説明

健康度チェック装置および健康度チェックシステム

【課題】被検査者のプライバシーの保護が確保された状態で、自らの操作によって必要にときに健康度のチェックができ、そのチェックの結果を直ちに入手できること。
【解決手段】この発明は、被検査者の健康に係る測定量を測定して健康度を判定するための健康度チェック装置であり、被検査者の身長を測定する身長センサ324、被検査者のの体重を測定する体重センサ325、被検査者の血液を採取してその生化学的な値を測定する血液センサ321などを備えている。制御部302は、その測定された各データに基づいて所定の分析/演算処理を行い、被検査者の健康度を判定する。この判定された健康度は、タッチパネル型ディスプレイ341に表示され、またはプリンタ342でプリント出力される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被検査者自身が自ら装置を操作することで身長、体重、体脂肪などの物理的特性値や血液、尿、便などの生化学的特性値の結果およびそこから判定する健康度評価を受け取ることができる健康度チェック装置、および健康度チェックシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の健康度チェックは、一般に医療機関に出かけて行なう「健康診断」「検診」や「血液、尿検査」などである。
しかし、病気でもなく、自分の健康度を簡単に今知りたい受検者にとっては、いちいち医療機関まで出向いたり、待ち時間を費やしたり、また高い料金を払う必要があるなど、これら大きな負担がある。
【0003】
このため、ついつい検査に行かなくなり、予防的なチェックができずに本当の病気になってしまうことも多く、個人や家族のリスクやまた国家的な医療コストの増大につながっていた。このように、従来の健康度チェックでは、制度の使い勝手上とコスト上の課題を持っていた。
また、事業所によっては、集団検診ができるようなレントゲン装置を積んだ検診用車両すなわち「集団検診車」を用意することもあるが、年間でも1〜2回の回数が多く、受診者が好きな時に受診できなくて不便であるのが実態であった。
【0004】
ところで、本人識別情報と関連付けた健康診断結果を迅速に集計できる、健康診断システムや検査方法に関する発明が知られている(例えば、特許文献1参照)。しかし、この発明では、車両設備一式が相当に高額になるので、公共的な場所に定常的に設置できるようなものではなく、利用者が予防的にマイペースで使用できる健康チェックの装置には採用が難しい。
【0005】
また、最近の事例では、「コンビニ検診」というサービスがネット上で始まっている。このサービスでは、各種の検診をネットで申込み、コンビニで料金を支払えば検診キットが自宅に郵送され、このキットのテストピースに血液や尿、また便などを採取し、検診ビジネス運営企業の検査センターに返送する。すると、2週間くらいで結果が送られてくる仕組みである。
【0006】
この場合、検査そのものは精度も高く信頼性もかなり高いが、このような知られたくない検査を受けていることや検査内容が家族や勤務先などに知られるおそれがある。これが無用な心配をかけることになり、プライバシー保護には対応できないという課題があった。また、結果が出るまでに2週間ほど必要なケースが一般的で、検査時間がかかりすぎるという欠点があった。さらに、単身世帯の増加などで留守宅の場合には、検査キットの受取りや郵送物による検査結果の受取りができない場合が多いという問題もあった。
【0007】
一般的には、まだ病院に行ってまで受診したくないとか、受診キットを申し込みまたは返送したりまでするような怖い病気を想定しているわけではなく、単純に年齢に比べて体脂肪、血糖値、血圧値などが正常値であるかどうかが知りたいだけである。このため、人手を煩わせずに、自分の健康状態を思いついたときにチェックし常に把握しておきたいという個人や企業の需要には対応できていないという根本的な課題があった。
【0008】
さらに、独身者の場合などは、家庭内に体脂肪計や血圧計などを保有していることが少なく、健康チェックなどを行う場所や機会が身近にないという課題があった。
また、医者や雇用主と直接相対したり、利用者を看護士が案内して検診を施すような場合は、本人かどうかの確認は常に可能であり、他人のなりすましなどによるような、生命保険などの加入条件となる受診数値を操作などをしたりして悪意でクリアすることはできなかった。
【0009】
しかし、上記の「コンビニ検診」などでは、健康な他人が病気の本人に「なりすまし」で受診することやキットの「すり替え」などが可能であるため、たとえば保険会社や雇用主などが本人との関連付けた健康度履歴などを照会しても、その健康度に関連するデータが信頼できないという根本的な課題があった。
【特許文献1】特開2004−237084号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
そこで、本発明の第1の目的は、上記の点に鑑み、被検査者のプライバシーの保護が確保された状態で、被検査者自身の操作によって必要にときに健康度のチェックができ、そのチェックの結果を直ちに入手することができるようにした健康度チェック装置を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、被検査者が健康度のチェックをすることにより、その後に被検査者が必要に応じて、ネットワークを介して端末装置などでその健康度に係るデータを容易に獲得できるようにした健康度チェックシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の課題を解決し本発明の目的を達成するために、各発明は以下のように構成するようにした。
