説明

保留音機能を有する電話装置

【課題】 重要顧客等の特定の通話相手に対しては、当該通話相手に応じた最適な保留音を送出し、長時間待たされているという不快感を軽減することができる電話装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 電話装置において、個人情報データベースF47に登録されている情報の中から保留音識別情報を指定する指定手段F46と、指定された保留音識別情報と保留音情報との対応を記憶しておく記憶手段F46と、通話開始までに相手の電話番号を取得する取得手段F44と、保留されたときに取得手段F44により取得された電話番号に基づき個人情報データベースを検索し、保留音識別情報に対応する保留音情報を抽出し、保留音情報に応じた保留音を相手に送出する送出手段F45を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電話装置に関し、特に通話中の回線保留時において、通話相手に対して保留音を送出する機能を有する電話装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、電話装置を使った通話中に一時保留する場合は、保留音(楽曲、または、音声による案内)を通話相手に送出していた。これは、保留中であることを当該通話相手に知らせると共に、保留中の退屈な無音状態を避けるためである。なお、保留音は、電話装置に複数用意され、電話装置の操作者または管理者(以下、「操作者等」という。)の好みに応じて選択することが可能であった。
【0003】
しかし、頻繁に通話する通話相手や、長時間待たされる通話相手は、通話中に保留された場合、常時おなじ保留音を聞くことになるため、感覚的な待ち時間を増加させるという問題があった。この解決策として、電話装置に複数用意された保留音を、順次自動的に切り替え、BGMのようにメドレー式に送出することにより、当該通話相手の感覚的待ち時間を低減する手段が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、操作者等が保留音を選択するのではなく、保留音を聞いている通話相手の意思により送出される保留音を選択することができ、当該通話相手が好まない保留音は聞かなくても良いようにする手段も開示されている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
しかしながら、このような従来の電話装置では、通話相手の立場にたっているものではなく、不特定人を対象にしているという問題があった。
【特許文献1】特開平6−69991号公報
【特許文献2】特開平5−103062号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、重要顧客等の特定の通話相手に対しては、当該通話相手に応じた最適な保留音を送出し、長時間待たされているという不快感を軽減することができる電話装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、複数の保留音と個人情報データベースを備えた電話装置において、前記個人情報データベースに登録されている情報の中から保留音識別用に使用する情報を指定する指定手段と、前記指定手段により指定された保留音識別用に使用する情報と保留音情報との対応を予め記憶しておく記憶手段と、通話開始までに通話相手の電話番号を取得する取得手段と、保留されたときに前記取得手段により取得された電話番号に基づき前記個人情報データベースを検索し電話番号が一致した場合は前記保留音識別用に使用する情報に基づき前記記憶手段より対応する前記保留音情報を抽出し当該保留音情報に応じた保留音を前記通話相手に送出する送出手段とを備えた。
【0008】
また、本発明は、前記電話装置において、前記指定手段は、複数の情報を指定できるものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、通話開始時に取得した通話相手の電話番号に基づき、個人情報データベースを検索し、当該電話番号が個人情報データベースに登録されている場合は、特定の通話相手であると認識し、個人情報データベースに登録されている情報の中から保留音識別用に使用する情報に対応して記憶されている保留音情報(楽曲等の種類)に応じた保留音を送出することができ、通話相手の不快感を軽減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について説明する。以下の実施形態では、電話装置のうちボタン電話装置に適用した場合を例にあげ、ボタン電話主装置と該ボタン電話主装置に接続された有線式のボタン電話機を例にあげて説明する。しかし、本発明はこれに限定されない。例えば、構内交換機(PBX)と該PBXに接続された内線電話機、または、IP(インターネット・プロトコル)電話装置を構成するサーバーと該サーバーに接続されたIP電話機等を用いることができる。また、有線式のボタン電話機の代わりに無線式のボタン電話機を用いることができる。
