説明

位置認識システム、電子棚札・移動体情報端末連動システム、店舗サーバ、電子棚札、商品陳列棚、移動体情報端末、プログラム及び記録媒体

【課題】ICタグ、発光手段を備える電子棚札と移動体情報端末を用いて、商品の店舗内での位置の特定、及び商品の位置の提示機能を提供する電子棚札・移動体情報端末連動システム等を提供する。
【解決手段】商品陳列棚20にICタグ10を備える電子棚札103とICタグリーダ104が設置され、ICタグリーダ104はICタグ10の棚札IDの読取手段131と、棚札IDと送信元IDを店舗サーバ101へ送信する読取情報送信手段132を備え、店舗サーバ101は、送信元IDから特定した位置情報と棚札IDを対応付けた棚札位置情報320を電子棚札データベース301に保持する位置情報認識手段111と、移動体情報端末105への情報配信手段112と、商品に対応する電子棚札103へ発光指示手段113を備えることにより、商品の位置を特定し位置を提示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、店舗において、商品陳列棚に商品毎に対応して配置された電子棚札と移動体情報端末を用いて、商品の店舗内での位置情報を特定し、商品の位置を知らせることを可能とするシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、スーパーマーケット等の店舗の商品の陳列棚に表示機能を備えた電子棚札を設置し、電子棚札に商品価格を表示させる電子棚札システムが実用化されている。このシステムでは、各電子棚札を無線または有線で店舗サーバ(コンピュータ)に接続し、店舗サーバから各電子棚札に対し、商品価格を配信することにより、電子棚札に表示された商品価格を、一括して容易に変更することができる(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、近年、商店およびショッピングセンターなどのセルフサービスの形態で陳列した商品の販売を行う店舗において、購入する商品を入れて運搬するショッピングカートなどに表示装置を設け、広告や店舗内情報の伝達を行うシステムが幾つか存在する。
例えば、店舗に設置した店舗サーバが集中管理する広告や店舗情報を、LANなどで店舗サーバと接続したアクセスポイントを介して、無線通信によりショッピングカートに配信するショッピングカート用表示システムが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2000−287798号公報
【特許文献2】特開平11−152041号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の電子棚札システムや方式では、電子棚札には、商品と対応付けられる電子棚札に価格情報のみを配信しており、該当商品の店舗内での位置を自動的に検出する手段がなく、商品情報の提供の自動化が困難であるという問題があった。
また、買い物を行う顧客に対して、ショッピングカートなどに備える移動体情報端末を用いて商品情報、広告情報を提供しても、該当する商品の店舗内の位置を知らせる機能がなく、該当商品を見つけるのが困難であった。
【0006】
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、ICタグ、発光手段を備える電子棚札と、移動体情報端末を用いて、商品の店舗内での位置の特定、及び商品の位置の提示機能を提供する電子棚札・移動体情報端末連動システム等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述した目的を達成するために第1の発明は、店舗の売場に商品毎に対応して設置され、前記商品に関する情報を表示する1以上の電子棚札と、1以上の情報記憶媒体を機械的に識別可能な読取装置と、無線又は有線で接続され、前記電子棚札に対して商品に関する情報を送信する店舗サーバと、からなる位置認識システムであって、前記電子棚札は、電子棚札IDを記憶する機械的に識別可能な情報記憶媒体を備え、前記読取装置は、常時、前記情報記憶媒体に記憶された前記電子棚札IDを非接触で読み取れる状態に装備されており、前記電子棚札に内蔵された前記情報記憶媒体に記憶された前記電子棚札IDを一括して読み取る読取手段と、読み取った1以上の前記電子棚札IDと、自身の読取装置を特定する送信元IDを、前記店舗サーバに送信する棚札ID送信手段と、を備え、前記店舗サーバは、電子棚札情報と商品情報とを対応付ける棚札商品情報を記憶する電子棚札データベースと、前記読取装置から受信した送信元IDから、当該読取装置の位置情報を特定し、当該位置情報と受信した1以上の電子棚札IDとを対応付け、前記電子棚札の位置を特定する棚札位置情報を電子棚札データベースに登録、保持する特定手段と、を具備することを特徴とする位置認識システムである。
【0008】
第1の発明による位置認識システムは、電子棚札は、電子棚札IDを記憶する機械的に識別可能な情報記憶媒体を備え、読取装置は、常時、情報記憶媒体に記憶された電子棚札IDを非接触で読み取れる状態に装備されており、電子棚札に内蔵された情報記憶媒体に記憶された電子棚札IDを一括して読み取り、読み取った1以上の電子棚札IDと、自身の読取装置を特定する送信元IDを、店舗サーバに送信する。店舗サーバは、電子棚札情報と商品情報とを対応付ける棚札商品情報を記憶する電子棚札データベースを有し、読取装置から受信した送信元IDから、当該読取装置の位置情報を特定し、当該位置情報と受信した1以上の電子棚札IDとを対応付け、電子棚札の位置を特定する棚札位置情報を電子棚札データベースに登録、保持する。
【0009】
「商品情報」は、商品ID、商品の価格情報を少なくとも含む。
「位置情報」は、商品陳列棚の棚番号である。
「発光手段」は、赤色、緑色、青色等の1以上のLED(Light Emitting Diode)からなる。LEDは、電流を流すと発光する半導体素子の一種である。
「機械的に識別可能な情報記憶媒体」は、非接触ICタグ、2次元バーコード、1次元バーコードのいずれかである。
「情報記憶媒体を機械的に識別可能な読取装置」は、情報記憶媒体として非接触タグに対するICタグリーダ、又は情報記憶媒体として2次元バーコードや1次元バーコードに対するバーコードリーダである。
【0010】
第1の発明では、各商品の店舗内での位置を自動的に認識することにより、商品の位置を知らせることを可能とし、店舗の担当者にとって、店舗内の多数の商品の位置を自動的に特定できることにより、商品管理の上で担当者の負担が軽減されるという効果を奏する。
【0011】
また、第2の発明は、店舗の売場に商品毎に対応して設置され、前記商品に関する情報を表示する1以上の電子棚札と、携帯型の情報記憶媒体を機械的に識別可能な読取装置と、無線又は有線で接続され、前記電子棚札に対して商品に関する情報を送信する店舗サーバと、からなる位置認識システムであって、前記電子棚札は、電子棚札IDを記憶する機械的に識別可能な情報記憶媒体を備え、1以上の前記電子棚札を配置する棚又は什器の所定位置に設け、位置情報を記憶する第2の情報記憶媒体と、前記読取装置は、前記電子棚札に内蔵された前記情報記憶媒体に記憶された前記電子棚札ID、及び前記第2の情報記憶媒体に記憶された位置情報を一括して読み取る読取手段と、読み取った1以上の前記電子棚札IDと前記位置情報を、前記店舗サーバに送信する位置情報送信手段と、を備え、前記店舗サーバは、電子棚札情報と商品情報とを対応付ける棚札商品情報を記憶する電子棚札データベースと、前記読取装置から受信した位置情報と1以上の電子棚札IDから、当該位置情報と電子棚札IDとを対応付け、前記電子棚札の位置を特定する棚札位置情報を電子棚札データベースに登録、保持する特定手段と、
を具備することを特徴とする位置認識システムである。
【0012】
第2の発明による位置認識システムは、電子棚札は、電子棚札IDを記憶する機械的に識別可能な情報記憶媒体を備え、1以上の電子棚札を配置する棚又は什器の所定位置に設け、位置情報を記憶する第2の情報記憶媒体と、読取装置は、電子棚札に内蔵された情報記憶媒体に記憶された電子棚札ID、及び第2の情報記憶媒体に記憶された位置情報を一括して読み取り、読み取った1以上の電子棚札IDと位置情報を、店舗サーバに送信する。店舗サーバは、電子棚札情報と商品情報とを対応付ける棚札商品情報を記憶する電子棚札データベースを有し、読取装置から受信した位置情報と1以上の電子棚札IDから、当該位置情報と電子棚札IDとを対応付け、電子棚札の位置を特定する棚札位置情報を電子棚札データベースに登録、保持する。
【0013】
