説明

光学デバイス

【課題】光学部品及び光学チップの取り付け位置精度を確保しつつ、組立作業の簡単な光学デバイスを提供する。
【解決手段】光学デバイスODは、基台10と、基台10に取り付けられた光学チップ15及び透光板16とを備えている。光学デバイスODの基台10の上には、撮像光学系33が組み込まれた鏡筒30が装着され、鏡筒30の下面には、1対の位置決めピン30が設けられている。光学デバイスODの基台10には、基台10への鏡筒30の取り付け位置を規定するための第1位置決め孔10bと、第1位置決め孔10bよりも小径で光学チップ15の基台10への取り付け位置を規定するための第2位置決め孔10cとが形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビデオカメラ,デジタルカメラ,デジタルスチルカメラ等のカメラ類や、CD,DVD,MDなどの光ピックアップシステムに用いられる光学チップを搭載して構成される光学デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ビデオカメラ,デジタルカメラ,デジタルスチルカメラ等のカメラ類や、CD,DVD,MDなどの光ピックアップシステムに配置される光学デバイスは、光学チップを絶縁性材料からなる基台に搭載した状態で、主面を透光板で覆ってパッケージされ、パッケージ体として提供される。
【0003】
図5は、従来の光学デバイスの一種である固体撮像装置の構造を示す断面図である(特許文献1参照)。同図に示すように、固体撮像装置は、主要部材として、熱硬化性樹脂からなり、中央部に開口部132を有する枠状の基台131と、基台131の下面側に取り付けられたCCD等からなる固体撮像素子135と、基台131の上面側に開口部132を挟んで固体撮像素子135に対向するように取り付けられたガラスからなる透光板136と、透光板136と基台131とを機械的に接続するための接着剤層140とを備えている。
【0004】
また、基台131の下面には、樹脂内に埋め込まれた金メッキ層からなる配線134が設けられている。固体撮像素子135は、基台131の下面に取り付けられており、受光領域135aが開口132に露出するように配置されている。
【0005】
また、固体撮像素子135には、固体撮像素子135と外部機器との間で信号を授受するための電極パッド(図示せず)が設けられている。また、配線134における開口部132に隣接した端部に内部端子部が樹脂から露出されており、配線134の内部端子部と固体撮像素子の電極パッドとがバンプ(突起電極)138を挟んで電気的に接続されている。さらに、配線134の外部端子部に半田ボール141が付設されている。そして、固体撮像素子135,配線134及びバンプ138は、基台131の下面上で固体撮像素子135の周囲に設けられたシール樹脂137によって密封されている。
【0006】
この固体撮像装置は、同図に示されるように、透光板136を上方に向けた状態で回路基板上に搭載される。そして、基台131の上には、同図の破線に示すように、撮像光学系が組み込まれた鏡筒が装着される。
【0007】
以上のように、固体撮像素子135の受光領域135aは、平面視で開口部132内に配置されている。そして、鏡筒に組み込まれた撮像光学系を通して、被撮像対象からの光が固体撮像素子135の受光領域135aに集光され、固体撮像素子135によって光電変換される。
【0008】
なお、図5に示される基台131の構造とは異なり、固体撮像素子が搭載される面に凹部が形成されている基台を用いた固体撮像装置の例も知られている(例えば、特許文献2を参照)。
【0009】
なお、受光素子と発光素子とを配置する場合には、比較的小さい発光素子を受光素子の上に搭載した構造を採るのが一般的である。
【0010】
また、最近では、受光素子と発光素子とを配置した光学デバイスも実用化されており、その場合、透光板136に代えて、基台131の上にホログラムを取り付けることになる(ホログラムユニット)。
【特許文献1】特開2002−43554号公報
【特許文献2】特開2000−58805号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、図5に示される従来の固体撮像装置の構造において、鏡筒に組み込まれているレンズ系と光学デバイスとの位置関係は、極めて高い精度が要求されるので、光学デバイスに鏡筒を取り付けた状態で光軸の調整を行う必要がある。そして、光軸の調整には、多大の手間を要しているのが現状である。
【0012】
透光板136に代えてホログラムを基台131上に載置する構造においても、同様の不具合がある。
【0013】
