充電器
【課題】 規格ごとの電池を選択することなく装着できることで、使い勝手の良好な充電器の提供。
【解決手段】 異なる規格の電池を装着可能な充電器であって、充電器本体に異なる規格の電池をその軸方向である装着方向から装着可能な装着凹部が形成され、装着凹部を蓋部材で覆うように該蓋部材を充電器本体に装着すると電池の規格が検出されて規格ごとの電池に応じた大きさの電流を該電池に供給可能に構成されていることを特徴としている。
【解決手段】 異なる規格の電池を装着可能な充電器であって、充電器本体に異なる規格の電池をその軸方向である装着方向から装着可能な装着凹部が形成され、装着凹部を蓋部材で覆うように該蓋部材を充電器本体に装着すると電池の規格が検出されて規格ごとの電池に応じた大きさの電流を該電池に供給可能に構成されていることを特徴としている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、充電器に関する。
【背景技術】
【0002】
繰返して充電が可能な電池の充電器として、例えば下記特許文献1に記載のものが提案されている。
これは、充電器本体の前面に電池を装着するための装着凹部を有している。凹部は異なる規格の電池を装着可能なように、該規格ごと、専用の領域を並設してなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007―97349号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の充電器では、その使用者が専用の領域を選択したうえで規格ごとの電池を装着しなければならなく、その作業が煩わしかった。
【0005】
そこで本発明は、上記課題に鑑み、規格ごとの電池を選択することなく装着できることで、使い勝手の良好な充電器の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、異なる規格の電池を装着可能な充電器であって、充電器本体に異なる規格の電池をその軸方向である装着方向から装着可能な装着凹部が形成され、装着凹部を蓋部材で覆うように該蓋部材を充電器本体に装着すると電池の規格が検出されて規格ごとの電池に応じた大きさの電流を該電池に供給可能に構成されていることを特徴としている。
上記構成において、充電器の使用者は、装着凹部に電池をその軸方向である装着方向から装着して、装着凹部を蓋部材で覆うように充電器本体に装着すると、電池の規格が検出されて、電池にその規格にみあった電流を供給することが可能となる。使用者にとっては規格ごとの電池を選択することなく兼用の装着凹部に電池を装着すればよいので、使い勝手が良好である。
【0007】
本発明の充電器では、装着凹部は仕切壁を介して隣合うよう複数設けられ、外壁で囲繞された領域内に配置されていることを特徴としている。
上記構成によれば、複数本の電池あるいは規格の異なる電池を選択することなく、しかも装着凹部を選択することなく装着できるので、使い勝手が良好である。
【0008】
本発明の充電器では、蓋部材は電池の装着方向から装着されることを特徴としている。
蓋部材を電池の装着方向と同じ、電池の軸方向から装着することで、装着凹部に装着した電池を隠蔽した状態として充電が可能となる。
【0009】
本発明の充電器では、蓋部材を装着方向とは反対の方向に付勢するバネが設けられ、蓋部材を充電器本体に装着するときに蓋部材を前記バネの弾性に抗して押圧した状態でわずかに回転させると、蓋部材側の係止部が充電器本体側の被係止部に係止するよう構成されていることを特徴としている。
上記構成によれば、バネの弾性により蓋部材が押された状態で係止部が被係止部に係止しているから、充電器本体への蓋部材の装着状態が確実に保持される。
【0010】
本発明の充電器では、係止部が被係止部に係止すると、蓋部材の側面と充電器本体の側面とが面一になるよう構成されている。
蓋部材の側面と充電器本体の側面とが面一となることで、見栄えが良好になる。
【0011】
本発明の充電器では、充電器本体に、電源に接続するプラグ部が設けられ、該プラグ部は、電池の装着方向と略直交する方向の軸心回りに回動可能に設けられていることを特徴としている。
上記構成によれば、電池へ供給される電流が電源からプラグ部を介して供給される。そして、プラグ部をテーブルタップのコンセント口に接続するような場合では、充電器を上記軸心回りに回動してテーブルタップの幅内に収めることが可能であり、邪魔にならない使用ができる。また,蓋部材の側面と充電器本体の側面とが面一になっているので,充電器の回動に支障がない。
【0012】
本発明の充電器では、装着凹部内に、基準面に対して高さが異なる別個の弾性体を互いに内外に配置し、該弾性体の弾性に抗して蓋部材を充電器本体に装着することで装着凹部内の電池が軸方向に移動して電池の電極により、高さが高い弾性体のみ、あるいは高さが高い弾性体から順に高さが低い弾性体が押圧されて縮むことで別々の充電回路が構成されて電池の規格が検出されるよう構成されていることを特徴としている。
上記構成によれば、電池の電極が一方の弾性体、または一方および双方の弾性体に接触することで、別々の充電回路が形成されて電池の規格が検出され、電池の規格に応じた電流が供給される。
弾性体としてコイルバネが好適に用いられる。しかしながらコイルバネではないその他の弾性体であっても、電池の規格ごとに別々の充電回路を形成し得るものであればよい。
また、弾性体そのものを、導通性を有する材料で形成することにより、弾性体に導通性のある別部材を接続することなく充電回路を形成することが可能である。
【発明の効果】
【0013】
本発明の充電器では、充電器本体に異なる規格の電池をその軸方向である装着方向から装着可能な装着凹部が形成され、装着凹部を蓋部材で覆うように充電器本体に装着すると電池の規格が検出されて規格ごとの電池に応じた大きさの電流を電池に供給可能に構成されるから、使用者は充電器の装着凹部に規格ごとの電池を選択することなく装着でき、使い勝手が良い。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態を示す充電器の一方側(正面側)からの斜視図
【図2】同じく他方側(背面側)からの斜視図
【図3】同じくプラグ部の端子を起立姿勢とした斜視図
【図4】同じく端子を収納姿勢とした状態の背面図
【図5】同じく端子を起立姿勢とした状態の背面図
【図6】同じく端子を起立姿勢としてプラグ部を回転させた状態の背面図
【図7】同じく蓋部材を外した状態で電池を挿入しようとしている斜視図
【図8】同じく図4におけるF−F線矢視断面図
【図9】同じく図4におけるE−E線矢視断面図
【図10】同じく図4におけるG−G線矢視断面図
【図11】同じく電池の装着状態図
【図12】同じく蓋部材の単体斜視図
【図13】同じく蓋部材の装着の仕方を示す斜視図
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態に係る充電器を、図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施形態を示す充電器の一方側(正面側)からの斜視図、図2は他方側(背面側)からの斜視図、図3はプラグ部の端子を起立姿勢とした斜視図、図4は端子を収納姿勢とした状態の背面図、図5は同じく端子を起立姿勢とした状態の背面図、図6は端子を起立姿勢としてプラグ部を回転させた状態の背面図である。
