メニューは具体的なデバイスのデバイスビューを物理ストレージビューモードへと切り替える選択を含むであろう。
5.プロセスフロー(図8、9、10、11)
1)トポロジー描画テーブルの生成(図8、9)
【0038】
図8と9は新たなトポロジー描画テーブルを生成する動作シーケンスの典型的な実施例を示し、このテーブルはその物理及び仮想部分が単一の階層内で組み合わされているストレージシステムトポロジーを書き直すために使用される。具体的には、図8は「アレイ」トポロジー構成要素に対応するレコードを生成するプロセスフローを示し、一方図9は「ユーザ」構成要素に対応するフローを示す。図示されたプロセスは仮想化ストレージマネージャ260によって実行される。
【0039】
ここで、上記動作シーケンスの具体的なステップを詳細に説明する。先ずステップ1510で、すべての古いレコードがトポロジー描画テーブルから消去される。ステップ1520で、本発明のシステムは図3に示す物理トポロジーテーブルから「タイプ」変数520の値が「アレイ」タイプとなっているすべてのレコードを選択する。そのようなレコードがそれ以上見つからなくなったら、本発明のプロセスはステップ1610に進む。
【0040】
ステップ1530で、本発明のシステムは選択したレコードの「モード」変数540の値が「物理」か判定する。もしそうならば、本発明のプロセスはステップ1540に進む。そうでない場合で、もし上記変数値が「仮想」であれば、プロセスはステップ1550に続く。
【0041】
ステップ1540で、本発明のシステムはトポロジー描画テーブルに物理アレイを表す新たなレコードを挿入する。挿入されたレコードはステップ1520で取得した対応するレコードと同じ「構成要素」、「タイプ」及び「ターゲット」変数値を持つ。挿入されたレコードの「アイコン」変数値は「ヌル」に設定される。
【0042】
ステップ1550で、本発明のシステムは図4に示す論理パーティションテーブルから、ステップ1520で取得したレコードの「構成要素」変数510の値に等しいストレージデバイス変数610の値を持つすべてのレコードを選択する。選択されたレコードはストレージトポロジーの物理アレイ構成要素に対応する論理パーティションを表す。
【0043】
ステップ1560で、本発明のシステムはステップ1550の結果として作成されたレコードのセットから次に処理するレコードを選ぶ。上記ステップ1560は選択されたレコードを処理するステップ1570と共に、そのようなすべてのレコードが処理されるまでループ状に繰り返される。論理パーティションとして未処理のレコードが残っていなければ、本発明のプロセスはステップ1520に戻る。
【0044】
処理ステップ1570で、論理パーティション(仮想ストレージのこと)を表す新たなレコードがトポロジー描画テーブルに挿入される。新たに挿入されるレコードの「構成要素」変数にはステップ1560で取得したレコードの「論理パーティション」変数の値を設定する。更に、挿入されるレコードの「タイプ」変数の値は「仮想―アレイ」に設定され、「ターゲット」変数の値は「ヌル」に設定され、「アイコン」変数はステップ1560で取得したレコードの「アイコン」変数の値を持つように設定される。
【0045】
図9に示すプロセスフローのステップ1610で、システムは図3に示す物理トポロジーテーブルから、その「タイプ」変数の値が「ユーザ」に等しいレコードを選択する。そのようなレコードがそれ以上見つからなくなったらプロセスは終了する。
【0046】
ステップ1620で、本発明のシステムはステップ1610で選択した「ユーザ」―タイプレコードの「ターゲット」変数の値を取得し、この取得した値に合致する「構成要素」変数を持つ「アレイ」―タイプレコードを物理トポロジーテーブルから見つける。見つけられたアレイレコードは該当ユーザに排他的に割り振られた論理パーティションを含む、アレイストレージ構成要素に対応する。
【0047】
ステップ1630で、システムは、ステップ1620で見つけたアレイ−タイプレコードの「モード」変数の値が「物理」か判定する。もしそうならば、プロセスはステップ1640に進む。そうでない場合、もし対応する変数値が「仮想」であれば、プロセスはステップ1650に進む。
【0048】
ステップ1640で、システムはトポロジー描画テーブルにユーザを表す新たなレコードを挿入する。新たに挿入されるレコードはステップ1610で取得したレコードと同じ「構成要素」、「タイプ」及び「ターゲット」変数の値を持つ。デフォルトにより、挿入されたレコードの「アイコン」変数の値は「ヌル」に設定されよう。
【0049】
ステップ1650で、システムは図4に示す論理パーティションテーブルから、「ストレージデバイス」変数610と「ユーザ」変数630の値がそれぞれステップ1610で取得したレコードの「ターゲット」変数530と「構成要素」変数510の値に等しいレコードを選択する。
【0050】
ステップ1660で、本発明のシステムはトポロジー描画テーブルにユーザが具体的な論理パーティション(仮想ストレージ)に接続されていることを表す新たなレコードを挿入する。挿入されるレコードの「構成要素」変数の値はステップ1610で取得したレコードの「構成要素」変数の値に等しい。「タイプ」変数の値は「ユーザ」に設定され、一方「ターゲット」変数はステップ1650で取得したレコードの「論理パーティション」変数の値を持つように設定される。最後に、デフォルトにより「アイコン」変数の値が「ヌル」に設定される。このようにして、挿入されるレコードはユーザと対応する論理パーティション間の結合を示す情報を持つ。
2)トポロジー描画(図10)
【0051】
図10はストレージアーキテクチャの物理及び仮想部分の両者を表示するストレージシステムトポロジービューを描くためのプロセスフローの典型的な実施例を示す。ここに示すプロセスフローに於いて、ステップ1710から1760は各ストレージ構成要素のアイコンを描き、一方ステップ1770から1790はストレージシステムのユーザとアレイ構成要素間の関係の図式表示を描く。
【0052】
ステップ1710で、システムはトポロジー描画テーブルからレコードを選択する。選択されたレコードはストレージトポロジー構成要素に対応する。もしすべてのストレージトポロジー構成要素に対応するアイコンが既に描かれており、未処理のレコードがトポロジー描画テーブルに残っていなければ、プロセスはステップ1770に進む。
【0053】
ステップ1720で、システムは構成要素のアイコンビットマップを取得する。もし指定されたアイコンビットマップが見つかったならば、プロセスはステップ1740に進む。そうでない場合は、プロセスはステップ1730に進む。ステップ1730で、トポロジー描画テーブルのレコードの具体的なタイプに対応するデフォルトのビットマップアイコンがシステムのユーザインタフェースの適正なレイヤエリアに置かれる。
【0054】
ステップ1740で、トポロジー描画テーブルのレコードで指定された、見つかったビットマップアイコンが同様に本発明システムのユーザインタフェースの適正なレイヤエリア内に置かれる。
【0055】
ステップ1750で、システムはレコードの「タイプ」変数の値をチェックする。もし「タイプ」値が(論理パーティションに対応する)「仮想―アレイ」であるならば、プロセスはステップ1760に進む。そうでない場合は、動作フローはステップ1710に戻る。
【0056】
ステップ1760で、システムは、描かれるトポロジー構成要素が仮想ストレージ構成要素であることを示す特殊記号のビットマップを描く。ステップ1770で、本発明のシステムはトポロジー描画テーブルの始めからトポロジー構成要素の新たなレコードを選択する。もしトポロジー描画テーブルに未処理のレコードが残っていなければ、プロセスは終了する。
【0057】
ステップ1780で、システムはレコードの「ターゲット」変数の値をチェックする。もしその値が「ヌル」ならば、プロセスはステップ1770に戻る。ステップ1790で、システムは「ターゲット」と「構成要素」のアイコンイメージを接続する結合ラインを描く。このラインはユーザと物理又は仮想ストレージデバイスの間の対応を表す。
3)トポロジー内でのストレージデバイス部分の表示の切り替え(図11)
【0058】
図11はトポロジーでのストレージデバイス部分の表示切り替えプロセスの典型的な実施例である。このプロセスは、ユーザが図6又は7に示すトポロジービューから適切なメニュー項目を選択すると開始する。
【0059】
スクリーン上で選択した構成要素に対応する構成要素識別情報は、図11に示すプロセスが開始する時に取得されることに注目願いたい。ステップ1810で、システムはトポロジー描画テーブルから「構成要素」変数の値に合致するレコードを取得する。
【0060】
ステップ1820で、そのレコードの「タイプ」変数の値がチェックされ、もしそれが「仮想―アレイ」ならば、プロセスはステップ1830に進む。もしそうでないならば、プロセスはステップ1850に進む。ステップ1830で、論理パーティションテーブルからステップ1810で取得したレコードの「構成要素」変数の値に合致する「論理パーティション」値を持つレコードが選択される。
【0061】
