説明

偏光変調装置および画像投射装置

【課題】明るく、色むらの少ない画像を投射できる偏光変調装置を提供する。
【解決手段】偏光変調装置200は、光変調素子5〜7によって変調された互いに波長帯域が異なる複数の色光を被投射面17に投射する投射光学系11と、投射光学系よりも光変調素子側に配置され、複数の色光のうち特定色光の偏光方向を他の色光の偏光方向に一致させる波長選択性位相差板10と、投射光学系よりも被投射面側に配置され、特定方向に対して45度傾いた偏光透過軸を有する入射偏光板13と、該入射偏光板よりも被投射面側に配置され、ラビング方向が入射偏光板の偏光透過軸に対して45度傾いた液晶セル14とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶プロジェクタ等の画像投射装置に用いられる偏光変調装置に関する。
【背景技術】
【0002】
上記のような画像投射装置には、投射レンズ(投射光学系)よりも被投射面であるスクリーン側に、画像出力に同期して駆動される液晶素子を配置したものがある。特許文献1には、液晶素子を用いて、1フィールド毎に右眼用画像と左眼用画像とを交互に投射することで3D映像を表示する画像投射装置が開示されている。また、特許文献2には、液晶素子を用いて映像中に黒画像を挿入することで、映像の残像感を低減する等、映像特性を改善する映像表示装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−28275号公報
【特許文献2】特開2001−42282号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1,2で開示された装置において用いられる液晶素子には高速応答性が求められる。高速応答性に優れた液晶素子としては、例えば光学補償ベンド(Optically Compensated Bend:OCB)方式液晶素子が知られている。ただし、OCB方式液晶素子の液晶分子はベンド配向されており、該液晶素子はラビング方向において自己補償性を持つため、ラビング方向での入射角度特性に対して、ラビング方向に直交する方向での入射角度特性が低下する。
【0005】
投射レンズよりもスクリーン側に液晶素子を配置して高速変調を行う場合、投射レンズの画角によって液晶素子への光の入射角度が決まる。しかし、特に広画角の投射レンズを用いた場合には、投射画像に色むらが発生する。
【0006】
偏光を用いた画像投射装置では、光源からの光をP偏光またはS偏光の直線偏光に変換した上で複数の光変調素子(液晶表示素子)に対して色分離と色合成を行う。このため、射出側に位相差板を配置しない限り、投射画像を形成する射出偏光は、水平方向に対して0度や90度の偏光方向を有する直線偏光となる。
【0007】
特許文献1にて開示された画像投射装置のように投射レンズから射出した光をそのままスクリーンに投射する場合は、射出偏光が水平に対して0度または90度をなす偏光方向を有し、液晶素子は水平方向に対して45度をなすラビング方向を有する。このため、投射画像の対角方向が入射角度特性が低い方向となり、使用する投射レンズの画角が大きくなると色むらも顕著になる。
【0008】
また、液晶素子のラビング方向を水平方向とすると、そのままでは成り立たないため、45度偏光板を検光子として挿入せざるを得ず、この結果、投射される光量(つまりは投射画像の明るさ)が半減する。
【0009】
さらに、特許文献2には、バックライト光源が画像投射装置のように広画角を有する場合に発生する画面内の色むらや透過光量の減少に関して何ら考慮されていない。
【0010】
本発明は、明るく、色むらの少ない画像を投射できるようにした偏光変調装置およびこれを用いた画像投射装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一側面としての偏光変調装置は、光変調素子によって変調された互いに波長帯域が異なる複数の色光を被投射面に投射する投射光学系と、投射光学系よりも光変調素子側に配置され、複数の色光のうち特定色光の偏光方向を他の色光の偏光方向に一致させる波長選択性位相差板と、投射光学系よりも被投射面側に配置され、特定方向に対して45度傾いた偏光透過軸を有する入射偏光板と、該入射偏光板よりも被投射面側に配置され、ラビング方向が入射偏光板の偏光透過軸に対して45度傾いた液晶セルとを有することを特徴とする。