また、図7は蓋部材を外した状態で電池を挿入しようとしている斜視図、図8は図4におけるF−F線矢視断面図、図9は図4におけるE−E線矢視断面図、図10は図4におけるG−G線矢視断面図、図11は電池の装着状態図、図12は蓋部材の単体斜視図、図13は蓋部材の装着の仕方を示す斜視図である。
【0016】
図1ないし図6に示すように、この実施形態にかかる充電器1は、充電器本体2と、充電器本体2に着脱自在な蓋部材3とを備えている。充電器本体2はプラグ部Pを備えている。
充電器1は、充電器本体2に蓋部材3を装着した状態で、全体として縦長の四角柱形状となるよう構成されている。
【0017】
充電器本体2の構成について説明する。
充電器本体2は、充電器1全体の略縦方向長さを有する。図7ないし図10に示すように、充電器本体2は、合成樹脂製の下本体部4および上本体部5を別体に形成したものを、縦方向で組付けることで、一体的に形成されている。下本体部4および上本体部5ともに略四角柱形状に形成されている。
【0018】
下本体部4と上本体部5とは、横方向に沿う透光性を有した段付壁6を介して一体的に形成されており、後述するように、蓋部材3の蓋側壁7の厚みに応じた分だけ、上本体部5は下本体部4に比べて小径に形成されている(矩形形状の片寸法が小さく形成されている)。
上本体部5の下部側は、下本体部4の上部側に内嵌されている。上本体部5は、四方を囲繞する上本体側壁8と、上本体側壁8の内側の領域に配置された縦方向の装着凹部9とを有する。
上本体部5の上本体側壁8の四隅部8aにおいて、段付壁6の直上部分に、蓋部材3側に形成した係止片(係止部に相当する)10(図12参照)が、周方向Rおよび縦方向UDで係止する被係止凹部(被係止部に相当する)11が形成されている。詳しくは、被係止凹部11は上本体側壁8の四隅部8aから周方向に位置ずれして上本体側壁8に形成されている。これら被係止凹部11は、上本体側壁8の厚み方向にくぼむよう形成されている。
【0019】
装着凹部9は上本体側壁8の内側に上本体側壁8に一体的に形成した仕切壁51を介して隣合うよう配置されている。
仕切壁51は、左右方向の左右壁部12と前後方向の前後壁部13とから形成されており、左右壁部12と前後壁部13とは互いに交叉部14で交叉して、平面視して十字形状に形成されている。
このような構成から、装着凹部9は、仕切壁51を介して隣合うよう四箇所に配置されており、装着凹部9の中心は交叉部14を中心とした仮想円上に配置されている。
【0020】
各装着凹部9は、繰返して充電可能な電池を挿入する空間であって、各装着凹部9は何れも同様の直径および上下方向長さに形成されている。この実施形態では、装着凹部9には、単三規格の電池(以下、単三電池という)30または、単四規格の電池(以下、単四電池という)40の何れかを装着し得る。
各装着凹部9は、合成樹脂製の本体上部底壁15の上方に円柱状に形成されている。
各装着凹部9の直径は、単三電池30の直径に比べてわずかに大きく設定されている。各装着凹部9の高さは、単三電池30に比べて充分に大きく設定されている。しかしながら、実際の装着スペースとして使用される高さは、単三電池30の高さに比べてわずかに大きい領域である。
【0021】
下本体部4は、平面視矩形の下本体底壁16と、下本体底壁16の四辺から立設した下本体側壁17とを有して上方が開放されている。下本体部4は、下本体側壁17のうちの一面壁18に設けられたプラグ部Pを有する。
下本体側壁17の一面壁18の略中心にはプラグ部Pを装着するための装着穴19が形成されている。プラグ部Pはその円板状の基部20がその前面20aを下本体側壁17の前面からわずかに突出させた状態で装着穴19に側方から装着されている。
基部20は、電池の装着方向(下方D)と略直交する方向の軸心回りに回動可能に設けられている。この場合、電池の装着方向と略直交する方向は、一面壁18の厚み方向である。
【0022】
基部20には端子21が回動自在に設けられており、一面壁18には、端子21を収納する収納凹部22が装着穴19に連続して形成されている。
端子21は、基部20に支軸部材23を介して一面壁18の幅方向の軸心回りに回動自在に設けられている。
端子21は、基部20に対して支軸部材23回りに起立した起立姿勢S1と、起立姿勢S1から支軸部材23回りに倒れて収納凹部22に収納された収納姿勢S2との間で切換自在に設けられている。
【0023】
下本体底壁16の一面壁18側の一部が切欠かれて、端子操作凹部24が形成されている。端子21はその収納姿勢S2において、先端部21aが端子操作凹部24内に露出するよう構成されている。
なお、前記本体上部底壁15は、プラグ部Pの基部20よりも上方に配置されている。
【0024】
下本体部4の内部の所定位置に不図示のLEDが装着されている。このLEDは、プラグ部Pの端子21をコンセント口に差込むと、電池の充電中に点灯するよう制御されて、LEDの点灯による光が、透光性を有する段付壁6を介して外部で観てとることができるようになっている。なお、電池の充電が完了すれば、LEDは消灯されるよう構成されている。
【0025】
蓋部材3の構成について説明する。
図12に示すように、蓋部材3は、平面視して略矩形の天壁25と、天壁25の四辺から垂下するよう一体的に形成された前記蓋側壁7とを有する。
蓋側壁7の内面下部隅部には、被係止凹部11に係止する係止片10が内方に突出して形成されている。各係止片10は、蓋側壁7の内面下端隅部からわずかに上方(天壁25側)に位置ずれして配置されている。また各係止片10は、蓋側壁7の内面下部隅部から周方向に位置ずれして配置されている。これら係止片10は、蓋部材3の内方に向けて凸となる小円柱状の突起である。
【0026】
蓋部材3は、その充電器本体2への装着が各被係止凹部11に各係止片10を係止させることで完了する構成である。各被係止凹部11に各係止片10を係止するには、蓋部材3を充電器本体2に被せた後に充電器本体2の軸心回りにわずかに装着方向に回転させるようにすることで行われ、その時にクリック感を得られるように構成されている。
このため、各係止片10は周方向(横方向)を長手方向とした小円柱形状に形成され、各係止片10の内側面10aは、装着方向側(装着するために回転させる側)が、蓋側壁7の内面7aから内方に離間するよう傾斜した傾斜面に形成されている。
各係止片10の周方向端面10bは、蓋側壁7の内面7aから内方に向けて立上がる平面に形成されている。
【0027】
充電器1は、装着凹部9に装着された電池に充電用の電流を供給するための供給回路を有する。
供給回路は、装着凹部9に装着された電池の規格を検出するための検出部26と、規格ごとの電池に応じた大きさの電流を該電池に供給する供給部とを有する。
【0028】
ここで検出部26の構成について説明する。
検出部26は、装着凹部9の下部に設けられており、本体上部底壁15の上面15a(装着凹部9内の基準に相当する)に、上下方向に伸縮自在に設けられたバネにより構成されている。
このバネは径方向内外に一対で設けられた導通性を有するコイルバネであり、大径バネ27と、大径バネ27の内径側に配置された小径バネ28とから構成されている。大径バネ27は小径バネ28に比べて大径に形成されているとともに、高さも高く形成されている。
【0029】
大径バネ27と小径バネ28との高さの差は、単三電池30と単四電池40の高さの差に等しい(例えば6mm)か、それよりも小さく設定されている。
