説明

仮想空間表示装置、仮想空間表示システム、およびプログラム

【課題】仮想空間に設けられたショッピングモール内でのユーザの操作性を向上させること。
【解決手段】ユーザからの操作を受け付け当該操作を示す操作信号を入力する入力部と、表示部とを備えるタッチパネルと、仮想空間において立体的に表現されるショッピングモールを表示するショッピングモール画像データと、前記ショッピングモールに設けられる各ストアにおいて取り扱う商品を表示する商品画像データとに基づき、当該ストアで取り扱う前記商品の画像を前記ショッピングモール内のストアの店頭に配置した画像を前記表示部に表示させる仮想空間表示制御部と、前記入力部から入力する前記仮想空間内におけるユーザの視点の移動を示す操作信号に基づき、当該ユーザの視点から見える前記ショッピングモールの情景に応じて前記商品画像において表示される前記商品を変更する仮想空間内商品管理部とを備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、仮想空間表示装置、仮想空間表示システム、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワーク上に設けられた仮想空間上のショッピングモールにおいて、ユーザが端末を介して買い物を行うサービスがあり、このサービスはオンラインショッピングと呼ばれる。
オンラインショッピングについては、例えば、インターネット上に設けられたショッピングモール内のストアの利用状況(アクセス回数や頻度、取引回数やその量)に応じて、仮想空間上でのストアの表現を変更するものが知られている(特許文献1)。
また、一般的な端末装置は、その表示画面の大きさが決められているため、表示できる情報量が限られる。このため、ショッピングモール内に設置されているストアを紹介するためのページと、各ストアでの取扱商品を紹介するためのページとは、それぞれ別々に設けられることが多い。あるいは、いずれか一方を縮小して同じページに表示させる場合もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−269049号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
実空間のショッピングモールでは、ユーザがショッピングモール内を歩きまわりながら、通路側からストアの中の様子を見て、気になるストアがあればその中に入って商品を見ることができる。
しかしながら、仮想空間上のショッピングモールでは、上述の通りショッピングモール内に設けられたストアを紹介するためのページと、各ストアでの取扱商品を紹介するためのページとが別々に設けられている場合、ストアや取扱商品を確認するたびに画面を切り替えなければならない。このため、実空間に近い感覚で仮想空間上のショッピングモールを利用することができず、ユーザの操作性が悪い問題があった。また、仮想空間上のショッピングモール内でのストアや取扱商品が膨大になった場合、その問題が顕著になり、ユーザの利用意欲が減退するおそれがあった。
【0005】
そこで、本発明は上記従来技術の欠点に鑑みてなされたものであり、仮想空間に設けられたショッピングモール内でのユーザの操作性を向上させることができる仮想空間表示装置、仮想空間表示システム、およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、本発明の一態様による仮想空間表示装置は、ユーザからの操作を受け付け当該操作を示す操作信号を入力する入力部と、表示部とを備えるタッチパネルと、仮想空間において立体的に表現されるショッピングモールを表示するショッピングモール画像データと、前記ショッピングモールに設けられる各ストアにおいて取り扱う商品を表示する商品画像データとに基づき、当該ストアで取り扱う前記商品の画像を前記ショッピングモール内のストアの店頭に配置した画像を前記表示部に表示させる仮想空間表示制御部と、前記入力部から入力する前記仮想空間内におけるユーザの視点の移動を示す操作信号に基づき、仮想空間内の前記ショッピングモール内の情景に応じて前記商品画像において表示される前記商品を変更する仮想空間内商品管理部とを備えることを特徴とする。
【0007】
また、上述の本発明の一態様による仮想空間表示装置は、前記入力部から入力する前記商品を指定する操作信号に基づき、当該指定された商品に関する商品情報を表示する商品情報表示画面を前記表示部に表示する商品情報表示制御部をさらに備えることを特徴とする。
【0008】
また、上述の本発明の一態様による仮想空間表示装置は、前記入力部から入力する前記ストアを指定する操作信号に基づき、当該指定されたストアにおいて取り扱う商品に関する商品情報を表示するストア情報表示画面を前記表示部に表示するストア情報表示制御部をさらに備えることを特徴とする。
【0009】
また、上述の本発明の一態様による仮想空間表示装置は、前記入力部から入力する前記商品を購入商品候補として指定する操作信号に基づき、当該指定された商品をストック商品として管理するストック商品管理部をさらに備えることを特徴とする。
【0010】
この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、本発明の一態様による仮想空間表示システムは、ネットワークを介して接続される表示端末とサーバとを備える仮想空間表示システムであって、ユーザからの操作を受け付け当該操作を示す操作信号を入力する入力部と、表示部とを備えるタッチパネルと、仮想空間において立体的に表現されるショッピングモールを表示するショッピングモール画像データと、前記ショッピングモールに設けられる各ストアにおいて取り扱う商品を表示する商品画像データとに基づき、当該ストアで取り扱う前記商品の画像を前記ショッピングモール内のストアの店頭に配置した画像を前記表示部に表示させる仮想空間表示制御部と、前記入力部から入力する前記仮想空間内におけるユーザの視点の移動を示す操作信号に基づき、当該ユーザの視点から見える前記ショッピングモールの情景に応じて前記商品画像において表示される前記商品を変更する仮想空間内商品管理部と、を備えることを特徴とする仮想空間表示システム。
【0011】
この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、本発明の一態様によるプログラムは、コンピュータを、ユーザからの操作を受け付け当該操作を示す操作信号を入力する入力手段、仮想空間において立体的に表現されるショッピングモールを表示するショッピングモール画像データと、前記ショッピングモールに設けられる各ストアにおいて取り扱う商品を表示する商品画像データとに基づき、当該ストアで取り扱う前記商品の画像を前記ショッピングモール内のストアの店頭に配置した画像を表示部に表示させる仮想空間表示制御手段、前記入力手段から入力する前記仮想空間内におけるユーザの視点の移動を示す操作信号に基づき、当該ユーザの視点から見える前記ショッピングモールの情景に応じて前記商品画像において表示される前記商品を変更する仮想空間内商品管理手段、として機能させるためのプログラムであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、仮想空間に設けられたショッピングモール内でのユーザの操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施形態に係る仮想空間表示システム1の構成の一例を示す図である。
【図2】同実施形態における仮想空間上に設けられたショッピングモールの画像の一例を示す図である。
【図3】同実施形態における仮想空間上のショッピングモールを上方から見た状態を示す図である。
【図4】同実施形態に係る表示端末とサーバの各構成の一例を示す図である。
【図5】同実施形態に係る商品リストデータの一例を示す図である。
【図6】同実施形態に係る仮想空間表示制御部がモール画像を作成する処理の一例を説明するための図である。
【図7】同実施形態に係る画面の遷移状態を示す図である。
【図8】同実施形態に係るモール画面S1の一例を示す図である。
【図9】同実施形態に係るモール画面S1におけるユーザの操作と画面の変化について説明する図である。
【図10】同実施形態に係るモール画面S1におけるユーザの操作による処理フローの一例を示すフローチャートである。
【図11】同実施形態に係るモールストア移動画面S2の一例を示す図である。
【図12】同実施形態に係るモールストア移動画面S2におけるユーザの操作と画面の変化について説明する図である。
【図13】同実施形態に係るモールストア固定画面S3の一例を示す図である。
【図14】同実施形態に係るモールストア固定画面S3におけるユーザの操作と画面の変化について説明する図である。
【図15】同実施形態に係るストア画面S4の一例を示す図である。
【図16】同実施形態に係るストア画面S4におけるユーザの操作と画面の変化について説明する図である。
【図17】同実施形態に係る商品詳細画面S5の一例を示す図である。
【図18】同実施形態に係る商品詳細画面S5におけるユーザの操作と画面の変化について説明する図である。
【図19】同実施形態に係るストックエリアの一例を示す図である。
【図20】同実施形態に係るストックエリアにおけるユーザの操作と画面の変化について説明する図である。
【図21】同実施形態に係る案内板表示エリアの一例を示す図である。
【図22】同実施形態に係る案内板表示エリアにおけるユーザの操作と画面の変化について説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下では、本発明の一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る仮想空間表示システム1の構成の一例を示す図である。
図1に示す通り、仮想空間表示システム1は、表示端末100とサーバ300とを備える。この表示端末100とサーバ300とは、ネットワークNWを介して通信可能に接続されている。
