説明

会議進行支援装置、会議進行支援システム、会議進行支援方法、プログラム

【課題】会議の進捗及び議事の進捗を提供することができ、中断された議事を適切に取り扱うことができる会議進行支援装置を提供すること。
【解決手段】会議の会議予定時間を記憶する会議情報記憶手段35と、議事の議事予定時間を記憶する議事情報記憶手段36と、議事の開始時刻と終了時刻を記憶する進行情報記憶手段37と、議事を開始させる操作情報を取得する操作情報取得手段23、42と、進行情報記憶手段に該議事の開始時刻を登録し、終了した議事の終了時刻を登録する議事移行登録手段34と、開始時刻と終了時刻から議事毎の議事経過時間、会議開始からの会議経過時間を計測し、会議進捗時間を決定する経過時間計測手段と、議事予定時間に対する議事経過時間の進捗状態、会議予定時間に対する会議経過時間の進捗状態、及び、会議予定時間に対する前記会議進捗時間の進捗状態を表示する会議進行表示手段32と、を有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、会議の進行を支援する会議進行支援装置、会議進行支援システム、会議進行支援方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
会議にコンピュータを活用したりネットワークを介して端末同士を接続し、効率的に会議を運営しようという試みがある。会議では、例えば、会議を効率的に進行させ、また進行を管理することが考えられている。現在どの議事について話し合われているのか、残る議事はどのような議事なのか、議事にどのくらいの議論の時間が残されているのか等は、参加者が把握すべきだからである。
【0003】
効率的に会議を進行させるため、予め入力されたスケジュールに基づいて議事の進捗状況を報知する会議システムが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、会議の議事次第(時系列な議事のリスト)及び各議事の時間配分情報を記憶しておき、議事次第と各議事毎に議事経過時間を示すバーグラフを端末に表示させる会議システムが開示されている。
【0004】
また、会議が予定された進捗通りに進まないこともあるため、予め設定された議事の順番通りに議事が進行されない場合や予定時間内に議事が終了しなかった場合、議事次第を再スケジューリングする技術が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。特許文献2記載の会議システムは、議事次第に変更があった場合、それ以降の議事の予定時間を自動で調整することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載された会議ステムでは、ユーザは各議事の進捗をバーグラフで把握できるが、会議全体の進捗を把握できないという問題がある。
【0006】
また、実際の会議では会議中に議事が中断されたり再開されたりすることがあるが、特許文献2では、ある会議のある議事が中断されたような場合、中断された議事をどのように扱うかが考慮されていない。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑み、会議の進捗及び議事の進捗を提供することができ、中断された議事を適切に取り扱うことができる会議進行支援装置、会議進行支援システム、会議進行支援方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題に鑑み、本発明は、1つ以上の議事を含む会議の会議予定時間を記憶する会議情報記憶手段と、前記議事の議事予定時間を記憶する議事情報記憶手段と、前記議事の開始時刻と終了時刻を記憶する進行情報記憶手段と、前記議事を開始させる操作情報を取得する操作情報取得手段と、前記操作情報取得手段が前記議事の開始操作の操作情報を取得した場合、前記進行情報記憶手段に該議事の前記開始時刻を登録し、終了した議事の前記終了時刻を登録する議事移行登録手段と、前記開始時刻と前記終了時刻から前記議事毎の議事経過時間、会議開始からの会議経過時間を計測し、議事毎の前記議事経過時間から前記会議の会議進捗時間を決定する経過時間計測手段と、前記議事予定時間に対する前記議事経過時間の進捗状態、前記会議予定時間に対する前記会議経過時間の進捗状態、及び、前記会議予定時間に対する前記会議進捗時間の進捗状態を表示する会議進行表示手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
会議の進捗及び議事の進捗を提供することができ、中断された議事を適切に取り扱うことができる会議進行支援装置、会議進行支援システム、会議進行支援方法及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】会議システムの概略を説明する図の一例である。
【図2】議事の中断・再開に対応した会議インジケータを説明する図の一例である。
【図3】会議システムの概略的な使用例の一例を示す図である。
【図4】会議システムの概略構成図の一例である。
【図5】情報端末機のハードウェア構成図の一例である。
【図6】会議情報の設定画面の一例を示す図である。
【図7】会議テーブル、議事テーブル、進行テーブルのそれぞれの一例を示す図である。
【図8】進行支援メニューの一例を示す図である。
【図9】進行支援メニューの一例を示す図である。
【図10】議事インジケータを説明する図の一例である。
【図11】議事インジケータの変形例を示す図である。
【図12】会議インジケータを説明する図の一例である。
【図13】会議インジケータを説明する図の一例である。
【図14】会議インジケータの変形例を示す図である。
【図15】会議システムの全体的な動作を示すフローチャート図の一例である。
【図16】任意の会議の会議進捗時間の算出処理を示すフローチャート図の一例である。
【図17】議事テーブルから読み出した会議ID=3 に関連する議事の議事情報リストの一例を示す図である。
【図18】議事進捗時間を算出する際の処理手順を示すフローチャート図の一例である。
【図19】議事経過時間の算出処理を示すフローチャート図の一例である。
【図20】進行情報リストの一例を示す図である。
【図21】議事インジケータの表示手順を示すフローチャート図の一例である。
【図22】会議インジケータの表示手順を示すフローチャート図の一例である。
【図23】会議情報が設定された設定画面の一例を示す。
【図24】会議インジケータを説明する図の一例である。
【図25】議事毎に質疑の時間を設定できる設定画面の一例を示す図である。
【図26】進行支援メニューの一例を示す図である。
【図27】会議システムの概略的な使用例の一例を示す図である(実施例2)。
【図28】会議システムの概略構成図の一例である(実施例2)。
【図29】会議システムの全体的な動作を示すフローチャート図の一例である(実施例2)。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
図1(a)は、本実施形態の会議システムの概略を説明する図の一例である。
(1)本実施形態の会議システムは、会議全体の進捗状況を表示することを特徴の1つとする。進捗状況の一例は図示するバーグラフ11とマーク12である。会議システムは、会議開始から経過した時間である会議経過時間を計測している。また、会議の予定時間である会議予定時間は予め決まっている。すると、会議予定時間をバーグラフ11の全長に割り当て、会議予定時間に対する会議経過時間の比率をバーグラフの全長に掛けることで、バーグラフの例えば左端からの距離により、理想的な進捗状況を表示することができる。図ではこの距離を境にバーグラフ11を色分けしている。
【0012】
また、会議システムは、左端を起点に例えば「▲」のようなマーク12で実際の議事の進捗状況を示す。このため、会議システムは、会議進捗時間を算出する。本実施例で使う時間を簡単に整理すると、以下のようになる。
議事経過時間=議事毎の経過時間
議事進捗時間=(進行実績があり、進行中でない議事は議事予定時間) 、進行中の議事はmin(議事経過時間,議事予定時間)、(進行実績がなければゼロ)
会議経過時間=会議が開始してからの経過時間
会議進捗時間=各議事進捗時間の合計
会議システムは同様に会議予定時間をバーグラフ11の全長に割り当て、会議予定時間に対する会議進捗時間の比率をバーグラフの全長に掛けることで、バーグラフの例えば左端からの距離により、実際の進捗状況を表示することができる。図ではバーグラフの左端からの距離にマーク12を配置している。
【0013】
図1(b)は、予定よりも会議の進捗状況が遅れている場合のバーグラフ11とマーク12の関係の一例を示す。バーグラフ11の色分け位置が経過時間とともに移動するのに対し、進行中の議事の議事進捗時間は議事予定時間を最大とするのでマーク12の位置は、議事の議事予定時間を超えて移動しない。このため、色分け位置がマーク12よりも右側に存在する。
【0014】
図1(c)は、予定よりも会議の進捗状況が進んでいる場合のバーグラフ11とマーク12の関係の一例を示す。マーク12が議事予定時間に対応する長さの全体を移動する前に、次の議事が開始された場合、終了した議事の議事進捗時間は実際の議事経過時間でなく議事予定時間となる。このため、会議進捗時間は、終了した議事の議事予定時間と同じになり、マーク12が議事予定時間に対応する長さまで瞬間的に移動するように見える。このため、色分け位置がマーク12よりも左側に存在するようになる。
【0015】
したがって、いずれの場合も、ユーザは、会議全体の理想的な進捗状況と、実際の会議の進捗状況を比較して、会議の進捗が遅れているか否かを一目で把握できる。
【0016】
図2は、本実施形態の会議システムの概略を説明する図の一例である。
(2)本実施形態の会議システムは、議事の中断と再開に対応している。ある議事が再開した場合、中断前の議事経過時間を議事進捗時間に加えて、マーク12の位置を表示することが特徴の1つである。
【0017】
図2(a)は議事(議事ID3)の開始時刻と終了時刻を説明する図の一例である。なお、中断と終了に明確な区別はなく、終了後、議事が再開されることで直前の終了は中断であったと解釈される。
【0018】
