説明

光ファイバ接続器及び光ファイバの装着方法

【課題】組み立て容易性を維持しつつ、光ファイバの不具合を防止できる光ファイバ接続器及び光ファイバの装着方法を提供する。
【解決手段】光コネクタ1は、フェルール3と、光ファイバ2をフェルール3側に挿通させる光ファイバ保持孔23と、光ファイバ保持孔23に連通するように設けられ光ファイバの撓みを許容する撓み許容部13と、光ファイバ保持孔23と撓み許容部13とを連絡する開口部Kとを有するコネクタ本体4と、開口部Kを閉塞するファイバガイドカバー30とを備える。光ファイバ把持部5は、コネクタ本体4の後方に配置され、光ファイバ2を把持する。ファイバガイドカバー30は、光ファイバ把持部5のコネクタ本体4への挿入力により移動して開口部Kを開放可能に構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ファイバ同士を接続する光ファイバ接続器及びその光ファイバ接続器への光ファイバの装着方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、光ファイバと他のファイバ(短尺ファイバなど)とを当接させ、さらに光ファイバを撓ませることにより、光ファイバに弾性復元力を作用させて、光ファイバと他のファイバとの接続を維持するコネクタが知られている。例えば特許文献1に記載の光コネクタでは、光ファイバが相手方コネクタのフェルールと当接したときに光ファイバの撓みを許容する撓み空間部を有しており、撓み空間部では、光ファイバと相手方ファイバと当接していない状態においては撓み抑制部によって光ファイバの撓みが抑制されている。この光コネクタでは、フェルールの端面から突き出た光ファイバと相手方コネクタのフェルールとが当接したときに、光ファイバがフェルールの内部方向に押し戻される力によって撓み抑制部が移動させられて撓み空間部が形成され、光ファイバの撓みが許容されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−175760号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の光コネクタでは、相手方ファイバと当接したときに撓み空間部が形成されるため、撓み空間部を閉塞する例えば楔などを取り外す作業を省略でき、組み立て作業を簡易化することには有効である。しかしながら、この従来の光コネクタでは、端面から突き出た光ファイバが相手方コネクタのフェルールと当接したときに、光ファイバの端面に荷重が加わるため、光ファイバの端面が損傷するおそれがある。また、このようにして光ファイバに荷重を加えたとしても、撓み空間部を形成するために十分な荷重が加えられない場合には撓み空間が形成されず、当該荷重により光ファイバがコネクタ内部で折れるといった不具合の発生が想定される。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、組み立て容易性を維持しつつ、光ファイバが損傷する不具合を防止できる光ファイバ接続器及び光ファイバの装着方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明に係る光ファイバ接続器は、光ファイバ同士を接続する光ファイバ接続器において、フェルールと、光ファイバをフェルール側に挿通させる光ファイバ保持孔と、当該光ファイバ保持孔に連通するように設けられ光ファイバの撓みを許容する撓み許容部と、光ファイバ保持孔と撓み許容部とを連絡する開口部と、開口部を閉塞する閉塞部材と、閉塞部材を収容する収容部とを有する本体部を備え、閉塞部材は、本体部の後端側に配置されて光ファイバを把持する光ファイバ把持部の本体部への挿入力により移動して開口部を開放可能に構成されていることを特徴とする。
【0007】
この光ファイバ接続器では、本体部への光ファイバ把持部の挿入力により閉塞部材が移動して開口部を開放する。すなわち、光ファイバを把持する光ファイバ把持部の挿入操作によって、開口部が開放されて撓み許容部と光ファイバ保持孔が連絡される。したがって、光ファイバ先端に開口部を開放するための追加の荷重を加えることなく開口部を開放することができるので、光ファイバの破損や損傷などといった不具合を防止できる。また、光ファイバ把持部を挿入する操作によって開口部が開放されるため、例えば楔を取り外す作業を省略でき、組み立てを容易に行うことができる。
【0008】
閉塞部材又は収容部には、閉塞部材の移動方向を制御する移動制御部が設けられており、閉塞部材は、移動制御部によって所定の方向に移動することにより開口部を開放することが好ましい。このような構成によれば、開口部を開放する方向に閉塞部材を移動させることができ、光ファイバ把持部の挿入による開口部の開放をより確実なものとすることができる。また、所望の方向に閉塞部材を移動可能となるので、光ファイバ接続器の設計の自由度を高めることができる。
【0009】
