説明

位置検出センサー

【課題】導通片の接触子の摩耗量を低減することにより、長期間の使用が可能になって経済性にも優れる位置検出センサーを提供する。
【解決手段】回転する出力軸の軸心からの距離が異なる位置に並列的に配置された2つの接触子3、4が一体的に形成されて出力軸と一体に回転する導通片1と、モータに固定され、第1および第2の移動限界位置の間において一方の接触子3が常時導通する第1の導電性パターンと、他方の接触子4が第1の移動限界位置に達した際に導通する第2の導電性パターン9aおよび第2の移動限界位置に達した際に導通する第3の導電性パターン9bとが形成されたセンサー基板12とを有し、かつ第2および第3の導電性パターン9a、9b間に、センサー基板の母材に比べて摩擦係数が小さな摺動用パターン13が、第2および第3の導電性パターン9a、9bと電気的に非接続となるように形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モータ等の出力軸が、予め設定された時計回り方向の移動限界位置と反時計回り方向の移動限界位置に到達した際に、これを検出するための位置検出センサーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ガス流量制御弁等の開閉制御用や、車両に搭載されたミラー等の各種機器類の駆動制御のモータとして、上記モータの出力軸が予め設定された時計回り方向の移動限界位置或いは反時計回り方向の移動限界位置に到達した際に、上記モータの出力軸を停止させる位置検出センサーが備えられたモータが使用されている。
【0003】
このような従来の位置検出センサーとしては、図4に示すように、モータの出力軸に一体的に形成された歯車の端面に固定されて上記出力軸とともに回転する導通片1と、上記モータのハウジング側に固定されたセンサー基板2とによって概略構成されたものが知られている。
【0004】
この導通片1は、導電性を有する金属によって構成された平板状の部材で、上記出力軸の軸心から異なる距離に並列的に配置された第1の接触子3および第2の接触子4が、一体に形成されている。
【0005】
ここで、この第1の接触子3は、センサー基板2の中心部側に配置されるとともに、2本の細長板状の接触子3a、3bによって構成されている。また、第2の接触子4は、センサー基板2の外周部側に配置されるとともに、第1の接触子3と同形状の2本の接触子4a、4bによって構成されている。
【0006】
さらに、第1および第2の接触子3、4は、各々の基端側が折曲されることによって、第1および第2の接触子3、4の先端が、所定の付勢力でセンサー基板2側に押し付けられている。
【0007】
他方、センサー基板2は、母材の中心に開口部5が設けられ、当該開口部5に上記モータの出力軸(図示せず)が同軸的に挿入されている。
【0008】
また、センサー基板2の母材表面には、上記開口部5の外周側であって、第1の接触子3の移動軌跡に、当該第1の接触子3が摺動する幅寸法を備えた導電性金属からなる円環状の通電用導電性パターン6が段状に膨出して形成されている。
【0009】
この通電用導電性パターン6は、上記センサー基板2の母材表面に形成されたパターン7を介してターミナル8に導通され、このターミナル8に図示されないモータ制御装置への引出線が接続されている。
【0010】
さらに、センサー基板2の母材表面には、通電用導電性パターン6の外周側であって、第2の接触子4の移動軌跡に、通電用導電性パターン6と同様の導電性を有する金属により構成された円弧状の第2の検出用導電性パターン9aおよび円弧状の第3の検出用導電性パターン9bが段状に膨出して形成されている。
【0011】
この第2の検出用導電性パターン9aは、センサー基板2の母材表面に形成されたパターン10aを介してターミナル11aに導通され、第3の検出用導電性パターン9bは、同様にセンサー基板2上に形成されたパターン10bを介してターミナル11bに導通されている。そして、各々のターミナル11a、11bには、図示されない上記モータ制御装置への引出線が接続されている。
【0012】
他方、上記モータ制御装置は、上記引出線、ターミナル8およびパターン7を介して通電用導電性パターン6に電流を流し、通電用導電性パターン6を常に通電状態にするように設定されている。
【0013】