【0011】
図1は、本発明に係るボタン電話装置を構成するボタン電話主装置10と、ボタン電話機20の構成概略図である。図2は、本発明に係るボタン電話主装置10の中央制御部11と、記憶部16の機能ブロック図である。図3は、本発明に係る構成機器間の概略シーケンス図である。
【0012】
まず、図1を用いて本発明に係るボタン電話装置を構成するボタン電話主装置10と、ボタン電話機20の構成の概要を説明する。ボタン電話装置は、1以上の外線および複数の内線を収容するボタン電話主装置10と、該ボタン電話主装置10に接続された複数のボタン電話機20−1〜20−nから構成される。
【0013】
ボタン電話主装置10は、少なくとも、中央制御部11と、通話路12と、1以上の外線回路13−1〜13−nと、保留音回路14と、複数の内線回路15−1〜15−nと、記憶部16を有して構成される。
【0014】
中央制御部11は、ボタン電話主装置10の各回路からの入力情報(ボタン電話機20からの情報も含む)に対する解析や判断、記憶部16に対する情報の入出力、各回路の制御を行う。
【0015】
通話路12は、ボタン電話主装置10内の交換処理(外線13−1〜13−nと内線15−1〜15−nの接続、保留音回路14と外線13−1〜13−nとの接続、他)を行う。
【0016】
外線回路13−1〜13−nは、外線に接続されるインタフェース回路である。なお、本発明で開示している外線とは、一般公衆回線、IP電話事業者の回線、専用線、私設線、携帯電話等の無線使用回線(無線/有線変換アダプタ使用)、等も含まれる。
【0017】
保留音回路14は、保留音として用いるメロディや保留中を示すアナウンス、または、ボタン電話機20から入力された音声等を、符号化データとして保存している不揮発性メモリと、保留音の音量を制御する回路である。なお、保留音としてのデータは、インターネット等を介し、外部の音楽配信事業者から入手しても良い。
【0018】
内線回路15−1〜15−nは、ボタン電話機20−1〜20−nと音声データ、制御データの通信を行うためのインタフェース回路である。
【0019】
記憶部16は、通常の記憶部としての働きの他に、電話帳と、当該電話帳に登録されている電話番号毎に対応する保留音情報(少なくとも、保留音の種類を含む)が記憶される。
【0020】
また、ボタン電話機20は、少なくとも、制御部21と、データ送受信回路22と、音声処理部23と、送受話器24と、スピーカ25と、ダイヤルキー26と、外線キー27と、機能キー28と、LCD表示器29を有して構成される。
【0021】
制御部21は、ボタン電話機20内の各回路からの入力情報に対する解析や判断、各回路の制御を行う。
【0022】
データ送受信回路22は、内線を介してボタン電話主装置10と音声データ、制御データの通信を行うためのインタフェース回路である。
【0023】
音声処理部23は、音声のデジタル/アナログ変換、アナログ/デジタル変換と、ボタン電話機20内の送受話器24やスピーカ25等との通話パス切替および音量を制御する。
【0024】
送受話器24は、一般的な通話時の送話、受話を行うためのハンドセットである。
【0025】
スピーカ25は、外線着信音の送出や、スピーカによる拡声受話に使用する。
【0026】
ダイヤルキー26は、電話番号を入力する手段であり、また、ボタン電話装置において一般的に用いられる各種設定の入力手段としても用いられる。
【0027】
外線キー27は、1以上の外線から使用したい外線を選択するための複数のボタンであり、当該ボタンに対応して外線の状態(着信中、使用中、保留中、他)を表示するLED表示器を備えている。
【0028】