すなわち、請求項1に係る発明は、被検査者の健康に係る測定量を測定して健康度を判定するための健康度チェック装置であって、被検査者の身長および体重を少なくとも測定する第1のセンサと、被検査者の血液の所定の生化学的な値を少なくとも測定する第2のセンサと、その第1のセンサの測定値およびその第2のセンサの測定値に基づいて所定の分析/演算処理を行い、被検査者の健康度を判定する判定手段と、この判定手段の判定結果を少なくとも出力する出力手段と、を備えている。
【0012】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の健康度チェック装置において、前記第2のセンサは、被検査者の血液を採取する採血手段を含み、採血手段で採取された血液の所定の生化学的な値を測定するようになっている。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載の健康度チェック装置において、被検査者から採取した血液、尿、および大便のうちの少なくとも1つを検査まで一時的に保存しておく検体カートリッジを収納するカートリッジ収納部をさらに備え、前記第2のセンサは、そのカートリッジ収納部にその検体カートリッジが収納された場合に、保存されている血液、尿、および大便の所定の生化学的な値を測定するようになっている。
【0013】
請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のうちの何れかに記載の健康度チェック装置において、被検査者が検査を開始する際に所定の入力操作を行う入力手段をさらに備え、その入力手段は、検査開始の際に、被検査者の本人確認が必要か否かを選択的に入力でき、または被検査者の氏名またはニックネームを選択的に入力できるようになっている。
【0014】
請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のうちの何れかに記載の健康度チェック装置において、使用料金の支払いを行う決済手段と、被検査者が本人であるか否かを確認する本人確認手段とをさらに備え、その決済手段での使用料金の支払いの完了またはその本人確認手段での本人確認の完了を条件に、前記第1および第2のセンサの使用が開始され、前記カートリッジ収納部に前記検体カートリッジが収納される構成となっている。
【0015】
請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項5のうちの何れかに記載の健康度チェック装置において、被検査者の体脂肪および骨密度を測定する第3のセンサをさらに備え、前記判定手段は、被検査者の健康度を判定する際に、前記第3のセンサの測定結果をさらに参照し、前記出力手段は、その測定結果を参照した判定結果を少なくとも出力するようになっている。
【0016】
請求項7に係る発明は、請求項1乃至請求項6のうちの何れかに記載の健康度チェック装置において、被検査者の所定の生体情報を検出し、この検出した生体情報を予め記憶してある記憶媒体のその生体情報を読み取る読み取り手段と、その所定の生体情報を検出する検出手段と、をさらに備え、前記本人確認手段は、その読み取り手段の読み取った生体情報とその検出手段の検出した生体情報とを参照し、本人の確認を行うようになっている。
【0017】
請求項8に係る発明は、請求項7に記載の健康度チェック装置において、前記検出手段は、被検査者の指紋、掌紋、静脈パターン、および手相のうちの少なくとも1つを検出するようになっており、前記採血手段は、被検査者の指の一部から採血を行うようになっており、かつ、前記検出手段は、前記採血手段の採血時に、同時に検出するようになっている。
【0018】
請求項9に係る発明は、請求項1乃至請求項8のうちの何れかに記載の健康度チェック装置と、この健康度チェック装置とネットワークを経由して双方向通信が可能な所定のサーバと、を含む健康度チェックシステムであって、その健康度チェック装置は、第1のセンサの測定値および前記第2のセンサの測定値をそれぞれネットワークを介して前記サーバに向けて送信するようになっており、そのサーバは、その送信された測定値を受信して所定の分析/演算処理を行い、被検査者の健康度を判定するようになっている。
【0019】
請求項10に係る発明は、請求項9に記載の健康度チェックシステムにおいて、前記サーバは、前記健康度チェック装置から送信された被検査者の検査データを格納する記憶手段を含み、かつ、前記サーバは、ネットワーク経由でその記憶手段に格納される検査データを、被検査者の要求に応じて配信するようになっている。
【0020】
請求項11に係る発明は、請求項10に記載の健康度チェックシステムにおいて、前記健康度チェック装置は、被検査者の携帯電話に対して前記サーバが配信することを依頼する手段を含み、前記サーバは、その配信が依頼された場合に、記憶手段に記憶される被検査者の検査データを前記携帯電話に配信するようになっている。
