説明

体重増加および飼料効率を促進するための組成物および方法

本発明は、酸化的に変換されたカロチノイドまたはその構成成分の投与のための組成物、ならびにそれとともに体重増加および飼料転換効率を促進する方法を特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、成長および飼料効率を促進するカロチノイド酸化産物の使用に関連する。
【背景技術】
【0002】
成長促進のために最適化された近代的な条件下で飼育される動物は、通常ダイズまたは綿実粕の形態で高い比率のタンパク質、および一種のモロコシであるトウモロコシまたはミロのような高い割合の穀類を含む食料を与えられる。使用されてきた飼料添加物は、例えばホルモンとしてジエチルスチルベストロール、または体重増加の速度も増進するDES、およびストレス性の拘束状態によりもたらされる疾患または体重減少を防止するトランキライザを含む。動物への慣例的な抗生物質投与は、ペニシリン、テトラサイクリンおよびスルファメチアジンのような少量の抗生物質の動物飼料への添加がブタおよびウシの成長を増強するという発見以来、ほぼ一般的になっている。飼料は動物からの食品の生産における比較的費用のかかるコスト要因(一般的にコストの50〜70%)であることから、動物が飼料を食品に変換する能力における任意の改善または成長速度の増大は食糧生産者の収益性を直接的に改善することができる。
【0003】
このような添加物の使用は問題なしではなかった。成長促進剤として一般的に用いられたホルモンのうちの1つであるジエチルスチルベストロールは発癌物質であることが示され、殆どの国においてさらなる使用を禁止された。さらに、動物飼料における広範囲にわたる抗生物質の使用は抗生物質抵抗性微生物の発生を促進する。
【0004】
飼料ロットにおける抗生物質抵抗性細菌の出現および抗生物質抵抗性細菌によって生じる伝染病の可能性が増加した結果として、動物飼料における抗生物質の使用を制限する政府の圧力が増している。それゆえに、新規で、安全で、かつ有効な家畜成長刺激物質の差し迫ったかつ増大した必要性がある。飼料を体重または他の食用産物へとより効率的に変換する動物の能力を改善する方法の必要性もある。
【発明の開示】
【0005】
発明の概要
第1の局面において、本発明は酸化的に変換されたカロチノイドまたはその構成成分を含む食料品を特徴とする。食料品は、0.00001%から0.1%(w/w)の酸化的に変換されたカロチノイドを含むことができる。望ましくは、食料品は、0.00001%〜0.05%、0.00001%〜0.01%、0.00001%〜0.005%、0.00001%〜0.001%、0.00001%〜0.0005%、または、0.00001%〜0.0001%(w/w)の量の酸化的に変換されたカロチノイドを含む。食料品は、0.0000001%から0.001%(w/w)の酸化的に変換されたカロチノイドの構成成分を含むことができる。望ましくは、食料品は、0.0000001%〜0.0005%、0.0000001%〜0.0001%、0.0000001%〜0.00005%、0.0000001%〜0.00001%、0.0000001%〜0.000005%、または、0.0000001%〜0.000001%(w/w)の量の酸化的に変換されたカロチノイドの構成成分を含む。
【0006】
第2の局面において、本発明は、体重増加を促進するのに有効な量の酸化的に変換されたカロチノイドまたはその構成成分を動物に投与することによる、動物において体重増加を促進する方法を特徴とする。
【0007】
第3の局面において、本発明は、飼料転換効率を上昇させるのに有効な量の酸化的に変換されたカロチノイドまたはその構成成分を動物に投与することによる、動物において飼料転換効率を上昇させる方法を特徴とする。
【0008】
第4の局面において、本発明は、以下を含むキットを特徴とする:(i)酸化的に変換されたカロチノイドまたはその構成成分を含む組成物;および(ii)体重増加を促進するため、または飼料転換効率を上昇させるために動物に組成物を投与するための説明書。
【0009】
第5の局面において、本発明は、酸化的に変換されたカロチノイドまたはその構成成分を含む食料品を作製するための方法を特徴とし、該方法は以下の段階を含む:(i)酸化的に変換されたカロチノイドまたはその構成成分を調製する段階、および(ii)酸化的に変換されたカロチノイドまたはその構成成分を食料品と混合する段階。
【0010】
本明細書において記載されている任意の局面の態様において、酸化的に変換されたカロチノイドが混合物の分画なしで用いられる。あるいは、酸化的に変換されたカロチノイドのポリマー成分を含む組成物、または2-メチル-6-オキソ-2,4-ヘプタジエナール、ジヒドロアクチニジオリド、β-シクロシトラール、β-イオノン、β-イオノン5,6-エポキシド、4-オキソ-β-イオノン、β-イオニリデン(ionylidene)アセトアルデヒド、β-イオニリデンアセトアルデヒド5,6-エポキシド、4-オキソ-β-イオニリデンアセトアルデヒド、β-アポ-13-カロテノン、β-アポ-13-カロテノン5,6-エポキシド、4-オキソ-β-アポ-13-カロテノン、レチナール、レチナール5,6-エポキシド、もしくはそれらの混合物を含む組成物を、本発明の方法、キットおよび食料品において用いることができ、動物に投与することができる。望ましくは、用いられる酸化的に変換されたカロチノイドの構成成分はポリマー成分および/または2-メチル-6-オキソ-2,4-ヘプタジエナールを含む。
