説明

体動検出装置、情報送信装置、ノルディックウォーキング用ストック、および歩行運動量算出システム

【課題】ノルディックウォーキング等の、意識的に歩幅を変えるような歩行運動においてより正確な運動量を算出できる体動検出装置を提供する。
【解決手段】ノルディックウォーキング用のストックには送信装置が装着され、スイッチを押下することでノルディックウォーキングの開始または終了を示す信号が送信される。歩数計は送信装置からの信号を受信することで、ノルディックウォーキングの開始または終了が指示されたことを検出する(S107)。現在の歩行モードが通常歩行モードである場合にはノルディックモードが指定されたものとして、ノルディックモード用のパラメータを演算用のパラメータとして設定する(ステップS111)。また、現在の歩行モードがノルディックモードである場合には通常歩行モードが指定されたものとして、通常歩行モード用のパラメータを演算用のパラメータとして設定する(ステップS113)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は体動検出装置、情報送信装置、ノルディックウォーキング用ストック、および歩行運動量算出システムに関し、特に、ノルディックウォーキングなどの歩行運動を行なう上で歩数情報を適切に管理することのできる体動検出装置、情報送信装置、ノルディックウォーキング用ストック、および歩行運動量算出システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、身体に装着することによって身体の体動を検出し、検出した体動情報に基づいて歩数を計測する歩数計が知られている。
【0003】
歩数計に歩幅を設定することで、歩幅と測定された歩数とを用いて歩行距離や消費カロリー等の運動量の算出するものがある。その際、歩幅は歩行速度などによって変わるので、特開2006−118909号公報(以下、特許文献1)では、加速度センサで得られる加速度データから周期と振幅とを用いて歩幅を算出する歩行計が開示されている。このように、歩数を計測して得られる歩数情報からは運動量が算出され、効果的な運動を行なうために有用である。そのため、歩行運動を行なう上で歩数情報を管理することは有意義とされている。
【特許文献1】特開2006−118909号公報
【特許文献2】特開昭63−311586号公報
【特許文献3】特開平5−137827号公報
【非特許文献1】“NW−ノルディックウォーキング”,[online],ノルディックウォーキング協会,[平成18年8月22日検索],インターネット,<URL:http://japan.nordicwalking.com/>
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、歩行運動の中には、日常の歩行時と歩幅や加速度の周期や振幅が異なるものがあり、日常の歩行時と同じ歩数計を用いて歩数を計測すると、正確な運動量が算出されない場合があるといった問題がある。
【0005】
たとえば、そのような運動として、ノルディックウォーキング(またはノルディック・フィットネスウォーキングとも称される)が挙げられる。ノルディックウォーキングは、たとえば上記ウェブサイト(非特許文献1)等に紹介されているように、欧州で発祥した、ストックを用いたウォーキングエクササイズであり、通常歩行時の歩幅よりも大きな歩幅で歩行する運動である。
【0006】
上記特開昭63−311586号公報(特許文献2)には、歩行と走行とで歩幅(走幅)を切替可能とする電子歩数計が開示されているが、特許文献2の検出装置で歩数を計測し得る運動状態は歩行と走行との、運動の種類の異なる状態である。すなわち、特許文献2の電子歩数計では、ノルディックウォーキングのような、歩行運動であって通常とは異なる歩行運動では正確な運動量が算出されない場合があるといった問題がある。
【0007】
また、特許文献2の電子歩数計のように、運動状態を替える都度切替え操作を行なうのは面倒であり、操作を誤ったり忘れたりすると正確な運動量が算出されない場合があるといった問題がある。
【0008】
なお、前出のノルディックウォーキングにおいては運動使用器具としてノルディックウォーキング用ストックが用いられることに着目し、ノルディックウォーキング時に歩数計において正確な運動量を得るためにノルディックウォーキング用ストックを利用することが考えられる。たとえば、上記特開平5−137827号公報(特許文献3)には、(運動量を算出するための技術ではないが)スキーを行なう際に運動性を損なうことなく携帯できる、トランシーバの送受信機としても機能するスキー用ストックが開示されている。
【0009】
本発明は以上のような問題に鑑みてなされたものであって、ノルディックウォーキングなどの通常の歩行時とは異なる条件での歩行運動を行なう上で、ノルディックウォーキング用ストックを利用して、歩行運動量を適切に算出することのできる体動検出装置、情報送信装置、利用されるノルディックウォーキング用ストック、および歩行運動量算出システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、体動検出装置は、体動を検出することで、歩行モードでの歩数をカウントするカウント手段と、カウントされた歩数に基づいて運動量を算出する算出手段とを備え、上記歩行モードは第1歩行モードと第2歩行モードとを含み、他の装置より、第2歩行モードの開始または終了を示す信号を受信する受信手段と、上記信号に基づいて、算出手段で用いられるパラメータとして、第1歩行モード用のパラメータ、または第2歩行モード用のパラメータを設定する設定手段とをさらに備える。
