説明

光学フィルタ及びこれを具備する有機発光装置

【課題】外光視認性が向上した光学フィルタ及びこれを具備する有機発光装置を提供する。
【解決手段】光変色性層、偏光フィルム、位相差フィルム及びカラー粘着層を含み、光変色性層が、波長460ないし540nmの第1光線を選択的に吸収する第1染料、及び波長560ないし665nmの第2光線を選択的に吸収する第2染料を含み、カラー粘着層が、第1光線及び第2光線を選択的に吸収する光吸収物質を含む光学フィルタ及びこれを具備する有機発光装置である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学フィルタ及びこれを具備する有機発光装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的な有機発光装置は、アノード(第1電極)上に位置する有機層、及び前記有機層上に位置するカソード(第2電極)を含む。前記有機発光装置において、前記アノードと前記カソードとの間に電圧を印加すれば、正孔は、前記アノードから前記有機層内に注入され、電子は、前記カソードから前記有機層内に注入される。前記有機層内に注入された正孔と電子は、前記有機層で結合して励起子(exiton)を生成し、このような励起子が励起状態から基底状態に遷移しつつ光を放出する。
【0003】
このような有機発光装置において、前記アノードは反射電極であり、カソードは透明電極である。これにより、前記有機発光装置が駆動するとき、前記有機層から発光する光は、前記反射電極で反射され、前記透明電極を透過して外部に放出されうる。
【0004】
ここで、内光は、発光して100%外に出て行くが、外光は、40%ほどが反射されるために、完全なイメージが見られないという問題が生じうる。特に、黒色の視感が低下し、対照比(contrast ratio)が悪くなるので、外光を減らす目的で、有機発光装置が外部環境と出合う面に、偏光フィルム(polarizing film)を付着できる。
【0005】
前記構造の偏光フィルムの付着で、外光反射率は4%レベルに低くなりうるが、それによって、内光透過率が43%レベルにまで低くなり、光損失が発生することになる。このように発生する光損失と、製品の高輝度による消費電力とを減少させる必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の一側面は、新しい構造の光学フィルタを提供することである。
【0007】
本発明の他の側面は、前記光学フィルタを含む有機発光装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一側面によって、光変色性層、偏光フィルム、位相差フィルム及びカラー粘着層を含み、前記光変色性層が、波長460ないし540nmの第1光線を選択的に吸収する第1染料、及び波長560ないし665nmの第2光線を選択的に吸収する第2染料を含み、前記カラー粘着層が、前記第1光線及び前記第2光線を選択的に吸収する光吸収物質を含む光学フィルタが提供される。
【0009】
前記光変色性層の第1光線透過率は、50%以下でありうる。
【0010】
前記光変色性層の第2光線透過率は、50%以下でありうる。
【0011】
前記第1染料は、スピロキサジン化合物またはナフトピラン化合物を含むことができる。
【0012】
前記第2染料は、スピロキサジン化合物またはナフトピラン化合物を含むことができる。
【0013】
前記第1染料及び第2染料の重量比は、1:1ないし1:5でありうる。
【0014】
前記光変色性層の厚みは、0.1ないし20μmでありうる。
【0015】
前記カラー粘着層の第1光線及び第2光線の透過率は、50%以下でありうる。
【0016】
前記光吸収物質は、カーボンブラックでありうる。
【0017】
前記カラー粘着層の厚みは、0.1ないし10μmでありうる。
【0018】
前記偏光フィルムは、マトリックス、ヨウ素及び第3染料を含むことができる。
【0019】
前記ヨウ素及び前記第3染料の重量比は、1:1ないし1:2でありうる。
【0020】
前記偏光フィルムの厚みは、15ないし30μmでありうる。
【0021】
前記光学フィルタは、前記偏光フィルムと前記光変色性層との間に介在された第1基材層、及び前記偏光フィルムと前記カラー粘着層との間に介在された第2基材層をさらに含むことができる。
【0022】
前記第1基材層及び第2基材層は、トリアセチルセルロース(TAC)でありうる。
【0023】
他の側面によって、有機発光素子を具備した基板、及び前記有機発光素子から放出された光路上に位置した前記光学フィルタを具備する有機発光装置が提供される。
【0024】
前記有機発光素子から放出された光のうち、波長460ないし540nmの第1光線の強度をAとし、前記有機発光素子から放出され、前記光学フィルタを通過した光のうち、前記第1光線の強度をBとするとき、B/A×100(%)は、50%以下であり、前記有機発光素子から放出された光のうち、波長560ないし665nmの第2光線の強度をCとし、前記有機発光素子から放出され、前記光学フィルタを通過した光のうち、前記第2光線の強度をDとするとき、D/C×100(%)は、50%以下でありうる。
