説明

低周波シンセティックジェットアクチュエータ及びその製造方法

【課題】ノイズ量を低減し、動作中に消費される電力量を減少させる、低い構造的固有周波数を有するシンセティックジェットを提供する。
【解決手段】シンセティックジェットアクチュエータ50は第1プレート52から離間され且つこれに対して平行に配列された第2プレート54と、第1プレート52及び第2プレート54と共にチャンバ64を定めるように構成されたスペーサ要素62とを含む。スペーサ要素62は、チャンバ64がチャンバ外部の環境68と流体連通するようにその内部に形成された少なくとも1つのオリフィス66を含み、スペーサ要素62は、第1及び第2プレート52,54のうちの少なくとも1つの撓みに応じて曲げ動作で変形するように構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は一般に、シンセティックジェットアクチュエータに関し、より具体的には、構造的固有周波数を低下させるための要素を内部に有するシンセティックジェットアクチュエータに関する。
【背景技術】
【0002】
シンセティックジェットアクチュエータは、流体のシンセティックジェットを生成して、表面を覆う流体の流れに影響を与える広く利用される技術である。一般的なシンセティックジェットアクチュエータは、内部チャンバを定めるハウジングを含む。ハウジングの壁部にはオリフィスが存在する。アクチュエータは更に、内部チャンバ内の容積を周期的に変化させて一連の流体渦流を発生させ、ハウジングのオリフィスから外部環境に噴出させるようにするための機構をハウジング内又はその周辺に含む。容積変化機構の実施例は、例えば、ジェットハウジング内に配置され、その往復運動中に流体をオリフィスに流出入させるピストン、又はハウジングの壁部としての可撓性ダイヤフラムを含むことができる。可撓性ダイヤフラムは一般に、圧電アクチュエータ又は他の適切な手段によって作動される。
【0003】
一般的に、容積変化機構の時間調和運動をもたらすために制御システムが用いられる。機構がチャンバの容積を減少させると、流体がオリフィスを通じてチャンバから排出される。流体がオリフィスを通過すると、オリフィスの鋭角縁部により流れが分離され、渦層を生じて渦流が現れる。これらの渦流は、自励速度未満でオリフィスの縁部から離れる。機構がチャンバの容積を増加させると、周囲流体がオリフィスから離れた距離からチャンバ内に引き込まれる。渦流は、オリフィスの縁部から既に離れているので、チャンバ内に流入する周囲流体の影響は受けない。渦流は、オリフィスから離れて移動すると、流体のジェットを合成し、すなわち「シンセティックジェット」である。
【0004】
ここで図1から3を参照すると、シンセティックジェットアクチュエータの一般的な動作を説明する目的で、当該技術分野で公知のシンセティックジェットアクチュエータ10及びこの動作を示している。シンセティックジェットアクチュエータ10は、内部チャンバ14を定め且つ封入するハウジング11を含む。ハウジング11及びチャンバ14は、実質的にあらゆる幾何学的構成をとることができるが、議論及び理解のために、ハウジング11は、剛性の側壁部12、剛性の前壁部13、及び後部ダイヤフラム18を有するように図1に断面図で示され、該ダイヤフラムは、チャンバ14に対して内向き及び外向きのダイヤフラム18の動きを許容する程度まで可撓性がある。前壁部13は、あらゆる幾何学的形状のオリフィス16を有する。オリフィスは、後部ダイヤフラム18と正反対にあり、周囲流体39を有する外部環境に内部チャンバ14を接続する。
【0005】
可撓性ダイヤフラム18は、あらゆる適切な制御システム24によって移動するように制御することができる。例えば、ダイヤフラム18は金属層を備えることができ、金属電極を金属層に隣接し且つ離間して配置し、ダイヤフラム18が電極と金属層との間に印加される電気バイアスにより移動できるようにする。更に、電気バイアスの生成は、例えば、限定ではないが、コンピュータ、ロジックプロセッサ、又は信号発生器などのあらゆる適切なデバイスによって制御することができる。制御システム24は、ダイヤフラム18を周期的に移動させ、又は時間調和運動で調整させて、流体をオリフィス16の内外に流出入させることができる。或いは、圧電アクチュエータをダイヤフラム18に取り付けてもよい。この場合、制御システムが圧電アクチュエータを振動させ、これによりダイヤフラム18を時間調和運動で移動させるようにする。
【0006】
シンセティックジェットアクチュエータ10の動作を図2及び3を参照しながら説明する。図2は、矢印26によって示すように、ダイヤフラム18がチャンバ14内に内向きに移動するように制御されるときのシンセティックジェットアクチュエータ10を示している。チャンバ14は、その容積が減少し、流体がオリフィス16を通って排出される。流体がチャンバ14からオリフィス16を通って流出すると、流れが鋭角のオリフィス縁部30で分離し、渦層32を生じて渦流34が現れ、オリフィス縁部30から離れて矢印36で示す方向に移動し始める。
【0007】