【0012】
なお、光源からの光を変調する光変調素子を少なくとも含み、上記偏光変調装置が一体に設けられた又は取り外し可能に装着される画像投射装置も本発明の他の一側面を構成する。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、液晶セルへの光入射角度が大きい場合でも、明るく、色むらの少ない投射画像を表示可能な偏光変調装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施例1である偏光変調装置を有する画像投射装置の構成を示す図。
【図2】実施例1の偏光変調装置の分解図。
【図3】OCB方式液晶素子の構成を示す分解図。
【図4】本発明の実施例2である偏光変調装置の分解図。
【図5】本発明の実施例3である偏光変調装置の分解図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【実施例1】
【0016】
図1には、本発明の実施例1である偏光変調装置を備えた液晶プロジェクタ(画像投射装置)の構成を示している。本実施例の偏光変調装置は、例として、映像中に黒画像を挿入し、映像における残像感を低減する等、映像特性を改善するのに適した構成を有する。
【0017】
図1において、100は液晶プロジェクタ本体であり、照明光学系、色分離合成光学系および液晶パネルを収容している。1は放電ランプ等の光源であり、2は光源1からの光を複数の光束に分離した上で、該複数の光束を後述する液晶パネル上にて重ね合わせるように集光するインテグレータである。インテグレータ2内には、光源からの無偏光光を所定の偏光方向を有する直線偏光に変換する偏光変換素子も含まれる。
【0018】
3はダイクロイックミラーであり、緑の波長帯域の光(緑色光:以下、G光という)を透過して、赤の波長帯域の光(赤色光:以下、R光という)および青の波長帯域の光(青色光:以下、B光という)を反射する。
【0019】
4はR波長選択性位相差板であり、R光の偏光方向のみを90度回転させる。5はG光用の光変調素子としての反射型液晶表示素子(以下、G液晶パネルという)であり、6はB光用の光変調素子としての反射型液晶表示素子(以下、B液晶パネルという)である。7はR光用の光変調素子としての反射型液晶表示素子(以下、R液晶パネルという)である。
【0020】
8aは第1の偏光ビームスプリッタであり、8bは第2の偏光ビームスプリッタである。これら第1および第2の偏光ビームスプリッタ8a,8bは、P偏光を透過して、S偏光を反射する。9はダイクロイックプリズムであり、R光およびB光を透過して、G光を反射する。
【0021】
上述した偏光変換素子により偏光変換されてインテグレータ2から射出される光がS偏光である場合、ダイクロイックミラー3を透過したS偏光としてのG光は、第1の偏光ビームスプリッタ8aで反射されてG液晶パネル5に入射する。G液晶パネル5で変調され、かつ反射されたG光はP偏光となり、第1の偏光ビームスプリッタ8aを透過してダイクロイックプリズム9に入射する。
【0022】
一方、ダイクロイックミラー3で反射されたS偏光としてのR光は、R波長選択性位相差板4によって偏光方向が回転されてP偏光となって第2の偏光ビームスプリッタ8bに入射する。このR光は、第2の偏光ビームスプリッタ8bを透過して、R液晶パネル7に入射する。R液晶パネル7で変調され、かつ反射されたR光はS偏光となり、第2の偏光ビームスプリッタ8bで反射されてダイクロイックプリズム9に入射する。
【0023】
さらに、ダイクロイックミラー3で反射されたS偏光としてのB光は、R波長選択性位相差板4をそのまま透過して第2の偏光ビームスプリッタ8bに入射し、該第2の偏光ビームスプリッタ8bで反射されて、B液晶パネル6に入射する。B液晶パネル6で変調され、かつ反射されたB光はP偏光となり、第2の偏光ビームスプリッタ8bを透過してダイクロイックプリズム9に入射する。
【0024】
ダイクロイックプリズム9において、G光は反射され、R光およびB光は透過される。これにより、R光、G光およびB光は合成されて偏光変調装置200に入射する。ダイクロイックプリズム9から射出したG光およびB光はP偏光であり、R光はS偏光である。すなわち、複数(3つ)の色光のうち1つの特定色光であるR光の偏光方向が、他の色光であるG光およびB光の偏光方向と異なる。
