説明

作業機の干渉防止装置

【課題】作業機のキャブとアタッチメントが接近したときに干渉しないように、アタッチメントを動かすアクチュエータの作動速度を制限し減速させる干渉防止装置において、制限を解除するスイッチをONにしたときに作動速度の上限値を自由に設定できるようにする。
【解決手段】アクチュエータの作動速度を、アタッチメントとキャブの間に設定した減速開始線と停止線との間の減速域で上限値を制限するコントローラと、コントローラによるアクチュエータの減速制限を解除する制限解除スイッチを備え、制限解除スイッチは、その操作量に応じた信号をコントローラに出力する比例出力スイッチであり、コントローラは、この出力信号に応じて制限解除時のアクチュエータの作動速度の上限値を設定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、油圧ショベル等の作業機のキャブとアタッチメントの干渉を防止するための干渉防止装置に関する。
【背景技術】
【0002】
作業機に備えたキャブと作業装置の作業具であるアタッチメントとが接近したときに干渉しないように、アタッチメントを動かすアクチュエータの作動速度を予め設定した減速域において制限し、減速させアタッチメントを停止させる干渉防止装置が開発されている(例えば、特許文献1−3参照)。
【0003】
この干渉防止装置には、干渉防止機能をスイッチのON/OFF操作によって解除できる制限解除スイッチを備えスイッチをONにすると減速域内においてアタッチメントを停止させることなく操作を可能にするもの(例えば、特許文献1、2参照)、また減速域内におけるアタッチメントの操作は可能であるが所定時間経過すると解除を無効にするもの(例えば、特許文献3参照)がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平3−228929号公報(第2図)
【特許文献2】特開2004−132077号公報(図1)
【特許文献3】特開平7−109746号公報(図5)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したとおりの干渉防止装置には、次のとおりの改善の望まれている課題がある。
【0006】
すなわち、制限解除スイッチをONにして減速制限を解除しアタッチメントを停止させることなく操作を可能にしたものは、制限解除時の作動速度の上限値は制限された値に設定されているので上限を自由に大きくあるいは小さくすることができない。また、所定時間経過後に制限解除を無効にするものは、作動速度を下げてゆっくりとアタッチメントを操作している場合、操作の途中で解除が無効になり作動速度が変わってしまう。したがって、作業装置の操作性が悪く、作業機の作業性が悪い問題がある。
【0007】
本発明は上記事実に鑑みてなされたもので、その主たる技術的課題は、作業機のキャブとアタッチメントが接近したときに干渉しないように、アタッチメントを動かすアクチュエータの作動速度を所定の値に制限し減速させる干渉防止装置において、制限を解除するスイッチをONにしたときに作動速度の上限値を自由に設定することができ、またON操作後スイッチを操作しない限り設定状態を維持することができる、作業機の干渉防止装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば上記技術的課題を解決する作業機の干渉防止装置として、キャブと作業装置を備える作業機の、キャブと作業装置の作業具であるアタッチメントとの干渉をアタッチメントがキャブに接近したときにその作動速度を制限し防止する干渉防止装置であって、アタッチメントを動かすアクチュエータの作動速度を、アタッチメントとキャブの間に設定した減速開始線と停止線との間の減速域で上限値を制限するコントローラと、コントローラによるアクチュエータの減速制限を解除する制限解除スイッチと、を備え、制限解除スイッチは、その操作量に応じた信号をコントローラに出力する比例出力スイッチであり、コントローラは、この出力信号に応じて制限解除時のアクチュエータの作動速度の上限値を設定する、ことを特徴とする作業機の干渉防止装置が提供される。
【0009】
好適には、コントローラは、制限解除スイッチをアタッチメントが前記減速域に入った状態で操作したときにのみ、その出力信号を有効にする。
【発明の効果】
【0010】
本発明に従って構成された作業機の干渉防止装置は、制限解除スイッチが、その操作量に応じた信号をコントローラに出力する比例出力スイッチであり、コントローラは、この出力信号に応じて制限解除時のアクチュエータの作動速度の上限値を設定する。したがって、制限を解除するスイッチをONにしたときに作動速度の上限値を自由に設定できる、またON操作後スイッチを操作しない限り設定状態を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明に従って構成された干渉防止装置を備えた作業機の代表例である油圧ショベルの側面図。
