光チャネルデータユニット共有保護リングを実現する方法及び装置
本発明は、光チャネルデータユニット共有保護リングを実現する方法及び装置を開示する。方法は、光回線内を送信される第1のサービスの第1の光チャネルデータユニット(ODU)が保護粒度と定義され(第1のODUは光回線内に直接多重化されるODUkであり)、第1のODUが監視され、監視された結果が取得され、監視された結果が障害が発生したことを示す場合、第1のサービス内の第2のODUのクロスを介してスイッチングが実行されることを含む(第2のODUは第1のODUに多重化されるODUmであり、mはk以下である)。本発明の実施形態により、保護スイッチング速度が向上し得る。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光通信技術に関し、特に、光チャネルデータユニット(ODU)共有保護リング(SPRing)を実現する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
データサービスの急速な発展に伴い、データサービスのためのトランスポートネットワークも大幅に発展してきた。光トランスポートネットワーク(OTN)は、光トランスポート技術の一種である。OTNは、光チャネル(OCh)と、光多重化セクション(OMS)と、光トランスポートセクション(OTS)とを含む。OChは、光チャネルペイロードユニット−k(OPUk)、光チャネルデータユニット−k(ODUk)、及び光チャネルトランスポートユニット−k(OTUk)という3つのサブレイヤを更に含む。各サブレイヤは、対応するオーバヘッド(OH)と、ネットワークの管理及び監視をサポートするための機能とを有する。kは、オーダーであり、レベルを表し、異なるkの値は、対応する異なるビットレートをサポートする。OTN内では、サービスのサバイバビリティを効果的に向上させるために、様々な異なる保護モードが採用され得る。既存の同期デジタルハイアラーキ(SDH)分野では、多重化セクション(MS)SPRingが、VCクロスを介して実現されることが可能である。しかし、SDH分野におけるMS SPRingは、OTNに容易に移植されることはできない。OTNシステムは、0、1、2、2e、3、4などと番号付けされた複数のODUレベルを有する。スイッチングをトリガするためにどのようにして信号品質を監視するか、APS情報をどのようにして転送するか、及び、マルチレベルODUkの保護をどのようにして調整するかなどの問題は、解決することが困難である。現在、OTNにおいて、ODU SPRingの一手法が存在する。既存のODU SPRingの実施手法では、システムがマルチレベルODUサービスを有する場合、ODUkの各レベルのクロスを介してスイッチングが実行され、これは、現在のレベルのODUkに対する保護のみを実現することが可能であり、すなわち、現在のレベルのODUkが保護粒度(protection granularity)とみなされる。例えば、システムは3レベルのODUを有し、それらはそれぞれODU2、ODU1、及びODU0であり、そして、1つのODU2は、4つのODU1又は8つのODU0を含み得る。ODU1のクロスを介したスイッチングがODU1レベルの保護を実現するために実行され、そして、ODUレベルの保護を実現するためにODU0のクロスを介してスイッチングが実行される。複数のクライアントサービスがODU2に多重化され、複数のクライアントサービスが全て保護を必要とする場合に、ODU1の保護が採用される場合は、4つの保護グループが作成される必要があり、ODU0の保護が採用される場合は、8つの保護グループが作成される必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来技術は、以下の欠点を有する。低オーダー(LO)ODUが保護粒度とみなされる場合、保護グループの数がより多くなり、必要とされるスイッチング時間が長くなり、スイッチング時間の閾値(50ms)を超過する可能性さえあり、その結果として、スイッチングが円滑に実行されることができない。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の実施形態は、保護グループの数が多く、スイッチング時間が長いという従来技術における問題を解決するためのODU SPRingを実現する方法及び装置を提供する。
【0005】
本発明の一実施形態で提供されるODU SPRingを実現する方法は、
光回線内を送信される第1のサービスの第1のODUを保護粒度とみなし、ここで、第1のODUは、光回線に直接多重化されるODUkであり、
第1のODUを監視し、監視結果を取得し、
監視結果が障害が発生したことを示す場合、第1のサービスの第2のODUのクロスを介してスイッチングを実行することを含み、ここで、第2のODUは、第1のODUに多重化されるODUmであり、mはk以下である。
【0006】
本発明の一実施形態で提供されるODU SPRingを実現する装置は、
光回線内を送信される第1のサービスの第1のODUを保護粒度とみなすように構成された第1のモジュールと(ここで、第1のODUは、光回線に直接多重化されるODUkであり)、
第1のODUを監視し、監視結果を取得するように構成された第2のモジュールと、
監視結果が障害が発生したことを示す場合、第1のサービスの第2のODUのクロスを介してスイッチングを実行するように構成された第3のモジュールと(ここで、第2のODUは、第1のODUに多重化されるODUmであり、mはk以下である)、
を含む。
【発明の効果】
【0007】
前述の技術的解決法から、本発明の実施形態では、第1のODU SPRingが第2のODUのクロスを介して実行されるスイッチングによって実現され、ここで、第1のODUは保護粒度とみなされる。第1のODUのオーダーは第2のODUのオーダーより高いため、複数の第2のODUが1つの第1のODUに多重化され得る。従って、第1のODUを保護粒度とみなすことによって、保護グループの数を減少させることが可能であり、スイッチングプロセスを加速させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の第1の実施形態による方法の概略フローチャートである。
【図2】本発明の第1の実施形態において採用されるOTUk OH部の概略構成図である。
【図3】本発明の第2の実施形態による方法の概略フローチャートである。
【図4】本発明の第2の実施形態に対応するシステムの概略構成図である。
【図5】本発明の第3の実施形態による方法の概略フローチャートである。
【図6】本発明の第3の実施形態に対応する概略構成図である。
【図7】本発明の第4の実施形態による方法の概略フローチャートである。
【図8】本発明の第4の実施形態に対応する概略構成図である。
【図9】本発明の第5の実施形態による方法の概略フローチャートである。
【図10】本発明の第4又は第5の実施形態に対応するクロスリング保護の概略図である。
【図11】本発明の第6の実施形態による方法の概略フローチャートである。
【図12】本発明の第6の実施形態に対応する概略構成図である。
【図13】本発明の第7の実施形態による装置の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明における技術的解決法について、添付の図面及び実施形態を参照して、以下に更に詳細に説明する。
【0010】
図1は、本発明の第1の実施形態による方法の概略フローチャートである。この方法は、以下を含む。
【0011】
ステップ11:監視エンドポイントは、光回線内を送信される第1のサービスの第1のODUを保護粒度とみなし、ここで、第1のODUは、光回線に直接多重化されるODUkである。
【0012】
ステップ12:監視エンドポイントは、第1のODUを監視し、監視結果を取得する。
【0013】
ステップ13:監視結果が障害が発生したことを示す場合、監視エンドポイントは、第1のサービスの第2のODUのクロスを介してスイッチングを実行し、ここで、第2のODUは、第1のODUに多重化されるODUmであり、mはk以下である。
【0014】
この実施形態では、第1のODU SPRingが第2のODUのクロスを介して実行されるスイッチングによって実現され、ここで、第1のODUは保護粒度とみなされる。第1のODUのオーダーは第2のODUのオーダーより高いため、複数の第2のODUが1つの第1のODUに多重化され得る。従って、第1のODUを保護粒度とみなすことによって、保護グループの数を減少させることが可能であり、スイッチングプロセスを加速させることが可能である。
【0015】
第1のサービスが2つのレベルのODUを含む場合、第1の実施形態を例に取ると、mがkより小さいならば、以下に説明する実施形態において、高いレベルを有するODU(例えば、ODUk)は高オーダー(HO)ODUと呼ばれ、低いレベルを有するODU(例えば、ODUm)は低オーダー(LO)ODUと呼ばれる。
【0016】
本発明の実施形態をよりよく理解するために、本発明の実施形態が基づくOTN内の信号について最初に説明する。OTUkは、4行及び4080バイトを有するフレームであり、OPUkペイロード部と、OTUk前方誤り訂正(FEC)部と、OH部とを含む。
【0017】
図2は、本発明の第1の実施形態において採用されるOTUk OH部の概略構成図である。図2を参照すると、OH部は、OPUk OHと、ODUk OHと、OTUk OHとを含む。OPUk OHは、第1〜第4行内の第15及び第16列のバイトを占め、ODUk OHは、第2〜第4行内の第1〜第14列のバイトを占め、OTUk OHは、第1行内の第8〜第14列のバイトを占め、フレームアライメントOHは、第1行内の第1〜第7列のバイトを占める。
【0018】