この仮想空間表示システム1は、例えば、仮想空間内に設けられたショッピングモール内でユーザがオンラインショッピングを楽しめるようなサービスを提供する。仮想空間表示システム1は、仮想空間内で立体的に表現されるショッピングモールを表示端末100に表示させる。ユーザは、この表示端末100が表示する仮想空間内を移動してショッピングモール内に設けられたストアの取扱商品を見て、商品を購入することができる。このユーザの移動は、ユーザが表示端末100を操作してユーザの視点の移動を指示することにより、画面がユーザの視点に応じて遷移することにより実現される。ユーザ視点の移動については、後で詳述する。
【0015】
本実施形態に係る仮想空間表示システム1は、各ストアの店頭に取扱商品の画像を表示するとともに、ユーザの視点の移動に伴い、各ストアの店頭に表示される取扱商品の表示を変更する。例えば、ユーザの視点が多くのストアを見ている場合には、各ストアの店頭に配置される商品の数を少なくして、多くのストア数を確保する。一方、ユーザの視点が少数のストアを見ている場合には、各ストアの店頭に配置される商品の数を多くして、店頭に表示できる多くの商品数を確保する。
このように、ユーザの移動時に、各ストアの店頭に取扱商品の画像を表示する。また、ユーザの視点が変化して、特定のストアの方を見ている場合は、このストアの店頭に表示される取扱商品の数を増やす。これにより、ユーザは、実空間のショッピングモールにおけるウインドウショッピングに近い感覚で、仮想空間上のショッピングモールを回ることができる。これにより、ユーザの操作性が向上し、ストアへの顧客誘引につながる。
【0016】
この仮想空間表示システム1は、例えば、図2に示すような仮想空間内に設けられたショッピングモール内の画像を表示端末100に提供する。
図2は、仮想空間上に設けられたショッピングモールの画像の一例を示す図である。この仮想空間上に設けられたショッピングモールの画像は、主に、モール画面S1と、モールストア移動画面S2と、モールストア固定画面S3と、ストア画面S4とを遷移する。具体的には、モール画面S1とモールストア画面S2とストア画面S3との間で相互に遷移することができる。モールストア移動画面S2とモールストア固定画面S3とはその間で相互に遷移することができる。モールストア固定画面S3はストア画面S4に遷移することができる
【0017】
モール画面S1は、表示端末100を操作するユーザの視点から見えるショッピングモールの移動情景を表示するとともに、ユーザからの操作指示やユーザの視点の変化に応じて、モールストア移動画面S2あるいはストア画面S4に遷移する。このモール画面S1は、仮想空間上に設けられたショッピングモール内の情景と、このショッピングモール内に設けられた各ストアの店頭を表示する画面である。
図示のモール画面S1は、ユーザが通路の進行方向を向いている状態で見える当該ユーザの視点からの情景を表示する画像である。このモール画面S1は、ショッピングモールを遠近法により、または三次元の立体映像の表示により、立体的に表わすショッピングモール画像501と、ショッピングモール内に設けられた各ストアの紹介商品を表わす紹介商品画像502とを含む。ストア1には、ストア1商品Aとストア1商品Bとが展示されている。ストア2には、ストア2商品Aとストア2商品Bとが展示されている。
ショッピングモール画像501は、ショッピングモール内の通路、天井、各ストアの店舗、各ストアの店名を表わすストアの看板、その他、アーケード、噴水、イベントホール等のショッピングモールの内装や設備を仮想空間において立体的に表わす画像である。
紹介商品画像502(ストア1商品A、ストア1商品B、ストア2商品A、ストア2商品B、等)は、各ストアの取扱商品のうち、ショッピングモール内を回遊するユーザに対して各ストアの紹介をするための紹介商品を表わす画像である。この紹介商品は、モール画面S1において、各ストアの店頭に配置できる限られた数の商品であって、各ストアのお勧め商品や代表商品、最新商品等である。この紹介商品は、例えば、各ストアの出品者やショッピングモールの運営者等によって、予め決められている。この紹介商品画像502は、例えば、商品の縮小画像(サムネイル)である。この商品サムネイルは、仮想空間内を浮遊している状態で各ストアの店頭に表示される。
【0018】
モールストア移動画面S2は、モール画面S1から遷移する画面であって、ショッピングモール内をユーザの視点が移動している際に当該ユーザから見える情景を表示する画面である。このモール移動画面は、ショッピングモール内を移動するユーザが、各ストアの店頭を向いている状態で見える当該ユーザの視点からの情景を表示する画像である。つまり、モールストア移動画面S2とモール画面S1とは、ユーザの視点の移動に応じて、連続的に遷移する画面であって、ユーザの視点が通路の進行方向からストア側に移動した際に、モール画面S1からモールストア移動画面S2に遷移する。なお、ユーザの視点がストアから通路の進行方向に移動した場合、モールストア移動画面S2からモール画面S1に遷移する。
このモールストア移動画面S2は、モール画面S1において各ストアの店頭に表示される紹介商品画像(商品サムネイル)502よりも詳細な取扱商品に関する情報を表示する。例えば、モールストア移動画面S2は、モール画面S1内に表示されている紹介商品の商品数よりも商品数が多い店頭陳列商品の商品サムネイル503を表示する。店頭陳列商品の商品サムネイルを、店頭陳列商品画像503という。この店頭陳列商品は、例えば、紹介商品に、本日の限定商品や、安売りのセール品等を追加した商品である。この店頭陳列商品も、例えば、各ストアの出品者やショッピングモールの運営者等によって、予め決められている。
【0019】
モールストア固定画面S3は、モールストア移動画面S2から遷移する画面であって、ストアを見ているユーザの視点が停止した状態において当該ユーザから見える情景を表示する画面である。言い換えると、モールストア固定画面S3は、モールストア移動画面S2の一時停止状態を示す画面である。
【0020】
ストア画面S4は、モール画面S1、モールストア移動画面S2、あるいは、モールストア固定画面S3から遷移する画面であって、モール画面S1において各ストアの店頭に表示される紹介商品画像(サムネイル)502およびモールストア移動画面S2(あるいはモールストア固定画面S3)において店頭に表示されている店頭陳列商品画像(サムネイル)503よりも詳細な取扱商品に関する情報を表示する画面である。このストア画面S4は、例えば、商品のカテゴリーに応じて予め区分されている商品区分ごとに、各ストアの取扱商品を表わす画面である。
なお、全ての画面には、共有して、画面の下方に、ストックエリアが表示されている。このストックエリアは、例えば、ユーザが購入する予定の商品として指定したストック商品(購入予定商品)として登録した商品を表示するエリアとして機能する。すなわち、ストックエリアの一機能とは、ユーザが購入を予定している商品を一時的に集めておくエリアであって、オンラインショッピングにおいて「買い物かご」と呼ばれるエリアである。このストックエリアに集められたストック商品は、ユーザが決済をする前の商品であり、ユーザは、ストック商品についての決済処理を行うことで当該商品を購入することができる。
また、ストックエリアは、上記機能に限られず、例えば、以下のような機能を有する。例えば、ストックエリアは、ユーザが購入予定ではなく、単に、ユーザが比較するための商品やお気に入りの商品を取っておくための「一時置場」として利用することができる。また、ストックエリアは、ユーザが購入した「履歴」や、「商品検索結果」を表示するなど、ストアやショッピングモール内を横断して、さまざまな拡張機能(サービス)を利用可能にするエリアとしても利用可能である。「履歴」や、「商品検索結果」を表示するためのアイコンをストックエリア内に表示してもよい。
【0021】
次に、図3を参照して、モール画面S1とモールストア移動画面S2との遷移の条件について説明する。図3は、ショッピングモールを上方から見た状態を示す図である。なお、この図3に示す画像は、後に説明する案内板表示エリアの画像に相当するものである。
図3(a)に示す通り、仮想空間におけるショッピングモールには、例えば、通路の両脇に複数のストアが設けられている。この通路には、ユーザの現在位置と視点(見ている方向)を示すユーザーアイコンIuが表示されている。この通路の進行方向は、矢印X方向である。
この仮想空間におけるショッピングモールには、通路とストアの位置関係に応じて、モール画面S1を表示すると判定されるモール画面判定エリア701と、モールストア移動画面S2あるいはモールストア固定画面S3を表示すると判定されるモールストア画面判定エリア702とが予め決められている。本実施形態において、モール画面判定エリア701は、通路進行方向である直線Xを0度とした場合、この直線Xから±45度の範囲である。一方、モールストア画面判定エリア702は、このモール画面判定エリア701以外の横方向のエリアである。
【0022】
つまり、本実施形態において、図示の通り、破線で示すモール画面判定エリア701とモールストア画面判定エリア702との分割線が、モール画面S1とモールストア移動画面S2とが遷移する際の判定閾値、あるいは、モール画面S1とモールストア固定画面S3とが遷移する際の判定閾値である。なお、モール画面S1が、モールストア移動画面S2に遷移するか、あるいは、モールストア固定画面S3に遷移するかの判定条件は、予め決められたユーザの操作内容である。
例えば、ドラッグ操作によりユーザーアイコンが示すユーザの視点がこの分割線を越えた場合、画面が、モール画面S1からモールストア移動画面S2、あるいは、モールストア移動画面S2からモール画面S1に遷移する。
また、弱フリック操作によりユーザーアイコンが示すユーザの視点がこの分割線を越えた場合、画面が、モール画面S1からモールストア固定画面S3、あるいは、モールストア固定画面S3からモール画面S1に遷移する。
【0023】