図3は、矢印38で示すように、ダイヤフラム18がチャンバ14に対して外向きに移動するように制御されたときのシンセティックジェットアクチュエータ10を示している。チャンバ14は、その容積が増加し、一連の矢印40で示すように、周囲流体39がチャンバ14内に流れ込む。ダイヤフラム18がチャンバ14から離れるときには、渦流34はオリフィス縁部30から既に除去されており、従って、チャンバ14内に引き込まれる周囲流体39による影響を受けないよう、制御システム24によってダイヤフラム18が制御される。一方、周囲流体39のジェットは、渦流34によって合成され、オリフィス16から離れた距離から引き込まれる周囲流体の強い同伴を生じる。
【0008】
図1から3に図示し説明したような既存のシンセティックジェット設計の欠点は、シンセティックジェットの動作から生じるノイズである。可聴ノイズは、可撓性ダイヤフラムを交互運動で撓ませる結果としてシンセティックジェットの動作に本来的に生じるものであり、シンセティックジェットの種々の動作モード(構造、ディスク曲げ、及び音響)の固有周波数が、動作中に発生するノイズの量に影響を及ぼす。既存の設計によれば、シンセティックジェットの構造的固有周波数は、600Hzのレベルに達することがあり、高レベルの可聴ノイズが発生する結果となり、これは極めて望ましくない。
【0009】
既存のシンセティックジェット設計の別の欠点は、シンセティックジェットの動作中に消費される電力量である。シンセティックジェットの高い構造的固有周波数は、ダイヤフラムを撓ませるためにシンセティックジェットに供給する必要がある量よりも高い電力量に対応する。高い電力消費率は、シンセティックジェットの動作コストを増加させるだけでなく、シンセティックジェットの効率を低下させる。例えば、シンセティックジェットが冷却装置として使用される場合、このような増加した電力消費により不要な熱が生じるので、高い電力消費率により対流冷却が悪影響を受ける。
【0010】
ノイズレベル及び電力消費率の両方は、シンセティックジェットの最大撓みの固有周波数の結果であり、ひいては、シンセティックジェットアクチュエータ内の構成部品の材料特性及び形状の結果である。具体的に、既存のシンセティックジェットアクチュエータ内の構成部品の形状は、これら関連するバネ定数の増加をもたらし、これにより、シンセティックジェットアクチュエータの構造的固有周波数の増大につながる。
【0011】
従って、シンセティックジェットの動作から生じるノイズ量を低減し、シンセティックジェットの動作中に消費される電力量を減少させるために、低い構造的固有周波数を有するシンセティックジェットを提供することが望ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】米国特許第7,263,837号公報
【発明の概要】
【0013】
本発明の実施形態は、シンセティックジェットアクチュエータ及びその製造方法を提供することによって上述の欠点を克服する。第1及び第2プレートが撓まされたときに曲げ動作で変形するシンセティックジェットアクチュエータの撓みプレート間にスペーサ要素が設けられ、これにより、シンセティックジェットアクチュエータの構造的固有周波数を低下させる。
【0014】
本発明の1つの態様によれば、シンセティックジェットアクチュエータは、第1プレートと、第1プレートから離間され且つこれに対して平行に配列された第2プレートと、第1プレートを第2プレートから離間し、第1及び第2プレートと共にチャンバを定めるように構成されたスペーサ要素とを含む。スペーサ要素は、チャンバがチャンバ外部の環境と流体連通するようにその内部に形成された少なくとも1つのオリフィスを含み、該スペーサ要素は、第1及び第2プレートのうちの少なくとも1つの撓みに応じて曲げ動作で変形するように構成される。
【0015】
本発明の別の態様によれば、シンセティックジェットアクチュエータを製造する方法は、第1プレート及び第2プレートを含むシンセティックジェットプレートのセットを設ける段階と、シンセティックジェットプレートのセットにスペーシング部材を取り付けて、第1プレート及び第2プレートを離間した関係で維持してチャンバを定めるようにする段階とを含む。スペーシング部材は、第1及び第2プレートの撓みに応じて屈曲可能に変形するように構成され、チャンバが外部環境と流体連通するようにその内部に形成された少なくとも1つのオリフィスを含む。本方法はまた、アクチュエータ要素を第1及び第2プレートのうちの少なくとも1つに結合して、プレートの撓みを選択的に生じさせ、これによりチャンバ内の容積を変化させて一連の流体渦流を発生させ、スペーサ要素の少なくとも1つのオリフィスから外部環境に噴出させるようにする段階を含む。
【0016】
