説明

光伝送装置及びその製造方法

【課題】光伝送装置及びその製造方法を低コストで提供する。
【解決手段】光伝送装置は、配線基板10Aと、配線基板10Aに搭載された電子装置20Aと、電子装置20Aと配線基板10Aとが一定の距離を置いて対向するように電子装置20Aと配線基板10Aとを機械的に接続し、且つ、電子装置20Aと配線基板10Aとを電気的に接続する接続部30Aと、電子装置20Aに接触した光配線コネクタ40Aと、光配線コネクタ40Aに接続された光配線90とを具備する。光配線コネクタ40Aは、電子装置20A及び配線基板10Aの間に挿入された部分41を備える。部分41と電子装置20Aとの間で信号が伝達される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光伝送装置及びその製造方法に関し、特に、電子装置に光配線が接続される光伝送装置及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、従来のインターフェースモジュール付LSI(大規模集積回路)パッケージを開示している。図1は、従来のインターフェースモジュール付LSIパッケージの実装工程を示す。インターフェースモジュール付LSIパッケージは、信号処理LSI102を備える。信号処理LSI102はインターポーザ103に搭載され、信号処理LSI102とインターポーザ103は電気的に接続される。
【0003】
インターポーザ103に設けられた高速信号用配線104は、信号処理LSI102の信号入出力端子に電気的に接続されている。高速信号用配線104の他端は、インターポーザ103の表面側に引き出されている。インターポーザ103の下面には、電源供給や、低速のコントロール信号などの入出力を行うための接続端子105が配置されている。接続端子105と実装ボード106とは電気的に接続される。
【0004】
光インターフェースモジュール107は、インターフェースIC(集積回路)、光素子、高速信号を伝送するための光ファイバ108、光ファイバ108と光素子の光結合系、フレキシブル配線基板109、を備え、支持基盤であるスティフナー110上に実装されている。光インターフェースモジュール107は、2種類の入出力部を備える。一方の入出力部としての入出力ピン112は、実装ボード106側に設けられ、低速のコントロール信号や電源信号を伝送する。入出力ピン112は、実装ボード106上に実装されたソケット113に接続される。他方の入出力部としての電気接続部114は、光インターフェースモジュール107と高速信号用配線104とを電気的に接続するために用いられ、高速信号を伝送する。電気接続部114は、突起115により高速信号用配線104と所定の間隔を置いて配置される。電気接続部114は、高速信号用配線104と誘導結合又は容量結合される。
【0005】
インターフェースモジュール付LSIパッケージの実装工程を説明する、まず、信号処理LSI102が搭載されたインターポーザ103を接続端子105で実装ボード106に電気的に接続する。その際、ソケット113や他の部品が実装ボード106に実装される。その後、高速信号用配線104が備える電極と電気接続部114が備える電極とを位置合わせする。そして、入出力ピン112をソケット113に差し込むと同時に、電気接続部114で光インターフェースモジュール107と高速信号用配線104とを電気的に接続する。
【0006】
【特許文献1】特開2006−59883号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明者は、従来のインターフェースモジュール付LSIパッケージについて以下の問題点を認識している。光インターフェースモジュール107を信号処理LSI102に接続するためにインターポーザ103が必要であり、且つ、電源信号の伝送のためにソケット113が必要であるため、インターフェースモジュール付LSIパッケージのコストが高くなる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以下に、(発明を実施するための最良の形態)で使用される番号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、(特許請求の範囲)の記載と(発明を実施するための最良の形態)との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号を、(特許請求の範囲)に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0009】
光伝送装置は、配線基板(10A、10D)と、前記配線基板に搭載された電子装置(20A〜20D、20F、20I)と、前記電子装置と前記配線基板とが一定の距離を置いて対向するように前記電子装置と前記配線基板とを機械的に接続し、且つ、前記電子装置と前記配線基板とを電気的に接続する接続部(30A〜30C)と、前記電子装置もしくは前記接続部に接触した光配線コネクタ(40A〜40G)と、前記光配線コネクタに接続された光配線(90)とを具備する。前記光配線コネクタは、前記電子装置及び前記配線基板の間に挿入された第1部分(41)を備える。前記第1部分と前記電子装置との間で信号が伝達される。
【0010】
