説明

光受信回路,光インターコネクション,および光インターコネクションの異常箇所特定方法

【課題】小型化に対応することができ、かつ、通信障害にも適正に対応することができる光受信回路を提供する。
【解決手段】光受信回路1400が実装する光受信器1410の各々が備える信号途絶検出器1414が光信号の途絶を検出したときには、この光受信器1410が備える発信器1415が固有の周波数をもつアラーム信号を出力するので、光受信器1410の各々から出力されるアラーム信号を伝送する伝送線を統合した場合でも、この統合された伝送線によって伝送されたアラーム信号の周波数および強度を分析することによって光信号の途絶があった光受信器1410を特定することができる。この結果、アラーム信号を伝送する伝送線を統合することによって光受信回路1400の小型化に対応することができ、かつ、光信号の途絶があった光受信器1410を特定することによって通信障害にも適正に対応することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は光受信回路,光インターコネクション,および光インターコネクションの異常箇所特定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の計算機器などの装置間に接続されて情報を伝送する光インターコネクションは、電気信号を光信号に変換して光ファイバーに伝送する光送信器と、光ファイバを通じて伝送されてきた光信号を受信して電気信号に変換する光受信器とから構成される。
近年では、この光インターコネクションが扱う信号は大容量化され、中では1000チャンネル以上にも及ぶ大規模な光インターコネクションも知られている。光インターコネクションのさらなる高速化を図るとともに、いっそうの安定化・小型化を実現すべく、現在に至るまで研究・開発が活発につづけられている。
【0003】
光インターコネクションの基本的な構成を、図6を参照しながら説明する。
光インターコネクションは、図6に示すように、光送信回路3200と、光受信回路3400と、これらの間に介在する光ファイバリボン3300とから構成されている。さらに詳細には、光送信器3200に含まれる光受信器3210と、光ファイバリボン3300に含まれる光ファイバ3310と、光受信回路3400に含まれる光受信器3410とからなる組(以下「入出力インタフェース」という。)をn個揃えた構成をしている。
【0004】
ところで、通信中の光インターコネクションにおいて、光受信回路3400が受信する光信号のうちいずれかの光信号に途絶が起きた場合、この途絶が起きている光信号を突き止められることが望ましい。なぜならば、途絶の起きている光信号を突き止めることができれば、障害の原因が信号送信元の送信部3100(3100−1〜3100−n),信号送信先の受信部3500(3500−1〜3500−n),および光インターコネクションのいずれにあるかの切り分け作業が容易になるので、通信障害にも適正に対応できるためである。
【0005】
このような事情に鑑みて、従来、図7に示すように、光信号の有無を検出する信号途絶検出器3414を実装した光受信器3410が開示されている(たとえば、特許文献1参照)。この光受信器3410では、信号途絶検出器3414によって光信号の途絶が検出されたときには、図8に示すように、アラーム信号を監視器3420に送信するので、監視器3420は受信したアラーム信号にもとづいて途絶があった光信号を特定することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−297592号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載されているように、光受信器3410の各々に信号途絶検出器3414を実装させる場合、入出力インタフェースの数が増加するにしたがって、光受信器3410および光受信器3410が内蔵する信号途絶検出器3414の数も増加し、信号途絶検出器3414が出力するアラーム信号を監視器3420に対して伝送する伝送線の配線パターンが複雑化してしまう。このため、光受信回路3400を小型化するのが困難となる。
これに対し、OR回路を用いて信号途絶検出器3414の各々と監視器3420を接続する配線を統合すれば、上述した課題を解決できる。しかしながら、監視器3420は入力されるアラーム信号がいずれの信号途絶検出器3414から送信されたものかを判別することができないため、信号途絶の生じている光信号を特定できない。