従来技術では、監視のために、タンデムコネクション監視(TCM)が使用され、TCMがスイッチングをトリガする。しかし、1レベルのTCMがこのモードにおいて占有されるため、サブネットワークコネクション/サブレイヤ監視(SNC/S)などのTCMを使用しなければならない他の保護モードが、このSPRingの範囲内でTCMのそのレベルを採用することができない。加えて、従来技術では、自動保護スイッチング/保護通信チャネル(APS/PCC)がマルチフレームアライメント信号(MFAS)の6、7、及び8ビットの値を採用し、監視モードと結合することによって、分類され、従って、どの1つがODUk SPRingに保護のために割り当てられるべきかを決定するのは容易ではない。
【0019】
従って、本発明のこの実施形態では、HO ODUの経路監視(PM)を監視することによって保護グループが監視され得て、そして、HO ODUのPMはスイッチングをトリガする。HO ODUのAPS/PCC OHは、保護グループのAPS情報を転送するためのチャネルとして働き、APS/PCCは、MFASのフィールド値を介して分類され得る。このようにして、TCMは占有されず、従って、本発明のこの実施形態における保護モードは、他の保護モードと共存することが可能である。例えば、分類は、MFASの第6〜第8ビットを使用することによって実行され、そして、第6〜第8ビットの値「000」は、HO ODU保護がLO ODUのクロスを介して実現されるという本発明のこの実施形態で採用される手法において、APS/PCCバイトが使用されることを示す。
【0020】
図3は、本発明の第2の実施形態による方法の概略フローチャートである。この方法は、以下を含む。
【0021】
ステップ31:監視エンドポイントは、光回線内を送信される第1のサービスのHO ODUを、保護のための保護粒度とみなす。
【0022】
ステップ32:監視エンドポイントは、HO ODUのODU OH部のPMを監視し、PM内で運ばれる情報に従って監視結果を取得する。
【0023】
ステップ33:監視結果が、障害が発生したことを示す場合、監視エンドポイントは、第1のサービスのLO ODUのクロスを介してスイッチングを実行する。
【0024】
HO ODUのPMがスイッチングをトリガするという本発明のこの実施形態で採用されるモードは、3Rノードの両端の保護をサポートすることが可能である。図4は、本発明の第2の実施形態に対応するシステムの概略構成図である。このシステムは、5つのノードA〜Eを含む。サービスは、ノードAからリングに入り、ノードEからリングを出て、A〜E間での信号品質が監視される必要がある。ノードAは、クライアントサービスを持ち込むために使用され、そして、クライアントサービスは、OTU1サービスであると仮定する。ノードAにおいて、クライアントサービスデータのODU1は、ODU2に多重化され、次に、光回線を介して送信される。従って、この実施形態では、HO ODUはODU2であり、LO ODUはODU1である。3Rノードがこの実施形態には更に含まれ(OTU OH部が3Rノードにおいて終端とされ及び再生成され)、ODU2のPMを監視することによって、スイッチングがトリガされると仮定する。スイッチングをトリガするためにODU2のPMが使用される必要がある理由を以下で分析する。ODU1のPMがスイッチングをトリガするために使用されると仮定すると、しかし、ODU1はノードAの外部で生成されるため(ODU1はノードAにおいてODU2に多重化されるため、ODU1はノードAより前に存在する)、それに応じてODU1のPMはノードAの外部で生成され、PMの監視はPM生成ポイントにおいて動作を開始し、ODU1のPMが監視のために採用される場合、監視範囲はノードAからノードEまでではない。OTU2のSMがスイッチングをトリガするために使用されると仮定すると、しかし、このシステムは3Rノードを有し、SMは3Rノードにおいて終端とされ及び再生成されるため、監視範囲は3RノードとノードEとの間であり、これも、この実施形態のノードAからノードEまでを監視する要求を満たさない。ODU2のPMは、サービスがリングに入る位置又はリングを出る位置(例えば、ノードA又はノードE)において、終端とされ及び再生成されるため、ODU2のPMを使用することによってスイッチングをトリガすることが適切である。
【0025】
この実施形態では、PMがスイッチングをトリガするために使用され、TCMは占有される必要がなく、従って、TCMを使用しなければならない他の保護モード(例えば、SNC/S)も適宜採用されることが可能である。加えて、APS/PCCは、MFASの6、7、及び8ビットの値によって分類され、監視モードと結合されることに限定されない。
【0026】
OTNシステムは複数の階層を含んでもよく、第1レベルの保護が第2レベルのODUを介して実現され続けるために、階層が追加されるノードにおいて、逆多重化及び多重化のプロセスが、第2レベルのODUを維持するために実行され得る。
【0027】
図5は、本発明の第3の実施形態による方法の概略フローチャートであり、図6は、本発明の第3の実施形態に対応する概略構成図である。
【0028】
図6を参照すると、システムは3つの階層を有し、HGFKJIはODU1リングに対応し、すなわち、ODU1リングは2つのレベルのODU(ODU0、及びODU1)を含み、ODU0はODU1に多重化されると仮定する。ODU1リングの保護が実現される必要がある場合、ODU1のPMを監視することによってスイッチングがトリガされ得て、そして、スイッチングがODU0のクロスを介して実行される。サービスがノードFにおいてODU2に多重化される必要があり、ノードF、A、B、C、D、及びEはODU2リングに対応し、すなわち、HO ODUはODU2であると仮定する。
【0029】
保護階層の単純さを維持するために、システムが複数の階層を有する場合、2レベルのODUが依然として維持される。図5を参照すると、この実施形態は、以下を含む。
【0030】
ステップ51:階層が追加されるノード(この実施形態では、ノードF)は、入力される第2のサービスに対して逆多重化処理を実行し、第2のサービスのODUiを取得する。第2のサービスはODUiとODUjとを含み、ODUiはODUjに多重化され、ここで、iはjより小さい。この実施形態では、ODUiはODU0であり、ODUjはODU1である。
【0031】
ステップ52:階層が追加されるノード(F)は、ODUi(ODU0)を第1のサービスのHO ODU(この実施形態では、ODU2)に多重化する。
【0032】
ステップ53:第1のサービスに対応するリング(ODU2リング)内で、第1のサービスのODU2 SPRing及び保護を実現するために、HO ODU(ODU2)のPMを監視することによってスイッチングがトリガされ、スイッチングはODUi(ODU0)のクロスを介して実行される。
【0033】
この実施形態では、逆多重化処理が最初に実行され、これにより、サービスデータの階層の単純さが維持されることが可能であり、ODU SPRingの手法を実施するために、既存の第2レベルのODUが単純に使用されることが可能である。
【0034】
もちろん、システムがより多くの階層を有する場合、マルチレベル保護を実現するために、マルチレイヤODUが維持されてもよい。
【0035】
図7は、本発明の第4の実施形態による方法の概略フローチャートであり、図8は、本発明の第4の実施形態に対応する概略構成図である。
【0036】
図8を参照すると、システムは3つの階層を有し、ノードH、G、J、及びIはODU1リングに対応し、すなわち、ODU1リングは2つのレベルのODU(ODU0、及びODU1)を含み、ODU0はODU1に多重化されると仮定する。ODU1リングの保護が実現される必要がある場合、ODU1のPMを監視することによってスイッチングがトリガされてもよく、そして、スイッチングはODU0のクロスを介して実行される。サービスはノードAにおいてODU2に多重化される必要があり、ノードA、B、C、D、E、及びFはODU2リングに対応すると仮定する。加えて、ノードK、L、M、及びNが別のODU1リングを形成する。マルチレベル保護を実現するために、ノードはODU0を含むODU1を直接多重化し得る。図7を参照すると、この実施形態は、以下を含む。
【0037】
ステップ71:第1のサービス監視リング(この実施形態では、ODU2リング)上のサービスエントランスポイント(この実施形態では、ノードA)が、第2のサービスを受信する。第2のサービスはODUiとODUjとを含み、ODUiはODUjに多重化され、ここで、iはjより小さい。この実施形態では、ODUiはODU0であり、ODUjはODU1である。
【0038】
ステップ72:サービスエントランスポイント(A)は、ODUiが多重化されたODUj(ODU0を含むODU1)を第1のサービスのHO ODU(ODU2)に多重化する。
【0039】
ステップ73:第1のサービスに対応するリング(ODU2リング)内でマルチレベル保護が実現される。
【0040】
マルチレベル保護は、ODU2リング内でODU2の保護が実現され、ODU1の保護も実現され得ることを表す。
【0041】
ODU2の保護は以下のやり方で実現され得る。ODU2が保護グループとみなされ、ODU2のPMを監視することによってスイッチングがトリガされ、次に、ODU0を含むODU1のクロスを介してスイッチングが実行されてもよく、又は、ODU0のクロスを介してスイッチングが実行されてもよい。
【0042】
ODU1の保護は以下のやり方で実現されてもよい。ODU1が保護グループとみなされ、ODU1のPMを監視することによってスイッチングがトリガされ、次に、ODU0のクロスを介してスイッチングが実行される。
【0043】
この実施形態では、ODUiを含むODUjを、より高いオーダーを有するODUkに直接多重化することによって、マルチレベル保護が実現され、これにより、保護はより包括的になる。
【0044】