本発明の更に別の態様によれば、シンセティックジェットアクチュエータは、第1プレートと、第1プレートから離間され且つこれに対して平行に配列された第2プレートとを含む。シンセティックジェットアクチュエータはまた、第1プレート及び第2プレートを離間した関係で維持してチャンバを定めるように構成されたスペーサ要素を含み、スペーサ要素は、チャンバが外部環境と流体連通するようにその内部に少なくとも1つのオリフィスを有する。シンセティックジェットアクチュエータは更に、第1及び第2プレートのうちの少なくとも1つに結合されたアクチュエータ要素を含み、プレートの撓みを選択的に生じさせ、これによりチャンバ内の容積を変化させて一連の流体渦流を発生させ、スペーサ要素の少なくとも1つのオリフィスから外部環境に噴出させるようにする。シンセティックジェットアクチュエータのスペーサ要素は、第1及び第2プレートの撓みに応じて曲げ動作において撓むように構成された柔軟部材を含む。
【0017】
これら及び他の利点及び特徴は、添付図面と関連して提供される本発明の好ましい実施形態の以下の詳細説明から、より容易に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】制御システムを備えた先行技術のゼロ総質量流束シンセティックジェットアクチュエータの断面図。
【図2】制御システムがオリフィスに対して内側にダイヤフラムを移動させたときのジェットを示す図1のシンセティックジェットアクチュエータの断面図。
【図3】制御システムがオリフィスから離れて外向きにダイヤフラムを移動させるときのジェットを示す図1のシンセティックジェットアクチュエータの断面図。
【図4A】本発明の実施形態によるシンセティックジェットアクチュエータの概略側断面図。
【図4B】本発明の実施形態によるシンセティックジェットアクチュエータの概略側断面図。
【図5】本発明の実施形態によるシンセティックジェットアクチュエータの概略側断面図。
【図6】本発明の実施形態によるシンセティックジェットアクチュエータの概略側断面図。
【図7】本発明の実施形態によるシンセティックジェットアクチュエータの概略側断面図。
【図8】本発明の実施形態によるシンセティックジェットアクチュエータの概略側断面図。
【図9】本発明の実施形態によるシンセティックジェットアクチュエータの概略側断面図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
各図面は、本発明を実施するために現在企図される実施形態を示している。
【0020】
本発明の実施形態は、シンセティックジェットアクチュエータ及びその製造方法を提供する。第1及び第2プレートを撓ませたときに曲げ動作で変形するシンセティックジェットアクチュエータの撓みプレート間にスペーサ要素が設けられ、これによりシンセティックジェットアクチュエータの構造的固有周波数が低下する。
【0021】
ここで図4A及び図4Bを参照すると、本発明の実施形態によるシンセティックジェットアクチュエータ50が示されている。シンセティックジェットアクチュエータ50は、図4A及び4Bにおいて第1プレート52として、及びこれに平行に配列された相対する第2プレート54として示された、シンセティックジェットプレート52、54のペアを含む。図4A及び4Bに示すような、第1及び第2プレート52、54のうちの少なくとも1つ又は両方には、プレートの変位を生じさせるよう構成されたアクチュエータ要素56、58が取り付けられる。例示的な実施形態において、アクチュエータ要素56、58は、コントローラ/電源(図示せず)から周期的に電荷を受け取り、該電荷に応じた機械的応力及び/又は歪みを受けるように構成された圧電素子(例えば、圧電ディスク)を含む。圧電素子56、58の応力/歪みは、例えば、プレートの時間調和運動又は振動が達成されるように、第1及び第2プレート52、54の撓みを生じさせる。第1及び第2プレート52、54それぞれに結合された圧電素子56、58は、プレートの1つ又は両方の振動を発生させて、シンセティックジェットアクチュエータ50から放出されるシンセティックジェットストリーム60の容積及び速度を制御するよう選択的に制御することができる点は理解される。
【0022】
第1及び第2プレート52、54は、これらの間に配置されたスペーサ要素62によって離間した関係で維持される。第1及び第2プレート52、54とスペーサ要素62の組み合わせは、シンセティックジェットアクチュエータ50内のチャンバ又は容積64を定める。スペーサ要素62は、チャンバ64を周囲の外部環境68と流体連通して配置するために、そこに1つ又はそれ以上のオリフィスを含む。図4A及び4Bに示すように、スペーサ要素62内にオリフィス66のセットを形成し、シンセティックジェットアクチュエータ50内外への周囲流体の引き込み及び排出を可能にすることができるが、これよりも多い又は少ない数のオリフィスをスペーサ要素62内に形成できる(例えば、1、3、又は4つのオリフィス)ことは理解される。上述のように、第1及び第2プレート52、54に結合された圧電素子56、58は、プレートの1つ又は両方の振動を生じさせてオリフィス66の1つ又は両方から放出されるシンセティックジェットストリーム60の容積及び速度を制御するよう選択的に制御される。
【0023】