開始時刻と終了時刻は後述する進行テーブル37から得られる。会議システムは、ユーザが議事3を開始する度に開始時刻に現在時刻を登録し、ユーザが議事3以外の議事を開始すると終了した会議3の終了時刻に現在時刻を登録する。したがって、会議システムは、同じ議事IDの議事について開始時刻と終了時刻の差を合計することで、ある議事の議事経過時間を合計して算出できる。
【0019】
図2(b)は、議事1,2,3の3つの議事が属する会議において、議事3から開始された場合のバーグラフ11とマーク12の関係の一例を示す。図2(b)に示す議事3の議事経過時間において議事3が中断され、議事1が開始された。これにより図2(a)の1組目の開始時刻と対の終了時刻が記録される。
【0020】
そして、議事1が終了し、議事3が再開されたとする。これにより図2(a)の2組目の開始時刻が記録される。この場合、会議システムは、議事1の議事予定時間を議事進捗時間とみなす。そして、図2(a)の過去の開始時刻と終了時刻の組から議事3の議事進捗時間を算出し、議事1の議事進捗時間と議事3の議事進捗時間の合計に対応する長さをマーク12の位置に決定する。よって、図2(c)に示すように、マーク12はリアルタイムに議事3の議事進捗時間を反映して移動を再開する。
【0021】
次に、議事3が再度、中断され議事2が開始されたとする。これにより図2(a)の2組目の開始時刻と対の終了時刻が記録される。そして、議事2が終了し、議事3が再開されたとする。これにより図2(a)の3組目の開始時刻が記録される。
【0022】
この場合、会議システムは、議事1の議事予定時間を議事進捗時間とみなし、議事2の議事予定時間を議事進捗時間とみなす。そして、図2(a)の過去の2組の開始時刻と終了時刻の組から議事3の議事進捗時間を算出し、議事1、2の議事進捗時間と議事3の議事進捗時間の合計に対応する長さをマーク12の位置に決定する。よって、マーク12はリアルタイムに議事3の議事進捗時間を反映して移動を再開する。
【0023】
このように、本実施形態の会議システムは、議事の中断・再開を記録することで、中断・再開しても議事毎の議事進捗時間を計測でき、会議の進捗状況を表示することができる。ユーザはバーグラフ11の色分け位置とマーク12の位置を比較することで、会議全体の進捗状況を把握できる。
【実施例1】
【0024】
本実施例では、スタンドアロン型の情報端末機100について説明する。
図3は、会議システム500の概略的な使用例の一例を示す図である。情報端末機100は一台で特徴的な機能を提供できるので、必ずしもネットワークに接続されている必要はない。情報端末機100は有線又は無線でプロジェクタ13に接続されており、プロジェクタ13の映像はホワイトボードに投影されている。このようなスタンドアロン型の情報端末機100では、例えば次のような利用形態がある。
A.プロジェクタ13に接続された1台の情報端末機100(区別するため情報端末機1という)を一人以上のユーザが共通に利用する形態。
B.プロジェクタ13に接続された情報端末機1とは別の情報端末機100(区別するため情報端末機2という)が専用に会議の進行支援を行う形態。
【0025】
Aの形態ではホワイトボードに進行支援メニュー14が表示され、Bの形態では表示されないが、情報端末機1と2の機能に変わりはない。進行支援メニュー14については後述するが、議事インジケータ18、及び、会議インジケータ17が表示される。
【0026】
Aの形態の場合、ユーザは自分が進行する議事になると情報端末機1を操作して、議事の開始と終了を操作する。これを繰り返すと、バーグラフ11とマーク12が会議の進捗状況を表しながら、全ての議事の開始時刻と終了時刻が情報端末機1に登録される。議事を再開する場合には、ユーザがすでに開始時刻と終了時刻が記録された議事を再開すればよい。
【0027】
Bの形態の場合、タイムキーパが情報端末機2の進行支援メニュー14を目視して各議事の進行を管理する。例えば、次の議事の指示、議事の開始と終了の入力、議事予定時間が満了したことの通知、等をタイムキーパが行う。この場合も、バーグラフ11とマーク12が会議の進捗を表しながら、最終的に全ての議事の開始時刻と終了時刻が情報端末機2に登録される。議事を再開する場合には、タイムキーパがすでに開始時刻と終了時刻が記録された議事を再開すればよい。
【0028】
〔会議システム500の構成〕
図4は、会議システム500の概略構成図の一例を示す。図示する会議システム500は、ネットワーク16を介して接続された複数の情報端末機100を有するが、スタンドアロン型の場合、ネットワークを介した通信は必須ではない。なお、ネットワークは、LAN、WAN、インターネット、又は、これらの組み合わせで構成され、有線か無線かは問わない。
【0029】
情報端末機100は、例えばPC(Personal Computer)であるが、携帯電話、スマートフォン、PDA等、呼称はどのようなものでもよい。
【0030】
情報端末機100は、制御部21、表示部22、入力部23、及び、データ格納部24を有する。これらの各機能について説明する。
【0031】
まず、通信部または通信装置15は、LANカードやイーサネット(登録商標)カードと呼ばれ、CPU101からの指示によりIPネットワーク上の機器にパケットデータを送信し、他の機器から各種のパケットデータを受信する。なお、通信装置15は情報端末機内にあってもよい。
【0032】
表示部22は進行支援メニューを表示するディスプレイ、又は、プロジェクタ13とのインタフェースである。入力部23は、キーボードやマウスなどであるが、ホワイトボードのタッチパネルが入力部23となることがある。
【0033】
次に制御部21について説明する。図5は情報端末機100のハードウェア構成図の一例である。情報端末機100は、それぞれバスで相互に接続されているCPU101、RAM102、ROM103、記憶媒体装着部104、通信装置105、入力部23、表示制御部107及び記憶装置108を有する。CPU101は、OS、プログラム110を記憶装置108から読み出して、RAM102を作業メモリにして実行する。
【0034】
プログラム110は、会議進捗時間を算出し、会議インジケータや議事インジケータを表示する処理を行う。RAM102は必要なデータを一時保管する作業メモリ(主記憶メモリ)になり、ROM103にはBIOSや初期設定されたデータ、簡単なプログラムが記憶されている。
【0035】
記憶媒体装着部104はUSBケーブル等のケーブルや、可搬型の記憶媒体111を装着するインタフェースである。
【0036】
表示制御部107は、プログラム110が指示する画面情報に基づき所定の解像度や色数等で表示部22の描画を制御する。記憶装置108は、HDDやフラッシュメモリなどの不揮発メモリを実体とし、OS、及び、プログラム110を記憶している。
【0037】
記憶媒体111は、例えば、SDカードやUSBメモリなど不揮発性のメモリである。プログラム110は、記憶媒体111に記録された状態又は不図示のサーバからダウンロードされる態様で配布される。
【0038】
図4に戻り、情報端末機100の各機能について説明する。制御部21は、主にCPU101が相当し、議事作成手段31、会議進行表示手段32、会議進捗算出手段33及び議事移行確認手段34、を有する。これらは、CPUがプログラム110を実行することで実現される。
【0039】
ユーザは、入力部23を使って会議に関する情報を入力する。議事作成手段31は、入力部23が受け付けた会議に関する情報から会議情報を生成する。
【0040】
図6(a)は、会議情報の設定画面の一例を示す図である。議事作成手段31は、ユーザの操作に応じてこのような設定画面を表示する。入力は、ユーザの入力が容易になるようにGUI(Graphical User Interface)画面を用いて行われることが好ましい。設定画面には、会議名欄、会議の予定開始時刻欄、会議の予定終了時刻欄、議事追加ボタン、議事削除ボタン、議事タイトル欄、議事項目毎に分配する議事予定時間欄、トータル予定時間欄、などがある。
【0041】
ユーザは入力部23を操作して、会議名や議事タイトルに所望の文字や記号を入力する。また、ユーザは会議が開始される予定開始時刻と、会議が終了される予定終了時刻とを入力部23を操作して入力する。予定開始時刻と予定終了時刻の差が会議予定時間である。
【0042】
現実には、現在時刻が予定開始時刻の時に会議が開始されるとは限らないので、会議が開始された時、制御部は予定開始時刻←現在時刻、予定終了時刻←現在時刻+会議予定時間、のように設定することができる。こうすることで、予定開始時刻と予定終了時刻を会議が開始された現在時刻に合わせることができる。なお、会議経過時間は実際に会議が開始された時刻を基準に計測される。
【0043】
なお、予定終了時刻は元の値のままとすることもできる。この場合、会議が遅れて始まっても、予定終了時刻を守ることができる。
【0044】
また、ユーザは、議事予定時間を議事毎に入力することができる。入力を支援するため、議事作成手段31が、予定開始時刻と予定終了時刻の差分(会議予定時間)を議事の数で等分に割った値を議事予定時間欄に自動的に登録してもよい。自動的またはユーザの操作により会議予定時間と議事予定時間の合計は一致する。
【0045】
図では6つの議事タイトル欄(議事1〜6)が表示されているが、ユーザが議事追加ボタンを押下することで、議事作成手段31は7個目の議事タイトル欄を表示する。また、ユーザが1つ以上の議事タイトル欄を選択した状態で議事削除ボタンを押下することで、議事作成手段31は選択された議事を削除する。また、ユーザが、議事予定時間欄に議事予定時間を設定すると、議事作成手段31は入力された全ての議事予定時間を合計して、トータル予定時間欄に設定する。
【0046】
図6(b)は会議情報の設定画面の別の一例を示す図である。図6(a)と異なるのは、議事毎の予定開始時刻と予定終了時刻が表示されている点である。議事作成手段31は、議事1については会議の予定開始時刻を議事の予定開始時刻に、議事の予定開始時刻に議事予定時間を加えた時刻を議事の予定終了時刻に、それぞれ設定する。議事2以降は、1つ前の議事の予定終了時刻を次の議事の予定開始時刻に設定すればよい。このように表示することで、ユーザは、各議事の予定開始時刻と予定終了時刻を時計などが示す実時間と比較しやすくなる。
【0047】
