説明

光ファイバ、光ファイバコードおよび光ファイバケーブル

【課題】安定して低い伝送損失を実現することができるトレンチ型の光ファイバを提供する。
【解決手段】本発明の光ファイバは、(1) ファイバ軸中心を含み軸方向に延在するコアと、コアを取り囲む第1光学クラッド層と、第1光学クラッド層を取り囲む第2光学クラッド層と、第2光学クラッド層を取り囲むジャケット層とを備え、(2) ジャケット層に対するコアの比屈折率差Δ1が0.31%〜0.37%であり、第1光学クラッド層の比屈折率差Δ2が+0.02%以上であり、第2光学クラッド層の比屈折率差Δ3が−0.2%以下であり、Δ1>Δ2>Δ3 なる関係を満たし、(3) ジャケット層のF濃度が0.06wt%以上であり、(4) コアの直径d1が7.0μm〜7.4μmであり、コアの直径d1と第1光学クラッド層の直径d2との比(d1/d2)が0.4〜0.6である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ファイバ、光ファイバコードおよび光ファイバケーブルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載された光ファイバは、ファイバ軸中心を含み軸方向に延在するコア(半径r1、比屈折率差Δ1)と、コアを取り囲む第1光学クラッド層(半径r2、比屈折率差Δ2)と、第1光学クラッド層を取り囲む第2光学クラッド層(半径r3、比屈折率差Δ3)と、第2光学クラッド層を取り囲むジャケット層とを備える。コア、第1光学クラッド層および第2光学クラッド層それぞれの比屈折率差Δ1〜Δ3は、ジャケット層の屈折率を基準とするものであって、Δ1>Δ2>Δ3なる関係を満たす。このような屈折率構造はトレンチ型と呼ばれる。トレンチ型の光ファイバは、曲げ損失が小さく、近年ではFTTx(Fiber to the x)における光伝送路として好適に用いられ、曲げが与えられ易い局内配線等で使用されている。
【0003】
特許文献1には、トレンチ型の光ファイバにおいて、コアの半径r1と第1光学クラッド層の半径r2との比(r1/r2)を0.22〜0.4とすることで、カットオフ波長が共通する汎用シングルモード光ファイバのモードフィールド径に対する比が0.98以上であるモードフィールド径を実現することができ、これにより、汎用シングルモード光ファイバと融着接続した際の接続損失を小さくすることができると記載されている。ここで、汎用シングルモード光ファイバは、第2光学クラッド層が設けられておらず、単峰型の略ステップ型の屈折率分布を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開第2004/092794号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載されたようなトレンチ型の光ファイバは、高濃度のF元素が添加されて低屈折率とされた第2光学クラッド層がコアの近くに存在することから、レイリー散乱による伝送損失の増大を招き易い。
【0006】
ところで、近年では、トレンチ型の光ファイバは、使用される領域が拡大しており、比較的長距離の光伝送を行う光伝送路として使用される場合もある。光伝送に際しては伝送エラーを生じさせない為に充分なOSNRを確保する必要があるが、伝送損失が大きい従来のトレンチ型の光ファイバを光伝送路として用いた場合、充分なOSNRを確保することは困難である。
【0007】
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、安定して低い伝送損失を実現することができるトレンチ型の光ファイバを提供することを目的とする。また、このような光ファイバを備える光ファイバコードおよび光ファイバケーブルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の光ファイバは、(1) ファイバ軸中心を含み軸方向に延在するコアと、コアを取り囲む第1光学クラッド層と、第1光学クラッド層を取り囲む第2光学クラッド層と、第2光学クラッド層を取り囲むジャケット層とを備え、(2) ジャケット層に対するコアの比屈折率差Δ1が0.31%〜0.37%であり、ジャケット層に対する第1光学クラッド層の比屈折率差Δ2が+0.02%以上であり、ジャケット層に対する第2光学クラッド層の比屈折率差Δ3が−0.2%以下であり、Δ1>Δ2>Δ3 なる関係を満たし、(3) ジャケット層のF濃度が0.06wt%以上であり、(4) コアの直径d1が7.0μm〜7.4μmであり、コアの直径d1と第1光学クラッド層の直径d2との比(d1/d2)が0.4〜0.6であることを特徴とする。