【0025】
偏光変調装置200において、10はR波長選択性位相差板であり、R光の偏光方向のみを90度回転させ、R光の偏光方向をG光およびB光の偏光方向に一致させる。これにより、R波長選択性位相差板10から射出するR光、G光およびB光はすべてS偏光となる。11は投射光学系としての投射レンズである。
【0026】
R波長選択性位相差板10は、投射レンズ11と色分離合成光学系との間、言い換えれば投射レンズ11よりも液晶パネル(5〜7)側、すなわち光変調素子側に配置されている。R波長選択性位相差板10を、投射レンズ11よりもスクリーン(17)側、すなわち被投射面側に配置すると、投射レンズ11が広画角になった場合にR波長選択性位相差板10の入射角度特性によって、投射画像の四隅が色づく可能性がある。これに対して、投射レンズ11と色分離合成光学系との間はテレセントリックになっているので、このような問題は生じない。
【0027】
12は入射した偏光光の偏光方向を45度回転させる1/2位相差板(λ/2板)であり、R波長選択性位相差板10と後述する入射偏光板13との間に配置されている。
【0028】
13は入射偏光板であり、投射レンズ11よりもスクリーン(17)側、すなわち被投射面側に配置されている。3つの色光は第1および第2の偏光ビームスプリッタ8a,8bによって検光されるが、ダイクロイックプリズム9、R波長選択性位相差板10および投射レンズ11によって偏光状態が乱れる可能性がある。このため、投射レンズ11よりもスクリーン側に入射偏光板13を配置して、不要光をカットする。
【0029】
14は入射した偏光を高速で変調する液晶層としての液晶セルであり、入射偏光板13よりもスクリーン側に配置されている。
【0030】
15は位相補償板であり、液晶セル14よりもスクリーン側に配置されている。16は射出偏光板であり、位相補償板15よりもスクリーン側に配置されている。スクリーン17には、偏光変調装置200から射出した光が投射され、映像が表示される。なお、スクリーン17に代えて、部屋の壁等、プロジェクタ専用のスクリーン以外の被投射面に映像を投射表示してもよい。
【0031】
本実施例の偏光変調装置200において用いられている液晶セル14は、光学補償ベンド(Optically Compensated Bend:OCB)方式液晶セルであり、図3に示すように、ラビング方向に沿って液晶分子が弓なりの配向(ベンド配向)を有する。このため、ラビング方向の入射角度特性が高いという特徴を有する。しかし、ラビング方向に直交する方向においては、ラビング方向と比べて入射角度特性が低い。
【0032】
液晶セル14を、投射レンズ11よりスクリーン側に配置して入射光の高速変調を行うと、投射レンズ11が広画角の場合(例えば、投射レンズ11の半画角が35度以上である場合)にラビング方向に直交する方向において投射画像に色むらが生じる。投射画像は矩形画像であり、該矩形の対角方向が最も画角が大きいため、OCB方式液晶セルのラビング方向は、画像面に対して垂直方向または水平方向とするのが好ましい。
【0033】
しかし、プロジェクタ本体100から射出される偏光光の偏光方向は0度または90度の方向である。このため、OCB方式液晶セルをそのまま配置すると、ラビング方向が45度の方向になり、投射画像の対角方向のうちラビング方向に直交する方向においてのみ色むらが目立つ。一方、色むらを低減するためにラビング方向が水平方向または垂直方向となるようにOCB方式液晶セルを配置すると、入射偏光板13への入射光量光が半減する。
【0034】
本実施例の偏光変調装置200では、図2に示すように、入射偏光板13よりも液晶パネル側(R波長選択性位相差板10と入射偏光板13との間)に1/2位相差板12を配置している。そして、1/2位相差板12からの射出偏光が、水平方向または垂直方向に対して45度の偏光方向を有するように調整する。
【0035】
1/2位相差板12には、1軸性複屈折を面内に有した複屈折材料が用いられている。1軸性複屈折材料には、進相軸とこれに直交する遅相軸とがあり、進相軸に沿った偏光成分の位相は進み、遅相軸に沿った偏光成分の位相は遅れるという特性を持つ。この進相軸と遅相軸の位相差を波長の2分の1に設定したものが1/2位相差板であり、遅相軸と入射直線偏光とのなす角度がθであるとき、2θだけ偏光方向を回転させる機能を有する。