大径バネ27の上端部には、大径バネ27と略同径の、円盤状の金属端子26Aが載置固定され、大径バネ27と電気的に接続されている。大径バネ27が最も伸びた状態で、金属端子26Aの上面から上本体部5の上端面までの高さは、単四電池40の長さに比べて小さくなるように設定されている。
金属端子26Aには、その外周面の径方向外方に向けて突出する案内片26aが180°間隔で形成されている。この案内片26aは上本体部5において、その内周面下部に上下方向に案内されるよう構成されている。
【0030】
大径バネ27は単四電池40を検出するために用いられる。小径バネ28および大径バネ27は単三電池30を検出するために用いられる。特に、この検出部26は、電池30,40のプラス極30a,40a側と接触するよう構成されている。
大径バネ27、小径バネ28ともに、本体上部底壁15の下方で、下本体部4内に配置された制御装置29に電気的に接続可能に構成されている。
このような構成の検出部26が、各装着凹部9において本体上部底壁15の上面15aに設けられている。
【0031】
ここで、前記供給部の構成について説明する。
該供給部は、第一供給部31と第二供給部32とから構成されている。第一供給部31と第二供給部32とが電気的に接続されることで、電池30,40に電流が供給されるよう構成されている。
【0032】
図12に示すように、第一供給部31は、電池30,40のマイナス極30b,40b側と接触するように構成されている。
第一供給部31は、蓋部材3の天壁25の裏面に固定されるよう配置されている。
第一供給部31は、板状の電極であり、電池30,40のマイナス極30b,40bに接触可能な四つの膨出した電極部31aを有する。
第一供給部31は四つの電極を設けるべく平面視して十字型に形成されている。第一供給部31はその中心に、下方へ向けて突出する突出電極部33を有している。
【0033】
第二供給部32は、蓋部材3が充電器本体2に装着されたことを検出するための検出部としての機能を兼用している。
第二供給部32は、仕切壁51の交叉部14に上下方向に亘って形成したガイド穴34に、上下方向に不動に装着された杆部材35と、杆部材35の上面に設けられた上下方向に伸縮自在な導通性を有した検出バネ36と、検出バネ36の上端部に載置された導通性を有する検出片37とから構成されている。検出バネ36は、リード線を介して制御装置29に電気的に接続されている。
【0034】
ガイド穴34の上部は、それより下の部分に比べて小径に形成されている。杆部材35は合成樹脂製であり、ガイド穴34の上下長さに比べて小さく、且つ上下に亘って同一径に形成されている。
検出バネ36は上下に亘って同径に形成されており、検出片37を上方に付勢している。
検出片37は、その下部が杆部材35の上端部に載置可能な大きさに形成された拡大部(符号省略)とされている。該拡大部はガイド穴34の上部に上下方向で係止することで、検出バネ36に上方に付勢された状態であっても、ガイド穴34から上方に外れることがないようになっている。
蓋部材3を充電器本体2に装着、あるいはほぼ装着した状態において、第一供給部31の突出電極部33と検出片37とが上下方向で接触し、突出電極部33が検出片37を検出バネ36の弾性に抗して上方から押圧され、検出片37がガイド穴34の下方に後退するようになっている。
【0035】
上記構成を有する充電器1の使用方法を説明する。
使用者は充電しようとする単三電池30あるいは単四電池40をプラス極30a,40a側から装着凹部9に挿入する。この場合、装着凹部9は同じ大きさの空間構成であるので、四つの装着凹部9の何れに装着してもよいし、また、単三電池30あるいは単四電池40を選択する必要もない。
単三電池30あるいは単四電池40を装着凹部9に装着すると、プラス極30a,40aが金属端子26Aに上方から載置される。
仮に単四電池40を装着凹部9に装着しても、装着凹部9の周囲は仕切壁51によって仕切られているから、単四電池40が大きく傾斜することなく仕切壁51に立掛けられるようにして姿勢が保持される。
【0036】
また、各装着凹部9に単三電池30あるいは単四電池40を装着してそのプラス極30a,40aが金属端子26Aに上方から載置されたとしても、大径バネ27はその弾性により縮むことはほとんどなく、したがって単三電池30あるいは単四電池40のマイナス極30b,40b側が上本体部5の上方に露呈した状態で各装着凹部9に保持される。
【0037】
以下は、各装着凹部9に単三電池30および単四電池40を振分けて装着した場合について説明する。
各装着凹部9に単三電池30および単四電池40を振分けて装着し、蓋部材3をその開放側から充電器本体2の上本体部5に外嵌するようにする。
蓋部材3には係止片10が形成されていて、係止片10はその内側面10aが、装着方向側を、蓋側壁7の内面7aから内方に離間するよう傾斜した傾斜面に形成しているから、蓋部材3をその開放側から上本体部5に外嵌するようにすると、蓋部材3は上下方向中心軸回りに、内側面10aの傾斜角度に応じた角度だけ、図13に示すように、周方向Rと反対方向に位置ずれした状態で上本体部5を外嵌するようになる。
【0038】
蓋部材3をさらに押込むと、単三電池30のマイナス極30b側のほうが、単四電池40のマイナス極40bに比べて先に、蓋部材3に設けてある第一供給部31の電極部31aに接触する。
蓋部材3をさらに押込むと、図11に示すように、単三電池30に押されて大径バネ27が縮むとともに、電極部31aに単四電池40のマイナス極40bが接触する。また、第一供給部31の突出電極部33と検出片37とが上下方向で接触し、突出電極部33が検出片37を検出バネ36の弾性に抗して上方から押圧され、検出片37がガイド穴34の下方に後退する。
また、単三電池30が金属端子27Aを介して大径バネ27を縮める方向に押圧して、金属端子26Aが小径バネ28に接触する。
【0039】
そうなると、単四電池側充電回路および単三電池側充電回路が形成される。すなわち単四電池側充電回路は、単四電池40、第一供給部31、突出電極部33、検出片37、大径バネ27および制御装置29が電気的に接続されることでこれらの部材により単独の単四電池側充電回路として構成される。
また、単三電池側充電回路は二つの回路によって構成される。すなわち、単三電池30、第一供給部31、突出電極部33、検出片37、大径バネ27および制御装置29が電気的に接続されることでこれらの部材により形成される回路と、単三電池30、第一供給部31、突出電極部33、検出片37、小径バネ28および制御装置29が電気的に接続されることでこれらの部材により形成される回路である。
【0040】
大径バネ27および小径バネ28の弾性に抗して蓋部材3を押込み、蓋部材3の下端面(開放側端面)7bが段付壁6の上面6aに当接するまで押圧した状態では、蓋部材3は、まだ係止片10の内側面10aの傾斜角度に応じた角度だけ、周方向Rと反対方向に位置ずれした状態にある。
ここで、蓋部材3を周方向Rに回転させる。そうすると、係止片10が被係止凹部11に弾性的に、クリック感をもって嵌合し、係止片10および被係止凹部11が互いに縦方向UDおよび周方向Rで係止して、蓋部材3が充電器本体2に装着される。これにより、蓋部材3は充電器本体2からた易く脱落しなくなり、蓋部材3により装着凹部9に装着した電池が充電器本体2および蓋部材3によって覆われる。
【0041】
係止片10および被係止凹部11が互いに縦方向UDで係止するのは、蓋部材3が単三電池30および単四電池40を介して大径バネ27および小径バネ28で押圧されていることによる。