一実施形態によれば、図4Aに示すように、シンセティックジェットアクチュエータ50のスペーサ要素62は、停止時に凹面形状を有する可撓性壁部材(すなわち可撓性リング)として形成される。すなわち、スペーサ要素62は、アクチュエータ要素56、58によって誘起されるプレート52、54のどのような撓みもない凹面形状を有するように形成される。可撓性壁部材62は、アクチュエータ要素56、58によって誘起されるプレート52、54の撓み時に、可撓性壁部材62が内向き及び外向きの曲げ動作で変形されるように構成される。可撓性壁部材62の内向き及び外向きの曲げ動作は、矢印70(内向き及び外向きの曲げ動作の方向を示す)及び矢印72(プレートの撓みの方向を示す)でそれぞれ示すように、第1及び第2プレート52、54の撓みの方向に対して垂直方向である。可撓性壁部材62の凹面構造、及びアクチュエータ要素56、58によって誘起されるプレートの撓み時の壁部材の内向き及び外向きの曲げ動作は、低いバネ定数を有するスペーサ要素をもたらす。可撓性壁部材62の低いバネ定数は、第1及び第2プレート52、54の最大撓み時のシンセティックジェットアクチュエータ50の固有周波数を低下させる役割を果たし、これにより、シンセティックジェットアクチュエータ50を低周波で動作させて、関連するノイズ出力及び電力消費を低減することができる。
【0024】
一実施形態によれば、図4Bに示すように、シンセティックジェットアクチュエータ50のスペーサ要素62は、停止時に凸面形状を有する可撓性壁部材(すなわち可撓性リング)として形成される。すなわち、スペーサ要素62は、アクチュエータ要素56、58によって誘起されるプレート52、54のあらゆる撓みもない凸面形状を有するように形成される。可撓性壁部材62は、アクチュエータ要素56、58によって誘起されるプレート52、54の撓み時に、可撓性壁部材62が内向き及び外向きの曲げ動作で矢印70によって示すように変形されるよう構成される。可撓性壁部材62の凸面構造、及びアクチュエータ要素56、58によって誘起されるプレートの撓み時の壁部材の内向き及び外向きの曲げ動作は、低いバネ定数を有するスペーサ要素をもたらし、これにより、シンセティックジェットアクチュエータ50の固有周波数を低下させる。
【0025】
本発明の実施形態によれば、可撓性壁部材62は、凹面(図4A)又は凸面(図4B)配列のいずれかで配列されたアレイコンプライアントエラストマー層74から形成される。例えば、互いに層状にされて凹面又は凸面形の可撓性壁部材/リングを提供するシリコン層のアレイを設けることができ、層74の少なくとも幾つかがそこにギャップを形成し、これが集合的にオリフィス66を形成する。ポリカーボネート及びカプトンのような他の可撓性材料を更に使用して、可撓性壁部材62の層74を形成できる点も理解される。
【0026】
図4A及び4Bのシンセティックジェットアクチュエータ50の実施形態の各々において、可撓性壁部材62は、収縮及び伸張タイプの変形ではなく、アクチュエータ要素56、58によって誘起されるプレート52、54の撓みに応じた曲げ動作で変形する。すなわち、ビーズ材料の固体リングとして形成されたスペーシング要素は、例えば、可撓性壁部材62によって受けられる曲げ変形ではなく、アクチュエータ要素56、58によって誘起されるプレート52、54の撓みに応じた収縮及び伸張変形を受けることになる。可撓性壁部材62の曲げ変形/並進は、収縮/伸張変形を受けるスペーサ部材よりも低いバネ定数を有するスペーシング要素をもたらし、これによりシンセティックジェットアクチュエータ50の固有周波数を低下させる。
【0027】
ここで図5を参照すると、本発明の別の実施形態によるシンセティックジェットアクチュエータ76が示されている。シンセティックジェットアクチュエータ76は、第1シンセティックジェットプレート52及びこれに対して平行に配列された相対する第2シンセティックジェットプレート54を含む。図5に示すように、第1及び第2プレート52、54のうちの少なくとも1つ又は第1及び第2プレートの両方には、プレートの変位を生じさせるよう構成されたアクチュエータ要素56、58が取り付けられる。例示的な実施形態において、アクチュエータ要素56、58は、コントローラ/電源(図示せず)から電荷を周期的に受け取り、電荷に応じて機械的応力及び/又は歪みを受けるよう構成された圧電素子(例えば、圧電ディスク)を含む。圧電素子56、58の応力/歪みは、例えばねプレートの時間調和運動又は振動が達成されるように、第1及び第2プレート52、54の撓みを生じさせる。第1及び第2プレート52、54のそれぞれに結合された圧電素子56、58は、プレートの1つ又は両方の振動を発生させて、シンセティックジェットアクチュエータ76から放出されるシンセティックジェットストリーム60の容積及び速度を制御するよう選択的に制御できる点は理解される。
【0028】
