説明

信号測定方法及び装置

【課題】パッケージ内に配置されたダイの信号を測定する。
【解決手段】絶縁基板16に少なくとも1つのダイ12,14と測定機器44を設け、ダイを測定機器に電気的に接続するための少なくとも1つの導電路と測定機器を絶縁基板の面上の電極に電気的に接続する他の導電路とを有する。絶縁基板の電極を回路基板18の電極20に電気的に接続して、測定機器が回路基板の電極に電気的に接続される。インタフェース・ポートが回路基板に設けられ、回路基板の電極に電気的に接続される。測定機器を介してダイ及びインタフェース・ポートの間で信号が伝送される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、マルチ・チップ・モジュールの如くパッケージ内に配置されるダイの信号を測定する試験測定に関し、特に、ダイからの信号を外部の試験測定機器に供給すると共に、外部の試験測定機器からの信号をダイに供給する信号測定方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
サブミクロンCMOS技術が進むにつれ、集積回路の設計は、より複雑となり、システムが単一チップに益々なってきている。以前は、オシロスコープ、スペクトラム・アナライザなどの標準試験測定機器でアクセス可能であったシステム相互接続(即ち、信号ライン)では最早観測できなくなってきている。シリコン素子の設計や動作が適切であることを検証するために、先進のBIST(Built-In Self-Test:組み込み自己テスト)やDFM(Design For Manufacturing:製造用設計)/DFT(Design For Test:テスト用設計)アプリケーションが要求されている。ロジックビジョン(米国オレゴン州ウイルソンビルのメンタ・グラフィック・コーポレーションの一部)などのいくつかの企業が、埋め込みテストIP(Intellectual Property)を提供することにより、かかる課題の解決法を積極的に提案している。しかし、この解決法では、内部のチップ信号ラインからの信号や、内部のチップ信号ラインへの信号や、外部試験測定機器からの信号を取り出せないという問題を解決できない。
【0003】
上述と同時に、信号の速度及び密度により、パッケージ製造業者は、セラミック及びシリコン・キャリア基板を伴うMCM(Multi-Chip Module:マルチ・チップ・モジュール)の如き先進の技術を使うようになってきている。MCMは、いくつかのダイ又は裸のIC(集積回路)をDUT(被測定装置)として組み込むことができる。図1は、従来のMCM10の拡大斜視図である。図において、各素子の寸法は同じでない点に留意されたい。DUTである2つのダイ12及び14は、セラミックで作られたモジュール基板16の上面に設けられ、これらダイは、モジュール基板16内の1つ以上の導電路(点線で示す)を介して互いに接続される。これら導電路は、DUT12及び14用の信号を転送できるようにスルー・ホールにより接続された表面トレース又は埋め込みトレースでもよい。セラミック基板16の下面は、複数の電極(又はパッド)20を有するECB(食刻回路基板)18の上面に設けられるので、セラミック基板16の導電路がバンプ22を介して回路基板18の対応電極20に電気的に接続される。これら電極20は、MCMパッケージの接点又はピンに電気的に接続される。ダイ12及び14の上にある特別なカバー23は、しばしばグラブ(glob)と呼ばれる液体を硬化したもの(hardened liquid)である。他の標準カバーとしては、パッケージにエポキシ樹脂で接着された単一ICカバー、又は、モジュールにエポキシ樹脂で接着されたか、ボルト固定されたか、ネジ締めされたマルチ・チップ・モジュール・カバーでもよい。
【0004】
図1に示す上述の構成により、システムの重要な部分を単一のパッケージに一緒にすることができる。これは、単一の評価及び観察において、先進のCMOS設計に見られるのと同じ問題を生じる。今日まで、パッケージ集積化の観察容易性の課題が解決されなかった。
【0005】
JTAGアーキテクチャが、IEEE標準1149.1−1990により標準テスト・アクセス・ポート及バウンダリ・スキャン・アーキテクチャとして標準化されている。図2は、JTAGアーキテクチャを用いる従来のIC30の簡略化したブロック図を示す。IC30は、IC本来の機能ブロック32と、IC本来の機能ブロック32の端子及び各コンタクト「I/Oピン」の間に夫々挿入された「ピン・テスト」ブロック34と、コンタクト「テスト・データ入力」及び「テスト・データ出力」の間に夫々接続されたテスト・ロジック・ブロック36及び38と、コンタクトである「テスト・クロック」、「テスト・リセット」及び「テスト・モード選択」に接続されたテスト・アクセス・ポート制御器40とを具えている。コンタクト「テスト・データ入力」及び「テスト・データ出力」は、「ピン・テスト」ブロック34の最下位側に接続されている。IC30の通常動作において、「ピン・テスト」ブロック34の各々は、コンタクト「I/Oピン」をIC本来の機能ブロック32に接続するので、ブロック36〜40が動作しない。