フェルールは、光ファイバと接続される短尺ファイバを内蔵しており、フェルールと収容部とは、互いに近接方向に相対移動可能とされていることが好ましい。このような構成によれば、短尺ファイバと光ファイバとを当接させた後、更にフェルールと収容部とを近接方向に相対移動させることにより、撓み許容部において光ファイバを撓ませることができる。また、光ファイバ保持孔に異物などが付着しており、光ファイバが途中までしか挿入されていない場合でも、フェルールと収容部とを近接方向に相対移動させることにより、短尺ファイバと光ファイバとを接続することができ、接続不具合を防止できる。
【0010】
光ファイバは、被覆付光ファイバであり、本体部は、光ファイバ把持部に把持される被覆付光ファイバの先端面を当接させて押圧することにより、当該被覆付光ファイバの先端から被覆を除去可能な被覆除去部を更に備えることが好ましい。このような構成によれば、光ファイバの挿入操作によって被覆除去部において被覆が除去されるので、光ファイバを光ファイバ接続器に装着する作業をより簡易化できる。
【0011】
また、本発明に係る光ファイバの装着方法は、短尺ファイバを内蔵するフェルールと、光ファイバをフェルール側に挿通させる光ファイバ保持孔と、当該光ファイバ保持孔に連通するように設けられ光ファイバの撓みを許容する撓み許容部と、光ファイバ保持孔と撓み許容部とを連絡する開口部と、開口部を閉塞する閉塞部材と、閉塞部材を収容する収容部とを有する本体部を備え、閉塞部材が本体部の後端側に配置されて光ファイバを把持する光ファイバ把持部の本体部への挿入力により移動して開口部を開放可能に構成されている光ファイバ接続器に光ファイバを装着する装着方法において、光ファイバ把持部に光ファイバを把持して当該光ファイバを光ファイバ保持孔に挿通し、光ファイバ把持部の挿入力によって閉塞部材を移動させて開口部を開放した後、短尺ファイバと光ファイバとを突き当てて接続すると共に、撓み許容部において光ファイバを撓ませることを特徴とする。
【0012】
この光ファイバの装着方法では、本体部への光ファイバ把持部の挿入力により閉塞部材が移動して開口部が開放される。すなわち、光ファイバを把持する光ファイバ把持部の挿入操作によって、開口部が開放されて撓み許容部と光ファイバ保持孔が連絡される。したがって、光ファイバに荷重を加えることなく開口部を開放し、短尺ファイバと光ファイバとを接続することができるので、光ファイバの破損や損傷などといった不具合を防止できる。また、光ファイバ把持部を挿入する操作によって開口部が開放されるため、組み立てを容易に行うことができる。
【0013】
光ファイバは、被覆付光ファイバであり、本体部は、被覆付光ファイバと当接し押圧されて当該被覆付光ファイバの被覆を除去可能な被覆除去部を備えており、光ファイバ把持部に光ファイバを把持して当該光ファイバを光ファイバ保持孔に挿通する際に、被覆付光ファイバの先端を被覆除去部に当接させ、光ファイバ把持部に第1の挿入力を加えて被覆付光ファイバの先端を被覆除去部に押圧し、被覆付光ファイバの先端から被覆を除去した後、光ファイバ把持部に第2の挿入力を加えることによって閉塞部材を移動させて開口部を開放することが好ましい。これにより、光ファイバの挿入操作によって被覆が除去されるため、光ファイバを光ファイバ接続器に装着する作業をより簡易化できる。また、被覆除去操作後に撓み許容部が開放されるので、被覆除去操作中に光ファイバに撓みが発生して被覆除去に必要な挿入力が不足して被覆除去が失敗するといった不具合の発生を防止できる。
【0014】
被覆除去部は、フェルールに近接する方向に移動可能に設けられており、被覆付光ファイバの被覆を除去した後に、第1の挿入力よりも大きい第2の挿入力を光ファイバ把持部に加えることによって閉塞部材を移動させて開口部を開放し、被覆除去部をフェルールに近接させて短尺ファイバと光ファイバとを接続すると共に、光ファイバを撓み許容部において撓ませることが好ましい。このように、被覆を除去するときの第1の挿入力よりも大きい第2の挿入力を加えることより、撓み許容部が開放されるようにすることで、被覆除去操作中に光ファイバに撓みが発生して被覆除去に必要な挿入力が不足して被覆除去が失敗するといった不具合の発生を確実に防止できる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、組み立て容易性を維持しつつ、光ファイバの不具合を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明に係る光ファイバ接続器の一実施形態として光コネクタを示す斜視図である。
【図2】図1に示す光コネクタの概略断面図である。
【図3】光コネクタの構成部材を示す斜視図である。
【図4】(a)はファイバガイドカバーにファイバガイドが挿入された状態を示す斜視図、(b)は(a)におけるb−b線断面図である。
【図5】(a)はファイバガイドカバーがジョイントに挿入された状態を示す斜視図、(b)は(a)を下方から見た図である。
