説明

光ファイバ送受信機モジュールの解放機構

【課題】光コネクタが接続中である時には、ケージから光送受信機モジュールを取り外すことができない光送受信機モジュールの解放機構を提供する。
【解決手段】解放機構は、U字形フランジを2段の進行経路を通して回転させ、送受信機モジュール105上の摺動経路内の前方に促すカムが取り付けられたベール115を含む。操作者がベールを前方に引くと、ベールから後方に延在する複数の摺動アームの一対の端部における複数のくさび状要素が、ケージ110上の複数の固定タブ130に接触して複数の固定タブを外側に押し出して、送受信機モジュールの肩部を解放するので、送受信機モジュールをケージから外側に自由に摺動させて取り外すことができる。これにより、プラグベイ140に取り付けられた光コネクタプラグが取り外されない限り、ベールが回転できないので、送受信機モジュールをケージから取り外すことができない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本発明は、一般には、電子コネクタ装置に関する。より具体的には、本発明は、光ファイバ送受信機の解放機構である。
【背景技術】
【0002】
[0002]コンピュータ、関連する周辺機器、ならびに衛星および通信システムは、近年、極めて急速に発達してきた。これらのシステムは、デジタル信号処理、画像解析、および通信などの処理を推進する極めて複雑なタスクを実行するために、絶え間なく増大するデータ転送速度を要求する。現行の要求と共に、コンピュータ間、1つのコンピュータ内の2つの回路基板間、および単一のプリント回路基板上の複数チップ間でも、短いまたは長い距離にわたって信号を転送するのに、光カプラが使用される。電気相互接続の代わりに高速光信号を使用することは、達成可能なデータ転送速度を増大させる。
【0003】
[0003]光送信機/受信機モジュールは、通常、垂直キャビティ面発光レーザ(VCSEL)などの発光素子およびフォトダイオードなどの光検出素子の両方を含む。通常は特定用途向集積回路(ASIC)チップの形態のドライバ/レシーバ回路モジュールは、1つの素子から電気信号を受け取り、それに応答してVCSELを駆動するドライバ回路を含む。ASICは、フォトダイオードから信号を受け取り、それに応答して、それらの信号を処理して適当な出力にするレシーバ回路も含む。VCSEL、フォトダイオード、およびASIC回路の組合せは、一般に、光送受信機と呼ばれる。
【0004】
[0004]光アレイの密度が増大するとき、光ファイバケーブルをアレイに結合することは、一層複雑な作業になる。それぞれの放射体および検出器の作動領域を光ファイバ束の対応するファイバに合わせることは極めて重要である。したがって、それに対応して、機械的接続手段の重要性が増大する。したがって、光ファイバコネクタは、現行の技術においては極めて興味深いものである。したがって、そのようなコネクタの信頼性の向上および製造の容易性が、常に待ち望まれる。
【0005】
[0005]本発明の興味深い応用例において、局所コネクタ(LC)プラグは、プリント回路基板(PCB)に長期間にわたり取り付けられるケージ内に収納される光ファイバ送受信機モジュール内の室の対の中に受容される。コネクタ手段がデータ送信または受信中にLCプラグを所定の位置で保持することは、データ整合性のために必須である。利用者がケージから送受信機モジュールを取り外したいとき、LCプラグが使用中か否かを知ることができることが同様に重要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−276468号公報(本出願人による関連出願)
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
[0006]本発明の例示的な実施形態は、送受信機モジュール用の解放機構を開示する。この機構は、送受信機モジュール上に回転可能に取り付けられるベールを含むことができる。ベールがアーム組立体または送受信機モジュールから分離しやすくならないように、ベールは、アーム組立体を部分的に取り囲むU字形フランジを含むことができる。アーム組立体は、本体をベール内に入れ子式に収容することができ、後方に延在する複数のアームの一対をさらに含むことができる。複数のアームは、それらの遠位端部において、くさび状要素を含むことができ、くさび状要素は、角度が付けられて傾斜したまたは弧状の表面を含むことができる。
【0008】