ステップ1840で、システムは、ステップ1830で取得したレコードの(物理デバイスの識別表示に対応する)「ストレージデバイス」変数の値を取得する。ステップ1850で、ステップ1810で取得したレコードの「構成要素」変数の値(これは物理デバイスの識別表示でもある)が取得される。ステップ1860で、物理トポロジーテーブルからその「構成要素」変数の値がステップ1840又はステップ1850で取得した値(物理デバイスの識別表示である)に合致するレコードが選択される。
【0062】
ステップ1870で、レコードの「モード」変数の値は「仮想」から「物理」に、又はその逆に、切り替えられる。このことはトポロジーが書き直される時にトポロジー表示モードを変換させることになる。ステップ1880で、システムは物理トポロジーテーブルの新たな状態に基づきトポロジー描画テーブルを再生成する。このプロセスは図8と9で記述済である。最後にステップ1890で、トポロジーは新たに生成されたトポロジー描画テーブルにより書き直される。このプロセスは図10に示される。
第二の実施例
【0063】
図12と13はストレージ仮想化システムの別の実装に関連して動作する本発明の仮想化ストレージマネージャのユーザインタフェースの典型的な実施例を示す。具体的には、この実装では、単一の仮想ストレージデバイスを複数の物理ストレージユニットから構成できる。図12は上記のストレージシステムトポロジーの物理ストレージビューを示す。このビューでは、ユーザ1001eは二つの物理データストレージユニット1002pと1002qに結合されて示されている。対応する仮想ストレージビューは図13に示されており、そこではユーザ1001eは物理データストレージユニット1002pと1002qから構成される単一の仮想ストレージデバイス1002rに結合されて描かれている。
【0064】
最後に、当然のことながらここで記述したプロセスや技術はいかなる特定の装置にも本質的に関係せず、コンポーネントの適切な組み合わせで実現可能である。更に、ここで記述した教示内容に従って種々のタイプの汎用デバイスが使用可能である。ここで記述された方法ステップを遂行する専用装置を構築するのが有利だとわかる場合もある。本発明は、特定の例に関連して記述されてきたが、これらの例はあらゆる点で、制限するよりも説明に役立つことを意図している。当業者にはハードウェア、ソフトウェア、及びファームウェアの多くの異なった組み合わせが本発明を実施するのに相応しいことを理解するであろう。例えば、記述されたソフトウェアはアセンブラー、C/C++、Perl、Shell、PHP、Java(登録商標)、等のような広範囲の多様なプログラム言語又はスクリプト言語で実現できる。
【0065】
更に、ここに開示された本発明の明細書と実施の検討から本発明の他の実装が当業者には明らかになるであろう。記述した実施例の種々の態様及び(又は)コンポーネントは、データ複製機能を持つコンピュータ化ストレージシステムに於いて単独で又は任意の組み合わせで使用できる。本明細書と例は典型的なものとしてのみ考慮されるべきものと意図されており、本発明の真の範囲と精神は以下の特許請求項によって示される。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】図1はハードウェアアーキテクチャの典型的な実施例を示す図である。
【図2】図2は論理構成要素構造の典型的な実施例を示す図である。
【図3】図3は物理トポロジーテーブルのデータ構造の典型的な実施例を示す図である。
【図4】図4は論理パーティションテーブルのデータ構造の典型的な実施例を示す図である。
【図5】図5はトポロジー描画テーブルのデータ構造の典型的な実施例を示す図である。
【図6】図6は物理ストレージビューでのユーザインタフェースの典型的な実施例を示す図である。
【図7】図7は仮想化ストレージビューでのユーザインタフェースの典型的な実施例を示す図である。
【図8】図8はトポロジー描画テーブルを生成するプロセスの典型的な実施例の第一の部分を示す図である。
【図9】図9はトポロジー描画テーブルを生成するプロセスの典型的な実施例の第二の部分を示す図である。
【図10】図10はトポロジーを描くプロセスの典型的な実施例を示す図である。
【図11】図11はトポロジー内のストレージデバイス部分の表示を切り替えるプロセスの典型的な実施例を示す図である。
【図12】図12はストレージ仮想化システムの別の実装に関連して動作する本発明の仮想化ストレージマネージャのユーザインタフェースの典型的な実施例を示す図である。
【図13】図13はストレージ仮想化システムの別の実装に関連して動作する本発明の仮想化ストレージマネージャのユーザインタフェースの典型的な実施例を示す図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、本発明は一般にストレージシステムに関し、更に具体的にはストレージ仮想化技術を使用するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
多様なストレージ仮想化技術はユーザが仮想ストレージデバイスを生成し使用することを可能にする。仮想ストレージデバイスはユーザには恰も物理ストレージユニットのように見える。仮想化の一つの利点は、任意の所望サイズの、又は所望パーティション分割構造を持つストレージデバイスを生成できることである。例えば、当業者に良く知られている複数ストレージ統合技術は非常に大きなサイズの単一のストレージプールを生成することを可能にする。一方、論理パーティション分割技術は、ユーザが単一の物理デバイス内で割り振られた複数の小さな仮想ストレージデバイスを持つことを可能にする。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、ストレージエリアネットワーク(SAN)の管理に絡む複雑さのために、ストレージ管理者は通常、ストレージシステム内の種々のデバイスの複雑な階層を可視化する、或る種のトポロジー管理ツールを必要とする。そのようなデバイスは、これらに制限はしないが、ストレージアレイ、SANスイッチ、及び種々のホストシステムを含むことができる。しかしながら、現在入手可能なツールはデバイスの物理接続性を示すことができるに過ぎない。従って、現在入手可能なツールは仮想化ストレージ環境に関連した複雑さを取り扱うことはできない。
【0004】
ストレージシステム管理者は具体的な観点で仮想ストレージデバイスを見たり、或いは仮想的に操作することを望んでいる、換言すると統合化ストレージは複数の構成要素の代りに単一の構成要素として表され、一方パーティション分割したストレージは単一の構成要素の代りに個々の構成要素として表される必要がある、ことに注目願いたい。更に、ストレージシステムトポロジーの各構成要素の特性も個々に表されなければならない。他方では、ストレージシステムの管理者が仮想構成要素に対応する実際の物理構成要素を他方の具体的な観点で見えるようにすることも望まれる。更に、個々のストレージディスクの性能等の物理条件を付加的に表示することが望まれる場合がある。更に、ストレージシステムトポロジーの種々のビュー(画面表示)は、ユーザが焦点を当てるであろうストレージ環境の任意の部分に於いてお互いの間で容易に切り替え可能なものでなければならない。
【0005】
従って、適切な仮想トポロジー管理ツールに必要な機能を組み込むことによって、ストレージ管理者がストレージシステムの階層の仮想的及び物理的側面の両者を認識し管理することを可能にするソリューションを提供することが望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の方法論はデータ複製の従来技術に関連する上述の一つ以上の問題点及びその他の問題点を実質的に取り除く方法とシステムに向けられる。
【0007】
本発明の一つの態様に従って、コンピュータ化データストレージシステム及び関連する方法とコンピュータプログラムプロダクトが提供される。本発明のシステムはストレージコントローラと少なくとも1台のストレージディスクを有する少なくとも1台の物理ストレージデバイスを含んでいる。物理ストレージデバイスは少なくとも1個の論理パーティションに振り分けられている。本発明のシステムは更にクライアントソフトウェアを実行するクライアントホスト及び仮想ストレージマネージャを実行するストレージ管理サーバを含んでいる。ストレージ管理サーバは中央処理装置(CPU)、メモリ及びネットワークを経由してストレージ管理サーバをストレージデバイスとクライアントホストに接続するネットワークインタフェースを含んでいる。仮想ストレージトポロジーモジュールはストレージシステムに関連する物理トポロジーに関する情報を取得する。当該物理トポロジーは物理ストレージデバイスに関する情報を含んでいる。仮想ストレージトポロジーモジュールは又ストレージシステムに関連する仮想トポロジーに関する情報も取得する。仮想トポロジーはストレージシステム内の論理パーティションに関する情報を含んでいる。仮想ストレージトポロジーモジュールは更に、物理トポロジー情報の第一の部分と仮想トポロジー情報の第二の部分の先頭が同じトポロジービュー内に表示されるようにする。
【0008】