ユーザが設定した会議情報は、データ格納部24の会議テーブル35及び議事テーブル36に格納される。
【0048】
図7(a)は会議テーブル35の一例を、図7(b)は議事テーブル36の一例を、図7(c)は進行テーブル37の一例を、それぞれ示す。
【0049】
会議テーブル35は会議を識別する「会議ID」、「会議名」、「予定開始時刻」、及び、「予定終了時刻」のフィールドを有する。会議IDは重複しない番号が議事作成手段31により割り当てられ、会議名、予定開始時間、及び、予定終了時間はユーザが入力部23から入力した値が設定される。
【0050】
議事テーブル36は、議事を識別する「議事ID」、「議事タイトル」、「議事予定時間」、「議事番号」及び、「会議ID」のフィールドを有する。議事IDは重複しない番号が議事作成手段31により割り当てられ、議事タイトル、議事予定時間はユーザが入力部23から入力した値が設定される。議事番号は、議事タイトルの表示順を決める情報であり、例えば設定画面の上からの順番である。また、議事作成手段31は、同じ会議に属する議事IDには同じ会議IDを登録する。よって、会議IDから議事IDを、議事IDから会議IDを、それぞれ特定できるようになっている。
【0051】
進行テーブル37は、「議事ID」、「開始時刻」及び「終了時刻」のフィールドを有する。進行テーブル37は、会議毎に生成されてもよいし、複数の会議に共通に生成されてもよい。議事IDは議事進行の対象となった議事の議事IDである。議事移行確認手段34はユーザの操作を監視して、各議事毎に議事の開始時刻及び終了時刻を進行テーブル37に格納する。ユーザが議事を中断・再開した場合、進行テーブル37には同じ議事IDが複数個登録されることになる。
【0052】
議事移行確認手段34は、ユーザが所定の操作(「次の議事へ」ボタンを押下)を入力すると、データ格納部24の進行テーブル37を更新する。この操作により、それまで進行していた議事はいったん終了したことになり、議事移行確認手段34は、進行テーブル37の該当する議事に終了時刻を登録する。
【0053】
そして、議事移行確認手段34は、会議のスケジュールに基づき次に予定されている議事が「議事開始」されたと判断し、次の議事のID と議事進行の開始時刻を、データ格納部24の進行テーブル37に登録する。また、次の議事がない場合は、議事移行確認手段34は会議の終了処理も行う。
【0054】
図4に戻り、会議進行表示手段32は、会議進捗算出手段33の算出結果に基づき、会議の進捗状況を表示部22へ表示する。この表示が上記の進行支援メニュー14に相当する。会議の進捗状況は、上記のバーグラフ11とマーク12などで表示される。
【0055】
会議進捗算出手段33は、進行テーブル37から議事経過時間、議事進捗時間、会議経過時間、会議進捗時間を計算し、会議の進捗状態を数値化する。
【0056】
〔進行支援メニュー〕
図8(a)は、進行支援メニュー14の一例を示す図である。ユーザは情報端末機100を操作して会議情報が設定された会議を指定して操作支援メニューを起動する。進行支援メニュー14は、議事タイトルのリスト(以下、議事リスト51という)が表示された状態とされない状態を有する。図8(a)は表示された状態である。
【0057】
進行支援メニュー14は、OSのマルチタスク機能により他のアプリケーションとは独立に実行されるため、他のアプリケーションと共に1つの表示部22に表示される。図8(a)では例えばプレゼンテーション用のアプリケーションと共に表示されている。進行支援メニュー14は、常にユーザの手前側に表示されるように設定される。
【0058】
進行支援メニュー14は、2つの議事表示欄52,53、議事インジケータ18、バーグラフ11、マーク12、「リスト非表示」ボタン54、及び、「会議開始」ボタン55を有する。「リスト非表示」ボタン54は、議事リスト51を非表示の操作を受け付けるボタンである。進行支援メニュー14は、会議の進行を支援するものなので、他のアプリケーションの表示を阻害しないように、議事リスト51の表示/非表示を切り替えることができる。ユーザが「リスト非表示」ボタン54を押下すると、図8(b)に示すように議事リスト51だけを消去することができる。
【0059】
また、ユーザが議事リスト51のいずれかの議事の「開始」ボタン61〜64を押下するか、又は、「会議開始」ボタン55を押下すると、会議が開始される。
図9(a)は会議が開始された状態の進行支援メニュー14の一例を示す。ここでは、ユーザが議事2の「開始」ボタン62を押下したとする。すると、会議進行表示手段32は、「開始」ボタン62を「再開」ボタン66に変更し、進行支援メニュー14の議事表示欄52に進行中の議事2のタイトルを、議事表示欄53に議事2の次の議事3のタイトルをそれぞれ表示する。また、「会議開始」ボタン55を「次の議事へ」ボタン56に変更する。
【0060】
また、会議が進行し全ての議事が一度は開始された状態になると、会議進行表示手段32は、「次の議事へ」ボタン56を「会議終了」ボタン57に変更する。図9(b)は全ての議事が一度は開始された状態の進行支援メニュー14の一例を示す。この場合でも、ユーザは議事リストを表示して「再開」ボタン65〜68のいずれかを押下することで所望の議事を再開できる。
【0061】
〔議事インジケータ〕
次に、議事インジケータ18について説明する。図10は議事インジケータ18を説明する図の一例である。この議事インジケータ18は、バッテリの形状を模式化したアイコンであり、アイコンの色分け、点滅等により議事の進捗状況を表す。議事が開始されると、議事インジケータ18は、当該議事についての議事予定時間に対する議事経過時間が色付けされた部分の表示が減ることで示される。例えば、ある議事の開始直後、図10(a)のように議事インジケータ18の全体が一色(例えばグリーン)で表示される。そして、図10(b)に示すように、時間が経過すると徐々に、グリーンの部分が小さくなりそれまでグリーンだった部分が白色になる。図10(b)の状態は、当該の議事の議事予定時間の約半分が経過したことを示す。
【0062】
さらに時間が経過して、当該の議事の議事予定時間が経過した時、議事インジケータ18は図10(c)のように全体が白色になる。この状態になる前にこの議事が終了すれば(「次の議事へ」ボタンが押下される)、議事インジケータ18は図10(d)の状態にはならない。
【0063】
議事経過時間が議事予定時間と等しくなると、会議進行表示手段32は警告音を吹鳴する。例えば「チーン」「リリリ…」「ピンポーン」「決められた時間が経過しました」などである。このような警告音の出力は、例えば、ソフト的なプレーヤにサウンドファイルの実行を要求することで実現できる。
【0064】
この後、議事予定時間を超過した場合、議事インジケータ18の表示態様は、図10(c)と(d)の状態が交互に入れ替わる態様になる。図10(d)では議事インジケータ18の全体が一色(例えば赤色)で表示されている。この結果、ユーザには議事インジケータ18が赤色で点滅しているように見える。
【0065】
議事インジケータ18が点滅した状態でも、例えば1分ごとなど決められた間隔で、議事経過時間が警告音を吹鳴してもよい。こうすることで、ユーザは議事経過時間が議事予定時間を経過したことを思い出すことができる。
【0066】
そして、「次の議事へ」ボタンが押下され、一度も進行されていない議事が開始された直後は、議事インジケータ18は図10(a) の表示状態となる。また、いったん開始された後、中断された議事をユーザが再開した場合、直前の終了時の表示状態と同じになる。
【0067】
なお、議事インジケータ18の形状や色は人間が視認できる限りでどのような形状や色でもよく、立体形状のインジケータとなってもよい。ただし、議事インジケータ18で使用する色に関しては、色覚障害者を考慮したものであることが望ましい。
【0068】
図11は、議事インジケータ18の変形例を示す図である。図11(a)は砂時計を模式的示した議事インジケータ18である。議事の開始直後、砂時計の上側の三角形が緑色一色で、下側の三角形が白い色一色で表示される。そして、時間が経過すると、上側の三角形の上側から徐々に白色になり、下側の三角形の下側から徐々に緑色になっていく。議事予定時間が経過すると、砂時計の上側の三角形が白色一色で、下側の三角形が緑色一色で表示される。議事経過時間が議事予定時間を超過した後は、例えば、下側の三角形が赤色と白色で交互に表示されユーザには点滅しているように見える。
【0069】
図11(b)は水平方向の色分け位置で議事経過時間を示す議事インジケータ18である。議事の開始直後、水平方向に長手方向を有する矩形領域の全体が緑色一色で表示される。そして、時間が経過すると、矩形領域の右端から徐々に白色になる。議事予定時間が経過すると、矩形領域の全体が白色一色になる。議事経過時間が議事予定時間を超過した後は、例えば、矩形領域が赤色と白色で交互に表示され、ユーザには点滅しているように見える。
【0070】
図11(c)は上下方向の色分け位置で議事経過時間を示す議事インジケータ18である。議事の開始直後、矩形領域の全体が緑色一色で表示される。そして、時間が経過すると、矩形領域の上側から徐々に白色になると共に、緑色の点又は微小球体が緑色の領域から上方に向かって移動する。これはちょうど泡が移動する様子を模式的にアイコン化した議事インジケータ18となる。議事予定時間が経過すると、矩形領域の全体が白色一色になる。議事経過時間が議事予定時間を超過した後は、例えば、矩形領域が赤色と白色で交互に表示され点滅しているように見える。
【0071】
図11(d)は燃料計を模式的に示した議事インジケータ18である。議事の開始直後、針は扇形状の上端を示す。そして、時間が経過すると、針が上端から下端へ向けて徐々に移動する。予定定議事時間が経過すると、針が扇形状の下端を示す。議事経過時間が議事予定時間を超過した後は、例えば、扇形状の全体が赤色と白色で交互に表示され点滅しているように見える。なお、針が下方へ移動するのでなく、上方へ移動することで議事経過時間を示してもよい。また、針よりも上側とした側で扇形状の色を変えてもよい。
【0072】
また、図11(e)に示すように、色の領域の広さで議事に割り当てられた残りの時間を表示するのでなく、数値で表示してもよい。図11(e)ではバッテリの形状の議事インジケータ18だけでなく、「残りの時間/議事予定時間」が数値として表示されている。ユーザはより正確に残り時間を把握することができる。このような表示は図11(a)〜(d)の全てで可能である。