【発明の効果】
【0025】
本発明による光学フィルタは、外光視認性が向上し、輝度及び消費電力が改善される。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】一具現例による偏光フィルタを図示した図面である。
【図2】一具現例による偏光フィルタを図示した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、添付された図面を参照しつつ、本発明の構成及び作用について詳細に説明する。
【0028】
図1は、一側面による光学フィルタを図示した断面図である。
【0029】
一側面による光学フィルタは、光変色性層、偏光フィルム、位相差フィルム及びカラー粘着層を含む。光変色性層は、波長460ないし540nmの第1光線を選択的に吸収する第1染料、及び波長560ないし665nmの第2光線を選択的に吸収する第2染料を含み、カラー粘着層は、前記第1光線及び前記第2光線を選択的に吸収する光吸収物質を含む。
【0030】
ここで、光線を吸収するということは、その光線が有する波長に該当するエネルギーを吸収するということを示す。物質は、その構造によって、固有バンド構造を有するが、電子がほぼ完全に充填されたバンドを原子価バンド(valence band)といい、電子がほぼ完全に充填されていないバンドを伝導バンド(conduction band)といい、両バンドのエネルギー差をバンドギャップ(band gap)という。物質に存在する電子が、原子価バンドから伝導バンドに励起されつつ、バンドギャップに該当するエネルギーを吸収するが、このような過程が、光線を吸収する過程で現れる。
【0031】
また、光線を選択的に吸収するということは、特定の物質はその固有バンド構造による特定のバンドギャップを有するので、物質に存在する電子がそのバンドギャップに該当する特定波長のエネルギーだけを吸収し、他の波長のエネルギーは吸収しないということを示す。染料のような物質は、その構造によって、例えば、ベンゼン環の個数や位置などによって、固有のバンドギャップを有するので、そのバンドギャップに該当する特定エネルギーだけを吸収するが、これが、光線を選択的に吸収するということである。
【0032】
光変色性層は、光変色性染料を含む。光変色性染料は、太陽光または電気的装置によって発生した紫外線などによって色変換が起こる染料を意味する。光変色性染料には、例えば、紫外線が照射されたとき、AgOが分離されつつ色相が暗くなるサングラスのような製品に使われる染料がある。一般的に、光変色性材料を光学フィルタに使用すれば、可視光線領域帯の波長を吸収するために、野外で黒色の視感は向上するが、一方で、内光も吸収するために、内光損失が発生し、結局、黒色の視感が向上する効果が半減する。しかし、特定染料を使用し、特定波長帯で光吸収が選択的に起これば、内光の損失なしに黒色の視感を高め、外光視認性を改善できる。
【0033】
有機発光素子で使われる色相の波長帯域は、青色に該当する440ないし460nm、緑色に該当する540ないし560nm、及び赤色に該当する665ないし685nmであるので、前記範囲の波長は吸収せずに、それ以外の波長は吸収させることによって、有機発光装置の外光視認性を向上させることができる。前記光変色性層が、波長460ないし540nmの第1光線を選択的に吸収する第1染料、及び波長560ないし665nmの第2光線を選択的に吸収する第2染料を含むことによって、青色、緑色及び赤色以外の波長を吸収できる。
【0034】
カラー粘着層は、基本的に、偏光フィルム及び基材層を接着させたり、光学フィルタと有機発光素子とを接着させる役割を行う。カラー粘着層は、主にバインダ物質からなり、アクリル系高分子、シリコン系高分子、エステル系高分子、ウレタン系高分子、アミド系高分子、エーテル系高分子、フルオロ系高分子及びゴムからなる群から選択されたいずれか一つ以上を含むことができる。具体的には、前記バインダは、アクリル系高分子及びシリコン系高分子でありうる。前記カラー粘着層は、青色、緑色及び赤色以外の波長帯域である、波長460ないし540nmの第1光線と、波長560ないし665nmの第2光線とを選択的に吸収する光吸収物質を含む。
【0035】
光変色性層に対する波長460ないし540nmの第1光線の透過率、及び波長560ないし665nmの第2光線の透過率は、それぞれ50%以下でありうる。透過率が、前記範囲を満足する場合、外光の反射率が低くなり、視感が優秀になりうる。
【0036】
前記第1光線を吸収する第1染料及び第2光線を吸収する第2染料は、スピロキサジン化合物またはナフトピラン化合物を含むことができる。
【0037】