係止片10および被係止凹部11が互いに周方向Rで係止するのは、被係止凹部11の立上面11aと係止片10の周方向端面10bとの当接による。
そして、係止片10が被係止凹部11に弾性的にクリック感をもって嵌合することで、使用者は電池が装着凹部9に確実に収納されたことを認識することができる。
【0042】
この充電器1では,電池が大径バネ27および小径バネ28の両方または大径バネ27のみに接触し単三電池充電回路および単四電池充電回路の何れが形成されるかによって,装着凹部9に装着された電池が単三電池30および単四電池40の何れかであるかを供給部が検出し,規格ごとの電池に応じた大きさの電流を供給する。
上記のように,装着凹部9に装着された電池が単三電池30であれば,電池は大径バネ27および小径バネ28の両方に接触し単三電池充電回路が形成されるから,供給部は,装着凹部9に装着された電池が単三電池30であることを検出し,単三電池30に応じた大きさの電流を供給する。また,装着凹部9に装着された電池が単四電池40であれば,電池は大径バネ27のみに接触し単四電池充電回路が形成されるから,供給部は,装着凹部9に装着された電池が単四電池40であることを検出し,単四電池40に応じた大きさの電流を供給する。
このため、使用者は電池の規格を選択することなく装着凹部9に装着することができる。つまり、電池の規格を選択してその規格に応じた装着部分に装着するという煩わしさがない。
【0043】
前述のように、充電器1はプラグ部Pを有する。図2および図3に示すように、このプラグ部Pにおける端子21を、基部20に対して支軸部材23回りに起立させて収納姿勢S2から起立姿勢S1とする。端子21を起立姿勢S1とするとき、端子21の先端部21aが端子操作凹部24から露出しているからこれを指先で操作すれば容易に起立姿勢S1とすることができる。
【0044】
起立姿勢S1としたプラグ部Pの端子21を、例えば家庭電源のコンセント口、あるいはテーブルタップのコンセント口に差込む。これによって装着凹部9に装着された電池に充電が開始される。このとき、電池に応じた大きさの電流が制御装置29の制御によって該電池に供給される。具体的には、単三電池30ではプラス極30aが大径バネ27および小径バネ28の双方に電気的に接続され、単四電池40ではプラス極40aが大径バネ27および小径バネ28ののうち大径バネ27のみに電気的に接続される。これによって電池の規格が検出されて、制御装置29は単三電池30、単四電池40に、それぞれの容量に応じた充電用の電流を供給する。
充電している間は、LEDの点灯による光が、透光性を有する段付壁6を介して外部で観てとることができ、しかも段付壁6は充電器1の周囲に亘るから、何れの方向からでもLEDの点灯を観ることができる。
【0045】
またプラグ部Pの基部20は、電池の装着方向と略直交する方向の軸心回りに回動可能に設けられている。このため、プラグ部Pの端子21をコンセント口に差込んだ状態で充電器本体2側を軸心回りに回動させることで、充電器1を邪魔にならない姿勢に位置させることができる。
特に端子21をテーブルタップのコンセント口に差込む場合では、テーブルタップのコンセント部分の長さ方向に充電器1を沿わすように回動させることで、充電器1をテーブルタップのコンセント部分の範囲内に収めることも可能になる。さらに、充電器本体2を前記軸心回りに回動させることで、コンセント部分にコンセント口を並設して配置したテーブルタップでは、端子21を差込んだコンセント口に隣合うコンセント口を隠さないようにすることも可能である。また,コンセント口に差し込んだ状態であっても,充電器本体2及び蓋部材3によって電池が覆われているため,電池を充電器に装着した状態で電池が脱落することなく,容易に充電器を回動させることができる。
【0046】
LEDが消灯すれば充電が完了したということであり、そうなればプラグ部Pの端子をコンセント口から抜き、端子21を起立姿勢S1から、基部20に対して支軸部材23回りに倒して収納姿勢S2とする。
蓋部材3を、係止片10と被係止凹部11との係止力に抗して周方向Rとは反対方向に回すことで係止片10と被係止凹部11との係止を外し、充電器本体2から離脱させるようにすることで、装着凹部9が開放されるから、充電済の電池を装着凹部9から取出すことができる。
【0047】
上記実施形態では、外壁で囲繞された領域内に装着凹部9を、仕切壁51を介して隣合うよう四つ設けた。しかしながら本発明は仕切壁によって四つ未満、五つ以上の装着凹部を設けて、それぞれの装着凹部に装着された電池を充電するよう構成することもできる。
【符号の説明】
【0048】
1…充電器、2…充電器本体、3…蓋部材、4…下本体部、5…上本体部、6…段付壁、7…蓋側壁、8…上本体側壁、9…装着凹部、10…係止片、11…被係止凹部、12…左右壁部、13…前後壁部、14…交叉部、15…本体上部底壁、16…下本体底壁、17…下本体側壁、18…一面壁、19…装着穴、20…基部、21…端子、22…収納凹部、23…支軸部材、24…端子操作凹部、25…天壁、26…検出部、26A…金属端子、27…大径バネ、28…小径バネ、29…制御装置、30…単三電池、31…第一供給部、32…第二供給部、33…突出電極部、34…ガイド穴、35…杆部材、36…検出バネ、37…検出片、40…単四電池、51…仕切壁、P…プラグ部、R…周方向、S1…起立姿勢、S2…収納姿勢、UD…縦方向
【技術分野】
【0001】
本発明は、充電器に関する。
【背景技術】
【0002】
繰返して充電が可能な電池の充電器として、例えば下記特許文献1に記載のものが提案されている。
これは、充電器本体の前面に電池を装着するための装着凹部を有している。凹部は異なる規格の電池を装着可能なように、該規格ごと、専用の領域を並設してなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007―97349号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の充電器では、その使用者が専用の領域を選択したうえで規格ごとの電池を装着しなければならなく、その作業が煩わしかった。
【0005】
そこで本発明は、上記課題に鑑み、規格ごとの電池を選択することなく装着できることで、使い勝手の良好な充電器の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、異なる規格の電池を装着可能な充電器であって、充電器本体に異なる規格の電池をその軸方向である装着方向から装着可能な装着凹部が形成され、装着凹部を蓋部材で覆うように該蓋部材を充電器本体に装着すると電池の規格が検出されて規格ごとの電池に応じた大きさの電流を該電池に供給可能に構成されていることを特徴としている。
上記構成において、充電器の使用者は、装着凹部に電池をその軸方向である装着方向から装着して、装着凹部を蓋部材で覆うように充電器本体に装着すると、電池の規格が検出されて、電池にその規格にみあった電流を供給することが可能となる。使用者にとっては規格ごとの電池を選択することなく兼用の装着凹部に電池を装着すればよいので、使い勝手が良好である。
【0007】
本発明の充電器では、装着凹部は仕切壁を介して隣合うよう複数設けられ、外壁で囲繞された領域内に配置されていることを特徴としている。
上記構成によれば、複数本の電池あるいは規格の異なる電池を選択することなく、しかも装着凹部を選択することなく装着できるので、使い勝手が良好である。