第1及び第2プレート52、54は、これらの間に配置されたスペーサ要素78によって離間した関係で維持される。第1及び第2プレート52、54とスペーサ要素78の組み合わせは、シンセティックジェットアクチュエータ76内のチャンバ又は容積64を定める。スペーサ要素78は、チャンバ64を周囲の外部環境68と流体連通して配置するために、そこに1つ又はそれ以上のオリフィス66を含む。図5に示すように、スペーサ要素78内にオリフィス66のセットを形成し、シンセティックジェットアクチュエータ76内外への周囲流体の引き込み及び排出を可能にすることができる。すなわち、上述のように、第1及び第2プレート52、54に結合された圧電素子56、58は、プレートの1つ又は両方の振動を生じさせてオリフィス66の1つ又は両方から放出されるシンセティックジェットストリーム60の容積及び速度を制御するよう選択的に制御される。
【0029】
本発明の実施形態によれば、図5に示すように、シンセティックジェットアクチュエータ76のスペーサ要素78は、半断面管又は内部にスリットが形成された管体として形成される。スペーサ要素78は、例えば、半分に切断された、又は内部に切断スリット80を有する脈管体(シリコーン又は他のコンプライアント材料で作られる)又はOリングから形成することができる。従って、半断面管78は、アクチュエータ要素56、58によって誘起されるプレート52、54の撓み時に、半断面管78が内向き及び外向きの曲げ動作で変形されるように構成される。半断面管78の内向き及び外向きの曲げ動作は、矢印70(内向き及び外向きの曲げ方向を示す)及び矢印72(プレートの撓み方向を示す)でそれぞれ示すように、第1及び第2プレート52、54の撓みの方向に対して垂直方向である。半断面管78の構造、及びアクチュエータ要素56、58によって誘起されるプレートの撓み時の半断面管の内向き及び外向きの曲げ動作は、低いバネ定数を有するスペーサ要素をもたらす。半断面管78の低いバネ定数は、第1及び第2プレート52、54の最大撓み時のシンセティックジェットアクチュエータ76の固有周波数を低下させる役割を果たし、これによりシンセティックジェットアクチュエータ76を低周波で動作させ、関連するノイズ出力及び電力消費を低減することができる。
【0030】
ここで図6を参照すると、本発明の別の実施形態により、ベローズ形の可撓性壁として形成されたスペーサ要素84を有するシンセティックジェットアクチュエータ82が提供される。ベローズ形の可撓性壁84は、第1と第2プレート52、54との間でその外側縁部86内部に配置される(すなわち、「内側ベローズ」)。ベローズ形の可撓性壁84は、アクチュエータ要素56、58によって誘起されるプレート52、54の撓み時に、ベローズ形の可撓性壁84が内向き及び外向きの曲げ動作で変形されるように、内部に複数の柔軟な折り畳み部を有するように構成される。ベローズ形の可撓性壁84の内向き及び外向きの曲げ動作は、矢印70(内向き及び外向きの曲げ動作の方向を示す)及び矢印72(プレートの撓みの方向を示す)によってそれぞれ示すように、第1及び第2プレート52、54の撓みの方向に対して垂直方向である。ベローズ形の可撓性壁84の構造、及びアクチュエータ要素56、58によって誘起されるプレートの撓み時の可撓性壁の内向き及び外向きの曲げ動作は、低いバネ定数を有するスペーサ要素をもたらす。ベローズ形の可撓性壁84の低いバネ定数は、第1及び第2プレート52、54の最大撓み時のシンセティックジェットアクチュエータ82の固有周波数を低下させる役割を果たし、これにより、シンセティックジェットアクチュエータ82を低周波で動作させて、関連するノイズ出力及び電力消費を低減することができる。
【0031】
ここで図7を参照すると、本発明の別の実施形態によるシンセティックジェットアクチュエータ88が示されている。シンセティックジェットアクチュエータ88は、プレート52及びプレート54を離間した関係で維持するように構成されたベローズ形の可撓性壁として形成されるスペーサ要素90を内部に含む。図7に示すように、ベローズ形の可撓性壁90は、プレートの外周94に隣接して第1及び第2プレート52、54の各々の外側表面92に取り付けられる(すなわち、「外部ベローズ」)。ベローズ形の可撓性壁90は、その高さが第1プレートと第2プレートとの間の離間距離よりも大きくなるように第1及び第2プレート52、54から外側に延びる。ベローズ形の可撓性壁90はまた、シンセティックジェットアクチュエータ88全体の水平寸法(方向70における)が増大するように、第1及び第2プレート52、54から外側にプレートの外周94を過ぎて延長する。ベローズ形の可撓性壁90は、アクチュエータ要素56、58によって誘起されるプレート52、54の撓み時に、ベローズ形の可撓性壁84が内向き及び外向きの曲げ動作で変形されるように、内部に複数の柔軟な折り畳み部を有するように構成される。ベローズ形の可撓性壁90の内向き及び外向きの曲げ動作は、第1及び第2プレート52、54の撓みの方向72に対して垂直方向70であり、第1及び第2プレート52、54の最大撓み時のシンセティックジェットアクチュエータ88の固有周波数を低下させる役割を果たし、これにより、シンセティックジェットアクチュエータ88を低周波で動作させて、関連するノイズ出力及び電力消費を低減することができる。
【0032】