スピロキサジン化合物の例としては、1,3,3−トリメチルスピロ[インドリノ−2,3’−[3H]ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン]、5−メトキシ−1,3,3−トリメチルスピロ[インドリノ−2,3’−[3H]ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン]、5−クロロ−1,3,3−トリメチルスピロ[インドリノ−2,3’−[3H]ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン]、4,7−ジエトキシ−1,3,3−トリメチルスピロ[インドリノ−2,3’−[3H]ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン]、5−クロロ−1−ブチル−3,3−ジメチルスピロ[インドリノ−2,3’−[3H]ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン]、1,3,3,5−テトラメチル−9’−エトキシスピロ[インドリノ−2,3’−[3H]ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン]、1−ベンジル−3,3−ジメチルスピロ[インドリン−2,3’−[3H]ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン]、1−(4−メトキシベンジル)−3,3−ジメチルスピロ[インドリン−2,3’−[3H]ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン]、1−(2−メチルベンジル)−3,3−ジメチルスピロ[インドリン−2,3’−[3H]ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン]、1−(3,5−ジメチルベンジル)−3,3−ジメチルスピロ[インドリン−2,3’−[3H]ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン]、1−(4−クロロベンジル)−3,3−ジメチルスピロ[インドリン−2,3’−[3H]ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン]、1−(4−ブロモベンジル)−3,3−ジメチルスピロ[インドリン−2,3’−[3H]ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン]、1−(2−フルオロベンジル)−3,3−ジメチルスピロ[インドリン−2,3’−[3H]ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン]、1,3,5,6−テトラメチル−3−エチルスピロ[インドリン−2,3’−[3H]ピリド(pyrido)[3,2−f][1,4]ベンゾキサジン(benzoxazine)]、1,3,3,5,6−ペンタメチルスピロ[インドリン−2,3’−[3H]ピリド[3,2−f][1,4]ベンゾキサジン]、6’−(2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)−1,3−ジヒドロ−3,3−ジメチル−1−プロピル−スピロ[2H−インドール−2,3’−[3H]ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン]、6’−(2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)−1,3−ジヒドロ−3,3−ジメチル−1−(2−メチルプロピル)−スピロ[2H−インドール−2,3’−[3H]−ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン]、1,3,3−トリメチル−1−6’−(2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)−スピロ[2H−インドール−2,3’−[3H]ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン]、1,3,3−トリメチル−6’−(1−ピペリジニル)−スピロ[2H−インドール−2,3’−[3H]ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン]、1,3,3−トリメチル−6’−(1−ピペリジニル)−スピロ[2H−インドール−2,3’−[3H]ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン]、1,3,3−トリメチル−6’−(1−ピペリジニル)−6−(トリフルオロメチル)−スピロ[2H−インドール−2,3’−[3H]ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン]、及び1,3,3,5,6−ペンタメチル−スピロ[2H−インドール−2,3’−[3H]ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン」が含まれる。
【0038】