請求項12に係る発明は、請求項10に記載の健康度チェックシステムにおいて、端末装置の配信要求に応じて前記サーバが記憶手段に格納される検査データを端末装置に配信する場合に、その端末装置は認証されたデータを取得できるようになっている。
【発明の効果】
【0021】
このような構成からなる本発明の健康度チェック装置によれば、公共的な場所に設置しておけば、被検査者はプライバシーの保護が確保された状態で、被検査者自身の操作によって必要にときに健康度のチェックができ、そのチェックの結果を直ちに入手することができる。
また、本発明の健康度チェック装置によれば、本人確認の必要の有無にかかわりなく使用できる上に、匿名やニックネームでの使用も可能である。
さらに、本発明の健康度チェックシステムによれば、被検査者が健康度のチェックをすることにより、その後に被検査者などが必要に応じて、端末装置などの利用によりネットワークを介してサーバから本人と関連付けた健康度に係るデータを容易に獲得できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の健康度チェック装置および健康度チェックシステムの実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の健康度チェック装置を含む健康度チェックシステムの実施形態の全体の構成を示す図である。
(健康度チェックシステムの構成)
この健康度チェックシステムは、図1に示すように、健康度チェック装置101と、データセンター103と、パーソナルコンピュータなどの端末装置105と、コールセンター107と、無線基地局108と、通信/決済会社109と、健康診断会社110と、保険会社111とを含み、これらがネットワーク102にそれぞれ接続されている。
【0023】
健康度チェック装置101は、公共的な場所に設置され、被検査者104がプライバシーの保護が確保された状態で、被検査者自身の操作によって必要にときに健康度のチェックを行うための端末装置であり、ネットワーク102を介してデータセンター103などと双方向の通信ができるようになっている。
データセンター103は、健康度チェック装置101からネットワーク102を介してデータを収集して処理するデータベース103bと、そのデータベース103bに格納される収集処理した健康度に係るデータを配信できるサーバ103aと、を備えている。
【0024】
端末装置105は、被検査者104の自宅112などに設置されるものであり、被検査者104が必要に応じて、ネットワーク102を介してデータセンター103と双方向の通信できるようになっている。
無線基地局108は、被検査者104の所有する携帯電話106と無線通信を行うものである。従って、携帯電話106は、無線基地局108を経由し、ネットワーク102上のデータセンター103と双方向の通信を行うことができるようになっている。
コールセンター107、通信/決済会社109、健康診断会社110、および保険会社111は、図1に示すように、それぞれデータベース107b、109b、110b、111bを備えている。
【0025】
(健康度チェック装置の外観構成)
図2は、図1に示す健康度チェック装置101の外観構成を示す斜視図である。
この健康度チェック装置101の各構成要素は、以下に説明するように筐体201内に収納されている。
筐体201のフロント側のほぼ中央には傾斜部が設けられ、その傾斜部の中央には開口部が開口され、その開口部にタッチパネル型ディスプレイ314が配置されている。また、そのタッチパネル型ディスプレイ314の右側には、コインを投入処理するためのコイン処理機構331およびカードリーダ313が配置されるとともに、プリント排出口206が設けられている。
【0026】
筐体201のフロント側の下部には、被検査者104の体重を測定するための体重センサ325が設けられている。体重センサ325は、被検査者104が体重測定の際に両足をのせる計量部を備えている。
筐体201のフロント側の上部は開口され、その開口部にハーフミラー211が取り付けられている(図5参照)。ハーフミラー211の後方には、反射式の身長センサ324と、被検査者104の顔を撮影するためのカメラ314が設けられている。さらに、ハーフミラー211の左右には、被検査者104が両手で直接握ることにより体脂肪を測定するための体脂肪センサ326の握り棒207、207が設けられている。
【0027】
また、ハーフミラー211の下側には、後述の検体カートリッジ328を収納するための検体カートリッジ収納口213と、後述の血液センサ321、指紋照合センサ322、および指血圧センサ323を使用する際に被検査者104の指を挿入するための指挿入口214とが設けられている。検体カートリッジ収納口213と指挿入口214とは、それぞれ開閉自在なシャッタ(開閉扉)を備え、そのシャッタは後述のように必要なときにだけ開くようになっている。
(健康度チェック装置の構成)
図3は、図1に示す健康度チェック装置101の構成例を示すブロック図である。
【0028】
この健康度チェック装置101は、図3に示すように、制御部302と、個人識別部310と、センサ部320と、決済部330と、入出力部340と、を備えている。