図9は、本発明の第5の実施形態による方法の概略フローチャートであり、この実施形態でも、図8に示す概略構成図が参照され得る。第4の実施形態との違いは、第1の実施形態では、第2のサービスのODU1が第1のサービスのODU2に多重化されるのに対して、この実施形態では、第2のサービスのOTU1(OTUは、光回線内を送信される場合の基本単位であり、これはODUを含み、前述の説明においてODUが必要とされる場合、ODUはOTUから抽出される)が全体としてODUflexに多重化され、次に、ODUflexがODU2に多重化される。図9を参照すると、この実施形態は、以下を含む。
【0045】
ステップ91:第1のサービス監視リング(この実施形態では、ODU2リング)上のサービスエントランスポイント(この実施形態では、ノードA)が、第2のサービスを受信する。第2のサービスはODUiとODUjとを含み、ODUiはODUjに多重化され、ここで、ODUjはOTUj内に含まれる。この実施形態では、ODUiはODU0であり、ODUjはODU1であり、OTUjはOTU1である。
【0046】
ステップ92:サービスエントランスポイント(A)は、OTUj(OTU1)をODUflexに多重化する。
【0047】
ステップ93:サービスエントランスポイント(A)は、ODUflexを第1のサービスのHO ODU(この実施形態では、ODU2)に多重化する。
【0048】
ステップ94:第1のサービス及び第2のサービスに対応するリング(この実施形態では、それぞれ、ODU2リング及びODU1リング)内でマルチレベル保護が実現される。
【0049】
マルチレベル保護は、ODU2リング内でODU2の保護が実現され、ODU1リング内でODU1の保護が実現され得ることを表す。
【0050】
ODU2の保護は以下のやり方で実現されてもよい。ODU2が保護グループとみなされ、ODU2のPMを監視することによってスイッチングがトリガされ、次に、ODUflexのクロスを介してスイッチングが実行される。
【0051】
ODU1の保護は以下のやり方で実現されてもよい。ODU1が保護グループとみなされ、ODU1のPMを監視することによってスイッチングがトリガされ、次に、ODU0のクロスを介してスイッチングが実行される。
【0052】
もちろん、図7に示す第4の実施形態において、ODU1及びODU2がやはりマルチレベル保護リングを形成すると理解されてもよい。
【0053】
この実施形態では、OTUを全体としてODUflexに直接多重化し、次に、ODUflexをHO ODUに多重化することによって、マルチレベル保護が実現され、これにより、保護がより包括的になる。
【0054】
複数の保護リングを有するシステムにおいて、複数のレベル間の協調を実現するために、保護リングはそれぞれ監視されてもよい。例えば、図8を参照して、ノードH〜Lのサービスが監視される必要があると仮定すると、ノードAとBとの間で問題が発生した場合、ODU2リング上のODU2のPMが問題を発見し得て、従って、ODU2の保護は、保護を実現するために、ODU2リング上のODU2のPMを監視することによって、スイッチングを実行するためにトリガされ得て、ノードKとLとの間で問題が発生した場合、ODU1リング上のODU1のPMが問題を発見し得て、従って、ODU1の保護は、保護を実現するために、ODU1リング上のODU1のPMを監視することによって、スイッチングを実行するためにトリガされ得る。
【0055】
図10は、本発明の第4又は第5の実施形態に対応するクロスリング保護(cross−ring protection)の概略図である。図10を参照すると、クロスリング保護は、先に説明したそれぞれの監視を介して実現され得る。前述の分析から、この実施形態におけるODU1 SPRingの保護は、ODU2リングを横断することによって実現され得るということがわかる。
【0056】
この実施形態では、保護が複数レベルである場合、クロスリング保護は、異なるレベルの監視リングをそれぞれ監視することによって実現され得る。
【0057】
単一レベルのODUのみがシステム内に存在する場合、このレベル内のODUは、HO ODUとみなされてもよく、LO ODUともみなされてもよく、そして、単一レベルのODUの保護も、先に説明した方法を使用することによって実現され得る。
【0058】
図11は、本発明の第6の実施形態による方法の概略フローチャートであり、図12は、本発明の第6の実施形態に対応する概略構成図である。この実施形態は、システム内に単一レベルのODUのみが存在するシナリオに関する。図12を参照すると、この実施形態では、ODU2のサービスのみがシステム内に存在し、ノードA、B、C、D、E、及びFがODU2リングを形成すると仮定される。
【0059】
図11を参照すると、この実施形態は、以下を含む。
【0060】
ステップ111:監視エンドポイントは、光回線内を送信される単一レベルのサービスのODU(この実施形態では、ODU2)を、HO ODUとみなし、LO ODUともみなす。
【0061】
ステップ112:監視エンドポイントは、ODU2のOHフィールドを監視し、OHフィールドを介して監視結果を取得する。
【0062】
具体的には、ノードによって持ち込まれるサービスがOTUサービス(OTU2)である場合、ODU2のTCM6フィールドが監視される必要があり、このフィールドによって監視結果が運ばれ、ノードによって持ち込まれるサービスが非OTUサービス(例えば、STM−64サービス)である場合、ODU2 OHのPMフィールドが監視結果を取得するために監視され得る。先の動作の理由は、ノードによって持ち込まれるサービスがOTUサービスである場合、これは、サービスが持ち込まれる前にOTUが存在し、サービスが持ち込まれる前に対応するPMが生成されることを示すということである。このように、依然としてPMを使用することによってスイッチングがトリガされる場合、監視範囲は監視される必要がある範囲と一致せず、誤ったスイッチングを発生させる可能性がある。
【0063】
ステップ113:監視結果が障害が発生したことを示す場合、ODU2の保護を実現するために、ODU2のクロスを介してスイッチングが実行される。
【0064】
この実施形態では、システム内に単一レベルのODUが存在する場合、保護は、単一レベルのODUを、HO ODUとみなし、LO ODUともみなすことによって実現される。
【0065】
図13は、本発明の第7の実施形態による装置の概略構成図である。この装置は、第1のモジュール131と、第2のモジュール132と、第3のモジュール133とを含む。第1のモジュール131は、光回線内を送信される第1のサービスの第1のODUを保護粒度とみなすように構成され、ここで、第1のODUは、光回線に直接多重化されるODUkである。第2のモジュール132は、第1のODUを監視し、監視結果を取得するように構成される。第3のモジュール133は、監視結果が障害が発生したことを示す場合、第1のサービスの第2のODUのクロスを介してスイッチングを実行するように構成され、ここで、第2のODUは第1のODUに多重化されるODUmであり、mはk以下である。
【0066】
この実施形態は、第1のモジュールに接続され、第2のサービスを受信するように構成された第4のモジュールを更に含んでもよい。第2のサービスはODUiが多重化されたODUjを含み、ここで、iはjより小さい。サービスエントランスポイントは、ODUiが多重化されたODUjを第1のサービスのODUkに多重化する。このとき、第3のモジュールは、ODUkの保護を実現するためにODUjのクロスを介してスイッチングを実行するように特に構成され、又は、ODUkの保護を実現するためにODUiのクロスを介してスイッチングを実行するように特に構成される。
【0067】
あるいは、この実施形態は、第1のモジュールに接続され、第2のサービスを受信するように構成された第5のモジュールを更に含んでもよい。第2のサービスは、ODUiが多重化されたODUjを含むOTUjであり、ここで、iはjより小さい。サービスエントランスポイントは、OTUjをODUflexに多重化し、そして、ODUflexを第1のサービスのODUkに多重化する。このとき、第3のモジュールは、ODUkの保護を実現するために、ODUflexのクロスを介してスイッチングを実行するように特に構成される。
【0068】
この実施形態は、第1のモジュールに接続され、第2のサービスを受信し(ここで、第2のサービスは、ODUiが多重化されたODUjを含み、iはjより小さく)、第2のサービスに対して逆多重化処理を実行し、第2のサービスからODUiを取得し、ODUiを第1のサービスのODUkに多重化するように構成された第6のモジュールを更に含んでもよい。このとき、第3のモジュールは、ODUkの保護を実現するために、ODUiのクロスを介してスイッチングを実行するように特に構成される。
【0069】
第2のモジュールは、第1のODUのODU OHのPMを監視し、PM内で運ばれる情報に従って監視結果を取得するように特に構成される。第3のモジュールは、第1のODUのODU OH内のAPS/PCC内で運ばれるスイッチング要求情報に従って、第2のODUのクロスを介してスイッチングを実行するように特に構成され、ここで、APS/PCCは、第1のサービスのOTU OH内のMFAS内の6、7、及び8ビットの値に従って、様々な異なる保護モードに対応する。
【0070】
この実施形態では、第1のODU SPRingが第2のODUのクロスを介して実行されるスイッチングによって実現され、ここで、第1のODUは保護粒度とみなされる。第1のODUのオーダーは第2のODUのオーダーより高いため、複数の第2のODUが1つの第1のODUに多重化され得る。従って、第1のODUを保護粒度とみなすことによって、保護グループの数を減少させることが可能であり、スイッチングプロセスを加速させることが可能である。
【0071】