【0073】
〔会議インジケータ〕
次に、図12を用いて会議インジケータ17について説明する。会議インジケータ17は、バーグラフ11とマーク12から成り、予定通りに会議が進行した場合の進捗状況と、実際の会議の進捗状況とを表示する。予定通り(理想的)に会議が進行した場合の進捗状況は、例えば、バーグラフ11の全長に対する色分け位置などで示される。
【0074】
会議開始の直後、図12(a)に示すように、バーグラフ11は全体が一色(例えば、白色)で表示される。なお、バーグラフ11の始点は予定開始時刻であり、終点は予定終了時刻である。
【0075】
会議インジケータ17は、議事インジケータ18と異なり、経過時間と共にグリーンの領域が徐々に大きくなっていく。バーグラフ11の斜線領域(緑色)が、予定開始時刻からの経過時間を表す。図12(b)は会議予定時間に対し半分の時間が経過したバーグラフ11である。
【0076】
会議経過時間が予定終了時刻に近くなると、図12(c)のように、バーグラフ11の全体がグリーンになる。
【0077】
予定終了時間を超過しても会議が終了しない場合、会議インジケータ17は図12(d)と図12(a)が切り替わる点滅状態となる。図12(d)のバーグラフ11は全体が一色(例えば赤色)で占められている。この結果、ユーザには議事インジケータ18が赤色で点滅しているように見える。予定終了時刻前に会議が終了されると(終了ボタンが押下されると)、会議インジケータ17はそれ以上変化しない。
【0078】
なお、会議インジケータ17で使用する色は、色覚障害者を考慮したものであることが望ましい。また、バーグラフ11の色分けではなく、数値で表示してもよい。この場合、例えば、「残りの時間/会議予定時間」のように表示される。
【0079】
・「▲」の表示
バーグラフ11の色分けが予定通りに会議が進行した場合の経過時間割合を表すのに対し、「▲」のアイコン(マーク)は会議進捗時間を表す。なお「▲」でなく、「|」のような棒状のアイコンなどアイコンはどのような形状でもよい。
【0080】
図12(a)に示すように、マーク12がバーグラフ11の左端を指示する場合、議事が一つも進行されていないことを示し、図12(d)に示すようにマーク12がバーグラフ11の右端を指示する場合、各議事の議事進捗時間の合計が、予定会時間とほぼ等しいかそれ以上になっていることを示す。
【0081】
マーク12は、経過時間とともに移動するが、議事の進行中でも、その議事の議事予定時間に対応するバーグラフの長さを超えて移動しない。例えば、図13(a)のように、6つの議事があり、それぞれの会議予定時間に対する議事予定時間の比率により各議事に割り当てらえる長さが決まる。実際には図13(a)のような区分線は表示されない。
【0082】
まず、議事1の進行中(議事1以外から進行してもよい)、マーク12は、時間の経過と共に右に移動する。したがって、図13(b)に示すように、議事1においてはアイコンとバーグラフ11の色分け位置が同じ位置を指示する。
【0083】
そして、ユーザが議事1が終了したと判断したり中断させたい場合、「次の議事へ」ボタンを押下する。この時、バーグラフ11の色分け位置は議事1と2の境界を越えている場合も超えていない場合もあるが、マーク12は各議事に割り当てらえる長さを超えて移動しない。
【0084】
図13(c)はバーグラフ11の色分け位置が議事1と2の境界を越えている状態の会議インジケータ17を示す。議事経過時間が議事予定時間を超過した後、マーク12は各議事に割り当てらえる長さを超えて移動しないので、ユーザは会議の進捗が予定の進捗状況よりも遅れていることを把握できる。
【0085】
図13(d)はバーグラフ11の色分け位置が議事1と2の境界を越えていない状態の会議インジケータ17を示す。「次の議事へ」ボタンの押下により、マーク12は各議事に割り当てらえる長さの終端まで瞬間的に移動するので、ユーザは会議の進捗が予定よりも進んでいることを把握できる。
【0086】
なお、会議インジケータ17の形状や色は人間が視認できる限りでどのような形状や色でもよく、立体形状のインジケータとなってもよい。
【0087】
図14は、会議インジケータ17の変形例を示す図である。図14(a)はバーグラフ11を円形に変形した例である。内側の延伸部がマークの位置に相当し、外側の延伸部がバーグラフに相当する。会議が開始されると外側の延伸部が会議経過時間と共に長くなり、内側の延伸部は、各議事に割り当てらえる長さの範囲で会議進捗時間と共に長くなる。
【0088】
また、図では会議インジケータ17の中央に会議進捗時間と会議経過時間の差異が数値として表示されている。この差異は、「会議進捗時間−会議経過時間」にて算出され、この値が正値なら会議進捗が予定より「進んでいる」と、この値が負値なら会議進捗が予定より「遅れている」と表示される。
【0089】
図14(b)〜(d)は、マーク12の変形例を示す図の一例である。図14(b)ではマーク12がバーグラフ11の上側にあり、図14(c)ではマーク12がバーグラフ11の内側にあり、かつ、アバターのようなアイコンになっており、図14(d)ではマーク12が垂直方向に長手方向を有する矩形で表されている。
【0090】
また、アイコンの位置ではなく(アイコンの位置と共に)、数値で実際の進捗を表してもよい。図14(e)ではバーグラフ11に会議経過時間と会議進捗時間が表示されている。ユーザはより正確に会議経過時間や会議進捗時間を把握することができる。
【0091】
以上のようにして、会議進行表示手段32は、議事インジケータ18と会議インジケータ17を別々に表示するので、ユーザは議事の進捗状況、会議の進捗状況を容易に把握することができる。
【0092】
〔会議システム500の動作〕
図15を用いて、会議システム500の動作について説明する。図15は、会議システム500の全体的な動作を示すフローチャート図の一例である。
【0093】
まず、議事作成手段31が、図6の設定画面から会議情報を作成する(S10)。設定方法は説明したとおりである。
【0094】
ユーザは、会議情報を設定した会議を開始する。これにより、会議進行表示手段32は、会議経過時間の計測を開始する(S20)。議事移行確認手段34は、入力部23が受け付けた例えば「開始」ボタンの押下を検出して、進行テーブル37に開始した議事の議事IDと開始時刻を登録する。
【0095】
また、会議進行表示手段32は、図9(a)の進行支援メニュー14のように、時間と共に変化する議事インジケータ18や会議インジケータ17の表示を開始する(S30)。会議の進行中、会議進行表示手段32は会議進捗算出手段33の結果にしたがって、逐次、進行支援メニュー14の表示を更新する。
【0096】
また、ユーザが議事変更の操作を行った場合(S40のYes)、すなわち、「次の議事へ」ボタンを押下した場合、会議進行表示手段32は、議事インジケータ18と会議インジケータ17を更新する(S30)。具体的には図16以下の処理が実行される。
【0097】
これにより、次の議事が一度も進行されたことがなければ、議事インジケータ18の全体が緑色一色になり、次の議事がすでに一度以上進行されている場合、議事インジケータ18は議事経過時間に応じた色分けにて表示される。また、次の議事が一度も進行されたことがなければ、会議インジケータ17のマーク12は、左端から終了した議事の議事予定時間(議事と議事の境界)に対応した位置に移動する。次の議事がすでに一度以上進行されている場合、会議インジケータ17のマーク12は、終了した議事の議事予定時間を始点として議事進捗時間に応じた位置に表示される。
【0098】
また、議事移行確認手段34は、入力部23が受け付けた「次の議事へ」ボタンの押下を検出して、進行テーブル37に終了した議事の終了時刻を登録する。
【0099】
ユーザが議事変更の操作を行わない場合(S40のNo)、議事移行確認手段34はユーザが会議の「会議終了」ボタンを押下したか否かを作か否かを判定する(S50)。
【0100】
ユーザが「会議終了」ボタンを押下した場合(S50のYes)、会議進捗算出手段33は、会議経過時間の計測を終了する(S60)。また、議事移行確認手段34は、入力部23が受け付けた「会議終了」ボタンの押下を検出して、進行テーブル37に終了した最後の議事の終了時刻を登録する。
【0101】
<会議進捗時間の算出>
フローにて会議進捗時間の算出方法を説明する前に、会議進捗時間の算出処理について詳細を説明する。会議進捗算出手段33は、議事進捗時間の合計から会議進捗時間を算出する。算出式は以下のようになる。
会議進捗時間=Σ(進捗実績があり、進行中でない議事の議事予定時間) + min(進行中の議事の議事経過時間,進行中の議事の議事予定時間) ・・・(1)
式(1)は進行中か進行中でないかにより、議事時間の算出方法が分けられている。進捗実績がない議事の議事進捗時間はゼロであるので式(1)には現れない。
【0102】
式(1)の前半部分の合計では、議論が終了した議事の進捗の合計を算出している。つまり、一度議論を終了した議事については、その議事の議論は終わったものと考えて、議事予定時間全てを使い切っていてもいなくてもその議事の議事予定時間を会議進捗時間に合算している(図17のステップS270)。議事進捗時間が予定時間を超過していても、その議事で議論以上の進捗はないと考え、議事予定時間を会議の進捗に合算している。
【0103】
また、式(1) の後半部分のmin(A,B)はA,Bのうち小さい方を会議進捗時間に加えるという意味であり、進行中の議事の議事進捗時間を会議進捗時間に足している。つまり進行中の議事については、経過した時間そのものを議事の進捗と考えることを原則に(図17のS250のYes、S260)、議事予定時間を超過した場合、議事の進捗がないと考え、議事予定時間のみを会議進捗時間に加算する(図17のS250のNo、S270)。
【0104】
図16は、任意の会議の会議進捗時間の算出処理を示すフローチャート図の一例である。
【0105】
議事移行確認手段34は、会議の開始を検出すると会議進行表示手段32と会議進捗算出手段33に会議IDを通知するので、会議進行表示手段32と会議進捗算出手段33はそれぞれ処理を開始する。まず、会議進捗算出手段33は、対象の会議の進捗時間を0分に初期化する(S110)。