BST(Boundary Scan Test:バウンダリ・スキャン・テスト)モードにおいて、コンタクト「テスト・モード選択」からの信号により制御されるテスト・アクセス・ポート制御器40の制御により、コンタクト「テスト・データ入力」のテスト・データは、「ピン・テスト」ブロック34を介してIC本来の機能ブロック32の選択された端子に供給され、IC本来の機能ブロック32の選択された端子からの出力は、「ピン・テスト」ブロック34を介してコンタクト「テスト・データ出力」に供給される。しかし、このテスト・モードは、プログラムするのが困難であり、熟練したテスト技術者が必要である。さらに、DUTとしてのIC30は、テスト・ロジック・ブロック及びテスト・アクセス・ポート制御器の如きテスト回路を含まなければならない。最近、JTAGアーキテクチャは、バウンダリ・スキャン・テスト・モードのみではなくコミュニケーション方法も用いている。よって、「ピン・テスト」ブロック34の制御により、IC本来の機能ブロック32の所望端子の信号をコンタクト「テスト・データ出力」からIC30の外部回路に供給できる。この方法において、コンタクト「テスト・データ出力」は、JTAGインタフェース・ポートとして機能する。
【0006】
図1に示すMCM10にJTAGアーキテクチャを適用することにより、回路基板18の複数の特定電極42は、信号経路を介してダイ14の特定端子に接続され、更に、JTAGインタフェース・ポートにも接続される。これは、図において、簡単で一般的なインタフェースとして示し、「JTAG又は他のインタフェース・ポート」と名付ける。JTAGインプリメンテーションは、接続の1つ以上の物理的経路を要する。図2に示す従来技術において、JTAGを採用するのに5つの余分なピンを要することが一般的である。この点を複雑にしないため、図1は、簡略化されている。JTAGインタフェース・ポートの代わりに、他の適切なインタフェース・ポートを用いてもよいことが当業者には理解できよう。したがって、ダイ12及び14の所望信号をJTAGインタフェース・ポートから読み取ることができる。JTAGアーキテクチャをインプリメンテーションしているので、ダイ12及び14は、テスト回路を含まなければならない。さらに、単一のダイ及びマルチ・チップ・モジュールにシステムを集積化すると、システム信号の観察及びアクセスが困難になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2003−35751号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、これら信号をモジュールの外に導き、その信号を従来の試験測定機器により測定する内部チップ信号測定方法及び装置が望まれていると共に、かかる方法及び回路が刺激信号をDUTに供給できるようにすることも望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の概念は、次の通りである。
(1)パッケージ内に配置するダイの信号を測定する方法であって;上記ダイを上記測定機器に電気的に接続する少なくとも1つの導電路と上記測定機器を上記絶縁基板の面の電極に電気的に接続する他の導電路とを有する絶縁基板上に少なくとも1つのダイ及び測定機器を配置し;インタフェース・ポートに接続される回路基板の電極に上記絶縁基板の電極を電気的に接続して、上記測定機器を上記回路基板の電極に電気的に接続するように、上記回路基板上に上記絶縁基板を取り付け(マウントし);上記測定機器を介して上記ダイ及び上記インタフェース・ポートの間で信号を伝送する信号測定方法。
(2)パッケージ内に配置されたダイの信号を測定する装置であって;少なくとも1つのダイと測定機器が設けられ、上記ダイを上記測定機器に電気的に接続するための少なくとも1つの導電路と上記測定機器を絶縁基板の面上の電極に電気的に接続する他の導電路を有する上記絶縁基板と;上記絶縁基板の電極を回路基板の電極に電気的に接続するように上記絶縁基板が設けられて、上記測定機器が上記回路基板の電極に電気的に接続される上記回路基板と;上記回路基板に設けられ、上記回路基板の電極に電気的に接続されたインタフェース・ポートとを具え;上記測定機器を介して上記ダイ及び上記インタフェース・ポートの間で信号が伝送される信号測定装置。
(3)上記絶縁基板がセラミック基板であり、上記セラミック基板の導電路が導電金属によりビア・カバーされる概念2の信号測定装置。
(4)上記インタフェース・ポートがJTAGインタフェース・ポートである概念2の信号測定装置。
(5)パッケージ内に設けられたダイの信号を測定する方法であって;測定機器が埋め込まれた半導体基板に少なくとも1つのダイを設け、上記半導体基板が上記ダイを上記測定機器に電気的に接続する少なくとも1つの導電路と、上記測定機器を上記半導体基板の面の電極に電気的に接続する他の導電路を有し;上記半導体基板の電極を回路基板の電極に電気的に接続するように上記半導体基板を上記回路基板に設けて、上記測定機器が上記回路基板の電極に電気的に接続され、上記回路基板の電極がインタフェース・ポートに接続され;上記測定機器を介して上記ダイ及び上記インタフェース・ポートの間で信号を伝送する信号測定方法。