当業者は、前述の方法実施形態のステップの全て又は一部が関連するハードウェアに指示するプログラムによって実施されてもよいということを理解するであろう。プログラムはコンピュータ読み取り可能な記憶媒体内に記憶されてもよい。プログラムが実行される場合、前述の方法実施形態のステップが実行される。記憶媒体はROM、RAM、磁気ディスク、又は光ディスクなどの、プログラムコードを記憶することが可能な任意の媒体を含む。
【0072】
最後に、前述の実施形態は、本発明の技術的解決法を説明するために使用されたにすぎず、本発明を限定することを意図するものではないということに留意されたい。本発明について例示的実施形態を参照して詳細に説明してきたが、当業者が、本発明の技術的解決法に対して、修正又は均等な置換を更に行うことが可能であり、しかし、それらの修正又は均等な置換は、修正された技術的解決法を本発明の技術的解決法の精神及び範囲から逸脱させることはできないということを理解されたい。
【技術分野】
【0001】
本発明は、光通信技術に関し、特に、光チャネルデータユニット(ODU)共有保護リング(SPRing)を実現する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
データサービスの急速な発展に伴い、データサービスのためのトランスポートネットワークも大幅に発展してきた。光トランスポートネットワーク(OTN)は、光トランスポート技術の一種である。OTNは、光チャネル(OCh)と、光多重化セクション(OMS)と、光トランスポートセクション(OTS)とを含む。OChは、光チャネルペイロードユニット−k(OPUk)、光チャネルデータユニット−k(ODUk)、及び光チャネルトランスポートユニット−k(OTUk)という3つのサブレイヤを更に含む。各サブレイヤは、対応するオーバヘッド(OH)と、ネットワークの管理及び監視をサポートするための機能とを有する。kは、オーダーであり、レベルを表し、異なるkの値は、対応する異なるビットレートをサポートする。OTN内では、サービスのサバイバビリティを効果的に向上させるために、様々な異なる保護モードが採用され得る。既存の同期デジタルハイアラーキ(SDH)分野では、多重化セクション(MS)SPRingが、VCクロスを介して実現されることが可能である。しかし、SDH分野におけるMS SPRingは、OTNに容易に移植されることはできない。OTNシステムは、0、1、2、2e、3、4などと番号付けされた複数のODUレベルを有する。スイッチングをトリガするためにどのようにして信号品質を監視するか、APS情報をどのようにして転送するか、及び、マルチレベルODUkの保護をどのようにして調整するかなどの問題は、解決することが困難である。現在、OTNにおいて、ODU SPRingの一手法が存在する。既存のODU SPRingの実施手法では、システムがマルチレベルODUサービスを有する場合、ODUkの各レベルのクロスを介してスイッチングが実行され、これは、現在のレベルのODUkに対する保護のみを実現することが可能であり、すなわち、現在のレベルのODUkが保護粒度(protection granularity)とみなされる。例えば、システムは3レベルのODUを有し、それらはそれぞれODU2、ODU1、及びODU0であり、そして、1つのODU2は、4つのODU1又は8つのODU0を含み得る。ODU1のクロスを介したスイッチングがODU1レベルの保護を実現するために実行され、そして、ODUレベルの保護を実現するためにODU0のクロスを介してスイッチングが実行される。複数のクライアントサービスがODU2に多重化され、複数のクライアントサービスが全て保護を必要とする場合に、ODU1の保護が採用される場合は、4つの保護グループが作成される必要があり、ODU0の保護が採用される場合は、8つの保護グループが作成される必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来技術は、以下の欠点を有する。低オーダー(LO)ODUが保護粒度とみなされる場合、保護グループの数がより多くなり、必要とされるスイッチング時間が長くなり、スイッチング時間の閾値(50ms)を超過する可能性さえあり、その結果として、スイッチングが円滑に実行されることができない。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の実施形態は、保護グループの数が多く、スイッチング時間が長いという従来技術における問題を解決するためのODU SPRingを実現する方法及び装置を提供する。
【0005】
本発明の一実施形態で提供されるODU SPRingを実現する方法は、
光回線内を送信される第1のサービスの第1のODUを保護粒度とみなし、ここで、第1のODUは、光回線に直接多重化されるODUkであり、
第1のODUを監視し、監視結果を取得し、
監視結果が障害が発生したことを示す場合、第1のサービスの第2のODUのクロスを介してスイッチングを実行することを含み、ここで、第2のODUは、第1のODUに多重化されるODUmであり、mはk以下である。
【0006】
本発明の一実施形態で提供されるODU SPRingを実現する装置は、
光回線内を送信される第1のサービスの第1のODUを保護粒度とみなすように構成された第1のモジュールと(ここで、第1のODUは、光回線に直接多重化されるODUkであり)、
第1のODUを監視し、監視結果を取得するように構成された第2のモジュールと、
監視結果が障害が発生したことを示す場合、第1のサービスの第2のODUのクロスを介してスイッチングを実行するように構成された第3のモジュールと(ここで、第2のODUは、第1のODUに多重化されるODUmであり、mはk以下である)、
を含む。
【発明の効果】
【0007】
前述の技術的解決法から、本発明の実施形態では、第1のODU SPRingが第2のODUのクロスを介して実行されるスイッチングによって実現され、ここで、第1のODUは保護粒度とみなされる。第1のODUのオーダーは第2のODUのオーダーより高いため、複数の第2のODUが1つの第1のODUに多重化され得る。従って、第1のODUを保護粒度とみなすことによって、保護グループの数を減少させることが可能であり、スイッチングプロセスを加速させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の第1の実施形態による方法の概略フローチャートである。
【図2】本発明の第1の実施形態において採用されるOTUk OH部の概略構成図である。
【図3】本発明の第2の実施形態による方法の概略フローチャートである。
【図4】本発明の第2の実施形態に対応するシステムの概略構成図である。
【図5】本発明の第3の実施形態による方法の概略フローチャートである。
【図6】本発明の第3の実施形態に対応する概略構成図である。
【図7】本発明の第4の実施形態による方法の概略フローチャートである。
【図8】本発明の第4の実施形態に対応する概略構成図である。
【図9】本発明の第5の実施形態による方法の概略フローチャートである。
【図10】本発明の第4又は第5の実施形態に対応するクロスリング保護の概略図である。
【図11】本発明の第6の実施形態による方法の概略フローチャートである。
【図12】本発明の第6の実施形態に対応する概略構成図である。
【図13】本発明の第7の実施形態による装置の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明における技術的解決法について、添付の図面及び実施形態を参照して、以下に更に詳細に説明する。
【0010】
図1は、本発明の第1の実施形態による方法の概略フローチャートである。この方法は、以下を含む。
【0011】
ステップ11:監視エンドポイントは、光回線内を送信される第1のサービスの第1のODUを保護粒度とみなし、ここで、第1のODUは、光回線に直接多重化されるODUkである。
【0012】
ステップ12:監視エンドポイントは、第1のODUを監視し、監視結果を取得する。
【0013】
ステップ13:監視結果が障害が発生したことを示す場合、監視エンドポイントは、第1のサービスの第2のODUのクロスを介してスイッチングを実行し、ここで、第2のODUは、第1のODUに多重化されるODUmであり、mはk以下である。
【0014】
この実施形態では、第1のODU SPRingが第2のODUのクロスを介して実行されるスイッチングによって実現され、ここで、第1のODUは保護粒度とみなされる。第1のODUのオーダーは第2のODUのオーダーより高いため、複数の第2のODUが1つの第1のODUに多重化され得る。従って、第1のODUを保護粒度とみなすことによって、保護グループの数を減少させることが可能であり、スイッチングプロセスを加速させることが可能である。
【0015】
第1のサービスが2つのレベルのODUを含む場合、第1の実施形態を例に取ると、mがkより小さいならば、以下に説明する実施形態において、高いレベルを有するODU(例えば、ODUk)は高オーダー(HO)ODUと呼ばれ、低いレベルを有するODU(例えば、ODUm)は低オーダー(LO)ODUと呼ばれる。
【0016】
本発明の実施形態をよりよく理解するために、本発明の実施形態が基づくOTN内の信号について最初に説明する。OTUkは、4行及び4080バイトを有するフレームであり、OPUkペイロード部と、OTUk前方誤り訂正(FEC)部と、OH部とを含む。
【0017】
図2は、本発明の第1の実施形態において採用されるOTUk OH部の概略構成図である。図2を参照すると、OH部は、OPUk OHと、ODUk OHと、OTUk OHとを含む。OPUk OHは、第1〜第4行内の第15及び第16列のバイトを占め、ODUk OHは、第2〜第4行内の第1〜第14列のバイトを占め、OTUk OHは、第1行内の第8〜第14列のバイトを占め、フレームアライメントOHは、第1行内の第1〜第7列のバイトを占める。