【0008】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、小型化に対応することができ、かつ、通信障害にも適正に対応することができる光受信回路を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明にかかる光受信回路は、複数の光受信器を有する光受信回路であって、前記複数の光受信器の各々は、この光受信器に入力された光信号を受光して光電流を生成する光電流生成手段と、前記生成された光電流を増幅して電気信号を生成する電気信号生成手段と、前記生成された電気信号に基づいて前記光信号の途絶を検出する信号途絶検出手段と、前記光信号の途絶が検出されたときには前記光受信器ごとに異なる周波数をもつアラーム信号を出力するアラーム信号出力手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明にかかる光受信回路によれば、光受信器の各々が備える信号途絶検出手段が光信号の途絶を検出したときには、この光受信器が備えるアラーム信号出力手段が前記光受信器ごとに異なる周波数をもつアラーム信号を出力するので、光受信器の各々から出力されるアラーム信号を伝送する伝送線を統合した場合でも、この伝送線を介して伝送されたアラーム信号の周波数および強度を分析することによって光信号の途絶があった光受信器を特定することができる。この結果、アラーム信号を伝送する伝送線を統合することによって光受信回路の小型化に対応することができ、かつ、光信号の途絶があった光受信器を特定することによって通信障害にも適正に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施の形態1にかかる光受信回路の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態2にかかる光受信回路の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態2にかかる光受信回路が実装するn個の光受信器に設けられた信号途絶検出器の各々から送信されたアラーム信号が共通の伝送線を伝送されて多重化された様子を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態2にかかる光受信回路が実装する監視器の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の変形例にかかる光受信回路が実装する光受信器に設けられた信号途絶検出器が検出した電気信号の電圧の時間変化を示す図である。
【図6】光インターコネクションの構成を示すブロック図である。
【図7】従来の光受信回路の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[実施の形態1]
以下、本発明の実施の形態1にかかる光受信回路1400について図面にもとづいて詳細に説明する。
本発明の実施の形態1にかかる光受信回路1400は、実装する光受信器1410の各々が信号途絶検出器1414を備えるものである。
【0013】
まず、本発明の実施の形態1にかかる光受信回路1400の構成を説明する。
本発明の実施の形態1にかかる光受信回路1400は、図1に示すように、n個の光受信器1410(1410−1〜1410−n)を実装している。
ここで、光受信器1410は、図1に示すように、光ファイバ1310(1310−1〜1310−n)を介して入力された光信号から光電流を生成する受光素子1411(1411−1〜1411−n)と、生成された光電流を増幅して電気信号を生成する増幅器1412(1412−1〜1412−n)と、生成された電気信号を識別してデータ信号として再生して図示しない受信部に出力する識別再生器1413(1413−1〜1413−n)と、生成された電気信号の電圧を閾値Vrefと比較して光信号の有無を検出する信号途絶検出器1414(1414−1〜1414−n)と、信号途絶検出器1414(1414−1〜1414−n)の各々に内蔵されて所定の周波数をもつアラーム信号を発信する発信器1415(1415−1〜1415−n)とから構成される。
【0014】
次に、本発明の実施の形態1にかかる光受信回路1400が有する光受信器1410の動作について説明する。
光ファイバ1310を介して光信号が受光素子1411に入力されると、受光素子1411は受信した光信号の強度に応じて光電流を生成する。このとき生成された光電流は、後段にある増幅器1412によって増幅されて所望の電圧をもつ電気信号に変換される。こうして変換された電気信号は、さらに後段にある識別再生器1413によって識別・再生され、図示しない受信部に対してデータ信号として送信される。
【0015】