なお、外線キー27のうち、未使用のボタンは、外線保留音識別用に使用する情報(以下、保留音識別情報という。)を指定する入力手段に使用する。例えば、外線キー27が15個備えられており、そのうち10個を外線選択のために使用した場合、残りのボタンに、保留音識別情報の指定用として、例えば、“出身地”、“誕生日”、“法人名”、等を割り振ることができる。また、未使用ボタンを使用せず、保留音識別情報の指定用に専用のボタンを割り振っても良い。いずれの場合においても、LED表示器の点灯により当該指定が有効か否かを判別することができる。
【0029】
機能キー28は、複数備えられ、ボタン電話装置で一般的に使用する“保留”ボタン、“拡声受話”ボタン、“設定”ボタン等の入力手段である。
【0030】
LCD表示器29は、着信時には発信者情報等を表示し、発信時にはダイヤルした番号や通話時間等を表示する。
【0031】
次に、本発明に係るボタン電話主装置10の中央制御部11と、記憶部16の機能構成を、図3を用いて説明する。ボタン電話主装置10は、中央制御部11が、少なくとも、外線制御手段F40と、通話路制御手段F41と、保留音制御手段F42と、データ送受信手段F43と、取得手段F44と、送出手段F45と、指定手段F46とを有し、記憶部17に、少なくとも、個人情報データベースF47と、記憶手段F48を有して構成される。
【0032】
外線制御手段F40は、外線回路13−1〜13−nに対し外線発信、外線着信の制御を行い、外線着信時に発信者番号を検出すると取得手段F44に通知する機能を有している。
【0033】
通話路制御手段F41は、通話路12を制御して通話パスの接続、切断を制御する機能を有している。なお、通話路制御手段F41は、内線回路15(内線回路15を介して接続されているボタン電話機20)と外線回路13(外線回路13を介して接続されている通話相手)との通話パスが接続中(通話中)に、送出手段F45より保留指示を受けると、内線回路15と外線回路13との間の通話パスを切断し、外線回路13と保留音回路14との接続を行う。
【0034】
保留音制御手段F42は、保留音回路14を制御して各接続先へ送出する保留音の種類、音量を制御する機能を有している。なお、保留音制御手段F42は、送出手段F45より保留音送出指示を受けると、該当する通話パスへ指示された種類、音量に応じた保留音を送出する制御を行う。
【0035】
データ送受信手段F43は、内線回路15−1〜15−nを制御して、ボタン電話機20−1〜20−nとの間で制御データの送受信を行う機能を有している。なお、データ送受信手段F43は、ボタン電話機20−1〜20−nからの受信データを分析し、外線発信時の相手先電話番号であることを検出すると当該電話番号を取得手段F44へ通知し、保留要求であることを検出すると送出手段F45へ通知し、保留音識別情報(例えば、上述した外線キー27の未使用ボタンを使用した入力手段)であることを検出すると指定手段F46へ通知する。
【0036】
また、データ送受信手段F43は、指定手段F46より、保留音識別情報に対応した入力手段に応じたLED表示器の点灯または消灯する通知を受けると、内線回路15を介し、ボタン電話機20の当該LED表示器へ点灯または消灯を指示する機能を有している。
【0037】
取得手段F44は、外線制御手段F40より通知された外線着信時の発信者番号、または、データ送受信手段F43より通知された外線発信時の発信先番号を、通話相手の電話番号として取得し、送出手段F45より要求があると当該電話番号を送出手段F45へ通知する機能を有している。
【0038】
送出手段F45は、データ送受信手段F43より保留要求を通知されると、取得手段F44へ、保留要求を行ったボタン電話機20−1〜20−nが通話中の外線回路13−1〜13−nに対応する通話相手の電話番号通知を要求し、取得手段F44より当該電話番号の通知を受けると、個人情報データベースF47を検索し、当該電話番号が個人情報データベースF47に存在した場合は、記憶手段F48に記憶されている保留音識別情報に基づき、個人情報データベースF47の対応する情報を判定し、当該情報に応じた保留音情報を記憶手段F48から抽出する。そして、当該保留音情報と共に保留音送出を保留音制御手段F42へ通知する機能を有している。
【0039】
また、送出手段F45は、通話路制御手段F41へ保留指示を通知する機能を有している。
【0040】
送出手段F45における保留音識別情報の判定方法を保留音識別情報毎に代表例として説明する。
【0041】