光伝送装置の製造方法は、電子装置(20A〜20D、20F、20I)を配線基板(10A、10D)に搭載する工程と、光配線(90)に接続される光配線コネクタ(40A〜40G)が前記電子装置もしくは接続部(30A〜30C)に接触するように、前記光配線コネクタの第1部分(41)を前記電子装置及び前記配線基板の間に挿入する工程とを具備する。前記搭載する工程は、前記電子装置と前記配線基板とが一定の距離を置いて対向するように前記電子装置と前記配線基板とを前記接続部で機械的に接続する工程を含む。前記接続部は前記電子装置と前記配線基板とを電気的に接続する。前記第1部分と前記電子装置との間で信号が伝達される。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば低コストで光伝送装置及びその製造方法が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
添付図面を参照して、本発明による光伝送装置及びその製造方法を実施するための最良の形態を以下に説明する。
【0013】
(第1の実施形態)
図2に示すように、本発明の第1の実施形態に係る光伝送装置は、配線基板10Aと、配線基板10Aに搭載された電子装置20Aと、接続部30Aと、光配線コネクタ40Aと、光配線コネクタ40Aに接続された光配線90を備える。配線基板10Aは、システムボード又はマザーボードと称される場合がある。電子装置20Aは、半導体チップ又は半導体パッケージのような半導体装置である。半導体パッケージとしての電子装置20Aの上に半導体チップが搭載される場合がある。接続部30Aは、電子装置20Aと配線基板10Aとが一定の距離X3を置いて対向するように電子装置20Aと配線基板10Aとを機械的に接続し、且つ、電子装置20Aと配線基板10Aとを電気的に接続する。接続部30Aは、距離X3が変化しないように電子装置20Aを配線基板10A上に支持する。光配線コネクタ40Aは、電子装置20A及び配線基板10Aに接触した状態で電子装置20A及び配線基板10Aの間に配置された挿入部分41と、電子装置20A及び配線基板10Aの間に挿入されないストッパ部分43とを備える。光配線90は、光ケーブル又は光導波路である。
【0014】
挿入部分41と電子装置20Aとの間で信号が伝達される。例えば、この信号は、外部装置から光配線90及び光配線コネクタ40Aを介して電子装置20Aに送られる。あるいは、この信号は、電子装置20Aから光配線コネクタ40A及び光配線90を介して外部装置に送られる。
【0015】
本実施形態によれば、挿入部分41が電子装置20A及び配線基板10Aに接触した状態で電子装置20A及び配線基板10Aの間に挿入されているため、光配線コネクタ40Aを電子装置20Aに対して固定する機構を付加しなくても、挿入部分41と電子装置20Aとの間で信号の伝達が可能なように光配線コネクタ40Aと電子装置20Aとが接続される。固定機構を付加する必要がないため、本実施形態に係る光伝送装置のコストが削減される。
【0016】
電子装置20Aは、上面21と、上面21の反対側の下面22と、下面22に設けられた複数の電極24を備える。上面21及び下面22はそれぞれ表面21及び裏面22といわれる場合がある。電極24は、下面22から突き出していてもよく、突き出していなくてもよい。配線基板10Aは、下面22と距離X3を置いて対向する上面11を備える。上面11は表面11といわれる場合がある。接続部30Aは、ボールグリッドアレイである。接続部30Aは、複数の接続体31Aを備える。各接続体31Aは、下面22に設けられた電極23と上面11に設けられた電極12とを接続する半田ボールである。
【0017】
光配線コネクタ40Aは、上面11と対向する下面45を備える。下面45は裏面45といわれる場合がある。挿入部分41は挿入部分上面42を備え、ストッパ部分43はストッパ部分上面44を備える。挿入部分上面42及びストッパ部分上面44はそれぞれ挿入部分表面42及びストッパ部分表面44といわれる場合がある。挿入部分上面42は、下面45の挿入部分41に属する部分の反対側に配置され、下面22と対向する。ストッパ部分上面44は、下面45のストッパ部分43に属する部分の反対側に配置される。挿入部分41の厚さ(挿入部分上面42及び下面45間の距離)X1は、距離X3より小さい。ストッパ部分43の厚さ(ストッパ部分上面44及び下面45間の距離)X2は、距離X3より大きい。光配線コネクタ40Aは、挿入部分41に設けられた複数のばね部材46を備える。複数のばね部材46は、複数の電極24と一対一に対応する。各ばね部材46は、導体により形成され、接触面47を備える。各接触面47は、複数の電極24の一つに接触する。下面45は上面11に接触する。ばね部材46は、接触面47を電極24に押し付け、下面45を上面11に押し付ける。電極24とばね部材46の対の数は、必要に応じて変更可能である。例えば、ばね部材46は弾性を有する金属突起である。金属突起は、挿入部分上面42から突き出し、電極24に接触する。下面45は金属突起の弾性力により上面11に押し付けられる。
【0018】
本実施形態に係る光伝送装置は電子装置20Aと配線基板10Aの間に挿入部分41が配置された構造であるため、電極23が形成された配線層を用いて電極24を形成することが可能である。したがって、光配線コネクタ40Aとの接続のために新たな配線層を電子装置20Aに形成する必要がなく、光伝送装置のコストが削減される。
【0019】
図3に示すように、本実施形態に係る光伝送装置は、第1光配線コネクタとしての光配線コネクタ40Aと、第2光配線コネクタとしての光配線コネクタ40Aとを備えることが可能である。接続部30Aは、直線L1に沿って配置された複数の接続体31Aと、直線L1に平行な直線L2に沿って配置された複数の接続体31Aと、直線L2に平行な直線L3に沿って配置された複数の接続体31Aを含む。第1光配線コネクタ40Aは、直線L1に沿う複数の接続体31Aと直線L2に沿う複数の接続体31Aとの間に配置される挿入部分41を備える。第2光配線コネクタ40Aは、直線L2に沿う複数の接続体31Aと直線L3に沿う複数の接続体31Aとの間に配置される挿入部分41を備える。電子装置20Aから第1光配線コネクタ40A及び光配線90を介して外部装置に信号が送られる。外部装置から光配線90及び第2光配線コネクタ40Aを介して電子装置20Aに信号が送られる。