[0007]送受信機モジュールは、プリント回路基板に取り付けられるケージ内に受容されるように、構築することができる。ケージは、送受信機モジュールの開口部に収まり、このモジュールをケージ内に固定する両側面パネル内の複数の固定タブを含むことができる。
【0009】
[0008]送受信機をモジュールから解放するために、ベールは、2段の進行経路内を動くことができる。第1に、軸ピンがアーム組立体内のスロット内を動き、U字形フランジが偏心カムスロットの第1の段を通って動くとき、ベールは、送受信機モジュールを取付位置から動かすことなく、固定位置から約45度の弧にわたって回転することができる。次に、ベールは、さらに回転して、U字形フランジを偏心カムスロットの第2の段を通して動かすことができる。送受信機モジュールのプラグベイがプラグに使用される(占められる)限り、ベールは、その回転を完成することができる可能性はないことに留意されたい。
【0010】
[0009]本発明の別の実施形態は、送受信機モジュールをケージ内に解放可能に固定する方法を含む。そのような方法は、以下の、両側面内に固定タブを備えるケージを形成するステップと、送受信機モジュールがケージ内に挿入されるとき、固定タブを受容するためにその中に開口部を備える送受信機モジュールを形成するステップと、後方に延在する複数のアームの一対を有するアーム組立体を設けるステップであって、アーム組立体の本体がベール内に入れ子式に受容されるステップと、送受信機モジュールの先端部上にベールを回転可能に取り付け、ベールがアーム組立体の内側表面および外側表面を少なくとも部分的に取り囲むU字形フランジを含むステップと、最初の弧にわたってベールを回転させ、ベールを固定位置から解放するステップと、ベールをさらに回転させ、固定タブを開口部から解放するステップとを含むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】[0010]本発明の実施形態による、解放機構を備え、ケージ内に取り付けられる送受信機モジュールの斜視図である。
【図2】[0011]ケージから取り外され、固定位置にあるベールを備える送受信機モジュールの斜視図である。
【図3】[0012]解放位置にあるベールを備える送受信機モジュールの斜視図である。
【図4】[0013]解放位置にあるベールを備える送受信機モジュールの側面図である。
【図5】[0014]ベールおよびアーム組立体の斜視図である。
【図6】[0015]ベールの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[0016]本発明の例示的な実施形態は、図1〜6に図示される光ファイバ送受信機解放機構を開示する。この解放機構は、通常は長期間にわたりプリント回路基板(図示せず)上に取り付けられるケージ110内に受容することができる送受信機モジュール105上で使用することができる。解放機構は、ハンドル120を備えたベール(枠部材)115を含むことができる。ベール115のハンドル120は、利用者がハンドル120を容易に把持する手段を提供するために都合良く形成される、指用プレート125を含むことができる。
【0013】
[0017]送受信機モジュール105は、ケージ110の側板の一部分として形成される複数の固定タブ130の一対によってケージ110内の所定の位置に保持することができる。複数の固定タブ130は、送受信機モジュール105がケージ110内に挿入されるとき、送受信機モジュール105に接触するように、ケージの内側に突出することができる。複数の固定タブ130は、送受信機モジュール105がケージ110内に完全に挿入されるとき、送受信機モジュールハウジング210の両側面内に画定される複数の開口部205内に受容することができる。
【0014】
[0018]送受信機モジュール105がケージ110内に挿入されるとき、送受信機モジュールハウジング210の平面セグメント215は、複数の固定タブ130に接触し、送受信機モジュール105がケージ110内で摺動できるように、複数の固定タブ130を外側に押す。送受信機モジュール105がケージ110内の適当な位置にあるとき、複数の固定タブ130は、モジュールハウジング210のそれぞれの側面上の複数の開口部205内へ跳ね返る(弾性的に戻される)。したがって、送受信機モジュール105は、複数の固定タブ130が解放されるまで、ケージ110から取り外すことができない。
【0015】
[0019]図5は、ベール115およびアーム組立体505の構造の実施形態を図示する。ベール115は、複数の拡張アーム510の一対を含むアーム組立体505と共にモジュールハウジング210上に取り付けることができる。ベール115は、アーム組立体505内のスロット515を貫通する軸ピン135(図1および2を参照)によって、送受信機モジュールハウジング210に回転可能に取り付けることができる。
