説明

光学ファインダユニットおよび撮像装置

【課題】表示部が設けられていても内部の異物を容易に除去できる光学ファインダユニットの技術を提供する。
【解決手段】光学ファインダ部60は、その内部空間を介して被写体光像をファインダ窓10に導くペンタミラー61と、内部空間を介してファインダ窓10に表示内容の表示が可能な表示ユニット63とを備えている。そして、表示ユニット63は、全閉位置Qaにセットされて内部空間の開口OPが閉蓋される状態(セット状態)から、内部空間が開蓋される全開位置Qeの状態(非セット状態)への移行が可能である。これにより、光学ファインダ部60に表示ユニット63が設けられていても内部の異物を容易に除去できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示部を備えた光学ファインダユニットの技術に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラ等として構成される一眼レフタイプのカメラ(撮像装置)では、光学ファインダ部(光学ファインダユニット)を備えてファインダ窓から被写体像の視認が可能である(例えば特許文献1参照)。さらには、光学ファインダユニットに例えば液晶ディスプレイとして構成された表示部(ファインダ内表示部)が設けられ、その表示内容を被写体像に重畳させてファインダ窓から視認できる撮像装置も知られている。
【0003】
このようなファインダ内表示部は、その配線部を含めて光学ファインダユニットに固定して設置されることで、光学ファインダユニットの密閉性を高めて防塵性能の向上が図られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−15476号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の光学ファインダユニットでは、ファインダ内表示部が固設されるため、光学ファインダユニットを組み立ててミラーボックスやカメラセットに搭載した後には光学ファインダユニットの内部にアクセスできなくなる。このため、製品状態の撮像装置において例えば内部に向いたファインダ内表示部の表面に付着している異物がファインダ窓で視認されたとしても、その異物の除去は容易でない。
【0006】
なお、光学ファインダユニットを分解すれば内部の異物を除去できるが、その分解作業に多大な手間とコストが必要になる。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、表示部が設けられていても内部の異物を容易に除去できる光学ファインダユニットの技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の1つの側面は、光学ファインダユニットであって、光学ファインダユニット内に形成された内部空間を介して被写体光像をファインダ窓に導く導光手段と、所定位置にセットされたセット状態にて、前記内部空間を介して前記ファインダ窓に表示内容の表示が可能な表示部とを備えており、前記セット状態の表示部によって前記内部空間の開口が閉蓋されるとともに、前記表示部は、前記セット状態から、前記所定位置にセットされず前記内部空間が開蓋される非セット状態への移行が可能である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、所定位置にセットされたセット状態にて光学ファインダユニット内に形成された内部空間を介しファインダ窓に表示内容の表示が可能な表示部は、内部空間の開口が閉蓋されるセット状態から、所定位置にセットされず内部空間が開蓋される非セット状態への移行が可能である。その結果、光学ファインダユニットに表示部が設けられていても内部の異物を容易に除去できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施形態に係る撮像装置の外観構成を示す図である。
【図2】撮像装置の外観構成を示す図である。
【図3】撮像装置の機能構成を示すブロック図である。
【図4】光学ファインダ部の外観構成を示す図である。
【図5】光学ファインダ部の外観構成を示す図である。
【図6】光学ファインダ部の下部に取り付けられる各部品を説明するための外観図である。
【図7】表示ユニットの外観構成を示す図である。
【図8】表示ユニットの外観構成を示す図である。
【図9】表示ユニットの外観構成を示す図である。
【図10】分解された表示ユニットを示す斜視図である。
【図11】表示ユニットの開閉動作を説明するための斜視図である。
【図12】表示ユニットの開閉動作を説明するための斜視図である。
【図13】表示ユニットの全開位置を説明するための斜視図である。
【図14】照明用LED周辺の拡大図である。
【図15】防塵クッションによる異物侵入防止について説明するための図である。
【図16】防塵クッションによる異物侵入防止について説明するための図である。