【0009】
本発明の光ファイバは、比(d1/d2)が0.4〜0.5であり、波長1.31μmにおいて、ファーフィールドパターンのモーメントに基づく定義に拠るモードフィールド径MFDが8.4μm〜9.2μmであって、電界分布のモーメントに基づく定義に拠るモードフィールド径MFD1とMFDとの比(MFD1/MFD)が1.015以下であり、ケーブルカットオフ波長が1260nm以下であるのが好適である。
【0010】
本発明の光ファイバは、第2光学クラッド層の比屈折率差Δ3が−0.6%以上であるのが好適であり、零分散スロープが0.092ps/nm2/km以下であるのが好適である。また、本発明の光ファイバは、第2光学クラッド層の比屈折率差Δ3が−0.6%以下であるのが好適であり、零分散スロープが0.092ps/nm2/kmより大きいのが好適である。
【0011】
本発明の光ファイバは、ケーブル化前とケーブル化後とで伝送損失の差が0.05dB/km以下であるのが好適である。また、本発明の光ファイバは、ケーブル化前とケーブル化後とで波長1550nmにおける伝送損失の差が0.02dB/km以下であるのが好適である。
【0012】
本発明の光ファイバは、ジャケット層を取り囲みヤング率が0.6MPa以下のプライマリ樹脂層と、プライマリ樹脂層を取り囲みヤング率が1000MPa以上であるセカンダリ樹脂層と、を更に備えるのが好適である。また、本発明の光ファイバは、略ステップ型の屈折率構造を持つ汎用シングルモード光ファイバとの融着接続損失が0.05dB以下であるのが好適である。本発明の光ファイバは、プライマリ被覆層とセカンダリ被覆層との外径の比率(P/S)が75〜95%であるのが好適である。
【0013】
本発明の光ファイバコードは上記の本発明の光ファイバを備える。また、本発明の光ファイバケーブルは上記の本発明の光ファイバを備える。
【発明の効果】
【0014】
本発明のトレンチ型の光ファイバは、安定して低い伝送損失を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本実施形態の光ファイバの屈折率プロファイルを説明する図である。
【図2】本実施形態の光ファイバの諸元を纏めた図表である。
【図3】波長1550nmにおける伝送損失とF濃度との関係を示すグラフである。
【図4】G.657.B3規格に規定されたR5mm曲げ損失(0.15dB/t@1550nm)を実現するケーブルカットオフ波長λccの下限値とd1/d2との関係を示すグラフである。
【図5】MFD1/MFDとd1/d2との関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0017】
図1は、本実施形態の光ファイバの屈折率プロファイルを説明する図である。本実施形態の光ファイバは、トレンチ型のものであって、ファイバ軸中心を含み軸方向に延在するコア1と、コア1を取り囲む第1光学クラッド層2と、第1光学クラッド層2を取り囲む第2光学クラッド層3と、第2光学クラッド層3を取り囲むジャケット層4とを備える。
【0018】
ジャケット層4の屈折率を基準として、コア1の比屈折率差をΔ1とし、第1光学クラッド層2の比屈折率差をΔ2とし、第2光学クラッド層3の比屈折率差をΔ3とする。このとき、コア1の比屈折率差Δ1は0.31%〜0.37%である。第1光学クラッド層2の比屈折率差Δ2は+0.02%以上である。第2光学クラッド層3の比屈折率差Δ3は−0.2%以下である。Δ1>Δ2>Δ3<Δ4なる関係を満たす。
【0019】
コア1,第1光学クラッド層2,第2光学クラッド層3およびジャケット層4それぞれは、シリカガラスを主成分として、必要に応じて屈折率調整の為の不純物が添加されている。ジャケット層4には低屈折率化の為にF元素が添加されており、そのF濃度は0.06wt%以上である。第2光学クラッド層3には、ジャケット層4のF濃度より高濃度のF元素が添加されている。コア1には高屈折率化の為にGeO2が添加されている。
【0020】