また、本実施形態において、破線で示すモール画面判定エリア701とモールストア画面判定エリア702との分割線は、モール画面S1とストア画面S4とが遷移する際の判定閾値でもある。なお、モール画面S1が、モールストア移動画面S2に遷移するか、モールストア固定画面S3に遷移するか、あるいは、ストア画面S4に遷移するかの判定条件は、予め決められたユーザの操作内容である。
例えば、強フリック操作によりユーザーアイコンが示すユーザの視点がこの分割線を越えた場合、画面が、モール画面S1からストア画面S4、あるいは、ストア画面S4からモール画面S1に遷移する。
なお、弱フリックと強フリックとは、ユーザのフリック操作の速さや強さが異なる操作である。例えば、ユーザのフリック操作の指の動きが予め決められた速さよりも早く、あるいは、予め決められた圧力よりも強い圧力が加えられた場合、画面遷移管理部130は、強フリックを受け付けたことを判定する。
【0024】
例えば、図3(a)に示すように、ユーザの視点がモール画面判定エリア701内ある状態から、図3(b)に示すように、ユーザの視点がモールストア画面判定エリア702内に移動した場合、画面は、モール画面S1からモールストア移動画面S2に移動する。このとき、モールストア移動画面S2は、ユーザの右手にあるストアを表示する。
また、図3(a)に示すように、ユーザの視点がモール画面判定エリア701内ある状態から、図3(c)に示すように、ユーザの視点がモールストア画面判定エリア702内に移動した場合、画面は、モール画面S1からモールストア移動画面S2に移動する。このとき、モールストア移動画面は、ユーザの左手にあるストアを表示する。
【0025】
次に、図4を参照して、表示端末100とサーバ300の各構成の一例について説明する。図4は、本実施形態に係る表示端末100とサーバ300の各構成の一例を示す図である。
サーバ300は、サーバ通信部301と、サーバ制御部302と、サーバ記憶部303とを備える。サーバ記憶部303は、仮想空間表示データ記憶領域304と、商品リストデータ記憶領域305とを備える。
サーバ通信部301は、表示端末100から仮想空間の表示を要求する情報を受信して、サーバ制御部302に出力する。また、サーバ通信部301は、サーバ制御部302から出力された情報を表示端末100に送信する。
サーバ制御部302は、表示端末100からの仮想空間の表示を要求する情報に基づき、サーバ記憶部302から情報を取り出し、サーバ通信部301に出力する。
【0026】
サーバ記憶部303は、上述のオンラインショッピングのための仮想空間内に設けられたショッピングモールの画像と、当該ユーザのオンラインショッピングの操作画面とを表示端末100に提供するための仮想空間表示データを保存する仮想空間表示データ記憶領域304を備える。この仮想空間表示データは、例えば、モール画面S1、モールストア移動画面S2、モールストア固定画面S3、ストア画面S4、およびストックエリアを表示端末100に表示するためのデータである。
また、サーバ記憶部303は、各画面に表示する取扱商品として予め決められている商品を示す商品リストデータを保存する商品リストデータ記憶領域305を備える。この商品リストデータの一例を、図5に示す。
【0027】
図5に示す通り、商品リストデータは、モール画面S1商品リストデータ(図5(a)参照)、モールストア画面商品リストデータ(図5(b)参照)、ストア画面商品リストデータ(図5(c)参照)、および、商品詳細画面商品リストデータ(図5(d)参照)を含む。
図5(a)に示すモール画面商品リストデータは、モール画面S1に表示する取扱商品として予め決められている紹介商品(商品A〜C)を対応付けるデータである。
図5(b)に示すモールストア画面商品リストデータは、モールストア移動画面S2に表示する取扱商品として予め決められている店頭陳列商品(商品A〜E)を対応付けるデータである。
図5(c)に示すストア画面商品リストデータは、ストア画面S4に表示する取扱商品として予め決められている商品A〜Jを対応付けるデータである。本実施形態において、ストア画面商品リストデータは、当該商品の取扱商品の全てを対応付ける。
図5(d)に示す商品詳細画面商品リストデータは、各取扱商品についての詳細情報を示す商品詳細画面S5(図示せず)に表示する取扱商品として予め決められている商品A〜Jを対応付けるデータである。
【0028】
図4に戻って、表示端末100は、端末通信部101と、タッチパネル102と、操作表示制御部103と、端末記憶部104とを備える。この表示装置100は、ネットワークを介してサーバ300と接続されており、例えば、サーバ300からダウンロードしたコンテンツをタッチパネル102に表示させる。なお、コンテンツとは、例えば、ユーザによって閲覧されるWebページであって、表示装置100によって表示可能なファイルデータである。本実施形態において、表示端末100は、上述した仮想空間において立体的に表現されるショッピングモールを提供するアプリケーションを予めサーバ300からダウンロードしておき、このアプリケーションを実行するものである。このように、表示装置100は、自身が保持するアプリケーションを実行することにより、ネットワーク介してWebページを提供する方法に比べてレスポンスが早く快適になるため、ユーザの操作性も向上させることができる。
【0029】
なお、本実施形態において、表示装置100は、サーバ300からダウンロードしたコンテンツを表示させる例について以下説明するが、本発明はこれに限定されず、内蔵する記憶部、例えば端末記憶部104にコンテンツを予め保存しておき、この端末記憶部104から読み出したコンテンツを表示させるものであってもよい。
【0030】
端末通信部101は、ネットワークを介してサーバ300と接続し、サーバ300からコンテンツに関するコンテンツ情報をダウンロードし、操作表示制御部103に出力する。また、端末通信部101は、タッチパネル102から出力される情報をサーバ300に送信する。
タッチパネル102は、例えば液晶ディスプレイである表示部121と、この表示部121の表示画面を操作するユーザからの操作指示を受け付け、この操作指示を示す操作情報を出力する入力部122とを含む。
このタッチパネル102は、仮想的に決められるユーザの視点からの画像を表示部121に表示するとともに、入力部122から入力するユーザの操作に基づき、ユーザの視点の変化を示す情報を出力する。
【0031】
操作表示制御部103は、画面遷移管理部130と、仮想空間表示制御部131と、仮想空間内商品管理部132と、ストア情報表示制御部133と、商品情報表示制御部134と、ストック商品管理部135とを備える。
【0032】
画面遷移管理部130は、画面を遷移させるための条件判定を行い、遷移させると判定した場合、表示部121に表示されている画面を遷移する。
この画面遷移管理部130は、タッチパネル102の入力部122から入力されるユーザの視点の変化を示す情報に基づき、図3に示した分割線を越えたか否かを判定する。ユーザの視点が分割線を越えてモール画面判定エリア701からモールストア画面判定エリア702に入った場合、画面遷移管理部130は、モール画面S1からモールストア移動画面S2に遷移させるための条件を満たしたことを判定する。そして、画面遷移管理部130は、仮想空間表示制御部131および仮想空間内商品管理部132に対して、モール画面表示処理を実行するよう指示する。
一方、ユーザの視点が分割線を越えてモールストア画面判定エリア702からモール画面判定エリア701に入った場合、画面遷移管理部130は、モールストア移動画面S2からモール画面S1に遷移させるための条件を満たしたことを判定する。そして、画面遷移管理部130は、仮想空間表示制御部131および仮想空間内商品管理部132に対して、モールストア移動画面表示処理を実行するよう指示する。
【0033】
また、画面遷移管理部130は、画面を遷移させる指示を示す操作情報をタッチパネル102から入力した場合、表示部121に表示されている画面を指示された画面に遷移させる。
例えば、タッチパネル102からモールストア固定画面S3への遷移を指示する操作情報を入力した場合、画面遷移管理部130は、仮想空間表示制御部131および仮想空間内商品管理部132に対して、モールストア固定画面表示処理を実行するよう指示する指示信号を出力する。
さらに、タッチパネル102からストア画面S4への遷移を指示する操作情報を入力した場合、画面遷移管理部130は、仮想空間表示制御部131および仮想空間内商品管理部132に対して、ストア画面表示処理を実行するよう指示する指示信号を出力する。
【0034】
仮想空間表示制御部131は、サーバ300から受信する仮想空間表示データおよび商品リストデータに基づき、モール画面S1、モールストア移動画面S2、および、モールストア固定画面S3を表わす仮想空間上の立体画像を表示部121に表示させる。この仮想空間表示制御部131は、例えば、仮想空間において立体的に表現されるショッピングモールを表示するショッピングモール画像と、ショッピングモールに設けられる各ストアの取扱商品を表わす商品サムネイルとに基づき、ショッピングモール内のストアの店頭に当該ストアで取り扱う商品の商品サムネイルを表示する画面を表示部121に表示させる。
仮想空間表示制御部131は、モール画面S1を表示するモール画面表示処理においては、仮想空間内商品管理部132によって決定される紹介商品の商品サムネイルを当該ストアの店頭に浮遊する状態で表示させる。また、仮想空間表示制御部131は、モールストア移動画面S2あるいはモールストア固定画面S3を表示するモールストア画面表示処理においては、仮想空間内商品管理部132によって決定される店頭陳列商品の商品サムネイルを当該ストアの店頭のウインドウに貼り付けた状態で表示させる。
【0035】
仮想空間内商品管理部132は、画面遷移管理部130から入力する指示信号に基づき、サーバ300から受信する商品リストデータを参照して、指示された表示処理を実行する対象画面(例えば、モール画面S1等)に対応する商品を判定する。仮想空間内商品管理部132は、判定結果に基づき、表示処理を実行する対象画面に対応する商品の商品サムネイルを表示するよう仮想空間表示制御部131に指示する指示信号を出力する。