【図17】本発明の変形例に係る照明用LEDについて説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
<実施形態>
[撮像装置の要部構成]
図1および図2は、本発明の実施形態に係る撮像装置1の外観構成を示す図である。ここで、図1は、撮像装置1の正面外観図であり、図2は、撮像装置1の背面外観図である。この撮像装置1は、レンズ交換式一眼レフレックスタイプのデジタルカメラとして構成されている。
【0012】
図1に示すように、撮像装置1は、カメラ本体部(カメラボディ)2を備えている。このカメラ本体部2に対して、交換式の撮影レンズユニット(交換レンズ)3が着脱可能である。
【0013】
撮影レンズユニット3は、主として、鏡胴36、ならびに鏡胴36の内部に設けられるレンズ群37(図3参照)及び絞り等によって構成される。撮影光学系として働くレンズ群37には、光軸方向に移動することによって焦点位置を変更するフォーカスレンズ等が含まれている。
【0014】
カメラ本体部2は、撮影レンズユニット3が装着される円環状のマウント部Mtを正面略中央に備え、撮影レンズユニット3を着脱するための着脱ボタン89を円環状のマウント部Mt付近に備えている。
【0015】
また、カメラ本体部2は、その正面左上部にモード設定ダイヤル82を備え、その正面右上部に制御値設定ダイヤル86を備えている。モード設定ダイヤル82を操作することによって、カメラの各種モード(各種撮影モード(人物撮影モード、風景撮影モード、およびフルオート撮影モード等)、撮影した画像を再生する再生モード、および外部機器との間でデータ交信を行う通信モード等を含む)の設定動作(切替動作)を行うことが可能である。また、制御値設定ダイヤル86を操作することによれば、各種撮影モードにおける制御値を設定することが可能である。
【0016】
また、カメラ本体部2は、正面左端部に撮影者が把持するためのグリップ部14を備えている。グリップ部14の上面には露光開始を指示するためのレリーズボタン11が設けられており、グリップ部14の内部には電池収納室とカード収納室とが設けられている。電池収納室にはカメラの電源として、例えばニッケル水素充電池等の二次電池や、アルカリ乾電池等の一次電池などが収納され、カード収納室には撮影画像の画像データを記録するためのメモリカード90(図3参照)が着脱可能に収納されるようになっている。
【0017】
レリーズボタン11は、半押し状態(S1状態)と全押し状態(S2状態)との2つの状態を検出可能な2段階検出ボタンである。レリーズボタン11が半押しされS1状態になると、被写体に関する記録用静止画像(本撮影画像)を取得するための準備動作(例えば、AF制御動作およびAE制御動作等)が行われる。また、レリーズボタン11がさらに押し込まれてS2状態になると、当該本撮影画像の撮影動作(撮像素子5(後述)を用いて被写体像(被写体の光像)に関する露光動作を行い、その露光動作によって得られた画像信号に所定の画像処理を施す一連の動作)が行われる。
【0018】
図2において、カメラ本体部2の背面略中央上部には、ファインダ窓(接眼窓)10が設けられている。撮影者は、ファインダ窓10を覗くことによって、撮影レンズユニット3から導かれた被写体の光像を視認して構図決定を行うことができる。なお、このファインダ窓10を備えた光学ファインダ部60(図4参照)の構成については、後で詳述する。
【0019】
図2において、カメラ本体部2の背面の略中央には、背面モニタ12が設けられている。背面モニタ12は、例えばカラー液晶ディスプレイ(LCD)として構成され、撮影条件等を設定するためのメニュー画面を表示したり、再生モードにおいてメモリカード90に記録された撮影画像を再生表示したりすることができる。また、操作者が光学ファインダによる構図決めではなくライブビュー表示(電子ファインダ)による構図決めを選択した場合には、背面モニタ12には、撮像素子7(後述)によって取得された時系列の複数の画像(すなわち動画像)がライブビュー画像として表示される。
【0020】
背面モニタ12の左上部にはメインスイッチ81が設けられている。メインスイッチ81は2点スライドスイッチからなり、接点を左方の「OFF」位置に設定すると、電源がオフになり、接点の右方の「ON」位置に設定すると、電源がオンになる。
【0021】
背面モニタ12の右側には方向選択キー84が設けられている。この方向選択キー84は円形の操作ボタンを有し、この操作ボタンにおける上下左右の4方向の押圧操作と、右上、左上、右下及び左下の4方向の押圧操作とが、それぞれ検出されるようになっている。なお、方向選択キー84は、上記8方向の押圧操作とは別に、中央部のプッシュボタンの押圧操作も検出されるようになっている。
【0022】
背面モニタ12の左側には、メニュー画面の設定、画像の削除などを行うための複数のボタンからなる設定ボタン群83が設けられている。
【0023】