コア1の直径をd1とし、第1光学クラッド層2の直径をd2とし、第2光学クラッド層3の直径をd3とする。このとき、コア直径d1は7.0μm〜7.4μmである。比(d1/d2)は0.4〜0.6である。
【0021】
図2は、本実施形態の光ファイバの諸元を纏めた図表である。同図には、本実施形態の光ファイバのΔ1、Δ2、Δ3、d1、d1/d2、ジャケット層4のF濃度、MFD1/MFD、およびMFD(波長1310nμm)それぞれについて、最適値、好ましい範囲および本発明の効果を得ることが出来る範囲(請求項1で規定する範囲)が示されている。
【0022】
なお、MFD1およびMFDは、何れも光ファイバにおける界分布の拡がりを表すモードフィールド径であるが、定義式が異なる。モードフィールド径MFD1は、電界分布のモーメントに基づく定義に拠るものであって、下記(1)式で計算されるWmの2倍である。モードフィールド径MFDは、ファーフィールドパターンのモーメントに基づく定義に拠るものであって、下記(2)式で計算されるWpの2倍である。これらの式において、rは径方向位置を表す変数であり、φ(r)は径方向の電界分布である。
【0023】
【数1】

【0024】
【数2】

【0025】
一般に、トレンチ型の光ファイバは、コアに近い第2光学クラッド層に高濃度のF元素が添加されていることから、汎用シングルモード光ファイバと比べて伝送損失が大きい傾向にある。これに対して、本実施形態の光ファイバは、ジャケット層4に0.06wt%以上のF元素が添加されていることから、ジャケット層4の粘性が低下し、これによって決定される仮想温度が低下するので、線引き張力を同じとした条件で線引を実施した際にガラスの構造欠陥に由来するレイリー散乱が低下し、その結果として伝送損失が低下する。本実施形態の光ファイバは、波長1550nmにおける伝送損失を0.195dB/km以下とすることができる。
【0026】
図3は、波長1550nmにおける伝送損失とジャケット層が含むF濃度との関係を示すグラフである。この図に示されるように、F濃度が0.07wt%であるとき伝送損失の中央値は0,189dB/kmであり、F濃度が0.06wt%であるとき伝送損失の中央値は0,190dB/kmであり、F濃度が0.00wt%であるとき伝送損失の中央値は0,198dB/kmである。このように、F濃度が高いほど伝送損失が小さい。
【0027】
粘性低下の為にジャケット層4にF元素が添加されることで、ジャケット層4の屈折率は低下する。しかし、d1/d2を適切に設定することにより、等曲げ損失におけるケーブルカットオフ波長λccを短波長化することができ、国際規格ITU-T.G.657.A2またはG.657.B3に準拠するファイバを得ることが可能である。本実施形態の光ファイバは、ジャケット層4のF濃度を0.06wt%以上とし、且つ、d1/d2を0.33〜0.6の範囲とすることで、カーブルカットオフ波長λccが最も短くなる。より好ましくはd1/d2=0.4〜0.5である。
【0028】
一般に、光ファイバの曲げ損失を小さくすることとケーブルカットオフ波長λccを短くすることとはトレードオフの関係にある。また、ケーブルカットオフ波長λccはコア径と比例関係にある。したがって、等曲げ損失におけるケーブルカットオフ波長λccを短波長化することができれば、コア径の製造トレランスを拡大することができる。本実施形態の光ファイバは、d1/d2を適切に設定することにより、等曲げ損失におけるケーブルカットオフ波長λccを短波長化することができる。
【0029】
図4は、ITU-T.G.657.B3に規定されたR5mm曲げ損失(0.15dB/t@1550nm)を実現するケーブルカットオフ波長λccの下限値とd1/d2との関係を示すグラフである。ここでは、Δ1=0.34%、Δ2=0.02%、Δ3=−0.7% とした。同図に示されるとおり、曲げ損失の規格を満たすケーブルカットオフ波長λccの下限値は、d1/d2に依存し、0.4〜0.5の範囲において最も短波長となる。すなわち、本実施形態の光ファイバは、シングルモード動作波長範囲の下限が拡大されている。
【0030】
また、本実施形態の光ファイバは、d1/d2を適切に設定することにより、MFD1をMFDに比べ有為に小さくすることができる。MFD1が小さいほどマイクロベンド損失の増加を抑制することができるので、d1/d2を調整することで、接続損失に関係するMFDを一定に保ちつつ、MFD1を小さくすることができる。図5は、MFD1/MFDとd1/d2との関係を示すグラフである。