本発明の目的は、光学部品及び光学チップの取り付け位置精度を確保しつつ、組立作業の簡単な光学デバイスを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の光学デバイスは、光学デバイスに付設される部材の取り付け位置の基準となる位置決め孔や、基台に対する光学チップの相対的な位置の基準となる位置決め孔が設けられてることにより、光学デバイスをその利用システムに組立む際の手間が簡素化され、かつ、組立精度が向上する。
【0015】
基台に配線パターンを設けた場合には、光学チップは配線パターンにフリップチップ状態で電気的に接続されていてもよいし、金属細線を介して電気的に接続されていてもよい。
【0016】
基台に沿って折り曲げられた,配線パターンを有するフレキシブル基板と、基台とフレキシブル基板とを固定するための枠体とをさらに備えている場合には、光学チップを基台に固定し、フレキシブル基板の配線パターンに電気的に接続することができる。
【0017】
光学チップは、配線パターンにフリップチップ状態で電気的に接続されていてもよいし、金属細線を介して電気的に接続されていてもよい。
【0018】
光学部品用位置決め孔及び光学チップ用位置決め孔は、互いに同心位置に形成されて、ストレート形状の段付き孔,テーパ付きの段付き孔,テーパ付きの段なし孔などを構成することができる。
【0019】
光学部品用位置決め孔及び光学チップ用位置決め孔がテーパ付きである場合には、テーパが、基台のモールド金型の抜け勾配に等しいことにより、製造工程の簡略化を図ることができる。
【0020】
透光性部材は、ホログラムであってもよいし、ガラス又は樹脂からなる透光板であってもよい。
【発明の効果】
【0021】
本発明の光学デバイスによると、全体の厚みを薄く維持しつつ、基台と透光性部材との間の接着剤層を厚くして信頼性の高い光学デバイスが得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る光学デバイスOD及び鏡筒30の断面図である。本実施形態の光学デバイスODは、主要部材として、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂からなり、中央部に開口部12を有する枠状の基台10と、基台10の下面側に取り付けられた光学チップ15と、基台10の上面10a上に、開口部12を挟んで光学チップ15に対向するように、接着剤層(図示せず)を介して取り付けられたガラスからなる透光板16とを備えている。ここで、本実施形態の光学チップ15は、固体撮像素子等の受光素子のみである。ただし、受光素子及び半導体レーザ(発光素子)を搭載したものであってもよい。その場合には、本実施形態の光学デバイスODと光ピックアップ等に組み込む際に、透光板16をはずしてから、ホログラムを基台10上に取り付けることになる(ホログラムユニット)。
【0023】
また、基台10の下面には、樹脂内に埋め込まれた金メッキ層からなる配線14が設けられている。光学チップ15は、基台10の下面に取り付けられており、主面15aが開口部12に露出するように配置されている。
【0024】
また、光学チップ15には、光学チップ15と外部機器との間で信号を授受するための電極パッド(図1には図示せず、図2参照)が設けられている。また、配線14における開口部12に隣接した端部に内部端子部が形成されており、配線14の内部端子部と電極パッドとがバンプ(突起電極)18を挟んで電気的に接続されている。さらに、配線14の外部端子部に半田ボール21が付設されている。そして、光学チップ15,配線14及びバンプ18は、基台10の下面上で光学チップ15の周囲に設けられたシール樹脂22によって密封されている。この光学デバイスODは、同図に示されるように、透光板16を上方に向けた状態で回路基板上に搭載される。
【0025】
そして、光学デバイスODの基台10の上には、撮像光学系33が組み込まれた鏡筒30が装着されている。また、鏡筒30の下面には、1対の位置決めピン30が設けられている。光学デバイスODの基台10には、基台10への鏡筒30の取り付け位置を規定するための光学部品用位置決め孔である1対の第1位置決め孔10bが形成されている。さらに、第1位置決め孔10bとは同心位置に、第1位置決め孔10bよりも小径で光学チップ15の基台10への取り付け位置を規定するための光学チップ用位置決め孔である1対の第2位置決め孔10cが形成されている。本実施形態においては、基台10への光学チップ15の搭載の際には、各第2位置決め孔10cの内周の位置から各第2位置決め孔10cの各センター位置を求め、各センター位置の中間点と光学チップ15の中心点とが一致するように、光学チップ15と基台10との相対的位置を規定する。したがって、本実施形態においては、第2位置決め孔10cが光学チップ16の位置決めの基準となる。
【0026】