【0008】
本発明の充電器では、蓋部材は電池の装着方向から装着されることを特徴としている。
蓋部材を電池の装着方向と同じ、電池の軸方向から装着することで、装着凹部に装着した電池を隠蔽した状態として充電が可能となる。
【0009】
本発明の充電器では、蓋部材を装着方向とは反対の方向に付勢するバネが設けられ、蓋部材を充電器本体に装着するときに蓋部材を前記バネの弾性に抗して押圧した状態でわずかに回転させると、蓋部材側の係止部が充電器本体側の被係止部に係止するよう構成されていることを特徴としている。
上記構成によれば、バネの弾性により蓋部材が押された状態で係止部が被係止部に係止しているから、充電器本体への蓋部材の装着状態が確実に保持される。
【0010】
本発明の充電器では、係止部が被係止部に係止すると、蓋部材の側面と充電器本体の側面とが面一になるよう構成されている。
蓋部材の側面と充電器本体の側面とが面一となることで、見栄えが良好になる。
【0011】
本発明の充電器では、充電器本体に、電源に接続するプラグ部が設けられ、該プラグ部は、電池の装着方向と略直交する方向の軸心回りに回動可能に設けられていることを特徴としている。
上記構成によれば、電池へ供給される電流が電源からプラグ部を介して供給される。そして、プラグ部をテーブルタップのコンセント口に接続するような場合では、充電器を上記軸心回りに回動してテーブルタップの幅内に収めることが可能であり、邪魔にならない使用ができる。また,蓋部材の側面と充電器本体の側面とが面一になっているので,充電器の回動に支障がない。
【0012】
本発明の充電器では、装着凹部内に、基準面に対して高さが異なる別個の弾性体を互いに内外に配置し、該弾性体の弾性に抗して蓋部材を充電器本体に装着することで装着凹部内の電池が軸方向に移動して電池の電極により、高さが高い弾性体のみ、あるいは高さが高い弾性体から順に高さが低い弾性体が押圧されて縮むことで別々の充電回路が構成されて電池の規格が検出されるよう構成されていることを特徴としている。
上記構成によれば、電池の電極が一方の弾性体、または一方および双方の弾性体に接触することで、別々の充電回路が形成されて電池の規格が検出され、電池の規格に応じた電流が供給される。
弾性体としてコイルバネが好適に用いられる。しかしながらコイルバネではないその他の弾性体であっても、電池の規格ごとに別々の充電回路を形成し得るものであればよい。
また、弾性体そのものを、導通性を有する材料で形成することにより、弾性体に導通性のある別部材を接続することなく充電回路を形成することが可能である。
【発明の効果】
【0013】
本発明の充電器では、充電器本体に異なる規格の電池をその軸方向である装着方向から装着可能な装着凹部が形成され、装着凹部を蓋部材で覆うように充電器本体に装着すると電池の規格が検出されて規格ごとの電池に応じた大きさの電流を電池に供給可能に構成されるから、使用者は充電器の装着凹部に規格ごとの電池を選択することなく装着でき、使い勝手が良い。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態を示す充電器の一方側(正面側)からの斜視図
【図2】同じく他方側(背面側)からの斜視図
【図3】同じくプラグ部の端子を起立姿勢とした斜視図
【図4】同じく端子を収納姿勢とした状態の背面図
【図5】同じく端子を起立姿勢とした状態の背面図
【図6】同じく端子を起立姿勢としてプラグ部を回転させた状態の背面図
【図7】同じく蓋部材を外した状態で電池を挿入しようとしている斜視図
【図8】同じく図4におけるF−F線矢視断面図
【図9】同じく図4におけるE−E線矢視断面図
【図10】同じく図4におけるG−G線矢視断面図
【図11】同じく電池の装着状態図
【図12】同じく蓋部材の単体斜視図
【図13】同じく蓋部材の装着の仕方を示す斜視図
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態に係る充電器を、図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施形態を示す充電器の一方側(正面側)からの斜視図、図2は他方側(背面側)からの斜視図、図3はプラグ部の端子を起立姿勢とした斜視図、図4は端子を収納姿勢とした状態の背面図、図5は同じく端子を起立姿勢とした状態の背面図、図6は端子を起立姿勢としてプラグ部を回転させた状態の背面図である。
また、図7は蓋部材を外した状態で電池を挿入しようとしている斜視図、図8は図4におけるF−F線矢視断面図、図9は図4におけるE−E線矢視断面図、図10は図4におけるG−G線矢視断面図、図11は電池の装着状態図、図12は蓋部材の単体斜視図、図13は蓋部材の装着の仕方を示す斜視図である。
【0016】
図1ないし図6に示すように、この実施形態にかかる充電器1は、充電器本体2と、充電器本体2に着脱自在な蓋部材3とを備えている。充電器本体2はプラグ部Pを備えている。
充電器1は、充電器本体2に蓋部材3を装着した状態で、全体として縦長の四角柱形状となるよう構成されている。
【0017】
充電器本体2の構成について説明する。
充電器本体2は、充電器1全体の略縦方向長さを有する。図7ないし図10に示すように、充電器本体2は、合成樹脂製の下本体部4および上本体部5を別体に形成したものを、縦方向で組付けることで、一体的に形成されている。下本体部4および上本体部5ともに略四角柱形状に形成されている。
【0018】
下本体部4と上本体部5とは、横方向に沿う透光性を有した段付壁6を介して一体的に形成されており、後述するように、蓋部材3の蓋側壁7の厚みに応じた分だけ、上本体部5は下本体部4に比べて小径に形成されている(矩形形状の片寸法が小さく形成されている)。
上本体部5の下部側は、下本体部4の上部側に内嵌されている。上本体部5は、四方を囲繞する上本体側壁8と、上本体側壁8の内側の領域に配置された縦方向の装着凹部9とを有する。
上本体部5の上本体側壁8の四隅部8aにおいて、段付壁6の直上部分に、蓋部材3側に形成した係止片(係止部に相当する)10(図12参照)が、周方向Rおよび縦方向UDで係止する被係止凹部(被係止部に相当する)11が形成されている。詳しくは、被係止凹部11は上本体側壁8の四隅部8aから周方向に位置ずれして上本体側壁8に形成されている。これら被係止凹部11は、上本体側壁8の厚み方向にくぼむよう形成されている。
【0019】
装着凹部9は上本体側壁8の内側に上本体側壁8に一体的に形成した仕切壁51を介して隣合うよう配置されている。
仕切壁51は、左右方向の左右壁部12と前後方向の前後壁部13とから形成されており、左右壁部12と前後壁部13とは互いに交叉部14で交叉して、平面視して十字形状に形成されている。
このような構成から、装着凹部9は、仕切壁51を介して隣合うよう四箇所に配置されており、装着凹部9の中心は交叉部14を中心とした仮想円上に配置されている。
【0020】
各装着凹部9は、繰返して充電可能な電池を挿入する空間であって、各装着凹部9は何れも同様の直径および上下方向長さに形成されている。この実施形態では、装着凹部9には、単三規格の電池(以下、単三電池という)30または、単四規格の電池(以下、単四電池という)40の何れかを装着し得る。
各装着凹部9は、合成樹脂製の本体上部底壁15の上方に円柱状に形成されている。