ここで図8を参照すると、本発明の別の実施形態に従って、プレート52及びプレート54を離間した関係で維持するように構成されたボックス形の可撓性壁構造として形成されたスペーサ要素98を有するシンセティックジェットアクチュエータ96が提供される。図8に示すように、可撓性壁構造98は、プレートの外周94に隣接して第1及び第2プレート52、54の各々の外側表面92に取り付けられる。可撓性壁構造98は、その高さが第1と第2プレートとの間の離間距離よりも大きくなるように第1及び第2プレート52、54から外側に延びる。可撓性壁構造98はまた、シンセティックジェットアクチュエータ96全体の水平寸法(方向70における)が増大するように、プレートの外周94を通過して第1及び第2プレート52、54から外側に延びる。可撓性壁構造98は、アクチュエータ要素56、58によって誘起されるプレート52、54の撓み時に、可撓性壁構造98が内向き及び外向きの曲げ動作で変形されるよう構成される。可撓性壁構造98の内向き及び外向きの曲げ動作は、第1及び第2プレート52、54の撓みの方向72に対して垂直方向70であり、第1及び第2プレート52、54の最大撓み時のシンセティックジェットアクチュエータ96の固有周波数を低下させる役割を果たし、これにより、シンセティックジェットアクチュエータ96を低周波で動作させて、関連するノイズ出力及び電力消費を低減することができる。
【0033】
ここで図9を参照すると、本発明の別の実施形態によるシンセティックジェットアクチュエータ100が示されている。シンセティックジェットアクチュエータ100は、プレート52及びプレート54を離間した関係で維持するように構成された複合スペーサ要素として形成されるスペーサ要素102をその内部に含む。複合スペーサ要素102は、第1プレート52の内側表面106に取り付けられ、プレートの外周94を通過して外向きに延びる第1の可撓性延長部材104と、第2プレート54の内側表面110に取り付けられ且つプレートの外周94を通過して外向きに延びる第2の可撓性延長部材108とを含む。オリフィス66が内部に形成された剛性の壁部材112を第1の可撓性延長部材104と第2の可撓性延長部材108との間に配置し、第1及び第2の可撓性延長部材を離間した関係で維持する。複合スペーサ要素102は、アクチュエータ要素56、58によって誘起されるプレート52、54の撓み時に、第1の可撓性延長部材104及び第2の可撓性延長部材108が上向き及び下向きの曲げ動作で変形されるように構成される。第1の可撓性延長部材104及び第2の可撓性延長部材108の上向き及び下向きの曲げ動作は、第1及び第2プレート52、54の撓み方向72に対して平行の方向72であり、第1及び第2プレート52、54の最大撓み時のシンセティックジェットアクチュエータ100の固有周波数を低下させる役割を果たし、これにより、シンセティックジェットアクチュエータ100を低周波で動作させて、関連するノイズ出力及び電力消費を低減することができる。
【0034】
図4から9のシンセティックジェットアクチュエータは、その内部に複数のオリフィスを有するとして図示し説明したが、本発明の実施形態は、単一オリフィスのシンセティックジェットアクチュエータと共に使用できることは想起される。付加的に、図4から9のシンセティックジェットアクチュエータは、第1及び第2プレートの各々の上にアクチュエータ要素を含めて図示し説明したが、本発明の実施形態は、プレートのうちの1つに配置された単一のアクチュエータ要素だけを含めることができることも想起される。
【0035】
有利には、図4から9に示したシンセティックジェットアクチュエータの実施形態は、シンセティックジェットアクチュエータの構造的固有動作周波数を低下させるように機能するスペーサ要素/部材を組み込んでいる。上述の実施形態によれば、シンセティックジェットアクチュエータの構造的固有動作周波数は、通常は600Hz又はそれを上回る構造的固有動作周波数で動作可能な従来技術のシンセティックジェットアクチュエータと比較して、400Hz又はそれ未満である。付加的に、上述のシンセティックジェットアクチュエータの動作中に発生する音響ノイズレベルもまた、組み込まれたスペーサ要素の構造/設計に基づいて低下する。シンセティックジェットアクチュエータの動作に関連する音響ノイズレベルは、通常は32dBA又はそれを上回るノイズレベルで動作可能な従来技術のシンセティックジェットアクチュエータと比較して、27dBAレベル又はそれ未満である。
【0036】
限られた数の実施形態のみに関連して本発明を詳細に説明してきたが、本発明は開示されたこのような実施形態に限定されるものではない点は容易に理解されるであろう。むしろ本発明は、上記で説明されていない多くの変形形態、代替形態、置換形態、又は均等形態を組み込むように修正可能であり、これらは本発明の技術的思想及び範囲に相応する。加えて、本発明の種々の実施形態について説明してきたが、本発明の態様は、説明した実施形態の一部のみを含むことができる点を理解されたい。従って、本発明は、上述の説明によって限定されるとみなすべきではなく、添付の請求項の範囲によってのみ限定される。