(6)パッケージ内に配置されるダイの信号を測定する装置であって;少なくとも1つのダイが設けられ、半導体基板に埋め込まれた測定機器、上記ダイを上記測定機器に電気的に接続する少なくとも1つの第1導電路、上記測定機器を上記半導体基板面上の電極に電気的に接続する少なくとも1つの第2導電路を有する上記半導体基板と;上記半導体基板の電極を回路基板の電極に電気的に接続するように上記半導体基板が設けられ、上記測定機器を回路基板の電極に電気的に接続する上記回路基板と;上記回路基板に設けられ、上記回路基板の電極に電気的に接続されたインタフェース・ポートとを具え;上記測定機器を介して上記ダイ及び上記インタフェース・ポートの間で信号を伝送する信号測定装置。
(7)上記半導体基板がシリコン・キャリア基板である概念6の信号測定装置。
(8)上記インタフェース・ポートがJTAGインタフェース・ポートである概念6の信号測定装置。
(9)上記半導体基板内に埋め込まれ、上記第1導電路を上記埋め込み測定機器に選択的に接続して、上記ダイからの信号を上記埋め込み測定機器に供給するクロスポイント・スイッチを更に具える概念6の信号測定装置。
(10)上記半導体基板内に埋め込まれ、上記第1導電路を上記埋め込み測定機器に選択的に接続して、上記埋め込み測定機器の信号を上記ダイに供給するクロスポイント・スイッチを更に具える概念6の信号測定装置。
(11)上記半導体基板内に埋め込まれ、上記第1導電路を上記埋め込み測定機器に選択的に接続して、上記ダイからの信号を上記埋め込み測定機器に供給すると共に上記埋め込み測定機器の信号を上記ダイに同時に供給するクロスポイント・スイッチを更に具える概念6の信号測定装置。
(12)上記半導体基板に埋め込まれたメモリ又はプログラマブル・ロジック回路を更に具える概念6の信号測定装置。
(13)ダイと;少なくとも1つの第1電極を有する回路基板と;上記ダイ及び上記回路基板の間に設けられ、上記回路基板の第1電極に電気的に接続された少なくとも1つの導電路を有する第1インターポーザと;測定機器が埋め込まれ、上記ダイ及び上記第1インターポーザの間に挿入され、上記ダイを上記第1インターポーザの第1導電路に電気的に接続する少なくとも1つの第1導電路を有し、上記第1導電路が上記埋め込み測定機器に電気的に接続された第2半導体インターポーザとを具え;上記回路基板は、インタフェース・ポートに電気的に接続された少なくとも1つの第2電極を有し;上記第1インターポーザは、上記埋め込み測定機器を上記回路基板の第2電極に電気的に接続する少なくとも1つの第2導電路を有し;上記測定機器を介して上記ダイ及び上記インタフェース・ポートの間で信号を伝送する装置。
(14)上記第2半導体インターポーザがシリコン・キャリア基板であり、上記シリコン・キャリア基板の導電路がスルー・シリコン・ビアである概念13の装置。
(15)上記測定機器が必要ないときに、上記第2インターポーザの導電路の物理的配置により、上記ダイを上記第1インターポーザに直接設けることができる概念13の装置。
(16)上記測定機器が複数であり、上記第2インターポーザの第1導電路の大多数が複数の上記測定機器に個別に電気的に接続される概念13の装置。
(17)上記第2半導体インターポーザに埋め込まれたメモリ又はプログラマブル・ロジック回路を更に具えた概念13の装置。
【発明の効果】
【0010】
よって、本発明の方法及び装置によれば、パッケージ内に配置されるダイの信号を測定できる。DUTの少なくとも1つのダイ及びチップ形式の測定機器(測定機能のブロック)を、セラミック基板の如き絶縁基板上に取り付ける(マウントする)。絶縁基板は、ダイをチップ形式の測定機器に電気的に接続する少なくとも1つの導電路と、チップ形式の測定機器を絶縁基板の面の電極に電気的に接続する他の導電路とを含む。絶縁基板の電極を回路基板の電極に電気的に接続するように絶縁基板を回路基板上に設けて、チップ形式の測定機器を回路基板の電極に電気的に接続する。JTAGインタフェース・ポートの如きインタフェース・ポートが回路基板に設けられ、回路基板の電極に電気的に接続される。信号は、チップ形式の測定機器を介して、ダイ及びインタフェース・ポート間を伝送される。例えば、ダイの信号に関連する信号を測定するために、チップ形式の測定機器の出力信号は、外部測定機器によりインタフェース・ポートから読み出すことが可能である。チップ形式の測定機器から又はこの測定機器を介して、刺激信号をダイに供給してもよい。
【0011】