例えば、画面遷移管理部130からモール画面表示処理の実行を指示する指示信号が入力された場合、仮想空間内商品管理部132は、商品リストデータから、モール画面商品リストデータとして対応付けられている紹介商品(商品A〜C)を示す情報を読み出す。そして、仮想空間内商品管理部132は、この紹介商品(商品A〜C)を示す情報を仮想空間表示制御部131に出力する。
【0036】
ストア情報表示制御部133は、タッチパネル102から入力するストア詳細情報の表示を要求する操作信号に基づき、商品リストデータから、ストア画面商品リストデータとして対応付けられているストア取扱商品(商品A〜J)を示す情報を読み出す。そして、ストア情報表示制御部133は、この取扱商品(商品A〜J)を表示するストア画面を表示部121に表示させる。このストア情報表示制御部133がストア画面を表示させる処理をストア画面表示処理という。
【0037】
商品情報表示制御部134は、タッチパネル102から入力する商品詳細情報の表示を要求する操作信号に基づき、商品リストデータから商品詳細情報を読み出し、この商品詳細情報を表示する商品詳細画面を表示部121に表示させる。この商品情報表示制御部134が商品詳細画面を表示させる処理を、商品詳細画面表示処理と言う。
【0038】
ストック商品管理部135は、仮想空間表示データに基づき、各画面にストックエリアを表示させる。このストック商品管理部135は、タッチパネル102から入力する商品を購入商品候補(ストック商品)として指定する操作信号に基づき、当該指定された商品をストックエリアに表示させるとともに、当該指示される商品をストック商品として登録するストック商品登録処理を実行する。このストック商品管理部135は、例えば、端末記憶部104のストック商品リストデータに、登録するストック商品の商品情報(例えば、商品名あるいは商品番号)を書き込む。このストック商品管理部135がストック商品の表示を制御するとともに、登録を管理する処理をストック商品管理処理という。
また、ストック商品管理部135は、タッチパネル102から購入商品候補(ストック商品)を解除することを指示する操作情報を入力した場合、この操作情報に基づき、当該解除が指示された商品をストックエリアの表示から削除するとともに、当該解除が指示された商品をストック商品から解除するストック商品解除処理を実行する。
なお、このストック商品登録処理とストック商品解除処理とを合わせて、ストック商品管理処理という。
【0039】
次に、図6を参照して、仮想空間表示制御部131の処理の一例について説明する。図6は、仮想空間表示制御部131がモール画像S1を作成する処理の一例を説明するための図である。
図6(a)は、三次元の仮想空間において立体的に表現されるショッピングモールを表示するショッピングモール画像の一例を示す。図示の通り、ショッピングモール画像には、仮想空間において立体的に表現されるショッピングモールの画像を表示する画像である。このショッピングモール画像は、ユーザの視点から見えるショッピングモールの情景を表わしている。図示の例では、画面中央にまっすぐな歩道が伸びている。この歩道の両側には、複数のストアが並んでいる。この歩道の画面左側にストア1が、そのストア1の奥手にストア3がある。一方、歩道の画面右側にストア2が、そのストア2の奥手にストア4がある。
【0040】
図6(b)は、ショッピングモールに設けられる各ストアの紹介商品を表わす商品画像(商品サムネイル)を、三次元の仮想空間上の各ストアの店頭に浮遊した状態で表示するための商品貼付画像の一例を示す。図示の通り、商品貼付画像には、各ストア1〜4において取り扱われている商品に関する商品情報が表示されている。商品貼付画像に表示されているストア1の取扱商品は、ストア1商品A、ストア1商品B、およびストア1商品Cである。一方、商品貼付画像に表示されているストア2の取扱商品は、ストア2商品A、ストア2商品B、およびストア2商品Cである。この商品貼付画像は、三次元の仮想空間上に配置されるオブジェクトとして紹介商品の商品サムネイルが描画された画像である。
仮想空間表示制御部131は、仮想空間内商品管理部132から入力する商品リストデータから読み出した商品を示す情報に基づき、図6(b)に示す商品貼付画像504を作成する。この商品貼付画像とは、紹介商品画像(商品サムネイル)502を該当するストアの店頭に浮遊した状態で表示するための画像である。
そして、仮想空間表示制御部131は、ショッピングモール画像501(図6(a)参照)と商品貼付画像504(図6(b))とを合成する画像合成処理を実行して、図6(c)に示すようなモール画面S1を作成する。なお、仮想空間表示制御部131による画像合成処理は、三次元の仮想空間において立体的に表現されるショッピングモール内の各ストアの店頭に立体的に描画された商品サムネイルを配置する三次元画像を作成する処理をいう。
【0041】
次にユーザ操作に応じて変化する画面の一例について説明する。
図7は、画面の遷移状態を示す図である。この図面の遷移について、画面ごとに、以下説明する。なお、図7に示す遷移状態は、図8〜22を参照して以下に説明する遷移状態の一覧であり、詳細な説明は省略する。
ここで、画面に対して与えられる操作について説明する。
タップ操作とは、ユーザが、タッチパネル102の画面に指を接触させて移動させずにそのまま指をディスプレイ121の画面から離す動作である。これは、マウス操作での左クリックに相当する。入力部122は、例えば、一箇所の検出点を検出することにより、当該操作がタッチ操作であると判定する。ロングタップ操作とは、タップ時間(指の接触時間)が一定時間以上である操作をいう。
ドラッグ操作とは、ユーザが、タッチパネル102の画面に指を接触させたまま移動させる動作である。入力部122は、最初にタッチパネル102の画面に接触したときの検出点と、移動時における検出点とを検出することにより、当該操作がドラッグ操作であると判定する。
【0042】
フリック操作とは、ユーザが、タッチパネル102の画面を素早く払うように指を動かす動作、あるいは、指を接触させている状態から画面を素早く払うように指を動かす動作である。このフリック操作は、ユーザが予め決められた下限強さ(圧力)よりも弱い強さで画面を払った場合は弱フリック操作、ユーザが予め決められた上限強さ(圧力)よりも強い強さで画面を払った場合は強フリック操作に区分される。
ピンチイン操作/ピンチアウト操作とは、例えば、ユーザの2本の指でタッチした2点の距離に応じて、表示されている画像を拡大/縮小する動作である。例えば、ピンチイン操作では、2点の距離が長くなくなるように操作し、これにより、表示されている画像を拡大する。一方、ピンチアウト操作では、2点の距離が短くなくなるように操作し、これにより、表示されている画像を縮小する。
【0043】
次に、図8〜10を参照して、モール画面S1におけるユーザの操作と画面の変化について説明する。図8は、モール画面S1の一例を示す図である。図9は、モール画面S1におけるユーザ操作について説明するための図である。
図8に示す通り、モール画面S1には、紹介商品のサムネイルが、仮想空間内を浮遊している状態で各ストアの店頭に表示される。なお、各紹介商品のサムネイルは、モール画面S1が表示された際に、各ストアから出てくるアニメーションで表示されるものであってもよい。一方、たとえば、モールストア移動画面S2からモール画面S1に遷移した場合、モールストア移動画面S2において表示されていた商品のサムネイルは、モール画面S1に遷移した際に、各ストアに戻っていくアニメーションで表示されるものであってもよい。
モール画面S1におけるユーザの操作としては、ユーザ操作Act11〜Act19がある。
ユーザ操作Act11は、モール画面S1においてユーザが左右にドラッグする操作である。このユーザ操作Act11をタッチパネル102が受け付けた場合、操作表示制御部103は、ユーザ視点から見えるショッピングモール内の情景を左右に回転させる。ユーザの視点(向いている方向)が、モール画面判定エリア701からモールストア画面判定エリア702に移動した場合、操作表示制御部103は、モール画面S1からモールストア移動画面S2に遷移する。
ユーザ操作Act12は、モール画面S1においてユーザが左右に弱フリックする操作である。このユーザ操作Act12をタッチパネル102が受け付けた場合、操作表示制御部103は、ユーザ視点から見えるショッピングモール内の情景を左右に回転させるとともに、回転を徐々に止めるようなアニメーションを表示させる。ユーザの視点(向いている方向)が、モール画面判定エリア701からモールストア画面判定エリア702に移動した場合、操作表示制御部103は、モール画面S1からモールストア移動画面S2に遷移する。
【0044】
ユーザ操作Act13は、モール画面S1においてユーザが左右に強フリックする操作である。このユーザ操作Act13をタッチパネル102が受け付けた場合、操作表示制御部103は、ユーザの視点(向いている方向)がモール画面判定エリア701からモールストア画面判定エリア702に移動するように、当該ユーザ視点から見えるショッピングモール内の情景を左右に回転させる。そして、操作表示制御部103は、モール画面S1からストア移動画面S3に遷移させる。
ユーザ操作Act14は、モール画面S1におけるユーザが上下にドラッグあるいは上下にフリックする操作である。このユーザ操作Act14をタッチパネル102が受け付けた場合、操作表示制御部103は、ユーザ視点から見えるショッピングモール内の情景を上下に回転させる。例えば、操作表示制御部103は、図8に示すモール画面S1の状態で下フリック(地面を蹴って前に歩くイメージ)の操作が加えられると、ユーザの視点は前方に進み、ストア3,4が手前に表示されます。このとき、操作表示制御部103は、ストア1、2と各ストアの紹介商品のサムネイルは手前に向かって消えていくとともに、ストア3,4と各ストアの紹介商品は奥から出てくるアニメーションを表示する表示処理を実行します。