【0020】
図4に示すように、光配線コネクタ40Aは、信号変換素子50Aを備える。信号変換素子50Aは光配線90に光結合されている。信号変換素子50Aは、信号変換層が形成された表面51Aとその反対側の裏面52Aとを備える。信号変換素子50Aは、例えば、挿入部分41に配置される。光配線90の端部は、表面51Aと対向するように配置される。各ばね部材46はワイヤ48によって表面51Aに接続される。ワイヤ48は、封止樹脂49によって封止されている。ばね部材46と電極24の対は、電子装置20Aと信号変換素子50Aの間で電気信号を送るための対と、電子装置20Aが信号変換素子50Aにばね部材46を介して電源を供給するための対とを含む。電気信号を送るための対を構成するばね部材46及び電極24はそれぞれコネクタ側信号用接続部及び電子装置側信号用接続部を形成する。電源を供給するための対を構成するばね部材46及び電極24はそれぞれコネクタ側電源用接続部及び電子装置側電源用接続部を形成する。電子装置20Aと信号変換素子50Aの間で電気信号を送るための対を構成するばね部材46及び電極24の間で電気信号が伝達される。信号変換素子50Aは、光配線90によって伝送される光信号と電気信号との間の変換を行う。信号変換素子50Aは、面発光レーザーや発光ダイオードに例示される表面発光型の発光素子、又は、フォトトランジスタやフォトダイオードに例示される表面受光型の受光素子である。発光素子及び受光素子は、光素子とも呼ばれる。
【0021】
面発光レーザーを駆動するレーザドライバ及び受光素子によって光信号から変換された電気信号を増幅するアンプは、電子装置20A内に配置されてもよく、光配線コネクタ40A内に配置されてもよい。また、信号変換素子50Aと光配線90の端部との間にレンズのような光学系が設けられてもよい。
【0022】
以下、図5乃至図7を参照して光配線コネクタ40Aの変形例を説明する。
【0023】
図5を参照して、信号変換素子50Aはストッパ部分43に配置されていてもよい。
【0024】
図6を参照して、信号変換素子50Aのかわりに信号変換素子50Bが用いられてもよい。信号変換素子50Bは、光配線90によって伝送される光信号と電気信号との間の変換を行う。信号変換素子50Bは、端面発光レーザーに例示される端面発光型の発光素子、又は、端面受光型の受光素子である。信号変換素子50Bは、信号変換層が形成された表面51Bと、へき開面53Bとを備える。各ばね部材46はワイヤ48によって表面51Bに接続される。光配線90の端部は、へき開面53Bと対向するように配置される。
【0025】
図7を参照して、信号変換素子50Aのかわりに信号変換素子50Cが用いられてもよい。信号変換素子50Cは、光配線90によって伝送される光信号と電気信号との間の変換を行う。信号変換素子50Cは、表面発光型の発光素子、又は、表面受光型の受光素子である。信号変換素子50Cは、信号変換層が形成された表面51Cとその反対側の裏面52Cとを備える。フリップチップ接続(バンプ接続)により、表面51Aは各ばね部材46に接続される。光配線90の端部は、裏面52Cと対向するように配置される。
【0026】
以下、本実施形態に係る光伝送装置の製造方法を説明する。
【0027】
図2を参照して、はじめに電子装置20Aを配線基板10Aに搭載する。例えばリフローにより、電子装置20Aと配線基板10Aとが一定の距離X3を置いて対向するように電子装置20Aと配線基板10Aとを接続部30Aで機械的に接続する。これにより、電子装置20A及び配線基板10Aは接続部30Aにより電気的に接続される。
【0028】
次に、挿入部分41が備える接触面47が電極24に接触し、下面45が上面11に接触するように、挿入部分41を電子装置20Aと配線基板10Aの間に挿入する。したがって、光配線コネクタ40Aを電子装置20Aに対して固定する機構を付加しなくても、挿入部分41と電子装置20Aとの間で信号の伝達が可能なように光配線コネクタ40Aと電子装置20Aとが接続される。
【0029】
電子装置20Aを配線基板10Aに搭載してから光配線コネクタ40Aを電子装置20Aに接続するため、光配線90及び信号変換素子50A、50B、又は50Cがリフロー時の熱で劣化することが防止される。
【0030】
なお、直線L1に沿って配置された複数の接続体31Aと直線L2に沿って配置された複数の接続体31Aとの間に挿入部分41を直線L2と平行に挿入することで、電極24とばね部材46との位置合わせが容易になる。直線L2に沿って配置された複数の接続体31Aと直線L3に沿って配置された複数の接続体31Aとの間に挿入部分41を直線L2と平行に挿入することで、電極24とばね部材46との位置合わせが容易になる。挿入部分41を直線L1に沿って配置された接続体31A又は直線L2に沿って配置された接続体31Aに接触させることで、電極24とばね部材46との位置合わせが更に容易になる。
【0031】
さらに、ストッパ部分43が電子装置20Aに突き当たるまで挿入部分41を電子装置20A及び配線基板10Aの間に挿入することで、電極24とばね部材46との位置合わせが容易になる。
【0032】
なお、挿入部分41を挿入する前に光配線90を光配線コネクタ40Aに接続することで、光配線90と信号変換素子50A、50B、又は50Cとの光軸合わせが容易になる。挿入部分41を挿入した後に光配線90を光配線コネクタ40Aに接続することも可能である。