また、第3の発明は、店舗の売場に商品毎に対応して設置され、前記商品に関する情報を表示する1以上の電子棚札と、店舗内において商品を格納し、運搬するセルフサービス運搬具に備えられる1以上の移動体情報端末と、無線又は有線で接続され、前記電子棚札に対して商品に関する情報を送信する店舗サーバと、からなる電子棚札・移動体情報端末連動システムであって、前記店舗サーバは、電子棚札情報と商品情報とを対応付ける棚札商品情報と、前記電子棚札の位置を特定する棚札位置情報と、を記憶する電子棚札データベースと、商品に関する情報を前記移動体情報端末に配信する情報配信手段と、前記電子棚札データベースを用いて、当該商品の商品情報に対応付けられる電子棚札情報を抽出し、当該電子棚札に発光指示を送信する発光指示手段と、を備え、前記移動体情報端末は、前記店舗サーバから無線通信により受信した商品に関する情報を表示する情報提示手段と、を備え、前記電子棚札は、前記店舗サーバから無線通信により発光指示を受信する受信手段と、前記発光指示に応じて、点灯または点滅するLEDの集まりからなる1以上の発光手段と、を具備することを特徴とする電子棚札・移動体情報端末連動システムである。
【0014】
第3の発明による電子棚札・移動体情報端末連動システムは、店舗サーバは、電子棚札情報と商品情報とを対応付ける棚札商品情報と、電子棚札の位置を特定する棚札位置情報と、を記憶する電子棚札データベースを有し、商品に関する情報を移動体情報端末に配信し、電子棚札データベースを用いて、当該商品の商品情報に対応付けられる電子棚札情報を抽出し、当該電子棚札に発光指示を送信する。移動体情報端末は、店舗サーバから無線通信により受信した商品に関する情報を表示する。電子棚札は、店舗サーバから無線通信により発光指示を受信し、発光指示に応じて、LEDの集まりからなる1以上の発光装置を点灯または点滅する。
【0015】
また、第4の発明は、舗の売場に商品毎に対応して設置され、前記商品に関する情報を表示する1以上の電子棚札と、店舗内において商品を格納し、運搬するセルフサービス運搬具に備えられる1以上の移動体情報端末と、無線又は有線で接続され、前記電子棚札に対して商品に関する情報を送信する店舗サーバと、からなる電子棚札・移動体情報端末連動システムであって、前記電子棚札は、電子棚札IDを記憶する機械的に識別可能な情報記憶媒体を備え、前記移動体情報端末は、携帯型の情報記憶媒体を機械的に識別可能な読取装置を備え、前記電子棚札に内蔵された前記情報記憶媒体に記憶された前記電子棚札IDを一括して読み取る読取手段と、読み取った1以上の前記電子棚札IDを、前記店舗サーバに送信する棚札ID送信手段と、前記店舗サーバから受け取った当該電子棚札IDに対応付けられる商品に関する情報を表示する情報提示手段と、を備え、前記店舗サーバは、電子棚札情報と商品情報とを対応付ける棚札商品情報と、前記電子棚札の位置を特定する棚札位置情報と、を記憶する電子棚札データベースと、前記移動体情報端末から受信した1以上の電子棚札IDから、前記電子棚札データベースを用いて、当該電子棚札IDに対応付けられる棚札商品情報と棚札位置情報を取得する取得手段と、前記棚札商品情報と前記棚札位置情報に基づく前記商品に関する情報を前記移動体情報端末に送信する情報配信手段と、を具備することを特徴とする電子棚札・移動体情報端末連動システムである。
【0016】
第4の発明による電子棚札・移動体情報端末連動システムは、電子棚札は、電子棚札IDを記憶する機械的に識別可能な情報記憶媒体を備え、移動体情報端末は、携帯型の情報記憶媒体を機械的に識別可能な読取装置を備え、電子棚札に内蔵された情報記憶媒体に記憶された電子棚札IDを一括して読み取り、読み取った1以上の電子棚札IDを、店舗サーバに送信し、店舗サーバから受け取った当該電子棚札IDに対応付けられる商品に関する情報を表示する。店舗サーバは、電子棚札情報と商品情報とを対応付ける棚札商品情報と、電子棚札の位置を特定する棚札位置情報と、を記憶する電子棚札データベースを有し、移動体情報端末から受信した1以上の電子棚札IDから、電子棚札データベースを用いて、当該電子棚札IDに対応付けられる棚札商品情報と棚札位置情報を取得すし、棚札商品情報と棚札位置情報に基づく商品に関する情報を移動体情報端末に送信する。
【0017】
また、第5の発明は、店舗の売場に商品毎に対応して設置され、前記商品に関する情報を表示する1以上の電子棚札と、1以上の情報記憶媒体を機械的に識別可能な読取装置と、に無線又は有線で接続され、前記電子棚札に対して商品に関する情報を送信する店舗サーバであって、電子棚札情報と商品情報とを対応付ける棚札商品情報を記憶する電子棚札データベースと、前記読取装置から受信した送信元IDから、当該読取装置の位置情報を特定し、当該位置情報と受信した1以上の電子棚札IDとを対応付け、前記電子棚札の位置を特定する棚札位置情報を電子棚札データベースに登録、保持する特定手段と、を具備することを特徴とする店舗サーバである。
【0018】
第5の発明は、第1の発明の位置認識システムで用いられる店舗サーバに関する発明である。
【0019】
また、第6の発明は、店舗の売場に商品毎に対応して設置され、前記商品に関する情報を表示する1以上の電子棚札と、携帯型の情報記憶媒体を機械的に識別可能な読取装置と、に無線又は有線で接続され、前記電子棚札に対して商品に関する情報を送信する店舗サーバであって、前記電子棚札は、電子棚札IDを記憶する機械的に識別可能な情報記憶媒体を備え、1以上の前記電子棚札を配置する棚又は什器の所定位置に、位置情報を記憶する第2の情報記憶媒体を設け、電子棚札情報と商品情報とを対応付ける棚札商品情報を記憶する電子棚札データベースと、前記読取装置から、読み取り送信された位置情報と1以上の電子棚札IDから、当該位置情報と電子棚札IDとを対応付け、前記電子棚札の位置を特定する棚札位置情報を電子棚札データベースに登録、保持する特定手段と、を具備することを特徴とする店舗サーバである。
【0020】
第6の発明は、第2の発明の位置認識システムで用いられる店舗サーバに関する発明である。
【0021】
また、第7の発明は、店舗の売場に商品毎に対応して設置され、前記商品に関する情報を表示する1以上の電子棚札と、店舗内において商品を格納し、運搬するセルフサービス運搬具に備えられる1以上の移動体情報端末と、に無線又は有線で接続され、前記電子棚札に対して商品に関する情報を送信する店舗サーバであって、電子棚札情報と商品情報とを対応付ける棚札商品情報と、前記電子棚札の位置情報を特定する棚札位置情報と、を記憶する電子棚札データベースと、前記移動体情報端末に商品に関する情報を配信する情報配信手段と、前記電子棚札データベースを用いて、当該商品の商品情報に対応付けられる電子棚札情報を抽出し、当該電子棚札に発光指示を送信する発光指示手段と、を具備することを特徴とする店舗サーバである。
【0022】
第7の発明は、第3の発明の電子棚札・移動体情報端末連動システムで用いられる店舗サーバに関する発明である。
【0023】
また、第8の発明は、店舗の売場に商品毎に対応して設置され、前記商品に関する情報を表示する1以上の電子棚札と、店舗内において商品を格納し、運搬するセルフサービス運搬具に備えられる1以上の移動体情報端末と、に無線又は有線で接続され、前記電子棚札に対して商品に関する情報を送信する店舗サーバであって、電子棚札情報と商品情報とを対応付ける棚札商品情報と、前記電子棚札の位置情報を特定する棚札位置情報と、を記憶する電子棚札データベースと、前記移動体情報端末から受信した1以上の電子棚札IDから、前記電子棚札データベースを用いて、当該電子棚札IDに対応付けられる棚札商品情報と棚札位置情報を取得する取得手段と、前記棚札商品情報と前記棚札位置情報に基づく前記商品に関する情報を、前記移動体情報端末に送信する情報配信手段と、を具備することを特徴とする店舗サーバである。
【0024】
第8の発明は、第4の発明の電子棚札・移動体情報端末連動システムで用いられる店舗サーバに関する発明である。
【0025】
また、第9の発明は、前記電子棚札に対して商品に関する情報を送信する店舗サーバに無線又は有線で接続される、店舗の売場に商品毎に対応して設置され、前記商品に関する情報を表示する電子棚札であって、前記電子棚札は、電子棚札IDを記憶する機械的に識別可能な情報記憶媒体を備えることを特徴とする電子棚札である。
【0026】
第9の発明による電子棚札は、電子棚札IDを記憶する機械的に識別可能な情報記憶媒体を備える。
【0027】
また、第10の発明は、前記電子棚札に対して商品に関する情報を送信する店舗サーバに無線又は有線で接続される、店舗の売場に商品毎に対応して設置され、前記商品に関する情報を表示する電子棚札であって、前記店舗サーバから無線通信により発光指示を受信する受信手段と、前記発光指示に応じて、点灯または点滅するLEDの集まりからなる1以上の発光手段と、を具備することを特徴とする電子棚札である。