【図2】干渉防止装置の概要説明図。
【図3】角度センサの設置位置および減速域の説明図。
【図4】作業機の作業装置の油圧システム図。
【図5】制限解除スイッチの設置位置を示した図。
【図6】干渉防止装置のコントローラの制御ブロック図。
【図7】コントローラの電磁比例弁指令設定器の特性線図。
【図8】コントローラの解除指令値設定器の特性線図。
【図9】コントローラの解除許可フラグ設定器の設定手順のフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明に従って構成された作業機の干渉防止装置について、キャブとアタッチメントを備える作業機の代表例である油圧ショベルにおける好適実施形態を図示している添付図面を参照して、さらに詳細に説明する。
【0013】
図1を参照して説明する。全体を番号50で示す油圧ショベルは、下部走行体1と、下部走行体1上に取付けられた上部旋回体2と、上部旋回体2に昇降作動を自在に取付けられたキャブ8および上下方向に揺動作動を自在に取付けられた作業装置3を備えている。
【0014】
キャブ8は、上部旋回体2のサポート7に一対の平行なリンク9,10、およびリンク9,10を上下に動かすキャブ昇降用の油圧シリンダ11を介して取付けられている。油圧シリンダ11を伸縮させてキャブ8を昇降させることにより、キャブ8を最下位置(実線で示す)と最上位置(二点鎖線で示す)の間の作業に応じた高さに調整することができる。
【0015】
作業装置3は、上部旋回体2に上下方向に揺動自在に取付けられたブーム4およびブーム4の先端に上下方向に揺動自在に取付けられたアーム5を備え、アーム5の先端に作業具であるアタッチメント6が取付けられている。上部旋回体2とブーム4の間にはブーム4を作動させるアクチュエータであるブームシリンダ4aが、ブーム4とアーム5の間にはアーム5を作動させるアクチュエータであるアームシリンダ5aが取付けられている。アタッチメント6を用いた作業は、主としてブームシリンダ4aおよびアームシリンダ5aを伸縮作動させてアタッチメント6をキャブ8の前方で移動させ遂行される。
【0016】
干渉防止装置について図2および図3を参照して説明する。全体を番号55で示す干渉防止装置は、ブームシリンダ4aおよびアームシリンダ5aの作動速度を、アタッチメント6とキャブ8の間に設定した「減速域」をもとに制限するコントローラ33と、コントローラ33によるアクチュエータ4a、5aの減速制御を解除する制限解除スイッチ34を備えている。
【0017】
制限解除スイッチ34は、操作量に応じた信号をコントローラ33に出力する比例出力スイッチによって構成されている。コントローラ33は、この出力信号に応じて制限解除時のアクチュエータの作動速度の上限値を設定する。
【0018】
干渉防止装置55は、機体である上部旋回体2に対するブーム4の揺動角度を検出しコントローラ33に入力するブーム角センサ12およびブーム4に対するアーム5の揺動角度を検出しコントローラ33に入力するアーム角センサ13、ならびにコントローラ33からの出力によりブームシリンダ4aの作動速度を制限する電磁比例減圧弁29およびアームシリンダ5aの作動速度を制限する電磁比例減圧弁30を備えている。
【0019】
ブーム角センサ12は、ブーム4の基部の回動中心に取付けられ、ブーム4の基部と先端のアーム回動中心とを結ぶ線と水平線との間の角度をブーム角として検出する。アーム角センサ13は、ブーム4の先端のアーム5の回動中心に取付けられ、ブーム4の基部および先端のアーム回動中心を結ぶ線とアーム回動中心およびアーム先端のアタッチメント回動中心を結ぶ線との間の角度をアーム角として検出する。
【0020】
コントローラ33は、ブーム角センサ12およびアーム角センサ13の出力に基づいてアーム5の先端部のアタッチメント6の位置を演算し、予め設定した「減速開始線B−B」および「停止線A−A」の間の「減速域」をもとにブーム4の上げ操作およびアーム5の下げ操作をそれぞれ、電磁比例減圧弁29および電磁比例減圧弁30によって制限する。
【0021】
「減速開始線B−B」、「停止線A−A」および「減速域」の設定は、作業機およびアタッチメントの種類、形態等に応じて決められる。この設定方法については本発明の目的ではないので説明を省略する。
【0022】
図4を参照して作業機50の油圧システムについて説明する。ブームシリンダ4aおよびアームシリンダ5aは、エンジン15により駆動される一対の油圧ポンプ16L、16Rの吐出油が、ブーム用流量制御弁20,21およびアーム用流量制御弁22,23によってそれぞれ制御され給排されて、伸縮作動される。
【0023】
ブーム用流量制御弁20,21およびアーム用流量制御弁22,23は、オペレータによって操作されるブーム上げリモコン弁25、ブーム下げリモコン弁26、アーム上げリモコン弁27、アーム下げリモコン弁28により、パイロット圧力源24の圧油が制御され給排されて操作される。
【0024】