本発明の別の態様に従って、コンピュータ化データストレージシステムに関連する、トポロジーを可視化する方法及びコンピュータプログラムプロダクトが提供される。ストレージシステムは少なくとも1台の物理ストレージデバイスを含んでいる。本発明の方法に従って、ストレージシステムに関連する物理トポロジーに関する情報が取得される。物理トポロジーは物理ストレージデバイスに関する情報を含んでいる。本発明の方法は更に、ストレージシステムに関連する仮想トポロジーに関する情報の取得を含んでいる。当該仮想トポロジーはストレージシステム内の論理パーティションに関する情報を含んでいる。本発明の方法は更に、物理トポロジー情報の第一の部分と仮想トポロジー情報の第二の部分を同じトポロジービュー内でユーザに対して表示することを含んでいる。
【0009】
本発明に関する更なる態様が、一部は以下の説明で示され、一部はその説明から明らかであり、或いは本発明の実施によって知得できるであろう。本発明の態様は、以下の詳細な説明と添付の特許請求範囲に於いて特に示される、要素及び種々の要素と態様の組み合わせによって実現でき、達成できる。
【0010】
当然のことながら、前述の説明も以下の説明も典型的なものであって、説明のためのものに過ぎず、請求項に記載された発明又はその出願をどんな方法であろうと制限することを意図するものでない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下の詳細な説明に於いて、添付図面が参照され、図中では同じ機能要素は同じような数字で明示される。上記の添付図面は本発明の原理に合致した具体的な実施例や実装を説明の目的で示すものであって、限定するために示すものでない。これらの実装は当業者が本発明を実施できるように十分詳細に記述されており、本発明の範囲と精神を逸脱せずに、他の実装が使用でき、構造変更及び(又は)種々の要素の置換が可能であることは明らかである。従って以下の詳細な説明は限定した考え方で解釈されるべきでない。更に、記述されるような本発明の種々の実施例は汎用コンピュータ上で走行するソフトウェアの形で、又は専用のハードウェア、或いはソフトウェアとハードウェアの組み合わせの形で実現できる。
第一の実施例
1.ハードウェアアーキテクチャ(図1)
【0012】
図1は本発明概念の第一の実施例に従う物理ハードウェアアーキテクチャの典型的な実装を示す。
1)全体システム
【0013】
図1に示す本発明のシステムの第一の実施例の全体システム構成は、ストレージデバイス100、ホスト110、及びストレージデバイス管理サーバ130を含む。これらのデバイスは、IPベースのネットワークであるストレージエリアネットワーク(SAN)120及び(又は)ローカルエリアネットワーク(LAN)140を介して相互接続されている。SANは当業者に良く知られているファイバチャネルネットワークアーキテクチャを使用して実現できる。このシステムアーキテクチャは、複数のユーザが同時に、又はそれ以外のやり方で使用できる複数のホスト110を含むことができることに注目願いたい。
2)ストレージデバイス(100)
【0014】
ストレージデバイス100は一組のストレージディスク105に接続して動作するコントローラ101を含む。更に、キャッシュメモリ102、ポート103、及びネットワークインタフェースカード(NIC)104がコントローラ101内に組み込まれ得る。ディスク105はストレージシステム内の相互接続によってコントローラ101に接続できる。ストレージデバイス100はデータを保存するストレージ容量を供給し、更に、ストレージディスク105を、ユーザが利用可能な適切な粒度の小さな仮想デバイスに仮想パーティション分割構成する、ことが可能である。
3)ホスト(110)
【0015】
ホスト110は汎用コンピュータプラットフォームに基づいて実現でき、CPU111、メモリ112並びにホスト110をSAN120に接続する為のホストバスアダプター(HBA)を含むことができる。更にホスト110は、ホスト110のローカルエリアネットワーク(LAN)140への接続を可能にするネットワークインタフェースカード(NIC)114を含むことができる。ホスト110は、本発明のシステムのユーザが仮想化ストレージデバイスを含むストレージ環境のトポロジーを可視化して管理することができるように構成される。
4)ストレージデバイス管理サーバ(130)
【0016】
ストレージ管理サーバ130は汎用コンピュータ又はサーバプラットフォームを使用して実現でき、CPU131、メモリ132、及びNIC133を含むことができる。サーバ130はユーザが本発明の仮想化機能を使用してストレージ環境を管理することを可能にする機能を組み込むことができる。
2.論理構成要素の構造(図2)
【0017】
図2は本発明概念の第一の実施例での典型的なソフトウェア並びに論理オブジェクト構造を示す概念図である。
1)ストレージデバイス(100)の構成要素
【0018】
論理パーティション200、210、220はストレージデバイス100を仮想的にパーティション分割することにより生成される。これらのパーティションは、ユーザ要求に従い任意の適切なサイズを持つように生成される。本発明の一つの実施例では論理パーティション200、210、220のサイズはかなり小さい。各論理パーティション200、210、220はそれぞれ各パーティションのデータストレージ能力を提供するストレージボリューム201、211、221の一つを組み込んでいる。更に、各論理パーティション200、210、220にはキャッシュメモリユニット202、212、222の一つ、及びポート203、213、223の一つが割り当てられる。ストレージボリューム201、211、221とキャッシュメモリ202、212、222はストレージディスク105並びにストレージデバイス100のキャッシュメモリ102から割り振られる。本発明のシステムの一つの実装に於いては、各論理パーティション200、210、220は特定のユーザに割り振られている。セキュリティのために、或るユーザの論理パーティションは他のすべてのユーザからはアクセスできない。しかしながら、システムストレージ管理者は本発明のシステムのストレージリソースにアクセスしパーティション分割を管理する権限を有している。
【0019】
上記ストレージボリューム201、211、221は物理ディスク105を組み合わせたストレージリソースから割り振られ、SAN120を経由してそれぞれのボリュームに関連する特定のホスト110及び対応するユーザにアクセスできる。これによりホスト110は種々のデータの保存及び取り出し動作を遂行するためにストレージボリューム201、211、221を使用できるようになる。
【0020】
キャッシュメモリユニット202、212、222は本発明のストレージシステムがストレージアクセス動作の間にそれぞれのストレージボリュームとの間で書き込まれ又は読み出されるデータのキャッシュ動作を遂行するために使用するメモリデバイスである。各キャッシュメモリユニット202、212、222は物理キャッシュメモリ102から各論理パーティション200、210、220に対して割り振られる。キャッシュメモリユニット202、212、222は任意の所望のサイズにすることができる。
【0021】
ポート203、213、223は各論理パーティションのアクセスポイントである。上記各ポート203、213、223はSAN120を経由して特定のホスト110に接続される。
2)ホスト(110)の論理構成要素
【0022】
ホスト110はクライアントソフトウェアアプリケーション231、241、251を実行する。クライアントアプリケーション231、241、251は仮想化ストレージマネージャからストレージシステムのトポロジービューを要求するように構成される。ユーザ232、242、252は、クライアントソフトウェア231、241、251の動作をモニターし管理するためにそれぞれのホスト110を使用する。具体的には、当業者に良く知られているように、ホスト110に対して実行できるウェブブラウザの一つを使用してこのソフトウェアをモニターし、管理することができる。
3)ストレージデバイス管理サーバ(130)の構成要素
【0023】
ストレージデバイス管理サーバ130は仮想化ストレージマネージャ260、物理トポロジーテーブル261、論理パーティションテーブル262及びトポロジー描画テーブル263を組み込んでいる。仮想化ストレージマネージャ260は対象ストレージシステムのストレージトポロジービューを生成できるアプリケーションである。具体的には、仮想化ストレージマネージャ260は仮想及び物理トポロジー構造両者の構成要素を含む、ストレージシステムトポロジーの図式表示を作成することができる。
【0024】
物理トポロジーテーブル261は、ストレージディスク105のようなストレージシステム内の実際の物理デバイスの物理接続性に関する情報を保存する。一方、論理パーティションテーブル262はストレージデバイス内の論理パーティション構成に関する情報を保持する。トポロジー描画テーブル263はユーザスクリーン上に描かれるストレージトポロジーに関する情報を含んでおり、仮想部分と物理部分の両者を含んでいる。仮想部分と物理部分はストレージシステムトポロジービューの同じ図式表示内で組み合わされる。トポロジー描画テーブルは、クライアントソフトウェアから受信したトポロジー情報を求める要求に応答して仮想化ストレージマネージャ260により動的に生成される。