【0011】
好ましくは、体動検出装置は、第1歩行モード用のパラメータと、第2歩行モード用のパラメータとを記憶する第1記憶手段をさらに備え、設定手段は、第1記憶手段より第1歩行モード用のパラメータ、または第2歩行モード用のパラメータを読出して、算出手段で用いられるパラメータとして設定する。つまり、記憶手段は、歩行モードごとにパラメータを記憶し、設定手段は、指定された歩行モードに対応したパラメータを記憶手段より読出して設定することが好ましい。
【0012】
または、好ましくは、体動検出装置は、第1歩行モード用のパラメータを記憶する第2記憶手段と、第1歩行モード用のパラメータから第2歩行モード用のパラメータを算出するための係数を記憶する第3記憶手段とをさらに備え、設定手段は、第3記憶手段より係数を読出し、上記信号に基づいて、第1歩行モード用のパラメータから第2歩行モード用のパラメータを算出して、算出手段で用いられるパラメータとして設定する。つまり、記憶手段は、1つの歩行モード用のパラメータと、そのパラメータから他の歩行モード用のパラメータを算出するための係数とを記憶し、指定された歩行モードが上記他の歩行モードである場合には、設定手段は、上記1つの歩行モード用のパラメータと上記係数とを用いて上記他の歩行モード用のパラメータを算出して設定することが好ましい。
【0013】
好ましくは、体動検出装置は、算出された運動量を表示する表示手段と、歩行モードが第1歩行モードであるか第2歩行モードであるかを識別するマークを表示手段に表示するよう制御する表示制御手段とをさらに備える。表示制御手段は、指定された歩行モードに応じて、第1歩行モードであることを示すマークと、第2歩行モードであることを示すマークとを、表示するように制御してもよいし、いずれか1つのマークを表示するように制御してもよい。
【0014】
好ましくは、設定手段は、さらに、算出手段で用いられる計算式として、第1歩行モード用の計算式、または第2歩行モード用の計算式を設定する。つまり、設定手段は、指定された歩行モードに応じた計算式も設定することが好ましい。
【0015】
好ましくは、設定手段は、算出された運動量を記憶領域に格納する格納手段をさらに備え、格納手段は、第1歩行モード用のパラメータを用いて算出された運動量を記憶領域のうちの第1領域に、第2歩行モード用のパラメータを用いて算出された運動量を記憶領域のうちの第2領域に格納する。つまり、格納手段は、算出された運動量を、指定された歩行モードに応じた記憶領域に格納することが好ましい。
【0016】
好ましくは、上記信号には、上記他の装置を識別する情報が含まれ、設定手段は、上記信号に含まれる上記情報に基づいて、第2歩行モード用のパラメータとして上記他の装置に対応したパラメータを設定する。つまり、記憶手段は第2歩行モード用のパラメータとして他の装置に対応したパラメータを記憶し、設定手段は、上記他の装置から送信された信号に含まれる上記他の装置の識別情報に基づいて、上記他の装置に対応したパラメータを設定することが好ましい。
【0017】
好ましくは、第1歩行モードは通常の歩行モード、第2歩行モードはノルディックウォーキングモードであり、他の装置は、ノルディックウォーキング用ストックに装着される送信装置であり、パラメータは、各々の歩行モードにおける歩幅を含む。
【0018】
好ましくは、運動量は、歩行距離、歩行開始から一定時間以上経過した後にカウントされた歩数、歩行開始から一定時間以上経過した後にカウントされた歩数から算出される歩行距離、消費カロリー、脂肪燃焼量、歩行速度、歩行ピッチ、運動強度、一定の運動強度以上の歩数、および一定の運動強度以上の歩数から算出される歩行距離のうちの、少なくとも1つである。
【0019】
本発明の他の局面に従うと、情報送信装置は、歩行運動の使用器具に装着される情報送信装置であって、歩行運動の開始または終了を指示するための指示手段と、上記指示に応じた信号を送信するための送信手段とを備える。
【0020】
好ましくは、上記指示に応じた信号は、当該情報送信装置を識別する信号を含む。
また好ましくは、歩行運動の使用器具は、ノルディックウォーキング用のストックである。
【0021】
本発明のさらに他の局面に従うと、ノルディックウォーキング用のストックは、ノルディックウォーキングの開始または終了を指示するための指示手段と、上記指示に応じた信号を送信するための送信手段とを備える。
【0022】
好ましくは、上記指示に応じた信号は、当該ノルディックウォーキング用のストックを識別する信号を含む。
【0023】