また、上記モータ制御装置は、両接触子3、4および導通片1を介して通電用導電性パターン6と第2の検出用導電性パターン9aとが導通することにより、ターミナル11aから電流が流れた際に、上記出力軸が時計回り方向の移動限界位置に到達したことを検出して、上記モータへの電力の供給を停止させるように設定されている。
【0014】
さらに、上記モータ制御装置は、両接触子3、4および導通片1を介して通電用導電性パターン6と第3の検出用導電性パターン9bとが導通することにより、ターミナル11bから電流が流れた際に、上記出力軸が反時計回り方向の移動限界位置に到達したことを検出して、上記モータへの電力の供給を停止させるように設定されている。
【0015】
ところで、センサー基板2を構成している母材および両導電性パターン6、9a、9bの表面は、素材および表面粗さ等によって決定される摩擦係数を有しており、両接触子3、4は、上記母材および両導電性パターン6、9a、9b上を長期間摺動することにより摩耗していく。そして一般に、ガラス繊維強化プラスチック(FRP)等により構成された母材面の摩擦係数は、金属により構成された両導電性パターン6、9a、9bの表面に比べて大きい。
【0016】
このため、移動軌跡全域に通電用導電性パターン6を形成することにより母材上を摺動しない第1の接触子3に比べて、両導電性パターン9a、9b間において母材上を摺動する第2の接触子4の方が上記摩耗量は大きくなる。しかも、第2および第3の検出用導電性パターン9a、9bと母材表面との間には、段差が形成されていることから、当該段差によっても、第2の接触子4の方が、摩擦量が大きくなる。
【0017】
この結果、長期間の使用により、第2の接触子4の方が、その摩耗により先行して使用不能となる傾向にあるため、第1の接触子3が使用可能であるのにも関わらず、導通片1全体を交換する必要があり、位置検出センサーの寿命が短くなって経済性に劣るという問題点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、導通片の接触子の摩耗量を低減することにより、長期間の使用が可能になって経済性にも優れる位置検出センサーを提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0019】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、回転する出力軸が、予め設定された時計回り方向の第1の移動限界位置および当該第1の移動限界位置から反時計回り方向に1回転以内の範囲にある第2の移動限界位置に到達した際に、これを検出する位置検出センサーであって、上記出力軸の軸心からの距離が異なる位置に並列的に配置された2つの接触子が一体的に形成されて上記出力軸の軸線廻りに当該出力軸と一体に回転する導通片と、上記出力軸のハウジング側に固定されるとともに、上記第1の移動限界位置と上記第2の移動限界位置との間において一方の上記接触子が常時導通する第1の導電性パターンと、他方の上記接触子が上記第1の移動限界位置に達した際に導通する第2の導電性パターンおよび上記第2の移動限界位置に達した際に導通する第3の導電性パターンとが形成されたセンサー基板とを有してなり、かつ上記センサー基板には、上記第2の導電性パターンと上記第3の導電性パターンとの間において上記他方の接触子が摺動するとともに、上記センサー基板の母材に比べて摩擦係数が小さな摺動用パターンが、上記第2および第3の導電性パターンと電気的に非接続となるように形成されていることを特徴とするものである。
【0020】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、上記センサー基板は、上記出力軸側に、上記第2および第3の導電性パターン並びに上記摺動用パターンが形成され、その外周側に、上記第1の導電性パターンが形成されていることを特徴とするものである。
【0021】
さらに、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、上記センサー基板は、上記第1〜第3の導電性パターンおよび摺動用パターン表面に、上記両接触子の移動軌跡に沿って、各々接触子の幅寸法より小径の潤滑油充填孔が複数穿設されていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0022】