3.データ構造(図3、4、5)
1)物理トポロジーテーブル(図3)
【0025】
図3は物理トポロジーテーブルのデータ構造の典型的な実施例を示す。図3に示す物理トポロジーテーブルの各行は物理ストレージシステムアーキテクチャの構成要素に対応する。上記典型的なテーブルの構成要素列510はアレイ、ユーザ等のようなトポロジー上での構成要素の識別番号を含んでいる。タイプ列520はそれぞれの構成要素のタイプを示す情報を含んでいる。ターゲット列530は、テーブルの各行に表示される構成要素に接続される物理トポロジーの別の構成要素即ちターゲット構成要素を識別する情報を保存する。このターゲット構成要素は、物理トポロジーテーブルの別のレコードにより表示され、上記ターゲットフィールド内のそれぞれの構成要素値によって識別される。
【0026】
最後に、モード列540は各行のアレイ構成要素が現在仮想表示になっているか物理表示になっているかを示す。例えば行591は或るユーザに対応し、構成要素識別値「100」を持つストレージトポロジー構成要素のレコードを表している。構成要素のタイプ(「ユーザ」)がテーブルの列520に示されている。行591で表されるトポロジー構成要素は構成要素識別値「200」を持つ構成要素に接続されている。この後者の構成要素「200」はテーブルの行593に示されている。構成要素「200」のタイプはタイプ列520の値から示されるように、アレイである。構成要素「200」は具体的なデバイスには接続されていないことに注目願いたい。しかしながら、トポロジーの他の構成要素が、テーブルに示されるように、当該デバイスに接続されている。最後に、構成要素「200」のモード列540の「仮想」という値から、この構成要素は現在本発明のシステムのユーザに仮想表示モードで表示されていることがわかることに注目願いたい。物理トポロジーテーブルは、本発明のストレージシステムの種々のデバイスの物理トポロジー構成に関する情報、並びにストレージアレイが任意の時点でストレージシステムトポロジービューで表示される方法に関する情報を保存するために、仮想化ストレージマネージャによって管理される。
2)論理パーティションテーブル(図4)
【0027】
図4は論理パーティションテーブルのデータ構造の典型的な実施例を示す。このテーブルの各行は個別の論理パーティションを表す。ストレージデバイス列610の値は、対応するテーブルの行が表す論理パーティションを収容するストレージアレイを識別する。論理パーティション列620は論理パーティション識別情報を含んでいる。ユーザ列630はこの論理パーティションを使用することが認められたユーザを識別する情報を提供する。
【0028】
アイコン列640は、ストレージシステムトポロジービューで当該論理パーティションを表すために使用されるビットマップを識別する。上記ビットマップは具体的な論理パーティションを表すために特別に描くことができる。ストレージボリューム列650の値は、具体的な論理パーティションに関連するストレージボリュームを特定する、ストレージボリューム識別情報を含んでいる。キャッシュメモリ660の値は、具体的な論理パーティションに割り振られたキャッシュメモリリソースを識別する。最後に、ポート列670の値はパーティションに割り振られたポートを識別する。
【0029】
例えば、図4に示すテーブルの行691はストレージデバイス(アレイ)200内で割り振られた論理パーティションに対応するレコードを表す。列620に保存されたこのパーティションの論理パーティション識別値は「LP1」である。列630の値はこのパーティションがユーザ「100」に割り振られていることを示す。アイコン列640にアイコン情報がないのは、このパーティションが具体的な関連するアイコンイメージを持っていないことを示す。従って、デフォルトのアレイアイコンがストレージシステムトポロジービューに於いてパーティションを表すために使用される。最後に、このパーティションはストレージボリューム「V1」、キャッシュメモリ「C1」及びポート「P1」と関連付けられている。
【0030】
一方、上記テーブルの行692で表されるパーティションは列640の値に明示されるように、具体的なアイコンイメージ「MyDevice.jpg」が与えられている。従ってストレージシステムトポロジービュー上でこの論理パーティションを描く際にはそのビットマップが使用される。図4の論理パーティションテーブルは、仮想化ストレージマネージャによって管理され、ストレージデバイス100の論理パーティション分割の構成を保存し、もし指定されていれば、ストレージシステムトポロジービュー上で論理パーティションを表すために使用できる具体的な基本図形(アイコン)の情報を保持する。
3)トポロジー描画テーブル(図5)
【0031】
図5はトポロジー描画テーブルのデータ構造の典型的な実施例を示す。上記テーブルの各列をここで詳細に説明する。具体的には、構成要素列710の値は各行が表すトポロジー上の構成要素を識別する。タイプ列720の値はトポロジー構成要素のタイプを示す。具体的には、タイプ列720の「仮想―アレイ」は論理パーティション構成要素に対応する。ターゲット列730の値はテーブルの各行によって表される構成要素が接続される別のトポロジー構成要素を識別する。ターゲット構成要素は物理トポロジー構成要素か論理パーティションのいずれかであり得ることに注目願いたい。アイコン列740の値はビットマップイメージを識別し、対応するトポロジービュー上で論理パーティションを描く際に使用される。
【0032】
例えば、図5に示すテーブルの行791は「LP1」の構成要素識別値を持つ、論理パーティション構成要素に対応するレコードを表す。対応する構成要素レコードの残りの値は、上記構成要素のタイプが「仮想―アレイ」であり、具体的なアイコンビットマップに関連付けられていないのでデフォルトのビットマップイメージがトポロジービュー上の構成要素を描く際に使用されるであろう、ことを示す。一方、行792により表される構成要素はそれに関連する特定のアイコンイメージを持つので、構成要素は指定されたビットマップを用いて描かれる。テーブルの行793に対応する構成要素は物理デバイスを表している。最後に、行794は、ユーザ「100」がトポロジービューの論理パーティション「LP1」に接続されていることを示す。トポロジー描画テーブルは、仮想化ストレージマネージャによって生成され管理され、本発明のストレージシステムのユーザのために描かれる、物理及び仮想部分の両者を含むトポロジーを保存する。
4.ユーザインタフェース(図6と7)
1)物理ストレージビュー(図6)
【0033】
図6は物理ストレージビューモードで動作する時の仮想化ストレージマネージャのユーザインタフェースの典型的な実施例を示す。図6に示すストレージシステムトポロジーの構成要素は物理ストレージビュー表示で表されているが、トポロジーのすべての構成要素が同じ表示モードで表される必要があるわけではないことに注目願いたい。同じトポロジービューの異なった部分及び(又は)その異なった構成要素は、物理ストレージビューモード及び仮想化ストレージビューモードの両者で表され得る。
【0034】
本発明概念の実施例に従う図6に示すスクリーン1000はストレージシステムのトポロジービューを描いており、ユーザレイヤエリア1001とアレイレイヤエリア1002を含んでいる。本発明システムのユーザを表すアイコン1001a、1001b、1001c、1001dは上記のユーザレイヤエリア1001内に表示される。一方、アレイレイヤエリア1002はストレージアレイを表すアイコンを含んでいる。例えば図6に於いて、ユーザ1001b、1001c、1001dによって使用されるストレージデバイス1002bは、物理ストレージデバイスを示す適切なアイコンイメージを使用して示される。具体的なユーザとアレイ間の接続は、それぞれのアイコンを接続するラインによって示される。具体的には、ユーザに対応するアイコン1001aとストレージデバイスに対応するアイコン1002aを接続するライン1003は、物理ストレージデバイス1002aが専らユーザ1001aによって使用されていることを示す。
【0035】
一方、ユーザアイコン1001b、1001c、1001dと物理デバイス1002aとの間に描かれたラインは、デバイス1002bが上記ユーザ1001b、1001c、1001dによって共有されていることを示す。マウスボタンにより対応するアイコンをクリックすることによって、ユーザは具体的なアレイ又は他のトポロジー構成要素に焦点を合わせることができる。トポロジーの構成要素に焦点を合わせると、対応するアイコンは図6の番号1004で表されるように、異なったカラーパレットを使用して表示される。更に、トポロジー構成要素に焦点を合わせる際、ポップアップメニュー1005が現れる。このメニューは指定されたストレージアレイに関連する種々の動作の選択を含むことができる。例えば、1005aが選択されるとユーザに物理アレイの特性が表示される。1005bを選択するとユーザはアレイのビューモードを物理ストレージビューモードから仮想化ストレージビューモードに切り替えることができる。最後に、1005cを選択すると、ユーザはトポロジービュー上でそれぞれのストレージアレイを表すアイコンを異なったビットマップイメージに変更することができる。
