説明

充放電可能な懐中電灯

【課題】携帯可能な電子製品の充電電池の電力が切れた場合には、懐中電灯における充放電可能な電池により、電子製品の充電電池を充電し、又は電子製品に直接に電力を供給することができる。
【解決手段】懐中電灯と、懐中電灯内に組み付けられ充放電可能な電池と、充電装置と、を含む充放電可能な懐中電灯において、懐中電灯は、内部には、電池を収容する電池収容槽が設けられ、電池収容槽の内面には、係り溝が設けられ、電池収容槽の外面の端部には、階段付き縁が形成され、電池は、その内部には、コンセントが設けられ、その外面には、コンセントの開口に応じてコンセント穴が設けられ、電池の外面には、電池収容槽の内面に設けられた係り溝に応じて係りリブが設けられ、充電装置には、懐中電灯内に入れられた電池のコンセントと電気的に連接する入力端子が設けられ、充電装置の他端には、出力端子が設けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、充放電可能な懐中電灯に関し、特に、携帯可能な電子製品の充電電池の電力が切れた場合には、懐中電灯における充放電可能な電池により、電子製品の充電電池を充電し、又は電子製品に直接に電力を供給することができる充放電可能な懐中電灯に関するものである。
【背景技術】
【0002】
科学技術の進展により、国民の生活水準を向上するためのものがどんどん開発され、例えば電子製品の種類がどんどん多くなる。このような電子製品は、充電可能な電池を電源とするので、携帯性が極めて良い。
【0003】
しかしながら、充電可能な電池によれば、電力が切れた場合には、電池を再充電して利用することができるが、室外で都市電気を供給するコンセントが少ない。これにより、電力が切れたときに、電池を即時に再充電することができないので、電子製品の利便性が規制される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の主な目的は、携帯可能な電子製品の充電電池の電力が切れた場合には、懐中電灯における充放電可能な電池により、電子製品の充電電池を充電し、又は電子製品に直接に電力を供給することができる充放電可能な懐中電灯を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の請求項1に記載の充放電可能な懐中電灯によると、懐中電灯と、懐中電灯内に組み付けられ充放電可能な電池と、充電装置と、を含む充放電可能な懐中電灯において、
懐中電灯は、内部には、電池を収容する電池収容槽が設けられ、電池収容槽の内面には、係り溝が設けられ、電池収容槽の外面の端部には、階段付き縁が形成され、懐中電灯の側面には、貫通孔が設けられ、
電池は、その内部には、コンセントが設けられ、その外面には、コンセントの開口に応じてコンセント穴が設けられ、電池の外面には、電池収容槽の内面に設けられた係り溝に応じて係りリブが設けられ、係りリブの外端には、電池収容槽に設けられた階段付き縁に応じて止め凸縁が形成され、これにより、電池収容槽に電池を入れると、係りリブと、電池収容槽の内面に設けられた係り溝とが相互に係止して定位し、電池収容槽の外面に設けられた階段付き縁に対応する止め凸縁の規制により、電池は所定方向だけ電池収容槽に入れることができ、組付の極性の間違いによる電池の損壊を回避することができ、且つ懐中電灯の側面に設けられた貫通孔に、電池の前記コンセント穴を確実に合せることができ、
充電装置には、懐中電灯内に入れられた電池のコンセントと電気的に連接する入力端子が設けられ、充電装置内には、電圧上昇ユニットが設けられ、そして充電装置の他端には、出力端子が設けられることを特徴とする充放電可能な懐中電灯である。
【0006】
本発明の請求項2に記載の充放電可能な懐中電灯によると、充電装置の出力端子には、連接対象である電子製品の仕様に対応する変換端子が脱着自在に設けられる。
【0007】
本発明の請求項3に記載の充放電可能な懐中電灯によると、充電装置の入力端子は、電圧上昇ユニットと電気的に連接し、電圧上昇ユニットのケースの外面には、電池の形状に応じて凹み部が形成され、これにより、電池収容槽から電池を取り出した後、入力端子を電池のコンセント穴に挿通してコンセントに挿入することができ、このとき、電圧上昇ユニットのケースの外面に設けられた凹み部が電池に対応する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の充放電可能な懐中電灯によれば、次のような効果がある。
(1)本発明の懐中電灯の内部に設けられる電池が充電されていると、前記電池の電力により、懐中電灯を点灯することができる。
【0009】
(2)本発明の懐中電灯の内部に設けられ充電可能な電池には、コンセントが設けられ、コンセントと電気的に連接する充電装置は、その電圧上昇ユニットにより電圧を上昇して、適正な変換端子を介して各種類の電子製品を充電することができる。
【0010】