【0106】
次に、会議進行表示手段32は、会議IDをキーにして議事テーブル36から会議に属する議事のレコードを全て取得し、議事情報リストを生成する(S120)。
【0107】
図17は、議事テーブル36から読み出した会議ID=3 に関連する議事の議事情報リストの一例を示す。会議ID3は3つの議事を有し、それぞれ議事予定時間は「5分」、議事番号は「1」,「2」,「3」であることがわかる。
【0108】
会議進捗算出手段33は、議事情報リストの議事毎に議事進捗を算出するので、議事情報リストに対して、図16の処理内で処理されていない議事があるか否か判定をする(S130)。
【0109】
処理されていない議事がある場合(S130のYes)、会議進捗算出手段33はその議事に対して議事進捗時間を算出する(S140)。議事進捗時間の算出処理については次述する。
【0110】
会議進捗算出手段33は、議事情報リストの全ての議事の議事進捗時間を会議進捗時間に加算していく(S150)。そして、処理されていない議事がなくなった場合(S130のNo)、図16の処理は終了する。
【0111】
<議事進捗時間の算出>
図18は、議事進捗時間を算出する際の処理手順を示すフローチャート図の一例である。まず、会議進捗算出手段33は、議事情報リストの議事が一度以上進行されたか否かを判定する(S210)。この判定は、進行テーブル37に着目している議事の議事IDが登録されているか否かに判定される。
【0112】
進行テーブル37に着目している議事の議事IDが登録されていない場合(S210のNo)、その議事は一度も進行されていないので、議事進捗時間はゼロとなる(S220)。
【0113】
進行テーブル37に着目している議事の議事IDが登録されている場合(S210のYes)、会議進捗算出手段33はその議事が進行中か否かを判定する(S230)。進行中とは、進行テーブル37に開始時刻が登録されたが、終了時刻が登録されていない議事の状態をいう。
【0114】
着目している議事が進行中の場合(S230のYes)、現在の議事経過時間を算出する必要があるため、会議進捗算出手段33は議事経過時間を算出する(S240)。議事経過時間の算出処理については次述するが、議事経過時間は議事毎の経過時間である。
【0115】
次に、会議進捗算出手段33は、議事予定時間よりも議事経過時間の方が大きいか否かを判定する(S250)。
【0116】
議事予定時間よりも議事経過時間の方が大きくない場合(S250No)、議事経過時間が議事予定時間以下ということになるので、会議進捗算出手段33は議事経過時間を議事進捗時間として扱う(S260)。
【0117】
議事予定時間よりも議事経過時間の方が大きい場合(S250Yes)、議事経過時間が議事予定時間を超えているが議事経過時間が議事予定時間を超えないようにするため、会議進捗算出手段33は議事予定時間を議事進捗時間として扱う(S270)。この取り扱いにより、議事進捗時間は最大でも議事予定時間とすることができる。
【0118】
また、着目している議事が進行中でない場合(S230のNo)、議事は終了したものとみなし、会議進捗算出手段33は議事予定時間を議事進捗時間として扱う(S270)。この取り扱いにより、進行中でなく終了時刻が登録されている議事は議事が終了したと扱うことができ、マーク12を各議事に割り当てらえる長さの終端まで移動させることができ、バーグラフ11とマーク12によりユーザが会議の進捗状況を容易に把握できるようになる。
【0119】
<議事経過時間の算出>
図19は、議事経過時間の算出処理を示すフローチャート図の一例である。
まず、会議進捗算出手段33は、着目している議事の経過時間を0分に初期化する(S310)。
【0120】
次に、進行テーブル37から現在、進行中の議事のレコードを全て取得し、進行情報リストを生成する(S320)。
図20は進行情報リストの一例を示す図である。進行中の議事は、終了時刻が登録されている議事なので、会議進捗算出手段33は、その議事と同じ議事IDのレコードを進行テーブル37から全て読み出せばよい。図20では議事ID=3の議事のレコードが読み出されている。会議進捗算出手段33は、進行情報リストの議事毎に図20の処理を実行する。
【0121】
まず、会議進捗算出手段33は、進行情報リストの議事のうち、図20の処理が実行されていない議事があるか否か判定をする(S330)。処理されていない議事がない場合(S330のNo)、会議進捗算出手段33は図19の処理を終了して議事経過時間を返す(S370)。
【0122】
処理されていない議事がある場合(S330のYes)、進行中の議事か否かを判定する(S340)。これは、着目している議事の終了時刻が進行情報リストに登録されているか否かで判定すればよい。
【0123】
進行中の議事でない場合(S340のNo)、進行情報リストの開始時刻と終了時刻の差を経過時間に加算する(S350)。
【0124】
進行中の議事である場合(S340のYes)、終了時刻が決まっていないので、進行情報リストの開始時刻と現在時刻の差を経過時間に加算する(S360)。以上の処理により、各議事の議事経過時間が算出される。
【0125】
<議事インジケータ18の表示>
会議進行表示手段32は、会議進捗算出手段33が算出した議事経過時間に基づき、独自に議事経過時間を算出し、議事インジケータ18を更新しながら表示する。
図21は、議事インジケータ18の表示手順を示すフローチャート図の一例である。
まず、会議進捗算出手段33は、進行中の議事の議事経過時間を算出する(S410)。 次に、会議進行表示手段32は、議事予定時間の方が議事経過時間よりも大きいか否かを判定する(S420)。
【0126】
議事予定時間の方が議事経過時間よりも大きい場合(S420のYes)、議事インジケータ18を色分けして表示すべきなので、会議進行表示手段32は色分け位置を算出する(S430)。具体的には、
色分け位置=(議事予定時間−議事経過時間)/議事予定時間
を算出し、議事インジケータ18の高さに「色分け位置」を掛けた値が議事インジケータ18の下を基準とする色分け位置となる。
【0127】
議事予定時間の方が議事経過時間よりも大きくない場合(S420のNo)、会議進行表示手段32は議事経過時間が議事予定時間と一致したか否かを判定する(S440)。
【0128】
議事経過時間が議事予定時間と一致した場合(S440のYes)、会議進行表示手段32は警報音を吹鳴する(S450)。これにより、ユーザは議事予定時間が全て消費されたことを把握できる。
【0129】
議事経過時間が議事予定時間と一致しない場合(S440のNo)、議事経過時間が議事予定時間を超過しているので、会議進行表示手段32は議事インジケータ18を点滅させる(S460)。これにより、ユーザは会議予定時間がすでに消費されていることを把握できる。
【0130】
具体的には、会議進行表示手段32は、図10(c)と(d)のアイコンを定期的に(1秒ごとくらい)に切り替えるか、アイコンの色設定を切り替える。こうすることで、議事インジケータ18が点滅しているように見える。
【0131】
<会議インジケータ17の表示>
図22(a)は、会議インジケータ17の表示手順を示すフローチャート図の一例である。
【0132】
まず、会議進行表示手段32は予定開始時刻に現在時刻を設定し、予定終了時刻に現在時刻+会議予定時間を設定する(S510)。
【0133】
会議進行表示手段32は、現在時刻が予定終了時刻未満か否かを判定する(S520)。現在時刻が予定終了時刻以上の場合(S520のNo)、予定では会議が終了していることを意味するので、会議進行表示手段32は会議インジケータ17のバーグラフ11を点滅させる(S560)。
【0134】
現在時刻が予定終了時刻未満の場合(S520のYes)、バーグラフの色分けをすべきなので、まず、会議進行表示手段32は変数である予定会議進捗に現在時刻と予定開始時刻の差を設定する(S530)。
【0135】
次に、会議進行表示手段32は変数である会議予定時間に予定終了時刻と予定開始時刻の差を設定する(S540)。
【0136】
次に、会議進行表示手段32は、
バーの色分け位置=予定会議進捗/会議予定時間
を算出し、バーグラフの長さに対する基づき色分け位置を決定する(S550)。
【0137】
図22(b)は、会議進行表示手段32がマークの位置を決定する手順を示すフローチャート図の一例である。まず、会議進捗算出手段が会議進捗時間を算出する(S610)。
【0138】
次に、会議進行表示手段32は、変数である会議予定時間に予定終了時刻と予定開始時刻の差を設定する(S620)。
【0139】
次に、会議進行表示手段32は、
マークの位置=会議進捗時間/会議予定時間
からマークの位置を決定する(S630)。
【0140】
会議進捗時間は、会議予定時間を超えないので、バーグラフのどこかにマークが位置するようになる。
【0141】
〔具体例〕
図23は、会議情報が設定された設定画面の一例を示す。ユーザは3つの議事A〜Cを設定し、議事予定時間をそれぞれ5分とした。この会議の進行をユーザが議事Aから開始したとする。
【0142】
1つ目の議事「議事A」が進行中で、議事経過時間が3 分経過している場合、議事進捗時間も3分となり、会議全体の会議進捗時間は式(1)より次式で現すことができる。この時の会議インジケータ17は図24(a)のようになる。
・会議進捗時間=3+0+0=3 分
次に、1つ目の議事「議事A」が進行中で議事経過時間が7分経過している場合、「議事A」は7 分議論をしているが、本実施例では、予定の5 分でできる議論以上の進捗は会議に対してないと考え、「議事A」の議事進捗時間は5 分と考える。会議全体の会議進捗時間は式(1)より次式で現すことができる。この時の会議インジケータ17は図24(b)のようになる。
・会議進捗時間=5+0+0=5 分
続いて、ユーザが一つ目の議事「議事A」の議論を終了し、二つ目の議事「議事B」が進行中で1 分経過している場合、議事経過時間=議事進捗時間=1分となり、会議進捗時間は下式で表される。
・会議進捗算時間=5+1+0=6 分
また、会議経過時間は7+1=8分となる。この時の会議インジケータ17は図24(c)のようになる。
【0143】