各装着凹部9の直径は、単三電池30の直径に比べてわずかに大きく設定されている。各装着凹部9の高さは、単三電池30に比べて充分に大きく設定されている。しかしながら、実際の装着スペースとして使用される高さは、単三電池30の高さに比べてわずかに大きい領域である。
【0021】
下本体部4は、平面視矩形の下本体底壁16と、下本体底壁16の四辺から立設した下本体側壁17とを有して上方が開放されている。下本体部4は、下本体側壁17のうちの一面壁18に設けられたプラグ部Pを有する。
下本体側壁17の一面壁18の略中心にはプラグ部Pを装着するための装着穴19が形成されている。プラグ部Pはその円板状の基部20がその前面20aを下本体側壁17の前面からわずかに突出させた状態で装着穴19に側方から装着されている。
基部20は、電池の装着方向(下方D)と略直交する方向の軸心回りに回動可能に設けられている。この場合、電池の装着方向と略直交する方向は、一面壁18の厚み方向である。
【0022】
基部20には端子21が回動自在に設けられており、一面壁18には、端子21を収納する収納凹部22が装着穴19に連続して形成されている。
端子21は、基部20に支軸部材23を介して一面壁18の幅方向の軸心回りに回動自在に設けられている。
端子21は、基部20に対して支軸部材23回りに起立した起立姿勢S1と、起立姿勢S1から支軸部材23回りに倒れて収納凹部22に収納された収納姿勢S2との間で切換自在に設けられている。
【0023】
下本体底壁16の一面壁18側の一部が切欠かれて、端子操作凹部24が形成されている。端子21はその収納姿勢S2において、先端部21aが端子操作凹部24内に露出するよう構成されている。
なお、前記本体上部底壁15は、プラグ部Pの基部20よりも上方に配置されている。
【0024】
下本体部4の内部の所定位置に不図示のLEDが装着されている。このLEDは、プラグ部Pの端子21をコンセント口に差込むと、電池の充電中に点灯するよう制御されて、LEDの点灯による光が、透光性を有する段付壁6を介して外部で観てとることができるようになっている。なお、電池の充電が完了すれば、LEDは消灯されるよう構成されている。
【0025】
蓋部材3の構成について説明する。
図12に示すように、蓋部材3は、平面視して略矩形の天壁25と、天壁25の四辺から垂下するよう一体的に形成された前記蓋側壁7とを有する。
蓋側壁7の内面下部隅部には、被係止凹部11に係止する係止片10が内方に突出して形成されている。各係止片10は、蓋側壁7の内面下端隅部からわずかに上方(天壁25側)に位置ずれして配置されている。また各係止片10は、蓋側壁7の内面下部隅部から周方向に位置ずれして配置されている。これら係止片10は、蓋部材3の内方に向けて凸となる小円柱状の突起である。
【0026】
蓋部材3は、その充電器本体2への装着が各被係止凹部11に各係止片10を係止させることで完了する構成である。各被係止凹部11に各係止片10を係止するには、蓋部材3を充電器本体2に被せた後に充電器本体2の軸心回りにわずかに装着方向に回転させるようにすることで行われ、その時にクリック感を得られるように構成されている。
このため、各係止片10は周方向(横方向)を長手方向とした小円柱形状に形成され、各係止片10の内側面10aは、装着方向側(装着するために回転させる側)が、蓋側壁7の内面7aから内方に離間するよう傾斜した傾斜面に形成されている。
各係止片10の周方向端面10bは、蓋側壁7の内面7aから内方に向けて立上がる平面に形成されている。
【0027】
充電器1は、装着凹部9に装着された電池に充電用の電流を供給するための供給回路を有する。
供給回路は、装着凹部9に装着された電池の規格を検出するための検出部26と、規格ごとの電池に応じた大きさの電流を該電池に供給する供給部とを有する。
【0028】
ここで検出部26の構成について説明する。
検出部26は、装着凹部9の下部に設けられており、本体上部底壁15の上面15a(装着凹部9内の基準に相当する)に、上下方向に伸縮自在に設けられたバネにより構成されている。
このバネは径方向内外に一対で設けられた導通性を有するコイルバネであり、大径バネ27と、大径バネ27の内径側に配置された小径バネ28とから構成されている。大径バネ27は小径バネ28に比べて大径に形成されているとともに、高さも高く形成されている。
【0029】
大径バネ27と小径バネ28との高さの差は、単三電池30と単四電池40の高さの差に等しい(例えば6mm)か、それよりも小さく設定されている。
大径バネ27の上端部には、大径バネ27と略同径の、円盤状の金属端子26Aが載置固定され、大径バネ27と電気的に接続されている。大径バネ27が最も伸びた状態で、金属端子26Aの上面から上本体部5の上端面までの高さは、単四電池40の長さに比べて小さくなるように設定されている。
金属端子26Aには、その外周面の径方向外方に向けて突出する案内片26aが180°間隔で形成されている。この案内片26aは上本体部5において、その内周面下部に上下方向に案内されるよう構成されている。
【0030】
大径バネ27は単四電池40を検出するために用いられる。小径バネ28および大径バネ27は単三電池30を検出するために用いられる。特に、この検出部26は、電池30,40のプラス極30a,40a側と接触するよう構成されている。
大径バネ27、小径バネ28ともに、本体上部底壁15の下方で、下本体部4内に配置された制御装置29に電気的に接続可能に構成されている。
このような構成の検出部26が、各装着凹部9において本体上部底壁15の上面15aに設けられている。
【0031】
ここで、前記供給部の構成について説明する。
該供給部は、第一供給部31と第二供給部32とから構成されている。第一供給部31と第二供給部32とが電気的に接続されることで、電池30,40に電流が供給されるよう構成されている。
【0032】
図12に示すように、第一供給部31は、電池30,40のマイナス極30b,40b側と接触するように構成されている。
第一供給部31は、蓋部材3の天壁25の裏面に固定されるよう配置されている。
第一供給部31は、板状の電極であり、電池30,40のマイナス極30b,40bに接触可能な四つの膨出した電極部31aを有する。
第一供給部31は四つの電極を設けるべく平面視して十字型に形成されている。第一供給部31はその中心に、下方へ向けて突出する突出電極部33を有している。
【0033】
第二供給部32は、蓋部材3が充電器本体2に装着されたことを検出するための検出部としての機能を兼用している。
第二供給部32は、仕切壁51の交叉部14に上下方向に亘って形成したガイド穴34に、上下方向に不動に装着された杆部材35と、杆部材35の上面に設けられた上下方向に伸縮自在な導通性を有した検出バネ36と、検出バネ36の上端部に載置された導通性を有する検出片37とから構成されている。検出バネ36は、リード線を介して制御装置29に電気的に接続されている。
【0034】
ガイド穴34の上部は、それより下の部分に比べて小径に形成されている。杆部材35は合成樹脂製であり、ガイド穴34の上下長さに比べて小さく、且つ上下に亘って同一径に形成されている。
検出バネ36は上下に亘って同径に形成されており、検出片37を上方に付勢している。
検出片37は、その下部が杆部材35の上端部に載置可能な大きさに形成された拡大部(符号省略)とされている。該拡大部はガイド穴34の上部に上下方向で係止することで、検出バネ36に上方に付勢された状態であっても、ガイド穴34から上方に外れることがないようになっている。