ナフトピラン化合物の例としては、3,3−ジフェニル−3H−ナフト[2,1−b]ピラン、2,2−ジフェニル−2H−ナフト[2,1−b]ピラン、3−(2−フルオロフェニル)−3−(4−メトキシフェニル)−3H−ナフト[2,1−b]ピラン、3−(2−メチル−4−メトキシフェニル)−3−(4−エトキシフェニル)−3H−ナフト[2,1−b]ピラン、3−(2−プリル)−3−(2−フルオロフェニル)−3H−ナフト[2,1−b]ピラン、3−(2−チエニル)−3−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)−3H−ナフト[2,1−b]ピラン、3−{2−(1−メチルピロリジニル)}−3−(2−メチル−4−メトキシフェニル)−3H−ナフト[2,1−b]ピラン、スピロ〔ビシクロ[3.3.1]ノナン−9,3’−3H−ナフト[2,1−b]ピラン〕、スピロ〔ビシクロ[3.3.1]ノナン−9−2’−3H−ナフト[2,1−b]ピラン〕、4−[4−[6−(4−モルホリニル)−3−フェニル−3H−ナフト[2,1−b]ピラン−3−イル]フェニル]−モルホリン、4−[3−(4−メトキシフェニル)−3−フェニル−3H−ナフト[2,1−b]ピラン−6−イル]−モルホリン、4−[3,3−ビス(4−メトキシフェニル)−3H−ナフト[2,1−b]ピラン−6−イル]−モルホリン、4−[3−フェニル−3−[4−(1−ピペリジニル)フェニル]−3H−ナフト[2,1−b]ピラン−6−イル]−モルホリン、及び2,2−ジフェニル−2H−ナフト[2,1−b]ピランが含まれる。
【0039】
光変色性層に使われる第1染料と第2染料との種類及び濃度は、前記光変色性層に吸収される光線によって限定されるものではない。例えば、前記第1染料と第2染料との重量比は、1:1ないし1:5でありうる。
【0040】
光変色性層が第1染料及び第2染料を同時に含み、波長460ないし540nmの第1光線、及び波長560ないし665nmの第2光線を同時に吸収することによって、発光スペクトルで、青色と緑色とのピーク波長が交差する点、及び緑色と赤色とのピーク波長が交差する点の感度(intensity)が低くなり、このような光変色性層を含むフィルタを使用する有機発光素子の色純度及び色再現が向上しうる。
【0041】
光変色性層の厚みは、一般的に、0.1μmないし20μmでありうる。光変色性層の厚みが、0.1μm以上であるならば、均一な厚みにコーティングが可能であり、光吸収率が適切なレベルに達することができ、光変色性層の厚みが、20μm以下であるならば、製造工程で、気泡が発生したり、またはコーティング層が剥がれる現象が減ることになる。
【0042】
カラー粘着層は、波長460ないし540nmの第1光線、及び波長560ないし665nmの第2光線を選択的に吸収する光吸収物質を含むことができる。前記カラー粘着層を通過しつつ、第1光線及び第2光線の透過率は、50%以下になり、青色光、緑色光及び赤色光の透過率は、それ以上になりうる。前記第1光線及び第2光線の透過率が、50%以下であるならば、黒色の視感が低下せずに、有機発光素子の色再現を向上させることができる利点がある。
【0043】
カラー粘着層に含まれる光吸収物質は、波長460ないし540nmの第1光線、及び波長560ないし665nmの第2光線を吸収する物質であるならば、いかなるものでも使用可能である。
【0044】
前記光吸収物質は、例えば、カーボンブラック、黒色無機物、黒色有機物、黒色色素系及びその他金属などがある。カラー粘着層に使われる光吸収物質の種類及び濃度は、カラー粘着層に吸収される光線によって限定されるものではない。
【0045】
具体的には、前記光吸収物質は、カーボンブラックでありうる。
【0046】
カラー粘着層の厚みは、0.1μmないし10μmでありうる。カラー粘着層の厚みが0.1μm以上であるならば、均一な厚みにコーティングが可能であり、粘着性と光吸収率とが適切なレベルに達することができ、カラー粘着層の厚みが、10μm以下であるならば、コーティング層が剥がれる現象が減ることになる。
【0047】
偏光フィルムは、偏光効果をもたらすフィルムであり、マトリックス構造をなしており、マトリックス、ヨウ素及び第3染料を含む。マトリックスは、ポリビニルアルコール(PVA)からなる構造でありうる。
【0048】
前記偏光フィルムは、ヨウ素及び第3染料を同時に含む。ヨウ素をポリビニルアルコールに含めて偏光フィルムを形成する場合には、ヨウ素イオン鎖が、延伸配向されたポリビニルアルコール鎖によって配向されつつ偏光性が示される。ポリビニルアルコールがヨウ素を含む場合には、偏光効率及び透過度にすぐれるが、ヨウ素の昇華性によって、温湿度及び光に対する耐久性が低下し、結局、均一度が低下しうる。
【0049】
染料をポリビニルアルコールに含めて偏光フィルムを形成すれば、ヨウ素を使用した場合と同様に、染料が、延伸配向されたポリビニルアルコール鎖によって配向されつつ、偏光性を示すことになる。ポリビニルアルコールが染料系を含む場合には、ヨウ素のような昇華性がないので、耐久性にすぐれるが、二色性が不良になりうる。ここで、均一度と耐久性とにすぐれる第3染料とヨウ素とを、同時にポリビニルアルコールに含めて偏光フィルムを形成すれば、不足したヨウ素の均一度を第3染料が補完する構造になりうる。