【0033】
光配線コネクタ40Aは接触面47と電極24の間の摩擦力及び下面45と上面11との間の摩擦力によって電子装置20A及び配線基板10Aの間に保持されるから、光配線コネクタ40Aを電子装置20Aから取り外すことが可能であり、光配線コネクタ40Aを電子装置20Aに再接続することが可能である。
【0034】
光配線コネクタ40Aを電子装置20Aから取り外す予定がない場合は、以下に説明するように電子装置20Aと光配線コネクタ40Aとを固定することが好ましい。
【0035】
例えば、図8に示すように、挿入部分41を挿入する際にストッパ部分43と電子装置20Aとを接着剤60で接着する。
【0036】
または、図9に示すように、挿入部分41を挿入する際に下面45と上面11とを接着剤60で接着する。
【0037】
光配線90及び信号変換素子50A、50B、又は50Cの熱による劣化を防ぐため、高温に加熱する必要のない接着剤を接着剤60として用いることが好ましい。例えば、融点が100℃程度の熱可塑性樹脂や熱硬化温度が100℃程度の熱硬化性樹脂を接着剤60として用いる。室温で硬化するエポキシ系接着剤を接着剤60として用いてもよい。
【0038】
または、図10に示すように、挿入部分41を挿入した後、電子装置20Aと配線基板10Aの間にアンダーフィル61を充填し、アンダーフィル61により光配線コネクタ40Aと電子装置20Aとを接着し光配線コネクタ40Aと配線基板10Aとを接着する。アンダーフィル61が液化する温度は100℃程度であるため、光配線90及び信号変換素子50A、50B、又は50Cの熱による劣化は起こらない。
【0039】
(第2の実施形態)
図11に示すように、本発明の第2の実施形態に係る光伝送装置は、配線基板10Aと、配線基板10Aに搭載された電子装置20Bと、接続部30Aと、光配線コネクタ40Bと、光配線コネクタ40Bに接続された光配線90と、電子装置20Bに搭載された電子装置80を備える。電子装置20Bは、電子装置20Aに電極26が追加され、信号接続部を形成する電極24が電極25Aで置き換えられたものである。電極26は上面21に設けられている。電子装置80は、上面21と対向する下面82と、下面82に設けられた電極83を備える。下面82は裏面82といわれる場合がある。電極83は電極26に接続体85を介して接続される。接続体85はハンダボールである。光配線コネクタ40Bは、光配線コネクタ40Aの信号接続部を形成するばね部材46を電極70Aで置き換えたものである。
【0040】
図12Aを参照して、電極70Aは、挿入部分41に形成された開口部79に設けられる。図12Aにおいては、後述する保護層75を取り除いて電極70Aを露出させた状態が示されている。電極70Aは、開口部79に設けられた上層配線層においてコイル状又はループ状に形成されている。開口部79に設けられた下層配線層にパッド71A及びパッド71Bが形成されている。パッド71Aは、下層配線層に形成された下層配線72Aに接続されている。電極70Aの一端はスルーホール74Aを介して下層配線72Aに接続される。電極70Aの他端はスルーホール74Bを介してパッド71Bに接続される。
【0041】
図12Bを参照して、光配線コネクタ40Bは、変換IC(集積回路)76Aを備える。変換IC76Aは、ワイヤ48を介して信号変換素子50Aに接続されている。電極70Aが形成されている上層配線層と下層配線72Aが形成されている下層配線層の間に絶縁層73が設けられている。電極70Aを覆うように保護層75が設けられている。スルーホール74A及び74Bは絶縁層73に形成されている。パッド71A及び71Bの各々は、ワイヤ48を介して変換IC76Aに接続されている。信号変換素子50Aのかわりに信号変換素子50B又は信号変換素子50Cが用いられてもよい。
【0042】
図13A及び図13Bを参照して、電極25Aは、電極23が形成された配線層にコイル状又はループ状に形成されている。電極25Aの一端にスルーホール28Aが接続され、電極25Aの他端にスルーホール28Bが接続されている。
【0043】
電子装置20B及び配線基板10Aの間に光配線コネクタ40Bの挿入部分41を挿入することで、電極25Aと電極70Aとが誘導結合される。電極25Aと電極70Aの間で電気信号が伝達される。
【0044】
本実施形態に係る光伝送装置は、第1の実施形態に係る光伝送装置と同様に製造される。
【0045】
(第3の実施形態)
図14に示すように、本発明の第3の実施形態に係る光伝送装置は、配線基板10Aと、配線基板10Aに搭載された電子装置20Cと、接続部30Aと、光配線コネクタ40Cと、光配線コネクタ40Cに接続された光配線90と、電子装置20Cに搭載された電子装置80を備える。電子装置20Cは、電子装置20Aに電極26が追加され、信号接続部を形成する電極24が電極25Bで置き換えられたものである。電極26は上面21に設けられている。電極83は、電極26に接続体85を介して接続される。光配線コネクタ40Cは、光配線コネクタ40Aの信号接続部を形成するばね部材46を電極70Bで置き換えたものである。
【0046】
図15Aを参照して、電極70Bは、挿入部分41に形成された開口部79に設けられる。図15Aにおいては、後述する保護層75を取り除いて電極70Bを露出させた状態が示されている。電極70Bは、開口部79に設けられた上層配線層に平板状に形成されている。開口部79に設けられた下層配線層にパッド71C及び下層配線72が形成されている。電極70Bはスルーホール74Cを介して下層配線72Cに接続されている。下層配線72はパッド71Cに接続されている。