ユーザ操作Act15は、モール画面S1における商品サムネイルをユーザがタップする操作である。このユーザ操作Act15をタッチパネル102が受け付けた場合、操作表示制御部103は、タップされた商品サムネイルの商品の詳細情報を示す商品詳細画面に遷移する。
【0045】
ユーザ操作Act16は、モール画面S1における商品サムネイルをユーザがロングタップする操作である。このユーザ操作Act16をタッチパネル102が受け付けた場合、操作表示制御部103は、ロングタップされた商品サムネイルの商品をストックエリアに移動可能な状態する。例えば、移動可能となったことを示すため、当該商品のサムネイルを強調表示することができる。強調表示としては、特定の濃度や色の変化パターンを付与することができる。
ユーザ操作Act17は、モール画面S1における移動可能な状態となっている商品サムネイルをユーザがストックエリア内にドラッグする操作である。このユーザ操作Act17をタッチパネル102が受け付けた場合、操作表示制御部103は、ドラッグされた商品サムネイルの商品をストックエリアに移動する。これにより、操作表示制御部103は、ストックエリアに移動した商品をストック商品として管理する。
【0046】
ユーザ操作Act18は、モール画面S1におけるストア看板画像をユーザがタップする操作である。このユーザ操作Act18をタッチパネル102が受け付けた場合、操作表示制御部103は、タップされたストア看板画像のストアの詳細情報を示すストア画面S4に遷移する。
ユーザ操作Act19は、モール画面S1における広告看板画像をユーザがタップする操作である。このユーザ操作Act19をタッチパネル102が受け付けた場合、操作表示制御部103は、タップされた広告看板画像の広告として掲載されているストアの詳細情報を示すストア画面S4に遷移する。また、広告として商品が掲載されている場合、当該商品の詳細情報を示す商品詳細画面S5に遷移する。
【0047】
次に、図10を参照して、モール画面S1におけるユーザの操作と操作表示制御部103の処理フローについて説明する。図10は、モール画面S1におけるユーザの操作による処理フローの一例を示すフローチャートである。
(ステップST101)
操作表示制御部103の仮想空間表示制御部131は、モール画面表示処理を実行する。例えば、仮想空間表示制御部131は、モール画面商品リストデータを参照して仮想空間内商品管理部132により決定される紹介商品の商品サムネイルを当該ストアの店頭に浮遊する状態で表示させる。
(ステップST111)
画面遷移管理部130は、ユーザ操作により、ユーザの視点が、モール画面判定エリア701からモールストア画面判定エリア702に移動したか否かを判定する。
【0048】
(ステップST112)
ユーザの視点がモール画面判定エリア701からモールストア画面判定エリア702に移動するユーザ操作が入力されたことを判定した場合、画面遷移管理部130は、当該ユーザ操作が、ドラッグであったか、弱フリックであった、あるいは、強いフリックであったか否かを判定する。
(ステップST113)
ユーザ操作がドラッグであった場合、あるいは、弱フリックであった場合、画面遷移管理部130は、モールストア画像表示処理を実行する。
ユーザ操作がドラッグであった場合、つまり、ユーザ操作Act11が入力された場合、画面遷移管理部130は、仮想空間表示制御部131および仮想空間内商品管理部132に対して、モールストア移動画面表示処理を実行するよう指示する指示信号を出力する。そして、仮想空間表示制御部131は、モールストア画面商品リストを参照して仮想空間内商品管理部132により決定される店頭陳列商品の商品サムネイルを当該ストアの店頭のウインドウに貼り付けた状態で表示部121に表示させる。
また、ユーザ操作が弱フリックであった場合、つまり、ユーザ操作Act12が入力された場合、画面遷移管理部130は、仮想空間表示制御部131および仮想空間内商品管理部132に対して、モールストア固定画面表示処理を実行するよう指示する指示信号を出力する。そして、仮想空間表示制御部131は、モールストア画面商品リストを参照して仮想空間内商品管理部132により決定される店頭陳列商品の商品サムネイルを当該ストアの店頭のウインドウに貼り付けた状態で表示部121に表示させるとともに、モールストア移動画面S2からモールストア固定画面S3に遷移させる。
【0049】
(ステップST114)
一方、ユーザ操作が強フリックであった場合、画面遷移管理部130は、ストア画像表示処理を実行する。
ユーザ操作が強フリックであった場合、つまり、ユーザ操作Act13が入力された場合、画面遷移管理部130は、強フリックされた方向に設けられているストアのストア画面を表示するように、ストア情報表示制御部133に対して、ストア画面表示処理を実行するよう指示する指示信号を出力する。
ストア情報表示制御部133は、商品リストデータから、強フリックされた方向に設けられたストアのストア画面商品リストデータとして対応付けられているストア取扱商品を示す情報を読み出す。そして、ストア情報表示制御部133は、この読み出した取扱商品を表示するストア画面を表示部121に表示させる。
【0050】
(ステップST121)
商品情報表示制御部134は、ユーザ操作により、商品サムネイルをタップする指示を受け付けたか否かを判定する。
(ステップST122)
ユーザがモール画面S1における商品サムネイルをタップする操作、つまり、ユーザ操作Act15をタッチパネル102が受け付けた場合、商品情報表示制御部134は、商品詳細画面表示処理を実行する。つまり、商品情報表示制御部134は、タップされた商品サムネイルの商品の詳細情報を示す商品詳細画面に遷移させる。
【0051】
(ステップST131)
ストック商品管理部135は、ユーザ操作により、モール画面S1における商品サムネイルをユーザがロングタップされたか否かを判定する。ユーザが、モール画面S1における商品サムネイルをロングタップする操作、つまり、ユーザ操作Act16をタッチパネル102が受け付けた場合、ストック商品管理部135は、ロングタップされた商品サムネイルの商品をストックエリアに移動可能な状態する。
次いで、ストック商品管理部135は、モール画面S1における移動可能な状態となっている商品サムネイルをユーザがストックエリア内にドラッグしたか否かを判定する。
(ステップST132)
ユーザが、モール画面S1における移動可能な状態となっている商品サムネイルをストックエリア内にドラッグする操作、つまり、ユーザ操作Act17をタッチパネル102が受け付けた場合、ストック商品管理部135は、ストック商品登録処理を実行する。つまり、ストック商品管理部135は、ドラッグされた商品サムネイルの商品をストックエリアに移動させるとともに、ストックエリアに移動した商品をストック商品として管理する。
【0052】
(ステップST141)
ストア情報表示制御部133は、ユーザ操作により、ストア看板画像をタップする指示を受け付けたか否かを判定する。
(ステップST142)
ユーザがモール画面S1におけるストア看板画像をタップする操作、つまり、ユーザ操作Act18をタッチパネル102が受け付けた場合、ストア情報表示制御部133は、ストア画面表示処理を実行する。つまり、ストア情報表示制御部133は、タップされたストア看板画像のストアの詳細情報を示すストア画面S4に遷移させる。
【0053】
(ステップST151)
ストア情報表示制御部133は、ユーザ操作により、広告としてストアが掲載されている広告看板画像をタップする指示を受け付けたか否かを判定する。また、商品情報表示制御部134は、ユーザ操作により、広告として商品が掲載されている広告看板画像をタップする指示を受け付けたか否かを判定する。
(ステップST152)
ユーザがモール画面S1における広告としてストアが掲載されている広告看板画像をタップする操作、つまり、ユーザ操作Act19をタッチパネル102が受け付けた場合、ストア情報表示制御部133は、ストア画面表示処理を実行する。つまり、ストア情報表示制御部133は、タップされた広告看板画像に掲載されているストアの詳細情報を示すストア画面S4に遷移させる。
一方、ユーザがモール画面S1における広告として商品が掲載されている広告看板画像をタップする操作、つまり、ユーザ操作Act19をタッチパネル102が受け付けた場合、商品情報表示制御部134は、商品詳細画面表示処理を実行する。つまり、商品情報表示制御部134は、タップされた広告看板画像に掲載されている商品の詳細情報を示す商品詳細画面に遷移させる。
なお、図11〜22を参照して以下に説明する画面におけるユーザ操作の処理フローについての説明は省略する。
【0054】
次に、図11、12を参照して、モールストア移動画面S2におけるユーザの操作と画面の変化について説明する。図11は、モールストア移動画面S2の一例を示す図である。図12は、モールストア移動画面S2におけるユーザ操作について説明するための図である。
モールストア移動画面S2におけるユーザの操作としては、ユーザ操作Act21〜Act23がある。
ユーザ操作Act21は、モールストア移動画面S2におけるユーザの左右のドラッグ操作である。このユーザ操作Act21をタッチパネル102が受け付けた場合、操作表示制御部103は、ユーザ視点から見えるショッピングモール内の情景を左右に回転させる。ユーザの視点を中心として、ユーザの進行方向から左右方向に予め決められている角度以上、視界を回転する指示が左右ドラッグとして入力された場合、モール画面S1からモールストア移動画面S2に遷移する。