本発明波の方法及び装置は、パッケージ内に配置される信号を測定できる。シリコン・キャリア基板の如き半導体基板上に少なくとも1つのダイを取り付けることができる。半導体基板は、この半導体基板に埋め込まれたチップ形式の測定機器と、ダイを測定機器に電気的に接続する少なくとも1つの第1導電路と、チップ形式の測定機器を半導体基板の面上の電極に電気的に接続する少なくとも1つの第2導電路とを含む。半導体基板の電極を回路基板の電極に電気的に接続するように半導体基板が回路基板に取り付けられるので、チップ形式の測定機器が回路基板の電極に電気的に接続される。JTAGインタフェース・ポートの如きインタフェース・ポートが回路基板に設けられ、この回路基板の電極に電気的に接続される。チップ形式の測定機器を介して、ダイ及びインタフェース・ポートの間で信号が伝送される。例えば、ダイの信号に関連した信号を測定するために、外部測定機器がチップ形式の測定機器の出力信号をインタフェース・ポートから読み出すことができる。チップ形式の測定機器から、又はこのチップ形式の測定機器を介して外部から刺激信号をダイに供給してもよい。1つ以上の第1導電路を埋め込み測定機器に電気的に接続するために、クロスポイント・スイッチを半導体基板に埋め込んでもよい。メモリ又はプログラマブル・ロジック回路のいずれか、又はこれらの両方を半導体基板に埋め込んでもよい。
【0012】
本発明は、パッケージ内に配置された装置を提供し、この装置は、ダイと、少なくとも1つの第1電極を有する回路基板と、ダイ及び回路基板の間に設けられた第1インターポーザとを具える。第1インターポーザは、ダイを回路基板の第1電極に電気的に接続する少なくとも1つの第1導電路を含む。測定機器は、第1及び第1インターポーザの間に挿入された第2半導体インターポーザに埋め込まれる。第2半導体インターポーザは、ダイを第1インターポーザの第1導電路に電気的に接続する少なくとも1つの第1導電路を含む。第2インターポーザの第1導電路は、埋め込み測定機器に電気的に接続される。回路基板は、JTAGインタフェース・ポートの如きインタフェース・ポートに電気的に接続された少なくとも1つの第2電極を含んでいる。第1インターポーザは、埋め込み測定機器を回路基板の第2電極に電気的に接続する少なくとも1つの第2導電路を含んでいる。埋め込み測定機器を介してダイ及びインタフェース・ポートの間で信号が伝送される。例えば、ダイの信号に関連する信号を測定するために、外部測定機器がインタフェース・ポートからの埋め込み測定機器の出力信号を読み出すことができる。埋め込み測定機器から、又は埋め込み測定機器を介して外部から刺激信号をダイに供給してもよい。第2シリコン・キャリア基板の導電路は、スルー・シリコン・ビア(through-silicon-via)を含んでもよい。1つ以上の第1導電路を埋め込み測定機器に選択的に接続するために、クロスポイント・スイッチを半導体基板に埋め込んでもよい。メモリ又はプログラマブル・ロジック回路、若しくはこれらの両方を半導体基板に埋め込んでもよい。
【0013】
本発明の目的、利点、その他の新規な特徴は、添付図を参照したいかの説明から明らかになろう。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】従来のマルチ・チップ・モジュールの拡大斜視図である。
【図2】JTAGアーキテクチャを用いた従来の集積回路の簡略化したブロック図である。
【図3】本発明による内部チップ信号測定装置の第1実施例の拡大斜視図である。
【図4】本発明による内部チップ信号測定装置の第2実施例の拡大斜視図である。
【図5】本発明による内部チップ信号測定装置の第3実施例の拡大斜視図である。
【図6】本発明による内部チップ信号測定装置の第4実施例の拡大斜視図である。
【図7】本発明による内部チップ信号測定装置の第5実施例の拡大斜視図である。
【図8】本発明による内部チップ信号測定装置の第6実施例の拡大斜視図である。
【図9】本発明による内部チップ信号測定装置の第7実施例の拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の実施例を以下に詳細に説明するが、複数の図の同じ参照符号は、同様な素子を示す。図3は本発明による内部チップ信号測定装置の第1実施例の拡大斜視図であるが、各要素のスケールは同じではない。図1に示す従来技術と同様に、DUTである2つのダイ12及び14が絶縁モジュール基板16の上面に取り付けられ(マウントされ)、これらダイ12及び14は、1つ以上の導電路、又は絶縁基板16内の金属被覆スルー・ホール(点線で示す)を介して互いに接続される。絶縁基板16は、セラミック基板でもよく、任意所望数のダイをセラミック基板16上に取り付けてもよい。しかし、本発明によれば、チップ形式の測定機器44をセラミック基板16上に取り付け、2つのダイ12及び14の間で信号路に電気的に接続されるので、測定機器44は、ダイ12及び14の信号を検出でき、刺激信号の如き信号をダイ12及び14に供給できる。測定機器44は、測定機器及び/又は信号発生機能を有してもよい点に留意されたい。多数のダイをセラミック基板16上に取り付けるので、コレクタはマルチ・チップ・モジュール(MCM)と呼ばれる。よって、セラミック基板16上のチップ形式の測定機器44を「MCM上の測定機器」と呼んでもよい。
【0016】