2)仮想化ストレージビュー(図7)
【0036】
図7は仮想化ストレージビューモードで動作する時の仮想化ストレージマネージャのユーザインタフェースの典型的な実施例を示す。図7のユーザインタフェースによって示されるストレージトポロジーの構成要素の多くは図6に関連して前述した対応する構成要素と同じである。しかしながら、図7では各論理パーティションがユーザインタフェースのアレイレイヤエリア1002内で個々に表示されていることに注目願いたい。
【0037】
図7に示す各論理パーティションは番号1006で示され、対応するストレージトポロジー構成要素が仮想的に存在することを示す特別なアイコンで描かれている。種々のストレージ構成要素の接続の表示も又異なっている。具体的には、ユーザ1001a、1001b、1001c、1001dは、それぞれのユーザに排他的に割り振られた個々の論理パーティションに接続されている。図6に関連して上述したように、ユーザが仮想ストレージ構成要素を活性化するとポップアップメニューも現れるであろう。しかしながら、仮想化ストレージビューモードでは、メニューは具体的なデバイスのデバイスビューを物理ストレージビューモードへと切り替える選択を含むであろう。
5.プロセスフロー(図8、9、10、11)
1)トポロジー描画テーブルの生成(図8、9)
【0038】
図8と9は新たなトポロジー描画テーブルを生成する動作シーケンスの典型的な実施例を示し、このテーブルはその物理及び仮想部分が単一の階層内で組み合わされているストレージシステムトポロジーを書き直すために使用される。具体的には、図8は「アレイ」トポロジー構成要素に対応するレコードを生成するプロセスフローを示し、一方図9は「ユーザ」構成要素に対応するフローを示す。図示されたプロセスは仮想化ストレージマネージャ260によって実行される。
【0039】
ここで、上記動作シーケンスの具体的なステップを詳細に説明する。先ずステップ1510で、すべての古いレコードがトポロジー描画テーブルから消去される。ステップ1520で、本発明のシステムは図3に示す物理トポロジーテーブルから「タイプ」変数520の値が「アレイ」タイプとなっているすべてのレコードを選択する。そのようなレコードがそれ以上見つからなくなったら、本発明のプロセスはステップ1610に進む。
【0040】
ステップ1530で、本発明のシステムは選択したレコードの「モード」変数540の値が「物理」か判定する。もしそうならば、本発明のプロセスはステップ1540に進む。そうでない場合で、もし上記変数値が「仮想」であれば、プロセスはステップ1550に続く。
【0041】
ステップ1540で、本発明のシステムはトポロジー描画テーブルに物理アレイを表す新たなレコードを挿入する。挿入されたレコードはステップ1520で取得した対応するレコードと同じ「構成要素」、「タイプ」及び「ターゲット」変数値を持つ。挿入されたレコードの「アイコン」変数値は「ヌル」に設定される。
【0042】
ステップ1550で、本発明のシステムは図4に示す論理パーティションテーブルから、ステップ1520で取得したレコードの「構成要素」変数510の値に等しいストレージデバイス変数610の値を持つすべてのレコードを選択する。選択されたレコードはストレージトポロジーの物理アレイ構成要素に対応する論理パーティションを表す。
【0043】
ステップ1560で、本発明のシステムはステップ1550の結果として作成されたレコードのセットから次に処理するレコードを選ぶ。上記ステップ1560は選択されたレコードを処理するステップ1570と共に、そのようなすべてのレコードが処理されるまでループ状に繰り返される。論理パーティションとして未処理のレコードが残っていなければ、本発明のプロセスはステップ1520に戻る。
【0044】
処理ステップ1570で、論理パーティション(仮想ストレージのこと)を表す新たなレコードがトポロジー描画テーブルに挿入される。新たに挿入されるレコードの「構成要素」変数にはステップ1560で取得したレコードの「論理パーティション」変数の値を設定する。更に、挿入されるレコードの「タイプ」変数の値は「仮想―アレイ」に設定され、「ターゲット」変数の値は「ヌル」に設定され、「アイコン」変数はステップ1560で取得したレコードの「アイコン」変数の値を持つように設定される。
【0045】
図9に示すプロセスフローのステップ1610で、システムは図3に示す物理トポロジーテーブルから、その「タイプ」変数の値が「ユーザ」に等しいレコードを選択する。そのようなレコードがそれ以上見つからなくなったらプロセスは終了する。
【0046】
ステップ1620で、本発明のシステムはステップ1610で選択した「ユーザ」―タイプレコードの「ターゲット」変数の値を取得し、この取得した値に合致する「構成要素」変数を持つ「アレイ」―タイプレコードを物理トポロジーテーブルから見つける。見つけられたアレイレコードは該当ユーザに排他的に割り振られた論理パーティションを含む、アレイストレージ構成要素に対応する。
【0047】
ステップ1630で、システムは、ステップ1620で見つけたアレイ−タイプレコードの「モード」変数の値が「物理」か判定する。もしそうならば、プロセスはステップ1640に進む。そうでない場合、もし対応する変数値が「仮想」であれば、プロセスはステップ1650に進む。
【0048】
ステップ1640で、システムはトポロジー描画テーブルにユーザを表す新たなレコードを挿入する。新たに挿入されるレコードはステップ1610で取得したレコードと同じ「構成要素」、「タイプ」及び「ターゲット」変数の値を持つ。デフォルトにより、挿入されたレコードの「アイコン」変数の値は「ヌル」に設定されよう。
【0049】
ステップ1650で、システムは図4に示す論理パーティションテーブルから、「ストレージデバイス」変数610と「ユーザ」変数630の値がそれぞれステップ1610で取得したレコードの「ターゲット」変数530と「構成要素」変数510の値に等しいレコードを選択する。
【0050】
ステップ1660で、本発明のシステムはトポロジー描画テーブルにユーザが具体的な論理パーティション(仮想ストレージ)に接続されていることを表す新たなレコードを挿入する。挿入されるレコードの「構成要素」変数の値はステップ1610で取得したレコードの「構成要素」変数の値に等しい。「タイプ」変数の値は「ユーザ」に設定され、一方「ターゲット」変数はステップ1650で取得したレコードの「論理パーティション」変数の値を持つように設定される。最後に、デフォルトにより「アイコン」変数の値が「ヌル」に設定される。このようにして、挿入されるレコードはユーザと対応する論理パーティション間の結合を示す情報を持つ。
2)トポロジー描画(図10)
【0051】
図10はストレージアーキテクチャの物理及び仮想部分の両者を表示するストレージシステムトポロジービューを描くためのプロセスフローの典型的な実施例を示す。ここに示すプロセスフローに於いて、ステップ1710から1760は各ストレージ構成要素のアイコンを描き、一方ステップ1770から1790はストレージシステムのユーザとアレイ構成要素間の関係の図式表示を描く。
【0052】
ステップ1710で、システムはトポロジー描画テーブルからレコードを選択する。選択されたレコードはストレージトポロジー構成要素に対応する。もしすべてのストレージトポロジー構成要素に対応するアイコンが既に描かれており、未処理のレコードがトポロジー描画テーブルに残っていなければ、プロセスはステップ1770に進む。
【0053】
ステップ1720で、システムは構成要素のアイコンビットマップを取得する。もし指定されたアイコンビットマップが見つかったならば、プロセスはステップ1740に進む。そうでない場合は、プロセスはステップ1730に進む。ステップ1730で、トポロジー描画テーブルのレコードの具体的なタイプに対応するデフォルトのビットマップアイコンがシステムのユーザインタフェースの適正なレイヤエリアに置かれる。
【0054】
ステップ1740で、トポロジー描画テーブルのレコードで指定された、見つかったビットマップアイコンが同様に本発明システムのユーザインタフェースの適正なレイヤエリア内に置かれる。
【0055】
ステップ1750で、システムはレコードの「タイプ」変数の値をチェックする。もし「タイプ」値が(論理パーティションに対応する)「仮想―アレイ」であるならば、プロセスはステップ1760に進む。そうでない場合は、動作フローはステップ1710に戻る。
【0056】
ステップ1760で、システムは、描かれるトポロジー構成要素が仮想ストレージ構成要素であることを示す特殊記号のビットマップを描く。ステップ1770で、本発明のシステムはトポロジー描画テーブルの始めからトポロジー構成要素の新たなレコードを選択する。もしトポロジー描画テーブルに未処理のレコードが残っていなければ、プロセスは終了する。
【0057】
