説明

位置検出装置およびプログラム

【課題】プレ印刷シートの位置を検出できる位置検出装置およびプログラムを提供する。
【解決手段】プレ印刷シートを透過した光の量を検出した透過型センサ21の出力信号の波形の正負を論理反転する論理反転モードに設定し、論理反転モードに設定された場合に、透過型センサ21の出力信号の波形の正負を論理反転し、ラベルシートを透過した光の量を検出した透過型センサ21の出力信号の波形が正のピークを示した位置をラベルシートに貼付したラベル間のギャップとして検出するとともに、論理反転した透過型センサ21の出力信号の波形が正のピークを示した位置をプレ印刷シートにプレ印刷した位置として検出することにより、プレ印刷された位置を示す透過型センサ21の出力信号の波形の負のピークを検出することができるので、プレ印刷シートを使用する場合に、プレ印刷があるがラベルが貼付されていないプレ印刷シートの位置を検出することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、位置検出装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
剥離自在なラベルを透光可能な帯状用紙に所定間隔で貼付したラベルシートおよび位置指定用の指標(たとえば黒色マーク)を帯状用紙に所定間隔で付加したタグシートのいずれかを搬送し、搬送中のラベルシートまたはタグシートに文字やバーコードを印刷するプリンタがある(特許文献1参照)。
【0003】
このプリンタは、ラベルシートの位置を検出するためのセンサとして透過型センサ、タグシートの位置を検出するためのセンサとして反射型センサを備え、透過型センサの出力が正のピークを示す位置をラベル間のギャップとして検出し、反射型センサの出力が負のピークを示す位置を位置指定用の指標として検出していた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら従来のプリンタにおいては、所定の事項が帯状用紙に所定間隔でプレ印刷されただけで、ラベル間のギャップや用紙裏面に位置指定用の指標の印刷がないプレ印刷シートを使用する場合に、ラベル間のギャップにおいて透過型センサの出力が正のピークを示したり反射型センサの出力が負のピークを示したりすることがなくなるため、プレ印刷シートの位置を検出することができない、という課題がある。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ラベル間のギャップや用紙裏面に位置指定用の指標の印刷がないプレ印刷シートを使用する場合に、プレ印刷シートの位置を検出することができる位置検出装置およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、剥離自在なラベルを帯状用紙に所定間隔で貼付したラベルシートまたは所定の事項が帯状用紙に所定間隔でプレ印刷されたプレ印刷シートに光を照射し、前記ラベルシートまたは前記プレ印刷シートを透過した光の量を検出する透過型センサと、前記プレ印刷シートを透過した光の量を検出した前記透過型センサの出力を論理反転する論理反転モードに設定する設定手段と、前記論理反転モードに設定された場合に、前記透過型センサの出力の正負を論理反転する反転手段と、前記ラベルシートを透過した光の量を検出した前記透過型センサの出力が正のピークを示した位置を前記ラベルシートに貼付したラベル間のギャップとして検出するとともに、前記論理反転した透過型センサの出力が正のピークを示した位置を前記プレ印刷シートにプレ印刷した位置として検出する検出手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明は、剥離自在なラベルを帯状用紙に所定間隔で貼付したラベルシートまたは所定の事項が帯状用紙に所定間隔でプレ印刷されたプレ印刷シートに光を照射し、前記ラベルシートまたは前記プレ印刷シートを透過した光の量を検出する透過型センサを備えた位置検出装置を制御するコンピュータを、前記プレ印刷シートを透過した光の量を検出した前記透過型センサの出力を論理反転する論理反転モードに設定する設定手段と、前記論理反転モードに設定された場合に、前記透過型センサの出力の正負を論理反転する反転手段と、前記ラベルシートを透過した光の量を検出した前記透過型センサの出力が正のピークを示した位置を前記ラベルシートに貼付したラベル間のギャップとして検出するとともに、前記論理反転した透過型センサの出力が正のピークを示した位置を前記プレ印刷シートにプレ印刷した位置として検出する検出手段と、として機能させる。
【発明の効果】
【0008】