【0031】
本実施形態の光ファイバは、d1/d2を0.4〜0.7とすることで、MFD1/MFDを1.015以下と有為に低減することができる。さらにd1/d2を0.41〜0.63とすることで、MFD1/MFDを1.013以下とすることができるので好ましい。これにより、ケーブルによる側圧によるマイクロベンド損失の増加も防止することができる。さらにΔ3が低いほど、等曲げ損失のケーブルカットオフ波長λccを短波長化することができる。Δ3を−0.2%以下とすることで、ITU-T.G.657.A2またはB3を満足する光ファイバが得られる。
【0032】
以上のように、本実施形態の光ファイバは、伝送損失、マクロベンド損失(曲げ損失)、マイクロベンド損失および接続損失が低減されたものとなる。また、このような光ファイバを備えて構成される光ファイバコードまたは光ファイバケーブルも伝送損失が低減されたものとなる。
【0033】
本実施形態の光ファイバの更に好適な態様は以下のとおりである。本実施形態の光ファイバは、比(d1/d2)が0.4〜0.5であり、波長1.31μmにおけるMFDが8.4μm〜9.2μmであって、比(MFD1/MFD)が1.015以下であるのが好適である。これにより、ケーブルカットオフ波長λccの短波長化およびMFD1の低減を図ることができる。
【0034】
本実施形態の光ファイバは、第2光学クラッド層の比屈折率差Δ3が−0.6%以上であるのが好適であり、また、零分散スロープが0.092ps/nm2/km以下であるのが好適である。Δ3が低いほど、等曲げ損失のケーブルカットオフ波長λccを短波長化することができるが、零分散スロープが大きくなり、ITU-T.G.652の範囲を逸脱する。これに対して、Δ3を−0.6%以上とすることで、零分散スロープをITU-T.G.652の範囲とすることができ、且つ、等曲げ損失におけるケーブルカットオフ波長λccの短波長化を図ることができる。
【0035】
本実施形態の光ファイバは、第2光学クラッド層の比屈折率差Δ3が−0.6%以下であるのが好適であり、また、零分散スロープが0.092ps/nm2/kmより大きいのが好適である。Δ3が低いほど、等曲げ損失のケーブルカットオフ波長λccを短波長化することができる。Δ3を−0.6%以下することで、有為なケーブルカットオフ波長λccの短波長化を図ることができる。機器内配線などITU-T.G.652への準拠が求められない光ファイバとして好適に用いることができる。
【0036】
本実施形態の光ファイバは、ケーブル化前とケーブル化後とで伝送損失の差が0.05dB/km以下であるのが好適である。また、ケーブル化前とケーブル化後とで波長1550nmにおける伝送損失の差が0.02dB/km以下であるのが好適である。本実施形態では、MFD1/MFDを小さくすることで、等MFDにおけるマイクロベンド損失を低減することができる。
【0037】
本実施形態の光ファイバは、ジャケット層4を取り囲みヤング率が0.6MPa以下のプライマリ樹脂層と、プライマリ樹脂層を取り囲みヤング率が1000MPa以上であるセカンダリ樹脂層と、を更に備えるのが好適である。このようなプライマリ樹脂層およびセカンダリ樹脂層の物性とすることで、マイクロベンドによる伝送損失の増大をより好適に抑制することができる。
【0038】
さらに、上記樹脂のヤング率特性を維持しつつ、プライマリ被覆層とセカンダリ被覆層の外径の比率(P/S)が75〜95%とする事で、素線径が220μm以下と細径でありマイクロベンド損失も低減したファイバを実現できる。
【0039】
本実施形態の光ファイバは、略ステップ型の屈折率構造を持つ汎用シングルモード光ファイバとの融着接続損失が0.05dB以下であるのが好適である。本実施形態では、MFD1を小さくしてもMFDを一定値に保つことができるので、接続損失を小さく抑制することができる。本実施形態の光ファイバは、例えば波長1.31μmにおけるMFDを8.6μmとした場合、汎用シングルモード光ファイバとの融着接続損失を0.05dB以下とすることができる。
【符号の説明】
【0040】