【0016】
[0020]複数のくさび状要素520は複数のアーム510の後端部にあり、複数のくさび状要素520は、角度付きまたは弧状の表面525をそれぞれが含むことができる。解放機構が動かされるとき、角度付きまたは弧状の表面525によって、複数のくさび状要素520は、複数の固定タブ130を固定位置から、ケージ110内の送受信機モジュール105の経路の外側に動かす(押し出す)ことが可能になる。複数のくさび状要素520および複数のアーム510は、送受信機モジュール105内に、複数の開口部135を少なくとも部分的に画定できる。
【0017】
[0021]ベール115は、U字形フランジ530を含むことができ、U字形フランジは、アーム組立体505内に形成される偏心カムスロット535内に受容される。U字形フランジ530は、そのフランジ530がアーム組立体505の内側表面および外側表面の両方に接触するように、(カムスロット535を通して)アーム組立体505に巻き付く(の周りをくるむ)ことができる。フランジ530のU字形構造は、アーム組立体505を取り囲むことによって、ベール115がアーム組立体505および送受信機モジュール105から分離することを抑止する。
【0018】
[0022]ベール115は、複数のタブ540を備えて構築することができ、複数のタブは、ベール115の本体の両側面の後方部分から延在して、複数のスロット545を画定する。図1および2に図示される固定位置にベール115を固定するために、送受信機モジュールハウジング210から突出する複数のボス550を、複数のスロット545内に受容することができる。
【0019】
[0023]ベール115は、解放過程の間に2段の進行経路を有する。解放を開始するのに、利用者は、ハンドル120を使用してベール115を回転させる。ベール115が前方に回転するとき、ベール115のタブ540は、ボス550から取り外され、その固定位置からベール115を解放する。ベールが、約45度の弧にわたって回転するとき、フランジ530は、カムスロットの第1の段555を通って動く。
【0020】
[0024]ベール115が45度を過ぎて回転するとき、フランジ530は、カムスロットの第2の段560内に移動する。次に、フランジ530は、カムスロットの第2の段560の先端部に接触し、アーム組立体505を前方に引き出される。複数のアーム510がアーム組立体505と共に前方に動くとき、複数のくさび状要素520の角度付きまたは弧状の複数の表面525は、ケージ110の複数の固定タブ130を押圧する。複数のくさび状要素520の前方運動は、複数の固定タブ130をケージ110の内側から外側に促す。アーム組立体505は、スロット515の後端部が軸ピン135に接触するまで、前方に動くことができる。この時点で、複数のアーム510は、十分に前方に動かされ、複数のくさび状要素520の角度付きまたは弧状の複数の表面525が、固定タブ130を動かして、送受信機モジュール105の内側から分離させる。したがって、送受信機モジュール105は、操作者がベール115を引き続けるとき、ケージ110から外側に自由に摺動する。ここで、ベール115は、図3および4に示される解放位置にある。
【0021】
[0025]取り付けられたいずれかのLCプラグ(図示せず)が送受信機モジュール105のプラグベイ140から取り外されない限り、ベール115は、送受信機モジュール105を解放するのに必要な回転を完成することができないことに留意されたい。この特徴は、LCプラグが所定の位置にある間には、送受信機モジュール105をケージ110から確実に取り外すことができないようにする二重安全の方法をもたらし、それによって、不慮のデータ送信中断を回避する。
【0022】
[0026]本明細書で説明する実施形態は、本発明の実例となるものである。本発明のこれらの実施形態は、図を参照して説明されるので、説明される方法および/または特定の構造の様々な変更あるいは改造は、本明細書の説明および図を踏まえれば、当業者には明らかであろう。本発明の教示に依存し、またこれらの教示が技術を進歩させる全ての変更、改造、または変形は、本発明の趣旨および範囲内にあると見なされる。それ故に、本発明は、説明される実施形態のみには決して限定されないことがわかるので、これらの説明および図面は、限定的な意味にとられるべきでない。
【符号の説明】
【0023】
105 送受信機モジュール
110 ケージ