ブーム上げリモコン弁25とブーム用流量制御弁20,21を結ぶ管路には、パイロット圧油を減圧制御してブーム上げ作動を制限する前記の電磁比例減圧弁29が、またアーム下げリモコン弁28とアーム用流量制御弁22,23を結ぶ管路に、パイロット圧油を減圧制御してアーム下げ作動を制限する前記の電磁比例減圧弁30が備えられている。
【0025】
図5を参照して制限解除スイッチ34について説明する。制限解除スイッチ34は、手指でスライド操作可能な比例出力スイッチで、ブーム上げリモコン弁25、ブーム下げリモコン弁26、アーム上げリモコン弁27、アーム下げリモコン弁28等を操作するジョイスティック式の操作レバー31の先端の、レバーを握った手指によりスライド操作(白抜き矢印で示す)可能な位置に設置されている。
【0026】
コントローラ33について図6を参照して説明する。コントローラ33は、作業装置部材データ記憶部35、ブーム角センサ12とアーム角センサ13の角度データと作業装置部材データ記憶部35をもとにアーム先端座標を計算する座標演算器37、干渉防止域データ記憶部36、座標演算器37から出力されるアーム先端座標と記憶部36の干渉防止のデータをもとに干渉判定を行い、アタッチメント6の停止線A−Aまでのブーム4およびアーム5の残り角を演算する干渉判定器38、干渉判定器38から出力される停止線A−Aに至るまでのブーム4の残り角をもとに電磁比例減圧弁29の指令値を設定するブーム電磁比例弁指令設定器41、および干渉判定器38から出力される停止線A−Aに至るまでのアーム5の残り角をもとに電磁比例減圧弁30の指令値を設定するアーム電磁比例弁指令設定器42を備えている。
【0027】
ブーム電磁比例弁指令設定器41およびアーム電磁比例弁指令設定器42は、図7に示すように、停止線A−Aまでの残り角が少なくなると電磁比例弁の開口を小さくし出力を漸減する特性を備えている。したがって、アタッチメント6が停止線A−Aに近づくと作業装置3の速度が下がり、停止時のショックが軽減される。
【0028】
図6を参照して説明を続ける。コントローラ33は、制限解除スイッチ34の信号のリミッタ処理を行う関数テーブル39、関数テーブル39から出力される信号と干渉判定器38から出力される停止線A−Aまでの距離をもとに解除許可フラグを設定する解除許可フラグ設定器40、および関数テーブル39の出力をもとに制限解除時の電磁比例弁指令値を設定する解除指令値設定器43を備えている。
【0029】
コントローラ33はさらに、ブーム電磁比例弁指令設定器41の出力と解除指令値設定器43の出力を比較して、大きい方の値を選択するMax信号設定器44、同様にアーム電磁比例弁指令設定器42の出力と解除指令値設定器43の出力を比較して、大きい方の値を選択するMax信号設定器45、解除フラグ設定器40の出力に基づいて、ブーム電磁比例弁指令設定器41の出力とMax信号設定器44の出力を切換え電磁比例減圧弁29に出力する信号切換器46、および解除許可フラグ設定器40の出力に基づいて、アーム電磁比例弁指令設定器42の出力とMax信号設定器44の出力を切換え電磁比例減圧弁30に出力する信号切換器47を備えている。
【0030】
解除指令値設定器43は、図8に示すように、制限解除スイッチ34の操作量が増えると電磁比例弁の指令値が増加し開口を大きくする特性を備えている。したがって、制限解除スイッチ34の操作量が増えると制限解除時の作業装置3のアクチュエータの上限速度が増加する。
【0031】
上述の作業機の干渉防止装置55の作用について主として図6を参照して説明する。
【0032】
座標演算器37で、ブーム角センサ12およびアーム角センサ13の角度データと記憶部35の作業装置部材データをもとにアーム5の先端の座標を演算する。干渉判定器38で、座標演算器37から出力されるアーム先端座標と記憶部36の干渉防止域データおよびアタッチメント6の諸元をもとに干渉判定を行い停止線A−Aまでのブーム4およびアーム5の残り角を演算して、ブーム電磁比例弁指令設定器41およびアーム電磁比例弁指令設定器42に出力する。また、減速開始線B−Bと停止線A−Aの間の減速域に入っているか否かの情報を解除許可フラグ設定器40に送る。
【0033】
制限解除スイッチ34の信号は、関数テーブル39で上下限を制限され、その後解除許可フラグ設定器40に入力され、制限解除時の電磁比例弁指令値が設定される。
【0034】
解除許可フラグ設定器40は、図9を参照して説明すると、ステップS1で座標演算器37の出力と干渉判定器38の出力をもとに、アーム5の先端が減速域B−Bに入ったかを判定する。アーム先端が減速域B−Bに入っている場合は、ステップS2で制限解除スイッチ34がゼロから立ち上がったかを判定する。制限解除スイッチ34がゼロから立ち上がった場合は、ステップS3で解除許可フラグをONに設定する。アーム先端が減速域B−Bに入っていない場合は、ステップS4で解除許可フラグをOFFにする。上記の処理で、アームの先端が減速域B−Bに入った状態で制限解除スイッチ34を操作したときのみ、解除許可フラグがONになる。