つぎに、図3を参照しながら、撮像装置1の機能の概要について説明する。図3は、撮像装置1の機能構成を示すブロック図である。
【0024】
図3に示すように、撮像装置1は、操作部80、全体制御部101、フォーカス制御部121、ミラー制御部122、シャッタ制御部123、タイミング制御回路124、およびデジタル信号処理回路50等を備える。
【0025】
操作部80は、レリーズボタン11(図1参照)を含む各種ボタンおよびスイッチ等を備えて構成される。操作部80に対する操作者の入力操作に応答して、全体制御部101が各種動作を実現する。
【0026】
全体制御部101は、マイクロコンピュータとして構成されており、主にCPU、RAMおよびROMを備えている。
【0027】
全体制御部101は、ROM内に格納されるプログラムを読み出し、当該プログラムをCPUで実行することによって、各種機能をソフトウェア的に実現する。例えば、全体制御部101は、AFモジュール20およびフォーカス制御部121等と協動して、フォーカスレンズの位置を制御する合焦制御動作を行う。全体制御部101は、AFモジュール20によって検出される被写体の合焦状態に応じて、フォーカス制御部121を用いてAF動作を実現する。なお、AFモジュール20は、ミラー機構6を介して進入してきた光を用いて、位相差方式の合焦状態検出手法(位相差AF)により被写体の合焦状態を検出することが可能である。
【0028】
また、全体制御部101は、ソフトウェア的に実現される表示制御部102を有している。表示制御部102は、撮像素子5または撮像素子7で順次に生成される画像信号に基づき、本撮影前に被写体のライブビュー表示(プレビュー表示)を背面モニタ12で行わせる電子ファインダを実現する。
【0029】
フォーカス制御部121は、全体制御部101から入力される信号に基づいて制御信号を生成しモータM1を駆動することによって、撮影レンズユニット3のレンズ群37に含まれるフォーカスレンズを移動する。また、フォーカスレンズの位置は、撮影レンズユニット3のレンズ位置検出部39によって検出され、フォーカスレンズの位置を示すデータが全体制御部101に送られる。このように、フォーカス制御部121および全体制御部101等は、フォーカスレンズの光軸方向の動きを制御する。
【0030】
ミラー制御部122は、ミラー機構6が光路から退避した状態(ミラーアップ状態)とミラー機構6が光路を遮断した状態(ミラーダウン状態)との状態切替を制御する。ミラー制御部122は、全体制御部101から入力される信号に基づいて制御信号を生成しモータM2を駆動することによって、ミラーアップ状態とミラーダウン状態とを切り替える。
【0031】
シャッタ制御部123は、全体制御部101から入力される信号に基づいて制御信号を生成しモータM3を駆動することによって、シャッタ4の開閉を制御する。
【0032】
タイミング制御回路124は、撮像素子5等に対するタイミング制御を行う。
【0033】
撮像素子5は、例えばCMOSセンサとして構成されており、光電変換作用により被写体の光像を電気的信号に変換し、本撮影画像に係る画像信号(記録用の画像信号)を生成する。この撮像素子5は、画像記録用(記録画像取得用)の撮像素子であるとも表現される。
【0034】
撮像素子5は、タイミング制御回路124から入力される駆動制御信号(蓄積開始信号および蓄積終了信号)に応答して、受光面に結像された被写体像の露光(光電変換による電荷蓄積)を行い、当該被写体像に係る画像信号を生成する。また、撮像素子5は、タイミング制御回路124から入力される読出制御信号に応答して、当該画像信号をAGC(Auto Gain Control)回路等を備えた信号処理部51へ出力する。また、タイミング制御回路124からのタイミング信号(同期信号)は、信号処理部51及びA/D(アナログ/デジタル)変換回路52にも入力される。
【0035】
撮像素子5で取得された画像信号は、信号処理部51で所定のアナログ信号処理(例えばAGC回路でゲインアップなどを施して画像の輝度レベルを適正化する処理)が施され、当該アナログ信号処理後の画像信号はA/D変換回路52によってデジタル画像データ(画像データ)に変換される。この画像データは、デジタル信号処理回路50に入力される。
【0036】
デジタル信号処理回路50は、A/D変換回路52から入力される画像データに対してデジタル信号処理を行い、撮像画像に係る画像データを生成する。デジタル信号処理回路50は、黒レベル補正回路53、ホワイトバランス(WB)補正回路54、γ補正回路55及び画像メモリ56を備える。
【0037】
黒レベル補正回路53は、A/D変換回路52が出力した画像データを構成する各画素データの黒レベルを基準の黒レベルに補正する。WB補正回路54は、画像のホワイトバランス調整を行う。γ補正回路55は、撮像画像の階調変換を行う。画像メモリ56は、生成された画像データを一時的に記憶するための、高速アクセス可能な画像メモリであり、複数フレーム分の画像データを記憶可能な容量を有する。
【0038】