本発明のさらに他の局面に従うと、歩行運動量算出システムは、体動を検出することで、歩行モードでの歩数をカウントするカウント手段と、カウントされた歩数に基づいて運動量を算出する算出手段とを備える体動検出装置と、歩行運動の使用器具に装着される情報送信装置とを含み、情報送信装置は、歩行運動の開始または終了を指示するための指示手段と、上記指示に応じた信号を送信するための送信手段とを備え、歩行モードは通常の歩行モードである第1歩行モードと、歩行運動での歩行モードである第2歩行モードとを含み、体動検出装置は、情報送信装置より、第2歩行モードの開始または終了を示す信号を受信する受信手段と、上記信号に基づいて、算出手段で用いられるパラメータとして、第1歩行モード用のパラメータ、または第2歩行モード用のパラメータを設定する設定手段とをさらに備える。
【0024】
好ましくは、歩行運動の使用器具はノルディックウォーキング用のストックであり、第2歩行モードはノルディックウォーキングモードであって、パラメータは、各々の歩行モードにおける歩幅を含む。
【発明の効果】
【0025】
この発明によれば、ノルディックウォーキング等の、意識的に歩幅を変えるような歩行運動において簡単にパラメータの切替ができるため、より正確な運動量を算出できるといった効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。なお、以下に示す実施の形態においては、体動検出装置として、使用者の腰部に装着されることが企図された歩数計を例示して説明を行なうが、本発明にかかる体動検出装置は腰部に装着されるものに限定されず、使用者の腰以外の部位や使用器具に設けられた装着部に装着されるものであってもよい。ここでの使用器具とは、具体的にはストックやサポーターなどの、その歩行運動を補助するために使用される器具や、専用のウェアや靴などの、その歩行運動をする際に用いられる衣服や装飾品をも含めた用具を指すものとする。
【0027】
本実施の形態において、歩行運動量算出システムは、体動検出装置である歩数計100Aと、歩行運動の使用器具であるノルディックウォーキング用ストック(以下、ストックと略する)200とを含んで構成される。
【0028】
図1は、本実施の形態における歩数計100Aの外観の具体例を示す図であり、歩数計100Aを前方右斜め上方から見た場合の斜視図である。
【0029】
図1を参照して、本実施の形態における歩数計100Aには、本体部110と、使用者の腰部に装着するためのクリップ部130とが含まれる。
【0030】
本実施の形態において、本体部110は、正面視円形状の扁平な形状の外形を有しており、その前面に表示部116、その周面にボタン117aがそれぞれ設けられている。表示部116は、体動検出センサによって検出された体動情報を表示するための表示手段であり、好適には液晶表示パネル(LCD)によって構成される。ボタン117aは、電源を投入したり、カウンタをリセットしたり、各種設定を行なったりするのに用いられ、各操作のために複数設けられてもよい。
【0031】
本体部110の内部には、上述の体動検出センサやこの体動検出センサから出力される信号に基づいて各種処理動作を行なう処理回路等が設けられた回路基板、これら処理回路に電源を供給するための電池164(図2参照)等が収容されている。
【0032】
図2は、本実施の形態における歩数計100Aの装置構成の具体例を示すブロック図である。
【0033】
図2を参照して、本実施の形態における歩数計100Aは、上述の体動検出センサを含んだセンサユニット150、上述の電池164、上述のボタン117aを含んだ操作部117、および表示部116の他、アンプ部160、フィルタ部161、CPU(Central Processing Unit)162、メモリ部163、および電池164から供給される電源電圧を安定化させるための回路である定電圧回路165を含んで構成される。また、後述のストック200から送信されるデータを受信する受信部166を含む。さらに、CPU162には、後述する処理を行なうための演算回路162aと、後述する処理に用いられる情報を記憶する記憶部162bとが含まれる。なお、記憶部162bはメモリ部163の所定領域にあってもよい。
【0034】
アンプ部160は、センサユニット150の体動検出センサから出力される電気信号を増幅し、フィルタ部161に入力する。入力された電気信号は、フィルタ部161においてノイズが除去され、CPU162に入力される。
【0035】
操作部117はボタン117aの操作に基づいた操作信号をCPU162に入力する。また、受信部166は後述するストック200から受信したデータをCPU162に入力する。
【0036】
メモリ部163には、各種演算処理を行なうためのプログラムが格納されている。CPU162は、操作部117から入力された操作信号、および受信部166から入力されたストック200からのデータに基づき、上記プログラムを実行することで、演算回路162aにおいてフィルタ部161から入力された電気信号を用いて各種演算を行なう。また、CPU162は、表示部116に測定結果等の各種情報を表示する指令を出す。また、CPU162は、測定結果等の各種情報を、メモリ部163の所定領域に記憶する。
【0037】