【0018】
従来技術では、監視のために、タンデムコネクション監視(TCM)が使用され、TCMがスイッチングをトリガする。しかし、1レベルのTCMがこのモードにおいて占有されるため、サブネットワークコネクション/サブレイヤ監視(SNC/S)などのTCMを使用しなければならない他の保護モードが、このSPRingの範囲内でTCMのそのレベルを採用することができない。加えて、従来技術では、自動保護スイッチング/保護通信チャネル(APS/PCC)がマルチフレームアライメント信号(MFAS)の6、7、及び8ビットの値を採用し、監視モードと結合することによって、分類され、従って、どの1つがODUk SPRingに保護のために割り当てられるべきかを決定するのは容易ではない。
【0019】
従って、本発明のこの実施形態では、HO ODUの経路監視(PM)を監視することによって保護グループが監視され得て、そして、HO ODUのPMはスイッチングをトリガする。HO ODUのAPS/PCC OHは、保護グループのAPS情報を転送するためのチャネルとして働き、APS/PCCは、MFASのフィールド値を介して分類され得る。このようにして、TCMは占有されず、従って、本発明のこの実施形態における保護モードは、他の保護モードと共存することが可能である。例えば、分類は、MFASの第6〜第8ビットを使用することによって実行され、そして、第6〜第8ビットの値「000」は、HO ODU保護がLO ODUのクロスを介して実現されるという本発明のこの実施形態で採用される手法において、APS/PCCバイトが使用されることを示す。
【0020】
図3は、本発明の第2の実施形態による方法の概略フローチャートである。この方法は、以下を含む。
【0021】
ステップ31:監視エンドポイントは、光回線内を送信される第1のサービスのHO ODUを、保護のための保護粒度とみなす。
【0022】
ステップ32:監視エンドポイントは、HO ODUのODU OH部のPMを監視し、PM内で運ばれる情報に従って監視結果を取得する。
【0023】
ステップ33:監視結果が、障害が発生したことを示す場合、監視エンドポイントは、第1のサービスのLO ODUのクロスを介してスイッチングを実行する。
【0024】
HO ODUのPMがスイッチングをトリガするという本発明のこの実施形態で採用されるモードは、3Rノードの両端の保護をサポートすることが可能である。図4は、本発明の第2の実施形態に対応するシステムの概略構成図である。このシステムは、5つのノードA〜Eを含む。サービスは、ノードAからリングに入り、ノードEからリングを出て、A〜E間での信号品質が監視される必要がある。ノードAは、クライアントサービスを持ち込むために使用され、そして、クライアントサービスは、OTU1サービスであると仮定する。ノードAにおいて、クライアントサービスデータのODU1は、ODU2に多重化され、次に、光回線を介して送信される。従って、この実施形態では、HO ODUはODU2であり、LO ODUはODU1である。3Rノードがこの実施形態には更に含まれ(OTU OH部が3Rノードにおいて終端とされ及び再生成され)、ODU2のPMを監視することによって、スイッチングがトリガされると仮定する。スイッチングをトリガするためにODU2のPMが使用される必要がある理由を以下で分析する。ODU1のPMがスイッチングをトリガするために使用されると仮定すると、しかし、ODU1はノードAの外部で生成されるため(ODU1はノードAにおいてODU2に多重化されるため、ODU1はノードAより前に存在する)、それに応じてODU1のPMはノードAの外部で生成され、PMの監視はPM生成ポイントにおいて動作を開始し、ODU1のPMが監視のために採用される場合、監視範囲はノードAからノードEまでではない。OTU2のSMがスイッチングをトリガするために使用されると仮定すると、しかし、このシステムは3Rノードを有し、SMは3Rノードにおいて終端とされ及び再生成されるため、監視範囲は3RノードとノードEとの間であり、これも、この実施形態のノードAからノードEまでを監視する要求を満たさない。ODU2のPMは、サービスがリングに入る位置又はリングを出る位置(例えば、ノードA又はノードE)において、終端とされ及び再生成されるため、ODU2のPMを使用することによってスイッチングをトリガすることが適切である。
【0025】
この実施形態では、PMがスイッチングをトリガするために使用され、TCMは占有される必要がなく、従って、TCMを使用しなければならない他の保護モード(例えば、SNC/S)も適宜採用されることが可能である。加えて、APS/PCCは、MFASの6、7、及び8ビットの値によって分類され、監視モードと結合されることに限定されない。
【0026】
OTNシステムは複数の階層を含んでもよく、第1レベルの保護が第2レベルのODUを介して実現され続けるために、階層が追加されるノードにおいて、逆多重化及び多重化のプロセスが、第2レベルのODUを維持するために実行され得る。
【0027】
図5は、本発明の第3の実施形態による方法の概略フローチャートであり、図6は、本発明の第3の実施形態に対応する概略構成図である。
【0028】
図6を参照すると、システムは3つの階層を有し、HGFKJIはODU1リングに対応し、すなわち、ODU1リングは2つのレベルのODU(ODU0、及びODU1)を含み、ODU0はODU1に多重化されると仮定する。ODU1リングの保護が実現される必要がある場合、ODU1のPMを監視することによってスイッチングがトリガされ得て、そして、スイッチングがODU0のクロスを介して実行される。サービスがノードFにおいてODU2に多重化される必要があり、ノードF、A、B、C、D、及びEはODU2リングに対応し、すなわち、HO ODUはODU2であると仮定する。
【0029】
保護階層の単純さを維持するために、システムが複数の階層を有する場合、2レベルのODUが依然として維持される。図5を参照すると、この実施形態は、以下を含む。
【0030】
ステップ51:階層が追加されるノード(この実施形態では、ノードF)は、入力される第2のサービスに対して逆多重化処理を実行し、第2のサービスのODUiを取得する。第2のサービスはODUiとODUjとを含み、ODUiはODUjに多重化され、ここで、iはjより小さい。この実施形態では、ODUiはODU0であり、ODUjはODU1である。
【0031】
ステップ52:階層が追加されるノード(F)は、ODUi(ODU0)を第1のサービスのHO ODU(この実施形態では、ODU2)に多重化する。
【0032】
ステップ53:第1のサービスに対応するリング(ODU2リング)内で、第1のサービスのODU2 SPRing及び保護を実現するために、HO ODU(ODU2)のPMを監視することによってスイッチングがトリガされ、スイッチングはODUi(ODU0)のクロスを介して実行される。
【0033】
この実施形態では、逆多重化処理が最初に実行され、これにより、サービスデータの階層の単純さが維持されることが可能であり、ODU SPRingの手法を実施するために、既存の第2レベルのODUが単純に使用されることが可能である。
【0034】
もちろん、システムがより多くの階層を有する場合、マルチレベル保護を実現するために、マルチレイヤODUが維持されてもよい。
【0035】
図7は、本発明の第4の実施形態による方法の概略フローチャートであり、図8は、本発明の第4の実施形態に対応する概略構成図である。
【0036】
図8を参照すると、システムは3つの階層を有し、ノードH、G、J、及びIはODU1リングに対応し、すなわち、ODU1リングは2つのレベルのODU(ODU0、及びODU1)を含み、ODU0はODU1に多重化されると仮定する。ODU1リングの保護が実現される必要がある場合、ODU1のPMを監視することによってスイッチングがトリガされてもよく、そして、スイッチングはODU0のクロスを介して実行される。サービスはノードAにおいてODU2に多重化される必要があり、ノードA、B、C、D、E、及びFはODU2リングに対応すると仮定する。加えて、ノードK、L、M、及びNが別のODU1リングを形成する。マルチレベル保護を実現するために、ノードはODU0を含むODU1を直接多重化し得る。図7を参照すると、この実施形態は、以下を含む。
【0037】
ステップ71:第1のサービス監視リング(この実施形態では、ODU2リング)上のサービスエントランスポイント(この実施形態では、ノードA)が、第2のサービスを受信する。第2のサービスはODUiとODUjとを含み、ODUiはODUjに多重化され、ここで、iはjより小さい。この実施形態では、ODUiはODU0であり、ODUjはODU1である。
【0038】
ステップ72:サービスエントランスポイント(A)は、ODUiが多重化されたODUj(ODU0を含むODU1)を第1のサービスのHO ODU(ODU2)に多重化する。
【0039】
ステップ73:第1のサービスに対応するリング(ODU2リング)内でマルチレベル保護が実現される。
【0040】
マルチレベル保護は、ODU2リング内でODU2の保護が実現され、ODU1の保護も実現され得ることを表す。
【0041】
ODU2の保護は以下のやり方で実現され得る。ODU2が保護グループとみなされ、ODU2のPMを監視することによってスイッチングがトリガされ、次に、ODU0を含むODU1のクロスを介してスイッチングが実行されてもよく、又は、ODU0のクロスを介してスイッチングが実行されてもよい。
【0042】
ODU1の保護は以下のやり方で実現されてもよい。ODU1が保護グループとみなされ、ODU1のPMを監視することによってスイッチングがトリガされ、次に、ODU0のクロスを介してスイッチングが実行される。
【0043】
この実施形態では、ODUiを含むODUjを、より高いオーダーを有するODUkに直接多重化することによって、マルチレベル保護が実現され、これにより、保護はより包括的になる。