【0028】
第10の発明による電子棚札は、店舗サーバから無線通信により発光指示を受信する受信手段と、発光指示に応じて、点灯または点滅するLEDの集まりからなる1以上の発光手段を備える。
【0029】
また、第11の発明は、商品毎に対応して設置され前記商品に関する情報を表示する1以上の電子棚札と、情報記憶媒体を機械的に識別可能な読取装置と、を備えた商品陳列棚であって、前記電子棚札は、電子棚札IDを記憶する機械的に識別可能な情報記憶媒体を備え、前記読取装置は、前記電子棚札に備えられている情報記憶媒体に記憶された棚札IDを非接触により読み取り可能な位置に備えられていることを特徴とする商品陳列棚である。
【0030】
第11の発明による商品陳列棚は、電子棚札IDを記憶する機械的に識別可能な情報記憶媒体を内蔵する電子棚札と、電子棚札に備えられている情報記憶媒体に記憶された棚札IDを非接触により読み取り可能な位置に情報記憶媒体を機械的に識別可能な読取装置を備える。
【0031】
また、第12の発明は、商品毎に対応して設置され前記商品に関する情報を表示する1以上の電子棚札と、第2の機械的に識別可能な情報記憶媒体とを備えた商品陳列棚であって、前記電子棚札は、電子棚札IDを記憶する機械的に識別可能な情報記憶媒体を備え、前記第2の機械的に識別可能な情報記憶媒体は、1以上の前記電子棚札を配置する棚又は什器の所定位置に設け、位置情報を記憶することを特徴とする商品陳列棚である。
【0032】
第12の発明による商品陳列棚は、電子棚札IDを記憶する機械的に識別可能な情報記憶媒体を内蔵する電子棚札と、1以上の前記電子棚札を配置する棚又は什器の所定位置に設け、位置情報を記憶する第2の機械的に識別可能な情報記憶媒体を備える。
【0033】
また、第13の発明は、前記電子棚札に対して商品に関する情報を送信する店舗サーバに無線又は有線で接続され、店舗内において商品を格納し、運搬するセルフサービス運搬具に備えられる移動体情報端末であって、携帯型の情報記憶媒体を機械的に識別可能な読取装置を備え、前記電子棚札に内蔵された機械的に識別可能な情報記憶媒体に記憶された前記電子棚札IDを一括して読み取る読取手段と、読み取った1以上の前記電子棚札IDを、前記店舗サーバに送信する棚札ID送信手段と、前記店舗サーバから受け取った当該電子棚札IDに対応付けられる商品に関する情報を表示する情報提示手段と、を具備することを特徴とする移動体情報端末である。
【0034】
第13の発明は、第4の発明の電子棚札・移動体情報端末連動システムで用いられる移動体情報端末に関する発明である。
【0035】
第14の発明は、コンピュータを第5の発明から第8の発明いずれかの店舗サーバとして機能させるプログラムである。
第15の発明は、コンピュータを第5の発明から第8の発明いずれかの店舗サーバとして機能させるプログラムを記録した記録媒体である。
【0036】
第16の発明は、コンピュータを第9の発明又は第10の発明の電子棚札として機能させるプログラムである。
第17の発明は、コンピュータを第9の発明又は第10の発明の電子棚札として機能させるプログラムを記録した記録媒体である。
【0037】
第18の発明は、コンピュータを第13の発明の移動体情報端末として機能させるプログラムである。
第19の発明は、コンピュータを第13の発明の移動体情報端末として機能させるプログラムを記録した記録媒体である。
【0038】
上述のプログラムをCD−ROM等の記録媒体に保持させて流通させてもよいし、このプログラムを通信回線を介して送受することもできる。
【発明の効果】
【0039】
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、ICタグ、発光手段を備える電子棚札と、移動体情報端末を用いて、商品の店舗内での位置の特定、及び商品の位置の提示機能を提供する電子棚札・移動体情報端末連動システム等を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0040】
以下に、添付図面を参照しながら、本発明に係る電子棚札・移動体情報端末連動システム等の好適な実施形態について詳細に説明する。尚、以下の説明および添付図面において、略同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略することにする。
【0041】
図1は、本実施の形態に係る電子棚札・移動体情報端末連動システム100の概略構成を示す図である。図1は、電子棚札・移動体情報端末連動システム100の一例であり、図1に示すように、電子棚札・移動体情報端末連動システム100は、店舗サーバ101、1以上の情報配信機102、1以上の電子棚札103、1以上のICタグリーダ104、1以上のショッピングカート106に備える移動体情報端末105、ネットワーク109等からなる。
【0042】
電子棚札・移動体情報端末連動システム100は、ネットワーク109を介して、店舗サーバ101、情報配信機102、ICタグリーダ104が接続される。ネットワーク109は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、社内LAN等のネットワークであり、有線、無線を問わない。
【0043】
店舗サーバ101はパーソナルコンピュータ等であり、位置情報認識手段111、情報配信手段112、発光指示手段113、電子棚札データベース301、広告情報データベース302等を有する。
【0044】
位置情報認識手段111は、ICタグリーダ104から受信した送信元ID、1以上の電子棚札IDから、当該ICタグリーダの位置情報である棚番号を特定し、当該棚番号と1以上の電子棚札IDとを対応付け、商品の位置を特定する棚札位置情報320を電子棚札データベース301に登録、保持する。また、携帯型のICタグリーダ107から受信した棚番号と1以上の電子棚札IDから、当該棚番号と電子棚札IDとを対応付け、商品の位置を特定する為の棚札位置情報320を電子棚札データベース301に登録、保持する。
情報配信手段112は、広告情報データベース302を用いて、移動体情報端末105に商品の広告情報330を配信し、また、移動体情報端末105からの読み取った1以上の棚札ID311から対応付けられる商品情報、棚番号、更に当該商品の広告情報330等を送信する。
発光指示手段113は、情報配信手段112により配信した広告情報330の当該商品に対応付けられる棚札商品情報310を抽出し、当該電子棚札103に発光指示を送信する。
電子棚札データベース301には、棚札ID311と商品情報312とを対応付ける棚札商品情報310、及び棚札ID311と棚番号313(位置情報)とを対応付ける棚札位置情報320を保持する。広告情報データベース302には、商品の広告情報330(広告情報、商品に関する情報、店舗情報等を含む)を保持する。
【0045】
情報配信機102は、店舗内の売場を分割した複数のゾーンに対して、割り当てられており、商品陳列棚20に設置される電子棚札103や、担当ゾーン内に入ってきたショッピングカート106の移動体情報端末105に対して、赤外線等を利用して、店舗サーバ101から送られた情報を無線送信する。
【0046】
電子棚札103は、薄い板型形状をなしており、店舗売場の商品陳列棚20に商品毎に対応して、商品陳列棚20の上枠または、下枠に設置される。電子棚札103は、棚札IDを記憶するICタグ10を内蔵し、商品情報表示手段121、発光手段122を有する。
商品情報表示手段121は、店舗サーバ101から、情報配信機102を介して、無線通信により受信した商品情報(商品価格等)を表示する。
発光手段122は、店舗サーバ101から、情報配信機102を介して、無線通信により受信した発光指示に応じて、LEDを発光させる。
【0047】
ICタグリーダ104は、商品陳列棚20を構成する棚部21毎に設置され、読取手段131、読取情報送信手段132を有する。読取手段131は、かかる棚部21に設置される1以上の電子棚札103に備えるICタグ10に記憶する棚札IDを一括して読み取る。読取情報送信手段132は、読み取った棚札IDを、自らの送信元IDと共に、店舗サーバ101に、無線送信する。
【0048】
ショッピングカート106は、店舗内において商品を格納し、運搬するセルフサービス運搬具であり、例えば、商店およびショッピングセンターなどのセルフサービスの形態で陳列した商品の販売を行う店舗において、購入する商品を入れて運搬する。ショッピングカート106は、移動体情報端末105を備える。