請求項1〜3のいずれかに記載の位置検出センサーによれば、上記センサー基板の上記他方の接触子の移動軌跡における第2および第3の導電性パターン間に、センサー基板の母材に比べて摩擦係数が小さな摺動用パターンを、第2および第3の導電性パターンと電気的に非接続となるように間隔をおいて形成しているために、上記他方の接触子が上記母材上を摺動する距離を短くすることにより、従来摩耗量が大きかった上記他方の接触子の摩耗量を低減させて、使用寿命の長期化を達成することが可能になる。
【0023】
ところで、センサー基板の外周部側に配置される接触子は、中心部側に配置される接触子に比べて出力軸の軸心からの距離が離れているため、上記センサー基板上を摺動する距離が中心部側に配置されている接触子に比べて長くなり、摩耗量が大きくなる。
【0024】
そのため、上記センサー基板の外周部側に上記他方の接触子を配置すると、摺動パターン上を摺動することによる摩耗量の低減効果は得られるものの、当該他方の接触子は、摺動距離が長くなることに加えて、上記第2および第3の導電性パターンと摺動用パターンと母材との間の段差部分を摺動するために、依然として上記一方の接触子よりも早期に摩耗してしまう可能性がある。
【0025】
この点、請求項2に記載の位置検出センサーによれば、摺動距離が長いセンサー基板の外周部側に一方の接触子を配置し、センサー基板の中心部側に他方の接触子を配置しているために、上記一方の接触子と他方の接触子の摩耗量のバランスを均等にすることが可能になり、より一層位置検出センサーの寿命を延ばすことが可能である。
【0026】
さらに、請求項3に記載の位置検出センサーによれば、上記センサー基板の上記第1〜第3の導電性パターンおよび摺動用パターン面に、上記両接触子の移動軌跡に沿って、各々接触子の幅寸法より小径の潤滑油充填孔を複数穿設しているために、当該潤滑油充填孔を油溜まりとして機能させることにより、確実に長時間上記両接触子の摩耗を抑制し続けることができ、さらに上記位置検出センサーの寿命を長期化させることが可能である。
【0027】
この際に、上記潤滑油充填孔の孔径を、各々接触子の幅寸法より小さく形成しているために、上記両接触子が上記潤滑油充填孔の開口部に脱落して、当該開口部の縁部によって摩耗することも防止することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明に係る位置検出センサーの第1実施形態を示す平面図である。
【図2】本発明に係る位置検出センサーの第2実施形態を示す平面図である。
【図3】本発明に係る位置検出センサーの第3実施形態を示すもので、(a)は平面図、(b)は、(a)の要部の縦断面図である。
【図4】従来の位置検出センサーを示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
(第1実施形態)
図1は、本発明に係る位置検出センサーの第1実施形態を示すもので、図4に示したものと共通する構成部分については、同一符号を付してその説明を簡略化する。なお、導通片1の構成についても、図4に示したものと同一であるために、目視の便宜からその図示を省略する。
【0030】
本実施形態のセンサー基板12においては、図1に示すように、出力軸の回転に伴って第1の接触子3(一方の接触子)が摺動する円環状の通電用導電性パターン6(第1の導電性パターン)の外周側に、第2および第3の検出用導電性パターン(第2および第3の導電性パターン)9a、9b間において第2の接触子4(他方の接触子)が摺動する摺動用パターン13が、第2および第3の検出用導電性パターン9a、9bと電気的に非接続となるように、僅かの間隔Sを介して形成されている。
【0031】
ここで、摺動用パターン13は、センサー基板12の母材に比べて摩擦係数が小さな素材によって形成されており、本実施形態においては、通電用導電性パターン6、第2および第3の検出用導電性パターン9a、9bと同素材の金属によって形成されている。
【0032】
以上の構成からなる位置検出センサーによれば、第2の接触子4が摺動する第2および第3の検出用導電性パターン9a、9b間に、センサー基板12の母材に比べて摩擦係数が小さな摺動用パターン13を、第2および第3の検出用導電性パターン9a、9bと電気的に非接続となるように間隔をおいて形成しているために、図4に示した従来のものよりも、第2の接触子4が摩擦係数のより大きな上記母材上を摺動する距離を短くすることにより、当該第2の接触子4の摩耗量を低減させて、使用寿命の長期化を達成することができる。