【0044】
図9は、本発明の第5の実施形態による方法の概略フローチャートであり、この実施形態でも、図8に示す概略構成図が参照され得る。第4の実施形態との違いは、第1の実施形態では、第2のサービスのODU1が第1のサービスのODU2に多重化されるのに対して、この実施形態では、第2のサービスのOTU1(OTUは、光回線内を送信される場合の基本単位であり、これはODUを含み、前述の説明においてODUが必要とされる場合、ODUはOTUから抽出される)が全体としてODUflexに多重化され、次に、ODUflexがODU2に多重化される。図9を参照すると、この実施形態は、以下を含む。
【0045】
ステップ91:第1のサービス監視リング(この実施形態では、ODU2リング)上のサービスエントランスポイント(この実施形態では、ノードA)が、第2のサービスを受信する。第2のサービスはODUiとODUjとを含み、ODUiはODUjに多重化され、ここで、ODUjはOTUj内に含まれる。この実施形態では、ODUiはODU0であり、ODUjはODU1であり、OTUjはOTU1である。
【0046】
ステップ92:サービスエントランスポイント(A)は、OTUj(OTU1)をODUflexに多重化する。
【0047】
ステップ93:サービスエントランスポイント(A)は、ODUflexを第1のサービスのHO ODU(この実施形態では、ODU2)に多重化する。
【0048】
ステップ94:第1のサービス及び第2のサービスに対応するリング(この実施形態では、それぞれ、ODU2リング及びODU1リング)内でマルチレベル保護が実現される。
【0049】
マルチレベル保護は、ODU2リング内でODU2の保護が実現され、ODU1リング内でODU1の保護が実現され得ることを表す。
【0050】
ODU2の保護は以下のやり方で実現されてもよい。ODU2が保護グループとみなされ、ODU2のPMを監視することによってスイッチングがトリガされ、次に、ODUflexのクロスを介してスイッチングが実行される。
【0051】
ODU1の保護は以下のやり方で実現されてもよい。ODU1が保護グループとみなされ、ODU1のPMを監視することによってスイッチングがトリガされ、次に、ODU0のクロスを介してスイッチングが実行される。
【0052】
もちろん、図7に示す第4の実施形態において、ODU1及びODU2がやはりマルチレベル保護リングを形成すると理解されてもよい。
【0053】
この実施形態では、OTUを全体としてODUflexに直接多重化し、次に、ODUflexをHO ODUに多重化することによって、マルチレベル保護が実現され、これにより、保護がより包括的になる。
【0054】
複数の保護リングを有するシステムにおいて、複数のレベル間の協調を実現するために、保護リングはそれぞれ監視されてもよい。例えば、図8を参照して、ノードH〜Lのサービスが監視される必要があると仮定すると、ノードAとBとの間で問題が発生した場合、ODU2リング上のODU2のPMが問題を発見し得て、従って、ODU2の保護は、保護を実現するために、ODU2リング上のODU2のPMを監視することによって、スイッチングを実行するためにトリガされ得て、ノードKとLとの間で問題が発生した場合、ODU1リング上のODU1のPMが問題を発見し得て、従って、ODU1の保護は、保護を実現するために、ODU1リング上のODU1のPMを監視することによって、スイッチングを実行するためにトリガされ得る。
【0055】
図10は、本発明の第4又は第5の実施形態に対応するクロスリング保護(cross−ring protection)の概略図である。図10を参照すると、クロスリング保護は、先に説明したそれぞれの監視を介して実現され得る。前述の分析から、この実施形態におけるODU1 SPRingの保護は、ODU2リングを横断することによって実現され得るということがわかる。
【0056】
この実施形態では、保護が複数レベルである場合、クロスリング保護は、異なるレベルの監視リングをそれぞれ監視することによって実現され得る。
【0057】
単一レベルのODUのみがシステム内に存在する場合、このレベル内のODUは、HO ODUとみなされてもよく、LO ODUともみなされてもよく、そして、単一レベルのODUの保護も、先に説明した方法を使用することによって実現され得る。
【0058】
図11は、本発明の第6の実施形態による方法の概略フローチャートであり、図12は、本発明の第6の実施形態に対応する概略構成図である。この実施形態は、システム内に単一レベルのODUのみが存在するシナリオに関する。図12を参照すると、この実施形態では、ODU2のサービスのみがシステム内に存在し、ノードA、B、C、D、E、及びFがODU2リングを形成すると仮定される。
【0059】
図11を参照すると、この実施形態は、以下を含む。
【0060】
ステップ111:監視エンドポイントは、光回線内を送信される単一レベルのサービスのODU(この実施形態では、ODU2)を、HO ODUとみなし、LO ODUともみなす。
【0061】
ステップ112:監視エンドポイントは、ODU2のOHフィールドを監視し、OHフィールドを介して監視結果を取得する。
【0062】
具体的には、ノードによって持ち込まれるサービスがOTUサービス(OTU2)である場合、ODU2のTCM6フィールドが監視される必要があり、このフィールドによって監視結果が運ばれ、ノードによって持ち込まれるサービスが非OTUサービス(例えば、STM−64サービス)である場合、ODU2 OHのPMフィールドが監視結果を取得するために監視され得る。先の動作の理由は、ノードによって持ち込まれるサービスがOTUサービスである場合、これは、サービスが持ち込まれる前にOTUが存在し、サービスが持ち込まれる前に対応するPMが生成されることを示すということである。このように、依然としてPMを使用することによってスイッチングがトリガされる場合、監視範囲は監視される必要がある範囲と一致せず、誤ったスイッチングを発生させる可能性がある。
【0063】
ステップ113:監視結果が障害が発生したことを示す場合、ODU2の保護を実現するために、ODU2のクロスを介してスイッチングが実行される。
【0064】
この実施形態では、システム内に単一レベルのODUが存在する場合、保護は、単一レベルのODUを、HO ODUとみなし、LO ODUともみなすことによって実現される。
【0065】
図13は、本発明の第7の実施形態による装置の概略構成図である。この装置は、第1のモジュール131と、第2のモジュール132と、第3のモジュール133とを含む。第1のモジュール131は、光回線内を送信される第1のサービスの第1のODUを保護粒度とみなすように構成され、ここで、第1のODUは、光回線に直接多重化されるODUkである。第2のモジュール132は、第1のODUを監視し、監視結果を取得するように構成される。第3のモジュール133は、監視結果が障害が発生したことを示す場合、第1のサービスの第2のODUのクロスを介してスイッチングを実行するように構成され、ここで、第2のODUは第1のODUに多重化されるODUmであり、mはk以下である。
【0066】
この実施形態は、第1のモジュールに接続され、第2のサービスを受信するように構成された第4のモジュールを更に含んでもよい。第2のサービスはODUiが多重化されたODUjを含み、ここで、iはjより小さい。サービスエントランスポイントは、ODUiが多重化されたODUjを第1のサービスのODUkに多重化する。このとき、第3のモジュールは、ODUkの保護を実現するためにODUjのクロスを介してスイッチングを実行するように特に構成され、又は、ODUkの保護を実現するためにODUiのクロスを介してスイッチングを実行するように特に構成される。
【0067】
あるいは、この実施形態は、第1のモジュールに接続され、第2のサービスを受信するように構成された第5のモジュールを更に含んでもよい。第2のサービスは、ODUiが多重化されたODUjを含むOTUjであり、ここで、iはjより小さい。サービスエントランスポイントは、OTUjをODUflexに多重化し、そして、ODUflexを第1のサービスのODUkに多重化する。このとき、第3のモジュールは、ODUkの保護を実現するために、ODUflexのクロスを介してスイッチングを実行するように特に構成される。
【0068】
この実施形態は、第1のモジュールに接続され、第2のサービスを受信し(ここで、第2のサービスは、ODUiが多重化されたODUjを含み、iはjより小さく)、第2のサービスに対して逆多重化処理を実行し、第2のサービスからODUiを取得し、ODUiを第1のサービスのODUkに多重化するように構成された第6のモジュールを更に含んでもよい。このとき、第3のモジュールは、ODUkの保護を実現するために、ODUiのクロスを介してスイッチングを実行するように特に構成される。
【0069】
第2のモジュールは、第1のODUのODU OHのPMを監視し、PM内で運ばれる情報に従って監視結果を取得するように特に構成される。第3のモジュールは、第1のODUのODU OH内のAPS/PCC内で運ばれるスイッチング要求情報に従って、第2のODUのクロスを介してスイッチングを実行するように特に構成され、ここで、APS/PCCは、第1のサービスのOTU OH内のMFAS内の6、7、及び8ビットの値に従って、様々な異なる保護モードに対応する。
【0070】
この実施形態では、第1のODU SPRingが第2のODUのクロスを介して実行されるスイッチングによって実現され、ここで、第1のODUは保護粒度とみなされる。第1のODUのオーダーは第2のODUのオーダーより高いため、複数の第2のODUが1つの第1のODUに多重化され得る。従って、第1のODUを保護粒度とみなすことによって、保護グループの数を減少させることが可能であり、スイッチングプロセスを加速させることが可能である。