移動体情報端末105は、情報提示手段141、読取手段142等を有する。情報提示手段141は、店舗サーバ101から、情報配信機102を介して、送信された、現在位置や時間に応じた商品の広告情報や、読み取った棚札IDに応じた商品に関する情報を提示(表示)する。読取手段142は、移動体情報端末105に備え付けられる携帯型のICタグリーダを用いて、近傍の電子棚札103のICタグ10に記憶される棚札IDを読み取り、店舗サーバ101に送信する。
【0049】
次に、図2を参照しながら、店舗サーバ101のハードウェア構成を説明する。図2は、店舗サーバ101のハードウェア構成図である。
【0050】
店舗サーバ101は、制御部201、記憶部202、メディア入出力部203、通信制御部204、入力部205、表示部206、印刷部207等が、システムバス209を介して接続されて構成される。
【0051】
制御部201は、CPU(Central Processing Unit )、ROM(Read Only Memory )、RAM(Random Access Memory)等で構成される。
【0052】
CPUは、記憶部202、ROM、記録媒体等に格納されるプログラムをRAM上のワークメモリ領域に呼び出して実行し、システムバス209を介して接続された各装置を駆動制御し、店舗サーバ101が行う後述する各種処理(図11乃至図14参照)を実現する。
ROMは、不揮発性メモリであり、コンピュータのブートプログラムやBIOS等のプログラム、データ等を恒久的に保持している。
RAMは、揮発性メモリであり、記憶部202、ROM、記録媒体等からロードしたプログラム、データ等を一時的に保持するとともに、制御部201が各種処理を行う為に使用するワークエリアを備える。
【0053】
記憶部202は、HDD(ハードディスクドライブ)であり、制御部201が実行するプログラム、プログラム実行に必要なデータ、OS(オペレーティングシステム)等が格納される。プログラムに関しては、OS(オペレーティングシステム)に相当する制御プログラム391や、本コンピュータを適用する店舗サーバ101が行う後述の処理(図10、図12乃至図14参照)に相当するアプリケーションプログラム392等が格納されている。
これらの各プログラムコードは、制御部201により必要に応じて読み出されてRAMに移され、CPUに読み出されて各種の手段として実行される。
【0054】
メディア入出力部203(ドライブ装置)は、データの入出力を行い、例えば、フロッピディスクドライブ、PDドライブ、CDドライブ(−ROM、−R、−RW等)、DVDドライブ(−ROM、−R、−RW等)、MOドライブ等のメディア入出力装置等を有する。
【0055】
通信制御部204は、通信制御装置、通信ポート等を有し、店舗サーバ101とネットワーク109間の通信を媒介する通信インタフェースであり、ネットワーク109を介して、店舗サーバ101と、情報配信機102、ICタグリーダ104間の通信制御を行う。
【0056】
入力部205は、データの入力を行い、例えば、キーボード、マウス等のポインティングデバイス、テンキー等の入力装置を有する。
入力部205を介して、店舗サーバ101に対して、操作指示、動作指示、データ入力等を行うことができる。
【0057】
表示部206は、CRTモニタ、液晶パネル等のディスプレイ装置、ディスプレイ装置と連携してコンピュータのビデオ機能を実現するための論理回路等(ビデオアダプタ等)を有する。
【0058】
印刷部207は、プリンタであり、印刷出力処理を行う。
【0059】
システムバス209は、各装置間の制御信号、データ信号等の授受を媒介する経路である。
【0060】
次に、図3を参照しながら、店舗サーバ101の記憶部202が保持する情報について説明する。図3は、記憶部202が保持する情報を示す図である。
【0061】
記憶部202内には、電子棚札データベース301、広告情報データベース302、及び制御プログラム391、アプリケーションプログラム392等が格納されている。
【0062】
電子棚札データベース301は、複数の棚札商品情報310と棚札位置情報320からなる。棚札商品情報310は、棚札ID311、商品情報312等を有する。棚札ID311は、電子棚札103の識別情報である。商品情報313は、電子棚札103に表示する商品に関する情報(商品ID、商品価格等)である。棚札位置情報320は、棚札ID311、棚番号313等を有する。棚番号313は、商品陳列棚20の各棚部21毎の位置情報である。
【0063】
広告情報データベース302は、複数の広告情報330からなる。広告情報330は、広告主/店舗からの広告、POPコンテンツ、店舗内情報等の提供情報であり、広告情報ID、広告データ(動画、静止画、文字データ等)等を有する。
【0064】
尚、電子棚札データベース301及び広告情報データベース302のデータ構成は、この構成に限られるものではない。
【0065】
制御プログラム391は、店舗サーバ101の各構成部分を駆動制御するプログラムであり、OS(オペレーティングシステム)に相当する。
アプリケーションプログラム392は、店舗サーバ101が行う後述の位置認識処理、情報配信処理、発光指示処理(図10、図12乃至図14参照)に相当する実行可能プログラムである。
【0066】
次に、図4を参照しながら、電子棚札103(ICタグ10内蔵)及びICタグリーダ104の外観構成を説明する。図4は、電子棚札103及びICタグリーダ104の外観構成を示す図である。
電子棚札103は、商品22を陳列した商品陳列棚20の棚部21の棚前面に商品22毎に対応して配置される。電子棚札103は、陳列した商品22に関する情報(商品価格等)表示する。また、電子棚札103は、棚札IDを記憶するICタグ10を内蔵する。
ICタグリーダ104−1、104−2、…は、商品陳列棚20の各棚部21−1、21−2、…に、棚前面の同一棚部21上の1以上の電子棚札103に内蔵されるICタグ10に記憶された棚札IDを非接触で一括読み取れる状態に配置される。
【0067】
図5は、電子棚札103の外観図である。
図5に示すように、電子棚札103には、表面に無線送受信部(赤外線送受信部)603、表示部604、1以上のLED表示部605、ラベル11等を有し、電子棚札103内部にICタグ10が設けられる。
表示部604は、液晶ディスプレイ等であり、商品価格、顧客向け情報を顧客に提示(表示)する。LED表示部605は、赤、緑、青色等を発するLEDの発光素子からなる1以上の発光装置であり、店舗サーバ101からの発光指示に応じて、発光させる。赤外線送受信部603は、店舗サーバ101から配信され、情報配信機102から無線通信(例えば、赤外線通信)により伝送された商品価格や、顧客向け情報を受信する。ラベル12は、表示部604の下側に貼付され、商品名等が印刷される。電子棚札103に組み込まれるICタグ10は、当該電子棚札103の識別情報である棚札IDを記憶する。
【0068】
図6は、電子棚札103のハードウェア構成図である。
図6に示すように、電子棚札103は、制御部601、無線送受信部603、表示部604、LED表示部605等が、バス609を介して接続されて構成される。
【0069】
制御部601は、CPU、ROM、RAM等で構成される。
CPUは、ROMに格納されるプログラムをRAM上のワークメモリ領域に呼び出して実行し、バス609を介して接続された各装置を駆動制御し、電子棚札103が行う後述する処理(図13参照)を実現する。
ROMは、不揮発性メモリであり電子棚札103の各構成部分を制御するためのプログラムデータを恒久的に保持している。
RAMは、揮発性メモリであり、自身に設定された通信アドレスや、商品価格、顧客向けの情報等を一時的に保持するとともに、制御部601が各種処理を行う為に使用するワークエリアを備える。
【0070】
無線送受信部603は、例えば、赤外線送受信部であり、無線アンテナ608を介して、無線通信により、電子棚札103と情報配信機102間で送受信を行う。情報配信機102は、とネットワーク109間の通信を媒介する通信インタフェースであり、ネットワーク109を介して、店頭情報端末103と、店舗サーバ101間の通信制御を行う。
表示部604(液晶ディスプレイ)は商品価格、顧客向け情報等を表示する。
LED表示部605は、赤色、緑色、青色等の1以上のLEDからなる。LEDは、電流を流すと発光する半導体素子の一種である。
【0071】
ICタグ10は非接触ICタグであり、通常は金属層を積層した紙や、PETやポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ナイロン等の各種材料等の基材に、ラミネートしたアルミ箔等の金属箔をフォトエッチングやレジスト印刷後のエッチングによりコイル状のアンテナを形成し、ICチップを接続することにより形成する。ICチップは、アンテナの両端部に接続する。