【0011】
本願明細書において記載されている任意の局面の別の態様において、動物はヒト、イヌ、ネコ、ウマ、ヒツジ、ブタ、ウシ、家禽、および魚から選択される。
【0012】
上記方法の任意の態様において、酸化的に変換されたカロチノイドまたはその構成成分はそれぞれ、経口的に、注射によって、または噴霧剤によって投与される。望ましくは、酸化的に変換されたカロチノイドまたはその構成成分は、食料品と共に混合され、動物に与えられる。
【0013】
本発明の食料品は、限定されるものではないが、焼き上げた製品、飲料、飲料ミックス、ヘルスバー、ビスケット、および動物飼料を含む。動物飼料は、乾燥もしくは半乾燥ペットフード、またはウマの飼料、ブタの飼料(例えば、幼ブタ/スターターブタの飼料、成長完了(grow-finish)ブタの飼料、もしくは繁殖集団ブタの飼料)、家禽の飼料(例えば、シチメンチョウ家禽の飼料、ブロイラー家禽の飼料、もしくは種畜家禽の飼料)、ヒツジの飼料、ウシの飼料(例えば乳牛の飼料もしくは肉牛の飼料)、または魚の飼料(例えば、テラピアの飼料、ナマズの飼料、マスの飼料、もしくはサケの飼料)のような農業用動物のための飼料であることができる。
【0014】
本発明の食料品は、酸化防止剤をさらに含んでもよい。例示的な酸化防止剤は、限定されるものではないが、β-カロチン、ビタミンE、ビタミンC、ブチル化ヒドロキシトルエン、ブチル化ヒドロキシアニソール、第三級ブチルヒドロキノン、没食子酸プロピル、およびエトキシキン(ethoxyquin)を含む。
【0015】
任意の上記の態様の別の態様において、本発明の食料品は、抗生物質またはホルモンのような薬剤をさらに含む。このような薬剤は、市販の飼料において一般に見られる量で添加することができる。
【0016】
本明細書において使用される場合、「体重増加を促進するのに有効な量」は、同じ条件下で育てられ、かつ酸化的に変換されたカロチノイドまたはその構成成分なしの同じ食餌を受ける同じ種および年齢の動物と比較して動物がより速く体重を増やす原因となる酸化的に変換されたカロチノイドまたはその構成成分の量である。質量の平均的な増加は、対照動物と比較して0.5%を超え、好ましくは1%、2%、3%、4%、または5%さえも超える。
【0017】
本明細書において使用される場合、「飼料転換効率を上昇させるのに有効な量」は、同じ条件下で育てられ、かつ酸化的に変換されたカロチノイドまたはその構成成分なしの同じ食餌を受ける同じ種および年齢の動物と比較して上昇した飼料転換効率の原因となる酸化的に変換されたカロチノイドまたはその構成成分の量である。同じ体重を生産するために必要である飼料の平均的な減少は、対照動物と比較して0.5%を超え、好ましくは1%、2%、3%、4%、または5%さえも超える。
【0018】
「動物」は、限定されるものではないが、ヒト、イヌ、ネコ、ウマ、ヒツジ、ブタ、ウシ、家禽および魚を含む、任意の動物を意味する。
【0019】
本明細書において使用される場合、「カロチノイド」は、植物、藻類、細菌、および鳥類および甲殻類のようなある種の動物において見出すことができる天然に存在するテルペノイド群の色素を指す。カロチノイドは、炭化水素(すなわち、酸素なし)、およびそれらの酸素添加誘導体(oxygenated derivative)(すなわちキサントフィル)であるカロテンを含む。カロチノイドの例は、リコペン;β-カロチン;ゼアキサンチン;エキネノン(echinenone);イソゼアキサンチン;アスタキサンチン;カンタキサンチン;ルテイン;シトラナキサンチン;β-アポ-8'-カロチン酸(carotenic acid)エチルエステル;アロキサンチン、アポカロテノール(apocarotenol)、アスタシン、アスタキサンチン、カプサンチン、カプソルビン、カロテンエディオール(carotenediol)、カロテンエトリオール(carotenetriol)、カロテノール(carotenol)、クリプトキサンチン、デカプレノキサンチン、エピルテイン、フコキサンチン、ヒドロキシカロテノン(hydroxycarotenone)、ヒドロキシエキネノン(hydroxyechinenone)、ヒドロキシリコペン(hydroxylycopene)、ルテイン、リコキサンチン、ニューロスポリン(neurosporine)、フィトエン、フィトフルオエン(phytofluoene)、ロドピン、スフェロイデン(spheroidene)、トルレン(torulene)、ビオラキサンチンおよびゼアキサンチンのようなヒドロキシカロチノイド、ならびにアポカロテン酸(apocarotenoic acid)、β-アポ-8'-カロテン酸(carotenoic acid)、アザフリン、ビキシン、カルボキシルカロテン、クロセチン、ジアポカロテン酸(diapocarotenoic acid)、ニューロスポラキサンチン(neurosporaxanthin)、ノルビキシンおよびリコペン酸(lycopenoic acid)のようなカルボン酸カロチノイドを含む。
【0020】