CPU162の記憶部162bには、予め操作部117で設定された演算回路162aでの演算に用いられるパラメータであって、通常の歩行モードでの歩幅や体重などの、歩行運動量(以下、単に運動量と称する)を算出するための用いられるパラメータと、演算結果を記憶するためのメモリ部163の記憶領域とが記憶される。さらに、記憶部162bには、図3に示されるような、通常の歩行モードではない、ノルディックウォーキング時に測定された歩数に基づいて運動量を算出するために用いられるパラメータやその結果を記憶する記憶領域を特定する情報が記憶される。具体的には、後述する、ストックを特定する情報であるストック識別子と、測定結果等の各種情報を記憶するためのメモリ部163の記憶領域や、演算回路162aでの演算に用いられる歩幅や体重などのパラメータとの対応が記憶される。また、通常の歩行モードで測定された歩数に基づいて運動量を算出するときと、ノルディックウォーキング時に測定された歩数に基づいて運動量を算出するときとで異なる計算式を用いる場合、記憶部162bには、対応する計算式(プログラム)を指定する情報が記憶される。
【0038】
なお、以降の説明において、歩行モードのうち、通常の歩行による歩行モードを通常歩行モードと称し、ノルディックウォーキングによる歩行モードをノルディックモードと称する。
【0039】
図4は本実施の形態におけるストック200の外観の具体例を示す図である。
図4を参照して、ストック200は左右の対で構成されて、各々、ポール本体201の上部に、使用者が手で握るためのグリップ203が配備され、下部に地面に接触させるためのスパイクチップ205が配備される。また、グリップ203にはストック200の使用を補助するためのストラップ207が備えられる。ストック200を使用する際には、ストラップ207をたるみなく使用者の手に装着する。グリップ203を握る手が完全に開いた場合であっても、ストラップ207によってストック200が使用者の手から離れないためである。
【0040】
なお、図4はストック200の形状の1つの具体例を示しており、本発明にかかるストックは図4に示された形状に限定されない。
【0041】
さらに図5(A)は、ストック200のグリップ203付近を拡大した概略図である。図5(A)においては、説明のためストラップ207が省略されている。
【0042】
図5(A)に示されるように、本実施の形態におけるストック200のグリップ203には、さらに情報送信装置(以下、送信装置と略する)209が備えられる。送信装置209には送信スイッチ2091が備えられる。送信スイッチ2091は、ストック200を用いてノルディックウォーキングを開始または終了する際に、使用者が押下することで、送信装置209から後述の信号を送信するために用いられる。
【0043】
送信装置209の形態の1つの具体例としては、図5(B)に示されるように、グリップ203に装着するためのベルト2093を含む。送信装置209は、ストック200を使用する姿勢から大きく姿勢を変えることなく送信スイッチ2091を押すことができる位置に装着されることが好ましい。具体的には、図5(A)に示されるように、使用者が、ストック200を使用する姿勢としてグリップ203を握った姿勢(状態)から大きく変化させることなく送信スイッチ2091がいずれかの指(図5(A)では親指)で押すことができる位置となるようにグリップ203に装着されることが好ましい。また、グリップ203には、送信装置209の装着に適した位置にベルト2093を固定するための窪みや溝など(不図示)が施されていることが好ましい。
【0044】
なお、送信装置209の形態や装着位置などは図5(A),(B)に示されたものに限定されず、他の形態や装着位置であってもよい。また、ここでの「装着」とは、図5(A),(B)に示されたように、分離した2以上の物を接した状態とすることに限定されず、1つの物として構成されていることをも含む。つまり、送信装置209の形態の他の具体例としては、グリップ203に内蔵された形態であってもよい。
【0045】
図6は、本実施の形態におけるストック200に備えられる送信装置209の装置構成の具体例を示すブロック図である。
【0046】
図6を参照して、本実施の形態におけるストック200に備えられる送信装置209は、上述の送信スイッチ2091を含んだ操作部231、CPU232、メモリ部234、および送信部235を含んで構成される。メモリ部234には、当該ストック200を特定する情報であるストック識別子が記憶されている。
【0047】
操作部231は送信スイッチ2091が押されることによる操作信号をCPU232に入力する。操作信号を受信したCPU232は、メモリ部234からストック識別子を読出して、送信部235より送信する。
【0048】
送信部235でのストック識別子の送信方法は特定の方法に限定されないが、最も簡単な方法としては、たとえばBluetooth(登録商標)などを利用した短距離無線通信での送信が採用され得る。
【0049】
図7は、本実施の形態にかかる歩数計100Aにおいて、通常歩行モードとノルディックモードとに対応した演算を行なうための機能構成の具体例を示すブロック図である。図7の機能は、CPU162がメモリ部163に記憶されているプログラムを読出して実行することで主にCPU162上に形成される機能であるが、そのうちのいくつかの機能は、図2の装置構成を用いて形成されてもよい。
【0050】