また、電子棚札103は、駆動源としての太陽電池、薄型電池(図示せず)を備えている。
【0072】
図7は、ICタグリーダ104のハードウェア構成図である。
図7に示すように、ICタグリーダ104は、制御部401、記憶部402、マイクロ波送受信部403、通信制御部404、アンテナ405等が接続される。ICタグリーダ104は電子棚札103(ICタグ10内蔵)に対して共振する呼び出し信号を発信し、数cmから数十cmの距離でICタグ10からの応答信号を読み、ICタグ10に記録した情報である棚札IDの読み取りを行う。
【0073】
制御部401は、CPU、ROM、RAM等で構成され、記憶部402に格納されたプログラムに従って、各装置を駆動制御し、ICタグリーダ104が行う後述する処理(図10参照)を実現する。
【0074】
記憶部402には、各構成部分を駆動制御する制御プログラム、アプリケーションプログラムとして、読取手段131、読取情報送信手段132等に相当する実行可能プログラム、および店舗サーバ101に情報を提供する際の当該ICタグリーダ104を特定する送信元ID等が格納されている。
【0075】
これらの各プログラムコードは、制御部401により必要に応じて読み出されてRAMに移され、CPUに読み出されて各種の手段として実行される。
【0076】
マイクロ波送受信部403は、アンテナ405を介して、ICタグリーダ104とICタグ10との間の通信を媒介する無線通信インタフェースであり、ICタグ10のメモリに記憶されている情報を受信する。
【0077】
通信制御部404は、ICタグリーダ104ネットワーク109間の通信を媒介する通信インタフェースであり、ネットワーク109を介して、ICタグリーダ104と、店舗サーバ101間の通信制御を行う。
尚、後述(図11参照)するハンディタイプのICタグリーダ107も、同様のハードウェア構成である。
【0078】
図8は、ショッピングカート106の外観を示す図である。
図8を示すように、ショッピングカート106は、店舗内において商品を格納し、運搬する移動体であり、例えば、商店およびショッピングセンターなどのセルフサービスの形態で陳列した商品の販売を行う店舗において、購入する商品を入れて運搬する。ショッピングカート106は、移動体情報端末105を備える。
【0079】
移動体情報端末105は、正面には、タッチパネル付きモニタ等である表示部504が配置されている。表示部504には、店舗内の商品に関する広告情報等が表示される。表示部504の横には、ICタグリーダ506が設置される。商品陳列棚20の電子棚札103(ICタグ10内蔵)にかざすと、ICタグ10からの応答信号を、ICタグリーダ506で受信する。
【0080】
図9は、移動体情報端末105のハードウェア構成を示す図である。
図9に示すように、移動体情報端末105は、制御部501、記憶部502、無線送受信部503、表示部504、入力部505、ICタグリーダ506、電源制御部507、バッテリー508等が、バス509を介して接続されて構成される。
記憶部502には、各構成部分を駆動制御する制御プログラム、アプリケーションプログラムとして、予め、等の実行可能プログラムが格納されている。
無線送受信部503は、例えば、赤外線送受信部であり、無線アンテナ510を介して、無線通信により、移動体情報端末105と情報配信機102間で送受信を行う。
【0081】
入力部505は、データの入力を行い、例えば、タッチパネル、操作キー、操作ボタン等であり、表示部504(液晶ディスプレイ)に表示された操作案内、各種処理、操作を行う。
【0082】
ICタグリーダ506は、ICタグ10、11に対して共振する呼び出し信号を発信し、数cmから数十cmの距離でICタグ10、11からの応答信号を読み、ICタグ10、11に記録した情報である棚札ID、棚番号等の読み取りを行う。
電源制御部507は、バッテリー508に接続され、移動体情報端末105内の各部に供給制御する。
【0083】
次に、本発明の実施形態に係る電子棚札・移動体情報端末連動システム100における、ICタグリーダ104の読取手段131、読取情報送信手段132、店舗サーバ101の位置情報認識手段111に相当する棚札ID311を記憶するICタグ10を内蔵した電子棚札103を用いた商品の位置認識処理の処理手順について説明する。図10は、電子棚札103(ICタグ10内蔵)を用いた商品の位置認識処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0084】
図10に示すように、ICタグリーダ104とICタグ10との交信可能な状態にしておき、常時、ICタグ10のメモリに記憶した情報を読み取るように設定する(ステップS1001)。図4に示すように、例えば、ICタグリーダ104−1、104−2、…は、商品陳列棚20の各棚部21−1、21−2、…に、棚前面の同一棚部21上の1以上の電子棚札103に内蔵されるICタグ10に記憶された棚札IDを非接触で一括読み取れる状態に配置される。
店舗サーバ101の制御部201は、ICタグリーダ104に対して、電子棚札103のICタグ10の読取指示を送信する(ステップS1002)。
ICタグリーダ104の制御部401は、店舗サーバ101からの読取指示に対して、共振する呼び出し信号をICタグ10に送信する(ステップS1003)。
【0085】
電子棚札103のICタグ10は、呼び出し信号を受けて応答信号を送出する(ステップS1004)。
ICタグリーダ104の制御部401は、応答信号を受信し(ステップS1005)、ICタグ10のメモリに記憶した棚札ID311を読み取る(ステップS1006)。
ICタグリーダ104の制御部401は、読み取った棚札ID311と、自身の送信元IDを店舗サーバ101に送信する(ステップS1007)。
【0086】
店舗サーバ101の制御部201は、受け取った送信元IDから当該ICタグリーダ104が配置されている棚番号313を取得し(ステップS1008)、受け取った棚札ID311と当該棚番号313を対応付ける(ステップS1009)。
制御部201は、対応付けられる棚札ID311と棚番号313を電子棚札データベース301の棚札位置情報320を保持する(ステップS1010)。
【0087】
制御部201は、全てのICタグリーダ104に対して読取終了するまで(ステップS1011のNo)、ステップS1002からステップS1011の処理を繰り返し、全てのICタグリーダ104に対する位置情報認識処理を行う。
【0088】
尚、本実施の形態では、店舗サーバ101が各ICタグリーダ104に対して順次読取指示を送信したが、店舗サーバ101がブロードキャスト通信で一斉に全てのICタグリーダ104に読取指示を配信してもよい。また、各ICタグリーダ104が所定時間(例えば、1回/週、棚卸し後等)に読取処理、及び店舗サーバ101への送信処理を行ってもよい。
【0089】
また、図11、図12を参照しながら、商品の位置情報認識する方法として、棚札IDを記憶するICタグ10を内蔵した電子棚札103と、棚番号を記憶したICタグ11を用いて、商品の位置情報認識処理の処理手順について説明する。図11は、電子棚札103(ICタグ10内蔵)及びICタグ11の外観構成を示す図である。図12は、電子棚札103(ICタグ10内蔵)とICタグ11を用いた商品の位置認識処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0090】
図11に示すように、電子棚札103は、商品22を陳列した商品陳列棚20の棚部21の棚前面に商品22毎に対応して配置される。電子棚札103は、陳列した商品22に関する情報(商品価格等)表示する。棚札ID311を記憶するICタグ10を内蔵する。
ICタグ11−1、11−2、…は、商品陳列棚20の各棚部21−1、21−2、…に配置され、位置情報として夫々の棚番号313を記憶する。
ハンディタイプのICタグリーダ107は、商品陳列棚20の各棚部21毎の1以上の電子棚札103のICタグ10(棚札ID311記憶)とICタグ11(棚番号313記憶)を読み取る。
【0091】
図11、図12に示すように、例えば、店舗の担当者が、商品の位置確認の際、手動で、ハンディタイプのICタグリーダ107を商品陳列棚20の各棚部21(ICタグ10、11)にかざす(ステップS1201)。
ICタグリーダ107の制御部401は、店舗サーバ101からの読取指示に対して、共振する呼び出し信号をICタグ10、11に送信する(ステップS1202)。
【0092】
電子棚札103のICタグ10、商品陳列棚のICタグ11は、呼び出し信号を受けて応答信号を送出する(ステップS1203)。