【図6】(a)はファイバガイドカバーにファイバガイドが挿入された状態を示す斜視図、(b)は(a)におけるb−b線断面図である。
【図7】(a)はファイバガイドカバーがジョイントに挿入された状態を示す斜視図、(b)は(a)を下方から見た図である。
【図8】ファイバガイドカバーの動作を説明する図である。
【図9】光コネクタに光ファイバを装着する方法を説明する図である。
【図10】光コネクタに光ファイバを装着する方法を説明する図である。
【図11】光コネクタに光ファイバを装着する方法を説明する図である。
【図12】光コネクタに光ファイバを装着する方法を説明する図である。
【図13】変形例に係る光ファイバ接続器の一実施形態として光コネクタを示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0018】
図1は、本発明に係る光ファイバ接続器の一実施形態として光コネクタを示す斜視図である。図2は、図1に示す光コネクタの概略断面図である。なお、図2においては、ハウジング6の一部の図示を省略している。
【0019】
図1及び図2に示すように、本実施形態の光ファイバ接続器は、光コネクタ1である。光コネクタ1は、光ファイバ2と、短尺ガラスファイバ3bとを互いに突き合わせて光接続する部品である。光コネクタ1は、フェルール3と、光ファイバ2を収容・保持するコネクタ本体(本体部)4と、このコネクタ本体4の後端部において光ファイバ2を把持する光ファイバ把持部5とを備えている。コネクタ本体4及び光ファイバ把持部5は、図1に示すハウジング6で覆われている。なお、以下の説明では、図2における左側を「前」、右側を「後」、上側を「上」、下側を「下」とし、光コネクタ1の「前」、「後」、「上」、「下」を規定する。
【0020】
光ファイバ2は、被覆付光ファイバであり、図2に示すように、コア及びクラッドからなるガラスファイバ2aと、このガラスファイバ2aの外周面を覆うように設けられた被覆2bとを有している。ガラスファイバ2aの外径は125μmであり、被覆2b(光ファイバ2)の外径は250μmである。
【0021】
フェルール3は、耐候性や機械強度の高いジルコニアで形成された円柱状の部材であり、コネクタ本体4の前端部に取り付けられている。フェルール3には、同軸状に形成された固定孔3aに短尺ガラスファイバ(短尺ファイバ)3bが内蔵されている。
【0022】
コネクタ本体4について、図2〜図8を参照して説明する。図3は、光コネクタの構成部材を示す斜視図である。図4(a)はファイバガイドカバーにファイバガイドが挿入された状態を示す斜視図、図4(b)は図4(a)におけるb−b線断面図である。図5(a)はファイバガイドカバーがジョイントに挿入された状態を示す斜視図、図5(b)は図5(a)を下方から見た図である。図6(a)はファイバガイドカバーにファイバガイドが挿入された状態を示す斜視図、図6(b)は図6(a)におけるb−b線断面図である。図7(a)はファイバガイドカバーがジョイントに挿入された状態を示す斜視図、図7(b)は図7(a)を下方から見た図である。図8は、ファイバガイドカバーの動作を説明する図である。
【0023】
各図に示すように、コネクタ本体4は、ベース部材10と、ファイバガイド20と、ファイバガイドカバー(閉塞部材)30と、ジョイント(収容部)40と、被覆除去部50と、ファイバ固定部60とを有している。ベース部材10の前端部には、フェルール3を保持する保持凹部11が形成されている。また、ベース部材10には、ジョイント40を収容保持する収容部12が形成されている。ベース部材10の上部には、光ファイバ2の撓みを許容する撓み許容部13が形成されている。撓み許容部13は、撓み空間を画成する凹部であり、後述する光ファイバ保持孔23と連通している。この撓み許容部13は、コネクタ本体4の上部から視認可能となっている。すなわち、コネクタ本体4では、光ファイバ2が撓んだ状態(図2に示す状態)を確認可能となっている。
【0024】
ファイバガイド20は、ガイド部21と、ガイド部21の先端側に設けられた先端部22とを有している。ガイド部21は、ファイバガイドカバー30との協働により光ファイバ保持孔23を形成している。光ファイバ保持孔23は、光ファイバ2をフェルール3側に導入する。先端部22は、円筒形状をなしており、光ファイバ2を挿通する貫通孔22aが形成されている。先端部22には、外側に突出する突出片24a,24bが一対設けられている。
【0025】
ファイバガイドカバー30は、ファイバガイド20を収容する収容空間を形成する円筒状のガイド収容部31と、ガイド収容部31の長手方向に沿って一部が切り欠かれて形成された切欠部32と、ガイド収容部31の先端側に設けられた移動部33と、ガイド収容部31から外側に突出する円柱状の突起部34とを有している。ファイバガイドカバー30は、ガイド収容部31にファイバガイド20を収容した状態において、ファイバガイド20と相対的に回転可能に設けられている。ファイバガイドカバー30の先端は、ファイバガイド20の先端部22に当接している。