ユーザ操作Act22は、ユーザ操作Act21の後に連続して発生する操作であって、モールストア移動画面S2におけるユーザのタップアップ操作、あるいは、左右の弱フリック操作である。このユーザ操作Act22をタッチパネル102が受け付けた場合、操作表示制御部103は、ユーザの視点を固定する。つまり、ユーザ操作Act21において、ドラッグ操作後の画面がモールストア移動画面S2である場合、ユーザ操作Act22により、モールストア移動画面S2からモールストア固定画面S3に遷移する。一方、ユーザ操作Act21において、ドラッグ操作後の画面がモール画面S1である場合、ユーザ操作Act22により、モール画面S1に固定される。
【0055】
ユーザ操作Act23は、モールストア移動画面S2におけるユーザの左右の強フリック操作である。このユーザ操作Act23をタッチパネル102が受け付けた場合、操作表示制御部103は、モールストア移動画面S2の画面内容に応じて予め決められている画面に遷移する。例えば、図示の通り、ユーザの進行方向の左側のストアを表示するモールストア移動画面S2において、左側に強いフリック操作が与えられた場合、操作表示制御部103は、モールストア移動画面S2からストア画面S4に遷移する。一方、右側に強いフリック操作が与えられた場合、操作表示制御部103は、モールストア移動画面S2からモール画面S1に遷移する。
【0056】
次に、図13、14を参照して、モールストア固定画面S3におけるユーザの操作と画面の変化について説明する。図13は、モールストア固定画面S3の一例を示す図である。図14は、モールストア固定画面S3におけるユーザ操作について説明するための図である。
モールストア固定画面S3におけるユーザの操作としては、ユーザ操作Act31〜Act38がある。
ユーザ操作Act31は、モールストア固定画面S3におけるユーザの左右のドラッグ操作である。このユーザ操作Act31をタッチパネル102が受け付けた場合、操作表示制御部103は、ユーザ視点から見えるショッピングモール内の情景を左右に回転させる。ユーザの視点を中心として、ユーザの進行方向から左右方向に予め決められている角度以上、視界を回転する指示が左右ドラッグとして入力された場合、モールストア固定画面S3からモールストア移動画面S2に遷移する。
【0057】
ユーザ操作Act32は、モールストア固定画面S3におけるユーザの上下のドラッグ操作あるいは上下のフリック操作である。このユーザ操作Act32をタッチパネル102が受け付けた場合、操作表示制御部103は、ユーザ視点を進行方向(通路)に沿って移動させる。つまり、モールストア固定画面S3に表示されている隣のストアをドラック操作あるいはフリック操作の方向に移動させる。例えば、上方向のドラッグ操作あるいはフリック操作では、進行方向側の隣のストアの正面に移動する。一方、下方向のドラッグ操作あるいはフリック操作では、進行方向と逆側の隣のストアの正面に移動する。なお、ストアを移動する場合、視点を進行方向の正面に戻してから移動先のストアの正面に向くようなカメラアングルでショッピングモール内の情景を変更するものであってもよい。この場合、モールストア固定画面S3からモール画面S1に遷移して、さらに、モールストア固定画面S3に遷移する。
【0058】
ユーザ操作Act33は、モールストア固定画面S3におけるユーザの商品サムネイルのタップ操作である。このユーザ操作Act33をタッチパネル102が受け付けた場合、操作表示制御部103は、当該商品の詳細情報を示す商品詳細画面S5に遷移する。
ユーザ操作Act34は、モールストア固定画面S3におけるユーザの商品サムネイルのロングタップ操作である。このユーザ操作Act34をタッチパネル102が受け付けた場合、操作表示制御部103は、当該商品をストックエリアに移動可能な状態する。例えば、移動可能となったことを示すため、当該商品のサムネイルを強調表示するものであってもよい。
ユーザ操作Act35は、モールストア固定画面S3における移動可能な状態となっている商品サムネイルをユーザがストックエリア内にドラックする操作である。このユーザ操作Act35をタッチパネル102が受け付けた場合、操作表示制御部103は、当該商品をストックエリアに移動する。これにより、操作表示制御部103は、ストックエリアに移動した商品をストック商品として管理する。
【0059】
ユーザ操作Act36は、モールストア固定画面S3におけるユーザのストア看板画像のタップ操作である。このユーザ操作Act36をタッチパネル102が受け付けた場合、操作表示制御部103は、当該ストアの詳細情報を示すストア画面S4に遷移する。
ユーザ操作Act37は、モールストア固定画面S3におけるストアアイコンをユーザがタップする操作である。このユーザ操作Act37をタッチパネル102が受け付けた場合、操作表示制御部103は、当該ストアアイコンが示すストアのストア画面S4に遷移する。このストアアイコンとは、モール画面S1では表示されていたが、モールストア固定画面S3に遷移したことにより見えなくなったストアのストア画面S4への遷移を示すアイコンである。本実施形態において、ストアアイコンは、例えば、ストア2あるいはストア4への遷移を示すアイコンである。
ユーザ操作Act38は、モールストア固定画面S3におけるユーザの広告看板画像のタップ操作である。このユーザ操作Act38をタッチパネル102が受け付けた場合、操作表示制御部103は、当該広告として掲載されているストアの詳細情報を示すストア画面S4に遷移する。また、広告として商品が掲載されている場合、当該商品の詳細情報を示す商品詳細画面S5に遷移する。
【0060】
次に、図15、16を参照して、ストア画面S4におけるユーザの操作と画面の変化について説明する。図15は、ストア画面S4の一例を示す図である。図16は、ストア画面S4におけるユーザ操作について説明するための図である。
図15に示す通り、ストア画像S4は、上部にストア看板エリア、中部に商品区分エリア、下部にストックエリアを備える。なお、中部の商品区分エリア以外の領域を、商品区分エリア外エリアという。
ストア看板エリアには、ストア看板画像が表示されるとともに、左右には、ストアアイコンが表示される。ストア看板エリアの左側のストアアイコンは、ショッピングモール内において当該ストア画像のストアの左隣のストアに移動することを指示するためのアイコンである。一方、ストア看板エリアの右側のストアアイコンは、ショッピングモール内において当該ストア画像のストアの右隣のストアに移動することを指示するためのアイコンである。本実施形態において、右側のストアアイコンは、例えば、ストア3への遷移を示すアイコンである。
【0061】
商品区分エリアは、各商品区分を指示するためのタブを備え、指定されている商品区分に含まれる商品画像(例えば、商品サムネイル)を表示する。また、商品区分エリアの右側には、ストアアイコンが表示される。このストアアイコンは、モール画面S1では表示されていたが、ストア画面S4に遷移したことにより見えなくなったストアのストア画面S4への遷移を示すアイコンである。本実施形態において、ストアアイコンは、例えば、ストア2あるいはストア4への遷移を示すアイコンである。
【0062】
ユーザ操作Act41は、ストア画面S4におけるストア看板画像をユーザが左右にドラッグあるいはフリックする操作である。このユーザ操作Act41をタッチパネル102が受け付けた場合、操作表示制御部103は、ストア画面S4に遷移する前のモールストア固定画面S3において、ユーザ視点を進行方向(通路)に沿って操作方向の隣のストアのストア画面S4に遷移させる。
ユーザ操作Act42は、ストア画面S4における商品区分エリア内をユーザが上下にドラッグあるいは上下にフリックする操作である。このユーザ操作Act42をタッチパネル102が受け付けた場合、操作表示制御部103は、商品区分エリアを上下にスクロールさせて、商品区分エリア内に配置された商品画像を上下に移動させる。
ユーザ操作Act43は、ストア画面S4における商品区分エリア内をユーザが左右にドラッグあるいはフリックする操作、あるいは、商品区分タブをタップする操作である。このユーザ操作Act43をタッチパネル102が受け付けた場合、操作表示制御部103は、商品区分エリアに表示される商品の商品区分を変更する。例えば、商品区分1が指定されている状態で、商品区分エリア内をユーザが左にドラッグあるいはフリックした場合、商品区分1の右隣に商品タブが表示されている商品区分2に切り替わる。操作表示制御部103は、商品区分2の商品画像を商品区分エリアに表示する。また、商品区分3の商品タブがタップされた場合、操作表示制御部103は、商品区分3の商品画像を商品区分エリアに表示する。
【0063】
ユーザ操作Act44は、ストア画面S4の商品区分エリアにおける商品画像(商品サムネイル)をユーザがタップする操作である。このユーザ操作Act44をタッチパネル102が受け付けた場合、操作表示制御部103は、タップされた商品サムネイルの商品の詳細情報を示す商品詳細画面S5に遷移する。
ユーザ操作Act45は、ストア画面S4における商品サムネイルをユーザがロングタップする操作である。このユーザ操作Act45をタッチパネル102が受け付けた場合、操作表示制御部103は、ロングタップされた商品サムネイルの商品をストックエリアに移動可能な状態する。例えば、移動可能となったことを示すため、当該商品のサムネイルを強調表示するものであってもよい。
ユーザ操作Act46は、ストア画面S4において移動可能な状態となっている商品サムネイルをユーザがストックエリア内にドラッグする操作である。このユーザ操作Act46をタッチパネル102が受け付けた場合、操作表示制御部103は、ドラッグされた商品サムネイルの商品をストックエリアに移動する。これにより、操作表示制御部103は、ストックエリアに移動した商品をストック商品として管理する。
【0064】
ユーザ操作Act47は、ストア画面S4におけるストアアイコンをユーザがタップする操作である。このユーザ操作Act47をタッチパネル102が受け付けた場合、操作表示制御部103は、タップされたストアアイコンのストアの詳細情報を示すストア画面S4に遷移する。
ユーザ操作Act48は、ストア画面S4における出口ボタンをユーザがタップする操作である。このユーザ操作Act48をタッチパネル102が受け付けた場合、操作表示制御部103は、モール画面S1に遷移する。