【0033】
また、摺動用パターン13を、通電用および両検出用導電性パターン6、9a、9bと同素材の金属によって形成しているために、上記通電用および検出用導電性パターン6、9a、9bを形成する際に、同時にパターン形成することができ、製造コストの高騰を招くおそれもない。
【0034】
(第2実施形態)
次に、図2は、本発明に係る位置検出センサーの第2実施形態態を示すもので、同様に、目視の便宜から導通片1の図示を省略するとともに、他の同一構成部分についても同一符号を付して、その説明を省略する。
【0035】
本実施形態の位置検出センサーにおいては、センサー基板14の開口部5側に、第1の接触子3(他方の接触子)が時計回り方向の移動限界位置において導通する第2の検出用導電性パターン(第2の導電性パターン)15aおよび反時計回り方向の移動限界位置において導通する第3の検出用導電性パターン(第3の導電性パターン)15bが形成されるとともに、その外周側に、第2の接触子4(一方の接触子)が両移動限界位置間において常時摺動する開環リング状の通電用導電性パターン16(第1の導電性パターン)が形成されている。
【0036】
そして、第2および第3の検出用導電性パターン15a、15b間において第1の接触子3が摺動する摺動用パターン17が、第2および第3の検出用導電性パターン15a、15bと電気的に非接続となるように、僅かの間隔Sを間に介して形成されている。なお、摺動用パターン17は、センサー基板14の母材に比べて摩擦係数が小さな素材によって形成されており、本実施形態においても、通電用および両検出用導電性パターン16、15a、15bと同素材の金属によって形成されている。
【0037】
また、第2の検出用導電性パターン15aは、センサー基板14上に形成されたパターン18aを介して、ターミナル19aに導通され、第3の検出用導電性パターン15bは、センサー基板14上に形成されたパターン18bを介して、ターミナル19bに導通されている。そして、各ターミナル19a、19bには、図示されない上記モータ制御装置への引出線が接続されている。
【0038】
また、通電用導電性パターン16も、同様にセンサー基板14上に形成されたパターン20を介してターミナル21に導通されるとともに、このターミナル21に、上記モータ制御装置から常時電流が通電される引出線が接続されている。
【0039】
以上の構成から成る位置検出センサーにおいては、摺動距離が長くなるセンサー基板14の外周側に、時計回り方向の移動限界位置と反時計回り方向の移動限界位置との間において連続する通電用導電性パターン16を形成し、これより移動距離が短い内周側に、時計回り方向の移動限界位置において導通する第2の検出用導電性パターン15a、反時計回り方向の移動限界位置において導通する第3の検出用導電性パターン15bおよび第2および第3の検出用導電性パターン15a、15b間において第1の接触子3が摺動する摺動用パターン17を形成しているために、第1の接触子3と第2の接触子4の摩耗量のバランスを均等にすることが可能となり、より一層位置検出センサーの寿命を延ばすことが可能である。
【0040】
(第3実施形態)
次いで、図3は、本発明に係る位置検出センサーの第3実施形態を示すもので、導通片1およびセンサー基板14等の構成については、第2実施形態の位置検出センサーと同一であるために、同一符号を用いることにより、その説明を省略する。
【0041】
本実施形態の位置検出センサーにおいては、センサー基板14の表面に粘性を有する潤滑油が塗布されているとともに、センサー基板14の通電用導電性パターン16、両検出用導電性パターン15a、15bおよび摺動用パターン17の表面に、多数の潤滑油充填孔22が、第1および第2の接触子3、4の移動軌跡に一定間隔をおいて形成されている。
【0042】
ここで、各々の潤滑油充填孔22は、第1および第2の接触子3、4における接触子3a、3b、4a、4bの幅寸法より小さい孔径に形成されており、さらに接触子3a、4aの下部に位置するものと、接触子3b、4bの下方に位置するものとが、第1および第2の接触子3の方向に向けて交互になるように、当該第1および第2の接触子3、4の移動軌跡に沿って千鳥状に形成されている。
