説明

光学機器

【課題】省エネ効果に優れた光学機器を提供する。
【解決手段】振れ補正レンズ102を光軸方向に駆動することによって光学的に振れを補正する振れ補正手段は、遮断周波数を規定するフィルタ係数が可変であり、振れ補正の対象である周波数を抽出するハイパスフィルタ138と、振れ補正手段の動作時間が長くなると遮断周波数がより低域になるようにフィルタ係数を変更してハイパスフィルタに設定するフィルタ係数設定手段と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、振れ補正手段を有する撮像装置や双眼鏡などの光学機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、振れ補正機能での省エネ技術として、特定の撮影条件で振れ補正を禁止、若しくは振れ補正レンズの補正駆動範囲を制限する技術が開示されている(特許文献1及び2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−080533号公報
【特許文献2】特開平8−136964号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1及び2は、ある特定条件を満たす場合のみ省エネ効果が有効になり、一般的な使用条件では省エネ効果は無効であるため、省エネ効果は必ずしも十分ではない。
【0005】
本発明は、省エネ効果に優れた光学機器を提供することを例示的な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の光学機器は、振れ補正レンズを光軸方向に駆動することによって光学的に振れを補正する振れ補正手段を有する光学機器であって、前記振れ補正手段は、遮断周波数を規定するフィルタ係数が可変であり、振れ補正の対象である周波数を抽出するハイパスフィルタと、前記振れ補正手段の動作時間が長くなると前記遮断周波数がより低域になるように前記フィルタ係数を変更して前記ハイパスフィルタに設定するフィルタ係数設定手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、省エネ効果に優れた光学機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、本実施例の光学機器のブロック図である。
【図2】図2は、振れ補正周波数と振れ周波数抽出レベルとの関係を示すグラフである。
【図3】図3は、図1に示す光学機器の動作を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、本実施例の光学機器のブロック図である。本実施例の光学機器は、双眼鏡などの観察装置であるが、本発明はデジタルカメラやデジタルビデオカメラなどの撮像装置、その他光学補正によって振れ補正を行う光学機器にも適用可能である。
【0010】
光学機器は、観察光学系、焦点調節手段、振れ補正手段を有する。
【0011】
観察光学系は、被写体Sの像をユーザの瞳Eに結像して観察することを可能にする光学系であり、対物レンズ群101、振れ補正レンズ102、プリズム103、接眼レンズ群104を有する。なお、ユーザの両目の瞳Eに対応して実際には一対の観察光学系が設けられて各観察光学系は同一の構成を有するが、図1では便宜上、一方の瞳Eに被写体像(光学像)を結像させる光路に配置された一つの観察光学系を示している。
【0012】
対物レンズ群101と振れ補正レンズ102は、対物ユニット106としてユニット化されている。対物レンズ群101は被写体像を集光する。プリズム103は目幅調整に合わせて光軸を可変する。接眼レンズ群104は、プリズム103を通過した被写体像を、所定倍率拡大してユーザの瞳Eへ結像させる。
【0013】
焦点調節手段は、中空円筒ネジ穴部を有する固定リング105a、スクリューネジ105b及びフォーカスリング105cを有する。
【0014】
固定リング105aは対物ユニット106の筺体の内部に固定され、対物ユニット106と共に光軸方向に移動可能に構成されている。固定リング105の中空円筒ネジ穴部にはスクリューネジ105bの一端が嵌合しており、スクリューネジ105bは一部が対物ユニット106と不図示の光学機器の筺体から突出した状態で光学機器の筺体に取り付けられる。スクリューネジ105bの光学機器の筺体から突出した他の端部にはフォーカスリング105cが設けられている。フォーカスリング105を回転すると、対物ユニット106が光学機器の筺体内で光軸方向に移動し、焦点調節が行われる。
【0015】
振れ補正手段は、振れ補正レンズ102、操作スイッチ(SW)108、電源回路109、ジャイロ110、増幅器111、駆動回路112、アクチュエータ113、位置検出部114、マイクロコンピュータ(マイコン)120を有する。図1では簡略的に示されているが、ジャイロ110、アクチュエータ113及び位置検出部114は各振れ補正レンズ102に対応して設けられ、各ジャイロ110、各アクチュエータ113及び各位置検出部114はそれぞれ同一の構成を有する。