セラミック基板16の下面がECB(食刻回路基板)18の上面に設けられる。回路基板18は、複数の電極(パッド)20を含むので、セラミック基板16の導電路がバンプ22を介して回路基板18の対応する電極20に電気的に接続される。電極20は、BGAパッケージの場合に半田パッドでもよく、LGAパッケージの場合に接点でもよい。バンプ22は、BGAの場合に用いる半田ボールを示しており、異なるパッケージ相互接続技術においては他の接点機能であってもよい。これら電極20は、MCMパッケージの接点又はピンに電気的に接続される。さらに、回路基板18は、図2を参照して上述したJTAGインタフェース・ポートに電気的に接続された複数の特定電極42を含む。図3では、これを簡単で一般化したインタフェースとして示し、「JTAG又は他のインタフェース・ポート」と記載する。JTAGのインプリメンテーションには、上述した1つ以上の物理的な接続経路を用いる。これは、後述する図4〜9にも適用する。チップ形式の測定機器44は、セラミック基板16内の導電路及び対応するバンプ22を介して、電極42に電気的に結合される。したがって、チップ形式の測定機器44は、JTAGインタフェース・ポートに電気的に接続される。上述から理解できるように、JTAGインタフェース・ポートの代わりに他の適切なインタフェース・ポートを用いることができる。ダイ12及び14を覆う特定種類のカバーは、しばしばグラブ(glob)と呼ばれる液体を硬化したもの(hardened liquid)である。他の標準カバーとしては、パッケージにエポキシ樹脂で接着された単一ICカバー、又は、モジュールにエポキシ樹脂で接着されたか、ボルト固定されたか、ネジ締めされたマルチ・チップ・モジュール・カバーでもよい。
【0017】
チップ形式の測定機器44をセラミック基板16上に取り付けるので、DUTであるダイ12及び14の信号がこれらダイから読み出すことができる。したがって、モジュールの処理済みデータを外部標準試験測定システム(信号源機能も有する)、若しくは蓄積又は追加分析用のコンピュータに送る前に、測定機器44は、信号を取り込み、及び/又は刺激信号の如き信号を順次又は同時に供給して、分析及び情報管理を実行できる。外部システム又はコンピュータをJTAGインタフェース・ポートに電気的に接続する。MCM上の測定機器44は、JTAGポートの如き標準インタフェースを介して外部の又はMCM外の分析システムとのインタフェースを行う点に留意されたい。1組の測定機器の制御器のバス信号により、又は標準インタフェースの利用により、チップ形式の測定機器44の制御を達成できる。MCM上の測定機器44としてのロジック・アナライザへの信号供給は、セラミック基板16内での関心のあるダイ信号又はDUT信号への直接接続により行う。通常のMCM機能に対しては、MCM上の測定機器44をオフにしてもよいし、又は製造の前に除去してもよい。DUT12又は14とMCM上の測定機器44との間の非常に短い接続により、高品位の測定が可能となる。
【0018】
図4は、本発明による内部チップ信号測定装置の第2実施例の拡大斜視図であり、各要素のスケールは同じでない。この実施例は、図3の実施例と類似しているので、同じ参照符号が同様な要素を示し、異なる点のみ説明する。この実施例は、セラミック基板の代わりにシリコン・キャリア基板の如き半導体基板48を用いる。したがって、測定機器50は、シリコン基板48に埋め込まれる。埋め込み測定機器50は、図3のチップ形式の測定機器44と同様に、測定機能及び/又は信号発生機能を具えてもよい。シリコン・キャリア基板48内の信号路(点線で示す)は、図3に示す実施例と同じ機能を果たす。シリコン・キャリア基板48は、食刻回路基板18上に取り付けられるので、シリコン・キャリア基板48内の導電路は、JTAGインタフェース・ポート用の電極(パッド)42を含む電極(パッド)20に電気的に接続される。
【0019】
図4に示すこの実施例において、シリコン・キャリアの独特な機能による利点は、基板48に能動回路を配置できることである。この点に関し、MCM上の測定機器全体(図3に示す)をシリコン・キャリア基板48に埋め込むことができる。これによりスペースを節約できると共に、関心のある信号との接続が良好になる。
【0020】
セラミックMCM上の測定機器により、埋め込み測定機器50は、JTAGインタフェース・ポートの如き標準ポートを介して、MCM外ロジック分析システムの如き外部試験測定機器とインタフェースする。測定機器50又は外部試験測定機器からテスト制御信号を供給してもよい。
【0021】
この実施例において、埋め込み測定機器50をRTL(Register Transfer Language/Level)であるシリコン・キャリアで実現できる。RTLは、統合され、標準セル・ブロックとしてのシリコン・キャリアに設ける。MCM上の測定機器50を関心のある機能信号に接続することは、直接経路又はRTLに合流して行う。上述の如く、テスト制御信号は、テスト・モード期間中、テスト・ポイント(又はクロスポイント)をロジック信号に接続する。埋め込みMCM測定機器50は、通常のMCM機能の期間中にオフにしたり、製造前に除去されたりする。
【0022】