各位置決め孔10b,10cは、それぞれモールド金型の抜き勾配に相当するテーパを有しており、各位置決め孔10b,10cにより段付き孔が構成されている。そして、光学デバイスODに鏡筒30を取り付けた状態では、鏡筒30の各ピン32と各第1位置決め孔10b,10bとが互いに嵌合することで、鏡筒30の取り付け位置が規定されることになる。
【0027】
以上のように、光学チップ15の主面15aは、平面視で開口部12内に配置されている。そして、鏡筒30に組み込まれた光学系33を通して、被撮像対象からの光が光学チップ15の主面15aに集光される。
【0028】
図2は、本実施形態の光学デバイス及び鏡筒のx,y,z位置決め精度を説明するための断面図である。同図においては、各部材の形状は概略的に描かれている。
【0029】
同図において、鏡筒30及び光学デバイスODの構造は、図1とは異なり、概略的にしか示されていない。撮像光学系33の光軸中心Copと鏡筒30のピン32の中心Cpiとの距離の精度を±a(μm)とし、光学チップ15(センサ)の中心Cseと第2位置決め孔10cの中心Ch2との距離の精度を±k1(μm)とし、光学チップ15の搭載精度を±k2(μm)とし、ピン32の径の公差を±b(μm)とし、第1位置決め孔10aの径の公差を±k3(μm)(つまり、ピン32と第1位置決め孔10bとのクリアランスを±k3+b(μm))とし、第1位置決め孔10aと第2位置決め孔10dとの中心精度を±k4(μm)とする。
【0030】
ここで、第1位置決め孔10bの最大径を1500μmとし、第2位置決め孔10cの最小径を100μmとすると、現在の製造技術では、k1≒10(μm),k2≒10(μm),k3≒10(μm),k4≒2(μm)である。したがって、鏡筒30を含む光軸のx−y精度(最小自乗公差)は、
±(102+102+22+(10+b)2+a2)−1/2
となる。その結果、本実施形態の光学デバイスODにより、±40(μm)の光軸精度を保証することが可能になった。また、基台10の上面の平坦度は、5〜15μm程度が可能であり、これにより光軸のz軸精度を確保することができる。
【0031】
本実施形態によると、段付き孔である第1位置決め孔10b及び第2位置決め孔10cを設け、第1位置決め孔10bにより鏡筒30の取り付け位置を規定するとともに、第1位置決め孔10bよりも小径の第2位置決め孔10cにより光学デバイス15の取り付け位置を規定するようにしたので、基台10の2つの位置決め孔10b,10cを介して、光学チップ15と鏡筒30の撮像光学系33との間の位置精度,つまり光軸精度の向上を図ることができる。
【0032】
ここで、一般に、位置決め孔の径は小さいほど中心位置の検出精度も高くなる。ところが、第1位置決め孔10bには、鏡筒30のピンが嵌合するので、ある程度の大きさを確保する必要がある。一方、第2位置決め孔10cは単に光学的に中心位置を検出するために用いるだけなので、原理的には光学的な中心位置の検出が可能であればいくらでも小さくすることができる。このような各位置決め孔10b,10cの機能に着目して、第1位置決め孔10bの径よりも第2位置決め孔10cの径を小さくすることにより、光学デバイスODに取り付けられる鏡筒30の光軸精度を高く維持しつつ,簡易迅速な組立を図ることができるのである。
【0033】
なお、透光性部材として透光板16の代わりにホログラムを搭載した場合にも、ホログラムの上に対物レンズなどを配置するための光学部品を基台10に取り付ける必要があるので、本実施形態と同様の効果を発揮することができる。
【0034】
−位置決め孔の形状のバリエーション−
図3(a)〜(c)は、各位置決め孔10b,10cの採りうる形状のバリエーションを示す図である。
【0035】
図3(a)に示すように、第1,第2位置決め孔10b,10cがそれぞれストレート形状の段付き孔を構成していてもよい。この場合、光学チップ15が基台10の上方に取り付けられる場合には、第2位置決め孔10cの上端位置を光学的に検出して中心位置を検出することができる。
【0036】
図3(b)に示すように、第1,第2位置決め孔10b,10cが1つのテーパ孔に一体化されていてもよい。この場合、1つのテーパ孔の上部(図に示す破線よりも上方の部分)が第1位置決め孔10bであり、下部が第2位置決め孔10cである。
【0037】
図3(c)に示す形状は、図1について説明したとおり、第1,第2位置決め孔10b,10cがテーパ付きの段付き孔を構成している場合である。図3(b)に比べて、図3(c)に示す形状では、第1位置決め孔10bと第2位置決め孔10cとの間に平坦部Flaが存在するので、鏡筒30のピン32の下端が到達する位置が定まる。よって、図3(c)に示す形状では、鏡筒30の組立の安定性が向上する。また、図3(c)の形状では、第2位置決め孔10cの下端部の径(最小径)をできるだけ小さくすることができるので、光学チップ15の位置決め精度の向上を図ることができる。
【0038】