まず、保留音識別情報として、“出身地”が有効になっており、出身地に対応した保留音情報として、“都道府県=民謡”が登録されていた場合は、出身地を判定し、例えば、北海道=ソーラン節、青森県=津軽じょんがら節、宮城県=さんさ時雨、秋田県=秋田音頭、山形県=花笠、福島県=会津磐梯山、群馬県=八木節、等の民謡の曲を保留音情報として通知する。これにより通話相手は、自分の出身地を覚えていてくれたことを認知し、感動する。
【0042】
次に、保留音識別情報として、“誕生日”が有効になっており、誕生日に対応した保留音情報として、“当日一致=誕生祝い”が登録されていた場合は、現時点が誕生日(月・日)と一致するか否かを判定し、一致した場合は、保留音情報である“ハッピーバースディ・トウ・ユウ”の曲を保留音情報として通知する。これにより、通話相手は、自分の誕生日を覚えていてくれたことを認知し、感動する。
【0043】
そして、保留音識別情報として、“法人名”が有効になっており、法人名に対応した保留音情報として、“法人名=CMソング”が登録されていた場合は、法人名を判定し、例えば、○○電気=○○電気の歌、□□□無線=□□□無線CMソング、△△△△=△△△△サウンドロゴ、◇◇◇◇◇=◇◇◇◇◇の歌、等のCMソングの曲を保留音情報として通知する。これにより、通話相手が当該法人の従業者等である場合は、自社のCMソングを認知し、感動する。
【0044】
なお、保留音識別情報として、複数が有効になっている場合の判定順序は、予め記憶手段F48へ登録・記憶しておく。上述した例に従えば、誕生日>出身地>法人名、の順番としておくが、この順番は、適宜変更できるようにしておいても良い。
【0045】
指定手段F46は、データ送受信手段F43より保留音識別情報を通知されると、記憶手段F48へ当該保留音識別情報を有効として記憶する。そして、当該保留音識別情報に対応した入力手段に応じたLED表示器を点灯させる指示をデータ送受信手段F43へ通知する機能を有している。
【0046】
なお、すでに当該保留音識別情報が有効になっていた場合は、当該保留音識別情報の解除とみなし、記憶手段F48へ当該保留音識別情報を無効として記憶すると共に、当該保留音識別情報に対応した入力手段に応じたLED表示器を消灯させる指示をデータ送受信手段F43へ通知する機能を有している。
【0047】
記憶部16の個人情報データベースF47は、個人情報として、電話番号、名前、住所、出身地、誕生日、所属法人名、等を記憶している。なお、当該個人情報データベースは、ボタン電話主装置10の外部(例えば、コンピュータやサーバーのメモリ等)に設けても良い。
【0048】
記憶部16の記憶手段F48は、保留音識別情報毎に有効か無効か、および、保留音識別情報に対応した保留音情報が記憶されている。以下、保留音識別情報毎の保留音情報を説明する。
(1)保留音識別情報“出身地”の場合、“都道府県=民謡”を登録しておく。例えば、北海道=ソーラン節、青森県=津軽じょんがら節、宮城県=さんさ時雨、秋田県=秋田音頭、山形県=花笠、福島県=会津磐梯山、群馬県=八木節、等である。
(2)保留音識別情報“誕生日”の場合、“当日一致=誕生祝い”を登録しておく。例えば“ハッピーバースディ・トウ・ユウ”である。
(3)保留音識別情報“法人名”の場合、“法人名=CMソング”を登録しておく。例えば、○○電気=○○電気の歌、□□□無線=□□□無線CMソング、△△△△=△△△△サウンドロゴ、◇◇◇◇◇=◇◇◇◇◇の歌、等である。
【0049】
また、記憶手段F48は、保留音識別情報として、複数が有効になっている場合の判定順序を記憶している。上述した例に従えば、誕生日>出身地>法人名、の順番として記憶されている。なお、この順番は、適宜変更できる。
【0050】
次に、図3を用いて、通話相手、ボタン電話主装置10(以下、主装置という。)、および、ボタン電話機20(以下、ボタン電話機という。)間の概略シーケンスを説明する。
【0051】
まず、ボタン電話機で、保留音識別情報の指定操作を行う(S60)。これを受信した主装置は、記憶手段に登録されている保留音識別情報を有効とする(S61)。なお、図示していないが、当該保留音識別情報がすでに有効となっていた場合は、当該保留音識別情報の解除とみなし、無効とする。また、図示していないが、当該保留音識別情報の有効/無効を、当該操作を行ったボタン電話機の当該操作入力手段に対応したLED表示器へ点灯/消灯を指示する。
【0052】
その後、主装置内の処理は、通話開始までに通話相手の電話番号を取得し(S62)、その後、ボタン電話機と通話相手が通話状態になる(S63)。