本撮影時には、画像メモリ56に一時記憶される画像データは、全体制御部101において適宜画像処理(圧縮処理等)が施された後、カードI/F132を介してメモリカード90に記憶される。
【0039】
また、画像メモリ56に一時記憶される画像データは、全体制御部101によって適宜VRAM131に転送され、背面モニタ12に画像データに基づく画像が表示される。これによって、撮影画像を確認するための確認表示(アフタービュー)、および撮影済みの画像を再生する再生表示等が実現される。
【0040】
また、撮像装置1は、撮像素子5とは別の撮像素子7をさらに備えている。撮像素子7は、後述する光学ファインダ部60(図4参照)に配設されており、いわゆるライブビュー画像取得(動画像取得)専用の撮像素子としての役割を果たす。撮像素子7も、撮像素子5と同様の構成を有している。ただし、撮像素子7は、ライブビュー用の画像信号(動画像)を生成するための解像度を有していればよく、通常、撮像素子5よりも少ない画素数であり、低消費電力となっている。
【0041】
撮像素子7で取得された画像信号に対しても、撮像素子5で取得された画像信号と同様の信号処理が施される。すなわち、撮像素子7で取得された画像信号は、信号処理部51で所定の処理が施され、A/D変換回路52でデジタルデータに変換された後、デジタル信号処理回路50で所定の画像処理が施され、画像メモリ56に格納される。
【0042】
また、撮像素子7で取得され画像メモリ56に格納される時系列の画像データは、全体制御部101によってVRAM131に順次に転送され、当該時系列の画像データに基づく画像が背面モニタ12に表示される。これによって、構図決めを行うための動画的態様の表示(ライブビュー表示)が実現される。
【0043】
さらに、撮像装置1は、通信用I/F133を有しており、当該インターフェイス133の接続先の機器(例えば、パーソナルコンピュータ等)とデータ通信をすることが可能である。
【0044】
また、撮像装置1は、フラッシュ41、フラッシュ制御回路42、およびAF補助光発光部43を備えている。フラッシュ41は、被写体の輝度不足時等に利用される光源である。フラッシュ41の点灯の有無および点灯時間等は、フラッシュ制御回路42および全体制御部101等によって制御される。AF補助光発光部43は、AF用の補助光源である。AF補助光発光部43の点灯の有無および点灯時間等は、全体制御部101等によって制御される。
【0045】
また、撮像装置1は、後述する光学ファインダ部60の表示ユニット(表示部)63に設けられたファインダ内LCD631および照明用LED632を備えている。このファインダ内LCD631には、例えばAFモジュール20を用い撮影範囲内で被写体の焦点検出が可能な位置(領域)が表示される。これらのファインダ内LCD631および照明用LED632は、ドライバ(駆動回路)69を介し全体制御部101によって制御される。なお、表示ユニット63の具体的な構成については、後で詳述する。
【0046】
[光学ファインダ部60の要部構成]
図4および図5は、光学ファインダ部60の外観構成を示す図である。ここで、図4は、光学ファインダ部60を上方斜め前から見た斜視図であり、図5は、光学ファインダ部60を下方斜め後ろから見た斜視図である。
【0047】
光学ファインダ部(光学ファインダユニット)60は、撮像装置1に組み込まれるミラーボックスの上部に取り付けられる部位(モジュール)であり、その後方部に上述のファインダ窓10を備えている。また、光学ファインダ部60には、ペンタミラー61が前方部に設けられるとともに、付勢バネ65によって保持される焦点板62が下方部に取り付けられている。
【0048】
ペンタミラー61は、光学ファインダ部60内に形成された内部空間を介して被写体光像をファインダ窓10に導く導光手段として機能する。また、ペンタミラー61では、焦点板62に写る被写体光像の向きを調整してファインダ窓10に送る複数のミラーがペンタホルダ61hに保持されており、そのうち1枚のミラー(可動ミラー)61aでは、その傾斜角度の変更が可能となっている。ここで、可動ミラー61aの角度を変化させれば、焦点板62を通って光学ファインダ部60の内部空間に入射した被写体光がペンタミラー61で反射する際に、その進路変更を行えることとなる。これにより、本実施形態の撮像装置1では、ファインダ窓10に被写体光像を表示するOVF(光学ファインダ)モードと、ホルダ70に保持された撮像素子7に被写体光像を導いて撮像素子7で取得した被写体画像に基づくライブビュー表示を背面モニタ12で行うEVF(電子ビューファインダ)モードとの切替えが可能となっている。
【0049】
図6は、光学ファインダ部60の下部に取り付けられる各部品を説明するための外観図である。ここで、図6(a)は、光学ファインダ部60を略側方から見た分解斜視図を示し、図6(b)は、光学ファインダ部60を略前方から見た分解斜視図を示している。なお、図6(a)および図6(b)では、表示ユニット63が後述する全開位置Qeの姿勢となっている。