図5は、本発明の別の実施例による拡大斜視図であり、要素のスケールは同じではなく、ダイ14が除去されている。本実施例は、図4の実施例に類似しているので、同じ参照符号が同様な要素を示し、上述の実施例と異なる点のみ説明する。ダイ12から信号を検出してダイ12に信号を供給する他に、シリコン・キャリア基板48は、ダイ(DUT)パッドの全体の組を、基板48に組み立てられたクロスポイント・スイッチ(マトリクス線52で示す)に接続することができる。このクロスポイント・スイッチは、埋め込み測定機器50との間の刺激ポイント及び感知ポイントの両方の経路を決めて、信号の観測能力を10倍以上高める。すなわち、クロスポイント・スイッチ52を用いて、ダイ12から埋め込み測定機器50への測定信号の経路を決めることができる。これは、逆方向にも作用する。すなわち、刺激信号は、クロスポイント・スイッチ52を介して埋め込み測定機器50からダイ12へ進むことができる。これら2つの機能は、別々にも、又は、組合せても利用できる。多数の測定及び刺激の信号経路を同時に接続することができる。測定及び刺激の経路を同じにすることを妨げるものはなく、これはしばしば有用である。
【0023】
図6は、本発明による更に別の実施例の拡大斜視図であり、要素のスケールが同じではなく、ダイ14を取り除いてあるこの実施例は、図4の実施例と類似しているので、同じ参照符号が類似の要素を示し、異なる点のみ説明する。カストマ又は第三者が定義可能な特定の埋め込み測定機器機能を可能にするために、表面(図示せず)に取り付けられた追加のダイとして、又は基板自体の一部として(基幹IC技術による)、メモリ54又はプログラマブル・ロジック回路56、若しくはこれらの両方をシリコン・キャリア基板48に追加できる。埋め込み測定機器50、埋め込みメモリ54及び埋め込みプログラマブル・ロジック回路56は、電気的に互いに接続されており、必要に応じて更に電極42にも接続される。この実施例を要約すれば、メモリ及びプログラマブル・ロジック回路を独立に用いてもよいし、互いに作用するように用いてもよい。さらに、測定機器用制御器を埋め込んでもよい。埋め込み測定機器50又は埋め込み測定機器用制御器をプログラマブル・ロジック回路56の内部に配置してもよい。メモリ54は、埋め込み測定機器の任意の実施における資源にできる。メモリ54は、1つ以上の測定結果又は1つ以上の刺激を蓄積するのに有用である。
【0024】
図7は、本発明による別の実施例の拡大斜視図であり、エレメンタリのスケールが同じではない。この実施例は、図3の実施例と類似しているので、同じ参照符号が類似の要素を示し、異なる点のみを説明する。図3及び図7の実施例の違いは、図3の実施例がマルチ・チップ・モジュールに適用されるが、図7の実施例はシングル・チップ・モジュールに適用される。
【0025】
図8は、本発明による別の実施例の拡大斜視図であり、要素のスケールが同じではない。この実施例は図4の実施例に類似しているので、同じ参照符号が類似の要素を示し、相違点のみを説明する。図4及び図7の実施例の相違点は、図4の実施例がマルチ・チップ・モジュールに適用されるのに対し、図7の実施例はシングル・チップ・モジュールに適用される。
【0026】
図7及び図8に示す実施例において、試験機器(MCM上の試験機器44又は埋め込み試験機器50)が取り付けられたMCM(セラミック又はシリコン・キャリア・ベース)をカストマに提供した後に、カストマは、内部信号を分析するために、DUTであるダイをテストMCM上に取り付けることができる。測定機器44又は50のいずれかへの直接接続によって、又はDUTから測定機器44又は50への内部信号の供給により、分析又はデータ管理のために、カストマのDUTが内部信号状態又は値を測定機器44又は50に供給する。次に、測定機器は、JTAGインタフェース・ポートの如き標準ポートを介して、外部標準試験測定システム(図示せず)と通信を行う。
【0027】
図9は、本発明による内部チップ信号測定装置の実施例の分解斜視図である。この実施例は、図8の実施例と多少類似であるので、同じ参照符号が類似の要素を示す。この実施例は、C4技術(Controlled Collapse Chip Connection technology)に適する。これは、ターゲットDUTのC4バンプのXY位置における予め設計したC4パッド対のためである。
【0028】
DUTであるダイ又は裸のIC12は、その底部側の所定位置に電極又はパッド25及び27を有する。追加のパッド27を用いて、測定機器用制御器51との通信を行う。これは、後述する。ダイ12は、必要に応じて、カバー23により被覆されている。第1インターポーザ60は、所定位置に信号路67を有するパッケージ基板であり、電極又はパッドが信号路67の両端に設けられる。よって、これらパッドは、パッケージ・インターポーザ60の上面及び下面の両方に設けられる。第2半導体インターポーザ62は、所定位置に信号路64を有するシリコン・キャリア基板である。信号路64は、TSV(Through-Silicon Via:スルー・シリコン・ビア)でもよい。電極又はパッドをTSV64の両端に設け、これらパッドを第2シリコン・インターポーザ62の上面及び下面の両方に設ける。図4及び図8の示す実施例と同様に、測定機器50をシリコン基板62に埋め込む。