【0036】
本実施例では、1/2位相差板12への入射偏光の偏光方向が水平方向(特定方向)である。この場合、1/2位相差板12の遅相軸を22.5度に配置すると、1/2位相差板12からの射出偏光の偏光方向は、水平方向に対して45度の方向となる。このため、入射偏光板13の偏光透過軸を水平方向に対して45度傾けて、液晶セル14のラビング方向を、入射偏光板13の偏光透過軸に対して45度傾いた水平方向(特定方向と同じ方向)とすることができる。したがって、画角が大きい対角方向に対して液晶セル14の入射角度特性が良い方向を配置することができ、これにより投射画像の色むらを低減することができる。なお、1/2位相差板12は、R波長選択性位相差板10と投射レンズ11との間に配置してもよい。
【0037】
位相補償板15は、液晶セル14の入射角度特性を補償する。該位相補償板15は、液晶セル14を挟み込むように液晶セル14の前後に配置するのが好ましい。しかし、図1および図2に示すように、少なくとも液晶セルよりもスクリーン側に配置することで、より色むらを低減することができる。
【0038】
射出偏光板16は、液晶セル14によって変調された光のうち不要な光をカットする。射出偏光板16は、入射偏光板13に対してクロスニコル(crossed nicols)の状態に配置される。すなわち、射出偏光板16は、入射偏光板13の偏光透過軸に対して直交する偏光透過軸を有する。
【0039】
本実施例では、プロジェクタ本体100における光変調素子として反射型液晶表示素子を用いているが、透過型液晶表示素子やマイクロミラーデバイス(DMD)を用いてもよい。また、本実施例では、R波長選択性位相差板10からの射出偏光をS偏光としているが、P偏光でもよい。
【0040】
さらに、本実施例では、波長選択性位相差板10として、R光の偏光方向のみを回転させるものが用いられているが、G光やB光の偏光方向を回転させる波長選択性位相差板としてもよい。また、プロジェクタ本体100の光学構成の変更に伴って、G光の偏光方向を回転させる波長選択性位相差板を用いてもよい。さらに、1/2位相差板と一体に組み合わせて、R光の偏光方向を45度回転させ、G光およびB光の偏光方向を−45度回転させて、R光の偏光方向をG光およびB光の偏光方向に一致させる素子としてもよい。
【0041】
本実施例では、液晶セル14のラビング方向を水平方向としているが、ラビング方向を、入射偏光板13の偏光透過軸に対して45度傾いた垂直方向(特定方向に直交する方向)としてもよい。多くのプロジェクタでは、投射レンズを光軸に直交する方向にシフトさせる、いわゆるレンズシフト機能を有する。しかし、垂直方向のレンズシフト量が大きくなると、水平方向よりも垂直方向の方が画角が大きくなることもあるため、ラビング方向を垂直に取るほうが色むらに対して有利である。
【0042】
また、本実施例では、1/2位相差板12、入射偏光板13、液晶セル14、位相補償板15および射出偏光板16を、この順で、投射レンズ11よりもスクリーン側に配置している。これに対し、1/2位相差板12、入射偏光板13、液晶セル14、位相補償板15および射出偏光板16をダイクロイックプリズム9と投射レンズ11との間に配置することも可能である。しかし、この場合、液晶セル14の入射角度特性は改善されるが、投射レンズ11のバックフォーカスが大きくなり、投射レンズ11のサイズが著しく大きくなる。
【実施例2】
【0043】
図4には、本発明の実施例2である偏光変調装置の構成を示している。本実施例の偏光変調装置は、3D映像の表示に適した構成を有する。
【0044】
本実施例は、実施例1の偏光変調装置200の構成から射出偏光板16を外した構成を有する。この構成では、液晶セル14の変調に従って、偏光方向が水平方向に対して45度と−45度をなす偏光光が交互に投射される。そして、これに同期して右眼用画像と左眼用画像を投射することで、ユーザは、右眼用に偏光透過軸が45度の偏光板を備え、左眼用に偏光透過軸が−45度の偏光板を備えた偏光メガネを通して3D映像を観察することができる。
【実施例3】
【0045】
図5には、本発明の実施例3である偏光変調装置の構成を示している。本実施例の偏光変調装置も、3D映像の表示に適した構成を有する。
【0046】