【0050】
光学ファインダ60の下部には、撮影レンズユニット3のレンズ群37を通った被写体光像に関しての結像を行う焦点板62の取付けが可能である。この焦点板62と表示ユニット63との間には、焦点板62を光軸方向に精度良く位置決めして焦点距離を合わせるためのスペーサ64が介挿される。そして、光学ファインダ部60の下方から付勢力を与える板バネ式の付勢バネ65により、焦点板62およびスペーサ64が一定の圧力下でペンタホルダ61hに格納され保持されることとなる。
【0051】
次に、表示ユニット63の構成について詳しく説明する。
【0052】
図7〜図9は、表示ユニット63の外観構成を示す図である。ここで、図7および図8は、図5のように表示ユニット63が光学ファインダ部60に格納されている場合に、略上方(+Y)方向および略下方(−Y)方向それぞれから表示ユニット63を見た斜視図を示している。また、図9(a)および図9(b)は、表示ユニット63の上面図および下面図を示している。さらに、図10は、図8に示す表示ユニット63をY軸方向に分解した斜視図である。
【0053】
表示ユニット63は、上述のファインダ内LCD631および照明用LED632と、金属製の部材として構成されるホルダ633と、ホルダ633の上面に貼付される防塵クッション634と、ドライバ69(図3)との間の配線(の一部)を構成するフレキシブルプリント基板(FPC)635とを備えている。
【0054】
表示ユニット63の本体部であるファインダ内LCD631は、表示画面を備え略矩形板状の形状を有する透過型の液晶ディスプレイとして構成され、FPC635の本体部635a上に設けられたコネクタ635cに接続するLCD用FPC631fを備えている。そして、ファインダ内LCD631は、略矩形環状の形状を有した両面テープDTにより、ホルダ633に位置決め貼付される。
【0055】
ホルダ633は、略矩形環状の形状を有した基部633aを備えるとともに、この基部633aの両端それぞれから直交方向に折曲した各側面部633b、633cを有している。そして、側面部633cには、基部633aに対して47°の傾斜を有したエッジ部633kが形成されるとともに、後述の縦長孔に係入する金属製のピンPbが固設されている。また、側壁部633bには、後述のカム孔Hc(図12参照)に係合する金属製のピンPaが固設されるとともに、ピンPaの斜め下方で側壁部633cのピンPbに対応する位置に円形の貫通孔Haが形成されている。
【0056】
防塵クッション634は、例えばポリウレタンフォーム材で形成された弾発性の部材として構成され、防塵性能を有している。
【0057】
FPC635は、本体部635aと、この本体部635aに接続し、例えばファインダ内LCD631の表示画面に対しての投光が可能な照明用LED(発光部)632が実装されたLED用FPC635fとを備えている。LED用FPC635fは、その先端部Fsが両面テープDTによりファインダ内LCD631と同じホルダ633の表面に貼付されて固定されるが、このLED用FPC635fを貼付する際には、図7や図9(a)に示すように照明用LED632がファインダ内LED631に対して適切に離間するように位置決めされる。
【0058】
以上のような構成を有する表示ユニット63では、図8(や図5の網掛け部)のようにLCD用FPC631fおよびLED用FPC635fが、それぞれファインダ内LCD631の短辺付近から表示ユニット63の回転軸(回動軸)を形成するピンPbおよび後述のピンPc(図11〜12参照)の方向に引き出されることにより、LCD用FPC631fおよびLED用FPC635fの配置を適切化して省スペースが図れることとなる。
【0059】
また、表示ユニット63では、ピンPbと後述のピンPc(図11〜12参照)とで構成される回動軸を中心とした回動により光学ファインダ部60に対して開閉動作が可能となっている。次に、この表示ユニット63の開閉動作について説明する。
【0060】
[表示ユニット63の開閉動作について]
図11および図12は、表示ユニット63の開閉動作を説明するための斜視図である。ここで、図11(a)は、全閉位置Qaの表示ユニット63を示し、図11(b)は、全開位置(開放位置)Qeの表示ユニット63を示している。また、図12(a)〜(e)は、表示ユニット63が全閉位置Qaから全開位置Qeに移行する際の動作を表している。
【0061】