(3)本発明の懐中電灯は、携帯性が極めて良くて周囲を照明することができ、そしてユーザの携帯している電子製品の電力が切れたと、本発明の懐中電灯における充放電可能な電池により、電子製品を充電して使用することができるので、本発明の懐中電灯の機能が多い。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の充電装置の構造を示す斜視図である。
【図2】本発明の懐中電灯の分解斜視図である。
【図3】本発明の充放電可能な電池の分解斜視図である。
【図4】本発明の電圧上昇ユニットの回路図である。
【図5】本発明の第1実施形態の充電装置の使用状態を示す模式図である。
【図6】本発明の第2実施形態の充電装置の使用状態を示す模式図である。
【図7】本発明の第3実施形態の充電装置の分解斜視図である。
【図8】本発明の第3実施形態の充電装置の使用状態を示す底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
まず、図1を参照する。本発明の充放電可能な懐中電灯は、懐中電灯1と、前記懐中電灯1の内部に組み付けられ充放電可能な電池2と、充電装置3と、を含む。
【0013】
前記懐中電灯1は、図2に示すように、内部には、前記電池2を収容する電池収容槽11が設けられ、前記電池収容槽11の内面には、係り溝111が設けられ、前記電池収容槽11の外面の端部には、前記係り溝111に対応する階段付き縁112が形成され、前記懐中電灯1の側面には、貫通孔12が設けられ、前記懐中電灯1の前記電池収容槽11に前記電池2を入れたと、蓋13により前記電池収容槽11をカバーすることができる。
【0014】
前記電池2には、図3に示すように、対称する左右蓋21、21が設けられ、仕切リブ211により前記左右蓋21、21の内部が電池収容槽212とコンセント収容槽213とに仕切られ、前記電池収容槽212には、蓄電装置22を設けることができ、充電電量の必要により、前記蓄電装置22は、一つのセルでもいいし、複数のセルを直列接続して構成されてもよい。充放電保護回路板221は、前記蓄電装置22の正負極と、コンセント23とに電気的に連接され、そして左右蓋21、21の電池収容槽212により囲まれる空間に、ワッシャ222と蓄電装置22とパッキン223とスポンジワッシャ224と充放電保護回路板221と正電極板225とを入れて、左右蓋21、21のコンセント収容槽213により囲まれる空間に、コンセント23と正電極226と電極台227と貼付ブロック228と負電極台229と負電極220とを入れ、このとき、前記負電極220が前記負電極台229に固定され、前記正電極226が前記電極台227に固定され、前記負電極台229と前記電極台227との間には、貼付ブロック228が設けられ、前記貼付ブロック228により前記負電極台229と前記電極台227とが結合され、前記コンセント23の開口が前記左右蓋21、21のコンセント穴214に合せられ、前記左右蓋21、21の前記仕切リブ211の間にある隙間に、前記コンセント23と前記蓄電装置22と前記充放電保護回路板221とに電気的に連接するケーブルを挿通することができる。スペースを節約するために、前記ケーブルがストリップ形状を呈する。前記電池収容槽212と前記コンセント収容槽213とに上記の部品を入れたときに、超音波溶接機により左右蓋21、21を溶接し、前記正電極板225が前記左右蓋21、21の右端にある穴から外部に露出し、前記負電極板220が前記左右蓋21、21の左端にある穴から外部に露出する。前記左右蓋21、21の外面には、前記電池収容槽11の内面に設けられた係り溝111に応じて係りリブ215が設けられ、前記係りリブ215の外端には、前記電池収容槽11に設けられた前記階段付き縁112に応じて止め凸縁216が形成され、これにより、前記電池収容槽11に前記電池2を入れると、前記係りリブ215と、前記電池収容槽11の内面に設けられた前記係り溝111とが相互に係止して定位し、前記電池収容槽11の外面に設けられた前記階段付き縁112に対応する前記止め凸縁216の規制により、前記電池2は所定方向だけ前記電池収容槽11に入れることができ、組付の極性の間違いによる電池2の損壊を回避することができ、前記電池2が前記電池収容槽11に対して回動不能になり、且つ前記懐中電灯1の側面に設けられた前記貫通孔12に、前記電池2の前記コンセント穴214を確実に合せることができる。
【0015】
前記充電装置3には、前記懐中電灯1内に入れられた前記電池2の前記コンセント23と電気的に連接する入力端子31が設けられ、前記充電装置3内には、図4に示す回路を有する電圧上昇ユニット32が設けられ、そして前記充電装置3の他端には、出力端子33が設けられる。
【0016】
このように、都市電気により前記懐中電灯1内に組み付けられた電池2を充電した後、前記電池2は前記懐中電灯1に電力を供給することができ、且つ前記電池2の前記コンセント23に前記充電装置3の入力端子31を挿入して、充電対象とする電子製品に前記充電装置3の出力端子33を挿入し、これにより、前記電圧上昇ユニット32により前記電池2の電圧が上昇されて前記電子製品を充電することができる。