本明細書において使用される場合、「酸化的に変換されたカロチノイド」は、超低分子量酸化的切断産物および多くのポリマー物質(すなわち、1,000ダルトンを超える分子量を有する酸化的に変換されたカロチノイドのその構成成分)の混合物をもたらす、最高6〜8モル当量の酸素または他の酸化剤からの酸素の当量と反応したカロチノイドを指す。結果として生じる反応は約100〜8,000ダルトンに及ぶ分子量を有する分子種を含む混合物を生成する。ポリマー物質は、形成されるさまざまな酸化的断片の多くの可能な化学再結合によって形成されると考えられる。酸化的に変換されたカロチノイドを作製する方法は、米国特許第5,475,006号および米国特許出願第08/527,039号において記載されており、それぞれが参照により本明細書に組み入れられる 。
【0021】
本明細書において使用される場合、「構成成分」は、ポリマー物質または2-メチル-6-オキソ-2,4-ヘプタジエナール、ジヒドロアクチニジオリド、β-シクロシトラール、β-イオノン、β-イオノン5,6-エポキシド、4-オキソ-β-イオノン、β-イオニリデンアセトアルデヒド、β-イオニリデンアセトアルデヒド5,6-エポキシド、4-オキソ-β-イオニリデンアセトアルデヒド、β-アポ-13-カロテノン、β-アポ-13-カロテノン5,6-エポキシド、4-オキソ-β-アポ-13-カロテノン、レチナール、およびレチナール5,6-エポキシド;ならびにそれらの混合物から選択される化合物のいずれかを含む酸化的に変換されたカロチノイド混合物の活性な酸化型の構成成分を指す。酸化的に変換されたカロチノイドの構成成分は、それらが動物において飼料転換効率を上昇させるかもしくは動物において体重増加を促進するかのいずれかまたは両方が可能である場合に活性である。酸化的に変換されたカロチノイドの特定の画分が飼料転換効率を上昇させるかまたは体重増加を促進することが可能であるかどうかを評価するための方法は実施例において提供される。酸化的に変換されたカロチノイド混合物を構成成分へと分画する方法は、米国特許第5,475,006号および米国特許出願第08/527,039号において記載されており、それぞれが参照により本明細書に組み入れられる。
【0022】
2-メチル-6-オキソ-2,4-ヘプタジエナールの合成および精製は米国特許出願第08/527,039号において報告されている。2-メチル-6-オキソ-2,4-ヘプタジエナールの調製のためのより簡便な5段階合成スキームは2003年5月22日に公開された米国特許出願第10/196,695号において提供される。
【0023】
本発明の組成物および方法は、動物において体重増加を促進するためおよび飼料転換効率を上昇させるために用いることができる。
【0024】
本発明の他の特徴および利点は、以下の詳細な説明および特許請求の範囲より明らかとなると考えられる。
【0025】
詳細な説明
本発明は、酸化的に変換されたカロチノイドおよびその構成成分の投与のための組成物を提供する。組成物は、動物における体重増加および飼料転換効率のために役立つことができる。
【0026】
投与
酸化的に変換されたカロチノイドまたはその構成成分は、体重増加を促進するために有効である、または飼料転換効率を上昇させるために有効である量で投与される。酸化的に変換されたカロチノイドに関して、典型的な投与量範囲は1日当たり体重の約5μg/kgから約50mg/kgまでである。望ましくは、体重の5μg/kg〜5mg/kg、または体重の5μg/kg〜0.5mg/kgの投与量が投与される。酸化的に変換されたカロチノイドの構成成分に関して、典型的な投与量範囲は1日当たり体重の約0.05μg/kgから約500μg/kgまでである。望ましくは、体重の0.05μg/kg〜50μg/kg、または体重の0.05μg/kg〜5μg/kgの投与量が投与される。投与されるべき酸化的に変換されたカロチノイドまたはその構成成分の投与量は、動物の種、食餌、および年齢のような変量に依存すると考えられる。実施例1において記載されているもののような標準的試験は、酸化的に変換されたカロチノイドまたはその構成成分の投与量および投与の回数を最適化するために用いてもよい。
【0027】
酸化的に変換されたカロチノイドまたはその構成成分は、経口的に、注射によって、または噴霧剤によって投与されてもよい。注射される場合、投与は非経口的、静脈内、動脈内、皮下、筋肉内、頭蓋内、眼窩内、心室内、関節内、髄腔内、嚢内、または腹腔内であることができる。
【0028】
酸化的に変換されたカロチノイドまたはその構成成分は、食料品に添加するか、または2003年5月22日に公開された米国特許出願第10/196,695号において記載されているように、薬学的に許容される希釈剤、担体、もしくは賦形剤と共に製剤化することができる。
【0029】
医薬組成物は、例えば、液体溶液または懸濁液の形態でもよく;経口投与のためには、製剤は錠剤またはカプセル剤の形態でもよく;および鼻腔内の製剤のためには、粉末、点鼻薬、またはエアロゾルの形態でもよい。製剤を作製するための当技術分野において周知の方法は、例えば、「Remington: The Science and Practice of Pharmacy」 (20th ed., ed. A.R. Gennaro, 2000, Lippincott Williams & Wilkins)において見いだされる。