【0037】
従って、本発明の1つの実施形態によれば、シンセティックジェットアクチュエータは、第1プレートと、第1プレートから離間され且つこれに対して平行に配列された第2プレートと、該第1プレートを第2プレートから離間し且つ第1及び第2プレートと共にチャンバを定めるように構成されたスペーサ要素とを含む。スペーサ要素は、チャンバがチャンバ外部の環境と流体連通するようにその内部に形成された少なくとも1つのオリフィスを含み、スペーサ要素は、第1及び第2プレートのうちの少なくとも1つの撓みに応じて曲げ動作で変形するように構成される。
【0038】
本発明の別の実施形態によれば、シンセティックジェットアクチュエータを製造する方法は、第1プレート及び第2プレートを含むシンセティックジェットプレートのセットを設ける段階と、シンセティックジェットプレートのセットにスペーシング部材を取り付けて、チャンバを定めるように第1プレート及び第2プレートを離間した関係で維持する段階とを含む。スペーシング部材は、第1及び第2プレートの撓みに応じて屈曲可能に変形するよう構成され、チャンバが外部環境と流体連通するようにその内部に形成された少なくとも1つのオリフィスを含む。本方法はまた、アクチュエータ要素を第1及び第2プレートのうちの少なくとも1つに結合して、プレートの撓みを選択的に生じさせ、これによりチャンバ内の容積を変化させて一連の流体渦流を発生させ、スペーサ要素の少なくとも1つのオリフィスから外部環境に噴出させるようにする段階を含む。
【0039】
本発明の更に別の実施形態によれば、シンセティックジェットアクチュエータは、第1プレートと、第1プレートから離間され且つこれに対して平行に配列された第2プレートとを含む。シンセティックジェットアクチュエータはまた、第1プレート及び第2プレートを離間した関係で維持し、チャンバを定めるように構成されたスペーサ要素を含み、スペーサ要素は、チャンバが外部環境と流体連通するようにその内部に少なくとも1つのオリフィスを有する。シンセティックジェットアクチュエータは更に、第1及び第2プレートのうちの少なくとも1つに結合されたアクチュエータ要素を含み、プレートの撓みを選択的に生じさせ、これによりチャンバ内の容積を変化させて一連の流体渦流を発生させ、スペーサ要素の少なくとも1つのオリフィスから外部環境に噴出させるようにする。シンセティックジェットアクチュエータのスペーサ要素は、第1及び第2プレートの撓みに応じて曲げ動作において撓むように構成された柔軟部材を含む。
【符号の説明】
【0040】
50 シンセティックジェットアクチュエータ
52 シンセティックジェットプレート
54 シンセティックジェットプレート
56 アクチュエータ要素
58 アクチュエータ要素
60 シンセティックジェットストリーム
62 スペーサ要素
64 チャンバ
66 オリフィス
68 外部環境
70 曲げ方向
72 曲げ方向
74 コンプライアントエラストマー層
76 シンセティックジェットアクチュエータ
78 スペーサ要素
80 スリット
82 シンセティックジェットアクチュエータ
84 スペーサ要素
86 外側縁部
88 シンセティックジェットアクチュエータ
90 スペーサ要素
92 外側表面
94 外周
96 シンセティックジェットアクチュエータ
98 スペーサ要素
100 シンセティックジェットアクチュエータ
102 スペーサ要素
104 第1の可撓性延長部材
106 内側表面
108 第2の可撓性延長部材
110 内側表面
112 剛性の壁部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1プレート(52)と、
前記第1プレート(52)から離間され且つこれに対して平行に配列された第2プレート(54)と、
前記第1プレート(52)を前記第2プレート(54)から離間し、前記第1及び第2プレート(52、54)と共にチャンバ(64)を定めるように構成されたスペーサ要素(62、78、84、90、98、102)と、
を備えたシンセティックジェットアクチュエータ(50、76、82、88、96、100)であって、
前記スペーサ要素(62、78、84、90、98、102)は、前記チャンバ(64)が該チャンバ(64)外部の環境(68)と流体連通するようにその内部に形成された少なくとも1つのオリフィス(66)を有し、前記スペーサ要素(62、78、84、90、98、102)は、前記第1及び第2プレート(52、54)のうちの少なくとも1つの撓みに応じて曲げ動作で変形するように構成される、
シンセティックジェットアクチュエータ。
【請求項2】
前記スペーサ要素(62、78、84、90、98、102)は、前記第1及び第2プレート(52、54)のうちの少なくとも1つが撓ませたときに、内向き及び外向きの曲げ動作で変形するように構成され、内向き及び外向きの曲げ動作は、前記第1及び第2プレート(52、54)のうちの前記少なくとも1つの前記撓みの方向に対して垂直方向である、
請求項1に記載のシンセティックジェットアクチュエータ(50、76、82、88、96、100)。
【請求項3】