図7を参照して、本実施の形態にかかる歩数計100Aの上記機能は、現在のモードを記憶するモード記憶部10、指定されたモードを判断する判断部11、歩行モードでの演算に用いるパラメータおよび演算結果を記憶する記憶領域を選択する選択部13、センサユニット150からの電気信号に基づいて歩数をカウントする歩数カウント部15、運動量を算出するための演算部17、算出結果を所定の記憶領域に格納する格納部18、および表示制御部19を含んで構成される。
【0051】
判断部11は、受信部166で受信された信号を監視し、ストック200の送信装置209で切替えスイッチ2091が押下されることで送信された信号を検出する。つまり、送信装置209において、ノルディックモードの開始または終了が指示されたことを検出する。さらに、モード記憶部10に記憶されている現在のモードと、送信装置209においてノルディックモードの開始または終了が指示されたこととに基づいて、指定されたモードを判断する。また、その信号を解析して、その信号に含まれるストック識別子を読出す。判断部11は、指定されたモードおよび読出したストック識別子を選択部13および表示制御部19に入力する。
【0052】
選択部13は記憶部162bに記憶されている情報を参照し、指定されたモードでの演算で用いられるパラメータと、演算結果を記憶するためのメモリ部163の記憶領域とを選択する。さらに、指定されたモードがノルディックモードの場合には、入力されたストック識別子に基づいて、演算で用いられるパラメータと、演算結果を記憶するためのメモリ部163の記憶領域とを選択する。そして、その選択されたパラメータを演算部17に、記憶領域を指定する情報を格納部18に入力する。
【0053】
演算部17は、入力されたパラメータを用いて、歩数カウント部15でカウントされた歩数より運動量を算出し、算出結果を格納部18および表示制御部19に入力する。格納部18は、算出結果を選択部13で選択されたメモリ部163の記憶領域に格納する。演算部17で算出される運動量としては、歩行距離、歩行開始から一定時間以上経過した後にカウントされた歩数や歩行距離、消費カロリー、脂肪燃焼量、歩行速度、歩行ピッチ、運動強度、一定の運動強度以上の歩数や歩行距離などが挙げられる。演算部17では、そのうちの1つまたは2つ以上の運動量が算出される。
【0054】
表示制御部19は、算出結果を表示部116に表示するための表示用データを生成し、表示部116での表示を制御する。また、判断部11から入力された判断結果に基づいて、指定されたモードが通常歩行モードであるかノルディックモードであるかを示すマークを表示部116に表示する表示用データを生成し、表示部116での表示を制御する。また、判断部11から入力されたストック識別子に基づいて、ノルディックモードにおいてどのストックが用いられているのかを示すマークを表示部116に表示する表示用データを生成してもよい。
【0055】
図8は、本実施の形態にかかる歩数計100Aでの処理の具体例を示すフローチャートである。図8のフローチャートに示される処理は、当該歩数計100Aに電池が挿入されるなどして電源が投入されると開始する処理であって、CPU162がメモリ部163に記憶されているプログラムを読出して実行し、図7に示される各機能を制御することで実現される。また、この処理に先だって、通常歩行モードでの演算で用いられるパラメータや演算結果を記憶するためのメモリ部163の記憶領域、およびノルディックモードでの演算で用いられるパラメータや演算結果を記憶するためのメモリ部163の記憶領域などが、予め登録されて、記憶部162bに記憶されているものとする。
【0056】
図8を参照して、始めに、当該歩数計100Aに電源が投入されるとCPU162において各部を初期化する処理が実行される(ステップS101)。続いて、判断部11においてモード記憶部10にデフォルトのモードとして通常歩行モードが設定され、選択部13で、演算に用いられるパラメータとして、通常歩行モードのパラメータが設定される(ステップS103)。そして、歩数カウント部15において、歩数のカウントが開始する(ステップS105)。
【0057】
判断部11では受信部166で受信された信号が監視されて、ストック200の送信装置209で切替えスイッチ2091が押下されたことが検出されると(ステップS107でYES)、指定されたモードを判断して(ステップS109)、選択部13で対応するパラメータを設定する(ステップS111またはS113)。
【0058】
詳しくは、切替えスイッチ2091が押下されたことが検出されたときに、現在のモードとしてモード記憶部10に通常歩行モードが設定されている場合には(ステップS109でYES)、判断部11において、モード記憶部10に次のモードとしてノルディックモードが設定され、選択部13で、演算に用いられるパラメータとして、ノルディックモードのパラメータが設定される(ステップS111)。その際、図3に示されたように、歩数計100Aにおいてストック識別子ごとにノルディックモードで用いられるパラメータが記憶されている場合、送信装置209から送られた信号に含まれるストック識別子に対応するパラメータが設定される。また、通常歩行モードとノルディックモードとで運動量を算出する際に異なる計算式を用いる場合には、上記ステップS111で、演算に用いられるプログラムが設定される。
【0059】