制御部302は、後述のように、入出力部340からの指示などに従って所定の判定や各部の制御を行うものであり、CPUやメモリなどから構成される。また、制御部302は、ネットワークを介して図1に示すデータセンター103などと双方向の通信を行うための通信部303と、各部に所定の電圧を供給する電源304とを含んでいる。
【0029】
個人識別部310は、被検査者104が使用の際に、本人であるか否かを確認(認証)するための情報を取得、処理するためのものであり、カードリーダ313と、カメラ210と、本人照合部315と、を含んでいる。
カードリーダ313は、会員カード、決済カード、または住民カードなどのICカード312に保持される本人を識別するための情報などを読み出すものであり、その読み出した情報は制御部302に入力される。カメラ314は、被検査者104の顔を撮影するものであり、その撮影された顔の画像は、制御部302に入力される。本人照合部315は、カメラ314で撮影した顔の画像と登録されている顔の画像と比較し、本人か否かの照合を行うものである。
【0030】
センサ部320は、血液センサ321、指紋照合センサ322、指血圧センサ323、身長センサ324、体重センサ325、体脂肪センサ326などの各種のセンサの他に、カートリッジ収納部327を備えている。
血液センサ321および指紋照合センサ322の具体的な構成について、図4を参照して説明する。
【0031】
血液センサ321は、指の一部から血液を採取し、この採取した血液の所定の成分値、または所定の生化学的な値を検査するものである。この血液センサ321は、具体的には図4に示すように、指403の一部から血液を採取するための針406と、その針406で採取された血液を使用して所定の血液生体値を判定する血液生体値判定回路409と、から構成される。
【0032】
指紋照合センサ322は、図4に示すように、指先の指紋を検出する指紋センサ405と、その検出された指紋を登録されている指紋と比較することにより本人のものであるか否かを判定する指紋アルゴリズム判定回路408と、から構成される。
そして、血液センサ321と指紋センサ322とは、共通の判定回路410を備えている。
【0033】
針406と指紋センサ405とは、図4に示すように、被検査者の指403を挿入するための指挿入部402内であって、その下部側に配置されている。その指挿入部402は、図2に示す指挿入口212に連続し、指挿入口212のシャッタが開いたときに指を挿入できるようになっている。
針406は、血液の採取時には上昇し、採血の終了後は降下するようになっている。また、針406は、消毒液皿407内に消毒液を溜めることにより、使用の前後にその針406を消毒できるようになっている。
【0034】
指血圧センサ323は、図2の指挿入口212に他の指を挿入することにより、指の血圧を検出するようになっている。
身長センサ324は、例えば図5に示すように構成されている。
すなわち、身長センサ324は、図5に示すように、ハーフミラー211と、発光素子と受光素子とが一対からなる発光/受光素子504と、この発光/受光素子504を配列する基板505と、身長判定回路507とを備え、これらにより反射式の身長計を構成している。
【0035】
ハーフミラー211は、筐体201のフロント側の上部が開口され、その開口部に取り付けられている。ハーフミラー211の後方に、発光/受光素子504が上下方向に配列された基板505が配置されている。
このような構成からなる身長センサ324では、図5に示すようにハーフミラー211の前に被検査者104が直立し、測定が開始されると、発光/受光素子504から光が発射される。その光は、ハーフミラー211を通過して被検査者104から反射し、その反射光506が発光/受光素子504で受光される。この発光/受光素子504の受光は、被検査者104の身長により異なるので、身長判定回路507はその身長を判定するようになっている。
【0036】
体重センサ325は、被検査者の体重を検出するものであり、その検出値は制御部302に入力されるようになっている。また、体脂肪センサ326は、被検査者の体脂肪を検出するものであり、その検出値は制御部302に入力されるようになっている。
カートリッジ収納部327は、図2の検体カートリッジ収納口213と接続され、検体カートリッジ328が収納されるものである。検体カートリッジ328は、被検査者が採取した血液、尿、大便を一時的に保存できるようにしたものである。その検体カートリッジ328は、カートリッジ収納部327に収納されと、その保存されている血液、尿、大便がそれぞれ取り出されるようになっている。そして、その取り出された血液、尿、大便は、図示しないセンサによって所定の生化学的な検査が行われ、その検査結果が制御部302に通知されるようになっている。
【0037】
決済部330は、被検査者が検査を行う際に、検査に必要な金額のコインなどを投入すると、釣り銭を出力したり、レシートを発行するものである。このため、決済部330は、コインが投入されたときにそのコインの受け付けなどを行うコイン処理機構331と、レシートプリンタ332などを備え、そのレシートは図2のプリント排出口206から排出されるようになっている。
入出力部340は、図2に示すタッチパネル型ディスプレイ341と、検査の結果などを印字出力するプリンタ342と、を備えている。
【0038】
(健康度チェック装置の動作)
次に、このような構成からなる実施形態の動作の一例について、図6および図7のフローチャートを参照して説明する。