【0043】
以上の構成からなる位置検出センサーによれば、センサー基板14の通電用導電性パターン16、検出用導電性パターン15a、15bおよび摺動用パターン17の表面に、第1および第2の接触子3、4の移動軌跡に沿って、各接触子3a、3b、4a、4bの幅寸法より孔径が小さい複数の潤滑油充填孔22を穿設しているために、これら潤滑油充填孔22による油溜まり効果によって、長時間にわたって潤滑性が枯渇することなく、第1および第2の接触子3、4の摩耗量を抑制し続けることができる。
【0044】
この結果、位置検出センサーの寿命をさらに延ばすことができるとともに、潤滑油充填孔22の孔径を、各接触子3a、3b、4a、4bの幅寸法より小さく形成しているために、各々の接触子3a、3b、4a、4bが、潤滑油充填孔22の開口部内に脱落して、その縁部によって摩耗することも防止することができる。
【0045】
なお、上記第1〜第3実施形態においては、摺動用パターン13、17を、製作の便宜から通電用導電性パターン6、16、第2および第3の検出用導電性パターン9a、9b、15a、15bと同じ素材の金属によって形成した場合についてのみ説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、センサー基板12、14の母材に比べて摩擦係数が小さい素材であれば、導電性の有無に関わらず各種の素材を用いることが可能である。
【符号の説明】
【0046】
1 導通片
12、14 センサー基板
3 第1の接触子
4 第2の接触子
5 開口部
6、16 通電用導電性パターン(第1の導電性パターン)
9a、15a 第2の検出用導電性パターン
9b、15b 第3の検出用導電性パターン
13、17 摺動用パターン
22 潤滑油供給孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転する出力軸が、予め設定された時計回り方向の第1の移動限界位置および当該第1の移動限界位置から反時計回り方向に1回転以内の範囲にある第2の移動限界位置に到達した際に、これを検出する位置検出センサーであって、
上記出力軸の軸心からの距離が異なる位置に並列的に配置された2つの接触子が一体的に形成されて上記出力軸の軸線廻りに当該出力軸と一体に回転する導通片と、
上記出力軸のハウジング側に固定されるとともに、上記第1の移動限界位置と上記第2の移動限界位置との間において一方の上記接触子が常時導通する第1の導電性パターンと、他方の上記接触子が上記第1の移動限界位置に達した際に導通する第2の導電性パターンおよび上記第2の移動限界位置に達した際に導通する第3の導電性パターンとが形成されたセンサー基板とを有してなり、
かつ上記センサー基板には、上記第2の導電性パターンと上記第3の導電性パターンとの間において上記他方の接触子が摺動するとともに、上記センサー基板の母材に比べて摩擦係数が小さな摺動用パターンが、上記第2および第3の導電性パターンと電気的に非接続となるように形成されていることを特徴とする位置検出センサー。
【請求項2】
上記センサー基板は、上記出力軸側に、上記第2および第3の導電性パターン並びに上記摺動用パターンが形成され、その外周側に、上記第1の導電性パターンが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の位置検出センサー。
【請求項3】
上記センサー基板は、上記第1〜第3の導電性パターンおよび摺動用パターンの表面に、上記両接触子の移動軌跡に沿って、各々接触子の幅寸法より小径の潤滑油充填孔が複数穿設されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の位置検出センサー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−22921(P2012−22921A)
【公開日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−160496(P2010−160496)
【出願日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【出願人】(594111292)三菱マテリアルシーエムアイ株式会社 (54)
【Fターム(参考)】