115 ベール
120 ハンドル
130 固定タブ
135 軸ピン
140 プラグベイ
205 開口部
210 送受信機モジュールハウジング
505 アーム組立体
510 拡張アーム
515 スロット
520 くさび状要素
525 角度付きまたは弧状の表面
530 U字形フランジ
535 偏心カムスロット
545 スロット
550 ボス
555 カムスロットの第1の段(第1のステージ)
560 カムスロットの第2の段(第2のステージ)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
送受信機モジュール用の解放機構において、
前記送受信機モジュール上に回転可能に取り付けられるベールであって、U字形フランジを含む、ベールと、
前記ベール内に入れ子式に収容にされるアーム組立体であって、後方に延在する複数のアームの一対を含む、アーム組立体と、
前記送受信機モジュールを受容するケージであって、当該ケージは、その対向する側面パネル内に複数の固定タブを含み、前記ケージは、プリント回路基板上に取り付けられる、ケージとを備えており、前記ベールは、軸によって前記送受信機モジュール上で回転可能に取り付けられ、前記軸は、前記アーム組立体内にあるスロットを貫通しており、前記U字形フランジは、前記アーム組立体の内側表面および外側表面の両方を取り囲み、前記複数のアームは、前記ケージの前記複数の固定タブを受容する要素を含む、解放機構。
【請求項2】
前記複数のアームは、それぞれがその遠位端部にくさび状要素を含み、当該くさび状要素は、開口部の少なくとも一部分を画定し、前記開口部は、当該開口部中に前記複数の固定タブのうちの1つを受容する、請求項1に記載の解放機構。
【請求項3】
前記複数のアームは、それぞれがその遠位端部にくさび状要素を含み、当該くさび状要素は、前記ベールが前方に動くとき、前記複数の固定タブのうちの1つに接触して、前記複数の固定タブを外側に押す、請求項1に記載の解放機構。
【請求項4】
前記くさび状要素は、それぞれが角度付きまたは弧状の表面を備える、請求項3に記載の解放機構。
【請求項5】
前記ベールは、当該ベールの主要部分から突出するタブを含み、当該タブは、スロットを画定し、前記スロットは、ハンドルから突出するボスを受容して、前記ベールを固定位置に固定する、請求項1に記載の解放機構。
【請求項6】
前記ベールは、2段の進行経路内を動き、軸ピンが前記スロット内を動き、前記U字形フランジが偏心カムスロットの第1の段を通って動くとき、前記ベールは、前記送受信機モジュールを取付位置から動かすことなく、固定位置から約45度の弧にわたって回転し、前記ベールは、さらに回転して、前記U字形フランジを前記偏心カムスロットの第2の段を通して動かす、請求項1に記載の解放機構。
【請求項7】
前記ベールが固定位置から約45度の弧にわたって動くとき、前記送受信機モジュールは取付位置に残り、前記送受信機モジュールのプラグベイがプラグに使用される限り、前記ベールは、前記45度の弧を完成することができない、請求項1に記載の解放機構。
【請求項8】
送受信機モジュール用の解放機構において、
前記送受信機モジュール上に回転可能に取り付けられるベールであって、U字形フランジを含むベールと、
前記ベール内に入れ子式に収容にされるアーム組立体であって、後方に延在する複数のアームの一対を含むアーム組立体と、
前記送受信機モジュールを受容するケージであって、当該ケージは、その対向する側面パネル内に複数の固定タブを含み、前記ケージはプリント回路基板上に取り付けられる、ケージとを備えており、
前記ベールは、軸によって前記送受信機モジュール上で回転可能に取り付けられ、前記軸は、前記アーム組立体内にあるスロットを貫通しており、前記U字形フランジは、前記アーム組立体の内側表面および外側表面の両方を取り囲み、前記複数のアームは、当該複数のアームの遠位端部にくさび状要素を含み、前記解放機構が固定位置にあるときには、ハンドルは、摺動経路内の最後部位置にあり、少なくとも1つの前記複数の固定タブは、前記送受信機モジュールを固定するために前記摺動経路内に突出し、前記ベールが解放位置まで回転するときには、前記ハンドルは、前記摺動経路内の前方位置まで動き、少なくとも1つの前記固定タブを前記摺動経路から外側に動かすために、前記くさび状要素が少なくとも1つの前記複数の固定タブを押圧するようにし、それによって、前記送受信機モジュールを前記ケージから解放する、解放機構。
【請求項9】
前記くさび状要素は、それぞれが角度付きまたは弧状の表面を備える、請求項8に記載の解放機構。
【請求項10】