蓋部材3を充電器本体2に装着、あるいはほぼ装着した状態において、第一供給部31の突出電極部33と検出片37とが上下方向で接触し、突出電極部33が検出片37を検出バネ36の弾性に抗して上方から押圧され、検出片37がガイド穴34の下方に後退するようになっている。
【0035】
上記構成を有する充電器1の使用方法を説明する。
使用者は充電しようとする単三電池30あるいは単四電池40をプラス極30a,40a側から装着凹部9に挿入する。この場合、装着凹部9は同じ大きさの空間構成であるので、四つの装着凹部9の何れに装着してもよいし、また、単三電池30あるいは単四電池40を選択する必要もない。
単三電池30あるいは単四電池40を装着凹部9に装着すると、プラス極30a,40aが金属端子26Aに上方から載置される。
仮に単四電池40を装着凹部9に装着しても、装着凹部9の周囲は仕切壁51によって仕切られているから、単四電池40が大きく傾斜することなく仕切壁51に立掛けられるようにして姿勢が保持される。
【0036】
また、各装着凹部9に単三電池30あるいは単四電池40を装着してそのプラス極30a,40aが金属端子26Aに上方から載置されたとしても、大径バネ27はその弾性により縮むことはほとんどなく、したがって単三電池30あるいは単四電池40のマイナス極30b,40b側が上本体部5の上方に露呈した状態で各装着凹部9に保持される。
【0037】
以下は、各装着凹部9に単三電池30および単四電池40を振分けて装着した場合について説明する。
各装着凹部9に単三電池30および単四電池40を振分けて装着し、蓋部材3をその開放側から充電器本体2の上本体部5に外嵌するようにする。
蓋部材3には係止片10が形成されていて、係止片10はその内側面10aが、装着方向側を、蓋側壁7の内面7aから内方に離間するよう傾斜した傾斜面に形成しているから、蓋部材3をその開放側から上本体部5に外嵌するようにすると、蓋部材3は上下方向中心軸回りに、内側面10aの傾斜角度に応じた角度だけ、図13に示すように、周方向Rと反対方向に位置ずれした状態で上本体部5を外嵌するようになる。
【0038】
蓋部材3をさらに押込むと、単三電池30のマイナス極30b側のほうが、単四電池40のマイナス極40bに比べて先に、蓋部材3に設けてある第一供給部31の電極部31aに接触する。
蓋部材3をさらに押込むと、図11に示すように、単三電池30に押されて大径バネ27が縮むとともに、電極部31aに単四電池40のマイナス極40bが接触する。また、第一供給部31の突出電極部33と検出片37とが上下方向で接触し、突出電極部33が検出片37を検出バネ36の弾性に抗して上方から押圧され、検出片37がガイド穴34の下方に後退する。
また、単三電池30が金属端子27Aを介して大径バネ27を縮める方向に押圧して、金属端子26Aが小径バネ28に接触する。
【0039】
そうなると、単四電池側充電回路および単三電池側充電回路が形成される。すなわち単四電池側充電回路は、単四電池40、第一供給部31、突出電極部33、検出片37、大径バネ27および制御装置29が電気的に接続されることでこれらの部材により単独の単四電池側充電回路として構成される。
また、単三電池側充電回路は二つの回路によって構成される。すなわち、単三電池30、第一供給部31、突出電極部33、検出片37、大径バネ27および制御装置29が電気的に接続されることでこれらの部材により形成される回路と、単三電池30、第一供給部31、突出電極部33、検出片37、小径バネ28および制御装置29が電気的に接続されることでこれらの部材により形成される回路である。
【0040】
大径バネ27および小径バネ28の弾性に抗して蓋部材3を押込み、蓋部材3の下端面(開放側端面)7bが段付壁6の上面6aに当接するまで押圧した状態では、蓋部材3は、まだ係止片10の内側面10aの傾斜角度に応じた角度だけ、周方向Rと反対方向に位置ずれした状態にある。
ここで、蓋部材3を周方向Rに回転させる。そうすると、係止片10が被係止凹部11に弾性的に、クリック感をもって嵌合し、係止片10および被係止凹部11が互いに縦方向UDおよび周方向Rで係止して、蓋部材3が充電器本体2に装着される。これにより、蓋部材3は充電器本体2からた易く脱落しなくなり、蓋部材3により装着凹部9に装着した電池が充電器本体2および蓋部材3によって覆われる。
【0041】
係止片10および被係止凹部11が互いに縦方向UDで係止するのは、蓋部材3が単三電池30および単四電池40を介して大径バネ27および小径バネ28で押圧されていることによる。
係止片10および被係止凹部11が互いに周方向Rで係止するのは、被係止凹部11の立上面11aと係止片10の周方向端面10bとの当接による。
そして、係止片10が被係止凹部11に弾性的にクリック感をもって嵌合することで、使用者は電池が装着凹部9に確実に収納されたことを認識することができる。
【0042】
この充電器1では,電池が大径バネ27および小径バネ28の両方または大径バネ27のみに接触し単三電池充電回路および単四電池充電回路の何れが形成されるかによって,装着凹部9に装着された電池が単三電池30および単四電池40の何れかであるかを供給部が検出し,規格ごとの電池に応じた大きさの電流を供給する。
上記のように,装着凹部9に装着された電池が単三電池30であれば,電池は大径バネ27および小径バネ28の両方に接触し単三電池充電回路が形成されるから,供給部は,装着凹部9に装着された電池が単三電池30であることを検出し,単三電池30に応じた大きさの電流を供給する。また,装着凹部9に装着された電池が単四電池40であれば,電池は大径バネ27のみに接触し単四電池充電回路が形成されるから,供給部は,装着凹部9に装着された電池が単四電池40であることを検出し,単四電池40に応じた大きさの電流を供給する。
このため、使用者は電池の規格を選択することなく装着凹部9に装着することができる。つまり、電池の規格を選択してその規格に応じた装着部分に装着するという煩わしさがない。
【0043】
前述のように、充電器1はプラグ部Pを有する。図2および図3に示すように、このプラグ部Pにおける端子21を、基部20に対して支軸部材23回りに起立させて収納姿勢S2から起立姿勢S1とする。端子21を起立姿勢S1とするとき、端子21の先端部21aが端子操作凹部24から露出しているからこれを指先で操作すれば容易に起立姿勢S1とすることができる。
【0044】
起立姿勢S1としたプラグ部Pの端子21を、例えば家庭電源のコンセント口、あるいはテーブルタップのコンセント口に差込む。これによって装着凹部9に装着された電池に充電が開始される。このとき、電池に応じた大きさの電流が制御装置29の制御によって該電池に供給される。具体的には、単三電池30ではプラス極30aが大径バネ27および小径バネ28の双方に電気的に接続され、単四電池40ではプラス極40aが大径バネ27および小径バネ28ののうち大径バネ27のみに電気的に接続される。これによって電池の規格が検出されて、制御装置29は単三電池30、単四電池40に、それぞれの容量に応じた充電用の電流を供給する。
充電している間は、LEDの点灯による光が、透光性を有する段付壁6を介して外部で観てとることができ、しかも段付壁6は充電器1の周囲に亘るから、何れの方向からでもLEDの点灯を観ることができる。
【0045】