前記スペーサ要素(62、78、84、90、98、102)は、多層コンプライアントエラストマー構造(74)を含む、
請求項2に記載のシンセティックジェットアクチュエータ(50、76、82、88、96、100)。
【請求項4】
前記スペーサ要素(62、78、84、90、98、102)は、前記第1と第2プレート(52、54)との間に配置された凹面形の可撓性壁(62)、及び前記第1と第2プレート(52、54)との間に配置された凸面形の可撓性壁(62)のうちの1つを含み、前記凹面形の可撓性壁(62)及び前記凸面形の可撓性壁(62)のうちの1つは、内向き及び外向きの曲げ動作で変形するように構成される、
請求項2に記載のシンセティックジェットアクチュエータ(50、76、82、88、96、100)。
【請求項5】
前記スペーサ要素(62、78、84、90、98、102)は、前記第1と第2プレート(52、54)との間に配置され且つ内向き及び外向きの曲げ動作で変形するように構成されたベローズ形の可撓性壁(84)を含む、
請求項2に記載のシンセティックジェットアクチュエータ(50、76、82、88、96、100)。
【請求項6】
前記スペーサ要素(62、78、84、90、98、102)は、前記第1及び第2プレート(52、54)の各々の外側表面(92)にプレートの外周(94)に沿って取り付けられたベローズ形の可撓性壁(90)を含み、前記ベローズ形の可撓性壁(90)は、前記第1及び第2プレート(52、54)の外周(94)を通過して外向きに延びて、内向き及び外向きの曲げ動作で変形するように構成される、
請求項2に記載のシンセティックジェットアクチュエータ(50、76、82、88、96、100)。
【請求項7】
前記スペーサ要素(62、78、84、90、98、102)は、前記第1及び第2プレート(52、54)の各々の外側表面(92)にプレートの外周(94)に沿って取り付けられたボックス形の可撓性壁(98)を含み、前記ボックス形の可撓性壁(98)は、前記第1及び第2プレート(52、54)の前記外周(94)を通過して外向きに延びて、内向き及び外向きの曲げ動作で変形するように構成される、
請求項2に記載のシンセティックジェットアクチュエータ(50、76、82、88、96、100)。
【請求項8】
前記スペーサ要素(62、78、84、90、98、102)は、内部に形成されたスリット(80)を有する中空管体(78)を含み、前記中空管体(78)が、内向き及び外向きの曲げ動作で変形するように構成される、
請求項2に記載のシンセティックジェットアクチュエータ(50、76、82、88、96、100)。
【請求項9】
前記スペーサ要素(62、78、84、90、98、102)は、
前記第1プレート(52)の内側表面(106)に取り付けられ、前記第1プレート(52)の外周(94)を通過して外向きに延びる第1の可撓性延長部材(104)と、
前記第2プレート(54)の内側表面(110)に取り付けられ、前記第2プレート(54)の外周(94)を通過して外向きに延びる第2の可撓性延長部材(108)と、
前記第1の可撓性延長部材(104)及び前記第2の可撓性延長部材(108)を離間した関係で維持するために前記第1の可撓性延長部材(104)と前記第2の可撓性延長部材(108)との間に配置され、内部に形成された前記少なくとも1つのオリフィス(66)を有する剛性の壁部材(112)と、
を含み、
前記第1の可撓性延長部材(104)及び前記第2の可撓性延長部材(108)は、前記第1及び第2プレート(52、54)のうちの少なくとも1つが撓まされたときに、上向き及び下向きの曲げ動作で変形するように構成され、前記上向き及び下向きの曲げ動作は、前記第1及び第2プレート(52、54)のうちの前記少なくとも1つの前記撓みの方向に対して平行の方向である、
請求項1に記載のシンセティックジェットアクチュエータ(50、76、82、88、96、100)。
【請求項10】
前記第1及び第2プレート(52、54)のうちの少なくとも1つに結合され、プレートの撓みを選択的に生じさせてこれにより前記チャンバ(64)内の容積を変化させ、一連の流体渦流を発生させて、前記スペーサ要素(62、78、84、90、98、102)の前記少なくとも1つのオリフィス(66)から前記外部環境(68)に噴出させるようにするアクチュエータ要素(56、58)を更に備える、
請求項1に記載のシンセティックジェットアクチュエータ(50、76、82、88、96、100)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−127758(P2011−127758A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−264451(P2010−264451)
【出願日】平成22年11月29日(2010.11.29)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【氏名又は名称原語表記】GENERAL ELECTRIC COMPANY
【Fターム(参考)】