【0030】
望ましくは、酸化的に変換されたカロチノイドまたはその構成成分は、食料品と共に混合され、動物に与えられる。
【0031】
食料品
酸化的に変換されたカロチノイドまたはその構成成分は、体重増加を促進するために有効である、または飼料転換効率を上昇させるために有効である量で食料品と共に混合し、動物に与えることができる。
【0032】
本発明の食料品を調製する際に、酸化的に変換されたカロチノイドまたはその構成成分を食料品に添加する前に任意に増量剤と混合する。増量剤は、限定されるものではないが、デンプン、タンパク質、脂肪、およびそれらの混合物を含む。望ましくは、増量剤はコーンスターチ、乳清、小麦粉、糖、大豆粉、マルトデキストリン、およびグアーガムから選択される。
【0033】
本発明の食料品は、酸化的に変換されたカロチノイドまたはその構成成分のさらなる酸化を防止するための酸化防止剤を含むこともできる。酸化は、β-カロチン、ビタミンE、ビタミンC、およびトコフェロールのような天然に存在する酸化防止剤、またはブチル化ヒドロキシトルエン、ブチル化ヒドロキシアニソール、第三級ブチルヒドロキノン、没食子酸プロピルもしくはエトキシキンのような合成酸化防止剤の食料品への投入によって防止することができる。このように組み込まれる酸化防止剤の量は、生成物の製剤化、輸送条件、パッケージング方法、および所望の賞味期間のような要求事項によって決まる。
【0034】
動物飼料
本発明の動物飼料は、体重増加および/または飼料効率を上昇させるのに有効な量の酸化的に変換されたカロチノイドまたはその構成成分を常に含むと考えられる。動物飼料は、業界基準に従って栄養素を提供するために通常製剤化される。飼料は、市場価格および入手可能性に従って選択される種々の異なる飼料成分から製剤化してもよい。したがって、飼料のある構成成分は時間とともに変化してもよい。動物飼料製剤およびNRCガイドラインに対する考察のためには、それぞれが参照により本明細書に組み入れられる、Church, Livestock Feeds and Feeding, O&B Books, Inc., Corvallis Oreg. (1984)およびFeeds and Nutrition Digest, Ensminger, Oldfield and Heineman eds., Ensminger Publishing Corporation, Clovis, Calif. (1990)を参照されたい。
【0035】
ブタおよび他の動物飼料は、タンパク質およびエネルギーの要求量に基づいて従来よりバランスが保たれ、そして、動物の成長および維持の異なる段階で変化すると考えられる他の要求量を満たす必要があれば調整される。成長している幼若動物はより高タンパク質の飼料が必要であると考えられ、一方で、取引が近い出荷前動物(finishing animal)はより高いエネルギー、高炭水化物の飼料が必要である。例えば、典型的な雄ブタプレスターター、スターター、および成長期-肥育期(grower-finisher)飼料は、それぞれ約20〜24%のタンパク質、18〜2O%のタンパク質、および13〜17%のタンパク質を通常含むと考えられる。ある飼育状況において、全体的なタンパク含有量だけでなく適切なアミノ酸を提供するために注意を払わなければならない。例えば、大量のトウモロコシを与えられる雄ブタは、飼料において利用できるようになった十分なリシンを有していなければならない。大部分の動物の食餌において、エネルギー要求量は穀物におけるデンプンによって満たされる。エネルギー要求量はまた飼料への脂肪の添加によって満たされてもよい。酸化的に変換されたカロチノイドまたはその構成成分を含む動物飼料はまた、特にイヌ、ネコ、家禽、魚およびウシのために製剤化されてもよい。
【0036】
動物の健康および成長を促進するために必要に応じて動物飼料に他の成分を添加してもよい。成分は限定されるものではないが、糖、複合糖質、アミノ酸(例えば、特に、アルギニン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、トレオニン、トリプトファン、バリン、チロシン、アラニン、アスパラギン酸、グルタミン酸ナトリウム、グリシン、プロリン、セリンおよびシステイン)、ビタミン(例えば、特に、チアミン、リボフラビン、ピリドキシン、ナイアシン、ナイアシンアミド、イノシトール、塩化コリン、パントテン酸カルシウム、ビオチン、葉酸、アスコルビン酸、およびビタミンA、B、K、D、E)、ミネラル、タンパク質(例えば、肉粉、魚粉、液体または粉末状の卵、魚可溶物、濃縮ホエータンパク質)、油(例えば、ダイズ油)、コーンスターチ、カルシウム、無機ホスフェート、硫酸銅、および塩化ナトリウムを含む。当技術分野において公知である任意の薬剤成分もまた動物飼料に添加されてもよく、限定されるものではないが、抗生物質およびホルモンを含む。動物飼料のビタミン、ミネラルおよび抗生物質の補充のためには、Church, Livestock Feeds and Feeding, O&B Books, Inc., Corvallis Oreg. (1984)を参照されたい。
【0037】