続いて、ユーザが二つ目の議事「議事B」の議論も終了し、三つ目の議事「議事C」が進行中で3 分経過している場合、議事経過時間=議事進捗時間=3分となるが、進捗履歴があり進行中でない議事の議事進捗時間は議事予定時間と同じなので、議事A,Bの議事進捗時間はいずれも5分である。よって、会議進捗時間は下式で表される。
・会議進捗時間=5+5+3=13 分
また、会議経過時間は7+1+3=11分となる。この時の会議インジケータ17は図24(d)のようになる。
【0144】
続いて、ユーザが三つ目の議事「議事C」の議論も終了させ、二つ目の議事「議事B」が進行中で2 分経過している場合、「議事B」は以前1 分の議論をしているので、それと合算されて、(1+2)分の議論をしたと考える。また、進行中の議事Bの議事進捗時間は、議事予定時間以下なら議事経過時間(1+2)と同じであり、進捗履歴があり進行中でない議事Cの議事進捗時間は議事予定時間と同じ(5分)である。
・会議進捗時間=5+(1+2)+5=13 分
また、会議経過時間は7+(1+2)+3=13分となる。この時の会議インジケータ17は図24(d)のようになる。
【0145】
以上説明したように、本実施例の会議システム500は、会議経過時間と、実際の会議の進捗状況を比較可能なように表示することで、ユーザは会議全体の進捗状況を一目で把握することができる。
【0146】
また、ユーザが会議を中断・再開しても、進行テーブル37に議事の開始時刻と終了時刻を登録しておくことで、再開した議事の進捗状況を算出し会議の進捗状況を表示することができる。
【0147】
〔質疑の取り扱い〕
会議では議事に対する質疑の時間が設けられることがあるが、質疑の時間を議事予定時間に含めるのでなく、議事予定時間とは別に独立して確保することもできる。
【0148】
図25は議事毎に質疑の時間を設定できる設定画面の一例を示す。図25において図6(a)と同一部の説明は省略する。この設定画面では、ユーザは議事毎に報告の時間と質疑の時間を別々に設定できる。設定された質疑の時間を質疑予定時間といい、その合計をトータル質疑時間という。
【0149】
このような会議情報に対し、議事作成手段31は質疑予定時間を議事テーブル36に登録する。また、議事移行確認手段34は、質疑が開始されると進行テーブル37に質疑の開始時刻と終了時刻を登録する。上記の進行テーブル37では質疑と議事を区別できないので、例えば、議事IDに質疑であることを示す情報を付加するなどする。
【0150】
図26は、進行支援メニュー14の一例を示す。図9と異なるのは議事毎に「質疑」ボタンが表示される点である。「質疑」ボタンは、議事が一度でも進行することでユーザが選択可能になる。これは議事の報告よりも質疑が先に来ることはないという前提のためである。図では、「開始」ボタンが表示されている議事には「質疑」ボタンがトーンダウンして(選択不能に)表示され、「再開」ボタン又はトーンダウンした「再開」ボタンが表示されている議事には「質疑」ボタンが表示されている。
【0151】
このような制御は、会議進行表示手段32が進行テーブル37に質疑予定時間が設定された議事の議事IDが登録されているか否かを判定することで実現される。
【0152】
また、会議進捗算出手段33は、議事毎に質疑経過時間を計測する。会議進行表示手段32は、議事インジケータ18と同様の質疑インジケータを表示して、色分けなどにより残り時間などを表すことができる。
【0153】
また、質疑進捗時間は、議事進捗時間と同様に、質疑が進行中で質疑経過時間が質疑予定時間以上になると質疑進捗時間=質疑予定時間となり、質疑が進行中で質疑経過時間が質疑予定時間未満であると質疑進捗時間=質疑経過時間となり、質疑が進行中でなく質疑経過時間が質疑予定時間以上になると質疑進捗時間=質疑予定時間となる。会議進捗時間は議事毎の議事進捗時間と質疑進捗時間を合計したものである。
【0154】
このように議事と質疑を区分しても、会議進行表示手段32は会議インジケータ17を表示することができる。
【実施例2】
【0155】
本実施例では、ネットワーク型の会議システム500について説明する。
図27は、会議システム500の概略的な使用例の一例を示す図である。図27において図3と同一部には同一の符号を付しその説明は省略する。図27では、4人のユーザA〜Dが会議に参加し、そのうちユーザAが発表を行っている。
【0156】
本実施例では、4つの情報端末機1〜4がネットワークを介して接続されており、4つの進行支援メニュー14が同期することが特徴の1つである。なお、4つの情報端末機1〜4には主従関係がなく、最後に操作を受け付けた情報端末機1〜4の進行支援メニュー14に他の情報端末機1〜4の進行支援メニュー14が同期するようになっている。なお、ユーザは、いずれか1つの情報端末機1〜4を議長的な端末に定め、この情報端末機1の進行支援メニュー14に対し他の情報端末機2〜4の進行支援メニュー14が同期するように設定することもできる。
【0157】
同期を取ることにより、ユーザが直接、情報端末機1〜4を操作しなくても、各PCの進行支援メニュー14はほぼ同じ議事インジケータ18及び会議インジケータ17を表示することができる。なお、同期のため図27では不図示のサーバ(次述する進行支援装置200)がネットワークに接続されている。
【0158】
図28は、本実施例の会議システム500の概略構成図の一例を示す。図28において図4と同一部には同一の符号を付しその説明は省略する。本実施例の会議システム500は、進行支援装置200がネットワークに接続されている。そして、進行支援装置200は、実施例1で情報端末機1〜4が持っていた制御部及びデータ格納部24を有する。
【0159】
進行支援装置200の制御部の機能は実施例1の機能とほぼ同じであるが、進行支援メニュー14を表示するのは情報端末機1〜4であるため、制御部が生成した進行支援メニュー14を表示するための情報(以下、進行支援メニュー情報という)を情報端末機1〜4に送信する。情報端末機1〜4は、受信した進行支援メニュー情報を用いて進行支援メニュー14を表示する。
【0160】
このような通信を実現するため、進行支援装置200の制御部21はWebアプリを実体とし、情報端末機1〜4の制御部41はクライアントアプリを実体とする。Webアプリとは、クライアント端末からのリクエストによって動的なコンテンツを提供するアプリケーションをいう。例えば、進行支援装置200の制御部はJava(登録商標)のJ2EEや.NET(登録商標)等を開発プラットフォームとして実装されている。したがって、進行支援装置200はWebアプリのプログラム110を記憶しており、情報端末機100はクライアントアプリのプログラム110を記憶している。
【0161】
また、クライアントアプリには種々の実装方法があるが、例えばAdobe社のAirランタイム上で、HTML、JavaScript、Flash、ActionScriptなどを組み合わせたコードを記述することで実現できる。また、クライアントアプリとしてブラウザを用いてもよい。両者の通信は、例えばJSON形式のフォーマットのデータをHTTPで行う。
【0162】
ユーザは、情報端末機1〜4又は進行支援装置200を直接操作して、設定画面から操作情報を入力するので、実施例1と同様に議事作成手段31が会議テーブル35と議事テーブル36に会議情報を登録する。また、会議進捗算出手段33による会議進捗時間の算出方法も実施例1と同様である。
【0163】
会議進行表示手段32は、会議進捗算出手段33が算出した会議進捗時間を含め、進行支援メニュー情報を情報端末機1〜4に送信する。議事移行確認手段は、情報端末機1〜4から受信する操作情報に基づき、議事の移行を検出し進行テーブル37を更新する。
【0164】
情報端末機1〜4の会議情報操作手段42は、入力部23を介してユーザの操作を受け取ると、通信部を介して進行支援装置200に操作情報を送信する。また、会議情報操作手段42は、所定間隔毎に進行支援メニュー情報のリクエストを進行支援装置200に送信する。会議情報表示手段43は進行支援装置200から受信した進行支援メニュー情報を表示部22に表示する(更新する)。
【0165】
図29は、会議システム500の全体的な動作を示すフローチャート図の一例である。議事作成手段31は、図6の設定画面に入力された情報に基づき会議情報を作成する(S10)。
【0166】
会議に参加する各ユーザは情報端末機1〜4を操作して、例えば会議一覧を取得し、その中から参加する会議を選択する(S410)。会議一覧には少なくとも各会議IDと会議名が含まれており、この他の会議情報の一部又は全てを会議一覧に含めてもよい。選択により、各情報端末機1〜4から進行支援装置200に選択した会議IDが送信される(S420)。
【0167】
進行支援装置200は、進行支援メニュー情報を各情報端末機1〜4に送信する(S430)。なお、例えば、遅れて会議に参加するようなユーザは、すでに会議が開始された状態の進行支援メニュー情報を受信することになる。
【0168】
進行支援メニュー情報を受信した情報端末機1〜4の会議情報表示手段43は、図8(a)のような進行支援メニュー14を表示する(S440)。
【0169】
各情報端末機1〜4のユーザの一人は、入力部23を操作して当該会議を開始する(S450)。会議情報操作手段42は、会議の開始という操作情報を進行支援装置200に送信する(S460)。開始の操作情報には、会議ID及び開始した議事の議事IDが含まれる。
【0170】
これにより、会議進行表示手段32は、会議の時間計測を開始する(S20)。議事移行確認手段34は、開始という操作情報に基づき、進行テーブル37に開始した議事の議事IDと開始時刻を登録する。
【0171】
また、会議進行表示手段32は、開始の操作情報を送信した情報端末機1〜4に進行支援メニュー情報を送信する(S35)。進行支援メニュー情報は、例えば、
{会議名、会議の状態(予定中、進行中、中断中、終了後)、予定開始時刻、予定終了時刻、議事ID、議事タイトル、議事予定時間、議事の状態(予定中、進行中、中断中)、議事表示順情報、議事経過時間、会議進捗時間、会議経過時間、現在進行中の議事の議事ID}である。
【0172】