1…コア、2…第1光学クラッド層、3…第2光学クラッド層、4…ジャケット層。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ファイバ軸中心を含み軸方向に延在するコアと、前記コアを取り囲む第1光学クラッド層と、前記第1光学クラッド層を取り囲む第2光学クラッド層と、前記第2光学クラッド層を取り囲むジャケット層とを備え、
前記ジャケット層に対する前記コアの比屈折率差Δ1が0.31%〜0.37%であり、前記ジャケット層に対する前記第1光学クラッド層の比屈折率差Δ2が+0.02%以上であり、前記ジャケット層に対する前記第2光学クラッド層の比屈折率差Δ3が−0.2%以下であり、Δ1>Δ2>Δ3なる関係を満たし、
前記ジャケット層のF濃度が0.06wt%以上であり、
前記コアの直径d1が7.0μm〜7.4μmであり、前記コアの直径d1と前記第1光学クラッド層の直径d2との比(d1/d2)が0.4〜0.6である、
ことを特徴とする光ファイバ。
【請求項2】
比(d1/d2)が0.4〜0.5であり、
波長1.31μmにおいて、ファーフィールドパターンのモーメントに基づく定義に拠るモードフィールド径MFDが8.4μm〜9.2μmであって、電界分布のモーメントに基づく定義に拠るモードフィールド径MFD1とMFDとの比(MFD1/MFD)が1.015以下であり、ケーブルカットオフ波長が1260nm以下である、
ことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ。
【請求項3】
前記第2光学クラッド層の比屈折率差Δ3が−0.6%以上であることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ。
【請求項4】
零分散スロープが0.092ps/nm2/km以下であることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ。
【請求項5】
前記第2光学クラッド層の比屈折率差Δ3が−0.6%以下であることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ。
【請求項6】
零分散スロープが0.092ps/nm2/kmより大きいことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ。
【請求項7】
ケーブル化前とケーブル化後とで伝送損失の差が0.05dB/km以下であることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ。
【請求項8】
ケーブル化前とケーブル化後とで波長1550nmにおける伝送損失の差が0.02dB/km以下であることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ。
【請求項9】
前記ジャケット層を取り囲みヤング率が0.6MPa以下のプライマリ樹脂層と、前記プライマリ樹脂層を取り囲みヤング率が1000MPa以上であるセカンダリ樹脂層と、を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ。
【請求項10】
略ステップ型の屈折率構造を持つ汎用シングルモード光ファイバとの融着接続損失が0.05dB以下であることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ。
【請求項11】
プライマリ被覆層とセカンダリ被覆層との外径の比率(P/S)が75〜95%である、ことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ。
【請求項12】
請求項1〜11の何れか1項に記載の光ファイバを備える光ファイバコード。
【請求項13】
請求項1〜11の何れか1項に記載の光ファイバを備える光ファイバケーブル。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−212115(P2012−212115A)
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−36433(P2012−36433)
【出願日】平成24年2月22日(2012.2.22)
【出願人】(000002130)住友電気工業株式会社 (12,747)
【Fターム(参考)】