本実施例は、実施例1の偏光変調装置200に用いられている射出偏光板16に代えて、1/4位相差板18を用いた構成を有する。ユーザが使用する偏光メガネの右眼用および左眼用のうち一方に1/4位相差板を設け、他方に偏光板を設けることで、ユーザからの視野角特性を改善することができる。
【0047】
以上説明した各実施例の偏光変調装置をプロジェクタ本体に一体に設けて又は取り外し可能に装着して用いることで、従来のプロジェクタよりも明るく、かつ色むらが少ない映像を容易に投射することができる。
【0048】
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0049】
明るく、かつ色むらが少ない映像の投射を可能とする偏光変調装置および画像投射装置を提供できる。
【符号の説明】
【0050】
100 液晶プロジェクタ本体
200 偏光変調装置
5,6,7 反射型液晶表示素子
10 R波長選択性位相差板
11 投射レンズ
12 1/2位相差板
13 入射偏光板
14 液晶セル
15 位相補償板
17 スクリーン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光変調素子によって変調された互いに波長帯域が異なる複数の色光を被投射面に投射する投射光学系と、
前記投射光学系よりも前記光変調素子側に配置され、前記複数の色光のうち特定色光の偏光方向を他の色光の偏光方向に一致させる波長選択性位相差板と、
前記投射光学系よりも前記被投射面側に配置され、特定方向に対して45度傾いた偏光透過軸を有する入射偏光板と、
前記波長選択性位相差板と前記入射偏光板との間に配置され、前記特定方向に対して45度の偏光方向を有する偏光光を射出する1/2位相差板と、
前記入射偏光板よりも前記被投射面側に配置され、ラビング方向が前記入射偏光板の前記偏光透過軸に対して45度傾いた液晶セルとを有することを特徴とする偏光変調装置。
【請求項2】
前記液晶セルよりも前記被投射面側に配置された位相補償板を有することを特徴とする請求項1に記載の偏光変調装置。
【請求項3】
前記ラビング方向が前記特定方向と同じ方向であることを特徴とする請求項1又は2に記載の偏光変調装置。
【請求項4】
前記ラビング方向が前記特定方向に対して直交する方向であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の偏光変調装置。
【請求項5】
前記液晶セルよりも前記被投射面側に配置され、前記入射偏光板の前記偏光透過軸に対して直交する偏光透過軸を有する射出偏光板を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の偏光変調装置。
【請求項6】
前記液晶セルは、光学補償ベンド方式液晶セルであることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の偏光変調装置。
【請求項7】
前記投射光学系の半画角が35度以上であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の偏光変調装置。
【請求項8】
前記波長選択性位相差板は、前記特定色光である赤色光の偏光方向を90度回転させる位相差板であることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の偏光変調装置。
【請求項9】
前記光変調素子は、反射型液晶表示素子であることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の偏光変調装置。
【請求項10】
光源からの光を変調する光変調素子を含み、
請求項1から9のいずれか1項に記載の偏光変調装置が一体に設けられた又は取り外し可能に装着されることを特徴とする画像投射装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−11672(P2013−11672A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−143099(P2011−143099)
【出願日】平成23年6月28日(2011.6.28)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】