【0047】
図15Bを参照して、光配線コネクタ40Cは、変換IC(集積回路)76Bを備える。変換IC76Bは、ワイヤ48を介して信号変換素子50Aに接続されている。電極70Bが形成されている上層配線層と下層配線72C及びパッド71Cが形成されている下層配線層の間に絶縁層73が設けられている。電極70Bを覆うように保護層75が設けられている。スルーホール74Cは絶縁層73に形成されている。パッド71Cはワイヤ48を介して変換IC76Bに接続されている。信号変換素子50Aのかわりに信号変換素子50B又は信号変換素子50Cが用いられてもよい。
【0048】
図16A及び図16Bを参照して、電極25Bは、電極23が形成された配線層に平板状に形成されている。電極25Bにスルーホール28Cが接続されている。
【0049】
電子装置20C及び配線基板10Aの間に光配線コネクタ40Cの挿入部分41を挿入することで、電極25Bと電極70Bとが容量結合される。電極25Bと電極70Bの間で電気信号が伝達される。
【0050】
本実施形態に係る光伝送装置は、第1の実施形態に係る光伝送装置と同様に製造される。
【0051】
(第4の実施形態)
図17に示すように、本発明の第4の実施形態に係る光伝送装置は、配線基板10Aと、配線基板10Aに搭載された電子装置20Dと、接続部30Aと、光配線コネクタ40Dと、光配線コネクタ40Dに接続された光配線90とを備える。電子装置20Dは、複数の電極24が複数列を形成するように電子装置20Aが変更されたものである。光配線コネクタ40Dは、複数のばね部材46が複数列を形成するように光配線コネクタ40Aが変更されたものである。
【0052】
図18を参照して、直線L1、L2及びL3に垂直な直線L4に沿って複数の電極24が配置され、直線L4に平行な直線L5に沿って複数の電極24が配置される。電極24とばね部材46との接点が二次元的に広がって配置されるため、電子装置20Dと配線基板10Aの間に光配線コネクタ40Dを挿入するだけで、光配線コネクタ40Dが電子装置20Dと配線基板10Aの間に安定的に保持される。
【0053】
本実施形態に係る光伝送装置は、第1の実施形態に係る光伝送装置と同様に製造される。
【0054】
(第5の実施形態)
図19に示すように、本発明の第5の実施形態に係る光伝送装置は、配線基板10Dと、配線基板10Dに搭載された電子装置20Dと、接続部30Aと、光配線コネクタ40Eと、光配線コネクタ40Eに接続された光配線90とを備える。配線基板10Dは、配線基板10Aに複数の電極13A及び複数の電極13Bが追加されたものである。電極13A及び13Bは、上面11に設けられる。電極13A及び13Bは、上面11から突き出していてもよく、突き出していなくてもよい。電極13A及び13Bは、電極12が形成された配線層を用いて形成することが可能である。光配線コネクタ40Eは、光配線コネクタ40Dにおいて挿入部分41に複数のばね部材81A及び複数のばね部材81Bが追加されたものである。ばね部材81A及び81Bの各々は、導体により形成され、光配線コネクタ40Eが備える50A、50B又は50Cのような回路に接続されている。複数のばね部材81A及び複数の電極13Aは一対一に対応し、複数のばね部材81B及び複数の電極13Bは一対一に対応する。ばね部材81Aと電極13Aの対又はばね部材81Bと電極13Bの対を介して、電気信号が伝達され、又は、配線基板10Dから回路に電源が供給される。ばね部材81A及びばね部材81Bは下面45から突き出している。複数のばね部材81Aは直線L4に沿って配列された複数の電極24と接触する複数のばね部材46の反対側に設けられる。複数のばね部材81Bは直線L5に沿って配列された複数の電極24と接触する複数のばね部材46の反対側に設けられる。
【0055】
ばね部材46の接触面47は電極24と接触する。ばね部材81Aは、その接触面で電極13Aに接触する。ばね部材81Bは、その接触面で電極13Bに接触する。ばね部材46、81A及び81Bは、接触面47を電極24に押し付け、ばね部材81Aの接触面を電極13Aに押し付け、ばね部材81Bの接触面を電極13Bに押し付ける。
【0056】
本実施形態に係る光伝送装置は、第1の実施形態に係る光伝送装置と同様に製造される。ただし、光配線コネクタ40Eを電子装置20Dに接続するとき、ばね部材46が電極24に接触し、ばね部材81Aが電極13Aに接触し、ばね部材81Bが電極13Bに接触するように挿入部分41を電子装置20Dと配線基板10Dの間に挿入する。
【0057】
(第6の実施形態)
図20に示すように、本発明の第6の実施形態に係る光伝送装置は、配線基板10Aと、配線基板10Aに搭載された電子装置20Fと、接続部30Aと、光配線コネクタ40Fと、光配線コネクタ40Fに接続された光配線90を備える。電子装置20Fは、電子装置20Aの複数の電極24が信号変換素子84で置き換えられたものである。信号変換素子84は、発光素子又は受光素子である。光配線コネクタ40Fは、光配線コネクタ40Aからばね部材46、ワイヤ48及び信号変換素子50Aを除いたものである。信号変換素子84と挿入部分41との間で光配線90によって伝送される光信号が伝達される。信号変換素子84は光信号と電気信号との変換を行う。
【0058】
図21に示すように、光配線90の端部は、光配線コネクタ40Fの挿入部分41に信号変換素子84と対向するように配置される。光配線90の端部と信号変換素子84との間で光信号が伝達される。
【0059】
以下、本実施形態に係る光伝送装置の製造方法を説明する。
【0060】