切替えスイッチ2091が押下されたことが検出されたときに、現在のモードとしてモード記憶部10にノルディックモードが設定されている場合には(ステップS109でNO)、判断部11において、モード記憶部10に次のモードとして通常歩行モードが設定され、選択部13で、演算に用いられるパラメータとして、通常歩行モードのパラメータが設定される(ステップS113)。
【0060】
そして、演算部17では、所定のタイミングで、上記ステップS103、S111、またはS113で設定されたパラメータを用いて運動量が算出され(ステップS115)、表示制御部19において、表示部116で演算結果を表示するよう制御される。
【0061】
以上のステップS105〜S115の処理が繰返されることで、電源が投入されている間、歩数がカウントされて、歩行モードで、通常歩行モードまたはノルディックモードが自動的に選択されてそのモードでの演算が実行される。
【0062】
本実施の形態にかかる歩数計100Aにおいて上記処理が実行されることで、ノルディックウォーキングのような、意識的に歩幅を変えるような歩行において、歩行運動の使用器具を用いた簡単な操作により歩幅などのパラメータを切替えることができる。そのため、歩行モードにおいて歩幅などのパラメータが異なる場合であっても、簡単な操作で正確な運動量を算出することができる。
【0063】
なお、上述の具体例では、歩数計100Aにノルディックモードで用いられるパラメータとしてストックごとのパラメータが記憶されており、送信装置209からの信号に含まれるストック識別子に応じたパラメータが設定されるものとしているが、簡単には、ノルディックモードで用いられるパラメータが1つ記憶されており、送信装置209から切替えスイッチ2091が押下された旨を示す信号を受信したことでノルディックモードが指示されたと判断されると、そのパラメータが設定されてもよい。歩数計100Aにストックごとのパラメータが記憶される構成とすることで、歩数計100Aを予め登録した複数のストックに対して用いることができ、複数の使用者で歩数計100Aを用いて各々の運動量を算出することができる。
【0064】
さらに、上記ステップS103、S111、およびS113では、表示制御部19において、表示部116で、指定されたモードが通常歩行モードまたはノルディックモードであることを示す画面を表示するよう制御される。
【0065】
具体的には、上記ステップS103,S113では、表示制御部19において、表示部116で、図9に示されるような、指定されたモードが通常歩行モードであることを示すマーク301を表示するよう制御され、上記ステップS111では、図10に示されるような、指定されたモードがノルディックモードであることを示すマーク303を表示するよう制御される。なお、本実施の形態ではいずれのモードもマーク301,303で示されるものとしているが、いずれか一方(たとえばノルディックモードであること)のみが示されてもよい。
【0066】
本実施の形態にかかる歩数計100Aにおいてこのような表示制御が行なわれることで、歩行モードにおいて歩幅などのパラメータが切替るときに、どのパラメータが演算に用いるパラメータとして設定されているのかを簡単に知ることができる。
【0067】
[変形例1]
第1の変形例にかかる歩数計100Bとして、ストック200の送信装置209からノルディックモードの開始または終了を示す信号を受信すると、ノルディックモードでの演算に用いるパラメータを通常歩行モードでの演算に用いるパラメータから算出するように構成されてもよい。なお、第1の変形例では、説明を簡易にするため、ノルディックモードにおいて演算に用いられるパラメータはストックごとに異ならないものとし、演算結果を記憶する記憶領域もストックごとに異ならないものとする。
【0068】
歩数計100Bの記憶部162bには、ノルディックモードでの演算に用いるパラメータに替えて、通常歩行モードでの演算に用いるパラメータからノルディックモードでの演算に用いるパラメータを算出するための係数が記憶される。本発明において上記係数は特定の値に限定されないが、1つの具体的な値として、パラメータが歩数であるときには1.3が挙げられる。この場合、通常歩行モードでの歩幅に対してノルディックモードでの歩幅は1.3倍として得られ、その歩幅を用いて歩行距離などが算出される。また、他のパラメータについての係数の1つの具体的な値として、消費カロリーを算出する際に用いるパラメータについては1.4が挙げられる。この場合、通常歩行モードで算出される消費カロリーに対してノルディックモードでのパラメータは1.4倍として得られ、そのパラメータを用いて消費カロリーが算出される。
【0069】
なお、記憶部162bに記憶される係数は、予め設定されているものであってもよいし、使用者が設定または変更可能であってもよい。また、以下の具体例では上述のように説明の簡便のためにパラメータごとに1つの係数が記憶されているものとするが、ストックごとに異なる係数とすることで、上記具体例と同様のストックごとのパラメータが得られる。
【0070】
図11は、第1の変形例にかかる歩数計100Bにおいて、通常歩行モードとノルディックモードとに対応した演算を行なうための機能構成の具体例を示すブロック図である。図11を参照して、第1の変形例にかかる歩数計100Bは、図7に示された歩数計100Aの機能構成のうち、選択部13に替えてパラメータ算出部23を備える。また、係数記憶部21をさらに含む。係数記憶部21は記憶部162bを含んで構成され、上述の係数をパラメータごとに記憶する。