また、識別再生器1413と並列に設けられている信号途絶検出器1414によって検出された電気信号の電圧が閾値Vrefより小さいときには、光信号が途絶していると判断し、発信器1415を作動させて所定の周波数をもつアラーム信号を発信させる。このアラーム信号を検出することにより、光信号が途絶していることを把握することができる。さらに、光信号の途絶が検出されたときには、識別再生器1413によるデータ信号の出力を中止する。これにより、光信号が途絶しているにもかかわらず、図示しない受信部に対していたずらにデータ信号を送信してしまう事態を抑制することができる。
【0016】
ところで、本発明の実施の形態1にかかる光受信回路1400では、図1に示すように、光受信器1410の各々が実装する信号途絶検出器1414−1,1414−2,…,および1415−nが内蔵している発信器1415−1,1415−2,…,および1415−nから発信されるアラーム信号の周波数は、それぞれ、f1,f2,…,およびfnのように異なっている。これは、信号途絶検出器1414のそれぞれに対し、わざわざ固有の周波数をもつアラーム信号を生成する発信器1415を内蔵させているからである。
このように、光受信器1410の各々から送信されるアラーム信号の周波数はそれぞれ異なるので、たとえ、これらのアラーム信号を伝送する伝送線を統合したとしても、この伝送線により伝送されたアラーム信号の周波数および強度を解析することによって、どの光受信器1410からアラーム信号が送信されたかを判別できる。この際、アラーム信号を伝送する伝送線を統合することによって光受信回路1400の小型化に対応することができる。
【0017】
以上説明した本発明の実施の形態1にかかる光受信回路1400によれば、光受信器1410の各々が備える信号途絶検出器1414が光信号の途絶を検出したときには、この信号途絶検出器1414が内蔵する発信器1415が光受信器1410ごとに異なる周波数をもつアラーム信号を出力するので、光受信器1410の各々から出力されるアラーム信号を伝送する伝送線を統合した場合でも、この統合された伝送線によって伝送されたアラーム信号の周波数および強度を分析することによって光信号の途絶があった光受信器1410を特定することができる。この結果、アラーム信号を伝送する伝送線を統合することによって光受信回路1400の小型化に対応することができ、かつ、光信号の途絶があった光受信器1410を特定することによって通信障害にも適正に対応することができる。
【0018】
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2にかかる光受信回路2400について図面にもとづいて詳細に説明する。
本発明の実施の形態2にかかる光受信回路2400も、実装する光受信器2410の各々が信号途絶検出器2414を備えるものである。
【0019】
まず、本発明の実施の形態2にかかる光受信回路2400の構成を説明する
本発明の実施の形態2にかかる光受信回路2400は、図2に示すように、n個の光受信器2410(2410−1〜2410−n)と、n個の光受信器2410(2410−1〜2410−n)から出力されたアラーム信号を受信する監視器2420とを実装している。光受信器2410(2410−1〜2410−n)の各々から出力されたアラーム信号を監視器2420に対して伝送する伝送線は、一本に統合されている。
ここで、光受信器2410や,受光素子2411,増幅器2412,識別再生器2413,信号途絶検出器2414,発信器2415については、それぞれ、本発明の実施の形態1で説明した光受信器1410や,受光素子1411,増幅器1412,識別再生器1413,信号途絶検出器1414,発信器1415と共通するため、詳しい説明は省略する。
【0020】
監視器2420は、図3に示すように、一本の伝送線によって伝送されたアラーム信号のうち所定の周波数をもつアラーム信号を抽出して通過させるn個のバンドパスフィルタ2421(2421−1〜2421−n)と、抽出されたアラーム信号の強度と参照波の強度とを比較すると共にこの結果に応じて識別信号を出力するn個の比較器2422(2422−1〜2422−n)と、出力された識別信号を解析する解析器2423とから構成される。