本発明に従って、限定されるものではないが、カモガヤ、オオアワガエリ、トールフェスキュ、ドクムギ、アルファルファ、イガマメ、クローバおよびソラマメ類のようなフォーレージ、トウモロコシ、コムギ、オオムギ、モロコシ、ライコムギ、ライムギ、アブラナおよびダイズのような粒餌、作物残渣、穀物、マメ科植物副産物、ならびに他の農業副産物を含む当技術分野において公知である任意の動物飼料ブレンドを用いることができる。結果として生じる飼料が加工されるかまたは貯蔵されることになっている状況において、飼料は、処理または貯蔵の前に酸化的に変換されたカロチノイドまたはその構成成分によって処置されてもよい。望ましくは、本発明の動物飼料は、ナタネ粕、綿実粕、大豆粉またはコーンミールを含む。
【0038】
処理は、乾燥、サイロ貯蔵、切り刻み、ペレット化、さいの目にすること、束にすること、ロールすること、焼き戻し、挽くこと、粗砕、ポッピング、押出、微粉化、ロースト、フレーキング、調理、および/または破裂を含んでもよい。例えば、ペレット化された飼料は、第一に飼料構成成分を混合し、次に熱および圧力によって型を通して飼料構成成分を成形および押出することにより作られる。本発明の動物飼料は、例えば、参照により本明細書に組み入れられる、MacBain, Pelleting Animal Feed, American Feed Manufacturers Association, Arlington, Va. (1974)において記載されているようにペレット化することができる。
【0039】
焼き上げた製品および飲料
本発明の食料品は、好ましくは、ほとんどの食品マーケット、コンビニエンスストア、および健康食品ストアにおいて一般に見られるようなホイルまたは他のタイプの包装紙中に供給されるヘルスバーの形態であることができる。典型的には、このようなヘルスバーは一般に、混合された成分を所望のサイズおよび形状のバーへと押し出し、次に自動包装機械に送る機械押出し処理により作製される。ヘルスバーは、押し出されるよりはむしろ焼き上げることができる。
【0040】
食料品はまた、押し出されるか、焼き上げられるか、ロールされるか、圧縮されるか、切られるるか、または、さもなければバーまたはクッキー、ブラウニー、ケーキ、もしくはマフィンのような焼き上げた製品へと形成されてもよい。押し出されるバーの製造プロセスにおいて、グリセリン、レシチン、植物性および他の油(例えばひまわり油)のような成分が、押し出し機械において一様に成形されたバーの形成を助けるために成分どうしを結合するのを助けるために、部分的に用いられる。このような公知のプロセスは、本発明のヘルスバーおよび焼き上げた製品を生産するために用いることができる。
【0041】
本発明の食料品は、水の添加を必要としないおよび/もしくは水もしくは他の液体と混ぜるすぐに飲める(ready-to-drink)飲料の形態であってもよく、または水、果汁、果物および/もしくは他の風味をつけた飲物、および/もしくは果物飲物濃縮物と混ぜて、例えば、風味をつけた飲料を作製する、もしくは牛乳と混ぜてミルクセーキ(milk-shake)の特徴と似ている特徴を有する飲物を作製する粉末もしくは液体濃縮物の形態であってもよい。
【0042】
以下の実施例は、本明細書において特許請求される方法および組成物がどのように実行され、作製され、および評価されるかの完全な開示および説明を当業者に提供するために提示され、ならびに純粋に本発明の例示であることを意図し、本発明者らが発明であるとみなすものの範囲を制限することを意図するものではない。
【0043】
実施例1.ブタにおける成長および飼料効率に対する酸化的に変換されたカロチノイドの効果
2つの群の18〜21日齢の年齢の48匹の離乳したブタを、食品添加物としての酸化的に変換されたカロチノイドの成長および飼料効率に対する効果を分析するために使用した。
【0044】
最初の48匹のブタは16の囲い(1つの囲い当たり3匹のブタ)へと無作為に分配され、2つの温度制御した部屋の間に均一に分けられた。一方の部屋における全24匹のブタにブタ繁殖・呼吸障害症候群に対する弱毒化ワクチンを注射し(ワクチン接種された部屋)、もう一方の24匹のブタに生理食塩水のプラセボを注射した(対照部屋)。
【0045】
1つの部屋当たり2つの囲いに、市販のブタ飼料と混合した酸化的に変換されたβ-カロチン(OxBC)からなる4つの食餌のうちの1つを無作為に割り当てた。
【0046】
OxBCは、以下の通りに調製された。酢酸エチル中の室温のβ-カロチンの懸濁液を、混合液を撹拌する間それを通してガスをバブリングすることによって酸素で飽和した。8日後に、6〜8モル当量の酸素が消費され、溶媒を蒸発させて黄色いOxBCの残渣を得た。
【0047】
OxBCを3〜10重量当量のコーンスターチと混合し、均質な産物(目視検査による)が得られるまで乳鉢の中で挽いた。結果として生じる自由に流れる粉末をコーンスターチとの単純混合によってさらに希釈し、続いて、構成成分が一緒に製粉された粉末化した市販のブタの飼料と混合し、混合物をペレットへと圧縮した。
【0048】
本調査において使用される4つの食餌、下記の食餌A〜Dは、ブタの飼料の0、10、30、および100 mg/kgのレベルでOxBCを含んだ。
食餌A(対照):OxBCなしの市販の食餌