この実施例において、測定機器50を各TSV64に設けるので、測定機器50は、TSV64で信号を検出し、又はTSV64を介して刺激信号をダイ12に供給する。さらに、測定機器用制御器51をシリコン基板62に埋め込んで、埋め込み測定機器50を制御し、測定機器50からの出力信号を受ける(測定機器及び制御器の間に1つの信号路のみを示すが、別の測定機器を制御器により制御してもよい)。第1インターポーザ60は、測定機器用制御器51用の専用信号路として付加信号路65を有する。食刻回路基板18は、信号路67と合わせて所定位置にパッド又は電極20と、埋め込み測定機器用制御器51の信号路65用のパッド42とを有する。パッド42は、JTAGインタフェース・ポート又は他の適切なインタフェース・ポートに電気的に接続される。DUT12自体がJTAGポート(パッド27を代表する)を含むと、埋め込み測定機器用制御器51がTSVと作用するので、オプションとして制御器51を介してJTAGコマンドをDUT12のJTAGポートに送ってもよい。
【0029】
このチップを組み立てると、ダイ12が第2インターポーザ62の上に取り付けられ、バンプ22を介してダイ12の下面のパッドが第2インターポーザ(シリコン・キャリア基板)62の上面のパッドに合う。つぎに、第2インターポーザ62を第1インターポーザ60(パッケージ基板)上に取り付けて、バンプ22を介して、インターポーザ62の下面のパッドを第1インターポーザ60の上面のパッドに合わせる。第1インターポーザ60を回路基板18に取り付けて、バンプ22を介して、インターポーザ60の下面のパッドを回路基板18の上面のパッドに結合する。必要に応じて、組み立て工程は異なる順序でもよい。この場合、埋め込み測定機器用制御器51の制御下で埋め込み測定機器50によりダイ又はDUT12の信号を分析又は処理する。測定機器50のからの出力信号は、DUT12の信号を表し、埋め込み測定機器用制御器51、テスト信号路65、パッド42及びJTAGインタフェース・ポートを介して、外部の試験測定機器又はコンピュータ(図示せず)に供給される。埋め込み測定機器用制御器51の制御で、埋め込み測定機器50からの刺激信号の如き信号をDUT12に供給してもよい。DUT12をテストしない場合、第2インターポーザ62は必要なく、DUT12を第1インターポーザ60の上に直接取り付けてもよい。テスト・モードにて、第2インターポーザ62がダイ12及び第1インターポーザ(パッケージ基板)60の間に挿入されていれば、パッケージの高さのみを変更する。
【0030】
図9の実施例において、製品開発及びデバッギング段階の期間中に第2インターポーザ62を用いることができるが、所望ならば、製造コストを低減するために、量産において、第2インターポーザ62を除去できる。DUT又はそのパッケージを再設計する必要がないので、テスト・インターポーザ62を利用できるし、量産期間中には製造コスト低減のためにインターポーザ62を除去できる。予め設計した埋め込み測定機器50及び対応するパッド対をC4機能に応じて種々の形式に利用可能である。例えば、基準として既知の電流源を用いて電圧低下をモニタするために、パワー・パッド対をスルー・シリコン・ビアと高分解能アナログ・デジタル変換器で構成してもよい。これにより、バンプ毎の電源電流の流れを測定でき、電子移動の電流の流れのシミュレーションを検証でき、DUTでの予期せぬパワー・ドローの追跡を支援できる(たとえ、下になるパッケージが、全てのC4パワー・バンプを一緒に短くするパワー・プレーンを含んでいても)。
【0031】
デジタル・パッド対は、ロジック・アナライザ機能へのスルー・シリコン・ビア及び高インピーダンス・タップで構成してもよい。アナログ・パッド対は、オシロスコープ機能(等化時間、又は短記録実時間)へのスルー・シリコン・ビア及び高インピーダンス・タップで構成してもよい。JTAGパッド対は、DUTへのJTAGトラフィックをインタセプトしてもよく、全ての他のパッド対のテスト機能と通信するためにJTAGコマンドを局部的にインタセプトできるし、又はDUTのJTAG機能を実行するためにこれらコマンドをDUTに渡せる。もちろん、他の機能をこれらパッド対に使用することも同様にできる。例えば、TDR機能を追加して、パッケージ及び回路基板の相互接続問題をデバッギングできる。RF検知及び/又は発生、プロトコル・アウェア高速シリアル機能(アイ・ダイアグラム機能による)などに限られないがこれらを含む他の機能を追加することもできる。このアプローチの重要な利点は、DUT及びそのパッケージ(ふたの高さを除く)が、テスト機能を含むことに影響されることがなく、テスト・インターポーザ自体を迅速に設計できる(DUTの必要性に応じて、パッド対が予め設計されており、且つ配置及び相互接続されていると仮定する)。これにより、システム・アーキテクチャ又はプログラム・スケールへの影響を最小として、デバッギング及びテスト機能をシステムに追加できる。他の重要な利点は、テスト範囲と製造コストとのトレード・オフをなくせることである。テスト範囲は、DUTのピン毎に適用するが、製造においてテスト・インターポーザをシステムから除去できるので、システム開発期間中にテスト機能を利用できることに製造コストの犠牲がない。