ICタグリーダ107の制御部401は、応答信号を受信し(ステップS1204)、ICタグ10のメモリに記憶した棚札ID311、及びICタグ11のメモリに記憶した棚番号313を一括して読み取る(ステップS1205)。
ICタグリーダ107の制御部401は、読み取った1以上の棚札ID311と、棚番号313を店舗サーバ101に送信する(ステップS1206)。
【0093】
店舗サーバ101の制御部201は、受け取った1以上の棚札ID311と棚番号313を対応付け、電子棚札データベース301の棚札位置情報320を保持する(ステップS1207)。
【0094】
全ての店舗内の商品陳列棚20のICタグ10、11を読取終了するまで(ステップS1208のNo)、ステップS1201からステップS1208の処理を繰り返し、全てのICタグリーダ107に対する位置情報認識処理を行う。
【0095】
次に、店舗サーバ101の情報配信手段112、発光指示手段113、電子棚札103の発光手段122、移動体情報端末105の情報提示手段131に相当する商品情報の提示(表示)、及び商品位置の提示(発光)処理の処理手順について説明する。図13は、商品情報の提示(表示)、及び商品位置の提示(発光)処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0096】
図13に示すように、店舗サーバ101の制御部201は、情報配信機102を介して、買い物客のショッピングカート106に備える移動体情報端末105に、広告情報データベース302を用いて、ショッピングカート106の位置情報(ゾーン)、時間に応じた商品の広告情報330、及び当該商品の位置提示情報を配信する(ステップS1301)。商品の広告情報330と位置提示情報は、例えば、「今日のお買い得品は、○○です。該当商品には赤のランプが点灯しています。」などである。
【0097】
ショッピングカート106を利用して買い物を行う顧客に対して、店舗内の売場を複数のゾーンに分割する。個々のゾーンには、情報配信機102が設置され、複数の商品陳列棚20を配置する。ゾーンは、配信する広告の請負単位としての意味をもち、同一ゾーン内に存在するショッピングカート106に備え付けられている移動体情報端末105には、同一の広告情報が配信される。例えば、顧客のショッピングカート106がゾーンAに進入すると、ゾーンAに配置している商品陳列棚20に陳列されている商品の広告情報330を配信する。
【0098】
尚、広告情報330は、広告主/店舗からの広告、POPコンテンツ、店舗内情報等の提供情報である。また、広告情報330は、顧客の属性情報に応じて配信される。例えば、20歳代、30歳代の女性のみへの情報配信、また購買ポイント数に応じた情報配信等である。顧客の属性情報は、例えば、入店した顧客がショッピングカート106を押して買い物を行う際、ショッピングカート106に備える携帯型情報端末105のICタグリーダ506に顧客カードをかざすことにより、顧客情報(属性情報)を取得することができる。
【0099】
移動体情報端末105の制御部501は、受け取った広告情報330を表示部504に表示する(ステップS1302)。
【0100】
店舗サーバ101の制御部201は、電子棚札データベース301を用いて、配信した広告情報330に該当する商品の棚札位置情報320を検索、取得する(ステップS1303)。
制御部201は、当該棚札位置情報320の棚札ID311に該当する電子棚札103に、配信した広告情報330に応じて商品位置を知らせる発光指示を送信する(ステップS1304)。
【0101】
電子棚札103の制御部601は、発光指示を受信すると(ステップS1305)、発光指示に基づき、LED表示部605を介して、指定された色のLEDを点灯又は点滅させる(ステップS1306)。
制御部601は、所定時間経過すると、消灯する(ステップS1307)。
【0102】
次に、移動体情報端末105の情報取得手段141、読取手段142、店舗サーバ101の情報配信手段112に相当する商品の位置情報に応じた情報取得処理の処理手順について説明する。図14は、商品の位置情報に応じた情報取得処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0103】
図14に示すように、店舗内で顧客は、ショッピングカート106を押して買い物を行う。移動時に、商品の位置を取得する場合、ショッピングカート106に備える移動体情報端末105のハンディタイプのICタグリーダ506を商品陳列棚20にかざす(ステップS1401)。
移動体情報端末105のICタグリーダ506は、共振する呼び出し信号をICタグ10に送信する(ステップS1402)。
【0104】
電子棚札103のICタグ10は、呼び出し信号を受けて応答信号を送出する(ステップS1403)。
ICタグリーダ506は、周辺の電子棚札103のICタグ10から応答信号を受信し(ステップS1404)、ICタグ10のメモリに記憶した棚札ID311を一括して読み取る(ステップS1405)。ICタグリーダ506により、通常、3つ分の商品陳列棚20の範囲のICタグ10を読み取ることを可能とする。
移動体情報端末105の制御部501は、読み取った1以上の棚札ID311を店舗サーバ101に送信する(ステップS1406)。
【0105】
店舗サーバ101の制御部201は、電子棚札データベース301を用いて、受け取った1以上の棚札ID311から対応付けられる商品情報312、棚番号313を抽出する(ステップS1407)。
制御部201は、対応付けられる商品情報312、棚番号313を送信元の移動体情報端末105に送信する(ステップS1408)。
更に、制御部201は、対応付けられる商品情報(商品ID)に該当する広告情報330を送信する(ステップS1409)。
【0106】
移動体情報端末105の制御部501は、受け取った対応付けられる商品情報312、棚番号313を表示する(ステップS1410)。
また、制御部501は、受け取った広告情報330を表示する(ステップS1411)。
【0107】
以上説明したように、本発明の実施の形態によれば、店舗サーバ101は、ICタグリーダ104から受信した送信元ID、1以上の電子棚札IDから、当該ICタグリーダの位置情報である棚番号を特定し、当該棚番号と1以上の電子棚札IDとを対応付け、商品の位置を特定する棚札位置情報を電子棚札データベース301に登録、保持する位置情報認識手段111と、移動体情報端末105に商品の広告情報を配信し、また、移動体情報端末105からの読み取った1以上の棚札ID311から対応付けられる商品に関する情報を送信する情報配信手段112と、情報配信手段112により配信した広告情報の当該商品に対応付けられる電子棚札情報を抽出し、当該電子棚札に発光指示を送信する発光指示手段113を備え、電子棚札103は、棚札IDを記憶するICタグ10を内蔵し、店舗サーバ101から、情報配信機102を介して、無線通信により受信した商品に関する情報(価格等)を表示する商品情報表示手段121、店舗サーバ101から受信した発光指示に応じて、LEDの発光体を発光させる発光手段122を備え、ICタグリーダ104は、商品陳列棚20を構成する棚部毎に設置され、かかる棚部に設置される1以上の電子棚札103に備えるICタグ10に記憶する棚札IDを一括して読み取る読取手段131と、読取情報送信手段132を備え、移動体情報端末105は、移動体情報端末105に備え付けられる携帯型のICタグリーダを用いて、近傍の電子棚札103のICタグ10に記憶される棚札IDを読み取り、店舗サーバ101に送信する読取手段142と、店舗サーバ101から、情報配信機102を介して、送信された商品の広告情報や、読み取った棚札IDに応じた商品に関する情報を顧客に提示する情報提示手段141を備え、商品の位置認識と、商品の位置提示を行う。
【0108】
これにより、各商品の店舗内での位置を自動的に認識することを可能とし、更に、移動体情報端末105に提供された商品情報に該当する商品の電子棚札が発光することにより、商品の位置を知らせることを可能とし、電子棚札103と移動体情報端末105との連動により、顧客にとって、簡単に商品の位置が特定でき、容易に買い物を行うことができる電子棚札・移動体情報端末連動システムを提供すると共に、顧客に対して有効的な販売促進効果が得られる。
また、店舗の担当者にとって、店舗内の多数の商品の位置を自動的に特定できることにより、商品管理の上で担当者の負担が軽減されるという効果を奏する。
【0109】
尚、本実施の形態では、店舗サーバ101が各ICタグリーダ104に対して順次読取指示を送信したが、店舗サーバ101がブロードキャスト通信で一斉に全てのICタグリーダ104に読取指示を配信してもよい。また、各ICタグリーダ104自身が所定時間(例えば、1回/週、棚卸し後等)に読取処理、及び店舗サーバ101への送信処理を行ってもよい。