【0026】
切欠部32は、図6(b)に示すように、ファイバガイド20のガイド部21と協働で開口部Kを画成する。移動部33は、ガイド収容部31の外側に突設されており、側面が螺旋状に形成されている。移動部33は、後述するジョイント40の移動制御部45に対応した形状を有している。
【0027】
ジョイント40は、前端側に設けられた小円筒部41と、小円筒部41の後方に設けられ、この小円筒部41よりも外径の大きい大円筒部42と、大円筒部42の後方に設けられた断面半円形状の側壁部43とを有している。小円筒部41には、係止爪14に係合する係止部44が形成されている。係止爪14は、図2に示すように、ベース部材10の内側に突出して形成されている。この係止爪14は、断面三角形状を呈しており、ベース部材10の後方から前方に向かって上り勾配の傾斜を有している。これにより、係止爪14と係合した係止部44は、前方(フェルール3に近接する方向)への移動が許可され、且つ、後方(フェルール3から離間する方向)への移動が規制される。ベース部材10の係止爪14とジョイント40の係止部44は、ラッチ機構となっている。
【0028】
大円筒部42の内側には、移動制御部45が設けられている。移動制御部45は、ファイバガイドカバー30の移動部33の移動方向を制御する部分である。具体的には、図8に示すように、移動制御部45は、ファイバガイドカバー30の移動部33と当接し、ファイバガイドカバー30の前進運動を回転運動に変えるように、移動部33の形状に合わせて側面が螺旋状に形成されている。これにより、ファイバガイドカバー30の移動部33がジョイント40の移動制御部45に沿って摺動することにより、ファイバガイドカバー30が前進移動により回転する。
【0029】
側壁部43には、ガイド溝46が形成されている。このガイド溝46は、図5(b)に示すように、ジョイント40の側壁部43から大円筒部42にわたって形成されている。ガイド溝46は、側壁部43においては直線状に形成されており、大円筒部42において外周部に沿って湾曲して形成されている。これにより、ガイド溝46に沿って移動するファイバガイドカバー30は、ガイド溝46の湾曲部分に沿って移動することにより回転する。
【0030】
続いて、ファイバガイドカバー30の動きについて説明する。図4及び図5に示すように、ファイバガイドカバー30は、初期状態、すなわち光ファイバ把持部5がコネクタ本体4に取り付けられていない状態では、突起部34がジョイント40のガイド溝46の初期位置に位置している。ガイド溝46の初期位置は、ガイド溝46における直線部分の最も前方の位置である。突起部34がガイド溝46の初期位置に位置しているときには、図4(a)に示すように、開口部Kはファイバガイド20によって閉塞されている。つまり、撓み許容部13と光ファイバ保持孔23とは連絡されていない状態となっている。
【0031】
この状態から、ファイバガイドカバー30の突起部34がガイド溝46に沿って前進すると(移動部33が移動制御部45に沿って摺動すると)、図7に示すように、ファイバガイドカバー30の先端がジョイント40の大円筒部42内に入り込む。このとき、ファイバガイドカバー30は、前進移動に伴って後方視において時計回りに回転し、図6(b)に示すように、開口部Kを開放する(ファイバガイド20とファイバガイドカバー30によって開口部Kを画成する)。これにより、開口部Kによって光ファイバ保持孔23と撓み許容部13とが連絡され、光ファイバ2の撓みが許容される。
【0032】
図2に戻って、ファイバガイド20の前端部には、被覆除去部50が設けられている。被覆除去部50は、光ファイバ2の被覆2bを除去してガラスファイバ2aを露出させる。具体的には、被覆除去部50は、円錐状を有する除去部51の内径がファイバガイド20の光ファイバ保持孔23の径より小径となるように形成されている。即ち、光ファイバ2のガラスファイバ2aよりも大きく且つ被覆2bよりも小さく形成されており、光ファイバ保持孔23に挿通された光ファイバ2の前端(先端)が押し付けられることにより、光ファイバ2の前端から被覆2bを除去する。除去された被覆2bは、被覆収容部52に収容される。
【0033】
ファイバガイドカバー30と光ファイバ把持部5との間には、保持部70が配置されている。保持部70は、光ファイバ2を挿通してその外周面を支持する複数(ここでは3つ)の支持部71a,71b,71cにより構成されている。支持部71a,71b,71cは、光ファイバ把持部5がベース部材10に挿入されていない初期状態においては、所定の間隔を有して配置されており、光ファイバ把持部5に押圧されることにより各支持部71a,71b,71cの間隔が狭まる。初期状態における各支持部71a,71b,71cの所定の間隔は、光ファイバ2が撓まない間隔に設定されている。これにより、保持部70は、光ファイバ2に光軸方向の圧縮応力が作用したときに、ファイバガイドカバー30と光ファイバ把持部5との間の空間において光ファイバ2が撓むことを抑制する。