またプラグ部Pの基部20は、電池の装着方向と略直交する方向の軸心回りに回動可能に設けられている。このため、プラグ部Pの端子21をコンセント口に差込んだ状態で充電器本体2側を軸心回りに回動させることで、充電器1を邪魔にならない姿勢に位置させることができる。
特に端子21をテーブルタップのコンセント口に差込む場合では、テーブルタップのコンセント部分の長さ方向に充電器1を沿わすように回動させることで、充電器1をテーブルタップのコンセント部分の範囲内に収めることも可能になる。さらに、充電器本体2を前記軸心回りに回動させることで、コンセント部分にコンセント口を並設して配置したテーブルタップでは、端子21を差込んだコンセント口に隣合うコンセント口を隠さないようにすることも可能である。また,コンセント口に差し込んだ状態であっても,充電器本体2及び蓋部材3によって電池が覆われているため,電池を充電器に装着した状態で電池が脱落することなく,容易に充電器を回動させることができる。
【0046】
LEDが消灯すれば充電が完了したということであり、そうなればプラグ部Pの端子をコンセント口から抜き、端子21を起立姿勢S1から、基部20に対して支軸部材23回りに倒して収納姿勢S2とする。
蓋部材3を、係止片10と被係止凹部11との係止力に抗して周方向Rとは反対方向に回すことで係止片10と被係止凹部11との係止を外し、充電器本体2から離脱させるようにすることで、装着凹部9が開放されるから、充電済の電池を装着凹部9から取出すことができる。
【0047】
上記実施形態では、外壁で囲繞された領域内に装着凹部9を、仕切壁51を介して隣合うよう四つ設けた。しかしながら本発明は仕切壁によって四つ未満、五つ以上の装着凹部を設けて、それぞれの装着凹部に装着された電池を充電するよう構成することもできる。
【符号の説明】
【0048】
1…充電器、2…充電器本体、3…蓋部材、4…下本体部、5…上本体部、6…段付壁、7…蓋側壁、8…上本体側壁、9…装着凹部、10…係止片、11…被係止凹部、12…左右壁部、13…前後壁部、14…交叉部、15…本体上部底壁、16…下本体底壁、17…下本体側壁、18…一面壁、19…装着穴、20…基部、21…端子、22…収納凹部、23…支軸部材、24…端子操作凹部、25…天壁、26…検出部、26A…金属端子、27…大径バネ、28…小径バネ、29…制御装置、30…単三電池、31…第一供給部、32…第二供給部、33…突出電極部、34…ガイド穴、35…杆部材、36…検出バネ、37…検出片、40…単四電池、51…仕切壁、P…プラグ部、R…周方向、S1…起立姿勢、S2…収納姿勢、UD…縦方向
【特許請求の範囲】
【請求項1】
異なる規格の電池を装着可能な充電器であって、
充電器本体に異なる規格の電池をその軸方向である装着方向から装着可能な装着凹部が形成され、装着凹部を蓋部材で覆うように該蓋部材を充電器本体に装着すると電池の規格が検出されて規格ごとの電池に応じた大きさの電流を該電池に供給可能に構成されていることを特徴とする充電器。
【請求項2】
装着凹部は仕切壁を介して隣合うよう複数設けられ、外壁で囲繞された領域内に配置されていることを特徴とする請求項1記載の充電器。
【請求項3】
蓋部材は電池の装着方向から装着されることを特徴とする請求項1または請求項2記載の充電器。
【請求項4】
蓋部材を装着方向とは反対の方向に付勢するバネが設けられ、蓋部材を充電器本体に装着するときに蓋部材を前記バネの弾性に抗して押圧した状態でわずかに回転させると、蓋部材側の係止部が充電器本体側の被係止部に係止するよう構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れかに記載の充電器。
【請求項5】
係止部が被係止部に係止すると、蓋部材の側面と充電器本体の側面とが面一になるよう構成されていることを特徴とする請求項4記載の充電器。
【請求項6】
充電器本体に、電源に接続するプラグ部が設けられ、該プラグ部は、電池の装着方向と略直交する方向の軸心回りに回動可能に設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れかに記載の充電器。
【請求項7】
装着凹部内に、基準面に対して高さが異なる別個の弾性体を互いに内外に配置し、該弾性体の弾性に抗して蓋部材を充電器本体に装着することで装着凹部内の電池が軸方向に移動して電池の電極により、高さが高い弾性体のみ、あるいは高さが高い弾性体から順に高さが低い弾性体が押圧されて縮むことで別々の充電回路が構成されて電池の規格が検出されるよう構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6の何れかに記載の充電器。
【請求項1】
異なる規格の電池を装着可能な充電器であって、
充電器本体に異なる規格の電池をその軸方向である装着方向から装着可能な装着凹部が形成され、装着凹部を蓋部材で覆うように該蓋部材を充電器本体に装着すると電池の規格が検出されて規格ごとの電池に応じた大きさの電流を該電池に供給可能に構成されていることを特徴とする充電器。
【請求項2】
装着凹部は仕切壁を介して隣合うよう複数設けられ、外壁で囲繞された領域内に配置されていることを特徴とする請求項1記載の充電器。
【請求項3】
蓋部材は電池の装着方向から装着されることを特徴とする請求項1または請求項2記載の充電器。
【請求項4】
蓋部材を装着方向とは反対の方向に付勢するバネが設けられ、蓋部材を充電器本体に装着するときに蓋部材を前記バネの弾性に抗して押圧した状態でわずかに回転させると、蓋部材側の係止部が充電器本体側の被係止部に係止するよう構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れかに記載の充電器。
【請求項5】
係止部が被係止部に係止すると、蓋部材の側面と充電器本体の側面とが面一になるよう構成されていることを特徴とする請求項4記載の充電器。
【請求項6】
充電器本体に、電源に接続するプラグ部が設けられ、該プラグ部は、電池の装着方向と略直交する方向の軸心回りに回動可能に設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れかに記載の充電器。
【請求項7】
装着凹部内に、基準面に対して高さが異なる別個の弾性体を互いに内外に配置し、該弾性体の弾性に抗して蓋部材を充電器本体に装着することで装着凹部内の電池が軸方向に移動して電池の電極により、高さが高い弾性体のみ、あるいは高さが高い弾性体から順に高さが低い弾性体が押圧されて縮むことで別々の充電回路が構成されて電池の規格が検出されるよう構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6の何れかに記載の充電器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2011−61906(P2011−61906A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−206144(P2009−206144)
【出願日】平成21年9月7日(2009.9.7)
【出願人】(393010318)エレコム株式会社 (27)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年9月7日(2009.9.7)
【出願人】(393010318)エレコム株式会社 (27)
【Fターム(参考)】
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