【0050】
第3染料は、染料系偏光フィルムの製造に使われる染料であるならば、いずれのものでも使用可能である。例えば、前記第3染料は、下記構造を有する染料でありうる。
【0051】
【化1】

【0052】
【化2】

【0053】
【化3】

【0054】
【化4】

【0055】
前記式で、nは、1ないし4の整数である。
【0056】
偏光フィルムに使われるヨウ素と第3染料との重量比は、1:1ないし1:2でありうる。ヨウ素と第3染料との重量比が前記範囲を満足する場合、均一度及び偏光度がいずれも低下せずに優秀である。
【0057】
偏光フィルムの厚みは、15ないし30μmでありうる。偏光フィルムの厚みが、前記範囲を満足する場合、これを含む光学フィルタは、スリムな形態であり、かつ衝撃に強いという特性を有する。
【0058】
偏光フィルムは、吸収軸と偏光軸とを具備する。吸収軸は、ヨウ素イオン鎖及び第3染料イオン鎖が延伸配向された軸であり、任意の方向に振動する光線の2つの垂直成分のうち一方の成分が偏光フィルムの電子と相互作用し、光線の電気的エネルギーが電子のエネルギーに変わる過程で、その成分を消滅させる。偏光軸は、このような吸収軸に垂直な軸であり、偏光軸方向に振動する光を透過させる。
【0059】
偏光フィルムは、ポリビニルアルコール・フィルムを延伸させた後でヨウ素と第3染料とを合着させる方法、ヨウ素と第3染料とをポリビニルアルコール・フィルムに吸着させた後で延伸させる方法、及びヨウ素と第3染料とをポリビニルアルコール・フィルムに粘着させつつ、同時に延伸させる方法などによって製造可能である。
【0060】
位相差フィルムは、一般的にλ/4位相差フィルムでありうる。λ/4位相差フィルムは、位相差フィルムの光軸に平行であり、互いに垂直である2偏光成分に、λ/4ほどの位相差を付与し、線偏光を円偏光に変えたり、あるいは円偏光を線偏光に変える役割を果たす。
【0061】
位相差フィルムは、有機発光装置から出てくる内光を、円偏光から線偏光に変化させたり、または線偏光から円偏光に変化させる。
【0062】
前記位相差フィルムは、ポリエチレンテレフタレート(PET)またはトリアセチルセルロース(TAC)からなり、前記材料のフィルムをベルベットにラビングし、フィルム表面に方向性を付与した後、コータ(coater)装置を利用して液晶をコーティングし、液晶がコーティングされたフィルムに乾燥工程を行って製造できる。
【0063】
前記位相差フィルムは、ポリエチレンテレフタレート(PET)またはトリアセチルセルロース(TAC)からなり、前記材料のフィルムに、光配向膜をコーティングした後でレーザを照射し、フィルム表面に方向性を付与した後、コータ装置を利用して液晶をコーティングして乾燥することによって製造できる。
【0064】
一具現例によれば、前記光学フィルムは、カラー粘着層、位相差フィルム、偏光フィルム及び光変色性層が順に積層されている構造でありうる。
【0065】
図2は、他の側面による光学フィルムを図示した断面図である。
【0066】
前記光学フィルムにおいて、偏光フィルムを保護するために、偏光フィルムと接触する部分に基材層を形成できる。例えば、光学フィルタは、光変色性層、偏光フィルム、位相差フィルム及びカラー粘着層を含み、前記偏光フィルムと光変色性層との間に介在された第1基材層、及び前記偏光フィルムとカラー粘着層との間に介在された第2基材層をさらに含むことができる。
【0067】
第1基材層は、偏光フィルムを支持して保護し、偏光フィルムの耐久性、耐湿性及び機械的強度などを補強する役割を行う。第1基材層としては、光透過率が高く、複屈折性が比較的低く、表面改質による親水化が容易な材質を使用でき、例えば、トリアセチルセルロースを使用できる。第1基材層の厚みは、十分な強度を得るために、50ないし100μmに形成できる。第2基材層は、偏光フィルムを支持し、外部の衝撃などから偏光フィルムを保護する役割を行う。前記第2基材層の材質及び厚みは、第1基材層の材質及び厚みと同一でありえる。
【0068】
前記光学フィルムは、光変色性層、偏光フィルム、位相差フィルム、カラー粘着層、第1基材層及び第2基材層を含み、前記第1基材層は、前記偏光フィルムと前記位相差フィルムとの間に介在され、前記第2基材層は、前記偏光フィルムと前記光変色性層との間に介在された構造でありうる。
【0069】
一具現例によれば、前記光学フィルムは、カラー粘着層、位相差フィルム、第1基材層、偏光フィルム、第2基材層及び光変色性層が順に積層されている構造でありうる。
【0070】
他の側面による有機発光装置は、有機発光素子を具備した基板、及び前記有機発光素子から放出された光路上に位置する一具現例による光学フィルタを含むことができる。
【0071】