【0016】
振れ補正レンズ102は光学的に振れを補正する。振れ補正レンズ102は、ヨー方向(水平方向)とピッチ方向(垂直方向)に2軸に変動して振れ補正を行い、連結機構107によって2軸の動きは等量可動できる。なお、ヨー方向の振れ補正制御とピッチ方向の振れ補正制御は基本的に同じなので、図1では一方の振れ補正制御のみを示している。
【0017】
操作SW108は双眼鏡の外装部に設けられてユーザによって操作されることによって振れ補正を作動(オン)及び停止(オフ)するスイッチであり、ダイヤル、ボタン、ポインティングデバイスなどを含む。また、操作SW108は、マイコン120の後述するタイマ132に設定される設定時間を変更したり、マイコン120の後述するフィルタ係数を変更したり、各種設定を行う機能も有している。
【0018】
電源回路109は操作SW108の操作に応じて振れ補正手段の各部を中心に電力を供給する。
【0019】
ジャイロ110は、光学機器の内部に配置され、光学機器の筐体の振れを検出し、振れに応じた角速度信号を出力する角速度センサである。ジャイロ110からの出力信号は増幅器111で増幅される。
【0020】
駆動回路112は、マイコン120から補正信号を受信してPWM駆動信号を生成し、PWM駆動信号に従ってアクチュエータ113を駆動する。アクチュエータ113は、補正信号に従って振れ補正レンズ102を駆動する。本実施例のアクチュエータ113はボイスコイルモータ等の電磁アクチュエータである。
【0021】
位置検出部114は振れ補正レンズ102の位置を検出して位置信号を生成し、マイコン120の(後述するA/D変換器125)に供給する。位置検出部114は、位置検出センサと位置検出センサの出力信号を増幅する増幅回路から構成される。位置検出センサは、PSD等の受光センサとIRED等の赤外発光素子を組み合わせた光検出センサによるエンコーダや、磁性体とホール素子を組み合わせた磁気検出センサを利用することができる。
【0022】
マイコン120は操作SW108からの入力をトリガとして振れ補正制御を開始し、振れ補正手段の各部を制御する制御手段(CPU、プロセッサ)である。より具体的には、マイコン120はジャイロ110からの出力信号から振れ周波数を抽出し、角速度信号から角変位信号への演算処理(デジタル処理)を経て、振れ補正量を表す補正信号を生成する。また、マイコン120は、後述するように、ハイパスフィルタ(HPF)138にフィルタ係数を変更する。
【0023】
マイコン120は、図2に示す振れ補正手段として、A/D変換器121、HPF138と、フィルタ係数設定手段、ローパスフィルタ(LPF)122、積分器(INT)123、比較器124、A/D変換器125、増幅器126を有する。
【0024】
A/D変換器121は、増幅器111を経たジャイロ110のアナログ出力信号をデジタル信号に変換し、HPF138に接続されている。
【0025】
HPF138は、選択された高周波を通過させ、遮断周波数よりも低い周波数帯域を減衰させる、フィルタ係数が可変の可変フィルタである。HPF138のフィルタ係数はフィルタ係数設定手段によって設定される。
【0026】
フィルタ係数設定手段は、電源制御回路130、タイマ132、複数の(本実施例では3つの)レジスタ134a〜134c及び選択回路136から構成される。
【0027】
タイマ132は操作スイッチ108と電源制御回路130に接続される。電源制御回路130は、電源回路109から供給される電源をタイマ132及びマイコン120のその他の部分に供給する(電源制御回路130と各部の接続は図1では省略されている)。
【0028】
タイマ132は、操作SW108からの入力をトリガとして振れ補正制御開始と共に時間計測(計時)を開始し、振れ補正制御停止と共に計時を停止してリセットされ、振れ補正手段の作動時間を計測する。タイマ132は、設定時間(期間)(例えば、開始から30秒、その後、開始から60秒)を計測するたびにレジスタ134a〜134cを選択するためのトリガを選択回路136に出力する。ユーザは、操作スイッチ108を通じてタイマ132の設定時間を変更することができる。
【0029】
レジスタ134a〜134cは、それぞれが遮断周波数(または通過させる周波数帯域の下限)を規定する異なるフィルタ係数(フィルタ係数1〜3)を保持する記憶素子(メモリ)である。本実施例では、レジスタ134a〜134cを3つの異なる記憶素子から構成しているが、一つのメモリとして構成されてもよい。レジスタ134a〜134cは、選択回路136に接続され、選択回路136によって選択されたレジスタが保持するフィルタ係数がHPF138に設定されるように構成されている。
【0030】
図2は、HPF138の遮断周波数の遷移図である。本実施例では、フィルタ係数1は遮断周波数を1Hzに設定する。これにより、HPF138は、1Hzよりも高周波を通過させる。フィルタ係数1は初期設定の遮断周波数である。フィルタ係数2は遮断周波数を0.1Hzに設定する。フィルタ係数3は遮断周波数を0.01Hzに設定する。
【0031】