いま、被検査者がスタートボタンが押下すると(ステップS1)、タッチパネル型ディスプレイ341にメニューが表示される(ステップS2)、そのメニュー表示画面の一例を図10に示す。ここで、そのメニューのうちの1つまたは複数を選択できる。
【0039】
そのメニューの表示により、被検査者がメニューを選択したか否かを制御部302が判定する(ステップS3)。被検査者がメニューを選択すると、タッチパネル型ディスプレイ341には「検査が始めてですか」と表示され、その判定をするために「はい」または「いいえ」と聞いてくる(ステップS4)。被検査者が「はい」と答えると、ディスプレイ341に料金の表示が行われる(ステップS5)。
【0040】
次に、被検査者からの現金投入の完了の有無が判定される(ステップS6)。ここで、クレジットカードを使用して料金を決済することも可能である。
そして、ステップS6で現金投入が完了されたことが判定されると、次に被検査者からの氏名の入力完了の有無が判定される(ステップS7)。このときには、被検査者は自己の氏名の他に、生年月日、男女の別などを入力し、これらが入力されたことが判定(確認)される。
【0041】
そして、氏名の入力完了があったことが判定されたときには(ステップS7:YES)、本人確認が必要か否かが判定され(ステップS8)、被検査者から本人確認が必要な旨の指示があると、ステップS9に進む。
ステップS9では、被検査者にIDカードの挿入が指示され、この指示によりIDカードが挿入されると、カードリーダ313は、そのIDカードの情報を読み取り、この読み取られた情報は制御部302に入力される。次に、被検査者にパスワードの入力が指示され、パスワードが入力されると(ステップS10)、その入力されたパスワードは制御部302に入力される。このように入力された読み取り情報やパスワードは、制御部302に登録される。
【0042】
一方、氏名の入力完了がない場合(ステップS7:NO)、または氏名の入力完了があったが、本人確認が不要な場合には(ステップS8:NO)、ステップS11に進む。ステップS11では、被検査者に「匿名」または「ニックネーム」の入力を要求し、被検査者はタッチパネル型ディスプレイ341を用いて、「匿名」または「ニックネーム」を入力する。
【0043】
次に、被検査者にカメラ314による撮影が指示され、被検査者はカメラ314による撮影を行い(ステップS12)、その撮影された画像は制御部302に登録される。その後、制御部302は、取引番号の割り付けを行ない(ステップS13)、それが終わると、指挿入口212および検体カートリッジ収納口213の各シャッタがそれぞれ開く(ステップS14)。
【0044】
一方、ステップS4において否定判定の場合、すなわち、被検査者が検査が初めてではく「いいえ」と答えた場合には、ステップS15に進み、タッチパネル型ディスプレイ341に料金の表示が行われる。
次に、被検査者の現金投入の完了の有無が判定され(ステップS16)、現金投入が完了されたことが判定されると、被検査者に顧客ID(識別番号)の入力が指示され、被検査者が顧客IDを入力すると(ステップS17)、その入力された顧客IDは制御部302に入力される。このとき使用される顧客IDは、匿名、記号、取引番号などである。
【0045】
その入力された顧客IDに基づいて、タッチパネル型ディスプレイ341には被検査者の「氏名」、「ニックネーム」、または「匿名」が表示される(ステップS18)。次に、被検査者からの指示に従って、その表示内容が正しいか否かが判定される(ステップS19)。そして、表示内容が正しいと判定された場合には、被検査者にカメラ314による撮影が指示され、被検査者のカメラ314による撮影が行われる(ステップS20)。制御部302は、その撮影に基づき、すでに撮影済みで登録されている画像データを参照して本人の確認を行い、本人であれば次のステップS14に進む。
ステップS14では、指挿入口212および検体カートリッジ収納口213の各シャッタがそれぞれ開くので、被検査者は、予め用意した検体カートリッジ328を検体カートリッジ収納口213に収納すると、その開閉シャッタが閉じる。
【0046】
次に、被検査者のボディ系の各検査が、以下のように行われる(ステップS21〜S24)。
まず、被検査者は、体重センサ325の測定部に両足を載せて直立する。これにより、体重センサ325は、被検査者の体重を測定し(ステップS21)、その測定データが制御部302に入力される。引き続き、身長センサ324は、被検査者の身長を測定し(ステップS22)、その測定データが制御部302に入力される。
【0047】
さらに、図2に示す体脂肪センサ326の握り棒207、207を両手で掴むと、これにより体脂肪センサ326は、被検査者の体脂肪を測定し(ステップS23)、その測定データが制御部302に入力される。
その後、被検査者が、指挿入口212から指血圧センサ323の部分に所定の指を挿入すると同時に、指挿入口212から図4に示す指挿入部402内に所定の他の指403を挿入する。これにより、指血圧センサ323は血圧を測定し(ステップS24)、その測定データが制御部302に入力される。
【0048】
次に、被検査者の内臓系の各検査が、以下のように行われる(ステップS25〜S27)。