【0032】
本発明の種々の実施例を図示し説明したが、本発明の要旨を逸脱することなく種々の変更変形が可能なことが当業者には理解できよう。この場合、スタック・ダイ技術を用いて、ワイヤ・ボンドDUTのテストに図9のトポロジーを容易に適用できる。
【符号の説明】
【0033】
10 MCM(マルチ・チップ・モジュール)
12、14 ダイ
16 モジュール基板
18 ECB(食刻回路基板)
20 電極(又はパッド)
22 バンプ
23 カバー
42 電極
44 測定機器
48 シリコン基板
50 測定機器
51 測定機器用制御器
52 クロスポイント・スイッチ
54 メモリ
56 プログラマブル・ロジック回路
60 第1インターポーザ
62 第2半導体インターポーザ
64、65、67 信号路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パッケージ内に配置するダイの信号を測定する方法であって、
上記ダイを上記測定機器に電気的に接続する少なくとも1つの導電路と上記測定機器を上記絶縁基板の面の電極に電気的に接続する他の導電路とを有する絶縁基板上に少なくとも1つのダイ及び測定機器を配置し、
インタフェース・ポートに接続される回路基板の電極に上記絶縁基板の電極を電気的に接続して、上記測定機器を上記回路基板の電極に電気的に接続するように、上記回路基板上に上記絶縁基板を取り付け、
上記測定機器を介して上記ダイ及び上記インタフェース・ポートの間で信号を伝送する信号測定方法。
【請求項2】
パッケージ内に配置されたダイの信号を測定する装置であって、
少なくとも1つのダイと測定機器が設けられ、上記ダイを上記測定機器に電気的に接続するための少なくとも1つの導電路と上記測定機器を絶縁基板の面上の電極に電気的に接続する他の導電路を有する上記絶縁基板と、
上記絶縁基板の電極を回路基板の電極に電気的に接続するように上記絶縁基板が設けられて、上記測定機器が上記回路基板の電極に電気的に接続される上記回路基板と、
上記回路基板に設けられ、上記回路基板の電極に電気的に接続されたインタフェース・ポートとを具え、
上記測定機器を介して上記ダイ及び上記インタフェース・ポートの間で信号が伝送される信号測定装置。
【請求項3】
パッケージ内に設けられたダイの信号を測定する方法であって、
測定機器が埋め込まれた半導体基板に少なくとも1つのダイを設け、上記半導体基板が上記ダイを上記測定機器に電気的に接続する少なくとも1つの導電路と、上記測定機器を上記半導体基板の面の電極に電気的に接続する他の導電路を有し、
上記半導体基板の電極を回路基板の電極に電気的に接続するように上記半導体基板を上記回路基板に設けて、上記測定機器が上記回路基板の電極に電気的に接続され、上記回路基板の電極がインタフェース・ポートに接続され、
上記測定機器を介して上記ダイ及び上記インタフェース・ポートの間で信号を伝送する信号測定方法。
【請求項4】
パッケージ内に配置されるダイの信号を測定する装置であって、
少なくとも1つのダイが設けられ、半導体基板に埋め込まれた測定機器、上記ダイを上記測定機器に電気的に接続する少なくとも1つの第1導電路、上記測定機器を上記半導体基板面上の電極に電気的に接続する少なくとも1つの第2導電路を有する上記半導体基板と、
上記半導体基板の電極を回路基板の電極に電気的に接続するように上記半導体基板が設けられ、上記測定機器を上記回路基板の電極に電気的に接続する上記回路基板と、
上記回路基板に設けられ、上記回路基板の電極に電気的に接続されたインタフェース・ポートとを具え、
上記測定機器を介して上記ダイ及び上記インタフェース・ポートの間で信号を伝送する信号測定装置。
【請求項5】
ダイと、
少なくとも1つの第1電極を有する回路基板と、
上記ダイ及び上記回路基板の間に設けられ、上記回路基板の第1電極に電気的に接続された少なくとも1つの導電路を有する第1インターポーザと、
測定機器が埋め込まれ、上記ダイ及び上記第1インターポーザの間に挿入され、上記ダイを上記第1インターポーザの第1導電路に電気的に接続する少なくとも1つの第1導電路を有し、上記第1導電路が上記埋め込み測定機器に電気的に接続された第2半導体インターポーザとを具え、
上記回路基板は、インタフェース・ポートに電気的に接続された少なくとも1つの第2電極を有し、
上記第1インターポーザは、上記埋め込み測定機器を上記回路基板の第2電極に電気的に接続する少なくとも1つの第2導電路を有し、
上記測定機器を介して上記ダイ及び上記インタフェース・ポートの間で信号を伝送する装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−128159(P2011−128159A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−281329(P2010−281329)
【出願日】平成22年12月17日(2010.12.17)
【出願人】(391002340)テクトロニクス・インコーポレイテッド (234)
【氏名又は名称原語表記】TEKTRONIX,INC.
【Fターム(参考)】