ステップ1780で、システムはレコードの「ターゲット」変数の値をチェックする。もしその値が「ヌル」ならば、プロセスはステップ1770に戻る。ステップ1790で、システムは「ターゲット」と「構成要素」のアイコンイメージを接続する結合ラインを描く。このラインはユーザと物理又は仮想ストレージデバイスの間の対応を表す。
3)トポロジー内でのストレージデバイス部分の表示の切り替え(図11)
【0058】
図11はトポロジーでのストレージデバイス部分の表示切り替えプロセスの典型的な実施例である。このプロセスは、ユーザが図6又は7に示すトポロジービューから適切なメニュー項目を選択すると開始する。
【0059】
スクリーン上で選択した構成要素に対応する構成要素識別情報は、図11に示すプロセスが開始する時に取得されることに注目願いたい。ステップ1810で、システムはトポロジー描画テーブルから「構成要素」変数の値に合致するレコードを取得する。
【0060】
ステップ1820で、そのレコードの「タイプ」変数の値がチェックされ、もしそれが「仮想―アレイ」ならば、プロセスはステップ1830に進む。もしそうでないならば、プロセスはステップ1850に進む。ステップ1830で、論理パーティションテーブルからステップ1810で取得したレコードの「構成要素」変数の値に合致する「論理パーティション」値を持つレコードが選択される。
【0061】
ステップ1840で、システムは、ステップ1830で取得したレコードの(物理デバイスの識別表示に対応する)「ストレージデバイス」変数の値を取得する。ステップ1850で、ステップ1810で取得したレコードの「構成要素」変数の値(これは物理デバイスの識別表示でもある)が取得される。ステップ1860で、物理トポロジーテーブルからその「構成要素」変数の値がステップ1840又はステップ1850で取得した値(物理デバイスの識別表示である)に合致するレコードが選択される。
【0062】
ステップ1870で、レコードの「モード」変数の値は「仮想」から「物理」に、又はその逆に、切り替えられる。このことはトポロジーが書き直される時にトポロジー表示モードを変換させることになる。ステップ1880で、システムは物理トポロジーテーブルの新たな状態に基づきトポロジー描画テーブルを再生成する。このプロセスは図8と9で記述済である。最後にステップ1890で、トポロジーは新たに生成されたトポロジー描画テーブルにより書き直される。このプロセスは図10に示される。
第二の実施例
【0063】
図12と13はストレージ仮想化システムの別の実装に関連して動作する本発明の仮想化ストレージマネージャのユーザインタフェースの典型的な実施例を示す。具体的には、この実装では、単一の仮想ストレージデバイスを複数の物理ストレージユニットから構成できる。図12は上記のストレージシステムトポロジーの物理ストレージビューを示す。このビューでは、ユーザ1001eは二つの物理データストレージユニット1002pと1002qに結合されて示されている。対応する仮想ストレージビューは図13に示されており、そこではユーザ1001eは物理データストレージユニット1002pと1002qから構成される単一の仮想ストレージデバイス1002rに結合されて描かれている。
【0064】
最後に、当然のことながらここで記述したプロセスや技術はいかなる特定の装置にも本質的に関係せず、コンポーネントの適切な組み合わせで実現可能である。更に、ここで記述した教示内容に従って種々のタイプの汎用デバイスが使用可能である。ここで記述された方法ステップを遂行する専用装置を構築するのが有利だとわかる場合もある。本発明は、特定の例に関連して記述されてきたが、これらの例はあらゆる点で、制限するよりも説明に役立つことを意図している。当業者にはハードウェア、ソフトウェア、及びファームウェアの多くの異なった組み合わせが本発明を実施するのに相応しいことを理解するであろう。例えば、記述されたソフトウェアはアセンブラー、C/C++、Perl、Shell、PHP、Java(登録商標)、等のような広範囲の多様なプログラム言語又はスクリプト言語で実現できる。
【0065】
更に、ここに開示された本発明の明細書と実施の検討から本発明の他の実装が当業者には明らかになるであろう。記述した実施例の種々の態様及び(又は)コンポーネントは、データ複製機能を持つコンピュータ化ストレージシステムに於いて単独で又は任意の組み合わせで使用できる。本明細書と例は典型的なものとしてのみ考慮されるべきものと意図されており、本発明の真の範囲と精神は以下の特許請求項によって示される。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】図1はハードウェアアーキテクチャの典型的な実施例を示す図である。
【図2】図2は論理構成要素構造の典型的な実施例を示す図である。
【図3】図3は物理トポロジーテーブルのデータ構造の典型的な実施例を示す図である。
【図4】図4は論理パーティションテーブルのデータ構造の典型的な実施例を示す図である。
【図5】図5はトポロジー描画テーブルのデータ構造の典型的な実施例を示す図である。
【図6】図6は物理ストレージビューでのユーザインタフェースの典型的な実施例を示す図である。
【図7】図7は仮想化ストレージビューでのユーザインタフェースの典型的な実施例を示す図である。
【図8】図8はトポロジー描画テーブルを生成するプロセスの典型的な実施例の第一の部分を示す図である。
【図9】図9はトポロジー描画テーブルを生成するプロセスの典型的な実施例の第二の部分を示す図である。
【図10】図10はトポロジーを描くプロセスの典型的な実施例を示す図である。
【図11】図11はトポロジー内のストレージデバイス部分の表示を切り替えるプロセスの典型的な実施例を示す図である。
【図12】図12はストレージ仮想化システムの別の実装に関連して動作する本発明の仮想化ストレージマネージャのユーザインタフェースの典型的な実施例を示す図である。
【図13】図13はストレージ仮想化システムの別の実装に関連して動作する本発明の仮想化ストレージマネージャのユーザインタフェースの典型的な実施例を示す図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
a.ストレージコントローラと少なくとも1台のストレージディスクを含み、少なくとも1個の論理パーティションに振り分けられた少なくとも1台の物理ストレージデバイスと、
b.クライアントソフトウェアを実行するクライアントホストと、
c.仮想ストレージマネージャを実行することができ、中央処理装置、メモリ、及び前記ストレージデバイスや前記クライアントホストにネットワーク経由で接続可能にするネットワークインタフェースを含むストレージ管理サーバと、
を備えるコンピュータ化データストレージシステムにおいて、仮想ストレージトポロジーモジュールは、
i. 前記ストレージシステムに関連し、前記少なくとも1台の物理ストレー
ジデバイスに関する情報を含む、物理トポロジーについての情報を取得し、
ii. 前記ストレージシステムに関連し、該ストレージシステム内の前記少
なくとも1個の論理パーティションに関する情報を含む、仮想トポロジーについての情報を取得し、
iii. 少なくとも前記物理トポロジー情報の第一の部分と少なくとも前記
仮想トポロジー情報の第二の部分の先頭を同じトポロジービュー内に表示させる、
ことができる、コンピュータ化データストレージシステム。
【請求項2】
前記少なくとも1個の論理パーティションは、
i. 該少なくとも1個の論理パーティションとの交信を可能にするポートと、
ii. 該少なくとも1個の論理パーティションに関連するデータをキャッシュす
ることができるキャッシュメモリと、
iii.データを保存し取り出すことができるストレージボリュームと、
を含む、請求項1記載のコンピュータ化データストレージシステム。
【請求項3】
前記ストレージ管理サーバは更に、前記ホストのユーザから要求を受信することができ、該受信した要求に応答して物理トポロジー構成要素か仮想トポロジー構成要素のいずれかの特性を該ユーザに表示することができる、請求項1記載のコンピュータ化データストレージシステム。
【請求項4】
前記仮想ストレージマネージャは前記少なくとも1台の物理ストレージデバイスに関する情報を含む物理トポロジーテーブルを維持する、請求項1記載のコンピュータ化データストレージシステム。
【請求項5】
前記物理トポロジーテーブルは、
a.第一のトポロジー構成要素を一意的に識別する情報を保存する構成要素レコードと、
b.前記第一のトポロジー構成要素のタイプに関する情報を保存するタイプレコードと、
c.前記第一のトポロジー構成要素に結合される第五のトポロジー構成要素を識別する情報を保存するターゲットレコードと、
d.前記第一のトポロジー構成要素の表示モードを指示する情報を保存するモードレコードと、
を含む、請求項4記載のコンピュータ化データストレージシステム。
【請求項6】
前記仮想ストレージマネージャは、前記少なくとも1個の論理パーティションに関する情報を含む論理パーティションテーブルを維持する、請求項1記載のコンピュータ化データストレージシステム。
【請求項7】
前記論理パーティションは、
a.第二のトポロジー構成要素に関連する前記少なくとも1台の物理ストレージデバイスを一意的に識別する情報を保存するストレージデバイスレコードと、