【0071】
当業者は、前述の方法実施形態のステップの全て又は一部が関連するハードウェアに指示するプログラムによって実施されてもよいということを理解するであろう。プログラムはコンピュータ読み取り可能な記憶媒体内に記憶されてもよい。プログラムが実行される場合、前述の方法実施形態のステップが実行される。記憶媒体はROM、RAM、磁気ディスク、又は光ディスクなどの、プログラムコードを記憶することが可能な任意の媒体を含む。
【0072】
最後に、前述の実施形態は、本発明の技術的解決法を説明するために使用されたにすぎず、本発明を限定することを意図するものではないということに留意されたい。本発明について例示的実施形態を参照して詳細に説明してきたが、当業者が、本発明の技術的解決法に対して、修正又は均等な置換を更に行うことが可能であり、しかし、それらの修正又は均等な置換は、修正された技術的解決法を本発明の技術的解決法の精神及び範囲から逸脱させることはできないということを理解されたい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光回線内を送信される第1のサービスの第1の光チャネルデータユニット(ODU)であって、前記光回線に直接多重化されるODUkである前記第1のODUを保護粒度とみなすことと、
前記第1のODUを監視し、監視結果を取得することと、
前記監視結果が障害が発生したことを示す場合、前記第1のサービスの前記第1のODUに多重化されるODUmである(mはk以下である)第2のODUのクロスを介してスイッチングを実行することと、
を含む、ODU共有保護リング(SPRing)を実現する方法。
【請求項2】
前記第1のODUを監視し、前記監視結果を取得することは、
前記第1のODUのODUオーバヘッド(OH)内の経路監視(PM)を監視し、該PMによって運ばれる情報に従って前記監視結果を取得すること
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のサービスの前記第2のODUのクロスを介してスイッチングを実行することは、
前記第1のODUのODU OH内の自動保護スイッチング/保護通信チャネル(APS/PCC)によって運ばれるスイッチング要求情報に従って、前記第2のODUのクロスを介してスイッチングを実行すること
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記APS/PCCが、前記第1のサービスの光チャネルトランスポートユニット(OTU)OH内のマルチフレームアライメント信号(MFAS)内の6、7、及び8ビットの値に従って、異なる保護モードに対応する、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記光回線内のサービスエントランスポイントによって、ODUiが多重化されたODUjを含む(iはjより小さい)第2のサービスを受信することと、
前記サービスエントランスポイントによって、前記第2のサービスに対して逆多重化処理を実行し、前記第2のサービスから前記ODUiを取得することと、
前記サービスエントランスポイントによって、前記ODUiを前記第1のサービスの前記ODUkに多重化することと、
を更に含み、
前記第2のODUのクロスを介してスイッチングを実行することは、
前記ODUkの保護を実現するために、前記ODUiのクロスを介してスイッチングを実行することを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記光回線内のサービスエントランスポイントによって、ODUiが多重化されたODUjを含む(iはjより小さい)第2のサービスを受信することと、
前記サービスエントランスポイントによって、前記ODUiが多重化された前記ODUjを前記第1のサービスの前記ODUkに多重化することと、
を更に含み、
前記第2のODUのクロスを介してスイッチングを実行することは、
前記ODUkの保護を実現するために、前記ODUjのクロスを介してスイッチングを実行することか、又は、
前記ODUkの保護を実現するために、前記ODUiのクロスを介してスイッチングを実行すること、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ODUjを保護のための前記保護粒度とみなし、各ODUjを監視し、前記ODUjの保護を実現するために、前記ODUiのクロスを介してスイッチングを実行すること
を更に含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記光回線内のサービスエントランスポイントによって、ODUiが多重化されたODUjを含むOTUjである(iはjより小さい)第2のサービスを受信することと、
前記サービスエントランスポイントによって、前記OTUjをODUflexに多重化し、前記ODUflexを前記第1のサービスの前記ODUkに多重化することと、
を更に含み、
前記第2のODUのクロスを介してスイッチングを実行することは、
前記ODUkの保護を実現するために、前記ODUflexのクロスを介してスイッチングを実行すること
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第2のサービスによって通過されるノードが第2のサービス監視リングを形成し、
前記第1のサービスによって通過されるノードが第1のサービス監視リングを形成し、
前記方法は、
クロス監視リング保護(cross−monitoring ring protection)を実現するために、前記第2のサービス監視リング上の前記ODUjのODU OH内のPMを監視し、前記第1のサービス監視リング上の前記ODUkのODU OH内のPMを監視すること
を更に含む、請求項6又は8に記載の方法。
【請求項10】
mがkと等しい場合、
前記第1のODUを監視することは、
第2のサービスがOTUサービスである場合、前記第1のODUのODU OH内のタンデム接続監視6(TCM6)を監視し、
第2のサービスが非OTUサービスである場合、前記第1のODUのODU OH内のPMを監視すること
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
光回線内を送信される第1のサービスの第1の光チャネルデータユニット(ODU)であって、前記光回線に直接多重化されるODUkである前記第1のODUを保護粒度とみなすように構成された第1のモジュールと、
前記第1のODUを監視し、監視結果を取得するように構成された第2のモジュールと、
前記監視結果が障害が発生したことを示す場合、前記第1のサービスの前記第1のODUに多重化されるODUmである(mはk以下である)第2のODUのクロスを介してスイッチングを実行するように構成された第3のモジュールと、
を備える、ODU共有保護リング(SPRing)を実現する装置。
【請求項12】
前記第1のモジュールに接続されると共に、ODUiが多重化されたODUjを含む(iはjより小さい)第2のサービスを受信するように構成された第4のモジュールを更に備え、
サービスエントランスポイントが、前記ODUiが多重化された前記ODUjを前記第1のサービスの前記ODUkに多重化し、
前記第3のモジュールが、前記ODUkの保護を実現するために、前記ODUjのクロスを介してスイッチングを実行するように特に構成されるか、又は、前記ODUkの保護を実現するために、前記ODUiのクロスを介してスイッチングを実行するように特に構成される、
請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記第1のモジュールに接続されると共に、ODUiが多重化されたODUjを含む光チャネルトランスポートユニット−j(OTUj)である(iはjより小さい)第2のサービスを受信するように構成された第5のモジュールを更に備え、
サービスエントランスポイントが、前記OTUjをODUflexに多重化し、前記ODUflexを前記第1のサービスの前記ODUkに多重化し、
前記第3のモジュールが、前記ODUkの保護を実現するために、前記ODUflexのクロスを介してスイッチングを実行するように特に構成される、
請求項11に記載の装置。
【請求項14】
前記第1のモジュールに接続されると共に、ODUiが多重化されたODUjを含む(iはjより小さい)第2のサービスを受信し、前記第2のサービスに対して逆多重化処理を実行し、前記第2のサービスから前記ODUiを取得し、前記ODUiを前記第1のサービスの前記ODUkに多重化するように構成された第6のモジュールを更に備え、
前記第3のモジュールが、前記ODUkの保護を実現するために、前記ODUiのクロスを介してスイッチングを実行するように特に構成される、
請求項11に記載の装置。
【請求項15】
前記第2のモジュールが、前記第1のODUのODUオーバヘッド(OH)内の経路監視(PM)を監視し、前記PM内で運ばれる情報に従って監視結果を取得するように特に構成され、
前記第3のモジュールが、前記第1のODUのODU OH内の自動保護スイッチング/保護通信チャネル(APS/PCC)内で運ばれるスイッチング要求情報に従って、前記第2のODUのクロスを介してスイッチングを実行するように特に構成され、
前記APS/PCCが、前記第1のサービスのOTU OH内のマルチフレームアライメント信号(MFAS)内の6、7、及び8ビットの値に従って、異なる保護モードに対応する、
請求項11に記載の装置。
【請求項1】
光回線内を送信される第1のサービスの第1の光チャネルデータユニット(ODU)であって、前記光回線に直接多重化されるODUkである前記第1のODUを保護粒度とみなすことと、
前記第1のODUを監視し、監視結果を取得することと、