ユーザ操作Act49は、ストア画面S4の商品区分エリア外エリアをユーザがロングタップする操作である。このユーザ操作Act49をタッチパネル102が受け付けた場合、操作表示制御部103は、モールストア移動画面S2に遷移する。
【0065】
次に、図17、18を参照して、商品詳細画面S5におけるユーザの操作と画面の変化について説明する。図17は、商品詳細画面S5の一例を示す図である。図18は、商品詳細画面S5におけるユーザ操作について説明するための図である。
図17に示す商品詳細画面S5は、モール画面S1から商品詳細画面S5に遷移した場合の一例である。この商品詳細画面S5は、商品サムネイルを拡大した画像を表示する(商品サムネイル拡大エリア)と、当該商品サムネイルの商品の詳細情報を表示する詳細情報エリアとを含む。この詳細情報エリアには、例えば、当該商品を取り扱っているストア名、当該商品の商品名、その他詳細情報、商品の価格等の情報が表示される。
なお、商品詳細画面S5内の商品詳細情報エリア(商品サムネイル拡大エリアと詳細情報エリア)以外の領域を、商品詳細情報エリア外エリアという。
また、このモール画面S1から遷移した商品詳細画面S5は、モール画面S1の上に、商品サムネイル拡大エリアと詳細情報エリアとを重ねて表示する。この場合、商品情報画像の下層のモール画像は、商品情報画像の表示が見やすいように薄い色で表示される。なお、下層のモール画像は、表示されないものであってもよい。
【0066】
ユーザ操作Act51は、商品詳細画面S5に商品サムネイル拡大エリアおける拡大された商品サムネイルをユーザがロングタップする操作である。このユーザ操作Act51をタッチパネル102が受け付けた場合、操作表示制御部103は、ロングタップされた商品サムネイルの商品をストックエリアに移動可能な状態とする。例えば、移動可能となったことを示すため、当該商品のサムネイルを強調表示することができる。
ユーザ操作Act52は、商品詳細画面S5における移動可能な状態となっている商品サムネイルをユーザがストックエリア内にドラッグする操作である。このユーザ操作Act52をタッチパネル102が受け付けた場合、操作表示制御部103は、ドラッグされた商品サムネイルの商品をストックエリアに移動する。これにより、操作表示制御部103は、ストックエリアに移動した商品をストック商品として管理する。
【0067】
ユーザ操作Act53は、商品詳細画面S5の詳細情報エリア内におけるストアアイコンをユーザがタップする操作である。このユーザ操作Act53をタッチパネル102が受け付けた場合、操作表示制御部103は、タップされたストアアイコンのストアの詳細情報を示すストア画面S1に遷移する。なお、ストア画面S1に遷移する際、商品詳細画面S5の商品が登録されている商品区分を表示するものであってもよい。
ユーザ操作Act54は、商品詳細画面S5における詳細情報エリア内をユーザが上下にドラッグあるいは上下にフリックする操作である。このユーザ操作Act54をタッチパネル102が受け付けた場合、操作表示制御部103は、詳細情報エリアを上下にスクロールさせて、詳細情報エリア内に表示されている情報を上下に移動させる。
ユーザ操作Act55は、商品詳細画面S5の商品詳細情報エリア外エリアをユーザがロングタップする操作である。このユーザ操作Act55をタッチパネル102が受け付けた場合、操作表示制御部103は、前の画面に戻る。上述の例の場合、モール画面S1に戻る。
【0068】
次に、図19、20を参照して、ストックエリアにおけるユーザの操作と画面の変化について説明する。図19は、各画面に共通して表示されるストックエリアの一例を示す図である。図20は、ストックエリアにおけるユーザ操作について説明するための図である。
このストックエリアは、左側にストック商品の商品区分を指定するためのタブを備え、右側に案内板アイコンと購入画面移動アイコンとを備える。この案内板アイコンは、ショッピングモール内のマップに各ストアアイコンを表示する案内板の表示を指示するアイコンである。詳細については後述する。購入画面移動アイコンとは、ストック商品として登録されている商品の決済をするWebページへ遷移するためのアイコンである。
また、ストックエリアの中央部には、指定された商品区分に含まれるストック商品の商品画像(例えば、商品サムネイル)を表示する。
【0069】
ストックエリアにおけるユーザの操作としては、ユーザ操作Act61〜Act68がある。
ユーザ操作Act61は、ストックエリアにおいてユーザが左右にドラッグあるいはフリックする操作である。このユーザ操作Act61をタッチパネル102が受け付けた場合、操作表示制御部103は、ストック商品区分エリアを左右にスクロールさせて、ストックエリア内に配置された商品画像(商品サムネイル)を左右に移動させる。
ユーザ操作Act62は、ストックエリア内をユーザが上下にドラッグあるいはフリックする操作、あるいは、ストック区分タブをタップする操作である。このユーザ操作Act62をタッチパネル102が受け付けた場合、操作表示制御部103は、ストックエリアに表示されるストック区分を変更する。
例えば、ストック区分1が指定されている状態で、ストックエリア内をユーザが下にドラッグあるいはフリックした場合、ストック区分1の下にストック区分タブが表示されているストック区分2に切り替わる。操作表示制御部103は、ストック区分2の商品サムネイルをストックエリアに表示する。また、ストック区分3のストック区分タブがタップされた場合、操作表示制御部103は、ストック区分3の商品サムネイルをストックエリアに表示する。
このストック区分とは、指定した商品を示す情報を一時的にストックエリアに保存しておく領域を区別する区分である。例えば、各ストック区分1は、購入を予定している商品を確保する領域として利用し、ストック区分2,3は、それぞれ、お気に入りの商品を保存しておく領域として利用うることができる。これにより、ユーザは、ストック区分を任意に切り換えて、各ストック区分の領域を使い分けることができる。
なお、ストック区分の数は3つ以上もよく、各ストック区分の領域を、履歴や検索に割り当て、機能拡張を実現すること可能である。
【0070】
ユーザ操作Act63は、ストックエリアにおける商品サムネイルをユーザがタップする操作である。このユーザ操作Act63をタッチパネル102が受け付けた場合、操作表示制御部103は、タップされた商品サムネイルの商品の詳細情報を示す商品詳細画面S5に遷移する。
ユーザ操作Act64は、ストックエリアにおける商品サムネイルをユーザがロングタップする操作である。このユーザ操作Act64をタッチパネル102が受け付けた場合、操作表示制御部103は、ロングタップされた商品サムネイルの商品をストックエリア外のエリアに移動可能な状態する。例えば、移動可能となったことを示すため、当該商品のサムネイルを強調表示するものであってもよい。
ユーザ操作Act65は、ストックエリアにおいて移動可能な状態となっている商品サムネイルをユーザがストックエリア外にドラッグする操作である。このユーザ操作Act65をタッチパネル102が受け付けた場合、操作表示制御部103は、ドラッグされた商品サムネイルの商品をストックエリアから削除し、ストック商品としての登録を解除する。
【0071】
ユーザ操作Act66は、ストックエリアにおいて移動可能な状態となっている商品サムネイルをユーザが他のスタック区分のストックエリア内にドラッグする操作である。このユーザ操作Act66をタッチパネル102が受け付けた場合、操作表示制御部103は、ドラッグされた商品サムネイルの商品を現在のストックエリアから指定されたストックエリアに移動する。
ユーザ操作Act67は、ストックエリアにおける案内板アイコンをユーザがタップする操作である。このユーザ操作Act67をタッチパネル102が受け付けた場合、操作表示制御部103は、案内板を表示する。詳細については、後述する。
ユーザ操作Act68は、ストックエリアにおける購入画面アイコンをユーザがタップする操作である。このユーザ操作Act68をタッチパネル102が受け付けた場合、操作表示制御部103は、決済のためのWebページに遷移する。
【0072】
次に、図21、22を参照して、案内板表示エリアにおけるユーザの操作と画面の変化について説明する。図21は、案内板表示エリアの一例を示す図である。図22は、案内板表示エリアにおけるユーザ操作について説明するための図である。
図21に示す案内板表示エリアは、ユーザ操作Act66のよりストックエリアの案内板アイコンがタップされた場合に、ストックエリア以外の領域に表示される。このストックエリアは、モール画面S1、モールストア移動画面S2、モールストア固定画面S3、ストア画面S4等の上に重ねて表示される。
この案内板表示エリアには、ショッピングモール内のマップに応じて配置される各ストアアイコンを含む案内板を表示する。図示において、ショッピングモール内のマップは、ショッピングモール内の一部であって、通路に沿って左右に複数のストアが立ち並ぶエリアを示す。ユーザの視点は、ユーザーアイコンが示す位置にあり、当該ユーザーの現在位置を示すとともに、矢印で進行方向を示す。
【0073】
案内板表示エリアにおけるユーザの操作としては、ユーザ操作Act71〜Act73がある。
ユーザ操作Act71は、案内板表示エリアにおいてユーザが上下にドラッグあるいは上下にフリックする操作である。このユーザ操作Act71をタッチパネル102が受け付けた場合、操作表示制御部103は、案内板表示エリアを上下にスクロールさせて、案内板表示エリア内に配置されたストアアイコンを上下に移動させる。
【0074】
ユーザ操作Act72は、案内板表示エリアにおいてユーザがピンチイン/アウトする操作である。このユーザ操作Act72をタッチパネル102が受け付けた場合、操作表示制御部103は、案内板表示エリアに表示されている画像を拡大あるいは縮小する。なお、ユーザ操作Act72は、ピンチイン/アウトに限られず、ダブルタップであってもよく、拡大/縮小アイコンが設けられている場合は、当該アイコンをタップするものであってもよい。