本発明にかかる位置検出装置およびプログラムは、ラベル間のギャップや用紙裏面に位置指定用の指標の印刷がないプレ印刷シートを使用する場合に、プレ印刷シートの位置を検出することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、ポータブルプリンタの構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、センサ制御回路、透過型センサ、および反射型センサの具体的な構成を示す図である。
【図3】図3は、ポータブルプリンタの機能ブロック図である。
【図4】図4は、透過型センサの出力信号の波形を示す図である。
【図5】図5は、透過型センサの出力信号の波形を示す図である。
【図6】図6は、反射型センサの出力信号の波形を示す図である。
【図7】図7は、位置検出処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる位置検出装置およびプログラムの最良な実施の形態を詳細に説明する。なお、本実施の形態では、サーマルヘッドで印刷を行うポータブルプリンタに、この発明にかかる位置検出装置およびプログラムを適用した例について説明する。
【0011】
図1は、ポータブルプリンタの構成を示すブロック図である。ポータブルプリンタ100は、本ポータブルプリンタ100を統括して制御する中央処理装置であるCPU(Central Processing Unit)1に、各種制御プログラムを固定的に記憶したROM(Read Only Memory)2、CPU1の作業エリアが設けられるRAM(Random Access Memory)3、不揮発性メモリ4、キーボードコントローラ5、表示コントローラ6、ヘッドドライバ7を接続している。
【0012】
そして、ポータブルプリンタ100は、キーボードコントローラ5にキーボード8、表示コントローラ6に表示器9、ヘッドドライバ7にサーマルヘッド10をそれぞれ接続している。ヘッドドライバ7およびサーマルヘッド10は、ラベルシート、タグシート、およびプレ印刷シートに対し、インクリボンを介して文字やバーコードを印刷する印刷部である。
【0013】
ラベルシートは、剥離自在なラベルを帯状用紙(台紙)に所定間隔で貼付したものである。タグシートは、位置指定用の指標(例えば、黒色マーク)を帯状用紙(台紙)に所定間隔で付加(印刷)したものである。プレ印刷シートは、文字等の所定の事項が帯状用紙に所定間隔で印刷(プレ印刷)されたものである。
【0014】
さらに、ポータブルプリンタ100は、CPU1に、センサ制御回路11、モータドライバ12、および通信インタフェース13をそれぞれ接続している。そして、ポータブルプリンタ100は、センサ制御回路11に透過型センサ21および反射型センサ22、モータドライバ12にフィードモータ23およびリボンモータ24をそれぞれ接続している。また、ポータブルプリンタ100は、通信インタフェース13を、通信回線を介して上位機種のホストコンピュータ30に接続している。
【0015】
センサ制御回路11は、透過型センサ21および反射型センサ22の動作を制御するものである。透過型センサ21は、ラベルシートまたはプレ印刷シートに光を照射し、ラベルシートまたはプレ印刷シートを透過した光の量を検出するものである。反射型センサ22は、タグシートまたはプレ印刷シートに光を照射し、タグシートまたはプレ印刷シートから反射した光の量を検出するものである。
【0016】
図2は、センサ制御回路、透過型センサ、および反射型センサの具体的な構成を示す図である。センサ制御回路11は、I/Oポート40、D/Aコンバータ41、オペアンプ42,46、NPN型トランジスタ43,47、および抵抗44,45,48,49を備えている。透過型センサ21は、ラベルシートまたはプレ印刷シートに光を照射する発光素子(例えば、フォトダイオード21a)、およびラベルシートまたはプレ印刷シートを透過した光を検出する受光素子(例えば、フォトトランジスタ21b)を備えている。反射型センサ22は、タグシートまたはプレ印刷シートに光を照射する発光素子(例えば、フォトダイオード22a)、およびタグシートまたはプレ印刷シートから反射した光の量を検出する受光素子(例えば、フォトトランジスタ22b)を備えている。
【0017】
I/Oポート40は、CPU1とのデータの入出力を行う入出力ポートであり、CPU1からの入力データ(デジタルデータ)を、D/Aコンバータ41に供給する。
【0018】
D/Aコンバータ41は、入力データ(透過型センサ発光量指定データ)に応じた出力電圧をチャンネルch1から出力し、オペアンプ42を介してNPN型トランジスタ43のベース・エミッタ間に出力電圧を印加する。
【0019】
NPN型トランジスタ43は、D/Aコンバータ41によりベース・エミッタ間に出力電圧が印加されると、コレクタ・エミッタ間および抵抗44を介して、透過型センサ21のフォトダイオード21aに直流電圧Vccを印加する。