はじめに、第1の実施形態の場合と同様に、電子装置20Fを配線基板10Aに搭載する。次に、ストッパ部分43が電子装置20Fに突き当たって接触するように、挿入部分41を電子装置20Aと配線基板10Aの間に挿入する。または、挿入部分41を電子装置20Aと配線基板10Aの間に挿入する際、直線L1に沿って配置された複数の接続体31Aと直線L2に沿って配置された複数の接続体31Aとの間に、挿入部分41が直線L1に沿って配置された接続体31A又は直線L2に沿って配置された接続体31Aに接触するように、挿入部分41を直線L2と平行に挿入する。ここで、ストッパ部分43を電子装置20Fに接着し、又は、下面45を上面11に接着する。したがって、光配線コネクタ40Fを電子装置20Fに対して固定する機構を付加しなくても、挿入部分41と電子装置20Fとの間で信号の伝達が可能なように光配線コネクタ40Fと電子装置20Fとが接続される。
【0061】
(第7の実施形態)
図22に示すように、本発明の第7の実施形態に係る光伝送装置は、配線基板10Aと、配線基板10Aに搭載された電子装置20Fと、接続部30Aと、光配線コネクタ40Gと、光配線コネクタ40Gに接続された光配線90を備える。光配線コネクタ40Gは、挿入部分41がばね部材81Gを備えるように変更された光配線コネクタ40Fである。ばね部材81Gは、上面42から突き出すように設けられる。ばね部材81Gは、導体又は誘電体により形成される。ばね部材81Gはその接触面で下面22に接触する。下面45は上面11に接触する。ばね部材81Gは、その接触面を下面22に押し付け、下面45を上面11に押し付ける。
【0062】
以下、本実施形態に係る光伝送装置の製造方法を説明する。
【0063】
はじめに、第1の実施形態の場合と同様に、電子装置20Fを配線基板10Aに搭載する。次に、ばね部材81が下面22に接触し、下面45が上面11に接触するように、挿入部分41を電子装置20Fと配線基板10Aの間に挿入する。したがって、光配線コネクタ40Aを電子装置20Aに対して固定する機構を付加しなくても、挿入部分41と電子装置20Aとの間で信号の伝達が可能なように光配線コネクタ40Aと電子装置20Aとが接続される。
【0064】
光配線コネクタ40Aはばね部材81Gと下面22の間の摩擦力及び下面45と上面11との間の摩擦力によって電子装置20F及び配線基板10Aの間に保持されるから、光配線コネクタ40Gを電子装置20Fから取り外すことが可能であり、光配線コネクタ40Gを電子装置20Aに再接続することが可能である。
【0065】
(第8の実施形態)
図23を参照して、本発明の第8の実施形態に係る光伝送装置を説明する。本実施形態係る光伝送装置は、第1乃至第7の実施形態に係る光伝送装置において、接続部30Aを接続部30Bで置き換えたものである。接続部30Bは、電子装置(20A、20B、20C、20D、又は20F)と配線基板(10A又は10D)とが一定の距離を置いて対向するように電子装置と配線基板とを機械的に接続し、且つ、電子装置と配線基板とを電気的に接続する。接続部30Bは、ピングリッドアレイである。接続部30Bは、複数の接続体31Bと、ソケット33を備える。接続体31Bは、はんだ32によって電極23に接続されたピンであり、ソケット33を介して電極12に接続される。
【0066】
図24に示すように、ソケット33は、電極12に接続される端子34と、端子34に接続されたばね部材35の対を備える。ばね部材35は、導体により形成され、接続体31Bに接触する。
【0067】
本実施形態に係る光伝送装置の製造方法は、第1乃至第7の実施形態に係る光伝送装置の製造方法において、電子装置を配線基板に搭載する工程が変更されたものである。本実施形態に係る電子装置を配線基板に搭載する工程において、端子34が電極12に接続されるように、ソケット33を上面11に固定する。そして、はんだ32によって電極23に接続された接続体31Bをばね部材35の間に挿入して接続体31Bとばね部材35とを接続する。これにより、電子装置と配線基板とが一定の距離を置いて対向するように電子装置と配線基板とが接続部30Bで機械的に接続され、電子装置及び配線基板が接続部30Bにより電気的に接続される。
【0068】
(第9の実施形態)
図25及び図26を参照して、本発明の第9の実施形態に係る光伝送装置を説明する。本実施形態係る光伝送装置は、第1乃至第7の実施形態に係る光伝送装置の各々において、接続部30Aを接続部30Cで置き換え、電子装置(20A、20B、20C、20D、又は20F)を電子装置20Iで置き換えたものである。接続部30Cは、電子装置20Iと配線基板(10A又は10D)とが一定の距離を置いて対向するように電子装置20Iと配線基板とを機械的に接続し、且つ、電子装置20Iと配線基板とを電気的に接続する。接続部30Cは、複数の接続体31Cを備える。接続体31Cはリードである。電子装置20Iは、電子装置(20A、20B、20C、20D、又は20F)において、電極23が接続体31Cに接続された配線で置き換えられたものである。接続体31Cは、電極12に接続される。
【0069】
本実施形態に係る光伝送装置の製造方法は、第1乃至第7の実施形態に係る光伝送装置の製造方法において、電子装置を配線基板に搭載する工程が変更されたものである。本実施形態に係る電子装置を配線基板に搭載する工程において、例えばハンダ付けにより接続体31Cを電極12に接続する。これにより、電子装置と配線基板とが一定の距離を置いて対向するように電子装置と配線基板とが接続部30Cで機械的に接続され、電子装置及び配線基板が接続部30Cにより電気的に接続される。
【0070】