特に、各位置決め孔10b,10cのテーパがモールド工程における抜け勾配に一致していることにより、製造工程の簡素化を図ることができる。
【0039】
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態に係る光学デバイスの構造を示す斜視図である。ただし、図4においては、ホログラム又はガラス窓の図示は省略されている。
【0040】
図4に示すように、本実施形態の光学デバイスは、冷却機能を有する基台である銅板50と、銅板50の上面50aの上に搭載された受光素子51及び発光素子52を搭載した光学チップと、銅板50の上面及び側面の各一部を覆うように折り曲げられたフレキシブル基板53と、フレキシブル基板53と銅板50とを互いに固定するための金属製の枠体である位置決め枠54とを備えている。フレキシブル基板53には、受光素子51及び発光素子52との信号接続のための内部端子53aと、外部機器との信号接続のための外部端子53bと、内部端子53aと外部端子53bとを接続する配線(プリント配線)53cとからなる配線パターンが設けられている。そして、フレキシブル基板53の内部端子53aと受光素子51の外側パッド電極51bとは信号接続部材である金属細線56によって電気的に接続されており、光学チップの内側パッド電極51aと発光素子のパッド電極52aとは、信号接続部材である金属細線55によって電気的に接続されている。つまり、受光素子51及び発光素子52のいずれも、フレキシブル基板53の配線パターンに電気的に接続されている。そして、フレキシブル基板53の両側部は、銅板50の上面に対して実質的に垂直方向に延びている。実質的に垂直方向に延びているとは、実際には製造時の誤差やばらつきによって多少の傾きはあっても、垂直方向に延びるように設計されているという意味である。ただし、多少斜めに延びるように、つまり、銅板50の上面と交差するように延びていてもよい。
【0041】
また、銅板50には、鏡筒などの光学部品を取り付ける位置を規定するための光学部品用位置決め孔である1対の第1位置決め孔50bと、光学チップを搭載する位置を規定するための光学チップ用位置決め孔である1対の第2位置決め孔50cとが、1つの段付き孔を構成するように設けられている。
【0042】
本実施形態に係る光学デバイスの組み立て工程は、例えば、以下の手順によって行なわれる。まず、銅板50の上に、平板状のフレキシブル基板53を載置して、接着剤により両者を固定する。次に、フレキシブル基板53を銅板50の上面及び側面に沿うように折り曲げた後、金属製の位置決め枠54により銅板50とフレキシブル基板53とを固定する。ここで、銅板50の側面には、図示しないが、フレキシブル基板53の幅にほぼ一致する浅い溝が形成されていて、この溝によってフレキシブル基板53の位置決めがなされている。そして、位置決め枠54の側部の中央部54aと銅板50とが接着剤を介して嵌合し、位置決め枠54の側部の両端部とフレキシブル基板53とが接着剤を介して嵌合する。
【0043】
次に、受光素子51を内蔵した光学チップを接着剤を介して銅板50に固着した後、発光素子52を接着剤を介して光学チップに固着する。光学チップを銅板50に固着する前に、各第2位置決め孔50cの上端部を光学的に検出して、各第2位置決め孔50cの中心位置を検出する。そして、光学チップの中心位置が各第1位置決め孔50cの中心位置に一致するように、光学チップの位置決めを行なってから、光学チップ50を銅板に固着する。
【0044】
その後、ワイヤボンディングにより、フレキシブル基板53の内部端子53aと光学チップの外側パッド電極51bとを金属細線55によって電気的に接続し、光学チップの内側パッド電極51aと発光素子52のパッド電極52aとを金属細線56によって電気的に接続する。これにより、図4に示す光学デバイスの構造が得られる。
【0045】
その後の工程は、ホログラムの有無によって異なるが、位置決め枠54の上にホログラム,ガラス窓等を載置する。
【0046】
本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、光学デバイスに取り付けられる鏡筒などの光学部品の取り付け精度を高く維持しつつ,簡易迅速な組立を図ることができる。
【0047】
(その他の実施形態)
本発明の位置決め孔の構造を適用の対象は、上記第1,第2の実施形態に係る構造を有する光学デバイスに限定されるものではない。また、基台に直接光学チップが取り付けられるものではなくても、基台との間に他の部材を介して光学チップが取り付けられるものであっても、基台に鏡筒などの光学部品が取り付けられるものであれば、本発明の効果を発揮することができる。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明に係る光学デバイスODは、ビデオカメラ,デジタルカメラ,デジタルスチルカメラ等のカメラ類や、CD,DVD,MDなどの光ピックアップシステムに用いられる光学チップを搭載して構成される,イメージセンサ,ホログラムユニットなどとして利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】第1の実施形態に係る第1の実施形態に係る光学デバイス及び鏡筒の断面図である。