【0035】
すなわち、コントローラ33は、制限解除スイッチ34をアタッチメントが前記減速域に入った状態で操作したときにのみ、その出力信号を有効にする。
【0036】
図6に戻って説明を続ける。干渉判定器38から出力されるアーム先端が停止線A−Aに至るまでのブーム4またはアーム5の残り角は、ブーム電磁比例弁指令設定器41、またはアーム電磁比例弁指令設定器42に入力され、電磁比例弁の指令値が設定される。
【0037】
一方、制限解除スイッチ34の信号は解除指令値設定器43に入力され、制限解除時の電磁比例弁の指令値が設定される。
【0038】
信号切換器46では、解除許可フラグ設定器40の出力に基づいて、ブーム電磁比例弁指令設定器41の出力とMax信号設定器44の出力を切り換える。
【0039】
解除許可フラグがONの場合は、ブーム電磁比例弁指令設定器41の出力と解除指令値設定器43の出力を比較して大きい方の値を選択するMax信号設定器44の出力が選ばれる。すなわち、ブーム4が減速域に入ると、最初は図7に示すブーム電磁比例弁指令設定器41の特性カーブによって減速され、途中から制限解除スイッチ34の操作量に応じて図8に示す解除指令値設定器43の特性カーブによって設定される指令値に切り換わり電磁比例弁29が駆動される。したがって、制限解除スイッチ34の操作量に応じた速度で停止線A−A内にアタッチメント6を移動させることができる。アーム5についても同様の作用で停止線A−A内にアタッチメント6を移動することができる。
【0040】
解除許可フラグがOFFの場合は、ブーム電磁比例弁指令設定器41の出力が選ばれる。したがって、図7に示す電磁比例弁指令設定器の特性カーブで電磁比例減圧弁29が駆動されるので、ブームは緩やかに減速され、停止線でアタッチメントが停止する。アームについても同様の作用である。
【0041】
上述したとおりの作業機の干渉防止装置55の効果について説明する。
【0042】
作業機の干渉防止装置55は、制限解除スイッチ34が、その操作量に応じた信号をコントローラ33に出力する比例出力スイッチであり、コントローラ33は、この出力信号に応じて制限解除時のアクチュエータの作動速度の上限値を設定する。したがって、制限を解除するスイッチ34をONにしたときに作動速度の上限値を自由に設定できる。またON操作後スイッチ34を操作しない限り設定状態を維持することができる。
【0043】
したがって、比例出力の制限解除スイッチ34を用いて、制限解除時の速度上限値を設定できるので、より適切にアタッチメントを減速域に移動でき、作業装置の操作性を改善し、作業機の作業性を良くすることができる。
【0044】
また、コントローラ33は、制限解除スイッチ34をアタッチメントが前記減速域に入った状態で操作したときにのみ、その出力信号を有効にする。したがって、制限解除スイッチ34を操作したままの場合やテープなどで制限解除スイッチ34を固定している場合などの異常な場合を無効にでき、オペレータが意識して操作しないと制限を解除できないので、作業機の適切な操作を確保できる。
【符号の説明】
【0045】
3:作業装置
4a:ブームシリンダ(アクチュエータ)
5a:アームシリンダ(アクチュエータ)
6:アタッチメント
8:キャブ
33:コントローラ
34:制限解除スイッチ
50:油圧ショベル(作業機)
55:干渉防止装置
A−A:停止線
B−B:減速開始線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャブと作業装置を備える作業機の、キャブと作業装置の作業具であるアタッチメントとの干渉をアタッチメントがキャブに接近したときにその作動速度を制限し防止する干渉防止装置であって、
アタッチメントを動かすアクチュエータの作動速度を、アタッチメントとキャブの間に設定した減速開始線と停止線との間の減速域で上限値を制限するコントローラと、
コントローラによるアクチュエータの減速制限を解除する制限解除スイッチと、を備え、
制限解除スイッチは、その操作量に応じた信号をコントローラに出力する比例出力スイッチであり、
コントローラは、この出力信号に応じて制限解除時のアクチュエータの作動速度の上限値を設定する、
ことを特徴とする作業機の干渉防止装置。
【請求項2】
コントローラは、
制限解除スイッチをアタッチメントが前記減速域に入った状態で操作したときにのみ、その出力信号を有効にする、
ことを特徴とする請求項1記載の作業機の干渉防止装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−113004(P2013−113004A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−260343(P2011−260343)
【出願日】平成23年11月29日(2011.11.29)
【出願人】(505236469)キャタピラー エス エー アール エル (144)
【Fターム(参考)】