ここで、バンドパスフィルタ2421−1,2421−2,…,および2421−nは、それぞれ、f1,f2,…,およびfnの周波数をもつアラーム信号を抽出して通過させるものである。また、比較器2422−1,2422−2,…,2422−nは、それぞれ、バンドパスフィルタ2421−1,2421−2,…,2421−nを通過したアラーム信号の強度を参照波の強度と比較し、アラーム信号の強度が参照波の強度以上であるときには電圧Vh識別信号を解析器2423に送信し、逆にアラーム信号の強度が参照波の強度より小さいときには電圧Vh識別信号を解析器2423に送信するものである。さらに、解析器2423は、比較器2422(2422−1〜2422−n)から受信した識別信号の電圧にもとづいて光受信器2410(2410−1〜2410−n)のうち光信号が途絶しているものを判別するものである。
【0021】
次に、本発明の実施の形態2にかかる光受信回路2400の動作、特に、光信号の途絶を検出したときの動作について説明する。なお、説明の便宜のため、光受信器2410の一つ、光受信器2410−xが受信する光信号について途絶があった場合を例として説明する。
光受信器2410−xへの光信号が途絶した場合、受光素子2411−xは光電流を生成しない。その後段にある増幅器2412−xにおいても、所望の電圧をもつ電気信号が生成されない。したがって、信号途絶検出器2414−xが検出する電気信号の電圧はほぼゼロとなり、閾値Vrefより小さいので、光信号の途絶が生じている判断する。すると、信号途絶検出器2414−xは、データ信号の送信を中止するよう識別再生器2414−xを制御するとともに、信号途絶検出器2414−xが内蔵している発信器2415−xを作動させてfxの周波数をもつアラーム信号を発信する。こうして発信されたアラーム信号は、n個の光受信器2410の各々から発信されるアラーム信号を統合して伝送する1本の伝送線を介して監視器2420へと送信される。
【0022】
こうして、信号途絶検出器2414−xから監視器2420に対してfxの周波数をもつアラーム信号が送信されると、このアラーム信号は、fxの周波数をもつアラーム信号を抽出するバンドパスフィルタ2421−xを除いて通信が阻まれる。この結果、バンドパスフィルタ2421の後段にある比較器2422のうち、バンドパスフィルタ2421−xの後段にある比較器2422−xは、到達したアラーム信号の強度は参照波の強度以上と判断して解析器2423に対して電圧Vhの識別信号を送信し、比較器2422のうち他のものは、アラーム信号の到達が確認できず、解析器2423に対して電圧Vlの識別信号を送信することとなる。
解析器2423は、比較器2422−1〜2422−nから受信した識別信号が、比較器2422−xからの識別信号のみが電圧Vhであることにもとづき、光受信器2410−xにて光信号の途絶があったことを判別することが可能である。
【0023】
以上説明した本発明の実施の形態2にかかる光受信回路2400によれば、光受信器2410の各々が備える信号途絶検出器2414が光信号の途絶を検出したときには、この信号途絶検出器2414が備える発信器2415が光受信器2410ごとに異なる周波数をもつアラーム信号を出力するので、光受信器2410の各々から出力されるアラーム信号を伝送する伝送線が統合されているにもかかわらず、この統合された伝送線によって伝送されたアラーム信号の周波数および強度を監視器2420にて分析することによって光信号の途絶があった光受信器2410を特定することができる。この結果、アラーム信号を伝送する配線を統合することによって光受信回路2400の小型化に対応することができ、かつ、光信号の途絶があった光受信器2410を特定することによって通信障害にも適正に対応することができる。
【0024】
[変形例]
なお、上述した実施の形態1,2では、信号途絶検出器1414,2414は、それぞれ、電気信号の電圧の電圧が閾値Vrefより小さいときに光信号の途絶を検出するものと説明したが、この閾値Vrefは、図5に示すように、光信号が途絶している状態から、光信号が復旧している状態に戻すときに用いる閾値Vref’に比べて小さく設定するものとしてもよい。
図5に示した例の場合、信号途絶検出器が検出する電気信号の電圧は、時刻t1から低下をはじめ、時刻t2になって閾値Vrefを下回ったときに光信号の途絶と判定される。信号途絶検出器が検出する電気信号の電圧は、時刻t3になると上昇しはじめ、電圧が閾値Vrefを上回っても光信号が復旧したとは判断されず、時刻t4になって閾値Vref’(Vref<Vref’)を上回ったときにようやく光信号が復旧されたと判断される。
このように、光信号の途絶を検出する際に用いる閾値Vrefと、光信号の復旧を検出する際に用いる閾値Vref’とを違えてヒステリシスを設けているので、光信号の強度が不安定なときに光信号の途絶の判断と復旧の判断とを交互に行なってしまうことを抑制できる。
【0025】