【0034】
ファイバ固定部60は、ベース部材10内においてジョイント40の前方に配置されており、メカニカルスプライスにより短尺ガラスファイバ3bとガラスファイバ2aとを挟持固定する。ファイバ固定部60は、第1固定部61と、第2固定部62とを有している。第1固定部61は、短尺ガラスファイバ3b(ガラスファイバ2a)の下方に配置されており、略V字状の溝(図示しない)が形成されている。この略V字状の溝に短尺ガラスファイバ3b及びガラスファイバ2aが配置される。第2固定部62は、短尺ガラスファイバ3b(ガラスファイバ2a)の上方に配置されている。ファイバ固定部60は、第1固定部61と第2固定部62とにより短尺ガラスファイバ3b及びガラスファイバ2aを挟む(クランプする)ことにより短尺ガラスファイバ3bとガラスファイバ2aとを固定する。ファイバ固定部60において、短尺ガラスファイバ3bとガラスファイバ2aとの突き合わせ位置には、屈折率整合用グリス(図示しない)が塗布されている。
【0035】
光ファイバ把持部5は、光ファイバ2を挿通すると共に、光ファイバ2を覆う外被2cを把持して光ファイバ2を保持する略円筒形の部材である。光ファイバ把持部5は、先端面から光ファイバ2が延出するように光ファイバ2に取り付けられる。光ファイバ把持部5は、ベース部材10の後端側に配設され、光ファイバ2を光コネクタ1に固定する。
【0036】
続いて、上述の構成を有する光コネクタ1に光ファイバ2を装着する方法(光ファイバ2の装着方法)について、図9〜図12を参照して説明する。なお、図9〜図12においては、ハウジング6の図示を省略している。
【0037】
図9に示すように、ベース部材10、ファイバガイド20、ファイバガイドカバー30、ジョイント40、被覆除去部50及びファイバ固定部60を組み立て、コネクタ本体4を準備する。また、フェルール3をコネクタ本体4(ベース部材10)に取り付ける。このとき、ジョイント40とファイバ固定部60との間には、間隙Dが形成されている。また、ファイバガイド20の突起部34は、ジョイント40のガイド溝46において初期状態に位置、つまり開口部Kがファイバガイドカバー30によって閉塞されている(図4及び図5参照)。
【0038】
次に、図10に示すように、光ファイバ把持部5を挿入方向に挿入することにより、光ファイバ2の先端を被覆除去部50に当接させる。そして、光ファイバ把持部5に挿入力F1を加えて光ファイバ2の先端を被覆除去部50に押圧する。これにより、光ファイバ2の先端の被覆2bが被覆除去部50によって除去される。このとき、光ファイバ把持部5に押圧されて保持部70の各支持部71a,71b,71cの間の間隔が狭められる。通常は被覆除去部の長さの分だけ光ファイバ2が保持されていない部分が生じ、被覆除去操作時に光ファイバ2に撓みが生じて被覆除去操作が失敗するといった不具合が生じることがあるが、このように保持部70の各支持部71a,71b,71cにより光ファイバ2が保持されていない部分が複数に区切られ、被覆除去操作(光ファイバ2の挿入動作)とともにその部分が狭められることとなるから、被覆除去操作時に光ファイバ2に撓みが生じることを防止できる。
【0039】
続いて、図11に示すように、光ファイバ把持部5に挿入力F1よりも大きい挿入力F2を加えて、更に光ファイバ把持部5を押し込む。これにより、保持部70を介してファイバガイドカバー30が押圧され、ファイバガイドカバー30の突起部34及び移動部33がジョイント40のガイド溝46及び移動制御部45に沿って前進移動する(図6〜図8参照)。このとき、ジョイント40などと共に被覆除去部50がフェルール3側に近接して間隙Dが小さくなる。
【0040】
そして、ファイバガイドカバー30の前進移動により、ファイバガイドカバー30が回転して、ファイバガイド20とファイバガイドカバー30とにより開口部Kが画成され、光ファイバ保持孔23と撓み許容部13とが連絡されて光ファイバ2の撓みが許容される状態となる。この状態では、短尺ガラスファイバ3bとガラスファイバ2aとは突き当たっていないので、被覆除去操作で光ファイバ2に加えられる挿入力F1により先端が損傷するといった不具合は生じない。なお、ファイバガイド20は、先端部22に設けられた突出片24a,24bがジョイント40の内部に設けられた係止部(図示しない)に係止されており、回動が規制されている。したがって、ファイバガイドカバー30のみが回転する。
【0041】
続いて、図12に示すように、開口部Kが開放された後、更に光ファイバ把持部5を押し込むことにより、ジョイント50がフェルール3側に近接して間隙Dが「0」となり、ガラスファイバ2aが短尺ガラスファイバ3bに突き当たる。そして、撓み許容部13において光ファイバ2が撓む。これにより、光ファイバ2に弾性復元力が作用し、光ファイバ2の先端が短尺ガラスファイバ3b側に押圧される。したがって、短尺ガラスファイバ3bとガラスファイバ2aの接続状態が安定して維持される。