図11に示すように光学ファインダ部60から付勢バネ65、焦点板62およびスペーサ64を取り外すと、表示ユニット63は、ホルダ633の貫通孔Ha(図8)に嵌入されたロケット状のピン(円柱ピンの先端を円錐形状にしたピン)Pcとホルダ633のピンPb(図7)とを中心軸とした回動が可能となっている。これにより、表示ユニット63は、光学ファインダ部60の下部に形成された開口OP(図11(b))に蓋をして光学ファインダ部60の内部を密閉する全閉位置Qaと、全閉位置Qaから例えば47°回動した全開位置Qeとの間で姿勢変更を行える。換言すれば、全閉位置Qaにセットされた状態(セット状態)の表示ユニット63によって光学ファインダ部60内に形成された内部空間の開口OPが閉蓋される一方、表示ユニット63は、このセット状態から、全閉位置Qaにセットされず光学ファインダ部60の内部空間が開蓋される全開位置Qeの状態(非セット状態)への移行が可能である。ここで、表示ユニット63は、上記のセット状態にて、光学ファインダ部60の内部空間を介しファインダ窓10に例えば被写体光像に重畳させて表示内容(例えば焦点検出領域の表示)の表示を行えることとなる。
【0062】
表示ユニット63の開閉動作に関して図12を参照して詳しく説明する。ペンタホルダ61h下部の側壁61sには、Y軸方向に沿った直線状の長孔(以下では「縦孔」ともいう)の中央付近から(−Z)方向に直線状の長孔(以下では「横孔」ともいう)が伸びた「T」字状のカム孔Hcが形成されており、このカム孔Hcに表示ユニット63のピンPaが係合するようになっている。
【0063】
このため、表示ユニット63の開閉動作においては、まず図12(a)のようにピンPaがカム孔Hcの縦孔下端に位置する表示ユニット63の全閉位置Qaから、表示ユニット63を若干上昇させてピンPaがカム孔Hcの横孔入口に位置させるようにする。そして、図12(c)〜(e)のようにピンPaがカム孔Hcの横孔に沿って左端(奥)まで移動する動作を行う。これにより、ピンPc(および反対側のピンPb)を中心に表示ユニット63が中間位置Qc、Qdを経て全開位置Qeに至る回動を安定して行えることとなる。なお、ペンタホルダ61hの側壁61sには、回動軸としての各ピンPb、Pcが係入する孔が設けられるが、上述した表示ユニット63の上昇動作を行えるだけのY軸方向の長さを有した縦長孔となっている。
【0064】
以上のように表示ユニット63は、ピンPaをカム孔Hcに沿ってガイドするガイド機構とピンPb、Pcを用いた回動機構とにより、光学ファインダ部60の開口OPの外向き方向へのシフト動作と、2個のピンPb、Pcからなる回動軸を中心とした回動動作とが可能である。そして、全閉位置Qaにセットされた状態(セット状態)の表示ユニット63を開動作させる際には、図12(a)〜(e)に示す手順のように開口OPの外向き方向へのシフト後に、上記の回動軸を中心とした回動を行うことにより、全開位置Qeの状態(非セット状態)に移行するようにする。このような表示ユニット63の開動作により、全閉位置Qaの表示ユニット63は一旦上昇してから全開位置Qeまで回動されるため、比較的脆弱なファインダ内LCD631の側面(ガラスエッジ部)が、その周囲に配置される他の部材(例えばペンタホルダ61hの内壁)と過度に摩擦接触して破損するのを防止できることとなる。
【0065】
また、表示ユニット63については、全閉位置Qaから47°回動した全開位置Qeにて傾斜姿勢が保持されるが、これは図13に示すように47°の傾斜を有した表示ユニット63のエッジ部633k(図10)がペンタホルダ61hの内壁に当接するためである。すなわち、表示ユニット63のエッジ部633kとペンタホルダ61hの内壁との組合せが、光学ファインダ部60の内部空間が開蓋される方向についての表示ユニット63の回動を制限するメカストッパとして機能する。これにより、表示ユニット63が過度に回動するのを防止できる。なお、表示ユニット63を光学ファインダ部60に取り付ける際には図8(や図5の網掛け部)のようにLCD用FPC631fおよびLED用FPC635fを湾曲させた状態で行われるが、この湾曲状態で生じる復元力(付勢力)を利用すれば、表示ユニット63に作用する重力の影響を利用して、表示ユニット63の回動を補助できる。
【0066】
以上のことから、カメラ本体部2に組み込まれた表示ユニット63を全閉位置Qaから全開位置Qeに移行させれば、カメラ本体部2を分解せずとも、図13に示す矢印CLに沿って円環状のマウント部Mt(破線部)に形成された開口から清掃用器具などを差し入れることで、表示ユニット63におけるファインダ内LCD631の表面に付着した異物(ゴミや塵)や、光学ファインダ部60の内部空間に侵入した異物を容易に除去することが可能となる。
【0067】
ここで、図14に示す照明用LED632周辺の拡大図のように照明用LED632が実装されたLED用FPC635fとファインダ内LCD631とは、表示ユニット63のホルダ633上に貼付されている。このようにファインダ内LCD631と照明用LED632とがホルダ633の同一面上に配設されることにより、表示ユニット63を全閉位置Qaから全開位置Qeに移行させて清掃作業を行う際にも、ファインダ内LCD631と照明用LED632とに関する相対的な位置関係が変化することがないため、照明用LED632によってファインダ内LCD631の表面等を適切に照明できることとなる。
【0068】