また、上述した実施の形態2では、監視器2420は、n個のバンドパスフィルタ2421(2421−1〜2421−n)と、n個の比較器2422と、解析器2423とから構成されるものとして説明したが、発信器2415(2415−1〜2415−n)の各々から送信されたアラーム信号の周波数および強度を解析することによって光信号の途絶があった光受信器2410(2410−1〜2410−n)を特定できるならいかなるものであっても構わない。
【0026】
さらに、上述した実施の形態1,2では、発信器1415,2415は、それぞれ信号途絶検出器1414,2414に内蔵されているものとして説明したが、信号途絶検出器1414,2414に内蔵されていなくてもよく、たとえば、信号途絶検出器1414,2414と直列に設けられてるものとしても構わない。
【0027】
また、上述した実施の形態1,2では、光受信回路1400,2400として説明したが、光受信回路1400,2400を有する光インターフェースの形態としてもよく、こうした光受信回路の異常箇所特定方法としても構わない。
【産業上の利用可能性】
【0028】
本発明は、光受信回路の製造産業などの利用可能である。
【符号の説明】
【0029】
1310…光ファイバ、1400…光受信回路、1410…光受信器、1411…受光素子、1412…増幅器、1413…識別再生器、1414…信号途絶検出器、2310…光ファイバ、2400…光受信回路、2410…光受信器、2411…受光素子、2412…増幅器、2413…識別再生器、2414…信号途絶検出器、2420…監視器、2421…バンドパスフィルタ、2422…比較器、2423…解析器、3100…送信部、3200…光送信器、3300…光ファイバリボン、3310…光ファイバ、3400…光受信器、3410…光受信器、3414…信号途絶検出器、3420…監視器。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の光受信器を有する光受信回路であって、
前記複数の光受信器の各々は、
この光受信器に入力された光信号を受光して光電流を生成する光電流生成手段と、
前記生成された光電流を増幅して電気信号を生成する電気信号生成手段と、
前記生成された電気信号に基づいて前記光信号の途絶を検出する信号途絶検出手段と、
前記光信号の途絶が検出されたときには前記光受信器ごとに異なる周波数をもつアラーム信号を出力するアラーム信号出力手段と
を備えることを特徴とする光受信回路。
【請求項2】
請求項1に記載された光受信回路において、
前記複数の光受信器の各々から出力された複数のアラーム信号を統合して伝送する伝送手段をさらに備える
ことを特徴とする光受信回路。
【請求項3】
請求項2に記載された光受信回路において、
前記統合して伝送されたアラーム信号の周波数および強度に基づいて前記複数の光受信器のうち前記光信号の途絶が検出されている光受信器を特定する異常箇所特定手段
をさらに備えることを特徴とする光受信回路。
【請求項4】
光ファイバリボンと、この光ファイバリボンの一端に設けられて前記光ファイバリボンに向かって光信号を出力する光送信回路と、前記光ファイバリボンの他端に設けられて前記出力された光信号を前記光ファイバリボンを介して受信する光受信回路とを有する光インターコネクションであって、
前記光受信回路は、請求項1〜3のいずれかに記載された光受信回路である
ことを特徴とする光インターコネクション。
【請求項5】
光ファイバリボンと、この光ファイバリボンの一端に設けられて前記光ファイバリボンに向かって光信号を送信する光送信回路と、前記光ファイバリボンの他端に設けられて前記送信された光信号を前記光ファイバリボンを介して受信する光受信回路とを有する光インターコネクションの異常箇所特定方法であって、
(a)前記複数の光受信器の各々にて、前記光信号の途絶を検出し、前記光信号の途絶が検出されたときには前記光受信器ごとに異なる周波数をもつアラーム信号を共通の伝送線に出力し、
(b)前記複数の光受信器の各々から出力されたアラーム信号を前記共通の伝送線を介して受信し、この受信したアラーム信号の周波数および強度に基づいて前記複数の光受信器のうち前記光信号の途絶があった光受信器を特定する
ことを特徴とする光インターコネクションの異常箇所特定方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−61297(P2011−61297A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−205919(P2009−205919)
【出願日】平成21年9月7日(2009.9.7)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】