【0020】
透過型センサ21のフォトトランジスタ21bは、コレクタ・エミッタ間を介して抵抗45に直流電圧Vccを印加し、抵抗45に生じる電圧を透過型センサ21の出力としてA/Dコンバータ50のチャンネルch1に供給する。
【0021】
A/Dコンバータ50は、チャンネルch1への入力電圧(透過型センサ21の出力)のレベルをデジタル信号に変換し、それを透過型センサ21の出力信号として出力する。そして、A/Dコンバータ50は、I/Oポート40を介して、CPU1に透過型センサ21の出力信号を出力する。
【0022】
D/Aコンバータ41は、入力データ(反射型センサ発光量指定データ)に応じた出力電圧をチャンネルch2から出力し、オペアンプ46を介してNPN型トランジスタ47のベース・エミッタ間に出力電圧を印加する。
【0023】
NPN型トランジスタ47は、D/Aコンバータ41によりベース・エミッタ間に出力電圧が印加されると、コレクタ・エミッタ間および抵抗48を介して、反射型センサ22のフォトダイオード22aに直流電圧Vccを印加する。
【0024】
反射型センサ22のフォトトランジスタ22bは、コレクタ・エミッタ間を介して抵抗49に直流電圧Vccを印加し、抵抗49に生じる電圧を反射型センサ22の出力としてA/Dコンバータ50のチャンネルch2に供給する。
【0025】
A/Dコンバータ50は、チャンネルch2への入力電圧(反射型センサ22の出力)のレベルをデジタル信号に変換し、それを反射型センサ22の出力信号として出力する。そして、A/Dコンバータ50は、I/Oポート40を介して、CPU1に反射型センサ22の出力信号を出力する。
【0026】
次に、図3を用いて、ポータブルプリンタ100のROM2に記憶された制御プログラムをCPU1が実行することにより実現される機能について説明する。図3は、ポータブルプリンタの機能ブロック図である。
【0027】
ポータブルプリンタ100で実行される制御プログラムは、図3に示すような各部(検出部301、設定部302、調整部303、変更部304、反転部305など)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU1がROM2から制御プログラムを読み出して実行することにより上記各部がRAM3上にロードされ、上述した各部(検出部301、設定部302、調整部303、変更部304、反転部305など)がRAM3上に生成されるようになっている。
【0028】
設定部302は、通信I/F13を介してホストコンピュータ30から受信したコマンドに従って、プレ印刷シートを透過した光を検出した透過型センサ21の出力信号の波形(出力)の正負を論理反転させる論理反転モードを設定する。なお、本実施の形態では、設定部302は、ホストコンピュータ30から受信したコマンドに従って論理反転モードに設定しているが、これに限定するものではない。例えば、設定部302は、キーボードコントローラ5を介したキーボード8からの入力に応じて、論理反転モードを設定しても良い。
【0029】
プレ印刷シートは、ラベルシートに貼付されたラベル間のギャップを検出する場合と同じ発光量では透過する光が弱い。そこで、調整部303は、入力データ(透過型センサ発光量指定データ)を調整して、透過型センサ21によりプレ印刷シートに照射する光の量を、ラベルシートに照射する光の量よりも大きくする。
【0030】
変更部304は、設定部302による論理反転モードの設定に応じて、透過型センサ21の位置を変更するものである。具体的には、変更部304は、設定部302により論理反転モードが設定されなかった場合、ラベルシートの幅方向の中央部に対向する位置に透過型センサ21の位置を変更する。ラベルシートは、一般的に、当該ラベルシートの幅方向の中央部にラベル間のギャップが形成されている。そのため、変更部304が透過型センサ21の位置をラベルシートの幅方向の中央部に変更することにより、後述する検出部301は、透過型センサ21の出力信号の波形から、ラベルシートのラベル間のギャップを確実に検出することができる。また、変更部304は、設定部302により論理反転モードが設定された場合、プレ印刷シートにプレ印刷された画像の特徴点に対向する位置に透過型センサ21の位置を変更する。これにより、透過型センサ21の位置を画像の特徴点が存在する所定の位置に変更することができる。ここで、画像の特徴点とは、透過型センサ21の出力信号の波形のピークを検出できる画像箇所であり、例えば、プレ印刷シートの搬送方向において、一箇所だけ印字(プレ印刷)されているような箇所であることが好ましい。なお、プレ印刷シートに印刷された画像の特徴点は、図示しないスキャナによりプレ印刷シートをスキャンすることにより検出しても良いし、ユーザが任意に特徴点を指示しても良い。