b.前記第二のトポロジー構成要素を一意的に識別する情報を保存する論理パーティションレコードと、
c.前記第二のトポロジー構成要素に関連するユーザを一意的に識別する情報を保存するユーザレコードと、
を含む、請求項6記載のコンピュータ化データストレージシステム。
【請求項8】
前記論理パーティションテーブルは更に、
a.前記第二のトポロジー構成要素を表示する時に使用されるビットマップイメージに関する情報を保存するアイコンレコードと、
b.前記第二のトポロジー構成要素に関連するストレージボリュームを識別する情報を保存するストレージボリュームレコードと、
c.前記第二のトポロジー構成要素に関連するキャッシュメモリを識別する情報を保存するストレージボリュームレコードと、
d.前記第二のトポロジー構成要素に関連するポートを識別する情報を保存するポートレコードと、
を含む、請求項7記載のコンピュータ化データストレージシステム。
【請求項9】
前記仮想ストレージマネージャは、前記物理トポロジー情報の前記第一の部分と前記仮想トポロジー情報の前記第二の部分とを含むトポロジー描画テーブルを維持する、請求項1記載のコンピュータ化データストレージシステム。
【請求項10】
前記トポロジー描画テーブルは少なくとも1個のトポロジー描画構成要素を含み、該トポロジー描画構成要素は、
a.該トポロジー描画構成要素を一意的に識別する情報を保存する構成要素レコードと、
b.該トポロジー描画構成要素のタイプに関する情報を保存するタイプレコードと、
c.該トポロジー描画構成要素に結合されるターゲットトポロジー構成要素を識別する情報を保存するターゲットレコードと、
d.該トポロジー描画構成要素を表示する時に使用されるビットマップイメージに関する情報を保存するアイコンレコードと、
を含む、請求項9記載のコンピュータ化データストレージシステム。
【請求項11】
少なくとも1台の物理ストレージデバイスを含むコンピュータ化データストレージシステムに関連するトポロジーを可視化する方法に於いて、該方法は、
a.該ストレージシステムに関連し、該少なくとも1台の物理ストレージデバイスに関する情報を含む、物理トポロジーについての情報を取得すること、
b.該ストレージシステムに関連し、該ストレージシステム内の論理パーティションに関する情報を含む、仮想トポロジーについての情報を取得すること、
c.少なくとも前記物理トポロジー情報の第一の部分と少なくとも前記仮想トポロジー情報の第二の部分を同じトポロジービュー内で表示すること、
を備える、トポロジーを可視化する方法。
【請求項12】
前記物理トポロジー情報の前記第一の部分は第一のトポロジー構成要素を含み、前記方法は更に、
d.ユーザからの要求に応答して、該第一のトポロジー構成要素に対応する前記仮想トポロジー情報の第三の部分を表示すること、
を備える、請求項11記載の方法。
【請求項13】
前記仮想トポロジー情報の前記第二の部分は第二のトポロジー構成要素を含み、前記方法は更に、
d.ユーザからの要求に応答して、該第二のトポロジー構成要素に対応する前記物理トポロジー情報の第四の部分を表示すること、
を備える、請求項11記載の方法。
【請求項14】
前記物理トポロジーについての情報を取得することは、前記少なくとも1台の物理ストレージデバイスに関する情報を保存するように構成される物理トポロジーテーブルを設けることを含む、請求項11記載の方法。
【請求項15】
前記物理トポロジーテーブルは、
a.前記第一のトポロジー構成要素を一意的に識別する情報を保存する構成要素レコードと、
b.前記第一のトポロジー構成要素のタイプに関する情報を保存するタイプレコードと、
c.前記第一のトポロジー構成要素に結合される第五のトポロジー構成要素を識別する情報を保存するターゲットレコードと、
d.前記第一のトポロジー構成要素の表示モードを指示する情報を保存するモードレコードと、
を含む、請求項14記載の方法。
【請求項16】
前記仮想トポロジーについての情報を取得することは、前記ストレージシステム内で論理パーティションに関する情報を保存するように構成される論理パーティションテーブルを設けることを含む、請求項11記載の方法。
【請求項17】
前記論理パーティションテーブルは、
a.前記第二のトポロジー構成要素に関連する前記少なくとも1台の物理ストレージデバイスを一意的に識別する情報を保存するストレージデバイスレコードと、
b.前記第二のトポロジー構成要素を一意的に識別する情報を保存する論理パーティションレコードと、
c.前記第二のトポロジー構成要素に関連するユーザを一意的に識別する情報を保存するユーザレコードと、
を含む、請求項16記載の方法。
【請求項18】
前記論理パーティションテーブルは更に、
a.前記第二のトポロジー構成要素を表示する時に使用されるビットマップイメージに関する情報を保存するアイコンレコードと、
b.前記第二のトポロジー構成要素に関連するストレージボリュームを識別する情報を保存するストレージボリュームレコードと、
c.前記第二のトポロジー構成要素に関連するキャッシュメモリを識別する情報を保存するストレージボリュームレコードと、
d.前記第二のトポロジー構成要素に関連するポートを識別する情報を保存するポートレコードと、
を含む、請求項17記載の方法。
【請求項19】
前記表示することは前記物理トポロジー情報の前記第一の部分と前記仮想トポロジー情報の前記第二の部分とを含むトポロジー描画テーブルを設けることを含む、請求項11記載の方法。
【請求項20】
前記トポロジー描画は少なくとも1個のトポロジー描画構成要素を含み、該トポロジー描画は、
a.該トポロジー描画構成要素を一意的に識別する情報を保存する構成要素レコードと、
b.該トポロジー描画構成要素のタイプに関する情報を保存するタイプレコードと、
c.該トポロジー描画構成要素に結合されるターゲットトポロジー構成要素を識別する情報を保存するターゲットレコードと、
d.該トポロジー描画構成要素を表示する時に使用されるビットマップイメージに関する情報を保存するアイコンレコードと、
を含む、請求項19記載の方法。
【請求項21】
前記タイプレコードの値は仮想アレイか、物理アレイか又はユーザである、請求項20記載の方法。
【請求項22】
請求項21の方法に於いて更に、表示されたトポロジー構成要素のユーザによる起動を検知すること、該起動に応答して該起動した構成要素の表示モードを切り替えるオプションを含むメニューバーを該ユーザに表示すること、を備えることを特徴とする、請求項21記載の方法。
【請求項23】
コンピュータ読み取り可能な命令を体現するコンピュータ読み取り可能な媒体に於いて、1台以上のプロセッサによって実行される時に、該1台以上のプロセッサに対して、
a.少なくとも1台の物理ストレージデバイスを含むストレージシステムに関連し、該少なくとも1台の物理ストレージデバイスに関する情報を含む、物理トポロジーについての情報を取得させ、
b.前記ストレージシステムに関連し、該ストレージシステム内の論理パーティションに関する情報を含む、仮想トポロジーについての情報を取得させ、
c.少なくとも前記物理トポロジー情報の第一の部分と少なくとも前記仮想トポロジー情報の第二の部分を同じトポロジービュー内で表示させる、
コンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項1】
a.ストレージコントローラと少なくとも1台のストレージディスクを含み、少なくとも1個の論理パーティションに振り分けられた少なくとも1台の物理ストレージデバイスと、
b.クライアントソフトウェアを実行するクライアントホストと、
c.仮想ストレージマネージャを実行することができ、中央処理装置、メモリ、及び前記ストレージデバイスや前記クライアントホストにネットワーク経由で接続可能にするネットワークインタフェースを含むストレージ管理サーバと、
を備えるコンピュータ化データストレージシステムにおいて、仮想ストレージトポロジーモジュールは、
i. 前記ストレージシステムに関連し、前記少なくとも1台の物理ストレー
ジデバイスに関する情報を含む、物理トポロジーについての情報を取得し、
ii. 前記ストレージシステムに関連し、該ストレージシステム内の前記少
なくとも1個の論理パーティションに関する情報を含む、仮想トポロジーについての情報を取得し、
iii. 少なくとも前記物理トポロジー情報の第一の部分と少なくとも前記
仮想トポロジー情報の第二の部分の先頭を同じトポロジービュー内に表示させる、
ことができる、コンピュータ化データストレージシステム。
【請求項2】
前記少なくとも1個の論理パーティションは、
i. 該少なくとも1個の論理パーティションとの交信を可能にするポートと、
ii. 該少なくとも1個の論理パーティションに関連するデータをキャッシュす
ることができるキャッシュメモリと、
iii.データを保存し取り出すことができるストレージボリュームと、
を含む、請求項1記載のコンピュータ化データストレージシステム。
【請求項3】
前記ストレージ管理サーバは更に、前記ホストのユーザから要求を受信することができ、該受信した要求に応答して物理トポロジー構成要素か仮想トポロジー構成要素のいずれかの特性を該ユーザに表示することができる、請求項1記載のコンピュータ化データストレージシステム。