前記有機発光素子は第1電極、前記第1電極に対向した第2電極、及び前記第1電極と前記第2電極との間に介在された有機膜を具備できる。例えば、有機発光素子は、第1電極/正孔注入層/発光層/第2電極、第1電極/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/第2電極、または第1電極/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/電子注入層/第2電極の構造を有することができる。または、前記有機発光素子は、第1電極/正孔注入機能及び正孔輸送機能を同時に有する単一膜/発光層/電子輸送層/第2電極、または第1電極/正孔注入機能及び正孔輸送機能を同時に有する単一膜/発光層/電子輸送層/電子注入層/第2電極の構造を有することができる。
【0072】
前記第1電極は、アノードまたはカソードでありうる。ここで、基板としては、一般的な有機発光素子で使われる基板を使用するが、機械的強度、熱的安定性、透明性、表面平滑性、取扱容易性及び防水性にすぐれるガラス基板または透明プラスチック基板が望ましい。第1電極用物質としては、伝導性にすぐれる酸化インジウムスズ(ITO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)、酸化スズ(SnO)、酸化亜鉛(ZnO)、Al、Ag、Mgなどを利用でき、透明電極または反射電極として形成されうる。
【0073】
前記正孔注入層の物質としては、公知の正孔注入材料を使用できる。例えば、銅フタロシアニンのようなフタロシアニン化合物、4,4’,4”−トリス(3−メチルフェニルフェニルアミノ)トリフェニルアミン(m−MTDATA)、N,N’−ジ(1−ナフチル)−N,N’−ジフェニルベンジジン(NPB)、4,4’,4”−トリス{N,Nジフェニルアミノ}トリフェニルアミン(TDATA)、4,4’−ビス[N−(ナフチル)−N−フェニル−アミノ]ビフェニル(2−TNATA)、ポリアニリン/ドデシルベンゼンスルホン酸(Pani/DBSA)、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)/ポリ(4−スチレンスルホネート)(PEDOT/PSS)、ポリアニリン/カンファースルホン酸(Pani/CSA)、またはポリアニリン/ポリ(4−スチレンスルホネート)(PANI/PSS)などを使用できるが、それらに限定されるものではない。
【0074】
前記正孔輸送層の物質は、公知の正孔輸送層の物質を利用できる。例えば、N−フェニルカルバゾール、ポリビニルカルバゾールのようなカルバゾール誘導体;N,N’−ジ(1−ナフチル)−N,N’−ジフェニルベンジジン(NPB)、N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェニル−[1,1−ビフェニル]−4,4’−ジアミン(TPD)、N,N’−ジ(ナフタレン−1−イル)−N,N’−ジフェニルベンジジン(α−NPD)などの芳香族縮合環を有するアミン誘導体などを使用できる。
【0075】
前記発光層は、公知の多様な発光物質を利用して形成できるが、公知のホスト及びドーパントを利用して形成することもできる。前記ドーパントの場合、公知の蛍光ドーパント及び公知のリン光ドーパントをいずれも使用できる。例えば、ホストとしては、トリス(8−キノリノラト)アルミニウム(Alq3)、4,4’−N,N’−ジカルバゾール−ビフェニル(CBP)、9,10−ジ(ナフタレン−2−イル)アントラセン(AND)またはジスチリルアリーレン(DSA)などを使用できるが、これらに限定されるものではない。一方、公知の赤色ドーパントとして、PtOEP、Ir(piq)、BtpIr(acac)、4−(ジシアノメチレン)−2−t−ブチル−6−(1,1,7,7−テトラメチルジュロリジル−9−エニル)−4H−ピラン(DCJTB)などを利用できるが、これらに限定されるものではない。また、公知の緑色ドーパントとして、Ir(ppy)(ppy=フェニルピリジン)、Ir(ppy)(acac)、Ir(mpyp)、10−(2−ベンゾチアゾリル)−2,3,6,7−テトラヒドロ−1,1,7,7−テトラメチル−1H,5H,11H−(1)ベンゾピロピラノ(6,7−8−i,j)キノリジン−11−オン(C545T)などを利用できるが、これらに限定されるものではない。一方、公知の青色ドーパントとして、FIrpic、(Fppy)Ir(tmd)、Ir(dfppz)、ter−フルオレン、4,4’−ビス(4−ジフェニルアミノスチリル)ビフェニル(DPAVBi)、2,5,8,11−テトラ−t−ブチルペリレン(TBPe)などを利用できるが、これらに限定されるものではない。
【0076】
前記電子輸送層の物質は、公知の電子輸送層の形成材料を任意に選択して使用することもできる。例えば、その例としては、Alq3,BAlqのようなキノリン誘導体、1,2,4−トリアゾール誘導体(TAZ)のような公知の材料を使用することができるが、これらに限定されるものではない。
【0077】
電子注入層としては、LiF、NaCl、CsF、LiO、BaOのような電子注入層形成材料として公知の任意の物質を使用することもできる。前記電子注入層の蒸着条件及びコーティング条件は、使用する化合物によって異なるが、一般的に、正孔注入層の形成とほぼ同じ条件範囲で選択される。
【0078】