【0071】
歩数計100Bでは、判断部11は、指定されたモードをパラメータ算出部23、格納部18、および表示制御部19に入力する。格納部18は、第1の変形例では説明を簡易にするため、判断部11から入力されたモードに従って、予め設定されている通常歩行モードでの記憶領域またはノルディックモードでの記憶領域に演算結果を格納する。
【0072】
パラメータ算出部23は、判断部11から入力されたモードが通常歩行モードである場合には、予め設定されている通常歩行モードでの演算に用いるパラメータを読出して演算部17に入力する。また、判断部11から入力されたモードがノルディックモードである場合には、係数記憶部21に記憶されている係数を用いて、通常歩行モードでの演算に用いるパラメータからノルディックモードでの演算に用いるパラメータを算出して演算部17に入力する。
【0073】
第1の変形例にかかる歩数計100Bでの処理は、図8に示された処理とほぼ同様であるが、上記ステップS111において、歩数計100Bではパラメータ算出部23で係数記憶部21に記憶されている係数を用いて、通常歩行モードでの演算に用いるパラメータからノルディックモードでの演算に用いるパラメータが算出され、演算に用いられるパラメータとして、ノルディックモードのパラメータが設定される。
【0074】
第1の変形例にかかる歩数計100Bがこのように構成されることで、使用者はノルディックモードでの歩数などのパラメータを入力する必要がなく、使用者の設定がより簡易になる。
【0075】
[変形例2]
第2の変形例にかかる歩数計100Cとして、ストック200に装着される送信装置209に替えて、ボタン117aを用いてノルディックウォーキングを開始または終了を指示するようにしてもよい。この場合、判断部11は、操作部117からの操作信号に基づいて指示されたモードを判断する。
【0076】
このように構成することで、歩数計単体での操作で、ノルディックウォーキングのような、意識的に歩幅を変えるような歩行において、歩幅などのパラメータを切替えることができる。そのため、歩行運動量算出システムの構成を簡単にすることができる。
【0077】
なお、以上の具体例では、意識的に歩幅を変える歩行運動の具体例としてノルディックウォーキングを挙げているが、歩行運動はノルディックウォーキングに限定されず、たとえば競歩などであってもよい。その場合、送信装置209はその歩行の使用器具(たとえばストックやシューズ)や専用のウェアなどに、その使用姿勢から大きく姿勢を変えることなく送信スイッチ2091を押すことができる位置に装着されることが好ましい。
【0078】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】歩数計100Aの外観の具体例を示す図である。
【図2】歩数計100Aの装置構成の具体例を示すブロック図である。
【図3】記憶部162bに記憶される情報の具体例を示す図である。
【図4】ストック200の外観の具体例を示す図である。
【図5】送信装置209の具体例を示す図である。
【図6】送信装置209の装置構成の具体例を示すブロック図である。
【図7】歩数計100Aの機能構成の具体例を示すブロック図である。
【図8】歩数計100Aでの処理の具体例を示すフローチャートである。
【図9】通常歩行モードでの表示画面の具体例を示す図である。
【図10】ノルディックモードでの表示画面の具体例を示す図である。
【図11】歩数計100Bの機能構成の具体例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0080】
11 判断部、13 選択部、15 歩数カウント部、17 演算部、18 格納部、19 表示制御部、21 係数記憶部、23 パラメータ算出部、100A,100B,100C 歩数計、110 本体部、116 表示部、117 操作部、117a ボタン、130 クリップ部、150 センサユニット、160 アンプ部、161 フィルタ部、162 CPU、162a 演算回路、162b 記憶部、163 メモリ部、164 電池、165 定電圧回路、166 受信部、200 ストック、201 ポール本体、203 グリップ、205 スパイクチップ、207 ストラップ、209 送信装置、231 操作部、232 CPU、234 メモリ部、235 送信部、2091 送信スイッチ、2093 ベルト。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
体動を検出することで、歩行モードでの歩数をカウントするカウント手段と、
カウントされた前記歩数に基づいて運動量を算出する算出手段とを備え、
前記歩行モードは第1歩行モードと第2歩行モードとを含み、
他の装置より、前記第2歩行モードの開始または終了を示す信号を受信する受信手段と、
前記信号に基づいて、前記算出手段で用いられるパラメータとして、前記第1歩行モード用のパラメータ、または前記第2歩行モード用のパラメータを設定する設定手段とをさらに備える、体動検出装置。
【請求項2】