前記監視結果が障害が発生したことを示す場合、前記第1のサービスの前記第1のODUに多重化されるODUmである(mはk以下である)第2のODUのクロスを介してスイッチングを実行することと、
を含む、ODU共有保護リング(SPRing)を実現する方法。
【請求項2】
前記第1のODUを監視し、前記監視結果を取得することは、
前記第1のODUのODUオーバヘッド(OH)内の経路監視(PM)を監視し、該PMによって運ばれる情報に従って前記監視結果を取得すること
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のサービスの前記第2のODUのクロスを介してスイッチングを実行することは、
前記第1のODUのODU OH内の自動保護スイッチング/保護通信チャネル(APS/PCC)によって運ばれるスイッチング要求情報に従って、前記第2のODUのクロスを介してスイッチングを実行すること
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記APS/PCCが、前記第1のサービスの光チャネルトランスポートユニット(OTU)OH内のマルチフレームアライメント信号(MFAS)内の6、7、及び8ビットの値に従って、異なる保護モードに対応する、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記光回線内のサービスエントランスポイントによって、ODUiが多重化されたODUjを含む(iはjより小さい)第2のサービスを受信することと、
前記サービスエントランスポイントによって、前記第2のサービスに対して逆多重化処理を実行し、前記第2のサービスから前記ODUiを取得することと、
前記サービスエントランスポイントによって、前記ODUiを前記第1のサービスの前記ODUkに多重化することと、
を更に含み、
前記第2のODUのクロスを介してスイッチングを実行することは、
前記ODUkの保護を実現するために、前記ODUiのクロスを介してスイッチングを実行することを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記光回線内のサービスエントランスポイントによって、ODUiが多重化されたODUjを含む(iはjより小さい)第2のサービスを受信することと、
前記サービスエントランスポイントによって、前記ODUiが多重化された前記ODUjを前記第1のサービスの前記ODUkに多重化することと、
を更に含み、
前記第2のODUのクロスを介してスイッチングを実行することは、
前記ODUkの保護を実現するために、前記ODUjのクロスを介してスイッチングを実行することか、又は、
前記ODUkの保護を実現するために、前記ODUiのクロスを介してスイッチングを実行すること、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ODUjを保護のための前記保護粒度とみなし、各ODUjを監視し、前記ODUjの保護を実現するために、前記ODUiのクロスを介してスイッチングを実行すること
を更に含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記光回線内のサービスエントランスポイントによって、ODUiが多重化されたODUjを含むOTUjである(iはjより小さい)第2のサービスを受信することと、
前記サービスエントランスポイントによって、前記OTUjをODUflexに多重化し、前記ODUflexを前記第1のサービスの前記ODUkに多重化することと、
を更に含み、
前記第2のODUのクロスを介してスイッチングを実行することは、
前記ODUkの保護を実現するために、前記ODUflexのクロスを介してスイッチングを実行すること
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第2のサービスによって通過されるノードが第2のサービス監視リングを形成し、
前記第1のサービスによって通過されるノードが第1のサービス監視リングを形成し、
前記方法は、
クロス監視リング保護(cross−monitoring ring protection)を実現するために、前記第2のサービス監視リング上の前記ODUjのODU OH内のPMを監視し、前記第1のサービス監視リング上の前記ODUkのODU OH内のPMを監視すること
を更に含む、請求項6又は8に記載の方法。
【請求項10】
mがkと等しい場合、
前記第1のODUを監視することは、
第2のサービスがOTUサービスである場合、前記第1のODUのODU OH内のタンデム接続監視6(TCM6)を監視し、
第2のサービスが非OTUサービスである場合、前記第1のODUのODU OH内のPMを監視すること
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
光回線内を送信される第1のサービスの第1の光チャネルデータユニット(ODU)であって、前記光回線に直接多重化されるODUkである前記第1のODUを保護粒度とみなすように構成された第1のモジュールと、
前記第1のODUを監視し、監視結果を取得するように構成された第2のモジュールと、
前記監視結果が障害が発生したことを示す場合、前記第1のサービスの前記第1のODUに多重化されるODUmである(mはk以下である)第2のODUのクロスを介してスイッチングを実行するように構成された第3のモジュールと、
を備える、ODU共有保護リング(SPRing)を実現する装置。
【請求項12】
前記第1のモジュールに接続されると共に、ODUiが多重化されたODUjを含む(iはjより小さい)第2のサービスを受信するように構成された第4のモジュールを更に備え、
サービスエントランスポイントが、前記ODUiが多重化された前記ODUjを前記第1のサービスの前記ODUkに多重化し、
前記第3のモジュールが、前記ODUkの保護を実現するために、前記ODUjのクロスを介してスイッチングを実行するように特に構成されるか、又は、前記ODUkの保護を実現するために、前記ODUiのクロスを介してスイッチングを実行するように特に構成される、
請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記第1のモジュールに接続されると共に、ODUiが多重化されたODUjを含む光チャネルトランスポートユニット−j(OTUj)である(iはjより小さい)第2のサービスを受信するように構成された第5のモジュールを更に備え、
サービスエントランスポイントが、前記OTUjをODUflexに多重化し、前記ODUflexを前記第1のサービスの前記ODUkに多重化し、
前記第3のモジュールが、前記ODUkの保護を実現するために、前記ODUflexのクロスを介してスイッチングを実行するように特に構成される、
請求項11に記載の装置。
【請求項14】
前記第1のモジュールに接続されると共に、ODUiが多重化されたODUjを含む(iはjより小さい)第2のサービスを受信し、前記第2のサービスに対して逆多重化処理を実行し、前記第2のサービスから前記ODUiを取得し、前記ODUiを前記第1のサービスの前記ODUkに多重化するように構成された第6のモジュールを更に備え、
前記第3のモジュールが、前記ODUkの保護を実現するために、前記ODUiのクロスを介してスイッチングを実行するように特に構成される、
請求項11に記載の装置。
【請求項15】
前記第2のモジュールが、前記第1のODUのODUオーバヘッド(OH)内の経路監視(PM)を監視し、前記PM内で運ばれる情報に従って監視結果を取得するように特に構成され、
前記第3のモジュールが、前記第1のODUのODU OH内の自動保護スイッチング/保護通信チャネル(APS/PCC)内で運ばれるスイッチング要求情報に従って、前記第2のODUのクロスを介してスイッチングを実行するように特に構成され、
前記APS/PCCが、前記第1のサービスのOTU OH内のマルチフレームアライメント信号(MFAS)内の6、7、及び8ビットの値に従って、異なる保護モードに対応する、
請求項11に記載の装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公表番号】特表2012−529199(P2012−529199A)
【公表日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−513442(P2012−513442)
【出願日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際出願番号】PCT/CN2009/072133
【国際公開番号】WO2010/139119
【国際公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【出願人】(503433420)華為技術有限公司 (107)
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian Longgang District, Shenzhen 518129 P.R. China
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際出願番号】PCT/CN2009/072133
【国際公開番号】WO2010/139119
【国際公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【出願人】(503433420)華為技術有限公司 (107)
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian Longgang District, Shenzhen 518129 P.R. China
【Fターム(参考)】
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