【0031】
反転部305は、設定部302により論理反転モードが設定された場合に、透過型センサ21の出力信号の波形の正負を論理反転させる。
【0032】
検出部301は、ラベルシートを透過した光の量を検出した透過型センサ21の出力信号の波形が正のピークを示した位置をラベルシートに貼付したラベル間のギャップとして検出する。図4は、透過型センサの出力信号の波形を示す図である。透過型センサ21のフォトトランジスタ21bにより検出される光の量は、図4に示すように、ラベルが貼付されていない位置で増大する。そのため、検出部301は、透過型センサ21のフォトトランジスタ21bが検出した光の量が増加して透過型センサ21の出力信号の波形が正のピークを示した位置を、ラベル間のギャップとして検出する。
【0033】
また、検出部301は、反転部305により論理反転した透過型センサ21の出力信号の波形が正のピークを示した位置をプレ印刷シートにプレ印刷した位置として検出する。図5は、透過型センサの出力信号の波形を示す図である。透過型センサ21のフォトトランジスタ21bにより検出される光の量は、図5に示すように、プレ印刷された位置(特に、特徴点)において減少する。そのため、検出部301は、透過型センサ21のフォトトランジスタ21bが検出した光の量が減少して論理反転した透過型センサ21の出力信号が正のピークを示した位置を、プレ印刷された位置として検出する。
【0034】
また、検出部301は、タグシートから反射した光の量を検出した反射型センサ22の出力信号の波形が負のピークを示した位置をタグシートに付加された位置指定用の指標として検出する。図6は、反射型センサの出力信号の波形を示す図である。反射型センサ22のフォトトランジスタ22bにより検出される光の量は、図6に示すように、指標が付加された位置で減少する。そのため、検出部301は、反射型センサ22のフォトトランジスタ22bが検出した光の量が減少して反射型センサ22の出力信号の波形が負のピークを示した位置を、指標が付加された位置として検出する。
【0035】
なお、検出部301は、以上により検出したラベルシートに貼付されたラベル間のギャップ、タグシートに付加された指標、またはプレ印刷シートにプレ印刷した位置に基づいて、ラベルシート、タグシート、またはプレ印刷シートをサーマルヘッド10による印刷位置へと位置合わせを行うものとする。
【0036】
図7は、位置検出処理の流れを示すフローチャートである。検出部301は、透過型センサ21または反射型センサ22の出力信号が入力されると(ステップS701)、透過型センサ21からの出力信号の入力か、反射型センサ22からの出力信号の入力かを判断する(ステップS702)。
【0037】
透過型センサ21からの出力信号の入力と判断した場合(ステップS702:透過型センサ)、検出部301は、設定部302により論理反転モードに設定されたか否かを判断する(ステップS703)。そして、論理反転モードに設定された場合(ステップS703:Yes)、検出部301は、入力された透過型センサ21の出力信号の正負を論理反転する(ステップS704)。なお、設定部302により論理反転モードに設定されていなかった場合(ステップS703:No)、検出部301は、出力信号の論理反転を行わずに、位置検出処理へと進む。
【0038】
検出部301は、入力された出力信号が透過型センサ21の出力信号でありかつ論理反転モードに設定されていなかった場合(ステップS703:No)、透過型センサ21の出力信号の波形が正のピークを示す位置をラベルシートに貼付されたラベル間のギャップとして検出する(ステップS705)。また、検出部301は、入力された出力信号が透過型センサ21の出力信号でありかつ論理反転モードに設定されていた場合、論理反転した透過型センサ21の出力信号の波形が正のピークを示す位置をプレ印刷シートにプレ印刷された位置として検出する(ステップS705)。
【0039】
また、検出部301は、入力された出力信号が反射型センサ22の出力信号であると判断した場合(ステップS702:反射型センサ)、反射型センサ22の出力信号の波形が負のピークを示す位置をタグシートに付加された指標の位置またはプレ印刷シートにプレ印刷した位置として検出する(ステップS706)。
【0040】