食餌B:0.001 %(w/w)のOxBCを有する市販の食餌
食餌C:0.003%(w/w)のOxBCを有する市販の食餌
食餌D:0.010%(w/w)のOxBCを有する市販の食餌
【0049】
ブタは4週間の試験の間、飼料および水を自由に(Ad-libitum)摂餌させた。4日の環境順化の後、ブタは、個々に計量され、4週間実験の食餌下に置かれた。子ブタは食餌下に置いた後、7日毎に計量した。ブタに与えられる全ての飼料を毎日計量し、1週間に一度フィーダーを空にし、飼料残量を計量した。
【0050】
連続した本調査の反復を行った。Stata corpにより開発されたソフトウェアを使用した、変量効果として囲いを、かつ共変量として開始体重を用いた混合モデル線形回帰(mixed model linear regression)を使用してデータを分析した。
【0051】
ブタの成長速度は、ブタの開始体重を最終的な体重から引き、調査の日数で割ることによって算出した。これらのデータを表1にまとめた。
【0052】
【表1】

【0053】
離乳の後の4週間のOxBC産物の給餌に関連した成長速度の改善があった。効果は、ブタが未処置の対照よりも約8%速く成長した0.001%(w/w)のOxBCで統計学的に有意であった。
【0054】
飼料効率を、調査期間の間に全3匹のブタで増えた体重で割った1つの囲い(3匹のブタ)において消費された飼料の重量として算出した。これらのデータを表2にまとめた。
【0055】
【表2】

【0056】
離乳の後4週間給餌されたブタの飼料転換効率は、食餌へのOxBCの添加によって上昇した。効果は、ブタが同じ体重を増やすために約8.5%少ない飼料を食べた0.001%(w/w)のOxBCで最も顕著であった。
【0057】
実施例2.ブロイラー鶏における成長能力に対する酸化的に変換されたカロチノイドの効果
Ross×Ross 308雄鶏を商用孵化場から得た。余分のひな鳥を、初期死亡率置換(early mortality replacement)のために、別々の囲いにおいて0ppmの対照食餌下に置いた。ひな鳥に、孵化場でマレック病(ひな鳥当たり1/4投与量)および伝染性気管支炎の予防接種をした。ひな鳥にコクシジウム症の予防接種はしなかった。明らかな健康上の問題を有する鳥は調査から除外した。
【0058】
合計1600羽のひな鳥を到着時に処置に割り当てた。調査において、それぞれ4つの囲いを含む8ブロックが存在した。ブロックの中の囲いを無作為にかつ等しく処置(A、B、C、D)に割り当てた。囲い当たり50羽の鳥が存在し、ブロック中の各囲いは類似した初期体重の鳥を含んだ。完備乱塊法計画(randomized complete block design)における以下の4つの処置の効果を調査するために、完備乱塊法計画を用いた:
食餌A(対照):OxBCなしの市販の食餌
食餌B:0.0005%(w/w)のOxBCを有する市販の食餌
食餌C:0.001%(w/w)のOxBCを有する市販の食餌
食餌D:0.003%(w/w)のOxBCを有する市販の食餌
【0059】
処置食餌を0日目に導入し、38日目の調査終了まで連続的に与えた。試験を通して鳥に適宜水を提供した。
【0060】
最終飼料を製造するために、20%のOxBCコーンスターチ・プレミックス(実施例1で説明したように調製される)をコーンスターチで希釈し、0.5%(w/w)のフリー・フロー剤(Sipernat;二酸化ケイ素)および1%の鉱油を有する2%(w/w)のOxBCプレミックスを生成した。必要とされる活性成分の量は、1トンの完全飼料(粉餌として製造される、スターター飼料、成長期飼料および肥育期飼料; Yantzi's Feed & Seed (Tavistock))当たりの2%のOxBCプレミックスの量を変えることによってもたらされた。
【0061】
実験用の飼料は、標準的方法を使用して製造した。相互汚染リスクを最小化するために、飼料を処置コード(A、B、C、D)順に製造した。
【0062】
囲いの生体重を0、18、31および38日齢目に記録した。囲いの飼料消費を、0〜18、18〜31、および31〜38日齢目の期間の間記録した。
【0063】
OxBCを与えられた鳥の生体重は、18日目(P=0.010)、31日目(P<0.0001)、および38日目(P=0.022)の試験の終了時で著しく高かった(表3参照)。5、10または30ppmのOxBCを与えられた鳥の間で、有意差(P>0.05)は見られなかった。鳥は、それぞれ、5、10および30ppmのOxBCの38日間の給餌の後で、対照食餌を与えられた鳥と比較して、3.7%、3.0%および4.3%重かった。
【0064】
飼料要求率(FCR)は、スターター給餌期間(0〜18日)を通じて有意には(P=0.572)影響されなかった。10および30ppmを与えられた鳥のFCRは数値的に対照より低かったのに対して、相対的差異は1%未満であった(表3参照)。飼料要求率は、対照と比較して、成長期期間(18〜31日)を通じて5ppmのOxBCを与えられた鳥において著しく改善する傾向にあった(P=O.O53)が、10または30ppmのOxBCを与えられた鳥においてはそうでない傾向にあった。5ppmのOxBCを与えられた鳥における飼料効率の相対的な改善は、3.4%であった。対照的に、肥育期間(31〜38日; P=0.803)における処置の間で、また、試験の全体の継続期間(0〜38日; P=0.242)を通じて、FCRに有意な差はなかった。FCRは、対照食餌を与えられた鳥と比較して、OxBCを与えられた鳥が試験の終了時に著しく重いにもかかわらず、全体の調査を通じて全ての処置の間で類似していた。