以上のように表示ユニット63を全開位置Qeにすれば光学ファインダ部60内の清掃作業が可能となるものの、表示ユニット63の開閉動作を行うための機構部(ピンPa〜Pcやカム孔Hcなど)や金属製のホルダ633の周囲には一定の間隙が生じてしまう。よって、これらの間隙から光学ファインダ部60の内部空間に異物が侵入する可能性があり、侵入した異物がファインダ内LCD631の表面などに付着する恐れもある。そこで、本実施形態の光学ファインダ部60では、上述した防塵クッション634を設けることにより、防塵を図って異物の侵入を防ぐようにしている。この防塵クッション634による異物侵入防止について以下で説明する。
【0069】
図15は、防塵クッション634による異物侵入防止について説明するための図であり、光学ファインダ部60を下方(−Y方向)から見た図である。なお、光学ファインダ部60を下方から見た場合、防塵クッション634は付勢バネ65や焦点板62に隠れて視認できないが、図15では、防塵クッション634(平行斜線部)を透過的に図示している。
【0070】
防塵クッション634は、上述のように表示ユニット63の開閉動作を行うために一定の間隙が生じる機構部などより内側の領域に配設される。具体的には、表示ユニット63を、その回動軸の両端部にある各ピンPb、Pcの周りに回動させる2つのヒンジ部(回動部)H1、H2に挟まれる内部領域には、略矩形環状の防塵クッション634が設けられている。このような防塵クッション634の配置により、光学ファインダ部60の内部に異物が侵入するのを適切に防止することが可能となる。
【0071】
また、図16(a)に示す断面イメージ図のように表示ユニット63のホルダ633上に保持される防塵クッション634に対して、スペーサ64と焦点板62とを介して付勢バネ65による荷重(圧縮荷重)Prが与えられることで、図16(b)に示す概念図のようにスペーサ64と表示ユニット63のホルダ633との間隙を埋めるように防塵クッション634が変形する。このようにファインダ内LCD631と焦点板62との間に設けられる防塵クッション634を圧縮して変形させることにより、気密性が高まるため、外部から異物が侵入してファインダ内LCD631の焦点板62側の表面(外側表面)631aに付着するのを防止できる。
【0072】
なお、付勢バネ65で生じる荷重(付勢力)Prにより防塵クッション634を圧縮状態で保持するには、防塵クッション634による反発力Faと付勢バネ65による付勢力Fbとに関してFa<Fbの条件を満たす必要がある。この条件を満足しない場合には、焦点板62が浮いてしまい結像位置などに誤差が生じてしまう。一方、付勢バネ65による付勢力Fbを過大に設定すると、焦点板62やスペーサ64の変形を引き起こす可能性がある。また、防塵クッション634の厚み,形状および材質により定まる反発力Faと付勢バネ65の材質および形状により定まる付勢力Fbとは、その部品バラツキも含めて精度良く設定する必要がある。よって、防塵クッション634による反発力Faと付勢バネ65による付勢力Fbとについては、その部品バラツキを含めて実測するとともに、焦点板62の位置および変形に関しての実機評価を行うことによって適正な設計値を求めるのが好ましい。
【0073】
以上のような防塵クッション634の配置と付勢バネ65による圧縮変形とにより、光学ファインダ部60の密閉性が向上するため、光学ファインダ部60内への異物侵入防止を適切に図れることとなる。
【0074】
また、光学ファインダ部60においては、図16のようにファインダ内LCD631の内側表面631bが、その全周に渡ってペンタホルダ61hの受け面61haで面接触されて保持されており、付勢バネ65による適度な荷重が与えられている。その結果、ファインダ内LCD631の内側表面631bとペンタホルダ61hの受け面61haとの間に形成される間隙が抑制されるため、上述した防塵クッション634による異物侵入防止効果に加え、光学ファインダ部60内への異物侵入防止を効果的に図れる。
【0075】
以上で説明した撮像装置1の光学ファインダ部60においては、図11および図12に示すように表示ユニット63を、全閉位置Qaから光学ファインダ部60の開口OPが開蓋される全開位置Qeに移行できるため、表示ユニット63が設けられていても光学ファインダ部60の内部の異物を容易に除去することが可能となる。
【0076】
<変形例>
上記の実施形態においては、照明用LED632をLED用FPC635fに設置するのは必須でなく、図17(a)に示すようにLCD用FPC631fに実装するようにしても良い。これにより、LED用FPC635fを削減できるため、光学ファインダ部60の小型化が図れる。一方、図17(b)に示すように2個の照明用LED632をそれぞれLED用FPC635fおよびLCD用FPC631fに実装するようにしても良い。これにより、より照明ムラの少ない高性能な照明が可能となる。
【0077】