このように本実施の形態にかかるポータブルプリンタ100によれば、プレ印刷シートを透過した光の量を検出した透過型センサ21の出力信号の波形の正負を論理反転する論理反転モードに設定し、論理反転モードに設定された場合に、透過型センサ21の出力信号の波形の正負を論理反転し、ラベルシートを透過した光の量を検出した透過型センサ21の出力信号の波形が正のピークを示した位置をラベルシートに貼付したラベル間のギャップとして検出するとともに、論理反転した透過型センサ21の出力信号の波形が正のピークを示した位置をプレ印刷シートにプレ印刷した位置として検出することにより、プレ印刷された位置を示す透過型センサ21の出力信号の負のピークを検出することができるので、プレ印刷シートを使用する場合に、プレ印刷があるがラベルが貼付されていないプレ印刷シートの位置を透過型センサ21の出力信号から検出することができる。
【0041】
本実施の形態のポータブルプリンタ100で実行される制御プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0042】
さらに、本実施の形態のポータブルプリンタ100で実行される制御プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施の形態のポータブルプリンタ100で実行される制御プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【符号の説明】
【0043】
21 透過型センサ
100 ポータブルプリンタ
301 検出部
302 設定部
303 調整部
304 変更部
305 反転部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0044】
【特許文献1】特開2005−178303公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
剥離自在なラベルを帯状用紙に所定間隔で貼付したラベルシートまたは所定の事項が帯状用紙に所定間隔でプレ印刷されたプレ印刷シートに光を照射し、前記ラベルシートまたは前記プレ印刷シートを透過した光の量を検出する透過型センサと、
前記プレ印刷シートを透過した光の量を検出した前記透過型センサの出力を論理反転する論理反転モードに設定する設定手段と、
前記論理反転モードに設定された場合に、前記透過型センサの出力の正負を論理反転する反転手段と、
前記ラベルシートを透過した光の量を検出した前記透過型センサの出力が正のピークを示した位置を前記ラベルシートに貼付したラベル間のギャップとして検出するとともに、前記論理反転した透過型センサの出力が正のピークを示した位置を前記プレ印刷シートにプレ印刷した位置として検出する検出手段と、
を備えたことを特徴とする位置検出装置。
【請求項2】
前記透過型センサにより前記プレ印刷シートに照射する光の量を、前記ラベルシートに照射する光の量よりも大きくする調整手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の位置検出装置。
【請求項3】
前記論理反転モードの設定に応じて前記透過型センサの位置を変更する変更手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の位置検出装置。
【請求項4】
前記変更手段は、前記プレ印刷シートにプレ印刷された画像の特徴点に対向する位置に前記透過型センサの位置を変更することを特徴とする請求項3に記載の位置検出装置。
【請求項5】
前記変更手段は、前記論理反転モードに設定されなかった場合、前記ラベルシートの幅方向の略中央部に対向する位置に前記透過型センサの位置を変更することを特徴とする請求項3または4に記載の位置検出装置。
【請求項6】
剥離自在なラベルを帯状用紙に所定間隔で貼付したラベルシートまたは所定の事項が帯状用紙に所定間隔でプレ印刷されたプレ印刷シートに光を照射し、前記ラベルシートまたは前記プレ印刷シートを透過した光の量を検出する透過型センサを備えた位置検出装置を制御するコンピュータを、
前記プレ印刷シートを透過した光の量を検出した前記透過型センサの出力を論理反転する論理反転モードに設定する設定手段と、
前記論理反転モードに設定された場合に、前記透過型センサの出力の正負を論理反転する反転手段と、
前記ラベルシートを透過した光の量を検出した前記透過型センサの出力が正のピークを示した位置を前記ラベルシートに貼付したラベル間のギャップとして検出するとともに、前記論理反転した透過型センサの出力が正のピークを示した位置を前記プレ印刷シートにプレ印刷した位置として検出する検出手段と、
として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−178077(P2011−178077A)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−45788(P2010−45788)
【出願日】平成22年3月2日(2010.3.2)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】