【0042】
最後に、ファイバ固定部60の第1固定部61と第2固定部62との間の楔63を取り外し、図2に示すように、ファイバ固定部60をクランプして光ファイバ2を光コネクタ1に固定する。以上により、光コネクタ1への光ファイバ2の装着が完了する。
【0043】
続いて、光コネクタ1の作用・効果について説明する。従来から、光コネクタでは、フェルールに保持された短尺ガラスファイバと光ファイバのガラスファイバとの接続を安定して維持するために、短尺ガラスファイバとガラスファイバとを接続し、さらに、光ファイバを撓ませて光ファイバによって短尺ガラスファイバを押圧する構成を採用している。このような構成を有する従来の光コネクタでは、短尺ガラスファイバとガラスファイバとが接続した後に光ファイバを撓ませる必要があるため、ファイバ同士が接続するまでは光ファイバの撓みを許容する撓み許容部と光ファイバ保持孔とを連絡する開口部を楔(閉塞部材)によって閉塞していなければならない。したがって、従来のコネクタでは、(1)光ファイバをコネクタ本体に挿入、(2)開口部を閉鎖する楔の取り外し、(3)ファイバ同士が突き当たったことを確認、(4)ファイバ固定部の楔を取り外してファイバ同士をクランプするといった作業を行う必要があり、上記(2)工程が増えることで作業性が悪化するといった問題があった。
【0044】
この問題点に関して、フェルールの端面から突き出した光ファイバと相手方コネクタのフェルールとが当接したときに、光ファイバがフェルールの内部方向に押し戻される力によって撓み抑制部が移動させられて撓み空間部が形成され、光ファイバの撓みが許容されるコネクタが提案されている。このコネクタでは、光ファイバの挿入時において撓み空間部を閉塞する例えば楔などを取り外す作業を省略でき、組み立て作業を簡易化することには有効である。しかしながら、この従来のコネクタでは、光ファイバに荷重が加わるため、光ファイバが損傷するおそれがある。また、撓み制御部の抑制状態を解放する荷重の設定が難しく、解放の設定荷重が小さいとファイバの挿入時に抑制状態が解放されるため、作業性が悪化する一方、設定荷重が大きいと抑制状態が解放されず、ファイバが折れるおそれがある。
【0045】
これに対して、本実施形態の光コネクタ1では、コネクタ本体4に光ファイバ把持部5が挿入される挿入力により、保持部70を介してファイバガイドカバー30が押圧される。このとき、ファイバガイドカバー30がジョイント40のガイド溝46及び移動制御部45に沿って移動して回転する。これにより、ファイバガイド20とファイバガイドカバー30によって開口部Kが画成され、光ファイバ保持孔23と撓み許容部13とが連絡されて光ファイバ2の撓みが許容される。したがって、光ファイバ2を挿入する操作によって開口部Kが開放される。そのため、従来のように開口部Kを閉塞する楔を取り外す作業を省略できるため、作業性の向上を図ることができる。
【0046】
また、開口部Kの開放はファイバガイドカバー30を光ファイバ把持部5によって押圧することにより行われる。つまり、ジョイント40、被覆除去部50、ファイバガイド20及びファイバガイドカバー30と一体的に光ファイバ2が前進するため、光ファイバ2には荷重がほとんど加えられない。したがって、開口部Kを開口する動作による光ファイバ2の損傷や破損を防止することができ、信頼性を確保することができる。
【0047】
また、光ファイバ把持部5とファイバガイドカバー30との間に保持部70が設けられているため、光ファイバ2の被覆2bを被覆除去部50によって除去するときに、光ファイバ2がファイバガイドカバー30と光ファイバ把持部5との間の空間において撓むことを防止できる。したがって、光コネクタ1の組み付けにおいて、光ファイバ2の破損などをより確実に防止できる。
【0048】
また、光コネクタ1に光ファイバ2を装着するときには、光ファイバ2の被覆2bを被覆除去部50によって除去するときに光ファイバ2を押し込む挿入力F1よりも、被覆除去部60を前進させて撓み許容部13を開放するときの挿入力F2を大きく(F1<F2)している。このように、挿入力F1よりも、撓み許容部13を開放するファイバ2a,3b同士を接続するときの挿入力F2を大きくすることにより、被覆除去操作後に撓み許容部13が開放されるので、被覆除去操作中に光ファイバ2に撓みが生じて被覆除去操作が失敗するという不具合を防止することができる。したがって、短尺ガラスファイバ3bとガラスファイバ2aとを確実に突き合わせることができ、短尺ガラスファイバ3bとガラスファイバ2aとの接続を良好に確保できる。
【0049】