【請求項4】
前記仮想ストレージマネージャは前記少なくとも1台の物理ストレージデバイスに関する情報を含む物理トポロジーテーブルを維持する、請求項1記載のコンピュータ化データストレージシステム。
【請求項5】
前記物理トポロジーテーブルは、
a.第一のトポロジー構成要素を一意的に識別する情報を保存する構成要素レコードと、
b.前記第一のトポロジー構成要素のタイプに関する情報を保存するタイプレコードと、
c.前記第一のトポロジー構成要素に結合される第五のトポロジー構成要素を識別する情報を保存するターゲットレコードと、
d.前記第一のトポロジー構成要素の表示モードを指示する情報を保存するモードレコードと、
を含む、請求項4記載のコンピュータ化データストレージシステム。
【請求項6】
前記仮想ストレージマネージャは、前記少なくとも1個の論理パーティションに関する情報を含む論理パーティションテーブルを維持する、請求項1記載のコンピュータ化データストレージシステム。
【請求項7】
前記論理パーティションは、
a.第二のトポロジー構成要素に関連する前記少なくとも1台の物理ストレージデバイスを一意的に識別する情報を保存するストレージデバイスレコードと、
b.前記第二のトポロジー構成要素を一意的に識別する情報を保存する論理パーティションレコードと、
c.前記第二のトポロジー構成要素に関連するユーザを一意的に識別する情報を保存するユーザレコードと、
を含む、請求項6記載のコンピュータ化データストレージシステム。
【請求項8】
前記論理パーティションテーブルは更に、
a.前記第二のトポロジー構成要素を表示する時に使用されるビットマップイメージに関する情報を保存するアイコンレコードと、
b.前記第二のトポロジー構成要素に関連するストレージボリュームを識別する情報を保存するストレージボリュームレコードと、
c.前記第二のトポロジー構成要素に関連するキャッシュメモリを識別する情報を保存するストレージボリュームレコードと、
d.前記第二のトポロジー構成要素に関連するポートを識別する情報を保存するポートレコードと、
を含む、請求項7記載のコンピュータ化データストレージシステム。
【請求項9】
前記仮想ストレージマネージャは、前記物理トポロジー情報の前記第一の部分と前記仮想トポロジー情報の前記第二の部分とを含むトポロジー描画テーブルを維持する、請求項1記載のコンピュータ化データストレージシステム。
【請求項10】
前記トポロジー描画テーブルは少なくとも1個のトポロジー描画構成要素を含み、該トポロジー描画構成要素は、
a.該トポロジー描画構成要素を一意的に識別する情報を保存する構成要素レコードと、
b.該トポロジー描画構成要素のタイプに関する情報を保存するタイプレコードと、
c.該トポロジー描画構成要素に結合されるターゲットトポロジー構成要素を識別する情報を保存するターゲットレコードと、
d.該トポロジー描画構成要素を表示する時に使用されるビットマップイメージに関する情報を保存するアイコンレコードと、
を含む、請求項9記載のコンピュータ化データストレージシステム。
【請求項11】
少なくとも1台の物理ストレージデバイスを含むコンピュータ化データストレージシステムに関連するトポロジーを可視化する方法に於いて、該方法は、
a.該ストレージシステムに関連し、該少なくとも1台の物理ストレージデバイスに関する情報を含む、物理トポロジーについての情報を取得すること、
b.該ストレージシステムに関連し、該ストレージシステム内の論理パーティションに関する情報を含む、仮想トポロジーについての情報を取得すること、
c.少なくとも前記物理トポロジー情報の第一の部分と少なくとも前記仮想トポロジー情報の第二の部分を同じトポロジービュー内で表示すること、
を備える、トポロジーを可視化する方法。
【請求項12】
前記物理トポロジー情報の前記第一の部分は第一のトポロジー構成要素を含み、前記方法は更に、
d.ユーザからの要求に応答して、該第一のトポロジー構成要素に対応する前記仮想トポロジー情報の第三の部分を表示すること、
を備える、請求項11記載の方法。
【請求項13】
前記仮想トポロジー情報の前記第二の部分は第二のトポロジー構成要素を含み、前記方法は更に、
d.ユーザからの要求に応答して、該第二のトポロジー構成要素に対応する前記物理トポロジー情報の第四の部分を表示すること、
を備える、請求項11記載の方法。
【請求項14】
前記物理トポロジーについての情報を取得することは、前記少なくとも1台の物理ストレージデバイスに関する情報を保存するように構成される物理トポロジーテーブルを設けることを含む、請求項11記載の方法。
【請求項15】
前記物理トポロジーテーブルは、
a.前記第一のトポロジー構成要素を一意的に識別する情報を保存する構成要素レコードと、
b.前記第一のトポロジー構成要素のタイプに関する情報を保存するタイプレコードと、
c.前記第一のトポロジー構成要素に結合される第五のトポロジー構成要素を識別する情報を保存するターゲットレコードと、
d.前記第一のトポロジー構成要素の表示モードを指示する情報を保存するモードレコードと、
を含む、請求項14記載の方法。
【請求項16】
前記仮想トポロジーについての情報を取得することは、前記ストレージシステム内で論理パーティションに関する情報を保存するように構成される論理パーティションテーブルを設けることを含む、請求項11記載の方法。
【請求項17】
前記論理パーティションテーブルは、
a.前記第二のトポロジー構成要素に関連する前記少なくとも1台の物理ストレージデバイスを一意的に識別する情報を保存するストレージデバイスレコードと、
b.前記第二のトポロジー構成要素を一意的に識別する情報を保存する論理パーティションレコードと、
c.前記第二のトポロジー構成要素に関連するユーザを一意的に識別する情報を保存するユーザレコードと、
を含む、請求項16記載の方法。
【請求項18】
前記論理パーティションテーブルは更に、
a.前記第二のトポロジー構成要素を表示する時に使用されるビットマップイメージに関する情報を保存するアイコンレコードと、
b.前記第二のトポロジー構成要素に関連するストレージボリュームを識別する情報を保存するストレージボリュームレコードと、
c.前記第二のトポロジー構成要素に関連するキャッシュメモリを識別する情報を保存するストレージボリュームレコードと、
d.前記第二のトポロジー構成要素に関連するポートを識別する情報を保存するポートレコードと、
を含む、請求項17記載の方法。
【請求項19】
前記表示することは前記物理トポロジー情報の前記第一の部分と前記仮想トポロジー情報の前記第二の部分とを含むトポロジー描画テーブルを設けることを含む、請求項11記載の方法。
【請求項20】
前記トポロジー描画は少なくとも1個のトポロジー描画構成要素を含み、該トポロジー描画は、
a.該トポロジー描画構成要素を一意的に識別する情報を保存する構成要素レコードと、
b.該トポロジー描画構成要素のタイプに関する情報を保存するタイプレコードと、
c.該トポロジー描画構成要素に結合されるターゲットトポロジー構成要素を識別する情報を保存するターゲットレコードと、
d.該トポロジー描画構成要素を表示する時に使用されるビットマップイメージに関する情報を保存するアイコンレコードと、
を含む、請求項19記載の方法。
【請求項21】
前記タイプレコードの値は仮想アレイか、物理アレイか又はユーザである、請求項20記載の方法。
【請求項22】
請求項21の方法に於いて更に、表示されたトポロジー構成要素のユーザによる起動を検知すること、該起動に応答して該起動した構成要素の表示モードを切り替えるオプションを含むメニューバーを該ユーザに表示すること、を備えることを特徴とする、請求項21記載の方法。
【請求項23】
コンピュータ読み取り可能な命令を体現するコンピュータ読み取り可能な媒体に於いて、1台以上のプロセッサによって実行される時に、該1台以上のプロセッサに対して、
a.少なくとも1台の物理ストレージデバイスを含むストレージシステムに関連し、該少なくとも1台の物理ストレージデバイスに関する情報を含む、物理トポロジーについての情報を取得させ、
b.前記ストレージシステムに関連し、該ストレージシステム内の論理パーティションに関する情報を含む、仮想トポロジーについての情報を取得させ、
c.少なくとも前記物理トポロジー情報の第一の部分と少なくとも前記仮想トポロジー情報の第二の部分を同じトポロジービュー内で表示させる、
コンピュータ読み取り可能な媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2007−272875(P2007−272875A)
【公開日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2007−51448(P2007−51448)
【出願日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−51448(P2007−51448)
【出願日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】
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