また、本実施の形態では、ハンディタイプのICタグリーダ107は、手動でICタグから読み取った棚札ID、棚番号等を、店舗サーバ101に順次送信したが、ICタグリーダ107の記憶部に保持し、商品の位置認識を行ってもよい。
【0110】
更に、本実施の形態では、機械的に識別可能な情報記憶媒体としてICタグ10、11を用い、その読取装置としてICタグリーダ104、107、506を用いたが、情報記録媒体として、1次元バーコードや2次元バーコード(QRコード、PDF417、DataMatrix、MaxiCode等)を電子棚札103や棚部21に備え、その読取装置としてバーコードリーダを用いて、情報を収集してもよい。
【0111】
尚、図10、図12乃至図14等に示す処理を行うプログラムはCD−ROM等の記録媒体に保持させて流通させてもよいし、このプログラムを通信回線を介して送受することもできる。
【0112】
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係る電子棚札・移動体情報端末連動システム等の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【図面の簡単な説明】
【0113】
【図1】本実施の形態に係る電子棚札・移動体情報端末連動システム100の概略構成を示す図
【図2】店舗サーバ101のハードウェア構成図
【図3】記憶部202が保持する情報を示す図
【図4】電子棚札103及びICタグリーダ104の外観構成を示す図
【図5】電子棚札103の外観図
【図6】電子棚札103のハードウェア構成図
【図7】ICタグリーダ104のハードウェア構成図
【図8】ショッピングカート106の外観を示す図
【図9】移動体情報端末105のハードウェア構成を示す図
【図10】電子棚札103(ICタグ10内蔵)を用いた商品の位置認識処理の処理手順を示すフローチャート
【図11】電子棚札103(ICタグ10内蔵)及びICタグ11の外観構成を示す図
【図12】電子棚札103(ICタグ10内蔵)とICタグ11を用いた商品の位置認識処理の処理手順を示すフローチャート
【図13】商品情報の提示(表示)、及び商品位置の提示(発光)処理の処理手順を示すフローチャート
【図14】商品の位置情報取得処理の処理手順を示すフローチャート
【符号の説明】
【0114】
100………電子棚札・移動体情報端末連動システム
101………店舗サーバ
102………情報配信機
103………電子棚札
104、107、506………ICタグリーダ
105………移動体情報端末
106………ショッピングカート
109………ネットワーク
111………位置情報認識手段
112………情報配信手段
113………発光指示手段
121………商品情報表示手段
122………発光手段
131………読取手段
132………読取情報送信手段
141………情報提示手段
142………読取手段
201、401、501、601………制御部
202、402、502………記憶部
301………電子棚札データベース
302………広告情報データベース
310………棚札商品情報
311………棚札ID
312………商品情報
313………棚番号
320………棚札位置情報
330………広告情報
10、11………ICタグ
20………商品陳列棚
21………棚部
22………商品

【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗の売場に商品毎に対応して設置され、前記商品に関する情報を表示する1以上の電子棚札と、1以上の情報記憶媒体を機械的に識別可能な読取装置と、無線又は有線で接続され、前記電子棚札に対して商品に関する情報を送信する店舗サーバと、からなる位置認識システムであって、
前記電子棚札は、
電子棚札IDを記憶する機械的に識別可能な情報記憶媒体を備え、
前記読取装置は、
常時、前記情報記憶媒体に記憶された前記電子棚札IDを非接触で読み取れる状態に装備されており、
前記電子棚札に内蔵された前記情報記憶媒体に記憶された前記電子棚札IDを一括して読み取る読取手段と、
読み取った1以上の前記電子棚札IDと、自身の読取装置を特定する送信元IDを、前記店舗サーバに送信する棚札ID送信手段と、
を備え、
前記店舗サーバは、
電子棚札情報と商品情報とを対応付ける棚札商品情報を記憶する電子棚札データベースと、
前記読取装置から受信した送信元IDから、当該読取装置の位置情報を特定し、当該位置情報と受信した1以上の電子棚札IDとを対応付け、前記電子棚札の位置を特定する棚札位置情報を電子棚札データベースに登録、保持する特定手段と、
を具備することを特徴とする位置認識システム。
【請求項2】
店舗の売場に商品毎に対応して設置され、前記商品に関する情報を表示する1以上の電子棚札と、携帯型の情報記憶媒体を機械的に識別可能な読取装置と、無線又は有線で接続され、前記電子棚札に対して商品に関する情報を送信する店舗サーバと、からなる位置認識システムであって、
前記電子棚札は、電子棚札IDを記憶する機械的に識別可能な情報記憶媒体を備え、
1以上の前記電子棚札を配置する棚又は什器の所定位置に設け、位置情報を記憶する第2の情報記憶媒体と、
前記読取装置は、
前記電子棚札に内蔵された前記情報記憶媒体に記憶された前記電子棚札ID、及び前記第2の情報記憶媒体に記憶された位置情報を一括して読み取る読取手段と、
読み取った1以上の前記電子棚札IDと前記位置情報を、前記店舗サーバに送信する位置情報送信手段と、
を備え、
前記店舗サーバは、
電子棚札情報と商品情報とを対応付ける棚札商品情報を記憶する電子棚札データベースと、
前記読取装置から受信した位置情報と1以上の電子棚札IDから、当該位置情報と電子棚札IDとを対応付け、前記電子棚札の位置を特定する棚札位置情報を電子棚札データベースに登録、保持する特定手段と、
を具備することを特徴とする位置認識システム。
【請求項3】
店舗の売場に商品毎に対応して設置され、前記商品に関する情報を表示する1以上の電子棚札と、店舗内において商品を格納し、運搬するセルフサービス運搬具に備えられる1以上の移動体情報端末と、無線又は有線で接続され、前記電子棚札に対して商品に関する情報を送信する店舗サーバと、からなる電子棚札・移動体情報端末連動システムであって、
前記店舗サーバは、
電子棚札情報と商品情報とを対応付ける棚札商品情報と、前記電子棚札の位置を特定する棚札位置情報と、を記憶する電子棚札データベースと、
商品に関する情報を前記移動体情報端末に配信する情報配信手段と、
前記電子棚札データベースを用いて、当該商品の商品情報に対応付けられる電子棚札情報を抽出し、当該電子棚札に発光指示を送信する発光指示手段と、
を備え、
前記移動体情報端末は、
前記店舗サーバから無線通信により受信した商品に関する情報を表示する情報提示手段と、
を備え、
前記電子棚札は、
前記店舗サーバから無線通信により発光指示を受信する受信手段と、
前記発光指示に応じて、点灯または点滅するLEDの集まりからなる1以上の発光手段と、
を具備することを特徴とする電子棚札・移動体情報端末連動システム。
【請求項4】
店舗の売場に商品毎に対応して設置され、前記商品に関する情報を表示する1以上の電子棚札と、店舗内において商品を格納し、運搬するセルフサービス運搬具に備えられる1以上の移動体情報端末と、無線又は有線で接続され、前記電子棚札に対して商品に関する情報を送信する店舗サーバと、からなる電子棚札・移動体情報端末連動システムであって、
前記電子棚札は、
電子棚札IDを記憶する機械的に識別可能な情報記憶媒体を備え、
前記移動体情報端末は、
携帯型の情報記憶媒体を機械的に識別可能な読取装置を備え、
前記電子棚札に内蔵された前記情報記憶媒体に記憶された前記電子棚札IDを一括して読み取る読取手段と、
読み取った1以上の前記電子棚札IDを、前記店舗サーバに送信する棚札ID送信手段と、
前記店舗サーバから受け取った当該電子棚札IDに対応付けられる商品に関する情報を表示する情報提示手段と、
を備え、
前記店舗サーバは、
電子棚札情報と商品情報とを対応付ける棚札商品情報と、前記電子棚札の位置を特定する棚札位置情報と、を記憶する電子棚札データベースと、
前記移動体情報端末から受信した1以上の電子棚札IDから、前記電子棚札データベースを用いて、当該電子棚札IDに対応付けられる棚札商品情報と棚札位置情報を取得する取得手段と、
前記棚札商品情報と前記棚札位置情報に基づく前記商品に関する情報を前記移動体情報端末に送信する情報配信手段と、
を具備することを特徴とする電子棚札・移動体情報端末連動システム。
【請求項5】