また、被覆除去部50が取り付けられたジョイント40がフェルール3に近接する方向に移動可能に設けられている。これにより、短尺ガラスファイバ3bとガラスファイバ2aとを当接させた後、更にジョイント40をフェルール3に近接する方向に移動させることにより、撓み許容部13において光ファイバ2を撓ませることができる。また、光ファイバ保持孔23に異物などが付着しており、光ファイバ2が途中までしか挿入されていない場合でも、ジョイント40をフェルール3側に移動させることにより、短尺ガラスファイバ3bとガラスファイバ2aとを接続することができ、接続不具合を防止できる。
【0050】
さらに、コネクタ1では、ファイバガイドカバー30に移動部33及び突起部34を設けると共に、ジョイント40に移動制御部45及びガイド溝46を設けて、ファイバガイドカバー30の前進移動を回転運動に変えている。このように、ファイバガイドカバー30を移動させるために2つの機構を採用することにより、開口部Kの開放をより確実に行うことができる。
【0051】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、光ファイバ把持部5が挿入されることによりファイバガイドカバー30が移動して回転し、開口部Kが開放される構成としているが、開口部Kが開放される構成はこれに限定されない。すなわち、光ファイバ把持部5の挿入操作によって開口部Kが開放され、撓み許容部13と光ファイバ保持孔23とが連絡されればよい。図13は、変形例に係る光ファイバ接続器の一実施形態として光コネクタを示す概略断面図である。
【0052】
図13に示すように、コネクタ本体4Aには、閉塞部材80が設けられている。この閉塞部材80の後端部は、テーパー形状を有しており、光ファイバ把持部5と当接する。閉塞部材80は、図13(a)に示すように、光ファイバ把持部5が挿入されると、その後端部が光ファイバ把持部5の前端部と当接し、これにより、図13(b)に示すように、上方に移動する。閉塞部材80が上方に移動すると、図13(c)に示すように、光ファイバ2の撓みを許容する撓み許容部81と光ファイバ保持孔23とが連絡される。なお、図13には図示していないが、閉塞部材80と光ファイバ保持孔23との間には、開口部が形成されており、閉塞部材80の上方への移動により開口部が開口される。これにより、光ファイバ2の撓みを許容する撓み許容部81と光ファイバ保持孔23とが連絡され、光ファイバ2の撓みが許容される。
【0053】
また、図13に示す構成の他に、光ファイバ把持部5の挿入力によって前進方向にスライド又は光ファイバ2の延伸方向に直交する方向にスライドして開口部Kを形成し、光ファイバ保持孔と撓み許容部とを連絡する構成であってもよい。例えば、上記のテーパー形状を紙面に対し垂直な方向に形成すれば、閉塞部材80を光ファイバ2の延伸方向に直交する方向(紙面に対し垂直な方向)にスライドさせることもできる。要は、開口部を閉塞する閉塞部材が光ファイバ把持部5の挿入力によって移動して開口部を開放する構成であればよい。
【0054】
また、上記実施形態では、ベース部材10とジョイント40とをそれぞれ別の部材としているが、ジョイント40を備えない構成であってもよい。つまり、収容部は、ベース部材10とジョイント40が一体成形されていてもよい。
【0055】
また、上記実施形態では、ファイバガイドカバー30に移動部33及び突起部34を設けると共に、ジョイント40に移動制御部45及びガイド溝46を設けて、ファイバガイドカバー30が前進移動に伴って回転する機構としているが、ファイバガイドカバー30には、移動部33及び突起部34の少なくとも一方が設けられていればよい。これに応じて、ジョイント40には、移動制御部45又はガイド溝46が設けられていればよい。さらに、ファイバガイドカバー30にガイド溝を形成し、ジョイント40に突起部を設ける構成であってもよい。すなわち、閉塞部材の移動方向を制御する移動制御部が閉塞部材に設けられていてもよい。要は、ファイバガイドカバー30が前進移動により回転する構成を少なくとも備えていればよい。
【0056】
また、上記実施形態では、光ファイバ2の被覆2bを除去する被覆除去部50を備える構成としているが、被覆除去部50を備えない構成とすることもできる。この場合、予め被覆を除去した光ファイバを光ファイバ把持部にて把持して挿入すればよい。また、被覆除去部50を備えない場合には、保持部70を設ける必要はない。また、被覆除去部70を備える場合であっても、保持部70ではなく、これに変わる機能を有する部材が設けられればよい。
【0057】
また、上記実施形態では、ジョイント40に組み込まれた部品(ファイバガイド20、ファイバガイドカバー30及び被覆除去部50)がフェルール3側に近接する構成としているが、フェルール3がジョイント40側に近接する構成であってもよい。或いは、ジョイント40及びフェルール3が互いに近接方向に相対移動可能な構成であってもよい。
【符号の説明】
【0058】