前記第2電極は、カソードまたはアノードとして使われうる。前記第2電極形成用の物質としては、小さい仕事関数を有する金属、合金、電気伝導性化合物及びそれらの混合物を使用することができる。具体的な例としては、リチウム(Li)、マグネシウム(Mg)、アルミニウム(Al)、アルミニウム−リチウム(Al−Li)、カルシウム(Ca)、マグネシウム−インジウム(Mg−In)、マグネシウム−銀(Mg−Ag)などを挙げることができる。また、前面発光素子を得るために、ITO、IZOを使用した透明カソードを使用することもできる。
【0079】
前記有機発光素子の基板に、光学フィルタを接着させるために、粘着剤を使用するのにおいて、減圧粘着剤(PSA:pressure sensitive adhesive)が使われ、例えば、前述のカラー粘着剤を使用することができる。
【0080】
粘着剤成分は、弾性率と接着特性とが良好であり、基板と粘着剤層との間で微細な気泡の発生を減らし、粘着剤の剥離を防止できるアクリル系共重合体を含むことができる。粘着剤は、光学フィルタを基板に付着させるだけではなく、光学フィルタの耐湿性を補強し、一定の弾性を有し、外部の衝撃から光学フィルタを保護する役割を行う。
【0081】
前記有機発光素子から放出された光のうち、ピーク波長470ないし510nmの第1光線の強度をAとし、前記有機発光素子から放出され、前記光学フィルタを通過した光のうち、前記第1光線の強度をBとするとき、B/A×100(%)が50%以下であり、前記有機発光素子から放出された光のうち、ピーク波長540ないし610nmの第2光線の強度をCとし、前記有機発光素子から放出され、前記光学フィルタを通過した光のうち、前記第2光線の強度をDとするとき、D/C×100(%)が50%以下でありうる。
【0082】
以下、本発明の実施例を具体的に例示するが、本発明が、下記の実施例に限定されるものであるということを意味するものではない。
【実施例】
【0083】
実施例1
ポリビニルアルコール・フィルムを、ヨウ素0.28g/L及び前記化合物2の染料0.37g/を含有する水溶液で染色させた後、5倍延伸させ、20μm厚の偏光フィルムを製造した。
【0084】
最大吸収ピーク波長である490nmで、透過率が45%である1,3,3−トリメチルスピロ[インドリノ−2,3’−[3H]ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン]0.1g、最大吸収ピーク波長である610nmで、透過率が45%である3,3−ジフェニル−3H−ナフト[2,1−b]ピラン(第1染料)0.2g、及び硬化剤3gを含有する樹脂溶液を製造した。
【0085】
位相差フィルムとして、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを使用し、カラー粘着層としては、カーボンブラックを含むアクリル系高分子を使用した。
【0086】
前記位相差フィルム上に粘着材を使用し、前記偏光フィルムを接着させ、前記偏光フィルム上に光変色性特性を有する樹脂溶液を塗布した。乾燥後の光変色性層の厚みは、10μmと測定された。
【0087】
次に、前記偏光フィルムの一面に、前記カラー粘着層を接着させ、光学フィルタを得た。
【0088】
実施例2
ポリビニルアルコール・フィルムをヨウ素0.28g/L及び前記化合物2の染料0.37g/を含有する水溶液で染色させた後、5倍延伸させ、10μm厚の偏光フィルムを製造した。
【0089】
最大吸収ピーク波長である490nmで、透過率が45%である1,3,3−トリメチルスピロ[インドリノ−2,3’−[3H]ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン]0.1g、最大吸収ピーク波長である610nmで、透過率が45%である3,3−ジフェニル−3H−ナフト[2,1−b]ピラン(第1染料)0.3g、及び硬化剤3gを含有する樹脂溶液を製造した。
【0090】
前記内容を除いては、実施例1と同一に行った。
【0091】
実施例3
最大吸収ピーク波長である490nmで、透過率が45%である1,3,3−トリメチルスピロ[インドリノ−2,3’−[3H]ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン]0.05g、最大吸収ピーク波長である610nmで、透過率が45%である3,3−ジフェニル−3H−ナフト[2,1−b]ピラン(第1染料)0.25g、及び硬化剤3gを含有する樹脂溶液を製造した点を除いては、実施例1と同一に行った。
【0092】
比較例1
最大吸収ピーク波長である450nmで、透過率が55%である1’,3’,3’−トリメチルスピロ(2H−1−ベンゾピラン−2,2’−インドリン)0.4g、及び硬化剤3gを含有する樹脂溶液を製造した点を除いては、実施例1と同一に行った。
【0093】
実施例1ないし3及び比較例1の光学フィルタを、有機発光素子を具備した基板に適用し、外光量による外光視認性数値を測定し、表1に示した。
【0094】
外光視認性数値は、光学フィルタに内光として白色光を照射し、外光として標準光D65(昼光)を照射しつつ、外部で測定した光の輝度を、光学フィルタに内光を照射せずに、外光として標準光D65(昼光)を照射しつつ外部で測定した光の輝度で割った値として定義した。