店舗の売場に商品毎に対応して設置され、前記商品に関する情報を表示する1以上の電子棚札と、1以上の情報記憶媒体を機械的に識別可能な読取装置と、に無線又は有線で接続され、前記電子棚札に対して商品に関する情報を送信する店舗サーバであって、
電子棚札情報と商品情報とを対応付ける棚札商品情報を記憶する電子棚札データベースと、
前記読取装置から受信した送信元IDから、当該読取装置の位置情報を特定し、当該位置情報と受信した1以上の電子棚札IDとを対応付け、前記電子棚札の位置を特定する棚札位置情報を電子棚札データベースに登録、保持する特定手段と、
を具備することを特徴とする店舗サーバ。
【請求項6】
前記読取装置を、前記情報記憶媒体を付した前記商品を陳列する棚又は什器の所定位置に設けることを特徴とする請求項5記載の店舗サーバ。
【請求項7】
店舗の売場に商品毎に対応して設置され、前記商品に関する情報を表示する1以上の電子棚札と、携帯型の情報記憶媒体を機械的に識別可能な読取装置と、に無線又は有線で接続され、前記電子棚札に対して商品に関する情報を送信する店舗サーバであって、
前記電子棚札は、電子棚札IDを記憶する機械的に識別可能な情報記憶媒体を備え、
1以上の前記電子棚札を配置する棚又は什器の所定位置に、位置情報を記憶する第2の情報記憶媒体を設け、
電子棚札情報と商品情報とを対応付ける棚札商品情報を記憶する電子棚札データベースと、
前記読取装置から、読み取り送信された位置情報と1以上の電子棚札IDから、当該位置情報と電子棚札IDとを対応付け、前記電子棚札の位置を特定する棚札位置情報を電子棚札データベースに登録、保持する特定手段と、
を具備することを特徴とする店舗サーバ。
【請求項8】
店舗の売場に商品毎に対応して設置され、前記商品に関する情報を表示する1以上の電子棚札と、店舗内において商品を格納し、運搬するセルフサービス運搬具に備えられる1以上の移動体情報端末と、に無線又は有線で接続され、前記電子棚札に対して商品に関する情報を送信する店舗サーバであって、
電子棚札情報と商品情報とを対応付ける棚札商品情報と、前記電子棚札の位置情報を特定する棚札位置情報と、を記憶する電子棚札データベースと、
前記移動体情報端末に商品に関する情報を配信する情報配信手段と、
前記電子棚札データベースを用いて、当該商品の商品情報に対応付けられる電子棚札情報を抽出し、当該電子棚札に発光指示を送信する発光指示手段と、
を具備することを特徴とする店舗サーバ。
【請求項9】
前記情報配信手段は、
顧客の属性情報に応じた商品に関する情報、及び当該商品の位置提示として対応付けられる電子棚札への発光指示内容を、前記移動体情報端末に配信することを特徴とする請求項8記載の店舗サーバ。
【請求項10】
店舗の売場に商品毎に対応して設置され、前記商品に関する情報を表示する1以上の電子棚札と、店舗内において商品を格納し、運搬するセルフサービス運搬具に備えられる1以上の移動体情報端末と、に無線又は有線で接続され、前記電子棚札に対して商品に関する情報を送信する店舗サーバであって、
電子棚札情報と商品情報とを対応付ける棚札商品情報と、前記電子棚札の位置情報を特定する棚札位置情報と、を記憶する電子棚札データベースと、
前記移動体情報端末から受信した1以上の電子棚札IDから、前記電子棚札データベースを用いて、当該電子棚札IDに対応付けられる棚札商品情報と棚札位置情報を取得する取得手段と、
前記棚札商品情報と前記棚札位置情報に基づく前記商品に関する情報を、前記移動体情報端末に送信する情報配信手段と、
を具備することを特徴とする店舗サーバ。
【請求項11】
前記機械的に識別可能な情報記憶媒体は、
非接触ICタグ、2次元バーコード、1次元バーコードのいずれかであることを特徴とする請求項5から請求項10のいずれかに記載の店舗サーバ。
【請求項12】
前記情報記憶媒体を機械的に識別可能な読取装置は、
ICタグリーダ、又はバーコードリーダであることを特徴とする請求項5から請求項10のいずれかに記載の店舗サーバ。
【請求項13】
前記電子棚札に対して商品に関する情報を送信する店舗サーバに無線又は有線で接続される、店舗の売場に商品毎に対応して設置され、前記商品に関する情報を表示する電子棚札であって、
前記電子棚札は、電子棚札IDを記憶する機械的に識別可能な情報記憶媒体を備えることを特徴とする電子棚札。
【請求項14】
前記電子棚札に対して商品に関する情報を送信する店舗サーバに無線又は有線で接続される、店舗の売場に商品毎に対応して設置され、前記商品に関する情報を表示する電子棚札であって、
前記店舗サーバから無線通信により発光指示を受信する受信手段と、
前記発光指示に応じて、点灯または点滅するLEDの集まりからなる1以上の発光手段と、
を具備することを特徴とする電子棚札。
【請求項15】
前記機械的に識別可能な情報記憶媒体は、
非接触ICタグ、2次元バーコード、1次元バーコードのいずれかであることを特徴とする請求項13又は請求項14記載の電子棚札。
【請求項16】
商品毎に対応して設置され前記商品に関する情報を表示する1以上の電子棚札と、情報記憶媒体を機械的に識別可能な読取装置と、を備えた商品陳列棚であって、
前記電子棚札は、電子棚札IDを記憶する機械的に識別可能な情報記憶媒体を備え、
前記読取装置は、前記電子棚札に備えられている情報記憶媒体に記憶された棚札IDを非接触により読み取り可能な位置に備えられていることを特徴とする商品陳列棚。
【請求項17】
商品毎に対応して設置され前記商品に関する情報を表示する1以上の電子棚札と、第2の機械的に識別可能な情報記憶媒体とを備えた商品陳列棚であって、
前記電子棚札は、電子棚札IDを記憶する機械的に識別可能な情報記憶媒体を備え、
前記第2の機械的に識別可能な情報記憶媒体は、1以上の前記電子棚札を配置する棚又は什器の所定位置に設け、位置情報を記憶することを特徴とする商品陳列棚。
【請求項18】
前記機械的に識別可能な情報記憶媒体は、
非接触ICタグ、2次元バーコード、1次元バーコードのいずれかであることを特徴とする請求項16又は請求項17記載の商品陳列棚。
【請求項19】
前記情報記憶媒体を機械的に識別可能な読取装置は、
ICタグリーダ、又はバーコードリーダであることを特徴とする請求項16又は請求項17記載の商品陳列棚。
【請求項20】
前記位置情報は、棚番号であることを特徴とする請求項17記載の商品陳列棚。
【請求項21】
前記電子棚札に対して商品に関する情報を送信する店舗サーバに無線又は有線で接続され、店舗内において商品を格納し、運搬するセルフサービス運搬具に備えられる移動体情報端末であって、
携帯型の情報記憶媒体を機械的に識別可能な読取装置を備え、
前記電子棚札に内蔵された機械的に識別可能な情報記憶媒体に記憶された前記電子棚札IDを一括して読み取る読取手段と、
読み取った1以上の前記電子棚札IDを、前記店舗サーバに送信する棚札ID送信手段と、
前記店舗サーバから受け取った当該電子棚札IDに対応付けられる商品に関する情報を表示する情報提示手段と、
を具備することを特徴とする移動体情報端末。
【請求項22】
前記機械的に識別可能な情報記憶媒体は、
非接触ICタグ、2次元バーコード、1次元バーコードのいずれかであることを特徴とする請求項21記載の移動体情報端末。
【請求項23】
前記情報記憶媒体を機械的に識別可能な読取装置は、
ICタグリーダ、又はバーコードリーダであることを特徴とする請求項21記載の移動体情報端末。
【請求項24】
コンピュータを請求項5から請求項12のいずれかに記載の店舗サーバとして機能させるプログラム。
【請求項25】
コンピュータを請求項5から請求項12のいずれかに記載の店舗サーバとして機能させるプログラムを記録した記録媒体。
【請求項26】
コンピュータを請求項13から請求項15のいずれかに記載の電子棚札として機能させるプログラム。
【請求項27】
コンピュータを請求項13から請求項15のいずれかに記載の電子棚札として機能させるプログラムを記録した記録媒体。
【請求項28】
コンピュータを請求項21から請求項23のいずれかに記載の移動体情報端末として機能させるプログラム。
【請求項29】
コンピュータを請求項21から請求項23のいずれかに記載の移動体情報端末として機能させるプログラムを記録した記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2008−77131(P2008−77131A)
【公開日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−252120(P2006−252120)
【出願日】平成18年9月19日(2006.9.19)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】