1…光コネクタ(光ファイバ接続器)、2…光ファイバ、2b…被覆、3…フェルール、3b…短尺ガラスファイバ(短尺ファイバ)、4…コネクタ本体、5…光ファイバ把持部、13…撓み許容部、10…ベース部材、20…ファイバガイド(ガイド部)、23…光ファイバ保持孔、30…ファイバガイドカバー(閉塞部材)、40…ジョイント(収容部)、50…被覆除去部、K…開口部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光ファイバ同士を接続する光ファイバ接続器において、
フェルールと、
前記光ファイバを前記フェルール側に挿通させる光ファイバ保持孔と、当該光ファイバ保持孔に連通するように設けられ前記光ファイバの撓みを許容する撓み許容部と、前記光ファイバ保持孔と前記撓み許容部とを連絡する開口部と、前記開口部を閉塞する閉塞部材と、前記閉塞部材を収容する収容部とを有する本体部を備え、
前記閉塞部材は、前記本体部の後端側に配置されて前記光ファイバを把持する光ファイバ把持部の前記本体部への挿入力により移動して前記開口部を開放可能に構成されていることを特徴とする光ファイバ接続器。
【請求項2】
前記閉塞部材又は前記収容部には、前記閉塞部材の移動方向を制御する移動制御部が設けられており、
前記閉塞部材は、前記移動制御部によって所定の方向に移動することにより前記開口部を開放することを特徴とする請求項1記載の光ファイバ接続器。
【請求項3】
前記フェルールは、前記光ファイバと接続される短尺ファイバを内蔵しており、
前記フェルールと前記収容部とは、互いに近接方向に相対移動可能とされていることを特徴とする請求項1又は2記載の光ファイバ接続器。
【請求項4】
前記光ファイバは、被覆付光ファイバであり、
前記本体部は、前記光ファイバ把持部に把持される前記被覆付光ファイバの先端面を当接させて押圧することにより、当該被覆付光ファイバの先端から被覆を除去可能な被覆除去部を更に備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の光ファイバ接続器。
【請求項5】
短尺ファイバを内蔵するフェルールと、
光ファイバを前記フェルール側に挿通させる光ファイバ保持孔と、当該光ファイバ保持孔に連通するように設けられ前記光ファイバの撓みを許容する撓み許容部と、前記光ファイバ保持孔と前記撓み許容部とを連絡する開口部と、前記開口部を閉塞する閉塞部材と、前記閉塞部材を収容する収容部とを有する本体部を備え、
前記閉塞部材が前記本体部の後端側に配置されて前記光ファイバを把持する光ファイバ把持部の前記本体部への挿入力により移動して前記開口部を開放可能に構成されている光ファイバ接続器に前記光ファイバを装着する装着方法において、
前記光ファイバ把持部に前記光ファイバを把持して当該光ファイバを前記光ファイバ保持孔に挿通し、
前記光ファイバ把持部の挿入力によって前記閉塞部材を移動させて前記開口部を開放し、
前記短尺ファイバと前記光ファイバとを突き当てて接続すると共に、前記撓み許容部において前記光ファイバを撓ませることを特徴とする光ファイバの装着方法。
【請求項6】
前記光ファイバは、被覆付光ファイバであり、
前記本体部は、前記被覆付光ファイバと当接し押圧されて当該被覆付光ファイバの被覆を除去可能な被覆除去部を備えており、
前記光ファイバ把持部に前記光ファイバを把持して当該光ファイバを前記光ファイバ保持孔に挿通する際に、前記被覆付光ファイバの先端を前記被覆除去部に当接させ、前記光ファイバ把持部に第1の挿入力を加えて前記被覆付光ファイバの先端を前記被覆除去部に押圧し、前記被覆付光ファイバの先端から前記被覆を除去した後、
前記光ファイバ把持部に第2の挿入力を加えることによって前記閉塞部材を移動させて前記開口部を開放することを特徴とする請求項5記載の光ファイバの装着方法。
【請求項7】
前記被覆除去部は、前記フェルールに近接する方向に移動可能に設けられており、
前記被覆付光ファイバの前記被覆を除去した後に、前記第1の挿入力よりも大きい第2の挿入力を前記光ファイバ把持部に加えることによって前記閉塞部材を移動させて前記開口部を開放し、前記被覆除去部を前記フェルールに近接させて前記短尺ファイバと前記光ファイバとを接続すると共に、前記光ファイバを前記撓み許容部において撓ませることを特徴とする請求項6記載の光ファイバの装着方法。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2013−54104(P2013−54104A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−190679(P2011−190679)
【出願日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【出願人】(000002130)住友電気工業株式会社 (12,747)
【出願人】(000110309)SEIオプティフロンティア株式会社 (80)
【出願人】(000231936)日本通信電材株式会社 (98)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【出願人】(000183130)住電オプコム株式会社 (9)
【Fターム(参考)】