まず、被検査者の指403は、上記のように、図4の指挿入部402内に挿入された状態にあるので、血液センサ321は、針406で採血を行い、血液の所定の生体値(生化学値)を求め(ステップS25)、この求めた生体値が制御部302に入力される。
このとき、指紋照合センサ322は、被検査者の指403の指紋を検出し(図4参照)、その検出した指紋は制御部203に登録される。このように登録しておけば、後で本人確認を行うための生体情報として使用できる。
【0049】
引き続き、上記のようにカートリッジ収納部327内に収納された検体カートリッジ328からは、それに保存されている血液、尿、大便がそれぞれ取り出され、その取り出された血液、尿、大便の所定の生化学的な検査がセンサ(図示せず)を用いて行われ(ステップS26、S27)、その各検査結果が制御部302に入力される。
次に、ステップS28では、被検査者のフィットネス系の検査が行われる。この検査は、被検査者の筋力を測定するものであり、例えば図示しない握力計などを用いて握力などを測定し、その測定値が制御部302に入力される。
【0050】
次のステップS29では、ステップS21〜ステップS28で収集された各データに基づき、制御部302は所定の分析/演算処理を行い、被検査者の健康度を算出(判定)する。
ここで、健康度とは、上記の各データに基づき、被検査者の現在の健康の度合い(健康状態の良否を示す指標)を、所定の分析/演算処理により定量的(数値)または定性的(例えば、良い、悪い、普通などで表現)に求めたものである。
【0051】
その算出された健康度とその検査データが、タッチパネル型ディスプレイ341に表示される(ステップS30)。次に、被検査者に対して、健康度や検査データの取得方法を選択するための要求が行われる(ステップS31)。
ここで、データ取得方法としては、「プリントアウト」、「WEB閲覧」、および「携帯電話に送信」がある。
【0052】
「プリントアウト」とは、その表示されたデータをプリンタ342で印刷出力するものである。「WEB閲覧」とは、後に自宅のパーソナルコンピュータなどの端末装置105でデータセンター103のサーバ103aとネットワーク102を介して通信を行うことにより(図1参照)、そのデータを取得することである。「携帯電話に送信」とは、後で自己の所有する携帯電話106に対して、データセンター103のサーバ103aがそのデータを送信してくれるように依頼することである。
【0053】
上記のデータ取得方法選択の要求に基づき、「プリントアウト」が選択されると(ステップS32)、制御部302はそのデータをプリンタ342で印刷出力するための処理を行う。また、「WEB閲覧」が選択されると(ステップS33)、制御部302は、端末装置105がデータセンター103のサーバ103aからネットワーク102経由で、その表示データを取得できるようにするための所定の処理を行う。さらに、「携帯電話に送信」が選択されると(ステップS34)、携帯電話106に対して、データセンター103のサーバ103aからネットワーク102経由で、そのデータが送信されるようにするための所定の処理を行う。
【0054】
次に、ステップS21〜S28で取得された各検査データ、ステップS29で算出された健康度、およびその他の必要なデータ(例えば、取引番号、パスワード)は、通信部303によりネットワーク102を経由してデータセンター103のサーバ103aに送信される(ステップS35)。そして、その送信された各データは、例えば図11に示すようにデータファイル化され、そのデータファイルはデータセンター103のデータベース103bに格納される(ステップS36)。
その後、パスワード/取引番号がプリンタ342により発行され(ステップS37)、検査に係る一連の処理が終了する。被検査者は、その発行されたパスワードと取引番号を、プリント排出口206から受け取ることができる。
【0055】
(データセンターのサーバの動作)
次に、上記のように、健康度チェック装置101から送信されてきた健康度や検査データを受信したデータセンター103のサーバ103aのデータ処理例について、図8を参照して説明する。
サーバ103aは、健康度チェック装置101からの健康度のデータや検査データを受信すると(ステップS41)、まず、顧客番号の有無を判定する(ステップS42)。この判定の結果、顧客番号がないと判定した場合には、その受信したデータをデータベースに新規に追加するための処理を行う(ステップS43)。一方、顧客番号があると判定した場合には、その受信したデータをソーティング処理を行う(ステップS44)。
【0056】
ここで、上記のように作成されるデータベースのデータファイルの一例を示すと、例えば図11に示すようになる。
次に、その追加またはソーティングされたデータファイルに時刻データを書き込む(ステップS45)。これにより、データベースへの書き込み処理が終了し(ステップS46)、待機状態になる。
【0057】
(端末装置の閲覧動作)
次に、データセンター103のデータベース103bに格納されている被検査者の健康度や検査データを、被検査者(ユーザ)が自宅のパーソナルコンピュータなどの端末装置105で閲覧する場合の動作例について、図9を参照して説明する。
まず、端末装置105の電源を投入し(ステップS51)、データセンター103のサーバ103aを特定するために、ユーザが端末装置105からそのURLを入力する(ステップS52)。これにより、その入力したURLで特定されるサイト(データセンター)が表示画面に表示される(ステップS53)。