補足すると、会議の状態の「予定中」とは会議情報が設定されたがまだその会議のどの議事も開始されていない状態である。「進行中」とは進行テーブル37にある議事の開始時刻が登録されているが、終了時刻は登録されていない状態である。「中断中」とはこの会議の一部の議事についてだけ進行テーブル37に開始時刻と終了時刻が登録された状態である。「終了後」とはこの会議の全ての議事についてだけ進行テーブル37に開始時刻と終了時刻が登録された状態である。
【0173】
「現在進行中の議事の議事ID」は、進行テーブル37に開始時刻が登録されているが終了時刻は登録されていない議事の議事IDである。議事の状態の「予定中」とは、まだ一度も進行テーブル37に議事IDが登録されていない議事の状態である。「進行行」とは進行テーブル37に開始時刻が登録されているが、終了時刻は登録されていない議事の状態である。「中断中」とは、進行テーブル37に開始時刻と終了時刻が登録された議事の状態である。
【0174】
議事経過時間は実施例1と同じであり、各議事の議事経過時間である。議事表示順情報とは、議事テーブル36の議事番号である。
【0175】
会議情報表示手段43は、進行支援メニュー情報を受信すると、進行支援メニュー14を表示する(S470)。なお、会議情報表示手段43は、議事経過時間、会議経過時間、会議進捗時間についてローカルの時計で独自に計時を受け継ぐ。こうすることで、進行支援装置200と通信していない間、情報端末機1〜4は会議インジケータや議事インジケータ18を時間と共に変化させることができる。
【0176】
図9(a)の画面を例に説明する。まず、会議情報表示手段43は、議事表示順情報に基づき議事リストに表示する議事の順番を決定する。そして、順番に基づき、議事リストの各欄に議事タイトルを割り当てる。
【0177】
また、会議情報表示手段43は、議事の状態に基づき、議事リスト51の右側のボタンに表示する文字を決定する。すなわち、「予定中」の議事には「開始」ボタンが、「進行中」の議事には「再開(トーンダウン)」ボタンが、「中断中」の議事には「再開」ボタンが、それぞれ割り当てられる。
【0178】
また、会議情報表示手段43は、進行支援メニュー14の議事表示欄52に、議事の状態が「進行中」の議事のタイトルを表示する。また、議事表示欄53には、議事表示順情報に基づき「進行中」の議事の次の議事のタイトルを表示する。
【0179】
また、会議情報表示手段43は、最後に進行支援メニュー14を表示した際に議事リストが表示されていれば「リスト非表示」ボタンを、最後に進行支援メニュー14を表示した際に議事リストが表示されていなければ「リスト表示」ボタンを、表示する。
【0180】
また、会議情報表示手段43は、全ての議事の状態が「予定中」の場合、「会議開始」ボタンを表示し、議事の状態が「予定中」の議事がある場合「次の議事へ」ボタンを表示し、全ての議事の状態が「中断中」又は「進行中」の場合、「会議終了」ボタンを表示する。
【0181】
また、会議情報表示手段43は、図21の手順に従い、現在進行中の議事の議事IDの議事経過時間に基づき、議事インジケータ18を表示する。すなわち、議事経過時間と議事予定時間の大小関係に基づき色や点滅の有無などを決定する。
【0182】
また、会議情報表示手段43は、会議進捗時間と会議予定時間に基づき会議インジケータ17を表示する。本実施例においても進行支援装置200が図16,18,19の処理を実行し会議進捗時間を算出する。会議情報表示手段43は、図22の手順に従い、会議インジケータを表示する。
【0183】
ユーザは進行支援メニュー14を操作して議事変更(次の議事へ)の操作を行うことができ、また、情報端末機1〜4は定期的にリクエストを送信する(S480)。操作情報には、例えば、会議ID、終了した議事の議事IDが含まれる。
【0184】
会議進行表示手段32は、「次の議事へ」の操作情報又はリクエストを受信すると、進行支援メニュー情報を生成する。そして進行支援メニュー情報を送信する(S35)。議事移行確認手段34は、終了した議事の議事IDに基づき進行テーブル37に終了した議事の終了時刻を登録し、次の議事の議事IDと開始時刻を進行テーブル37に登録する。
【0185】
ここで「次の議事へ」の操作情報が送信された場合、議事進行表示手段32は、上記の進行支援メニュー情報のうち、議事の状態(予定中、進行中、中断中)、議事経過時間、会議進捗時間、会議経過時間、及び、現在進行中の議事の議事ID、を更新する。
【0186】
また、リクエストの場合、上記の進行支援メニュー情報のうち、議事経過時間、会議進捗時間、及び、会議経過時間を更新する。なお、更新は一部でも進行支援メニュー情報の全てが送信される。
【0187】
これにより、「次の議事へ」ボタンの操作情報を送信した情報端末機1〜4は進行支援メニュー14の表示を更新することができる。また、その他の情報端末機1〜4は、リクエストを送信した際に進行支援メニュー14の表示を更新することができる。なお、進行支援装置200はリクエストを待たずに、操作情報の受信により進行テーブル37を更新した際は、全ての情報端末機1〜4に同報的に進行支援メニュー情報を送信してもよい。
【0188】
ユーザは、所望のタイミングで「会議終了」ボタンを押下すと、会議情報操作手段42は会議終了の操作情報を進行支援装置200に送信する(S490)。この操作情報には、例えば、会議ID及び終了時の議事の議事IDが含まれる。
【0189】
議事移行確認手段34は会議の終了の操作情報を受信したか否かを判定する(S55)。議事移行確認手段34は、終了した議事の議事IDに基づき進行テーブル37に終了した議事の終了時刻を登録する。
【0190】
会議の終了の操作情報を受信した場合(S55のYes)、会議進捗算出手段33は、議事経過時間の計測を終了する(S65)。
【0191】
以上のように、進行支援装置200がサーバとして進行テーブル37を有し、定期的に情報端末機に進行支援メニュー情報を送信するので、各情報端末機1〜4はほぼ同じ進行支援メニューを表示することができる。本実施例においても、議事インジケータ18や会議インジケータを表示することができ、操作情報に応じて進行テーブルが更新されるので再開や中断にも対応して議事インジケータ18や会議インジケータを表示できる。
【符号の説明】
【0192】
11 バーグラフ
12 マーク
13 プロジェクタ
14 進行支援メニュー
15 通信装置
16 ネットワーク
17 会議インジケータ
18 議事インジケータ
21、41制御部
22 表示部
23 入力部
24 データ格納部
31 議事作成手段
32 会議進行表示手段
33 会議進捗算出手段
34 議事移行確認手段
35 会議テーブル
36 議事テーブル
37 進行テーブル
42 会議情報操作手段
43 会議情報表示手段
100 情報端末機
200 進行支援装置
500 会議システム
【先行技術文献】
【特許文献】
【0193】
【特許文献1】特開平5‐30506号公報
【特許文献2】特開2007‐43493号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つ以上の議事を含む会議の会議予定時間を記憶する会議情報記憶手段と、
前記議事の議事予定時間を記憶する議事情報記憶手段と、
前記議事の開始時刻と終了時刻を記憶する進行情報記憶手段と、
前記議事を開始させる操作情報を取得する操作情報取得手段と、
前記操作情報取得手段が前記議事の開始操作の操作情報を取得した場合、前記進行情報記憶手段に該議事の前記開始時刻を登録し、終了した議事の前記終了時刻を登録する議事移行登録手段と、
前記開始時刻と前記終了時刻から前記議事毎の議事経過時間、会議開始からの会議経過時間を計測し、議事毎に前記議事経過時間と前記議事予定時間のいずれかを用いて実際の前記会議の進捗を示す前記会議の会議進捗時間を決定する経過時間計測手段と、
前記議事予定時間に対する前記議事経過時間の進捗状態、前記会議予定時間に対する前記会議経過時間の進捗状態、及び、前記会議予定時間に対する前記会議進捗時間の進捗状態を表示する会議進行表示手段と、
を有することを特徴とする会議進行支援装置。
【請求項2】
情報端末機とネットワークを介して接続された会議走行支援装置であって、
1つ以上の議事を含む会議の会議予定時間を記憶する会議情報記憶手段と、
前記議事の議事予定時間を記憶する議事情報記憶手段と、
前記議事の開始時刻と終了時刻を記憶する進行情報記憶手段と、
前記議事を開始させる操作情報を取得する操作情報取得手段と、
前記操作情報取得手段が前記議事の開始操作の操作情報を取得した場合、前記進行情報記憶手段に該議事の前記開始時刻を登録し、終了した議事の前記終了時刻を登録する議事移行登録手段と、
前記開始時刻と前記終了時刻から前記議事毎の議事経過時間、会議開始からの会議経過時間を計測し、議事毎に前記議事経過時間と前記議事予定時間のいずれかを用いて実際の前記会議の進捗を示す前記会議の会議進捗時間を決定する経過時間計測手段と、
前記会議予定時間、前記会議経過時間、前記議事経過時間、及び、前記会議進捗時間を、前記議事予定時間に対する前記議事経過時間の進捗状態、前記会議予定時間に対する前記会議経過時間の進捗状態、及び、前記会議予定時間に対する前記会議進捗時間の進捗状態を表示する前記情報端末機の会議進行表示手段に送信する情報送信手段と、
を有することを特徴とする会議進行支援装置。
【請求項3】
前記議事移行登録手段は、すでに一度以上開始され前記進行情報記憶手段に前記終了時刻が登録されている前記議事の開始操作の操作情報を前記操作情報取得手段が取得した場合、前記進行情報記憶手段に、再度、該議事の議事ID及び前記開始時刻を登録し、
前記経過時間計測手段は、前記進行情報記憶手段に記憶されている同じ議事IDの全ての前記議事の前記開始時刻と前記終了時刻から前記議事毎の前記議事経過時間を計測し、
前記会議進行表示手段は、議事毎の前記議事経過時間から求められた前記会議の会議進捗時間を表示する、
ことを特徴とする請求項1又は2記載の会議進行支援装置。
【請求項4】
前記経過時間計測手段は、前記進行情報記憶手段に前記開始時刻のみが登録されている進行中の前記議事について、前記議事予定時間よりも前記議事経過時間の方が大きい場合、前記議事予定時間を議事進捗時間として扱い、前記議事予定時間よりも前記議事経過時間の方が大きくない場合、前記議事経過時間を前記議事進捗時間として扱い、
進行中でなくすでに一度以上開始され前記進行情報記憶手段に前記終了時刻が登録されている前記議事について、前記議事予定時間を前記議事進捗時間として扱い、