【0065】
【表3】

【0066】
鳥の1日平均飼料摂取量は、対照食餌を与えられた鳥と比較して、OxBCを与えられた鳥において平均5.8%の改善を伴い、スターター期間を通じて著しく改善した(P=0.001)(表4参照)。5、10または30ppmのOxBCを与えられた鳥の間で、差異は見られなかった。同様に、鳥の1日平均飼料摂取量は、成長期間(18〜31日)を通じて10および30ppmのOxBCを与えられた鳥において著しく改善した(P=0.016)が、5ppmのOxBCを与えられた鳥においてはそうでなかった(表4参照)。これは、この期間を通じて5ppmのOxBCを与えられた鳥における数値的により高い飼料摂取量にもかかわらずそうであった。平均飼料摂取量はOxBCを与えられた鳥において数値的により高いが、肥育期(31〜38日)における処置の間で平均飼料摂取量には、有意差(P=0.486)は見られなかった。全体の生産サイクルを通じてデータをプールすることにより、10および30ppmのOxBCを与えられた鳥においてより高い1日総平均飼料摂取量に向かう傾向(P=0.062)が明らかにされたが、5ppmのOxBCを与えられた鳥においてはそうではなかった。
【0067】
鳥の1日平均増体量は、成長期(P<0.0001;18〜31日)と同様にスターター食餌(0〜18日)を与えられた対照の鳥と比較して、5、10および30ppmのOxBCを与えられた鳥において有意に(P=0.012)高かったが、肥育期(P=0.936;31〜38日)においてはそうではなかった(表4参照)。全体の試験(0〜38日)を通じて、5、10または30ppmのOxBCを与えられた鳥は、補充されていない対照の食餌を与えられた鳥と比較して、有意に(P=0.008)高い1日平均増体量(それぞれ、4.3%、4.1%および5.6%)を有した。
【0068】
【表4】

【0069】
食餌へのOxBCの補充は、通常の飼育条件下での38日の成長の後に、鳥の平均最終体重を3.7%(5ppm)、3.0%(10ppm)、および4.3%(30ppm)著しく改善した。平均飼料摂取量は、1日平均増体量がOxBCの食餌への補充によって著しく改善されると共に、改善される傾向があった。
【0070】
他の態様
本明細書に記載した全ての刊行物および特許出願、および特許は参照により本明細書に組み入れられる。
【0071】
本発明は、特定の態様に関連して記載したが、さらなる改変が可能であることが理解される。したがって、本出願は、当技術分野の既知または慣用的な慣行に該当する本開示から逸脱したものを含む、本発明の原理に一般に従った任意の本発明の変化、使用、または適用を網羅することを意図する。
【0072】
他の態様は、特許請求の範囲内である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
酸化的に変換されたカロチノイドまたはその構成成分を含む食料品。
【請求項2】
焼き上げた製品、飲料、飲料ミックス、ヘルスバー、ビスケット、または動物飼料である、請求項1記載の食料品。
【請求項3】
動物飼料が乾燥または半乾燥ペットフードである、請求項2記載の食料品。
【請求項4】
動物飼料がウマの飼料、ブタの飼料、家禽の飼料、ヒツジの飼料、ウシの飼料、または魚の飼料である、請求項2記載の食料品。
【請求項5】
飲料ミックスが粉末または液体濃縮物である、請求項2記載の食料品。
【請求項6】
酸化防止剤をさらに含む、請求項1記載の食料品。
【請求項7】
抗生物質をさらに含む、請求項1記載の食料品。
【請求項8】
酸化的に変換されたカロチノイドを含む、請求項1記載の食料品。
【請求項9】
0.00001%から0.005%(w/w)の酸化的に変換されたカロチノイドを含む、請求項8記載の食料品。
【請求項10】
酸化的に変換されたカロチノイドのポリマー成分を含む、請求項1記載の食料品。
【請求項11】
2-メチル-6-オキソ-2,4-ヘプタジエナール、ジヒドロアクチニジオリド、β-シクロシトラール、β-イオノン、β-イオノン5,6-エポキシド、4-オキソ-β-イオノン、β-イオニリデン(ionylidene)アセトアルデヒド、β-イオニリデンアセトアルデヒド5,6-エポキシド、4-オキソ-β-イオニリデンアセトアルデヒド、β-アポ-13-カロテノン、β-アポ-13-カロテノン5,6-エポキシド、4-オキソ-β-アポ-13-カロテノン、レチナール、レチナール5,6-エポキシド、またはそれらの混合物を含む酸化的に変換されたカロチノイドの構成成分を含む、請求項1記載の食料品。
【請求項12】
2-メチル-6-オキソ-2,4-ヘプタジエナールを含む、請求項11記載の食料品。
【請求項13】
0.0000001%から0.00005%(w/w)の酸化的に変換されたカロチノイドの構成成分を含む、請求項10〜12のいずれか一項記載の食料品。
【請求項14】