即ち、フィルタ係数1に対応する遮断周波数(1Hz)よりもフィルタ係数2に対応する遮断周波数(0.1Hz)は小さい(低域側にある)。また、フィルタ係数2に対応する遮断周波数(0.1Hz)よりもフィルタ係数3に対応する遮断周波数(0.01Hz)は小さい(低域側にある)。
【0032】
選択回路136は、タイマ132と3つのレジスタ134a〜134cとHPF138に接続されている。選択回路136の3つの異なる入力端子を有し、それぞれに3つのレジスタ134a〜134cが接続されている。また、選択回路136の出力端子はHPF138に接続されている。選択回路136はタイマ132の出力に従って切り替わって入力端子のいずれかを出力端子に接続するスイッチを有する。この結果、選択回路136は、3つのレジスタ134a〜134cの一つをタイマ132の時間経過に従って自動的に選択する。本実施例では選択回路136は初期状態ではレジスタ134aを選択し、HPF1のLPF122は、低周波を通過させ、設定された遮断周波数よりも高い周波数帯域を減衰させるフィルタである。本実施例では、図2に示すように、LPF122のフィルタ係数は遮断周波数を100Hzに設定する。
【0033】
積分器(INT)123は、LPF122の出力を積分する。
【0034】
HPF138とLPF122によって抽出された任意の周波数帯の角速度信号は、積分器123によって積分処理されて角変位に変換される。角変位は、振れ補正レンズ102を駆動するための、閉ループ制御の目標位置信号となる。
【0035】
A/D変換器125は位置検出部114からのアナログ位置信号をデジタル信号に変換する。A/D変換器125は比較器124に接続され、比較器124の出力は増幅器126に接続されている。
【0036】
比較器124は、積分器123から出力される目標位置信号と、A/D変換器125から出力される位置検出部114が検出した現在の振れ補正レンズ102の位置信号を差分演算して、出力信号を増幅器126で増幅して補正信号を生成する減算器である。なお、図1では、積分器123と比較器124の出力の一方はマイナスで入力されるため、加算器のように表示されている。積分器123と比較器124の出力の両方の符号が同じであれば(例えば、両方ともプラス)であれば一方の符号を反転させる素子が配置される。
【0037】
図3は、マイコン120の振れ補正方法を説明するためのフローチャートであり、「S」はStep(ステップ)の略である。図3に示す振れ補正方法はコンピュータによって実行可能なプログラムによって具現化可能である。
【0038】
操作スイッチ108がユーザによって操作されて振れ補正制御がオンになると(S201)、タイマ132が計時を開始する(S202)。まず、選択回路136は、最初にレジスタ134aを選択する(S203)。
【0039】
この結果、レジスタ134aのフィルタ係数1が規定する遮断周波数(例えば、1.0Hz)がHPF138に設定される。そして、ジャイロ110からの信号は、HPF138を通して得られた補正信号に応じて振れ補正が行われる。
【0040】
本実施例は、ユーザが片手又は両手で保持する光学機器(即ち、建築物などに固定されていない光学機器)を想定している。ユーザは初期状態では疲れていないので光学機器(例えば、双眼鏡)を比較的安定して保持することができるため、振れ補正周波数を高めに設定しても像振れの影響は少ない。
【0041】
次に、タイマ132が図2におけるT0〜T1(第1時間または第1期間)を計測すると(S205のYes)、選択回路136は次にレジスタ134bを選択する(S206)。本実施例では第1期間は30秒であり、T0はゼロである。タイマ132が第1期間を計測するまでは(S205のNo)、選択回路136はレジスタ134aの選択を維持する。
【0042】
この結果、レジスタ134bのフィルタ係数2がHPF138に設定され、HPF138にフィルタ係数2が規定する遮断周波数(例えば、0.1Hz)が設定される。そして、ジャイロ110からの信号は、低域側に抽出周波数が拡大されたHPF138を通して得られた補正信号に応じて振れ補正が行われる。
【0043】
ユーザは、最初は光学機器を比較的安定して保持することができるが、一定時間後は疲れて光学機器に低周波振動を伝える。このため、本実施例では遮断周波数を低域側に拡大している。
【0044】
次に、タイマ132が図2におけるT1〜T2(第2時間または第2期間)を計測すると(S207のYes)、選択回路136は次にレジスタ134cを選択する(S208)。本実施例では第2期間(T1〜T2)は30秒であり、T2はT0がゼロの時60秒の位置にある。タイマ132が第2期間を計測するまでは(S207のNo)、選択回路136はレジスタ134bの選択を維持する。
【0045】
この結果、レジスタ134cのフィルタ係数3がHPF138に設定され、HPF138にフィルタ係数3が規定する遮断周波数(例えば、0.01Hz)が設定される。そして、ジャイロ110からの信号は、低域側に抽出周波数が更に拡大されたHPF138を通して得られた補正信号に応じて振れ補正が行われる。