前記ベールは、前記ベールの主要部分から突出するタブを含み、当該タブは、スロットを画定し、当該スロットは、前記ハンドルから突出するボスを受容して、前記ベールを固定位置に固定する、請求項8に記載の解放機構。
【請求項11】
前記ベールは、2段の進行経路内を動き、軸ピンが前記スロット内を動き、前記U字形フランジが偏心カムスロットの第1の段を通って動くとき、前記ベールは、前記送受信機モジュールを取付位置から動かすことなく、固定位置から約45度の弧にわたって回転し、前記ベールは、さらに回転して、前記U字形フランジを前記偏心カムスロットの第2の段を通して動かす、請求項8に記載の解放機構。
【請求項12】
前記ベールが固定位置から約45度の弧にわたって動くとき、前記送受信機モジュールは取付位置に残り、前記送受信機モジュールのプラグベイがプラグに使用される限り、前記ベールは、前記45度の弧を完成することができない、請求項8に記載の解放機構。
【請求項13】
送受信機モジュールをケージ内に解放可能に固定する方法において、
対向する側面内に複数の固定タブを備えるケージを形成するステップと、
前記送受信機モジュールを形成するステップであって、前記送受信機モジュールが前記ケージ内に挿入されるとき、前記固定タブを受容するために前記送受信機モジュール内に開口部を備える、前記送受信機モジュールを形成するステップと、
アーム組立体を設けるステップであって、前記アーム組立体は、後方に延在する複数のアームの一対を有し、前記アーム組立体の本体がベール内に入れ子式に収容にされる、アーム組立体を設けるステップと、
前記送受信機モジュールの先端部上で、回転可能に前記ベールを取り付けるステップであって、前記ベールがU字形フランジを含み、当該U字形フランジが前記アーム組立体の内側表面および外側表面を少なくとも部分的に取り囲む、前記ベールを取り付けるステップと、
最初の弧にわたって前記ベールを回転させて、前記ベールを固定位置から解放するステップと、
前記ベールをさらに回転させて、前記複数の固定タブを前記開口部から解放するステップとを含む、方法。
【請求項14】
前記アーム組立体を提供するステップが、それぞれのアームの遠位端部にくさび状要素を設けるステップをさらに含み、前記くさび状要素は、開口部の少なくとも一部分を画定し、前記開口部は、当該開口部中に前記複数の固定タブのうちの1つを受容する、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記ベールをさらに回転させることによって、それぞれのアームの遠位端部のくさび状要素が、前記複数の固定タブのうちの1つに接触し、前記複数の固定タブが外側に押されるようにし、それによって前記送受信機モジュールを解放する、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記くさび状要素は、それぞれが角度付きまたは弧状の表面を備える、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記くさび状要素は、それぞれが角度付きまたは弧状の表面を備える、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記ベールは、前記ベールの主要部分から突出するタブを含み、当該タブは、スロットを画定し、当該スロットは、前記ベールを固定位置に固定するために、前記ハンドルから突出するボスを受容する、請求項13に記載の方法。
【請求項19】
前記ベールを回転させることにより軸ピンが前記スロット内を動き、前記U字形フランジが偏心カムスロットの第1の段を通って動くとき、前記送受信機モジュールを取付位置から動かすことなく、前記ベールを固定位置から約45度の弧にわたって動かし、前記ベールはさらに回転して、前記U字形フランジを前記偏心カムスロットの第2の段を通して動かす、請求項13に記載の方法。
【請求項20】
前記送受信機モジュールのプラグベイがプラグに使用される限り、前記ベールは、両回転ステップを完成することができない、請求項13に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−108214(P2012−108214A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−255448(P2010−255448)
【出願日】平成22年11月16日(2010.11.16)
【出願人】(505114950)フォート デザイン アンド デヴェロップメント (2)
【Fターム(参考)】