体重増加を促進するのに有効な量の酸化的に変換されたカロチノイドまたはその構成成分を動物に投与することによる、動物において体重増加を促進する方法。
【請求項15】
飼料転換効率を上昇させるのに有効な量の酸化的に変換されたカロチノイドまたはその構成成分を動物に投与することによる、動物において飼料転換効率を上昇させる方法。
【請求項16】
動物がヒト、イヌ、ネコ、ウマ、ヒツジ、ブタ、ウシ、家禽、および魚から選択される、請求項14または15記載の方法。
【請求項17】
酸化的に変換されたカロチノイドまたはその構成成分が経口的に、注射によって、または噴霧剤によって投与される、請求項14または15記載の方法。
【請求項18】
酸化的に変換されたカロチノイドまたはその構成成分が食料品と共に混合され、動物に与えられる、請求項14または15記載の方法。
【請求項19】
酸化的に変換されたカロチノイドが動物に投与される、請求項14または15記載の方法。
【請求項20】
酸化的に変換されたカロチノイドのポリマー成分が動物に投与される、請求項14または15記載の方法。
【請求項21】
2-メチル-6-オキソ-2,4-ヘプタジエナール、ジヒドロアクチニジオリド、β-シクロシトラール、β-イオノン、β-イオノン5,6-エポキシド、4-オキソ-β-イオノン、β-イオニリデンアセトアルデヒド、β-イオニリデンアセトアルデヒド5,6-エポキシド、4-オキソ-β-イオニリデンアセトアルデヒド、β-アポ-13-カロテノン、β-アポ-13-カロテノン5,6-エポキシド、4-オキソ-β-アポ-13-カロテノン、レチナール、レチナール5,6-エポキシド、またはそれらの混合物から選択される酸化的に変換されたカロチノイドの構成成分が動物に投与される、請求項14または15記載の方法。
【請求項22】
2-メチル-6-オキソ-2,4-ヘプタジエナールが動物に投与される、請求項21記載の方法。
【請求項23】
動物に抗生物質を投与する段階をさらに含む、請求項14または15記載の方法。
【請求項24】
以下を含むキット:
(i) 酸化的に変換されたカロチノイドまたはその構成成分を含む組成物;および
(ii) 体重増加を促進するため、または飼料転換効率を上昇させるために動物に該組成物を投与するための説明書。
【請求項25】
組成物が、酸化的に変換されたカロチノイドを含む、請求項24記載のキット。
【請求項26】
組成物が、動物に投与される酸化的に変換されたカロチノイドのポリマー成分を含む、請求項24記載のキット。
【請求項27】
組成物が、2-メチル-6-オキソ-2,4-ヘプタジエナール、ジヒドロアクチニジオリド、β-シクロシトラール、β-イオノン、β-イオノン5,6-エポキシド、4-オキソ-β-イオノン、β-イオニリデンアセトアルデヒド、β-イオニリデンアセトアルデヒド5,6-エポキシド、4-オキソ-β-イオニリデンアセトアルデヒド、β-アポ-13-カロテノン、β-アポ-13-カロテノン5,6-エポキシド、4-オキソ-β-アポ-13-カロテノン、レチナール、レチナール5,6-エポキシド、またはそれらの混合物から選択される酸化的に変換されたカロチノイドの構成成分を含む、請求項24記載のキット。
【請求項28】
組成物が2-メチル-6-オキソ-2,4-ヘプタジエナールを含む、請求項24記載のキット。
【請求項29】
酸化的に変換されたカロチノイドまたはその構成成分を含む食料品を作製するための方法であって、以下の段階を含む方法:(i) 酸化的に変換されたカロチノイドまたはその構成成分を調製する段階、および(ii) 該酸化的に変換されたカロチノイドまたはその構成成分を食料品と混合する段階。
【請求項30】
酸化的に変換されたカロチノイドが食料品と混合される、請求項29記載の方法。
【請求項31】
酸化的に変換されたカロチノイドのポリマー成分が食料品と混合される、請求項29記載の方法。
【請求項32】
2-メチル-6-オキソ-2,4-ヘプタジエナール、ジヒドロアクチニジオリド、β-シクロシトラール、β-イオノン、β-イオノン5,6-エポキシド、4-オキソ-β-イオノン、β-イオニリデンアセトアルデヒド、β-イオニリデンアセトアルデヒド5,6-エポキシド、4-オキソ-β-イオニリデンアセトアルデヒド、β-アポ-13-カロテノン、β-アポ-13-カロテノン5,6-エポキシド、4-オキソ-β-アポ-13-カロテノン、レチナール、レチナール5,6-エポキシド、またはそれらの混合物を含む酸化的に変換されたカロチノイドの構成成分が食料品と混合される、請求項29記載の方法。
【請求項33】
2-メチル-6-オキソ-2,4-ヘプタジエナールが食料品と混合される、請求項29記載の方法。

【公表番号】特表2008−514189(P2008−514189A)
【公表日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−532736(P2007−532736)
【出願日】平成17年9月23日(2005.9.23)
【国際出願番号】PCT/CA2005/001458
【国際公開番号】WO2006/034570
【国際公開日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【出願人】(507020392)ケマファー インコーポレイティッド (2)
【Fターム(参考)】