【図2】第1の実施形態の光学デバイス及び鏡筒のx,y,z位置決め精度を説明するための断面図である。
【図3】(a)〜(c)は、各位置決め孔の採りうる形状のバリエーションを示す図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る光学デバイスの構造を示す斜視図である。
【図5】従来の光学デバイスの構造を示す断面図である。
【符号の説明】
【0050】
10 基台
10a 環状凸部
10b 第1位置決め孔
10c 第2位置決め孔
10d 環状溝部
10e 縁領域
10f 荒仕上げ領域
11a 平坦部
11b 斜面状凹部
11c 溝状凹部
12 開口部
14 配線
15 光学チップ
15a 主面
16 透光板
17 ホログラム
18 バンプ
20 接着剤層
21 半田ボール
22 シール樹脂
30 鏡筒
32 ピン
33 撮像光学系

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基台と、
上記基台に直接又は間接に固定された光学チップと、
上記基台の上面上又は上面よりも上方に取り付けられた透光性部材と、
上記基台に上記光学チップを挟んで形成され、上記透光性部材の上方に配置される光学部品の取り付け位置を規定する1対の光学部品用位置決め孔と、
上記基台に上記光学チップを挟んで形成され、上記各光学部品用位置決め孔よりも小さい径を有し、上記光学チップの取り付け位置を規定する1対の光学チップ用位置決め孔と
を備えている光学デバイス。
【請求項2】
請求項1記載の光学デバイスにおいて、
上記基台に設けられた配線パターンをさらに備え、
上記光学チップは、上記配線パターンにフリップチップ状態で電気的に接続されている,光学デバイス。
【請求項3】
請求項1記載の光学デバイスにおいて、
上記基台に設けられた配線パターンをさらに備え、
上記光学チップは、上記配線パターンに金属細線を介して電気的に接続されている,光学デバイス。
【請求項4】
請求項1記載の光学デバイスにおいて、
上記基台に沿って折り曲げられて配置され、配線パターンを有するフレキシブル基板と、
上記基台とフレキシブル基板とを固定するための枠体とをさらに備え、
上記光学チップは上記基台に固定され、上記フレキシブル基板の配線パターンに電気的に接続されている,光学デバイス。
【請求項5】
請求項4記載の光学デバイスにおいて、
上記光学チップは、上記配線パターンにフリップチップ状態で電気的に接続されている,光学デバイス。
【請求項6】
請求項4記載の光学デバイスにおいて、
上記光学チップは、上記配線パターンに金属細線を介して電気的に接続されている,光学デバイス。
【請求項7】
請求項1〜6のうちいずれか1つに記載の光学デバイスにおいて、
上記光学部品用位置決め孔及び光学チップ用位置決め孔は、互いに同心位置に形成されて、ストレート形状の段付き孔を構成している,光学デバイス。
【請求項8】
請求項1〜6のうちいずれか1つに記載の光学デバイスにおいて、
上記光学部品用位置決め孔及び光学チップ用位置決め孔は、互いに同心位置に形成されて、テーパ付きの段付き孔を構成している,光学デバイス。
【請求項9】
請求項1〜6のうちいずれか1つに記載の光学デバイスにおいて、
上記光学部品用位置決め孔及び光学チップ用位置決め孔は、互いに同心位置に形成されて、テーパ付きの段なし孔を構成している,光学デバイス。
【請求項10】
請求項8又は9記載の光学デバイスにおいて、
上記光学部品用位置決め孔及び光学チップ用位置決め孔のテーパは、基台のモールド金型の抜け勾配に等しい,光学デバイス。
【請求項11】
請求項1〜10のうちいずれか1つに記載の光学デバイスにおいて、
上記光学チップは、受光素子と発光素子とを含み、
上記透光性部材は、ホログラムである,光学デバイス。
【請求項12】
請求項1〜10のうちいずれか1つに記載の光学デバイスにおいて、
上記透光性部材は、透光板である,光学デバイス。



【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2006−114770(P2006−114770A)
【公開日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−301831(P2004−301831)
【出願日】平成16年10月15日(2004.10.15)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】