上記実施形態は互いに組み合わせることが可能である。上記各実施形態において、電子装置は、半導体装置ばかりでなく、配線基板のみで構成されているものも含む。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】図1は、従来のインターフェースモジュール付LSIパッケージの実装工程を示す。
【図2】図2は、本発明の第1の実施形態に係る光伝送装置の側面図である。
【図3】図3は、第1の実施形態に係る光伝送装置における電子装置と光配線コネクタとの配置を示す平面図である。
【図4】図4は、光配線コネクタの断面図である。
【図5】図5は、光配線コネクタの第1の変形例を示す。
【図6】図6は、光配線コネクタの第2の変形例を示す。
【図7】図7は、光配線コネクタの第3の変形例を示す。
【図8】図8は、光配線コネクタが電子装置に接着された光伝送装置の側面図である。
【図9】図9は、光配線コネクタが配線基板に接着された光伝送装置の側面図である。
【図10】図10は、電子装置と配線基板の間にアンダーフィルが充填された光伝送装置の側面図である。
【図11】図11は、本発明の第2の実施形態に係る光伝送装置の側面図である。
【図12A】図12Aは、第2の実施形態に係る光配線コネクタが備える誘導結合用電極の平面図である。
【図12B】図12Bは、第2の実施形態に係る光配線コネクタの断面図である。
【図13A】図13Aは、第2の実施形態に係る電子装置が備える誘導結合用電極の平面図である。
【図13B】図13Bは、第2の実施形態に係る電子装置が備える誘導結合用電極の断面図である。
【図14】図14は、本発明の第3の実施形態に係る光伝送装置の側面図である。
【図15A】図15Aは、第3の実施形態に係る光配線コネクタが備える容量結合用電極の平面図である。
【図15B】図15Bは、第3の実施形態に係る光配線コネクタの断面図である。
【図16A】図16Aは、第3の実施形態に係る電子装置が備える容量結合用電極の平面図である。
【図16B】図16Bは、第3の実施形態に係る電子装置が備える容量結合用電極の断面図である。
【図17】図17は、本発明の第4の実施形態に係る光伝送装置の側面図である。
【図18】図18は、第4の実施形態に係る光伝送装置における電子装置と光配線コネクタとの配置を示す平面図である。
【図19】図19は、本発明の第5の実施形態に係る光伝送装置の側面図である。
【図20】図20は、本発明の第6の実施形態に係る光伝送装置の側面図である。
【図21】図21は、第6の実施形態に係る光配線コネクタの断面図である。
【図22】図22は、本発明の第7の実施形態に係る光伝送装置の側面図である。
【図23】図23は、本発明の第8の実施形態に係る光伝送装置の側面図である。
【図24】図24は、第8の実施形態に係るソケットの断面図である。
【図25】図25は、本発明の第9の実施形態に係る光伝送装置の側面図である。
【図26】図26は、第9の実施形態に係る光伝送装置の平面図である。
【符号の説明】
【0072】
10A、10D…配線基板
11…上面
12、13A、13B…電極
20A〜20D、20F、20I、80…電子装置
21…上面
22、82…下面
23、24、25A、25B、26、83…電極
28A〜28C…スルーホール
84…信号変換素子
30A〜30C…接続部
31A〜31C、85…接続体
32…はんだ
33…ソケット
34…端子
35…ばね部材
40A〜40G…光配線コネクタ
41…挿入部分
42…挿入部分上面
43…ストッパ部分
44…ストッパ部分上面
45…下面
46、81A、81B、81G…ばね部材
47…接触面
48…ワイヤ
49…封止樹脂
70A、70B…電極
71A、71B、71C…パッド
72A、72C…下層配線
73…絶縁層
74A、74B、74C…スルーホール
75…保護層
76A、76B…変換IC
79…開口部
50A、50B、50C…信号変換素子
51A、51B、51C…表面
52A、52C…裏面
53B…へき開面
60…接着剤
61…アンダーフィル
90…光配線
102…信号処理LSI
103…インターポーザ
104…高速信号用配線
105…接続端子
106…実装ボード
107…光インターフェースモジュール
108…光ファイバ
109…フレキシブル配線基板
110…スティフナー
112…入出力ピン
113…ソケット
114…電気接続部
115…突起

【特許請求の範囲】
【請求項1】
配線基板と、
前記配線基板に搭載された電子装置と、
前記電子装置と前記配線基板とが一定の距離を置いて対向するように前記電子装置と前記配線基板とを機械的に接続し、且つ、前記電子装置と前記配線基板とを電気的に接続する接続部と、
前記電子装置もしくは前記接続部に接触した光配線コネクタと、
前記光配線コネクタに接続された光配線と
を具備し、
前記光配線コネクタは、前記電子装置及び前記配線基板の間に挿入された第1部分を備え、
前記第1部分と前記電子装置との間で信号が伝達される
光伝送装置。
【請求項2】
前記第1部分は、前記電子装置に接触する金属突起と、前記金属突起の弾性力によって前記配線基板に押し付けられる配線基板接触面とを備える
請求項1の光伝送装置。
【請求項3】
前記第1部分は、第1ばね部材によって前記電子装置に押し付けられる電子装置接触面と、前記第1ばね部材によって前記配線基板に押し付けられる配線基板接触面とを備える
請求項1の光伝送装置。
【請求項4】
前記光配線コネクタは、前記光配線によって伝送される光信号と前記信号としての電気信号との間の変換を行う信号変換素子を備え、
前記電子装置は、電子装置側電源用接続部を備え、
前記第1ばね部材は、前記電子装置接触面を備えるコネクタ側電源用接続部を形成し、
前記電子装置接触面は前記電子装置側電源用接続部に押し付けられ、