前記議事進捗時間の合計を前記会議進捗時間に決定する、
ことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の会議進行支援装置。
【請求項5】
前記経過時間計測手段は、同じ議事IDに対応づけて前記進行情報記憶手段に登録された全てのレコードを抽出し、
前記開始時刻及び前記終了時刻が登録されたレコードについては前記開始時刻と前記終了時刻の差を、前記開始時刻のみが登録されたレコードについては前記開始時刻と現在時刻の差を、それぞれ算出し、前記差の合計を前記議事の前記議事経過時間とする、
ことを特徴とする請求項3又は4記載の会議進行支援装置。
【請求項6】
前記操作情報取得手段は、前記会議の予定開始時刻及び予定終了時刻を取得し、
前記経過時間計測手段は、前記予定開始時刻と予定終了時刻の差を前記会議予定時間とする、
ことを特徴とする請求項1〜5いずれか1項記載の会議進行支援装置。
【請求項7】
前記操作情報取得手段は、前記議事毎の前記議事予定時間を取得し、
前記経過時間計測手段は、各議事の前記議事予定時間の合計を前記会議予定時間とする、
ことを特徴とする請求項1〜5いずれか1項記載の会議進行支援装置。
【請求項8】
前記経過時間計測手段は、会議が開始された時の現在時刻を前記予定開始時刻とし、現在時刻に前記会議予定時間を加えた値を前記予定終了時刻とする、ことを特徴とする請求項6記載の会議進行支援装置。
【請求項9】
前記会議進行表示手段は、前記議事情報記憶手段に記憶された前記会議の一以上の前記議事のタイトルのリストを表示する、
ことを特徴とする請求項1〜8いずれか1項記載の会議進行支援装置。
【請求項10】
前記操作情報取得手段は、前記リストの表示有無の指示情報を取得する、
ことを特徴とする請求項9記載の会議進行支援装置。
【請求項11】
前記操作情報取得手段は、前記議事を追加する指示情報を取得し、
前記議事情報記憶手段に追加された前記議事の議事情報を登録する、
ことを特徴とする請求項1〜10いずれか1項記載の会議進行支援装置。
【請求項12】
前記会議進行表示手段は、
前記議事予定時間と前記議事経過時間の差に応じて所定の形状の第1のアイコンを色分けして表示することで、前記議事予定時間に対する前記議事経過時間の進捗状態を表示する、
ことを特徴とする請求項1〜11いずれか1項記載の会議進行支援装置。
【請求項13】
前記会議進行表示手段は、
前記議事予定時間と前記議事経過時間の差に応じて、所定の形状の第1のアイコンに対する棒状指示部の相対位置を変化させることで、前記議事予定時間に対する前記議事経過時間の進捗状態を表示する、
ことを特徴とする請求項1〜11いずれか1項記載の会議進行支援装置。
【請求項14】
前記進行情報記憶手段に前記開始時刻のみが登録されている進行中の前記議事の前記議事経過時間が、前記議事予定時間以上になった場合、
前記会議進行表示手段は、前記第1のアイコンを点滅させる、
ことを特徴とする請求項12又は13記載の会議進行支援装置。
【請求項15】
前記進行情報記憶手段に前記開始時刻のみが登録されている進行中の前記議事の前記議事経過時間が、前記議事予定時間以上になった場合、警告音を吹鳴する、
ことを特徴とする請求項1〜14いずれか1項記載の会議進行支援装置。
【請求項16】
前記会議進行表示手段は、
前記会議予定時間と前記会議経過時間の差に応じて所定の形状の第2のアイコンを色分けして表示することで、前記会議予定時間に対する前記会議経過時間の進捗状態を表示し、
前記会議予定時間に対する前記会議進捗時間の比に応じて、前記第2のアイコンに対する第3のアイコンの相対位置を変化させることで、前記会議予定時間に対する前記会議進捗時間の進捗状態を表示する、
ことを特徴とする請求項1〜15いずれか1項記載の会議進行支援装置。
【請求項17】
前記会議進行表示手段は、
前記会議経過時間が前記会議予定時間以上になった場合、前記第2のアイコンを点滅させる、
ことを特徴とする請求項16記載の会議進行支援装置。
【請求項18】
情報端末機と会議走行支援装置がネットワークを介して接続された会議進行支援システムであって、前記会議走行支援装置は、
1つ以上の議事を含む会議の会議予定時間を記憶する会議情報記憶手段と、
前記議事の議事予定時間を記憶する議事情報記憶手段と、
前記議事の開始時刻と終了時刻を記憶する進行情報記憶手段と、
前記議事を開始させる操作情報を取得する操作情報取得手段と、
前記操作情報取得手段が前記議事の開始操作の操作情報を取得した場合、前記進行情報記憶手段に該議事の前記開始時刻を登録し、終了した議事の前記終了時刻を登録する議事移行登録手段と、
前記開始時刻と前記終了時刻から前記議事毎の議事経過時間、会議開始からの会議経過時間を計測し、議事毎に前記議事経過時間と前記議事予定時間のいずれかを用いて実際の前記会議の進捗を示す前記会議の会議進捗時間を決定する経過時間計測手段と、
前記会議予定時間、前記会議経過時間、前記議事経過時間、及び、前記会議進捗時間を、前記情報端末機に送信する情報送信手段と、を有し、
前記情報端末機は、前記議事予定時間に対する前記議事経過時間の進捗状態、前記会議予定時間に対する前記会議経過時間の進捗状態、及び、前記会議予定時間に対する前記会議進捗時間の進捗状態を表示する会議進行表示手段を有する、
ことを特徴とする会議進行支援システム。
【請求項19】
前記情報端末機の前記会議進行表示手段は、
定期的に、前記会議予定時間、前記会議経過時間、前記議事経過時間、及び、前記会議進捗時間を、送信するよう前記会議進行支援装置に要求し、
各情報端末機がほぼ同じ、前記議事予定時間に対する前記議事経過時間の進捗状態、前記会議予定時間に対する前記会議経過時間の進捗状態、及び、前記会議予定時間に対する前記会議進捗時間の進捗状態を表示する、
ことを特徴とする会議進行支援システム。
【請求項20】
1つ以上の議事を含む会議の会議予定時間を記憶する会議情報記憶手段と、
前記議事の議事予定時間を記憶する議事情報記憶手段と、
前記議事の開始時刻と終了時刻を記憶する進行情報記憶手段と、を有する会議進行支援装置の会議進行支援方法であって、
操作情報取得手段が、前記議事を開始させる操作情報を取得するステップと、
前記操作情報取得手段が前記議事の開始操作の操作情報を取得した場合、議事移行登録手段が、前記進行情報記憶手段に該議事の前記開始時刻を登録し、終了した議事の前記終了時刻を登録するステップと、
経過時間計測手段が、前記開始時刻と前記終了時刻から前記議事毎の議事経過時間、会議開始からの会議経過時間を計測し、前記議事経過時間と前記議事予定時間のいずれかを用いて実際の前記会議の進捗を示す前記会議の会議進捗時間を決定するステップと、
会議進行表示手段が、前記議事予定時間に対する前記議事経過時間の進捗状態、前記会議予定時間に対する前記会議経過時間の進捗状態、及び、前記会議予定時間に対する前記会議進捗時間の進捗状態を表示するステップと、
を有することを特徴とする会議進行支援方法。
【請求項21】
1つ以上の議事を含む会議の会議予定時間を記憶する会議情報記憶手段と、
前記議事の議事予定時間を記憶する議事情報記憶手段と、
前記議事の開始時刻と終了時刻を記憶する進行情報記憶手段と、を有する装置に、
前記議事を開始させる操作情報を取得する操作情報取得ステップと、
前記操作情報取得ステップが前記議事の開始操作の操作情報を取得した場合、前記進行情報記憶手段に該議事の前記開始時刻を登録し、終了した議事の前記終了時刻を登録する議事移行登録ステップと、
前記開始時刻と前記終了時刻から前記議事毎の議事経過時間、会議開始からの会議経過時間を計測し、議事毎に前記議事経過時間と前記議事予定時間のいずれかを用いて実際の前記会議の進捗を示す前記会議の会議進捗時間を決定する経過時間計測ステップと、
前記議事予定時間に対する前記議事経過時間の進捗状態、前記会議予定時間に対する前記会議経過時間の進捗状態、及び、前記会議予定時間に対する前記会議進捗時間の進捗状態を表示する会議進行表示ステップと、
を実行させるプログラム。
【請求項22】
1つ以上の議事を含む会議の会議予定時間を記憶する会議情報記憶手段と、
前記議事の議事予定時間を記憶する議事情報記憶手段と、
前記議事の開始時刻と終了時刻を記憶する進行情報記憶手段と、を有し情報端末機とネットワークを介して接続された装置に、
前記議事を開始させる操作情報を取得する操作情報取得ステップと、
前記操作情報取得ステップが前記議事の開始操作の操作情報を取得した場合、前記進行情報記憶手段に該議事の前記開始時刻を登録し、終了した議事の前記終了時刻を登録する議事移行登録ステップと、
前記開始時刻と前記終了時刻から前記議事毎の議事経過時間、会議開始からの会議経過時間を計測し、議事毎に前記議事経過時間と前記議事予定時間のいずれかを用いて実際の前記会議の進捗を示す前記会議の会議進捗時間を決定する経過時間計測ステップと、
前記会議予定時間、前記会議経過時間、前記議事経過時間、及び、前記会議進捗時間を、前記議事予定時間に対する前記議事経過時間の進捗状態、前記会議予定時間に対する前記会議経過時間の進捗状態、及び、前記会議予定時間に対する前記会議進捗時間の進捗状態を表示する前記情報端末機に送信する情報送信ステップと、
を実行させるプログラム。
【請求項23】
前記情報端末機に、
請求項22に記載の装置から、前記会議予定時間、前記会議経過時間、前記議事経過時間、及び、前記会議進捗時間を受信するステップと、
前記議事予定時間に対する前記議事経過時間の進捗状態、前記会議予定時間に対する前記会議経過時間の進捗状態、及び、前記会議予定時間に対する前記会議進捗時間の進捗状態を表示するステップと、を実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【公開番号】特開2012−54710(P2012−54710A)
【公開日】平成24年3月15日(2012.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−194817(P2010−194817)
【出願日】平成22年8月31日(2010.8.31)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.FLASH
2.JavaScript
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】