【0095】
【表1】

【0096】
表1を参照すれば、実施例1ないし3の場合、外光視認性数値が、いずれも3.5以上である一方、比較例1の場合は、3.0以下もあるということが分かる。外光視認性ACR値が3以上であるならば、非常に優秀であるが、実施例1ないし3の場合には、外光視認性が向上するということが分かる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光変色性層、偏光フィルム、位相差フィルム及びカラー粘着層を含み、
前記光変色性層が、波長460ないし540nmの第1光線を選択的に吸収する第1染料、及び波長560ないし665nmの第2光線を選択的に吸収する第2染料を含み、前記カラー粘着層が、前記第1光線及び前記第2光線を選択的に吸収する光吸収物質を含む光学フィルタ。
【請求項2】
前記光変色性層の第1光線透過率が、50%以下であることを特徴とする請求項1に記載の光学フィルタ。
【請求項3】
前記光変色性層の第2光線透過率が、50%以下であることを特徴とする請求項1に記載の光学フィルタ。
【請求項4】
前記第1染料が、スピロキサジン化合物またはナフトピラン化合物を含むことを特徴とする請求項1に記載の光学フィルタ。
【請求項5】
前記第1染料が、スピロキサジン化合物であることを特徴とする請求項1に記載の光学フィルタ。
【請求項6】
前記第2染料が、スピロキサジン化合物またはナフトピラン化合物を含むことを特徴とする請求項1に記載の光学フィルタ。
【請求項7】
前記第2染料が、ナフトピラン化合物であることを特徴とする請求項1に記載の光学フィルタ。
【請求項8】
前記第1染料及び第2染料の重量比が、1:1ないし1:5であることを特徴とする請求項1に記載の光学フィルタ。
【請求項9】
前記光変色性層の厚みが、0.1ないし20μmであることを特徴とする請求項1に記載の光学フィルタ。
【請求項10】
前記カラー粘着層の第1光線及び第2光線の透過率が、50%以下であることを特徴とする請求項1に記載の光学フィルタ。
【請求項11】
前記光吸収物質が、カーボンブラックであることを特徴とする請求項1に記載の光学フィルタ。
【請求項12】
前記カラー粘着層の厚みが、0.1ないし10μmであることを特徴とする請求項1に記載の光学フィルタ。
【請求項13】
前記偏光フィルムが、マトリックス、ヨウ素及び第3染料を含むことを特徴とする請求項1に記載の光学フィルタ。
【請求項14】
前記ヨード及び前記第3染料の重量比が、1:1ないし1:2であることを特徴とする請求項1に記載の光学フィルタ。
【請求項15】
前記偏光フィルムの厚みが、15ないし30μmであることを特徴とする請求項1に記載の光学フィルタ。
【請求項16】
前記偏光フィルムと前記光変色性層との間に介在された第1基材層、及び前記偏光フィルムと前記カラー粘着層との間に介在された第2基材層をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の光学フィルタ。
【請求項17】
前記第1基材層及び第2基材層が、トリアセチルセルロース(TAC)であることを特徴とする請求項16に記載の光学フィルタ。
【請求項18】
有機発光素子を具備した基板と、
前記有機発光素子から放出された光路上に位置した光学フィルタと、を具備した有機発光装置であって、
前記光学フィルタが請求項1ないし請求項17のうち、いずれか1項に記載の光学フィルタであることを特徴とする有機発光装置。
【請求項19】
前記有機発光素子から放出された光のうち、
波長460ないし540nmの第1光線の強度をAとし、前記有機発光素子から放出され、前記光学フィルタを通過した光のうち、前記第1光線の強度をBとするとき、B/A×100(%)が50%以下であり、
波長560ないし665nmの第2光線の強度をCとし、前記有機発光素子から放出され、前記光学フィルタを通過した光のうち、前記第2光線の強度をDとするとき、D/C×100(%)が50%以下であることを特徴とする請求項18に記載の有機発光装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−191738(P2011−191738A)
【公開日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−11755(P2011−11755)
【出願日】平成23年1月24日(2011.1.24)
【出願人】(308040351)三星モバイルディスプレイ株式會社 (764)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Mobile Display Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】San #24 Nongseo−Dong,Giheung−Gu,Yongin−City,Gyeonggi−Do 446−711 Republic of KOREA
【Fターム(参考)】