ユーザ操作Act73は、案内板表示エリアにおけるストアアイコンをユーザがタップする操作である。このユーザ操作Act73をタッチパネル102が受け付けた場合、操作表示制御部103は、タップされたストアアイコンのストアの詳細情報を示すストア画面に遷移する。
【0075】
上述の通り、ユーザの移動時に、各ストアの店頭に取扱商品の画像を表示する。また、ユーザの視点が変化して、特定のストアの方を見ている場合は、このストアの店頭に表示される取扱商品の数を増やす。これにより、実空間のショッピングモールにおけるウインドウショッピングに近い感覚で、仮想空間上のショッピングモールを回ることができる。これにより、ユーザの操作性が向上し、ストアへの顧客誘引につながる。また、モール画面S1とモールストア移動画面S2とを行き来しながらモール内を移動することによって、ユーザ新しい商品を発見させ、購買意欲の向上にもつなげることができる。
【0076】
また、上述の仮想空間画像表示システムは、「どんな店舗が並んでいるのか?」、あるいは「各店舗が何を取り扱っているのか?」の一覧性を高めることができる。よって、
ユーザに効率よくサービスを提供することができる。さらに、「商品の探しやすさ」と、「新しい商品と出会う可能性」を高めることができる。よって、そのための操作性を向上させることができる。
さらに、タブレット端末上でのWebブラウザは操作性が低く、ショッピングの楽しさを感じられない問題があった。また、ショップアプリの場合は操作性の向上は見込めるが各店舗を横断するような一覧性が不足している。
これに対して、本願実施形態に係る仮想空間表示システム1は、複数のショッピングモール内の店舗を同時に表示するとともに、各店舗の店頭に配置された商品サムネイルを表示することができる。また、各店舗内の複数の商品の閲覧/選択ができ、ユーザーがその店舗のサービスを受けることが出来る。
また、ドラッグやフリックなどの直観的な操作により「ストア間の移動」と「モール⇔ストアの切り替え」を行ことができる。また、表示されなくなったストアへの移動は、当該ストアへの移動を指示するアイコンとして画面内に表示することで実現している。
【0077】
[プログラムおよび記録媒体]
最後に、仮想空間表示システム1の表示端末100とサーバ300に含まれている各部は、ハードウェアロジックによって構成すれば良い。または、次のように、CPUを用いてソフトウェアによって実現しても良い。
すなわち、表示端末100とサーバ300は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU、このプログラムを格納した、上記プログラムを実行可能な形式に展開するRAM、および上記プログラムと各種データとを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)を備えている。この構成により、本発明の目的は、所定の記録媒体によっても達成できる。
この記録媒体は、上述した機能を実現するソフトウェアである表示端末100とサーバ300のプログラムのプログラムコード(実行形式プログラム,中間コードプログラム,ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録していれば良い。表示端末100とサーバ300に、この記録媒体を供給する。これにより、コンピュータ(またはCPUやMPU)が、供給された記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し、実行すれば良い。
【0078】
プログラムコードを表示端末100とサーバ300に供給する記録媒体は、特定の構造または種類のものに限定されない。すなわちこの記録媒体は、例えば、磁気テープまたはカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスク、またはCD−ROM/MO/MD/DVD/BD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系等とすることができる。
また、表示端末100とサーバ300を通信ネットワークと接続可能に構成しても、本発明の目的を達成できる。この場合、上記のプログラムコードを、通信ネットワークを介して表示端末100とサーバ300に供給する。この通信ネットワークは、表示端末100とサーバ300にプログラムコードを供給できるものであれば良く、特定の種類または形態に限定されない。例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、または衛星通信網等であれば良い。
【0079】
この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な任意の媒体であれば良く、特定の構成または種類のものに限定されない。例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、またはADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAまたはリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、または地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
【符号の説明】
【0080】
1・・・仮想空間表示システム、100・・・表示端末、300・・・サーバ、101・・・端末通信部、102・・・タッチパネル、103・・・操作表示制御部、104・・・端末記憶部、121・・・表示部、122・・・入力部、130・・・画面遷移管理部、131・・・仮想空間表示制御部、132・・・仮想空間内商品管理部、133・・・ストア情報表示制御部、134・・・商品情報表示制御部、135・・・ストック商品管理部、300・・・サーバ、301・・・サーバ通信部、302・・・サーバ制御部、303・・・サーバ記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザからの操作を受け付け当該操作を示す操作信号を入力する入力部と、表示部とを備えるタッチパネルと、
仮想空間において立体的に表現されるショッピングモールを表示するショッピングモール画像データと、前記ショッピングモールに設けられる各ストアにおいて取り扱う商品を表示する商品画像データとに基づき、当該ストアで取り扱う前記商品の画像を前記ショッピングモール内のストアの店頭に配置した画像を前記表示部に表示させる仮想空間表示制御部と、
前記入力部から入力する前記仮想空間内におけるユーザの視点の移動を示す操作信号に基づき、仮想空間内の前記ショッピングモール内の情景に応じて前記商品画像において表示される前記商品を変更する仮想空間内商品管理部と
を備えることを特徴とする仮想空間表示装置。
【請求項2】
前記入力部から入力する前記商品を指定する操作信号に基づき、当該指定された商品に関する商品情報を表示する商品情報表示画面を前記表示部に表示する商品情報表示制御部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の仮想空間表示装置。
【請求項3】
前記入力部から入力する前記ストアを指定する操作信号に基づき、当該指定されたストアにおいて取り扱う商品に関する商品情報を表示するストア情報表示画面を前記表示部に表示するストア情報表示制御部をさらに備えることを特徴とする請求項1あるいは2に記載の仮想空間表示装置。
【請求項4】
前記入力部から入力する前記商品を購入商品候補として指定する操作信号に基づき、当該指定された商品をストック商品として管理するストック商品管理部をさらに備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の仮想空間表示装置。
【請求項5】
ネットワークを介して接続される表示端末とサーバとを備える仮想空間表示システムであって、
ユーザからの操作を受け付け当該操作を示す操作信号を入力する入力部と、表示部とを備えるタッチパネルと、
仮想空間において立体的に表現されるショッピングモールを表示するショッピングモール画像データと、前記ショッピングモールに設けられる各ストアにおいて取り扱う商品を表示する商品画像データとに基づき、当該ストアで取り扱う前記商品の画像を前記ショッピングモール内のストアの店頭に配置した画像を前記表示部に表示させる仮想空間表示制御部と、
前記入力部から入力する前記仮想空間内におけるユーザの視点の移動を示す操作信号に基づき、当該ユーザの視点から見える前記ショッピングモールの情景に応じて前記商品画像において表示される前記商品を変更する仮想空間内商品管理部と
を備えることを特徴とする仮想空間表示システム。
【請求項6】
コンピュータを、
ユーザからの操作を受け付け当該操作を示す操作信号を入力する入力手段、
仮想空間において立体的に表現されるショッピングモールを表示するショッピングモール画像データと、前記ショッピングモールに設けられる各ストアにおいて取り扱う商品を表示する商品画像データとに基づき、当該ストアで取り扱う前記商品の画像を前記ショッピングモール内のストアの店頭に配置した画像を表示部に表示させる仮想空間表示制御手段
前記入力手段から入力する前記仮想空間内におけるユーザの視点の移動を示す操作信号に基づき、当該ユーザの視点から見える前記ショッピングモールの情景に応じて前記商品画像において表示される前記商品を変更する仮想空間内商品管理手段
として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2012−234355(P2012−234355A)
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−102405(P2011−102405)
【出願日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】