上記の実施形態においては、表示ユニット63をピンPb、Pc等からなるヒンジ部により開閉可能な構成とするのは必須でなく、表示ユニット63を光学ファインダ部60に対し着脱可能な構成として上述のセット状態と非セット状態との状態遷移を行うようにしても良い。この場合には、侵入した異物の清掃作業を一層容易に行えることとなる。ただし、表示ユニット63を光学ファインダ部60から分離して引き出すためには、LCD用FPC631fおよびLED用FPC635fに十分な長さを付与し、これらのFPC631f、635fの格納スペースを光学ファインダ部60内などに設けるようにするか、LCD用FPC631fおよびLED用FPC635fの着脱を可能とするコネクタ等を光学ファインダ部60等に設ける必要がある。なお、コネクタ等によりLCD用FPC631fおよびLED用FPC635fの着脱を可能とすれば、カメラ本体部2を分解することなく、故障時や新製品への更新時などに表示ユニット63の交換を容易に行えることとなる。
【0078】
上記の実施形態においては、光学ファインダ部60を一眼レフタイプのデジタルカメラに搭載するのは必須でなく、一眼レフタイプの銀塩カメラに搭載するようにしても良い。
【0079】
本発明は詳細に説明されたが、以上の説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
【符号の説明】
【0080】
1 撮像装置
2 カメラ本体部(カメラボディ)
3 交換式の撮影レンズユニット(交換レンズ)
10 ファインダ窓
60 光学ファインダ部
61 ペンタミラー
61h ペンタホルダ
62 焦点板
63 表示ユニット
64 スペーサ
65 付勢バネ
69 ドライバ
101 全体制御部
631 ファインダ内LCD
631f LCD用フレキシブルプリント基板(FPC)
632 照明用LED
633 ホルダ
633k エッジ部
634 防塵クッション
635 フレキシブルプリント基板(FPC)
635f LED用フレキシブルプリント基板(FPC)
DT 両面テープ
Hc カム孔
Mt マウント部
Pa〜Pc ピン
Qa 表示ユニットの全閉位置
Qe 表示ユニットの全開位置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光学ファインダユニット内に形成された内部空間を介して被写体光像をファインダ窓に導く導光手段と、
所定位置にセットされたセット状態にて、前記内部空間を介して前記ファインダ窓に表示内容の表示が可能な表示部と、
を備えており、
前記セット状態の表示部によって前記内部空間の開口が閉蓋されるとともに、
前記表示部は、前記セット状態から、前記所定位置にセットされず前記内部空間が開蓋される非セット状態への移行が可能である光学ファインダユニット。
【請求項2】
前記表示部は、所定の機構により、前記内部空間の開口外向き方向へのシフト動作と所定の回動軸を中心とした回動動作とが可能であり、
前記セット状態の表示部は、前記開口外向き方向へのシフト後に前記所定の回動軸を中心とした回動を行うことにより、前記非セット状態に移行される請求項1記載の光学ファインダユニット。
【請求項3】
前記所定の機構は、
前記内部空間が開蓋される方向についての前記表示部の回動を制限するストッパ、
を有する請求項2記載の光学ファインダユニット。
【請求項4】
撮影光学系を通った被写体光像に係る結像を行う焦点板、
をさらに備え、
前記表示部と前記焦点板との間には弾発性の部材が設けられる請求項1記載の光学ファインダユニット。
【請求項5】
前記所定の機構は、前記所定の回動軸に係る両端部の周りに前記表示部を回動させる2の回動部を有し、
前記2の回動部に挟まれた内側領域には、略矩形環状の弾発性部材が設けられる請求項2記載の光学ファインダユニット。
【請求項6】
前記表示部は、
表示画面を備えた本体部と、
前記表示画面に対しての投光が可能な発光部と、
を有し、
前記本体部と前記発光部とは所定の部材上に配設される請求項1記載の光学ファインダユニット。
【請求項7】
光学ファインダ内に形成された内部空間を介して被写体光像をファインダ窓に導く導光手段と、
所定位置にセットされたセット状態にて、前記内部空間を介して前記ファインダ窓に表示内容の表示が可能な表示部と、
を有してなる光学ファインダ部を備えており、
前記セット状態の表示部によって前記内部空間の開口が閉蓋されるとともに、
前記表示部は、前記セット状態から、前記所定位置にセットされず前記内部空間が開蓋される非セット状態への移行が可能である撮像装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate


【公開番号】特開2011−33670(P2011−33670A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−177324(P2009−177324)
【出願日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】