【0017】
次に、図5及び図6を参照する。図5は本発明の第1実施形態の充電装置の使用状態を示す模式図であり、図6は本発明の第2実施形態の充電装置の使用状態を示す模式図である。前記充電装置3の他端にある前記出力端子33には、電子製品の仕様によって適正な変換端子331を脱着可能に設けてもよい。そうすると、前記充電装置3の他端にある前記出力端子33は、前記変換端子331を介して各種類の電子製品を充電することができる。
【0018】
また、図7及び図8を参照する。図7は本発明の第3実施形態の充電装置の分解斜視図であり、図8は本発明の第3実施形態の充電装置の使用状態を示す底面図である。前記充電装置3は、前記入力端子31と前記電圧上昇ユニット32とを一体に電気的に連接してもよく、前記電圧上昇ユニット32のケースの外面には、前記電池2の形状に応じて凹み部321が形成され、これにより、前記電池収容槽11から前記電池2を取り出した後、前記入力端子31を前記電池2の前記コンセント穴214に挿通して前記コンセント23に挿入することができ、このとき、前記電圧上昇ユニット32の前記ケースの外面に設けられた前記凹み部321が前記電池2に対応する。そうすると、充電対象とする電子製品に前記充電装置3の他端にある前記出力端子33を挿入して、前記電圧上昇ユニット32により前記電池2の電圧が上昇されて前記電子製品を充電することができる。
【符号の説明】
【0019】
1:懐中電灯、2:電池、3:充電装置、11:電池収容槽、12:貫通孔、13:蓋、21:蓋、22:蓄電装置、23:コンセント、31:入力端子、32:電圧上昇ユニット、33:出力端子、111:係り溝、112:階段付き縁、211:仕切リブ、212:電池収容槽、213:コンセント収容槽、214:コンセント穴、215:係りリブ、216:止め凸縁、220:負電極、221:充放電保護回路板、222:ワッシャ、223:パッキン、224:スポンジワッシャ、225:正電極板、226:正電極、227:電極台、228:貼付ブロック、229:負電極台、321:凹み部、331:変換端子。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
懐中電灯と、前記懐中電灯内に組み付けられ充放電可能な電池と、充電装置と、を含む充放電可能な懐中電灯において、
前記懐中電灯は、内部には、前記電池を収容する電池収容槽が設けられ、前記電池収容槽の内面には、係り溝が設けられ、前記電池収容槽の外面の端部には、階段付き縁が形成され、前記懐中電灯の側面には、貫通孔が設けられ、
前記電池は、その内部には、コンセントが設けられ、その外面には、前記コンセントの開口に応じてコンセント穴が設けられ、前記電池の外面には、前記電池収容槽の内面に設けられた係り溝に応じて係りリブが設けられ、前記係りリブの外端には、前記電池収容槽に設けられた前記階段付き縁に応じて止め凸縁が形成され、これにより、前記電池収容槽に前記電池を入れると、前記係りリブと、前記電池収容槽の内面に設けられた前記係り溝とが相互に係止して定位し、前記電池収容槽の外面に設けられた前記階段付き縁に対応する前記止め凸縁の規制により、前記電池は所定方向だけ前記電池収容槽に入れることができ、組付の極性の間違いによる電池の損壊を回避することができ、且つ前記懐中電灯の側面に設けられた前記貫通孔に、前記電池の前記コンセント穴を確実に合せることができ、
前記充電装置には、前記懐中電灯内に入れられた前記電池の前記コンセントと電気的に連接する入力端子が設けられ、前記充電装置内には、電圧上昇ユニットが設けられ、そして前記充電装置の他端には、出力端子が設けられることを特徴とする充放電可能な懐中電灯。
【請求項2】
前記充電装置の前記出力端子には、連接対象である電子製品の仕様に対応する変換端子が脱着自在に設けられることを特徴とする、請求項1に記載の充放電可能な懐中電灯。
【請求項3】
前記充電装置の前記入力端子は、前記電圧上昇ユニットと電気的に連接し、前記電圧上昇ユニットのケースの外面には、前記電池の形状に応じて凹み部が形成され、これにより、前記電池収容槽から前記電池を取り出した後、前記入力端子を前記電池の前記コンセント穴に挿通して前記コンセントに挿入することができ、このとき、前記電圧上昇ユニットの前記ケースの外面に設けられた前記凹み部が前記電池に対応することを特徴とする、請求項1に記載の充放電可能な懐中電灯。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−65814(P2011−65814A)
【公開日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−214419(P2009−214419)
【出願日】平成21年9月16日(2009.9.16)
【出願人】(510240077)廣東正飛移動照明有限公司 (5)
【Fターム(参考)】