【0046】
ユーザが更に疲れると光学機器に更に低域側の振動を伝える。このため、本実施例では遮断周波数を低域側に拡大している。
【0047】
このように、ユーザは、最初はこのような光学機器を比較的安定して保持することができるが、その後、疲れて光学機器に次第に低周波振動を伝え、この低周波振動の帯域は疲れと共に低域側に拡大する。これに対して、従来の振れ補正手段は高周波成分と低周波成分の広い範囲の周波数成分の振動の影響を補正していたため、省エネ効果(エコ効果)が十分ではなかった。そこで、本実施例では、最初は振れ補正の対象周波数を高周波成分に限定し、図2に示すように、徐々に低域側に対象周波数を拡大して省エネ効果と振れ補正の実行の両立を図っている。
【0048】
次に、操作スイッチ108がユーザによって操作されて振れ補正制御がオフになると(S209のYes)、タイマ132は計時を停止してリセットされる(S210)。操作SW108がオフにされるまでは(S209のNo)、選択回路136はレジスタ134cの選択を維持する(図2の第3期間)。
【0049】
本実施例は振れ補正周波数の領域を3つに分割したが、より細かく切り替え周波数を設定してもよく、レジスタの数は複数であれば足りる。
【0050】
また、本実施例ではタイマ132が計測した時間に応じて遮断周波数を自動的に切り替えているが、ユーザが切り替えのタイミングをマニュアルで操作SW108を操作することによって設定してもよい。例えば、ユーザが操作SW108のボタンを操作するたびに遮断周波数を低域側に変更してもよい。もちろんこの場合も、フィルタ係数設定手段は振れ補正手段の動作時間が長くなるとHPF138の遮断周波数がより低域になるようにフィルタ係数を変更して設定する。
【0051】
本実施例によれば、振れ補正の使用時間に応じて振れ補正周波数の低域端を徐々に低域側に自動的に拡大してユーザの疲労による手振れを効率良く補正する。また、小さな手振れでは振幅が小さい高域周波数であり、大きな手振れは振幅が大きく周波数は低域となるので、周波数を高域から低域へと変化させることは振れ補正の可動領域を狭い範囲から徐々に広い範囲へと可変させることと略等しくなる。よって、手振れ補正の電力消費も始めの一定期間は時間に応じて制限される。
【0052】
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれに限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0053】
光学機器は、撮像装置(カメラ)や観察装置(双眼鏡)の用途に適用することができる。
【符号の説明】
【0054】
102 振れ補正レンズ
138 ハイパスフィルタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
振れ補正レンズを光軸方向に駆動することによって光学的に振れを補正する振れ補正手段を有する光学機器であって、
前記振れ補正手段は、
遮断周波数を規定するフィルタ係数が可変であり、振れ補正の対象である周波数を抽出するハイパスフィルタと、
前記振れ補正手段の動作時間が長くなると前記遮断周波数がより低域になるように前記フィルタ係数を変更して前記ハイパスフィルタに設定するフィルタ係数設定手段と、
を有することを特徴とする光学機器。
【請求項2】
前記フィルタ係数設定手段は、
前記振れ補正手段の作動時間を計測するタイマと、
異なる遮断周波数を規定するフィルタ係数を保持する複数のレジスタと、
前記タイマが計測した前記振れ補正手段の作動時間が長くなると前記遮断周波数がより低域になるように前記複数のレジスタのうちの一つを選択し、選択されたレジスタのフィルタ係数を前記ハイパスフィルタに設定する選択手段と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
【請求項3】
光学機器において振れ補正レンズを光軸方向に駆動することによって光学的に振れを補正する振れ補正方法であって、
タイマを利用して振れ補正の時間を計測するステップと、
前記タイマが設定時間を計測すると、遮断周波数を規定するフィルタ係数が可変であり、振れ補正の対象である周波数を抽出するハイパスフィルタの前記遮断周波数がより低域になるように前記フィルタ係数を変更して前記ハイパスフィルタに設定するステップと、
を有することを特徴とする振れ補正方法。

【図2】
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【図1】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−158535(P2011−158535A)
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−17961(P2010−17961)
【出願日】平成22年1月29日(2010.1.29)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】