前記電子装置は、前記電子装置側電源用接続部及び前記コネクタ側電源用接続部を介して前記信号変換素子に電源を供給する
請求項3の光伝送装置。
【請求項5】
前記第1部分は、コネクタ側信号用接続部を形成する第2ばね部材を備え、
前記コネクタ側信号用接続部は、前記信号変換素子に接続され、コネクタ側信号用接触面を備え、
前記電子装置は、電子装置側信号用接続部を備え、
前記第2ばね部材は、前記コネクタ側信号用接触面を前記電子装置側信号用接続部に押し付け、
前記コネクタ側信号用接続部と前記電子装置側信号用接続部の間で前記電気信号が伝達される
請求項4の光伝送装置。
【請求項6】
前記第1部分は、前記信号変換素子に接続されるコネクタ側信号用接続部を備え、
前記電子装置は、電子装置側信号用接続部を備え、
前記コネクタ側信号用接続部及び前記電子装置側信号用接続部は誘導結合され、
前記コネクタ側信号用接続部と前記電子装置側信号用接続部の間で前記電気信号が伝達される
請求項4の光伝送装置。
【請求項7】
前記第1部分は、前記信号変換素子に接続されるコネクタ側信号用接続部を備え、
前記電子装置は、電子装置側信号用接続部を備え、
前記コネクタ側信号用接続部及び前記電子装置側信号用接続部は容量結合され、
前記コネクタ側信号用接続部と前記電子装置側信号用接続部の間で前記電気信号が伝達される
請求項4の光伝送装置。
【請求項8】
前記信号は、前記光配線によって伝送される光信号であり、
前記電子装置は、前記光信号と電気信号との間の変換を行う信号変換素子を備える
請求項1又は3の光伝送装置。
【請求項9】
前記光配線コネクタは、厚さが前記距離より大きい第2部分を備える
請求項1乃至8のいずれかに記載の光伝送装置。
【請求項10】
前記接続部は、第1直線に沿って配置された第1の複数接続体と、前記第1直線に平行な第2直線に沿って配置された第2の複数接続体とを含み、
前記第1部分は前記第1の複数接続体と前記第2の複数接続体との間に挿入された
請求項1乃至9のいずれかに記載の光伝送装置。
【請求項11】
前記配線コネクタは、前記配線基板又は前記電子装置に接着された
請求項1乃至10のいずれかに記載の光伝送装置。
【請求項12】
電子装置を配線基板に搭載する工程と、
光配線に接続される光配線コネクタが前記電子装置もしくは接続部に接触するように、前記光配線コネクタの第1部分を前記電子装置及び前記配線基板の間に挿入する工程と
を具備し、
前記搭載する工程は、前記電子装置と前記配線基板とが一定の距離を置いて対向するように前記電子装置と前記配線基板とを前記接続部で機械的に接続する工程を含み、
前記接続部は前記電子装置と前記配線基板とを電気的に接続し、
前記第1部分と前記電子装置との間で信号が伝達される
光伝送装置の製造方法。
【請求項13】
前記第1部分は、第1ばね部材によって前記電子装置に押し付けられる電子装置接触面と、前記第1ばね部材によって前記配線基板に押し付けられる配線基板接触面とを備える
請求項12の光伝送装置の製造方法。
【請求項14】
前記光配線コネクタは、厚さが前記距離より大きい第2部分を備え、
前記挿入する工程において、前記第2部分が前記電子装置に突き当たるまで前記第1部分を前記電子装置及び前記配線基板の間に挿入する
請求項12又は13の光伝送装置の製造方法。
【請求項15】
前記接続部は、第1直線に沿って配置された第1の複数接続体と、前記第1直線に平行な第2直線に沿って配置された第2の複数接続体とを含み、
前記挿入する工程において、前記第1部分を前記第1直線と平行に前記第1の複数接続体と前記第2の複数接続体との間に挿入する
請求項12乃至14のいずれかに記載の光伝送装置の製造方法。
【請求項16】
前記光配線コネクタを前記電子装置又は前記配線基板に接着する工程を更に具備する
請求項12乃至15のいずれかに記載の光伝送装置の製造方法。
【請求項17】
前記挿入する工程の前に、前記光配線コネクタに前記光配線を接続する工程を更に具備する
請求項12乃至16のいずれかに記載の光伝送装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12A】
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【図12B】
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【図13A】
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【図13B】
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【図14】
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【図15A】
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【図15B】
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【図16A】
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【図16B】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公開番号】特開2010−60793(P2010−60793A)
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−225765(P2008−225765)
【出願日】平成20年9月3日(2008.9.3)
【出願人】(302062931)NECエレクトロニクス株式会社 (8,021)
【Fターム(参考)】