前記第1歩行モード用のパラメータと、前記第2歩行モード用のパラメータとを記憶する第1記憶手段をさらに備え、
前記設定手段は、前記第1記憶手段より前記第1歩行モード用のパラメータ、または前記第2歩行モード用のパラメータを読出して、前記算出手段で用いられるパラメータとして設定する、請求項1に記載の体動検出装置。
【請求項3】
前記第1歩行モード用のパラメータを記憶する第2記憶手段と、
前記第1歩行モード用のパラメータから前記第2歩行モード用のパラメータを算出するための係数を記憶する第3記憶手段とをさらに備え、
前記設定手段は、前記第3記憶手段より前記係数を読出し、前記信号に基づいて、前記第1歩行モード用のパラメータから前記第2歩行モード用のパラメータを算出して、前記算出手段で用いられるパラメータとして設定する、請求項1に記載の体動検出装置。
【請求項4】
算出された前記運動量を表示する表示手段と、
前記歩行モードが前記第1歩行モードであるか前記第2歩行モードであるかを識別するマークを前記表示手段に表示するよう制御する表示制御手段とをさらに備える、請求項1に記載の体動検出装置。
【請求項5】
前記設定手段は、さらに、前記算出手段で用いられる計算式として、前記第1歩行モード用の計算式、または前記第2歩行モード用の計算式を設定する、請求項1に記載の体動検出装置。
【請求項6】
算出された前記運動量を記憶領域に格納する格納手段をさらに備え、
前記格納手段は、前記第1歩行モード用のパラメータを用いて算出された運動量を前記記憶領域のうちの第1領域に、前記第2歩行モード用のパラメータを用いて算出された運動量を前記記憶領域のうちの第2領域に格納する、請求項1に記載の体動検出装置。
【請求項7】
前記信号には、前記他の装置を識別する情報が含まれ、
前記設定手段は、前記信号に含まれる前記情報に基づいて、前記第2歩行モード用のパラメータとして前記他の装置に対応したパラメータを設定する、請求項1に記載の体動検出装置。
【請求項8】
前記第1歩行モードは通常の歩行モード、前記第2歩行モードはノルディックウォーキングモードであり、
前記他の装置は、ノルディックウォーキング用ストックに装着される送信装置であり、
前記パラメータは、各々の歩行モードにおける歩幅を含む、請求項1に記載の体動検出装置。
【請求項9】
前記運動量は、歩行距離、歩行開始から一定時間以上経過した後にカウントされた歩数、歩行開始から一定時間以上経過した後にカウントされた歩数から算出される歩行距離、消費カロリー、脂肪燃焼量、歩行速度、歩行ピッチ、運動強度、一定の運動強度以上の歩数、および一定の運動強度以上の歩数から算出される歩行距離のうちの、少なくとも1つである、請求項1に記載の体動検出装置。
【請求項10】
歩行運動の使用器具に装着される情報送信装置であって、
前記歩行運動の開始または終了を指示するための指示手段と、
前記指示に応じた信号を送信するための送信手段とを備える、情報送信装置。
【請求項11】
前記指示に応じた信号は、当該情報送信装置を識別する信号を含む、請求項10に記載の情報送信装置。
【請求項12】
前記歩行運動の使用器具は、ノルディックウォーキング用のストックである、請求項10または11に記載の情報送信装置。
【請求項13】
ノルディックウォーキングの開始または終了を指示するための指示手段と、
前記指示に応じた信号を送信するための送信手段とを備える、ノルディックウォーキング用のストック。
【請求項14】
前記指示に応じた信号は、当該ノルディックウォーキング用のストックを識別する信号を含む、請求項13に記載のノルディックウォーキング用のストック。
【請求項15】
体動を検出することで、歩行モードでの歩数をカウントするカウント手段と、
カウントされた前記歩数に基づいて運動量を算出する算出手段とを備える体動検出装置と、
歩行運動の使用器具に装着される情報送信装置とを含み、
前記情報送信装置は、
前記歩行運動の開始または終了を指示するための指示手段と、
前記指示に応じた信号を送信するための送信手段とを備え、
前記歩行モードは通常の歩行モードである第1歩行モードと、前記歩行運動での歩行モードである第2歩行モードとを含み、
前記体動検出装置は、
前記情報送信装置より、前記第2歩行モードの開始または終了を示す信号を受信する受信手段と、
前記信号に基づいて、前記算出手段で用いられるパラメータとして、前記第1歩行モード用のパラメータ、または前記第2歩行モード用のパラメータを設定する設定手段とをさらに備える、歩行運動量算出システム。
【請求項16】
前記歩行運動の使用器具はノルディックウォーキング用のストックであり、
前記第2歩行モードはノルディックウォーキングモードであって、
前記パラメータは、各々の歩行モードにおける歩幅を含む、請求項15に記載の歩行運動量算出システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−112290(P2008−112290A)
【公開日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−294296(P2006−294296)
【出願日】平成18年10月30日(2006.10.30)
【出願人】(503246015)オムロンヘルスケア株式会社 (584)
【Fターム(参考)】