【0058】
次に、ユーザに取引番号の入力を要求するので、端末装置105から取引番号を入力する(ステップS54)。さらに、ユーザにパスワードの入力を要求するので、パスワードを入力する(ステップS55)。この入力された取引番号とパスワードはサーバ103aに送信され、サーバ103aはその受信に基づいてユーザ本人の確認を行う。
【0059】
その確認が終了すると、サーバ103aからの送信に基づいて、端末装置105の表示画面には「過去の履歴が必要ですか」という表示がされ(ステップS56)、その判定が行われる(ステップS57)。その表示により、過去の履歴が必要である旨の指示をユーザが行うと、さらに、端末装置105の表示画面には「認証が必要ですか」という表示がされ(ステップS58)、その判定が行われる(ステップS59)。
【0060】
その表示により、認証が必要である旨の指示をユーザが行うと(ステップS59:YES)、この指示に基づき、サーバ103aはデータベースに格納されるユーザの健康度や検査データの過去の履歴データを検索し、その検索した過去の履歴データを端末装置105に送信する。
端末装置105は、その送信された過去の履歴データを受信すると、その受信した過去の履歴データを表示画面に表示する(ステップS60)。そして、その表示画面に表示されたユーザの過去の履歴データは、端末装置15により公知の認証技術を用いて認証されたものとして発行される(ステップS61)。
このように発行された過去の履歴データは認証されているので、会社などで要求される健康診断書として提出することができる。
【0061】
以上説明したように、この実施形態によれば、健康度チェック装置を公共的な場所に設置しておけば、被検査者はプライバシーの保護が確保された状態で、被検査者自身の操作によって必要にときに健康度のチェックができ、そのチェックの結果を直ちに入手することができる。しかも、本人確認の必要の有無にかかわりなく使用できる上に、匿名やニックネームでの使用も可能である。
また、この実施形態によれば、被検査者が健康度チェック装置で健康度のチェックをすることにより、その後に被検査者などが必要に応じて、端末装置などの利用によりネットワークを介してサーバから本人と関連付けた健康度に係るデータを容易に獲得できる。
【0062】
(その他)
上記の実施形態では、本人確認を行うために、指紋照合センサ322で指紋を検出し、これを登録してあるものと照合するようにした。しかし、本人確認の手段として、被検査者の指紋に代えて、掌紋、静脈パターン、手相を利用するようにしても良い。
また、上記の実施形態では、被検査者の健康度を健康度チェック装置101で求めるようにした(図7のステップS29参照)。しかし、これに代えて、健康度チェック装置101で収集した検査データ(図7のステップS21〜S28参照)を、ネットワーク102を介してデータセンター103のサーバ103aに送信するようにしても良い。そして、サーバ103aが、その受信した検査データを使用して所定の分析/演算を行い、健康度を求めるようにしても良い。
【0063】
さらに、上記の実施形態では、健康度チェック装置101とデータセンター103との間で通信を行う場合について主に説明した。しかし、図1に示すように、ネットワーク102上には保険会社111が接続されている。
このため、データセンター103が所有する検査データは、データセンター103から本人の確認の下で保険会社111にも直接接続して提出することができる。この場合には、保険サービスなどの効率的な設計が可能であり、健康であれば生命保険や医療保険料が安く出来るというような顧客サービスが提供できるという効果が得られる
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明の健康度チェックシステムの実施形態の構成を示す説明図である。
【図2】本発明の健康チェック装置の実施形態の外観構成を示す斜視図である。
【図3】その健康チェック装置の実施形態の構成例を示すブロック図である。
【図4】血液センサと指紋照合センサの構成例を示す図である。
【図5】身長センサの構成例を示す側面図である。
【図6】健康度チェック装置の動作例を説明するフローチャートである。
【図7】図6の続きのフローチャートである。
【図8】データセンターのサーバの動作例を説明するフローチャートである。
【図9】端末装置からの閲覧動作例を説明するフローチャートである。
【図10】メニューの選択画面を示す図である。
【図11】データファイルの一例を示す図である。
【符号の説明】
【0065】
101 健康度チェック装置
102 ネットワーク
103 データセンター
103a サーバ
103b データベース
104 被検査者
105 端末装置
106 携帯電話
302 制御部
310 個人識別部
320 センサ部
330 決済部
340 入出力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検査者の健康に係る測定量を測定して健康度を判定するための健康度チェック装置であって、
被検査者の身長および体重を少なくとも測定する第1のセンサと、
被検査者の血液の所定の生化学的な値を少なくとも測定する第2のセンサと、