【0053】
通話中にボタン電話機が保留操作を行うと(S64)、主装置の処理は、既定の保留音情報を一時記憶に設定し(S65)、通話相手の電話番号をキーとして個人情報データベースを検索し、電話番号との一致を判定する(S66)。
【0054】
一致した場合(S66のYes側)、有効となっている保留音識別情報に対応した保留音情報を抽出し、前記一時記憶を更新設定する(S67)。通話相手の電話番号が個人情報データベースに登録されていない(通話相手の電話番号と個人情報データベースに登録されている電話番号が一致しない)場合は、次のステップへ移行する(S66のNo側)。
【0055】
主装置内の処理は、前記一時記憶に記憶されている保留音情報に対応する保留音を通話相手へ送出する(S68)。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明に係るボタン電話装置を構成するボタン電話主装置10と、ボタン電話機20の構成概略図
【図2】本発明に係るボタン電話主装置10の中央制御部11と、記憶部16の機能ブロック図
【図3】本発明に係る構成機器間の概略シーケンス図
【符号の説明】
【0057】
10 ボタン電話主装置
11 中央制御部
12 通話路
13 外線回路
14 保留音回路
15 内線回路
16 記憶部
20 ボタン電話機
21 制御部
22 データ送受信回路
23 音声処理部
24 送受話器
25 スピーカ
26 ダイヤルキー
27 外線キー
28 機能キー
29 LCD表示器
F40 外線制御手段
F41 通話路制御手段
F42 保留音制御手段
F43 データ送受信手段
F44 取得手段
F45 送出手段
F46 指定手段
F47 個人情報データベース
F48 記憶手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の保留音と個人情報データベースを備えた電話装置において、
前記個人情報データベースに登録されている情報の中から保留音識別用に使用する情報を指定する指定手段と、
前記指定手段により指定された保留音識別用に使用する情報と保留音情報との対応を予め記憶しておく記憶手段と、
通話開始までに通話相手の電話番号を取得する取得手段と、
保留されたときに前記取得手段により取得された電話番号に基づき前記個人情報データベースを検索し電話番号が一致した場合は前記保留音識別用に使用する情報に基づき前記記憶手段より対応する前記保留音情報を抽出し当該保留音情報に応じた保留音を前記通話相手に送出する送出手段と
を備えたことを特徴とする電話装置。
【請求項2】
請求項1記載の電話装置において、
前記指定手段は、複数の情報を指定できることを特徴とする電話装置。
【請求項3】
1以上の外線と複数の内線を収容し複数の保留音を有する主装置と、前記主装置に接続されるデータベースと、前記内線に接続される電話機とからなる構内電話装置において、
前記データベースには、個人情報データベースを備え、
前記電話機には、前記個人情報データベースに登録されている情報を特定する入力手段を備え、
前記主装置には、前記入力手段により特定された情報を前記個人情報データベースに登録されている情報の中から保留音識別用に使用する情報として有効にする指定手段と、
前記指定手段により有効にされた保留音識別用に使用する情報と保留音情報との対応を予め記憶しておく記憶手段と、
通話開始までに通話相手の電話番号を取得する取得手段と、
保留されたときに前記取得手段により取得された電話番号に基づき前記個人情報データベースを検索し電話番号が一致した場合は前記保留音識別用に使用する情報に基づき前記記憶手段より対応する前記保留音情報を抽出し当該保留音情報に応じた保留音を前記通話相手に送出する送出手段と
を備えたことを特徴とする構内電話装置。
【請求項4】
請求項3記載の構内電話装置において、
前記指定手段は、複数の情報を指定できることを特徴とする構内電話装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−205894(P2008−205894A)
【公開日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−40475(P2007−40475)
【出願日】平成19年2月21日(2007.2.21)
【出願人】(000134707)株式会社ナカヨ通信機 (522)
【Fターム(参考)】