その第1のセンサの測定値およびその第2のセンサの測定値に基づいて所定の分析/演算処理を行い、被検査者の健康度を判定する判定手段と、
この判定手段の判定結果を少なくとも出力する出力手段と、
を備えていることを特徴とする健康度チェック装置。
【請求項2】
前記第2のセンサは、被検査者の血液を採取する採血手段を含み、採血手段で採取された血液の所定の生化学的な値を測定するようになっていることを特徴とする請求項1に記載の健康度チェック装置。
【請求項3】
被検査者から採取した血液、尿、および大便のうちの少なくとも1つを検査まで一時的に保存しておく検体カートリッジを収納するカートリッジ収納部をさらに備え、
前記第2のセンサは、そのカートリッジ収納部にその検体カートリッジが収納された場合に、保存されている血液、尿、および大便の所定の生化学的な値を測定するようになっていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の健康度チェック装置。
【請求項4】
被検査者が検査を開始する際に所定の入力操作を行う入力手段をさらに備え、
その入力手段は、検査開始の際に、被検査者の本人確認が必要か否かを選択的に入力でき、または被検査者の氏名またはニックネームを選択的に入力できるようになっていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちの何れかに記載の健康度チェック装置。
【請求項5】
使用料金の支払いを行う決済手段と、
被検査者が本人であるか否かを確認する本人確認手段とをさらに備え、
その決済手段での使用料金の支払いの完了またはその本人確認手段での本人確認の完了を条件に、前記第1および第2のセンサの使用が開始され、前記カートリッジ収納部に前記検体カートリッジが収納される構成となっていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちの何れかに記載の健康度チェック装置。
【請求項6】
被検査者の体脂肪および骨密度を測定する第3のセンサをさらに備え、
前記判定手段は、被検査者の健康度を判定する際に、前記第3のセンサの測定結果をさらに参照し、
前記出力手段は、その測定結果を参照した判定結果を少なくとも出力するようになっていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちの何れかに記載の健康度チェック装置。
【請求項7】
被検査者の所定の生体情報を検出し、この検出した生体情報を予め記憶してある記憶媒体のその生体情報を読み取る読み取り手段と、
その所定の生体情報を検出する検出手段と、をさらに備え、
前記本人確認手段は、その読み取り手段の読み取った生体情報とその検出手段の検出した生体情報とを参照し、本人の確認を行うようになっていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のうちの何れかに記載の健康度チェック装置。
【請求項8】
前記検出手段は、被検査者の指紋、掌紋、静脈パターン、および手相のうちの少なくとも1つを検出するようになっており、
前記採血手段は、被検査者の指の一部から採血を行うようになっており、
かつ、前記検出手段は、前記採血手段の採血時に、同時に検出するようになっていることを特徴とする請求項7に記載の健康度チェック装置。
【請求項9】
請求項1乃至請求項8のうちの何れかに記載の健康度チェック装置と、この健康度チェック装置とネットワークを経由して双方向通信が可能な所定のサーバと、を含む健康度チェックシステムであって、
その健康度チェック装置は、第1のセンサの測定値および前記第2のセンサの測定値をそれぞれネットワークを介して前記サーバに向けて送信するようになっており、
そのサーバは、その送信された測定値を受信して所定の分析/演算処理を行い、被検査者の健康度を判定するようになっていることを特徴とする健康度チェックシステム。
【請求項10】
前記サーバは、前記健康度チェック装置から送信された被検査者の検査データを格納する記憶手段を含み、
かつ、前記サーバは、ネットワーク経由でその記憶手段に格納される検査データを、被検査者の要求に応じて配信するようになっていることを特徴とする請求項9に記載の健康度チェックシステム。
【請求項11】
前記健康度チェック装置は、被検査者の携帯電話に対して前記サーバが配信することを依頼する手段を含み、
前記サーバは、その配信が依頼された場合に、記憶手段に記憶される被検査者の検査データを前記携帯電話に配信するようになっていることを特徴とする請求項10に記載の健康度チェックシステム。
【請求項12】
端末装置の配信要求に応じて前記サーバが記憶手段に格納される検査データを端末装置に配信する場合に、その端末装置は認証されたデータを取得できるようになっていることを特徴とする請求項10に記載の健康度チェックシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−90465(P2008−90465A)
【公開日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−268703(P2006−268703)
【出願日】平成18年9月29日(2006.9.29)
【出願人】(000165974)古河機械金属株式会社 (211)
【Fターム(参考)】